以下、車載装置等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
本実施の形態において、車載電池の蓄電力量で到達可能な経路周辺の充電スタンドの情報を出力する車載装置を備えるナビゲーションシステムについて説明する。なお、蓄電力量とは電気自動車が保持する電力量のことである。すなわち、残電力量またはバッテリー残量等と同等の意味であるが、本願においては蓄電力量と呼ぶことにする。
なお、到達可能な充電スタンドの情報を出力することは、具体的には、到達可能な充電スタンドを検出し、当該充電スタンドの情報を出力することである。車載装置は、車載電池の蓄電力量で到達不可能な充電スタンドについては、通常、検出しないか、または、検出するが、その情報を出力しない。ただし、車載装置は、例えば、車載電池の蓄電力量で到達不可能な充電スタンドの情報をも検出し、到達可能な充電スタンドの情報とは区別可能な態様(例えば、グレーアウト等)で出力してもよい。
また、本実施の形態において、目的地到達に必要な電力量が蓄電力量より大きい又は同じである場合に充電スタンド情報を出力する車載装置を備えるナビゲーションシステムについて説明する。
なお、必要な電力量が蓄電力量より大きい又は同じである場合に充電スタンド情報を出力することもまた、具体的には、必要な電力量が蓄電力量より大きい又は同じである場合に充電スタンドの検出を行い、当該充電スタンドの情報を出力することである。車載装置は、必要な電力量が蓄電力量と同じ又は蓄電力量より小さい場合には、通常、充電スタンドの検出を行わないか、または、検出を行っても、その情報を出力しない。ただし、車載装置は、例えば、必要な電力量が蓄電力量と同じ又は蓄電力量より小さい場合にも充電スタンドの検出を行い、必要な電力量が蓄電力量より大きい又は同じ場合とは区別可能な態様(例えば、グレーアウト等)で出力してもよい。
また、本実施の形態において、車載電池の蓄電力量で到達可能な充電スタンドの情報と共に、その周辺のPOIの情報も出力する車載装置を備えるナビゲーションシステムについて説明する。
なお、到達可能な充電スタンドの周辺のPOIの情報を出力することもまた、具体的には、到達可能な充電スタンドの周辺のPOI情報を検出し、当該POI情報を出力することである。車載装置は、到達不可能な充電スタンドの周辺のPOI情報については、通常、検出しないか、または、検出しても出力しない。ただし、車載装置は、例えば、到達不可能な充電スタンドの周辺のPOI情報をも、経路周辺のその他のPOI情報と共に検出し、到達可能な充電スタンドの周辺のPOI情報とは区別可能な態様(例えば、グレーアウト等)で出力してもよい。
また、本実施の形態において、到達可能な充電スタンド周辺のPOIであり、滞在時間が充電時間以下又は充電時間より短いPOIの情報を出力する車載装置を備えるナビゲーションシステムについて説明する。
なお、滞在時間が充電時間以下又は充電時間より短いPOIの情報を出力することもまた、具体的には、滞在時間が充電時間以下の又は充電時間より小さいPOI情報を検出し、当該POI情報を出力することである。車載装置は、滞在時間が充電時間より大または充電時間以上のPOI情報については、通常、検出しないか、または、検出しても出力しない。ただし、車載装置は、例えば、滞在時間が充電時間より大または充電時間以下のPOI情報をも検出し、滞在時間が充電時間以下の又は充電時間より小さいPOI情報とは区別可能な態様(例えば、グレーアウト等)で出力してもよい。
また、本実施の形態において、目的地到達に必要な電力量が蓄電力量より小さい又は同じ場合には、蓄電力を充電スタンドに提供することで獲得可能な特典の情報を出力する車載装置を備えるナビゲーションシステムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、車載電池を充電スタンドで充電中にユーザが行きたいPOIやしたい事柄等を示すイベント(例えば、映画館、お茶を飲む等)を受け付け、受け付けたイベントの所要時間内に充電完了可能な種類(例えば、急速充電タイプ、普通充電タイプ等)の充電スタンドの情報を提供する車載装置を備えるナビゲーションシステムについて説明する。
図1は、本実施の形態における車載装置1を備えるナビゲーションシステムのブロック図である。このナビゲーションシステムは、1または2以上の車載装置1、サーバ2、および1または2以上の充電スタンド端末3を備える。1または2以上の車載装置1、および1または2以上の充電スタンド端末3の各々は、例えば、インターネットやLAN等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、サーバ2と通信ができるように接続される。
車載装置1は、例えば、車両に搭載されるカーナビであるが、車両に乗車するユーザの携帯端末でもよく、そのタイプは問わない。車両とは、電気を動力源とする移動体である。電気を動力源とする移動体とは、例えば、電気自動車であるが、ハイブリッド車でもよい。また、電気を動力源とする移動体とは、電動車椅子でもよい。電動車椅子には電動カートも含まれる。なお、本実施の形態で車両、自動車ないし車という場合、例えば、バイクや船舶等、車以外の移動体も含み、広く解する。また、携帯端末とは、例えば、スマートフォン、タブレット端末等であるが、そのタイプは問わない。
サーバ2は、本システムを運営する企業等のサーバである。サーバ2は、例えば、企業等に設置されたサーバまたはPCでもよいし、クラウドサーバでもよく、そのタイプや所在は問わない。
充電スタンド端末3は、例えば、充電スタンドを運営する企業等の端末である。充電スタンド端末3は、例えば、PCであるが、携帯端末でもよく、そのタイプは問わない。
ただし、上記構成は例示に過ぎず、本実施の形態における車載装置1は、例えば、スタンドアロンのカーナビ等でも実現可能である。なお、スタンドアロンの車載装置については、以下で、適宜、言及する。
車載装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、出力部14 送信部15、および受信部16を備える。
格納部11は、地図データ格納部111、およびPOI情報格納部112を備える。受付部12は、目的地受付部121、およびイベント受付部122を備える。処理部13は、現在地取得部131、経路探索部132、蓄電力量算出部133、充電スタンド検出部134、POI情報検出部135、電力量判定部136、および特典情報取得部137を備える。
サーバ2は、サーバ格納部21、サーバ受信部22、サーバ処理部23、およびサーバ送信部24を備える。
充電スタンド端末3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、および端末送信部34を備える。
車載装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する地図データ、後述するPOI情報などである。
また、格納部11には、通常、装置識別子も格納される。装置識別子とは、車載装置1を識別する情報である。装置識別子は、例えば、IDでも、MACアドレス等のアドレスでもよいし、車載装置1のユーザを識別するユーザ識別子でも構わない。ユーザ識別子は、例えば、住所・氏名、電話番号、メールアドレス等、何でもよい。装置識別子は、車載装置1を識別し得る情報であれば何でもよい。ただし、車載装置1がただ一つの場合やスタンドアロンの場合は、装置識別子は、格納部11に格納されなくてもよい。
地図データ格納部111には、1または2以上の地図データが格納される。地図データとは、地図のデータである。地図データは、例えば、交差点や後述するPOIに対応する2以上のノード、ノード間の道路に対応する2以上のエッジ、各ノードの座標、各エッジの長さや方向などの情報を有していてもよい。地図データは、具体的には、例えば、KIWI形式のデータ等でもよい。ただし、これは例示に過ぎず、地図データのデータ構造は問わない。
POI情報格納部112には、1または2以上のPOI情報が格納される。POI情報とは、POIに関する情報である。本実施の形態でいうPOI(Point of Interest)とは、地図上の地点またはその地点に存在する物である。POIは、例えば、ユーザの興味の対象であってもよいし、目的地または目標物となり得る対象であるといっても構わない。POIは、例えば、場所、店舗、施設等であるが、地図上に示し得るものであれば何でもよい。充電スタンドも、POIの一種である。
POI情報格納部112には、地図データ格納部111に格納されている地図データに対応する領域に存在するPOIに関する1または2以上のPOI情報が格納されることは好適である。
POI情報は、例えば、POI識別子、POI種類情報、位置情報などを含む。ここでいう位置情報は、POIの位置を示す情報である。位置情報は、例えば、(緯度,経度)、(緯度,経度,高度)等で表現されるが、その表現形式は問わない。
POI識別子とは、POIを識別する情報である。POI識別子は、例えば、POIの名称でもよいし、電話番号でもよいし、IDでもよく、POIを識別し得る情報であれば何でもよい。名称は、例えば、“嵐山”等の地名、“喫茶○○”等の店舗名、“○○シネマ”や“○○充電スタンド”等の施設名などであってもよい。
POI種類情報とは、POIの種類を示す情報である。POI種類情報は、例えば、種類名でもよいし、IDでもよく、POIの種類を示し得る情報であれば何でもよい。種類名は、例えば、“観光地”、“映画館”、“喫茶店”、“充電スタンド”等であってもよい。
また、格納されている1または2以上のPOI情報のうち、“充電スタンド”を示すPOI種類情報を含むPOI情報には、充電種類識別子が対応付いていることは好適である。なお、対応付くことは、POI情報が充電種類識別子を有する場合も含む。充電種類識別子とは、当該充電スタンドが行い得る充電の種類を示す情報である。充電の種類とは、例えば、充電速度に関する種類であり、充電速度とは、例えば、普通充電、急速充電等であってもよい。充電種類識別子は、例えば、普通充電、急速充電等に対応するフラグ“0”、“1”等であってもよいし、標準的な充電時間“4時間”、“40分”等を示す数値であってもよい。
なお、以下では、POI識別子の一種であり、充電スタンドを識別する情報を、充電スタンド識別子と記す場合がある。
また、格納されている1または2以上の各POI情報には、例えば、滞在時間情報が付随していてもよい。滞在時間情報とは、当該POIに滞在する時間に関する情報である。滞在時間情報は、例えば、過去の履歴から割り出された滞在時間であり、当該POIでの1回当たりの平均的な滞在時間を示す情報であってもよい。履歴とは、ユーザが当該POIに滞在したことの記録であり、例えば、滞在回数、各回の滞在時間等に関する情報を含んでいてもよい。滞在時間情報は、例えば、一のユーザの履歴を用いて取得された情報であり、当該ユーザの1回当たり平均滞在時間を含む情報であってもよい。また、滞在時間情報は、例えば、2以上のユーザの履歴を用いて取得された情報であり、ユーザ一人当たりの、1回当たり平均滞在時間を含む情報であってもよい。また、滞在時間情報は、例えば、車載装置の提供者側が入力した情報でも良く、POI種類情報に応じて決められている時間を示す情報(例えば、レストランは90分、喫茶店は60分など)でも良い。
なお、当該車載装置1のユーザの履歴を用いる場合、例えば、格納部11に、POI識別子と履歴との対の集合が格納されており、処理部13は、受付部12がPOI識別子と対にして滞在時間情報を受け付けたことに応じて、当該POI識別子と対になる履歴を更新する一方、POI情報検出部135がPOI情報を検出したことに応じて、当該POI識別子と対になる履歴を用いて、例えば、各回の滞在時間の合計を滞在回数で除算することにより、滞在時間を取得してもよい。
また、2以上のユーザの履歴を用いる場合、例えば、サーバ2が、POI識別子と、当該POI識別子で識別されるPOIから提供された1または2以上の履歴との組の集合を保持しており、車載装置1において、POI情報検出部135がPOI情報を検出したことに応じて、送信部15が当該POI情報に含まれるPOI識別子をサーバ2に送信し、サーバ2は、当該POI識別子と対になる1または2以上の履歴を用いて、例えば、各履歴の各回の滞在時間の合計を、各履歴の滞在回数の合計で除算することにより滞在時間情報を取得し、取得した滞在時間情報を当該POI識別子と対にして、車載装置1に送信してもよい。そして、車載装置1を構成する受信部16が、上記滞在時間情報をPOI識別子と対にして受信し、処理部13は、受信された滞在時間情報を、POI情報格納部112に格納されている1または2以上のPOI情報のうち、当該POI識別子を有するPOI情報に対応付けて蓄積することは好適である。ただし、スタンドアロンの車載装置の場合は、通常、当該車載装置のユーザの履歴のみを用いて、滞在時間情報を取得することはいうまでもない。
また、POI識別子で識別されるPOIの一のユーザの滞在時間は、例えば、以下のように算出される。つまり、当該一のユーザの端末装置から、順次、受信された端末識別子と位置情報(通常、(緯度,経度))とを時刻情報に対応付けて蓄積しており、当該蓄積された情報が有する位置情報と時刻情報の対の情報から、同一の場所(POI)に連続して居る時間を取得する。なお、かかる処理は公知技術であるので詳細な説明は省略する。
受付部12は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、後述する目的地、後述するイベントなどの情報である。受け付けとは、タッチパネルやキーボード等の入力デバイスから入力された情報の受け付け、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報の受信、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。受付部12は、目的地等の情報を、通常、タッチパネルやキーボード等の入力デバイスを介して受け付ける。
なお、各種の情報には、例えば、サーバ2に対する各種の要求も含まれてよい。各種の要求とは、例えば、地図データ要求、POI情報要求、経路情報要求、特典情報要求などである。
地図データ要求とは、地図データの送信の要求である。地図データ要求は、例えば、地図識別子を有する。地図識別子とは、地図を識別する情報である。地図識別子は、例えば、IDでも、地域名や都道府県名等でもよいし、地図の範囲を示す緯度経度情報でもよく、地図を識別し得る情報であれば何でもよい。
POI情報要求とは、POI情報の送信の要求である。POI情報要求は、例えば、POI識別子または領域識別子を有する。領域識別子とは、領域を識別する情報である。領域識別子は、例えば、IDでも、地域名や都道府県名等でもよいし、地図識別子でも構わない。
経路情報要求とは、経路情報の送信の要求である。経路情報要求は、例えば、現在地情報、および目的地情報を有する。現在地情報とは、車両の現在地を示す情報であり、現在地取得部131が取得した情報である。目的地情報とは、車両の目的地を示す情報であり、目的地受付部121が受け付けた情報である。
特典情報要求とは、特典情報の送信の要求である。特典情報要求は、例えば、充電スタンド識別子を有する。ただし、特典情報要求は、例えば、地図識別子または領域識別子を有していてもよい。
サーバ2は、車載装置1からの上記地図データ要求等の要求に応じて、地図データ等の情報を車載装置1に送信する。
目的地受付部121は、目的地を受け付ける。目的地とは、ユーザが車両に乗って行こうとする行先を示す情報である。目的地は、通常、経路探索部132が探索しようとする経路の終点となる地点である。目的地受付部121は、例えば、キーボード等を介して、地名や施設名や電話番号等のPOI識別子を受け付けてもよいし、または、ディスプレイに表示された地図上の一の地点を指定する操作を、タッチパネルで受け付けてもよく、受け付けの態様は問わない。
イベント受付部122は、イベントを受け付ける。イベントとは、車両に搭載されている電池(以下、車載電池、または単に電池と記す場合もある)の充電中に、ユーザが行いたい行動や訪れたいPOIの種類などを示す情報である。受け付けられるイベントは、例えば、“映画を見る”や“お茶を飲む”等の行動情報でもよいし、“観光地”や“映画館”等のPOI種類情報でもよい。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、現在地取得部131、経路探索部132、蓄電力量算出部133、充電スタンド検出部134、POI情報検出部135、電力量判定部136、および特典情報取得部137などの処理である。
現在地取得部131は、現在地を取得する。現在地とは、車両が、現在、存在している地点を示す情報である。現在地は、例えば、経路探索部132が探索しようとする経路の始点となってもよい。現在地は、例えば、車両の現在位置を示す位置情報でもよいし、現在位置またはその近傍に存在するPOIを識別するPOI識別子でもよい。
具体的には、現在地取得部131は、例えば、GPSを利用して、車両の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。かかる位置情報は、例えば、緯度・経度等の座標であるが、その表現形式は問わない。または、現在地取得部131は、例えば、ネットワークの位置検出機能を利用して、車載装置1が現在接続されているアクセスポイントのアクセスポイント識別子を、車両の位置情報として取得してもよい。または、例えば、受付部12が、地図上の一地点を指定する操作をタッチパネルで受け付け、または地名や施設名などのPOI識別子をキーボード等で受け付け、現在地取得部131は、地図データやPOI情報を用いて、指定された地点や、受け付けられた地名等に対応する位置情報を取得してもよい。なお、以下では、こうして現在地取得部131が取得する情報であり、車両の現在地を示す情報を、現在地情報、または単に現在地と総称する場合がある。
経路探索部132は、地図データを用いて、現在地から目的地までの経路を探索する。具体的には、経路探索部132は、例えば、地図データ格納部111に格納されている地図データを用いて、現在地取得部131が取得した現在地から、目的地受付部121が受け付けた目的地までの経路を探索し、経路情報を取得してもよい。経路の探索は、例えば、ダイクストラ法やA*等のアルゴリズムを用いて行うことができる。なお、経路探索のアルゴリズムは公知であり、説明を省略する。経路情報とは、現在地から目的地への経路を示す情報である。経路情報は、例えば、経路を構成する2以上のノードの位置情報の集合であってもよい。
または、経路探索部132は、例えば、経路情報要求を、格納部11に格納されている装置識別子と対にしてサーバ2に送信し、サーバ2から経路情報を受信してもよい。詳細は後述するが、サーバ2は、経路情報要求を受信した場合、サーバ格納部21に格納されている地図データを用いて経路探索を行い、経路情報を取得する。そして、サーバ2は、取得した経路情報を、経路情報要求と対にして受信した装置識別子で識別される車載装置1に送信する。
蓄電力量算出部133は、電池に蓄電されている蓄電力量を算出する。なお、算出とは、蓄電力量算出部133自身が蓄電力量を算出する場合に限らず、例えば、他の処理装置やプログラム等により算出され、記録媒体に格納されている蓄電力量を、蓄電力量算出部133が読み出す場合や、蓄電力量算出部133が、蓄電力量の算出を他の処理装置等に要求し、算出結果を受け取る場合等も含み、広く解する。
電池とは、車両に搭載され、車両が動力源とするものである。蓄電力量算出部133は、例えば、電池の電圧を計測する電圧計と接続されており、この電圧計から電圧値を取得し、電圧値をパラメータとする関数を用いて、蓄電力量を算出してもよい。または、蓄電力量算出部133は、関数に代えて、例えば、電圧値と蓄電力量との対の集合である対応情報を保持しており、電圧計からの電圧値と、この対応情報とを用いて、蓄電路量を取得してもよい。あるいは、車両が、電池の蓄電路量を算出する回路を有しており、蓄電力量算出部133は、この回路から蓄電力量を取得してもよく、蓄電力量の算出方法は問わない。
充電スタンド検出部134は、充電スタンドを検出する。充電スタンドとは、車両の電池を充電するための設備である。また、充電スタンドの検出とは、例えば、充電スタンドを識別する識別子の取得、充電スタンドに関する充電スタンド情報の取得、充電スタンド情報へのリンク情報の取得等である。なお、充電スタンドを検出することは、2以上の充電スタンドを検出する場合も含んでよい。すなわち、充電スタンド検出部134が検出する充電スタンドの数について特に言及しない場合、その数は、1つでも、2以上でもよい。また、このことは、後述するPOI情報検出部135が検出するPOI情報の数についても当てはまる。さらに、本実施の形態で、各種の情報の数について特に言及しない場合、その数は、通常、1つでも、2以上でもよい。ただし、前後の記載等から数が明らかである場合に、その数の記載を省略することもある。
充電スタンド検出部134は、例えば、経路探索部132が探索した経路の周辺に存在する1または2以上の充電スタンドを検出してもよい。経路の周辺に存在する1または2以上の充電スタンドとは、例えば、経路から当該充電スタンドまでの距離が閾値よりも小または閾値以下の充電スタンドである。充電スタンド検出部134は、POI情報格納部112から、充電スタンドを示すPOI種類情報を有する1または2以上のPOI情報を取得し、当該1または2以上のPOI情報ごとに、それが有する位置情報が示す位置から経路までの距離を算出し、距離が閾値よりも小または閾値以下であるか否かを判別し、距離が閾値よりも小または閾値以下である場合に、そのPOI情報を、経路周辺に存在する充電スタンドの情報として選出してもよい。
充電スタンド検出部134は、特に、例えば、電池の蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドを検出することは好適である。
すなわち、充電スタンド検出部134は、例えば、上記のように検出した経路周辺の1または2以上の充電スタンドのうち、蓄電力量算出部133が算出した蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドを検出することは好適である。具体的には、充電スタンド検出部134は、例えば、電力消費量情報を保持しており、算出された蓄電力量と、この電力消費量情報が示す単位電力当たりの走行距離とを乗算して、走行可能距離を求め、蓄電力量によって経路から到達が可能な充電スタンドを検出してもよい。電力消費量情報とは、車両の単位電力量当たりの走行距離を示す情報である。
より詳しくは、例えば、充電スタンド検出部134が、経路周辺に存在する充電スタンドの情報として、1または2以上のPOI情報を前述のように選出した後、経路探索部132は、当該1または2以上のPOI情報ごとに、経路上の一地点から分岐してその充電スタンドに至る枝路を探索してもよい。一地点とは、例えば、その充電スタンドから経路への垂線の足に最も近い交差点であってもよい。すなわち、経路探索部132は、例えば、そのPOI情報に含まれる位置情報と、経路情報とを用いて、その充電スタンドから経路に下した垂線の足の座標を計算する。そして、経路探索部132は、格納されている地図データを用いて、その座標に最も近い位置情報を有する交差点を特定し、その交差点からその充電スタンドへの経路を、上記枝路として探索してもよい。
次に、充電スタンド検出部134は、経路探索部132が上記のようにして探索した1または2以上の枝路ごとに、経路の一部であり、現在位置から当該一地点までの部分と、当該枝路との合計距離を求め、合計距離が走行可能距離以下または未満である充電スタンドを、蓄電力量によって経路から到達が可能な充電スタンドとして検出してもよい。
または、経路探索部132は、前述のように選出された1または2以上のPOI情報ごとに、上記経路の少なくとも一部を含む新たな経路であり、現在地からその充電スタンドへの最短の経路を探索し、充電スタンド検出部134は、こうして探索された1または2以上の最短経路ごとに、その経路の距離を計算し、距離が走行可能距離以下である充電スタンドを、蓄電力量によって経路から到達が可能な充電スタンドとして検出してもよい。
ただし、以上は例示に過ぎず、電池の蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドを検出する方法は問わない。
また、充電スタンドには、例えば、急速充電も行えるタイプ、普通充電しか行えないタイプ等、充電速度に関する2以上の種類があってもよい。普通充電とは、電池を普通の速さで充電する方式であり、急速充電とは、同じ電力量を、普通充電よりも短時間で充電できる方式である。ただし、普通充電には、同じ電力量を、通常、急速充電よりも割安に充電できる利点がある。
そこで、充電スタンド検出部134は、例えば、イベント受付部122が受け付けたイベントに対応する所要時間内に電池の充電を完了可能な種類の充電スタンドを検出することは好適である。
詳しくは、充電スタンド検出部134は、例えば、電池の容量である電池容量、普通充電の速度または所要時間に関する普通充電情報、急速充電の速度または所要時間に関する急速充電情報、イベントと所要時間との対の集合である第一対応情報、および充電スタンド識別子と充電速度との対の集合である第二対応情報を保持しており、まず、第一対応情報を用いて、受け付けられたイベントに対応する所要時間を取得する。次に、充電スタンド検出部134は、電池容量と、取得した所用時間とを用いて、所要時間内に充電を完了できる否かを判別し、所要時間内に充電を完了できる場合は、第二対応情報を用いて、普通充電に対応する充電スタンド識別子を取得する一方、完了できない場合は、第二対応情報を用いて、急速充電に対応する充電スタンド識別子を取得してもよい。
充電スタンド検出部134は、以上のようにして充電スタンドを検出し、検出した充電スタンドに関する情報である1または2以上の充電スタンド情報を取得する。充電スタンド情報は、例えば、充電スタンド識別子、充電種類識別子、および位置情報などを有する。ただし、充電スタンド情報のデータ構造は問わない。
なお、以上のような充電スタンドの検出は、経路探索と同様、サーバ2側で行われてもよい。例えば、送信部15が蓄電力量を有する充電スタンド情報要求をサーバ2に送信し、受信部16がサーバ2から充電スタンド情報を受信することによっても、充電スタンド検出部134は、充電スタンド情報を取得できる。
POI情報検出部135は、POI情報を検出する。POI情報検出部135は、例えば、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドの周辺に存在するPOIであり、充電スタンド以外のPOIに関するPOI情報を検出する。
詳しくは、POI情報検出部135は、例えば、充電スタンド検出部134が検出した1または2以上の各充電スタンドの周辺に存在するPOIに関する1または2以上のPOI情報を検出してもよい。すなわち、POI情報検出部135は、例えば、充電スタンド検出部134が一の充電スタンドを検出した場合に、当該一の充電スタンドの周辺に存在するPOIに関する1または2以上のPOI情報を検出してもよい。また、POI情報検出部135は、例えば、充電スタンド検出部134が2以上の充電スタンドを検出した場合に、当該2以上の充電スタンドのうち一の充電スタンドを、例えば、ランダムに、または所定のアルゴリズムで選択し、選択した充電スタンドの周辺に存在するPOIに関する1または2以上のPOI情報を検出することは好適である。なお、所定のアルゴリズムとは、例えば、経路から最も近い充電スタンドを選択することであるが、現在地に最も近い充電スタンドを選択することでも、目的地に最も近い充電スタンドを選択することでもよく、その手順は問わない。
充電スタンドの周辺に存在するPOIとは、充電スタンドから予め決められた条件を満たすPOIである。予め決められた条件とは、例えば、距離条件であるが、時間条件でもよい。距離条件は、例えば、「充電スタンドから当該POIまでの距離が閾値より小または閾値以下であること」でもよい。時間条件は、例えば、「充電スタンドから当該POIまでの移動に要する時間が閾値より小または閾値以下であること」でもよい。POI情報検出部135は、充電スタンドから、かかる予め決められた条件を満たすPOIを検出し、POI情報を取得してもよい。
POI情報検出部135は、例えば、格納されている1または2以上のPOI情報を用いて、1または2以上のPOIごとに、充電スタンドから当該POIまでの距離を算出し、算出した距離が閾値より小または閾値以下であるか否かを判断し、距離が閾値より小または閾値以下であるPOIに対応するPOI情報を取得してもよい。
または、POI情報検出部135は、例えば、電池を充電するのにかかる充電時間と滞在時間情報とをもとに、POI情報を検出してもよい。具体的には、POI情報検出部135は、例えば、電池の充電時間を取得し、1または2以上の各POI情報に対応付いた滞在時間情報を充電時間と比較し、充電時間以下または充電時間より短い滞在時間情報に対応付いた1または2以上のPOI情報を検出することは好適である。POI情報検出部135は、上記充電時間を、例えば、充電スタンドの種類によって異なる関数を用いて算出することは、より好適である。
詳しくは、POI情報検出部135は、まず、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドで車載電池を充電した場合の充電時間を算出する。具体的には、POI情報検出部135は、例えば、電池容量情報をパラメータとして普通充電時の充電時間を算出する第一の関数と、電池容量情報をパラメータとして急速充電時の充電時間を算出する第二の関数とを保持しており、まず、充電スタンド検出部134が取得した充電スタンド情報から、当該充電スタンドの充電種類識別子を取得する。
なお、電池容量情報とは、車載電池の容量を示す情報である。電池容量情報は、例えば、残量ゼロの車載電池をフル充電した場合の蓄電力量(以下、最大蓄電力量)を示す情報であるが、最大蓄電力量から現時点の蓄電力量である残量を減算した量(例えば、現時点での空き容量など)を示す情報でもよい。POI情報検出部135は、例えば、最大蓄電力量を保持しており、蓄電力量算出部133が算出した蓄電力量を最大蓄電力量から減算することで、空き容量を示す電池容量情報を取得してもよい。
次に、POI情報検出部135は、取得した充電種類識別子が“普通充電”である場合は、第一の関数に電池容量情報を代入して充電時間を算出する。また、POI情報検出部135は、取得した充電種類識別子が“急速充電”である場合は、第二の関数に電池容量情報を代入して充電時間を算出する。
次に、POI情報検出部135は、格納されている1または2以上のPOI情報ごとに、当該POI情報に対応付いた滞在時間情報が充電時間以下または充電時間より小であるか否かを判別し、滞在時間情報が充電時間以下または充電時間より小であるPOI情報を検出する。
もしくは、POI情報検出部135は、例えば、前述のようにして、当該充電スタンドの周辺のPOIに関するPOI情報を、1または2以上、検出した後、その検出した1または2以上のPOI情報ごとに、当該POI情報に対応付いた滞在時間情報が充電時間以下または充電時間より小であるか否かを判別し、滞在時間情報が充電時間以下または充電時間より小であるPOI情報を選出してもよい。
電力量判定部136は、車両が目的地に到達するために必要な必要電力量を算出し、算出した必要電力量と、電池の蓄電力量との大小関係を判定する。詳しくは、電力量判定部136は、電力消費量情報を保持しており、経路探索部132が取得した経路情報を用いて、現在地から目的地までの走行距離を算出し、その走行距離を電力消費量情報で除算することにより、必要電力量を算出してもよい。次に、電力量判定部136は、こうして算出した必要電力量と、蓄電力量算出部133が算出した蓄電力量との大小関係を判定し、その判定結果を示す判定結果情報を取得してもよい。
特典情報取得部137は、特典情報を取得する。ここでいう特典情報とは、車両が電池の蓄電力を充電スタンドに提供することにより、その充電スタンドを運営する企業等から獲得可能な特典(以下、電力提供時の特典と記す場合がある)に関する情報である。ただし、特典情報取得部137は、電力提供時の特典に限らず、例えば、車両が充電スタンドで充電した場合に獲得可能な特典(充電時の特典)に関する特典情報も取得してよい。特典とは、例えば、当該企業等の充電スタンドでの充電に利用できるポイントや割引券等であるが、ユーザの利益になるものであれば何でもよい。特典情報は、例えば、充電スタンド識別子、単位電力量当たりの獲得ポイント数等の情報を有する。
詳しくは、例えば、格納部11に、1または2以上の特典情報が格納されており、特典情報取得部137は、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドに対応する特典情報を、格納部11から取得してもよい。なお、格納部11に格納されている特典情報は、例えば、サーバ2から受信された情報であるが、データ放送やFMラジオ等で放送された情報でもよいし、携帯型の記録媒体を介して提供された情報でも、予め格納されている情報でもよく、その由来は問わない。ただし、スタンドアロンの車載装置の場合は、例えば、放送された情報であることは、情報の新しさの点で好適であるが、携帯型の記録媒体を介して提供された情報でも、予め格納されている情報でもよい。
または、例えば、サーバ2において、サーバ受信部22が、1または2以上の各充電スタンド端末3から特典情報を受信し、サーバ格納部21に蓄積することで、サーバ格納部21には、1または2以上の特典情報が格納されており、特典情報取得部137は、充電スタンド検出部134が取得した充電スタンド情報に含まれる充電スタンド識別子を有する特典情報要求を構成してもよい。そして、送信部15が、構成された特典情報要求を、格納部11に格納されている装置識別子と対にしてサーバ2に送信し、受信部16が、サーバ2から上記充電スタンド識別子を有する特典情報を受信することによっても、特典情報取得部137は、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドに対応する特典情報を取得することができる。
なお、以上のようなPOI情報の検出もまた、経路探索と同様、サーバ2側で行われてもよい。例えば、送信部15が充電時間を有する周辺POI情報要求をサーバ2に送信し、受信部16がサーバ2から周辺POI情報を受信することによっても、POI情報検出部135は、POI情報を取得できる。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、経路情報、充電スタンド情報、POI情報、特典情報などである。出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカからの音出力などであるが、記録媒体への蓄積、他のプログラムへの処理結果の引渡し、外部の装置への送信なども含んでよく、その態様は問わない。出力部14は、経路情報等の情報を、通常、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力する。
出力部14は、例えば、経路探索部132が取得した経路情報を出力する。なお、出力される経路情報は、取得された経路情報と同じでなくてもよい。なお、かかる事項は、充電スタンド情報やPOI情報等にも当てはまる。経路情報の出力とは、例えば、経路を示した地図の表示、経路案内の音声出力などであってもよい。すなわち、出力部14は、取得された経路情報を用いて、例えば、経路を示した地図をディスプレイに表示しつつ、「次の交差点を左折してください」等の経路案内の音声をスピーカから出力してもよい。
また、出力部14は、例えば、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドに関する充電スタンド情報を出力する。なお、出力部14は、通常、経路探索部132が取得した一の経路情報に対し、充電スタンド検出部134が取得した1または2以上の充電スタンド情報を出力する。
出力部14は、例えば、経路情報と共に充電スタンド情報を出力することは好適である。なお、共に出力することとは、例えば、同時に出力することでもよいし、交互に出力することでもよいし、経路情報を表示した後に充電スタンド情報を表示することでも構わない。
出力部14は、経路情報および充電スタンド情報を用いて、例えば、経路を線で示した地図であり、電池の蓄電力量で到達可能な充電スタンドのアイコンをも示した地図を、ディスプレイに表示してもよい。なお、出力部14は、例えば、電池の蓄電力量では到達不可能な充電スタンドのアイコンも、到達可能な充電スタンドのアイコンとは異なる態様で出力してもよい。異なる態様での出力とは、例えば、グレーアウト等であるが、かかる2種類のアイコンを互いに区別可能であれば、どのような態様でもよい。
または、出力部14は、例えば、上記のような、経路の線、および到達可能な充電スタンドのアイコンを有する地図であり、当該経路上の一地点から分岐して当該充電スタンドのアイコンに至る枝路の線をも有する地図を、ディスプレイに表示してもよい。
出力部14は、かかる充電スタンド情報を、例えば、必要電力量が蓄電力量より大きい又は同じであると電力量判定部136が判定した場合に出力することは好適である。ただし、出力部14は、かかる充電スタンド情報を常時表示し、必要電力量が蓄電力量より大きい又は同じであると電力量判定部136が判定した場合には、その判定結果を示す判定結果情報を出力してもよい。判定結果情報の出力とは、例えば、“電池の蓄電力量が不足しています。充電スタンドで充電してください。”等の文字列の表示、またはその音声出力などであってもよい。
特に、出力部14は、例えば、必要電力量が蓄電力量より大きい又は同じであると電力量判定部136が判定した場合に、かかる充電スタンド情報と共に、POI情報検出部135が検出したPOI情報も出力することは好適である。
他方、出力部14は、例えば、必要電力量が蓄電力量より小さい又は同じであると電力量判定部136が判定した場合には、かかる充電スタンド情報と共に、特典情報取得部137が取得した特典情報を出力することは好適である。
出力部14は、通常、充電スタンド検出部134が充電スタンド情報を取得したことに応じて、取得された充電スタンド情報を自動的に出力する。ただし、例えば、処理部13が、充電スタンド検出部134によって検出された充電スタンドに関する充電スタンド情報を格納部11に蓄積し、出力部14は、受付部12が充電スタンド情報の出力の指示を受け付けたことに応じて、格納部11に格納されている充電スタンド情報を出力してもよく、充電スタンド情報の出力のトリガやタイミングは問わない。なお、かかる事項は、POI情報や経路情報等の出力にも当てはまる。
また、出力部14は、例えば、経路案内に関する処理も行う。経路案内に関する処理とは、例えば、経路探索の後、走行中の車両の現在地を表示したり、交差点等で案内音声を出力したりする処理である。なお、かかる処理は公知であり、詳しい説明を省略する。
送信部15は、各種の情報を送信し得る。各種の情報とは、例えば、地図データ要求、POI情報要求、経路情報要求、特典情報要求などである。送信部15は、例えば、受付部12が地図データ要求等の要求を受け付けたことに応じて、当該地図データ要求等の要求をサーバ2に送信してもよい。
または、例えば、目的地受付部121が目的地を受け付けたことに応じて、経路探索部132が、その目的地への経路探索に必要な地図データが地図データ格納部111に存在するか否かを判別し、必要な地図データが地図データ格納部111に存存しない場合に、当該必要な地図データを識別する地図識別子を有する地図データ要求を構成することは好適であり、かかる場合、送信部15は、構成された地図データ要求をサーバ2に送信してもよい。
さらに、送信部15は、例えば、経路探索部132が上記のような地図識別子を有する地図データ要求を構成したことに応じて、POI情報検出部135は、同じ地図識別子を有する地図データ要求を構成することは好適であり、かかる場合、送信部15は、構成されたPOI情報要求をもサーバ2に送信してよい。
受信部16は、各種の情報を受信し得る。各種の情報とは、例えば、地図データ、POI情報、経路情報、特典情報などである。受信部16は、例えば、送信部15が、地図データ要求等の要求をサーバ2に送信したことに応じて、サーバ2から地図データ等の情報を受信してもよい。
サーバ2を構成するサーバ格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、1または2以上の地図データ、1または2以上のPOI情報、1または2以上の特典情報などである。
なお、車載装置1を構成する地図データ格納部111に格納されている1または2以上の地図データは、サーバ格納部21に格納されている1または2以上の地図データと同じ情報でなくてもよい。通常、車載側の1または2以上の地図データは、サーバ2側の1または2以上の地図データの一部分である。また、同じ地図のデータであっても、サーバ2側のデータの方が、車載のデータに対し、より新しいデータ、またはより詳細なデータである場合がある。
同様に、車載装置1を構成するPOI情報格納部112に格納されている1または2以上のPOI情報は、サーバ格納部21に格納されている1または2以上のPOI情報と同じ情報でなくてもよい。通常、車載側の1または2以上のPOI情報は、サーバ2側の1または2以上のPOI情報の一部分である。また、同じPOIに関する情報であっても、サーバ2側の情報の方が、車載側の情報に対し、より新しい情報、またはより詳細な情報である場合がある。
サーバ受信部22は、各種の情報を受信し得る。各種の情報とは、例えば、各種の要求、特典情報などである。サーバ受信部22は、例えば、車載装置1から地図データ要求等の要求を受信してもよいし、また、例えば、充電スタンド端末3から特典情報を受信してもよい。
サーバ処理部23は、各種の処理を行い得る。各種の処理とは、例えば、サーバ受信部22が各種の情報を受信したか否かの判別などである。
また、サーバ処理部23は、例えば、経路情報要求が受信された場合に、経路探索を行い、経路情報を取得してもよい。なお、サーバ処理部23が行う経路探索は、車載側の経路探索部132が行う処理と基本的には同じ処理でよい。すなわち、サーバ処理部23は、例えば、受信された経路情報要求が有する現在地情報および目的地情報と、サーバ格納部21に格納されている1または2以上の地図情報とを用いて、経路探索を行い、経路情報を取得してもよい。ただし、サーバ処理部23は、例えば、より新しい地図データや、より詳細な地図データを用いることで、より高い精度の経路探索を行えることは好適である。
また、サーバ処理部23は、例えば、充電スタンド端末3からの特典情報が受信された場合に、その特典情報を、当該充電スタンド端末3を識別する端末識別子と対にして、サーバ格納部21に蓄積してもよい。
なお、サーバ処理部23は、例えば、蓄電力量を有する充電スタンド情報要求が受信された場合に、当該蓄電力量等を用いて、前述した充電スタンド検出部134と同様の処理により、充電スタンド情報を取得してもよい。ただし、サーバ処理部23は、例えば、より新しいPOI情報等を用いることで、より精度の高い検出を行えることは好適である。
なお、サーバ処理部23は、例えば、充電時間を有する周辺POI情報要求が受信された場合に、当該充電時間等を用いて、前述したPOI情報検出部135と同様の処理により、POI情報を取得してもよい。ただし、サーバ処理部23は、例えば、より新しいPOI情報等を用いることで、より精度の高い検出を行えることは好適である。
サーバ送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、地図データ、POI情報、経路情報、特典情報などである。
サーバ送信部24は、例えば、地図データ要求が受信された場合に、当該地図データ要求と対にして受信された装置識別子で識別される車載装置1に、当該地図データ要求が有する地図識別子で識別される地図データを送信してもよい。
同様に、サーバ送信部24は、例えば、POI情報要求が受信された場合に、当該POI情報要求と対にして受信された装置識別子で識別される車載装置1に、当該POI情報要求が有するPOI識別子を有するPOI情報、または当該POI情報要求が有する地図識別子に対応するPOI情報群を送信してもよい。POI情報群とは、当該地図識別子で識別される地図の範囲に含まれる位置情報を有する1または2以上のPOI情報の集合である。
また、サーバ送信部24は、例えば、経路情報要求が受信されたことに応じて、サーバ処理部23が取得した経路情報を、当該経路情報要求と対にして受信された装置識別子で識別される車載装置1に送信してもよい。
さらに、サーバ送信部24は、例えば、特典情報要求が受信されたことに応じて、当該特典情報要求が有する充電スタンド識別子を有する特典情報をサーバ格納部21から取得し、取得した特典情報を、当該特典情報要求と対にして受信された装置識別子で識別される車載装置1に送信してもよい。
充電スタンド端末3を構成する端末格納部31は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、端末識別子、特典情報などである。
端末受付部32は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えは、特典情報などである。端末受付部32は、例えば、特典情報等の情報を、例えば、キーボード等の入力デバイスを介して受け付ける。
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、特典情報等の情報が受け付けられたか否かの判断、受け付けられた特典情報等の情報の端末格納部31への蓄積などである。
端末処理部33は、例えば、端末受付部32が特典情報を受け付けたか否かを判断し、端末受付部32が特典情報を受け付けた場合に、その特典情報を端末格納部31に蓄積してもよい。
端末送信部34は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、特典情報などである。端末送信部34は、例えば、端末受付部32が受け付けた特典情報、または端末格納部31に格納されている特典情報を、端末格納部31に格納されている端末識別子と対にして、サーバ2に送信してもよい。
格納部11、地図データ格納部111、POI情報格納部112、サーバ格納部21、および端末格納部31は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等、何でもよい。
受付部12、目的地受付部121、イベント受付部122、および端末受付部32は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
処理部13、現在地取得部131、経路探索部132、蓄電力量算出部133、充電スタンド検出部134、POI情報検出部135、電力量判定部136、および特典情報取得部137、サーバ処理部23、および端末処理部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部14は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
送信部15、サーバ送信部24、および端末送信部34は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NICやモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
受信部16、およびサーバ受信部22は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NICやモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
次に、ナビゲーションシステムを構成する車載装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)現在地取得部131は、車両の現在地を取得する。
(ステップS202)処理部13は、目的地受付部121が目的地を受け付けたか否かを判別する。目的地受付部121が目的地を受け付けた場合はステップS203に進み、目的地を受け付けていない場合はステップS214に進む。
(ステップS203)経路探索部132は、地図データを用いて、ステップS201で取得された現在地から、ステップS202で受け付けられた目的地までの経路を探索する。
または、例えば、送信部15が現在地および目的地を有する経路情報要求をサーバ2に送信し、受信部16がサーバ2から経路情報を受信することによっても、経路探索部132は、現在地から目的地までの経路情報を取得できる。なお、サーバ2側の処理については、前述したので繰り返さない。ただし、スタンドアロンの車載装置の場合は、経路探索部132が自ら経路探索を行い、経路情報を取得することはいうまでもない。
(ステップS204)出力部14等は、経路案内を開始する。具体的には、出力部14は、ステップS203で取得された経路情報を、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力する。また、現在地取得部131は、現在地を、例えば一定間隔で、または不定期に、取得する動作を開始し、出力部14は、取得された現在地を表示すると共に、交差点等で適時、案内音声を出力する動作を開始する。
(ステップS205)蓄電力量算出部133は、電池に蓄電されている蓄電力量を算出する。
(ステップS206)充電スタンド検出部134は、ステップS205で算出された蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドを検出する。なお、充電スタンドの検出もまた、サーバ2側で行われてもよい。ただし、スタンドアロンの車載装置の場合は、充電スタンド検出部134が自ら検出を行い、充電スタンド情報を取得することはいうまでもない。
(ステップS207)POI情報検出部135は、ステップS206で充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドで車載電池を充電した場合の充電時間を算出する。
(ステップS208)POI情報検出部135は、格納されている1または2以上のPOI情報を用いて、ステップS206で充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドの周辺に存在するPOIに関するPOI情報を検出する。なお、POI情報の検出もまた、サーバ2側で行われてもよい。ただし、スタンドアロンの車載装置の場合は、POI情報検出部135が自らPOI情報の検出を行うことはいうまでもない。
(ステップS209)特典情報取得部137は、ステップS206で検出された充電スタンドに車載電池の蓄電力を提供することにより獲得可能なポイント等の特典に関する特典情報を取得する。または、1または2以上の特典情報は、サーバ側2に格納されており、特典情報取得部137は、かかる特典情報をサーバ2から取得してもよい。
(ステップS210)電力量判定部136は、車両が目的地に到達するために必要な必要電力量を算出する。
(ステップS211)電力量判定部136は、ステップS210で算出した必要電力量が、ステップS205で蓄電力量算出部133によって算出された蓄電力量よりも大または蓄電力量以上であるか否かを判定する。必要電力量が蓄電力量よりも大または蓄電力量以上である場合はステップS212に進み、必要電力量が蓄電力量以下または蓄電力量より小である場合はステップS213に進む。
(ステップS212)出力部14は、ステップS206で充電スタンド検出部134が取得した充電スタンド情報、およびステップS208でPOI情報検出部135が検出したPOI情報を、出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS213)出力部14は、ステップS206で充電スタンド検出部134が取得した充電スタンド情報、およびステップS209で特典情報取得部137が取得した特典情報を、出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS214)処理部13は、経路案内中か否かを判別する。経路案内中である場合はステップS215に進み、経路案内中でない場合はステップS202に戻る。
(ステップS215)処理部13は、経路案内を終了するか否かを判断する。例えば、車両が目的地に到着した場合や、経路案内を終了する操作が行われた場合などに、処理部13は、経路案内を終了すると判断してもよい。経路案内を終了する場合はステップS215に進み、経路案内を終了しない場合はステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、車載装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始する。また、電源オフや処理終了の割り込みによっても、処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
また、図2のフローチャートにおいて、例えば、ステップS204とステップS205との間に、次のステップを追加してもよい。
(ステップS214a)処理部13は、イベント受付部122がイベントを受け付けたか否かを判別する。イベント受付部122がイベントを受け付けた場合はステップS214bに進み、受け付けていない場合はステップS215に進む。
(ステップS214b)充電スタンド検出部134は、イベント受付部122が受け付けたイベントの所要時間内に電池の充電を完了可能な種類の充電スタンドを検出する。具体的には、充電スタンド検出部134は、例えば、保持している電池容量情報、普通充電情報、急速充電情報、第一対応情報、および第二対応情報を用いて、まず、受け付けられたイベントに対応する所要時間を取得し、次に、電池容量と、取得した所用時間とを用いて、所要時間内に充電を完了できる否かを判別する。そして、充電スタンド検出部134は、所要時間内に充電を完了できる場合は、普通充電に対応する充電スタンド識別子を取得する一方、完了できない場合は、急速充電に対応する充電スタンド識別子を取得してもよい。
(ステップS214c)出力部14は、ステップS214bで充電スタンド検出部134が検出した種類の充電スタンド情報を、出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS215に進む。
以下、本実施の形態におけるナビゲーションシステムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明を何ら限定するものではない。また、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
ナビゲーションシステムは、2以上の車載装置1、サーバ2、および2以上の充電スタンド端末3を備える。サーバ2は、本ナビゲーションシステムを運営する企業のサーバである。
また、上記2以上の充電スタンド端末3のうち一つは、POI識別子“XX充電スタンド”で識別される充電スタンド(以下、XX充電スタンドと記す場合がある)を運営する企業であるXX社の端末である。さらに、上記2以上の充電スタンド端末3のうち他の一つは、POI識別子“YY充電スタンド”で識別される充電スタンド(以下、YY充電スタンド)を運営する企業であるYY社の端末である。
そして、上記2以上の車載装置1のうち一つが、ユーザAAの使用する電気自動車(以下、単に車両と記す)に搭載されたカーナビである。以下では、このカーナビを単に車載装置1と記す。
車載装置1の格納部11には、ユーザAAを識別するユーザ識別子でもある装置識別子“AA”が格納されている。
地図データ格納部111には、1または2以上の地図データが格納されている。なお、この1または2以上の地図データは、サーバ2から受信された地図データである。サーバ2のサーバ格納部21には、これと同種の1または2以上の地図データに加えて、より詳細な地図データも格納されていることは好適である。
POI情報格納部112には、例えば、図3に示すような2以上のPOI情報が格納されている。図3は、POI情報のデータ構造図である。POI情報は、POI識別子、POI種類情報、位置情報、充電種類識別子、滞在時間、特典情報などを含む。格納されている2以上のPOI情報には、ID(例えば、“1”,“2”,“3”等)が対応付いている。
例えば、ID“1”に対応するPOI情報(以下、POI情報1と記す場合がある)は、POI識別子“嵐山”、POI種類情報“観光地”、位置情報“(x1,y1)”、充電種類識別子“Null”、滞在時間“4時間”、特典情報“Null”などを有する。なお、“Null”は、POI情報1が充電種類識別子や特典情報等を有さないことを示す。
同様に、ID“2”に対応するPOI情報(POI情報2)は、POI識別子“XX充電スタンド”、POI種類情報“充電スタンド”、位置情報“(x2,y2)”、充電種類識別子“普通充電”、滞在時間“Null”、特典情報“10ポイント/kWh”などを有する。また、POI情報3は、POI識別子“喫茶aa”、POI種類情報“喫茶店”、位置情報“(x3,y3)”、充電種類識別子“Null”、滞在時間“30分”、特典情報“Null”などを有する。また、POI情報4は、POI識別子“bbシネマ”、POI種類情報“映画館”、位置情報“(x4,y4)”、充電種類識別子“Null”、滞在時間“2時間”、特典情報“Null”などを有する。また、POI情報5は、POI識別子“YY充電スタンド”、POI種類情報“充電スタンド”、位置情報“(x5,y5)”、充電種類識別子“急速充電”、滞在時間“Null”、特典情報“1割引券1枚/kWh”などを有する。さらに、POI情報6は、POI識別子“ZZ充電スタンド”、POI種類情報“充電スタンド”、位置情報“(x6,y6)”、充電種類識別子“普通充電”、滞在時間“Null”、特典情報“2割引券1枚/kWh”などを有する。
なお、上記のPOI情報1〜6等は、サーバ2から受信されたPOI情報である。サーバ格納部21には、これと同種のPOI情報に加えて、より詳細なPOI情報も格納されていることは好適である。
充電スタンド検出部134は、車両の電力消費量情報“5km/kWh”を保持している。また、POI情報検出部135は、車載電池の容量を示す電池容量情報“20kWh”を保持している。
ユーザは、車両に乗車し、車載装置1の電源を投入する。車載装置1が起動されると、現在地取得部131は、GPS等を利用して、車両の現在地を取得する。本例では、“神戸市中央区”またはそれに対応する緯度・経度が取得されたとする。
次に、ユーザは、車載装置1のタッチパネルを介して目的地を入力する。本例では、“京都駅”またはそれに対応する緯度・経度が入力されたとする。
車載装置1において、目的地受付部121が目的地を受け付け、経路探索部132は、地図データを用いて、現在地“神戸市中央区”から目的地“京都駅”までの経路を探索する。なお、送信部15が、かかる現在地および目的地を有する経路情報要求をサーバ2に送信し、受信部16がサーバ2から経路情報を受信することによっても、経路探索部132は、同様の経路情報を取得できる。
経路情報が取得されると、処理部13等は、経路案内を開始する。すなわち、出力部14は、取得された経路情報を用いて、まず、経路を示した地図をディスプレイに表示する。現在地取得部131は、現在地を一定間隔(例えば、1秒ごと、6秒周期等)で取得する動作を開始し、出力部14は、取得された現在地および進行方向を示す矢印を地図上に表示すると共に、適時「次の交差点を左折してください」等の案内音声を出力する動作を開始する。経路案内は、通常、車両が目的地に到着するまで継続される。
他方、蓄電力量算出部133は、例えば、車載電池に接続された電圧計からの電圧値等を用いて、その蓄電力量を算出する。本例では、蓄電力量“10kWh”が算出されたとする。
充電スタンド検出部134は、算出された蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドを検出する。
具体的には、充電スタンド検出部134は、格納されているPOI情報1〜6等を用いて、まず、POI情報識別子“充電スタンド”を有するPOI情報2、POI情報5、およびPOI情報6等を取得する。次に、充電スタンド検出部134は、取得した各POI情報が有する位置情報を用いて、経路から各充電スタンドまででの距離を算出し、算出した距離が閾値より小または閾値以下であるか否かを判定し、判定結果が肯定的であるPOI情報を、経路周辺の充電スタンドのPOI情報として選出する。本例では、経路周辺の充電スタンドのPOI情報として、POI情報2、POI情報5、およびPOI情報6が選出されたとする。
次に、充電スタンド検出部134は、選出したPOI情報2、POI情報5、およびPOI情報6を用いて、現在地から、例えば、経路の一部を通り、経路上の一地点で分岐して、各充電スタンドまで走行した場合の走行距離を計算する。本例では、POI情報2に対応するXX充電スタンドまでの走行距離“60km”、POI情報5に対応するYY充電スタンドまでの走行距離“40km”、およびPOI情報5に対応するZZ充電スタンドまでの走行距離“30km”が算出されたとする。
また、充電スタンド検出部134は、算出された蓄電力量“10kWh”に、保持している電力消費量情報“5km/kWh”を乗算することにより、走行可能距離“50km”を算出する。そして、充電スタンド検出部134は、各充電スタンドまでの走行距離が走行観光距離より小または以下であるか否かを判別し、判別結果が肯定的である充電スタンドを、蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドとして検出する。本例では、XX充電スタンドまでの走行距離“60km”は走行可能距離“50km”より大である一方、POI情報5に対応すするYY充電スタンドまでの走行距離“40km”は走行可能距離“50km”より小であり、また、POI情報6に対応するZZ充電スタンドまでの走行距離“30km”も走行可能距離“50km”より小であることから、POI情報2に関する判別結果が否定的となり、POI情報5およびPOI情報6に関する判別結果が肯定的となる結果、YY充電スタンドおよびZZ充電スタンドが検出される。そこで、充電スタンド検出部134は、YY充電スタンドに関するPOI情報5およびZZ充電スタンドに関するPOI情報6を、2つの充電スタンド情報として取得する。
次に、POI情報検出部135は、充電スタンド検出部134が上記のようにして取得した2つの充電スタンド情報の一方であるPOI情報5を用いて、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドで車載電池を充電した場合の充電時間を算出する。具体的には、POI情報検出部135は、保持している電池容量情報“20kWh”と、充電種類識別子“急速充電”に対応する第二の関数とを用いて、充電時間を算出する。本例では、充電時間“30分”が算出されたとする。
次に、POI情報検出部135は、取得された2つの充電スタンド情報の他方であるPOI情報6を用いて、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドで車載電池を充電した場合の充電時間を算出する。具体的には、POI情報検出部135は、保持している電池容量情報“20kWh”と、充電種類識別子“普通充電”に対応する第一の関数とを用いて、充電時間を算出する。本例では、充電時間“2時間”が算出されたとする。
次に、POI情報検出部135は、格納されているPOI情報1〜6等を用いて、充電スタンド検出部134が検出した2つの充電スタンドの周辺に存在するPOIであり、充電スタンド以外のPOIに関するPOI情報を検出する。
具体的には、POI情報検出部135は、まず、取得された2つの充電スタンド情報のうち一方であるPOI情報5が有する位置情報(x5,y5)と、POI種類情報が“充電スタンド”以外のPOI情報1,3および4等とを用いて、検出されたYY充電スタンドから各POIまでの距離を算出し、算出した距離が閾値より小または以下である1または2以上のPOIを検出する。本例では、POI識別子“喫茶aa”で識別されるPOI(以下、喫茶aa)と、POI識別子“bbシネマ”で識別されるPOI(以下、bbシネマ)との2つが検出されたとする。
次に、POI情報検出部135は、算出された充電時間“30分”、POI識別子“喫茶aa”を有するPOI情報3、およびPOI識別子“bbシネマ”を有するPOI情報4を用いて、上記2つのPOIのうち、滞在時間が充電時間より小または以下のPOIを選出する。本例では、bbシネマの滞在時間“2時間”は充電時間“30”分より大である一方、喫茶aaの滞在時間“30分”は充電時間“30分”以下であることから、喫茶aaが選出される。
POI情報検出部135は、こうして選出した喫茶aaに対応するPOI情報3を取得する。
次に、POI情報検出部135は、取得された2つの充電スタンド情報のうち他方であるPOI情報6が有する位置情報(x6,y6)と、POI種類情報が“充電スタンド”以外のPOI情報1,3および4等とを用いて、検出されたYY充電スタンドから各POIまでの距離を算出し、算出した距離が閾値より小または以下である1または2以上のPOIを検出する。本例では、上記bbシネマが検出されたとする。
次に、POI情報検出部135は、算出された充電時間“2時間”、POI識別子“bbシネマ”を有するPOI情報6を用いて、bbシネマの滞在時間“2時間”は充電時間“2時間”以下であることから、bbシネマを選出し、これに対応するPOI情報6を取得する。
次に、特典情報取得部137は、こうして取得されたPOI情報3を用いて、検出されたYY充電スタンドに車載電池の蓄電力を提供することにより獲得可能なポイント等の特典に関する特典情報“1割引券1枚/kWh”を取得する。また、特典情報取得部137は、取得されたPOI情報6を用いて、検出されたZZ充電スタンドに池の蓄電力を提供することにより獲得可能な特典情報“2割引券1枚/kWh”を取得する。
次に、電力量判定部136は、車両が目的地“京都駅”に到達するために必要な必要電力量を算出する。具体的には、電力量判定部136は、まず、保持している電力消費量情報“5km/kWh”と、取得された経路情報とを用いて、現在地から目的地までの走行距離を算出する。本例では、走行距離“75km”が算出されたとする。次に、電力量判定部136は、その走行距離を電力消費量情報で除算することにより、必要電力量“15kWh”を算出する。
次に、電力量判定部136は、こうして算出した必要電力量が蓄電力量よりも大または以上であるか否かを判定する。本例では、必要電力量“15kWh”は蓄電力量“10kWh”よりも小であるため、電力量判定部136の判定結果は、否定的な判定結果となる。すなわち、蓄電力量が必要電力量に満たないため、途中で充電しなければ、車両は目的地に到達できない。
そこで、出力部14は、経路情報および現在地情報に加えて、充電スタンド検出部134が取得した2つの充電スタンド情報であるPOI情報5およびPOI情報6と、取得されたPOI情報5に対応してPOI情報検出部135が検出したPOI情報3と、取得されたPOI情報6に対応してPOI情報検出部135が検出したPOI情報4とを、出力デバイスを介して出力する。これにより、車載装置1のディスプレイの表示は、例えば、図4のようになる。
図4は、出力画面の一例を示す図である。この画面は、途中充電が必要な場合に出力される画面である。この画面は、経路情報に対応する経路401と、現在地情報に対応する矢印402と、POI情報5に対応するYY充電スタンドのアイコン403と、POI情報3に対応する喫茶aaのアイコン404と、POI情報6に対応するZZ充電スタンドのアイコン405と、POI情報4に対応するbbシネマのアイコン406とを有する。アイコン403には、POI種類識別子"充電スタンド"に対応する文字列"EV"と、充電種類識別子"急速充電"に対応する文字列"quick"とが対応付いている。アイコン405には、POI種類識別子"充電スタンド"に対応する文字列"EV"と、充電種類識別子"普通充電"に対応する文字列"normal"とが対応付いている。なお、経路401には、一地点P1から分岐してアイコン403に向かう枝路401aと、他の一地点P2から分岐してアイコン405に向かう枝路401bとが付加されていてもよい。
ユーザは、図4のような出力画面を参照することで、現在の蓄電力量で到達可能な充電スタンドを知ることができる。また、その充電スタンドでの充電中に訪れるのに好適なPOIも知ることができる。
なお、電力量判定部136の判定結果が肯定的な判定結果となった場合は、途中で充電しなくても、車両は目的地に到達可能であり、蓄電力量の一部が余る可能性もあることから、出力部14は、経路情報および現在地情報に加えて、充電スタンド検出部134が取得した2つの充電スタンド情報であるPOI情報5およびPOI情報6と、POI情報5に対して特典情報取得部137が取得したPOI情報3が有する特典情報と、POI情報6に対して特典情報取得部137が取得したPOI情報4が有する特典情報とを、出力デバイスを介して出力する。これにより、車載装置1のディスプレイの表示は、例えば、図5のようになる。
図5は、出力画面の他の一例を示す図である。この画面は、途中充電が不要な場合に出力される画面である。この画面は、図4の画面において、アイコン404を吹き出し501に置き換え、アイコン406を吹き出し502に置き換えたものである。吹き出し501には、特典情報に対応する文字列“蓄電力を提供すると1kWhにつき1割引券1枚がもらえます。”が対応付いている。また、吹き出し502には、特典情報に対応する文字列“蓄電力を提供すると1kWhにつき2割引券1枚がもらえます。”が対応付いている。
ユーザは、図5のような出力画面を参照することで、余った蓄電力量を提供することで特典を獲得可能な充電スタンドを知ることができる。また、その特典の内容も知ることができ、例えば、最も有利な特典が得られる充電スタンドを選ぶこともできる。
なお、経路案内中にイベントが受け付けられた場合の動作例は、例えば、以下のようになる。
車載装置1において、イベント受付部122が、イベントを受け付けると、充電スタンド検出部134は、そのイベントの所要時間内に電池の充電を完了可能な種類の充電スタンドを検出する。本例では、イベント“映画を見る”が受け付けられたとする。
この場合、充電スタンド検出部134は、保持している第一対応情報を用いて、受付けられたイベント“映画を見る”に対応する所要時間“2時間”を取得する、次に、充電スタンド検出部134は、充電スタンドに関するPOI情報2,5および6と、保持している電池容量情報“20kWh”、普通充電情報“4時間”、および急速充電情報“40分”とを用いて、各充電スタンドで所要時間“2時間”内に充電を完了できる否かを判別する。そして、充電スタンド検出部134は、POI情報2に対応するXX充電スタンド、およびPOI情報6に対応するZZ充電スタンド6では、普通充電情報“4時間”が所要時間“2時間”よりも大であるため、所要時間内に充電を完了できないと判断する一方、POI情報5に対応するYY充電スタンドでは、急速充電情報“40分”が所要時間“2時間”よりも小であるため、所要時間内に充電を完了できると判断して、急速充電に対応するYY充電スタンドを検出する。
出力部14は、YY充電スタンドに関するPOI情報5を出力する。この場合の出力画面は、例えば、図4の画面から、枝路401b、アイコン405、およびアイコン406を省略したものでよい。
以上、本実施の形態によれば、地図データ格納部111には、地図データが格納されており、車載装置1は、車両の現在地を取得し、目的地を受け付け、地図データを用いて、現在地から目的地までの経路を探索し、経路に関する経路情報を出力し、車両に搭載された電池であり、車両が動力源とする電池に蓄電されている蓄電力量を算出し、電池を充電するための充電スタンドであり、蓄電力量によって経路から到達が可能な位置に存在する充電スタンドを検出し、検出した充電スタンドに関する充電スタンド情報を出力することにより、車載電池の蓄電力量で到達可能な経路周辺の充電スタンドの情報を提供できる。
また、車載装置1は、車両が目的地に到達するために必要な必要電力量を算出し、必要電力量と蓄電力量との大小関係を判定し、必要電力量が蓄電力量より大きい又は同じであると判定した場合に、充電スタンド情報を出力することにより、車載電池の蓄電力量では目的地に到達できない場合に、車載電池の蓄電力量で到達可能な充電スタンドの情報を提供できる。ユーザは、かかる充電スタンドで充電を行うことで、車両のバッテリ切れによる立往生を回避できる。
また、POI情報格納部112には、地図データに対応する領域に存在するPOIに関する1または2以上のPOI情報が格納されており、車載装置1は、充電スタンドから所定の条件を満たす位置に存在するPOIに関するPOI情報を検出し、充電スタンド情報と共に、POI情報も出力することにより、蓄電力量で到達可能な充電スタンドの情報と共に、その周辺のPOIの情報も提供できる。ユーザは、充電中に、かかるPOIを訪れることで、充電時間を有効活用できる。
また、POI情報には、過去の履歴から割り出されたPOIに滞在する平均的な滞在時間である滞在時間情報が付随しており、車載装置1は、電池を充電するのにかかる充電時間と滞在時間情報をもとにPOI情報を検出することにより、充電スタンド周辺のPOIの情報を、充電時間と滞在時間とを考慮して提供できる。例えば、滞在時間が充電時間内のPOIの情報を提供することで、ユーザは、充電スタンドで充電を開始し、充電中にかかるPOIを訪れ、充電スタンドに戻ると充電が完了しているので、充電時間を有効活用できる。
また、車載装置1は、車両が電池の蓄電力を充電スタンドに提供した場合に獲得可能な特典に関する特典情報を取得し、必要電力量が蓄電力量より小さい又は同じであると判定した場合には、充電スタンド情報と共に、特典情報も出力することにより、車載電池の蓄電力量に余裕がある場合は、充電スタンドへの蓄電力の提供で獲得可能な特典の情報を提供できる。ユーザは、かかる充電スタンドで蓄電力の提供を行うことで、特典を獲得できる。
また、車載装置1は、イベントを受け付け、イベントの所要時間内に電池の充電を完了可能な種類の充電スタンドを検出することにより、イベントに応じた充電スタンドの情報を提供できる。例えば、所要時間が短いイベントの場合は、割高であるが急速充電も行える種類の充電スタンドの情報を提供し、所要時間が長いイベントの場合は、割安であるが普通充電しか行えない種類の充電スタンドの情報を提供することで、ユーザは、充電に要する時間と費用とのバランスをとることができる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、地図データを格納する地図データ格納部111を備え、このプログラムは、コンピュータを、車両の現在地を取得する現在地取得部131と、目的地を受け付ける目的地受付部121と、地図データを用いて、現在地から目的地までの経路を探索する経路探索部132と、経路に関する経路情報を出力する出力部14と、電気を動力源とする車両の電池の蓄電力量を算出する蓄電力量算出部133と、蓄電力量で到達できるによって経路から到達が可能な近い位置に存在する充電スタンドを検出する充電スタンド検出部134、として機能させ、出力部14は、充電スタンド検出部134が検出した充電スタンドに関する充電スタンド情報を出力することを特徴としたプログラムである。
また、図6は、実施の形態におけるプログラムを実行して、車載装置1等を実現するコンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図6において、コンピュータシステム900は、プログラムを実行するコンピュータであるMPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、ネットワークや通信回線等への接続を提供する通信モジュール916と、メモリカード920が挿入されるメモリカードスロット917と、ディスプレイ918と、ディスプレイ918の表示面に設けられたタッチパネル919とを備える。
なお、ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。コンピュータシステム900は、図示しないキーボード等の入力デバイスも備えることは好適である。なお、コンピュータシステム900全体をコンピュータと呼んでもよい。
コンピュータシステム900に、車載装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、メモリカード920に記憶されて、メモリカードスロット917に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワーク等を介してコンピュータシステム900に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、メモリカード920、またはネットワーク等から直接、ロードされてもよい。また、メモリカード920に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやCD等のディスク)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータシステム900に、車載装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、例えば、カーナビ、またはスマートフォン等の携帯端末であるが、サーバ2および充電スタンド端末3は、例えば、サーバや据え置き型のPC等でも実現可能である。この場合、例えば、タッチパネル918はキーボードおよびマウスに、メモリカードスロット917はディスクドライブに、メモリカード920はディスクに、それぞれ置き換えられてもよい。ただし、以上は例示であり、車載装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部15、受信部16など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
なお、上記実施の形態における車載装置1は、前述したように、スタンドアロンでもよい。スタンドアロンの車載装置1の構成例を図7に示す。この車載装置1は、例えば、図1の車載装置1から、送信部15および受信部16を省いたものでもよい。このような車載装置1では、地図データは、例えば、予め地図データ格納部111に格納されているか、または、携帯型の記録媒体を介して提供され、地図データ格納部111に蓄積される。また、POI情報も、予めPOI情報格納部112に格納されているか、または、携帯型の記録媒体を介して提供され、POI情報格納部112に蓄積される。さらに、特典情報もまた、予め格納部11に格納されているか、または、携帯型の記録媒体を介して提供され、格納部11に蓄積される。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。