JP6779622B2 - 脳磁計装置 - Google Patents

脳磁計装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6779622B2
JP6779622B2 JP2016001690A JP2016001690A JP6779622B2 JP 6779622 B2 JP6779622 B2 JP 6779622B2 JP 2016001690 A JP2016001690 A JP 2016001690A JP 2016001690 A JP2016001690 A JP 2016001690A JP 6779622 B2 JP6779622 B2 JP 6779622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerator
superconducting
magnetoencephalograph
magnetic shield
shield device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016001690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017121355A (ja
Inventor
正二 恒松
正二 恒松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2016001690A priority Critical patent/JP6779622B2/ja
Publication of JP2017121355A publication Critical patent/JP2017121355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6779622B2 publication Critical patent/JP6779622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

本発明は、脳磁計装置に関する。
従来、このような分野の技術として、SQUID(Superconducting Quantum Interference Device)センサと、このSQUIDセンサを取り囲む超伝導磁気シールド装置と、を用いた脳磁計が知られている。このような脳磁計では、例えば特許文献1に開示されているように、計測対象である人の頭部に合わせてセンサ支持体がヘルメット状に形成され、このセンサ支持体に複数のSQUIDセンサが装着されている。
特開2010−046350号公報
ここで、上述のような脳磁計は、例えば病院、研究所等の専門施設内に備えられている。このため従来は、脳磁計の使用の際に計測対象の被験者が当該専門施設に出向くことにより計測が行われていた。しかしながら、被験者が当該専門施設に出向くことが困難な場合もあり、利便性の向上が望まれていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、脳磁計を使用する被験者の利便性を向上させることができる脳磁計装置を提供することを目的とする。
本発明に係る脳磁計装置は、生体から発生する磁場を検出するSQUIDセンサ、及び、SQUIDセンサを包囲する超伝導体によって構成される超伝導磁気シールド装置、を有する超伝導シールド型脳磁計と、超伝導シールド型脳磁計が搭載された搭載部を有する車両と、を備える。
本発明に係る脳磁計装置によれば、超伝導シールド型脳磁計は、車両に搭載されている。そのため、所望の場所に超伝導シールド型脳磁計を移動させて使用することが可能となる。従って、被験者の利便性の向上を図ることができる。
本発明に係る脳磁計装置において、超伝導シールド型脳磁計は、超伝導磁気シールド装置を冷却する冷凍機と、冷凍機の運転及び停止を制御する制御部と、を有し、制御部は、SQUIDセンサによる磁場の検出時に、冷凍機を停止させてもよい。生体磁場の検出精度に影響を与えるノイズ源として、冷凍機の運転に起因する振動が挙げられる。このような構成により、生体磁場の検出時において、ノイズ源を容易に減衰させることが可能となる。そのため、検出精度を向上させることができる。
本発明に係る脳磁計装置において、超伝導シールド型脳磁計は、超伝導磁気シールド装置を冷却する冷凍機を有し、冷凍機は、車両の外部に設置されていてもよい。このような構成により、冷凍機の運転に伴う機械的な振動がSQUIDセンサ3に伝達されることを効果的に抑制できる。そのため、検出精度を向上させることができる。
本発明に係る脳磁計装置において、超伝導シールド型脳磁計は、超伝導磁気シールド装置を冷却する冷凍機を有し、搭載部は、平面視において長尺状に形成されており、超伝導磁気シールド装置は、搭載部の長手方向における一端側に設置されており、冷凍機は、搭載部の長手方向における他端側に搭載されていてもよい。このような構成により、車両の内部において超伝導磁気シールド装置内のSQUIDセンサ及び冷凍機を、互いに離れた距離に設置することができる。そのため、冷凍機に起因する生体磁場の検出精度に与える影響を抑制できる。従って、検出精度を向上させることができる。
本発明に係る脳磁計装置において、超伝導磁気シールド装置は、筒形状に形成されており、超伝導磁気シールド装置の軸方向における一端には、超伝導磁気シールド装置に進入可能な開口部が設けられており、搭載部には、搭載部の外部から搭載部に進入可能な入口部が設けられており、超伝導磁気シールド装置は、入口部側に開口部を向けて傾斜して設置されていてもよい。このような構成により、被験者は、超伝導シールド型脳磁計の超伝導磁気シールド装置内に容易に進入することができる。そのため、利便性を向上させることができる。
本発明によれば、脳磁計を使用する被験者の利便性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る脳磁計装置を示す概略図である。 図1に示す超伝導シールド型脳磁計を示す脳磁計の断面図である。 図1に示すIII−III線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る脳磁計装置の変形例を示す概略図である。
以下、本発明に脳磁計装置の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、特に明示する場合を除き、上下方向は説明図面中の方向を示す。
[第1実施形態]
図1に示されるように、脳磁計装置100は、超伝導シールド型脳磁計1と、車両2と、を備えている。
図2を参照して、超伝導シールド型脳磁計1について説明する。超伝導シールド型脳磁計1は、計測ユニット1Aと、冷凍機1Bと、冷凍機1Bを制御する制御部1Cと、チューブ1Dと、を備える。超伝導シールド型脳磁計1は、計測ユニット1A内の計測位置Hに頭が位置するように被験者Pを着座させ、当該被験者Pの脳の神経活動に伴って発生する微弱な磁場を非接触で計測、解析する装置である。この計測ユニット1Aは、計測位置Hの周囲に配置され、生体から発生する磁場を検出するSQUIDセンサ3を備えている。この超伝導シールド型脳磁計1では、被験者Pの脳の様々な位置から発生する磁場を検出するため、数十個〜数百個(64個,128個,256個など)といった多数の上記SQUIDセンサ3が、被験者Pの頭の表面に沿うように配置され、センサホルダ4に固定されている。
計測ユニット1Aは、SQUIDセンサ3を冷却するため、このSQUIDセンサ3と液体ヘリウム5とを収納するためのデュワー(容器)7を備えている。デュワー7は、円筒状で有底の断熱容器である。また、デュワー7の底部7bは、被験者Pの頭部を外から収容できるように内に凹んでいる。SQUIDセンサ3は、デュワー7内に貯留されている液体ヘリウム5によって冷却される。
なお、この超伝導シールド型脳磁計1では、SQUIDセンサ3の耐振性を向上させて、生体磁場の計測に対する振動の影響を低減させるべく、SQUIDセンサ3が装着されているセンサホルダ4が、デュワー7の内側面7aに固定されている。
さらに、計測ユニット1Aは、デュワー7を包囲するように配置されると共に、被験者Pを覆う筒型体15を備えている。筒型体15とデュワー7との間には断熱材19が配置されている。断熱材19は、その内部が真空(又は真空に近い状態)となっている。
この超伝導シールド型脳磁計1では、被験者Pの脳で発生する極めて微弱な磁場を検出する必要があるので、計測位置Hの近傍から外部磁場の影響を除去する必要がある。このため、超伝導シールド型脳磁計1は、中心軸線Cが計測位置Hを通るように配置された超伝導磁気シールド装置11を備えている。
超伝導磁気シールド装置11は、筒形状に形成されている。また、超伝導磁気シールド装置11は、SQUIDセンサ3を包囲する超伝導体によって構成されている。超伝導磁気シールド装置11は、デュワー7を包囲して筒型体15の外筒部15aに支持されると共に、筒型体15の上下寸法とほぼ同じ寸法で延在している。計測位置Hは、中心軸線C上に位置すると共に、上下方向においても超伝導磁気シールド装置11の全高のほぼ中央に位置している。また、超伝導磁気シールド装置11の軸方向における一端には、計測位置Hに進入可能な開口部11cが設けられている。図2に示されるように、開口部11cは、超伝導磁気シールド装置11の軸方向における下端に設けられている。
この超伝導磁気シールド装置11は、ニッケルからなる円筒状の基板11aと、当該基板の内壁面全体に成膜された超伝導体からなるシールド膜11bとを備えている。シールド膜11bは、ビスマス系酸化物超伝導体からなり、磁束侵入長よりも十分に大きい膜厚を有している。ここで、超伝導体に用いられるビスマス系酸化物超伝導体としては、例えば、組成式Bi2Sr2Ca2Cu3Oxで表されるBi2223、或いは、組成式Bi2Sr2CaCu2Oxで表されるBi2212が好適に採用される。なお、超伝導体の材料としては、上記材料に限定されず、例えばRE123系超伝導材料(Y1Ba2Cu3Ox、Gd1Ba2Cu3Ox)等を用いてもよい。
冷凍機1Bは、超伝導磁気シールド装置11を冷却する装置である。冷凍機1Bは、コンプレッサ(図示せず)を備え、運転状態においてコンプレッサの駆動により極低温の冷却媒体(例えば、ここではヘリウム)を送出する。冷凍機1Bは、チューブ1Dによって計測ユニット1Aに接続されている。チューブ1Dは、冷却媒体を輸送可能に構成されている。チューブ1Dは、例えば金属製のフレキシブルチューブによって構成されている。
計測ユニット1Aの筒型体15には、超伝導磁気シールド装置11の外壁面に沿って冷却媒体を流通させる冷媒管(図示せず)が更に内蔵されている。そして、この冷媒管に、冷凍機1Bから送出される極低温の冷却媒体を循環させることで、超伝導磁気シールド装置11のシールド膜11bが、超伝導転移温度以下まで冷却され、完全反磁性を発揮する。そして、このシールド膜11bの完全反磁性によって、超伝導磁気シールド装置11に包囲された計測位置Hが外部磁場から遮蔽されるので、SQUIDセンサ3においては外部磁場によるノイズをほとんど排除した微弱な磁場計測が可能になる。なお、当然ながら、この超伝導シールド型脳磁計1は、シールド膜11bの臨界磁場を超えない外部磁場の環境下で使用される。
また、図2に示されるように、冷凍機1Bは、制御部1Cに制御されている。制御部1Cは、冷凍機1Bの運転及び停止を制御する。制御部1Cは、冷凍機1B及び計測ユニット1Aに接続されている。
制御部1Cは、計測ユニット1AのSQUIDセンサ3による磁場の検出時に、冷凍機1Bを停止させる。具体的には、制御部1Cは、計測ユニット1Aが計測を開始した旨の信号を受信すると、直ちに冷凍機1Bを停止状態に制御する。そして、冷凍機1Bが停止状態となってから、計測ユニット1AのSQUIDセンサ3による磁場の検出が行われる。SQUIDセンサ3は、冷凍機1Bが停止状態となってから、例えば、約1分後に磁場の検出を行ってもよい。
また、制御部1Cは、計測ユニット1AにおけるSQUIDセンサ3による磁場の検出が終了した時に、冷凍機1Bを運転させる。具体的には、制御部1Cは、計測ユニット1Aが計測を終了した旨の信号を受信すると、冷凍機1Bを運転状態に制御する。
ただし、制御部1Cは、上述の構成に限定されない。制御部1Cは、計測ユニット1Aの計測開始及び計測終了を認識することが可能であれば適用することができる。例えば、制御部1Cは、計測ユニット1Aの計測開始及び計測終了を更に制御する構成であってもよい。その場合、制御部1Cは、計測ユニット1Aへ計測を開始させる旨の信号を送信することにより、計測ユニット1Aの計測開始を認識する。そして、制御部1Cは、計測ユニット1Aの計測開始を認識すると冷凍機1Bの運転を停止状態に制御する。また、制御部1Cは、計測ユニット1Aへ計測を終了させる旨の信号を送信することにより、計測ユニット1Aの計測終了を認識する。そして、制御部1Cは、計測ユニット1Aの計測終了を認識すると冷凍機1Bの運転を運転状態に制御する。
続いて、図1及び図3を参照して、車両2について説明する。
車両2は、例えばトラックのように、物品等の運搬に用いられる貨物自動車である。図1に示されるように、車両2は、動力発生機構21a、走行機構21b、及び走行操作機構21cを含む車台21と、車台21上に設置された車体22と、を備えている。車体22は、エアーサスペンション機構21dを更に備え、車両2が走行する際の超伝導シールド型脳磁計1への衝撃を緩和することができる。また、車体22は、荷台23(搭載部)を備えている。荷台23は、平面視において、車両2の走行方向を長手方向とする長尺状(例えば、略直方体形状)に構成されている。荷台23は、例えばウイングボディによって構成され、底面24と、上方に開閉可能な側壁25及び屋根26と、を備えている。
図3に示されるように、底面24は、車両2の走行方向を長手方向とする長尺状(ここでは、略長方形状)に形成されている。側壁25は、底面24を囲んで設けられている。側壁25は、底面24を介して底面24の長手方向に対向する短手面25a,25bと、底面24を介して底面24の短手方向に対向する長手面25c,25dと、を有している。ここでは、車両2の走行方向における後方に位置する側壁25を短手面25a、前方に位置する側壁25を短手面25b、右方に位置する側壁25を長手面25c、左方に位置する側壁25を長手面25dとする。また、図1に示されるように、屋根26は、側壁25を上方で連結するように設けられている。屋根26は、車両2の走行方向を長手方向とする長尺状(ここでは、略長方形状)に形成されている。荷台23は、例えば物品等の搭載前後において、側壁25の長手面25c及び屋根26の長手方向略半分を上方に開閉可能である。
図1及び図3に示されるように、側壁25及び屋根26を閉じた状態において、荷台23の内部は、側壁25及び屋根26によって外部と遮断されている。これにより、荷台23の内部は、天気の変化等による影響の発生を抑制している。また、図3に示されるように、荷台23の長手方向における一端側23aには、荷台23の外部から荷台23に進入可能な入口部27が設けられている。図3に示されるように、入口部27は、荷台23において車両2の走行方向の後方の側壁25の短手面25aに設けられている。
入口部27は、短手面25aに形成された開放部27aと、開放部27aを開閉可能な一対の扉部材27bと、を備えている。開放部27aは、短手面25aの下端から、短手面25aの上端に亘って形成されている。開放部27aは、荷台23の短手方向における略中央に設けられている。また、開放部27aの幅は、超伝導シールド型脳磁計1の筒型体15よりも大きく形成されている。それぞれの扉部材27bは、開放部27aの両端において、短手面25aにヒンジ(図示せず)を介して取り付けられている。一対の扉部材27bは、荷台23の外部に向かって開くことにより、開放部27aを開放する。
ただし、入口部27は、上述の構成に限定されない。例えば、入口部27は、一枚の扉部材を荷台23の外部に向かって開くことにより、開放部27aを開放する片開き戸によって構成されていてもよい。あるいは、開放部27aの上端及び下端に幅方向に亘って設けられたレールと、レール上を移動する一枚以上の扉部材と、を備え、扉部材をレール上で移動させることによって開放部27aを開閉する引き戸、折れ戸等によって構成されていてもよい。具体的には、入口部27は、開放部27aと、開放部27aを開閉可能な機構と、を備えていれば適用することができる。
図1に示されるように、荷台23の底面24には、超伝導シールド型脳磁計1の計測ユニット1Aと冷凍機1Bとが搭載されている。計測ユニット1Aは、荷台23の長手方向における一端側23aの底面24上に設置されている。すなわち、計測ユニット1Aは、荷台23の底面24上において入口部27の近傍に設置されている。また、計測ユニット1Aの超伝導磁気シールド装置11は、入口部27側に開口部11cを向けて傾斜して設置されている。具体的には、超伝導磁気シールド装置11は、超伝導磁気シールド装置11の軸方向における下端が上端よりも入口部27に近い位置となるように傾斜して設置されている。なお、計測ユニット1Aは、超伝導磁気シールド装置11の軸方向における開口部11cの延長線上に入口部27が位置するように、入口部27の更に近傍に設置されていてもよい。また、冷凍機1Bは、荷台23の長手方向における他端側23bの底面24上に設置されている。冷凍機1Bは、荷台23内において超伝導シールド型脳磁計1と離間して設置されている。
上記の脳磁計装置100を用いて計測する際には、まず、車両2によって超伝導シールド型脳磁計1を所望の場所に移動させる。ここで、超伝導体は衝撃による影響を受けやすいため、超伝導磁気シールド装置11を衝撃から保護する必要がある。そのため、車両2の走行は、エアーサスペンション機構21dによって衝撃を抑制させて行う。そして、車両2の走行を停止させ、超伝導シールド型脳磁計1に電力供給する。この電力供給は、系統電源に接続してもよいし、発電機を用いてもよい。超伝導シールド型脳磁計1に電力が供給された状態で、計測ユニット1AのSQUIDセンサ3及び超伝導磁気シールド装置11の冷却を開始する。超伝導磁気シールド装置11の冷却は、計測ユニット1A及び冷凍機1Bをチューブ1Dによって接続した後、冷凍機1Bを運転状態に切り替えることにより行う。SQUIDセンサ3及び超伝導磁気シールド装置11が冷却された状態で、超伝導シールド型脳磁計1は計測可能状態となる。
続けて、車両2の荷台23の入口部27を開放する。その状態で、被験者Pが荷台23の外部から入口部27を介して荷台23内に進入すると共に、超伝導磁気シールド装置11の下端の開口部11cを介して超伝導磁気シールド装置11に進入する。そして、計測ユニット1A内の計測位置Hに頭が位置するように着座する。
ここで、冷凍機1Bは、運転状態において振動している。この振動には、機械的な振動及び電気的な振動が含まれる。この機械的及び電気的な振動が計測ユニット1AのSQUIDセンサ3に伝達されると、SQUIDセンサ3による磁場の検出精度に影響を与えてしまうおそれがある。そのため、SQUIDセンサ3による磁場の検出時に、冷凍機1Bを停止させる。具体的には、制御部1Cによって、冷凍機1Bの停止を制御する。冷凍機1Bの停止状態において、SQUIDセンサ3による磁場の検出を行うことにより、計測する。なお、SQUIDセンサ3による磁場の検出が終了したら、制御部1Cは冷凍機1Bを運転状態に制御する。
以上説明したように、脳磁計装置100の超伝導シールド型脳磁計1は、車両2の荷台23(搭載部)に搭載されている。そのため、車両2を駐車可能なスペースを有する所望の場所に超伝導シールド型脳磁計1を移動させて使用することが可能となる。従って、被験者Pの利便性の向上を図ることができる。
また、脳磁計装置100は、超伝導磁気シールド装置11を冷却する冷凍機1Bと、冷凍機1Bの運転及び停止を制御する制御部1Cと、を有し、制御部1Cは、SQUIDセンサ3による磁場の検出時に、冷凍機1Bを停止させる。ここで、生体磁場の検出精度に影響を与えるノイズ源として、上述のように、冷凍機1Bの運転に起因する振動が挙げられる。また、上述した機械的な振動及び電気的な振動のうち、特に電気的な振動は、チューブ1Dを介して冷凍機1Bから計測ユニット1Aに容易に伝達される。このような構成により、生体磁場の検出時において、ノイズ源となる機械的な振動及び電気的な振動の両方を容易に減衰させることが可能となる。そのため、検出精度を向上させることができる。
また、脳磁計装置100は、超伝導磁気シールド装置11を冷却する冷凍機1Bを有し、車両2の荷台23は、平面視において長尺状に形成されており、超伝導シールド型脳磁計1は、荷台23の長手方向における一端側23aに設置されており、冷凍機1Bは、荷台23の長手方向における他端側23bに搭載されている。このような構成により、冷凍機1Bに起因する生体磁場の検出精度に与える影響を抑制できる。そのため、検出精度を向上させることができる。
また、脳磁計装置100の超伝導磁気シールド装置11は、筒形状に形成されており、超伝導磁気シールド装置11の軸方向における下端(一端)には、超伝導磁気シールド装置11に進入可能な開口部11cが設けられており、荷台23には、荷台23の外部から荷台23に進入可能な入口部27が設けられており、超伝導磁気シールド装置11は、入口部27側に開口部11cを向けて傾斜して設置されている。このような構成により、被験者Pは、入口部27を介して荷台23に進入した体勢をほとんど崩すことなく、超伝導磁気シールド装置11に進入することができる。具体的には、被験者Pは、車両2の外部である、例えば地面等から、車両2の車台21上に設置された荷台23に進入する。そのため、入口部27付近に設けられた昇降構造(例えば階段等)によって、低い位置から高い位置に移動して荷台23に進入することとなる。一方、超伝導磁気シールド装置11には開口部11cから進入するため、開口部11cが下方を向いている場合には、被験者Pは、体勢をかがめて進入することとなる。従って、超伝導磁気シールド装置11が入口部27側に開口部11cを向けて傾斜して設置されていることにより、被験者Pは、荷台23の入口部27に向かう動作と、超伝導磁気シールド装置11の開口部11cに向かう動作とを連続して行うことが可能となる。そのため、超伝導磁気シールド装置11に容易に進入することができる。よって、利便性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、図4を参照して第2実施形態に係る脳磁計装置10について説明する。脳磁計装置10は、車両2に代えて車両12を備えている点、及び冷凍機1Bが車両12の外部に設置されている点、で第1実施形態に係る脳磁計装置100と相違する。
車両12は、荷台(搭載部)33を備えている。荷台33は、第1実施形態における脳磁計装置100の荷台23と同様に、荷台33の長手方向における一端側33aに入口部27が設けられている。ここで、図4に示されるように、車両12では、入口部27は、荷台33の長手面25dに設けられている点で荷台23と相違している。すなわち、入口部27は、車両12の走行方向における左方に位置する側壁25に設けられている。従って、例えば歩道等から荷台33内に進入する場合に、容易に進入することができる。
また、冷凍機1Bは、車両12の外部に設置されている。なお、冷凍機1Bが設置される場所Sは、例えば別の車両上であってもよく、地面上であってもよい。冷凍機1Bは、計測ユニット1Aが搭載されている荷台33を除く、任意の場所Sに設置してよい。冷凍機1Bは、場所Sに設置された状態で、チューブ1Dを介して計測ユニット1Aに接続されている。
以上説明したように、脳磁計装置10の超伝導シールド型脳磁計1は、超伝導磁気シールド装置11を冷却する冷凍機10Bを有し、冷凍機10Bは、車両12の外部に設置されている。このような構成により、冷凍機1Bの運転に伴う機械的な振動がSQUIDセンサ3に伝達されることを効果的に抑制できる。そのため、検出精度を向上させることができる。
なお、本発明に係る脳磁計装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態における脳磁計装置100の冷凍機1Bを車両2の外部に設置してもよい。また、第2実施形態における脳磁計装置10の冷凍機1Bを車両12の荷台33に搭載してもよい。
また、超伝導シールド型脳磁計は、冷凍機1Bを制御する制御部を有していないものであってもよい。超伝導シールド型脳磁計は、手動によって冷凍機1Bの運転を停止してから、SQUIDセンサ3による磁場の検出を行う構成であってもよい。また、SQUIDセンサ3による磁場の検出が終了したら、手動によって冷凍機1Bの運転を再開する構成であってもよい。超伝導シールド型脳磁計は、SQUIDセンサ3による磁場の検出時に、冷凍機1Bが停止状態であればよい。
あるいは、超伝導シールド型脳磁計は、冷凍機1Bの運転を停止させない構成であってもよい。特に、上述した機械的な振動及び電気的な振動のうち、電気的な振動の影響を受けない場合には、冷凍機1Bの運転を継続させた状態でSQUIDセンサ3による磁場の検出を行うことができる。
また、超伝導磁気シールド装置11は、荷台23上において車両2の走行方向の前方(荷台23の長手方向における他端側)の底面24上に設置されており、冷凍機1Bは、荷台23上において車両2の走行方向の後方(荷台23の長手方向における一端側)の底面24上に設置されていてもよい。あるいは、超伝導磁気シールド装置11及び冷凍機1Bは、どちらも車両2の走行方向の前方又は後方に設置されていてもよい。超伝導磁気シールド装置11及び冷凍機1Bは、荷台23内において互いに離間していなくてもよい。
また、車両の一例としてトラックを例示したが、車両の種類はこれに限定されず、搭載部を有している各種の車両を適用することができる。
1…超伝導シールド型脳磁計、1B…冷凍機、1C…制御部、2…車両、3…SQUIDセンサ、11…超伝導磁気シールド装置、11c…開口部、23…荷台(搭載部)、23a…一端側、23b…他端側、27…入口部。

Claims (2)

  1. 生体から発生する磁場を検出するSQUIDセンサ、及び、前記SQUIDセンサを包囲している超伝導体によって構成された超伝導磁気シールド装置、を有する超伝導シールド型脳磁計と、
    前記超伝導シールド型脳磁計が搭載された搭載部を有する車両と、を備え、
    前記超伝導シールド型脳磁計は、前記搭載部に搭載されると共に前記超伝導磁気シールド装置を冷却する冷凍機と、前記冷凍機の運転及び停止を制御する制御部と、を有し、
    前記冷凍機は、前記超伝導磁気シールド装置の外部に設けられており、
    前記制御部は、前記SQUIDセンサによる前記磁場の検出時に、前記冷凍機を停止させる、脳磁計装置。
  2. 前記超伝導シールド型脳磁計は、前記超伝導磁気シールド装置を冷却する冷凍機を有し、
    前記搭載部は、平面視において長尺状に形成されており、
    前記超伝導磁気シールド装置は、前記搭載部の長手方向における一端側に設置されており、
    前記冷凍機は、前記搭載部の前記長手方向における他端側に搭載されている、請求項1に記載の脳磁計装置。
JP2016001690A 2016-01-07 2016-01-07 脳磁計装置 Active JP6779622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001690A JP6779622B2 (ja) 2016-01-07 2016-01-07 脳磁計装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001690A JP6779622B2 (ja) 2016-01-07 2016-01-07 脳磁計装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017121355A JP2017121355A (ja) 2017-07-13
JP6779622B2 true JP6779622B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=59306444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001690A Active JP6779622B2 (ja) 2016-01-07 2016-01-07 脳磁計装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6779622B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116712077B (zh) * 2023-03-13 2024-01-23 北京昆迈医疗科技有限公司 车载脑磁图系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04194765A (ja) * 1990-11-28 1992-07-14 Nkk Corp Squidセンサーの冷却方法
JP2001042016A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Hitachi Ltd 磁場計測装置
WO2006067828A1 (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 National Institute Of Information And Communications Technology 超伝導磁気シールド脳磁界計測装置の計測構造体
JP4908439B2 (ja) * 2008-02-28 2012-04-04 住友重機械工業株式会社 冷却システム及び脳磁計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017121355A (ja) 2017-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050272996A1 (en) Apparatus for measuring the neuro-magnetic field from a human brain and method for operating the same
US7881760B2 (en) Measuring structure for magneto encephalographic equipment with a superconducting magnetic-shield
US10577175B2 (en) Method and apparatus for shipping and storage of cryogenic devices
JP3008139B2 (ja) 引き戸付き磁気遮蔽室
JP6779622B2 (ja) 脳磁計装置
CN103529061B (zh) 车载式辐射检查系统
WO2018041037A1 (zh) 集装箱检查系统和港口设施
US6731968B2 (en) Magnetically shielded room with internal active magnetic field cancellation, and its use
JP5086920B2 (ja) 極低温格納容器及び極低温装置
US20040106863A1 (en) Magnetic shields and instruments for measuring biomagnetic fields
KR102500718B1 (ko) 물품 보관 설비
US9934896B2 (en) Inspection apparatus and inspection system for inspecting access-restricted spaces and areas
JP5107147B2 (ja) 生体磁気計測装置及び脳磁計
CN111616709A (zh) 一种移动式磁共振系统
JP5253926B2 (ja) 脳磁計
CN114102669A (zh) 一种机器人行走底座及其控制方法
JP4296270B2 (ja) ヘリウム3冷凍機利用磁化測定装置
KR101992249B1 (ko) 광학 벤치의 수평도를 조절할 수 있는 열진공 시험용 광학 벤치 이송 장치 및 시스템
JP4079101B2 (ja) 超伝導磁石装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置
JP2524086Y2 (ja) 地磁気センサ取付構造
JPH04276594A (ja) 超電導磁気シールド装置
JP4169877B2 (ja) 保冷庫
JPH10155759A (ja) 磁気測定装置および極低温容器
JPH05317280A (ja) 脳磁界計測装置
JP2018138896A (ja) クライオスタット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191114

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20191114

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191121

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20191126

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20191206

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20191210

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200414

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200512

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20200710

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20200722

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200807

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20200901

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20200929

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6779622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150