JP6779472B2 - 溶液の着色防止方法 - Google Patents

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本発明は、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液の着色防止方法に関するものである。
ジメチルスルホキシドは、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリスルホン、ポリウレタンなどのポリマーの重合や紡糸などの溶剤として工業的に幅広く使用されている。
しかしながら、ジメチルスルホキシドは熱や酸に対して比較的不安定であって酸存在下で加熱すると分解することが知られている(特許文献1参照)。ジメチルスルホキシドが分解すると、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィドなどの悪臭物質が発生し、環境上問題となる。また、ジメチルスルホキシドの分解物を含む溶液を回収再利用する場合に、分解物が夾雑することは、臭気、溶媒としての能率を低下させるという点から好ましいことではない。
ジメチルスルホキシドを塩化ビニル樹脂の溶解や紡糸などの溶剤として使用した例はあまり知られていない。その理由は、高温にすると、塩化ビニル樹脂は、一部熱分解して、ポリマーは着色、ゲル化し、熱分解時に発生した塩化水素により、ジメチルスルホキシドは、分解、着色し、分解、着色したジメチルスルホキシドを蒸留しても、純度の高いジメチルスルホキシドは得られないなどの問題があったからである。
特公昭43−3765号公報
本発明の目的は、塩化ビニル樹脂の溶解溶剤としてジメチルスルホキシドを使用する際に、ジメチルスルホキシドの着色を防止する方法を提供することにある。
本発明は、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液の着色防止方法であって、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、炭酸ナトリウムを0.001〜100重量部含有させる溶液の着色防止方法である。
本発明の溶液の着色防止方法は、ジメチルスルホキシドの分解を抑制するために、溶液が着色しない。
本発明の溶液の着色防止方法は、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解させたとき、ジメチルスルホキシドが着色しない。本発明により、塩化ビニル樹脂の紡糸溶媒としてジメチルスルホキシドを工業的に使用する時に、分解、着色しないで回収再利用できるので、ジメチルスルホキシドを塩化ビニル樹脂の溶解や紡糸などの溶剤として使用することができる。
また、本発明の方法を用いて蒸留回収されたジメチルスルホキシドは純度が高く、着色しないのでそのまま再利用できることからコストの面でも有利である。
本発明は、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液の着色防止方法であって、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、炭酸ナトリウムを0.001〜100重量部含有させる、溶液の着色防止方法である。
本発明において、塩化ビニル樹脂とは、塩化ビニルの重合体である。塩化ビニル樹脂には、塩化ビニルの単独の重合体である塩化ビニル単独重合体、または、塩化ビニルとその他の共重合可能なモノマーとの共重合体を表す。その他の共重合可能なモノマーは、例えば、エチレン、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、プロピレン、ヘキサフルオロプロピレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸メチルなどである。
本発明では、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解し、溶液とする。本発明において、塩化ビニル樹脂を、ジメチルスルホキシドに溶解する時の塩化ビニル樹脂の濃度は、溶解する温度で溶解しなくなる濃度まで上げることができる。本発明において、好ましくは、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、塩化ビニル樹脂を0.001〜10重量部含有させ、より好ましくは、塩化ビニル樹脂を0.005〜5重量部含有させる。また、本発明では、塩化ビニル樹脂を、ジメチルスルホキシドに完全に溶解することが好ましいが、完全に溶解しない場合も、ジメチルスルホキシド溶液の着色を防止することができる。
本発明では、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液に、さらに、ポリアクリロニトリルを溶解させることもできる。本発明では、好ましくは、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、さらに、ポリアクリロニトリルを0.001〜10重量部含有させ、より好ましくは、ポリアクリロニトリルを0.005〜5重量部含有させる。
本発明では、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液に、さらに、ポリビニルアルコールを溶解させることもできる。本発明では、好ましくは、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、さらに、ポリビニルアルコールを0.001〜10重量部含有させ、より好ましくは、ポリビニルアルコールを0.005〜5重量部含有させる。
本発明の塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液には、ジメチルスルホキシドを溶媒として、塩化ビニル樹脂を紡糸した廃液も含まれる。
本発明では、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、炭酸ナトリウムを0.001〜100重量部含有させる。本発明では炭酸ナトリウムを含有される量が100重量部より多いと、炭酸ナトリウムが析出して攪拌が困難になる。本発明では、好ましくは、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、炭酸ナトリウムを0.005〜80重量部含有させ、より好ましくは、炭酸ナトリウムを0.01〜50重量部含有させる。本発明では、さらにより好ましくは、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、炭酸ナトリウムを、0.02〜40重量部含有させ、最も好ましくは、0.03〜30重量部含有させる。塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液に、炭酸ナトリウムを含有することにより、塩化ビニル樹脂を加熱した時に分解して生じる塩化水素を炭酸ナトリウムが捕捉し、ジメチルスルホキシドの分解が抑制されるので、好ましい。
塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液に分解抑制剤を添加して蒸留によりジメチルスルホキシドを回収する時、ジメチルスルホキシドは蒸留により系外に留出される。ジメチルスルホキシドが留出するに従い、蒸留塔の底部には分解抑制剤が残存し、蒸留塔底部の分解抑制剤の濃度は増加する。分解抑制剤として水酸化ナトリウムを用いた場合は、低濃度で添加してもジメチルスルホキシドが留去されて高濃度になると。むしろジメチルスルホキシドの分解が促進され、ジメチルスルホキシドの分解物が留出したジメチルスルホキシドに混入して、ジメチルスルホキシドの純度が低くなる。
一方、炭酸ナトリウムは、ジメチルスルホキシドが留去されて高濃度になっても、ジメチルスルホキシドの分解を抑制するため、高純度のジメチルスルホキシドを得ることができる。
炭酸ナトリウムは、無水物でも水和物でも良く、水和物としては容易に入手可能な1水和物、10水和物が好ましい。
炭酸ナトリウムは、粉末、固体として、添加することができる。炭酸ナトリウムは、水溶液として添加しても良い。炭酸ナトリウムを水溶液として添加する場合、例えば、蒸留装置や保管容器に自動で連続的に、均一濃度で投入できるので、安全上好ましい。
炭酸ナトリウムを水溶液にする場合の濃度は、使用する温度で飽和する濃度まで上げることができる。炭酸ナトリウムを水溶液として添加する場合、炭酸ナトリウムの濃度は、水100gに対して、好ましくは、0.1〜35gであり、より好ましくは、0.2〜30gである。さらにより好ましくは、1〜30gである。最も好ましくは、10〜25gである。
塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解し紡糸した廃液は水を含む場合が多い。本発明では、塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液に、さらに、水を添加することもできる。本発明では、好ましくは、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、さらに、水を0.1〜900重量部添加し、より好ましくは、0.5〜250重量部添加する。塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液に、さらに、水を添加することにより、炭酸ナトリウムは溶解してジメチルスルホキシドの分解を抑制するのに対し、塩化ビニル樹脂は析出して炭酸ナトリウムによる分解を受けにくくなるので、好ましい。
本発明の溶液の着色防止方法では、高温でもジメチルスルホキシドの着色を抑制するので、高温で塩化ビニル樹脂を溶解できる。塩化ビニル樹脂を溶解する温度は溶媒の沸点以下まで温度を上げることができる。塩化ビニル樹脂を溶解する温度は、好ましくは、120℃以下であり、より好ましくは、110℃以下であり、さらにより好ましくは、100℃以下である。
本発明の溶液の着色防止方法では、高温でもジメチルスルホキシドの分解を抑制するので、高温でジメチルスルホキシドを蒸留回収できる。ジメチルスルホキシドを蒸留する温度は溶媒の沸点以下が好ましく、常圧では193℃以下が好ましい。本発明の方法により蒸留回収されたジメチルスルホキシドは、着色が防止され、純度が高く、そのまま再利用できるという利点がある。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。実施例に使用する原料は純正化学社、Aldrich社、東レ・ファインケミカル社製を用いた。
(1)加熱終了時の外観
色を目視で判定した。
(2)水添加後の溶液のUVの吸光度
装置:島津製作所UV−1850
波長:460−550nm
ブランク:水
セル:1cm
前処理:ジメチルスルホキシドに対して2〜4%の水を加えて、ポリマを析出させて固体と溶液を分離し、溶液の上澄みをシリンジで採取し、0.5μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過した。
(3)ジメチルスルホキシドの純度(面積%)
以下の条件のガスクロマトグラフィー法により測定した。
・使用機器 島津製作所GC−2010(FID)
・カラム DB−WAX 0.25mm×30m×0.25μm
・キャリアガス He 165.7kPa
・カラム昇温条件 35℃ → 7℃/分 → 140℃×10分 → 15℃/分 → 250℃×10分
・注入口温度 200℃
・検出器温度 250℃
・FID Air 400ml/min
H2 40ml/min
メークアップ 30ml/min
・スプリット比 14
・注入量 0.2μl
・前処理 水添加後の溶液のUVの吸光度と同じ
(実施例1)
ジムロートコンデンサーを装着した100mlナスフラスコに攪拌子、塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)0.25g、炭酸ナトリウム0.5g、ジメチルスルホキシド(純度99.997面積%)50gを仕込み、窒素でフラスコ内を置換した後、ジムロートコンデンサーの上部に窒素を充填した風船を取り付け密閉状態にした。120℃のオイルバスにつけて、30分間加熱攪拌を行った。加熱終了後、目視で溶液の色を確認した。室温に冷却し、蒸留水を1g加えよく攪拌し静置すると、溶液が固体と溶液に分離した。溶液を0.5μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過してUVの吸光度を測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
添加する炭酸ナトリウムの量を変えたこと以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例3)
ジムロートコンデンサーを装着した100mlナスフラスコに攪拌子、塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)0.25g、炭酸ナトリウム0.12g、蒸留水0.5g、ジメチルスルホキシド(純度99.997面積%)50gを仕込み、窒素でフラスコ内を置換した後、ジムロートコンデンサーの上部に窒素を充填した風船を取り付け密閉状態にした。120℃のオイルバスにつけて、30分間加熱攪拌を行った。加熱終了後、目視で溶液の色を確認した。室温に冷却し、蒸留水を0.5g加えよく攪拌し静置すると、溶液が固体と溶液に分離した。上澄みの溶液を0.5μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過してUVの吸光度を測定した。結果を表1に示す。
(実施例4)
添加する塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)の量を変えたこと以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例5、6)
添加する塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)と炭酸ナトリウムの量を変えたこと以外は、実施例3と同様にした。結果を表1に示す。
(実施例7,8)
添加する塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)と炭酸ナトリウムの量を変えて、加熱攪拌を実施例3と同様に実施した。室温に冷却し、静置すると、溶液が固体と溶液に分離したので、蒸留水は添加せず、上澄みの溶液を0.5μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過してUVの吸光度を測定した。結果を表1に示す。
(比較例1)
炭酸ナトリウムを添加しない以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
(比較例2)
ジムロートコンデンサーを装着した100mlナスフラスコに攪拌子、塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)0.25g、48%水酸化ナトリウム水溶液0.25g、ジメチルスルホキシド(純度99.997面積%)50gを仕込み、窒素でフラスコ内を置換した後、ジムロートコンデンサーの上部に窒素を充填した風船を取り付け密閉状態にした。120℃のオイルバスにつけて、30分間加熱攪拌を行った。加熱終了後、蒸留水を0.9g加え静置すると、固体が沈殿し、上澄みの溶液と分離した状態になったので、目視で溶液の色を確認した。室温に冷却し静置し、上澄みの溶液を0.5μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過してUVの吸光度を測定した。結果を表1に示す。
(比較例3)
添加する塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)の量を変え、炭酸ナトリウムを添加しないこと以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
Figure 0006779472
炭酸ナトリウムの添加により、加熱終了時の着色が低減した。水を添加して固体を分離した後の溶液の色は薄い色が好ましい。分離後の溶液の着色が防止されることは、ジメチルスルホキシドの分解が抑制されることを示す。
(実施例9)
ジムロートコンデンサーを装着した100mlナスフラスコに攪拌子、塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)0.2g、ポリアクリロニトリル(重量平均分子量:Mw=150、000)0.05g、炭酸ナトリウム0.13g、ジメチルスルホキシド(純度99.997面積%)50gを仕込み、窒素でフラスコ内を置換した後、ジムロートコンデンサーの上部に窒素を充填した風船を取り付け密閉状態にした。120℃のオイルバスにつけて、30分間加熱攪拌を行った。加熱終了後、目視で溶液の色を確認した。室温に冷却し、蒸留水を2g加え静置すると、溶液が固体と溶液に分離した。溶液を0.5μmのPTFE製シリンジフィルターでろ過してUVの吸光度を測定した。結果を表2に示す。
(比較例4)
炭酸ナトリウムを添加しないこと以外は、実施例9と同様にした。結果を表2に示す。
Figure 0006779472
炭酸ナトリウムの添加により、加熱終了時の着色が低減し、水を添加して固体を分離した後の溶液の色は薄い色が好ましい。分離後の溶液の着色が防止されることは、ジメチルスルホキシドの分解が抑制されることを示す。炭酸ナトリウムを添加しない場合は、加熱により、溶液が着色した。
溶液の着色が防止されるとジメチルスルホキシドの分解が抑制されることの確認実験を、実施例7と比較例3の条件で蒸留を実施し、参考例として示した。
(参考例1)
実施例7の条件で蒸留を実施した。
単蒸留操作に必要な、留出液用の受器を装着したジムロートコンデンサーと温度計を備えた300mL3つ口フラスコに、攪拌子、ジメチルスルホキシド(純度99.997面積%)100g、塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)1.0g、炭酸ナトリウム0.03gを仕込んだ。窒素でフラスコ内を置換した後、ジムロートコンデンサーの上部に窒素を充填した風船を取り付け密閉状態にした。オイルバスで加熱し、前留として水を含む19.5gを留出させた後、オイルバスの温度を210℃まで上げて、フラスコ内温が189〜193℃の留分を本留として留出させて、ジメチルスルホキシドを73.5g(水分=0.97%)得た。本留の純度は98.533面積%であった。
(参考例2)
比較例3の条件で蒸留を実施した。
単蒸留操作に必要な、留出液用の受器を装着したジムロートコンデンサーと温度計を備えた300mL3つ口フラスコに、攪拌子、ジメチルスルホキシド(純度99.997面積%)100g、塩化ビニル単独重合体(重合度:n≒1,100)1.0gを仕込んだ。窒素でフラスコ内を置換した後、ジムロートコンデンサーの上部に窒素を充填した風船を取り付け密閉状態にした。オイルバスで加熱し、210℃に上げて、留出開始後、フラスコ内温が191〜193℃の留分を留出させてジメチルスルホキシドを89.4g得た。留出液の純度は97.589面積%であった。
炭酸ナトリウムの添加により、溶液の着色が防止されると、ジメチルスルホキシドの分解が抑制され、蒸留されたジメチルスルホキシドの純度が高いことが確認された。

Claims (4)

  1. 塩化ビニル樹脂をジメチルスルホキシドに溶解した溶液の着色防止方法であって、ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、炭酸ナトリウムを0.001〜100重量部含有させる溶液の着色防止方法。
  2. ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、塩化ビニル樹脂を0.001〜10重量部含有させる請求項1に記載の溶液の着色防止方法。
  3. ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、さらに、ポリアクリロニトリルを0.001〜10重量部含有させる請求項1または2に記載の溶液の着色防止方法。
  4. ジメチルスルホキシドの量を100重量部としたとき、さらに、水を0.1〜900重量部添加する請求項1〜3のいずれかに記載の溶液の着色防止方法。
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