JP6779322B2 - トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法 - Google Patents

トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6779322B2
JP6779322B2 JP2018568588A JP2018568588A JP6779322B2 JP 6779322 B2 JP6779322 B2 JP 6779322B2 JP 2018568588 A JP2018568588 A JP 2018568588A JP 2018568588 A JP2018568588 A JP 2018568588A JP 6779322 B2 JP6779322 B2 JP 6779322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
trans
carbon atoms
cyclohexane
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018568588A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018151188A1 (ja
Inventor
井上 宗宣
宗宣 井上
春城 前林
春城 前林
雄一 松下
雄一 松下
浩二 鶴野
浩二 鶴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Sagami Chemical Research Institute (Sagami CRI)
Original Assignee
JNC Corp
Sagami Chemical Research Institute (Sagami CRI)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JNC Corp, Sagami Chemical Research Institute (Sagami CRI) filed Critical JNC Corp
Publication of JPWO2018151188A1 publication Critical patent/JPWO2018151188A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6779322B2 publication Critical patent/JP6779322B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C13/00Cyclic hydrocarbons containing rings other than, or in addition to, six-membered aromatic rings
    • C07C13/28Polycyclic hydrocarbons or acyclic hydrocarbon derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/32Preparation of ethers by isomerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/235Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring and to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C5/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms
    • C07C5/22Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by isomerisation
    • C07C5/27Rearrangement of carbon atoms in the hydrocarbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B61/00Other general methods

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は、液晶化合物として有用なトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法に関する。
トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体は良好な電気的及び光学的特性を有することから、液晶化合物として有用である。トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法としては、1,4−二置換シクロヘキセン誘導体又は1−アルキリデン−4−置換シクロヘキサン誘導体を水素添加により還元し、シス及びトランス体の混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を得、再結晶、蒸留又はカラムクロマトグラフィー等の方法により分離精製し、所望のトランス体を得る方法が報告されている(特許文献1及び2)。
不要なシス体を有効に利用するために、シス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を異性化してトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を製造する方法が報告されている。ヘテロポリ酸(特許文献3)、ハロゲン化アルキル及び塩化アルミニウムを用いる方法(特許文献4)、トリフルオロメタンスルホン酸(特許文献5)を用いる方法が報告されている一方、触媒量のトリフルオロメタンスルホン酸とアダマンタノール等の第3級アルコール存在下、シス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体をトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体に異性化する方法が開示されている(特許文献6)。
特開2013−23460号公報 特開昭58−189124号公報 特開平7−41435号公報 特開平9−100286号公報 特開2004−256490号公報 欧州特許出願公開第2532637号明細書
従来報告されている、シス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を異性化してトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を得る製造方法は、高温反応、等量以上の酸の利用、複数の反応試薬の利用が必要であり、また、多量の副生物の生成や高分子量体の副生が起こり、効率的な製造法ではなかった。より具体的には、特許文献1および2の方法では煩雑な分離作業を必要とし、不要なシス体は廃棄されることになり、収率が低く効率的な方法ではない。また、特許文献3から5に記載の方法では、それぞれ高温反応条件、複数の反応試薬、等量以上の酸を必要とし効率的な方法とは言い難かった。また、等量以上の酸を用いると多量の副生成物が生成してしまうという問題点がある(比較例1)。一方、特許文献6に記載の方法では、第3級アルコール等の添加物の添加が必須であり、その除去等煩雑な工程を含み効率的な方法とは言い難い。また、高分子量の副生物が生成してしまうという問題点がある(比較例2及び3)。
本発明の課題は、液晶化合物として有用なトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を高分子量体の副生を少なくして効率的に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を鑑み鋭意検討を重ねた結果、シス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を、スルホン酸の存在下異性化させることにより、トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を高分子量体の副生を少なくして製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、一般式(1)で表されるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を、一般式(1)で表されるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体に対して80モル%以下の一般式(4)で表されるスルホン酸のみの存在下、異性化させることを特徴とする、一般式(1a)で表されるトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法に関するものである。
(式中、Rは炭素数1から10のアルキル基、炭素数2から10のアルケニル基又は一般式(2)で表されるシクロへキシル基を表す。Rは炭素数1から10のアルキル基、炭素数2から10のアルケニル基又は一般式(3)で表されるフェニル基を表す。)
(式中、Rは水素原子、炭素数1から10のアルキル基又は炭素数2から10のアルケニル基を表す。)
(式中、R、R及びRは各々独立に水素原子又はフッ素原子を表し、Rは水素原子、炭素数1から10のアルキル基、炭素数2から10のアルケニル基、炭素数1から10のハロアルキル基、炭素数1から10のアルコキシ基、炭素数1から10のハロアルコキシ基又はフッ素原子を表し、Aは単結合又はフッ素原子で置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表す。)
(式中、Rは炭素数1から12のフルオロアルキル基又はハロゲン原子を表す。)
(式中、R及びRは前記と同じ定義を表す。)
本発明の製造方法によって液晶化合物として有用なトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1a)を高分子量体の副生を少なくして製造できる。
以下に、本発明をさらに詳細に説明する。本明細書におけるR、R、R、R、R及びAの定義について説明する。
、R、R及びRで表される炭素数1から10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等を例示することができる。取り扱いが容易な点で、炭素数1から5の直鎖のアルキル基を用いることが好ましい。
、R、R及びRで表される炭素数2から10のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、1−オクテニル基、7−オクテニル基、1−ノネニル基、8−ノネニル基、1−デセニル基、9−デセニル基等を例示することができる。取り扱いが容易な点で、炭素数2から5の直鎖のアルケニル基を用いることが好ましい。
で表される炭素数1から10のハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロヘプチル基、ペルフルオロオクチル基、ペルフルオロノニル基、ペルフルオロデシル基等を例示することができる。
で表される炭素数1から10のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基等を例示することができる。
で表される炭素数1から10のハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ペルフルオロプロピルオキシ基、ペルフルオロブチルオキシ基、ペルフルオロペンチルオキシ基、ペルフルオロヘキシルオキシ基、ペルフルオロヘプチルオキシ基、ペルフルオロオクチルオキシ基、ペルフルオロノニルオキシ基、ペルフルオロデシルオキシ基等を例示することができる。
で表される炭素数1から12のフルオロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルフルオロヘプチル基、ペルフルオロオクチル基、ペルフルオロノニル基、ペルフルオロデシル基、ペルフルオロウンデシル基、ペルフルオロドデシル基等を例示することができる。
で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を例示することができる。反応の効率が良い点で、Rはトリフルオロメチル基又は塩素原子であることが好ましい。
一般式(1)において、Rは一般式(2)で表されるシクロへキシル基であり、Rは炭素数1から10のアルキル基又は炭素数2から10のアルケニル基であることが好ましい。
Aは単結合又はフッ素原子で置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表す。Aで表されるフッ素原子で置換されていてもよい1,4−フェニレン基としては、1,4−フェニレン基、2−フルオロ−1,4−フェニレン基、3−フルオロ−1,4−フェニレン基、2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレン基、3,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン基等を例示することができる。
本発明の原料である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体としては、1−イソプロピル−4−メチルシクロヘキサン、1−エチル−4−イソプロピルシクロヘキサン、1−プロピル−4−ビニルシクロヘキサン、1−アリル−4−プロピルシクロヘキサン、1−エチル−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(3−ブテニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(3−ブテニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−へキシル−4−ペンチルシクロヘキサン、1−オクチル−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−メチルシクロヘキサン、1−エチル−4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−へキシルシクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−オクチルシクロヘキサン、1−デシル−4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−アリル−4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(3−ブテニル)−4−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−(4−ペンテニル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−(5−へキセニル)シクロヘキサン、1−メチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−エチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−プロピル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−ペンチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−へキシル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−オクチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−デシル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−アリル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(3−ブテニル)−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(4−ペンテニル)−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(5−ヘキセニル)−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−メチルシクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−エチルシクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−へキシルシクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−オクチルシクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−デシルシクロヘキサン、1−アリル−4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(3−ブテニル)−4−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−(4−ペンテニル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−(5−ヘキセニル)シクロヘキサン、1−メチル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−エチル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−ペンチル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−へキシル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−オクチル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−デシル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−アリル−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(3−ブテニル)−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(4−ペンテニル)−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(5−ヘキセニル)−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−フェニル−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−フェニルシクロヘキサン、1−ペンチル−4−フェニルシクロヘキサン、1−へキシル−4−フェニルシクロヘキサン、1−(4−エトキシフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−エチルフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−アリルフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−エトキシフェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(4−エチルフェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(4−アリルフェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−プロピル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロヘキサン、1−プロピル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロヘキサン、1−ペンチル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロヘキサン、1−ペンチル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロヘキサン、1−へキシル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)シクロヘキサン、1−へキシル−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−4−へキシルシクロヘキサン、1−エチル−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−プロピル−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−ブチル−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−ペンチル−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−へキシル−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−フェニル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−フェニルシクロヘキサン、1−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−4−フェニルシクロヘキサン、1−(トランス−4−へキシルシクロヘキシル)−4−フェニルシクロヘキサン、1−(4−エトキシフェニル)−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−(4−エトキシフェニル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシフェニル)−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシフェニル)−4−(トランス−4−へキシルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)−4−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−4−(トランス−4−へキシルシクロヘキシル)シクロヘキサン、1−(3−フルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−フルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(2−フルオロ−4−トリル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(3−フルオロ−4−トリル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(3−フルオロ−4−アニシル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−ブチル−3,5−ジフルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−ビフェニリル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−ビフェニリル)−4−ブチルシクロヘキサン、1−(4−ビフェニリル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1−(4−ビフェニリル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1−ブチル−4−(4−(4−エチルフェニル)フェニル)シクロヘキサン、1−(4−(4−ブチルフェニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−(4−エトキシフェニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−ブチル−4−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル)シクロヘキサン、1−ペンチル−4−(4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)フェニル)シクロヘキサン、1−(4−(3,4−ジフルオロフェニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−プロピル−4−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)フェニル)シクロヘキサン、1−(4−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−フルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(3−フルオロ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)−3−フルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1−(4−ビフェニリル)−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
次に、本発明の製造方法について詳しく述べる。本発明のトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1a)の製造方法は、下記スキームに示す通りである。
(式中、R、R及びRは前記と同じ意味を表す。)
本発明の製造方法は、シス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1)を、1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1)に対して80モル%以下のスルホン酸(4)のみの存在下、異性化させ、トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1a)を製造する方法である。
なお、上記の「スルホン酸(4)のみの存在下」とは、スルホン酸(4)以外には、異性化の反応速度に影響する働きをする物質が存在しないという意味であり、溶媒やごく微量の不純物等の存在を排除するものではない。
本発明の製造方法の原料であるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1)は、文献記載(特許文献1及び2)の方法で調製することができる。
本発明の製造方法の原料であるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1)とトランス体:シス体の比率は特に限定はないが、例えば、トランス体:シス体=1:99〜90:10程度の範囲から選択できる。本発明の製造方法により、原料である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1)のトランス体:シス体の比率と比較して、トランス体の割合を増大させてトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1a)が得られる。
本発明の製造法に用いることのできる溶媒は、反応を阻害しない溶媒であればよく、具体的には、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、シクロヘキサン、ヘキサン、メチルシクロヘキサン、へプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等の塩素系溶媒、2,2,2−トリフルオロエタノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール等のフッ素系溶媒を挙げることができ、適宜これらを組み合わせて用いてもよい。効率が良い点で、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、2−クロロプロパン又は1,2−ジクロロプロパンを用いることが好ましい。
本発明の製造法では、触媒量のスルホン酸(4)を用いることが必須である。その使用量は、シス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1)に対していわゆる触媒量でよく、具体的には80モル%以下である。一方でその下限値としては、0.1モル%以上を挙げることができる。本発明の製造法においては、0.1モル%から80モル%の範囲から選ばれた量を用いることができるが、反応の効率が良い点で1モル%から40モル%の範囲から選ばれた使用量であることがより好ましい。これに対し、特許文献5には、フェニルシクロヘキサン誘導体に対して、過剰量の酸を用いることが記載されており、最低でも2モル当量以上用いることが好ましいことが記載されている。
また、本発明の製造法において、異性化を行う際に、スルホン酸(4)以外の物質、例えば特許文献6に記載の第二級もしくは第三級のアルキルハライド、スルホン酸の第二級もしくは第三級のアルキルエステル、および第二級もしくは第三級のアルコールを触媒として用いない。
反応温度は、−110℃から150℃までの範囲で適宜選ばれた温度で行うことができる。収率が良い点で−78℃から−10℃の範囲から選ばれた温度が好ましい。反応時間に特に制限はない。
反応後の溶液からトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体(1a)を単離する方法に特に限定はないが、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー、分取液体クロマトグラフィー、再結晶又は昇華等の汎用的な方法で目的物を得ることができる。
次に本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
得られた化合物は、H NMR、19F{H} NMRおよび13C NMR分析で得られる核磁気共鳴スペクトルにより同定した。1,4−二置換シクロヘキサン誘導体のトランス体、シス体の比率は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析で得られるガスクロマトグラムの面積値、H NMR分析又は19F{H} NMR分析で得られる核磁気共鳴スペクトルの積分値から算出した。高分子量不純物は、サイズ排除クロマトグラフィー分析により測定した。まず分析方法について説明する。
H NMR分析>
測定装置は、Ascend−400(ブルカーバイオスピン(株)社製)を用いた。測定は、実施例等で製造したサンプルを、CDClに溶解し、室温で、400MHz、積算回数16回の条件で行った。化学シフトδ値のゼロ点の基準物質としてはテトラメチルシラン(TMS)を用いた。
19F{H} NMR分析>
測定装置は、Ascend−400(ブルカーバイオスピン(株)社製)を用いた。測定は、実施例等で製造したサンプルを、CDClに溶解し、室温で、376MHz、積算回数16回、Hデカップリングの条件で行った。
13C NMR分析>
測定装置は、ULTRASHIELD PLUS−400(ブルカーバイオスピン(株)社製)を用いた。測定は、実施例等で製造したサンプルを、CDClに溶解し、室温で、100MHz、積算回数128回の条件で行った。化学シフトδ値のゼロ点の基準物質としてはテトラメチルシラン(TMS)を用いた。
<GC分析>
測定装置は、島津製作所製のGC−17A型ガスクロマトグラフを用いた。カラムは、アジレント・テクノロジー(株)社製のキャピラリーカラムDB−5MS(長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm;固定液相はフェニルアリーレンポリマー;無極性)を用いた。キャリアーガスとしてはヘリウムを用い、流量は90mL/分に調整した。
試料気化室の温度を280℃、検出器(FID)部分の温度を280℃に設定した。
試料はヘキサンに溶解して、1重量%の溶液となるように調製し、得られた溶液1μLを試料気化室に注入した。
記録計としては島津製作所製のC−R6A型Chromatopacを用いた。得られたガスクロマトグラムには、成分化合物に対応するピークの保持時間およびピークの面積値が示されている。
ガスクロマトグラムにおけるピークの面積比は成分化合物の割合に相当する。一般には、分析サンプルの成分化合物の重量%は、分析サンプルの各ピークの面積%と完全に同一ではないが、本発明において上述したカラムを用いる場合には、実質的に補正係数は1であるので、分析サンプル中の成分化合物の重量%は、分析サンプル中の各ピークの面積%に対応をしている。
<サイズ排除クロマトグラフィー分析>
測定装置は、ジーエルサイエンス(株)社製のGL−7400型高速液体クロマトグラフを用いた。カラムは、東ソー(株)社製のカラムTSKgel superH5000(長さ15cm、内径6mm、粒径3μm、孔径6.5nm)、TSKgel superH3000(長さ15cm、内径6mm、粒径3μm、孔径7.5nm)、TSKgel superH2000(長さ15cm、内径6mm、粒径3μm、孔径2.0nm)およびTSKgel superH1000(長さ15cm、内径6mm、粒径3μm、孔径1.5nm)各1本をこの順で直列に連結して用い、カラム温度を40℃に設定した。移動相としてはテトラヒドロフランを用い、流量は0.4mL/分に調整した。検出器はジーエルサイエンス(株)社製のRI検出器GL−7454を用いた。
試料はテトラヒドロフランに溶解して、10mg/mLの溶液となるように調製し、得られた溶液20μLをカラムに注入した。
<実施例−1>
アルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸(90.0mg,0.6mmol)とジクロロメタン(2.0mL)との混合液を−20℃に冷却した。この混合液に1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(529mg,2.0mmol,トランス体:シス体=21.53:78.47)を滴下し、同温で三時間撹拌し、反応させた。この反応液に飽和重曹水(2mL)およびヘキサン(4mL)を加えて室温下で5分間撹拌し、得られたヘキサン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮したところトランス−1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(524mg、99%)を得た。生成物をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、トランス体:シス体=95.67:4.33であった。サイズ排除クロマトグラフィーにて分析したところ、高分子量不純物を1.95%含んでいた。13C NMR(100MHz,CDCl)δ:43.6(2C),39.9,38.0,37.7,37.3,33.7(4C),30.1(4C),29.3,23.1,20.1,14.4,14.2。
<実施例−2〜18>
下表の条件(表中、TfOHはトリフルオロメタンスルホン酸を、NfOHはノナフルオロブタン−1−スルホン酸を、ClSOHはクロロスルホン酸を、DCMはジクロロメタンを、CHClはクロロホルムを、DCEは1,2−ジクロロエタンを表す)を用いたこと以外は実施例−1と同様の手順で反応および分析を行った。
<実施例−19>
アルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸(90.0mg,0.6mmol)とジクロロメタン(2.0mL)との混合液を−20℃に冷却した。この混合液に1−(トランス−4−エチルシクロヘキシル)−4−プロピルシクロヘキサン(473mg,2.0mmol,トランス体:シス体=79.38:20.62)のジクロロメタン溶液(2mL)を滴下し、同温で3時間撹拌し、反応させた。この反応液に飽和重曹水(2mL)およびヘキサン(4mL)を加えて室温下で5分間撹拌し、ヘキサン層をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、トランス体:シス体=>99.9:<0.1であった。
<実施例−20>
アルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸(90.0mg,0.6mmol)とジクロロメタン(2.0mL)との混合液を−20℃に冷却した。この混合液に1−ペンチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(557mg,2mmol,トランス体:シス体=80.55:19.45)のジクロロメタン溶液(2mL)を滴下し、同温で3時間撹拌し、反応させた。この反応液に飽和重曹水(2mL)およびヘキサン(4mL)を加えて室温下で5分間撹拌し、ヘキサン層をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、トランス体:シス体=>99.9:<0.1であった。
<実施例−21>
反応基質を1−イソプロピル−4−メチルシクロヘキサン(281mg,2mmol,トランス体:シス体=51.44:48.56)へと変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=95.78:4.22であった。
<実施例−22>
トリフルオロメタンスルホン酸をクロロスルホン酸(69.9mg,0.6mmol)へと変更した以外は実施例−21と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=95.89:4.11であった。
<実施例−23>
トリフルオロメタンスルホン酸をノナフルオロブタン−1−スルホン酸(180mg,0.6mmol)へと変更した以外は実施例−21と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=95.89:4.11であった。
<実施例−24>
反応基質を1−フェニル−4−プロピルシクロヘキサン(405mg,2mmol,トランス体:シス体=40.89:59.11)に変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=98.47:1.53であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.28−7.15(5H,m),2.46(1H,tt,J=12.2Hz,3.2Hz),1.91−1.84(4H,m),1.51−1.18(7H,m),1.10−0.99(2H,m),0.90(3H,t,J=7.3Hz).
<実施例−25>
反応温度を−50℃へと変更した以外は実施例−24と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=98.83:1.17であった。
<実施例−26>
反応時間を18時間へと変更した以外は実施例−24と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=98.62:1.38であった。
<実施例−27>
反応基質を1−(4−エトキシフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン(493mg,2mmol,トランス体:シス体=29.76:70.24)に変更し、反応時間を18時間へと変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=89.47:10.53であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.11(2H,d,J=8.6Hz),6.82(2H,d,J=8.7Hz),4.01(1H,q,J=7.0Hz),2.40(1H,tt,J=12.2Hz,3.3Hz),1.88−1.82(4H,m),1.46−1.17(10H,m),1.08−0.98(2H,m),0.90(3H,t,J=7.2Hz).
<実施例−28>
反応基質を1−フェニル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(569mg,2mmol,トランス体:シス体=41.37:58.63)に変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=98.80:1.20であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.27−7.24(2H,m),7.21−7.16(3H,m),2.44(1H,tt,J=12.2Hz,3.4Hz),1.93−1.90(2H,m),1.85−1.83(2H,m),1.78−1.72(4H,m),1.47−1.38(2H,m),1.36−1.26(2H,m),1.16−1.13(6H,m),1.07−0.95(3H,m),0.89−0.86(5H,m).
<実施例−29>
反応基質を1−(3−フルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン(441mg,2mmol,トランス体:シス体=32.92:67.08)に変更し、反応時間を120時間へと変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=95.13:4.87であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.23(1H,dt,J=6.2Hz,7.9Hz),6.97(1H,m),6.90(1H,dt,J=10.5Hz,2.2Hz),6.85(1H,ddt,J=0.8Hz,2.6Hz,10.7Hz),2.46(1H,tt,J=3.3Hz,12.2Hz),1.90−1.84(4H,m),1.47−1.18(7H,m),1.09−1.02(2H,m),0.90(3H,t,J=7.3Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−113.9(1F,s).
<実施例−30>
反応基質を1−(4−フルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン(441mg,2mmol,トランス体:シス体=47.97:52.03)に変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=97.26:2.74であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.15(2H,dd,J=8.5Hz,5.6Hz),7.00(2H,t,J=8.8Hz),2.44(1H,tt,J=12.1Hz,3.2Hz),1.87−1.84(4H,m),1.45−1.18(7H,m),1.09−1.02(2H,m),0.90(3H,t,J=7.2Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−118.0(1F,s).
<実施例−31>
反応基質を1−(2−フルオロ−4−トリル)−4−プロピルシクロヘキサン(469mg,2mmol,トランス体:シス体=39.57:60.63)に変更し、反応時間を18時間へと変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=96.57:3.43であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.09(1H,t,J=7.8Hz),6.88(1H,d,J=8.1Hz),6.81(1H,d,J=11.5Hz),2.77(1H,tt,J=12.3Hz,2.7Hz),2.30(3H,s),1.86−1.83(4H,m),1.64−1.04(9H,m),0.90(3H,t,J=7.3Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−120.5(1F,s)
<実施例−32>
反応基質を1−(3−フルオロ−4−トリル)−4−プロピルシクロヘキサン(469mg,2mmol,トランス体:シス体=34.63:65.37)に変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=97.58:2.42であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.07(1H,t,J=8.1Hz),6.88−6.83(2H,m),2.42(1H,tt,J=12.2Hz,3.3Hz),2.22(3H,d,J=1.6Hz),1.89−1.83(4H,m),1.45−1.19(7H,m),1.08−0.97(2H,m),0.90(3H,t,J=7.2Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−118.2(1F,s).
<実施例−33>
反応基質を1−(3−フルオロ−4−アニシル)−4−プロピルシクロヘキサン(501mg,2mmol,トランス体:シス体=60.06:39.94)に変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=93.47:6.53であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:6.95−6.85(3H,m),3.86(3H,s),2.39(1H,tt,J=12.2Hz,3.2Hz),1.87−1.84(4H,m),1.43−1.25(7H,m),1.23−0.97(2H,m),0.90(3H,t,J=7.2Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−135.8(1F,s).
<実施例−34>
反応基質を1−(4−ブチル−3,5−ジフルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン(589mg,2mmol,トランス体:シス体=43.01:56.99)に変更し、反応時間を120時間へと変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=82.09:17.91であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:6.70−6.64(2H,m),2.61(2H,t,J=7.5Hz),2.40(1H,tt,J=12.2Hz,3.2Hz),1.87−1.84(4H,m),1.63−1.50(4H,m),1.42−1.17(7H,m),1.07−0.88(8H,m).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−117.1(2F,s).
<実施例−35>
反応基質を1−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−プロピルシクロヘキサン(477mg,2mmol,トランス体:シス体=25.15:74.86)に変更し、反応温度を室温へ、反応時間を120時間へとそれぞれ変更した以外は実施例−1と同様に反応および分析を行ったところ、トランス体:シス体=72.60:27.40であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.08−6.96(2H,m),6.91(1H,m),2.42(1H,tt,J=12.3Hz,3.1Hz),1.88−1.84(4H,m),1.44−1.17(7H,m),1.09−0.96(2H,m),0.90(3H,t,J=7.2Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−138.8(1F,d,J=20.8Hz),−142.7(1F,d,J=21.8Hz).
<実施例−36>
アルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸(45.0mg,0.3mmol)とジクロロメタン(1.0mL)との混合液を−20℃に冷却した。この混合液に1−(4−(4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン(358mg,1.0mmol,トランス体:シス体=36.38:63.62)のジクロロメタン溶液(1.2mL)を滴下し、同温で3時間撹拌し、反応させた。この反応液に飽和重曹水(2mL)を加えて室温下で5分間撹拌し、ジクロロメタン層をH NMRにて分析したところ、トランス体:シス体=93.58:6.42であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.43(2H,dd,J=8.2Hz,1.6Hz),7.27(2H,d,J=8.2Hz),7.08(1H,td,J=8.6Hz,2.4Hz),6.78(1H,td,J=7.8Hz,1.9Hz)4.15(2H,q,J=7.0Hz),2.50(1H,tt,J=12.0Hz,2.9Hz),1.95−1.86(4H,m),1.53−1.44(5H,m),1.39−1.33(3H,m),1.31−1.29(2H,m),1.25−1.02(2H,m),0.91(3H,t,J=7.3Hz).19F{H} NMR(377MHz,CDCl)δ:−141.9(1F,d,J=19.9Hz),−158.9(1F,d,J=19.6Hz).
<比較例−1>
トリフルオロメタンスルホン酸を(360mg,2.4mmol)用いたこと以外は実施例−1と同様に反応を行ったところ、1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(トランス体:シス体=95.59:4.41)以外に多数の副生成物の生成を確認した。
<比較例−2>
アルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸(90.0mg,0.6mmol)とジクロロメタン(1.6mL)との混合液を−20℃に冷却した。この混合液に1−アダマンタノールのジクロロメタン溶液(0.4mL,0.12mmol)を滴下し、次いで1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(529mg,2mmol,トランス体:シス体=21.53:78.47)を滴下し、同温で3時間撹拌し、反応させた。この反応液に飽和重曹水(2mL)およびヘキサン(4mL)を加えて室温下で5分間撹拌し、得られたヘキサン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮したところトランス−1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(トランス体:シス体=98.16:1.84)を得た。また、アダマンタンの生成を確認した。サイズ排除クロマトグラフィーにて分析したところ、高分子量不純物を6.00%含んでいた。
<比較例−3>
アルゴン雰囲気下、トリフルオロメタンスルホン酸(90.0mg,0.6mmol)とジクロロメタン(1.0mL)との混合液を−20℃に冷却した。この混合液に1−アダマンタノールのジクロロメタン溶液(1.0mL,0.30mmol)を滴下し、次いで1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(529mg,2mmol,トランス体:シス体=21.53:78.47)を滴下し、同温で3時間撹拌し、反応させた。この反応液に飽和重曹水(2mL)およびヘキサン(4mL)を加えて室温下で5分間撹拌し、得られたヘキサン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮したところトランス−1−ブチル−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサン(トランス体:シス体=53.46:46.54)を得た。また、アダマンタンの生成を確認した。サイズ排除クロマトグラフィーにて分析したところ、高分子量不純物を12.03%含んでいた。

Claims (5)

  1. 一般式(1)で表されるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体を、一般式(1)で表されるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体に対して80モル%以下の一般式(4)で表されるスルホン酸のみの存在下、−78℃から−10℃の範囲から選ばれた温度で異性化させることを特徴とする、一般式(1a)で表されるトランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法。
    (式中、Rは炭素数1から10のアルキル基、炭素数2から10のアルケニル基又は一般式(2)で表されるシクロへキシル基を表す。Rは炭素数1から10のアルキル基、炭素数2から10のアルケニル基又は一般式(3)で表されるフェニル基を表す。)
    (式中、Rは水素原子、炭素数1から10のアルキル基又は炭素数2から10のアルケニル基を表す。)
    (式中、R、R及びRは各々独立に水素原子又はフッ素原子を表し、Rは水素原子、炭素数1から10のアルキル基、炭素数2から10のアルケニル基、炭素数1から10のハロアルキル基、炭素数1から10のアルコキシ基、炭素数1から10のハロアルコキシ基又はフッ素原子を表し、Aは単結合又はフッ素原子で置換されていてもよい1,4−フェニレン基を表す。)
    (式中、Rは炭素数1から12のフルオロアルキル基又はハロゲン原子を表す。)
    (式中、R及びRは前記と同じ定義を表す。)
  2. が一般式(2)で表されるシクロへキシル基であり、Rは炭素数1から10のアルキル基又は炭素数2から10のアルケニル基である請求項1に記載の製造方法。
  3. がトリフルオロメチル基又は塩素原子である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. ジクロロメタン、クロロホルム及び1,2−ジクロロエタンからなる群から選択される1種以上の溶媒中で異性化を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 一般式(4)で表されるスルホン酸の使用量が、一般式(1)で表されるシス及びトランス混合物である1,4−二置換シクロヘキサン誘導体に対して、1モル%から40モル%の範囲から選ばれた使用量である請求項1からのいずれか一項に記載の製造方法。
JP2018568588A 2017-02-20 2018-02-15 トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法 Active JP6779322B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017029008 2017-02-20
JP2017029008 2017-02-20
PCT/JP2018/005168 WO2018151188A1 (ja) 2017-02-20 2018-02-15 トランス-1,4-二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018151188A1 JPWO2018151188A1 (ja) 2019-11-07
JP6779322B2 true JP6779322B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=63170716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018568588A Active JP6779322B2 (ja) 2017-02-20 2018-02-15 トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6779322B2 (ja)
WO (1) WO2018151188A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07278548A (ja) * 1994-04-11 1995-10-24 Dainippon Ink & Chem Inc シクロヘキシルビフェニル誘導体
JP2004256490A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nagase Chemtex Corp トランスシクロヘキサン誘導体の製造方法
JP4904949B2 (ja) * 2006-07-04 2012-03-28 三菱瓦斯化学株式会社 (trans−4−アルキルシクロヘキシル)ベンゼンの製造方法
DE102009058573B4 (de) * 2009-12-17 2015-01-08 Merck Patent Gmbh Verfahren zur Isomerisierung
DE102009058574B4 (de) * 2009-12-17 2017-08-31 Merck Patent Gmbh Verfahren zur Isomerisierung
EP2532637B1 (de) * 2011-06-07 2015-10-28 Merck Patent GmbH Verfahren zur Isomerisierung
EP2532641B1 (de) * 2011-06-07 2015-08-19 Merck Patent GmbH Verfahren zur Isomerisierung

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018151188A1 (ja) 2019-11-07
WO2018151188A1 (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kaneko et al. A remarkably simple route to versatile difluoromethylated molecules
JP6766907B2 (ja) フルオロラクトン及びその製造方法
JP2002530356A (ja) アルコールを対応する弗化物に変換する方法
JP6779322B2 (ja) トランス−1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法
EP0721443B1 (en) Process for the preparation of methylenecyclopropane
Katritzky et al. 2-bromo-3, 3, 3-trifluoropropene: A facile trifluoromethylacetylene anion synthon
JP5894739B2 (ja) 新規パーフルオロアルキル化剤及びそれを用いたパーフルオロアルキル基含有化合物の製造方法
US7030283B2 (en) Process for producing 1,1-difluorovinyl cycloaliphatic compounds
EP3971173A1 (en) Fluorolactone and method for producing same
EP3943479B1 (en) Processes for preparing 5,5-dimethyl-2-oxo-3-cyclopentene-1-carboxylate compounds and 3,5,5-trimethyl-2-oxo-3-cyclopentene-1-carboxylate compounds from 3,3-dimethyl-1-butene-1,4-dicarboxylate compounds and 1,3,3-trimethyl-1-butene-1,4-dicarboxylate compounds, and 1,3,3-trimethyl-1-butene-1,4-dicarboxylate compounds
JP5816037B2 (ja) 3,3,3−トリフルオロプロパノール類の製造方法
JP2013095669A (ja) 含フッ素化アルカンの製造方法
JP2001252570A (ja) キラル希土類金属触媒と不斉アルドール反応方法
US20220306583A1 (en) Improved enantioselective hydrogenation of 4-substituted 1,2-dihydroquinolines in presence of a chiral iridium catalyst and an additive
EP0739874B1 (en) Preparation of polyalkylated cyclopentadienes from isobornyl carboxylates
EP2248795B1 (en) Method for purifying optically active 1-(2-trifluoromethylphenyl)ethanol
RU2809145C2 (ru) Фторлактон и способ его получения
RU2809145C9 (ru) Фторлактон и способ его получения
RU2808472C2 (ru) Фторлактон и способ его получения
EP3492449B1 (en) Process for the preparation of dihalobenzophenones, new chemicals useful for its implementation and methods for preparing said chemicals
RU2808472C9 (ru) Фторлактон и способ его получения
KR101212565B1 (ko) 함불소 레지스트용 모노머류의 제조 방법
JP7109000B2 (ja) カルボン酸プレニル類及びプレノール類の製造方法
JP2018058798A (ja) 2−メトキシエチルビニルエーテルの製造方法
CN1303845A (zh) 一种合成2,2-二甲基-3-(1-丙烯基)环丙烷羧酸酯的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6779322

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250