JP6778972B1 - アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物、その製造方法、及びアルカリ重合ナイロンの製造方法 - Google Patents

アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物、その製造方法、及びアルカリ重合ナイロンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 毒性が低く、計量が容易であり、重合速度の速いアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物、アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の製造方法及びアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物を使用して製造したアルカリ重合ナイロンを提供する。【解決手段】 本発明のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物は、15〜90重量%のカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムを含むものである。本発明のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の製造方法は、9〜55重量%の3量化ジイソシアネートと、45〜91重量%のカプロラクタムとを反応させ、15〜90重量%のカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートを生成する方法である。本発明のアルカリ重合ナイロンは、前記アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物を使用して、アルカリ重合ナイロンの原料組成物を重合固化させたものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、ω−ラクタムのアルカリ重合法に使用される開始剤組成物、この開始剤組成物の製造方法、及びこの開始剤組成物を使用するアルカリ重合ナイロンの製造方法に関する。
ω−ラクタムをアルカリ触媒と開始剤との作用で重合させてナイロンを製造する方法は、ω−ラクタムのアルカリ重合法として知られている。アルカリ重合法で得られるナイロン(以下、「アルカリ重合ナイロン」という。)は、一般に、射出成形や押出成形等に使用されるナイロンに比べ、機械的強度や熱的性質等が優れているため、金属代替材料の一つとして、自動車部品、機械部品等の成形品や丸棒、板材等の工業用素材として広く使用されている。
ω−ラクタムのアルカリ重合法で使用される開始剤は、ω−ラクタムの重合反応の速度や製造されるアルカリ重合ナイロンの機械的性質や熱的性質に影響するため、各種化学構造の開始剤が使用されている。有用な開始剤の一つとして、イソシアネート系化合物が知られている。ω−ラクタムのアルカリ重合の開始剤として、芳香族や脂肪族のジイソシアネートが使用される。しかし、ジイソシアネートは揮発毒性が強く、健康面や作業環境面で問題がある。
ジイソシアネートの毒性を改善する方法として、ジイソシアネートを第四水酸化アンモニウム等の触媒の作用で、ジイソシアネートを3量化して、蒸気圧の低い、3量化ジイソシアネートとする方法がある。3量化ジイソシアネートは、ジイソシアネートと同様の開始剤活性を有し、ジイソシアネートに比べ、揮発毒性が抑制されることが知られている(特許文献1)。しかし、3量化ジイソシアネートは室温での粘度が1000mPa・s以上と高く、計量は容易ではない。80〜100℃に昇温すると低粘度化して、計量は容易となる。しかし、計量その他アルカリ重合ナイロン製造に使用した機器の内面に3量化ジイソシアネートが付着して、洗浄は煩雑である。
3量化ジイソシアネートは、分子中にイソシアネート基を有しており、更なる毒性の抑制方法が知られている。3量化ジイソシアネートの毒性を抑制する方法として、3量化ジイソシアネートのイソシアネート基をブロックして、実質的にイソシアネート基を含まない化学構造の化合物として、低毒性化する方法がある。イソシアネート基をブロックする化学物として、ω−ラクタムやフェノール類等が知られており、その中では、ω−ラクタム、特にイソシアネート基と容易に反応するカプロラクタムが好ましく使用される。イソシアネート基がカプロラクタムでブロックされた3量化ジイソシアネート(以下、「カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネート」という。)は、ジイソシアネート、3量化ジイソシアネートと同様の開始剤活性を有している。しかし、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートは、3量化ジイソシアネートに比べ、高粘度で、常温では計量が困難な流動性の低い液体又は常温で固体である。例えば、カプロラクタムでブロックされたヘキサメチレンジイソシアネートビウレットの粘度は、26000mPa・sであることが知られている。100℃でも、粘度は1000mPa・s以上であり、計量が容易とされる粘度約500mPa・s以下より、高粘度で、計量は困難である。
容易に計量するため、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートや3量化ジイソシアネートを低粘度化する方法が報告されている。例えば、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートと、N−アセチルカプロラクタムとを含む開始剤組成物とする方法が知られている。この開始剤組成物は、常温で流動性があり、計量は容易である。しかし、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートと、N−アセチルカプロラクタムとを含む開始剤組成物をアルカリ重合の開始剤として使用した場合、開始剤として、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートを単独で使用した場合に比べ、重合速度が遅くなる(特許文献2)。
3量化ジイソシアネートは、N−エチル−2−ピロリドン等の溶剤と混合した開始剤組成物とすることにより、低粘度化されることが知られている(特許文献3)。しかし、N−エチル−2−ピロリドン等の溶剤は未重合成分であり、アルカリ重合の開始剤として、3量化ジイソシアネートと、N−エチル−2−ピロリドン等の溶剤とを含む開始剤組成物を使用した場合、製造されたアルカリ重合ナイロン中の未重合成分の量が増加し、アルカリ重合ナイロン成形品の表面にブリードして、表面が荒れ、平滑性が損なわれることがある。また、機械的強度が低下することがある。
特開平6−322108号公報 特開2014−218665号公報 特許第6664677号公報
本発明は、毒性が低く、計量が容易であり、重合速度の速いアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物、その製造方法、及び前記開始剤組成物を使用したアルカリ重合ナイロンの製造方法の提供を課題とする。
本発明者らは前記課題を達成するため、毒性の低いカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの低粘度化方法について、鋭意検討した。その結果、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを特定割合で混合することにより、低毒性で、重合速度が速く、ω−ラクタムのアルカリ重合の原料調整温度80〜120℃で、計量が容易な低粘度液体となるアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物が得られることを見出し、本発明に到達した。
本発明のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物(以下、「アルカリ重合用開始剤組成物」という。)はカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを含む開始剤組成物であって、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートを15〜90重量%含む開始剤組成物である。この開始剤組成物は、常温では無色透明で、粘度が高く、計量は困難である。しかし、ω−ラクタムのアルカリ重合法の原料調整温度80〜120℃では、計量が容易な低粘度液体となる。また、カプロラクタムを含むことで計量等に使用する機器の内面への付着が少なく、洗浄は難しくない。カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネート単独の場合、本願のアルカリ重合用開始剤組成物と異なり、80〜120℃の温度では、粘度が1000mPa・s以上と高く、計量や洗浄は難しい。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の製造方法は、3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを特定の割合で混合することにより、3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとの反応によるカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの合成工程と、合成されたカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを混合し、アルカリ重合用開始剤組成物を製造する工程を同一工程で行う製造方法である。
本発明のアルカリ重合ナイロンは、ω−ラクタムを公知のアルカリ触媒と本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の作用で重合固化させることにより製造される。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、常温では計量が困難な流動性の低い液体または常温で固体であるが、ω−ラクタムのアルカリ重合の原料調整温度で低粘度の液体であり、計量が容易である。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の製造方法は、同一の工程で、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの合成と、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムを含むアルカリ重合用開始剤組成物の製造が可能となるので、製造が容易である。
本発明のアルカリ重合ナイロンは、アルカリ重合用開始剤組成物にN−エチル−ピロリドン等の溶剤を含まないため、アルカリ重合ナイロン中の未重合成分が少なくなることで、アルカリ重合ナイロン成形品表面が平滑となり、機械的強度が良好となる。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物を使用するアルカリ重合ナイロン製造装置の一例を示す概要図。
(アルカリ重合用開始剤組成物の実施形態)
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを含む開始剤組成物であり、アルカリ重合用開始剤組成物総重量の15〜90重量%がカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートである。
[3量化ジイソシアネート]
3量化ジイソシアネートはジイソシアネートが公知の方法で3量化された化合物である。3量化されるジイソシアネートとしては脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネートがある。脂肪族ジイソシアネートの具体例として、ブタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等がある。脂環式ジイソシアネートの具体例として、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等がある。芳香族ジイソシアネートの具体例として、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等がある。
前記のジイソシアネートから合成される3量化ジイソシアネートの中では、乳白色のナイロンを製造することのできる脂肪族ジイソシアネートを3量化したものが好ましい。脂肪族ジイソシアネートの中では、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、「HDI」という。)は重合速度が速く、好ましく使用される。3量化HDIの具体例としては、HDIビウレット(デュラネート(登録商標:旭化成株式会社)ビウレット)、HDIイソシアヌレート(デュラネート(登録商標)イソシアヌレート)、HDIアダクト(デュラネート(登録商標)アダクト)等がある。
[カプロラクタム]
カプロラクタムはω−ラクタムのアルカリ重合法で使用されるものと同じものである。カプロラクタムは、3量化ジイソシアネートの全てのイソシアネート基をブロックする量より多い量が使用され、イソシアネート基をブロックすると共に本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の成分となる。カプロラクタムは使用に先立ち、減圧法等公知の方法で脱水された含水量0.2%以下としたものが好ましく使用される。本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の成分として、単独のカプロラクタムが好ましく使用されるが、カプロラクタムと2−ピロリドンとを混合して使用することもできる。
[カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネート]
カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートは、カプロラクタムでブロックされた3量化ジイソシアネートのことであり、3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとの反応により合成される。3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを1モル:3モルの割合で反応させた場合や、3量化ヘキサメチレンジイソシアネートとカプロラクタムとを、約6:4(重量比)の割合で反応させた場合は、3量化ジイソシアネートのイソシアネート基の全てがカプロラクタムでブロックされる。カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートは、50〜120℃の温度で3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを直接混合、撹拌することにより、合成される。また、高沸点の石油系炭化水素等の有機溶剤中で3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとを混合、反応させても、合成できる。この場合、合成後、溶剤の除去が必要となることがある。
3量化ジイソシアネートとして、HDIビウレット(デュラネート(登録商標)ビウレット)を使用した場合、化1のカプロラクタムでブロックされたヘキサメチレンイソシアネートビウレット(以下、「カプロラクタムブロックHDIビウレット」という。)が合成され、HDIイソシアヌレート(デュラネート(登録商標)イソシアヌレート)を使用した場合、化2のカプロラクタムでブロックされたヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレート(以下、「カプロラクタムブロックHDIイソシアヌレート」という。)が合成され、HDIアダクト(デュラネート(登録商標)アダクト)を使用した場合、化3のカプロラクタムでブロックされたヘキサメチレンジイソシアネートアダクト(以下、「カプロラクタムブロックHDIアダクト」という。)が合成される。合成されたこれらのカプロラクタムブロック化合物は、いずれも、常温では高粘度で流動性は無く、100℃でも高粘度で計量は困難である。
Figure 0006778972
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[本発明のアルカリ重合用開始剤組成物]
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムを含む開始剤組成物であり、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの量は、アルカリ重合用開始剤組成物総重量の15〜90重量%、好ましくは20〜85重量%、より好ましくは25〜75重量%、カプロラクタムの量は、アルカリ重合用開始剤組成物総重量の10〜85重量%、好ましくは15〜80重量%、より好ましくは25〜75重量%である。本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、常温では、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとが均一に分散混合された無色透明の流動性の低い液体又は常温で固体であり、常温での計量は困難であるが、ω−ラクタムのアルカリ重合の開始剤として使用する際、ω−ラクタムのアルカリ重合の他の原料と同様、80〜120℃で使用され、その温度では計量が容易な500mPa・s以下の流動性の良い液体である。また、カプロラクタムを含むことで計量等に使用した機器の内面の付着が少なく洗浄は難しくない。アルカリ重合用開始剤組成物を構成する成分はH−NMR装置により分析できる。
アルカリ重合用開始剤組成物中のカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの量が、上記上限(90重量%)より多い場合、80〜120℃の温度でも、粘度が500mPa・sより高く計量が容易でない。上記下限(15重量%)より少ない場合、カプロラクタムの融点(約69℃)より低い温度で、開始剤組成物中のカプロラクタムの析出が起こり、温度低下につれ、析出量が増加、常温では、カプロラクタムが凝固する。このため、カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとカプロラクタムとの分散が不均一となり、開始剤量の計量が不正確となる。また、開始剤組成物昇温の際、カプロラクタムの溶融工程が必要となる。
カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートとしては、重合速度が速く、乳白色のアルカリ重合ナイロンが製造できるカプロラクタムブロック3量化HDIが好ましく使用される。カプロラクタムブロック3量化HDIの中では、耐酸性のあるアルカリ重合ナイロンが製造できるカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートがより好ましく使用される。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、N−エチル−2−ピロリドン等の未重合成分である溶剤を含まず、イソシアネート基をラクタムでブロックするため毒性が低く、HDI系化合物を含むため重合速度が速い。
(アルカリ重合用開始剤組成物の製造方法の実施形態)
以下、本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の製造方法を、3量化ジイソシアネートとして、HDIイソシアヌレートを使用した場合で説明する。窒素ガス雰囲気下、80〜120℃の脱水カプロラクタムを容器に入れ、撹拌しながら50〜100℃のHDIイソシアヌレートを添加、80〜120℃の温度で混合撹拌してカプロラクタムとHDIイソシアヌレートとを反応させる。この方法によりカプロラクタムでブロックされたHDIイソシアヌレート(カプロラクタムブロックHDIイソシアヌレート)の合成と合成されたカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートとカプロラクタムとが均一に混合分散された無色透明のアルカリ重合用開始剤組成物の製造が同一工程で実施される。製造されたアルカリ重合用開始剤組成物は常温でも無色透明である。
HDIイソシアヌレートの使用量は、HDIイソシアヌレートとカプロラクタムとの総重量の9〜55重量%、好ましくは50重量%未満、例えば、12〜50重量%未満、あるいは15〜45重量%、カプロラクタムの使用量は、総重量の45〜91重量%、好ましくは50〜88重量%、より好ましくは55〜85重量%である。カプロラクタムの使用量はHDIイソシアヌレートとの反応に必要な量と開始剤組成物の成分の量とを合わせた量である。この製造方法は、HDIイソシアヌレートとカプロラクタムの合成工程と、合成されたカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートとカプロラクタムとを均一に分散させる工程が同一工程で実施できる効率的な方法である。本製造方法の特徴の一つである。製造された本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、80〜120℃で、計量が容易な低粘度液体である。
HDIイソシアヌレートの量が前記上限(55重量%)より多い場合、製造されたアルカリ重合用開始剤組成物中のカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートの量が90重量%より多くなり、製造されたアルカリ重合用開始剤組成物は80℃の温度でも粘度が高く、計量が難しい。また、前記下限(9重量%)より少ない場合、製造されたアルカリ重合用開始剤組成物中のカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートの量が15重量%より少なくなる。15重量%より少ない場合、常温では、カプロラクタムが凝固する。このため、カプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートとカプロラクタムとの分散が不均一となり、アルカリ重合用開始剤組成物の計量が不正確となる。また、アルカリ重合用開始剤組成物の昇温の際、カプロラクタムの溶融工程が必要となる。
アルカリ重合用開始剤組成物製造時の混合液は低粘度であり、実験用混合撹拌機器でも、汎用の混合撹拌機器でも製造できる。例えば、モータM(図1)としてスリーワンモータ(登録商標:新東科学株式会社)などの実験用撹拌機が使用でき、特別の撹拌装置は不要である。製造に要する時間は10〜60分程度である。撹拌時間が前記下限(10分)より短い場合、カプロラクタムとイソシアネート基との反応が不十分となることがある。また、前記上限(60分)より長い時間では、イソシアネート基はカプロラクタムでブロックされており、これ以上長くする必要はない。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、あらかじめカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートを合成した後、合成されたカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートとカプロラクタムとを混合、分散させて、製造する方法もある。しかし、この方法はカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートを100℃に昇温した場合でも、高粘度であり、高効率の混合分散装置を使用しても、カプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートとカプロラクタムとが均一に混合分散したアルカリ重合用開始剤組成物を製造することは難しい。
[本発明のアルカリ重合用開始剤組成物を使用したアルカリ重合ナイロンの製造方法]
ω−ラクタムのアルカリ重合法は、ω−ラクタムをアルカリ触媒及び開始剤の作用により、ナイロンを製造する方法である。以下、開始剤として本発明のアルカリ重合用開始剤組成物を使用する製造方法の一例を説明する。
ω−ラクタムとしては、2−ピロリドン、カプロラクタム、カプリロラクラム、ラウロラクタム等が挙げられる。これらの中ではカプロラクタムが好ましく使用される。
[アルカリ触媒]
アルカリ触媒としては、ω−ラクタムのアルカリ重合法において使用される公知のアルカリ触媒が使用できる。具体例としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、これらの水素化物、酸化物、アルキル化物、アルコキシド、グリニャール試薬、更に、前記の金属又は金属化合物とω−ラクタムとの反応生成物、例えば、ω−ラクタムのナトリウム塩、ω−ラクタムのカリウム塩等が挙げられる。好ましいアルカリ触媒はカプロラクタムのナトリウム塩、カプロラクタムのカリウム塩である。
アルカリ触媒の使用量はω−ラクタム1モルに対して0.002〜0.05モル(0.2〜5モル%)、好ましくは0.005〜0.03モル(0.5〜3モル%)である。アルカリ触媒が、前記下限(0.002モル)より少ないと重合反応速度が遅くなり、また、前記上限(0.05モル)より多いと、ω−ラクタムとアルカリ触媒との混合液中に低分子量物が生成することがあり、低分子量物は、重合反応を不安定にする。また、この低分子量物が蓄積すると製造装置の運転トラブルの原因となるため、製造装置の洗浄が必要となる。
また、アルカリ触媒として、カプロラクタム中にカプロラクタムのナトリウム塩が配合されたAddonyl(登録商標)Kat NL(LANXESS Deutschland GmbH製、カプロラクタム中、約18重量%のカプロラクタムのナトリウム塩を含む)や3NI−NYLON KW SERIES KW−100B(株式会社二幸技研製)などの市販品も使用できる。
[開始剤]
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物の成分であるカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートが開始剤となる。カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの使用量は、アルカリ触媒1モルに対して0.1〜1.0モル、好ましくは0.2〜0.7モルの割合である。カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの使用量が前記下限(0.1モル)より少ない場合、また、前記上限(1.0モル)より多い場合、いずれの場合も重合速度が遅くなる。カプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの中では、カプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートが好ましく使用される。アルカリ重合用開始剤組成物は、他の原料と同様、80〜120℃の温度に加熱して、使用することが好ましい。
[添加剤]
アルカリ重合ナイロンの製造の際、重合反応を阻害しない顔料や染料などの着色剤、ミルドグラス、ガラス繊維、繊維状マグネシウム化合物、チタン酸カリウム繊維、グラファイト繊維、ボロン繊維、炭素繊維、スチール繊維等の繊維、炭酸カルシウム、ワラストナイト、カオリン、黒鉛、石膏、長石、雲母、カーボンブラック、二硫化モリブデン等の充填剤、各種柔軟材等の添加剤を使用することができる。着色剤の使用量はω−ラクタムに対して0.05〜3重量%である。繊維、充填剤、柔軟材等の添加剤の使用量は、ω−ラクタムに対して5〜30重量%である。
以下、アルカリ重合ナイロンの製造例として、図1の製造装置を使用し、ω−ラクタムとしてカプロラクタム、アルカリ触媒としてAddonyl(登録商標)Kat NL、開始剤としてカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートとカプロラクタムを含む本発明のアルカリ重合用開始剤組成物を使用して、実施した例を説明する。
図1のラクタム溶融タンク1には、窒素ガス雰囲気下、100℃の脱水されたカプロラクタム(水分量0.2重量%以下)が貯蔵されている。ラクタム溶融タンク1からA成分タンク2及びB成分タンク3のそれぞれにカプロラクタムを送るA成分タンク用ラクタム送液配管4及びB成分タンク用ラクタム送液配管5が設けられている。A成分タンク用ラクタム送液配管4及びB成分タンク用ラクタム送液配管5を通して、カプロラクタムがA成分タンク2及びB成分タンク3にそれぞれ送られる。次いで、A成分タンク2には、Addonyl(登録商標)Kat NLを添加し、B成分タンク3には本発明のアルカリ重合用開始剤組成物を添加し、A成分タンク2、B成分タンク3を、窒素ガス雰囲気中、約100℃(80〜120℃の範囲)の温度で、撹拌下に温調保持される。
A成分、B成分は、それぞれA成分計量ポンプ6、B成分計量ポンプ7で必要量が計量され、A成分送液配管8、B成分送液配管9を通り、混合機10に送られ、A成分及びB成分は、混合機10で混合後、吐出、140〜180℃に加熱された成形型11に注入され、成形型11内で重合固化し、アルカリ重合ナイロンが製造される。
ω−ラクタムのアルカリ重合法では、水分が存在すると重合反応が阻害され、良好なアルカリ重合ナイロンを得ることが難しくなるため、原料A成分、B成分の調整、混合、成形型11への注入等の全ての操作は窒素ガス等の水分を殆ど含まない雰囲気下で行われる。また、A成分タンク2、B成分タンク3、A成分タンク用ラクタム送液配管4、B成分タンク用ラクタム送液配管5、A成分送液配管8、B成分送液配管9、A成分計量ポンプ6、B成分計量ポンプ7、混合機10は、90〜120℃の温度で温調保持される。
前記成形型11は鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属製型や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂製型が使用できる。混合機10で混合されたA成分及びB成分を含む混合物を注入する際、成形型11は120〜200℃、好ましくは130〜180℃の温度に加熱される。成形型11の温度が前記下限(120℃)より低いと、十分に重合反応が進まないことがある。また、前記上限(200℃)より高いと、得られるアルカリ重合ナイロンの一部が溶融することがあり、アルカリ重合法ナイロンの特性が低下することがある。
以下、本発明を実施例、比較例により説明する。実施例、比較例で製造したアルカリ重合用開始剤組成物の成分は、H−NMRにより分析した。粘度は、東機産業株式会社製TVC−10形粘度計で測定した。アルカリ重合用開始剤組成物の室温(常温)での状態は、製造したアルカリ重合用開始剤組成物50gをスクリュー瓶に入れ、室温で放置冷却し、12時間後の室温での状態を目視観察した。アルカリ重合ナイロンの曲げ強度、曲げ弾性率はISO178に準じて測定した。耐酸性は、アルカリ重合用開始剤組成物を使用して製造したアルカリ重合ナイロンの曲げ試験片を切削したテープ状薄片サンプル0.3gを、蟻酸30gに浸漬、室温保持し、24時間後、目視評価した。サンプルが溶解しないものを「耐酸性あり」、溶解したものを「耐酸性なし」とした。
重合時間は下記の方法で測定した。溶融カプロラクタムとAddonyl(登録商標)Kat NL触媒を80〜100℃で混合して、アルカリ触媒とカプロラクタムからなるA成分100gを作り、窒素ガス雰囲気下、100℃で保温保持した。別の容器に、溶融カプロラクタムと実施例、比較例記載のアルカリ重合用開始剤組成物を80〜100℃で混合して、アルカリ重合用開始剤組成物とカプロラクタムからなるB成分100gを作り、窒素ガス雰囲気下、100℃で保温保持した。A成分中のアルカリ触媒の量は2g、B成分中のアルカリ重合用開始剤組成物の量は、製造したアルカリ重合用開始剤組成物中のカプロラクタムブロック3量化ジイソシアネートの量が前記アルカリ触媒1モルに対して0.3モルとなる量とした。前記A成分20g、B成分20gを乾燥した試験管に入れ、素早く混合撹拌した後、この混合物が入った試験管を140℃のオイルバス中に入れ、試験管をオイルバスに入れた時点から、混合物が重合反応の進行により、非流動化するまでの時間を重合時間とした。
[実施例1]
500ccの撹拌機付き容器に、100℃の脱水したカプロラクタム110gと50℃のHDIイソシアヌレート(デュラネート(登録商標)イソシアヌレート)90gを入れ、100℃の温度、窒素ガス雰囲気下で、30分間、混合撹拌して、アルカリ重合用開始剤組成物を製造した。製造したアルカリ重合用開始剤組成物の組成はカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートが73.2重量%、カプロラクタム26.8重量%であり、HDIイソシアヌレートのイソシアネート基はカプロラクタムでブロックされていた。80℃の粘度は310mPa・sであった。常温での状態(室温で放置した状態)は、無色透明の高粘度液体であった。重合時間は2分55秒であった。
[比較例1]
カプロラクタムの量を75gに、HDIイソシアヌレートの量を125gに代えた以外は実施例1と同様に実施して、アルカリ重合用開始剤組成物を製造した。製造したアルカリ重合用開始剤組成物の成分はカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートが99.0重量%、カプロラクタムは微量であった。80℃の粘度は1580mPa・sであった。正確な計量が困難であり、重合時間は測定できなかった。
[比較例2]
カプロラクタムの量を185gに、HDIイソシアヌレートの量を15gに代えた以外は実施例1と同様に実施して、アルカリ重合用開始剤組成物を製造した。製造したアルカリ重合用開始剤組成物の成分はカプロラクタムブロックHDIイソシアヌレートが12.4重量%、カプロラクタムは87.6重量%であった。80℃の粘度は75mPa・sであった。常温での状態(室温で放置した状態)は、カプロラクタムが凝固していた。重合時間は3分00秒であった。
[実施例2〜4]
表1に記載の3量化ジイソシアネート、カプロラクタムを使用し、実施例1と同様の方法でアルカリ重合用開始剤組成物を製造した。製造したアルカリ重合用開始剤組成物の組成、80℃の粘度、常温での状態(室温で放置した状態)、重合速度を示した。
Figure 0006778972
[実施例5]
ラクタム溶融タンク1からA成分タンク用ラクタム送液配管4を通して、A成分タンク2にカプロラクタムを880g入れ、B成分タンク用ラクタム送液配管5を通して、B成分タンク3にカプロラクタムを940g入れた。A成分タンク2にAddonyl(登録商標)Kat NL触媒120gを入れ、撹拌混合して、A成分を作り、窒素ガス雰囲気下、110℃で温調保持した。B成分タンク3に実施例1で製造したアルカリ重合用開始剤組成物60gを入れて、撹拌混合してB成分を作り、窒素ガス雰囲気下、110℃で温調保持した。A成分計量ポンプ6でA成分150gを計量し、B成分計量ポンプ7でB成分150gを計量し、A成分、B成分はそれぞれA成分送液配管8、B成分送液配管9を通して混合機10に送る。混合機10で撹拌混合されたA成分、B成分からなる混合物を150℃に加熱されているISOM試験片用の成形型11に注入した。15分後に成形型11を開き、アルカリ重合ナイロンからなる試験片を取り出した。試験片の表面は平滑で良好であった。曲げ強度は128MPa、曲げ弾性率は3310MPaであった。サンプルは蟻酸に溶解せず、「耐酸性あり」であった。
[実施例6]
B成分タンク3にカプロラクタム940gと実施例1で製造したアルカリ重合用開始剤組成物60gの代わりに、カプロラクタム925gと実施例4で製造したアルカリ重合用開始剤組成物75gとした以外は実施例8と同様に実施し、アルカリ重合ナイロンからなる試験片を製造した。試験片表面は平滑で良好であった。得たアルカリ重合ナイロンの曲げ強度は121MPa、曲げ弾性率は3250MPaであった。サンプルは蟻酸に溶解し、「耐酸性なし」であった。
[比較例3]
B成分タンク3にカプロラクタム940gと実施例1で製造したアルカリ重合用開始剤組成物60gの代わりに、カプロラクタム957gとAddonyl(登録商標)8108(LANXESS Deutschland GmbH製、HDIビウレット70%、N−エチル−2−ピロリドン30%からなるアルカリ重合用開始剤組成物)43gとした以外は実施例5と同様に実施し、アルカリ重合ナイロンからなる試験片を成形した。試験片表面に部分的に荒れた個所が観察され、平滑でなかった。曲げ強度は105MPa、曲げ弾性率は3080MPaであった。サンプルは蟻酸に溶解し、「耐酸性なし」であった。
本発明のアルカリ重合用開始剤組成物は、毒性が低い、重合速度が速いため、アルカリ重合ナイロンを生産性良く、安全に製造できる。アルカリ重合ナイロンの優れた機械的性質、耐熱性、耐酸性及び軽量性を生かし、金属代替材料への利用が期待される。
1 ラクタム溶融タンク
2 A成分タンク
3 B成分タンク
4 A成分タンク用ラクタム送液配管
5 B成分タンク用ラクタム送液配管
6 A成分計量ポンプ
7 B成分計量ポンプ
8 A成分送液配管
9 B成分送液配管
10 混合機
11 成形型
M モータ

Claims (6)

  1. アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物において、
    アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物は、カプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートと、カプロラクタムを含み(N−アルキル−2−ピロリドンは含まず)
    前記カプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートは、前記アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の総重量に対して15〜90重量%となる、
    ことを特徴とするアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物。
  2. 請求項1記載のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物において、
    カプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートは、3量化ヘキサメチレンジイソシアネートが9〜55重量%、カプロラクタムが45〜91重量%の割合で混合、反応して、生成するカプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートである、
    ことを特徴とするアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物。
  3. 請求項2記載のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物において、
    カプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートは、カプロラクタムブロックヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレートであり、
    3量化ヘキサメチレンジイソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレートである、
    ことを特徴とするアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物。
  4. 3量化ヘキサメチレンジイソシアネートとカプロラクタムを原料とするアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の製造方法において、
    N−アルキル−2−ピロリドンの不存在下において、前記3量化ヘキサメチレンジイソシアネートを9〜55重量%、前記カプロラクタムを45〜91重量%の割合で、混合、反応させ
    アルカリ重合ナイロン用開始剤組成物中、15〜90重量%のカプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートと10〜85重量%のカプロラクタム生成させる、
    ことを特徴とするアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の製造方法。
  5. 請求項4記載のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の製造方法において、
    3量化ヘキサメチレンジイソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレートであり、
    カプロラクタムブロック3量化ヘキサメチレンジイソシアネートは、カプロラクタムブロックヘキサメチレンジイソシアネートイソシアヌレートである、
    ことを特徴とするアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物の製造方法。
  6. 少なくともω−ラクタムと開始剤組成物とアルカリ触媒を混合してアルカリ重合ナイロンを製造するアルカリ重合ナイロンの製造方法において、
    開始剤組成物は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアルカリ重合ナイロン用開始剤組成物である、
    ことを特徴とするアルカリ重合ナイロンの製造方法
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