JP6778399B2 - 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及び画像読取プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及び画像読取プログラム Download PDF

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Description

本発明は、原稿をカメラで撮像して生成された焦点距離が相違する複数の原稿画像から1つの画像を生成する技術に関する。
原稿の画像は、スキャナーを使用して読み取ることが一般的である。スキャナーは、安定した光源で原稿を一様に照射し、ラインスキャナーを走査させることによって高解像度で画像を取得することができる。一方、撮像機能を有するスマートフォンの普及によって、スマートフォンを使用して原稿の画像を読み取ることも望まれるようになってきた。原稿画像の読み取りでは、特にテキストを明瞭に撮像するために焦点が正確に合わせられていることが好ましい。
しかしながら、スマートフォンは、ラインスキャナーと相違し、原稿に対して位置が固定されていない。よって、スマートフォンから原稿面の各領域への距離がばらつくことがあり、原稿面の全体へ焦点を正確に合わせることが困難である。このような問題に関して、たとえば特許文献1は、被写界深度に含まれる複数の画像の中から、ブロック毎にコントラスト(あるいはエッジ成分)が最も高い画像を選択し、ブロック毎に選ばれた複数の部分画像を繋ぎ合わせて1枚の合成画像を生成する技術を提案している(段落0063及び0064)。特許文献2は、高解像度化のための画素ずらし合成処理が行われた画像取得領域の画像データのみについて深度合成処理を行うことで、深度合成処理の処理負荷を軽減し、処理時間を短縮する技術を提案している。
特開2013−141263号公報 国際公開2016/072103号公報
本願発明者は、手持ちのスマートフォン等の携帯可能な撮像装置で原稿画像を取得する観点から迅速且つ簡易に深度合成処理を実現する方法を検討した。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、携帯可能な撮像装置によって原稿の全面に亘って焦点が合っている画像を取得するための技術を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像部と、前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御部と、前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理部と、前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成部とを備える。
本発明の画像形成装置は、前記画像読取装置と、印刷媒体に画像を形成する画像形成部とを備える。
本発明の画像読取方法は、撮像部を使用して矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像工程と、前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御工程と、前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理工程と、前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成工程とを備える。
本発明は、矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像部を有する画像読取装置を制御するための画像読取プログラムを提供する。前記画像読取プログラムは、前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御部、前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理部、及び前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成部として前記画像読取装置を機能させる。
本発明によれば、携帯可能な撮像装置によって原稿の全面に亘って焦点が合っている画像を取得することができる。
は、本発明の一実施形態に係る画像読取システム10の機能構成を示すブロックダイアグラムである。 は、一実施形態に係る原稿画像生成処理の内容を示すフローチャートである。 は、一実施形態に係るスマートフォン200による撮像開始の様子を示す説明図である。 は、一実施形態に係る深度合成用連続撮像処理の内容を示すフローチャートである。 は、一実施形態に係るスマートフォン200による撮像の様子を示す説明図である。 は、一実施形態に係るスマートフォン200によって撮像された複数の撮像画像データを示す説明図である。 は、一実施形態に係るスマートフォン200によって撮像された複数の画像領域が合成されている様子を示す説明図である。 は、一実施形態に係る原稿画像生成処理によって合成された画像の確認を促す表示画面を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取システム10の機能構成を示すブロックダイアグラムである。画像読取システム10は、画像形成装置100と、スマートフォン200とを備えている。画像形成装置100は、制御部110と、画像形成部120と、操作表示部130と、記憶部140と、通信インターフェース部(通信I/F部)150と、自動原稿送り装置(ADF)160とを備えている。画像形成部120は、印刷媒体上に画像を形成する。画像形成部120は、原稿から画像を読み取って画像データを生成する画像読取部121と、画像処理部122と、画像合成部123とを備える。画像処理部122及び画像合成部123の機能については後述する。
スマートフォン200は、制御部210と、操作表示部230と、記憶部240と、通信インターフェース部(通信I/F部)250と、撮像部260とを備えている。スマートフォン200は、通信インターフェース部250と通信インターフェース部150とを使用して近距離無線通信で画像形成装置100と接続される。近距離無線通信は、本実施形態では、BLUETOOTH(登録商標)のCLASS1を使用している。BLUETOOTH(登録商標)のCLASS1は、出力100mWの通信であり、画像形成装置100とスマートフォン200との距離が100m以内程度での通信が可能な近距離無線通信である。
画像形成装置100の操作表示部130及びスマートフォン200の操作表示部230は、タッチパネルとして機能し、様々なメニューを入力画面として表示し、顧客の操作入力を受け付ける。
制御部110,210及び画像形成部120は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部110,210は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェースに関連するコントローラ機能を備えている。制御部110,210は、それぞれ画像形成装置100及びスマートフォン200の全体を制御する。
記憶部140,240は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、それぞれ制御部110,210が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。記憶部140には、スマートフォン200にインストールするための原稿画像取得アプリケーションプログラム141(単にアプリケーションとも呼ばれる。)が記憶されている。
この例では、スマートフォン200は、画像形成装置100の記憶部140から原稿画像取得アプリケーションプログラム141をダウンロードして、記憶部240にインストール済みであるものとする。
図2は、一実施形態に係る原稿画像生成処理の内容を示すフローチャートである。ステップS10では、ユーザーは、操作表示部230を操作してスマートフォン200の作動モードを原稿撮像モードに設定する。原稿撮像モードは、原稿画像取得アプリケーションプログラム141によってサポートされている撮像モードである。この撮像モードは、スマートフォン200による原稿画像の取得用に構成された作動モードである。
図3は、一実施形態に係るスマートフォン200による撮像開始の様子を示す説明図である。操作表示部230には、原稿画像を表す画像BP1が表示されている。撮像対象である原稿Dは、矩形の平面形状を有するA4あるいはB4といった規格化されているサイズの用紙である。原稿Dは、平面を有するデスクその他の任意の場所に置くことができる。原稿Dに対してスマートフォン200が傾斜した方向から撮像されているので、原稿Dは、見かけの形状として台形の形状を有している。
ステップS20では、ユーザーは、スマートフォン200の撮像部260で原稿Dの全体を捕捉する。すなわち、ユーザーは、図3(a)に示されるように、操作表示部230で確認しつつ撮像部260の視野角の範囲内に原稿Dの全体像を入れる。
図4は、一実施形態に係る深度合成用連続撮像処理の内容を示すフローチャートである。ステップS30では、制御部210は、撮像制御部として機能し、深度合成用連続撮像処理を実行する。ステップS31では、制御部210は、輪郭抽出処理を実行する。輪郭抽出処理では、制御部210は、原稿画像を表す画像BP1の輪郭を抽出する。
ステップS32では、制御部210は、抽出された輪郭に基づいて形状解析処理を実行する。形状解析処理では、制御部210は、原稿Dが矩形の平面形状を有すると仮定して3次元空間におけるスマートフォン200に対する原稿Dの位置関係を推定する。
図5は、一実施形態に係るスマートフォン200による撮像の様子を示す説明図である。図5(a)に示されるように、原稿Dは、4つの角Ad,Bd,Cd及びDdを有するA4サイズの矩形形状を有しているものとする。4つの角Ad,Bd,Cd及びDdは、撮像部260のイメージセンサ260sに投影画像BP0として投影されている。投影画像BP0では、4つの角Ad,Bd,Cd及びDdを有する矩形は、4つの角A,B,C及びDを有する台形として投影されている。
この例では、原稿画像の辺AdBdと辺CdDdとが同一の長さを有しているのに対して、投影画像BP0の辺CDは、辺ABよりも短くなっている。この理由は、図5(b)に示されるように、辺CdDdからイメージセンサ260sへの距離L0が辺AdBdからイメージセンサ260sへの距離L5よりも長いからである。
ステップS33では、制御部210は、変動距離検出処理を実行する。変動距離検出処理では、3次元空間におけるスマートフォン200に対する原稿Dの位置関係に基づいて撮像部260からの最短距離(この例では、距離L5)と最長距離(この例では、距離L0)の差である変動距離量dLを検出する(図5(b)参照)。
ステップS34では、制御部210は、変動距離量dLと閾値とを比較する。閾値は、撮像部260の被写界深度に基づいて予め設定されている。この例では、撮像部260は、絞り機構を備えておらず、被写界深度は固定されているものとする。ただし、絞り機構を備える撮像部を使用する場合には、絞り量に応じて変化する被写界深度に基づいて閾値を調整するようにしてもよい。
制御部210は、変動距離量dLが閾値以上の場合には、処理をステップS35に進め、変動距離量dLが閾値未満の場合には、ステップS38に進める。ステップS38では、制御部210は、撮像部260に画像データ生成処理を実行させる。画像データ生成処理では、撮像部260は、原稿Dの中央部において焦点を合わせて一つの撮像画像データを生成する。
ステップS35では、制御部210は、距離変動軸特定処理を実行する。距離変動軸特定処理では、制御部210は、3次元空間における撮像部260に対する原稿Dの位置関係に基づいて、最短距離の位置と最長距離の位置とを結ぶ直線として距離変動軸CLを特定する(図3(a)参照)。この例では、距離変動軸CLは、原稿Dの図心位置を通っている。
この例では、辺AB及び辺CDは、撮像部260の投影面(イメージセンサ260s)と平行なので、投影画像BP0において辺ABと辺CDとは相互に平行となっている。これに伴い、距離変動軸CLは、原稿面と撮像部260との間の距離が顕著(この例では最も)に変動する特定方向の直線として、辺AB及び辺CDと垂直な方向を有している。これに対して、たとえば辺ABと辺CDとが平行でない場合には、図3(b)に示されるように、距離変動軸CLaは、辺AB及び辺CDに対して傾斜した方向を有することになる。
ステップS36では、制御部210は、焦点位置決定処理を実行する。焦点位置決定処理では、制御部210は、変動距離量dLに基づいて撮像部260の被写界深度で十分にピントの合ったとされる撮像画像データが生成できるような数の焦点位置を決定する。この例では、操作表示部230は、原稿画像を表す画像BP1に重畳して、距離変動軸CLと4個の焦点位置とを表示している(図3(a)参照)。
ステップS37では、制御部210は、ユーザーによるシャッター操作に応じてステップS36で決定された数(N個:Nは2以上の整数)の焦点位置で原稿Dを自動的に瞬時に撮像する。この例では、N個は、変動距離量dLに基づいて4個に決定されたものとする。撮像順序は、たとえば焦点距離を長距離から短距離に変更しつつ焦点位置FP1,FP2,FP3及びFP4の順に、あるいは逆方向で撮像すれば短い時間で撮像を完了させることができるので、原稿Dを略同一の位置から撮像することができる。この際、絞り量を調整可能な撮像装置を使用する場合においても、円滑な深度合成処理を実現するために絞り量を固定した状態で撮像することが好ましい。
図6は、一実施形態に係るスマートフォン200によって撮像された複数の撮像画像データ(第1の画像データとも呼ばれる。)を示す説明図である。ステップS38では、制御部210は、撮像部260に画像データ生成処理を実行させる。画像データ生成処理では、撮像部260は、撮像部260からの距離が相互に相違し、距離変動軸CLに沿った複数(この例では4個)の位置で焦点が合っている4つの撮像画像データID1〜ID4を生成する。
撮像画像データID1は、撮像部260から距離L1(図5(b)参照)だけ離れている焦点位置FP1に焦点を合わせて撮像された画像を示している(図6(a)参照)。撮像画像データID2は、撮像部260から距離L2だけ離れている焦点位置FP2に焦点を合わせて撮像された画像を示している(図6(b)参照)。撮像画像データID3は、撮像部260から距離L3だけ離れている焦点位置FP3に焦点を合わせて撮像された画像を示している(図6(c)参照)。撮像画像データID3は、撮像部260から距離L4だけ離れている焦点位置FP4に焦点を合わせて撮像された画像を示している(図6(d)参照)。
撮像画像データID1〜ID4は、それぞれ合焦点領域ZD1〜ZD4(ハッチング領域)を有している。合焦点領域ZD1〜ZD4は、それぞれ撮像部260の被写界深度内でピントが合っているとされる領域である。撮像画像データID1〜ID4は、それぞれ距離L1〜距離L4に紐付けて管理される。距離L1〜距離L4は、撮像画像データID1〜ID4の画像撮像時において焦点距離の調整時に撮像部260で取得されるデータである。
図7は、一実施形態に係るスマートフォン200によって撮像された複数の画像領域が合成されている様子を示す説明図である。ステップS40(図2参照)では、画像処理部122は、歪み補正処理を実行する。歪み補正処理は、原稿Dの表面の三次元形状の推定結果(ステップS32)と距離L1〜距離L4とに基づいて、原稿画像を垂直方向から見たと仮定した場合に想定される規格化(たとえばA4サイズ)されている矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように画像を変形させる処理である。
具体的には、歪み補正処理は、原稿Dの4つの角A,B,C及びDで構成される台形画像を、原稿Dの4つの角Ar,Br,Cr及びDrで構成されるA4サイズのアスペクト比を有する矩形に再現する。歪み補正処理では、各合焦点領域ZD1〜ZD4は、それぞれ変形されて各再現領域ZD1r〜ZD4rの画像を含む画像を表す各再現画像データ(第2の画像データとも呼ばれる。)が生成される。
ステップS50では、画像合成部123は、深度合成処理を実行する。深度合成処理では、各再現画像データから各再現領域ZD1r〜ZD4rの画像を抽出し、各再現領域ZD1r〜ZD4rを合成して原稿画像を再現する深度合成画像データID5(第3の画像データとも呼ばれる。)を生成する。深度合成画像データID5では、原稿Dの4つの角Ar,Br,Cr及びDrがA4サイズのアスペクト比を有する矩形を形成している。
画像の合成は、たとえば再現領域ZD1rと再現領域ZD2rの合成は、その境界領域に設定されているオーバーラップ領域(図示略)での画像マッチング処理を利用して行われる。画像マッチング処理は、再現領域ZD2rと再現領域ZD3rの境界領域に設定されているオーバーラップ領域(図示略)と、再現領域ZD3rと再現領域ZD4rの境界領域に設定されているオーバーラップ領域(図示略)とにおいても実行される。
なお、オーバーラップ領域での画像処理は、画像マッチング処理に限定されず、たとえば所定の透過度を有する半透明の画像としてアルファブレンディング処理を使用してもよい。画像マッチング処理は、たとえばテキストや線画を表す画像に適している一方、アルファブレンディング処理は、写真や中間調を多用するイラストといった画像に適している。よって、オーバーラップ領域の画像がテキストや線画を表す画像である場合には、画像マッチング処理が使用され、オーバーラップ領域の画像が写真等を表す画像である場合には、アルファブレンディング処理が使用されるようにしてもよい。
図8は、一実施形態に係る原稿画像生成処理によって合成された画像の確認を促す表示画面を示す説明図である。操作表示部230には、深度合成画像BP2が表示されている。ステップS60では、ユーザーは、必要に応じてタッチパネルとして機能する操作表示部230を操作して、深度合成画像BP2を拡大して確認することができる。
ユーザーは、取得画像が満足できるものでなかった場合には、処理をステップS70に進め、取得画像が満足できるものであった場合には、処理をステップS80に進める。ステップS70では、ユーザーは、撮像再開アイコン232をタッチして再度の撮像を行う。
ステップS80では、ユーザーは、保存アイコン231をタッチして保存処理を実行する。これにより、制御部110は、生成された深度合成画像データID5を記憶部140に記憶する。
このように、本実施形態に係る画像読取システム10は、予め既知の原稿の形状とサイズ(たとえばA4サイズの矩形)と、撮像部260と原稿Dとの間の距離L1〜L4とを使用して、原稿Dの原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を再現することができる。
これにより、画像読取システム10は、少ない処理量で簡易に深度合成画像データを生成することができるので、処理能力が必ずしも高くない携帯可能な撮像装置(たとえばスマートフォン)を使用して原稿の全面に亘って焦点が合っている画像を取得することができる。
本発明は、上記各実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態では、本発明は、スマートフォン200と画像形成装置100とを有する画像読取システム(画像読取装置とも呼ばれる。)10として具現化されているが、必ずしも画像形成装置100は必要ではない。具体的には、たとえばスマートフォンが画像処理部や画像合成部を備え、スマートフォン単体で画像読取を完了するように構成してもよい。
変形例2:上記実施形態では、スマートフォンが使用されているが、本発明は、撮像が可能であればノートPCやタブレットといった携帯端末に適用可能である。携帯端末は、絞り機構が省略された小型の光学系を有し、開放F値での撮像が行われることが多いので、被写界深度が浅く顕著な効果が期待される。
10 画像読取システム
100 画像形成装置
110 制御部
120 画像形成部
130 操作表示部
140,240 記憶部
150,250 通信インターフェース部
160 自動原稿送り装置(ADF)
200 スマートフォン
210 制御部
230 操作表示部

Claims (6)

  1. 矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像部と、
    前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御部と、
    前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理部と、
    前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成部と、
    を備え
    前記撮像制御部は、前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部の最短距離の位置と最長距離の位置とを結ぶ直線を推定し、前記直線に沿った前記N個の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する画像読取装置。
  2. 矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像部と、
    前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御部と、
    前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理部と、
    前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成部と、
    を備え、
    前記撮像制御部は、前記原稿面と前記撮像部の最短距離と最長距離の差である変動距離量と、前記撮像部の被写界深度とに基づいて前記Nの数を決定する画像読取装置。
  3. 撮像部を使用して矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像工程と、
    前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御工程と、
    前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理工程と、
    前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成工程と、
    を備え
    前記撮像制御工程は、前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部の最短距離の位置と最長距離の位置とを結ぶ直線を推定し、前記直線に沿った前記N個の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する工程を含む画像読取方法。
  4. 撮像部を使用して矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像工程と、
    前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御工程と、
    前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理工程と、
    前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成工程と、
    を備え、
    前記撮像制御工程は、前記原稿面と前記撮像部の最短距離と最長距離の差である変動距離量と、前記撮像部の被写界深度とに基づいて前記Nの数を決定する工程を含む画像読取方法。
  5. 矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像部を有する画像読取装置を制御するための画像読取プログラムであって、
    前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御部、
    前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理部、及び
    前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成部として前記画像読取装置を機能させ
    前記撮像制御部は、前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部の最短距離の位置と最長距離の位置とを結ぶ直線を推定し、前記直線に沿った前記N個の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する画像読取プログラム。
  6. 矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像を撮像する撮像部を有する画像読取装置を制御するための画像読取プログラムであって、
    前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿面と前記撮像部との間の距離が相互に相違するN個(Nは2以上の整数)の位置で焦点が合っている前記N個の第1の画像データを生成する撮像制御部、
    前記第1の画像データによって表される前記原稿画像の見かけの形状に基づいて、前記原稿画像の垂直方向から見たと仮定した場合に想定される前記矩形の平面形状を有する原稿面に表された原稿画像となるように前記N個の画像データのそれぞれを処理して前記N個の第2の画像データを生成する画像処理部、及び
    前記N個の第2の画像データによって表される前記N個の原稿画像から前記焦点が合っている領域を含む領域である前記N個の合焦点領域を抽出し、前記N個の合焦点領域を合成して前記原稿画像を再現する第3の画像データを生成する画像合成部として前記画像読取装置を機能させ、
    前記撮像制御部は、前記原稿面と前記撮像部の最短距離と最長距離の差である変動距離量と、前記撮像部の被写界深度とに基づいて前記Nの数を決定する画像読取プログラム。
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