JP6777397B2 - 移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、移植機に係り、詳しくは施肥作業を行う施肥装置に関する。
一般に、苗の植付作業を行う作業機が走行機体の後部に昇降自在に支持された乗用型移植機が知られており、また、植付作業と共に圃場に肥料を吐出して施肥作業を行う施肥装置を備えた乗用型移植機が知られている。
さらに、施肥装置の内部に肥料が詰まった際に、施肥装置の内部における圧力上昇を圧力センサによって検出して、肥料の詰まりを認識する乗用型移植機が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−33124号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、施肥装置による施肥作業中において、肥料の詰まりによる施肥作業の停止が発生した場合にその停止を検出することができるが、施肥装置に動力を伝達する動力伝達経路の異常による施肥作業の停止を検出することができない問題があった。
そこで、本発明は、施肥装置に動力を伝達する動力伝達装置における異常を作業者に報知する構成にして、上述した課題を解決する移植機を提供することを目的とする。
本発明は、ポンプ(27)により圧送される肥料を流動経路(29,32)を介して各ノズル(33)から施肥する施肥装置(23)と、エンジン(E)の回転を前記ポンプ(27)に伝達する動力伝達装置(42,54)と、を備えた移植機において、
前記動力伝達装置(42)は、前記エンジン(E)側に連動する駆動プーリ(57)と、前記ポンプ(27)側に連動する従動プーリ(60)と、前記駆動プーリ(57)及び従動プーリ(60)に巻き掛けたベルト(62)と、揺動可能に支持される第1揺動部材(63)と、前記第1揺動部材(63)に回転可能に支持される張架ローラ(65)と、前記張架ローラ(65)が前記ベルト(62)に圧接するように前記第1揺動部材(63)を付勢する付勢部材(66)と、を有する巻掛け装置(54)を有し、
前記流動経路内の圧力が所定の圧力となると移動位置に移動するピンと、
前記ピンの前記移動位置への移動に連動して接触位置に揺動する第2揺動部材と、
前記接触位置に位置する前記第2揺動部材に接触することで、前記流動経路における詰まりを検出する詰まり検出用リミットスイッチ(41)と、
前記ベルト(62)による揺動規制がなくなった前記第1揺動部材(63)に接触することで、前記ベルト(62)による動力伝達が切断された切断状態を検出する切断検出用リミットスイッチ(67)と、
前記詰まり検出用リミットスイッチ(41)の前記詰まりを検出した状態が所定時間以上連続したことを計測する詰まり検出用タイマ(75)と、
前記切断検出用リミットスイッチ(67)の前記切断状態を検出した状態が所定時間以上連続したことを計測する切断検出用タイマ(76)と、
前記詰まり検出用タイマ(75)又は前記切断検出用タイマ(76)が前記所定時間以上を計測した場合(S5,S10)、前記施肥装置の異常を報知する報知手段(73)と、を備えた、
ことを特徴とする移植機にある。
例えば図8を参照して、前記報知手段(73)は、前記異常を報知する警報を鳴らす。
例えば図5及び図8を参照して、前記エンジン(E)を搭載する走行機体の後部に昇降自在に支持され、前記エンジン(E)の回転によって植付作業を行う作業機(7)を備え、
前記動力伝達装置(42)は、前記エンジン(E)から前記作業機(7)への間における動力伝達の断接を行うクラッチ(47)を有するギア伝動装置(45)を備え、
前記詰まり検出用タイマ(75)又は前記切断検出用タイマ(76)が前記所定時間以上を計測した場合、前記クラッチ(47)を切断する。
なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、移植機は、詰まり検出装置及び切断検出装置を備えるので、施肥装置による施肥作業を行っている際、流動経路の詰まり及び動力伝達の切断状態を検出することができ、流動経路の詰まり又は切断状態によって施肥装置が停止した状態又は肥料の吐出量が低下した状態である等の施肥装置の異常を検出することができる。また、移植機は、施肥装置の異常を報知する報知手段を備えるので、流動経路の異常及び切断状態による動力伝達装置の異常を作業者に報知し、作業者は、その異常に容易に気づくことができる。また、移植機は、ベルトによる動力伝達が切断された状態である切断状態を切断検出用リミットスイッチによって検出し、その検出に基づいて異常を報知する。このため、ベルトが外れたことによって又は切れたことによって施肥装置の異常が発生した場合、作業者は、その異常に容易に気づくことができる。
請求項に係る本発明によると、流動経路の詰まり又は切断状態による施肥装置の異常が発生した場合にその異常を報知する警報が奏鳴するので、作業者は、圃場に対して視線を向けたまま施肥装置の異常に気づくことができる。
請求項に係る本発明によると、流動経路の詰まり又は切断状態による施肥装置の停止が発生した場合にクラッチが切断されるので、移植機は、作業機を停止して植付作業を中断する。このため、作業者は、施肥装置の異常に気づくことができると共に、植付作業と同時に施肥作業を行いたいのに、植付作業のみを行ってしまうことを防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係る乗用型田植機を示す側面図。 上記乗用型田植機を示す平面図。 本発明の実施の形態に係る施肥装置を示す側面図。 上記施肥装置の流動経路及び構造を示す図で、(A)は、流動経路を示す断面図、(B)は、流動経路に設けられた圧力センサを示す断面図、(C)は、詰まり検出装置の配置を示す断面図。 上記乗用型田植機のエンジンの回転を伝達する動力伝達経路を示す動力伝達図。 上記施肥装置の肥料ポンプを示す正面図。 本発明の実施の形態に係る切断検出装置及び上記肥料ポンプを示す背面図。 本発明の実施の形態に係る制御部のブロック図。 本発明の実施の形態に係る異常報知制御を示すフローチャート図。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。移植機である乗用型田植機1は、図1及び図2に示すように、前輪2及び後輪3に支持された走行機体5と、走行機体5の後方に昇降リンク6を介して昇降自在に連結される植付作業機(作業機)7と、を備える。本実施形態において、植付作業機7は、6条植えに対応したものであるが、これに限らず、4条植え又は10条植えなどの他の植付け幅に対応したもので構成されていてもよい。
走行機体5の前部には、エンジンEと、該エンジンEを覆うボンネット9と、が配置される。ボンネット9の右方には、植付作業機7とは別に予備の苗マットを搭載する補助苗台10が設けられており、ボンネット9の左方には、前方から後方に下降しながら延びるスライド式補助苗台11が設けられている。ボンネット9の後方には、前輪2の操向を行うステアリングハンドル12と、操縦者が座る運転席13と、を有する運転操作部15が配置される。
走行機体5の後部には、上記昇降リンク6が上下揺動可能に支持されており、その昇降リンク6の後端には、上記植付作業機7が連結される。また、昇降リンク6の下方には、エンジンEの回転を走行機体5側から植付作業機7側に伝達する植付PTO軸16が配置される。植付作業機7は、植付PTO軸16から伝達されるエンジンEの回転によって作動し、植付作業を行う。
植付作業機7は、昇降リンク6に連結される連結部(不図示)を有し、連結部の後方には、前上方から後下方に延び、苗マットを搭載する苗載台17が支持される。苗載台17の下方には、前後方向に延びた形状であるプランタケース19が配置される。該プランタケース19の後端には、左右方向に延びる軸を回転軸として回転自在に中心が支持されるロータリケース20が設けられている。ロータリケース20の両端には、一端がロータリケース20の中心における回転軸と平行な軸を回転軸として回転自在に植付アーム21が支持されている。植付アーム21の他端には、苗を把持するプランタビーク22が固定されている。植付作業機7は、ロータリケース20及び植付アーム21が植付PTO軸16から伝達されるエンジンEの回転によって回転することによって、プランタビーク22が苗載台17の苗を受け取り、その苗を圃場に植え付ける。
また、乗用型田植機1は、圃場に肥料を吐出して施肥作業を行う施肥装置23を備える。施肥装置23は、肥料を貯留する肥料タンク25を有しており、その肥料タンク25は、補助苗台10及びスライド式補助苗台11の下方、すなわち、ボンネット9の左右側方に配置される。肥料タンク25の下部には、パイプ26の一端が接続されおり、該パイプ26は、肥料タンク25の下部から後方に延びる。パイプ26の他端は、走行機体5における運転席13の下方に配置される肥料ポンプ(ポンプ)27に接続される。肥料タンク25の肥料は、パイプ26を介して肥料ポンプ27に送られる。そして、肥料ポンプ27に送られた肥料は、エンジンEの回転によって作動する肥料ポンプ27によって、図1及び図3に示すように、肥料ポンプ27に接続される6本の中継ホース29に圧送される。6本の中継ホース29は、それぞれ、肥料ポンプ27の後部に接続された一端から上後方に向かって延び、他端が運転席13の後方に設けられたインジケータ30の前部に接続される。肥料ポンプ27によって圧送された肥料は、6本の中継ホース29を介してインジケータ30に送られる。
インジケータ30の下部には、6本の中継ホース29とは別に肥料ポンプ27に接続される1本の戻りホース31が接続されている。また、インジケータ30の後部には、下後方に延びる6本の吐出ホース32の一端が接続されており、6本の吐出ホース32の他端は、プランタケース19の下方に設けられた各ノズル33にそれぞれ接続される。すなわち、6本の中継ホース29には、それぞれ吐出ホース32及びノズル33が対応付けられている。各中継ホース29からインジケータ30に圧送された肥料は、共通の戻りホース31又は各吐出ホース32に供給される。
インジケータ30の内部には、図4に示すように、各中継ホース29からインジケータ30に圧送された肥料の供給先を共通の戻りホース31又は各吐出ホース32に切り換える6個の切換弁35と、6個の切換弁35を同時に操作する切換レバー36と、が設けられている。インジケータ30に圧送された肥料は、供給先が戻りホース31になっている場合、戻りホース31を通って肥料ポンプ27に戻され、供給先が吐出ホース32になっている場合、吐出ホース32を通り、ノズル33から圃場に吐出される。
インジケータ30の内部における中継ホース29から切換弁35までの間の各流動経路には、流動経路内の圧力を検出する圧力センサ37がそれぞれ設けられている。該圧力センサ37の上方かつ流動経路外には、圧力センサ37が所定の圧力を検出すると上昇するピン39がそれぞれ配置される。所定の圧力は、流動経路が詰まった際の圧力に設定される。6個のピン39の上方には、上下揺動自在に支持される1個の板部40が配置されており、該板部40は、いずれか1個のピン39が上昇した際にそのピン39によって上方に押し上げられる。板部40の上方には、リミットスイッチである詰まり検出装置41が配置される。該詰まり検出装置41は、板部40が上方に揺動すると接触する位置に配置されており、板部40に接触するとONになってその接触を検出する。
上記エンジンEの回転は、図5に示すように、走行機体5に設けられた動力伝達装置42によって肥料ポンプ27に伝達される。動力伝達装置42は、HST(静油圧式無段変速装置)43及びミッションケース(ギア伝動装置)45を有しており、エンジンEの回転は、HST43を介してミッションケース45に支持されたシャフト46に伝達されて、ミッションケース45の内部に入力される。ミッションケース45に入力されたエンジンEの回転は、3つに分離されてミッションケース45から出力される。分離されたエンジンEの回転の1つ目は、前輪2及び後輪3に伝達される。分離されたエンジンEの回転の2つ目は、ミッションケース45の内部に設けられた植付クラッチ(クラッチ)47を経由して、植付PTO軸16に伝達される。植付クラッチ47は、エンジンEから植付作業機7への間における動力伝達の断接を行う。
分離されたエンジンEの回転の3つ目は、ミッションケース45と、ミッションケース45に固定されたベベルケース49と、に支持されるシャフト50に伝達される。また、ベベルケース49には、シャフト51が支持されており、ベベルケース49の内部では、シャフト50の先端に固定されたギア52と、シャフト51の先端に固定されたギア53と、が噛み合って設けられている。ベベルケース49から延びるシャフト51は、吐出量調整用変速機55に接続されており、エンジンEの回転を該吐出量調整用変速機55に入力する。吐出量調整用変速機55は、入力された回転を変速して出力することが可能である。変速したエンジンEの回転は、吐出量調整用変速機55に接続される巻掛け装置54に出力される。
巻掛け装置54は、図5及び図6に示すように、吐出量調整用変速機55に支持されるシャフト56を有し、吐出量調整用変速機55から延びるシャフト56には、プーリ(駆動回転体)57が固定されている。また、巻掛け装置54は、肥料ポンプ27に接続され、シャフト56と並行して延びるシャフト59を有し、そのシャフト59には、プーリ(従動回転体)60が固定されている。さらに、肥料ポンプ27には、シャフト59と平行な軸を回転軸として回転自在にローラ61が支持されている。該ローラ61、プーリ57及びプーリ60には、無端状のベルト(巻掛け帯)62が巻き掛けられている。エンジンEの回転は、ベルト62によって、エンジンE側に連動するプーリ57から肥料ポンプ27側に連動するプーリ60に伝達される。
加えて、前後方向における肥料ポンプ27とローラ61、プーリ57及びプーリ60との間には、図6及び図7に示すように、プレート形状の固定プレート64と、L字形状のプレートに形成された支持部63と、が配置されている。固定プレート64は、肥料ポンプ27に固定されており、支持部63は、一端が肥料ポンプ27に揺動可能に支持されている。該支持部63の他端には、回転自在に張架ローラ65が支持されており、張架ローラは、平面視において、ベルト62と重なる位置、かつベルト62の下方に配置される。また、支持部63は、支持部63と支持部63の上方に位置する固定プレート64の一端との間に接続されたスプリング66によって、張架ローラ65がベルト62をベルト62の外側から押圧する方向に付勢されている。すなわち、ベルト62は、張架ローラ65によって張架される。さらに、固定プレート64には、リミットスイッチである切断検出装置67が固定されている。該切断検出装置67は、支持部63がスプリング66によって付勢される方向に揺動した先に配置されており、支持部63に接触可能に設けられている。切断検出装置67は、支持部63に接触するとONになり、その接触を検出する。ただし、張架ローラ65がベルト62を張架している場合、支持部63は、スプリング66によって付勢される方向への移動がベルト62によって規制され、切断検出装置67から離れた位置に維持される。ベルト62がプーリ57,60から外れたこと又は切れたことによって、ベルト62による動力伝達が切断された切断状態になった場合、ベルト62による支持部63の移動に対する規制がなくなり、支持部63は、切断検出装置67に接触する。
上記詰まり検出装置41及び切断検出装置67は、図8に示すように、乗用型田植機1の動作を制御する制御部69に接続されている。また、該制御部69は、植付クラッチ47と、操縦者が植付クラッチ47の断接を制御部69に指示する植付クラッチレバー70と、にも接続されており、植付クラッチレバー70からの信号に応じて植付クラッチ47の断接を行う。そして、制御部69には、シャフト51の回転を検出する回転検出装置71と、運転操作部15に設けられた表示ランプ72と、警報音を発する警報機73と、が接続されている。制御部69は、回転検出装置71によって検出された情報に基づいて、シャフト51が回転しているか否かを表示ランプ72によって報知する。
制御部69は、図9に示すように、詰まり検出装置41及び切断検出装置67からの信号に応じて警報機73を操作する異常報知制御を実行する。まず、制御部69は、詰まり検出装置41がONであるか否かを判定する(S1)。この処理において、詰まり検出装置41がOFFであると判定した場合(No)、制御部69は、詰まり検出用タイマ75による計測時間を0秒にリセットする(S2)。ステップS1の処理において、詰まり検出装置41がONであると判定した場合(Yes)、制御部69は、中継ホース29から切換弁35までの間の流動経路内の圧力が所定の圧力以上であると判断し、そして、詰まり検出用タイマ75による時間の計測を行っているか否かを判定する(S3)。この処理において、詰まり検出用タイマ75による時間の計測を行っていないと判定した場合(No)、制御部69は、詰まり検出用タイマ75による時間の計測を開始する(S4)。ステップS3の処理において、詰まり検出用タイマ75による時間の計測を行っていると判定した場合(Yes)、制御部69は、詰まり検出用タイマ75による計測時間が予め設定された所定時間である3秒に達したか否かを判定する(S5)。
ステップS5の処理において、詰まり検出用タイマ75による計測時間が3秒に達していないと判定した場合(No)、制御部69は、切断検出装置67がONであるか否かを判定する(S6)。この処理において、切断検出装置67がOFFであると判定した場合(No)、制御部69は、切断検出用タイマ76による計測時間を0秒にリセットする(S7)。ステップS6の処理において、切断検出装置67がONであると判定した場合(Yes)、制御部69は、支持部63が切断検出装置67に接触したと判断し、そして、切断検出用タイマ76による時間の計測を行っているか否かを判定する(S8)。この処理において、切断検出用タイマ76による時間の計測を行っていないと判定した場合(No)、制御部69は、切断検出用タイマ76による時間の計測を開始する(S9)。ステップS8の処理において、切断検出用タイマ76による時間の計測を行っていると判定した場合(Yes)、制御部69は、切断検出用タイマ76による計測時間が予め設定された所定時間である3秒に達したか否かを判定する(S10)。なお、詰まり検出用タイマ75及び切断検出用タイマ76は、パソコンに内蔵されている。
ステップS10の処理において、切断検出用タイマ76による計測時間が3秒に達したと判定した場合(Yes)又はステップS5の処理において、詰まり検出用タイマ75による計測時間が3秒に達したと判定した場合(Yes)、制御部69は、流動経路が詰まったことによって又はベルト62による動力伝達が切断状態であることによって、施肥装置23が作動不可能な状態又は肥料の吐出量が低下した状態である異常が発生したと判断し、植付クラッチ47の接続を規制する(S11)。制御部69は、植付クラッチ47が接続されている場合、植付クラッチ47を切断し、さらに、操縦者が植付クラッチレバー70を操作しても植付クラッチ47を接続せず、植付作業機7による植付作業を行うことができない状態になる。ステップS11の処理を実行した後、制御部69は、異常を報知する警報を警報機73に作動させ(S12)、異常報知制御をステップS1の処理から再度実行する。この状態では、警報機による警報は続行する。ただし、施肥装置23の停止又は吐出量の低下における異常を報知する警報の音は、他の異常が発生した際に奏鳴する警報の音と異なる。
詰まり肥料の除去により詰まり検出装置41がOFF(S1;NO)又はベルト交換により切断検出装置67がOFF(S6;NO)になり、この状態でつまり検出用タイマ75の計測時間をリセット(S2)、また切断検出用タイマ76の計測時間をリセット(S7)すると、制御部69は、植付クラッチ47の接続における規制を解除する(S13)。制御部69は、操縦者による植付クラッチレバー70の操作に応じて植付クラッチ47の断接を行うことが可能となり、植付作業機7による植付作業を行うことができる状態になる。ステップS13の処理を実行した後、制御部69は、警報機73による警報を停止させ(S14)、異常報知制御を終了して、異常報知制御をステップS1の処理から再度実行する。
本実施の形態は、以上のような構成からなるので、流動経路の詰まり又は切断状態によって施肥装置23が停止した状態又は肥料の吐出量が低下した状態である異常が発生した場合に植付クラッチ47が切断され、植付作業機7による植付作業が中断される。このため、作業者は、施肥装置23の異常に気づくことができると共に、植付作業と同時に施肥作業を行いたいのに、植付作業のみを行ってしまうことを防ぐことができる。
流動経路の詰まり又は切断状態による施肥装置23の異常が発生した場合にその異常を報知する警報が鳴るので、作業者は、圃場に対して視線を向けたまま施肥装置23の異常に気づくことができる。
詰まり検出装置41及び切断検出装置67がOFFになるまで詰まり検出用タイマ75及び切断検出用タイマ76はリセットされないので、作業者は、施肥装置23に異常が発生している間、植付クラッチ47の接続を行うことができない。このため、作業者が施肥装置23による施肥作業ができないにもかかわらず、誤って植付作業を行ってしまう虞が防止される。
肥料ポンプ27がエンジンEの回転で作動するため、流動経路の圧力は、振動的であり、施肥装置23が異常なく肥料を吐出していても所定の圧力を短時間的に上回る可能性がある。例えば、制御部69は、詰まり検出装置41のONを検出したらすぐに警報を奏鳴して植付クラッチ47を切断するように構成されていると、施肥作業が異常なく行われているのに、突然警報を奏鳴して施肥装置23を停止させる虞がある。しかし、本実施形態の制御部69は、詰まり検出装置41が3秒間連続してONである場合に警報を奏鳴して植付クラッチ47を切断するように構成されている。したがって、制御部69は、施肥装置23が異常なく肥料を吐出している際に流動経路の圧力が所定の圧力を短時間的に上回っても施肥装置23が異常と判断しない。このため、制御部69は、流動経路の圧力における異常によって詰まり検出装置41がONなった場合のみ、警報を奏鳴して植付クラッチ47を切断することができる。
また、本実施の形態では、詰まり検出装置41及び切断検出装置67による複数箇所からの情報によって施肥装置23の異常が検出されるため、施肥装置23における異常検出の精度を向上させることが可能である。そして、本実施の形態では、詰まり検出装置41及び切断検出装置67がリミットスイッチのように接触の有無のみを検出する安価な検出装置によって構成されているので、施肥装置23における異常検出の精度を向上させつつ、コストの増加を抑制することができる。
なお、本実施の形態において、制御部69は、詰まり検出装置41及び切断検出装置67が所定時間の間連続してONである場合に異常が発生したと判断し、その所定時間が3秒間に構成されているが、これに限らず、所定時間が5秒間、7秒間など他の時間に設定されていてもよい。所定時間は、施肥装置23が異常なく肥料を吐出している際に流動経路の圧力が一時的に所定の圧力を上回る圧力上昇が収まる時間よりも長い時間に設定されていればよい。
なお、本実施の形態において、制御部69は、施肥装置23の停止又は吐出量の低下における異常が発生したと判断した場合に警報を奏鳴して植付クラッチ47を切断するように構成されているが、これに限定せず、植付クラッチ47を切断せず、警報のみを奏鳴するように構成されていてもよい。
また、制御部69は、運転操作部15に配置された表示機によって施肥装置23の停止又は吐出量の低下における異常を報知するように構成されていてもよい。さらに、制御部69は、表示機によって施肥装置23の停止又は吐出量の低下における異常を報知して、警報を奏鳴せずに植付クラッチ47を切断するように構成されていてもよい。
1 移植機(乗用型田植機)
7 作業機(植付作業機)
23 施肥装置
27 ポンプ(肥料ポンプ)
33 ノズル
41 詰まり検出装置
42 動力伝達装置
45 ギア伝動装置(ミッションケース)
47 クラッチ(植付クラッチ)
54 巻掛け装置
57 駆動回転体(プーリ)
60 従動回転体(プーリ)
62 巻掛け帯(ベルト)
67 切断検出装置
73 報知手段(警報機)
E エンジン

Claims (3)

  1. ポンプにより圧送される肥料を流動経路を介して各ノズルから施肥する施肥装置と、エンジンの回転を前記ポンプに伝達する動力伝達装置と、を備えた移植機において、
    前記動力伝達装置は、前記エンジン側に連動する駆動プーリと、前記ポンプ側に連動する従動プーリと、前記駆動プーリ及び従動プーリに巻き掛けたベルトと、揺動可能に支持される第1揺動部材と、前記第1揺動部材に回転可能に支持される張架ローラと、前記張架ローラが前記ベルトに圧接するように前記第1揺動部材を付勢する付勢部材と、を有する巻掛け装置を有し、
    前記流動経路内の圧力が所定の圧力となると移動位置に移動するピンと、
    前記ピンの前記移動位置への移動に連動して接触位置に揺動する第2揺動部材と、
    前記接触位置に位置する前記第2揺動部材に接触することで、前記流動経路における詰まりを検出する詰まり検出用リミットスイッチと、
    前記ベルトによる揺動規制がなくなった前記第1揺動部材に接触することで、前記ベルトによる動力伝達が切断された切断状態を検出する切断検出用リミットスイッチと、
    前記詰まり検出用リミットスイッチの前記詰まりを検出した状態が所定時間以上連続したことを計測する詰まり検出用タイマと、
    前記切断検出用リミットスイッチの前記切断状態を検出した状態が所定時間以上連続したことを計測する切断検出用タイマと、
    前記詰まり検出用タイマ又は前記切断検出用タイマが前記所定時間以上を計測した場合、前記施肥装置の異常を報知する報知手段と、を備えた、
    ことを特徴とする移植機。
  2. 前記報知手段は、前記異常を報知する警報を鳴らす、
    請求項1に記載の移植機。
  3. 前記エンジンを搭載する走行機体の後部に昇降自在に支持され、前記エンジンの回転によって植付作業を行う作業機を備え、
    前記動力伝達装置は、前記エンジンから前記作業機への間における動力伝達の断接を行うクラッチを有するギア伝動装置を備え、
    前記詰まり検出用タイマ又は前記切断検出用タイマが前記所定時間以上を計測した場合、前記クラッチを切断する、
    請求項1又は2に記載の移植機。
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