JP6776955B2 - 異常音の検出方法 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーター装置において異常音を検出する方法に関する。
特許文献1に、エレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置では、診断運転が行われる。診断運転において、あるレベル以上の音が検出されると、その音が検出された位置にかごが再び停止される。かごが停止している時に上記レベル以上の音が再び検出された場合は、その音が異常であるとは判定されない。
特開2016−20254号公報
特許文献1に記載されたエレベーター装置では、あるレベル以上の音が検出された場合に、そのレベル以上の音が外乱音として発生していなければ異常と判定される。例えば、上記レベルより僅かに小さな音が外乱音として発生していても、診断運転で検出された音が異常であると判定されてしまう。このため、例えば地震発生直後のように外乱音が発生し易い状況では、誤検出が起き易いといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、外乱音による誤検出を低減できる異常音の検出方法を提供することである。
この発明に係る異常音の検出方法は、かごを特定位置に停止させるステップと、かごが特定位置に停止している時にマイクロホンによって取得された音圧が、記憶部に記憶された基準値より大きいか否かを判定するステップと、かごが特定位置に停止している時にマイクロホンによって取得された音圧が記憶部に記憶された基準値より大きいと一定時間継続して判定された場合に、かごが特定位置に停止している時にマイクロホンによって取得された音圧と記憶部に記憶された基準値及び閾値とに基づいて、動作音の閾値を再設定するステップと、動作音の閾値が再設定されると、予め定められた診断動作を開始するステップと、診断動作が行われている時にマイクロホンによって取得された音圧と再設定された動作音の閾値とに基づいて、異常音を検出するステップと、を備える。
この発明に係る異常音の検出方法であれば、外乱音による誤検出を低減できる。
この発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の例を示す図である。 制御装置の機能を示す図である。 エレベーター装置の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における検出方法の例を示すフローチャートである。 制御装置の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における検出方法の他の例を示すフローチャートである。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるエレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、例えばかご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。かご1及びつり合いおもり2を吊り下げるためのローピングの方式は、図1に示す例に限定されない。
主ロープ4は、巻上機5の駆動綱車6に巻き掛けられる。駆動綱車6の回転及び停止は、制御装置7によって制御される。制御装置7は、制御ケーブル8によってかご1に接続される。かご1に備えられた機器は、制御装置7によって制御される。駆動綱車6が回転すると、その回転方向に応じた方向に主ロープ4が移動する。主ロープ4が移動する方向に応じて、かご1は上昇或いは下降する。巻上機5は、かご1を駆動するための装置である。制御装置7は、例えば乗場9の高さに合わせてかご1を停止させる。
かご1は、例えばマイクロホン10を備える。マイクロホン10は、音に関する情報を取得する。制御装置7は、マイクロホン10によって取得された情報を制御ケーブル8を介して受信する。例えば、制御装置7は、マイクロホン10が取得した音圧の情報を受信する。
本実施の形態に示す例において、かご1は上方向及び下方向にしか移動しない。このため、かご1の位置はかご1の高さと同義である。
図1は、巻上機5及び制御装置7が機械室11に設けられる例を示す。巻上機5及び制御装置7は、昇降路3に配置されても良い。エレベーター装置は、地震検知器12を備えても良い。地震検知器12は、例えば加速度センサである。地震検知器12は、制御装置7に接続される。地震検知器12は、地震が発生したことを検知する。地震検知器12は、地震の発生を検知すると、地震検知情報を制御装置7に送信する。
図2は、制御装置7の機能を示す図である。制御装置7は、例えば記憶部13、条件判定部14、動作制御部15、設定部16及び異常判定部17を備える。エレベーター装置では、例えば通常運転、診断運転及び学習運転が行われる。記憶部13に、各運転を行う上で必要な情報が記憶される。各運転における機器の動作は、動作制御部15によって制御される。
通常運転は、登録された呼びにかご1を応答させる運転である。診断運転は、異常が発生しているか否かを判定するために行われる運転である。例えば、動作制御部15は、診断運転において、予め定められている通りに機器を動作させる。動作制御部15は、例えばかご1を各階の乗場9に停止させ、ドアを開閉させる。以下においては、この予め定められた動作のことを診断動作ともいう。診断動作は、記憶部13に予め記憶される。学習運転は、診断運転で必要になる値を取得するために行われる運転である。
以下に、図3から図5も参照し、本エレベーター装置の動作例について詳しく説明する。図3は、エレベーター装置の動作例を示すフローチャートである。図3は学習運転の例を示す。
条件判定部14は、学習運転の開始条件が成立したか否かを判定する(S101)。学習運転の開始条件は、記憶部13に予め記憶される。条件判定部14は、例えば保守員による点検が終了し且つかご1に人が乗っていなければ、学習運転の開始条件が成立したと判定する。学習運転の開始条件として、他の条件を採用しても良い。動作制御部15は、学習運転の開始条件が成立したと条件判定部14によって判定されると、学習運転を開始する(S102)。
動作制御部15は、先ず、かご1を特定の位置に停止させる(S103)。例えば、動作制御部15は、かご1をロビー階に停止させる。S103でかご1を停止させる位置は、ロビー階の停止位置に限定されない。S103でかご1がロビー階に停止している間に、マイクロホン10によって音圧が取得される(S104)。
設定部16は、外乱音の基準値を設定する(S105)。外乱音とは、エレベーターの動作に関連しない音である。例えば、設定部16は、かご1が停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧を、外乱音の基準値として記憶部13に記憶させる。設定部16は、取得された音圧の最大値を外乱音の基準値として記憶部13に記憶させても良い。設定部16は、取得された音圧の平均値を外乱音の基準値として記憶部13に記憶させても良い。
かご1が停止している時の音圧がマイクロホン10によって取得されると、動作制御部15は、予め定められている通りに機器を動作させる(S106)。例えば、動作制御部15は、診断動作と同じ動作を行わせる。診断動作と同じ動作が行われている間に、マイクロホン10によって音圧が取得される(S107)。
設定部16は、動作音の閾値を設定する(S108)。動作音とは、エレベーターが動作している時に発生している音である。動作音には、外乱音とエレベーターの動作に伴って発生する音とが含まれる。例えば、設定部16は、診断動作と同じ動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧の最大値を、動作音の閾値として記憶部13に記憶させる。外乱音の基準値と動作音の閾値とが記憶部13に記憶されることによって学習運転が終了する。
図4は、この発明の実施の形態1における検出方法の例を示すフローチャートである。図4は診断運転の例を示す。
条件判定部14は、診断運転の開始条件が成立したか否かを判定する(S201)。診断運転の開始条件は、記憶部13に予め記憶される。例えば、診断運転は定期的に行われる。条件判定部14は、特定の日時になり且つかご1に人が乗っていなければ、診断運転の開始条件が成立したと判定する。診断運転は、地震が発生した後に行われても良い。例えば、地震検知器12によって地震の発生が検知されると、地震時管制運転が行われる。条件判定部14は、地震検知器12によって地震の発生が検知されてから設定時間が経過し且つかご1に人が乗っていなければ、診断運転の開始条件が成立したと判定しても良い。診断運転の開始条件として、他の条件を採用しても良い。動作制御部15は、診断運転の開始条件が成立したと条件判定部14によって判定されると、診断運転を開始する(S202)。
動作制御部15は、先ず、かごを特定の位置に停止させる(S203)。例えば、動作制御部15は、かご1をロビー階に停止させる。S203でかご1を停止させる位置は、ロビー階の停止位置に限定されない。但し、S203でかご1を停止させる位置は、学習運転のS103でかご1を停止させる位置と同じであることが好ましい。本実施の形態では、S203でかご1を停止させる特定位置がロビー階の停止位置である例について説明する。S203でかご1がロビー階に停止している間に、マイクロホン10によって音圧が取得される(S204)。
条件判定部14は、S203でかご1がロビー階に停止した後、走行開始条件が成立したか否かを判定する。例えば、条件判定部14は、かご1がロビー階で停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧が記憶部13に記憶されている外乱音の基準値より大きいか否かを判定する(S205)。条件判定部14は、S204で取得された音圧が外乱音の基準値より大きい場合(S205のYes)、一定時間が経過したか否かを判定する(S210)。例えば、条件判定部14は、S210の処理において、S204で音圧の取得が開始されてから一定時間が経過したか否かを判定する。S210で一定時間が経過していないと判定されると、かご1をロビー階に停止させたまま、マイクロホン10による音圧の取得が継続される(S204)。
条件判定部14は、S204で取得された音圧が外乱音の基準値より大きくないと上記一定時間が経過する前に判定すると(S205のNo)、走行開始条件が成立したと判定する。動作制御部15は、走行開始条件が成立したと条件判定部14によって判定されると、予め定められている通りに機器を動作させる(S206)。即ち、動作制御部15は、走行開始条件が成立すると診断動作を開始する。
S206で診断動作が開始されると、診断動作が行われている間にマイクロホン10によって音圧が取得される(S207)。S205でNoと判定されることによって診断動作が開始されると、異常判定部17は、診断動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧と記憶部13に記憶された閾値とに基づいて、異常音を検出する。例えば、異常判定部17は、診断動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧が記憶部13に記憶された閾値より大きいか否かを判定する(S208)。異常判定部17は、S207で取得された音圧が記憶部13に記憶された閾値より大きい場合に、異常音が発生したことを検出する(S209)。異常判定部17は、記憶部13に記憶された閾値より大きい音圧が診断動作が行われている時に取得されなければ、異常音を検出せずに診断運転を終了する。
一方、S204で取得された音圧が外乱音の基準値より大きい場合、上記一定時間が経過するまでS204の処理とS205の処理とが繰り返し行われる。S204で取得された音圧が外乱音の基準値より大きいと上記一定時間継続して判定されると(S210のYes)、設定部16は、動作音の閾値を再設定する(S211)。設定部16は、例えばかご1がロビー階に停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧と記憶部13に記憶された外乱音の基準値及び動作音の閾値とに基づいて、閾値の再設定を行う。
図5は、制御装置7の機能を説明するための図である。図5は、記憶部13に記憶された外乱音の基準値が50dbである例を示す。即ち、図5は、学習運転においてかご1がロビー階に停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧が50dbであった例を示す。図5は、記憶部13に記憶された動作音の閾値が90dbである例を示す。即ち、図5は、学習運転において診断動作と同じ動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧の最大値が90dbであった例を示す。
図5は、S203でかご1が停止した直後にマイクロホン10によって取得された音圧が80dbであり、一定時間が経過した時にマイクロホン10によって取得された音圧が60dbまで下がった例を示す。かかる場合、設定部16は、S211において動作音の閾値の再設定を行う。例えば、設定部16は、上記一定時間が経過した時にマイクロホン10によって取得された音圧と記憶部13に記憶された基準値との差分を記憶部13に記憶された閾値に加えることによってS211の処理を行う。図5に示す例では、上記一定時間が経過した時にマイクロホン10によって取得された音圧は60dbである。このため、上記差分は10dbとなる。設定部16は、この差分10dbを記憶部13に記憶された閾値90dbに加えることにより、当該診断運転における動作音の閾値を100dbに再設定する。
条件判定部14は、S211で動作音の閾値が再設定されると、走行開始条件が成立したと判定する。動作制御部15は、走行開始条件が成立したと条件判定部14によって判定されると、予め定められている通りに機器を動作させる(S212)。即ち、動作制御部15は、走行開始条件が成立すると診断動作を開始する。
S212で診断動作が開始されると、診断動作が行われている間にマイクロホン10によって音圧が取得される(S213)。S210でYesと判定されることによって診断動作が開始された場合、異常判定部17は、診断動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧とS211で再設定された動作音の閾値とに基づいて、異常音を検出する。例えば、異常判定部17は、診断動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧がS211で再設定された閾値より大きいか否かを判定する(S214)。異常判定部17は、S213で取得された音圧がS211で再設定された閾値より大きい場合に、異常音が発生したことを検出する(S209)。異常判定部17は、S211で再設定された閾値より大きい音圧が診断動作が行われている時に取得されなければ、異常音を検出せずに診断運転を終了する。
本実施の形態に示す例であれば、外乱音を考慮した適切な異常音検出を行うことができる。例えば、地震が発生すると、建物の中にいる人に向けて館内放送が流れることがある。また、地震が発生した直後は、ロビーに人が溢れることがある。本実施の形態に示す例では、館内放送或いはロビーにいる人の声等がS203でかご1が停止した直後にマイクロホン10によって拾われると、S205でYesの判定がなされてしまう。S205でYesの判定がなされると、かご1はロビー階で待機状態になる。しかし、このような音は、地震が発生した後、時間の経過とともに収まる傾向がある。このため、一定時間が経過するまでは、S205の判定が継続して行われる。そして、S205でNoの判定がなされれば、診断動作が開始される。
一方、上記一定時間が経過しても基準値より大きな音圧が取得される場合は、動作音の閾値が再設定される。そして、動作音の閾値が再設定された後、診断動作が開始される。したがって、本実施の形態に示す例であれば、外乱音に起因する誤検出を低減させることができる。
本実施の形態では、図4のS210でYesと判定されると、診断動作が必ず開始される例について説明した。これは一例である。例えば、外乱音があまりに大きい場合は、診断動作を開始させなくても良い。
例えば、記憶部13に外乱音の上限値が記憶される。外乱音の上限値は、記憶部13に記憶された動作音の閾値と同じ値でも良い。かかる場合、条件判定部14は、S210でYesと判定すると、上記一定時間が経過した時にマイクロホン10によって取得された音圧が記憶部13に記憶された外乱音の上限値より大きいか否かをする。例えば、マイクロホン10によって取得された音圧が外乱音の上限値より大きい場合は、診断動作を開始させない。マイクロホン10によって取得された音圧が外乱音の上限値より大きくない場合に、S211以降の処理が行われる。
図6は、この発明の実施の形態1における検出方法の他の例を示すフローチャートである。図6は、図4のS214とS209の間で行われる動作フローを示す。即ち、図6に示す例でも、図4のS201からS214に示す処理は行われる。
例えば、図4のS210でYesと判定されることによって診断動作が開始されると、異常判定部17は、診断動作が行われている時にマイクロホン10によって取得された音圧がS211で再設定された閾値より大きいか否かを判定する(S214)。異常判定部17は、S213で取得された音圧がS211で再設定された閾値より大きい場合に、異常音の候補を検出する(S215)。
動作制御部15は、異常判定部17によって異常音の候補が検出されると、その異常音の候補が検出された位置にかご1を停止させる(S216)。以下においては、異常音の候補が検出された位置を候補位置という。S216でかご1が候補位置に停止されると、マイクロホン10によって音圧が取得される(S217)。
設定部16は、異常判定部17によって異常音の候補が検出されると、動作音の閾値を再々設定する(S218)。設定部16は、かご1が候補位置に停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧と記憶部13に記憶された外乱音の基準値及び動作音の閾値とに基づいて、閾値の再々設定を行う。
例えば、設定部16は、かご1が候補位置に停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧と記憶部13に記憶された基準値との差分を記憶部13に記憶された閾値に加えることによってS218の処理を行う。図5に示す例において、かご1が候補位置に停止している時にマイクロホン10によって取得された音圧が75dbであったとする。かかる場合、上記差分は25dbとなる。設定部16は、この差分25dbを記憶部13に記憶された閾値90dbに加えることにより、当該診断運転における候補位置での動作音の閾値を115dbに再々設定する。
異常判定部17は、S213で取得された当該候補位置での音圧とS218で再々設定された閾値とに基づいて、異常音を検出する。例えば、異常判定部17は、S213で取得された当該候補位置での音圧がS218で再々設定された閾値より大きいか否かを判定する(S219)。異常判定部17は、S213で取得された当該候補位置での音圧がS218で再々設定された閾値より大きい場合に、異常音が発生したことを検出する(S209)。異常判定部17は、S219でNoの判定がなされれば、当該候補位置での異常音の発生を検出しない。
符号13〜17に示す各部は、制御装置7が有する機能を示す。制御装置7は、図1に示すように、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ18とメモリ19とを含む処理回路を備える。記憶部13が有する機能はメモリ19によって実現される。制御装置7は、メモリ19に記憶されたプログラムをプロセッサ18によって実行することにより、符号14〜17に示す各部の機能を実現する。制御装置7が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。
1 かご
2 つり合いおもり
3 昇降路
4 主ロープ
5 巻上機
6 駆動綱車
7 制御装置
8 制御ケーブル
9 乗場
10 マイクロホン
11 機械室
12 地震検知器
13 記憶部
14 条件判定部
15 動作制御部
16 設定部
17 異常判定部
18 プロセッサ
19 メモリ

Claims (6)

  1. かごと、
    前記かごに備えられたマイクロホンと、
    外乱音の基準値及び動作音の閾値が記憶された記憶部と、
    を備えたエレベーター装置において、異常音を検出する方法であって、
    前記かごを特定位置に停止させるステップと、
    前記かごが前記特定位置に停止している時に前記マイクロホンによって取得された音圧が、前記記憶部に記憶された基準値より大きいか否かを判定するステップと、
    前記かごが前記特定位置に停止している時に前記マイクロホンによって取得された音圧が前記記憶部に記憶された基準値より大きいと一定時間継続して判定された場合に、前記かごが前記特定位置に停止している時に前記マイクロホンによって取得された音圧と前記記憶部に記憶された基準値及び閾値とに基づいて、動作音の閾値を再設定するステップと、
    動作音の閾値が再設定されると、予め定められた診断動作を開始するステップと、
    前記診断動作が行われている時に前記マイクロホンによって取得された音圧と再設定された動作音の閾値とに基づいて、異常音を検出するステップと、
    を備えた異常音の検出方法。
  2. 動作音の閾値は、前記一定時間が経過した時に前記マイクロホンによって取得された音圧と前記記憶部に記憶された基準値との差分を前記記憶部に記憶された閾値に加えることによって再設定される請求項1に記載の異常音の検出方法。
  3. 前記診断動作が行われている時に前記マイクロホンによって取得された音圧が再設定された動作音の閾値より大きい場合に、異常音を検出する請求項1又は請求項2に記載の異常音の検出方法。
  4. 前記診断動作が行われている時に前記マイクロホンによって取得された音圧が再設定された動作音の閾値より大きい場合に、異常音の候補を検出するステップと、
    異常音の候補が検出された候補位置に前記かごを停止させるステップと、
    前記かごが前記候補位置に停止している時に前記マイクロホンによって取得された音圧と前記記憶部に記憶された基準値及び閾値とに基づいて、異常音を検出するステップと、
    を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の異常音の検出方法。
  5. 前記かごが前記特定位置に停止している時に前記マイクロホンによって取得された音圧が前記記憶部に記憶された基準値より大きくないと前記一定時間が経過する前に判定された場合に、前記診断動作を開始するステップと、
    前記マイクロホンによって取得された音圧が前記記憶部に記憶された基準値より大きくないと前記一定時間が経過する前に判定されることによって前記診断動作が開始されると、前記診断動作が行われている時に前記マイクロホンによって取得された音圧と前記記憶部に記憶された閾値とに基づいて、異常音を検出するステップと、
    を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の異常音の検出方法。
  6. 前記記憶部に、外乱音の上限値が記憶され、
    前記かごが前記特定位置に停止している時に前記マイクロホンによって取得された音圧が前記記憶部に記憶された基準値より大きいと一定時間継続して判定され、且つ前記一定時間が経過した時に前記マイクロホンによって取得された音圧が前記記憶部に記憶された上限値より大きい場合は、前記診断動作を開始させない請求項1から請求項5の何れか一項に記載の異常音の検出方法。
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