実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は電子カルテシステムの概要を示す説明図である。電子カルテシステムは情報処理装置1〜4等を含む。情報処理装置1〜4は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、またはPDA(Personal Digital Assistant)等である。以下、情報処理装置1をサーバコンピュータ1、情報処理装置3を病院サーバコンピュータ3、情報処理装置4を病院コンピュータ4という。また以下では、情報処理装置2を携帯電話2という。携帯電話2、サーバコンピュータ1、病院サーバコンピュータ3、及び病院コンピュータ4は、インターネット、LAN(Local Area Network)または公衆回線網等の通信網Nを介して相互に接続されており、相互に情報を送受信する。
A病院、B病院及びC病院にはそれぞれ病院サーバコンピュータ3が設けられている。病院サーバコンピュータ3には、医師、看護士、受付担当者、会計職員等の医療従事者が操作する病院コンピュータ4が接続されている。病院サーバコンピュータ3は受付処理を終えた患者の数(第1のカウント値。以下、第1患者数という)を計数する。また病院コンピュータ4は、医師等により、電子カルテの内容を更新する更新モードで起動された電子カルテに対応する患者の数(第2のカウント値。以下、第2患者数という)を、診察開始済みの患者数として計数する。病院コンピュータ4は、診察開始済み患者数を病院サーバコンピュータ3へ出力する。
サーバコンピュータ1は、所定の単位時間毎(例えば5分毎)に病院サーバコンピュータ3から受付処理済みの患者数及び診察開始済み患者数の取得要求を行う。病院サーバコンピュータ3は、受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1は、受信した受付処理済みの患者数から診察開始済み患者数を減算して、待機患者数を算出する。以下詳細を説明する。
図2は携帯電話2のハードウェア群を示すブロック図である。携帯電話2は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、入力部23、表示部24、記憶部25、時計部28及び通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM22は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部23はタッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。表示部24は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU21の指示に従い各種情報を表示する。通信部26は通信モジュールであり、サーバコンピュータ1等と間で情報の送受信を行う。時計部28は日時情報をCPU21へ出力する。記憶部25は大容量メモリであり、制御プログラム25P等を記憶している。
図3は病院コンピュータ4のハードウェア群を示すブロック図である。病院コンピュータ4は制御部としてのCPU41、RAM42、入力部43、表示部44、記憶部45、時計部48及び通信部46等を含む。CPU41は、バス47を介してハードウェア各部と接続されている。CPU41は記憶部45に記憶された制御プログラム45Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM42は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM42は、記憶部としても機能し、CPU41による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部43はキーボード、マウス等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU41へ出力する。表示部44は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU41の指示に従い各種情報を表示する。通信部46は通信モジュールであり、病院サーバコンピュータ3等と間で情報の送受信を行う。時計部48は日時情報をCPU41へ出力する。記憶部45はハードディスクまたは大容量メモリであり、制御プログラム45P等を記憶している。
図4は電子カルテの表示イメージを示す説明図である。医師等が病院コンピュータ4の入力部43を通じて患者を特定するための識別情報(以下、患者IDという)を入力した場合、患者IDに対応する各種医療データが、表示部44に表示される。具体的には、CPU41は、患者IDを、通信部46を介して、病院サーバコンピュータ3へ送信する。病院サーバコンピュータ3は後述する電子カルテDBを参照し、患者IDに対応する医療データを病院コンピュータ4へ送信する。
医療データには、例えば患者ID、患者氏名、診察科、診察の状態区分、適用保険、状況等が含まれる。CPU41は、受信した医療データを表示部44に表示する。図4に示すように患者ID「001」に対応する氏名「XXXX」が表示される。診察科の欄には、内科、外科、眼科等、患者が診察を受ける科名が表示される。状態区分は、受付処理済み、または、診察中等、診察状況を示す区分が表示される。病院での受付処理を既に終えている場合、受付処理済みを示す状態区分が病院サーバコンピュータ3から送信される。CPU41は、状態区分に対応付けて「受付処理済み」または「診察中」と表示する。病院での受付処理は例えば、患者のICカードの読み取り、または、受付担当者による患者IDの来院入力等をトリガとして実行すればよい。
適用保険欄には、患者が加入している保険名等が表示される。状況欄には、医師等が入力部43を通じて入力した患者の病状、投薬状況等が表示される。電子カルテの起動には後述するように、更新モード及び参照モードのいずれかを選択して起動する。CPU41は、表示部44に、更新モードボタン401及び参照モードボタン402を表示する。
図5は参照モードで起動した場合の表示イメージを示す説明図である。参照モードは、電子カルテを参照するためのモードであり、電子カルテの更新を行うことができない。参照モードボタン402が入力部43を通じてクリックされた場合、CPU41は、参照モードにて電子カルテを起動する。具体的にはCPU41は、患者ID及び当該患者IDに対応する電子カルテの送信要求を病院サーバコンピュータ3へ送信する。CPU41は、送信要求に対応して病院サーバコンピュータ3から送信された患者IDに対応する電子カルテを表示部44に表示する。この場合、CPU41は電子カルテを書き換えることができないPDF(Portable Document Format)形式、または画像イメージ等により表示する。図5の例では、前回の診察時に入力した状況「○○で来院。喘息発作が出た。」が表示されている。CPU41は、参照モードで起動された場合、入力部43を通じた電子カルテの更新処理を行わない。
図6は更新モードで起動した場合の表示イメージを示す説明図である。更新モードは、電子カルテの内容を更新するためのモードであり、電子カルテの内容についての修正等を行うことができる。更新モードボタン401が入力部43を通じてクリックされた場合、CPU41は、更新モードにて電子カルテを起動する。具体的にはCPU41は、患者ID、当該患者IDに対応する電子カルテの送信要求、及び、更新モードで起動されたことを示す情報(以下、更新起動情報という)を病院サーバコンピュータ3へ送信する。これにより、病院サーバコンピュータ3は診察が開始されたことを把握することができる。
CPU41は、送信要求に対応して病院サーバコンピュータ3から送信された患者IDに対応する電子カルテを表示部44に表示する。CPU41は、参照モードとは異なり、電子カルテの記載内容を変更することができるよう例えばテキストボックス内に、状況に関する具体的内容を表示する。図6の例では、前回の診察時に入力した状況「○○で来院。喘息発作が出た。」が表示されている。
ここで、医師が入力部43を通じてさらに「喘息改善あり。・・・」と入力した場合、CPU41は、入力内容を受け付け、表示部44に更新された内容を表示する。CPU41は、電子カルテの更新を終了する旨の情報を入力部43から受け付けた場合、更新内容、及び、患者IDを病院サーバコンピュータ3へ送信する。
図7は病院サーバコンピュータ3のハードウェア群を示す説明図である。病院サーバコンピュータ3は制御部としてのCPU31、RAM32、入力部33、表示部34、記憶部35、時計部38及び通信部36等を含む。CPU31は、バス37を介してハードウェア各部と接続されている。CPU31は記憶部35に記憶された制御プログラム35Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM32は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM32は、記憶部としても機能し、CPU31による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部33はキーボード、マウス等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU31へ出力する。表示部34は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU31の指示に従い各種情報を表示する。通信部36は通信モジュールであり、サーバコンピュータ1及び病院コンピュータ4等と間で情報の送受信を行う。時計部38は日時情報をCPU31へ出力する。
記憶部35はハードディスクまたは大容量メモリであり、制御プログラム35P、電子カルテDB351、患者数テーブル352等を記憶している。なお、本実施形態においては、電子カルテDB351、患者数テーブル352を記憶部35に記憶する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、他の図示しないDBサーバ内に記憶しても良い。
図8は電子カルテDB351のレコードレイアウトを示す説明図である。電子カルテDB351は患者IDフィールド、氏名フィールド、診察科フィールド、状態区分フィールド、適用保険フィールド及び状況フィールド等を含む。患者IDフィールドには、患者IDが記憶されている。氏名フィールドには、患者IDに対応づけて患者の氏名が記憶されている。診察科フィールドには患者IDに対応付けて患者が診察を受ける科名が記憶されている。
状態区分フィールドには、診察状況を示す区分が患者IDに対応付けて記憶されている。CPU31は、病院コンピュータ4または受付端末から患者ID及び患者が来院し受付処理を終えたことを示す情報(以下、受付終了情報という)を受信する。CPU31は、受付終了情報を受信した場合、対応する患者IDの状態区分を、受け付け終了済みに変更する。CPU31は、病院コンピュータ4から、更新モードでの起動に伴い患者ID及び更新起動情報を受信した場合、患者IDに対応する状態区分を診察中に変更する。なお、本実施形態では説明を容易にするために、受付終了済み及び診察中の2つの区分を例示して説明するがこれに限るものではない。診察終了、会計中等、他の状態区分に変更しても良い。
適用保険フィールドには、患者IDに対応付けて患者に適用される保険の情報が記憶されている。状況フィールドには、患者IDに対応付けて状況が記憶されている。CPU31は、医師等が入力した電子カルテ内の状況が患者IDに対応付けて病院コンピュータ4から送信された場合、受信した状況を患者IDに対応付けて記憶する。
図9は患者数テーブル352のレコードレイアウトを示す説明図である。患者数テーブル352は日時に対応付けて、受付処理済みの患者数(第1患者数)及び診察開始済み患者数(第2患者数)を記憶している。図9の例では2016年1月22日のデータが表示されている。なお、患者数テーブル352にはその他の日のデータも記憶されている。CPU31は、病院コンピュータ4または受付端末から患者ID及び受付終了情報を受信した場合、時計部38の出力を参照し、日時に対応付けて当日受付処理を終えた患者総数を、受付処理済み患者数フィールドに記憶する。なお、図8に示した電子カルテDB351の状態区分が「受付処理済み」に変更されたことをトリガに受付処理済み患者数を記憶するようにしても良い。図9の例では、説明のために単位時間毎(例えば5分毎)の患者数を記憶するようにしている。8時35分台では受付処理済み患者数は1であり、その5分後の8時40分台には2に増加している。最終的に2016年1月22日金曜日の総受付処理済み患者数は6人であることが理解できる。
CPU31は、病院コンピュータ4から患者ID及び更新起動情報を受信した場合、時計部38の出力を参照し、日時に対応付けて診察開始済み患者数を、診察開始済み患者数フィールドに記憶する。なお、図8に示した電子カルテDB351の状態区分が「診察中」に変更されたことをトリガに診察開始済み患者数を記憶するようにしても良い。図9の例では9時5分台に、1人の患者の電子カルテが更新モードで起動された結果、診察開始済み患者数のレコードに1が記憶されている。9時10分台にはさらに他の1人の患者の電子カルテが更新モードで起動され、診察開始済み患者数のレコードに総数2が記憶されている。
図10はサーバコンピュータ1のハードウェア群を示す説明図である。サーバコンピュータ1は制御部としてのCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、時計部18及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。RAM12は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
入力部13はキーボード、マウス等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。通信部16は通信モジュールであり、病院サーバコンピュータ3及び携帯電話2等と間で情報の送受信を行う。時計部18は日時情報をCPU11へ出力する。
記憶部15はハードディスクまたは大容量メモリであり、制御プログラム15P、待機患者数テーブル152等を記憶している。なお、本実施形態においては、待機患者数テーブル152を記憶部15に記憶する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。例えば、他の図示しないDBサーバ内に記憶しても良い。
図11は待機患者数テーブル152のレコードレイアウトを示す説明図である。待機患者数テーブル152は各病院の待機患者数、受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数の時間的変化を記憶している。図11の例では病院IDがAのA病院における2016年1月22日金曜日の患者数の変化を示している。なお、待機患者数テーブル152にはその他の日のデータも記憶されている。サーバコンピュータ1のCPU11は、所定時間毎に、病院サーバコンピュータ3へ受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数の取得要求を行う。病院サーバコンピュータ3のCPU31は、取得要求を、受信部36を介して受信した場合、病院ID、患者数テーブル352の受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数をサーバコンピュータ1へ送信する。
図11に示すようにA病院の受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数が時系列で記憶される。続いてCPU11は、受付処理済み患者数(第1患者数)から、診察開始済み患者数(第2患者数)を減じて、待機患者数を算出する。図11の例では、8時35分台にて受付処理済み患者数は1であり、未だ医師は更新モードによる電子カルテの起動を行っていないため、診察開始済み患者数は0である。この場合、待機患者数は1-0で1となる。9時0分台では受付処理済み患者数は5であり、未だ医師は更新モードによる電子カルテの起動を行っていないため、診察開始済み患者数は0である。この場合、待機患者数は5-0で5となる。
9時5分台ではようやく医師が更新モードにより電子カルテシステムにおける電子カルテを起動したことから、受付処理済み患者数は5、診察済み患者数は1となる。この場合、待機患者数は5−1で4となる。9時35分台では受付処理済み患者数は6、診察済み患者数も6となる。この場合、待機患者数は6−6で0となる。サーバコンピュータ1のCPU11は、算出した待機患者数を携帯電話2、病院サーバコンピュータ3、病院コンピュータ4等に送信する。
以上のハードウェア群において各種ソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。図12及び図13は診察開始済み患者数の計数処理手順を示すフローチャートである。病院サーバコンピュータ3のCPU31は、図示しない受付端末から患者ID及び受付終了情報を受信する(ステップS121)。CPU31は、患者数テーブル352の現在の日時に対応する受付終了済み患者数をインクリメントする(ステップS122)。CPU31は、電子カルテDB351の患者IDに対応する状態区分を「受付処理済み」に変更する。CPU31は、電子カルテDB351を参照し、対応する患者ID、氏名、診察科、及び状態区分「受付処理済み」を病院コンピュータ4へ送信する(ステップS123)。
病院コンピュータ4のCPU41は、患者ID、氏名、診察科、及び状態区分「処理済み」を受信する(ステップS124)。CPU41は、表示部44に患者ID、氏名、診察科及び状態区分「受付処理済み」を表示する(ステップS125)。CPU41は、表示部44に更新モードボタン401及び参照モードボタン402を表示する(ステップS126)。CPU41は、入力部43を通じた参照モードボタン402の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS127)。
CPU41は、参照モードボタン402の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS127でYES)、処理をステップS128へ移行させる。CPU41は、参照モードで起動したことを示す情報(以下、参照起動情報という)を、病院サーバコンピュータ3へ送信する(ステップS128)。病院サーバコンピュータ3のCPU31は、患者IDに対応する電子カルテのPDFを読み出す(ステップS129)。なお、本実施形態ではPDF形式の電子カルテを用いることとしたが、これに限るものではない。書き換えできない状態であれば、他の形式であっても良い。
CPU31は、読み出した電子カルテのPDFを病院コンピュータ4へ送信する(ステップS131)。CPU41は、電子カルテのPDFを参照モードで起動し、電子カルテを表示部44に表示するものの、電子カルテの入力部43を通じた更新を禁止する(ステップS132)。CPU41は、参照モードの入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS127でNO)、及びステップS132の後、入力部43を通じて更新モードボタン401の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS133)。
CPU41は、更新モードボタン401の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS133でNO)、処理を終了する。CPU41は、更新モードボタン401の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS133でYES)、処理をステップS134へ移行させる。CPU41は、患者ID及び更新起動状態を病院サーバコンピュータ3へ送信する(ステップS134)。病院サーバコンピュータ3のCPU31は、患者ID及び更新起動状態を受信する。CPU31は、患者IDに対応する電子カルテを、電子カルテDB351から読み出す(ステップS135)。
CPU31は、読み出した電子カルテを、更新することができる状態で病院コンピュータ4へ送信する(ステップS136)。CPU31は、患者数テーブル352の現在の日時に対応する診察開始済み患者数をインクリメントする(ステップS137)。病院コンピュータ4のCPU41は、更新モードで起動し、電子カルテの更新を、入力部43を通じて受け付ける(ステップS138)。具体的には、医師は診察中に入力部43を通じて、医療情報を状況欄に逐次入力する。CPU41は、表示部44の状態区分を受付処理済みから診察中に変更する(ステップS139)。
CPU41は、更新内容を病院サーバコンピュータ3へ送信する(ステップS1310)。病院サーバコンピュータ3のCPU31は、電子カルテDB351の状態区分を診察中に変更し、また更新内容を状況フィールドに記憶する(ステップS1311)。
図14は待機患者数の算出処理手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は、は受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数の取得要求を、病院サーバコンピュータ3へ送信する(ステップS141)。当該取得要求は例えば5分毎等、単位時間毎に行えばよい。病院サーバコンピュータ3のCPU31は、取得要求を受信する(ステップS142)。CPU31は、患者数テーブル352を参照し、病院ID、受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数を読み出し、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS143)。
サーバコンピュータ1のCPU11は、病院ID、受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数を受信する(ステップS144)。CPU11は、受付処理済み患者数及び診察開始済み患者数を、病院IDに対応付けて待機患者数テーブル152に記憶する(ステップS145)。CPU11は、受付処理済み患者数から診察開始済み患者数を減じて待機患者数を算出する(ステップS146)。CPU11は、待機患者数を、待機患者数テーブル152に記憶する(ステップS147)。CPU11は、待機患者数を表示部14、携帯電話2、病院サーバコンピュータ3等に出力する。これにより、医師等に特段意識させることなく、容易に待機患者数を把握することが可能となる。また、特段新たな装置を設けることなく、容易に待機患者数を把握することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態2は、待機患者数の時間的変化を示すグラフに関する。図15は第1グラフのイメージを示す説明図である。サーバコンピュータ1のCPU11は、携帯電話2から第1グラフの取得要求を受け付けた場合、当日の受付処理に応じて算出した現在までの待機患者数の時間的変化を示す第1グラフを生成する。CPU11は、生成した第1グラフを携帯電話2へ送信する。携帯電話2のCPU21は、受信した第1グラフを表示部24に表示する。
なお、本実施形態ではサーバコンピュータ1にて第1グラフを生成し、生成済みの第1グラフデータを出力する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。CPU11は、各時間の待機患者数のデータである第1グラフデータを携帯電話2に送信するようにしても良い。この場合、携帯電話2のCPU21は、エクセル等のソフトウェアにより、受信した第1グラフデータに基づき、第1グラフを生成し、生成した第1グラフを表示部24に表示する。
CPU11は、待機患者数テーブル152から当日の受付開始時間帯から、現在の時間帯の一つ前の時間帯までの待機患者数を読み出す。例えば、現在の時刻が15時1分である場合、CPU11は、15時0分までの5分毎の待機患者数を読み出す。CPU11は、30分間の待機患者数の合計値を求める。CPU11は、30分毎の待機患者数の時間的変化を示すグラフを生成し、携帯電話2へ送信する。図15では、縦軸を時間、横軸を待機患者数とし、受け付け処理開始時8時から現在時14時30分までの待機患者数の時間的変化が示されている。なお、実施形態では30分毎の待機患者数を示しているが一例でありこれに限るものではない。
グラフの下側には、さらに「1日分だけを表示」ボタン1501及び「同じ曜日を重ねる」ボタン1502が表示される。携帯電話2のCPU21は、「一日分だけを表示」ボタン1501の入力を受け付けた場合、「一日分だけを表示」ボタン1501が入力されたことを示す情報(以下、一日グラフ情報という)がサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、一日グラフ情報を受信した場合、待機患者数テーブル152から当日の受付開始時間帯から、現在の時間帯の一つ前の時間帯までの待機患者数を読み出す。CPU11は、読み出した待機患者数に基づき生成した第1グラフを携帯電話2へ送信する。CPU21は、第1グラフを表示部24に表示する。
図16は第2グラフのイメージを示す説明図である。第2グラフは過去の待機患者数の時間的変化及び現在の待機患者数の時間的変化を同時に表示したグラフである。本実施形態では、前週及び前々週の同一曜日の待機患者数の時間的変化を示しているがこれに限るものではない。過去の待機患者数を示すものであればよく、前日の待機患者数の時間的変化の他、1週間の待機患者数平均値の時間的変化であっても良い。サーバコンピュータ1のCPU11は、待機患者数テーブル152の一週間前及び2週間前の各時間帯の待機患者数を読み出す。CPU11は、上述した第1グラフと同様に30分毎の待機患者数を算出する。
CPU11は、第1グラフ生成時に生成した当日の待機患者数の時間的変化を示すデータ、前週の待機患者数の時間的変化を示すデータ、及び、前々週の待機患者数の時間的変化を示すデータを重ね合わせた第2グラフを生成する。CPU11は、生成した第2グラフを携帯電話2へ送信する。CPU21は、受信した第2グラフを表示部24に表示する。図16に示すように、白抜きで示す棒グラフは当日の待機患者数を示し、左下方向へ向かうハッチングで示す棒グラフは前週の待機患者数を示す。また右下へ向かうハッチングで示す棒グラフは、前々週の待機患者数を示している。第2グラフは、これら3つ系列を同一時間帯内で相互に識別することができる形態で、並列表示している。
携帯電話2のCPU21は、「同じ曜日を重ねる」ボタン1502の入力を受け付けた場合、「同じ曜日を重ねる」ボタン1502が入力されたことを示す情報(以下、複数日グラフ情報という)がサーバコンピュータ1へ送信される。サーバコンピュータ1のCPU11は、複数日グラフ情報を受信した場合、待機患者数テーブル152を参照し、当日、前週、及び前々週の待機患者数の時間的変化を示す第2グラフを生成する。CPU11は、生成した第2グラフを携帯電話2へ送信する。CPU21は、第2グラフを表示部24に表示する。
図17及び図18は第1グラフ及び第2グラフの表示処理手順を示すフローチャートである。携帯電話2のCPU21は、一日分だけを表示ボタン1501の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS171)。CPU21は、一日分だけを表示ボタン1501の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS171でYES)、処理をステップS172へ移行させる。CPU21は、一日グラフ情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS172)。サーバコンピュータ1のCPU11は、一日グラフ情報を受信する(ステップS173)。
CPU11は、当日の各時間帯の待機患者数を待機患者数テーブル152から読み出す(ステップS174)。CPU11は、30分毎の待機患者数を算出する(ステップS175)。CPU11は、30分毎の待機患者数の時間的変化を示す第1グラフを生成する(ステップS176)。CPU11は、生成した第1グラフを携帯電話2へ送信する(ステップS177)。CPU21は、第1グラフを受信する(ステップS178)。CPU21は、第1グラフを表示部24に表示する(ステップS179)。CPU21は、その後処理をステップS181へ移行させる。CPU21は、一日分だけを表示ボタン1501の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS171でNO)、処理をステップS181へ移行させる。
CPU21は、同じ曜日を重ねるボタン1502の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS181)。CPU21は、同じ曜日を重ねるボタン1502の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS181でNO)、処理をステップS171へ戻す。CPU21は、同じ曜日を重ねるボタン1502の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS181でYES)、処理をステップS182へ移行させる。CPU21は、サーバコンピュータ1へ複数日グラフ情報を送信する(ステップS182)。サーバコンピュータ1のCPU11は、複数日グラフ情報を受信する(ステップS183)。
CPU11は、当日、前週及び前々週の各時間帯の待機患者数を待機患者数テーブル152から読み出す(ステップS184)。CPU11は、読み出した単位時間(5分)の待機患者数に基づき、当日、前週及び前々週の30分毎の待機患者数を算出する(ステップS185)。CPU11は、算出した30分毎の待機患者数に基づき、当日、前週及び前々週の待機時間の時間的変化を示す第2グラフを生成する(ステップS186)。
CPU11は、携帯電話2へ第2グラフを送信する(ステップS187)。携帯電話2のCPU21は、第2グラフを受信する(ステップS188)。CPU21は、表示部24に第2グラフを表示する(ステップS189)。これにより、患者は現在の混雑状況を視認することが可能となる。また今後の混雑状況を、過去の履歴に基づき把握することが可能となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
実施の形態は待機時間を推定する形態に関する。図19は実施の形態3に係る待機患者数テーブル152を示す説明図である。さらに診察分数フィールドが設けられている。診察分数フィールドには、係数として単位時間(本実施例では5分)が記憶される。サーバコンピュータ1のCPU11は、例えば前週(2016年1月15日金曜日)の待機患者数テーブル152を読み出す。CPU11は、受付処理済み患者数から待機患者数を減じた値と、時系列で一単位時間前の受付処理済み患者数から待機患者数を減じた値とが相違するか否かを判断する。CPU11は、相違すると判断した場合、診察分数フィールドの当該時間帯に単位時間5分を記憶する。なお、本実施形態では前週の待機患者数テーブル152のデータを用いる例を示すがこれに限るものではない。前日、前々週等、過去のデータであれば良い。
例えば、9時5分では受付処理済み患者数が5人、待機患者数が4人であるので減じた値は1となる。時系列で一単位時間前の9時0分では受付処理済み患者数が5人、待機患者数が5人であるので減じた値は0である。この場合、時系列で減じた値が相違するため、診察がなされている期間と判断し、5分を記憶する。なお、本実施形態では受付処理済み患者数から待機患者数を減じた値を用いる例を説明するがこれに限るものではない。第2患者数が時系列で変化した場合に、単位時間5分を記憶するようにしても良い。上述した例では9時5分の段階で、9時0分の診察患者数0よりも診察患者数が1増加しており、同様に単位時間5分を記憶する。
その他、本実施形態では第2患者数の取得方法は上述の実施形態の例に限るものではない。例えば、診察室内に設けたカードリーダにより診察が開始したことを示す情報を取得するほか、カメラで患者が入室したことを検知した場合に、診察が開始したことを示す情報を取得しても良い。
続いてCPU11は、他の時間帯についても同様の処理を行う。CPU11は、診察分数の合計値を診察時間として算出する。図19の例では単位時間5分が7つ記憶されているため、診察時間は35分となる。なお、図19では説明を容易にするために、診察分数フィールドに5分を記憶したが、以下の説明では時系列で減じた値が相違すると判断した回数に単位時間5分を乗算するものとして説明する。
CPU11は、診察時間、第1患者数の最大値及び現在の待機患者数に基づき推定される待機時間を算出する。具体的にはCPU11は、診察時間35分を第1患者数の最大値9人で除し、一人当たりの診察時間を算出する。次いで、CPU11は、一人当たりの診察時間に現在の待機患者数(例えば5人)を乗じて待機時間(約19分)を得る。なお、本実施形態では前週の一人当たりの診察時間に、現在の待機患者数を乗算する例を示したがこれに限るものではない。例えば、過去数日間の一人当たりの診察時間の平均値に、現在の待機患者数を乗算しても良い。
図20は実施の形態3に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。記憶部15にはさらにアイコンファイル153が記憶されている。図21はアイコンファイル153のレコードレイアウトを示す説明図である。アイコンファイル153は待機時間範囲フィールド及びアイコンフィールドが設けられている。待機時間範囲フィールドには、異なる待機時間の範囲が記憶されている。図21の例では、待機時間が0分以上15分未満、15分以上30分未満、30分以上60分未満、60分以上の4つの範囲が記憶されている。なお、「不明」は、何らかの原因により待機時間を求めることができない場合に選択されるものである。
アイコンファイルフィールドには、待機時間範囲に対応付けて異なる複数種類のアイコンが記憶されている。例えば0分以上15分未満の場合は、人数が少ないことを示す画像と、待ち時間が当該待機時間範囲内にあることを示す時計の画像とが0min.pngに描写されている。また30分以上60分未満の場合、人数が多いことを示す画像と、待ち時間が当該待機時間範囲内にあることを示す時計の画像とが30min.pngに描写されている。なお、不明の場合は、except.pngの如く?マークが描写されている。その他、待機時間範囲を文字で表示しても良く、また待機時間の範囲毎に異なる色を付すようにしても良い。
CPU11は、待機時間を算出した場合、アイコンファイル153を参照し、待機時間に対応するアイコンを読み出す。CPU11は、読み出したアイコンを携帯電話2へ出力する。携帯電話2のCPU21は、受信したアイコンを表示部24に表示する。なお、本実施形態ではアイコンのイメージデータを送信する例を示すがこれに限るものではない。アイコンを出力するためのデータ、例えば待機時間、待機時間の範囲、または、アイコンを特定するためのファイル名を携帯電話2へ送信するようにしても良い。この場合、携帯電話2のCPU21は、予めダウンロードした待機時間等に対応するアイコンのイメージデータを読み出して、表示部24に表示する。その他、本実施形態では待機時間の範囲を15分毎としたがこれに限るものではない。また、範囲ではなく算出した待機時間を直接携帯電話2へ送信しても良い。
図22及び図23は待機時間の算出処理手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は、待機患者数テーブル152を参照し、1週間前のデータを読み出す(ステップS221)。CPU11は、受付処理済み患者数から待機患者数を減じた第1減算値を算出する(ステップS222)。CPU11は、時系列で一つ前の受付処理済み患者数から待機患者数を減じた第2減算値を算出する(ステップS223)。CPU11は、第1減算値と第2減算値とが相違するか否かを判断する(ステップS224)。
CPU11は、相違すると判断した場合(ステップS224でYES)、相違数をインクリメントする(ステップS225)。CPU11は、その後処理をステップS226へ移行させる。CPU11は、相違しないと判断した場合(ステップS224でNO)、ステップS225をスキップし、処理をステップS226へ移行させる。CPU11は、全ての時間帯について上述した処理を終了したか否かを判断する(ステップS226)。CPU11は、処理を終了していないと判断した場合(ステップS226でNO)、処理をステップS227へ移行させる。
CPU11は、次の時系列の受付処理済み患者数から待機患者数を減じた第1減算値を算出する(ステップS227)。CPU11は、その後処理をステップS223へ移行させる。以上の処理を繰り返すことにより、全ての時間帯において第1減算値と第2減算値とが相違するか否かの判断が行われ、相違数の値が増加する。CPU11は、全ての時間帯について処理を終了したと判断した場合(ステップS226でYES)、処理をステップS228へ移行させる。CPU11は、相違数に単位時間を乗じて診察時間を算出する(ステップS228)。CPU11は、待機患者数テーブル152を参照し、前週の受付処理済み患者数の最大値を抽出する(ステップS229)。
CPU11は、現段階の待機患者数を待機患者数テーブル152から読み出す(ステップS231)。CPU11は、診察時間を最大値で除し、除した値に現段階の待機患者数を乗じて待機時間を算出する(ステップS232)。CPU11は、待機時間に対応するアイコンをアイコンファイル153から読み出す(ステップS233)。CPU11は、読み出したアイコンを携帯電話2へ送信する(ステップS234)。CPU11は、送信されたアイコンを受信する(ステップS235)。CPU11は、受信したアイコンを表示部24に表示する(ステップS236)。なお、本実施形態では携帯電話2の表示部24にアイコンを表示する例を示したがこれに限るものではない。例えば、病院サーバコンピュータ3の表示部34、病院コンピュータ4の表示部44、または図示しない病院内の待合室のモニタに表示するようにしても良い。これにより、過去の履歴に基づき診察時間を容易に推定することが可能となる。また過去の履歴に基づき容易に待機時間を推定することが可能となる。さらに待機時間に応じたアイコンを表示することで患者は容易に待機時間を視認することが可能となる。さらに待機時間に範囲を設定し、範囲に対応したアイコンを表示するため、待機時間の値が多少正確でなくとも患者はおよその待機時間を把握することが可能となる。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
実施の形態4は、複数の病院の待機患者数及び待機時間を携帯電話2の表示部24に表示する形態に関する。図24は表示部24での病院選択画面のイメージを示す説明図である。患者は携帯電話2を用いてサーバコンピュータ1へアクセスする。CPU11は、携帯電話2から患者ID及びパスワードが送信された場合認証を行う。CPU11は、認証に成功した場合、記憶部15から病院の選択画面を読み出し、携帯電話2へ送信する。携帯電話2のCPU21は、受信した病院の選択画面を表示する。
図24に示すように各病院を選択するためのハイパーリンクが設定されている。CPU21は、入力部23を通じて、病院の選択を受け付ける。CPU21は、受け付けた病院の病院IDをサーバコンピュータ1へ送信する。CPU11は、続いて、待機時間または待機患者数のいずれの閲覧を選択するかを示す表示選択画面を記憶部15から読み出し、携帯電話2へ送信する。図25は表示選択画面のイメージを示す説明図である。CPU21は、表示選択画面を表示部24に表示する。表示選択画面には待機時間または待機患者数を閲覧するための2つのボタン、「待機時間を見る。」ボタン251及び「待機患者数を見る。」ボタン252が表示される。CPU21は、「待機時間を見る。」ボタン251の入力を受け付けた場合、待機時間の取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する。
図26は待機時間の表示イメージを示す説明図である。CPU11は、上述した方法により待機時間に対応するアイコンを携帯電話2へ送信する。CPU21は、受信したアイコンを表示部24に表示する。CPU21は、「待機患者数を見る。」ボタン252の入力を受け付けた場合、待機患者数の取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する。CPU11は、図15に示した待機患者数を示すグラフを携帯電話2へ送信する。図27は待機患者数の表示イメージを説明する説明図である。図27に示すように当日の待機患者数の時間的変化を示す第1グラフが表示される。なお、上述した実施の形態の通り、同じ曜日を重ねるボタン1502が操作された場合、図16に示す第2グラフが表示される。
図28から図31は待機時間及び待機患者数の表示処理手順を示すフローチャートである。携帯電話2のCPU21は、ブラウザを起動して、サーバコンピュータ1にアクセスするか、または、記憶部25に記憶したアプリケーションを起動し、サーバコンピュータ1へアクセスする。CPU21は、入力部23を通じて入力された患者ID及びパスワードの入力を受け付ける。CPU21は、受け付けた患者ID及びパスワードをサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS281)。サーバコンピュータ1のCPU11は、患者ID及びパスワードを受信する(ステップS282)。
CPU11は、記憶部15に記憶した患者ID及びパスワードを参照し、認証を行う(ステップS283)。CPU11は、認証に成功したと判断した場合(ステップS283でYES)、処理をステップS284へ処理を移行させる。CPU11は、認証に成功しなかった場合(ステップS283でNO)、処理を終了する。CPU11は、記憶部15に記憶した病院選択画面を読み出す(ステップS284)。CPU11は、読み出した病院選択画面を携帯電話2へ送信する(ステップS285)。携帯電話2のCPU21は、病院選択画面を受信する(ステップS286)。
CPU21は、病院選択画面を表示部24に表示する(ステップS287)。CPU21は、入力部23を通じて病院の選択を受け付ける(ステップS288)。CPU21は、選択された病院に対応する病院IDをサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS289)。CPU11は、病院IDを受信する(ステップS291)。CPU11は、記憶部15を参照し、表示選択画面を読み出す(ステップS292)。CPU11は、読み出した表示選択画面を携帯電話2へ送信する(ステップS293)。
CPU21は、表示選択画面を受信する(ステップS294)。CPU21は、受信した表示選択画面を表示部24に表示する(ステップS295)。CPU21は、表示部24に表示された「待機時間を見る。」ボタン251の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS296)。CPU21は、「待機時間を見る。」ボタン251の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS296でYES)、処理をステップS297へ移行させる。CPU21は、「待機時間を見る。」ボタン251の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS296でNO)、処理をステップS305へ移行させる。
CPU21は、待機時間取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS297)。CPU11は、待機時間取得要求を受信する(ステップS298)。CPU11は、ステップS291で受信した病院IDに対応する病院の待機時間を取得する(ステップS299)。なお待機時間はステップS232の処理により算出した待機時間を取得する。CPU11は、待機時間に対応するアイコンをアイコンファイル153から読み出す(ステップS301)。CPU11は、読み出したアイコンを携帯電話2へ送信する(ステップS302)。
CPU21は、アイコンを受信する(ステップS303)。CPU21は、表示部24に受信したアイコンを表示する(ステップS304)。CPU21は、「待機患者数を診る。」ボタン252の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS305)。CPU21は、入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS305でNO)、処理をステップS296へ戻す。CPU21は、入力を受け付けたと判断した場合(ステップS305でYES)、処理をステップS306へ移行させる。CPU21は、待機人数の取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS306)。
CPU21は、待機人数の取得要求を受信する(ステップS307)。CPU11は、当日の各時間帯の待機患者数を、対応する病院IDの待機患者数テーブル152から読み出す(ステップS308)。CPU11は、30分毎の待機患者数を算出する(ステップS309)。CPU11は、30分毎の待機患者数の時間的変化を示す第1グラフを生成する(ステップS311)。CPU11は、生成した第1グラフを携帯電話2へ送信する(ステップS312)。CPU21は、第1グラフを受信する(ステップS313)。CPU21は、第1グラフを表示部24に表示する(ステップS314)。
CPU21は、同じ曜日を重ねるボタン1502の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS315)。CPU21は、同じ曜日を重ねるボタン1502の入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS315でNO)、処理を終了する。CPU21は、同じ曜日を重ねるボタン1502の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS315でYES)、処理をステップS316へ移行させる。CPU21は、サーバコンピュータ1へ複数日グラフ情報を送信する(ステップS316)。サーバコンピュータ1のCPU11は、複数日グラフ情報を受信する(ステップS317)。
CPU11は、当日、前週及び前々週の各時間帯の待機患者数を、対応する病院IDの待機患者数テーブル152から読み出す(ステップS318)。CPU11は、読み出した単位時間(5分)の待機患者数に基づき、当日、前週及び前々週の30分毎の待機患者数を算出する(ステップS319)。CPU11は、算出した30分毎の待機患者数に基づき、当日、前週及び前々週の待機時間の時間的変化を示す第2グラフを生成する(ステップS3110)。
CPU11は、携帯電話2へ第2グラフを送信する(ステップS3111)。携帯電話2のCPU21は、第2グラフを受信する(ステップS3112)。CPU21は、表示部24に第2グラフを表示する(ステップS3113)。これにより、患者は各病院の現在の混雑状況を視認することが可能となる。また今後の各病院の混雑状況を、過去の履歴に基づき把握することが可能となる。さらに各病院の状況を比較することにより、混雑の少ない病院を選択することが可能となる。
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1から3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態5
実施の形態5はサーバコンピュータ1、携帯電話2及び病院コンピュータ4により情報を送受信する形態に関する。図32は実施の形態5に係る電子カルテシステムの概要を示す説明図である。実施の形態1から3においてはサーバコンピュータ1と病院サーバコンピュータ3とが各種処理を分散して実行する例を示したがこれに限るものではない。両者の処理をサーバコンピュータ1側に実装し、サーバコンピュータ1が病院コンピュータ4と携帯電話2との間の情報の送受信を行うようにしても良い。
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1から4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態6
図33は上述した形態のサーバコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15Pを実行することにより、サーバコンピュータ1は以下のように動作する。取得部331は受付処理がなされた患者数の第1のカウント値、及び、電子カルテシステムにおいて電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値を取得する。出力部332は、取得した第1のカウント値と第2のカウント値との差に基づき、待機患者数を出力する。
図34は上述した形態のサーバコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15Pを実行することにより、サーバコンピュータ1は以下のように動作する。取得部341は、記憶部15に時系列で記憶された受付処理がなされた患者数の第1のカウント値及び待機患者数または診察を既に開始した患者数の第2のカウント値を取得する。判断部342は前記第1のカウント値から前記待機患者数を減じた値が時系列で前に記憶された第1のカウント値から待機患者数を減じた値と相違するか否か、または、前記第2のカウント値が時系列で前に記憶した第2のカウント値と相違するか否かを判断する。算出部343は相違すると判断した数に係数を乗じることにより診察時間を算出する。
図35は実施の形態6に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ、メモリーカードスロット等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、メモリーカード、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをサーバコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図35に示すサーバコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したサーバコンピュータ1として機能する。
図36は実施の形態6に係る携帯電話2のハードウェア群を示すブロック図である。携帯電話2を動作させるためのプログラムは、メモリーカードスロット等の読み取り部20Aにメモリーカード等の可搬型記録媒体2Aを読み取らせて記憶部25に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ2Bを携帯電話2内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図36に示す携帯電話2は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体2Aまたは半導体メモリ2Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム25Pとしてインストールされ、RAM22にロードして実行される。これにより、上述した携帯電話2として機能する。
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1から5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
以上の実施の形態1から6を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
受付処理がなされた患者数の第1のカウント値、及び、電子カルテシステムにおいて電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値を取得し、
取得した第1のカウント値と第2のカウント値との差に基づき、待機患者数を出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記2)
記憶部に時系列で記憶した第2のカウント値と、前記待機患者数とに基づき、待機時間を推定する
付記1に記載のプログラム。
(付記3)
待機時間に応じて異なる複数種類のアイコンを記憶した記憶部を参照して、推定した前記待機時間に応じたアイコンを出力する
付記2に記載のプログラム。
(付記4)
コンピュータに、
記憶部に時系列で記憶された受付処理がなされた患者数の第1のカウント値及び待機患者数または診察を既に開始した患者数の第2のカウント値を取得し、
前記第1のカウント値から前記待機患者数を減じた値が時系列で前に記憶された第1のカウント値から待機患者数を減じた値と相違するか否か、または、前記第2のカウント値が時系列で前に記憶した第2のカウント値と相違するか否かを判断し、
相違すると判断した数に係数を乗じることにより診察時間を推定する
処理を実行させるプログラム。
(付記5)
前記診察時間、前記記憶部に記憶した第1のカウント値の最大値、及び、待機患者数に基づき、待機時間を推定する
処理を実行させる付記4に記載のプログラム。
(付記6)
受付処理がなされた患者数の第1のカウント値、及び、電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値を取得し、
取得した第1のカウント値と第2のカウント値との差により待機患者数を算出する
処理を実行させる付記4または5に記載のプログラム。
(付記7)
当日の受付処理に応じて算出した現在までの待機患者数の時間的変化を示す第1グラフを表示するための第1グラフデータを出力する
処理を実行させる付記1から6のいずれか一つに記載のプログラム。
(付記8)
過去の受付処理に応じて算出した待機患者数の時間的変化を、前記第1グラフとは異なる態様で表示する第2グラフを表示するための第2グラフデータを出力する
処理を実行させる付記1から7のいずれか一つに記載のプログラム。
(付記9)
推定した待機時間に応じて相違するアイコンを出力するためのデータを出力する
付記5から8のいずれか一つに記載のプログラム。
(付記10)
病院毎に、受付処理がなされた患者数の第1のカウント値、及び、電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値を取得する
処理を実行させる付記1から7のいずれか一つに記載のプログラム。
(付記11)
病院の選択を受け付けた場合に、選択された病院に対応して取得した第1のカウント値と第2のカウント値との差に基づき算出された待機患者数を出力する
付記10に記載のプログラム。
(付記12)
病院毎に記憶部に時系列で記憶した第2のカウント値と、前記待機患者数とに基づき、待機時間を推定し、
病院の選択を受け付けた場合に、待機時間に応じて異なる複数種類のアイコンを記憶した記憶部を参照して、推定した待機時間に応じたアイコンを出力する
付記1に記載のプログラム。
(付記13)
病院毎に記憶部に第1のカウント値及び第2のカウント値が記憶してあり、
病院の選択を受け付けた場合に、選択を受け付けた病院について推定した待機時間に応じて相違するアイコンを出力するためのデータを出力する
付記5に記載のプログラム。
(付記14)
受付処理がなされた患者数の第1のカウント値、及び、電子カルテシステムにおいて電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値を取得する取得部と、
取得した第1のカウント値と第2のカウント値との差に基づき、待機患者数を出力する出力部と
を備える情報処理装置。
(付記15)
記憶部に時系列で記憶された受付処理がなされた患者数の第1のカウント値及び待機患者数または診察を既に開始した患者数の第2のカウント値を取得する取得部と、
前記第1のカウント値から前記待機患者数を減じた値が時系列で前に記憶された第1のカウント値から待機患者数を減じた値と相違するか否か、または、前記第2のカウント値が時系列で前に記憶した第2のカウント値と相違するか否かを判断する判断部と、
相違すると判断した数に係数を乗じることにより診察時間を算出する算出部と
を備える情報処理装置。
(付記16)
受付処理がなされた患者数の第1のカウント値、及び、電子カルテシステムにおいて電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値を取得し、
取得した第1のカウント値と第2のカウント値との差に基づき、待機患者数を出力する
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
(付記17)
記憶部に時系列で記憶された受付処理がなされた患者数の第1のカウント値及び待機患者数または診察を既に開始した患者数の第2のカウント値を取得し、
前記第1のカウント値から前記待機患者数を減じた値が時系列で前に記憶された第1のカウント値から待機患者数を減じた値と相違するか否か、または、前記第2のカウント値が時系列で前に記憶した第2のカウント値と相違するか否かを判断し、
相違すると判断した数に係数を乗じることにより診察時間を算出する
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
(付記18)
コンピュータに、
病院の選択を受け付け、
選択された病院を情報処理装置へ出力し、
前記情報処理装置により、受付処理がなされた患者数の第1のカウント値と、電子カルテシステムにおいて電子カルテの内容を更新する更新モードにより起動された患者数の第2のカウント値との差に基づき、病院ごとに算出された待機患者数の中から、前記出力された病院に対応する待機患者数が送信された場合に、該待機患者数を受信し、
受信した前記病院に対応する待機患者数を表示する
処理を実行させるプログラム。
(付記19)
前記情報処理装置の記憶部に病院毎に時系列で記憶した第2のカウント値と、前記待機患者数とに基づき前記出力された病院に対応する待機時間が推定され、待機時間に応じて異なるアイコンを記憶した記憶部を参照して推定された待機時間に対応して読み出されたアイコンが前記情報処理装置から送信された場合に、該アイコンを受信し、
受信したアイコンを表示部へ表示する
付記18に記載のプログラム。