JP6776135B2 - 焙煎装置及び焙煎方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、茶葉、椎茸、ハーブ、薬草、ゴボウ、煮干しなどの干物等の被焙煎物を焙煎する焙煎装置及び焙煎方法に関する。
従来、この種の焙煎装置としては、回転ドラム式の焙煎装置が知られている(特許文献1)。特許文献1に開示された焙煎装置(火入れ装置)は、被処理物(被焙煎物)を搬送する回転ドラムと、搬送される前記被処理物に沿って配置され、供給される熱風によって所定温度に昇温されることにより、遠赤外線を放射する遠赤外線放射パイプと、当該遠赤外線放射パイプ内に熱風を送り込む熱風供給手段と、により構成されている。
特開平7−231848号公報
しかし、特許文献1に開示された焙煎装置は、回転ドラムの上流側から下流側にかけて遠赤外線放射パイプが配設されただけの構成であるため(遠赤外線加熱法)、被焙煎物を非接触で極短時間に加熱することはできるが、被焙煎物の温度を一定温度に維持することは困難である。すなわち、特許文献1に開示された焙煎装置では、被焙煎物の焙煎品質を一定に保つことが困難であり、温度・時間の管理等、焙煎に熟練を要するという課題があった。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、被焙煎物の温度を一定温度に維持することが容易で、熟練を要することなく、被焙煎物の焙煎品質を一定に保つことを可能にする焙煎装置及び焙煎方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る焙煎装置の構成は、
(1)被焙煎物が投入され、当該被焙煎物を、撹拌しながら上流側から下流側に移動させる回転ドラムと、
前記回転ドラム内の上流側領域に設けられ、前記被焙煎物を加熱して所定の温度まで昇温させる遠赤外線電気ヒータと、
前記被焙煎物の前記所定の温度を一定時間維持するために設けられた、当該被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御する温度制御手段と、
を備え
前記温度制御手段が、前記回転ドラム内の下流側領域に熱風を供給する熱風供給手段であり、
前記熱風供給手段が、熱風発生機と、当該熱風発生機に接続され、前記回転ドラムの下流側開口部から当該回転ドラム内に挿入される熱風配管と、を備え、
前記熱風配管のうち前記回転ドラム内の下流側領域に位置する部分の周面に、複数の熱風吹き出し口が形成され、
前記熱風配管のうち前記複数の熱風吹き出し口が形成された部分の上流側の端部と下流側の端部のそれぞれに傘状の遮蔽板が設けられていることを特徴とする。
本発明の焙煎装置の上記(1)の構成によれば、遠赤外線電気ヒータによって極短時間で所定の温度まで昇温された被焙煎物の温度を、温度制御手段によって当該被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御して一定時間維持することが可能となる。従って、本発明の焙煎装置の上記(1)の構成によれば、被焙煎物の温度を一定温度に維持することが容易で、熟練を要することなく、被焙煎物の焙煎品質を一定に保つことを可能にする焙煎装置を提供することができる。
また、前記温度制御手段が、前記回転ドラム内の下流側領域に熱風を供給する熱風供給手段であるため、より簡単な構成で、被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御して、被焙煎物の前記所定の温度を一定時間維持することが可能となる。
また、前記熱風配管のうち前記複数の熱風吹き出し口が形成された部分の上流側の端部と下流側の端部のそれぞれに傘状の遮蔽板が設けられているため、熱風を効率良く被焙煎物の周辺に供給して、被焙煎物の周囲雰囲気温度を安定させることが可能となる。その結果、少風量(又は低風速)で被焙煎物の周囲雰囲気温度を上昇させることができるので、効率的に被焙煎物の温度を上昇させることが可能となる。また、このように被焙煎物の周囲の風量(又は風速)を少なく(又は低く)しても被焙煎物の温度を上昇させることが可能となるので、過乾燥による品質劣化を防ぎ、被焙煎物の焙煎品質を向上させることができる。
本発明の焙煎装置の上記(1)の構成においては、以下の(2)〜(4)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記回転ドラムの内周面が、前記回転ドラムの軸方向に延びる山形部と溝状部を交互に有する波板状に形成されている。
上記(2)の好ましい構成によれば、被焙煎物を効率良く(小刻みに)反転(撹拌)させることが可能となる。その結果、遠赤外線の照射、あるいは、熱風による被焙煎物の温度の維持を効率的に行うことが可能となる。また、遠赤外線や被焙煎物の周囲雰囲気温度が被焙煎物に与える影響のムラを低減して、焙煎ムラが生じることを防止することが可能となる。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記回転ドラムが、上流側から下流側に向けて下傾可能に設けられている
上記(3)の好ましい構成によれば、被焙煎物を、回転ドラムを回転させながら上流側から下流側に向けてうまく移動させることが可能となる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの構成において、前記熱風配管のうち前記複数の熱風吹き出し口が形成された部分の両側方下方周辺を覆うカバーが設けられている。
また、本発明に係る焙煎方法の構成は、
(5)前記本発明の焙煎装置を用いて、被焙煎物を、撹拌しながら上流側から下流側に移動させつつ焙煎を行う焙煎方法であって、
前記回転ドラム内の上流側領域で、前記遠赤外線電気ヒータによって前記被焙煎物を加熱して所定の温度まで昇温させるステップと、
前記被焙煎物の前記所定の温度を一定時間維持するために、前記回転ドラム内の下流側領域で、前記熱風配管の前記複数の熱風吹き出し口から熱風を供給することにより、前記被焙煎物の周囲雰囲気温度を100〜150℃の範囲の温度に制御するステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明の焙煎方法の上記(5)の構成によれば、遠赤外線電気ヒータによって極短時間で所定の温度まで昇温された被焙煎物の温度を、当該被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御して一定時間維持することが可能となる。従って、本発明の焙煎方法の上記(5)の構成によれば、被焙煎物の温度を一定温度に維持することが容易で、熟練を要することなく、被焙煎物の焙煎品質を一定に保つことが可能となる。
また、前記回転ドラム内の下流側領域で、前記熱風配管の前記複数の熱風吹き出し口から熱風を供給することにより、前記被焙煎物の周囲雰囲気温度を100〜150℃の範囲の温度に制御するようにされているため、より簡単な構成で、被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御して、被焙煎物の前記所定の温度を一定時間維持することが可能となる。
本発明によれば、被焙煎物の温度を一定温度に維持することが容易で、熟練を要することなく、被焙煎物の焙煎品質を一定に保つことを可能にする焙煎装置及び焙煎方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態における焙煎装置の概略構成を示す側断面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図1のIII−III線矢視断面図である。 本発明の一実施の形態における焙煎装置の構成部材である熱風配管の先端部分(回転ドラム内に挿入される部分)の構成を示す拡大図である。 (a)は図4のV1−V1線矢視断面図、(b)は図4のV2−V2線矢視断面図、(c)は図4のV3−V3線矢視断面図である。 本発明の一実施の形態における焙煎装置を、後方(排出側)に下傾させた状態を示す側断面図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
(焙煎装置)
まず、本発明の一実施の形態における焙煎装置の構成について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における焙煎装置の概略構成を示す側断面図、図2は図1のII−II線矢視断面図、図3は図1のIII−III線矢視断面図、図4は当該焙煎装置の構成部材である熱風配管の先端部分(回転ドラム内に挿入される部分)の構成を示す拡大図、図5(a)は図4のV1−V1線矢視断面図、図5(b)は図4のV2−V2線矢視断面図、図5(c)は図4のV3−V3線矢視断面図、図6は当該焙煎装置を、後方(排出側)に下傾させた状態を示す側断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施の形態の焙煎装置1は、被焙煎物2が投入され、当該被焙煎物2を、撹拌しながら上流側から下流側に移動させる焙煎容器3と、焙煎容器3内の上流側領域に設けられ、被焙煎物2を加熱して所定の温度まで連続かつ均一に昇温させる遠赤外線ヒータ4と、被焙煎物2の前記所定の温度を一定時間維持するために設けられた、当該被焙煎物2の周囲雰囲気温度を制御する温度制御手段5と、を備えている。
本実施の形態の焙煎装置1は、例えば、茶葉、椎茸、ハーブ、薬草、ゴボウ、煮干しなどの干物等の被焙煎物を焙煎するために用いられる。
本実施の形態の焙煎装置1の構成によれば、遠赤外線ヒータ4によって極短時間で所定の温度まで昇温された被焙煎物2の温度を、温度制御手段5によって当該被焙煎物2の周囲雰囲気温度を制御して一定時間維持することが可能となる。従って、本実施の形態の焙煎装置1の構成によれば、被焙煎物2の温度を一定温度に維持することが容易で、熟練を要することなく、被焙煎物2の焙煎品質を一定に保つことを可能にする焙煎装置を提供することができる。
本実施の形態の焙煎装置1においては、焙煎容器3の外部から、遠赤外線の照射距離と照射角度を調整できるようにされている。そして、これにより、焙煎容器3内での被焙煎物2の位置に対して無駄なく遠赤外線を照射することが可能となる。
遠赤外線ヒータ4の出力は、250〜750Wであることが好ましい。
本実施の形態においては、焙煎容器3として、鋼鉄製あるいはステンレス製の円筒材からなる回転ドラムが用いられている。以下では、回転ドラムについても参照符号「3」を付与して説明する。
回転ドラム3は、サイズが円筒内直径300mm×胴長900mmであり、熱効率を高めるために円筒外面が断熱材で覆われている。回転ドラム3は、架台6の上面に回動自在に支承された支持ローラ7a〜7d(7aについては図示せず)を用いて下部の四隅で回転可能に支持されている。回転ドラム3の中央部外周には、従動ギヤ3aが形成されており、当該従動ギヤ3aにはギヤードモータ8の最終ギヤ8aが噛合されている。そして、ギヤードモータ8を駆動させることにより、回転ドラム3を低速回転させることができるようにされている。このとき、回転ドラム3が回転し(図2,図3の矢印Aを参照)、それに追従して支持ローラ7a〜7dも回転する(図2,図3の矢印B,Cを参照)。
回転ドラム3の回転速度は、0.5〜5rpmの範囲にあることが好ましい。
図2,図3に示すように、回転ドラム3の内周面には、当該回転ドラム3の軸方向に延びる山形部9aと溝状部9bを交互に有するステンレス製の波板状部材9が着脱可能に取り付けられている。波板状部材9を着脱可能とすることにより、被焙煎物2の種類や焙煎条件に応じて、形状の異なる波板状部材に交換することが可能となる。ここで、波板状部材9の山形部9aと溝状部9bは、断面が鈍角三角形状に形成されている。
そして、このように回転ドラム3の内周面を波板状構造とすることにより、被焙煎物2を効率良く(小刻みに)反転(撹拌)させることが可能となる。その結果、遠赤外線の照射、あるいは、後述する熱風による被焙煎物2の温度の維持を効率的に行うことが可能となる。また、遠赤外線や被焙煎物2の周囲雰囲気温度が被焙煎物2に与える影響のムラを低減して、焙煎ムラが生じることを防止することが可能となる。
図1〜図3,図6に示すように、回転ドラム3は、上流側から下流側に向けて下傾可能に設けられている。
すなわち、架台6の下面には、四隅に伸縮脚10a〜10d(10bについては図示せず)が取り付けられており、前側(上流側)の伸縮脚10a,10bを後側(下流側)の伸縮脚10c,10dよりも伸長させることにより(図6の矢印Dを参照)、回転ドラム3を、上流側から下流側に向けて下傾させることができるようにされている(図6の状態;回転ドラム3の傾斜角θ)。
このように回転ドラム3を、上流側から下流側に向けて下傾可能に設けることにより、被焙煎物2を、回転ドラム3を回転させながら上流側から下流側に向けてうまく移動させることが可能となる。
回転ドラム3の傾斜角度が小さすぎると、回転ドラム3内での被焙煎物2の滞留時間のばらつきが大きくなり、回転ドラム3の傾斜角度が大きすぎると、ばらつきは小さくなるが、滞留時間が短くなってしまう。
回転ドラム3内での被焙煎物2の滞留時間(ドラム通過時間)は、10〜15分の範囲にあることが好ましく、この滞留時間を達成するためには、回転ドラム3の傾斜角度は、0.5〜2.0度の範囲にあることが好ましい。
本実施の形態においては、温度制御手段5として、回転ドラム3内の下流側領域に熱風を供給する熱風供給手段が用いられている。すなわち、本実施の形態の焙煎装置1は、回転ドラム3内において、遠赤外線ヒータ4によって被焙煎物2を加熱して所定の温度まで連続かつ均一に昇温させ、その後、連続して、被焙煎物2の周囲雰囲気温度を制御して、被焙煎物2の前記所定の温度を一定時間維持することが可能な構造となっている。尚、以下では、熱風供給手段についても参照符号「5」を付与して説明する。
より具体的には、熱風供給手段5は、熱風発生機5aと、当該熱風発生機5aに接続され、回転ドラム3の下流側開口部から当該回転ドラム3内に挿入される熱風配管5bと、を備え、熱風配管5bのうち回転ドラム3内の下流側領域に位置する部分の周面に、複数の熱風吹き出し口5cが形成されている。尚、熱風配管5bの先端は、閉塞されている。
このように、温度制御手段5として、回転ドラム3内の下流側領域に熱風を供給する熱風供給手段を用いることにより、より簡単な構成で、被焙煎物2の周囲雰囲気温度を制御して、被焙煎物2の前記所定の温度を一定時間維持することが可能となる。
図1,図3,図6に示すように、本実施の形態の焙煎装置1においては、熱風配管5bのうち複数の熱風吹き出し口5cが形成された部分の両側方下方周辺を覆う断面略ハの字状のカバー11が設けられ、かつ、熱風配管5bのうち複数の熱風吹き出し口5cが形成された部分の前後の両端部に傘状の遮蔽板12a,12bが設けられている。
このように、熱風配管5bのうち複数の熱風吹き出し口5cが形成された部分の、両側方下方周辺、及び、前後の両端部を、カバー11や遮蔽板12a,12bによって覆うことにより、熱風を効率良く被焙煎物2の周辺に供給して、被焙煎物2の周囲雰囲気温度を安定させることが可能となる。その結果、少風量(又は低風速)で被焙煎物2の周囲雰囲気温度を上昇させることができるので、効率的に被焙煎物2の温度を上昇させることが可能となる。また、このように被焙煎物2の周囲の風量(又は風速)を少なく(又は低く)しても被焙煎物2の温度を上昇させることが可能となるので、過乾燥による品質劣化を防ぎ、被焙煎物2の焙煎品質を向上させることができる。
熱風発生機5aの温度(被焙煎物2の周囲雰囲気温度)は、100〜150℃の範囲にあることが好ましい。
図1,図6に示すように、回転ドラム3内の、熱風配管5bの熱風吹き出し口5cの近くには、温度センサ14が配置されており、当該温度センサ14によって測定された温度をフィードバックして熱風温度制御(熱風発生機5aの電力制御)を行うことができるようにされている。
図1,図4,図6に示すように、熱風吹き出し口5cは、複数個組となって複数組(本実施の形態においては4組)、所定間隔を空けて設けられている。そして、図4,図5に示すように、熱風配管5b内の熱風吹き出し口5cの各組の間には、熱風の流れ方向に順に、熱風吹き出し口5cの各組からの熱風の吹き出しを誘導する邪魔板13a〜13cが設けられている。ここで、邪魔板13a〜13cは、この順に高さが高くなっている。より具体的には、邪魔板13aの高さは熱風配管5bの内直径の四分の一、邪魔板13bの高さは熱風配管5bの内直径の二分の一、邪魔板13cの高さは熱風配管5bの内直径の四分の三にそれぞれ設定されている。
かかる構成によれば、熱風吹き出し口5cの各組からの熱風の吹き出し量を均一化することができるので、被焙煎物2に熱風を均一に当てることが可能となる。
図1,図6中、参照符号15は投入口を示しており、当該投入口15には振動フィーダ式ホッパ(図示せず)が接続されている。そして、これにより、ホッパに被焙煎物2を供給し、振動フィーダを通じて回転ドラム3内に被焙煎物2を適量ずつ投入できるようにされている。ここで、振動フィーダは、容量の大きい角型に形成されている。
焙煎された被焙煎物2は、回転ドラム3の後端面から排出される。
本実施の形態の焙煎装置1には、タッチパネル式の制御装置(図示せず)が設けられており、被焙煎物2の種類や焙煎条件に応じて、遠赤外線ヒータ4の出力、熱風発生機5aの温度、ギヤードモータ8の回転数(回転ドラム3の回転速度)等を適宜設定できるようにされている。
そして、回転ドラム3の回転速度と傾斜角θを適宜調整することにより、被焙煎物2の種類及び焙煎条件に応じて、回転ドラム3内での被焙煎物2の滞留時間(円筒通過時間)をコントロールできるようにされている。
また、制御装置上の電源スイッチにタッチすることにより、遠赤外線ヒータ4と熱風発生機5aが駆動され、回転ドラム3が回転を開始し、振動フィーダ式ホッパの振動フィーダが振動を開始するようにされている。尚、焙煎作業を終了する場合には、制御装置上の終了ボタンにタッチすればよい。
(焙煎方法)
次に、本発明の一実施の形態における焙煎装置を用いた焙煎方法について説明する。
まず、前側(上流側)の伸縮脚10a,10bを後側(下流側)の伸縮脚10c,10dよりも伸長させることにより(図6の矢印Dを参照)、回転ドラム3の傾斜角θを0.5〜2.0度の範囲で適宜に設定する。次いで、回転ドラム3の外部から、遠赤外線の照射距離と照射角度を調整する。次いで、タッチパネル式の制御装置を操作して、遠赤外線ヒータ4の出力を250〜750Wの範囲で、熱風発生機5aの温度を100〜150℃の範囲で、回転ドラム3の回転速度を0.5〜5rpmの範囲でそれぞれ適宜に設定する。このとき、回転ドラム3内での被焙煎物2の滞留時間(円筒通過時間)は、10〜15分となる。
次いで、ホッパに被焙煎物2を供給し、制御装置上の電源スイッチにタッチする。これにより、遠赤外線ヒータ4と熱風発生機5aが駆動され、回転ドラム3が回転を開始し、振動フィーダ式ホッパの振動フィーダが振動を開始する。そして、振動フィーダを通じて回転ドラム3内に被焙煎物2が適量ずつ投入され、被焙煎物2の焙煎が開始される。
被焙煎物2は、まず、回転ドラム3内の上流側領域で、下流側領域に向かって移動しながら、遠赤外線ヒータ4によって加熱されて所定の温度まで昇温される。被焙煎物2は、回転ドラム3内の上流側領域を移動している間、波板状部材9によって効率良く(小刻みに)反転(撹拌)させられる。その結果、遠赤外線の照射を効率的に行うことが可能となる。また、遠赤外線が被焙煎物2に与える影響のムラを低減して、焙煎ムラが生じることを防止することが可能となる。
次いで、被焙煎物2は、回転ドラム3内の下流側領域で、熱風配管5bの熱風吹き出し口5cからの熱風によってその周囲雰囲気温度が制御され、これにより、被焙煎物2の前記所定の温度が一定時間維持される。被焙煎物2は、回転ドラム3内の下流側領域を移動している間、波板状部材9によって効率良く(小刻みに)反転(撹拌)させられる。その結果、熱風による被焙煎物2の温度の維持を効率的に行うことが可能となる。また、被焙煎物2の周囲雰囲気温度が被焙煎物2に与える影響のムラを低減して、焙煎ムラが生じることを防止することが可能となる。
以上のようにして焙煎された被焙煎物2は、回転ドラム3の後端面から排出される。
以上説明した本実施の形態の焙煎方法の構成によれば、遠赤外線ヒータ4によって極短時間で所定の温度まで昇温された被焙煎物2の温度を、当該被焙煎物2の周囲雰囲気温度を制御して一定時間維持することが可能となる。従って、本実施の形態の焙煎方法の構成によれば、被焙煎物2の温度を一定温度に維持することが容易で、熟練を要することなく、被焙煎物2の焙煎品質を一定に保つことが可能となる。
本発明者による実験研究の結果、被焙煎物2が茶葉の場合には、焙煎中の茶葉温度が5℃異なることで品質が大きく違うことが判明した。
しかし、本実施の形態の焙煎装置及び焙煎方法により、茶葉温度を細かく設定できるようになったことで、容易な操作で目標品質の焙煎処理が可能となった。特に、茶葉温度を115〜130℃の範囲内で細かく設定することで、弱焙煎から強焙煎の品質設定が可能である。本実施の形態の焙煎装置及び焙煎方法で処理した焙煎品質は、特に水色、色沢に優れたものとなった。
尚、上記実施の形態においては、焙煎容器として、回転ドラム3を用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。焙煎容器は、被焙煎物が投入され、当該被焙煎物を、撹拌しながら上流側から下流側に移動させる構成のものであればよく、例えば、軸周りに回転する撹拌搬送スクリューを備えた静止ドラムであってもよい。
また、上記実施の形態においては、温度制御手段5として、焙煎容器3内の下流側領域に熱風を供給する熱風供給手段を用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。温度制御手段は、被焙煎物の所定の温度を一定時間維持するために、当該被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御する構成のものであればよい。
また、上記実施の形態においては、回転ドラム3の内周面に、当該回転ドラム3の軸方向に延びる山形部9aと溝状部9bを交互に有する波板状部材9が着脱可能に取り付けられている場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、波板状部材9は、回転ドラムの内周面に固着されていてもよい。また、回転ドラムの内周面自体が、波板状に形成されていてもよい。
1 焙煎装置
2 被焙煎物
3 焙煎容器(回転ドラム)
3a 従動ギヤ
4 遠赤外線ヒータ
5 温度制御手段(熱風供給手段)
5a 熱風発生機
5b 熱風配管
5c 熱風吹き出し口
6 架台
7a〜7d 支持ローラ
8 ギヤードモータ
8a 最終ギヤ
9 波板状部材
9a 山形部
9b 溝状部
10a〜10d 伸縮脚
11 カバー
12a,12b 遮蔽板
13a〜13c 邪魔板
14 温度センサ
15 投入口

Claims (5)

  1. 被焙煎物が投入され、当該被焙煎物を、撹拌しながら上流側から下流側に移動させる回転ドラムと、
    前記回転ドラム内の上流側領域に設けられ、前記被焙煎物を加熱して所定の温度まで昇温させる遠赤外線電気ヒータと、
    前記被焙煎物の前記所定の温度を一定時間維持するために設けられた、当該被焙煎物の周囲雰囲気温度を制御する温度制御手段と、
    を備え
    前記温度制御手段が、前記回転ドラム内の下流側領域に熱風を供給する熱風供給手段であり、
    前記熱風供給手段が、熱風発生機と、当該熱風発生機に接続され、前記回転ドラムの下流側開口部から当該回転ドラム内に挿入される熱風配管と、を備え、
    前記熱風配管のうち前記回転ドラム内の下流側領域に位置する部分の周面に、複数の熱風吹き出し口が形成され、
    前記熱風配管のうち前記複数の熱風吹き出し口が形成された部分の上流側の端部と下流側の端部のそれぞれに傘状の遮蔽板が設けられている焙煎装置。
  2. 前記回転ドラムの内周面が、前記回転ドラムの軸方向に延びる山形部と溝状部を交互に有する波板状に形成されている、請求項に記載の焙煎装置。
  3. 前記回転ドラムが、上流側から下流側に向けて下傾可能に設けられている、請求項又はに記載の焙煎装置。
  4. 前記熱風配管のうち前記複数の熱風吹き出し口が形成された部分の両側方下方周辺を覆うカバーが設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の焙煎装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の焙煎装置を用いて、被焙煎物を、撹拌しながら上流側から下流側に移動させつつ焙煎を行う焙煎方法であって、
    前記回転ドラム内の上流側領域で、前記遠赤外線電気ヒータによって前記被焙煎物を加熱して所定の温度まで昇温させるステップと、
    前記被焙煎物の前記所定の温度を一定時間維持するために、前記回転ドラム内の下流側領域で、前記熱風配管の前記複数の熱風吹き出し口から熱風を供給することにより、前記被焙煎物の周囲雰囲気温度を100〜150℃の範囲の温度に制御するステップと、
    を含むことを特徴とする焙煎方法。
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