JP6775912B2 - 加飾容器 - Google Patents
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Description
なお、蒸着を行う場合には厚みが均一な蒸着膜が成膜されるので、グラデーション状に蒸着膜を形成することが一般的に難しい。仮に蒸着によってグラデーション状に蒸着膜を形成しようとすると、特殊な治具が必要になるうえ、成膜のばらつきが生じ易い。従って、手間やコスト等を考慮すると、グラデーション状の加飾を行う手法として蒸着は不向きであると共に、グラデーション状の加飾を高精度に行うことが難しい。
(1)本発明に係る加飾容器は、内容物が内部に充填される合成樹脂製の透明な容器本体と、前記容器本体の外面上に形成された塗装膜と、前記塗装膜上の全面に亘って蒸着により形成され、金属を主体とする蒸着膜と、前記蒸着膜上に形成された透明な保護膜と、を備え、前記蒸着膜は、透過可能に形成され、前記塗装膜は、濃淡が変化するグラデーション状に形成され、前記蒸着膜は、可視光線透過率が0%よりも大きく、且つ50%以下とされ、前記塗装膜のうち、色の淡い部分を通じて前記内容物を視認可能とされていることを特徴とする。
従って、十分なメタリック感を得ることができ、且つ高精度のグラデーション状の加飾が施された加飾容器とすることができ、デザイン性を向上することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の加飾容器1は、射出成形されたプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより有底筒状に形成された合成樹脂製の容器本体2と、容器本体2の表面に蒸着によって形成された蒸着膜3と、蒸着膜3よりも内側に配置され、塗装によって形成された塗装膜4と、を備えている。
なお、容器本体2の成形方法は、押出しブロー成形、射出成形等、種々のものを採用することができる。また、容器本体2はボトルに限定されず、コンパクト容器の本体や蓋体等の板状物や筒状の外装体、キャップ等、種々の形態のものが採用できる。
蒸着膜3の膜厚としては、可視光を透過可能な程度の厚み(薄膜)とされている。これにより、蒸着膜3を通じて(透過して)、外部から塗装膜4を視認することが可能となる。この際、容器本体2が透明な場合には、塗装膜4の淡い部分をさらに通じて内容物についても視認することが可能となる。また、蒸着方法としては、特に限定されるものではないが例えば真空蒸着が好ましい。
上記のように構成された加飾容器1によれば、塗装膜4よりも外側に蒸着膜3が配置されているので、蒸着膜3を構成する金属に由来する金属光沢感によって十分なメタリック感を得ることができる。また、透過可能な蒸着膜3であるので、蒸着膜3を通じて塗装膜4を外部から視認することが可能であり、メタリック感を得ながら、濃淡が変化したグラデーションの塗装膜4を同時に視認することができる。これらのことが相まって、蒸着膜3がグラデーション状を模した外観とすることができる。特に、塗装膜4によってグラデーションを形成できるので、容器本体2に高精度にグラデーションを施すことができる。
また、塗装膜4が容器本体2の外面上に形成され、蒸着膜3が塗装膜4上に形成されているので、一連の流れで容易に製造することができ、加飾容器1を効率良く生産することができる。
この場合には、蒸着膜3の可視光線透過率が上述の範囲内であるので、光の透過及び反射を適切に利用でき、光の反射により十分なメタリック感を確実に得つつ、容器本体2を例えば光を背景にして見ることで塗装膜4のグラデーションや内容物を視認することが可能となる。
なお、蒸着膜3の可視光線透過率が50%を超えると、蒸着膜3を構成する金属に由来するメタリック感を得ることが難しくなってしまう。
特にこの場合には、容器本体2の外面に蒸着膜3を形成した後、容器本体2の内面に塗装膜4を形成することで加飾容器1を製造することもできるし、その逆に、容器本体2の内面に塗装膜4を形成した後、容器本体2の外面に蒸着膜3を形成することで加飾容器1を製造することもできる。このように、蒸着膜3及び塗装膜4を順番に関係なく自由に形成できるので、製造し易い。
2…容器本体
3…蒸着膜
4…塗装膜
Claims (1)
- 内容物が内部に充填される合成樹脂製の透明な容器本体と、
前記容器本体の外面上に形成された塗装膜と、
前記塗装膜上の全面に亘って蒸着により形成され、金属を主体とする蒸着膜と、
前記蒸着膜上に形成された透明な保護膜と、を備え、
前記蒸着膜は、透過可能に形成され、
前記塗装膜は、濃淡が変化するグラデーション状に形成され、
前記蒸着膜は、可視光線透過率が0%よりも大きく、且つ50%以下とされ、
前記塗装膜のうち、色の淡い部分を通じて前記内容物を視認可能とされていることを特徴とする加飾容器。
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JP2014241153A JP6775912B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 加飾容器 |
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Family Applications (1)
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