以下に、本願に係る算出装置、算出方法、及び算出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る算出装置、算出方法、及び算出プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.算出処理〕
図1を用いて、実施形態に係る算出処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。具体的には、図1は、算出装置100が実店舗(以下、単に「店舗」とする)において陳列される商品(陳列商品)に対するユーザの所定の行動の有無に基づいて、その陳列商品のレイアウトに関する評価を示す評価値を算出する一例を示す図である。なお、図1の例では、ユーザの所定の行動が、ユーザがその商品を手に取るという行動である場合を一例として示すが、ユーザの所定の行動は、陳列商品に対するユーザの行動であれば、購入等の種々の行動であってもよい。
〔算出システムの構成〕
まず、図1及び図2に示す算出システム1について説明する。図2に示すように、算出システム1は、ユーザ端末10と、店舗端末20と、算出装置100とが含まれる。ユーザ端末10と、店舗端末20と、算出装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。図2は、実施形態に係る算出システムの構成例を示す図である。なお、図2に示した算出システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台の店舗端末20や複数台の算出装置100が含まれてもよい。
ユーザ端末10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1に示す例においては、ユーザ端末10がユーザが利用するスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、ユーザ端末10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザをユーザ端末10と読み替えることもできる。
例えば、ユーザ端末10は、ユーザが店舗へ入店した場合、ユーザID等のユーザを識別する情報を算出装置100や店舗装置20へ送信してもよい。例えば、ユーザ端末10は、店舗に設置された所定のビーコン等と通信した場合、ユーザID等のユーザ端末10を利用するユーザを識別する情報を算出装置100や店舗装置20へ送信してもよい。例えば、ユーザ端末10は、店舗内の各棚に設置された所定のビーコン等と通信した場合、ユーザID等のユーザを識別する情報を算出装置100や店舗装置20へ送信してもよい。例えば、ユーザ端末10は、店舗の入り口付近に設置された所定のビーコン等と通信した場合、ユーザID等のユーザを識別する情報を算出装置100や店舗装置20へ送信してもよい。なお、上記は一例であり、ユーザ端末10は、種々のタイミングで、ユーザID等のユーザ端末10を利用するユーザを識別する情報を算出装置100や店舗装置20へ送信してもよい。
店舗端末20は、各店舗における情報を収集する情報処理装置である。店舗端末20は、収集した情報を算出装置100へ送信する。例えば、店舗端末20は、店舗に配置された各種センサが検知する情報を収集し、収集した情報を算出装置100へ送信する。例えば、店舗端末20は、店舗内の各棚に配置された画像センサが検知する情報を収集し、収集した情報を算出装置100へ送信する。また、例えば、店舗端末20は、店舗の入り口付近に配置された画像センサが検知する情報を収集し、収集した情報を算出装置100へ送信する。
例えば、店舗端末20は、各センサが検知した情報を解析し、ユーザが接触した商品を特定する情報を算出装置100へ送信してもよい。また、例えば、店舗端末20は、各センサが検知した情報を解析し、ユーザを特定する情報とともにそのユーザが接触した商品を特定する情報を算出装置100へ送信してもよい。例えば、店舗端末20は、画像処理や画像解析の種々の従来手法等を適宜用いて、店舗に設けられた画像センサが検知した情報を解析し、ユーザを特定する情報とともにそのユーザが接触した商品を特定する情報を算出装置100へ送信してもよい。なお、センサが検知した情報からユーザを特定する情報やそのユーザが接触した商品を特定する情報を抽出する処理は、いずれの装置が行ってもよい。例えば、算出装置100が、画像処理や画像解析の種々の従来手法等を適宜用いて、店舗端末20から取得した情報を解析し、ユーザを特定する情報やそのユーザが接触した商品を特定する情報を抽出してもよい。
また、店舗端末20は、店舗である店舗の管理者によって利用される情報処理装置であってもよい。店舗端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。なお、以下では、店舗端末20を店舗と表記する場合がある。すなわち、以下では、店舗を店舗端末20と読み替えることもできる。
算出装置100は、実店舗に陳列される商品(陳列商品)のレイアウトに関する情報と、陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品(行動対象商品)を示す情報とに基づいて、レイアウトに関する評価値を算出する情報処理装置である。また、算出装置100は、算出した評価値に基づく情報(評価情報)を外部の情報処理装置へ提供する。図1の例では、算出装置100は、レイアウトの評価情報をそのレイアウトを採用して商品を販売した店舗端末20へ送信する。
ここから、図1を用いて、算出装置100(図3参照)による算出処理について説明する。図1の例では、X店舗に設けられた棚ID「SC1」により識別される棚(棚SC1)の所定の配置パターンに対応する3つのレイアウトの評価値を算出装置100が算出する場合を示す。図1の例では、棚SC1を4つの領域に分割して、各領域(位置)にそれぞれ商品を陳列する場合を示す。図1における棚SC1は、左上の位置PS1と、右上の位置PS2と、左下の位置PS3と、右下の位置PS4との4つの領域に分割される。そして、算出装置100は、各位置PS1〜PS4の各々に個別の商品が陳列され、その陳列パターンごとのレイアウトの評価値を算出する。
まず、図1の例では、算出装置100は、レイアウトID「LT1」により識別されレイアウト(レイアウトLT1)を1つ目のレイアウト(第1レイアウト)として、評価値を算出する。図1中の第1レイアウトに示すように、レイアウトLT1においては、棚SC1の位置PS1には、商品Aが陳列され、棚SC1の位置PS2には、商品Bが陳列され、棚SC1の位置PS3には、商品Cが陳列され、棚SC1の位置PS4には、商品Dが陳列される。例えば、レイアウトLT1は、期間TM1においてX店舗の棚SC1で採用された第1レイアウトに対応する。
算出装置100は、棚SC1においてレイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗に関する種々の情報を取得する(ステップS11)。例えば、算出装置100は、X店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC1においてレイアウトLT1が採用された期間(例えば、期間TM1等)におけるX店舗に関する種々の情報を取得する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1において各商品がユーザに手に取られた回数やX店舗に来店したユーザ数を示す情報を取得する。
例えば、算出装置100は、店舗情報TG1に示すように、レイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗に関する情報を取得する。ここで、店舗情報TG1中の「対象店舗」は、情報収集の対象となる店舗を示す。この場合、対象店舗は、「X店舗」である。また、「来店数」は、対応する期間において対象店舗へ来店したユーザの数を示す。この場合、来店数は、期間ID「TM1」により識別される期間(期間TM1)においてX店舗へ来店したユーザの数を示す。また、「対象棚」は、情報収集の対象となる棚を示す。この場合、対象棚は、「棚SC1」である。図1の例では、算出装置100は、店舗情報TG1に示すように、レイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗へ来店ユーザ数が1000人であることを示す情報を取得する。
また、例えば、算出装置100は、評価情報RL1に示すように、レイアウトLT1が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を取得する。ここで、評価情報RL1中の「レイアウト」は、情報収集の対象となるレイアウトを示す。この場合、レイアウトは、「レイアウトLT1」である。「位置」は、対応するレイアウトにおける配置位置を示す。「商品」は、対応する位置に配置された商品を示す。また、「接触数」は、対応する期間において対応する商品に接触したユーザ数を示す。
図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT1での位置PS1には商品Aが配置されることを示す情報を取得する。例えば、算出装置100は、期間TM1において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は30人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT1での位置PS2には商品Bが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM1において位置PS2に配置された商品Bへの接触ユーザ数は50人であることを示す情報を取得する。
また、算出装置100は、レイアウトLT1での位置PS3には商品Cが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM1において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT1での位置PS4には商品Dが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM1において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す情報を取得する。
なお、算出装置100は、店舗情報TG1や評価情報RL1に示すような各種情報(算出する評価値を除く)をX店舗の店舗端末20から取得してもよいし、店舗端末20やユーザ端末10から取得した情報から抽出してもよい。また、算出装置100は、店舗情報TG1や評価情報RL1に示すような情報を期間TM1に対応付けて記憶部120(図3参照)に記憶してもよい。
そして、算出装置100は、レイアウトLT1の評価値(以下、「レイアウト評価値」ともいう)を算出する(ステップS12)。まず、図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT1の評価値の算出に用いる情報として、レイアウトLT1の各位置PS1〜PS4に陳列された各商品A〜商品Dの評価値(以下、「商品評価値」ともいう)を算出する。
例えば、算出装置100は、各商品を手に取ったユーザ数(以下、「接触数」と記載する場合がある)を来店数で除算して算出した値を基に、各商品の商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、下記の式(1)により商品の商品評価値を算出する。
商品評価値 = 接触数/来店数*100 ・・・ (1)
なお、接触数を除算する要素(分母)は、来店数に限らず、例えば棚SC1から所定の範囲内に位置したユーザ数であってもよい。また、接触数は、手に取ったユーザ数に限らず、その商品を購入したユーザ数(以下、「購入数」と記載する場合がある)であってもよい。また、接触数は、ユーザの視線を検知するセンサ等によりユーザの視線に関する情報を検知可能である場合、商品を視認したユーザの数であってもよい。この場合、接触数は、アイトラッキング(視線計測)等の種々の従来技術を用いて計測されてもよい。また、例えば、算出装置100は、下記の式(2)や(3)により商品の商品評価値を算出してもよい。
商品評価値 = 接触数/所定の範囲内に位置したユーザ数*100 ・・・ (2)
商品評価値 = 購入数/来店数*100 ・・・ (3)
なお、上記の式(1)〜(3)は一例であり、算出装置100は、商品を手に取ること等により商品に所定の行動を行ったユーザに関する情報や、店舗に入店すること等により商品に所定の行動を行う可能性があったユーザに関する情報等、種々の情報を適宜用いて商品評価値を算出してもよい。以下では、算出装置100は、式(1)を用いて、対応するレイアウトで陳列された際の各商品の商品評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、評価情報RL1に示すように、レイアウトLT1における各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された商品Aの接触数「30」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を「3(=30/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された商品Bの接触数「50」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された際の商品Bの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された際の商品Bの商品評価値を「5(=50/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された商品Cの接触数「5」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を「0.5(=5/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された商品Dの接触数「15」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を「1.5(=15/1000*100)」と算出する。
そして、算出装置100は、レイアウトLT1の位置PS1〜位置PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値に基づいてレイアウトLT1の評価値(レイアウト評価値)を算出する。例えば、算出装置100は、各商品の商品評価値の平均値をレイアウト評価値として算出する。例えば、算出装置100は、下記の式(4)によりレイアウトの商品評価値を算出する。
レイアウト評価値 = 全陳列商品の商品評価値の合計/陳列商品数 ・・・ (4)
なお、上記の式(4)は一例であり、算出装置100は、レイアウトの評価の算出に用いることができる種々の情報を適宜用いて、レイアウト評価値を算出してもよい。以下では、算出装置100は、式(4)を用いて、レイアウト評価値を算出する。図1の例では、棚SC1に陳列される商品(陳列商品)の数は「4」であるため、算出装置100は、レイアウトLT1で陳列された商品A〜商品Dの商品評価値の合計を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT1のレイアウト評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、評価情報RL1に示すように、レイアウトLT1における商品A〜商品Dの商品評価値の合計「10(=3+5+0.5+1.5)」を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT1のレイアウト評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(4)を用いて、レイアウトLT1のレイアウト評価値を「2.5(=10/4)」と算出する。
次に、図1の例では、算出装置100は、レイアウトID「LT2」により識別されレイアウト(レイアウトLT2)を2つ目のレイアウト(第2レイアウト)として、評価値を算出する。図1中の第2レイアウトに示すように、レイアウトLT2においては、棚SC1の位置PS1には、商品Bが陳列され、棚SC1の位置PS2には、商品Aが陳列され、棚SC1の位置PS3には、商品Cが陳列され、棚SC1の位置PS4には、商品Dが陳列される。例えば、レイアウトLT2は、期間TM2においてX店舗の棚SC1で採用された第2レイアウトに対応する。
算出装置100は、棚SC1においてレイアウトLT2が採用された期間におけるX店舗に関する種々の情報を取得する(ステップS13)。例えば、算出装置100は、X店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC1においてレイアウトLT2が採用された期間(例えば、期間TM2等)におけるX店舗に関する種々の情報を取得する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT2において各商品がユーザに手に取られた回数やX店舗に来店したユーザ数を示す情報を取得する。
例えば、算出装置100は、店舗情報TG2に示すように、レイアウトLT2が採用された期間におけるX店舗に関する情報を取得する。この場合、来店数は、期間ID「TM2」により識別される期間(期間TM2)においてX店舗へ来店したユーザの数を示す。図1の例では、算出装置100は、店舗情報TG2に示すように、レイアウトLT2が採用された期間におけるX店舗へ来店ユーザ数が1000人であることを示す情報を取得する。
また、例えば、算出装置100は、評価情報RL2に示すように、レイアウトLT2が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を取得する。ここで、評価情報RL2中の「レイアウト」は、情報収集の対象となるレイアウトを示す。この場合、レイアウトは、「レイアウトLT2」である。「位置」は、対応するレイアウトにおける配置位置を示す。「商品」は、対応する位置に配置された商品を示す。また、「接触数」は、対応する期間において対応する商品に接触したユーザ数を示す。
図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT2での位置PS1には商品Bが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM2において位置PS1に配置された商品Bへの接触ユーザ数は40人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT2での位置PS2には商品Aが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM2において位置PS2に配置された商品Aへの接触ユーザ数は40人であることを示す情報を取得する。
また、レイアウトLT2での位置PS3には商品Cが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM2において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT2での位置PS4には商品Dが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM2において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す情報を取得する。
なお、算出装置100は、店舗情報TG2や評価情報RL2に示すような各種情報(算出する評価値を除く)をX店舗の店舗端末20から取得してもよいし、店舗端末20やユーザ端末10から取得した情報から抽出してもよい。また、算出装置100は、店舗情報TG2や評価情報RL2に示すような情報を期間TM2に対応付けて記憶部120(図3参照)に記憶してもよい。
そして、算出装置100は、レイアウトLT2のレイアウト評価値を算出する(ステップS14)。図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT2の評価値の算出に用いる情報として、レイアウトLT2の各位置PS1〜PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。
例えば、算出装置100は、各商品を手に取ったユーザ数である接触数を来店数で除算して算出した値を基に、各商品の商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、上記の式(1)により商品の商品評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、評価情報RL2に示すように、レイアウトLT2における各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT2の位置PS1に陳列された商品Bの接触数「40」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT2の位置PS1に陳列された際の商品Bの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT2の位置PS1に陳列された際の商品Bの商品評価値を「4(=40/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT2の位置PS2に陳列された商品Aの接触数「40」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT2の位置PS2に陳列された際の商品Aの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT2の位置PS2に陳列された際の商品Aの商品評価値を「4(=40/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT2の位置PS3に陳列された商品Cの接触数「5」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT2の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT2の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を「0.5(=5/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT2の位置PS4に陳列された商品Dの接触数「15」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT2の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT2の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を「1.5(=15/1000*100)」と算出する。
そして、算出装置100は、レイアウトLT2の位置PS1〜位置PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値に基づいてレイアウトLT2のレイアウト評価値を算出する。例えば、算出装置100は、各商品の商品評価値の平均値をレイアウト評価値として算出する。例えば、算出装置100は、上記の式(4)によりレイアウトの商品評価値を算出する。
図1の例では、棚SC1に陳列される商品(陳列商品)の数は「4」であるため、算出装置100は、レイアウトLT2で陳列された商品A〜商品Dの商品評価値の合計を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT2のレイアウト評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、評価情報RL2に示すように、レイアウトLT2における商品A〜商品Dの商品評価値の合計「10(=4+4+0.5+1.5)」を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT2のレイアウト評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(4)を用いて、レイアウトLT2のレイアウト評価値を「2.5(=10/4)」と算出する。
次に、図1の例では、算出装置100は、レイアウトID「LT3」により識別されレイアウト(レイアウトLT3)を3つ目のレイアウト(第3レイアウト)として、評価値を算出する。図1中の第3レイアウトに示すように、レイアウトLT3においては、棚SC1の位置PS1には、商品Aが陳列され、棚SC1の位置PS2には、商品Dが陳列され、棚SC1の位置PS3には、商品Cが陳列され、棚SC1の位置PS4には、商品Bが陳列される。例えば、レイアウトLT3は、期間TM3においてX店舗の棚SC1で採用された第3レイアウトに対応する。
算出装置100は、棚SC1においてレイアウトLT3が採用された期間におけるX店舗に関する種々の情報を取得する(ステップS15)。例えば、算出装置100は、X店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC1においてレイアウトLT3が採用された期間(例えば、期間TM3等)におけるX店舗に関する種々の情報を取得する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT3において各商品がユーザに手に取られた回数やX店舗に来店したユーザ数を示す情報を取得する。
例えば、算出装置100は、店舗情報TG3に示すように、レイアウトLT3が採用された期間におけるX店舗に関する情報を取得する。この場合、来店数は、期間ID「TM3」により識別される期間(期間TM3)においてX店舗へ来店したユーザの数を示す。図1の例では、算出装置100は、店舗情報TG3に示すように、レイアウトLT3が採用された期間におけるX店舗へ来店ユーザ数が1000人であることを示す情報を取得する。
また、例えば、算出装置100は、評価情報RL3に示すように、レイアウトLT3が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を取得する。ここで、評価情報RL3中の「レイアウト」は、情報収集の対象となるレイアウトを示す。この場合、レイアウトは、「レイアウトLT3」である。「位置」は、対応するレイアウトにおける配置位置を示す。「商品」は、対応する位置に配置された商品を示す。また、「接触数」は、対応する期間において対応する商品に接触したユーザ数を示す。
図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT3での位置PS1には商品Aが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM3において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は30人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT3での位置PS2には商品Dが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM3において位置PS2に配置された商品Dへの接触ユーザ数は50人であることを示す情報を取得する。
また、レイアウトLT3での位置PS3には商品Cが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM3において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は10人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT3での位置PS4には商品Bが配置されることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、期間TM3において位置PS4に配置された商品Bへの接触ユーザ数は30人であることを示す情報を取得する。
なお、算出装置100は、店舗情報TG3や評価情報RL3に示すような各種情報(算出する評価値を除く)をX店舗の店舗端末20から取得してもよいし、店舗端末20やユーザ端末10から取得した情報から抽出してもよい。また、算出装置100は、店舗情報TG3や評価情報RL3に示すような情報を期間TM3に対応付けて記憶部120(図3参照)に記憶してもよい。
そして、算出装置100は、レイアウトLT3のレイアウト評価値を算出する(ステップS16)。図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT3の評価値の算出に用いる情報として、レイアウトLT3の各位置PS1〜PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。
例えば、算出装置100は、各商品を手に取ったユーザ数である接触数を来店数で除算して算出した値を基に、各商品の商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、上記の式(1)により商品の商品評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、評価情報RL3に示すように、レイアウトLT3における各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT3の位置PS1に陳列された商品Aの接触数「30」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT3の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT3の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を「3(=30/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT3の位置PS2に陳列された商品Dの接触数「50」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT3の位置PS2に陳列された際の商品Dの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT3の位置PS2に陳列された際の商品Dの商品評価値を「5(=50/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT3の位置PS3に陳列された商品Cの接触数「5」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT3の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT3の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を「1(=10/1000*100)」と算出する。
また、算出装置100は、レイアウトLT3の位置PS4に陳列された商品Bの接触数「30」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT3の位置PS4に陳列された際の商品Bの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT3の位置PS4に陳列された際の商品Bの商品評価値を「3(=30/1000*100)」と算出する。
そして、算出装置100は、レイアウトLT3の位置PS1〜位置PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値に基づいてレイアウトLT3のレイアウト評価値を算出する。例えば、算出装置100は、各商品の商品評価値の平均値をレイアウト評価値として算出する。例えば、算出装置100は、上記の式(4)によりレイアウトの商品評価値を算出する。
図1の例では、棚SC1に陳列される商品(陳列商品)の数は「4」であるため、算出装置100は、レイアウトLT3で陳列された商品A〜商品Dの商品評価値の合計を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT3のレイアウト評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、評価情報RL3に示すように、レイアウトLT3における商品A〜商品Dの商品評価値の合計「12(=3+5+1+3)」を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT3のレイアウト評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(4)を用いて、レイアウトLT3のレイアウト評価値を「3(=12/4)」と算出する。
図1の例では、第1レイアウト〜第3レイアウトである3つのレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値の算出を一例として示したが、算出装置100は、X店舗の棚SC1において採用されたレイアウトのパターン(種類)数に応じて、各レイアウトのレイアウト評価値を算出する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値に加えて、第4レイアウト〜第Nレイアウト(Nは5以上の数。例えば100等)のレイアウト評価値を算出する。
このように、算出装置100は、各レイアウトのレイアウト評価値をそのレイアウトにおいて陳列された商品の商品評価値を基に算出することにより、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。図1の例では、算出装置100は、陳列された商品を手に取ったユーザ数と店舗に来店したユーザ数とに基づいて商品評価値を算出し、その商品評価値に基づいてレイアウト評価値を算出する。これにより、算出装置100は、実際に陳列された商品に対してユーザが接触等の所定の行動を行ったか否かに応じて各商品を評価する商品評価値を算出することができる。また、算出装置100は、算出した商品評価値を基に、その商品の陳列態様を示すレイアウトのレイアウト評価値を算出することにより、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
上述のように、図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT1のレイアウト評価値を「2.5」と算出し、レイアウトLT2のレイアウト評価値を「2.5」と算出し、レイアウトLT3のレイアウト評価値を「3」と算出する。この場合、算出装置100は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3のうち、レイアウト評価値が最も高いレイアウトLT3が最も適切なレイアウトであると判定することができる。
例えば、算出装置100は、算出したレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値に基づいて、外部の情報処理装置へ提供する情報を生成してもよい。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT2のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT3のレイアウト評価値が「3」であることを示すレイアウト評価情報を生成してもよい。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3を識別する情報と、各レイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値とを対応づけた一覧情報を生成してもよい。
また、例えば、算出装置100は、算出したレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値を外部の情報処理装置へ提供してもよい。例えば、算出装置100は、算出したレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値をX店舗の店舗端末20へ送信してもよい。例えば、算出装置100は、生成したレイアウト評価情報をX店舗の店舗端末20へ送信してもよい。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT2のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT3のレイアウト評価値が「3」であることを示すレイアウト評価情報をX店舗の店舗端末20へ送信してもよい。例えば、算出装置100は、生成した一覧情報をX店舗の店舗端末20へ送信してもよい。例えば、算出装置100は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3を識別する情報と、各レイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値とを対応づけた一覧情報をX店舗の店舗端末20へ送信してもよい。これにより、X店舗の管理者等は、棚SC1におけるレイアウトのうち、いずれのレイアウトがユーザにとって望ましいかを適切に判断することができる。
〔1−1.商品評価について〕
また、上記の例では、算出装置100は、各商品について商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、実店舗で商品を手に取る等の所定の行動を行ったユーザをインターネット上におけるコンテンツをクリックしたユーザと同様のユーザとみなした指標を算出する。このように、算出装置100は、各商品の商品評価値を算出する。図1の例では、算出装置100は、各商品が各レイアウトの位置に配置された場合のその商品の商品評価値を算出する。すなわち、算出装置100は、レイアウトに関する情報に基づいて、行商品の商品評価値を算出する。
このように、算出装置100は、上述した例では、実店舗に陳列された商品の商品評価値をインターネット上におけるその商品の広告等のコンテンツのクリック率(CTR:Click Through Rate)と同様の評価指標として算出することができる。すなわち、算出装置100は、各商品が各レイアウトの位置に配置された場合のその商品の商品評価値を、インターネット上におけるウェブページ等のコンテンツ中の広告枠等の所定の領域(位置)に配置された広告等の評価値(CTR)等と同様の指標として算出する。これにより、算出装置100は、各商品がどこに配置(陳列)された場合にどの程度ユーザの注目を引くことができるかを測定することができる。
また、算出装置100は、上述のような情報を基に、各商品の価値を算出することができる。例えば、算出装置100は、各レイアウトにおける商品の商品評価値の平均をその商品自体の評価値として算出してもよい。
例えば、算出装置100は、下記の式(5)に基づいて、その商品固有の評価値(「商品固有評価値」とする)を算出してもよい。なお、下記の式(5)は一例であり、算出装置100は、種々の情報を適宜用いて、商品固有評価値等の各商品の価値を示す評価値を算出してもよい。
商品固有評価値 = 各レイアウトでの商品評価値/レイアウト数 ・・・ (5)
図1の例では、レイアウトをレイアウトLT1〜レイアウトLT3の3つとした場合、レイアウト数は「3」であるため、算出装置100は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3で陳列された場合の一の商品の商品評価値の合計をレイアウト数「3」で除算することにより、一の商品の商品固有評価値を算出する。
図1の例では、算出装置100は、一の商品である商品AのレイアウトLT1〜レイアウトLT3における商品評価値の合計「10(=3+4+3)」をレイアウト数「3」で除算することにより、商品Bの商品固有評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(5)を用いて、商品Aの商品固有評価値を「3.3…(=10/3)」と算出する。
図1の例では、算出装置100は、商品BのレイアウトLT1〜レイアウトLT3における商品評価値の合計「12(=5+4+3)」をレイアウト数「3」で除算することにより、商品Bの商品固有評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(5)を用いて、商品Bの商品固有評価値を「4(=12/3)」と算出する。例えば、算出装置100は、各商品の商品固有評価値の大小関係に基づいて、各商品の価値を判定してもよい。上記の場合、算出装置100は、商品Aの商品固有評価値を「3.3…」と商品Bの商品固有評価値「4」とを比較することにより、商品Bの方が商品Aよりも価値が高いと判定する。
また、図1の例では、算出装置100は、商品DのレイアウトLT1〜レイアウトLT3における商品評価値の合計「6(=1.5+1.5+3)」をレイアウト数「3」で除算することにより、商品Bの商品固有評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(5)を用いて、商品Dの商品固有評価値を「2(=6/3)」と算出する。
また、実店舗において商品が陳列される場合、商品が置かれる位置に応じて、商品にユーザが接触する可能性が変動する場合がある。このように、商品にユーザが接触する可能性は、商品自体の価値(人気)等以外の要因の影響を受ける。例えば、各棚が店舗内で置かれる場所や棚のどこに商品が置かれるか等に応じて、商品にユーザが接触する可能性が変動する。例えば、来店したユーザに視認される可能性が低い位置に商品が配置された場合、来店したユーザに視認される可能性が高い位置に商品が配置される場合に比べて、商品にユーザが接触する可能性が低いと想定される。例えば、来店したユーザに視認されにくい店舗の奥等に置かれた棚に商品が配置された場合、来店したユーザに視認されやすい店頭等に置かれた棚に商品が配置される場合に比べて、商品にユーザが接触する可能性が低いと想定される。そのため、算出装置100は、各位置間のバイアスの影響を抑制した商品に関する評価値を算出してもよい。
例えば、算出装置100は、各配置位置の評価値(以下、「位置評価値」ともいう)を用いて、各位置に配置された商品の商品評価値を補正した評価値(以下、「補正評価値」ともいう)を算出してもよい。この点について、図11を用いて説明する。図11は、実施形態に係る評価値の算出の一例を示す図である。図11の例では、算出装置100がX店舗の棚SC1の位置PS1に置かれた商品Eの補正評価値やY店舗の棚SC21の位置PS26に置かれた商品Zの補正評価値を算出する場合を一例として説明する。なお、図1と同様の点については適宜説明を省略する。
まず、図11の例では、算出装置100は、X店舗の棚SC1の位置PS1に配置された商品Eの商品評価値を算出する。図11中のレイアウトLT5に示すように、棚SC1の位置PS1には、商品Eが陳列され、棚SC1の位置PS2には、商品Fが陳列され、棚SC1の位置PS3には、商品Gが陳列され、棚SC1の位置PS4には、商品Hが陳列される。算出装置100は、棚SC1においてレイアウトLT5が採用された期間におけるX店舗に関する種々の情報を取得する(ステップS21)。例えば、算出装置100は、X店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC1においてレイアウトLT5が採用された期間(例えば、期間TM5等)におけるX店舗に関する種々の情報を取得する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT5において各商品がユーザに手に取られた回数やX店舗に来店したユーザ数を示す情報を取得する。
例えば、算出装置100は、店舗情報TG5に示すように、レイアウトLT5が採用された期間におけるX店舗に関する情報を取得する。図11の例では、算出装置100は、店舗情報TG5に示すように、レイアウトLT5が採用された期間におけるX店舗へ来店ユーザ数が500人であることを示す情報を取得する。
また、例えば、算出装置100は、評価情報RL5に示すように、レイアウトLT5が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を取得する。図11の例では、算出装置100は、レイアウトLT5での位置PS1には商品Eが配置されることを示す情報を取得する。例えば、算出装置100は、期間TM5において位置PS1に配置された商品Eへの接触ユーザ数は10人であることを示す情報を取得する。
そして、算出装置100は、各商品の商品評価値を算出する(ステップS22)。図11の例では、算出装置100は、評価情報RL5に示すように、レイアウトLT5における各商品E〜商品Hの商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT5の位置PS1に陳列された商品Eの接触数「10」を来店数「500」で除算することにより、レイアウトLT5の位置PS1に陳列された際の商品Eの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT5の位置PS1に陳列された際の商品Eの商品評価値を「2(=10/500*100)」と算出する。
そして、算出装置100は、商品の商品評価値を補正した補正評価値を算出する(ステップS23)。図11の例では、算出装置100は、位置評価情報PL5を用いて、商品Eの商品評価値を補正した補正評価値を算出する。位置評価情報PL5中の各位置PS1〜PS4には、位置評価値が対応付けられる。図11の例では、各位置PS1〜PS4の位置評価値は、各位置に配置された商品の平均接触率である場合を示す。例えば、位置PS1の位置評価値は、位置PS1に配置された商品の接触数の合計を、X店舗への来店数で除算した値であってもよい。
また、例えば、位置評価値は、各位置に配置された商品の評価値の平均であってもよい。例えば、位置PS3に配置された商品Aの評価値が「3」であり、位置PS3に配置された商品Bの評価値が「2」である場合、位置PS3の位置評価値は、「2.5(=(3+2)/2)」であってもよい。例えば、位置PS3に配置された商品Aの評価値が「3」であり、位置PS3に配置された商品Bの評価値が「2」である場合、算出装置100は、位置PS3の位置評価値を「2.5(=(3+2)/2)」と算出してもよい。また、例えば、算出装置100は、位置評価情報PL5に示すような情報を記憶部120に記憶してもよい。
そして、算出装置100は、位置評価値を用いて、商品の補正評価値を算出する。例えば、算出装置100は、下記の式(6)に基づいて、商品の補正評価値を算出する。
補正評価値 = 位置評価値/商品評価値 ・・・ (6)
図11の例では、算出装置100は、位置評価情報PL5を用いて、商品Eの補正評価値を算出式FM5に示すように、「1(=2/2)」と算出する。例えば、算出装置100は、算出した商品Eの補正評価値を、配置位置のバイアスの影響を除いた、商品Eの固有の評価値としてもよい。
また、図11の例では、算出装置100は、Y店舗の棚SC21の位置PS26に配置された商品Zの商品評価値を算出する。図11中のレイアウトLT21に示すように、棚SC21の位置PS21〜位置PS26には、商品U〜商品Zが陳列される。算出装置100は、棚SC21においてレイアウトLT21が採用された期間におけるY店舗に関する種々の情報を取得する(ステップS24)。例えば、算出装置100は、Y店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC21においてレイアウトLT21が採用された期間(例えば、期間TM21等)におけるY店舗に関する種々の情報を取得する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT21において各商品がユーザに手に取られた回数やY店舗に来店したユーザ数を示す情報を取得する。
例えば、算出装置100は、店舗情報TG21に示すように、レイアウトLT21が採用された期間におけるY店舗に関する情報を取得する。図11の例では、算出装置100は、店舗情報TG21に示すように、レイアウトLT21が採用された期間におけるY店舗へ来店ユーザ数が2000人であることを示す情報を取得する。
また、例えば、算出装置100は、評価情報RL21に示すように、レイアウトLT21が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を取得する。図11の例では、算出装置100は、レイアウトLT21での位置PS26には商品Zが配置されることを示す情報を取得する。例えば、算出装置100は、期間TM21において位置PS26に配置された商品Zへの接触ユーザ数は40人であることを示す情報を取得する。
そして、算出装置100は、各商品の商品評価値を算出する(ステップS25)。図11の例では、算出装置100は、評価情報RL21に示すように、レイアウトLT21における各商品U〜商品Zの商品評価値を算出する。例えば、算出装置100は、レイアウトLT21の位置PS26に陳列された商品Zの接触数「40」を来店数「2000」で除算することにより、レイアウトLT21の位置PS26に陳列された際の商品Zの商品評価値を算出する。具体的には、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT21の位置PS26に陳列された際の商品Zの商品評価値を「2(=40/2000*100)」と算出する。
そして、算出装置100は、商品の商品評価値を補正した補正評価値を算出する(ステップS26)。図11の例では、算出装置100は、位置評価情報PL21を用いて、商品Zの商品評価値を補正した補正評価値を算出する。位置評価情報PL21中の各位置PS21〜PS26には、位置評価値が対応付けられる。図11の例では、各位置PS21〜PS26の位置評価値は、各位置に配置された商品の平均接触率である場合を示す。また、例えば、算出装置100は、位置評価情報PL21に示すような情報を記憶部120に記憶してもよい。
そして、算出装置100は、位置評価値を用いて、商品の補正評価値を算出する。例えば、算出装置100は、上記の式(6)に基づいて、商品の補正評価値を算出する。
図11の例では、算出装置100は、位置評価情報PL21を用いて、商品Zの補正評価値を算出式FM21に示すように、「2(=2/1)」と算出する。例えば、算出装置100は、算出した商品Zの補正評価値を、配置位置のバイアスの影響を除いた、商品Zの固有の評価値としてもよい。
ここで、図11の例では、商品Eの商品評価値及び商品Zの商品評価値はともに「2」であり、商品評価値で比較した場合、算出装置100は、商品Eと商品Zとは同程度の価値(人気)があると判定する。一方で、商品Eの補正評価値は「1」であり、商品Zの補正評価値は「2」であるため、位置のバイアスを除いた補正評価値で比較した場合、算出装置100は、商品Zの方が商品Eよりも価値(人気)があると判定することができる。
このように、上述した処理により、算出装置100は、配置する位置の影響を抑制し、各商品の人気を確認することを可能にする情報(評価値)を算出することができる。したがって、算出装置100は、位置の影響を抑制し、商品固有の価値に基づく商品間の比較が可能となる。なお、算出装置100は、上記に限らず、種々のレイアウト情報と掛け合わせて、各商品の評価値を算出してもよい。例えば、算出装置100は、店舗内における配置場所(例えば棚の配置場所)のバイアスに基づいて補正した評価値を算出してもよい。例えば、算出装置100は、ある店舗(例えばX店舗)ではある商品(商品A)が店頭においてあり、ある店舗(例えばY店舗)ではある商品(商品B)が店舗の奥においてある場合、Y店舗の奥に置かれた商品Bの評価値を上げる(増加させる)補正を行って商品Bの評価値を算出してもよい。また、この場合、算出装置100は、店頭に置かれた商品Aの評価値を目減りさせる(減少させる)補正を行って商品Aの評価値を算出してもよい。例えば、算出装置100は、図11に示すような各配置位置の位置評価値に基づく、補正を行うことにより、X店舗の店頭に配置された商品Aの補正評価値や、Y店舗の奥に配置された商品Bの補正評価値を算出してもよい。なお、上記は一例であり、算出装置100は、種々の情報を適宜用いて、商品の配置場所(位置)のバイアスを考慮した商品に関する評価値を算出してもよい。
〔1−2.レイアウトの対象〕
図1の例では、説明を簡単にするために、1つの棚SC1におけるレイアウトを一例として、算出装置100が評価値を算出する場合を示したが、算出装置100は、棚に限らず、種々の対象のレイアウトの評価値を算出してもよい。例えば、算出装置100は、店舗全体のレイアウトの対象に評価値を算出してもよい。この場合、算出装置100は、店舗内の複数の棚の配置位置や入口の広告の有無等の種々のパターンをレイアウトとして、レイアウトの評価値を算出してもよい。
〔2.算出装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る算出装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る算出装置の構成例を示す図である。図3に示すように、算出装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、算出装置100は、算出装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば算出システム1に含まれるユーザ端末10や店舗端末20との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、商品情報記憶部121と、店舗情報記憶部122と、ユーザ情報記憶部123と、行動情報記憶部124と、収集情報記憶部125と、評価情報記憶部126とを有する。
(商品情報記憶部121)
実施形態に係る商品情報記憶部121は、商品やサービス等を含む商品に関する各種情報を記憶する。商品情報記憶部121は、店舗が販売する商品やサービス等の取引対象に関する各種情報を記憶する。例えば、商品情報記憶部121は、商品IDや商品名等を記憶する。図4は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。図4に示す商品情報記憶部121は、「商品ID」、「商品名」、「商品詳細情報」といった項目が含まれる。
「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。また、「商品名」は、商品IDにより識別される商品の具体的な名称等を示す。なお、図4の例では、商品を「商品A」といった抽象的な符号で示すが、各商品は、具体的な商品名等であるものとする。
「商品詳細情報」は、商品IDにより識別される商品に関する情報を示す。「商品詳細情報」は、商品IDにより識別される商品の内容等の詳細を示す情報を示す。なお、図4の例では、商品詳細情報を「詳細情報#1」といった抽象的な符号で示すが、各商品詳細情報は、商品IDにより識別される商品の商品カテゴリ、画像情報、製造元、価格、期限(賞味期限や使用期限等)及びサイズ(容量)等の種々の商品に関する情報を含む。
例えば、図4の例では、商品ID「GD1」により識別される商品は、商品Aであり、商品詳細情報が「詳細情報#1」である場合を示す。例えば、商品Aが、所定の製造元が製造するお菓子Xである場合、その詳細情報#1には、お菓子Xのパッケージ等の画像や200円等の価格等の種々のお菓子Xに関する詳細な情報が含まれる。
なお、商品情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(店舗情報記憶部122)
実施形態に係る店舗情報記憶部122は、店舗に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る店舗情報記憶部の一例を示す図である。例えば、店舗情報記憶部122は、店舗が販売する商品に関する情報を記憶する。図5に示す店舗情報記憶部122には、「店舗ID」、「店舗名」、「棚」、「配置パターン」、「位置」といった項目が含まれる。
「店舗ID」は、商品を販売する販売元である店舗を識別するための識別情報を示す。また、「店舗名」は、店舗IDにより識別される店舗の具体的な名称等を示す。なお、図4の例では、商品を「X店舗」といった抽象的な符号で示すが、各店舗名は、「スーパーS○○店」、「コンビニC□□店」等の具体的な店舗名等であるものとする。
「棚」は、対応する店舗内に配置される棚を示す。「配置パターン」は、対応する棚における商品の配置のパターンを示す。なお、図5の例では、配置パターンを「PT1」といった抽象的な符号で示すが、各配置パターンは、対応する棚に配置する商品の個数や各位置が棚において占める領域を特定する情報を含む。「位置」は、対応する配置パターンに含まれる位置を示す。なお、図5の例では、位置を「PS1」といった抽象的な符号で示すが、各位置は、対応する配置パターンの情報中の棚において占める領域を特定する情報と対応付けられる情報を含む。例えば、配置パターンPT1には、「左上=位置PS1」、「右上=位置PS2」、「左下=位置PS3」、「右下=位置PS4」の情報が記憶され、各位置が棚のどの部分に対応するかが特定される。
(ユーザ情報記憶部123)
実施形態に係るユーザ情報記憶部123は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザ属性情報を記憶する。図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すユーザ情報記憶部123は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。「年齢」は、ユーザ端末10を利用するユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。「性別」は、ユーザ端末10を利用するユーザの性別を示す。
例えば、図6に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、ユーザの性別は、「女性」であることを示す。また、例えば、図6に示す例において、ユーザID「U2」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、ユーザの性別は、「女性」であることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部123は、氏名、住所、勤務先、家族構成、収入、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(行動情報記憶部124)
実施形態に係る行動情報記憶部124は、ユーザの行動に関する各種情報を記憶する。図7は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。例えば、行動情報記憶部124は、各ユーザのユーザ端末10を用いて行ったコンテンツの閲覧や、画像の投稿や、検索等を含む種々の行動情報を記憶する。図7に示す行動情報記憶部124には、「ユーザID」、「行動ID」、「種別」、「内容」、「日時」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「行動ID」は、ユーザの行動を識別する情報を示す。また、「種別」は、対応するユーザの行動の種別に関する情報を示す。また、「内容」は、対応するユーザの行動において対象となった内容を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。「日時」には、「dt11」等のように抽象的に図示するが、「2017年12月16日21時37分58秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。
例えば、図7の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、行動ID「AC11」により識別される行動(行動AC11)や行動ID「AC12」により識別される行動(行動AC12)等を行ったことを示す。図7の例ではユーザU1は、X店舗において商品Aへの接触(行動AC11)を日時dt11に行ったことを示す。具体的には、図7の例ではユーザU1は、X店舗において商品Aを手に取る行動(行動AC11)を日時dt11に行ったことを示す。また、図7の例ではユーザU1は、日時dt11において商品Aを手に取った後の日時dt12において、X店舗において商品Aを購入したことを示す。
また、例えば、図7の例では、ユーザID「U5」により識別されるユーザ(ユーザU5)は、行動ID「AC51」により識別される行動(行動AC51)等を行ったことを示す。図7の例ではユーザU5は、X店舗において商品Bへの接触(行動AC51)を日時dt51に行ったことを示す。具体的には、図7の例ではユーザU5は、X店舗において商品Bを手に取る行動(行動AC51)を日時dt51に行ったことを示す。
なお、行動情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、行動情報記憶部124は、各行動情報が取得された際のユーザの位置情報を各行動情報に対応付けて記憶してもよい。また、図7では、ユーザIDごとに行動情報が行動情報記憶部124に記憶される場合を示したが、行動情報は、ユーザIDごとに限らず、例えば時刻順に記憶されてもよい。
(収集情報記憶部125)
実施形態に係る収集情報記憶部125は、評価算出の基となる情報として抽出された各種情報を記憶する。図8は、実施形態に係る収集情報記憶部の一例を示す図である。例えば、収集情報記憶部125は、店舗端末20から取得した種々の情報に基づいて収集した情報を示す。また、例えば、収集情報記憶部125は、行動情報記憶部124から抽出され、収集された評価算出の基となる情報を記憶する。図8に示す収集情報記憶部125には、「対象店舗」、「期間」、「来店数」、「対象棚」、「レイアウト」、「位置」、「商品」、「接触数」といった項目が含まれる。例えば、算出装置100は、対象店舗の店舗端末20から各レイアウトで商品を販売した期間やそのレイアウトで販売している間の来店数を示す情報を取得してもよい。
また、「対象店舗」は、情報収集の対象となる店舗を示す。「対象店舗」には、店舗ID等が記憶されてもよい。「期間」は、対応する情報の収集期間を示す。また、「来店数」は、対応する期間において対象店舗へ来店したユーザの数を示す。また、「対象棚」は、情報収集の対象となる棚を示す。「レイアウト」は、情報収集の対象となるレイアウトを示す。この場合、「レイアウト」は、対応する情報の収集期間において対象棚での商品の配置のレイアウトを示す。図8の例では、期間TM1においては、棚SC1においてはレイアウトLT1が採用され、商品A〜商品Dが販売されていたことを示す。「位置」は、対応するレイアウトにおける配置位置を示す。「商品」は、対応する位置に配置された商品を示す。また、「接触数」は、対応する期間において対応する商品に接触したユーザ数を示す。
例えば、図8の例では、対象店舗であるX店舗について、期間TM1〜期間TM3の各々における棚SC1による販売に関して収集された情報を図示する。例えば、期間TM1でのX店舗へ来店したユーザ数は、1000人であることを示す。また、期間TM1において棚SC1に採用されたレイアウトはレイアウトLT1であることを示す。
また、レイアウトLT1での位置PS1には商品Aが配置されることを示す。期間TM1において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は30人であることを示す。また、レイアウトLT1での位置PS2には商品Bが配置されることを示す。期間TM1において位置PS2に配置された商品Bへの接触ユーザ数は50人であることを示す。
また、レイアウトLT1での位置PS3には商品Cが配置されることを示す。期間TM1において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す。また、レイアウトLT1での位置PS4には商品Dが配置されることを示す。期間TM1において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す。
また、例えば、期間TM2でのX店舗へ来店したユーザ数は、1000人であることを示す。また、期間TM2において棚SC1に採用されたレイアウトはレイアウトLT2であることを示す。
また、レイアウトLT2での位置PS1には商品Bが配置されることを示す。期間TM2において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は40人であることを示す。また、レイアウトLT12の位置PS2には商品Aが配置されることを示す。期間TM2において位置PS2に配置された商品Aへの接触ユーザ数は40人であることを示す。
また、レイアウトLT1での位置PS3には商品Cが配置されることを示す。期間TM2において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す。また、レイアウトLT1での位置PS4には商品Dが配置されることを示す。期間TM2において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す。
なお、収集情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、収集情報記憶部125は、各商品について、接触ユーザを特定する情報を記憶してもよい。
(評価情報記憶部126)
実施形態に係る評価情報記憶部126は、評価に関する各種情報を記憶する。評価情報記憶部126は、算出したレイアウトや商品に関する評価等の各種情報を記憶する。図9は、実施形態に係る評価情報記憶部の一例を示す図である。図9に示す評価情報記憶部126は、「対象店舗」、「レイアウト」、「評価値」、「商品」、「評価値」といった項目が含まれる。
また、「対象店舗」は、情報収集の対象となる店舗を示す。「対象店舗」には、店舗ID等が記憶されてもよい。「レイアウト」は、評価算出の対象となるレイアウトを示す。この場合、「レイアウト」には、収集情報記憶部125に記憶されたレイアウトを特定する情報に対応する情報が記憶される。「評価値」は、対応するレイアウトの評価値(レイアウト評価値)を示す。「商品」は、対応するレイアウトにおいて販売された商品を示す。また、「評価値」は、対応するレイアウトで販売された場合の商品の評価値(商品評価値)を示す。
例えば、図9の例では、X店舗において収集された情報に基づく、レイアウトLT1〜レイアウトLT3の各レイアウトに関する評価値を示す。例えば、X店舗におけるレイアウトLT1の評価値は「2.5」であることを示す。
また、レイアウトLT1で販売された商品Aの評価値は「3」であることを示す。すなわち、棚SC1の位置PS1で販売された商品Aの評価値は「3」であることを示す。また、レイアウトLT2で販売された商品Bの評価値は「5」であることを示す。すなわち、棚SC1の位置PS2で販売された商品Bの評価値は「5」であることを示す。
また、レイアウトLT1で販売された商品Cの評価値は「0.5」であることを示す。すなわち、棚SC1の位置PS3で販売された商品Cの評価値は「0.5」であることを示す。また、レイアウトLT4で販売された商品Dの評価値は「1.5」であることを示す。すなわち、棚SC1の位置PS4で販売された商品Dの評価値は「1.5」であることを示す。
また、評価情報記憶部126は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、収集情報記憶部125と評価情報記憶部126とは、一体であってもよい。この場合、例えば、収集情報記憶部125に、評価情報記憶部126に記憶された評価値が記憶されてもよい。例えば、収集情報記憶部125は、各レイアウトにレイアウト評価値を対応付けて記憶し、各位置と商品の組合せごとに商品評価値を対応付けて記憶してもよい。この場合、算出装置100は、評価情報記憶部126を有しなくてもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、算出装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(算出プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、抽出部132と、算出部133と、生成部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ端末10や店舗装置20等の外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、商品情報記憶部121や店舗情報記憶部122やユーザ情報記憶部123や行動情報記憶部124や収集情報記憶部125や評価情報記憶部126等から各種情報を取得する。
取得部131は、実店舗において陳列される商品である陳列商品のレイアウトに関する情報と、陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品である行動対象商品を示す情報とを取得する。また、取得部131は、実店舗に配置された所定のセンサにより検知された行動対象商品を示す情報を取得する。
また、取得部131は、所定の期間において実店舗に入店したユーザである入店ユーザの数を示す情報と、所定の期間において所定の行動を行ったユーザである行動ユーザの数を示す情報とを取得する。また、取得部131は、所定の期間において実店舗に入店したユーザである入店ユーザの数を示す情報と、所定の期間において一の行動対象商品に対して所定の行動を行ったユーザである行動ユーザの数を示す情報とを取得する。また、取得部131は、陳列商品の配置が異なる複数のレイアウトに関する情報と、複数のレイアウトごとの行動対象商品を示す情報とを取得する。
また、取得部131は、ユーザが接触した行動対象商品を示す情報を取得する。また、取得部131は、ユーザが手に取った行動対象商品を示す情報を取得する。また、取得部131は、ユーザが手に取った行動対象商品を示す情報を取得する。また、取得部131は、ユーザが購入した行動対象商品を示す情報を取得する。取得部131は、実店舗において陳列される商品である陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品である行動対象商品を示す情報を取得する。取得部131は、陳列商品のレイアウトに関する情報を取得する。
図1の例では、取得部131は、棚SC1においてレイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗に関する種々の情報を取得する。また、取得部131は、X店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC1においてレイアウトLT1が採用された期間(例えば、期間TM1等)におけるX店舗に関する種々の情報を取得する。また、取得部131は、レイアウトLT1において各商品がユーザに手に取られた回数やX店舗に来店したユーザ数を示す情報を取得する。また、取得部131は、店舗情報TG1に示すように、レイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗に関する情報を取得する。また、取得部131は、店舗情報TG1に示すように、レイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗へ来店ユーザ数が1000人であることを示す情報を取得する。
また、図1の例では、取得部131は、評価情報RL1に示すように、レイアウトLT1が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を取得する。また、取得部131は、レイアウトLT1での位置PS1には商品Aが配置されることを示す情報を取得する。また、取得部131は、期間TM1において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は30人であることを示す情報を取得する。また、取得部131は、レイアウトLT1での位置PS2には商品Bが配置されることを示す情報を取得する。また、取得部131は、期間TM1において位置PS2に配置された商品Bへの接触ユーザ数は50人であることを示す情報を取得する。
また、取得部131は、レイアウトLT1での位置PS3には商品Cが配置されることを示す情報を取得する。また、取得部131は、期間TM1において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す情報を取得する。また、取得部131は、レイアウトLT1での位置PS4には商品Dが配置されることを示す情報を取得する。また、取得部131は、期間TM1において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す情報を取得する。また、図1の例では、取得部131は、レイアウトLT2〜レイアウトLT3についても同様に各種情報を取得する。例えば、取得部131は、店舗情報TG1〜店舗情報TG3や評価情報RL1〜評価情報RL3に示すような各種情報(算出する評価値を除く)をX店舗の店舗端末20から取得してもよい。また、取得部131は、店舗情報TG1や評価情報RL1に示すような情報を期間TM1に対応付けて記憶部120に記憶してもよい。なお、算出装置100は、店舗情報TG1〜店舗情報TG3や評価情報RL1〜評価情報RL3に示すような各種情報(算出する評価値を除く)をX店舗の店舗端末20等の外部の情報処理装置から取得可能であれば、抽出部132を有しなくてもよい。
(抽出部132)
抽出部132は、種々の情報を抽出する。例えば、抽出部132は、記憶部120から各種情報から情報を抽出する。例えば、抽出部132は、商品情報記憶部121や店舗情報記憶部122やユーザ情報記憶部123や行動情報記憶部124や収集情報記憶部125や評価情報記憶部126等から各種情報を抽出する。
例えば、抽出部132は、取得部131により取得されたユーザの行動情報から、ユーザが接触した行動対象商品を示す情報を抽出する。例えば、抽出部132は、店舗端末20やユーザ端末10から取得された情報に基づいて、店舗情報TG1〜店舗情報TG3や評価情報RL1〜評価情報RL3に示すような各種情報(算出する評価値を除く)を抽出してもよい。また、抽出部132は、抽出した店舗情報TG1〜店舗情報TG3や評価情報RL1〜評価情報RL3に示すような情報を期間TM1〜期間TM3の各々に対応付けて記憶部120に記憶してもよい。
例えば、抽出部132は、行動情報記憶部124等の記憶部120に記憶された情報に基づいて、棚SC1においてレイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗に関する種々の情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、X店舗の店舗端末20(図2参照)から棚SC1においてレイアウトLT1が採用された期間(例えば、期間TM1等)におけるX店舗に関する種々の情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、レイアウトLT1において各商品がユーザに手に取られた回数やX店舗に来店したユーザ数を示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、店舗情報TG1に示すようなレイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗に関する情報を抽出する。また、抽出部132は、店舗情報TG1に示すようなレイアウトLT1が採用された期間におけるX店舗へ来店ユーザ数が1000人であることを示す情報を抽出する。
また、図1の例では、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、評価情報RL1に示すようなレイアウトLT1が採用された期間における各商品を手に取ったユーザ数を示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、レイアウトLT1での位置PS1には商品Aが配置されることを示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、期間TM1において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は30人であることを示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、レイアウトLT1での位置PS2には商品Bが配置されることを示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、期間TM1において位置PS2に配置された商品Bへの接触ユーザ数は50人であることを示す情報を抽出する。
また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、レイアウトLT1での位置PS3には商品Cが配置されることを示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、期間TM1において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、レイアウトLT1での位置PS4には商品Dが配置されることを示す情報を抽出する。また、抽出部132は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、期間TM1において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す情報を抽出する。
(算出部133)
算出部133は、種々の情報を算出する。例えば、算出部133は、種々の評価情報を算出する。例えば、算出部133は、種々の評価値を算出する。
算出部133は、取得部131により取得された行動対象商品を示す情報に基づいて、レイアウトに関する評価を示す評価値を算出する。算出部133は、入店ユーザの数と、行動ユーザの数とに基づいて、評価値を算出する。算出部133は、入店ユーザの数と、行動ユーザの数とに基づいて、一の行動対象商品に関する評価値を算出する。算出部133は、取得部131により取得された複数のレイアウトごとの行動対象商品を示す情報に基づいて、複数のレイアウトごとの評価値を算出する。算出部133は、取得部131により取得された行動対象商品を示す情報に基づいて、行動対象商品に関する評価を示す評価値を算出する。算出部133は、取得部131により取得されたレイアウトに関する情報に基づいて、行動対象商品の評価値を算出する。
図1の例では、算出部133は、レイアウトLT1のレイアウト評価値を算出する。算出部133は、レイアウトLT1の評価値の算出に用いる情報として、レイアウトLT1の各位置PS1〜PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。
例えば、算出部133は、各商品を手に取ったユーザ数(接触数)を来店数で除算して算出した値を基に、各商品の商品評価値を算出する。例えば、算出部133は、上記の式(1)により商品の商品評価値を算出する。
図1の例では、算出部133は、評価情報RL1に示すように、レイアウトLT1における各商品A〜商品Dの商品評価値を算出する。例えば、算出部133は、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された商品Aの接触数「30」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を算出する。具体的には、算出部133は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を「3(=30/1000*100)」と算出する。
また、算出部133は、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された商品Bの接触数「50」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された際の商品Bの商品評価値を算出する。具体的には、算出部133は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された際の商品Bの商品評価値を「5(=50/1000*100)」と算出する。
また、算出部133は、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された商品Cの接触数「5」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を算出する。具体的には、算出部133は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を「0.5(=5/1000*100)」と算出する。
また、算出部133は、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された商品Dの接触数「15」を来店数「1000」で除算することにより、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を算出する。具体的には、算出部133は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を「1.5(=15/1000*100)」と算出する。
そして、算出部133は、レイアウトLT1の位置PS1〜位置PS4に陳列された各商品A〜商品Dの商品評価値に基づいてレイアウトLT1のレイアウト評価値を算出する。例えば、算出部133は、各商品の商品評価値の平均値をレイアウト評価値として算出する。例えば、算出部133は、上記の式(4)によりレイアウトの商品評価値を算出する。
図1の例では、算出部133は、評価情報RL1に示すように、レイアウトLT1における商品A〜商品Dの商品評価値の合計「10(=3+5+0.5+1.5)」を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT1のレイアウト評価値を算出する。具体的には、算出部133は、上記の式(4)を用いて、レイアウトLT1のレイアウト評価値を「2.5(=10/4)」と算出する。
また、図1の例では、算出部133は、レイアウトLT1と同様に、レイアウトLT2、レイアウトLT3についてもレイアウト評価値を算出する。図1の例では、算出部133は、レイアウトLT2のレイアウト評価値を「2.5」と算出し、レイアウトLT3のレイアウト評価値を「3」と算出する。
(生成部134)
生成部134は、種々の情報を生成する。例えば、生成部134は、商品評価値やレイアウト評価値に関する各種情報を生成する。生成部134は、算出部133により算出された商品評価値やレイアウト評価値に基づく各種情報を生成する。例えば、生成部134は、外部の情報処理装置へ提供する情報を生成する。
生成部134は、算出部133により算出されたレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値に基づいて、外部の情報処理装置へ提供する情報を生成してもよい。例えば、生成部134は、レイアウトLT1のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT2のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT3のレイアウト評価値が「3」であることを示すレイアウト評価情報を生成する。例えば、生成部134は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3を識別する情報と、各レイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値とを対応づけた一覧情報を生成する。
(提供部135)
提供部135は、種々の情報を提供する。例えば、提供部135は、ユーザ端末10や店舗端末20等の外部装置に各種情報を提供する。例えば、提供部135は、ユーザ端末10や店舗端末20等の外部装置に各種情報を送信する。例えば、提供部135は、ユーザ端末10や店舗端末20等の外部装置に各種情報を配信する。
例えば、提供部135は、店舗に評価情報を提供する。例えば、提供部135は、算出したレイアウトの評価値を店舗端末20へ送信する。また、例えば、提供部135は、算出したレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値を外部の情報処理装置へ提供する。例えば、提供部135は、算出したレイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値をX店舗の店舗端末20へ送信する。
例えば、提供部135は、生成部134により生成されたレイアウト評価情報をX店舗の店舗端末20へ送信する。例えば、提供部135は、レイアウトLT1のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT2のレイアウト評価値が「2.5」であり、レイアウトLT3のレイアウト評価値が「3」であることを示すレイアウト評価情報をX店舗の店舗端末20へ送信する。例えば、提供部135は、生成部134により生成された一覧情報をX店舗の店舗端末20へ送信する。例えば、提供部135は、レイアウトLT1〜レイアウトLT3を識別する情報と、各レイアウトLT1〜レイアウトLT3のレイアウト評価値とを対応づけた一覧情報をX店舗の店舗端末20へ送信する。
〔3.算出処理のフロー〕
ここで、図10を用いて、実施形態に係る算出装置100による算出処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る算出処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、算出装置100は、実店舗の陳列商品のレイアウトに関する情報を取得する(ステップS101)。図1の例では、算出装置100は、棚SC1の位置PS1には、商品Aが陳列され、棚SC1の位置PS2には、商品Bが陳列され、棚SC1の位置PS3には、商品Cが陳列され、棚SC1の位置PS4には、商品Dが陳列されるレイアウトLT1に関する情報を取得する。
また、算出装置100は、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った行動対象商品を示す情報を取得する(ステップS102)。図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT1において位置PS1に配置された商品Aへの接触ユーザ数は30人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT1において位置PS2に配置された商品Bへの接触ユーザ数は50人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT1において位置PS3に配置された商品Cへの接触ユーザ数は5人であることを示す情報を取得する。また、算出装置100は、レイアウトLT1において位置PS4に配置された商品Dへの接触ユーザ数は15人であることを示す情報を取得する。
そして、算出装置100は、取得した情報から各陳列商品の評価値を算出する(ステップS103)。図1の例では、算出装置100は、上記の式(1)を用いて、レイアウトLT1の位置PS1に陳列された際の商品Aの商品評価値を「3」と算出する。また、算出装置100は、レイアウトLT1の位置PS2に陳列された際の商品Bの商品評価値を「5」と算出し、レイアウトLT1の位置PS3に陳列された際の商品Cの商品評価値を「0.5」と算出し、レイアウトLT1の位置PS4に陳列された際の商品Dの商品評価値を「1.5」と算出する。
そして、算出装置100は、算出した各陳列商品の評価値に基づいて、レイアウトの評価値を算出する(ステップS104)。図1の例では、算出装置100は、レイアウトLT1における商品A〜商品Dの商品評価値の合計「10」を陳列商品数「4」で除算することにより、レイアウトLT1のレイアウト評価値を「2.5」と算出する。
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る算出装置100は、取得部131と、算出部133とを有する。取得部131は、実店舗において陳列される商品である陳列商品のレイアウトに関する情報と、陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品である行動対象商品を示す情報とを取得する。算出部133は、取得部131により取得された行動対象商品を示す情報に基づいて、レイアウトに関する評価を示す評価値を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、実店舗において陳列される商品である陳列商品のレイアウトに関する情報と、陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品である行動対象商品を示す情報を用いることにより、ユーザが行動を行ったかどうかに基づいて、レイアウトに関する評価を示す評価値を算出することができるため、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、実店舗に配置された所定のセンサにより検知された行動対象商品を示す情報を取得する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、実店舗に配置された所定のセンサにより検知された行動対象商品を示す情報を取得することにより、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、所定の期間において実店舗に入店したユーザである入店ユーザの数を示す情報と、所定の期間において所定の行動を行ったユーザである行動ユーザの数を示す情報とを取得する。算出部133は、入店ユーザの数と、行動ユーザの数とに基づいて、評価値を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、入店ユーザの数と、行動ユーザの数とに基づいて、評価値を算出することにより、実際に入店したユーザのうち、どの程度のユーザが行動を行ったかに基づいて評価を算出できるため、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、所定の期間において実店舗に入店したユーザである入店ユーザの数を示す情報と、所定の期間において一の行動対象商品に対して所定の行動を行ったユーザである行動ユーザの数を示す情報とを取得する。算出部133は、入店ユーザの数と、行動ユーザの数とに基づいて、一の行動対象商品に関する評価値を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、入店ユーザの数と、行動ユーザの数とに基づいて、一の行動対象商品に関する評価値を算出することにより、実際に入店したユーザのうち、どの程度のユーザが行動を行ったかに基づいて、そのレイアウトにおける商品の評価を算出できるため、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、陳列商品の配置が異なる複数のレイアウトに関する情報と、複数のレイアウトごとの行動対象商品を示す情報とを取得する。算出部133は、取得部131により取得された複数のレイアウトごとの行動対象商品を示す情報に基づいて、複数のレイアウトごとの評価値を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、複数のレイアウトごとの評価値を算出することにより、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。このように、算出装置100は、各レイアウトについて個別にその評価値を算出することができるため、レイアウト間での比較が可能となる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、ユーザが接触した行動対象商品を示す情報を取得する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、ユーザが接触した行動対象商品を示す情報を取得することにより、ユーザが商品に接触したか否かに基づいて、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、ユーザが手に取った行動対象商品を示す情報を取得する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、ユーザが手に取った行動対象商品を示す情報を取得することにより、ユーザが商品に接触したか否かに基づいて、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、ユーザが手に取った行動対象商品を示す情報を取得する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、ユーザが手に取った行動対象商品を示す情報を取得することにより、ユーザが商品を手に取ったか否かに基づいて、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、ユーザが購入した行動対象商品を示す情報を取得する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、ユーザが購入した行動対象商品を示す情報を取得することにより、ユーザが商品を購入したか否かに基づいて、実店舗における商品のレイアウトに関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、実店舗において陳列される商品である陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品である行動対象商品を示す情報を取得する。算出部133は、取得部131により取得された行動対象商品を示す情報に基づいて、行動対象商品に関する評価を示す評価値を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、実店舗において陳列される商品である陳列商品のうち、実店舗に入店したユーザが所定の行動を行った商品である行動対象商品を示す情報を用いることにより、ユーザが行動を行ったかどうかに基づいて、商品に関する評価を示す評価値を算出することができるため、実店舗における商品に関する評価を適切に算出することができる。
また、実施形態に係る算出装置100において、取得部131は、陳列商品のレイアウトに関する情報を取得する。算出部133は、取得部131により取得されたレイアウトに関する情報に基づいて、行動対象商品の前記評価値を算出する。
これにより、実施形態に係る算出装置100は、レイアウトに関する情報に基づいて、行動対象商品の前記評価値を算出することにより、商品の配置位置等のレイアウトを加味して、商品に関する評価を示す評価値を算出することができるため、実店舗における商品に関する評価を適切に算出することができる。
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る算出装置100は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、算出装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る算出装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に生成することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。