JP6775174B2 - 素子チップの製造方法 - Google Patents
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Description
(搬送キャリア)
図1(a)は、基板1とこれを保持する搬送キャリア10とを概略的に示す上面図である。図1(b)は、基板1および搬送キャリア10の図1(a)に示すB−B線での断面図である。図1(a)に示すように、搬送キャリア10は、フレーム2および保持テープ3を備えている。保持テープ3は、その外周部がフレーム2に固定されている。基板1は、保持テープ3に貼り付けられている。
なお、図1では、基板1およびフレーム2が略円形である場合を図示するが、基板およびフレームの形状は、特に限定されない。
基板1は、プラズマエッチングの対象物である。基板1は、様々な回路部材であり得るため、特に限定されないが、シリコンウエハのような半導体基板、フレキシブルプリント基板のような樹脂基板、セラミックス基板などが挙げられる。半導体基板を構成する半導体としては、例えば、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)等が挙げられる。
スプレー工程および膜形成工程は、スプレー塗布装置により行うことができる。スプレー塗布装置は、レジスト溶液を噴霧できるものであればよい。スプレー塗布装置は、インクジェット方式でもよく、静電スプレー方式でもよい。インクジェット方式とは、レジスト溶液の粒子を基板の第1の面に向けて飛ばして堆積させる方式である。静電スプレー方式は、帯電させたレジスト溶液を、逆極性を有する基板の第1の面に噴霧する方式である。
次に、プラズマエッチングを行う際に使用されるドライエッチング装置の一例について説明する。ただし、ドライエッチング装置はこれに限定されるものではない。
次に、図4に示されるフローチャートと、図5A、Bに示す模式的な工程図を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る素子チップの製造方法の一例について説明する。ここでは、シリコンウエハのような半導体基板を個片化する場合について説明する。
まず、半導体基板1が準備される(図4(a)、図5A(a))。半導体基板1は、第1の面1aおよびその反対側の第2の面1bを有するとともに、複数の素子領域R1と、複数の素子領域R1を画定する分割領域R2とを備えている。第1の面1aは、後続の工程においてレジスト膜が形成される面である。
次に、スプレー塗布装置を用いて、半導体基板1の第1の面1aに向けて、レジスト溶液をスプレーする(図4(c)、図5A(c))。スプレー塗布装置のノズル20からレジスト溶液を噴霧することで、ノズル20と第1の面1aとの間の空間(例えば大気中)にレジスト溶液の微小な粒子26が生成する。
レジスト溶液の粒子は、ノズル20と第1の面1aとの間の空間を浮遊する間に、溶媒を揮発させ、レジスト成分の濃度が十分に高められた状態で基板1の第1の面1aに堆積する。これにより、残留する溶媒量が十分に低減されレジスト膜28が形成される(図4(c)、図5A(c))。このとき、レジスト膜28中に残留する溶媒の量は、例えば5質量%〜20質量%になるように制御される。
次に、レジスト膜28をパターニングして、基板1の第1の面1aにおいて、分割領域R2を露出させる。例えば、レジスト膜28への露光、現像液による現像、現像後の洗浄が行われる。これにより、所定のレジストパターン28pが形成される(図4(d)、図5A(d))。パターニング工程の開始から終了までの期間においても、基板1および保持テープ3の温度は50℃以下に維持される。
次に、基板1の分割領域R2をプラズマでエッチングする。まず、第1の面1aにレジストパターン28pが形成され、かつ搬送キャリア10の保持テープ3に保持された基板1を、ドライエッチング装置100が備える真空チャンバ103の内側の処理空間に搬入し、ステージ111上に載置する(図3)。
次に、レジストパターン28pを除去するアッシング工程を行ってもよい(図4(f)、図5B(f))。アッシング工程は、エッチング工程が行われた処理空間内で引き続き行うことができる。アッシングガス(例えば、酸素ガス)は、ガス導入口103aを介してアッシングガス源113から処理空間内に導入される。所定圧力に維持された処理空間内に高周波電力を供給すると、プラズマが発生し、素子チップ11の表面からレジストパターン28pが除去される。
次に、図6に示されるフローチャートと図7A、Bに示す模式的な工程図を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る素子チップの製造方法の一例について説明する。ここでは、半導体基板1の第1の面1aに、回路層が形成されている場合について説明する。
まず、半導体基板1が準備される(図6(a)、図7A(a))。半導体基板1の第1の面1aの複数の素子領域R1には、それぞれ回路層が形成されている。回路層の構造は特に限定されないが、ここでは、回路層が、多層配線層30と、多層配線層30を保護する絶縁性の保護層31と、多層配線層30の端子部に接続された突起状のバンプ32とを具備する場合について説明する。
まず、第1の面1aに多層配線層30が形成された半導体基板1が供給される(図6(a−1)、図8A(a−1))。次に、多層配線層30の端子部以外に保護層31が形成され、引き続き、保護層31から露出する端子部に突起状のバンプ32が形成される(図6(a−2)図8A(a−2))。これにより、多層配線層30、保護層31、バンプ32を具備する回路層が形成される。
次に、スプレー塗布装置を用いて、半導体基板1の回路層を具備する第1の面1aに向けて、レジスト溶液をスプレーする(図6(c)、図7A(c))。これにより、スプレー塗布装置のノズル20と第1の面1aとの間の空間に、レジスト溶液の微小な粒子26が生成する。
レジスト溶液の粒子は、溶媒の揮発によりレジスト成分の濃度が十分に高められた状態で、基板1の第1の面1aに堆積し、レジスト膜28を形成する(図6(c)、図7A(c))。堆積したレジスト成分は、既に流動性をほとんど有さないため、突起状のバンプ32の表面にも堆積し、その場に留まってバンプ32の表面を被覆する。すなわち、本実施形態に係る膜形成工程では、半導体基板1の第1の面1aが回路層を有し、そのため第1の面1aが複雑な表面形状を有する場合でも、薄いレジスト膜28で第1の面1aを過不足なく覆うことができる。
次に、レジスト膜28をパターニングして、基板1の第1の面1aにおいて、分割領域R2を露出させる。これにより、所定のレジストパターン28pが形成される(図6(d)、図7A(d))。
次に、基板1の分割領域R2をプラズマでエッチングする(図6(e)、図7B(e))。このとき、回路層から突出するバンプ32の先端までがレジストパターン28pで覆われているため、プラズマによってバンプ32が浸食されることがない。
次に、レジストパターン28pを除去するアッシング工程が行われる(図6(f)、図7B(f))。これにより、回路層を具備する複数の素子チップ11が得られる。
Claims (3)
- 第1の面および前記第1の面の反対側の第2の面を備えるとともに、複数の素子領域と、前記複数の素子領域を画定する分割領域と、を備え、かつ前記第2の面が保持テープで保持されている基板を準備する準備工程と、
レジスト成分と溶媒とを含むレジスト溶液を前記基板の前記第1の面に向けてノズルからスプレーすることにより、前記ノズルと前記基板の前記第1の面との間の空間に前記レジスト溶液の粒子を生成させるスプレー工程と、
前記スプレー工程で生成された前記粒子が前記基板の前記第1の面に到達する間に前記粒子から前記溶媒の一部を揮発させてから、前記粒子に含まれる前記レジスト成分を前記保持テープで保持された前記基板の前記第1の面に堆積させて、膜中に残留する前記溶媒の量が5質量%〜20質量%になるように、レジスト膜を形成する膜形成工程と、
前記レジスト膜をパターニングして、前記基板の前記第1の面において、前記分割領域を露出させるパターニング工程と、
前記露出させた分割領域を前記第1の面からプラズマによりエッチングするエッチング工程と、を有する、素子チップの製造方法。 - 前記素子領域がバンプを備え、
前記膜形成工程において、前記レジスト膜が前記バンプの表面を覆うように形成される、請求項1に記載の素子チップの製造方法。 - 前記スプレー工程において、前記レジスト溶液に含まれる溶媒の含有量が15質量%〜50質量%であり、
前記スプレー工程が、前記ノズルの最先端と前記基板の前記第1の面との距離が20mm〜150mmの状態で行われる、請求項1または2に記載の素子チップの製造方法。
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