JP6774986B2 - 管理システム、及び管理プログラム - Google Patents
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Description
請求項4に記載の管理システムは、請求項3記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させる場合に、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させることを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置に表示する。
請求項5に記載の管理システムは、請求項1から4の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、少なくとも前記指示者及び前記実行者の相互間で前記タスクを連携させて管理する処理、を前記管理処理として行う。
請求項7に記載の管理システムは、請求項1から6の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記タスクの状態を管理する処理、を前記管理処理として行う。
また、実行者がタスクを実行したことを確認する依頼を指示者に行ってから、当該依頼に応じて指示者がタスクを実行したことを確認するまでの間においてタスクを管理することにより、例えば、タスクの確認漏れを防止する事が可能となり、また、タスクの実行品質の管理を行う事が可能となる。
請求項3に記載の管理システムによれば、タスクの実行結果が不適切であるものと判断した場合に差し戻して、タスクを実行者に再度実行させることにより、例えば、タスクの実行品質を向上させる事が可能となる。
また、実行者がタスクを実行したことを確認する依頼を指示者に行ってから、当該依頼に応じて指示者がタスクを実行したことを確認するまでの間においてタスクを管理することにより、例えば、タスクの確認漏れを防止する事が可能となり、また、タスクの実行品質の管理を行う事が可能となる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム、及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、タスクを管理するシステムであり、例えば、タスクを管理するための専用システム、あるいは、汎用的に用いられるシステムに対してタスクを管理するための機能を実装することにより実現されるシステム等を含む概念である。また、管理システムの適用場面は任意であり、例えば、各種調整作業(鳶、土工、左官、及び鍛冶の間の調整作業)に関する仕事、検査指摘事項対応に関する仕事、是正対応に関する仕事、及びトラブル対応に関する仕事等を管理する場面に適用してもよいし、あるいは、計画タスクの実行管理に適用してもよい。一例としては、工程計画をワークブレークダウンストラクチャーの要領で事前に細かく分解する取り組みがみられるが、このデータをタスクとして取り込んで、進捗管理に活用してもよい。また、管理システムは、例えば、管理手段を備える。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る管理システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図であり、図2は、端末装置を機能概念的に示すブロック図である。管理システム100は、例えば、端末装置1、及びサーバ装置2を備える。なお、端末装置1の個数は任意であるが、ここでは、例えば、4個の端末装置101〜104を具体的に図示して説明し、特に、相互に区別する必要がない場合、端末装置1と総称する。
端末装置1は、携帯端末であり、例えば、建築現場のユーザによって携帯されるタブレット端末であり、一例としては、図2に示すように、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、位置検出部14、カメラ15、記録部16、及び制御部17を備える。
通信部11は、他の機器との間で通信を行う通信手段である。この通信部11の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の無線通信回路等を備えて構成することができる。
タッチパッド12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド12の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
ディスプレイ13は、制御部17の制御に基づいて各種の画像を表示する画像表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド12とディスプレイ13とをタッチパネルとして一体形成しても構わない。
位置検出部14は、端末装置1の位置を検出する検出手段である。この位置検出部14の具体的な構成は任意であるが、例えば、建物外において、GPS衛星からの電波を受信して、受信した電波に基づいて位置を検出する手段や、建物内において、所定の強度の電波を出力するビーコンを所定間隔毎に設けて、当該ビーコンからの電波に基づいて位置を検出する手段等を用いることができる。なお、これらの各手段は公知であるが、特に、ビーコンからの電波を用いる手段については、各ビーコンが自己のIDを電波にて出力するように構成した上で、各ビーコンの固定位置を含む地図情報を端末装置1に記録した上で、ビーコンからの電波を受信した場合に、地図情報参照し、当該電波のIDや強度に着目して、電波を出力したビーコンを特定した上で、特定したビーコンの位置に対応する位置を端末装置1の位置として検出する手段を用いてもよい。
カメラ15は、撮像を行って画像を取得する撮像手段である。このカメラ15が撮像した画像は制御部17に入力されて、記録部16に適宜記録される。なお、カメラ15の具体的な構成は任意で、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の公知の撮像素子、及び魚眼レンズやプリズム等の公知の光学系部品を用いて構成されている。
記録部16は、端末装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリ(図示省略)を用いて構成されている。ただし、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、ハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の記録部も同様とする)。
ユーザ情報DB161は、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。ユーザ情報とは、管理システム100のユーザを特定する情報であり、具体的には、ユーザが携帯する端末装置1を特定する情報である。図3は、ユーザ情報を例示した図であり、図4は、管理システムのユーザの組織図である。なお、図3においては、一部の情報の図示を省略しており、当該省略している情報を「・・・」にて図示する(他の各図も同様である)。図3に示すように、ユーザ情報は、例えば、項目「氏名情報」、項目「役職情報」、及び項目「端末ID」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。項目「氏名情報」に対応する情報は、ユーザの氏名を特定する氏名情報である(図3では、図4の組織に所属するユーザの氏名であり、「AA AA」等)。項目「役職情報」に対応する情報は、ユーザが所属する組織における当該ユーザの役職を特定する役職情報である(図3では、図4の組織における役職であり、工事の担当者であることを特定する「工事担当」等)。項目「端末ID」に対応する情報は、ユーザが携帯する端末装置1を一意に識別する端末識別情報(以下、識別情報を「ID」と称する)である。なお、ここでは、図1の端末装置101〜104について、端末IDとして「IDd001」〜「IDd004」が設定されて記録されていることとし、図3の端末IDは、この「IDd001」〜「IDd004」等が記録されている。そして、このようなユーザ情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、通信部11又はタッチパッド12を介して情報を受け付けることにより格納される。
端末側タスク内容情報DB162は、端末側タスク内容情報を格納する端末側タスク内容情報格納手段である。端末側タスク内容情報とは、タスクの内容を特定する情報である。図5は、端末側タスク内容情報を例示した図である。なお、実際には、端末装置101〜104等においては、自己に関連する情報が格納されており、つまり、相互に同様な情報又は相互に異なる情報が格納されているが、ここでは、図5の端末側タスク内容情報を代表して説明する。
端末側タスク状態情報DB163は、端末側タスク状態情報を格納する端末側タスク状態情報格納手段である。端末側タスク状態情報とは、タスクの状態に関する情報を特定する情報である。図6は、端末側タスク状態情報を例示した図である。なお、実際には、端末装置101〜104等においては、自己に関連する情報が格納されており、つまり、相互に同様な情報又は相互に異なる情報が格納されているが、ここでは、図6の端末側タスク状態情報を代表して説明する。
制御部17は、端末装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置1にインストールされることで、制御部17の各部を実質的に構成する(他の制御部も同様とする)。
サーバ装置2は、例えば、管理センター又は管理室等に設置されているサーバコンピュータであり、一例としては、図1に示すように、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
通信部21は、他の機器との間で通信を行う通信手段である。この通信部21の具体的な構成は任意であるが、例えば、端末装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。また、この記録部22は、例えば、ユーザ情報DB221、サーバ側タスク内容情報DB222、及びサーバ側タスク状態情報DB223を備える。
ユーザ情報DB221は、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。ユーザ情報とは、端末装置1のユーザ情報DB161に格納されている図3のユーザ情報と同様である。
サーバ側タスク内容情報DB222は、サーバ側タスク内容情報を格納するサーバ側タスク内容情報格納手段である。サーバ側タスク内容情報とは、タスクの内容を特定する情報である。図7は、サーバ側タスク内容情報を例示した図である。図7に示すように、サーバ側タスク内容情報は、例えば、項目「タスクID」、項目「タスク名情報」、項目「指示者情報」、項目「実行者情報」、項目「期限情報」、項目「画像情報」、及び項目「内容情報」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。なお、この各項目に対応する情報は、図5の同一名称と情報であり、各端末装置1(つまり、端末装置101〜104等)の端末側タスク内容情報と同様な情報が格納されている。
サーバ側タスク状態情報DB223は、サーバ側タスク状態情報を格納するサーバ側タスク状態情報格納手段である。サーバ側タスク状態情報とは、タスクの状態に関する情報を特定する情報である。図8は、サーバ側タスク状態情報を例示した図である。図8に示すように、サーバ側タスク状態情報は、例えば、項目「タスクID」、項目「指示日時情報」、項目「完了日時情報」、項目「実行者側開封情報」、項目「指示者側開封情報」、及び項目「進捗情報」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。なお、この各項目に対応する情報は、図6の同一名称と情報であり、各端末装置1(つまり、端末装置101〜104等)の端末側タスク状態情報と同様な情報が格納されている。
制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段であり、例えば、管理処理を行う管理手段である。なお、この制御部23の管理手段としての処理については、後述する。
続いて、本実施の形態に係る管理システム100によって実行される処理について説明する。具体的には、表示処理及びタスク管理処理について説明する。
まず、表示処理について説明する。「表示処理」とは、管理処理であり、概略的には、端末装置1において行われる処理であり、例えば、ディスプレイ13の画面を表示する処理である。ここでは、代表的な各種画面に関連付けて表示処理を説明する。
まず、新規作成画面について説明する。図9は、新規作成画面の表示例である。この図9の新規作成画面は、指示者がタスクを新たに作成する場合に表示される画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作を行うことにより表示される画面であり、一例としては、タスク名欄31、指示者名欄32、実行者名欄33、期限欄34、画像欄35、及び内容欄36を備える。この新規作成画面の各欄は、図5の端末側タスク内容情報のタスクID以外の各情報を入力するために欄であり、タッチパッド12を介してタップすることにより、各欄に対応する情報を入力する欄である。
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、新規作成画面を表示する操作)を行った場合に、制御部17が、図9の新規作成画面を生成してディスプレイ13に表示する。特に、指示者名欄32については、自己の端末IDを取得し、図3のユーザ情報において、当該取得した端末IDに対応する氏名情報を特定し、特定した氏名情報を表示する。
次に、実行タスク画面について説明する。図10は、実行タスク画面の表示例であり、図11は、指示タスク画面の表示例であり、図12は、完了タスク画面の表示例である。図10の実行タスク画面は、前述の実行タスクを表示する画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「実行タスク」画像のタップ)を行うことにより表示される画面であり、一例としては、表示欄41、及び操作欄42を備える。
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「実行タスク」画像のタップする操作)を行った場合に、制御部17が、自己の記録部16に記録されている各情報に基づいて、実行タスク画面を生成してディスプレイ13に表示する。
次に、指示タスク画面について説明する。図11の指示タスク画面は、前述の指示タスクを表示する画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「指示タスク」画像のタップ)を行うことにより表示される画面であり、一例としては、表示欄41、及び操作欄42を備える。なお、図11の指示タスク画面においては、図10の実行タスク画面と同様な情報が同様な形式にて表示されるので、表示される各情には符号を付さずに説明する。
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「指示タスク」画像のタップする操作)を行った場合に、制御部17が、自己の記録部16に記録されている各情報に基づいて、指示タスク画面を生成してディスプレイ13に表示する。
次に、完了タスク画面について説明する。図12の完了タスク画面は、前述の完了タスクを表示する画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「完了タスク」画像のタップ)を行うことにより表示される画面であり、一例としては、表示欄41、及び操作欄42を備える。
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「完了タスク」画像のタップする操作)を行った場合に、制御部17が、自己の記録部16に記録されている各情報に基づいて、完了タスク画面を生成してディスプレイ13に表示する。
次に、タスク管理処理について説明する。「タスク管理処理」とは、管理処理であり、概略的には、管理システム100において行われる処理であり、例えば、各種データの送受信等を行う処理である。図13は、タスク管理処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この管理処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、管理システム100の電源をオンした後に起動することとして、当該処理が起動されたところから説明する。
また、タスク管理処理において、タスクの管理を強制的に完了する場合、指示者が、指示者側詳細画面(不図示)の「削除」ボタンを押下することにより、タスクが完了することになる。この場合、端末装置104の制御部17が、「削除」ボタンがタップされたタスクに対応する進捗情報として「完了」を記録して更新し、また、端末装置101と通信を行うことにより、端末装置101側の進捗情報についても「完了」を記録して更新することにより、強制的に完了する。そして、開封後にタスクを強制的に完了する場合、図16の各表示例を表示することなる。
また、タスク管理処理において、指示者及び実行者が相互に同一のユーザである場合も想定されるが、この場合、ユーザがタスクを生成して、生成したタスクを実行した後に、タスクを完了するための操作を行うことになるので、図17の各表示例を表示することなる。これにて、タスク管理処理の説明を終了する。
本実施の形態によれば、タスクに対する権限に基づいてタスクを管理することにより、例えば、タスクに対する権限に応じてタスクを効率的に行う事が可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、端末装置1の少なくとも一部の機能をサーバ装置2に設けたり、あるいは、逆に、サーバ装置2の少なくとも一部の機能を端末装置1に設けたりしてもよい。また、例えば、各端末装置1の間の通信において、サーバ装置2の中継が不要である場合、サーバ装置2を省略してもよい。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
また、上記実施の形態の図10の実行タスク数ラベル421、及び指示タスク数ラベル422については、本日期限のタスクの個数及び期限を過ぎたタスクの個数を表示するものと説明したが、これに限らず、ユーザが設定した条件(例えば、期限が明日か又は本日のタスクの合計個数を表示する、あるいは、進捗状態が「差し戻し」又は「再確認中」であるタスクの合計個数を表示する等の任意の条件)に該当するタスクの個数を表示してもよい。
また、上記実施の形態の管理システム100にて実現される機能を実行するアプリケーションを端末装置1にインストールした場合において、当該アプリケーションの画面を開くためのアイコンをディスプレイ13に表示し、図10の実行タスク数ラベル421又は指示タスク数ラベル422の如きアイコンバッジを、当該アイコンの周囲又は一部に表示してもよい。このように構成した場合、当該アプリケーションの画面を開いていない状態でも、期限間近又は過ぎた優先度が高いタスクの存在と当該タスクの数をユーザに知らせることが可能となる。
また、管理システム100が、タスクを実行するべき位置と関連付けてタスクを管理する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、図5又は図6のタスクIDに対して、実行位置情報を関連付けて格納した上で、端末装置1の制御部17が、当該実行位置情報に基づいて処理を行うように構成してもよい。なお、「実行位置情報」とは、タスクを実行するべき位置であり、具体的には、位置検出部14にて検出可能な位置であり、例えば、建物8階A工区等である。そして、図13のSA1において説明した場合と同様にして、指示者が実行位置情報も入力することにより、当該実行位置情報が記録されることとする。そして、図13のSB3にて確認依頼を行う場合に、実行者の端末装置1の制御部17が、位置検出部14が検出した自己の位置を取得し、取得した位置と前述の記録された実行位置情報が特定する位置とを比較して、これらの位置が一致している場合に、確認依頼信号を送信し、一致していない場合に、確認依頼信号を送信しないように構成してもよい。このように構成した場合、タスクを実行するべき位置と関連付けてタスクを管理することにより、例えば、タスクを当該タスクに対応する場所で行ったことを示すことができるので、タスクの実行に関する信頼性を向上させる事が可能となる。
また、管理システム100が、タスクを実行するために移動するべきルートを出力する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、前述の「(第4の管理処理について)」で説明した場合と同様にして、図5又は図6のタスクIDに対して、実行位置情報を関連付けて格納した上で、端末装置1の制御部17が、当該実行位置情報を含む図5又は図6の各情報に基づいて、実行者がタスクを実行するために移動するべきルートを生成して、生成したルートをディスプレイ13に表示して出力してもよい。ここでのルートの具体的な生成手法は任意であるが、例えば、期限情報に着目して、期限情報が現在日時に近いものから遠いもの順にタスクを実行する(なお、期限を過ぎているものは、過ぎていないものより先に実行する)ルートを生成してもよいし、又は、期限がくるまでに比較的時間に余裕がある場合、実行者の移動距離が短くなるようにルートを生成してもよいし、又は、管理システム100が適用される建築現場の作業の作業場所を避けることより、当該作業の邪魔にならないようにルートを生成してもよい。このように構成した場合、タスクを実行するために移動するべきルートを出力することにより、例えば、経験年数に関わらずに適切なルートにて移動することができるので、タスクを効率的に実行する事が可能となる。
また、管理システム100が、実行者又は指示者に携帯される端末装置の位置に対応付けられているタスクを特定し、特定した当該タスクを端末装置に出力する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、まず、前述の「(第4の管理処理について)」で説明した場合と同様にして、図5又は図6のタスクIDに対して、実行位置情報を関連付けて格納することにより、図7又は図8のタスクIDに対しても、実行位置情報を関連付けて格納し、また、端末装置1が位置検出部14にて検出した自己の位置及び端末IDを常時サーバ装置2に送信するようにして、サーバ装置2側で端末装置1の位置をリアルタイムで把握できるように構成する。そして、サーバ装置2の制御部23が、端末装置1の位置を取得した場合に、図7又は図8の各情報を参照して、当該取得した位置に対応付けられているタスクIDを特定し、特定したタスクIDに関連する情報を送信して(つまり、プッシュ送信して)、当該端末装置1のディスプレイ13に当該タスクを表示してもよい。なお、ここでの「取得した位置に対応付けられているタスクID」とは、取得した位置と実行位置情報が特定する位置とが相互に一致している場合、及び、これらの各位置が相互に周辺位置である場合(つまり、各位置の間の距離が所定距離(例えば、3m〜5m等)以内である場合等を含む冗長性をもたせた概念である。また、ディスプレイ13に当該タスクを表示する場合、指示者に気付かせるために、端末装置1の不図示のスピーカーから音声メッセージ(例えば、「この付近で実行するべきタスクがあります。ディスプレイを確認してください」、あるいは、「この付近で確認するべきタスクがあります。ディスプレイを確認してください」等)又は案内音を出力してもよい。なお、この機能については、端末装置1側のみで実現してもよい。このように構成した場合、実行者又は指示者に携帯される端末装置1の位置に対応付けられているタスクを特定し、特定した当該タスクを端末装置1に出力することにより、例えば、実行者又は指示者の位置に対応するタスク(例えば、実行者又は指示者の現在位置付近にて実行又は確認できるタスク)を出力することができ、タスクの早期実行を促す事が可能となる。
また、管理システム100が、少なくとも指示者及び実行者を含む複数の構成員を有する組織において、複数の構成員と関連付けてタスクを管理する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、図7及び図8に示すように、サーバ装置2の記録部22に各ユーザのタスクに関する情報が格納されていることに着目して、サーバ装置2の制御部23が、ユーザ毎にタスク(つまり、ユーザが指示者となっているタスク、実行者となっているタスク)を集計して、各ユーザの現状のタスクの数を、サーバ装置2の不図示のディスプレイに表示したり、端末装置1と通信して当該端末装置1のディスプレイ13に表示したりしてもよい。この場合、例えば、図4に示すユーザの組織図の画像を表示した上で、表示した組織図における対応するユーザの周辺にアイコンバッジの如き形式で数を表示してもよい。なお、ここでの集計については、ユーザが指定した集計条件(例えば、本日期限のタスクの数を表示する等)に従って行われるように構成することにより、ユーザの意図に沿った情報を表示できるように構成してもよい。このように構成した場合、複数の構成員と関連付けてタスクを管理することにより、例えば、複数の構成員が存在してタスクの管理が煩雑となる可能性がある場合であっても、タスクの管理を効率的に行う事ができ、タスクを効率的に行う事が可能となる。
また、上記実施の形態では、タスクの実行者を指示者が入力する場合について説明したが、これに限らない。例えば、タスクの各情報に基づいて、端末装置1又はサーバ装置2が自動的に実行者を選択して入力するように構成してもよい。このように構成した場合、ユーザが、建築現場にて改善するべき不具合を発見して、行うべきタスクを把握したにも関わらず、当該タスクを実行する担当部署を把握できない場合においても確実にタスクを実行させることが可能となる。
また、上記実施の形態で説明した実行者及び指示者については、複数人ずつ存在する場合があるが、この場合、実施の形態で説明した新規作成画面にて複数人ずつ入力してタスクを生成した上で、タスク管理処理を行ってもよい。
また、タスクを転送してもよい。例えば、自己が実行者として割り当てられたタスクについて、他者に管理及び実行を行わせたい場合、端末装置1のタッチパッドを介する所定操作にて、指示者情報及び実行者情報を変更して送信することにより、他者に転送することができる。また、例えば、自己が実行者として割り当てられたタスクについて、自己が管理し、他者に実行を行わせたい場合、端末装置1のタッチパッドを介する所定操作にて、指示者情報を及び実行者情報を変更して送信することにより、自己が管理し、他者に実行させてもよい。なお、このように転送する場合、指示者側からのタスクに関する情報を一部変更することになるので、パスワード等にて認証が行われた場合にのみ実行できるように構成してもよい。
また、「(第7の管理処理について)」にて説明した組織図の画像については、任意の形式にて表示することができ、例えば、以下に示すように表示してもよい。図18及び図19は、組織図の表示例である。なお、図18及び図19では、説明の便宜上、図4に図示している組織とは異なる組織の図の表示例を示している。特に、図18は、各ユーザのタスクの数を表示する画面である第1組織図画面の表示例であり、また、図19は、1人のユーザ(「XX XX」のユーザ)を基準にしたタスクの数を表示する(つまり、タスクの流れを表示する)画面である第2組織図画面の表示例である。
また、「(組織図の表示例について(その1))」で説明した図18の第1組織図画面及び図19の第2組織図画面において、その他の任意の情報を表示するように構成してもよい。
また、前述の「(組織図の表示例について(その1))」及び「(組織図の表示例について(その2))」で説明した概念について、第1組織図画面及び第2組織図画面にて表示する各ラベルの情報については、ユーザが指定可能となるように構成してもよい。
付記1の管理システムは、指示者が実行者に対して指示するタスクを管理する管理システムであって、少なくとも前記指示者及び前記実行者の前記タスクに対する権限に基づいて、前記タスクを管理する管理処理を行う管理手段、を備える。
付記1に記載の管理システムによれば、タスクに対する権限に基づいてタスクを管理することにより、例えば、タスクに対する権限に応じてタスクを効率的に行う事が可能となる。
2 サーバ装置
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 位置検出部
15 カメラ
16 記録部
17 制御部
21 通信部
22 記録部
23 制御部
31 タスク名欄
32 指示者名欄
33 実行者名欄
34 期限欄
35 画像欄
36 内容欄
41 表示欄
42 操作欄
51 チェックボックス
52 タスク名ラベル
53 既読ラベル
54 期限ラベル
55 状態ラベル
56 指示日時ラベル
57 再ラベル
58 図面ボタン
61 タスク名ラベル
62 属性ラベル
63 再ラベル
64 指示日時ラベル
65 完了日時ラベル
66 図面ボタン
71 実行タスク数ラベル
81 第1転送タスク数ラベル
82 起票数ラベル
100 管理システム
101 端末装置
102 端末装置
103 端末装置
104 端末装置
161 ユーザ情報DB
162 端末側タスク内容情報DB
163 端末側タスク状態情報DB
221 ユーザ情報DB
222 サーバ側タスク内容情報DB
223 サーバ側タスク状態情報DB
421 実行タスク数ラベル
422 指示タスク数ラベル
Claims (13)
- 指示者が実行者に対して指示するタスクを管理する管理システムであって、
少なくとも前記指示者及び前記実行者の前記タスクに対する権限に基づいて、前記タスクを管理する管理処理を行う管理手段、を備え、
前記管理手段は、少なくとも、前記実行者が前記指示者によって指示された前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行ってから、当該依頼に応じて前記指示者が前記タスクを実行したことを確認するまでの間において前記管理処理を行い、
前記管理手段は、前記指示者に携帯される指示者側端末装置に対して当該指示者によって入力された前記タスクを示す情報を、前記実行者に携帯される実行者側端末装置における実行タスク画面と、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における指示タスク画面とに表示し、
前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行った後に、前記タスクを完了するための操作が前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置に対して行われた場合に、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置における前記実行タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去し、且つ、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における前記指示タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去し、
前記管理手段は、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置における前記実行タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去した場合、当該消去した前記タスクを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置における実行者側完了タスク画面であって前記実行タスク画面とは異なる前記実行者側完了タスク画面に表示し、
前記管理手段は、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における前記指示タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去した場合、当該消去した前記タスクを示す情報を、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における指示者側完了タスク画面であって前記指示タスク画面とは異なる前記指示者側完了タスク画面に表示する、
管理システム。 - 前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を行った場合に、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を行ったことを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置に表示する、
請求項1に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行った後に、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させる処理、を前記管理処理として行う、
請求項1又は2に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させる場合に、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させることを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置に表示する、
請求項3に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、少なくとも前記指示者及び前記実行者の相互間で前記タスクを連携させて管理する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から4の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、前記指示者が指示するべき前記タスクを生成してから、当該生成した前記タスクを前記実行者が実行するまでの間において前記管理処理を行う、
請求項1から5の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、前記タスクの状態を管理する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から6の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、複数の前記タスクを前記タスクの状態又は属性に基づいて集計し、集計結果を表示する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から7の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、前記タスクを実行するべき位置と関連付けて前記タスクを管理する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から8の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、前記タスクを実行するために移動するべきルートを出力する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から9の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置又は前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置の位置に対応付けられている前記タスクを特定し、特定した当該タスクを前記実行者側端末装置又は前記指示者側端末装置に出力する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から10の何れか一項に記載の管理システム。 - 前記管理手段は、少なくとも前記指示者及び前記実行者を含む複数の構成員を有する組織において、前記複数の構成員と関連付けて前記タスクを管理する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から11の何れか一項に記載の管理システム。 - 指示者が実行者に対して指示するタスクを管理する管理プログラムであって、
コンピュータを、
少なくとも前記指示者及び前記実行者の前記タスクに対する権限に基づいて、前記タスクを管理する管理処理を行う管理手段、として機能させ、
前記管理手段は、少なくとも、前記実行者が前記指示者によって指示された前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行ってから、当該依頼に応じて前記指示者が前記タスクを実行したことを確認するまでの間において前記管理処理を行い、
前記管理手段は、前記指示者に携帯される指示者側端末装置に対して当該指示者によって入力された前記タスクを示す情報を、前記実行者に携帯される実行者側端末装置における実行タスク画面と、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における指示タスク画面とに表示し、
前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行った後に、前記タスクを完了するための操作が前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置に対して行われた場合に、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置における前記実行タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去し、且つ、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における前記指示タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去し、
前記管理手段は、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置における前記実行タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去した場合、当該消去した前記タスクを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置における実行者側完了タスク画面であって前記実行タスク画面とは異なる前記実行者側完了タスク画面に表示し、
前記管理手段は、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における前記指示タスク画面に表示されている前記タスクを示す情報を消去した場合、当該消去した前記タスクを示す情報を、前記指示者に携帯される前記指示者側端末装置における指示者側完了タスク画面であって前記指示タスク画面とは異なる前記指示者側完了タスク画面に表示する、
管理プログラム。
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