JP6774606B2 - 車両用衝突検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両への衝突体の衝突を検出する車両用衝突検出装置に関するものである。
従来、車両のフロントバンパとバンパリインフォースメントとの間で車幅方向に延びるように衝突検出センサを配設した車両用衝突検出装置が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の装置では、衝突検出センサが、バンパリインフォースメントの前面に沿って延びる圧力チューブと、圧力チューブおよびバンパリインフォースメントの前方を覆うように延びるアブソーバと、圧力チューブの内部圧力を検出する圧力検出部とを有している。この装置では、車両前方に衝突体が衝突すると、フロントバンパが凹んでアブソーバが変形し、同アブソーバによって押圧されることによって圧力チューブの内圧が高くなる。こうした圧力チューブの内圧上昇を圧力検出部によって検出することによって、衝突体の衝突が検出される。
また特許文献1の装置では、フロントバンパの後面に、アブソーバの前面に向けて突出する凸部が一体に設けられている。この装置では、車両前方への衝突体の衝突時に、上記凸部によってアブソーバが押圧されて変形するようになっている。
特開2015−131589号公報
上記車両用衝突検出装置では、車幅方向に延びる凸部がフロントバンパの後面に一体に設けられているために、その分だけフロントバンパの剛性が高くなってしまう。これにより、車両前方への衝突体の衝突時においてフロントバンパやアブソーバが変形し難い構造になるため、これは衝突検出センサによる衝突検出精度の更なる向上を図るうえで問題の1つになる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、衝突検出精度の向上を図ることのできる車両用衝突検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するための車両用衝突検出装置は、車両のフロントバンパとバンパリインフォースメントとの間で車幅方向に延びるように同バンパリインフォースメントの前面に設けられて、外面が押圧されることによって出力が変化する衝突検出センサ、および、前記フロントバンパと前記衝突検出センサとの間で車幅方向に延びるように同フロントバンパの後面に取り付けられて、前記フロントバンパの後面に沿って延びるベース部と、前記ベース部から前記衝突検出センサの前面に向けて突出する形状で同ベース部に車幅方向に間隔を置いて設けられた複数の凸部とを有する押圧補助部を備える。
上記構成によれば、凸部を有する押圧補助部がフロントバンパに設けられるとはいえ、同押圧補助部における凸部が形成された部分の剛性が高くなるのに対して、2つの凸部に挟まれる部分の剛性を低くすることができる。そのため、押圧補助部における2つの凸部に挟まれた部分を曲がり易い構造にすることができる。これにより、車両前面への衝突体の衝突に際して、押圧補助部やフロントバンパが後方に凹み易くなるため、フロントバンパともども後方に移動する押圧補助部の凸部によって衝突検出センサの外面が押圧され易くなる。このように上記構成によれば、車幅方向に延びる凸部が1つのみ設けられる装置と比較して、押圧補助部およびフロントバンパを高い自由度で変形させることができるため、衝突検出センサによる衝突検出精度を向上させることができる。
上記車両用衝突検出装置において、前記押圧補助部は、前記ベース部における隣り合う2つの前記凸部に挟まれた部分において同ベース部を貫通するスリットを有することが好ましい。
上記構成によれば、押圧補助部における2つの凸部によって挟まれた部分の剛性を低くすることができるため、押圧補助部およびフロントバンパをより高い自由度で変形させることができるようになる。
上記車両用衝突検出装置において、前記凸部は中空構造であることが好ましい。
上記構成によれば、中実構造の凸部が設けられる場合と比較して、押圧補助部の軽量化を図ることができる。これにより、車両前面への衝突体の衝突時における押圧補助部の移動速度を高くしてフロントバンパの変形速度を高くすることができるため、衝突検出センサによる衝突検出精度を向上させることができる。
上記車両用衝突検出装置において、前記押圧補助部は、前記フロントバンパにおける車幅方向の中央部分を間に挟む両外側部分にそれぞれ取り付けられる。
一般に、フロントバンパは合成樹脂によって成形される。そのため、後面に複数の凸部を一体形成するなどしてフロントバンパを複雑な形状にすると、その成形に際して表面に窪み(いわゆるヒケ)が発生するおそれがある。フロントバンパにおける車幅方向の中央部分は、フロントグリルなどの装飾部材が設けられて車両外部から隠れるため、表面にヒケが発生しても問題になりにくい。これに対して、フロントバンパにおける車幅方向の外側部分は、外面が意匠面になる部分であるため、表面にヒケが発生すると商品性の低下を招いてしまう。
上記構成によれば、フロントバンパにおける車幅方向の両外側部分においては、別体に形成された押圧補助部がフロントバンパに取り付けられる。そのため、フロントバンパの表面にヒケが発生することを抑えつつ、同フロントバンパの後方に凸部を配置することができる。
上記車両用衝突検出装置において、前記凸部は、車幅方向における中央側に配置される凸部の車幅方向寸法と車幅方向における外方側に配置される凸部の車幅方向寸法とが、前記中央側に配置される凸部と前記外方側に配置される凸部との間に配置される凸部の車幅方向寸法よりも大きい。
一般に、フロントバンパの前面は、車幅方向における外方側に向かうほど後方側の位置になるように湾曲している。このことから、車両前部の車幅方向における中央部分は、衝突体の侵入角度が大きくなり易く、衝突体によってフロントバンパを押圧する力が大きくなり易いため、凸部の車幅方向寸法を大きくして押圧補助部の剛性を高くしても、フロントバンパは適度に変形するようになると云える。また、車両前部の車幅方向における外側部分は、衝突体の侵入角度が小さくなり易く、衝突体によってフロントバンパを押圧する力が小さくなり易いため、凸部の車幅方向寸法を大きくすることによって同凸部による衝突検出センサの押圧幅を大きくして、同衝突検出センサの変形量を大きくすることが好ましい。さらに、車両前部における上記中央部分と外側部分との間の中間部分は、衝突体によってフロントバンパを押圧する力が中央部分ほど大きくはないため、凸部の車幅方向寸法を小さくしてフロントバンパおよび押圧補助部の剛性を低くすることによって、同フロントバンパを確実に変形させることが好ましい。
上記構成によれば、フロントバンパの各部における実情に合わせて凸部を配置することができるため、衝突検出センサによる衝突検出精度を好適に向上させることができる。
本発明によれば、衝突検出精度の向上を図ることができる。
一実施形態の車両用衝突検出装置が適用される車両の概略構成を示す略図。 同車両の正面図。 車両前部の分解平面視構造を示す断面図。 車両前部の側断面構造を示す断面図。 押圧補助部の正面図。 押圧補助部の平面図。 押圧補助部およびその周辺の平断面構造を示す断面図。 衝突時における押圧補助部およびその周辺の平断面構造を示す断面図。
以下、車両用衝突検出装置の一実施形態について説明する。
図1および図2に示すように、車両10の前部にはフロントバンパ11が取り付けられている。車両10の前部における両外側部分には前照灯12やフォグランプ13が取り付けられている。また、車両10の前部には、その上方を覆うようにフード14が取り付けられている。
図1に示すように、車両10には、前方から衝突体が衝突した場合に上記フード14の後方を上方に持ち上げる装置(いわゆるポップアップフード装置15)が設けられている。このポップアップフード装置15は、車両10の前部に取り付けられて衝突体の衝突を検出する衝突検出センサ20と、衝突を検出したときに作動してフード14の後方を持ち上げるアクチュエータ16と、衝突検出センサ20の出力信号に基づいてアクチュエータ16の作動を制御する電子制御装置17とを備えている。そして、衝突検出センサ20によって衝突体の衝突が検出されると、これを受けて電子制御装置17がアクチュエータ16を作動させることにより、フード14の後方が上方に持ち上げられる。
以下、車両10の前部構造を具体的に説明する。
図3に示すように、車両10の前部には、前方側から順に、フロントバンパ11、押圧補助部30、衝突検出センサ20、バンパリインフォースメント18が配置されている。
フロントバンパ11は、合成樹脂材料によって形成されており、その前面が車幅方向における外方側に向かうほど後方側の位置になるように湾曲している。フロントバンパ11の車幅方向における中央部分(以下、単に「中央部分」)には前方を覆うようにフロントグリル19(図2参照)が取り付けられている。
押圧補助部30は、合成樹脂材料によって一体成形されている。押圧補助部30は、フロントバンパ11と衝突検出センサ20との間で車幅方向に延びるように、同フロントバンパ11の後面に取り付けられている。この押圧補助部30の具体構造は後に詳述する。
バンパリインフォースメント18は、車両10の骨格の前端を構成するものであり、フロントバンパ11の後方において車幅方向に延びている。
図3および図4に示すように、衝突検出センサ20は、密閉された中空構造の圧力チューブ21と、多孔質状の合成樹脂材料(発泡ウレタン等)からなるアブソーバ22と、圧力チューブ21の内圧を検出する圧力検出部23(図3)とからなる。そして、圧力チューブ21はバンパリインフォースメント18の前面に沿って延びており、アブソーバ22は圧力チューブ21およびバンパリインフォースメント18の前方を覆うように延びている。なお、圧力チューブ21およびアブソーバ22は、押圧補助部30の形成材料よりも軟質の材料からなり、同押圧補助部30(詳しくは、その凸部38[図4])によって押圧されると潰れるように変形するようになっている。
本実施形態では、車両10の前部に衝突体が衝突すると、フロントバンパ11が凹むとともにアブソーバ22が潰れるように変形する。このときアブソーバ22によって圧力チューブ21の外面が押圧されて同圧力チューブ21の内圧が高くなる。こうした圧力チューブ21の内圧上昇が圧力検出部23によって検出されて、車両10前部への衝突体の衝突が検出される。
本実施形態では、フロントバンパ11と衝突検出センサ20との間に押圧補助部30が設けられており、この押圧補助部30によって衝突検出センサ20の外面が押圧されるようになっている。
以下、押圧補助部30の具体構造について説明する。
図3に示すように、押圧補助部30は、フロントバンパ11と衝突検出センサ20との間で車幅方向に延びるように同フロントバンパ11の後面に取り付けられている。本実施形態では、押圧補助部30を2つ有しており、それら押圧補助部30は、フロントバンパ11の中央部分を車幅方向において間に挟む外側部分(以下、単に「外側部分」)にそれぞれ取り付けられている。なお2つの押圧補助部30は、基本構造が同一であり、車両10の車幅方向の中央において上下方向に延びる面を対称面として面対称の形状である。そのため以下では、2つの押圧補助部30の各部に同一の符号を付して示すとともに、車両10の右側に取り付けられる押圧補助部30の構造についてのみ説明し、車両10の左側に取り付けられる押圧補助部30の構造についての説明は割愛する。
図3および図4に示すように、押圧補助部30は、フロントバンパ11の後面と同様に湾曲した帯状のベース部31を有する。押圧補助部30は、ベース部31がフロントバンパ11の後面に沿って延びるように、同フロントバンパ11の後面に取り付けられる。
図5に示すように、押圧補助部30は、ベース部31の上部に車幅方向(図5の左右方向)に間隔を置いて設けられた2つの上部固定部32,34と、ベース部31の下部に車幅方向に間隔を置いて設けられた2つの下部固定部35,36との合計4つの固定部を有している。そして、2つの上部固定部32,34のうちの外方側(図5の左側)のもの(固定部32)は、両面テープによってフロントバンパ11の後面に接着固定されている。また、4つの固定部32,34〜36のうちの上部固定部32を除く3つの固定部34〜36は、ねじ締結によってフロントバンパ11の後面に固定される。なお、押圧補助部30における2つの上部固定部32,34に挟まれた部分と、ベース部31の車幅方向における外方側の端部とにはそれぞれ、配線などの周辺部材を留めるためのクランプ部33,37が設けられている。
図3および図4に示すように、押圧補助部30は、ベース部31から後方(詳しくは、衝突検出センサ20の前面)に向けて突出する形状の凸部38を有している。この凸部38は、ベース部31に、その長手方向(車幅方向)に間隔を置いて複数(7つ)設けられている。
図5および図6に示すように、各凸部38は、外面が略多角柱形状をなす中空構造で突出している。各凸部38の内部には格子状のリブ39が設けられている。このリブ39によって各凸部38の剛性が高くなっている。また、各凸部38は、車幅方向における中央側(図6の右側)に配置される凸部38E,38F,38Gの車幅方向寸法(L5,L6,L7)と車幅方向における外方側(図6の左側)に配置される凸部38Aの車幅方向寸法(L1)とが、それら凸部の間に配置される凸部38B,38C,38Dの車幅方向寸法(L2,L3,L4)よりも大きい。
図5に示すように、押圧補助部30は、ベース部31を貫通する複数(本実施形態では、6つ)のスリット40を有している。このスリット40は、ベース部31における隣り合う2つの凸部38に挟まれた部分において、それら凸部38の外壁に沿って延びている。
図3に示すように、こうした押圧補助部30をフロントバンパ11に取り付けることにより、車両10の前部における右側部分と左側部分とに、それぞれ複数の凸部38が車幅方向に間隔を置いて並ぶように配置される。なお、フロントバンパ11の中央部分(詳しくは、フロントグリル19が取り付けられる部分)の内面には、後方(詳しくは、衝突検出センサ20の前面)に向けて突出する凸部11Aが一体に形成されている。この凸部11Aも、車幅方向において間隔を置いて複数設けられている。
以下、こうした押圧補助部30を設けることによる作用効果について説明する。
図7に示すように、本実施形態では、衝突検出センサ20の前面に向けて突出する形状の凸部38を有する押圧補助部30がフロントバンパ11の後面に設けられている。ただし、押圧補助部30には、複数の凸部38が車幅方向において間隔を置いた位置に形成されている。また、押圧補助部30のベース部31における隣り合う2つの凸部38に挟まれた部分には、同ベース部31を貫通するスリット40が形成されている。そのため、押圧補助部30における凸部38が形成された部分の剛性が高くなるのに対して、2つの凸部38に挟まれた部分の剛性は低くなる。これにより、押圧補助部30における2つの凸部38に挟まれた部分を曲がり易い構造にすることができる。
これにより、図8に示すように、車両10前面への衝突体の衝突に際して、フロントバンパ11や押圧補助部30が後方に凹み易くなる。そのため、フロントバンパ11ともども後方に移動する押圧補助部30の凸部38によって衝突検出センサ20の外面(前面)が押圧され易くなる。このように本実施形態によれば、車幅方向に延びる凸部が1つのみ設けられる装置と比較して、押圧補助部30およびフロントバンパ11を高い自由度で変形させることができるため、衝突検出センサ20による衝突検出精度を向上させることができる。
ここで、車両10が走行中に坂道に差し掛かるなどして、フロントバンパ11の下面が路面に接触して、同フロントバンパ11の前方側が上方に持ち上げられることがある。仮にフロントバンパ11と衝突検出センサ20との距離が近く、同フロントバンパ11の一部が衝突検出センサ20の下方に配置された状態で、フロントバンパ11と衝突検出センサ20とが上下方向においてオーバーラップしていると、持ち上げられたフロントバンパ11によって衝突検出センサ20の外面が押圧されてしまう。これにより、車両10の前部に衝突体が衝突したと誤って検出されるおそれがある。なお、車両10の前部における両外側部分には前照灯12やフォグランプ13が設けられるため、車両10の前部に設けられるフロントバンパ11が複雑な形状になり易く、同フロントバンパ11と衝突検出センサ20とが上下方向においてオーバーラップし易いと云える。
この点、本実施形態では、図4に示すように、フロントバンパ11の後面に、後方に向けて突出する凸部38を有する押圧補助部30が取り付けられている。これにより、衝突検出センサ20の近傍で、フロントバンパ11や押圧補助部30が、衝突検出センサ20と上下方向においてオーバーラップしない構造になっている。そのため、路面との接触によってフロントバンパ11の前方側が上方に持ち上げられたとしても、持ち上げられたフロントバンパ11や押圧補助部30によって衝突検出センサ20の外面が押圧されて、誤って衝突が検出されることが抑えられる。
本実施形態では、フロントバンパ11が合成樹脂によって成形されるため、後面に複数の凸部を一体形成するなどしてフロントバンパ11を複雑な形状にすると、その成形に際して表面に窪み(いわゆるヒケ)が発生するおそれがある。そして、フロントバンパ11の中央部分は、フロントグリル19が設けられて車両10の外部から隠れるため、表面にヒケが発生しても問題になりにくい。これに対して、フロントバンパ11の外側部分は、外面が意匠面になる部分であるため、表面にヒケが発生すると商品性の低下を招いてしまう。
本実施形態では、図3に示すように、フロントバンパ11の中央部分、すなわちヒケの発生が問題になりにくい部分には、凸部11Aが一体に形成されている。そして、この中央部分に衝突体が衝突した場合には、上記凸部11Aによって衝突検出センサ20の外面が押圧されるようになる。
一方、フロントバンパ11の中央部分を間に挟む両外側部分においては、別体に形成された押圧補助部30がフロントバンパ11に取り付けられている。これにより、フロントバンパ11の表面にヒケが発生することを抑えつつ、同フロントバンパ11の後方に凸部38を配置することができる。そして、この外側部分に衝突体が衝突した場合には、上記凸部38によって衝突検出センサ20の外面が押圧されるようになる。
なお、フロントバンパ11の両外側部分は、周辺に前照灯12やフォグランプ13などが設けられるために複雑な形状になり易く、車両10の後方に向けて延びる凸部を一体形成することが困難である。本実施形態では、そうしたフロントバンパ11の両外側部分に、別体の押圧補助部30が取り付けられるため、後方に向けて延びる凸部38を容易に配設することができる。
本実施形態では、フロントバンパ11の前面が車幅方向における外方側に向かうほど後方側の位置になるように湾曲している。このことから、車両10前部の車幅方向における中央側の部分は、衝突体の侵入角度(図7中の「α」)が大きく(詳しくは、90度に近く)なり易く、衝突体によってフロントバンパ11を押圧する力が大きくなり易い。そのため、車両10前部の中央側の部分では、押圧補助部30の凸部38の車幅方向寸法(L5,L6,L7[図6参照])を大きくして押圧補助部30の剛性を高くしても、フロントバンパ11は適度に変形するようになる。
また、車両10前部の外方側の部分は、衝突体の侵入角度(図7中の「β」)が小さく(詳しくは、180度に近く)なり易く、衝突体によってフロントバンパ11を押圧する力が小さくなり易い。そのため、車両10前部の外方側の部分では、凸部38の車幅方向寸法(L1[図6参照])を大きくすることによって同凸部38による衝突検出センサ20の押圧幅を大きくして、同衝突検出センサ20の変形量を大きくすることが好ましい。
さらに、車両10前部における上記中央側の部分と外方側の部分との間の中間部分は、衝突体によってフロントバンパ11を押圧する力が中央側の部分ほど大きくはないため、凸部38の車幅方向寸法(L2,L3,L4[図6参照])を小さくしてフロントバンパ11および押圧補助部30の剛性を低くすることが好ましい。これにより、フロントバンパ11を確実に変形させることができる。
本実施形態では、車幅方向における中央側に配置される凸部38の車幅方向寸法(L5,L6,L7)と車幅方向における外方側に配置される凸部38の車幅方向寸法(L1)とが、それら凸部38の間に配置される凸部38の車幅方向寸法(L2,L3,L4)よりも大きくなっている。これにより、フロントバンパ11の各部における実情に合わせて凸部38を配置することができるため、衝突検出センサ20による衝突検出精度を好適に向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)フロントバンパ11の後面に沿って延びるベース部31と、同ベース部31から衝突検出センサ20の前面に向けて突出する形状で車幅方向において間隔を置いて設けられた複数の凸部38とを有する押圧補助部30がフロントバンパ11の後面に取り付けられている。これにより、車幅方向に延びる凸部が1つのみ設けられる装置と比較して、押圧補助部30およびフロントバンパ11を高い自由度で変形させることができるため、衝突検出センサ20による衝突検出精度を向上させることができる。
(2)押圧補助部30のベース部31における隣り合う2つの凸部38に挟まれた部分に、同ベース部31を貫通するスリット40を形成した。これにより、押圧補助部30における2つの凸部38によって挟まれた部分の剛性を低くすることができるため、押圧補助部30およびフロントバンパ11をより高い自由度で変形させることができるようになる。
(3)各凸部38を中空構造にしたため、中実構造の凸部38が設けられる場合と比較して、押圧補助部30の軽量化を図ることができる。これにより、車両10前面への衝突体の衝突時における押圧補助部30の移動速度を高くしてフロントバンパ11の変形速度を高くすることができるため、衝突検出センサ20による衝突検出精度を向上させることができる。
(4)フロントバンパ11における中央部分を間に挟む両外側部分には、別体に形成された押圧補助部30がフロントバンパ11に取り付けられている。そのため、フロントバンパ11の表面にヒケが発生することを抑えつつ、同フロントバンパ11の後方に凸部38を配置することができる。
(5)車幅方向における中央側に配置される凸部38E,38F,38Gの車幅方向寸法L5,L6,L7と車幅方向における外方側に配置される凸部38Aの車幅方向寸法L1とを、それら凸部の間に配置される凸部38B,38C,38Dの車幅方向寸法L2,L3,L4よりも大きくした。これにより、フロントバンパ11の各部における実情に合わせて凸部38を配置することができるため、衝突検出センサ20による衝突検出精度を好適に向上させることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・凸部38の形状としては、外面が略多角柱状をなす形状に限らず、周壁外面の少なくとも一部が曲面をなす形状など、任意の形状を採用することができる。
・凸部38の突端を、メッシュ構造にするなど、複数の貫通孔を有する壁部としてもよい。要は、凸部38の突端によって衝突検出センサ20の外面を広範囲にわたって押圧することができればよい。
・凸部38を中実構造にしてもよい。
・各凸部38の車幅方向寸法は、全ての凸部について同一寸法にするなど、任意に変更することができる。例えば、車幅方向における外方側に配置される凸部ほど車幅方向寸法が小さくなるように、各凸部の車幅方向寸法を設定してもよい。フロントバンパ11は、車幅方向における外方側の部分ほど湾曲の度合いが大きく剛性が高い。これに対して、押圧補助部30の凸部38の車幅方向寸法を車幅方向における外方側に配置されるものほど小さくすることにより、同押圧補助部30の剛性が車幅方向における外方側の部分ほど低くなる。したがって、こうした押圧補助部30をフロントバンパ11に取り付けることにより、その各部の剛性のばらつきを小さくすることが可能になる。
・押圧補助部30の各凸部38を上下方向に分割するなど、押圧補助部30に対して複数の凸部を車幅方向に並ぶように設けることに加えて、上下方向に並ぶように設けるようにしてもよい。
・スリット40を省略してもよい。
・スリット40以外の構造を採用することによって、ベース部31における隣り合う2つの凸部38間に局所的に剛性が低い部分(脆弱部)を設けるようにしてもよい。例えばベース部31における隣り合う2つの凸部38の間に、同ベース部31の厚さが局所的に薄くなる形状の溝を形成することなどが可能である。
・2つの押圧補助部30は、面対称の形状に形成することに限らず、それぞれ周辺の形状に合わせて任意の形状に形成することができる。
・車幅方向における中央部分よりも右側の部分から左側の部分まで延びる1つの押圧補助部を、フロントバンパ11の後面に取り付けるようにしてもよい。
・衝突検出センサ20としては、外面が押圧されることによって出力が変化するものであれば、任意の構造のものを採用することができる。そうした衝突検出センサとしては、例えば中空構造の圧力チャンバと同圧力チャンバの内部圧力を検出する圧力検出部とからなる衝突検出センサや、アブソーバと光ファイバと同光ファイバ内を通過する光を監視する光監視部とからなる衝突検出センサなどを挙げることができる。
10…車両、11…フロントバンパ、11A…凸部、12…前照灯、13…フォグランプ、14…フード、15…ポップアップフード装置、16…アクチュエータ、17…電子制御装置、18…バンパリインフォースメント、19…フロントグリル、20…衝突検出センサ、21…圧力チューブ、22…アブソーバ、23…圧力検出部、30…押圧補助部、31…ベース部、32,34…上部固定部、33,37…クランプ部、35,36…下部固定部、38,38A,38B,38C,38D,38E,38F,38G…凸部、39…リブ、40…スリット。

Claims (4)

  1. 車両のフロントバンパとバンパリインフォースメントとの間で車幅方向に延びるように同バンパリインフォースメントの前面に設けられて、外面が押圧されることによって出力が変化する衝突検出センサ、および、
    前記フロントバンパと前記衝突検出センサとの間で車幅方向に延びるように同フロントバンパの後面に取り付けられて、前記フロントバンパの後面に沿って延びるベース部と、前記ベース部から前記衝突検出センサの前面に向けて突出する形状で同ベース部に車幅方向に間隔を置いて設けられた複数の凸部とを有する押圧補助部を備え
    前記押圧補助部は、前記ベース部における隣り合う2つの前記凸部に挟まれた部分において同ベース部を貫通するスリットを有することを特徴とする車両用衝突検出装置。
  2. 車両のフロントバンパとバンパリインフォースメントとの間で車幅方向に延びるように同バンパリインフォースメントの前面に設けられて、外面が押圧されることによって出力が変化する衝突検出センサ、および、
    前記フロントバンパと前記衝突検出センサとの間で車幅方向に延びるように同フロントバンパの後面に取り付けられて、前記フロントバンパの後面に沿って延びるベース部と、前記ベース部から前記衝突検出センサの前面に向けて突出する形状で同ベース部に車幅方向に間隔を置いて設けられた複数の凸部とを有する押圧補助部を備え、
    前記押圧補助部は、前記フロントバンパにおける車幅方向の中央部分を間に挟む両外側部分にそれぞれ取り付けられることを特徴とする車両用衝突検出装置。
  3. 車両のフロントバンパとバンパリインフォースメントとの間で車幅方向に延びるように同バンパリインフォースメントの前面に設けられて、外面が押圧されることによって出力が変化する衝突検出センサ、および、
    前記フロントバンパと前記衝突検出センサとの間で車幅方向に延びるように同フロントバンパの後面に取り付けられて、前記フロントバンパの後面に沿って延びるベース部と、前記ベース部から前記衝突検出センサの前面に向けて突出する形状で同ベース部に車幅方向に間隔を置いて設けられた複数の凸部とを有する押圧補助部を備え、
    前記凸部は、車幅方向における中央側に配置される凸部の車幅方向寸法と車幅方向における外方側に配置される凸部の車幅方向寸法とが、前記中央側に配置される凸部と前記外方側に配置される凸部との間に配置される凸部の車幅方向寸法よりも大きいことを特徴とする車両用衝突検出装置。
  4. 請求項1に記載の車両用衝突検出装置において、
    前記凸部は中空構造であることを特徴とする車両用衝突検出装置。
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