JP6774424B2 - 変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータ - Google Patents

変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータ Download PDF

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Description

本明細書は、変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータに関する。本明細書はまた、電気機械式アクチュエータを複数与えられた変形可能ミラーに関し、特に補償光学の分野に適用される。
特にパワーレーザの分野では、多数の光学部品(ミラー、レンズ、増幅クリスタル等)がレーザビームの波面の質に影響を与える。増幅段数、ビームや光学部品のサイズ、ポンプビームのエネルギーなどの増加が、特にその原因である。ユーザが実験を行うために標的上にビームをフォーカスしたいとき、フォーカススポットの質は、波面欠陥の影響を受ける。そして標的における最大パワー密度は、こうした欠陥がなかった場合に得られるだろう大きさに到底及ばない。こうした構成の場合、最後に補償光学を用いて波面を修正することにより、期待される最適値に近いパワー密度を標的において得ることができる。
一般に補償光学システムは、波面測定システムと、波面の欠陥を修正するための波面変調システムとを備える。一般にパワーレーザの分野では、波面変調システムは変形可能ミラーを備える。変形可能ミラーは、変形可能反射基板と、制御的な仕方で変形可能反射基板を局所的に変形することができるアクチュエータとからなる。
現時点で、反射基板の局所的変形のために適応される、変形可能ミラーのための多くのタイプのアクチュエータが存在する。
既知のアクチュエータのいくつかは、ピエゾ電気、電歪、または磁歪材料を基本とする。これらのアクチュエータは、相当程度のヒステリシスを持つという点だけでなく、加えられた力を制御するために複雑な制御機能の使用が必要である点でも欠点を持つ。さらにこれらのアクチュエータは、反射基板に与えられた変形を維持するために、連続的かつ継続的なエネルギー供給を必要とする。
別の電気機械式アクチュエータは、連続的なエネルギー供給を要さずに加えられた力を維持することのできるステップモータまたは直流モータを備える。仏国特許第2847742号には、素子の短距離移動(マイクロメータ単位)に適合する、かかる電気機械式アクチュエータが記載されている。さらにこのような電気機械式アクチュエータにより、双方向的力の生成および制御が可能となる。そのようなアクチュエータの一例が図6に示される。アクチュエータ200は、静的基部202と、第1部分204および第2部分206を有する可動部品とを備える。第1部分204は、第1の弾性部品280(本例では圧縮バネ)を介して静的基部に接続する。第2部分は、第2の弾性部品207(本例では牽引バネ)を介して第1部分に接続される。例えば第1可動部分204は、力を付与される必要のある部品220(図6では破線で示される)と接触するように設計された筐体である。静的基部202に対する並進運動を可動部品に与えるために、可動部品の第2部分206は、フィンガー231を備えるマイクロメータ位置決めジャッキのような駆動手段213によって移動される。アクチュエータ200により、連続的なエネルギー供給を要さずに、部品に付与された力を維持することができる。しかしながらそのデザインが原因で、アクチュエータ200の駆動手段213は、駆動手段213が伝達する力と、駆動手段213が感じる力との間にアンバランスを示す。実際、ジャッキが中間的位置にあって、部品220に伝達される力という意味でアクチュエータ200が中立位置にあるとき、すなわちバネ207および280から働く力が互いに反対方向を向くことにより、浮遊筐体204を通して力が伝えられていないとき、駆動手段は、ジャッキ213のフィンガー231上の第2可動部分206からの反発によって生じる力を受け続ける。駆動手段が絶え間なく感じる力は、特定の部品が早期摩耗する原因となる。
本明細書は、上記の欠点を解消することのできる、変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータを提案する。
第1の態様において、本明細書は、双方向力を生成するための、すなわち2つの反対方向の一方または他方を向く力を生成するためのアクチュエータに関する。第1の態様に係るアクチュエータは、変形可能反射基板を備える変形可能ミラーと一体化するように適合する。アクチュエータは、変形可能ミラーと一体化すると、変形可能反射基板を変形するためにこれに力を与えることができる。
アクチュエータは、静的基部と、駆動装置と、駆動ロッドと、浮遊ヘッドとを備える。駆動ロッドは、駆動装置を用いて、静的基部に対する、並進軸に沿った並進的な運動を駆動されることができる。浮遊ヘッドは、変形可能反射基板に取り付けられるように設計される。浮遊ヘッドは、第1の弾性部品および第2の弾性部品を介して、駆動ロッドに浮遊的な方法で取り付けられる。第1の弾性部品および第2の弾性部品の各々は、駆動ロッドと浮遊ヘッドとの間に取り付けられる。第1の弾性部品および第2の弾性部品の各々は、浮遊ヘッドに力を与えるように設計される。これらの力の並進軸に対する射影は、反対方向を向く。
第1の弾性部品および第2の弾性部品が駆動ロッドと浮遊ヘッドとの間に配置されることにより、アクチュエータが変形可能ミラーと一体化されたときに、アクチュエータにより伝達された力と、駆動装置が感じる力との間に平衡を与えることが可能となる。こうして、駆動ロッドの中立位置においては、駆動装置は、第1の弾性部品および/または第2の弾性部品からいかなる反力も感じない。ここで駆動ロッドの中立位置とは、変形可能基板に力が与えられていないときの位置である。これにより、駆動装置の部品における早期摩耗を防ぐことができる。
さらに、第1の弾性部品および第2の弾性部品は、並進軸に対する射影が互いに反対方向を向く力を浮遊ヘッドに与えるように構成される。これによりアクチュエータは、浮遊ヘッドが変形可能ミラーと一体化したとき、変形可能反射基板に対する双方向の力を生成することができる。
1つ以上の実施形態において、第1の弾性部品および第2の弾性部品は、変形可能基板に力が与えられていない駆動ロッドの中立位置において、第1の弾性部品および第2の弾性部品によって与えられる力がそれぞれゼロでなく互いに反対方向を向くように、プレストレスを与えられる。この構成により、基板上で一方向または他方向にゼロでない力が生成されているとき、弾性部品の各々が、これらの力の生成に寄与することができる。
1つ以上の実施形態において、弾性部品の各々は、1つ以上のバネ、例えば1つ以上の牽引バネまたは1つ以上の圧縮バネを備える。
1つ以上の実施形態において、少なくとも1つの弾性部品は、2個から4個の牽引バネ、例えば3個の牽引バネを備える。
1つ以上の実施形態において、少なくとも1つの弾性部品は、駆動ロッドの中心に圧縮バネを備える。
1つ以上の実施形態において、アクチュエータの駆動ロッドは、駆動アームと、駆動アームに取り外し可能な仕方で取り付けられたロッドと、を備える。そして第1の弾性部品および第2の弾性部品が、浮遊ヘッドとロッドとの間に配置される。ロッドが取り外し可能であるような実施形態は、いずれの弾性部品も、アクチュエータの浮遊ヘッドおよび静的基部には接続されないことにより実現される。これにより、アクチュエータをミラーの変形可能基板に取り付けることができ、駆動装置が摩耗または損傷したときは、この駆動装置をアクチュエータから容易に取り外し、ミラーの基板または変形可能基板近辺での作業を要することなく、新たな駆動装置を導入することができる。これにより損傷のリスクを回避することができる。
1つ以上の実施形態において、ロッドは、ロッドを駆動アームに連結する連結部品を備える。一例に係る連結部品は、1つ以上の磁石を備える。磁石は、ロッドおよび駆動アームの一方または他方の上に配置される。これにより、アクチュエータの取り外し可能部分の取り付けおよび取り外しの実現が容易となる。
1つ以上の実施形態において、浮遊ヘッドは筐体を備える。筐体は、駆動ロッドの上部周辺に配置される。筐体は、上壁および下壁を備える。上壁は、変形可能基板に取り付けられるように設計される。下壁は、上壁の反対側に位置する。第1の弾性部品は、駆動ロッドの上部と、筐体の下壁との間に取り付けられる。
一例において、第2の弾性部品は、筐体の外部に設けられた駆動ロッドの下部と、筐体の下壁との間に取り付けられる。
別の例において、第2の弾性部品は、駆動ロッドの上部と、筐体の上壁との間に取り付けられる。
これらの例の1つ、またはこれらと別の例において、ある実施形態では、第1の弾性部品と第2の弾性部品とは同じものである。
1つ以上の実施形態において、第1の弾性部品は、圧縮によって動作し、駆動ロッドと浮遊ヘッドとの間に取り付けられる。また第2の弾性部品は、牽引によって動作し、駆動ロッドと浮遊ヘッドとの間に取り付けられる。さらにこの実施形態では、浮遊ヘッドは、駆動ロッドの周辺に配置された筐体を必ずしも持たない。浮遊ヘッドは任意の所与の形状であってよい。浮遊ヘッドは、変形可能反射基板に取り付けられるように設計された壁と、第1の弾性部品および第2の弾性部品が接続される壁と、を備える。これらの壁は、単一の壁に一体化されてもよい。
1つ以上の実施形態において、駆動ロッドは、第1の弾性部品および/または第2の弾性部品を取り付けるための横材を少なくとも1つ備える。この横材により、弾性部品の取り付けが容易となる。第1の弾性部品および第2の弾性部品が、それぞれ駆動ロッドの上部および駆動ロッドの下部の領域に取り付けられる例では、駆動ロッドは、第1の横材および第2の横材を備えてよい。アクチュエータが、駆動アームと取り外し可能ロッドとの間に連結部品を備える例では、横材は連結装置によって形成されてよい。
1つ以上の実施形態において、駆動装置はリニアモータを備える。これにより、駆動ロッドの制御された移動、例えばマイクロメートルの移動が可能となる。リニアモータは、駆動ロッドに並進運動を駆動するための、当業者に既知の任意の手段で形成されてよい。その例として、ナット―ボルトシステムに関連する回転モータ、マイクロメートルジャッキ、ピエゾ電気モータ、磁気モータ、電歪モータなどがある。
第2の態様において、本明細書は、フレームと、フレームに取り付けられた変形可能反射基板と、複数の、前述のアクチュエータと、を備える変形可能ミラーに関する。1つ以上の実施形態において、各アクチュエータの静的基部はフレームと一体化し、各アクチュエータの浮遊ヘッドは変形可能反射基板と一体化する。
反射基板とフレームとの連結は、可撓連結または剛性連結であってよい。
1つ以上の実施形態において、フレームは、各アクチュエータに関し、少なくとも部分的にアクチュエータの静的基部を受け入れることができる収容部を備える。フレームはまた、収容部の近辺に、駆動ロッドのための支持台を形成する面を備える。
本発明のその他の利点や特徴は、以下の図面を用いて説明される本明細書を熟読することにより明らかとなるだろう。
本明細書に係る、変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータの例を示す図である。 本明細書に係る、変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータの例を示す図である。 本明細書に係る、変形可能ミラーのための電気機械式アクチュエータの例を示す図である。 図1Aに示されるアクチュエータの一変形例であって、駆動ロッドが、駆動アームと、駆動アームに取り外し可能な仕方で取り付けられたロッドと、を備えるものを示す図である。 一実施例に係る、回転モータによって駆動されるナットおよびボルトシステムを備えるリニアモータの例を示す図である。 本明細書に係るアクチュエータの異なる状態を示す図である。 本明細書に係るアクチュエータの異なる状態を示す図である。 本明細書に係るアクチュエータの異なる状態を示す図である。 本明細書に係るアクチュエータの異なる状態を示す図である。 本明細書に係るアクチュエータが取り付けられた変形可能ミラーの例を示す図である。 一実施例に係る、駆動ロッドのための支持台を形成するような変形可能ミラーのフレーム内のアクチュエータの配置を示す図である。 従来技術のアクチュエータを示す図である。
首尾一貫性の理由から、異なる図面において、同一の部品に同一の参照番号が付される。
図1Aから図1Cは、変形可能ミラーの変形可能反射基板120上で双方向力を生成することに適合した電気機械式アクチュエータ130の様々な例を示す。
図1Aから図1Cの各例に示されるアクチュエータ130は、静的基部10と、駆動ロッド20と、変形可能基板120に取り付けられるように設計された浮遊ヘッド30と、を備える。駆動ロッド20は、駆動装置(図1Aから図1Cには示されない)を用いて、静的基部10に対して、並進軸(xx’)に沿った並進運動を駆動されることができる。浮遊ヘッド30は、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35を介して、駆動ロッド20に接続される。駆動装置は、例えば電力供給源16を用いて、電気的にエネルギーを与えられる。
ヘッド30と駆動ロッド20との間の弾性連結により、ヘッドに浮遊性が与えられる。このタイプの連結により、位置調整ずれ、もしくは駆動ロッドと浮遊ヘッド30との間の角度方向運動または並進運動が発生し得る。ここで浮遊ヘッド30は、基板の望まれない変形を生み得る寄生トルクを発生させることなく、変形可能基板120と接触している。さらに、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35は、浮遊ヘッドに力を与えるように設計されている。これらの力の並進軸(xx’)に対する射影は、互いに反対方向を向く。後述するが、この構成により、変形可能基板120に双方向力、すなわち押付力および引張力を与えることができる。
駆動装置は、例えばリニアモータを備える。このリニアモータの一例が図2Bに示される。このリニアモータにより、駆動ロッドは、並進軸(xx’)に沿って並進運動することができる。駆動ロッドの並進運動の全振幅は、例えばミリメートルのオーダである。この並進運動は、アクチュエータ130を用いて、変形を生む目的で変形可能基板120に与えられる制御された力に変換される。この変形は、全振幅が数ミクロン、精度が1ナノメートルであってよい。変形の振幅は、変形可能ミラーの剛性と、基板をフレームに固定する手段の剛性とに依存する。
図1Aから図1Cの例における第1の弾性部品33および第2の弾性部品35の各々は、1つ以上の牽引バネまたは圧縮バネを備え、駆動ロッド20と浮遊ヘッド30との間に取り付けられる。例えば、弾性部品は2個から4個の牽引バネを備えてよい。例えば、弾性部品のための3個の牽引バネにより、力を良好に配分することができる。圧縮バネを使う場合、図1Cに示されるように(バネ33)、圧縮バネは駆動ロッドの軸の中心に設置されてよい。代替的に、弾性部品の各々は、1つ以上の弾性材料からなる部品、例えばラバーまたはシリコンのブロックから形成された1つ以上の部品を備えてもよい。
ある実施例では、弾性部品33および弾性部品35にはプレストレスが与えられる。この場合、駆動ロッドの中立位置、すなわち変形可能基板に力が与えられていない位置で、それぞれ第1の弾性部品および第2の弾性部品により与えられる力は、ゼロでなく互いに逆方向を向く。後にさらに詳述するが、この構成により、基板上で一方向または他方向のゼロでない力が生成されている間、弾性部品の各々この力の生成に寄与する。
駆動ロッドと浮遊ヘッドとの間にある第1の弾性部品および第2の弾性部品のいくつかの構成により、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35が、互いに反対方向を向く力を、より正確には並進軸(xx’)に対する射影が互いに反対方向を向く力を発揮することが可能となる。図1Aから図1Cはこの例を3つ示すが、これらに限定されるものではない。
図1Aおよび図1Bに示される例では、浮遊ヘッド30は、駆動ロッド20の周囲に一部が配置される筐体31を備える。筐体31は、少なくとも1つの上壁31aと下壁31bとを備える。上壁31aは、変形可能ミラー100の変形可能反射基板120に取り付けられるように設計される。下壁31bは、上壁31aの反対側にある。下壁31bはオリフィス32を備える。駆動ロッド20の上部21が筐体31の内部に位置するように、駆動ロッド20がオリフィス32を貫通する。筐体31は、図の平面上で、実質的に長方形の断面で示される。しかしながら筐体31は、第1の壁(または第1の側面)と第2の壁(または第2の側面)とを備え、オリフィスが与えられる限り、他の任意の形状(円柱、平行パイプ等)であってよいことに注意する必要がある。ここで第1の壁(または第1の側面)は、変形可能基板120に取り付けられるよう設計される。また第2の壁(または第2の側面)は、第1の壁(または第1の側面)の反対側に位置する。さらにオリフィスによりロッドの両側に隙間が与えられることにより、駆動ロッド20の貫通が可能となる。
図1Aの例では、第1の弾性部品33は、複数の同一の牽引バネを備える。これらの牽引バネの一方は、駆動ロッドの上部21に取り付けられる。また他方は、筐体31の下壁31bに、より正確には(筐体に関し)この壁の内側に取り付けられる。同様に第2の弾性部品35は、第1の弾性部品を形成するものと同一の複数の牽引バネを備える。これらの牽引バネの一方は、筐体31の下壁31bに取り付けられる。また他方は、筐体の外側に位置する駆動ロッドの下部23に取り付けられる。より正確には本例では、第2の弾性部品35は、(筐体に関し)下壁31bの外側に取り付けられる。
同様に図1Bの例では、第1の弾性部品33のバネは、駆動ロッドの上部21と、筐体31の下壁31bとの間に取り付けられる。しかし第2の弾性部品35のバネは、駆動ロッドの上部21と、筐体31の上壁31aとの間に取り付けられる。本例では、第1の弾性部品および第2の弾性部品はそれぞれ、(筐体に関し)上壁および下壁のそれぞれ内側に取り付けられる。
図1Aおよび図1Bに示される例では、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35は、牽引バネ、例えば駆動ロッド20の長軸周りに約120°の角度で配置された3つの牽引バネを備える。代替的に、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35は、1つ以上の圧縮バネ、またはその他の任意の弾性部品を備える。
図1Aおよび図1Bの例では、第1の弾性部品33と第2の弾性部品35とは同じもの、例えば同じ長さで同じ剛性のバネから形成されたものであってよい。
図1Cに示される例では、第1の弾性部品33は圧縮により動作し、駆動ロッド20と浮遊ヘッド30との間に取り付けられる。そして第2の弾性部品35は牽引により動作し、駆動ロッド20と浮遊ヘッド30との間に取り付けられる。再び本例では、第1の弾性部品33は、1つ以上の圧縮バネ、例えば駆動ロッドの軸の中心に設置された単一の圧縮バネを備えてよい。そして第2の弾性部品35は、1つ以上の牽引バネ、例えば例えば駆動ロッド20の長軸(xx’)周りに約120°の角度で配置された3つの牽引バネを備えてよい。本例における浮遊ヘッドは、もはや必ずしも、駆動ロッドの一端が貫通できる開口を備えた筐体ではない。浮遊ヘッドは、変形可能基板に取り付けられるように設計された1つの壁と、弾性部品が固定されるための1つの壁とを備える、所与の任意の形状、固体または空洞であってよい。図1Cの例では、2つの壁は単一の壁30に一体化されている。すなわち壁30の一方の側は基板に取り付けられるように設計され、他方の側は第1の弾性部品および第2の弾性部品がそこに固定されるように設計されている。
1つ以上の実施形態では、駆動ロッド20は、第1の弾性部品および/または第2の弾性部品を固定するための横材を少なくとも1つ備える。
この場合図1Aに示される例では、駆動ロッド20は、駆動ロッド20の上部21の領域、例えば上部21の端部に位置する第1の横材22を備える。本例では、駆動ロッド20は、駆動ロッド20の下部23の領域に位置する第2の横材24を備える。図1Bおよび図1Cの例では、駆動ロッドは、弾性部品を固定するための横材を1つ備える。図1Bの例では、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35を固定するために、横材22のみが使われる。そして図1Cの例では、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35を固定するために、横材24のみが使われる。
第1の弾性部品33および第2の弾性部品35が例えば牽引バネにより形成されたとき、横材22および横材24の各々は、これらの弾性部品がそれぞれ固定されるためのベースを形成し得る。同様に第1の弾性部品33および第2の弾性部品35が圧縮バネにより形成されたとき、横材22および横材24の各々は、これらの弾性部品が押し付けられるための支持面を形成し得る。
第1の弾性部品および第2の弾性部品は、浮遊ヘッドと駆動ロッドとを結んでいる。すなわちこれらの弾性部品は、いずれも静的基部には結ばれていない。従って、弾性部品に適用される実現形態に関わらず、アクチュエータを用いて変形可能基板120に伝達される力と、浮遊ヘッドを介して駆動装置が感じる力とは、大きさが等しい。従って、基板に力が与えられていない駆動ロッドの中立位置では、駆動ロッドは浮遊ヘッドとともに隔離された機械システムを形成する。そして駆動装置は、第1の弾性部品および/または第2の弾性部品を原因とする力を感じない。
さらに、第1の弾性部品および第2の弾性部品が浮遊ヘッド30と駆動ロッド20との間に配置されている(従って、浮遊ヘッドと静的基部との間には連結が存在しない)ことから、駆動装置に、取り外し可能なロッドが与えられる可能性が生じる。
図2Aは、本明細書に係る電気機械式アクチュエータのこのような実施例を示す。本実施例では、駆動ロッド20は、駆動アーム25と、駆動アーム25に取り外し可能な仕方で取り付けられたロッド26と、を備える。この変形例は、弾性部品33および弾性部品35が浮遊ヘッド30と駆動ロッド20との間に配置される方法に関わらず、適用可能である。
駆動アーム25は、駆動装置よって駆動される。また駆動アーム25は、例えば連結部品40(連結装置とも呼ばれる)を用いて、ロッド26に接続される。この連結部品40により、ロッド26の、駆動アーム25に対する取り外し可能な組み付けが可能となる。こうして、駆動装置が摩耗または破損した場合、この駆動装置を、ロッド26および浮遊ヘッド30(浮遊ヘッド30は、変形可能反射基板120に取り付けられるように設計されている)を備える部分から容易に取り外すことができる。その後、基板または基板近辺での作業を要することなく、新たな駆動装置を導入することができる。このように、ミラーの基板から離れた場所で作業が行われることにより、基板の損傷を防ぐことができる。
図2Aに示されるように、連結部品40は少なくとも部分的に、駆動アーム25および/またはロッド26に組み込まれていてよい。本実施形態では、連結部品40は1つ以上の磁石を備えてよい。ある変形例では、連結部品40は、単一の磁石41または磁石42を備える。これらの磁石は、駆動アーム25またはロッド26に埋め込まれる。これにより、駆動アームを用いてロッドを保持することができる。本変形例では、磁石を含まない部品(ロッドまたは駆動アーム)は、磁石によって引きつけられることのできる、低炭素鋼などの鉄系材料から形成された部分を少なくとも備える。図2Aに示される本実施形態の一変形例では、連結部品40は、第1の磁石41および第2の磁石42を備える。第1の磁石41は、駆動アーム25の端部に一体化される。第2の磁石42は、ロッド26の下部23に組み込まれる。一変形例において、第1の弾性部品33および/または第2の弾性部品35を固定するための第2の横材24が存在する場合(例えば図1Aおよび図1Cの場合)、磁石42はこのロッド26の第2の横材24に一体化される。これらの変形例の場合、連結力は、アクチュエータ130のすべての力学的範囲にわたり、アーム25とロッド26との連結が強く維持されるように設計される。
一変形例において、連結部品40は、駆動アーム25から独立した部品を備えてよい。これらの部品は、例えば貫通ネジやクランプカラーを用いた組み付けを実現するために、ロッド26と駆動アーム25との間の結合箇所に位置するよう取り付けられる(図示せず)。一般に、駆動アーム25に組み付けられたロッド26を保持することができ、かつアクチュエータの駆動アームおよび駆動装置を備える部分を取り外すことができる(例えば交換を実現するため)ものであれば、任意のタイプの連結部品が用いられてよい。
連結部品40のために選択される実現形態に関わらず、ロッド26の駆動アーム25に対する連結力は、浮遊ヘッド30の非剛性部品(例えば、弾性部品33および弾性部品35)により与えられる最大許容力より小さくなるように選択されてよい。こうすることにより、ロッド26を駆動アーム25から取り外すために連結部品40に与えられる力により、上記の弾性部品が損傷を受けることがない。
図2Bは、本明細書に係る駆動装置の一例を示す。本図には、アクチュエータの静的基部10および駆動装置のみが示される。
駆動装置は、回転モータ11を備える。回転モータ11は、ネジ山の刻まれたロッド13(ネジ山131)に回転を駆動し、それ自身がナット14(ネジ山141)を駆動し、ピン15によって回転がロックされる。ピン15は、静的基部10の溝101の中を移動可能である。ネジ山の刻まれたネジ13が回転することにより、ナット14は、ネジの回転方向に応じた方向に並進運動する。ナット14は、駆動ロッドに接続されていてもよく、あるいは駆動アーム25を直接形成してもよい(図2A)。
図3Aから図3Dは、一例において、本明細書に係るアクチュエータの機能を示す。これらの図において、アクチュエータ130は図1A(または図2A)に記載されたものと同じタイプのものであり、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35を備える。第1の弾性部品33は、第1の横材22と、筐体31の下壁31bとの間に配置される。第1の横材22は、浮遊ヘッド30を形成する筐体31の内部に位置するロッドの上部21にある。第2の弾性部品35は、浮遊筐体の下壁31bと、第2の横材24との間に配置される。第2の横材24は、駆動ロッドの下部23にある。図3Aから図3Dに示される例では、第1の弾性部品33および第2の弾性部品35の各々は、駆動ロッド20の周囲に取り付けられた、プレストレスの与えられた圧縮バネを備える。アクチュエータの実現形態に関わらず(特に図1Aから図1Cに記載された例の1つまたは他のものは特に)、図3A、図3B、図3Cおよび図3Dを用いて説明される原理が適用可能である。
図3Aと図3Cは同じものであり、駆動ロッドが中立位置(Pで示す)にあるときのアクチュエータ130を示す。この位置では、アクチュエータは反射基板120に力を与えない。図3Bは、駆動ロッドが中立位置に対してある方向または別の方向に動いたとき(Pで示す)の、作動状態にあるアクチュエータ130を示す。図3Dは、基板からアクチュエータへの反作用が存在する場合であり、例えば他のアクチュエータの影響下で、浮遊ヘッド上にある変形可能基板からの反力に起因して浮遊ヘッドが移動したとき(Pで示す)の、アクチュエータ130を示す。
図3Aおよび図3Cに示される中立位置Pでは、浮遊ヘッド30は変形可能基板120に力を与えない。実際この位置では、弾性部品33および弾性部品35により筐体31上に生成される力は、反対方向を向く。このときこれらの弾性部品には、圧縮の振幅のほぼ中間位置にあるように、プレストレスが与えられる。従って本例では、第1のバネ33は、筐体31に対し、図3Aにおいてxで示される方向を向く力Nを及ぼす。そして第2のバネ35は、筐体31に対し、反対方向x’を向く力N’を及ぼす。図3Aから図3Dにおいて、すべての力は、変形可能基板と接触する壁の領域に位置する、筐体の作用点Aの領域で定まる。読みやすさを優先して、力はアクチュエータを示す図の外側に示される。力Nと力N’とは、絶対値が等しく、向きが逆である。その結果、合力N’’はゼロとなる。従って、浮遊ヘッド30によって、基板120に対して力は伝達されない。さらに、力Nと力N’とは、駆動ロッド上の点と浮遊ヘッドとの間にのみ与えられ、その和はゼロである。このため、駆動ロッドと浮遊ヘッドとによって形成された部品は、隔離された機械システムを形成する。従って駆動装置にはいかなる力も与えられず、これにより駆動装置における摩耗を制限することができる。
前述の説明の通り、第1のバネ33と第2のバネ35とは、アクチュエータに取り付けられている間、プレストレスを与えられる。その結果、これらのバネの各々は、変形可能基板に与えられる力に寄与することができる。これらのバネの各々のプレストレスは等しく、例えば各バネの全圧縮振幅の半分である。従って例えば、筐体31に与えられる力に相当する圧縮の強さを各バネが担い、一方のバネの力が0Nから20Nまで変化し、他方のバネの力が0Nから−20Nまで変化する場合、これらの2つのバネの各々は、中立位置においてそれぞれが10Nおよび−10Nに等しい力を与えるように、プレストレスを与えられてよい。
駆動装置(例えば図2Bに示されるリニアモータ)が動作状態となると、駆動ロッドは並進方向に移動し(例えば図3Bに示されるように、x’方向に、大きさdで)、Pで示される作動位置に移る。駆動装置により生成された押付力に対して抵抗を示す基板120が存在しないときは、浮遊ヘッドも同じ距離d移動することに注意する必要がある。変形可能基板が存在し、そこからの反力が浮遊ヘッドの移動方向と反対方向を向くときは、駆動ロッド20の基板120へ向かう移動dの影響の下、第2のバネ35はさらに強く圧縮され、第1のバネ33は圧縮が弱まる。従って第2のバネ35は、筐体31に対し、x’方向を向き、N’より絶対値の大きい力N’を及ぼす。第1のバネ33は、筐体31に対し、x方向を向き、N’より絶対値の小さい力Nを及ぼす。結果として筐体31に与えられる力N’’は、N’とNの和に等しく、2つのバネ33とバネ35は共同して作動力N’’を生成する。同様に、結果として生じる力N’’は、浮遊ヘッド30により基板120に対して与えられる作動力であり、図3Bの例ではx’方向に、すなわち押付力の方向に働く。
対称的に、駆動ロッド20がx方向に大きさdで並進運動を駆動されたときは、第1のバネ33は圧縮され、第2のバネ35は圧縮が弱められる。これにより、作動力N’’と絶対値が等しく向きが逆の作動力が生成される。この場合は変形可能基板に対し、牽引方向の力が及ぼされる。
このように本明細書に係るアクチュエータでは、第1の弾性部品および第2の弾性部品にプレストレスが与えられると、これらの部品は共同して押付力または牽引力を及ぼすように動作することが分かる(力の変化は同じ符号を持つ)。このようにして、例えば浮遊ヘッド上の各弾性部品が0Nから20Nの範囲の力を持つ場合、変形可能基板上で動作するアクチュエータは−20Nから+20Nの範囲の力を発揮することができる。
さらに本明細書に係る浮遊ヘッド30の構成により、浮遊ヘッド30により駆動装置に伝達される力を、浮遊ヘッド30により基板120に対して与えられる力と同じ大きさ(しかし逆向き)にすることができる。実際、その構成に関わらず浮遊ヘッドは、基板と、駆動ロッドを介して駆動装置とにのみ接続している。従って平衡状態(アクチュエータの部品がもはや動いていないとき)においては、この平衡は、浮遊ヘッドにより基板に与えられる力と、駆動ロッドを介して浮遊ヘッドにより駆動装置に与えられる力との間に確立される。従ってすでに言及したように、駆動装置は、中立位置においては、その浮遊ヘッドの部分に、駆動ロッドを介した力を感じない。そして駆動装置は、作動位置においては、基板に与えられる力と同じ範囲の力を感じる。従って例えばアクチュエータが−20Nから+20Nの範囲の力を与える場合、駆動装置が駆動ロッドを介して浮遊ヘッドの部分に感じる力は、同じ−20Nから+20Nの範囲にある。駆動装置に与えられるこの力の平衡により、アクチュエータ130の部品が早期摩耗しないという効果が得られる。これとは対照的に、図6に示されるような先行技術の装置では、駆動装置が感じる力は相殺されることがなく、常に同じ方向に与えられる。これにより部品の摩耗が進行する。
例えば図2Bに示されるように、駆動装置がナット−ボルトタイプの駆動システムに関連する回転モータを備えている場合、モータが停止しているとき、すなわち電源供給がオフのとき、その位置が保持されるという点で有利である。この場合、駆動ロッド20は作動位置Pにとどまることができ、モータが止まっている間も基板120に対する力を維持することができる。
図3Dに示されるように、変形可能ミラーにおいて基板120は、例えば周辺のアクチュエータの影響により大きく変形することがある。変形可能基板の移動dは、浮遊ヘッドの移動を伴い、これはその後筐体31上に反力を生成する。実際、移動dの影響下で、第1のバネ33は圧縮が弱まり、第2のバネ35は圧縮される。その後第2のバネ35は、筐体31に対し、x’方向を向き、N’より絶対値の大きい力N’を及ぼす。第1のバネ33は、筐体31に対し、x方向を向き、Nより絶対値の小さい力Nを及ぼす。結果として筐体31に与えられる力N’’は、N’とNの和に等しい。結果として生じる力N’’は、浮遊ヘッド30により基板120に与えられる反力であり、x’方向を向く。この場合、2つのバネ33とバネ35は共同して、反力N’’を生成する。
駆動ロッド20(図3B)の移動距離dが変形可能基板120の移動距離dと絶対値において等しい場合、浮遊ヘッド30によって変形可能基板120に与えられる反力N’’は、浮遊ヘッド30によって変形可能基板120に与えられる作動力N’’と絶対値において等しい。従ってアクチュエータの作動力N’’は、その反力N’’と等しい。
図3Aから図3Dの例の場合、バネは並進軸(xx’)の方向と平行な方向に力を与えることが仮定されている。実際には、バネが取り付けられる方法に応じて、与えられる力は並進軸と平行でない成分を含むこともある。この場合は、並進軸に対する力の射影が検討されるだろう。
前述のアクチュエータ130は、その一例が図4に示されるように、変形可能ミラーの内部に取り付けられるように設計されている。変形可能ミラー100は、変形可能反射基板120が取り付けられるフレーム110を備える。基板120は、剛性機械連結または可撓連結を用いて、フレーム110に取り付けられてよい。この連結は、1つ以上の機械部品(可撓または剛性の足またはクラウン、接着ジャッキ等)を用いて形成することができる。さらに変形可能ミラー100は、上記に示される例を用いて説明した、本明細書に係る複数のアクチュエータ130を備える。アクチュエータ130の各々は、浮遊ヘッドの一端を用いて、変形可能反射基板120の一方の面(基板の反射面と反対の面)に取り付けられる。さらにアクチュエータの静的基部がフレームと一体化するように、アクチュエータ130の各々がフレームに取り付けられる。
前述のように、アクチュエータ130の駆動ロッド20が、駆動アーム25と、取り外し可能なロッド26と、を備える実施形態の場合(例えば図2Aを参照のこと)、ロッド26と駆動アーム25と間の連結力は、浮遊ヘッド30の弾性部品33および35によって定まる最大許容力より小さいと有利である。
図5は、変形可能ミラーのフレーム110内にあるアクチュエータの一例を示す。この場合、フレーム110は、駆動ロッド20のための機械的支持台を与える。これにより、駆動アーム25と静的基部10とを、ロッドおよび浮遊ヘッドの取り外し可能な組み付けから取り外す作業中に、浮遊ヘッド30の弾性部品が損傷することを避けることができる。本例では、アクチュエータの駆動ロッド20(図5では一部のみが示される)は少なくとも部分的に、フレーム110内に形成されたオリフィス112に挿入されている。オリフィス112は、駆動アーム25のための収容部を形成している。駆動アーム25と静的基部10とを、ロッドおよび浮遊ヘッドの取り外し可能な組み付けから取り外す作業中、駆動ロッド20の横材24が、フレームの表面でオリフィス112の近くに形成された面114に向き合って境を接するように適合される。連結部品40が駆動アーム25に埋め込まれた磁石41を備える場合、磁石41はオリフィス112の面114より下方に位置してよい。このとき横材24は突起部分27を備える。駆動アーム25が取り付けられたとき、この突起部分が磁石41と接触することができる。さらに面114は、横材24のための支持台を形成する。こうして、駆動アーム25と静的基部10とが取り外されている間も、駆動ロッド20の横材24は面114の上方に保持され、浮遊ヘッド30の弾性部品が損傷することを避けることができる。
いくつかの実施形態を通して、本発明のアクチュエータを説明した。しかし本発明のアクチュエータは、当業者に自明な異なる変形、改良および改善を含む。これらの異なる変形、改良および改善は、添付の請求項で定義される本発明の範囲の一部であることは理解されるところである。

Claims (14)

  1. 変形可能反射基板を備えた変形可能ミラーに一体化されることを意図された、前記変形可能反射基板に押付力および引張力を与えるアクチュエータ(130)であって、
    −静的基部(10)と、
    −駆動装置と、
    −駆動ロッド(20)と、
    −浮遊ヘッド(30)と、
    を備え、
    前記駆動ロッド(20)は、前記駆動装置を用いて、前記静的基部(10)に対する、並進軸(xx’)に沿った並進的な運動を駆動されることができ、
    前記浮遊ヘッド(30)は、前記変形可能反射基板に取り付けられるように設計され、
    前記浮遊ヘッド(30)と前記駆動ロッド(20)とは、第1の弾性部品(33)および第2の弾性部品(35)を介して弾性連結され
    −前記第1の弾性部品(33)および前記第2の弾性部品(35)の各々は、前記駆動ロッド(20)と前記浮遊ヘッド(30)との間に取り付けられ、
    前記第1の弾性部品(33)および前記第2の弾性部品(35)の各々は、前記浮遊ヘッドにそれぞれの力を与えるように設計され、
    前記力の前記並進軸(xx’)に対する射影は、反対方向を向く
    ことを特徴とする、アクチュエータ(130)。
  2. 前記駆動ロッド(20)は、駆動アーム(25)と、前記駆動アーム(25)に取り外し可能な仕方で取り付けられたロッド(26)と、を備え、
    前記ロッド(26)を前記駆動アーム(25)に連結する連結部品(40)をさらに備える
    請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記連結部品(40)は、2つの磁石(41、42)を備え、
    前記2つの磁石(41、42)の一方は前記ロッド(26)に埋め込まれ、他方は前記駆動アーム(25)に埋め込まれる
    ことを特徴とする、請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. −前記浮遊ヘッド(30)は筐体(31)を備え、
    前記筐体(31)は、前記駆動ロッドの上部(21)周辺に配置され、
    前記筐体(31)は、上壁(31a)および下壁(31b)を備え、
    前記上壁(31a)は、前記変形可能反射基板に取り付けられるように設計され、
    前記下壁(31b)は、前記上壁(31a)の反対側に位置し、
    −前記第1の弾性部品(33)は、前記駆動ロッドの前記上部と、前記筐体(31)の前記下壁(31b)との間に取り付けられる
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記第2の弾性部品(35)は、前記筐体の外部に設けられた前記駆動ロッドの下部(23)と、前記筐体(31)の前記下壁(31b)との間に取り付けられる
    ことを特徴とする、請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記第2の弾性部品(35)は、前記駆動ロッドの前記上部と、前記筐体(31)の前記上壁(31a)との間に取り付けられる
    ことを特徴とする、請求項4に記載のアクチュエータ。
  7. 前記第1の弾性部品(33)と前記第2の弾性部品(35)とは、同じ部品により形成される
    ことを特徴とする、請求項5または6に記載のアクチュエータ。
  8. −前記第1の弾性部品(33)は、圧縮によって動作し、前記駆動ロッド(20)と前記浮遊ヘッド(30)との間に取り付けられ、
    −前記第2の弾性部品(35)は、牽引によって動作し、前記駆動ロッドと前記浮遊ヘッド(30)との間に取り付けられる
    ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記駆動ロッド(20)は、前記第1の弾性部品(33)および/または前記第2の弾性部品(35)を取り付けるための横材(22、24)を少なくとも1つ備える
    ことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記第1の弾性部品(33)および前記第2の弾性部品(35)は、プレストレスが与えられる
    ことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  11. 前記第1の弾性部品(33)および前記第2の弾性部品(35)は、1つ以上の牽引バネまたは圧縮バネを備える
    ことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  12. 前記駆動装置はリニアモータを備える
    ことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  13. −フレーム(110)と、
    −前記フレーム(110)に取り付けられた変形可能反射基板(120)と、
    −複数の、請求項1から12のいずれか一項に記載のアクチュエータ(130)と、
    を備え、
    各アクチュエータ(130)の静的基部(10)は前記フレーム(110)と一体化し、各アクチュエータの浮遊ヘッド(30)は前記変形可能反射基板(120)と一体化している
    ことを特徴とする、変形可能ミラー(100)。
  14. 前記フレーム(110)は、各アクチュエータに関し、
    −少なくとも部分的に、前記アクチュエータ(130)の前記静的基部(10)を受け入れることができる収容部(112)と、
    前記フレーム(110)の上側表面に、前記アクチュエータの前記駆動ロッド(20)のための支持台を形成する面(114)と、
    を備える
    請求項13に記載の変形可能ミラー。
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