JP6774203B2 - 粒状農薬組成物およびその製造方法 - Google Patents

粒状農薬組成物およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、農薬活性成分を含有する粒状農薬組成物およびその製造方法に関するものであり、更に詳細には、農薬活性成分の速放性に優れた粒状農薬組成物およびその製造方法に関するものである。
近年、農薬活性成分の効果を迅速かつ最大限に発揮させる目的で、農薬活性成分の速溶化が求められている。一般に、水稲用として用いられる農薬活性成分は、施用時の省力化と安全性の観点から、粒剤の形態で使用されることが多い。なお、当技術分野における用語としての前記「粒剤」とは、用時、粒状の形態のまま施用されることを予定する粒状農薬組成物を指すものである。
粒剤として用いられる粒状農薬組成物の一般的な態様としては、農薬活性成分とクレーや炭酸カルシウムのような固体担体などを混合し、前記により得た混合物に水を加えて混練し、所定の孔径を有するダイを用いて押し出し造粒した後、乾燥して製造されたものが挙げられる。
また、別の態様として、鉱物質などを解砕または造粒することにより得た適当な粒度を有する粒核の表層にリグニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、澱粉、デキストリン、ポリアクリル酸塩などのバインダーを用いて農薬活性成分を被覆した粒剤も知られている(特許文献1)。
特開2013−35761号
しかしながら、特に前者の粒状農薬組成物の態様では、粒の内部に農薬活性成分を含むことから、当該農薬活性成分の溶出は緩慢なものとなり、速放性を期待する場合に、不満足な結果となることがあった。また、後者の粒状農薬組成物の態様では、農薬活性成分によっては速放性が十分であるとは言えず、更なる検討の余地がありえた。
そこで、本発明の目的は、農薬活性成分の速放性に優れた粒状農薬組成物を提供することにある。
本発明者らは、速放型粒状農薬組成物を開発すべく鋭意検討した結果、慣用のバインダーに代えて常温で結晶化しない糖類を用い、粒核の表面に前記農薬活性成分を担持せしめることによって、優れた速放性を発揮することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、以下の内容のものである。
[1]粒核と、前記粒核を被覆する外層部を有する粒状農薬組成物であって、前記外層部がバインダーを含有し、農薬活性成分を含有する粉体が、前記外層部に担持されてなり、前記粒核が略円柱状であって、断面円直径が0.3〜1.7mmであり、前記バインダーが常温で結晶化しない糖類である液糖であり、前記農薬活性成分がシアントラニリプロールまたはクロラントラニリプロールであることを特徴とする粒状農薬組成物。
[2]前記粒核が押し出し造粒法により得られた造粒物である、前記1に記載の粒状農薬組成物。
]前記液糖が還元糖を含有する転化型液糖である、前記1または2に記載の粒状農薬組成物。
]前記バインダーの含有量が粒状農薬組成物全体に対して0.5〜5質量%である、前記1〜のいずれかに記載の粒状農薬組成物。
]前記農薬活性成分の含有量が粒状農薬組成物全体に対して0.1〜3質量%である、前記1〜のいずれかに記載の粒状農薬組成物。
]前記1〜のいずれかに記載の粒状農薬組成物の製造方法において、粒核の表面を、バインダーで被覆して、前記粒核の表面に外層部を形成させる工程、および、農薬活性成分を含有する粉体を前記粒核外層部に担持させる工程、を有することを特徴とする粒状農薬組成物の製造方法。
]前記粒核が押し出し造粒法により得られた造粒物である前記に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
本発明によれば、農薬活性成分の速放性に優れた粒状農薬組成物およびその製造方法を提供することができる。
本発明の粒状農薬組成物は、粒核と、前記粒核を被覆する外層部を有し、前記外層部が常温で結晶化しない糖類である液糖を含有し、農薬活性成分を含有する粉体が、前記外層部に担持させてなるものである。本発明の粒状農薬組成物は、農薬活性成分の速放性に優れるため、強力な薬効が発揮されることが期待される。
本発明の粒状農薬組成物の粒核の形状は特に限定されないが、農薬粒剤として適当な粒度を有する粒状物が好ましく、より具体的には、直径0.1〜30mmの略球状物や、体積球相当径0.1〜30mmの不定形物や、直径0.1〜5mm、長さ0.1〜30mm、アスペクト比(長さ/直径)1〜10の略円柱状物などが好適に使用できる。中でも、直径0.3〜1.7mm、長さ0.3〜10.2mm、アスペクト比1〜6の略円柱状物が好ましく、直径0.5〜1.5mm、長さ0.5〜7.5mm、アスペクト比1〜5の略円柱状物がより好ましく、直径0.8〜1.2mm、長さ0.8〜4.8mm、アスペクト比1〜4の略円柱状物がいっそう好ましい。
また、粒核の材質も特に限定されるものではなく、例えば鉱物などを解砕して得た不定形物を使用することもできるが、微粉状固体担体および必要に応じて界面活性剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、更には所望により薬害軽減剤などのその他成分を、押出造粒機、攪拌造粒機、転動造粒機あるいは流動層造粒機等の通常の混合造粒機を用いて製造した造粒物も使用できる。中でも、押し出し造粒法により得られた造粒物が好ましい。
前記造粒物に配合可能な微粉状固体担体としては、ベントナイト、クレー、カオリン、セリサイト、タルク、酸性白土、軽石、ゼオライト、バーミキュライト、パーライト、炭酸カルシウム、珪砂などが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて任意に使用してよい。
前記界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩類、アリールスルホン酸塩類、ポリオキシエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、ジアルキルスルホコハク酸塩類、ポリカルボン酸類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、リグニンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて任意に使用してよい。
前記結合剤としては、澱粉、アルギン酸、グリセリン、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブテン、ポリビニルアルコール、アラビアガム、流動パラフィン、エチルセルロース、ポリビニルアセテートなどが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて任意に使用してよい。
前記滑沢剤としては、ステアリン酸カルシウム、タルク、シリカなどが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて任意に使用してよい。
前記着色剤としては、染料や顔料などが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて任意に使用してよい。
前記薬害軽減剤としては、ベノキサコル(benoxacor)、フリラゾール(furilazole)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonone)、DKA−24(N1,N2−ジアリル−N2−ジクロロアセチルグリシンアミド)、AD−67(4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン)、PPG−1292(2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキサン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド)、R−29148(3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチル−1,3−オキサゾリジン)、クロキントセット−メキシル(cloquintcet−mexyl)、ナフタル酸無水物(1,8−Naphthalic Anhydride)、メフェンピル−ジエチル(mefenpyr−diethyl)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェンピルエチル(mefenpyr−ethyl)、フェンクロラゾール−エチル(fenchlorazole−O−ethyl)、フェンクロリム(fenclorim)、MG−191(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキサン)、シオメトリニル(cyometrinil)、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、イソキサジフェン(isoxadifen)、イソキサジフェン−エチル(isoxadifen−ethyl)、MON4660(コード番号)、オキサベトリニル(oxabetrinil)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、低級アルキル置換安息香酸、TI−35(コード番号)又はN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド(化学名、CAS登録番号:129531−12−0)などが挙げられる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて任意に使用してよい。
造粒物を粒核として使用する場合は、所望により、かかる粒核に農薬活性成分を含有させることもできる。更に望むならば、前記粒核内に配合した農薬活性成分の溶出速度調整などを目的として、かかる粒核内にワックス類や樹脂類、疎水性物質などの溶出制御剤を含有させてもよい。
本発明の粒状農薬組成物においては、かかる粒核を被覆する外層部に、常温で結晶化しない糖類である液糖を含有させることが肝要である。ここで、液糖とは、一般に糖蜜と呼ばれるものである。前記液糖の種類として、砂糖の製造工程で生成される甘蔗糖蜜、甜菜糖蜜、精製糖最終糖蜜、氷糖蜜や、還元糖を含有する転化糖、例えばショ糖をブドウ糖と果糖に加水分解した転化糖およびショ糖等の非還元糖とともに転化糖を含むものなどが挙げられるが、還元糖を含有する転化糖、すなわち、還元糖を含有する転化型液糖が好ましい。転化型液糖の中でも、還元糖分を20%以上含むものが好ましく、より好ましくは還元糖分を40%以上含有したものであり、還元糖分を約50%つまり45〜54%含有する転化型液糖が特に好ましい。
前記液糖の含有量は特に限定されず、粒核の外層部に担持させるべき農薬活性成分を含有する粉体の量によるところもあるが、好ましくは粒状農薬組成物全体に対して0.5〜5質量%であり、更に好ましくは0.8〜2質量%である。この液糖の含有量が不足すると農薬活性成分を含有する粉体を粒核の外層部に担持する働きが不十分となる虞があり、一方、液糖の含有量が過剰であると粒状農薬組成物の固結が懸念される。
本発明の粒状農薬組成物においては、かかる粒核の外層部に、農薬活性成分を含有する粉体を担持させることも肝要である。この粉体には、農薬活性成分を1種または2種以上含有させることができ、また、所望によりシリカ、珪藻土、珪砂などの粉砕助剤、リグニンスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩などの界面活性剤、ベントナイト、クレー、炭酸カルシウムなどの固体担体、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、エポキシ化油脂類などの安定化剤などの補助剤を配合してもよい。
かかる粉体に含まれる農薬活性成分は、そのまま用いてもよいが、粒核の外層部に担持させるために、通常50μm以下、好ましくは10μm以下の粒子径に微粉砕して粉体として用いることが望ましい。かかる微粉砕の手段としては公知の粉砕装置を任意に使用することができ、具体的には衝撃式粉砕機、気流式粉砕機などを使用することができるが、特に限定されない。また、前記微粉砕に際して、農薬活性成分は単独で粉砕してもよいし、所望により予め前記補助剤などと混合し、共粉砕してもよい。
粒核の外層部に担持される農薬活性成分の含有量は特に限定されないが、粒状農薬組成物全体に対して0.1〜3質量%が好ましく、更に好ましくは0.2〜2質量%である。
液糖を含む外層部で粒核を被覆し、かかる外層部に農薬活性成分を含有する粉体を担持させる方法は特に限定されないが、典型的には、まず粒核をコンクリートミキサー、ナウタミキサーなどの通常の混合機を用いて混合しながら、これに液糖を含むバインダー液を投入して粒核の表層を被覆して外層部を形成させ、次いで農薬活性成分を含有する粉体を投入して、前記外層部に担持させる方法を例示することができる。かかる方法において、農薬活性成分を含有する粉体は液糖の接着力により粒核の外層部に担持させることができる。
本発明の粒状農薬組成物に用いられる液糖は、通常、常温では蜜状の粘稠な液体であるため、この液糖を含有するバインダー液を粒核の表層に被覆する工程において難渋する場合がある。この点を解決する手段としては、バインダー液を加温してバインダー液の粘性を低下させる方法や、液糖に水などの溶媒を若干量添加してバインダー液の粘性を低下させる方法などを挙げることができる。液糖に水を添加してバインダー液とする場合、水の添加量は特に限定されないが、バインダー液全量に対して30質量%程度までとするのが適当である。水が過剰な、すなわち希薄なバインダー液組成とすると、有効量の液糖で粒核を被覆するために多量のバインダー液を添加する必要が生じ、過剰の水により濡れた粒核同士が凝集してしまい、後続工程すなわち農薬活性成分を含有する粉体を被覆担持させる工程に支障をきたす場合がある。
本発明の粒状農薬組成物において、粒核の外層部に担持させる農薬活性成分および所望により粒核に含有させる農薬活性成分は公知の除草活性成分、殺虫活性成分、殺菌活性成分や植物生育調整活性成分でよく、特に限定されない。また、粒核の外層部や粒核にはそれぞれ1種または2種以上の農薬活性成分を含有させることができ、それらは同一であっても異なっていてもよい。ただし、粒核の外層部に担持される農薬活性成分には、当該農薬活性成分の溶出が速放的な挙動を示す蓋然性が高いため、速効性が期待される農薬活性成分を用いることが好ましい。そのような農薬活性成分としては、たとえば、実施例で用いたクロラントラニリプロールやシアントラリニプロールが挙げられる。一方、遅効的または持続的な薬効発現を期待する農薬活性成分を含有させたい場合は、粒核内への配合を考慮することが合理的である。
本発明の粒状農薬組成物の製造方法は、粒核の表面を、常温で結晶化しない糖類である液糖を含有するバインダー液で被覆して、前記粒核の表面に外層部を形成させる工程、および、農薬活性成分を含有する粉体を前記粒核外層部に担持させる工程、を有する。粒核としては、押し出し造粒法により得られた造粒物が好ましい。
粒核の表面を、液糖を含むバインダー液で被覆して、前記粒核の表面に外層部を形成させる工程では、典型的には、まず粒核をコンクリートミキサー、ナウタミキサーなどの通常の混合機を用いて混合しながら、これに液糖を含むバインダー液を投入して粒核の表層を被覆することによって、外層部を形成させる。バインダー液を投入して粒核の表層を被覆することが困難な場合は、予めバインダー液を加温もしくは液糖に水などの溶媒を若干量添加してバインダー液の粘性を低下させた上で投入してもよい。
次に、農薬活性成分を含有する粉体を前記粒核外層部に担持させる工程においては、前記工程で得た粒核外層部に農薬活性成分を含有する粉体を投入して、この粉体を前記外層部に担持させればよい。かかる粉体に含まれる農薬活性成分は、そのまま用いてもよいが、通常50μm以下、好ましくは10μm以下の粒子径に予め微粉砕しておくことが望ましい。かかる微粉砕の手段としては公知の粉砕装置を任意に使用することができ、具体的には衝撃式粉砕機、気流式粉砕機などを使用することができるが、特に限定されない。また、前記微粉砕に際して、農薬活性成分は単独で粉砕してもよいし、所望により予め前記補助剤などと混合し、共粉砕してもよい。
本発明の粒状農薬組成物は農薬施用におけるあらゆる場面に適用可能であるが、特に種子の発芽・発根又は幼苗の生育段階で施用する場面、いわゆる播種育苗期に於いて有効である。例えば水稲箱育苗に於ける育苗培土混和時、播種時覆土前又は覆土後、催芽期から移植直前時までの期間が播種育苗期にあたる。更に、近年移植同時施用も開発されており、この分野への適用も可能である。また、野菜等のセルトレイ育苗に於いても同様に、育苗培土混和時から移植時まで適用されうるが、特に好ましくは播種時及び催芽期施用や、移植時における植穴処理などが挙げられる。なお、播種育苗期での栽培は、通常育苗培土が用いられるが、育苗マットやシート等、培土以外の栽培に於いても適用可能である。
施用の方法としては、通常の粒剤と同様の方法によって施用することができ、例えば、手での直接散粒、人力式散粒機、電動式散粒機、背負形動力式散粒機、走行形動力散粒機、トラクター搭載型散粒機、田植機搭載型散粒機、側条施用用施薬機、無人ヘリコプターなどの航空散粒機による方法等を挙げることができる。また、水稲育苗箱施用においては、本発明の粒状農薬組成物を所定量の計り取れる計量カップですくい取り、育苗箱に振りかける方法、専用の育苗箱散布容器に入れて育苗箱に散粒する方法、粒状農薬組成物の包装容器に施された排出口や穴等から直接育苗箱に散粒する方法、動力式散粒機を用いて広範囲に配置した数多くの育苗箱に散粒する方法、播種作業時に専用の装置にて育苗箱に散粒する方法、育苗土壌と混和する方法などが例示される。
上記散布を適正に行うためには、本発明の粒状農薬組成物の物理性は種々の項目に対してそれぞれ一定範囲内にあることが好ましい。例えば見掛け比重は農薬公定検査法において0.3〜2が好ましく、より好ましくは0.5〜1.5である。粒の硬度は全農ボールミル法において20以下が好ましく、より好ましくは10以下である。粒度は目開き1700μmの篩を通過して、目開き300μmの篩を通過しない粒が粒状農薬組成物全体の90質量%以上であることが好ましい。
また、本発明の粒状農薬組成物においては、粒核の形状が略円柱状である場合は、断面円の直径は通常0.3〜1.7mm、好ましくは0.5〜1.5mm、より好ましくは0.8〜1.2mmである。円柱の高さに当たる粒長は、断面円直径に対して0.5〜6倍であることが好ましいが、播種作業時の専用装置を用いて散布する場合、例えば苗箱施用薬剤散布装置(美善製、型式KS−25:ローラー式散粒機)や苗箱施薬ホッパー(スズテック製、型式SDP−33S、SDP−103S:ローラー式散粒機)、ポット育苗用箱施薬装置(みのる産業株式会社製、形式MPA−21:ローラー式散粒機)にて散布する場合は、断面円直径に対して2.5倍以上の粒長を有する粒が粒状組成物全体の50質量%以下であることが好ましく、より好ましくは40質量%以下である。
尚、本発明の粒状農薬組成物を施用する際の施用量は、水田や畑地の場合、10アールあたり0.1〜20kg、好ましくは0.2〜5kgであり、水稲育苗箱の場合、育苗箱(通常、0.16m)一枚あたり10〜200g、好ましくは10〜100gである。また、セルトレイに施用する際はセルトレイ(128穴)あたり30g程度の施用量でよい。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例における「部」は質量部、「%」は質量%を表す。また「短径」は略円柱状粒状物の断面円直径を、「アスペクト比」は略円柱状粒状物の粒長を前記短径で除した商を指す。
[実施例1]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、還元糖分を約50%含有する液糖(商品名ニットーハイスイートデラックス,三菱化学フーズ社製)1.2部および水0.3部を混合したバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[実施例2]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー94.15部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.5部をナウタミキサーで混合しながら、還元糖分を約50%含有する液糖(商品名ニットーハイスイートデラックス,三菱化学フーズ社製)0.84部および水0.36部を混合したバインダー液1.2部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[実施例3]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、還元糖分を約50%含有する液糖(商品名ニットーハイスイートデラックス,三菱化学フーズ社製)を70℃に加温したバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[実施例4]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、還元糖分を約50%含有する液糖(商品名ニットーハイスイートデラックス,三菱化学フーズ社製)1.2部および水0.3部を混合したバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にシアントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したシアントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、シアントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[比較例1]
クロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー95.35部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状でありクロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[比較例2]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、HLB値11.7のポリオキシアルキレンアルキルエーテルであるバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[比較例3]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、流動パラフィンであるバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[比較例4]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、ジイソブチルフタレートであるバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[比較例5]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー86.53部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核89.88部をナウタミキサーで混合しながら、ポリビニルアルコール1.5部および水7.32部を混合したバインダー液8.82部を添加して粒核の表層を被覆したところ、粒核表面の水分が過多となって粒核同士が凝集し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加したが混合が進まず、所期の粒剤を得ることができなかった。ポリビニルアルコールは水などに溶解させないとバインダーとしての性能を発揮しないが、溶解度や粘度などの物理的制約により濃厚なバインダー液を調製することができないため、上記実施例の液糖に相当する量のポリビニルアルコールをバインダーとして用いることは不可能と判断された。
[比較例6]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.35部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核96.7部をナウタミキサーで混合しながら、ポリビニルアルコール0.02部および水1.98部を混合したバインダー液2部を添加して粒核の表層を被覆し、更にクロラントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したクロラントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、クロラントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[比較例7]
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.35部、アルファー化デンプン3部およびクレー93.85部に所定量の水を加えて混練した後、孔径1.2mmのスクリーンを取り付けたバスケットリューザーを用いて押し出し造粒し、造粒物を100℃で2時間乾燥して、短径1.2mm、アスペクト比約3の略円柱状である粒核を得た。この粒核97.2部をナウタミキサーで混合しながら、HLB値11.7のポリオキシアルキレンアルキルエーテルであるバインダー液1.5部を添加して粒核の表層を被覆し、更にシアントラニリプロール0.75部、リグニンスルホン酸塩0.17部、アリールスルホン酸塩0.04部、シリカ0.05部、珪砂0.05部およびクレー0.24部の混合物を気流式粉砕機にて粉砕したシアントラニリプロールを含有する粉末1.3部を添加して粒核外層部に担持させることにより、シアントラニリプロール0.75%を含有する粒状農薬組成物を得た。
[試験例1]
実施例1〜3、比較例1〜4および6の粒状農薬組成物300mgを50mL容ガラス瓶に秤取し、20℃に調温した3度硬水30mLを加え、20℃恒温にて24時間静置した。その後、前記ガラス瓶内の水中に溶出したクロラントラニリプロールをHPLCにて定量した。粒状農薬組成物中のクロラントラニリプロール全量が溶出した場合の溶出率を100%として、各時点における溶出率を求めた。結果を表1に示す。
Figure 0006774203
[試験例2]
実施例4、比較例7の粒状農薬組成物300mgを50mL容ガラス瓶に秤取し、20℃に調温した3度硬水30mLを加え、20℃恒温にて24時間静置した。その後、前記ガラス瓶内の水中に溶出したシアントラニリプロールをHPLCにて定量した。粒剤中のシアントラニリプロール全量が溶出した場合の溶出率を100%として、各時点における溶出率を求めた。結果を表2に示す。
Figure 0006774203

Claims (7)

  1. 粒核と、前記粒核を被覆する外層部を有する粒状農薬組成物であって、
    前記外層部がバインダーを含有し、
    農薬活性成分を含有する粉体が、前記外層部に担持されてなり、
    前記粒核が略円柱状であって、断面円直径が0.3〜1.7mmであり、
    前記バインダーが常温で結晶化しない糖類である液糖であり、
    前記農薬活性成分がシアントラニリプロールまたはクロラントラニリプロールであることを特徴とする粒状農薬組成物。
  2. 前記粒核が押し出し造粒法により得られた造粒物である、請求項1に記載の粒状農薬組成物。
  3. 前記液糖が還元糖を含有する転化型液糖である、請求項1または2に記載の粒状農薬組成物。
  4. 前記バインダーの含有量が粒状農薬組成物全体に対して0.5〜5質量%である、請求項1〜のいずれか一項に記載の粒状農薬組成物。
  5. 前記農薬活性成分の含有量が粒状農薬組成物全体に対して0.1〜3質量%である、請求項1〜のいずれか一項に記載の粒状農薬組成物。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の粒状農薬組成物の製造方法において、
    粒核の表面を、バインダーで被覆して、前記粒核の表面に外層部を形成させる工程、および、
    農薬活性成分を含有する粉体を前記粒核外層部に担持させる工程、を有することを特徴とする粒状農薬組成物の製造方法。
  7. 前記粒核が押し出し造粒法により得られた造粒物である請求項に記載の粒状農薬組成物の製造方法。
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