JP6773593B2 - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Description

この発明は、ベルト伝動装置に用いられる油圧式オートテンショナに関する。
各種の機器において、駆動力を伝達するためにベルト伝動装置が用いられる。例えば、自動車用エンジンでは、エンジンのクランクシャフトの回転を、オルタネータやウォータポンプ、エアコンのコンプレッサ等、各種の自動車補機に伝える補機駆動用ベルト伝動装置が用いられる。これらのベルト伝動装置において、ベルトの張力を調整するため、オートテンショナを設けるのが一般的である。
オートテンショナは油圧式のものを用いることができる。この油圧式オートテンショナは、ベルトの緩み側に配置した支点軸を中心に揺動可能なプーリアームに接続される。オートテンショナがプーリアームを付勢することで、そのプーリアームの揺動側端部に支持されたテンションプーリがベルトを押圧し、ベルトの張力を一定に保持するようにしている。
従来の油圧式オートテンショナは、例えば、特許文献1に示すように、シリンダの底面上に立設されたバルブスリーブ内に、ロッドの下端部が摺動自在に挿入されて、バルブスリーブ内に圧力室を形成している。また、ロッドの上端部に設けられたばね座とシリンダの底面との間に、リターンスプリングが組み込まれて、ロッドとバルブスリーブとを互いに軸方向へ伸長する方向に付勢している。
シリンダの内周とバルブスリーブの外周との間に密閉されたリザーバ室が設けられており、そのリザーバ室の下部と圧力室の下部とを、シリンダの底面部に形成された油通路で連通している。バルブスリーブの下端部内にはチェックバルブが組み込まれている。ロッドに押込み力が負荷されて、圧力室の圧力がリザーバ室の圧力より高くなった際に、チェックバルブは閉鎖され、油通路と圧力室の連通が遮断するようになっている。
このような構成からなる油圧式オートテンショナは、ばね座の上面側に設けられた連結片をエンジンブロック等に対して回動自在に連結し、シリンダの下面側に設けられた連結片をプーリアームに対して回動自在に連結している。ベルトからテンションプーリ及びプーリアームを介してロッドに押込み力が負荷されると、チェックバルブが閉じられ、圧力室内に封入されたオイルが、バルブスリーブとロッドの摺動面間に形成されたリーク隙間に流動し、リザーバ室へ流出する。その流動時のオイルの粘性抵抗により、圧力室内に油圧ダンパ力を発生させて、ロッドの押込み力が緩衝されるようになっている。
ところで、特許文献1の油圧式オートテンショナでは、リーク隙間が、バルブスリーブとロッドの摺動面間の1経路にのみ形成されている。このため、ロッドの押込み力を緩衝するダンパ特性は、単一の設定しか行うことができない。単一のダンパ特性のみが設定された油圧式オートテンショナの場合、その緩衝力(テンショナ反力)は、押し込み距離(テンショナ変位)に対してほぼ単調に増減するので、エンジンの使用条件の中でもベルトの張力変動が大きく、テンショナが大きく押し込まれる場合を考慮して、ダンパの仕様を設定せざるを得ない。しかし、通常の使用条件では、ベルトの張力変動は小さいためテンショナが押し込まれる量は小さいので、ほとんどの運転条件の下では緩衝力は過大な設定になっているといえる。
そこで、運転条件によって異なるダンパ特性が設定できるように、例えば、特許文献2ではオイルの流出経路を2経路備えるようにし、チェックバルブにより、エンジンの運転状況に応じて、オイルの流出経路のうち1経路を閉鎖することで、ダンパ特性を切り替えるようにしている。
特開2009−275757号公報 特開2016−169755号公報
特許文献2の技術では、2経路のオイルの流出経路を切り替えるチェックバルブとして、ロッドに形成された凸曲面とプランジャに形成された円錐面とが互いに接離して、それぞれ弁体と弁座として機能するようにし、さらに、そのロッドとプランジャとを離反方向に付勢する切り替えスプリングを備えた構成としている。
このとき、プランジャに形成される円錐面は、プランジャの中心軸とのなす鋭角が小さいほど、円錐面の勾配が急になって、ロッドの凸曲面が円錐面を押す力が大きくなり、より確実にチェックバルブを閉鎖することができる。
しかし、円錐面の勾配が急であるほど、円錐面に対して想定外の大きな力が繰り返し作用した場合に、チェックバルブの弁体と弁座を構成する円錐面と凸曲面の摩耗進行が促進されるおそれがある。さらに、想定外の大きな力が作用した場合に、所謂くさび効果によって、円錐面に対して凸曲面が固着して、チェックバルブが常時閉鎖された状態となってしまい、機能不全を起こすおそれもある。
そこで、この発明は、油圧式オートテンショナの圧力室からリザーバ室への2経路のオイルの流出経路を切り替えるチェックバルブを、より確実に開閉させることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、オイルが入れられた底付きのシリンダと、前記シリンダの底面上に立設されたバルブスリーブと、前記バルブスリーブの内部にその下端部が摺動自在に挿入されたロッドと、前記ロッドによって前記バルブスリーブ内に形成された圧力室と、前記ロッドの上部に設けられたばね座と、前記ばね座と前記シリンダの底面間に設けられ前記ばね座と前記シリンダとを互いに離れる方向に付勢するリターンスプリングと、前記シリンダの内周と前記バルブスリーブの外周との間に形成されたリザーバ室と、前記リザーバ室の下部と前記圧力室の下部とを連通する油通路と、前記バルブスリーブの下端部に設けられ前記圧力室内の圧力が前記リザーバ室内の圧力より高くなると閉鎖して前記圧力室と前記油通路との連通を遮断する第1チェックバルブとを備え、前記ばね座を介して前記ロッドに押込み力が負荷された際に前記第1チェックバルブを閉じ、前記圧力室内のオイルを、前記圧力室から前記リザーバ室にリークさせて前記圧力室内のオイルによる油圧ダンパ作用によって前記ロッドに負荷される押込み力を緩衝するようにした油圧式オートテンショナにおいて、前記ロッドの外側に設けられ前記ロッドの外径面および前記バルブスリーブの内径面に沿って摺動可能な筒状のプランジャと、前記プランジャと前記ロッドの摺動面間に設けられる第1リーク隙間と、前記プランジャと前記バルブスリーブの摺動面間に設けられ前記第1リーク隙間より流路抵抗の大きな第2リーク隙間と、前記ロッドと前記プランジャの相互間に設けられ前記圧力室内の圧力上昇に伴う前記プランジャの上昇時に前記第1リーク隙間を閉鎖する第2チェックバルブと、前記プランジャを前記ロッドの下端部に設けられた抜止め用ストッパに向けて付勢するバルブスプリングとを備え、前記第2チェックバルブが備える弁体と弁座の一方が凸曲面で構成され、他方が互いに勾配が異なる複数の円錐面で構成されている油圧式オートテンショナを採用した。
ここで、前記複数の円錐面のうち、相対的に上方に位置する円錐面が前記プランジャの軸線cとなす第一鋭角αは、相対的に下方に位置する円錐面が前記プランジャの軸線cとなす第二鋭角βよりも小さく設定されている構成を採用することができる。
ここで、前記第2チェックバルブが備える前記弁体と弁座の他方を構成する複数の円錐面は、例えば、二つの円錐面で構成することができる。また、前記凸曲面は球面状であることが望ましい。
この発明は、圧力室からリザーバ室へのオイルの流出経路を切り替えるチェックバルブを構成する弁体と弁座の一方を凸曲面で、他方を勾配が異なる複数の円錐面で構成したので、弁体と弁座とが、互いに勾配が異なる複数の箇所で接触できる。このため、両者の総接触面積を増大させることができるとともに、相対的に勾配が緩やかな円錐面での接触箇所は、相対的に勾配が急な円錐面の接触箇所での面圧を低減することができ、互いの固着や摩耗を防止したより確実な開閉を確保することができる。
この発明に係る油圧式オートテンショナの実施の形態を示す縦断面図 図1の第1リーク隙間および第2リーク隙間の形成部位を拡大して示し、(a)は第1リーク隙間からのオイルのリーク状態を示す断面図、(b)は第2リーク隙間からのオイルのリーク状態を示す断面図 第二チェックバルブ付近の要部拡大図 この発明の作用を示すグラフ図 アイドルストップ機構が搭載されたエンジンのベルト伝動装置を示す模式図
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施形態の油圧式オートテンショナAを示す縦断面図である。油圧式オートテンショナAは、例えば、図5に示すように、ベルト伝動装置に用いられるプーリアーム56と、エンジンEとの間に接続される。
このベルト伝動装置は、エンジン補機駆動とエンジン始動を両立するISG(モーター機能付き発電機)のアイドルストップ機構が搭載されたものである。その構成は、クランクシャフト51に取り付けられたクランクシャフトプーリPと、ISGのスタータ・ジェネレータ52の回転軸に取り付けられたスタータ・ジェネレータプーリPと、ウォータポンプ等の補機53の回転軸に取り付けられた補機プーリPとの間に、ベルト54が掛け渡されている。
エンジンの通常運転時、エンジンの駆動力により、クランクシャフトプーリPを、図5中の矢印aで示す方向へ回転させることにより、スタータ・ジェネレータ52及び補機53を駆動し、スタータ・ジェネレータ52をジェネレータとして機能させるようにしている。
また、スタータ・ジェネレータ52の駆動によるエンジンの始動時、スタータ・ジェネレータプーリPを、図5中の矢印bで示す方向へ回転させることにより、クランクシャフトプーリPを回転させて、スタータ・ジェネレータ52をスタータとして機能させるようにしている。
クランクシャフトプーリPとスタータ・ジェネレータプーリPにわたるベルト部54aに臨む部分に、テンションプーリ55が配置されている。テンションプーリ55を回転自在に支持する揺動可能なプーリアーム56に、油圧式オートテンショナAの調整力を付与し、テンションプーリ55がベルト54を押圧する方向にプーリアーム56を付勢する。これにより、ベルト54の張力変化を、油圧式オートテンショナAにより吸収するようにしている。
図1に示すように、油圧式オートテンショナAは、その本体を構成するオイルの入れられた底付きのシリンダ10が上下方向に伸びており、シリンダ10の下方側に位置する底部のさらに下面側には、プーリアーム56(図5参照)に連結される連結片11が設けられている。
連結片11には、一側面から他側面に貫通する軸挿入孔11aが設けられ、その軸挿入孔11a内に筒状の支点軸とその支点軸を回転自在に支持する滑り軸受等が組み込まれる。支点軸内に挿通されてプーリアーム56にねじ係合されるボルトの締め付けにより、支点軸が固定され、連結片11がプーリアーム56に揺動自在に取り付けられる。
シリンダ10の内部底面には、バルブスリーブ嵌合孔12が設けられている。そのバルブスリーブ嵌合孔12内に鋼製のバルブスリーブ13の下端部が圧入されている。バルブスリーブ13内にはロッド14の下部が摺動自在に挿入され、そのロッド14の挿入によって、バルブスリーブ13内には、ロッド14の下側に圧力室15が設けられている。
ロッド14の上面側、シリンダ10の外部に位置する上端部には、ばね座16が設けられている。ばね座16とシリンダ10の底面間には、コイルバネからなるリターンスプリング17が組み込まれている。リターンスプリング17は、シリンダ10とロッド14とを、互いに相対的に離れる方向に付勢している。ロッド14の上面側は、ばね座16に一体的に固定されている。
ばね座16の上端には、エンジンE(図5参照)に連結される連結片18が設けられている。連結片18には、一側面から他側面に貫通するスリーブ挿入孔18aが形成され、そのスリーブ挿入孔18a内にスリーブと、そのスリーブを回転自在に支持する滑り軸受等が組み込まれる。スリーブ内に挿通されてエンジンEにねじ係合されるボルトの締め付けにより、連結片18がエンジンEに揺動自在に取り付けられる。
ばね座16は成形品からなり、その成形時にシリンダ10の上部外周を覆う筒状のダストカバー20と、リターンスプリング17の上部を覆う筒状のスプリングカバー21とが同時に成形される。ここで、ばね座16は、アルミのダイキャスト成形品であってもよく、あるいは、熱硬化性樹脂等の樹脂の成形品であってもよい。また、スプリングカバー21は、ばね座16の成形時にインサート成形される筒体22によって外周の全体が覆われている。筒体22は、鋼板のプレス成形品からなる。
シリンダ10の上側の開口部内には、シール部材としてのオイルシール23が組込まれている。オイルシール23の内周が筒体22の外周面に弾性接触して、オイルシール23の外周がシリンダ10に嵌められて、シリンダ10の上側の開口部を閉塞し、シリンダ10の内部に充填されたオイルの外部への漏洩を防止するとともに、ダストの内部への侵入を防止している。
オイルシール23の組み込みにより、シリンダ10とバルブスリーブ13との間に密閉されたリザーバ室24が形成される。リザーバ室24と圧力室15は、バルブスリーブ嵌合孔12とバルブスリーブ13の嵌合面間に形成された油通路25、及び、バルブスリーブ嵌合孔12の底面中央部に形成された円形凹部からなる油溜り26を介して連通している。
バルブスリーブ13の下端部内には、第1チェックバルブ27が組み込まれている。第1チェックバルブ27は、バルブスリーブ13の下端部内に圧入されたバルブシート27aの弁孔27bを、圧力室15側から開閉する鋼製のチェックボール27cと、そのチェックボール27cを、弁孔27bに向けて付勢するスプリング27dと、チェックボール27cの開閉量を規制するリテーナ27eとからなっている。
第1チェックバルブ27は、圧力室15内の圧力がリザーバ室24内の圧力より高くなると、チェックボール27cが弁孔27bを閉じ、圧力室15と油通路25の連通を遮断して、圧力室15内のオイルが、油通路25を通ってリザーバ室24に流れるのを防止する。
ロッド14の外周には、筒状のプランジャ28が嵌合されている。プランジャ28は、ロッド14の外径面およびバルブスリーブ13の内周上部に形成された小径内径面13aに沿って摺動自在とされ、ロッド14とその外側のプランジャ28との摺動面間に円筒状の第1リーク隙間31が設けられている。また、プランジャ28とその外側のバルブスリーブ13の小径内径面13aとの摺動面間に円筒状の第2リーク隙間32が設けられている。
第2リーク隙間32の隙間量は、第1リーク隙間31の隙間量より小さく、その隙間量の相違から、第2リーク隙間32の流路抵抗が、第1リーク隙間31の流路抵抗より大きくなっている。
第1リーク隙間31及び第2リーク隙間32のそれぞれは、圧力室15内のオイルがそれぞれのリーク隙間31、32に沿ってリークする際の粘性抵抗により、圧力室15内に油圧ダンパ作用を生じさせるようになっている。
第1リーク隙間31は、オイルのリークによって生じる油圧ダンパ作用によって、エンジンの通常運転時におけるベルト54(図5参照)の張力変動を吸収可能とする大きさに設定されている。一方、第2リーク隙間32は、スタータ・ジェネレータ52(図5参照)の駆動によるエンジン始動時に、オートテンショナAが過度に収縮することのない大きさに設定されている。
ロッド14の下端部には、プランジャ28を抜止めするストッパ34が設けられている。ストッパ34として、ここでは止め輪を採用し、ロッド14の下端部に設けられたリング溝33に取り付けるようにしている。
ここで、図2(a)(b)に示すように、止め輪からなるストッパ34は、その周方向の一部に、貫通孔や切欠き等で構成されたオイル用の流通部34aを有している。その流通部34aを介して、圧力室15と第1リーク隙間31とは、常に連通する状態にある。
また、ロッド14とプランジャ28の相互間には、スタータ・ジェネレータ52(図5参照)の駆動によるエンジン始動時の圧力上昇時に、第1リーク隙間31を閉塞する第2チェックバルブ35が設けられている。
第2チェックバルブ35は、プランジャ28の上端よりも外部に位置するロッド14の上部に大径軸部14aを設け、その大径軸部14aの下端部に、球面状のバルブシートが設けられている。このバルブシートが、第2チェックバルブ35の弁体を構成する凸曲面35aとなっている。
一方、プランジャ28の上部内径面には、シート面が設けられている。このシート面が、第2チェックバルブ35の弁座を構成する円錐面35bとなっている。円錐面35bは、それぞれ上方から下方に向かって徐々に狭まり、且つ、互いに勾配が異なる複数の円錐面35c,35dで構成されている。複数の円錐面35c,35dは、その境界で互いに接続されている。この実施形態では、円錐面35bは、二つの円錐面35c,35dで構成されているので、互いに接続される上方側の円錐面35cの最小径部となる下端縁と、下方側の円錐面35dの最大径部となる上端縁とは、同一の径となっている。
圧力室15内の圧力によるプランジャ28の上昇時に、凸曲面35aからなるバルブシート(弁体)を、円錐面35bからなるシート面(弁座)に着座させて、第1リーク隙間31の上端開口を閉塞するようにしている。ここでは、第2チェックバルブ35の弁体を凸曲面35aで、弁座を円錐面35bで構成したが、これを逆にして、第2チェックバルブ35の弁座を凸曲面35aで、弁体を円錐面35bで構成してもよい。
また、図3に示すように、二つの円錐面35c,35dのうち、相対的に上方に位置する円錐面35cがプランジャ28の軸線cとなす第一鋭角αは、相対的に下方に位置する円錐面35dがプランジャ28の軸線cとなす第二鋭角βよりも小さく設定されている。このような角度の設定は、円錐面35bを三つ以上の円錐面35c,35d・・・で構成した場合も、上下に隣り合う円錐面35c,35d・・・間で、同様とすることが望ましい。
この実施形態では、凸曲面35aは球面状となっているが、凸曲面35aは、凸形状であれば球面状以外の構成であってもよい。ただし、凸曲面35aの円錐面35bへの接触箇所は、プランジャ28の軸線c周りの環状の線接触、あるいは、線接触に近い環状のエリアであることが望ましい。
また、この実施形態では、プランジャ28の上端側に第2チェックバルブ35を設けるようにしたが、プランジャ28の内部、あるいは、プランジャ28の下端側に第2チェックバルブ35を設けるようにしてもよい。
ロッド14の凸曲面35aからなるバルブシート、及び、プランジャ28の円錐面35bからなるシート面は、いずれも表面硬化処理されて強度が高められている。表面硬化処理として、ここでは、DLC処理を施すようにしているが、そのDLC処理に代えて、硬質皮膜のコーティング処理を施し、あるいは、ショットピーニングを施すようにしてもよい。
プランジャ28の上部には外向きに突出するフランジ29が設けられ、そのフランジ29とばね座16の対向面間にバルブスプリング37が組み込まれている。バルブスプリング37は、プランジャ28をロッド14の下端部に取り付けられた前述のストッパ34に向けて付勢している。
この実施形態では、バルブスプリング37としてコイルばねを採用しているが、コイルばね以外にも、例えば、皿ばね、波形座金、ウェーブスプリング等を用いてもよい。
図2(a)(b)に示すように、プランジャ28の外周下部には、下部が大径のリング状のテーパ溝39が設けられ、そのテーパ溝39内に抜止めリング40が取り付けられている。抜止めリング40は、自然状態での外径がプランジャ28の外径より大径とされて外周部がプランジャ28の外径面より外側に位置し、バルブスリーブ13の内周上部に形成された小径内径面13aの下端の段差部13bに対する当接によって、プランジャ28及びロッド14が、バルブスリーブ13の上端から上方に抜け出るのを防止する。
この実施形態で示す油圧式オートテンショナAは上記の構成からなり、図5に示すアイドルストップ機構が搭載されたエンジンの補機駆動用ベルト伝動装置への組込みに際しては、シリンダ10の閉塞端側に設けられた連結片11をプーリアーム56に連結し、ばね座16側の連結片18をエンジンEに連結して、そのプーリアーム56に調整力を付与する。
エンジンの通常運転状態において、補機53の負荷変動等によってベルト54の張力が変化し、上記ベルト54の張力が弱くなると、リターンスプリング17の押圧によりシリンダ10とばね座16が離れる方向に相対移動してベルト54の弛みが吸収される。
ここで、シリンダ10とばね座16が伸張する方向に相対移動するとき、圧力室15内の圧力はリザーバ室24内の圧力より低くなるため、第1チェックバルブ27が開放する。このため、リザーバ室24内のオイルは油通路25から油溜り26を通って圧力室15内にスムーズに流れ、シリンダ10とばね座16は離れる方向にスムーズに相対移動してベルト54の弛みを直ちに吸収する。
一方、ベルト54の張力が強くなると、ベルト54から油圧式オートテンショナAのシリンダ10とばね座16を収縮させる方向の押込み力が負荷される。このとき、圧力室15内の圧力はリザーバ室24内の圧力より高くなるため、第1チェックバルブ27のチェックボール27cが弁孔27bを閉鎖する。
また、圧力室15内のオイルは、図2(a)の矢印Xで示すように、第1リーク隙間31を流通し、その第1リーク隙間31の上端開口からリザーバ室24にリークし、第1リーク隙間31を流動するオイルによって圧力室15内に油圧ダンパ力が発生する。その油圧ダンパ力により、油圧式オートテンショナAに負荷される上記押込み力が緩衝される。
このとき、第1リーク隙間31は、エンジンの通常運転時におけるベルト54の張力変動を吸収可能な大きさに設定されているため、エンジンの通常運転時におけるベルト54の張力が高くなり過ぎることはなく、適正張力に保持される。
一方、スタータ・ジェネレータ52(図5参照)の駆動によるエンジン始動時、ベルト54の張力は急激に大きくなって、ばね座16を介して作用するロッド14に対する押込み力が強くなり、圧力室15の圧力が急激に上昇する。このとき、第1チェックバルブ27は閉鎖して圧力室15内の圧力が上昇し、その圧力がバルブスプリング37の弾性力より高くなると、プランジャ28がバルブスプリング37の弾性に抗してロッド14に対して相対的に上昇し、図2(b)に示すように、円錐面35bからなるシート面に、凸曲面35aからなるバルブシートが着座して、第2チェックバルブ35が閉鎖する。
第2チェックバルブ35の閉鎖により、第1リーク隙間31の上端開口が閉塞し、圧力室15内のオイルは、図2(b)の矢印Yで示すように、第2リーク隙間32内に流通して上端開口からリザーバ室24にリークする。
このとき、第2リーク隙間32の流路抵抗は第1リーク隙間31の流路抵抗より大きいため、圧力室15内のオイルは第2リーク隙間32内をゆっくりと流動する。このため、圧力室15での急激な圧力低下がなく、その圧力室15内の油圧ダンパ作用によってロッド14の押し込みが抑制され、ベルト54はクランクシャフト51を駆動するのに必要なベルト張力に保持され、ベルト54とプーリP〜P間のスリップが防止される。
このように、エンジンの通常運転時、圧力室15内のオイルは流路抵抗の小さな第1リーク隙間31からリザーバ室24にリークし、一方、スタータ・ジェネレータ52でのエンジン始動時、圧力室15内のオイルは流路抵抗の大きな第2リーク隙間32からリザーバ室24にリークするため、エンジンの通常運転時と、スタータ・ジェネレータでのエンジン始動時のそれぞれにおいて、ベルト54に適正な張力を付与することができる。
すなわち、通常の運転中は、油圧式オートテンショナAが、ベルト張力の変動に応じて比較的小さいテンショナ反力を発生し、ベルト54の平均張力を低く保つことができる。これにより、エンジンの燃費が向上すると共に、ベルト54やプーリP〜Pなど補機部品の寿命が延びる効果が期待できる。また、油圧式オートテンショナAに大きな押し込み力が作用した場合には、オートテンショナは、比較的大きなテンショナ反力を発生させて過度に押し込まれることを抑制し、ベルト54の緩みが防止される。これにより、ベルト54とプーリP〜P間の滑りによるベルト鳴きや、ベルト54及びプーリP〜Pの摩耗による寿命低下を抑制する効果が期待できる。
また、第2チェックバルブ35が開放から閉鎖に移行する際、ロッド14とプランジャ28の軸心c方向への相対移動により、ロッド14に形成された凸曲面35aと、プランジャ28に形成された二つの円錐面35b;35c,35dが接近すると、ロッド14の凸曲面35aと、プランジャ28の上方側の円錐面35c及び下方側の円錐面35dの両方が環状に接触し、二か所の周方向の閉鎖面を形成することで、より確実に第1リーク隙間31を閉鎖することができる。
すなわち、第2チェックバルブ35を構成する弁体と弁座とが、互いに勾配が異なる複数の箇所で接触できるので、両者の総接触面積を増大させるとともに、相対的に勾配が緩やかな円錐面35dでの接触箇所は、相対的に勾配が急な円錐面35cの接触箇所での面圧を低減することができ、互いの固着や摩耗を防止したより確実な開閉を確保することができる。
このように二か所の環状の閉鎖面が同時に接触するためには、ロッド14の軸心とプランジャ28の軸心cとが、互いに一致することが望ましい。しかし、ロッド14の外径とプランジャ28の内径との間、プランジャ28の外径とバルブスリーブ13の内径との間には、それぞれ隙間を持つことから、互いの軸心が完全に一致することは難しい。
しかし、仮に、互いの軸心が僅かにずれている場合であっても、第2チェックバルブ35が閉弁する際には、プランジャ28に設けた二つの部分円錐面35c,35dのうち、まず、上方側(ロッド球面に近い側)に形成された小さい鋭角αの円錐面35cの一部がロッド14の凸曲面35aと接触する。このため、ロッド14の下方への移動は、ロッド14に形成された凸曲面35aが、プランジャ28に形成された円錐面35cに沿って互いの軸心が一致する方向へと案内される。そうすることで、上述のように二か所の閉鎖面が環状に接触するようになり、確実にリーク隙間を閉鎖することが可能となる。その結果、圧力室15から第1リーク隙間31を通るオイルの流出は停止する。このとき、ロッド14の下降に伴ってロッド14に対して相対的にプランジャ28が上昇するため、圧力室15の容積は一定に保たれる。そのため、圧力室15内の圧力変化は無く、圧力室15からリザーバ室24へのオイルの流出も無い。
また、円錐面35bのうち上方側に配置された円錐面35cは、プランジャ28の軸線cに対して比較的小さい第一鋭角αを成す方向であり、凸曲面35aと比較的大きな力で接触するため、バルブの閉鎖を確実なものにする。また、下方側に配置された円錐面35dは、プランジャ28の軸線cに対して、上方側の円錐面35cよりも大きな第二鋭角βを成す方向である。これらの円錐面35c,35dは、凸曲面35aと接触することで総接触面積が大きくなるため、上方に配置された比較的勾配の急な円錐面35cの面圧を低減しながら、二つの接触部位を持つことによって、より確実に第2チェックバルブ35を閉鎖することができる。
図4に、上記実施形態の油圧式オートテンショナA(以下「発明品」という)の反力特性と、従来の油圧式オートテンショナ(以下「従来品」という)の反力特性とを比較した測定例を示す。
図4のグラフ中において、油圧式オートテンショナAの長さを示す横軸は、左側が長く、右が短く設定されている。このため、油圧式オートテンショナAが、ベルト54の張力を受けて押し込まれる場合のダンパ特性は、グラフ中の左下から右上に向かうダンパ特性を示す。一方、ベルト54が緩み油圧式オートテンショナAが伸長する場合には、グラフ中の右上から左下に向かうダンパ特性を示す。
図中に破線で示す従来品では、テンショナ長さが短くなるにしたがい、テンショナ反力がほぼ単調に大きくなる。逆に、テンショナ長さが伸びるのにしたがい、テンショナ反力は急激に小さくなり、その後、ほぼ一定となる。このような図形を、テンショナ反力特性を表すリサジュー図形と呼ぶ。リサジュー図形の形状は、主に、リーク隙間によって決定される。
これに対して、図中に実線で示す発明品では、リサジュー図形の形状が、テンショナ長さの変化に対して、テンショナ反力の増加が急激に起こる領域(急領域/テンショナ収縮量がS1よりも大きい領域)と、緩やかになる領域(緩領域/テンショナ収縮量がS1よりも小さい領域)が交互に発生する。これにより、エンジンの通常運転時と、スタータ・ジェネレータでのエンジン始動時のそれぞれにおいて、ベルト54に適正な張力を付与することができる。
10 シリンダ
13 バルブスリーブ
14 ロッド
15 圧力室
16 ばね座
17 リターンスプリング
24 リザーバ室
25 油通路
27 第1チェックバルブ
28 プランジャ
31 第1リーク隙間
32 第2リーク隙間
34 ストッパ
35 第2チェックバルブ
35a 凸曲面
35b;35c,35d 円錐面
37 バルブスプリング

Claims (4)

  1. オイルが入れられた底付きのシリンダ(10)と、前記シリンダ(10)の底面上に立設されたバルブスリーブ(13)と、前記バルブスリーブ(13)の内部にその下端部が摺動自在に挿入されたロッド(14)と、前記ロッド(14)によって前記バルブスリーブ(13)内に形成された圧力室(15)と、前記ロッド(14)の上部に設けられたばね座(16)と、前記ばね座(16)と前記シリンダ(10)の底面間に設けられ前記ばね座(16)と前記シリンダ(10)とを互いに離れる方向に付勢するリターンスプリング(17)と、前記シリンダ(10)の内周と前記バルブスリーブ(13)の外周との間に形成されたリザーバ室(24)と、前記リザーバ室(24)の下部と前記圧力室(15)の下部とを連通する油通路(25)と、前記バルブスリーブ(13)の下端部に設けられ前記圧力室(15)内の圧力が前記リザーバ室(24)内の圧力より高くなると閉鎖して前記圧力室(15)と前記油通路(25)との連通を遮断する第1チェックバルブ(27)とを備え、前記ばね座(16)を介して前記ロッド(14)に押込み力が負荷された際に前記第1チェックバルブ(27)を閉じ、前記圧力室(15)内のオイルを、前記圧力室(15)から前記リザーバ室(24)にリークさせて前記圧力室(15)内のオイルによる油圧ダンパ作用によって前記ロッド(14)に負荷される押込み力を緩衝するようにした油圧式オートテンショナにおいて、
    前記ロッド(14)の外側に設けられ前記ロッド(14)の外径面および前記バルブスリーブ(13)の内径面に沿って摺動可能な筒状のプランジャ(28)と、前記プランジャ(28)と前記ロッド(14)の摺動面間に設けられる第1リーク隙間(31)と、前記プランジャ(28)と前記バルブスリーブ(13)の摺動面間に設けられ前記第1リーク隙間(31)より流路抵抗の大きな第2リーク隙間(32)と、前記ロッド(14)と前記プランジャ(28)の相互間に設けられ前記圧力室(15)内の圧力上昇に伴う前記プランジャ(28)の上昇時に前記第1リーク隙間(31)を閉鎖する第2チェックバルブ(35)と、前記プランジャ(28)を前記ロッド(14)の下端部に設けられた抜止め用ストッパ(34)に向けて付勢するバルブスプリング(37)とを備え、
    前記第2チェックバルブ(35)が備える弁体と弁座の一方が凸曲面(35a)で構成され、他方が互いに勾配が異なる複数の円錐面(35b;35c,35d)で構成されて前記一方と前記他方とが互いに勾配が異なる複数の箇所で接触する油圧式オートテンショナ。
  2. 前記複数の円錐面(35b;35c,35d)のうち、相対的に上方に位置する円錐面(35c)が前記プランジャ(28)の軸線(c)となす第一鋭角αは、相対的に下方に位置する円錐面(35d)が前記プランジャ(28)の軸線(c)となす第二鋭角βよりも小さく設定されている請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
  3. 前記複数の円錐面(35b;35c,35d)は二つの円錐面(35b;35c,35d)で構成されている請求項1又は2に記載の油圧式オートテンショナ。
  4. 前記凸曲面(35a)は球面状である請求項1から3のいずれか一つに記載の油圧式オートテンショナ。
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