JP6772812B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本開示は、加熱により乾燥された含水石炭を冷却する冷却装置に関する。
石炭は、可採年数が石油の3倍以上であり、また、石油と比較して埋蔵地が偏在していない。このため、石炭は、長期に亘り安定供給が可能な天然資源として期待されている。石炭は、炭素含有量の低い順に、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭に分類される。泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭(以下、含水石炭と称する)は、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭(以下、無煙炭等と称する)と比較して水の含有率(含水率)が高い。
含水石炭のうち、褐炭は、世界の石炭埋蔵量の半分を占めると言われているため、褐炭の有効利用が検討されている。しかし、上述したように、褐炭等の含水石炭は、無煙炭等と比較して含水率が高い。したがって、含水石炭は、単位重量あたりの発熱量が低く、輸送コストに対する燃料としてのエネルギー効率が低い。
そこで、含水石炭に過熱蒸気を供給することで、含水石炭を流動させながら加熱乾燥させる技術が開発されている(例えば、特許文献1)。加熱により乾燥された含水石炭(以下、乾燥された含水石炭を「乾燥炭」と称する)は、高温の状態(例えば、80℃〜150℃程度)で大気に接触すると発火するおそれがある。このため、特許文献1の技術では、高温の乾燥炭を収容した収容槽の底面から低温の不活性ガスを供給することで、乾燥炭を冷却している。
特開2013−173086号公報
上述した特許文献1の技術では、乾燥炭の冷却に、大量の不活性ガスを使用する必要がある。このため、不活性ガスに要するコストがかかるという問題がある。
本開示は、このような課題に鑑み、乾燥炭を低コストで冷却することが可能な冷却装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る冷却装置は、加熱により乾燥された含水石炭が落下する移動層室と、前記移動層室の内壁から立設した本体部を有し、基端から先端に向かって下方に傾斜した第1の傾斜板と、前記移動層室の内壁における前記第1の傾斜板の基端より下方から立設した本体部を有し、基端から先端に向かって下方に傾斜した第2の傾斜板と、前記第1の傾斜板および前記第2の傾斜板を冷却する冷却部と、を備え、前記第1の傾斜板の先端の鉛直下方に、前記第2の傾斜板の本体部が位置する。
また、前記移動層室、前記第1の傾斜板、および、前記第2の傾斜板のうち、少なくともいずれかを振動させる振動部を備えてもよい。
また、前記第1の傾斜板、および、前記第2の傾斜板のうち、少なくともいずれか一方の傾斜板の本体部の上面に形成され、傾斜方向に延在したフィンを備えてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る冷却装置は、加熱により乾燥された含水石炭が落下する移動層室と、前記移動層室内において、鉛直方向と交差する方向に延在し、内部を冷媒が通過する複数の第1の伝熱管と、前記第1の伝熱管と交差する方向に延在し、内部を冷媒が通過する複数の第2の伝熱管と、を備える。
また、前記移動層室、前記第1の伝熱管、および、前記第2の伝熱管のうち、少なくともいずれかを振動させる振動部を備えてもよい。
また、前記第1の伝熱管、および、前記第2の伝熱管のうち、少なくともいずれか一方の外周面から立設し、放射状に延在したフィンを備えてもよい。
乾燥炭を低コストで冷却することが可能となる。
乾燥システムを説明する図である。 第1の実施形態にかかる冷却装置の鉛直断面図である。 冷却部を説明する図である。 第1の変形例にかかる傾斜板を説明する図である。 第2の実施形態にかかる冷却装置の鉛直断面図である。 (a)は、図5のVIa−VIa線断面図であり、(b)は、図5のVIb−VIb線断面図である。 第2の変形例にかかる伝熱管を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
(乾燥システム100)
図1は、乾燥システム100を説明する図である。図1に示すように、乾燥システム100は、乾燥装置110と、冷却装置120と、貯留部130とを含んで構成され、含水石炭を乾燥する。なお、ここでは、含水石炭として褐炭を例に挙げて説明する。
乾燥装置110は、褐炭BCを加熱することで、褐炭BCを乾燥させる。乾燥装置110は、例えば、流動層乾燥炉であり、収容槽と、流動化ガス供給部と、伝熱管とを含んで構成される。収容槽は、褐炭BCを収容する。流動化ガス供給部は、流動層(収容槽)の下部から流動化ガス(例えば、水蒸気)を供給する。伝熱管は、流動層(収容槽)内に配され、褐炭BCより高温の熱媒体が通過する。なお、褐炭BCを乾燥させる技術については、様々な既存の技術を適用できるので、ここでは、詳細な説明を省略する。
冷却装置120は、乾燥装置110によって乾燥された褐炭BC(乾燥炭DC)を冷却する。冷却装置120の具体的な構成については、後に詳述する。
貯留部130は、冷却装置120によって冷却された乾燥炭DCを貯留する。貯留部130に貯留された乾燥炭DCは、ボイラ等の乾燥炭利用設備に供給される。
以下、本実施形態にかかる冷却装置120について詳述する。
(冷却装置120)
図2は、第1の実施形態にかかる冷却装置120の鉛直断面図である。図2に示すように、冷却装置120は、移動層室210と、複数の傾斜板220と、冷却部230と、振動部240とを含んで構成される。なお、図2中、移動層室210外の乾燥炭DCの流れを白抜きの矢印で示し、移動層室210内の乾燥炭DCを黒丸で示し、冷媒の流れを実線の矢印で示す。また、図2中、理解を容易にするために、冷媒の流路を省略する。
移動層室210は、上部212と、中央部214と、下部216とを含んで構成される。上部212は、角錐形状であり、頂部が鉛直上方に配される。上部212は、頂部に配管212aが接続される。乾燥装置110で乾燥された褐炭BC(乾燥炭DC、例えば、80℃〜150℃程度)は、配管212aを通じて移動層室210(上部212)に導入される。
また、上部212の内部空間には、分散器212bが設けられている。分散器212bは、配管212aを通じて導入された乾燥炭DCを分散させる。本実施形態において分散器212bは、複数の円錐形状の部材212ca、212cbで構成される。最も鉛直上方に配される部材212caは、頂部が配管212aの開口に臨むように、上部212の内部空間に配される。部材212caの下方には、部材212cbが配される。部材212cbは、頂部が部材212caの下端に臨むように配される。
したがって、配管212aを通じて上部212に導入された乾燥炭DCは、落下搬送されて部材212caの頂部に衝突し、部材212caの径方向外方に分散される。分散された乾燥炭DCは、部材212caの外壁面を流下し、下端から落下搬送される。そして、部材212caから落下搬送された乾燥炭DCは、部材212cbの頂部に衝突し、部材212cbの径方向外方に分散される。分散された乾燥炭DCは、部材212cbの外壁面を流下し、下端から中央部214に落下搬送される。
中央部214は、上部212の下端に連続した、角筒形状の管であり、中心軸が鉛直方向に沿うように設置される。下部216は、角錐形状であり、中央部214の下端に連続しており、頂部が鉛直下方に配される。下部216の頂部には、配管216aが接続される。
傾斜板220は、中央部214(移動層室210)の内壁から、移動層室210の中心に向かって立設した本体部222を有し、基端222aから先端222bに向かって下方に傾斜した板である。傾斜板220は、移動層室210内に複数(ここでは、8個)設けられる。傾斜板220は、例えば、金属製である。
複数の傾斜板220は、基端222aの鉛直方向の位置が異となるように移動層室210内に設けられる。また、1の傾斜板220(第1の傾斜板220)の先端222bの下方に、当該傾斜板220の下方に配される傾斜板220(第2の傾斜板220)の本体部222が位置するように設けられる。
したがって、配管212aを通じて上部212に導入された乾燥炭DCは、最も鉛直上方に配された傾斜板220(1段目の傾斜板220)、または、2段目の傾斜板220の本体部222に落下する。そして、傾斜板220に落下した乾燥炭DCは、落下による衝撃(本体部222との衝突)によって分散され、他の乾燥炭DCと混合される。混合された乾燥炭DCは、傾斜板220の傾斜方向に沿って本体部222を流下する。そして、乾燥炭DCが先端222bに到達すると、先端222bから次段の傾斜板220の本体部222に落下する。このようにして、最も鉛直下方に配された傾斜板220(最下段の傾斜板220)の本体部222に落下した乾燥炭DCは、配管216aを通じて、貯留部130に送出される。つまり、乾燥装置110から移動層室210に導入された乾燥炭DCは、傾斜板220を流下しながら落下し、貯留部130に送出される。
冷却部230は、例えば、冷媒(例えば、水、空気)を冷却するクーラーと、ポンプとを含んで構成され、移動層室210および傾斜板220を冷却する。
図3は、冷却部230を説明する図であり、移動層室210と、傾斜板220との鉛直断面の部分拡大図である。なお、図3中、冷媒の流れを実線の矢印で示す。また、図3中、理解を容易にするために、振動部240を省略する。
図3に示すように、移動層室210を構成する壁部210a内には、流路RAが形成されている。また、傾斜板220の内部には、流路RAと連通する流路RBが形成されている。流路RBは、壁部210aの外壁から延在した仕切板224で上流路RBaと下流路RBbに分割されている。
冷却部230は、移動層室210の下部に設けられた、流路RAと連通する冷媒導入口から冷媒を導入する。また、冷却部230は、移動層室210の上部に設けられた、流路RAと連通する冷媒排出口から冷媒を排出する。
そうすると、冷媒導入口から導入された冷媒は、流路RAを上昇する。そして、冷媒は、仕切板224に衝突すると、下流路RBbに流れ込む。下流路RBbを流れた冷媒は、仕切板224の先端と、本体部222の先端222bとの間を通り、上流路RBaに流れ込む。そして、上流路RBaを流れた冷媒は、再び流路RAに戻り、冷媒排出口に向けて上昇する。
冷却部230を備える構成により、移動層室210および傾斜板220を冷却することができる。
したがって、乾燥炭DCは、傾斜板220の本体部222を流下する過程において、本体部222と接触して熱交換される。これにより、乾燥炭DCの熱が本体部222を通じて冷媒に移動し、乾燥炭DCが冷却される。
また、上記したように、乾燥炭DCが落下して本体部222に衝突すると落下による衝撃で分散されて、乾燥炭DCが他の乾燥炭DCと混合される。したがって、移動層室210に導入されたほとんどすべての乾燥炭DCが満遍なく本体部222に接触する。これにより、乾燥炭DCを偏りなく冷却することができる。
図2に戻って説明すると、振動部240は、本体部222(傾斜板220)の下方、および、移動層室210に設置され、傾斜板220および移動層室210を振動させる。振動部240は、例えば、偏心モータで構成される。
振動部240を備える構成により、乾燥炭DCが滞留してしまう事態を回避することができる。また、乾燥炭DCと本体部222との接触時間を延長することができる。これにより、乾燥炭DCをさらに冷却することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる冷却装置120によれば、不活性ガスよりも熱容量の大きい傾斜板220内の冷媒で乾燥炭DCを冷却することができる。不活性ガスのみで冷却する従来技術では、不活性ガスと乾燥炭とを直接接触させるため、不活性ガスが汚染されてしまい、不活性ガスを回収し、循環させるためのコストが高い。一方、本実施形態にかかる冷却装置120では、冷媒と乾燥炭DCとが移動層室210、傾斜板220を介して接触する。すなわち、冷媒と乾燥炭DCとが直接接触することはないため、従来技術と比較して、冷媒を回収し、循環させるためのコストが低い。したがって、乾燥炭DCを低コストで冷却することが可能となる。
(第1の変形例)
上記第1の実施形態では、傾斜板220が平板で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、傾斜板220にフィンが設けられていてもよい。
図4は、第1の変形例にかかる傾斜板320を説明する図である。図4に示すように、傾斜板320は、本体部222と、フィン322とを備える。
フィン322は、本体部222の上面から鉛直上方に立設した複数の板部材324で構成される。板部材324は、傾斜板320の傾斜方向に延在している。
したがって、本体部222に落下した乾燥炭DCは、隣り合う板部材324の間に形成された間隙を流下することとなる。したがって、乾燥炭DCは、本体部222のみならず、板部材324(フィン322)とも接触する。したがって、乾燥炭DCの冷却を促進させることができる。
(第2の実施形態:冷却装置420)
図5は、第2の実施形態にかかる冷却装置420の鉛直断面図である。図6(a)は、図5のVIa−VIa線断面図であり、図6(b)は、図5のVIb−VIb線断面図である。図5に示すように、冷却装置420は、移動層室210と、伝熱管ユニット430、440と、冷却部230と、振動部240とを含んで構成される。なお、上記第1の実施形態で説明した冷却装置120と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
また、図5中、乾燥炭DCの流れを白抜きの矢印で示し、冷媒の流れを実線の矢印で示す。さらに、本実施形態の図5、図6では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)を図示の通り定義する。
図5に示すように、伝熱管ユニット430、440は、移動層室210内を貫通する複数の伝熱管432、442で構成される。伝熱管432、442は、金属製であり、伝熱管432、442の内部は、冷却部230から供給された冷媒(例えば、水)が通過する。本実施形態において、4つの伝熱管ユニット430と、4つの伝熱管ユニット440が移動層室210に設けられ、伝熱管ユニット430と、伝熱管ユニット440とが鉛直方向に交互に配される。
図5、図6(a)に示すように、伝熱管ユニット430を構成する伝熱管432(第1の伝熱管)は、鉛直方向と交差する方向(本実施形態では、水平方向(図5、図6(a)中、X軸方向))に延在して設けられる。
また、図5、図6(b)に示すように、伝熱管ユニット440を構成する伝熱管442(第2の伝熱管)は、伝熱管432と交差する方向(本実施形態では、水平方向(図5、図6(b)中、Y軸方向))に延在して設けられる。
複数の伝熱管432、442には、移動層室210を構成する壁部210a内に形成された流路RAが連通されている。したがって、伝熱管432、442には、冷媒が流れ込むこととなる。
したがって、移動層室210に導入された乾燥炭DCは、移動層室210を落下する過程において、伝熱管432、442と接触して熱交換される。これにより、乾燥炭DCの熱が伝熱管432、442を通じて冷媒に移動し、乾燥炭DCが冷却される。
なお、伝熱管442が伝熱管432と交差する方向に延在して設けられることにより、乾燥炭DCが、伝熱管432、伝熱管442の少なくともいずれかに接触する確率を向上させることができる。
また、乾燥炭DCは、伝熱管432、442に衝突すると落下による衝撃で分散されて、乾燥炭DCが他の乾燥炭DCと混合される。したがって、移動層室210に導入されたほとんどすべての乾燥炭DCが満遍なく伝熱管432、442に接触する。これにより、乾燥炭DCを偏りなく冷却することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる冷却装置420によれば、不活性ガスよりも熱容量の大きい伝熱管432、442内の冷媒で乾燥炭DCを冷却することができる。不活性ガスのみで冷却する従来技術では、不活性ガスと乾燥炭とを直接接触させるため、不活性ガスが汚染されてしまい、不活性ガスを回収し、循環させるためのコストが高い。一方、本実施形態にかかる冷却装置420では、冷媒と乾燥炭DCとが移動層室210、伝熱管ユニット430、440を介して接触する。すなわち、冷媒と乾燥炭DCとが直接接触することはないため、従来技術と比較して、冷媒を回収し、循環させるためのコストが低い。したがって、乾燥炭DCを低コストで冷却することが可能となる。
(第2の変形例)
図7は、第2の変形例にかかる伝熱管432を説明する図である。図7に示すように、伝熱管432の外周面から放射状に立設した金属製のフィン450を備えてもよい。また、伝熱管442がフィン450を備えてもよい。フィン450は、鉛直上方に延在して設けられる。
フィン450を備える構成により、落下した乾燥炭DCが、冷媒で冷却された固体と接触する面積を拡大することができる。したがって、乾燥炭DCの冷却を促進させることができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、冷却部230として、冷媒を循環させる装置を例に挙げて説明した。しかし、冷却部230は、移動層室210、傾斜板220、伝熱管432、442を冷却できれば、構成に限定はない。例えば、冷却部230をペルチェ素子で構成してもよい。
また、上記第1の実施形態において、傾斜板220が平板で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、傾斜板220は、基端222aから先端222bに向かって下方に傾斜していれば、形状に限定はない。例えば、傾斜板220は、湾曲した板で構成されてもよい。
また、上記第2の実施形態において、伝熱管432、442が水平方向に延在する構成を例に挙げて説明した。しかし、伝熱管432は、鉛直方向(乾燥炭DCの移動方向)と交差する方向に延在していればよい。したがって、伝熱管432は、水平方向に対して傾斜していてもよい。また、伝熱管442は、伝熱管432と交差する方向に延在していればよい。例えば、伝熱管442は、水平方向に対して傾斜していてもよいし、鉛直方向に延在していてもよい。
また、上記第2の実施形態において、伝熱管432、442が円筒形状である場合を例に挙げて説明した。しかし、伝熱管432、442の形状に限定はない。例えば、伝熱管432、442を角筒形状としてもよいし、三角筒形状としてもよい。
また、上記第2の実施形態において、伝熱管ユニット430、440を4組備える構成を例に挙げて説明した。しかし、伝熱管432と伝熱管442とが少なくとも1組設けられていればよい。
また、上記第1の実施形態において、振動部240が移動層室210および傾斜板220を振動させる構成を例に挙げて説明した。しかし、振動部240は、移動層室210、第1の傾斜板、および、第2の傾斜板の少なくともいずれかを振動させることができればよい。また、上記第2の実施形態において、振動部240が移動層室210を振動させる構成を例に挙げて説明した。しかし、振動部240は、移動層室210、伝熱管432、および、伝熱管442の少なくともいずれかを振動させることができればよい。
また、含水石炭として褐炭を例に挙げて説明した。しかし、含水石炭は、泥炭、亜炭、亜瀝青炭であってもよいし、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭のうち、いずれか2以上の混合物であってもよい。
本開示は、加熱により乾燥された含水石炭を冷却する冷却装置に利用することができる。
120 冷却装置
210 移動層室
220 傾斜板(第1の傾斜板、第2の傾斜板)
222 本体部
222a 基端
222b 先端
230 冷却部
240 振動部
320 傾斜板
322 フィン
420 冷却装置
432 伝熱管(第1の伝熱管)
442 伝熱管(第2の伝熱管)
450 フィン

Claims (6)

  1. 加熱により乾燥された含水石炭が落下する移動層室と、
    前記移動層室の内壁から立設した本体部を有し、基端から先端に向かって下方に傾斜した第1の傾斜板と、
    前記移動層室の内壁における前記第1の傾斜板の基端より下方から立設した本体部を有し、基端から先端に向かって下方に傾斜した第2の傾斜板と、
    前記第1の傾斜板および前記第2の傾斜板を冷却する冷却部と、
    を備え、
    前記第1の傾斜板の先端の鉛直下方に、前記第2の傾斜板の本体部が位置する冷却装置。
  2. 前記移動層室、前記第1の傾斜板、および、前記第2の傾斜板のうち、少なくともいずれかを振動させる振動部を備えた請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記第1の傾斜板、および、前記第2の傾斜板のうち、少なくともいずれか一方の傾斜板の本体部の上面に形成され、傾斜方向に延在したフィンを備えた請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 加熱により乾燥された含水石炭が落下する移動層室と、
    前記移動層室内において、鉛直方向と交差する方向に延在し、内部を冷媒が通過する複数の第1の伝熱管と、
    前記第1の伝熱管と交差する方向に延在し、内部を冷媒が通過する複数の第2の伝熱管と、
    を備えた冷却装置。
  5. 前記移動層室、前記第1の伝熱管、および、前記第2の伝熱管のうち、少なくともいずれかを振動させる振動部を備えた請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記第1の伝熱管、および、前記第2の伝熱管のうち、少なくともいずれか一方の外周面から立設し、放射状に延在したフィンを備えた請求項4または5に記載の冷却装置。
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