JP6772693B2 - 開閉扉の位置決め機構及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、感光ドラムを含むプロセスカートリッジに対して転写ローラを接離する際、操作レバーを操作して行うが、これらの操作は装置の全面に位置する廃トナー容器を取り外した状態で行われることが記載され、また、プロセスカートリッジの位置決めと、転写ローラが位置決めされる転写ローラガイドの位置決めが異なる位置にてなされる構成が開示されている。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る開閉扉の位置決め機構において、更に、前記位置決め腕部の前記引っ掛け部が前記被引っ掛け部に引っ掛る方向に前記位置決め腕部を付勢する付勢部材を備えることを特徴とする開閉扉の位置決め機構である。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに係る開閉扉の位置決め機構において、前記開閉扉の閉鎖時の前記位置決め腕部は、前記着脱体の装着方向において前記着脱体より手前側に配置されていることを特徴とする開閉扉の位置決め機構である。
請求項5に係る発明は、少なくとも一部に作像機能部を含み、装置筐体に対して着脱可能に装着される着脱体と、前記装置筐体のうち前記着脱体の着脱方向と交差する方向に位置する側壁に開閉可能に設けられる開閉扉と、前記開閉扉側に設けられ、前記開閉扉の閉鎖時に前記着脱体の一部に接触配置され、前記着脱体上に保持された画像を記録材に転写する転写部材と、前記装置筐体に前記着脱体を装着するときに前記装置筐体に対して前記着脱体を位置決めする着脱体の位置決め機構と、前記装置筐体に対して前記開閉扉を位置決めする開閉扉の位置決め機構と、を備え、前記開閉扉の位置決め機構として請求項1乃至4のいずれかに係る開閉扉の位置決め機構を用いることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る画像形成装置において、前記着脱体の前記装置筐体への着脱は前記開閉扉の開放後に行われることを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に係る画像形成装置において、前記着脱体は無端状の中間転写ベルトを含む中間転写モジュールであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に係る発明は、請求項5又は6に係る画像形成装置において、前記着脱体は感光体を含むプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に係る発明は、請求項5又は6に係る画像形成装置において、前記着脱体の位置決め機構は、前記位置決め部と、前記着脱体の一部を構成する支持枠体に設けられ、前記着脱体の前記装置筐体への装着時に前記位置決め部が嵌って当該着脱体を位置決めする被位置決め部と、前記着脱体を前記装置筐体に拘束する拘束機構と、を備え、前記拘束機構は、前記装置筐体の予め決められた位置に設けられる孔部と、前記支持枠体に対して回転可能に設けられ、前記着脱体の前記装置筐体への装着時に前記孔部を貫通して当該孔部を挟み、予め決められた方向への回転によって前記着脱体を前記装置筐体に対して拘束する拘束部材と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に係る発明は、請求項5又は6に係る画像形成装置において、前記着脱体は画像形成部からの画像の転写面が水平方向に延びる無端状の中間転写ベルトを含む中間転写モジュールであり、前記着脱体の位置決め機構は、前記装置筐体に対して前記着脱体を着脱するときに予め決められた軌跡に沿って着脱操作する把手を有すると共に、鉛直方向上方から見たときに前記把手の軌跡と前記位置決め腕部とを水平方向領域において一部重なって配置することを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に係る発明は、請求項5又は6に係る画像形成装置において、前記着脱体の位置決め機構は、前記装置筐体に対して前記着脱体を着脱するときに予め決められた軌跡に沿って着脱操作する把手を有すると共に、前記着脱体の装着方向における手前側から見たときに前記着脱体を装着した際の前記把手と前記位置決め腕部とを一部重なって配置することを特徴とする画像形成装置である。
請求項12に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置において、前記着脱体の位置決め機構は、前記装置筐体に対して前記着脱体を着脱するときに予め決められた軌跡に沿って着脱操作する把手を有し、当該把手が前記拘束部材を拘束・解除するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明によれば、開閉扉の操作機構を操作するという簡略な方法によって位置決め腕部の解除がなされるようになる。
請求項3に係る発明によれば、付勢部材を有さない態様に比べて、位置決め腕部を被引っ掛け部に強く引っ掛けることができる。
請求項4に係る発明によれば、開閉扉の開放操作のし忘れを目視確認できる。
請求項5に係る発明によれば、装置筐体から着脱体を離脱する際に開閉扉の開放操作のし忘れを防ぐと共に、装置筐体への着脱体の装着時の着脱体と開閉扉との位置決め精度を保つことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項6に係る発明によれば、着脱体と転写部材とが接触した状態での着脱体の着脱誤操作を防ぐことができる。
請求項7に係る発明によれば、装置筐体から中間転写モジュールを離脱する際に開閉扉の開放操作のし忘れを防ぐと共に、装置筐体への中間転写モジュールの装着時の中間転写ベルトと開閉扉との位置決め精度を保つことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項8に係る発明によれば、装置筐体からプロセスカートリッジを離脱する際に開閉扉の開放操作のし忘れを防ぐと共に、装置筐体へのプロセスカートリッジの装着時の感光体と開閉扉との位置決め精度を保つことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項9に係る発明によれば、装置筐体に装着された着脱体を容易に離脱できないようにすることができる。
請求項10に係る発明によれば、高さ寸法が抑えられた中間転写モジュールを着脱体として使用する態様において、開閉扉の位置決め腕部と着脱体の操作用把手との相対位置関係を把握し易くし、装置筐体から着脱体を離脱するに際し、開閉扉の開放操作のし忘れを目視確認し易くできる。
請求項11に係る発明によれば、開閉扉の位置決め腕部と着脱体の操作用把手との相対位置関係を一見して把握でき、装置筐体から着脱体を離脱するに際し、開閉扉の開放操作のし忘れを更に目視確認し易くできる。
請求項12に係る発明によれば、装置筐体から着脱体を離脱するに際し、開閉扉の開放操作のし忘れを目視確認し易くできると共に、着脱体の拘束機構に対する解除操作もし易くなる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、画像形成装置は、少なくとも一部に作像機能部3を含み、装置筐体1に対して着脱可能に装着される着脱体2と、装置筐体1のうち着脱体2の着脱方向と交差する方向に位置する側壁に開閉可能に設けられる開閉扉5と、開閉扉5側に設けられ、開閉扉5の閉鎖時に着脱体2の一部に接触配置され、着脱体2上に保持された画像を記録材に転写する転写部材6と、装置筐体1に着脱体2を装着するときに装置筐体1に対して着脱体2を位置決めする着脱体の位置決め機構4と、装置筐体1に対して開閉扉5を位置決めする開閉扉の位置決め機構7と、を備えている。
位置決め腕部8の引っ掛け部8aを被引っ掛け部8bから容易に解除するには、更に、位置決め腕部8の引っ掛け部8aが被引っ掛け部8bから解除されるように位置決め腕部8を操作する操作機構を備える態様が挙げられる。この操作機構の代表例としては、開閉扉5の表側に操作ノブを備え、リンク機構にて位置決め腕部8の引っ掛け部8aを被引っ掛け部8bから解除する方向に操作する態様が挙げられる。
着脱体2と転写部材6とが接触した状態での着脱体2の着脱誤操作を防ぐ観点からすれば、着脱体2の装置筐体1への着脱は開閉扉5の開放後に行われることが好ましい。ここで、開閉扉5の開放後とは、開閉扉5が完全に開放された状態になくてもよく、位置決め腕部8が着脱体2の装置筐体1に対する着脱方向における着脱体2が占める領域を外れた位置にあればよいことを意味する。そして、位置決め腕部8の引っ掛け部8aが被引っ掛け部8bに引っ掛っていれば着脱体2の離脱はできなくなる。
更に、本態様では、把手の軌跡と位置決め腕部8とは、鉛直方向上方から見て水平方向領域において一部重なっていればよく、着脱体2の着脱方向の手前側から見て、着脱体2装着時の把手の位置と位置決め腕部8とが一部重なって配置されることは必ずしも必要ではないが、目視確認を高めるという観点からすれば両者が一部重なって配置する方が好ましく、その場合、把手は位置決め腕部8と干渉しない態様(例えば着脱体2の着脱方向において前後に変位して配置されている態様)を有するようにすればよい。これによれば、位置決め部4aに開閉扉5側の位置決め腕部8の引っ掛け部8aが及んでいるか否かが容易に判断されるようになる。
更に、着脱体2の位置決め機構4として前述した拘束機構を採用する態様にあっては、把手が拘束部材を拘束・解除するものであってもよい。
◎実施の形態1
<画像形成装置の構成の概要>
図2は、実施の形態1に係る着脱体を用いた画像形成装置の一例を示す概略構成図である。同図において、本実施の形態の画像形成装置10は、装置筐体11と、装置筐体11に対して着脱可能に装着される着脱体としての中間転写モジュール20と、装置筐体11のうち中間転写モジュール20の着脱方向と交差する方向に位置する側壁に開閉可能に設けられる開閉扉40と、開閉扉40側に設けられ、開閉扉40の閉鎖時に中間転写モジュール20の後述する中間転写ベルト21に接触配置され、中間転写ベルト21上に保持された画像を記録材Sに転写する転写部材としての二次転写ロール41と、装置筐体11に中間転写モジュール20を装着するときに装置筐体11に対して中間転写モジュール20を位置決めする中間転写モジュール20の位置決め機構(後述する)と、装置筐体11に対して開閉扉40を位置決めする開閉扉40の位置決め機構(後述する)と、を備えている。尚、ここでいう中間転写モジュール20とは、無端状の中間転写ベルト21を含む構成部分を意味するもので、装置筐体11に対して中間転写モジュール20の状態で着脱される態様を示す。
次に、本実施の形態において開閉扉40が閉鎖した状態での記録材Sの搬送系について説明する。記録材供給部12から繰り出された記録材Sは、主搬送路61に設けられたレジストロール15にて位置決め規制された後、決められたタイミングで二次転写ロール41側に向けて搬送される。二次転写ロール41と中間転写ベルト21とが対向する転写部位にて中間転写ベルト21上の多重化されたトナー像が記録材S上に一括転写され、主搬送路61中を更に搬送される。その後、記録材S上に転写されたトナー像は、定着器16によって定着された後、排出ロール17によって装置筐体11の上部に設けられた記録材排出部11aに排出される。
次に、中間転写モジュール20の構成について詳述する。図5は、中間転写モジュール20の斜視図であり、本例の中間転写モジュール20は、2つの支持枠体201,202、すなわち、装置筐体11のフロント側に位置する前側支持枠体201及び同リア側に位置する奥側支持枠体202間に中間転写ベルト21を張架する張架ロール22〜25を回転可能に支持し、張架ロール(駆動ロールに相当)22の奥側(リア側)を駆動することで、中間転写ベルト21が循環回転できるように構成されている。また、2つの支持枠体201,202の間には、中間転写ベルト21の上方に2つの案内ガイド203,204を配置しており、これらの案内ガイド203,204を装置筐体11側に設けられたガイドレール(図示せず)に沿って滑らせることで、装置筐体11に対する中間転写モジュール20の着脱が容易にできるように構成されている。
次に、中間転写モジュール20の位置決め機構70について図6〜8を用いて説明する。ここで、図6は中間転写モジュール20の部分拡大図であり、フロント側の前側支持枠体201側から見た図、図7,8は中間転写モジュール20を装置筐体11内に装着する際のリア側から中間転写モジュール20のフロント側の前側支持枠体201側を見た図となっている。
中間転写モジュール20の拘束部材76の操作レバー212を斜めに傾けた状態、つまり、拘束部材76のロック片214がフレーム71のロック孔75を通過できる状態に保ちながら、中間転写モジュール20の案内ガイド203,204(図5参照)を装置筐体11側の適合箇所(装置筐体11側に設けた図示外のガイドレール)に合わせ、徐々に中間転写モジュール20を滑らせながらリア側に移動させる。
本実施の形態の開閉扉40は次のように構成されている。図9は、開閉扉40が装置筐体11から開放された状態を示している。同図において、本実施の形態の開閉扉40は、少なくとも二次転写ロール41を保持して装置筐体11の予め決められた位置(本例では装置筐体11のフロント側に隣接する側方の下部)に揺動可能に支持され、装置筐体11に対する中間転写モジュール20の着脱方向に交差する方向に開閉されるものとなっている。また、開閉扉40には、図2に示す記録材Sの搬送路(具体的には主搬送路61及び反転搬送路62)を形成するためのガイドシュート43,44等が備えられている。
更に、本実施の形態では、開閉扉40には、閉鎖時に装置筐体11に対して位置決め可能な位置決め機構110が設けられている。
本例では、開閉扉40の位置決め機構110は、開閉扉40のうち装置筐体11のフロント側の高さ方向略中央付近に位置決めアーム111の基端側を揺動支点112として揺動可能に支持したものである。ここで、位置決めアーム111は、揺動支点112から略L字状に屈曲した形状のアーム本体113を有し、このアーム本体113の回転自由端側には中間転写モジュール20の位置決め機構70の一要素である装置筐体11側の位置決めピン72を被引っ掛け部として引っ掛けられる鉤爪状の引っ掛け部114を有している。
本実施の形態において、開閉扉40には、図10及び図11に示すように、当該開閉扉40を開閉操作するための操作機構120が設けられている。
ここで、図10は、装置筐体11に対して開閉扉40が閉鎖された状態を示す斜視図であり、図11は、開閉扉40の操作機構の要部を示すもので、開閉扉40の外装パネルを省略して開閉扉40を外側方から見た斜視図である。
本例においては、図10に示すように、開閉扉40の外表面の上方には窪み40aが設けられ、この窪み40aには手で操作可能な操作ノブ130が設けられている。
このような構成の開閉扉40の操作機構120及び位置決め機構110は以下のように作用する。
図11に示すように、操作ノブ130を矢印A方向に引き上げると、回転支軸131に設けられた突片132は揺動片133を矢印B方向に沿って回転させる。揺動片133の一端側がB方向に回転すると、反対側では矢印C方向に沿って回転する力が作用する。この力によって、ラッチ部材122のラッチ片124側はコイルばね127の付勢力に抗して矢印D方向に回転する。このラッチ部材122の回転力がシャフト121を介して位置決めアーム111に伝達され、位置決めアーム111もシャフト121を揺動支点112として揺動できるようになる。これにより、位置決めアーム111が位置決め状態から解除され、開閉扉40の開放が可能になる。
図12は装置筐体11内の中間転写モジュール20の図示を省略し、開閉扉40が閉鎖された状態を示す斜視図である。
同図において、開閉扉40の位置決め機構110は、中間転写モジュール20の位置決め機構70の一要素である位置決めピン72を利用し、装置筐体11に対して開閉扉40を位置決めするものである。
今、開閉扉40が閉鎖したとすると、前述の操作機構120によって開閉扉40側の位置決めアーム111の引っ掛け部114が装置筐体11側の被引っ掛け部としての位置決めピン72に引っ掛る。これにより、開閉扉40が装置筐体11に対して位置決めされる。
図13は、中間転写モジュール20が装置筐体11内に装着され、開閉扉40も閉鎖された状態でのフロント側から見た斜視図となっている。
同図において、位置決めピン72によって位置決めされた中間転写モジュール20に対して、開閉扉40が閉鎖されると、開閉扉40側の位置決めアーム111の引っ掛け部114が中間転写モジュール20の位置決めピン72を被引っ掛け部として引っ掛る。このことは、中間転写モジュール20が位置決めピン72によって装置筐体11に位置決めされると共に、開閉扉40も位置決めピン72によって装置筐体11に位置決めされることを意味する。つまり、同一部材(位置決めピン72に相当)によって装置筐体11に位置決めされることは、中間転写モジュール20と開閉扉40との間で相対位置精度が高いものとなる。
通常、作業者が装置筐体11から中間転写モジュール20を離脱させるには、中間転写モジュール20(具体的には中間転写ベルト21)に接触配置されている画像形成部30や二次転写ロール41を中間転写モジュール20の引出し投影面内から外れた非接触位置に退避させることが必要である。
例えば画像形成部30と中間転写モジュール20との間では、図示外のリトラクト機構にて一方を他方から離反する方向に移動させればよい。この状態において、中間転写モジュール20は画像形成部30と非接触な状態になり、装置筐体11から中間転写モジュール20を引き出しても、画像形成部30との接触による擦れ等の損傷は回避される。
しかしながら、開閉扉40が閉鎖した状態では、中間転写モジュール20に二次転写ロール41が依然として接触配置されているため、仮に、開閉扉40を開放せずに二次転写ロール41が中間転写モジュール20に接触した状態のままで中間転写モジュール20を離脱させようとすると、両者間に擦れ等の各種の損傷が発生する虞れがある。
つまり、中間転写モジュール20が装置筐体11に装着され、開閉扉40が閉鎖された状態では、中間転写モジュール20の被位置決め孔73(図6参照)が嵌って位置決めされた位置決めピン72に対して、開閉扉40側の位置決め機構110である位置決めアーム111も位置決めされた状態となっている。この状態において、仮に、中間転写モジュール20の拘束部材76の操作レバー212をロック解除側に移動させて中間転写モジュール20を引き出そうとしても、中間転写モジュール20は位置決めアーム111の存在によって引き出せない状態となっているため、結果的に中間転写モジュール20と二次転写ロール41との間での損傷は免れる。
本実施の形態において、中間転写モジュール20が装置筐体11に装着され、開閉扉40が閉鎖された状態での中間転写モジュール20と二次転写ロール41との位置関係は図14に示すようになる。
同図において、保持具46に保持された二次転写ロール41に対しては、その両端部41a(ここではフロント側の一方のみを示す)に、開閉扉40の閉鎖方向に向けて二次転写ロール41を付勢する付勢部材47が設けられている。この付勢部材47は付勢力Fが図中矢印方向に向けて作用するもので、この付勢力Fが突き当て部材48を介して二次転写ロール41に伝達されることで、二次転写ロール41には常に付勢力Fの作用が働いている。
また、本例では、中間転写モジュール20と開閉扉との間の相対位置精度が高いため、例えば、装置筐体11に対する中間転写モジュール20の着脱を繰り返しても、両者間での位置精度は一様に保たれる。
これにより、張架ロール22と二次転写ロール41との対向部位では中間転写モジュール20の交換、例えば中間転写ベルト21の交換に際しても、その前後でほぼ同様の状態(例えば二次転写ロール41に対する中間転写ベルト21の巻き付き状態)が維持されるようになる。したがって、中間転写モジュール20を交換したとしても二次転写条件における変化は小さく抑えられる。
本実施の形態では、開閉扉40の位置決め機構110は、中間転写モジュール20の位置決め機構70の位置決めピン72に対して位置決めアーム111が前側支持枠体201より手前側に配置される態様を示したが、例えば中間転写モジュール20の前側支持枠体201よりも奥側に位置決めアーム111が位置するようにしても差し支えなく、この場合も中間転写モジュール20が引き出せない位置に位置決めアーム111を配置すればよい。
図15は、比較の形態1に係る開閉扉の位置決め機構500による開閉扉40が装置筐体11から開放された状態を示す斜視図である。また、図16は、本比較の形態における中間転写モジュール20及び開閉扉40の位置決め機構70,500を示す斜視図となっている。尚、実施の形態1と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここではその説明は省略する。
本比較の形態において、中間転写モジュール20の位置決め機構70は、実施の形態1と略同様であるが、開閉扉40の位置決め機構500が実施の形態1と異なる構成を有している。
このため、本比較の形態では、中間転写モジュール20が位置決めされる位置決めピン72と、開閉扉40の位置決めアーム501の引っ掛け部504が引っ掛けられる位置決めピン510とでは、同じフレーム71上に形成されているとはいえ、互いに異なる位置にある。そのため、中間転写モジュール20と開閉扉40とは、異なる位置決めピン72,510を位置決めの基準点として夫々装置筐体11に位置決めされることになり、中間転写モジュール20と開閉扉40との双方間の位置決め精度は、実施の形態1のように1箇所で位置決めする態様に比べて低下する。
図17は、実施の形態2に係る画像形成装置である。本実施の形態の画像形成装置100は実施の形態1の画像形成装置10(図2参照)と異なり、モノクロ用の画像形成装置100となっている。尚、実施の形態1の画像形成装置10と同様の構成要素には同様の符号を付し、ここでは詳細な説明は省略する。
同図において、本実施の形態では、画像形成装置100は、モノクロ画像を形成するためのプロセスカートリッジ80を備え、このプロセスカートリッジ80が装置筐体11に対して図中手前側(フロント側)に着脱できる着脱体となっている。本例のプロセスカートリッジ80は、感光層を有する感光体81と、感光体81の感光層を帯電する帯電器82、感光体81上に形成された静電潜像を現像する現像器83、感光体81上を清掃するクリーナ84等が含まれたものとなっている。
一方、開閉扉40の図示外の位置決め機構としては、実施の形態1と略同様に、開閉扉40側に揺動可能な位置決めアーム(図示せず)を設けると共に、この位置決めアームの回転自由端には鉤状の引っ掛け部を形成し、開閉扉40の操作機構にて位置決めアームを揺動操作可能にすることで、開閉扉40を閉鎖したときに、プロセスカートリッジ80側の位置決めピンを被引っ掛け部として位置決めアームの引っ掛け部を引っ掛けるようにすればよい。
Claims (12)
- 少なくとも一部に作像機能部を含み、装置筐体に対して着脱可能に装着される着脱体と、
前記装置筐体のうち前記着脱体の着脱方向と交差する方向に位置する側壁に開閉可能に設けられる開閉扉と、
前記開閉扉側に設けられ、前記開閉扉の閉鎖時に前記着脱体の一部に接触配置され、前記着脱体上に保持された画像を記録材に転写する転写部材と、
前記装置筐体に前記着脱体を装着するときに前記装置筐体に対して前記着脱体を位置決めする着脱体の位置決め機構と、を備えた画像形成装置に用いられ、前記装置筐体に対して前記開閉扉を位置決めする開閉扉の位置決め機構であって、
前記開閉扉側に揺動支点を有して揺動可能に設けられる位置決め腕部と、
前記位置決め腕部の回転自由端側に設けられる引っ掛け部と、
前記着脱体の位置決め機構の一要素であって、前記装置筐体の予め決められた位置に設けられて前記着脱体の装着位置を特定する位置決め部として機能すると共に、前記開閉扉の閉鎖時に前記位置決め腕部の回転自由端位置を拘束するように前記引っ掛け部を引っ掛ける被引っ掛け部と、
を有することを特徴とする開閉扉の位置決め機構。 - 請求項1に記載の開閉扉の位置決め機構において、
更に、前記位置決め腕部の前記引っ掛け部が前記被引っ掛け部から解除されるように前記位置決め腕部を操作する操作機構を備えることを特徴とする開閉扉の位置決め機構。 - 請求項1に記載の開閉扉の位置決め機構において、
更に、前記位置決め腕部の前記引っ掛け部が前記被引っ掛け部に引っ掛る方向に前記位置決め腕部を付勢する付勢部材を備えることを特徴とする開閉扉の位置決め機構。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の開閉扉の位置決め機構において、
前記開閉扉の閉鎖時の前記位置決め腕部は、前記着脱体の装着方向において前記着脱体より手前側に配置されていることを特徴とする開閉扉の位置決め機構。 - 少なくとも一部に作像機能部を含み、装置筐体に対して着脱可能に装着される着脱体と、
前記装置筐体のうち前記着脱体の着脱方向と交差する方向に位置する側壁に開閉可能に設けられる開閉扉と、
前記開閉扉側に設けられ、前記開閉扉の閉鎖時に前記着脱体の一部に接触配置され、前記着脱体上に保持された画像を記録材に転写する転写部材と、
前記装置筐体に前記着脱体を装着するときに前記装置筐体に対して前記着脱体を位置決めする着脱体の位置決め機構と、
前記装置筐体に対して前記開閉扉を位置決めする開閉扉の位置決め機構と、
を備え、
前記開閉扉の位置決め機構として請求項1乃至4のいずれかに記載の開閉扉の位置決め機構を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5に記載の画像形成装置において、
前記着脱体の前記装置筐体への着脱は前記開閉扉の開放後に行われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記着脱体は無端状の中間転写ベルトを含む中間転写モジュールであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記着脱体は感光体を含むプロセスカートリッジであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記着脱体の位置決め機構は、
前記位置決め部と、
前記着脱体の一部を構成する支持枠体に設けられ、前記着脱体の前記装置筐体への装着時に前記位置決め部が嵌って当該着脱体を位置決めする被位置決め部と、
前記着脱体を前記装置筐体に拘束する拘束機構と、を備え、
前記拘束機構は、
前記装置筐体の予め決められた位置に設けられる孔部と、
前記支持枠体に対して回転可能に設けられ、前記着脱体の前記装置筐体への装着時に前記孔部を貫通して当該孔部を挟み、予め決められた方向への回転によって前記着脱体を前記装置筐体に対して拘束する拘束部材と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記着脱体は画像形成部からの画像の転写面が水平方向に延びる無端状の中間転写ベルトを含む中間転写モジュールであり、前記着脱体の位置決め機構は、前記装置筐体に対して前記着脱体を着脱するときに予め決められた軌跡に沿って着脱操作する把手を有すると共に、鉛直方向上方から見たときに前記把手の軌跡と前記位置決め腕部とを水平方向領域において一部重なって配置することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
前記着脱体の位置決め機構は、前記装置筐体に対して前記着脱体を着脱するときに予め決められた軌跡に沿って着脱操作する把手を有すると共に、前記着脱体の装着方向における手前側から見たときに前記着脱体を装着した際の前記把手と前記位置決め腕部とを一部重なって配置することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9に記載の画像形成装置において、
前記着脱体の位置決め機構は、前記装置筐体に対して前記着脱体を着脱するときに予め決められた軌跡に沿って着脱操作する把手を有し、当該把手が前記拘束部材を拘束・解除するものであることを特徴とする画像形成装置。
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