JP6769827B2 - 情報処理システム - Google Patents
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Description
そのため、タクシー等の車内での忘れ物を防止すべく、ユーザが降車した際に、降車前後の画像データから忘れ物を検知し、所定のユーザ(タクシー運転手等)に通知する忘れ物防止装置等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
複数のユーザが夫々操作する複数のユーザ端末と、
複数の運転者が夫々操作する複数の車両端末と、
前記複数のユーザ端末及び前記複数の車両端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおいて、
前記ユーザが車両から乗降した旨を示す乗降情報を取得する乗降情報取得手段と、
前記ユーザ端末位置情報と前記車両端末位置情報に基づいて、前記ユーザ端末の位置と前記車両端末の位置とがリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、
前記乗降情報に基づいて、前記ユーザの乗降を判定する乗降判定手段と、
前記ユーザが乗車してから、前記ユーザ端末の位置と前記車両端末の位置とがリンクしているという第1条件と、前記ユーザが降車したという第2条件とを共に満たした場合、前記ユーザ端末の忘れ物を検知する忘れ物検知手段と、
前記忘れ物を検知した旨を示す情報を、前記車両端末に通知する通知手段と、
を備える。
図1に示す情報処理システムは、サーバ1と、m人(mは1以上の任意の整数値)のユーザの夫々により使用されるユーザ端末2−1乃至2−mと、n台(nは、mとは異なる1以上の任意の整数値)のタクシーの夫々において運転手により使用されるタクシー端末3−1乃至3−nとを含むように構成される。サーバ1と、ユーザ端末2−1乃至2−mの夫々と、タクシー端末3−1乃至3−nの夫々とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、以下、ユーザ端末2−1乃至2−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末2」と呼ぶ。
さらに、以下、タクシー端末3−1乃至3−nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「タクシー端末3」と呼ぶ。
ここで、本実施形態における、忘れ物とは、タクシーに乗車したユーザが、降車時において、自身のユーザ端末2を車両内に置き忘れることである。サーバ1は、このような忘れ物を検知し、タクシー端末3の所持者である運転者に通知する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、各種ハードウェア鉛等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では、ユーザ端末2やタクシー端末3等)との間で行う通信を制御する。
ここで、ユーザ乗降情報を取得する方法は、いかなる方法でも良いが、例えば、タクシーメータを賃走モードにした場合にユーザの乗車した情報を取得し、タクシーメータを精算モードにして一定時間経過した場合にユーザの降車した情報を取得することが出来る。
また例えば、タクシー端末3にソフトウェアボタンを表示し、タクシー端末所持者が、それをタップした場合、ユーザの乗車した情報又はユーザが降車した情報を取得することも出来る。
そして、サーバ1は取得したタクシー位置とユーザ位置がリンクしているか否かを判定する。
ここで、リンクしているとは、タクシー位置とユーザ位置が一定の範囲内にある状態が継続していること、を言う。
さらに、サーバ1は、タクシー端末3からの乗降情報を取得し、ユーザの乗降を判定する。
サーバ1は、タクシー位置とユーザ位置がリンクしていると判定し、かつユーザが降車していると判定した場合には、ユーザ端末2がタクシー内に忘れられていると認識し、忘れ物を検知する。
そして、サーバ1は、忘れ物検知の結果をアラートの情報としてタクシー端末3へと送信する。タクシー端末3は、タクシーの運転手にアラートをする。
なお、アラートとは、忘れ物の存在をタクシー端末3からタクシーの運転手に通知するための手段の一例であり、ユーザ端末2の着信メロディーやバイブ機能等、タクシーの運転手に忘れ物の存在を通知するための手段であれば、どのような手段でも構わない。
タクシーの運転手は、アラートにより、忘れ物(携帯端末2)の存在を直ちに認識することができる。そして、タクシーの運転手は、例えば、直ちにユーザが降車した場所に戻り、ユーザを探索して、忘れ物(ユーザ端末2)をユーザに手渡すことができる。
図3は、図2のサーバ及びユーザ端末の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
そして、ユーザ端末2のCPU110においては、ユーザ位置取得部120と、ユーザ位置送信制御部121と、が機能する。
また、サーバ1のCPU11においては、取得部81と、リンク判定部82と乗降取得部83と、ユーザ乗降判定部84と、忘れ物検知部85と、アラート制御部86と、が機能する。
詳細には、取得部81として、タクシー位置取得部100と、ユーザ位置取得部101とが機能する。
なお、前述の通り、乗降取得部63がユーザの乗降の情報を取得する方法は、いかなる方法でも構わない。
そこで、アラート制御部65は、サーバ1から送信されてきたアラートの情報を取得し、アラート部40を介して、アラートを通知するための制御を行う。
なお、前述の通り、アラートの方法は、いかなる方法でも良く、本発明の目的を達成するための範囲において、どのような手段でも構わない。
なお、前述の通り、リンクしている場合とは、夫々の位置が一定の範囲内にある状態が継続している場合をいう。
具体的には、タクシー位置とユーザ位置がリンクしているという条件とユーザが降車しているという条件とがAND条件で満たされた場合には、忘れ物検知部85は、ユーザ端末2が車内に忘れられていると認識し、ユーザ端末2の忘れ物を検知する。
図4の例では、タクシーTと、タクシーの運転者Dと、ユーザUと、運転者Dが操作するタクシー端末3と、ユーザUが操作するユーザ端末2とが描画されている。
図4の上部は、ユーザUがタクシーTに乗車した状態を示している。
ユーザUがタクシーTに乗車すると、乗降取得部63は、ユーザUがタクシーTに乗車した旨を示す乗降情報を取得する。乗降送信制御部64は、当該乗降情報を通信部42を介してサーバ1へ送信する。
サーバ1の乗降取得部63は、この乗降情報を取得する。これにより、サーバ1は、当該乗降情報を送信してきたタクシー端末3を忘れ物検知の対象として監視を開始する。
その後、サーバ1において、タクシー位置取得部100は、タクシー端末3から送信されてきたタクシー端末位置情報を取得する。また、ユーザ位置取得部101は、ユーザ端末2から送信されてきたユーザ端末位置情報を取得する。
この状態では、通常、タクシー端末3と、ユーザ端末2は、ともにタクシーTの車内に存在する。そのため、タクシーTの移動に合わせて、タクシー端末3とユーザ端末2の各位置は所定の範囲内に存在したま移動すること、即ちタクシー端末3とユーザ端末2とはリンクして移動することになる。
従って、リンク判定部82は、タクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置がリンクしていると判定する。
乗車取得部63は、ユーザUがタクシーTから降車した旨を示す乗降情報を取得する。乗降送信制御部64は、当該乗降情報を通信部42を介してサーバ1へ送信する。
サーバ1の乗降取得部63は、この乗降情報を取得する。
このようにユーザUがタクシーTから降車した状態では、通常、ユーザ端末2はユーザUが所持しているはずである。
そのため、ユーザUがユーザ端末2を所持して移動していたとすれば、タクシーTもユーザUから離れて走行していくため、タクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置は所定範囲から外れることになる。
従って、リンク判定部82は、タクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置がリンクしていないと判定するはずである。 しかしながら、図4の下部に示す様に、ユーザUがユーザ端末2をタクシーTの車内に忘れた状態では、ユーザUがタクシーTを降車した後も、依然としてタクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置が所定の範囲内に存在することは継続される。つまり、リンク判定部82は、タクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置がリンクしていると判定する。
このように、ユーザUが降車したという条件(そのような乗降情報をサーバ1が取得したという条件)と、タクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置がリンクしているという条件を共に満たす場合(AND条件として満たす場合)、忘れ物検知部85は、ユーザUによるユーザ端末2の忘れ物を検知する。
換言すると、ユーザUがタクシーTを降車しているにも関わらず、依然として、タクシー端末3の位置とユーザ端末2の位置がリンクしているような場合に、サーバ1は、ユーザUが車内にユーザ端末2を忘れていると判断し忘れ物を検知するのである。
例えば、通知を受けた運転手Dは、直ちにユーザUが降車した場所に戻り、ユーザUを探索してもよい。
例えば、ユーザUが自身のユーザ端末2に自宅や友人の連絡先を事前に登録していたような場合は、タクシーTの運転者Dはその連絡先に連絡してもよい。
例えば、また同様に、ユーザUが自身のユーザ端末2に自宅やその連絡先を事前に登録しており、ユーザUが希望する場合には、その連絡先をユーザ端末2に表示さることとしてもよい。
例えば、忘れ物をしたユーザUに同乗者がいた場合には、タクシーTの運転者Dは、その同乗者が所持するユーザ端末2に連絡してもよい。
例えば、サーバ1のアラート制御部86は、忘れ物検知部85の忘れ物検知の結果を、アラートの情報として、タクシー端末3のみならず、タクシー会社の本部の図示せぬ端末に送信してもよい。これにより、タクシー会社の本部が忘れ物のユーザ端末2を保管し、ユーザUに対して何らかの方法で通知することもできる。
図5は、サーバ1が実行する忘れ物検知処理の流れを説明するフローチャートである。
サーバ1では、所定タクシーのタクシー端末3から送信されてきた、当該所定タクシーにユーザが乗車した旨を示す乗降情報が乗降取得部63により取得されると、当該所定タクシーに対する忘れ物検知処理として、次のような一連の処理が実行される。
タクシー位置とユーザ位置はリンクしていなければ、ステップS1においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻される。一方で、タクシー位置とユーザ位置がリンクしていれば、ステップS1においてYESであると判定されて、処理はステップS2に進む。
ユーザが所定タクシーを降車していなければ(より具体的には例えば、タクシーメータ4が精算モードになり、一定時間が経過していない場合には)、タクシー端末3から乗降情報がサーバ1に送信されてこないので、ステップS2においてNOであると判定されて処理はステップS1に戻される。
これに対して、ユーザがタクシーを降車した場合(より具体的には例えば、タクシーメータ4が精算モードになり、一定時間が経過している場合)、タクシー端末3から乗降情報がサーバ1に送信されてくるので、ステップS2においてYESであると判定されて処理はステップS3に進む。
処理の終了の指示は、特に限定されないが、例えば電源断を処理の終了の指示として採用することができる。
この場合、サーバ1の電源が入っている限り、ステップS5においてNOであると判定され、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、サーバ1が電源断になると、ステップS5においてYESであると判定され、忘れ物検知処理は終了となる。
また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、サーバ1が忘れ物を検知後、タクシーが一定距離走行した場合に、タクシー端末3にアラートを通知してもよい。
また例えば、サーバ1が忘れ物を検知後、一定時間が経過した場合に、タクシー端末3にアラートを通知してもよい。
また例えば、サーバ1は、ユーザがタクシーから降車した後の走行距離と経過時間を組み合わせた所定のアルゴリズムに基づいて、タクシー端末3にアラートを通知してもよい。
そして、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成しても良い。
さらにいえば、上述の実施形態では、ユーザ端末2はタブレットやデバイス等に限られず、位置情報を取得出来るようなものであれば、如何なるもので構成しても良い。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
複数のユーザが夫々操作する複数のユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末2)と、
複数の運転者が夫々操作する複数の車両端末(例えば、図1のタクシー端末3)と、
前記複数のユーザ端末及び前記複数の車両端末の夫々と通信をするサーバ(例えば、図1のサーバ1)と、
を含む情報処理システムにおいて、
前記ユーザ端末の位置を示すユーザ端末位置情報と前記車両端末の位置を示す車両端末位置情報とを取得する位置情報取得手段(例えば図3の取得部81)と、
前記ユーザが車両から乗降した旨を示す乗降情報を取得する乗降情報取得手段(例えば図3の乗降取得部63)と、
前記ユーザ端末位置情報と前記車両端末位置情報に基づいて、前記ユーザ端末の位置と前記車両端末の位置とがリンクしているか否かを判定するリンク判定手段(例えば図3のリンク判定部82)と、
前記乗降情報に基づいて、前記ユーザの乗降を判定する乗降判定手段(例えば図3のユーザ乗降判定部84)と、
前記ユーザが乗車してから、前記ユーザ端末の位置と前記車両端末の位置とがリンクしているという第1条件と、前記ユーザが降車したという第2条件とを共に満たした場合、前記ユーザ端末の忘れ物を検知する忘れ物検知手段(例えば図3の忘れ物検知部85)と、
前記忘れ物を検知した旨を示す情報を、前記車両端末に通知する通知手段(例えば図3のアラート制御部86と、 を備える情報処理システムであれば足りる。
このような情報処理システムを適用することで、車両から降車したユーザに対して、ユーザ端末の忘れ物を速やかに検知し、車両の運転者の運転者端末に通知する技術を提供することが出来る。
Claims (3)
- 複数のユーザが夫々操作する複数のユーザ端末と、
複数の運転者が夫々操作する複数の車両端末と、
前記複数のユーザ端末及び前記複数の車両端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおいて、
前記ユーザ端末の位置を示すユーザ端末位置情報と前記車両端末の位置を示す車両端末位置情報とを取得する位置情報取得手段と、
前記ユーザが車両から乗降した旨を示す乗降情報を取得する乗降情報取得手段と、
前記ユーザ端末位置情報と前記車両端末位置情報に基づいて、前記ユーザ端末の位置と前記車両端末の位置とがリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、
前記乗降情報に基づいて、前記ユーザの乗降を判定する乗降判定手段と、
前記ユーザが乗車してから、前記ユーザ端末の位置と前記車両端末の位置とがリンクしているという第1条件と、前記ユーザが降車したという第2条件とを共に満たした場合、前記ユーザ端末の忘れ物を検知する忘れ物検知手段と、
前記忘れ物を検知した旨を示す情報を、前記車両端末に通知する通知手段と、
を備える情報処理システム。 - 前記車両端末はタクシーの前記運転者が操作する端末であり、
前記乗降情報取得手段は、タクシーメータを支払モードにした場合に、ユーザ端末所有者が降車する旨を示す前記乗降情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記通知手段は、前記忘れ物検知情報を、アラートにより前記車両端末に通知する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
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