JP6767950B2 - 収穫作業領域特定装置 - Google Patents

収穫作業領域特定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6767950B2
JP6767950B2 JP2017165767A JP2017165767A JP6767950B2 JP 6767950 B2 JP6767950 B2 JP 6767950B2 JP 2017165767 A JP2017165767 A JP 2017165767A JP 2017165767 A JP2017165767 A JP 2017165767A JP 6767950 B2 JP6767950 B2 JP 6767950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harvesting
time
information
unit
harvester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017165767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019041613A (ja
Inventor
英樹 三谷
英樹 三谷
昌紀 奥山
昌紀 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2017165767A priority Critical patent/JP6767950B2/ja
Priority to CN201880025490.7A priority patent/CN110996652B/zh
Priority to PCT/JP2018/028150 priority patent/WO2019044304A1/ja
Publication of JP2019041613A publication Critical patent/JP2019041613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6767950B2 publication Critical patent/JP6767950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01DHARVESTING; MOWING
    • A01D41/00Combines, i.e. harvesters or mowers combined with threshing devices
    • A01D41/12Details of combines
    • A01D41/127Control or measuring arrangements specially adapted for combines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01DHARVESTING; MOWING
    • A01D45/00Harvesting of standing crops
    • A01D45/10Harvesting of standing crops of sugar cane
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/02Agriculture; Fishing; Forestry; Mining

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Economics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Combines (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

この発明は、収穫作業領域特定装置に関する。
特許文献1には、農機の移動軌跡を表す時系列な一連の位置データに基づいて、農機による農作業の作業区間の距離を算出し、算出された作業区間の距離と農機の作業幅を掛け合わせることで作業面積を算出することが開示されている。
特許第5821970号公報
上記特許文献1に記載の作業面積の算出方法では、農機が所定の農作業中であるか否かの判定を行うことなく作業区間の距離を算出しているので、農機が所定の農作業を行っていない領域の面積も作業面積として算出されるおそれがある。言い換えれば、上記特許文献1に記載の発明では、農機によって所定の農作業が行われた領域のみを特定することは困難である。
この発明の目的は、収穫機によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる収穫作業領域特定装置を提供することである。
この発明の一実施形態は、作物を収穫する収穫機によって収穫作業が行われた収穫作業領域を特定するための収穫作業領域特定装置であって、前記収穫機の時刻毎の位置情報と、前記収穫機によって収穫された作物の時刻毎の収穫量情報とを含む時系列情報を分析することによって、前記収穫機による収穫作業領域を特定する情報分析部を備えており、前記情報分析部は、前記時刻毎の収穫量情報に基づいて、各時刻において前記収穫機が収穫作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部と、前記作業状態判定部の判定結果に基づいて、前記収穫機による収穫作業期間を特定する作業期間特定部と、前記時刻毎の位置情報のうち、前記作業期間特定部によって特定された収穫作業期間内の位置情報に基づいて、前記収穫機による収穫作業領域を特定する作業領域特定部を含む、収穫作業領域特定装置を提供する
この構成では、収穫機によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。
この発明の一実施形態では、前記収穫機は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な位置検出部と、収穫量情報を時刻毎に計測可能な収穫量測定部を備えており、前記時刻毎の位置情報は、前記位置検出部によって検出された情報であり、前記時刻毎の収穫量情報は、前記収穫量測定部によって測定された情報である。
この発明の一実施形態は、作物を収穫する収穫部を有する収穫機と、前記収穫機と併走状態で、前記収穫機によって収穫された作物が積み込まれる搬送車両とからなる収穫システムによって収穫作業が行われた収穫作業領域を特定する収穫作業領域特定装置であって、前記収穫機の時刻毎の位置情報と、前記収穫部が作動状態であるか非作動状態であるかを表す時刻毎の作動・非作動情報と、前記搬送車両の時刻毎の位置情報とを含む時系列情報を分析することによって、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する情報分析部を備えており、前記情報分析部は、前記時刻毎の作動・非作動情報と前記搬送車両の時刻毎の位置情報とに基づいて、各時刻において前記収穫システムが収穫作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部と、前記作業状態判定部の判定結果に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業期間を特定する作業期間特定部と、前記収穫機の時刻毎の位置情報のうち、前記作業期間特定部によって特定された収穫作業期間内の位置情報に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する作業領域特定部を含む、収穫作業領域特定装置を提供する
この構成では、収穫機(収穫システム)によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。
この発明の一実施形態では、前記収穫機は、前記収穫部が作動状態であるか非作動状態であるかを時刻毎に検知可能な作動状態検知部と、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第1位置検出部とを備えており、前記搬送車両は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第2位置検出部を備えており、前記収穫機の時刻毎の位置情報は、前記第1位置検出部によって検出された情報であり、前記時刻毎の作動・非作動情報は、前記作動状態検知部によって検知された情報であり、前記搬送車両の時刻毎の位置情報は、前記第2位置検出部によって検出された情報である。
この発明の一実施形態では、前記作動状態検知部は、前記収穫機の駆動源の駆動力を前記収穫部に伝達したり、遮断したりするための作業クラッチのオンオフ状態を検知する作業クラッチオンオフ状態検知部を含んでいる。
この発明の一実施形態では、前記作動状態検知部は、前記駆動源のオンオフ状態を検知する駆動源オンオフ状態検知部をさらに含む。
この発明の一実施形態は、作物を収穫する収穫機と、前記収穫機と併走状態で、前記収穫機によって収穫された作物が積み込まれる搬送車両とからなる収穫システムによって収穫作業が行われた収穫作業領域を特定する収穫作業領域特定装置であって、前記収穫機の時刻毎の位置情報と、前記搬送車両の時刻毎の位置情報とを含む時系列情報を分析することによって、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する情報分析部を備えており、前記情報分析部は、前記収穫機の時刻毎の位置情報と前記搬送車両の時刻毎の位置情報とに基づいて、各時刻において前記収穫システムが収穫作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部と、前記作業状態判定部の判定結果に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業期間を特定する作業期間特定部と、前記収穫機の時刻毎の位置情報のうち、前記作業期間特定部によって特定された収穫作業期間内の位置情報に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する作業領域特定部を含む、収穫作業領域特定装置を提供する
この構成では、収穫機(収穫システム)によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。
この発明の一実施形態では、前記収穫機は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第1位置検出部を備えており、前記搬送車両は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第2位置検出部を備えており、前記収穫機の時刻毎の位置情報は、前記第1位置検出部によって検出された情報であり、前記搬送車両の時刻毎の位置情報は、前記第2位置検出部によって検出された情報である。
この発明の一実施形態では、前記作業領域特定部は、前記収穫作業領域の面積を演算する作業面積演算部をさらに含む。この構成では、収穫機によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみの面積を算出することが可能となる。
図1は、この発明に係る収穫作業領域特定装置が適用された第1実施形態の収穫作業情報管理システムの構成を示す模式図である。 図2は、ハーベスタの概略構成を示す側面図である。 図3は、ハーベスタおよびトラックの概略構成を示す平面図である。 図4は、ハーベスタおよび管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 図5は、情報分析部の動作を説明するためのフローチャートである。 図6は、分析対象データの一例を示す模式図である。 図7は、第2実施形態の収穫作業情報管理システムの構成を示す模式図である。 図8は、ハーベスタ、トラックに搭載された通信端末および管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 図9Aは、あるハーベスタから受信されて、第1時系列情報記憶部に記憶された第1時系列情報を示す模式図であり、図9Bは、あるトラックから受信されて、第2時系列情報記憶部に記憶された第2時系列情報を示す模式図であり、図9Cは、収穫量情報記憶部に記憶された収穫量に関する情報を示す模式図である。 図10は、情報分析部の動作を説明するためのフローチャートである。 図11Aは、第1ハーベスタデータを示す模式図であり、図11Bは、第2ハーベスタデータを示す模式図であり、図11Cは、第1トラックデータを示す模式図であり、図11Dは、第2トラックデータを示す模式図である。 図12は、情報分析部の動作を説明するためのフローチャートである。 図13Aは、第1ハーベスタデータを示す模式図であり、図13Bは、第2ハーベスタデータを示す模式図であり、図13Cは、第1トラックデータを示す模式図であり、図13Dは、第2トラックデータを示す模式図である。
[1]第1実施形態
図1は、この発明に係る収穫作業領域特定装置が適用された第1実施形態の収穫作業情報管理システム1の構成を示す模式図である。
収穫作業情報管理システム1は、作物を収穫する1または複数の収穫機(以下、ハーベスタ2という)と、収穫作業領域特定装置としての管理サーバ4とを含む。この第1実施形態(後述する第2および第3実施形態においても同様)では、収穫される作物はサトウキビであり、ハーベスタ2はサトウキビ収穫機である。
ハーベスタ2がサトウキビを収穫するときには、運搬車両(以下、トラック3(図3参照)という)がハーベスタ2と併走され、ハーベスタ2によって収穫されたサトウキビがトラック3に積み込まれる。そして、トラック3へのサトウキビの積載量が例えば満杯となると、これらのサトウキビはトラック3によって例えば製糖工場等に運搬される。このように、ハーベスタ2とトラック3とが協働することによってサトウキビの収穫作業が行われる。つまり、ハーベスタ2とトラック3とは、サトウキビを収穫するための収穫システムを構成している。
ハーベスタ2は、通信網6を介して、管理サーバ4と通信可能である。ハーベスタ2は、測位衛星7を利用して自己位置を所定時間毎に測位する機能を備えている。ハーベスタ2は、収穫されたサトウキビの収穫量を測定するための収穫量センサ33(図2参照)を備えている。ハーベスタ2は、時刻毎の位置情報、時刻毎の収穫量情報等の情報を自己の識別情報とともに管理サーバに送信する。この実施形態では、時刻毎の収穫量情報は、ある時刻からその時刻までの収穫量の積算値(以下、「収穫量積算値情報」という)である。なお、時刻毎の収穫量情報は、単位時間当たりの収穫量情報であってもよい。
管理サーバ4は、管理センター5内に設けられている。管理サーバ4は、ハーベスタ2の時刻毎の位置情報や時刻毎の収穫量積算値情報を当該ハーベスタ2の識別情報とともに取得する。
図2は、ハーベスタ2の概略構成を示す側面図である。図3は、ハーベスタ2およびトラック3の概略構成を示す平面図である。
ハーベスタ2は、走行装置11と、走行装置11上に支持された機体フレーム12とを含む。この実施形態では、走行装置11は、クローラ式であるが、ホイル式であってもよい。機体フレーム12の前後方向中央部の上部に、駆動源としてのエンジン13が配置されている。機体フレーム12の前部には、左右一対のクロップデバイダ14が昇降リンク機構15を介して昇降可能に取り付けられている。
クロップデバイダ14は、上方に向かって後方に傾斜する後傾姿勢の分草フレーム14Aと、分草フレーム14Aの前側に配置された後傾姿勢の左右一対のオーガ14Bとを備えている。オーガ14Bは、分草フレーム14Aに回転可能に支持されており、分草フレーム14Aの上部に配置された図示しない油圧モータ等によって回転駆動される。ハーベスタ2は、クロップデバイダ14の働きによって、サトウキビを引き起こしながら機内に引き込む。
左右一対のクロップデバイダ14の上部には、サイドカッター16が設けられている。サイドカッター16は、図示しない油圧モータ等により回転駆動され、左右一対のクロップデバイダ14でサトウキビを引き込むときに絡み合うサトウキビの稈の上部を切断する。
機体フレーム12の前端には、刈取部取付フレーム17が設けられている。昇降リンク機構15は、分草フレーム14Aと刈取部取付フレーム17とを連結する左右一対の上リンク15Aと、上リンク15Aよりも下方に配置され、分草フレーム14Aと刈取部取付フレーム17とを連結する左右一対の下リンク15Bとを備えている。さらに、昇降リンク機構15は、刈取部取付フレーム17と下リンク15Bとを連結する昇降シリンダ15Cを備えており、昇降シリンダ15Cが伸縮駆動されることによって、クロップデバイダ14が昇降される。
クロップデバイダ14の後方において、掻込ロータ18とベースカッター19と前搬送装置20とが、前搬送フレーム21に支持されている。前搬送フレーム21は、左右一対設けられており、それらの後部が後搬送装置22を支持する支持フレーム(図示略)に上下回動可能に枢支される。前搬送フレーム21と機体フレーム12との間には図示しない油圧シリンダが設けられており、当該油圧シリンダを伸縮させて、前搬送フレーム21を上下回動させることにより、ベースカッター19や掻込ロータ18の高さ調節が可能である。
掻込ロータ18は、左右の前搬送フレーム21の前部に配置され、左右方向に延びた回転軸と、当該回転軸に設けられた羽根体とを備えている。掻込ロータ18の回転軸は、図示しない油圧モータ等によって回転駆動される。
ベースカッター19は、前搬送フレーム21の前部から下方に延びた左右一対の支持筒19Aと、支持筒19Aの下端部に固定された支持円板の外周に設けられた複数の刈刃19Bと、支持円板上に固定された棒状の螺旋19Cとを備えている。刈刃19Bおよび螺旋19Cは、図示しない油圧モータ等によって回転駆動される。
前搬送装置20は、左右方向に延びた軸心を有し、前後方向に間隔をおいて配置された複数の上側の送りローラ20Aと、これらの上側の送りローラ20Aと対をなす複数の下側の送りローラ20Bとを備えている。各送りローラ20A,20Bのローラ軸の両端部は、左右の搬送ケースに回転可能に支持されている。上側の送りローラ20Aのローラ軸はチェーンにより動力伝達可能に構成され、下側の送りローラ20Bのローラ軸はギヤにより動力伝達可能に構成され、これらのローラ軸は図示しない油圧モータ等によって回転駆動される。
このようにして、掻込ロータ18の回転によりサトウキビの稈が掻き込まれて、株元がベースカッター19の刈刃19Bの回転により切断されると同時に螺旋19Cの回転により稈の下端(根元)が跳ね上げられる。跳ね上げられたサトウキビは、その後方に配置された前搬送装置20に根元から引き込まれ、前搬送装置20の送りローラ20A,20Bによって斜め後上方に搬送される。
前搬送装置20の後部は、後搬送装置22の前下部に配置されている。後搬送装置22は、下コンベア(例えばチェーン式コンベア)23と上コンベア(例えばローラ式コンベア)24とを備えている。ベースカッター19によって切断されたサトウキビは、前搬送装置20により後方へ搬送された後、後搬送装置22に受け継がれて斜め後上方に搬送される。
後搬送装置22の後部には、チョッピング装置25が設けられている。チョッピング装置25は、カッター26と跳ね出しローラ27とを備えている。カッター26は、カッターケースに回転可能に支持されかつ左右方向に延びた軸心を有する上下一対のカッター軸と、これらのカッター軸上に180度位相をずらせて固定されたブレード刃とを備えている。この上下のブレード刃の刃先が接触するように回転されることによって、上下のブレード刃の間をサトウキビが通過するときに、サトウキビは細断される。
跳ね出しローラ27は、カッターケースの左右側板に回転可能に支持されかつ左右方向に延びた軸心を有する上下一対の回転軸と、それらの回転軸上に固定された跳ね出し羽根とを備えている。上下一対の回転軸が互いに反対方向に回転されることによって、細断されたサトウキビが後上方に跳ね飛ばされて、斜め後上方に送られる。なお、カッター26の回転軸および跳ね出しローラ27の回転軸は図示しない油圧モータ等によって回転駆動される。
チョッピング装置25の排出口の後部には拡散ケース28が設けられ、拡散ケース28の前下部に図示しない拡散ロータが配置されている。拡散ロータは、左右方向に延びた軸心を有する回転軸と、その回転軸上に放射状に固定された複数のブラシとを備えている。カッター26により細断されて跳ね出しローラ27により後上方に排出されたサトウキビの茎や葉は、回転駆動される拡散ロータのブラシにより上方に拡散される。
拡散ケース28の後上方には、風選装置29が配置されている。風選装置29は、拡散ケース28の後上方に設けられたブロワケース29Aと、ブロワケース29A内に配置されたブロワ29Bとを備えている。ブロワケース29Aは下方と上側方が開口されており、下方開口はチョッピング装置25に連通され、上側方開口がサトウキビの葉や塵等の排出口となっている。ブロワケース29Aは、上下方向に延びた軸心を中心として回動可能となっており、その回動によって排出方向が変更可能となっている。ブロワ29Bが回転駆動されることによって、下方側から上方側に向かう高速空気流が発生され、サトウキビの葉や塵等が上方側に吸い込まれて側方または後方に排出され、重い茎が排出コンベア30の下部に設けられたホッパー31上に落下される。
排出コンベア30の下部は、機体フレーム12の後部に設けられた旋回台32に、上下方向に延びた軸心を中心として回動可能に支持されている。排出コンベア30は、図示しない油圧モータ等によって、その下部における上下方向に延びた軸心を中心として旋回可能となっており、これにより、排出コンベア30の排出方向が変更可能となっている。
排出コンベア30の途中部には、収穫物(この例ではサトウキビ)の収穫量を測定するための収穫量センサ33が配置されている。ハーベスタ2は、収穫量センサ33の出力信号に基づいて、単位時間当たりの収穫量およびその積算値を算出するための収穫量算出部34(図4参照)を備えている。収穫量センサ33と収穫量算出部34とによって、ハーベスタ2の収穫情報を時刻毎に計測可能な収穫量測定部が構成されている。
収穫量センサ33は、例えば、複数のレーザ測距センサから構成されていてもよい。この場合には、収穫量算出部34は、例えば、複数のレーザ測距センサの出力信号に基づいて、排出コンベア30によって搬送される収穫物の搬送方向に直交する方向の断面積を算出し、算出された断面積と排出コンベア30の搬送速度とに基づいて、単位時間当たりの収穫物の収穫量を算出するとともに、所定時刻からの収穫量積算値を算出する。収穫量センサ33としては、複数のレーザ測距センサを有するものに限らず、収穫物の収穫量を算出できるものであれば、各種の構成のものを用いることができる。
ハーベスタ2には、作物を収穫するための収穫部(例えば、クロップデバイダ14、ベースカッター19、前搬送装置20、後搬送装置22、排出コンベア30等)に対して、エンジン13からの駆動力を伝達したり、遮断したりするための作業クラッチ(図示略)が設けられている。作業クラッチがオン状態(締結状態)にされると、収穫部が作動状態となり、収穫部によって作物を収穫できる状態となる。
ハーベスタ2によってサトウキビを収穫する場合には、図3に示すように、ハーベスタ2とトラック3とを併走させる。そして、図3に破線で示すように、排出コンベア30の排出部がトラック3の荷台3a上に配置されるように、図示しない油圧モータ等を作動させて排出コンベア30の旋回角度を調整する。これにより、ハーベスタ2によって収穫されたサトウキビが、排出コンベア30を介してトラック3に積み込まれる。
つまり、ハーベスタ2によってサトウキビを収穫する場合には、ハーベスタ2とトラック3とが併走され、ハーベスタ2によるサトウキビの刈り取りと、ハーベスタ2によって刈り取られたサトウキビのトラック3への積み込みとが並行して行われる。この際、トラック3へのサトウキビの積み込み量が満杯となるまでハーベスタ2とトラック3とが併走され続ける場合もあるし、ハーベスタ2の方向転換時(特にUターン時)のようにハーベスタ2とトラック3とが一時的に大きく離れる場合もある。これは、トラック3へのサトウキビの積載量が多くなるとトラック3は小回りができなくなるので、ハーベスタ2の方向転換時にはトラック3はハーベスタ2から離れて大回りの旋回を行うからである。トラック3へのサトウキビの積み込み量が満杯になると、トラック3は製糖工場までサトウキビを運搬して降ろす。
図4は、ハーベスタ2および管理サーバ4の電気的構成を示すブロック図である。
ハーベスタ2は、ハーベスタ制御装置41と、ハーベスタ2に搭載された通信端末42とを含む。ハーベスタ制御装置41は、ハーベスタ2の各部(走行装置11、クロップデバイダ14、ベースカッター19、前搬送装置20、後搬送装置22、排出コンベア30等)の電気機器を制御する。ハーベスタ制御装置41は、収穫量センサ33の出力信号に基づいて単位時間当たりの収穫量および収穫量積算値を算出する収穫量算出部34を含んでいる。ハーベスタ制御装置41は、収穫量算出部34によって算出される収穫量積算値およびハーベスタ2の稼働情報を所定時間毎に通信端末42に与える。
通信端末42は、各種情報をハーベスタ2の識別情報とともに管理サーバ4に送信する。この実施形態では、通信端末42には、通信用の電話番号が設定されており、この電話番号がハーベスタ2の識別情報として用いられる。
通信端末42は、制御部50を備えている。制御部50には、位置検出部51、通信部52、操作表示部53、操作部54、記憶部55等が接続されている。位置検出部51は、衛星測位システムに基づいて通信端末42の位置情報を算出する。衛星測位システムは、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)である。具体的には、位置検出部51は、複数の測位衛星7(図1参照)からの衛星信号を受信して、通信端末42(ハーベスタ2)の位置情報を算出する。位置情報は、例えば、緯度、経度および高度情報からなる。この第1実施形態(後述する第2および第3実施形態でも同様)では、説明の便宜上、ハーベスタ2の位置情報は、緯度情報と経度情報とからなるものとする。
通信部52は、制御部50が通信網6を介して管理サーバ4と通信するための通信インタフェースである。操作表示部53は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部54は、例えば、1または複数の操作ボタンを含む。記憶部55は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
制御部50は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部50は、位置検出部51によって算出される位置情報を所定時間毎に取得して記憶部55に記憶する。また、制御部50は、収穫量算出部34によって算出される収穫量積算値情報を所定時間毎に取得して記憶部55に記憶する。また、制御部50は、ハーベスタ制御装置41から与えられた稼働情報を記憶部55に記憶する。制御部50は、記憶部55に記憶された時刻毎の位置情報、収穫量積算値情報および稼働情報を、リアルタイムにまたは一定時間毎に管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4は、制御部60を備えている。制御部60には、通信部71、操作表示部72、操作部73、記憶部74等が接続されている。通信部71は、制御部60が通信網6を介して通信端末42(ハーベスタ2)と通信するための通信インタフェースである。操作表示部72は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部73は、例えば、キーボード、マウス等を含む。記憶部74は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
記憶部74には、各ハーベスタ2から受信した時刻毎の位置情報、収穫量積算値情報および稼働情報を含む時系列情報を、ハーベスタ2毎に記憶する時系列情報記憶部75が設けられている。
制御部60は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)63を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部60は、情報管理部61と情報分析部62とを含む。情報管理部61は、ハーベスタ2から時系列情報および識別情報を受信したときに、受信した識別情報に基づいて、時系列情報記憶部75内の当該識別情報に応じた記憶エリアに、受信した時系列情報を記憶する。
情報分析部62は、例えば、時系列情報記憶部75内の時系列情報の中からオペレータ等によって指定される所定のハーベスタ2の所定の期間(分析対象期間)内の時系列情報(分析対象データ)を分析することによって、分析対象期間内において、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域の特定、収穫作業領域の面積の算出、評価値の算出等を行う。
情報分析部62は、作業状態判定部62Aと、作業期間特定部62Bと、作業領域特定部62Cと、評価値算出部62Dとを備えている。作業状態判定部62Aは、分析対象データ内の収穫量積算値情報に基づいて、分析対象期間内の各時刻においてハーベスタ2が収穫作業状態であるか否かを判定する。作業期間特定部62Bは、作業状態判定部62Aの判定結果に基づいて、分析対象期間において、ハーベスタ2が収穫作業を行った収穫作業期間(ハーベスタ2による収穫作業期間)を特定する。
作業領域特定部62Cは、作業期間特定部62Bの判定結果と、分析対象データ中の位置情報とに基づいて、ハーベスタ2が収穫作業を行った収穫作業領域(ハーベスタ2による収穫作業領域)を特定するとともに、収穫作業領域の面積(収穫面積)を算出する。評価値算出部62Dは、収穫作業期間に対応した収穫作業時間、収穫面積、収穫量等に基づいて、収穫作業領域の単収、作業効率等を算出する。情報分析部62内の各部62A〜62Dの動作の詳細については、後述する。
図5は、情報分析部62の動作を説明するためのフローチャートである。図5の処理は、例えば、オペレータの操作部73または操作表示部72の操作によって、時系列情報記憶部75内の時系列情報の中から情報分析を行うべき時系列情報(分析対象データ)が指定された後、情報分析の開始指令が入力されたときに実行される。分析対象データの指定は、たとえば、分析対象のハーベスタ2の識別情報と分析対象期間とを指定することによって行われる。
情報分析部62は、時系列情報記憶部75内からオペレータによって指定された分析対象データを抽出して、メモリ(具体的には作業メモリとしてのRAM)63に記憶する(ステップS1)。
メモリ63に記憶された分析対象データの一例を図6に示す。分析対象データは、図6に示されるように、時刻t毎の位置情報Ptおよび収穫量積算値情報Wtからなる。
次に、情報分析部62内の作業状態判定部62Aは、収穫量積算量情報Wtに基づいて、対応するハーベスタ2が収穫作業状態(収穫作業中)であるか否かを時刻毎に判定して、その判定結果を記憶する(ステップS2)。
具体的には、作業状態判定部62Aは、分析対象期間内の早い時刻から順番に、その時刻(判定対象時刻)においてハーベスタ2が収穫作業状態であるか否かを判定していく。作業状態判定部62Aは、判定対象時刻(今回)の収穫量積算値情報Wtと、それより1つ前(前回)の収穫量積算値情報Wtn−1との差ΔW(ΔW=Wt−Wtn−1)が所定の閾値α(α>0)以上であるか否かを判別する。そして、作業状態判定部62Aは、差ΔWが閾値α以上であれば、当該判定対象時刻においてハーベスタ2が収穫作業状態であると判定し、偏差ΔWが閾値α未満であれば、当該判定対象時刻においてハーベスタ2が収穫作業状態ではない(単なる移動状態、停止状態等の非収穫作業状態)と判定する。
作業状態判定部62Aは、時刻毎の判定結果を、例えば、図6に示すように、作業状態フラグFwとして記憶する。作業状態フラグFwは、判定対象時刻においてハーベスタ2が収穫作業状態であると判定された場合には1に設定され、ハーベスタ2が収穫作業状態ではないと判定された場合には0に設定される。
次に、情報分析部62内の作業期間特定部62Bは、収穫作業の開始時刻tsを特定する(ステップS3)。具体的には、作業期間特定部62Bは、ステップS2で収穫作業状態であると判定された時刻のうち、最も早い時刻を収穫作業の開始時刻tsとして特定する。
次に、作業期間特定部62Bは、収穫作業の終了時刻teを特定する(ステップS4)。具体的には、作業期間特定部62Bは、ステップS3で特定された収穫作業の開始時刻の後において、収穫作業状態ではないと判定された時刻が所定回数以上継続したとき(非収穫作業状態が所定時間以上継続したとき)に、その時点を収穫作業の終了時刻teとして特定する。前記所定回数(前記所定時間)は、ハーベスタ2が収穫作業を行っているときに、方向転換(例えばUターン)を行うために収穫作業を一時的に中断したとしても、その期間が収穫作業期間に含まれるような回数(時間)に設定される。ステップS3で特定された収穫作業開始時刻tsからステップS4で特定された収穫作業終了時刻teまでの期間が収穫作業期間となる。
次に、情報分析部62内の作業領域特定部62Cは、収穫作業期間(収穫作業開始時刻tsから収穫作業終了時刻teまでの期間)内の位置情報Pts〜Pteに基づいて、収穫作業領域を特定する(ステップS5)。
作業領域特定部62Cは、例えば、次のようにして、収穫作業領域を特定する。すなわち、収穫作業期間ts〜te内の位置情報Pts〜Pteのうち、誤差が大きいと推定される不正確位置情報を公知の方法によって除去する。次に、作業領域特定部62Cは、不正確位置情報除去後の収穫作業期間内の位置情報Pts〜Pteに対して補間処理を行うことにより、収穫作業期間内の時系列の位置情報の数を増加させる。最後に、作業領域特定部62Cは、補間処理後の収穫作業期間内の時系列の位置情報の集合に対して凸包を求め、凸包に対応する領域を収穫作業領域として特定する。
凸包とは、与えられた点を全て包含する最小の凸多角形をいう。したがって、情報分析部62によって求められる凸包とは、補間処理後の収穫作業期間内の時系列の位置情報に対応する全ての点(位置)を包含する最小の凸多角形をいう。なお、凸包を求めるアルゴリズムとしては、公知のアルゴリズムを用いることができる。
作業領域特定部62Cは、凸包を求める方法以外の方法によって、収穫作業領域を特定してもよい。
次に、作業領域特定部62Cは、ステップS5で特定した収穫作業領域の面積(収穫面積)を算出する(ステップS6)。例えば、凸包を求めることによって収穫作業領域が特定された場合には、作業領域特定部62Cは、凸包を求めることによって得られた凸多角形の面積を算出することによって、収穫作業領域の面積を算出することができる。
次に、情報分析部62内の評価値算出部62Dは、評価値を算出する(ステップS7)。具体的には、評価値算出部62Dは、例えば、収穫作業領域の単収および作業効率を評価値として算出する。収穫作業領域の単収は、収穫面積当たりの収穫量であり、次式(1)に基づいて算出される。
単収=収穫量/収穫面積 …(1)
作業効率は、作業時間当たりの収穫面積であり、次式(2)に基づいて算出される。
作業効率=収穫面積/作業時間 …(2)
第1実施形態によれば、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。これにより、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみの面積を算出することが可能となる。
[2]第2実施形態
次に、ハーベスタ2に収穫量センサが設けられていない場合またはハーベスタ2に収穫量センサが設けられてはいるが収穫量に関する情報が管理サーバ4に送られない場合に、適用される第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、説明の便宜上、ハーベスタ2に収穫量センサが設けられていないものとする。
図7は、第2実施形態の収穫作業情報管理システム1の構成を示す模式図である。
この収穫作業情報管理システム1は、1または複数のハーベスタ2と、1または複数のトラック3と、管理サーバ4とを含む。
サトウキビを収穫するハーベスタ2と、収穫されたサトウキビが積載されるトラック3とからなる収穫システムによって、サトウキビは収穫される。具体的には、ハーベスタ2がサトウキビを収穫するときには、トラック3がハーベスタ2と併走され、ハーベスタ2によって収穫されたサトウキビがトラック3に積み込まれる。そして、例えば、トラック3へのサトウキビの積載量が例えば満杯となると、これらのサトウキビは当該トラック3によって例えば製糖工場に運搬される。
製糖工場に着くと、トラック3は例えば検量計に乗せられ、トラック3に積載されたサトウキビの重量とトラックの重量との和が測定される。この和から、トラックの重量を減算することにより、トラック3に積載されているサトウキビの重量(収穫量)が測定される。この後、トラック3からサトウキビを降ろす。検量計等を用いて測定されたサトウキビの重量(収穫量)は、図示しない通信機器によって、測定された時刻を表す時刻情報および当該サトウキビを運搬したトラック3の識別番号とともに、管理サーバ4に送信される。
ハーベスタ2は、通信網6を介して、管理サーバ4と通信可能である。ハーベスタ2は、測位衛星7を利用して自己位置を所定時間毎に測位する機能を備えている。ハーベスタ2の機構は、図2および図3を用いて説明したハーベスタと同様な機構であるが、第2実施形態では、ハーベスタ2は、前述の収穫量センサ33および収穫量算出部34を備えていないものとする。
ハーベスタ2は、時刻毎の自己の位置情報、時刻毎のエンジン13のオンオフ情報(エンジンオンオフ情報)、時刻毎の作業クラッチのオンオフ情報(クラッチオンオフ情報)等を自己の識別情報とともに管理サーバ4に送信する。エンジンオンオフ情報とは、エンジン13が駆動状態(オン状態)であるか駆動停止状態(オフ状態)であるかを表す情報である。クラッチオンオフ情報とは、作業クラッチが締結状態(オン状態)であるか開放状態(オフ状態)であるかを表す情報である。
トラック3には、通信端末81(図8参照)が搭載されている。通信端末81は、測位衛星7を利用して自己位置を所定時間毎に測位する機能を備えている。通信端末81は、時刻毎の自己の位置情報を自己の識別情報とともに管理サーバ4に送信する。この実施形態では、通信端末81には、通信用の電話番号が設定されており、この電話番号がトラック3の識別情報として用いられる。
管理サーバ4は、管理センター5内に設けられている。管理サーバ4は、ハーベスタ2の時刻毎の位置情報、時刻毎のエンジンオンオフ情報、時刻毎のクラッチオンオフ情報等を、当該ハーベスタ2の識別情報とともに取得する。また、管理サーバ4は、トラック3の時刻毎の位置情報を、当該トラック3の識別情報とともに取得する。また、管理サーバ4は、検量計等を用いて測定されたサトウキビの収穫量情報を、その測定時刻を表す時刻情報および当該サトウキビを運搬したトラック3の識別情報とともに取得する。
図8は、ハーベスタ2、トラック3に搭載された通信端末81および管理サーバ4の電気的構成を示すブロック図である。図8において、前述の図4の各部に対応する部分には、図4と同じ符号を付して示す。
ハーベスタ2の電気的構成は、図4に示される前述のハーベスタ2の電気的構成とほぼ同様である。ハーベスタ2は、ハーベスタ制御装置41および通信端末42を備えている。ハーベスタ制御装置41は、エンジン(駆動源)13がオン状態であるオフ状態であるかを検知するエンジンオンオフ状態検知部41Aと、作業クラッチがオン状態であるオフ状態であるかを検知するクラッチオンオフ状態検知部41Bとを備えている。ただし、このハーベスタ2は、収穫量センサおよび収穫量算出部を備えていない。
通信端末42は、制御部50と、位置検出部51と、通信部52と、操作表示部53と、操作部54と、記憶部55とを備えている。制御部50は、位置検出部51によって算出される位置情報を所定時間毎に取得して記憶部55に記憶する。また、制御部50は、ハーベスタ制御装置41から与えられた稼働情報を記憶部55に記憶する。説明の便宜上、ハーベスタ制御装置41から制御部50に与えられる稼働情報は、エンジンオンオフ状態検知部41Aから制御部50に与えられるエンジンオンオフ情報と、クラッチオンオフ状態検知部41Bから制御部50に与えられるクラッチオンオフ情報とからなるものとする。制御部50は、記憶部55に記憶された時刻毎の位置情報、エンジンオンオフ情報およびクラッチオンオフ情報を、リアルタイムにまたは一定時間毎に管理サーバ4に送信する。
トラック3に搭載された通信端末81は、制御部90を備えている。制御部90には、位置検出部91、通信部92、操作表示部93、操作部94、記憶部95等が接続されている。位置検出部91は、衛星測位システムに基づいて通信端末81の位置情報を算出する。衛星測位システムは、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)である。具体的には、位置検出部91は、複数の測位衛星7(図7参照)からの衛星信号を受信して、通信端末81(トラック3)の位置情報を算出する。位置情報は、例えば、緯度、経度および高度情報からなる。この第2実施形態(後述する第3実施形態でも同様)では、説明の便宜上、トラック3の位置情報は、緯度情報と経度情報とからなるものとする。
通信部92は、制御部90が通信網6を介して管理サーバ4と通信するための通信インタフェースである。操作表示部93は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部94は、例えば、1または複数の操作ボタンを含む。記憶部95は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
制御部90は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部90は、位置検出部91によって算出される位置情報を所定時間毎に取得して記憶部95に記憶する。制御部90は、記憶部95に記憶された時刻毎の位置情報を、リアルタイムにまたは一定時間毎に管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の電気的構成は、図4に示される前述の管理サーバ4の電気的構成とほぼ同様である。管理サーバ4は、制御部60と、通信部71と、操作表示部72と、操作部73と、記憶部74とを備えている。通信部71は、制御部60が通信網6を介してハーベスタ2の通信端末42と通信するとともに、制御部60が通信網6を介してトラック3の通信端末81と通信するためのインタフェースである。
記憶部74には、第1時系列情報記憶部76、第2時系列情報記憶部77、収穫量情報記憶部78等が設けられている。第1時系列情報記憶部76には、各ハーベスタ2から受信した時刻毎の位置情報、エンジンオンオフ情報およびクラッチオンオフ情報を含む時系列情報(以下において、第1時系列情報という場合がある)が、ハーベスタ2毎に記憶される。図9Aは、あるハーベスタ2から受信されて、第1時系列情報記憶部76に記憶された第1時系列情報を示している。
第2時系列情報記憶部77には、各トラック3から受信した時刻毎の位置情報の時系列情報(以下において、第2時系列情報という場合がある)が、トラック3毎に記憶される。図9Bは、あるトラック3から受信されて、第2時系列情報記憶部77に記憶された第2時系列情報を示している。
収穫量情報記憶部78には、図9Cに示すように、図示しない通信機器から送られてきた収穫量に関する情報(トラック識別番号、測定時刻情報および収穫量情報)が記憶される。
図8に戻り、管理サーバ4の制御部60は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)63を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部60は、情報管理部61と情報分析部62とを含む。情報管理部61は、ハーベスタ2から第1時系列情報および識別情報を受信したときに、受信した識別情報に基づいて、第1時系列情報記憶部76内の当該識別情報に応じた記憶エリアに、受信した第1時系列情報を記憶する。また、情報管理部61は、トラック3から第2時系列情報および識別情報を受信したときに、受信した識別情報に基づいて、第2時系列情報記憶部77内の当該識別情報に応じた記憶エリアに、受信した第2時系列情報を記憶する。また、情報管理部61は、図示しない通信機器からの収穫量情報、測定時刻情報およびトラック3の識別番号を受信したときに、収穫量情報記憶部78内に受信した情報を記憶する。
情報分析部62は、例えば、オペレータ等によって指定された所定の分析対象期間の第1時系列情報および第2時系列情報(分析対象データ)を分析することによって、分析対象期間内においてハーベスタ2(収穫システム)によって収穫作業が行われた収穫作業領域の特定、収穫作業領域の面積の算出、評価値の算出等を行う。
情報分析部62は、作業状態判定部62Aと、作業期間特定部62Bと、作業領域特定部62Cと、評価値算出部62Dとを備えている。作業状態判定部62Aは、分析対象データ内の各ハーベスタ2のエンジンオンオフ情報およびクラッチオンオフ情報に基づいて、分析対象期間内の各時刻において各ハーベスタ2が収穫作業状態であるか否かを判定する。また、作業状態判定部62Aは、分析対象データ内の各トラック3の位置情報に基づいて、分析対象期間内の各時刻において各トラック3が収穫作業状態であるか否かを判定する。
作業期間特定部62Bは、作業状態判定部62Aの判定結果に基づいて、分析対象期間において、各収穫システムが収穫作業を行った収穫作業期間(各収穫システムによる収穫作業期間)を特定する。
作業領域特定部62Cは、作業期間特定部62Bの判定結果と、分析対象データ中のハーベスタ2の位置情報とに基づいて、各収穫システムが収穫作業を行った収穫作業領域(各収穫システムによる収穫作業領域)を特定するとともに、収穫作業領域の面積(収穫面積)を算出する。評価値算出部62Dは、収穫作業期間に対応した収穫作業時間、収穫面積、収穫量等に基づいて、収穫作業領域の単収、作業効率等を算出する。情報分析部62内の各部62A〜62Dの動作の詳細については、後述する。
図10は、情報分析部62の動作を説明するためのフローチャートである。図10の処理は、例えば、オペレータの操作部73または操作表示部72の操作によって、第1および第2時系列情報記憶部76,77内の第1および第2時系列情報の中から情報分析を行うべき第1および第2時系列情報(第1および第2分析対象データ)が指定された後、情報分析の開始指令が入力されたときに実行される。第1分析対象データおよび第2分析対象データの指定は、例えば、分析対象期間を指定することによって行われる。第1分析対象データの指定は、例えば、分析対象となる1または複数のハーベスタ2の識別情報と分析対象期間とを指定することによって行われてもよい。同様に、第2分析対象データの指定は、例えば、分析対象となる1または複数のトラック3の識別情報と分析対象期間とを指定することによって行われてもよい。
ここでは、説明の便宜上、オペレータによって2台のハーベスタ(以下において、第1ハーベスタ2Aおよび第2ハーベスタ2Bという場合がある)に対応した2つの第1時系列情報の所定期間内の情報が第1分析対象データとして指定されたものとする。また、2台のトラック(以下において、第1トラック3Aおよび第2トラック3Bという場合がある)に対応した2つの第2時系列情報の所定期間内の情報が第2分析対象データとして指定されたものとする。以下において、第1分析対象データと第2分析対象データとを総称して、分析対象データという場合がある。
情報分析部62は、時系列情報記憶部76,77内からオペレータによって指定された分析対象データを抽出して、メモリ(具体的には作業メモリとしてのRAM)63に記憶する(ステップS11)。
ここでは、第1分析対象データのうち、第1ハーベスタ2Aに対応する時系列データを第1ハーベスタデータといい、第2ハーベスタ2Bに対応する時系列データを第2ハーベスタデータということにする。また、第2分析対象データのうち、第1トラック3Aに対応する時系列データを第1トラックデータといい、第2トラック3Bに対応する時系列データを第2トラックデータということにする。
図11Aに示すように、第1ハーベスタデータは、第1ハーベスタ2Aに関する時刻t毎の位置情報P1t、エンジンオンオフ情報E1tおよびクラッチオンオフ情報C1tからなる。図11Bに示すように、第2ハーベスタデータは、第2ハーベスタ2Bに関する時刻t毎の位置情報P2t、エンジンオンオフ情報E2tおよびクラッチオンオフ情報C2tからなる。図11Cに示すように、第1トラックデータは、第1トラック3Aに関する時刻t毎の位置情報Q1tからなる。図11Dに示すように、第2トラックデータは、第2トラック3Bに関する時刻t毎の位置情報Q2tからなる。
情報分析部62内の作業状態判定部62Aは、各ハーベスタ2A,2Bに対して、当該ハーベスタのエンジンオンオフ情報およびクラッチオンオフ情報に基づいて、当該ハーベスタ2A,2Bが収穫作業状態(収穫作業中)であるか否かを時刻毎に判定して、その判定結果を記憶する(ステップS12)。
作業状態判定部62Aは、図11Aに示される第1ハーベスタデータに基づいて、例えば、分析対象期間内の早い時刻から順番に、その時刻(判定対象時刻)において第1ハーベスタ2Aが収穫作業状態であるか否かを判定していく。作業状態判定部62Aは、判定対象時刻において、エンジンオンオフ情報がオンでかつクラッチオンオフ情報がオンであるという第1条件を満たしているか否かを判別する。作業状態判定部62Aは、第1条件を満たしている場合には、当該判定対象時刻において第1ハーベスタ2Aが収穫作業状態であると判定し、第1条件を満たしていない場合には、当該判定対象時刻において第1ハーベスタ2Aが収穫作業状態ではないと判定する。そして、作業状態判定部62Aは、判定結果を記憶する。
作業状態判定部62Aは、図11Bに示される第2ハーベスタデータに対して、同様な処理を行うことにより、第2ハーベスタ2Bが収穫作業状態であるか否かを時刻毎に判定する。そして、作業状態判定部62Aは、判定結果を記憶する。
なお、作業状態判定部62Aは、クラッチオンオフ情報がオンであるという条件のみを第1条件として用いてもよい。
次に、作業状態判定部62Aは、各トラック3A,3Bに対して、当該トラックの位置情報に基づいて、当該トラック3が収穫作業状態であるか否かを時刻毎に判定して、その判定結果を記憶する(ステップS13)。トラック3が収穫作業状態であるとは、例えば、所定のハーベスタ2と併走し、当該ハーベスタ2が刈り取ったサトウキビが積み込まれている状態をいう。
作業状態判定部62Aは、図11Cに示される第1トラックデータに基づいて、例えば、分析対象期間内の早い時刻から順番に、その時刻(判定対象時刻)において第1トラック3Aが収穫作業状態であるか否かを判定していく。作業状態判定部62Aは、判定対象時刻において、第1トラック3Aが稼働状態でありかつ第1トラック3Aの車速が所定速度範囲内であるという第2条件を満たしているか否かを判別する。作業状態判定部62Aは、第2条件を満たしている場合には、当該判定対象時刻において第1トラック3Aが収穫作業状態であると判定し、第2条件を満たしていない場合には、当該判定対象時刻において第1トラック3Aが収穫作業状態ではないと判定する。そして、作業状態判定部62Aは、判定結果を記憶する。
第1トラック3Aが稼働状態であるか否かは、今回の判定対象時刻(今回時刻)の位置が前回の判定対象時刻(前回時刻)の位置から変化しているか否かに基づいて判定できる。より具体的には、作業状態判定部62Aは、今回時刻と前回時刻との間の緯度情報の絶対値差および今回時刻と前回時刻との間の経度情報の絶対値差の少なくとも一方が所定の閾値β(β>0)以上であれば、今回時刻において、第1トラック3Aは稼働状態であると判定し、そうでなければ第1トラック3Aは稼働状態ではないと判定する。第1トラック3Aの車速は、前回時刻の位置から今回時刻位置までの距離を両時刻差に相当する時間で徐算することによって算出できる。所定速度範囲は、例えば、2kph〜5kphに設定される。
作業状態判定部62Aは、図11Dに示される第2トラックデータに対して、同様な処理を行うことにより、第2トラック3Bが収穫作業状態であるか否かを時刻毎に判定する。そして、作業状態判定部62Aは、判定結果を記憶する。
なお、作業状態判定部62Aは、車速が所定速度範囲内であるという条件のみを、第2条件として用いてもよい。
次に、作業状態判定部62Aは、協働して収穫作業を行っているハーベスタ2とトラック3のペア(収穫システム)を特定する(ステップS14)。
具体的には、作業状態判定部62Aは、例えば、分析対象期間内の早い時刻から順番に、時刻(判定対象時刻)毎に、次のような処理を行う。すなわち、作業状態判定部62Aは、判定対象時刻において、収穫作業状態であると判定されているハーベスタ2(以下、単に「作業状態ハーベスタ2」という。)が少なくとも1台存在し、かつ収穫作業状態であると判定されているトラック3(以下、単に「作業状態トラック3」という。)が少なくとも一台存在するという第3条件を満たしているか否かを判別する。第3条件を満たしている場合には、作業状態判定部62Aは、作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3との間の直線距離が最短である作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3のペアを、当該判定対象時刻におけるペア候補として設定する。そして、次の時刻に対する処理に進む。一方、第3条件を満たしていない場合には、作業状態判定部62Aは、当該判定対象時刻においては、ペア候補を設定することなく、次の時刻に対する処理に進む。
なお、第3条件を満たしている場合に、作業状態判定部62Aは、作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3との間の直線距離が最短でありかつその直線距離が所定距離以内である作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3のペアを、当該判定対象時刻におけるペア候補として設定するようにしてもよい。また、作物を収穫すべき圃場の領域を特定するためのデータが管理サーバ4に与えられている場合には、作業状態判定部62Aは、同じ圃場内に存在する作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3のうち、作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3との間の直線距離が最短でありかつその直線距離が所定距離以内である作業状態ハーベスタ2と作業状態トラック3のペアを、当該判定対象時刻におけるペア候補として設定するようにしてもよい。
作業状態判定部62Aは、このような処理を、判定対象時刻が最終時刻になるまで繰り返し行う。そして、作業状態判定部62Aは、ペア候補として設定された回数が所定回数以上であるペア候補を、ペアとして特定する。例えば、第1ハーベスタ2Aおよび第1トラック3Aがペア候補として設定された回数が所定回数以上であれば、第1ハーベスタ2Aおよび第1トラック3Aがペアとして特定される。ペアとして特定されるペア数は、1である場合もあるし、複数の場合もある。
次に、情報分析部62内の作業期間特定部62Bは、特定されたペア(収穫システム)毎に、そのペアによる収穫作業の開始時刻を特定する(ステップS15)。
ある1つのペアに対する収穫作業の開始時刻の特定方法について説明する。作業期間特定部62Bは、当該ペアのペアリング開始時刻を、当該ペアによる収穫作業の開始時刻として特定する。当該ペアのペアリング開始時刻は、当該ペアが最初にペア候補として設定された時刻である。
次に、作業期間特定部62Bは、特定されたペア(収穫システム)毎に、そのペアによる収穫作業の終了時刻を特定する(ステップS16)。
ある1つのペアに対する収穫作業の終了時刻の特定方法について説明する。作業期間特定部62Bは、ステップS15で特定された当該ペアによる収穫作業の開始時刻の後において、当該ペアの間隔(直線距離)が所定値以上である状態が所定時間以上継続したときに、その時刻を当該ペアによる収穫作業の終了時刻として特定する。前記所定時間は、ハーベスタ2とトラック3とが併走して収穫作業を行っている場合に、方向転換(例えばUターン)を行うために、ハーベスタ2とトラック3との距離が一時的に所定値以上となったとしても、その期間が収穫作業期間に含まれるような時間に設定される。ステップS15で特定された収穫作業開始時刻からステップS16で特定された収穫作業終了時刻までの期間が収穫作業期間となる。
次に、情報分析部62内の作業領域特定部62Cは、特定されたペア毎に、収穫作業領域を特定する(ステップS17)。
ある1つのペアに対する作業領域の特定方法について説明する。作業領域特定部62Cは、当該ペアによる収穫作業の開始時刻から収穫作業の終了時刻までの収穫作業期間内の、当該ペア内のハーベスタ2の位置情報のうち、誤差が大きいと推定される不正確位置情報を公知の方法によって除去する。次に、作業領域特定部62Cは、不正確位置情報除去後の収穫作業期間内の位置情報に対して補間処理を行うことにより、収穫作業期間内の時系列の位置情報の数を増加させる。最後に、作業領域特定部62Cは、補間処理後の収穫作業期間内の時系列の位置情報の集合に対して凸包を求め、凸包に対応する領域を収穫作業領域として特定する。作業領域特定部62Cは、凸包を求める方法以外の方法によって、収穫作業領域を特定してもよい。
次に、作業領域特定部62Cは、ステップS17で特定されたペア毎の収穫作業領域の面積(収穫面積)を算出する(ステップS18)。作業領域特定部62Cは、図5のステップS6で説明したような方法により、ペア毎の収穫作業領域の面積を算出することができる。
次に、情報分析部62内の評価値算出部62Dは、ペア毎の収穫量を取得する(ステップS19)。
ある1つのペアに対する収穫量の特定方法について説明する。評価値算出部62Dは、収穫量情報記憶部48内から、当該ペア内のトラック3の識別番号に対応し、かつ前記分析対象期間に対応した収穫量情報を、当該ペアの収穫量情報として取得する。
次に、評価値算出部62Dは、評価値を算出する(ステップS20)。具体的には、評価値算出部62Dは、例えば、ペア毎に収穫作業領域の単収および作業効率を評価値として算出する。収穫作業領域の単収および作業効率を評価値の算出方法は、図5のステップS7と同様である。
第2実施形態によれば、複数のハーベスタ2と複数のトラック3とによって収穫作業が行われた場合において、互いに協働して収穫作業を行ったハーベスタ2とトラック3とのペア(収穫システム)を特定できる。そして、各ペア(収穫システム)によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。つまり、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。これにより、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみの面積を算出することが可能となる。
[3]第3実施形態
次に、ハーベスタ2に収穫量センサが設けられていない場合またはハーベスタ2に収穫量センサが設けられてはいるが収穫量に関する情報が管理サーバ4に送られない場合に、適用される第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、説明の便宜上、ハーベスタ2に収穫量センサが設けられていないものとする。
また、前述の第2実施形態では、ハーベスタ2からエンジンオンオフ情報およびクラッチオンオフ情報を含むハーベスタ2の稼働情報が管理サーバ4に送信されているが、第3実施形態では、このようなハーベスタ2の稼働情報は管理サーバ4に送信されない。
第3実施形態における収穫作業情報管理システム1の構成は、図7に示される第2実施形態における収穫作業情報管理システム1の構成と同様である。つまり、第3実施形態における収穫作業情報管理システム1は、ハーベスタ2とトラック3と管理サーバ4とを含む。サトウキビを収穫するハーベスタ2とそのハーベスタ2と併走しながら収穫されたサトウキビを運搬するトラック3とは、収穫システムを構成する。
ハーベスタ2の電気的構成は、図8に示す第2実施形態のハーベスタ2の電気的構成と同様である。しかしながら、第3実施形態では、ハーベスタ2は、エンジンオンオフ情報、クラッチオンオフ情報等の稼働情報を管理サーバに送信しない。ただし、第3実施形態においても、ハーベスタ2は、時刻毎の自己の位置情報を自己の識別情報とともに、リアルタイムにまたは一定時間毎に管理サーバ4に送信する。
トラック3には、第2実施形態のトラック3と同様に通信端末81が搭載されている。通信端末81の構成は、図8に示す第2実施形態の通信端末81の電気的構成と同様である。通信端末81は、時刻毎の自己の位置情報を自己の識別情報とともに、リアルタイムにまたは一定時間毎に管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4は、ハーベスタ2の時刻毎の位置情報を、当該ハーベスタ2の識別情報とともに取得する。また、管理サーバ4は、トラック3の時刻毎の位置情報を、当該ハーベスタ2の識別情報とともに取得する。また、管理サーバ4は、検量計等を用いて測定されたサトウキビの収穫量情報を、その測定時刻を表す時刻情報および当該サトウキビを運搬したトラック3の識別情報とともに取得する。
管理サーバ4の電気的構成は、図8に示される第2実施形態の管理サーバ4の電気的構成とほぼ同様である。つまり、管理サーバ4は、図8に示すように、制御部60と、通信部71と、操作表示部72と、操作部73と、記憶部74とを含む。
記憶部74には、第1時系列情報記憶部76、第2時系列情報記憶部77、収穫量情報記憶部78等が設けられている。第1時系列情報記憶部76には、各ハーベスタ2から受信した時刻毎の位置情報(以下において、第1時系列情報という場合がある)が、ハーベスタ2毎に記憶される。第2時系列情報記憶部77には、各トラック3から受信した時刻毎の位置情報の時系列情報(以下において、第2時系列情報という場合がある)が、トラック3毎に記憶される。収穫量情報記憶部78には、図示しない通信機器から送られてきた収穫量に関する情報(トラック識別番号、測定時刻情報および収穫量情報)が記憶される。
管理サーバ4の制御部60は、図8に示されているように、情報管理部61と、情報分析部62と、メモリ63とを含む。情報管理部61は、ハーベスタ2から第1時系列情報および識別情報を含む情報を受信したときに、受信した識別情報に基づいて、第1時系列情報記憶部76内の当該識別情報に応じた記憶エリアに、受信した第1時系列情報を記憶する。また、情報管理部61は、トラック3から第2時系列情報および識別情報を含む情報を受信したときに、受信した識別情報に基づいて、第2時系列情報記憶部77内の当該識別情報に応じた記憶エリアに、受信した第2時系列情報を記憶する。また、情報管理部61は、図示しない通信機器からの収穫量情報、測定時刻情報およびトラック3の識別番号を含む情報を受信したときに、収穫量情報記憶部78内に受信した情報を記憶する。
情報分析部62は、例えば、オペレータ等によって指定された所定の分析対象期間の第1時系列情報および第2時系列情報(分析対象データ)を分析することによって、分析対象期間内において対応するハーベスタ2(収穫システム)によって収穫作業が行われた収穫作業領域の特定、収穫作業領域の面積の算出、評価値の算出等を行う。
情報分析部62は、作業状態判定部62Aと、作業期間特定部62Bと、作業領域特定部62Cと、評価値算出部62Dとを備えている。作業状態判定部62Aは、分析対象データ内の各ハーベスタ2の位置情報に基づいて、分析対象期間内の各時刻において各ハーベスタ2が収穫作業状態であるか否かを判定する。また、作業状態判定部62Aは、分析対象データ内の各トラック3の位置情報に基づいて、分析対象期間内の各時刻において各トラック3が収穫作業状態であるか否かを判定する。
作業期間特定部62Bは、作業状態判定部62Aの判定結果に基づいて、分析対象期間において、各収穫システムが収穫作業を行った収穫作業期間(各収穫システムによる収穫作業期間)を特定する。
作業領域特定部62Cは、作業期間特定部62Bの判定結果と、分析対象データ中のハーベスタ2の位置情報とに基づいて、各収穫システムが収穫作業を行った収穫作業領域(各収穫システムによる収穫作業領域)を特定するとともに、収穫作業領域の面積(収穫面積)を算出する。評価値算出部62Dは、収穫作業期間に対応した収穫作業時間、収穫面積、収穫量等に基づいて、収穫作業領域の単収、作業効率等を算出する。情報分析部62内の各部62A〜62Dの動作の詳細については、後述する。
図12は、情報分析部62の動作を説明するためのフローチャートである。図12において、前述の図10と処理内容が同様であるステップには、図10と同じステップ番号を付して示す。
図12の処理は、例えば、オペレータの操作部73または操作表示部72の操作によって、第1および第2時系列情報記憶部76,77内の第1および第2時系列情報の中から情報分析を行うべき第1および第2時系列情報(第1および第2分析対象データ)が指定された後、情報分析の開始指令が入力されたときに実行される。第1分析対象データおよび第2分析対象データの指定は、例えば、分析対象期間を指定することによって行われる。第1分析対象データの指定は、例えば、分析対象となる1または複数のハーベスタ2の識別情報と分析対象期間とを指定することによって行われてもよい。同様に、第2分析対象データの指定は、例えば、分析対象となる1または複数のトラック3の識別情報と分析対象期間とを指定することによって行われてもよい。
ここでは、説明の便宜上、オペレータによって2台のハーベスタ(以下において、第1ハーベスタ2Aおよび第2ハーベスタ2Bという場合がある)に対応した2つの第1時系列情報の所定期間内の情報が第1分析対象データとして指定されたものとする。また、2台のトラック(以下において、第1トラック3Aおよび第2トラック3Bという場合がある)に対応した2つの第2時系列情報の所定期間内の情報が第2分析対象データとして指定されたものとする。以下において、第1分析対象データと第2分析対象データとを総称して、分析対象データという場合がある。
情報分析部62は、時系列情報記憶部76,77内からオペレータによって指定された分析対象データを抽出して、メモリ(具体的には作業メモリとしてのRAM)63に記憶する(ステップS11A)。
ここでは、第1分析対象データのうち、第1ハーベスタ2Aに対応する時系列データを第1ハーベスタデータといい、第2ハーベスタ2Bに対応する時系列データを第2ハーベスタデータということにする。また、第2分析対象データのうち、第1トラック3Aに対応する時系列データを第1トラックデータといい、第2トラック3Bに対応する時系列データを第2トラックデータということにする。
図13Aに示すように、第1ハーベスタデータは、第1ハーベスタ2Aに関する時刻t毎の位置情報P1tからなる。図13Bに示すように、第2ハーベスタデータは、第2ハーベスタ2Bに関する時刻t毎の位置情報P2tからなる。図13Cに示すように、第1トラックデータは、第1トラック3Aに関する時刻t毎の位置情報Q1tからなる。図13Dに示すように、第2トラックデータは、第2トラック3Bに関する時刻t毎の位置情報Q2tからなる。
情報分析部62内の作業状態判定部62Aは、各ハーベスタ2に対して、当該ハーベスタ3の位置情報に基づいて、当該ハーベスタ2が収穫作業状態であるか否かを時刻毎に判定して、その判定結果を記憶する(ステップS12A)。
作業状態判定部62Aは、図13Aに示される第1ハーベスタデータに基づいて、例えば、分析対象期間内の早い時刻から順番に、その時刻(判定対象時刻)において第1ハーベスタ2Aが収穫作業状態であるか否かを判定していく。作業状態判定部62Aは、判定対象時刻において、第1ハーベスタ2Aが稼働状態でありかつ第1ハーベスタ2Aの走行速度が所定速度範囲内であるという第4条件を満たしているか否かを判別する。作業状態判定部62Aは、第4条件を満たしている場合には、当該判定対象時刻において第1ハーベスタ2Aが収穫作業状態であると判定し、第4条件を満たしていない場合には、当該判定対象時刻においてハーベスタ2Aが収穫作業状態ではないと判定する。そして、作業状態判定部62Aは、判定結果を記憶する。
第1ハーベスタ2Aが稼働状態であるか否かは、今回の判定対象時刻(今回時刻)の位置が前回の判定対象時刻(前回時刻)の位置から変化しているか否かに基づいて判定できる。より具体的には、作業状態判定部62Aは、今回時刻と前回時刻との間の緯度情報の絶対値差および今回時刻と前回時刻との間の経度情報の絶対値差の少なくとも一方が所定の閾値γ(γ>0)以上であれば、今回時刻において、第1ハーベスタ2Aは稼働状態であると判定し、そうでなければ第1ハーベスタ2Aは稼働状態ではないと判定する。第1ハーベスタ2Aの走行速度は、前回時刻の位置から今回時刻位置までの距離を両時刻差に相当する時間で徐算することによって算出できる。所定速度範囲は、例えば、2kph〜5kphに設定される。
作業状態判定部62Aは、図13Bに示される第2ハーベスタデータに基づいて、同様な処理を行うことにより、第2ハーベスタ2Bが収穫作業状態であるか否かを時刻毎に判定する。そして、作業状態判定部62Aは、判定結果を記憶する。
なお、作業状態判定部62Aは、走行速度が所定速度範囲内であるという条件のみを、第4条件として用いてもよい。
次に、作業状態判定部62Aは、各トラック3A,3Bに対して、当該トラックの位置情報に基づいて、当該トラック3が収穫作業状態であるか否かを時刻毎に判定して、その判定結果を記憶する(ステップS13)。この処理は、図10のステップS13の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、作業状態判定部62Aは、協働して収穫作業を行っているハーベスタ2とトラック3のペア(収穫システム)を特定する(ステップS14)。この処理は、図10のステップS14の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、情報分析部62内の作業期間特定部62Bは、特定されたペア(収穫システム)毎に、そのペアによる収穫作業の開始時刻を特定する(ステップS15)。この処理は、図10のステップS15の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、作業期間特定部62Bは、特定されたペア(収穫システム)毎に、そのペアによる収穫作業の終了時刻を特定する(ステップS16)。この処理は、前述した図10のステップS16の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、情報分析部62内の作業領域特定部62Cは、特定されたペア毎の収穫作業領域を特定する(ステップS17)。この処理は、前述した図10のステップS17の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、作業領域特定部62Cは、ステップS17で特定されたペア毎の収穫作業領域の面積(収穫面積)を算出する(ステップS18)。この処理は、前述した図10のステップS18の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、情報分析部62内の評価値算出部62Dは、ペア毎の収穫量を取得する(ステップS19)。この処理は、前述した図10のステップS19の処理と同様なので、その説明を省略する。
次に、評価値算出部62Dは、評価値を算出する(ステップS20)。情報分析部62は、例えば、図10のステップS20と同様な方法により、ペア毎の収穫作業領域の単収および作業効率を評価値として算出する。
第3実施形態によれば、複数のハーベスタ2と複数のトラック3とによって収穫作業が行われた場合において、互いに協働して収穫作業を行ったハーベスタ2とトラック3とのペア(収穫システム)を特定できる。そして、各ペア(収穫システム)によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。つまり、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみを特定することが可能となる。これにより、ハーベスタ2によって収穫作業が行われた収穫作業領域のみの面積を算出することが可能となる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。例えば、図10のステップS13では、情報分析部62内の作業状態判定部62Aは、トラック3が稼働状態でありかつトラック3の車速が所定速度範囲内であるという条件を満たしているときに、当該トラック3が作業状態であると判定している。
しかし、作物を収穫すべき圃場の領域を特定するためのデータが管理サーバ4に与えられている場合には、作業状態判定部62Aは、トラック3が稼働状態でありかつトラック3が前記圃場の領域内に存在しているという条件を満たしているときに、当該トラック3が収穫作業状態であると判定するようにしてもよい。また、作業状態判定部62Aは、トラック3が稼働状態でありかつトラック3の走行パターン(走行軌跡のパターン)が予め設定された特徴パターンを有しているこという条件を満たしているときに、当該トラック3が収穫作業状態であると判定するようにしてもよい。特徴パターンは、サトウキビを収穫する際の実際のトラック3の走行パターンに基づいて作成される。
また、図12のステップS12Aでは、情報分析部62内の作業状態判定部62Aは、ハーベスタ2が稼働状態でありかつハーベスタ2の走行速度が所定速度範囲内であるという条件を満たしているときに、当該ハーベスタ2が収穫作業状態であると判定している。しかし、作物を収穫すべき圃場の領域を特定するためのデータが管理サーバ4に与えられている場合には、作業状態判定部62Aは、ハーベスタ2が稼働状態でありかつハーベスタ2が前記圃場の領域内に存在しているという条件を満たしているときに、当該ハーベスタ2が収穫作業状態であると判定するようにしてもよい。また、作業状態判定部62Aは、ハーベスタ2が稼働状態でありかつハーベスタ2の走行パターン(走行軌跡のパターン)が予め設定された特徴パターンを有しているこという条件を満たしているときに、当該ハーベスタ2が作業状態であると判定するようにしてもよい。特徴パターンは、サトウキビを収穫する際の実際のハーベスタ2の走行パターンに基づいて作成される。
前述の実施形態では、収穫作業領域等を特定するための情報分析処理は、管理サーバ4によって行われているが、この情報分析処理は、ハーベスタ2に搭載されたコンピュータ、収穫作業を行う農家に設置されたコンピュータ、収穫された作物を加工する工場内に設置されたコンピュータ等、管理センター5に設置された管理サーバ4以外のコンピュータによって行われてもよい。
前述の本実施形態では、ハーベスタ2に搭載されている通信端末42およびトラック3に搭載されている通信端末81に用いられている測位システムとして、GNSSの単独測位システムが用いられているが、RTK−GNSS(リアルタイム・キネマティクGNSS)等のような単独測位システム以外の測位システムを用いてもよい。
また、前述の実施形態では、ハーベスタ2は、サトウキビを収穫するための収穫機であるが、ハーベスタ2は、サトウキビ以外の作物を収穫する収穫機であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 収穫作業情報管理システム
2 収穫機(ハーベスタ)
3 運搬車両(トラック)
4 管理サーバ
41 ハーベスタ制御装置
41A クラッチオンオフ状態検知部
41B クラッチオンオフ状態検知部
42 通信端末
50 制御部
51 位置検出部
52 通信部
55 記憶部
60 制御部
71 通信部
74 記憶部
75 時系列情報記憶部
76 第1時系列情報記憶部
77 第2時系列情報記憶部
78 収穫情報記憶部
61 情報管理部
62 情報分析部
62A 作業状態判定部
62B 作業期間特定部
62C 作業領域特定部
62D 評価値算出部
63 メモリ
81 通信端末
90 制御部
91 位置検出部
92 通信部

Claims (7)

  1. 作物を収穫する収穫部を有する収穫機と、前記収穫機と併走状態で、前記収穫機によって収穫された作物が積み込まれる搬送車両とからなる収穫システムによって収穫作業が行われた収穫作業領域を特定する収穫作業領域特定装置であって、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報と、前記収穫部が作動状態であるか非作動状態であるかを表す時刻毎の作動・非作動情報と、前記搬送車両の時刻毎の位置情報とを含む時系列情報を分析することによって、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する情報分析部を備えており、
    前記情報分析部は、
    前記時刻毎の作動・非作動情報と前記搬送車両の時刻毎の位置情報とに基づいて、各時刻において前記収穫システムが収穫作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部と、
    前記作業状態判定部の判定結果に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業期間を特定する作業期間特定部と、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報のうち、前記作業期間特定部によって特定された収穫作業期間内の位置情報に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する作業領域特定部を含む、収穫作業領域特定装置。
  2. 前記収穫機は、前記収穫部が作動状態であるか非作動状態であるかを時刻毎に検知可能な作動状態検知部と、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第1位置検出部とを備えており、
    前記搬送車両は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第2位置検出部を備えており、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報は、前記第1位置検出部によって検出された情報であり、
    前記時刻毎の作動・非作動情報は、前記作動状態検知部によって検知された情報であり、
    前記搬送車両の時刻毎の位置情報は、前記第2位置検出部によって検出された情報である、請求項に記載の収穫作業領域特定装置。
  3. 前記作動状態検知部は、前記収穫機の駆動源の駆動力を前記収穫部に伝達したり、遮断したりするための作業クラッチのオンオフ状態を検知する作業クラッチオンオフ状態検知部を含んでいる、請求項に記載の収穫作業領域特定装置。
  4. 前記作動状態検知部は、前記駆動源のオンオフ状態を検知する駆動源オンオフ状態検知部をさらに含む、請求項に記載の収穫作業領域特定装置。
  5. 作物を収穫する収穫機と、前記収穫機と併走状態で、前記収穫機によって収穫された作物が積み込まれる搬送車両とからなる収穫システムによって収穫作業が行われた収穫作業領域を特定する収穫作業領域特定装置であって、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報と、前記搬送車両の時刻毎の位置情報とを含む時系列情報を分析することによって、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する情報分析部を備えており、
    前記情報分析部は、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報と前記搬送車両の時刻毎の位置情報とに基づいて、各時刻において前記収穫システムが収穫作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部と、
    前記作業状態判定部の判定結果に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業期間を特定する作業期間特定部と、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報のうち、前記作業期間特定部によって特定された収穫作業期間内の位置情報に基づいて、前記収穫システムによる収穫作業領域を特定する作業領域特定部を含む、収穫作業領域特定装置。
  6. 前記収穫機は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第1位置検出部を備えており、
    前記搬送車両は、自己の位置情報を時刻毎に検出可能な第2位置検出部を備えており、
    前記収穫機の時刻毎の位置情報は、前記第1位置検出部によって検出された情報であり、
    前記搬送車両の時刻毎の位置情報は、前記第2位置検出部によって検出された情報である、請求項に記載の収穫作業領域特定装置。
  7. 前記作業領域特定部は、前記収穫作業領域の面積を演算する作業面積演算部をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の収穫作業領域特定装置。
JP2017165767A 2017-08-30 2017-08-30 収穫作業領域特定装置 Active JP6767950B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017165767A JP6767950B2 (ja) 2017-08-30 2017-08-30 収穫作業領域特定装置
CN201880025490.7A CN110996652B (zh) 2017-08-30 2018-07-26 收割作业区域确定装置
PCT/JP2018/028150 WO2019044304A1 (ja) 2017-08-30 2018-07-26 収穫作業領域特定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017165767A JP6767950B2 (ja) 2017-08-30 2017-08-30 収穫作業領域特定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019041613A JP2019041613A (ja) 2019-03-22
JP6767950B2 true JP6767950B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=65526300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017165767A Active JP6767950B2 (ja) 2017-08-30 2017-08-30 収穫作業領域特定装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6767950B2 (ja)
CN (1) CN110996652B (ja)
WO (1) WO2019044304A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230159377A (ko) 2021-03-18 2023-11-21 얀마 홀딩스 주식회사 작업 영역 추정 방법, 작업 영역 추정 시스템 및 작업영역 추정 프로그램을 격납하는 기록 매체

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7194480B2 (ja) * 2019-12-02 2022-12-22 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業情報管理装置
JP2021144610A (ja) 2020-03-13 2021-09-24 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法
JP7478066B2 (ja) 2020-08-24 2024-05-02 ヤンマーホールディングス株式会社 作業管理システム、作業管理方法及び作業管理プログラム
JP2022128207A (ja) * 2021-02-22 2022-09-01 ヤンマーホールディングス株式会社 作業管理方法、作業管理システム、及び作業管理プログラム

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360030A (ja) * 2001-06-05 2002-12-17 Matsumoto Kiko Kk ケーンハーベスタおよびそれに用いられるトラッシュ飛散防止シュート
JP5454430B2 (ja) * 2010-09-17 2014-03-26 井関農機株式会社 脱穀装置
CN103999113A (zh) * 2011-12-15 2014-08-20 富士通株式会社 计算方法、计算程序以及计算装置
JP6116173B2 (ja) * 2012-09-26 2017-04-19 株式会社クボタ 農作管理システム
CN103149914B (zh) * 2013-03-11 2016-04-06 西北农林科技大学 一种多机器协作小麦收割系统的控制系统
WO2015133585A1 (ja) * 2014-03-07 2015-09-11 ヤンマー株式会社 農作物収穫装置
JP6338434B2 (ja) * 2014-04-22 2018-06-06 ヤンマー株式会社 コンバイン
US9317979B2 (en) * 2014-05-01 2016-04-19 Deere & Company Crop density map using row sensors
CN105875026A (zh) * 2014-10-10 2016-08-24 宁波市鄞州麦谷农业科技有限公司 履带式联合收割机的连续接粮系统及其控制方法
US9767523B2 (en) * 2015-01-30 2017-09-19 Komatsu Ltd. Construction management system
JP6239806B2 (ja) * 2015-05-01 2017-11-29 株式会社日立製作所 圃場管理装置、圃場管理方法、及び記録媒体
JP6483010B2 (ja) * 2015-11-30 2019-03-13 ヤンマー株式会社 作業車両
JP6566856B2 (ja) * 2015-12-08 2019-08-28 ヤンマー株式会社 穀粒量計測装置
JP2017108712A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 井関農機株式会社 コンバインのキャビン内音量自動調整システム
JP6199449B2 (ja) * 2016-07-14 2017-09-20 株式会社小松製作所 施工管理システム
JP2017102924A (ja) * 2016-11-28 2017-06-08 株式会社クボタ 農作管理システム及び農作物収穫機
JP6735690B2 (ja) * 2017-02-06 2020-08-05 株式会社クボタ 穀粒収穫機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230159377A (ko) 2021-03-18 2023-11-21 얀마 홀딩스 주식회사 작업 영역 추정 방법, 작업 영역 추정 시스템 및 작업영역 추정 프로그램을 격납하는 기록 매체
JP7426960B2 (ja) 2021-03-18 2024-02-02 ヤンマーホールディングス株式会社 作業領域推定方法、作業領域推定システムおよび作業領域推定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019044304A1 (ja) 2019-03-07
CN110996652A (zh) 2020-04-10
JP2019041613A (ja) 2019-03-22
CN110996652B (zh) 2022-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6767950B2 (ja) 収穫作業領域特定装置
US11457563B2 (en) Harvester stability monitoring and control
JP6767892B2 (ja) 収穫量管理システム
US10295703B2 (en) Yield estimation
US20200337235A1 (en) Information inference for agronomic data generation in sugarcane applications
US10028435B2 (en) Sensor calibration using field information
WO2016147521A1 (ja) コンバイン及びコンバインのための穀粒評価制御装置
CN104365273A (zh) 驾驶员辅助系统
US10609864B2 (en) Predicting grain tank levels when on slopes or hills
BR102020010158A2 (pt) método para controlar uma máquina de trabalho em um local de trabalho, e, máquina de trabalho
CN113491196A (zh) 作物收割操作期间的前视感知和机械控制
KR102245591B1 (ko) 수량 분포 산출 장치 및 수량 분포 산출 방법
CN109922655B (zh) 产量分布计算装置以及产量分布计算方法
US20230139169A1 (en) System and method for estimating crop yield for an agricultural harvester using a machine-learned model
US20230225250A1 (en) Automatic height control for sugarcane harvesters
CN116437801A (zh) 作业车、作物状态检测系统、作物状态检测方法、作物状态检测程序以及记录有作物状态检测程序的记录介质
WO2019220815A1 (ja) 収穫機
WO2021086607A1 (en) Ai-optimized harvester configured to detect and minimize impurities
JP2020202791A (ja) 収量マップ作成装置
US20240065157A1 (en) System and method for an agricultural harvester
JP2019198287A (ja) 収穫機
WO2024044830A1 (en) System and method for an agricultural harvester
BR102022018663A2 (pt) Meio não transitório legível por computador e dispositivos de monitoramento de desgaste de lâmina
BR102022024438A2 (pt) Método para controlar uma máquina de colheita agrícola, máquina de colheita agrícola, e, sistema de controle
CN116071291A (zh) 非暂态计算机可读介质和用于刀片磨损监测的装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6767950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150