JP6767048B2 - 3次元規則配列マクロポア構造を有するポリイミドセパレータ及びその製造方法 - Google Patents

3次元規則配列マクロポア構造を有するポリイミドセパレータ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、3次元規則配列マクロポア構造を有するポリイミドセパレータ及びその製造方法に関し、特に、リチウム二次電池に有用な3次元規則配列マクロポア構造を有するポリイミドセパレータ及びその製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は電気自動車の電源として広く用いられているが、より高いエネルギー密度の再充電可能な電池が求められている。リチウム金属の理論容量は大きい(3861mAhg−1)が、金属リチウムをアノードに用いる場合にデンドライト状のリチウムの成長が大きな問題となる。充電中に、デンドライト状のリチウムが金属リチウム表面に析出し、結果として電池の劣化及び最悪の場合には爆発を引き起こす。リチウム二次電池用セパレータには、膜厚(薄さ)、機械的強度、イオン伝導度(電解液含有時)、電気的絶縁性、耐電解液性、シャットダウン効果、電解液に対する保液性、濡れ性など種々の特性が要求される。したがって、デンドライト状のリチウムの成長によるセパレータの突き破りを回避すると共に、リチウム二次電池用セパレータに求められる要求を満足することが必要である。
金属リチウムのデンドライト形成の原因の一つは、不均一な電流分布である。本発明者らは、セパレータ材料として、熱安定性が高いポリイミド(PI)を選択し、シリカ粒子を球状粒子テンプレートとして用いて製造した3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータを用いることで、デンドライト状リチウムの成長を抑制できることを報告した(特許文献1)。特許文献1において、マクロポアを形成するための球状粒子テンプレートとしてシリカ球状粒子を用いており、スラリーを基板に塗工した後のメタノール処理、及び熱処理後にシリカ球状粒子テンプレートを除去するためのフッ化水素(HF)処理、及び水洗浄並びに乾燥処理が必要であり、工程が煩雑であった。また、フッ化水素は毒性が高く、取り扱いが容易ではなく、コストも高いため、フッ化水素を使用せずにポリイミドセパレータを製造することが求められている。
本発明者らは、フッ化水素を使用しない製造方法として、表面不活性化処理した炭酸カルシウムを球状粒子テンプレートとして用いる方法を提案した(特許文献2)。しかし、炭酸カルシウムを球状粒子テンプレートとして用いるためには、表面不活性化処理が必要となり煩雑である上に、炭酸カルシウム球状粒子テンプレートを溶解除去するために酸処理が必要であり、酸処理時にポリイミドセパレータ膜の強度が低下する恐れがある。さらに、ポリアミック酸をポリイミドへ変化させる熱処理工程において応力が発生し、シリカなどの無機球状粒子テンプレートを用いる場合には、球状粒子が硬く、応力を緩和することができず、球状粒子テンプレートを除去した後に形成される3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有する膜の機械的強度が乏しいという問題がある。リチウムイオン二次電池に実装するために、機械的強度に優れたセパレータが必要である。
さらに、本発明者らは、特許文献2において、球状粒子テンプレートとして高分子粒子を用いる場合には、230〜350℃に加熱して高分子粒子を除去する方法を紹介している。しかし、本発明者らは、特許文献2に記載の方法では、加熱温度を350℃よりも高くすると、ポリイミドセパレータに変色が生じること、及び、この変色はマクロポア中に高分子粒子に由来する未燃焼成分が残留しているために生じたことを確認した。未燃焼成分であるカーボンは疎水性であるため電解液との濡れ性が悪くなる可能性がある。また、カーボンが残留している部分はリチウムイオンの移動を妨げるためイオン伝導性に対する抵抗となる可能性がある。さらに、カーボンが導電性を有する場合には、ポリイミドセパレータが電子を伝導する導電体になり、電池を短絡させる可能性もある。その上、カーボンは電子伝導性を有するためデンドライト形成を助長することにもなる。
特許第5800268号公報 WO2014/196656
本発明の課題は、製造コスト及び環境負荷の観点から、毒性の高いフッ化水素や、セパレータの膜強度を低下させる酸処理を要せずに、機械的強度に優れた3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータを製造する方法及び当該方法により製造された新規な3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータを提供することにある。
本発明によれば、毒性の高いフッ化水素を使用せずに、機械的強度に優れた3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータを製造する方法及び当該方法により製造された新規な3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータが提供される。
本発明の実施態様は以下のとおりである。
[1]N,N−ジメチルアセトアミド中ポリアミック酸、エチレングリコール、及び非イオン界面活性剤の混合物に、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度範囲にて熱分解可能で、且つポリイミドのガラス転移点よりも低いガラス転移点を有する高分子粒子を混合してスラリーを調製し、
当該スラリーから膜を形成し、
当該膜を酸素濃度10vol%以下の不活性ガス雰囲気下で、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度にて熱処理して、ポリアミック酸を熱イミド化反応によりポリイミドとし、当該高分子粒子を熱分解させて除去し、均一な形状及び寸法の複数のマクロポアが3次元方向に規則正しく配列された3次元規則配列マクロポアを形成させ、当該3次元規則配列マクロポアを有するポリイミドセパレータを得ることを特徴とする、ポリイミドセパレータの製造方法。
[2]前記高分子粒子は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、及びポリメタクリル酸メチルから選択される、[1]に記載のポリイミドセパレータの製造方法。
[3]前記熱処理温度は370℃以上450℃以下である、[1]又は[2]に記載のポリイミドセパレータの製造方法。
[4]上記[1]〜[3]のいずれか1に記載の製造方法により得られるポリイミドセパレータをリチウム二次電池の正極と負極の間に位置づけることを含む、リチウム二次電池の製造方法。
[5]変動係数0〜70%の細孔分布を有し、50nm〜3000nmの範囲にある内径を有する均一な形状及び寸法の複数のマクロポアが、三次元方向に規則正しく配列された3次元規則配列マクロポア構造を有し、
室温から500℃までの温度範囲にガラス転移点を有さないことを特徴とする、ポリイミドセパレータ。
[6]更に引張強度が10N/mm〜20N/mmで、引張方向の異方性がないことを特徴とする、[5]に記載のポリイミドセパレータ。
[7]リチウム二次電池用セパレータであることを特徴とする、[5]又は[6]に記載のポリイミドセパレータ。
本発明によれば、毒性の高いフッ化水素や、ポリイミドを劣化させる酸を使用せずに、機械的強度に優れる3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータを製造することができる。
また本発明のポリイミドセパレータは室温から500℃までの温度範囲にガラス転移点を有していないため、ポリイミドが熱的に分解する温度までセパレータに必要な機械的特性を維持することができる。
実施例において合成したポリスチレン粒子のSEM画像である。 実施例において製造した3DOM(PS)PIセパレータの表面のSEM画像である。 実施例において製造した3DOM(PS)PIセパレータの断面のSEM画像である。 3DOM(PS)PIセパレータ(右)と3DOM(SiO)PIセパレータ(左)のSEM観察画像である。 3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのFT−IR分析チャートである。 3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのC=O伸縮を示すFT−IR分析チャートである。 3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのC=C環伸縮を示すFT−IR分析チャートである。 3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのC−N伸縮を示すFT−IR分析チャートである。 引張強度試験に供する試験片の写真である。 引張強度試験に供する試験片の寸法を示す説明図である。 実施例における3DOM(SiO)PIセパレータの引張強度及び変位の測定結果を示すグラフである。 実施例における3DOM(PS)PIセパレータの引張強度及び変位の測定結果を示すグラフである。 セパレータの異方性の確認のために引張強度試験に供する試験片の作製方法を示す説明図である。 セパレータの異方性試験(ドクターブレードの塗工方向に対して垂直方向)の結果を示すグラフである。 セパレータの異方性試験(ドクターブレードの塗工方向)の結果を示すグラフである。 実施例における3DOM(PS)PIセパレータの動的粘弾性測定結果を示すグラフである。 実施例における3DOM(SiO)PIセパレータの動的粘弾性測定結果を示すグラフである。 3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのX線回折スペクトルである。 熱処理時の窒素雰囲気中の酸素濃度の相違による3DOM(PS)PIセパレータの色調の変化を比較する写真である。 PPセパレータを用いたセルのLi溶解析出試験結果を示すグラフである。 3DOM(SiO)PIセパレータを用いたセルのLi溶解析出試験結果を示すグラフである。 3DOM(PS)PIセパレータを用いたセルのLi溶解析出試験結果を示すグラフである。 3DOM(SiO)PIセパレータを用いたセルのLi溶解析出試験中の交流インピーダンスの測定結果を示すグラフである。 3DOM(PS)PIセパレータを用いたセルのLi溶解析出試験中の交流インピーダンスの測定結果を示すグラフである。 100サイクル後のPPセパレータを用いた電池に析出したLiのSEM画像である。 3DOM(PS)PIセパレータを用いた電池に析出したLiのSEM画像である。 充放電試験結果を示すグラフである。
実施形態
以下、添付図面を参照しながら本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の製造方法は、N,N−ジメチルアセトアミド中ポリアミック酸、エチレングリコール、及び非イオン界面活性剤の混合物に、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度範囲にて熱分解可能で且つポリイミドのガラス転移点よりも低いガラス転移点を有する高分子粒子を混合してスラリーを調製し、当該スラリーから形成される膜を不活性ガス雰囲気下で370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度にて熱処理して、ポリアミック酸を熱イミド化反応によりポリイミドとし、及び当該高分子粒子を熱分解させて除去し、同一形状及び同一寸法のマクロポアが3次元方向に規則正しく配列された3次元規則配列マクロポア構造(「3DOM構造」ともいう。)を有するポリイミドセパレータ(「3DOM PIセパレータ」という。)を得る。
本発明の製造方法において、高分子粒子は球状粒子テンプレートとして機能する。用いることができる高分子粒子は、高温の熱処理時に炭化せずに熱分解し、且つマトリックスとしてのポリイミドのガラス転移点よりも低いガラス転移点を有するものであればよい。好ましくは300℃以下、より好ましくはポリイミドの重合開始温度である200℃以下にガラス転移点を有する高分子粒子が好適である。高分子粒子としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、ポリメタクリル酸メチルを好適に用いることができ、ポリスチレンが最も好ましい。ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート及びゴムなどは熱処理時に一部が炭化して内部に残留してしまうため、本発明の製造方法における球状粒子テンプレートとして用いることができない。
高分子球状粒子の粒径としては、メディアン径50nm〜3000nmが好ましく、100nm〜1000nmがより好ましく、250nm〜500nmがさらに好ましい。また、セパレータに均一な細孔分布を付与するために、高分子球状粒子はほぼ同一の粒径を有することが必要であり、変動係数0%〜70%、好ましくは0%〜50%、より好ましくは0%〜10%の範囲にあることが望ましい。
スラリー中に高分子球状粒子を球状粒子のまま存在させるために、高分子球状粒子を溶解させない媒体を用いることが必要である。ポリアミック酸の分散媒としてジメチルアセトアミドを含むため、高分子球状粒子を溶解させないために、エチレングリコール及び非イオン界面活性剤を添加することが好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキルエーテル、アルキルフェニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸エステル等を好適に挙げることができ、特にポリオキシアルキルエーテルが好ましく、さらにはポリオキシエチレンラウリルエーテルがより好ましい。エチレングリコールの添加量は、ジメチルアセトアミド:エチレングリコール=6:4〜4:6(重量比)の範囲とすることが好ましく、ジメチルアセトアミド:エチレングリコール=6:4(重量比)が最も好ましい。ジメチルアセトアミドが多すぎると高分子が溶解し、球状粒子テンプレートとして機能せず、ジメチルアセトアミドが少なすぎるとポリアミック酸が分散しにくくなる。好ましくは、エチレングリコールとポリオキシラウリルエーテルとの混合物を添加する。ポリオキシエチレンラウリルエーテルの添加量は、全体の1wt. %程度で十分である。あるいは、高分子球状粒子を溶解させず、ポリアミック酸を分散させることができる塩基性有機溶媒、たとえばジメチルスルホキシドを用いることもできる。
また、スラリーを調製する際に、高分子球状粒子が凝集すると、セパレータに内部短絡を誘発するピンホールが形成されやすいので好ましくない。スラリー中に高分子球状粒子の凝集が発生した場合には、凝集体をろ過して、スラリーから取り除くことが好ましい。
次に、調製したスラリーから膜を形成する。スラリーから膜を形成する方法は特に限定されず、スラリーを膜形成用基板にドクターブレード法、スプレー法、インジェクション法など適宜公知の方法で塗工し、乾燥させて膜を剥離させる方法を好適に用いることができる。膜形成要基板としては、スラリーに対して不活性であり、乾燥後に容易に剥離することができる表面が平坦な形状であれば制限なく用いることができ、例えば、ガラス板、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アラミド、セルロース、ポリテトラフルオロエチレンなどのポリマーシート、ステンレスなどの金属シートが好適である。スラリーの膜形成用基板への塗工は、通常の塗工方法を制限なく用いることができる。特にドクターブレード法、スプレー法、インジェクション法を好適に用いることができる。塗工厚みは、所望のセパレータの厚みに応じて調節することができ、例えば5〜100μm、好ましくは10〜90μmとすることが望ましい。
次に、膜を加熱処理してポリアミック酸を熱イミド化反応によりポリイミドとし、高分子球状粒子を熱分解させて除去する。本発明の製造方法においては、熱イミド化のための加熱処理時の雰囲気を不活性ガス雰囲気とすることにより、球状粒子テンプレートとして用いるポリマー粒子を完全に熱分解させ、未燃焼分が残留することを防止することができる。ここで、不活性ガス雰囲気とは、窒素,アルゴン及びネオンなどのいわゆる不活性ガス雰囲気、好ましくは窒素ガス雰囲気であるが、窒素100%の純度であることまでは必要ではなく、10vol%以下の酸素、好ましくは7vol%以下の酸素、より好ましくは5vol%以下の酸素、最も好ましくは3vol%以下の酸素が存在していてもよい。
また、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度にて熱処理する際に、高分子粒子は炭化せずに、気化して消失することが好ましいが、ポリアミック酸の熱イミド化反応により形成されるポリイミド膜に応力を印加しない程度に軟化した後に熱分解してもよい。
加熱処理時の温度は、370℃よりも高く、ポリイミドの分解温度以下、好ましくは370℃以上450℃以下、より好ましくは420℃±10℃である。加熱処理時の温度が低いと、球状粒子テンプレートとして用いるポリマー粒子の未燃焼分が残留するので好ましくない。また、上記温度範囲で加熱処理することにより、柔らかい高分子粒子を気化させることができるため、不要な残留応力がかからず、ポリイミドの重合化が進み、セパレータの機械的強度を向上させ、より狭い(すなわち均質な)細孔分布を得ることができる。
熱処理時の熱プロファイルとしては、2℃/min〜10℃/minの範囲にある昇温速度、好ましくは3℃/min〜7℃/minの昇温速度で、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の熱処理温度、好ましくは370℃〜450℃の範囲、より好ましくは400℃〜430℃の熱処理温度まで昇温し、当該熱処理温度にて15分〜60分、好ましくは20分〜40分保持し、2℃/min〜10℃/minの範囲にある冷却速度で室温まで冷却することが望ましい。
本発明の製造方法によれば、変動係数0〜70%の細孔分布を有し、50nm〜3000nmの範囲にある内径を有する均一な形状及び寸法の複数のマクロポアが、三次元方向に規則正しく配列された3次元規則配列マクロポア構造を有し、室温から500℃までの温度範囲にガラス転移点を持たず、好ましくは10N/mm〜20N/mmの機械的強度を持ち、引張強度の異方性を持たない、3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータが提供される。
本発明のポリイミドセパレータは、変動係数が0%〜70%、好ましくは0%〜50%、より好ましくは0%〜10%で、最大内径が50nm〜2500nm、好ましくは100nm〜1000nm、より好ましくは250nm〜500nmであるほぼ同一の形状及び寸法のマクロポアが三次元方向に規則正しく配列して、均一化された空間を提供するため、リチウムイオンの拡散が制御され、イオン電流密度が均一化され、リチウムの電析反応が均一に制御されるため、デンドライト状リチウムの形成及び成長を抑制することができる。また、このセパレータは、60%以上の空孔率を有しているため、電解液を多量に充填することができ、高いイオン伝導性を実現できる。
また、本発明のポリイミドセパレータは、10N/mm〜20N/mm、好ましくは13N/mm〜17N/mmの引張強度を有し、及び25mmのチャックで4.28mmの幅を持ち、厚みが30μmの試験片に対して変位量が12%〜28%、好ましくは14%〜24%であり、機械的強度に優れている。
以下、ポリスチレンからなる高分子球状粒子テンプレートを用いる実施例を参照しながら、本発明を具体的に説明する。
下記に、本発明の製造方法と、従来のシリカ粒子テンプレートを用いる方法と、を対比して示す。
具体的には、N,N−ジメチルアセトアミド中ポリアミック酸、エチレングリコール、及びポリキシレンラウリルエーテルの混合物に、ポリスチレン(PS)粒子を混合して、ポリイミド(PI)前駆体溶液 / ポリスチレン(PS)スラリーを調製し、当該スラリーを基板上に被覆し、次いでこの被覆層を酸素濃度が10vol%以下の窒素雰囲気中で、370℃〜450℃で熱処理して、3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータ(3DOM(PS)PIセパレータ)を得る。
[3DOM(PS)PIセパレータの製造例]
スチレンモノマー:2−ヒドロキシエチルメタクリレート=1:0.023のモル比で懸濁重合法により、ポリスチレン粒子を合成した。
図1は、合成したポリスチレン粒子のSEM画像である。均一な粒子形状であることが確認できる。ポリスチレン粒子の粒径は約350nmであった。
N,N−ジメチルアセトアミド中ポリアミック酸7.04g、エチレングリコール3.73g、及びポリオキシエチレンラウリルエーテル0.139gの混合物に、調製したポリスチレン(PS)粒子3.03gを混合して、ポリイミド(PI)前駆体溶液/ポリスチレン(PS)スラリーを調製した。スラリー中の固形分(ポリスチレンとポリアミック酸の合計)濃度は29.66vol%、ポリスチレン粒子の体積比は74vol.%であった。スラリーをPET−A(ポリエチレンテレフタレート)基板上に塗工し、2vol%の酸素を含む窒素雰囲気中、420℃で熱処理して、3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータ(3DOM(PS)PIセパレータ)を得た。
[3DOM(SiO)PIセパレータの製造例]
N,N−ジメチルアセトアミド中ポリアミック酸を含むポリイミド(PI)前駆体溶液15g、及びN,N−ジメチルアセトアミド15gの中にSiO粒子15gを混合したSiO溶液24.6gを混合し、ポリイミド(PI)前駆体溶液/シリカ(SiO)スラリーを調製した。スラリーの固形分(SiOとポリアミック酸の合計)濃度は24.4vol.%、SiO粒子の体積比は74vol.%であった。スラリーを基板上に被覆し、空気雰囲気中、320℃で熱処理して、3次元規則配列マクロポア(3DOM)構造を有するポリイミドセパレータ(3DOM(SiO)PIセパレータ)(320℃)を得た。
図2は、3DOM(PS)PIセパレータの表面のSEM画像であり、図3は、3DOM(PS)PIセパレータの断面のSEM画像である。ほぼ同一の形状及び寸法の多数のマクロポアが3次元方向に規則正しく配列しており、マクロポアの内部に小さなポアが明瞭に観察される。これらの小さなポアは、マクロポア間のホールを連結している。3DOM(PS)PIセパレータの内部のポアの存在は、図3からも確認できる。この多孔質構造は、電極表面に対する均一な電流に寄与する。
図4に、3DOM(PS)PIセパレータ(右)と3DOM(SiO)PIセパレータ(左)のSEM観察画像を対比して示す。それぞれ、上段は上面、中段は底面、下段は断面図である。3DOM(PS)PIセパレータは、より均一な細孔分布を示し、底面及び断面でも細孔が規則的に配列されていることが確認できる。3DOM(PS)PIセパレータは、熱処理時に高分子球状粒子テンプレートが軟化し、分解するために、残留応力が少ない状態でポリイミド化による膜の収縮が生じ、密度が高く、細孔径が小さくなる。一方、3DOM(SiO)PIセパレータは、熱処理時に球状粒子テンプレートが残るために膜の収縮が生じず、ポリイミドの密度が下がる。3DOM(PS)PIセパレータの多孔度は76.8%、3DOM(SiO)PIセパレータの多孔度は82.1%であった。なお、多孔度は、セパレータの面積、厚み、重さ及び密度から求めた体積に基づいて、式:
により算出した。
[FT−IR分析]
得られた3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのFT−IR分析を行った。FT−IR分析は日本分光株式会社FTIR−6100を用いて、検出器:MCT、分解能:2cm−1、積算回数:32回の測定条件で行った。結果を図5〜8に示す。図5は、3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのFT−IR分析スペクトルを並べて示すが、ピーク位置及び強度ともに差がほとんどないことがわかる。図6〜8はより詳細に解析したスペクトルであり、図6はC=O伸縮、図7はC=C環伸縮、図8はC−N伸縮を示す。3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータ共に、ほぼ同一のFT−IRスペクトルを示し、同じ化学結合を有することが確認できた。
[機械的強度]
得られた3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータから図9に示す4つのダンベル型の試験片を作製し、JIS K7161に準拠して機械的強度を評価した。
引張試験機には島津製作所社製、卓上形精密万能試験機オートグラフ AGS-50NXを使用した。試験片は図10示す通りの寸法に切り出したものを使用し、試験時は長さが50mmになるように装置に取り付けた。引張強度及び変位の測定結果を図11〜12、表1及び表2に示す。図11には3DOM(SiO)PIセパレータの応力と変位の関係を示し、図12には3DOM(PS)PIセパレータの応力と変位の関係を示す。表1には引張強度及び変位の最大値を示し、表2には各試験片の測定値と平均値を示す。応力は試験力(N)/初期断面積(mm)で求め、初期断面積は初期幅(mm)×初期厚み(mm)で求めた。図12より、3DOM(PS)PIセパレータは、引張強度の最大値17.14N/mm及び変位6.29mm(50mmに対し)であり、3DOM(SiO)PIセパレータ(10.07N/mm、6.21mm)と比較して約2倍強い機械的強度を示すことがわかる。また、引張強度の平均値からも3DOM(PS)PIセパレータは3DOM(SiO)PIセパレータの約1.5倍の機械的強度を示すことが確認できる。
[異方性]
セパレータに対して引張応力をかける方向による差を確認するため、図13のように、ダンベル型の形状をした3DOM(PS)PIセパレータを準備した。試験片寸法は図10に示すとおりである。引張試験機には島津製作所社製、卓上形精密万能試験機オートグラフAGS-50NXを使用し、JIS K7161準拠して機械的強度を評価した。結果を表3及び4並びに図14〜15に示す。図14は、ドクターブレードの塗工方向に対して垂直方向における変位を示し、図15はドクターブレードの塗工方向における変位を示す。
[ガーレー数]
得られた3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータのガーレー数を熊谷理機工業株式会社製透気度試験機2060Cによりそれぞれ測定した。50mm×50mmのセパレータ試験片に対してJIS P8117に準拠した方法により測定し、結果を表5に示す。ガーレー数とは、JIS P8117に準拠し、0.879g/mmの圧力下で100mlの空気が透過する時間(秒)で示され、セパレータの気体透過性の尺度であり、二次電池においてはイオン伝導性の指標となる。3DOM(PS)PIセパレータのガーレー数は23.3s/100mlであり、3DOM(SiO)PIセパレータのガーレー数34.6s/100mlと比較して小さな数値を示し、抵抗が低く、高いイオン伝導性を発現できることが確認できた。
[ガラス転移温度]
得られた3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータの動的粘弾性を、固体粘性測定装置(固体粘弾性アナライザーRSAIII)により引っ張りモードで測定した。測定条件は、昇温速度:3℃/min、周波数:1Hz、ひずみ:1%設定、測定間隔:20s、温度範囲:室温〜500℃、雰囲気:窒素気流中であった。3DOM(PS)PIセパレータの結果を図16に示し、3DOM(SiO)PIセパレータの結果を図17に示す。図16及び17中、上段は貯蔵弾性率(E’)、中段は損失弾性率(E”)、下段は損失正接(tanδ=E”/E’)を示す。
3DOM(SiO)PIセパレータでは391℃にガラス転移点が観察されるが、3DOM(PS)PIセパレータでは450℃までの範囲にガラス転移点が観察されなかった。FTIRの測定から化学結合が同じことが確認できているので、ポリイミドの二次構造が異なっているといえる。3DOM(PS)PIセパレータのガラス転移点が500℃までに観察されないことは、500℃までの間で、機械的強度が維持できることを示す。
[X線回折による構造分析]
酸素濃度3%で熱処理した以外は上述の製造例に従って製造した3DOM(PS)PIセパレータ(1)、空気中で熱処理した以外は上述の製造例に従って製造した3DOM(PS)PIセパレータ(Air)(2)、及びシリカテンプレートを用いて空気中で熱処理して製造した従来の3DOM(SiO)PIセパレータ(3)のX線回折スペクトルを比較して図18に示す。
図18から、3DOM(PS)PIセパレータ(1)の回折ピークが最も大きく、ポリイミド内に高次構造が形成されていることが確認できる。
[熱処理雰囲気中酸素濃度の影響]
熱処理時の窒素雰囲気中の酸素濃度を3vol%、5vol%及び10vol%に変えた以外は上述の製造例に従って3DOM(PS)PIセパレータを製造し、色調の違いを観察した。図19に示すように、対照となる3DOM(SiO)PIセパレータの色調と比較すると3DOM(PS)PIセパレータの色調は濃く、また酸素濃度が高くなるほど、色調は濃くなり、カーボン残渣量が増加することが確認できた。酸素濃度が10vol%における色調よりも濃くなる、すなわちカーボン残渣量が多くなると、セパレータとしての機能に支障が生じると考えられる。この結果から、熱処理時は窒素雰囲気中とすることが最適で、酸素濃度は10vol%以下とすることが望ましいといえる。
[Li溶解析出試験]
上述の製造例により得られた3DOM(PS)PIセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータを、下記に示す2枚のLi金属電極の間のセパレータとして組み込んで、2032型コインセルを作製し、Li溶解析出試験を行った。EC中1mol dm−3 LiPFを電解質とした。
図20はPPセパレータ(ポリプロピレン、膜厚25μm、多孔度41%)を用いたセルのLi溶解析出試験結果であり、図21は3DOM(SiO)PIセパレータ、図22は3DOM(PS)PIセパレータを用いたセルのLi溶解析出試験結果を示す。3DOM(PS)PIセパレータを用いたセルでは、サイクル数に関わりなく電圧がほぼ一定であることが確認できる。
セルの短絡が生じる場合、内部抵抗に基づいて、過電圧が突然減少する。このような挙動はいずれのセルについても観察されなかった。
PPセパレータを用いたセルにおいて、過電圧の増加が観察された。一方、3DOM(PS)PIセパレータを用いたセルにおいて、過電圧の増加は観察されなかった。3DOM(PS)PIセパレータを用いたセルの過電圧は、PPを用いたセルの過電圧よりも小さかった。
PPセパレータを用いたセルの場合、リチウムデンドライトが形成され、サイクル数に関連して電極表面から剥離し易くなり、次いでこのリチウムデンドライトは高い抵抗をもたらす。3DOM(SiO)PIセパレータは、PPセパレータと比較すれば電圧の変化の度合いは小さく改良されていることが認められる。3DOM(PS)PIセパレータは、電圧の変化がほぼゼロに近く、3DOM(SiO)PIセパレータよりも大幅に改良されていることが認められる。
[Li溶解析出試験中のインピーダンス測定]
3DOM(SiO)PIセパレータ及び3DOM(PS)PIセパレータのLi溶解析出試験中の交流インピーダンスの測定結果をそれぞれ図23及び図24に示す。測定結果から半円が確認できる。セパレータの抵抗値を示す部分は、半円とX軸との交点のうち、最も原点側の交点までの値である。そのため、100サイクル後のセパレータの抵抗値を図の交点から確認すると3DOM(SiO)PIセパレータの抵抗値は3.23(Ω)、3DOM(PS)PIセパレータの抵抗値は1.03(Ω)となり、3DOM(PS)PIセパレータの抵抗値が著しく低いことが確認できた。
図25は100サイクル後のPPセパレータを用いた電池に析出したLiのSEM画像、図26は3DOM(PS)PIセパレータを用いた電池に析出したLiのSEM画像である。多くのリチウムデンドライトがPPセパレータを用いた電池の金属リチウム表面上に確認できる。一方、3DOM(PS)PIセパレータを用いた電池の金属リチウム表面にリチウム粒子が確認できる。よって、3DOM(PS)PIセパレータは、リチウムデンドライトの成長を抑制したといえる。
[充放電試験]
得られた3DOM(PS)PIセパレータ、及び比較対照としてPPセパレータ及び3DOM(SiO)PIセパレータを、下記に示す2032型コインセルのセパレータとしてそれぞれ組み込んで、充放電試験を行った。
条件
カソード:LiCoO:AB:PVdF=92:4:4(wt%)
アノード:Li金属(直径15mm、厚み20μm、Cu箔10μm)
(Li金属利用率37〜40%)
セパレータ:PPセパレータ、3DOM(SiO)PIセパレータ
3DOM(PS)PIセパレータ 直径19mm
電解質:1mol dm−3 LiPF/EC
カットオフ電圧:3.0V〜4.2V
充電速度:(1回目)0.2CにてCC−CV、(2回目以後)0.5CにてCC−CV
放電速度:(1回目)0.2CにてCC、(2回目以後)0.5CにてCC
80サイクルまでのサイクル特性を図27に示す。いずれも初期放電容量は140mAh−1であり、PPセパレータを用いたコインセルの放電容量は20サイクルから徐々に低下し始め、50サイクル以後は急激に減少し、80サイクルでは50mAh−1まで低下し、3DOM(SiO)PIセパレータを用いたコインセルの放電容量は65サイクル以後に急激に低下し、80サイクルでは100mAh−1まで低下したが、本発明の3DOM(PS)PIセパレータを用いたコインセルの放電容量は80サイクルまで急激な低下は認められず、125mAh−1まで緩やかに減少した。80サイクルまでの容量維持率を表6に示す。

Claims (7)

  1. N,N−ジメチルアセトアミド中ポリアミック酸、エチレングリコール、及び非イオン界面活性剤の混合物に、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度範囲にて熱分解可能で、且つポリイミドのガラス転移点よりも低いガラス転移点を有する高分子粒子を混合してスラリーを調製し、
    当該スラリーから膜を形成し、
    当該膜を酸素濃度10vol%以下の不活性ガス雰囲気下で、370℃よりも高くポリイミドの分解温度以下の温度にて熱処理して、ポリアミック酸を熱イミド化反応によりポリイミドとし、当該高分子粒子を熱分解させて除去し、均一な形状及び寸法の複数のマクロポアが3次元方向に規則正しく配列された3次元規則配列マクロポアを形成させ、当該3次元規則配列マクロポアを有するポリイミドセパレータを得ることを特徴とする、ポリイミドセパレータの製造方法。
  2. 前記高分子粒子は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリテトラフルオロエチレン、及びポリメタクリル酸メチルから選択される、請求項1に記載のポリイミドセパレータの製造方法。
  3. 前記熱処理温度は370℃以上450℃以下である、請求項1又は2に記載のポリイミドセパレータの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の製造方法により得られるポリイミドセパレータをリチウム二次電池の正極と負極の間に位置づけることを含む、リチウム二次電池の製造方法。
  5. 変動係数0〜70%の細孔分布を有し、50nm〜3000nmの範囲にある内径を有する均一な形状及び寸法の複数のマクロポアが、三次元方向に規則正しく配列された3次元規則配列マクロポア構造を有し、
    室温から500℃までの温度範囲にガラス転移点を有さないことを特徴とする、ポリイミドセパレータ。
  6. 更に引張強度が10N/mm〜20N/mmで、引張方向の異方性がないことを特徴とする、請求項5に記載のポリイミドセパレータ。
  7. リチウム二次電池用セパレータであることを特徴とする、請求項5又は6に記載のポリイミドセパレータ。
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