JP6767018B2 - 通信装置、及び通信プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信システム、通信方法、通信装置、及び通信プログラムに関し、特に、複数の通信経路を介してデータを伝送する技術に関する。
特許文献1には、利用する複数の通信経路が異種のものであっても、複数の通信経路を同時に使用して良好なデータ転送を行うことができるようにすることを目的とした通信装置が開示されている。
この通信装置は、それぞれデータを送信する複数の無線通信部を有する。通信装置の制御部は、転送対象のデータを複数のブロックに分割し、複数の無線通信部に分配する。また、通信装置の制御部は、複数の無線通信部のデータの送信状況を監視し、送信状況に応じて、配分済みのブロックの配分を変更する。
特開2010−028188号公報
しかしながら、特許文献1に開示の通信装置は、転送対象のデータを分割した複数のブロックを、単純に、複数の通信経路に分配して送信するようにしている。そのため、複数のブロックのうち、いずれかのブロックが欠落した場合には、受信側の通信装置において受信したブロックから元のデータを再構築することができなくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、上述したような課題を解決するために、データの欠落に強い通信システム、通信方法、通信装置、及び通信プログラムを提供することである。
本発明の第1の態様に係る通信システムは、送信装置と、前記送信装置から送信されたデータ群を受信する受信装置とを備えた通信システムであって、前記送信装置は、前記データ群を複数のデータ列に分割する符号化部と、前記符号化部が前記データ群を分割した複数のデータ列を、複数の通信経路のそれぞれに送信する送信部と、を有し、前記受信装置は、前記送信装置の送信部が送信した複数のデータ列を、前記複数の通信経路のそれぞれから受信する受信部と、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、いずれか1つを使用することで、前記複数のデータ列から前記データ群を復号する復号部と、を有し、前記復号部は、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、最初に受信したデータ列を使用するものである。
本発明の第2の態様に係る通信方法は、送信装置と、前記送信装置から送信されたデータ群を受信する受信装置との間における通信方法であって、前記送信装置が、前記データ群を複数のデータ列に分割する符号化ステップと、前記送信装置が、前記符号化ステップで前記データ群を分割した複数のデータ列を、複数の通信経路のそれぞれに送信する送信ステップと、前記受信装置が、前記送信装置が送信した複数のデータ列を、前記複数の通信経路のそれぞれから受信する受信ステップと、前記受信装置が、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、いずれか1つを使用することで、前記複数のデータ列から前記データ群を復号する復号ステップと、を備え、前記復号ステップでは、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、最初に受信したデータ列を使用するものである。
本発明の第3の態様に係る通信装置は、送信装置から送信されたデータ群を受信する通信装置であって、前記送信装置が前記データ群を分割して複数の通信経路のそれぞれに送信した複数のデータ列を、前記複数の通信経路のそれぞれから受信する受信部と、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、いずれか1つを使用することで、前記複数のデータ列から前記データ群を復号する復号部と、を有し、前記復号部は、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、最初に受信したデータ列を使用するものである。
本発明の第4の態様に係る通信プログラムは、送信装置から送信されたデータ群を受信するための通信プログラムであって、前記送信装置が前記データ群を分割して複数の通信経路のそれぞれに送信した複数のデータ列を、前記複数の通信経路のそれぞれから受信する受信処理と、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、いずれか1つを使用することで、前記複数のデータ列から前記データ群を復号する復号処理と、をコンピュータに実行させ、前記復号処理では、前記複数の通信経路間で同一のデータ列について前記複数の通信経路のそれぞれから受信したデータ列のうち、最初に受信したデータ列を使用するものである。
上述した本発明の各態様によれば、データの欠落に強い通信システム、通信方法、通信装置、及び通信プログラムを提供することができる。
実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。 実施の形態に係る通信システムの第1のデータ伝送動作を示す図である。 実施の形態に係る通信システムの第2のデータ伝送動作を示す図である。 実施の形態に係る通信システムの第3のデータ伝送動作を示す図である。 実施の形態に係る通信システムの第4のデータ伝送動作を示す図である。 実施の形態に係る通信システムの第5のデータ伝送動作を示す図である。
以下に図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。以下の実施形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、それに限定されるものではない。また、以下の記載及び図面では、説明の明確化のため、当業者にとって自明な事項等については、適宜、省略及び簡略化がなされている。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る通信システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、通信システム1は、送信装置10と、受信装置20とを有する。送信装置10と受信装置20とは、複数の通信経路31、32〜3n(nは2以上の自然数。)により接続されている。
通信経路31〜3nのそれぞれは、地上無線回線、衛星回線又は事業者回線等の回線の少なくとも1つを任意に用いて構築される通信ネットワークである。すなわち、通信経路31〜3nのそれぞれに含まれる回線の種類は、同一であってもよく、少なくとも2つ以上が相互に異なっていてもよい。また、通信経路31〜3nのそれぞれは、例えば、ルータ及びスイッチなどの一般的なネットワーク機器を含むIP(Internet Protocol)網経路である。
送信装置10は、複数の通信経路31〜3nを介して、データ群を受信装置20に送信する。受信装置20は、複数の通信経路31〜3nを介して、送信装置10から送信されたデータ群を受信する。ここで、データ群は、例えば、即時性が要求されるストリーミングデータ(音声ストリーミングデータ又は動画ストリーミングデータ等)である。
ここで、送信装置10は、受信装置20にデータ群を送信する場合、複数の通信経路31〜3nのそれぞれにデータ群を送信する。すなわち、複数の通信経路31〜3nの全てに同一のデータ群が送信される。これにより、いずれかの通信経路でデータ群の一部が欠落しても、他の通信経路で送信されたデータ群でその欠落したデータを補うことを可能とし、データの欠落に強い通信を可能としている。
送信装置10は、符号化部11と、送信部12とを有する。符号化部11は、データ群を複数のデータ列に分割する。送信部12は、符号化部11がデータ群を分割することで生成した複数のデータ列を、複数の通信経路31〜3nのそれぞれに送信する。
ここで、送信装置10は、例えば、CPU(図示せず)を有しており、送信装置10としての処理をCPUに実行させるプログラムをCPUが実行することで、必要に応じて送信装置10の他のハードウェアと協調動作を行って、符号化部11及び送信部12としての処理を実行する。
受信装置20は、受信部21と、バッファ部22と、復号部23と、監視部24とを有する。受信部21は、送信装置10の送信部12が送信した複数のデータ列を、複数の通信経路31〜3nのそれぞれから受信する。バッファ部22は、受信部21が受信した複数のデータ列が、受信部21によって格納される。復号部23は、バッファ部22に格納された複数のデータ列を復号することで、元のデータ群を復元する。監視部24は、複数の通信経路31〜3nのそれぞれにおける複数のデータ列の受信状況を監視し、データ列の欠落を検出する。
ここで、受信装置20は、例えば、CPU(図示せず)を有しており、受信装置20としての処理をCPUに実行させるプログラムをCPUが実行することで、必要に応じて受信装置20の他のハードウェアと協調動作を行って、受信部21、復号部23、及び監視部24としての処理を実行する。また、受信装置20は、任意のデータを記憶可能な記憶部を有しており、その記憶部の少なくとも一部がバッファ部22として機能する。記憶部は、例えば、ハードディスク及びメモリ等の記憶装置の少なくとも1つを含む。
続いて、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の第1のデータ伝送動作について説明する。図2は、送信装置10と受信装置20との間で通信経路が3経路存在する例について示している。また、3つの通信経路がIP網経路である例について説明する。図2では、3つの通信経路のそれぞれを「IP網経路A」、「IP網経路B」、「IP網経路C」として示している。また、図2は、データ群40を、3つのデータ列51〜53に分割して伝送する例について示している。
送信装置10の符号化部11は、データ群40をデータ列51〜53に分割する。送信装置10の送信部12は、データ列51〜53をIP網経路A〜Cのそれぞれに送信する。このとき、送信部12は、受信装置20が受信したデータ列を正しい順序で結合してデータ群を復元できるようにするために、データ列51〜53のそれぞれにシーケンス番号を付して、データ列51〜53を送信する。より具体的には、データ列51〜53のそれぞれは、別々のIPパケットに、シーケンス番号と共に含められて送信される。シーケンス番号は、そのシーケンス番号が付されたデータ列が、データ群における何番目のデータ列かを示す情報である。
ここで、図2では、IP網経路Aを介して伝送されるデータ列51〜53のそれぞれを「データ列51A」、「データ列52A」、「データ列53A」として示し、IP網経路Bを介して伝送されるデータ列51〜53のそれぞれを「データ列51B」、「データ列52B」、「データ列53B」として示し、IP網経路Cを介して伝送されるデータ列51〜53のそれぞれを「データ列51C」、「データ列52C」、「データ列53C」として示している。
受信装置20の受信部21は、送信装置10の送信部12が送信した複数のデータ列51〜53を、複数のIP網経路A〜Cのそれぞれから受信する。すなわち、受信部21は、IP網経路Aからはデータ列51A〜53Aを受信し、IP網経路Bからはデータ列51B〜53Bを受信し、IP網経路Cからはデータ列51C〜53Cを受信する。より具体的には、受信部21は、データ列51A〜53A、51B〜53B、51C〜53Cのそれぞれについて、データ列とそのシーケンス番号が含まれたIPパケットを受信する。受信部21は、データ列51A〜53A、51B〜53B、51C〜53Cのそれぞれを受信する毎に、順次バッファ部22に格納する。
受信装置20の復号部23は、データ列51A〜53A、51B〜53B、51C〜53Cに付与されていたシーケンス番号に基づいて、バッファ部22に格納されたデータ列51A〜53A、51B〜53B、51C〜53Cからデータ群40’(データ群40と同一のデータ)を復元する。
データ群40’は、IP網経路A〜C間で同一のデータ列については、IP網経路A〜Cのそれぞれから受信したデータ列のうち、いずれか1つを使用することで復元することができる。よって、復号部23は、データ列51A、51B、51Cのいずれか1つと、データ列52A、52B、52Cのいずれか1つと、データ列53A、53B、53Cのいずれか1つとを結合することで、データ群40’を復元する。
ここで、復号部23は、IP網経路A〜C間で同一のデータ列について、最初に受信したデータ列を使用して、データ群40’を復元する。これによれば、データ群40’のうち、データ列を受信した部分については、データ列を受信したときに順次復元することができる。よって、データ群40’の即時性を高めることができ、データ群40’がストリーミングデータのように即時性が要求されるデータであっても、その要求を満たすことができる。
図2では、データ列51A、51B、51Cについては、最初にデータ列51Aを受信し、データ列52A、52B、52Cについては、最初にデータ列52Bを受信し、データ列53A、53B、53Cについては、最初にデータ列53Cを受信した場合について示している。この場合、復号部23は、図2に示すように、データ列51Aと、データ列52Bと、データ列53Cとを使用して、データ群40’を復号する。
続いて、図3を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の第2のデータ伝送動作について説明する。図3も、図2と同様に、送信装置10と受信装置20との間で通信経路が3経路存在し、データ群40を3つのデータ列51〜53に分割して伝送する例について示している。ただし、図3では、データ列の伝送中に各IP網経路A〜Cにおいて何らかの障害が発生し、データ列の欠落が生じた場合について示している。
より具体的には、図3では、IP網経路Aでは、データ列52A、53Aが欠落し、IP網経路Bでは、データ列51Bが欠落し、IP網経路Cでは、データ列52Cが欠落した場合について示している。また、図3では、データ列51A、51Cについては、最初にデータ列51Aを受信し、データ列52Bについては、受信したデータ列がデータ列Bのみであるため、最初にデータ列52Bを受信することとなり、データ列53B、53Cについては、最初にデータ列53Cを受信した場合について示している。
この場合でも、復号部23は、図3に示すように、データ列51と、データ列52Bと、データ列53Cとを使用して、データ群40’を復号することができる。このようにIP網経路A〜C上でデータ列の欠落が発生した場合でも、受信装置20は複数のIP網経路A〜Cから送信されたデータ列を使用してデータ群を復号するため、問題無くデータ群を復号することができる。すなわち、本実施の形態によれば、データの欠落に強くすることができる。
続いて、図4を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の第3のデータ伝送動作について説明する。図4は、送信装置10と受信装置20との間で通信経路が2経路存在する例について示している。また、2つの通信経路の通信帯域が相互に異なる例について説明する。すなわち、一方の通信経路が高速な回線であり、他方の通信経路が低速な回線である例について説明する。図4では、高速な回線を「経路D」として示し、低速な回線を「経路E」として示している。よって、経路Dは、経路Eよりも高速な回線となる。また、図4では、データ群が10個以上のデータ列に分割されて、そのうちのデータ列51〜60までが伝送されている状況について示している。
すなわち、送信装置10の符号化部11が、データ群を分割し、送信装置10の送信部12が、データ列51〜60までを順次経路D、Eのそれぞれに送信した状況について示している。ここで、図4では、経路Dを介して伝送されるデータ列51〜60のそれぞれを「データ列51D」〜「データ列60D」として示し、経路Eを介して伝送されるデータ列51〜60のそれぞれを「データ列51E」〜「データ列60E」として示している。
図4では、経路Dを介して伝送されたデータ列51D、データ列52D、データ列54D〜データ57Dが受信装置20で受信済みであり、データ列58D〜データ列60Dが経路Dを介して伝送中である状況について示している。ここで、データ列53Dが欠落してしまっている。また、図4では、データ列51E〜データ54Eが経路Eを介して受信装置20で受信済みであり、データ列55Eが経路Dを介して伝送中である状況について示している。
すなわち、受信装置20の受信部21は、経路Dからは、データ列51D、データ列52D、データ列54D〜データ57Dを受信してバッファ部22に格納済みであり、経路Eからは、データ列51E〜データ列54Eを受信してバッファ部22に格納済みである。高速回線である経路Dを介して受信したデータ列の方が、低速回線である経路Eを介して受信したデータ列よりも多くバッファ部22に蓄積されている。
ここで、受信装置20の復号部23は、複数の経路D、Eのいずれかから受信したデータ列が、バッファ部22に所定数蓄積されたときに、データ群の復号を開始する。図4では、7つのデータ列51〜57が蓄積されたときに、データ群の復号を開始する例について示している。よって、復号部23は、経路Eの方が経路Dより高速な通信回線であるため、経路Eからデータ列51〜57Dがバッファ部22に蓄積されたときにデータ群の復号を開始する。経路Dに送信されたデータ列のうち、データ列53Dが欠落しているが、経路Eからのデータ列は、データ列54Eまで受信できている。よって、復号部23は、データ列53については、データ列53Eを使用して補完することでデータ群を復号する。例えば、復号部23は、経路Dにおいてデータ列53Dが欠落している場合、他の経路Eから受信したデータ列のうち、データ列53Dと同一のシーケンス番号(データ列52Dの次のシーケンス番号)が付されているデータ列53Eを使用する。
このように、本実施の形態では、バッファ部22に所定数までデータ列を蓄積してからデータ群の復号を開始することで、バッファ部22により経路Dと経路Eの通信帯域の違いを吸収し、データ列が欠落している場合であってもデータ群を復号することを可能としている。すなわち、通信速度の最も遅い経路Eに合せてデータ列を復号することができる。
続いて、図5を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の第4のデータ伝送動作について説明する。図5も、図4と同様に、送信装置10と受信装置20との間で通信経路が2経路存在する例について示している。ただし、図5では、データ列53に関して、経路Eに送信されたデータ列53Eの欠落も生じた場合について示している。
受信装置20の監視部24は、バッファ部22に格納されるデータ列を監視しており、全ての経路D、Eで同一のデータ列が欠落しているか否かを判定する。言い換えると、監視部24は、全ての経路D、E間で同一のデータについて、全ての経路D、Eのいずれからも受信できていないか否かを判定する。より具体的には、監視部24は、全ての経路D、Dのいずれからも同一のシーケンス番号が付されたデータ列を受信してバッファ部22に格納できていない場合、全ての経路D、Eで同一のデータ列が欠落していると判定する。監視部24は、全ての経路D、Eで同一のデータ列53D、53Eが欠落していると判定した場合、送信装置10に対して、そのデータ列53の再送要求を行う。送信装置10の送信部12は、受信装置20からの再送要求に応じて、データ列53を最優先で再送する。そして、受信装置20の復号部23は、この再送されたデータ列53を使用してデータ群を復号する。
より具体的には、例えば、受信装置20の監視部24は、欠落していると判定したデータ列53のシーケンス番号を含む再送要求情報を送信装置10に対して送信する。なお、この再送要求情報は、経路D、Eのうちの予め設定されたいずれか一方を介して送信してもよく、両方を介して送信してもよい。送信装置10の送信部12は、受信装置20から受信した再送要求情報に含まれるシーケンス番号のデータ列53を再送する。なお、この再送するデータ列53は、経路D、Eのいずれか1つを介して送信してもよく、両方を介して送信してもよい。再送を要求する通信経路をいずれか1つとする場合には、通信経路が高速か低速かに限らず、受信装置20において再送を要求する通信経路を予め設定可能とし、その設定に基づいて監視部24が再送を要求する。
続いて、図6を参照して、本発明の実施の形態に係る通信システム1の第5のデータ伝送動作について説明する。図6も、図4と同様に、送信装置10と受信装置20との間で通信経路が2経路存在する例について示している。ただし、図6では、送信装置10の送信部12は、リアルタイム性を確保するために、データ列を間引いて送信する。
ここで、送信装置10の送信部12のデータ送信速度をVsとし、受信装置20の復号速度をVdとする。また、経路Dの通信速度はVsに対して十分大きいものとする(経路Dの通信帯域はVsに対して十分広い)。この場合、経路Dでは、データ列が遅延することなく伝送される。一方で、経路Eの通信速度はVsよりも小さいものとする(経路Eの通信帯域はVsに対して十分狭い)。ここで、経路Eの通信速度が0.5Vsであるものとする。すなわち、経路の通信速度が送信部12のデータ送信速度をVs以上である場合、その経路におけるデータ列の送信速度はVsとなる。一方、経路の通信速度が送信部12のデータ送信速度をVs未満である場合、その経路におけるデータ列の送信速度は、その経路の通信速度となる。
この場合、経路Eに対しても経路Dと同様に全てのデータ列を送信してしまうと、データ列の伝送に遅延が発生してしまう。そのため、送信部12は、経路Eに対して送信するデータ列を間引く。
言い換えると、送信部12は、経路Dよりも経路Eの方が通信速度が小さい場合、通信速度が小さい経路Eに送信するデータ列を間引く。例えば、図6に示すように、送信部12は、偶数番のデータ列を間引いて、データ列51E、53E、55E、57E・・・を送信する。すなわち、例えば、複数の経路D、Eのデータ列の送信速度の割合(Vs:0.5Vs)が、複数の経路D、Eに送信するデータ列の数の割合となるように、データ列を送信速度がより低い方の経路Eに送信するデータ列を間引く。
また、受信装置20の監視部24は、図5での説明と同様に、バッファ部22に格納されるデータ列を監視しており、全ての経路D、Eで同一のデータ列が欠落しているか否かを判定する。図6では、全ての経路D、Eで同一のデータ列57D、57Eが欠落している。そのため、監視部24は、送信装置10に対して、そのデータ列57の再送要求を行う。送信装置10の送信部12は、受信装置20からの再送要求に応じて、データ列57を最優先で再送する。


このように、図6の例では、通信速度の遅い経路Eでは、データ列を間引いて送信するようにしている。そのため、図5と比較して、通信速度の速い経路Dと、通信速度の遅い経路Eとで送信されるデータ列のズレを無くすことができ、データ列の欠落によって再送すべきデータ列も早期に検出することができる。よって、経路Eでも送信しているデータ列については、経路Dから受信したデータ列が欠落している場合に、それと同一のデータ列を経路Eから受信するまで待ち合わせる必要がなくなる。
なお、経路Eで間引かれているデータ列(図6の例では偶数番号のデータ列)については、当然に、経路Dのみでそれと同一のデータ列が欠落していた場合に再送が要求されることになる。
ここで、上述の通信システム1において、受信装置20の復号部23が復号を開始する条件は、次のように定めてもよい。例えば、復号部23におけるデータ列の復号速度VdがX[データ列の個数/秒]である場合、その2倍の2X個以上のデータ列が蓄積されてから復号を開始する。即時性のあるデータ列の復号を考えた場合、送信装置10からのデータ送信速度をVsとすると、Vs=Vdとなる。この場合、復号開始の条件を上記の条件とすると、データの復号中も常にバッファ部22にデータ列をX個蓄積することができる。そして、監視部24は、このバッファ部22に蓄積されているデータ列を監視する。
この場合、バッファ部22に蓄積するデータ列の数はデータ列の復号速度Vdに依存するため、バッファ部22の容量もデータ列の復号速度Vdに合わせて可変としてもよい。
また、上述の送信装置10及び受信装置20上で実行されるプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(送信装置10及び受信装置20)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施の形態では、通信システム1が受信装置20を1つだけ有する例について説明したが、通信システム1が複数の受信装置20を有していてもよい。この場合、複数の受信装置20のそれぞれが、複数の通信経路を介して送信装置10と接続される。
上記実施の形態では、送信装置10から受信装置20にデータを送信する例について説明したが、受信装置20から送信装置10に対しても同様にデータを送信するようにしてもよい。すなわち、送信装置10及び受信装置20のそれぞれが、符号化部11、送信部12、受信部21、バッファ部22、復号部23、及び監視部24の全てを有する通信装置とされていてもよい。
1 通信システム
10 送信装置
11 符号化部
12 送信部
20 受信装置
21 受信部
22 バッファ部
23 復号部
24 監視部
31〜3n IP網経路
40 送信するデータ群
40’ 復号するデータ群
51〜60 データ列

Claims (7)

  1. データ群を他の通信装置に対して送信する通信装置であり、
    前記データ群を複数のデータ列に分割する符号化部と、
    前記符号化部にて該データ群を分割した複数の前記データ列を、複数の通信経路のそれぞれに送信する送信部と、
    を備え、
    前記送信部は、前記複数の通信経路における前記データ列の送信速度の割合が、該複数の通信経路に送信する前記データ列の数の割合となるように、前記データ列の送信速度がより低い通信経路で送信する該データ列を間引く、通信装置。
  2. 他の通信装置がデータ群を分割した複数のデータ列であって、該他の通信装置が前記複数の通信経路のそれぞれに対して送信した前記複数のデータ列を、前記複数の通信経路のそれぞれから受信する受信部と、
    前記複数の通信経路間で同一の前記データ列については、該複数の通信経路のそれぞれから受信した前記データ列のうち、いずれか1つを使用して、前記複数の前記データ列から前記データ群を復号する復号部と、
    を備え、
    前記復号部は、前記複数の通信経路間で同一の前記データ列については、該複数の通信経路のそれぞれから受信した該データ列のうち、最初に受信した前記データ列を使用し、
    前記複数の通信経路間で同一の前記データ列について、前記複数の通信経路のいずれからも受信できていないか否かを監視し、該複数の通信経路の全てから受信できていない場合に、そのデータ列の再送を前記他の通信装置に要求する監視部をさらに備える、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記受信部が受信した前記データ列が格納されるバッファ部をさらに備え、
    前記復号部は、前記複数の通信経路のいずれかから受信した前記データ列が前記バッファ部に所定数蓄積されてから、前記データ群の復号を開始することを特徴とする、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記複数の通信経路は、相互に異なる種類の通信回線を含むことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. データ群を他の通信装置に対して送信する通信装置に、
    前記データ群を複数のデータ列に分割する符号化処理と、
    前記符号化処理において前記データ群を分割した複数のデータ列を、複数の通信経路のそれぞれに送信する送信処理と、
    を実行させ、
    前記送信処理は、前記複数の通信経路における前記データ列の送信速度の割合が、該複数の通信経路に送信する前記データ列の数の割合となるように、前記データ列の送信速度がより低い通信経路で送信する該データ列を間引く間引き処理を備える、通信プログラム。
  6. 前記通信装置に、
    他の通信装置がデータ群を分割した複数のデータ列であって、該他の通信装置が前記複数の通信経路のそれぞれに対して送信した前記複数のデータ列を、前記複数の通信経路のそれぞれから受信する受信処理と、
    前記複数の通信経路間で同一の前記データ列については、該複数の通信経路のそれぞれから受信した前記データ列のうち、いずれか1つを使用して、前記複数の前記データ列から前記データ群を復号する復号処理と、
    を実行させ、
    前記復号処理は、前記複数の通信経路間で同一の前記データ列については、該複数の通信経路のそれぞれから受信した該データ列のうち、最初に受信した前記データ列を使用する処理である、
    請求項5に記載の通信プログラム。
  7. 前記通信装置に、
    前記複数の通信経路間で同一の前記データ列について、前記複数の通信経路のいずれからも受信できていないか否かを監視し、該複数の通信経路の全てから受信できていない場合に、そのデータ列の再送を前記他の通信装置に要求する監視処理をさらに実行させる、請求項6に記載の通信プログラム。
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