JP5245452B2 - 無線基地局、端末、および上位装置 - Google Patents

無線基地局、端末、および上位装置 Download PDF

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本発明は無線基地局、端末、および上位装置に関し、特にマルチキャストによる無線通信を行う無線基地局、端末、および無線基地局を制御する上位装置に関する。
MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)は、移動通信システムにおいて、複数の端末へ同一コンテンツを効率よく配信するための技術であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)やモバイルWiMAX(IEEE802.16e)などにおいて仕様化されている。MBMSにより、映像や音楽などのマルチキャストストリーミング(配信を要求した移動コンテンツのみコンテンツを受信する)配信サービスが可能となる。
ユニキャストは、端末ごとに個別の接続を確立する。そのため、複数の端末が同じコンテンツを要求した場合、コンテンツは各端末へ別々のデータとして送信する必要があり、ネットワーク上を流れるデータ量が多くなってしまう。一方、マルチキャストでは、1対多の接続を確立し、複数の相手にコンテンツを同報配信(端末ごとの配信ではなく、共通チャネルによるブロードキャストとなり、受信要求する端末のみコンテンツを受信)するため、ユニキャストに比べてネットワークに負荷がかかりにくいのが特徴である。
端末が無線基地局から離れるほど、電波の受信レベルが弱くなるため端末の受信品質は悪化する。また、無線基地局からそれほど離れていなくても、障害物などによっては電波が届きにくくなり端末の受信品質が悪化する。
ユニキャストサービスは、1対1接続のため、各端末は、個別に受信品質に応じて伝送レートを変更することが可能で、受信品質を改善することができる。例えば、ハンドオーバ時などにおいて、電力密度が低下したとき伝送速度を下げる端末装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−183804号公報
しかし、マルチキャストサービスでは、複数の端末が1つのチャネルから同じデータを受信するという性質上、1つの端末が無線状況に応じて送信レートを変更する必要が生じた場合、変更をする必要のない他の端末もその端末に合わせて送信レートを変更しなければならず、通信の安定化を図ることが困難であるという問題点があった。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、マルチキャストサービスにおいても、通信の安定化を図ることができる無線基地局、端末、および上位装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、端末と無線通信を行う無線基地局が提供される。この無線基地局は、上位装置から前記端末にマルチキャストするデータを受信するデータ受信手段と、前記端末側で受信品質に応じたマルチキャストチャネルが選択可能となるように、前記データ受信手段によって受信された前記データに対して、送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネルを設定し、前記複数のマルチキャストチャネルを前記端末へ配信するマルチキャストチャネル設定手段と、を有する。
開示の装置では、マルチキャストサービスにおいても、通信の安定化を図ることができる。
図1は、無線基地局と端末の概要を説明する図である。図に示すように無線基地局1は、データ受信手段1aおよびマルチキャストチャネル設定手段1bを有している。端末3は、受信品質測定手段3aおよびマルチキャストチャネル接続手段3bを有している。
データ受信手段1aは、上位装置から、端末3にマルチキャストするデータを受信する。
マルチキャストチャネル設定手段1bは、データ受信手段1aによって受信されたデータを端末3にマルチキャストするための、送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネル2a,2b,…,2nを設定する。
受信品質測定手段3aは、無線基地局1から受信するマルチキャストデータの受信品質を測定する。
マルチキャストチャネル接続手段3bは、受信品質測定手段3aの受信品質に基づいて、無線基地局1の設定した複数のマルチキャストチャネル2a,2b,…,2nのいずれかに接続する。
例えば、図1の例の場合、マルチキャストチャネル接続手段3bは、マルチキャストチャネル2bに接続しており、受信品質測定手段3aは、無線基地局1から受信するマルチキャストデータの受信品質を測定する。マルチキャストチャネル接続手段3bは、受信品質測定手段3aの受信品質の測定結果に基づいて、マルチキャストチャネルの接続を切り替える。具体的には、マルチキャストチャネル2bの受信品質が劣化した場合、マルチキャストチャネル接続手段3bは、送信レートの低いマルチキャストチャネルに接続を切り替えて受信品質を確保するようにする。
このように、無線基地局1は、送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネル2a,2b,…,2nを設定するので、端末3は、他の端末に影響されることなく自由に別の送信レートのマルチキャストチャネル2a,2b,…,2nに切り替えることができ、通信の安定化を図ることができる。
次に、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態にかかる移動通信システムの構成例を示した図である。図に示すように、移動通信システムは、無線基地局10、端末20、およびコアネットワーク30から構成されている。
コアネットワーク30は、コンテンツサーバ31およびゲートウェイ32を有している。コンテンツサーバ31は、マルチキャスト配信する映像や音楽などのコンテンツを格納している。コンテンツサーバ31のコンテンツは、ゲートウェイ32によってプロトコル変換され、無線基地局10へ送信される。
無線基地局10は、コンテンツサーバ31から送られてくるコンテンツ(データ)を端末20に無線送信する。無線基地局10は、複数の共通チャネル(マルチキャストチャネル)により、コンテンツサーバ31から送られてくるデータを端末20に無線送信する。
図2の例では、無線基地局10は、2本の異なるマルチキャストチャネルによって、コンテンツサーバ31のコンテンツを端末20に無線送信する。無線基地局10は、一方のマルチキャストチャネルでは、送信レートを高く、他方のマルチキャストチャネルでは、送信レートを低く設定する。例えば、一方のマルチキャストチャネルの変調方式を16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)にし、他方のマルチキャストチャネルの変調方式をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)にして、それぞれのマルチキャストチャネルの送信レートを設定する。
無線基地局10は、例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やWiMAX、LTE(Long Term Evolution)などの通信方式によって、端末20と無線通信を行う。
端末20は、無線基地局10から、マルチキャスト配信されるコンテンツサーバ31のデータを受信する。端末20は、受信したデータの受信品質を測定し、測定した受信品質に基づいて、2本のマルチキャストチャネルの一方に接続し、コンテンツサーバ31のコンテンツを受信する。
例えば、受信品質が良好な場合、送信レートの高い方のマルチキャストチャネル(16QAM変調)に接続してコンテンツを受信し、受信品質が良好でない場合、送信レートの低い方のマルチキャストチャネル(QPSK変調)に接続してコンテンツを受信する。
なお、図に示す3つの端末20は、1台の端末の移動する様子を示しており、同一の端末である。端末20は、図2の例では、図中点線矢印に示すように、移動するものとする。端末20は、例えば、携帯電話などである。
エリア41,42は、端末20の接続するマルチキャストチャネルの切り替え目安を示している。例えば、エリア41は、端末20が16QAMのマルチキャストチャネルに接続するエリアを示している。エリア42は、端末20がQPSKのマルチキャストチャネルに接続するエリアを示している。なお、エリア41,42は、端末20が接続するマルチキャストチャネルの切り替え目安を示したものであり、変調方式16QAMのマルチキャストチャネルがセル端(無線基地局10から最も遠いエリア)をカバーしないという意味ではない。
ゲートウェイ32と無線基地局10との間に示す数字を記載した四角は、コンテンツサーバ31から配信されるデータを示している。無線基地局10と端末20の間の大きい方の四角は、高品質のデータ、すなわち、16QAMのマルチキャストチャネルで配信されるデータを示している。小さい方の四角は、低品質のデータ、すなわち、QPSKのマルチキャストチャネルで配信されるデータを示している。なお、16QAMは、QPSKに対し、情報を送信する状態数が多く、高品質のデータを送信することができるが、ノイズの影響を受けやすくなる。
図2の動作について説明する。図に示すように、コンテンツサーバ31のデータは、ゲートウェイ32を経由して無線基地局10に送信される。
無線基地局10は、2本のマルチキャストチャネルを設定し、それぞれからコンテンツサーバ31から受信したデータを端末20に無線送信する。
端末20は、無線基地局10との間の受信品質を測定する。端末20は、図2に示すように、エリア41内に存在する場合、無線基地局10との距離が近く、受信品質が良好のため、送信レートの高い方のマルチキャストチャネルに接続し、コンテンツサーバ31のデータを受信する。すなわち、端末20は、エリア41内に存在する場合、データエラーが少ないので、16QAMのマルチキャストチャネルで高品質データを受信するようにする。
端末20は、エリア41からエリア42へ移動する場合、無線基地局10との距離が長くなり受信品質が悪化する。この場合、端末20は、低品質データを受信するように、送信レートの低い方のマルチキャストチャネルに接続する。すなわち、端末20は、エリア内42に存在する場合、低品質ではあるが、データエラーの少なくなるQPSKのマルチキャストチャネルでデータを受信するようにする。
なお、端末20は、マルチキャストチャネルを切り替える際、画像や音声の途切れが目立たないようにするため、過渡的に2つのマルチキャストチャネルに同時に接続し、その後、それまで接続していたマルチキャストチャネルを切断する。
このように、無線基地局10は、送信レートの異なるマルチキャストチャネルを設定し、コンテンツサーバ31のコンテンツをマルチキャストする。端末20は、受信品質に応じて、接続すべきマルチキャストチャネルを選択する。これにより、端末20の受信品質が悪化してマルチキャストサービスの継続が困難となるような状況においても、データ欠損することなく、マルチキャストサービスを安定して提供することができる。
なお、上記では、無線基地局10と端末20との距離によって、マルチキャストチャネルを切り替えることを説明したが、もちろん、端末20は、受信品質に応じてマルチキャストチャネルを切り替えるので、障害物などによって受信品質が変化した場合にも、マルチキャストチャネルの接続を切り替える。
図3は、図2の無線基地局の機能ブロック図である。図に示すように無線基地局10は、データ振り分け部11、データ量調整部12、およびベースバンド/変調処理部13を有している。図3には、16QAMのマルチキャストチャネル51と、QPSKのマルチキャストチャネル52とが示してある。また、図に示す四角は、コンテンツサーバ31から配信されたデータを示している。
データ振り分け部11は、ゲートウェイ32を経由して、コンテンツサーバ31のデータを受信する。データ振り分け部11は、受信したデータを複製し、一方はベースバンド/変調処理部13へ出力し、他方はデータ量調整部12へ出力する。
データ量調整部12は、送信レートの低いQPSKのマルチキャストチャネル52の送信レートに合致するようにデータ量を調整する。例えば、データ量調整部12は、再エンコードやフレーム間引きによるビットレート調整によってデータ量を調整する。
なお、データ振り分け部11からベースバンド/変調処理部13へ出力されるデータは、送信レートの高い16QAMのマルチキャストチャネル51で送信される。
また、データは、ソース以上のビットレートにすることはできないため、データ量は必ずソースより小さくなる。従って、上位装置から送られてくるコンテンツサーバ31のデータは、できるだけ高品質(無線基地局10が設定するマルチキャストチャネル内で最も高い送信レートに相当)であることが望ましい。
ベースバンド/変調処理部13は、データのベースバンド処理および変調処理を行い、無線送信する。ベースバンド/変調処理部13は、マルチキャストデータを無線送信するのに、2本のマルチキャストチャネル51,52を設定する。ベースバンド/変調処理部13は、データ振り分け部11から出力されるデータを16QAMにより変調し、マルチキャストチャネル51で無線送信する。また、ベースバンド/変調処理部13は、データ量調整部12から出力されるデータをQPSKにより変調し、マルチキャストチャネル52で無線送信する。
図4は、図2の端末の機能ブロック図である。図に示すように端末20は、送受信部21、マルチキャスト情報記憶部22、受信品質算出部23、マルチキャストチャネル選択部24、およびマルチキャストチャネル切り替え部25を有している。
送受信部21は、無線基地局10からの無線データを受信し、復調する。また、無線基地局10へ送信するデータを変調し、無線送信する。送受信部21は、無線基地局10から報知情報を受信した場合、報知情報に含まれるマルチキャストチャネル情報をマルチキャスト情報記憶部22に記憶する。また、送受信部21は、マルチキャストチャネル切り替え部25の切り替え指示に応じて、マルチキャストチャネルの接続を切り替える。
マルチキャスト情報記憶部22は、マルチキャストチャネル情報と受信品質算出項目情報とを記憶するメモリである。
図5は、マルチキャスト情報記憶部に記憶されるマルチキャストチャネル情報を示した図である。マルチキャストチャネル情報は、無線基地局10が設定するマルチキャストチャネルの特性を示す情報である。マルチキャストチャネル情報は、上述したように報知情報によって、無線基地局10から端末20に報知される。
図5に示すように、マルチキャストチャネル情報には、無線基地局10が設定するマルチキャストチャネルのチャネルナンバー(MCH No.)と、そのチャネルの帯域幅と、変調方式と、伝送速度(送信レート)との情報が含まれる。例えば、図5の例の場合、チャネルナンバー1のマルチキャストチャネルの帯域幅は10MHz、変調方式は16QAM、伝送速度は384kbpsであることが分かる。また、チャネルナンバー1のマルチキャストチャネルは、例えば、図3のマルチキャストチャネル51が対応し、チャネルナンバー2のマルチキャストチャネルは、マルチキャストチャネル52が対応する。
このように、無線基地局10がマルチキャストチャネル情報を報知することにより、端末20は、無線基地局10がどのようなマルチキャストチャネルを設定しているか認識することができる。なお、上記では、マルチキャストチャネルのチャネル数を2チャネルしか示していないがもちろん3以上であってもよい。
図6は、マルチキャスト情報記憶部に記憶される受信品質算出項目情報を示した図である。受信品質算出項目情報は、端末20が算出した受信品質に基づいて、接続すべきマルチキャストチャネルを選択するための情報である。つまり、端末20は、算出した受信品質と受信品質算出項目情報とを比較して、接続すべきマルチキャストチャネルを選択する。
図に示すように、受信品質算出項目情報には、SIR(Signal to Interference Ration)と、BER(Bit Error Rate)と、接続(使用)すべきマルチキャストチャネルを示したチャネルナンバー(使用MCH No.)との情報が含まれる。例えば、端末20は、25〜29dBの間のSIRと、10-4〜10-5の間のBERとを算出した場合、図6の例では、チャネルナンバー1のマルチキャストチャネルに接続してコンテンツサーバ31のデータを受信することになる。
なお、受信品質算出項目情報は、予めマルチキャスト情報記憶部22に記憶しておいてもよいし、マルチキャストチャネル情報と同様に、報知情報によって無線基地局10から受信してマルチキャスト情報記憶部22に記憶するようにしてもよい。
図4の説明に戻る。受信品質算出部23は、送受信部21がマルチキャストチャネルからデータを受信すると、その受信したデータに基づき、現在接続しているマルチキャストチャネルの受信品質を算出する。例えば、受信品質算出部23は、SIRとBERを算出する。
マルチキャストチャネル選択部24は、受信品質算出部23によって算出されたマルチキャストチャネルの受信品質と、マルチキャスト情報記憶部22に記憶されているマルチキャストチャネル情報と受信品質算出項目情報とに基づき、接続すべきマルチキャストチャネルを選択する。
例えば、マルチキャストチャネル選択部24は、受信品質算出部23によって算出された受信品質のSIRおよびBERと、マルチキャスト情報記憶部22に記憶されている受信品質算出項目情報のSIRおよびBERとを比較する。そして、算出された受信品質の値を含む受信品質算出項目情報より、マルチキャストチャネルを選択する。具体的には、算出された受信品質のSIRとBERが、それぞれ25〜29dBのSIRと10-4〜10-5の間にある場合、図6の例の場合だと、ナンバー1のマルチキャストチャネルが選択されることになる。
なお、受信品質と受信品質算出項目情報との比較項目が複数の場合、マルチキャストチャネル選択部24は、比較項目のAND条件、OR条件、ANDとORの組み合わせ条件によってマルチキャストチャネルを選択することができる。例えば、上記例では、SIRとBERのAND条件によってマルチキャストチャネルを選択するようにしたが、SIRまたはBERの一方(OR条件)の項目のみを比較してマルチキャストチャネルを選択するようにしてもよい。
マルチキャストチャネル切り替え部25は、マルチキャストチャネル選択部24によって選択されたマルチキャストチャネルでコンテンツサーバ31のデータを受信するように、送受信部21の接続しているマルチキャストチャネルを切り替える。
以下、無線基地局10と端末20の動作について説明する。まず、無線基地局10のマルチキャストチャネルの初期設定と、端末20のマルチキャストチャネルへの初期接続について説明する。
図7は、無線基地局のマルチキャストチャネルの初期設定処理を示したシーケンス図である。
ステップS1において、無線基地局10は、コアネットワーク30の上位装置から、マルチキャストチャネルの設定要求を受ける。なお、上位装置は、複数のマルチキャストチャネルということを意識せず、単にマルチキャストチャネルを設定するように要求する。すなわち、無線基地局10は、上位装置からの1本のマルチキャストチャネル設定要求に対し、自律的に複数のマルチキャストチャネルを設定する。よって、上位装置は、複数のマルチキャストチャネルを意識することなく、データを無線基地局10に送信できる。
ステップS2において、無線基地局10は、上位装置からのマルチキャストチャネル設定要求を受けて、複数のマルチキャストチャネルを設定する。図7の例では、16QAMのマルチキャストチャネルと、QPSKのマルチキャストチャネルとを設定する。
ステップS3において、無線基地局10は、マルチキャストチャネルを設定すると、
その旨のマルチキャストチャネル設定応答を上位装置に送信する。
ステップS4において、無線基地局10は、設定したマルチキャストチャネルのマルチキャストチャネル情報を含む報知情報を、報知チャネルを用いて配下の端末20に報知する。例えば、図5に示したようなマルチキャストチャネル情報を報知する。端末20は、報知情報を受信すると、報知情報に含まれるマルチキャストチャネル情報をマルチキャスト情報記憶部22に記憶する。
図8は、端末のマルチキャストチャネルへの初期接続処理を示したフローチャートである。端末20は、以下のステップにより、最初に接続するマルチキャストチャネルを選択する。
ステップS11において、端末20は、マルチキャスト情報記憶部22に記憶した、無線基地局10からのマルチキャストチャネル情報のソートを行う。端末20は、伝送速度の早い順にマルチキャストチャネル情報をソートし、ソート順にインデックスを付与する。例えば、図5の例では、チャネルナンバー1のマルチキャストチャネルが最も伝送速度が速く、次に、チャネルナンバー2のマルチキャストチャネルの伝送速度が早いので、それぞれ1,2のインデックスが付与されることになる。
ステップS12において、端末20は、変数Xに1を代入する。
ステップS13において、端末20は、受信品質を算出するため、インデックスXのマルチキャストチャネルから一定時間、データのテスト受信を行う。テスト受信時間は100〜200ms程度行う。
ステップS14において、端末20は、受信したデータに基づいて受信品質を算出する。すなわち、端末20は、インデックスXのマルチキャストチャネルの受信品質を算出する。
ステップS15において、端末20は、受信品質が予め決められたしきい値以上であるか否か判断する。すなわち、端末20は、現在選択されているマルチキャストチャネルの受信品質が所定以上の品質を有しているか判断する。受信品質がしきい値以上の場合、ステップS19へ進む。受信品質がしきい値より小さければ、ステップS16へ進む。
ステップS16において、端末20は、全てのインデックスの、マルチキャストチャネルの受信品質を算出したか判断する。全てのインデックスの、マルチキャストチャネルの受信品質を算出した場合、ステップS18へ進む。全てのインデックスの、マルチキャストチャネルの受信品質を算出していない場合、次のマルチキャストチャネルの受信品質を算出すべく、ステップS17へ進む。
ステップS17において、端末20は、変数Xに1を加算する。そして、ステップS13の処理へ進む。これにより、次に実行するステップS13の処理では、次のマルチキャストチャネルのテスト受信が行われる。
ステップS18において、端末20は、ハンドオーバが不可能か否か判断する。ハンドオーバが可能な場合、ステップS20へ進む。ハンドオーバが不可能な場合、ステップS19へ進む。
ステップS19において、端末20は、選択するマルチキャストチャネルをインデックスXのマルチキャストチャネルに決定する。なお、ステップS18を経由してステップS19の処理を実行する場合には、最も伝送速度の低いマルチキャストチャネルが選択されることになる。すなわち、全てのマルチキャストチャネルの受信品質がしきい値を超えず、端末20がハンドオーバもできない場合、端末20は、最後に受信品質のチェックを行った最も伝送速度の低いマルチキャストチャネルを選択する。
ステップS20において、端末20は、ハンドオーバ先の無線基地局から報知情報を受信し、図8のフローと同様の処理を実施する。すなわち、全てのマルチキャストチャネルの受信品質がしきい値を超えないが、ハンドオーバが可能な場合、端末20は、ハンドオーバ先の報知情報にて、図8と同様の処理を行う。
このように、端末20は、無線基地局10から受信したマルチキャストチャネル情報を伝送速度順に並び替え、伝送速度の高い順にそのマルチキャストチャネルの受信品質を測定する。そして、その受信品質がしきい値以上であれば、接続するマルチキャストチャネルを最初のマルチキャストチャネルとして選択し、しきい値以上でなれば、次に伝送速度の高いマルチキャストチャネルを選択する。全てのマルチキャストチャネルの受信品質がしきい値より悪ければ、最も伝送速度の低いマルチキャストチャネルを選択して、無線基地局10との接続を確保する。ハンドオーバが可能であれば、ハンドオーバ先で同様のマルチキャストチャネルの選択を行う。
次に、端末20のマルチキャストチャネルの接続切り替えについて説明する。
図9は、端末のマルチキャストチャネルの接続切り替え処理を示したシーケンス図である。以下のステップは、図2において、端末20が点線矢印に示すように移動した場合の処理内容を示している。すなわち、端末20が無線基地局10から離れるように移動した場合の処理内容を示している。なお、図中の太い円筒は、16QAMのマルチキャストチャネルを示し、細い円筒は、QPSKのマルチキャストチャネルを示している。
ステップS31において、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行う。
ステップS32a,32bにおいて、無線基地局10は、コンテンツサーバ31から受信したデータのベースバンド処理および変調処理を行って無線信号に変換する。無線基地局10は、設定した16QAMおよびQPSKの2つのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31から受信したデータを同時にマルチキャストする。
なお、端末20は、現在、無線基地局10の近くに存在しており(図2のエリア41内に存在)、十分な受信品質を確保できるため、16QAMのマルチキャストチャネルに接続して、高品質データを受信している。
ステップS33において、端末20は、現在接続している16QAMのマルチキャストチャネルの受信品質を算出する。端末20は、一定周期で受信品質を算出する。
ステップS34において、端末20は、算出した受信品質がしきい値範囲内にあるか否か判断する。すなわち、端末20は、算出した受信品質が図6に示した受信品質算出項目情報のチャネルナンバー1の範囲内にあるか判断する。受信品質がしきい値範囲内にある場合、ステップS33に進む。受信品質がしきい値範囲内にない場合、ステップS35へ進む。
なお、端末20は、図2の点線矢印に沿って移動し、無線基地局10からの距離が遠くなるため、電波の受信レベル低下等の要因により、受信品質も低下してくる。従って、端末20は、そのうちステップS35の処理へ進むことになる。
ステップS35において、端末20は、算出した受信品質の該当するマルチキャストチャネルを選択する。すなわち、端末20は、図6に示した受信品質算出項目情報を参照し、算出した受信品質の属するマルチキャストチャネルを選択する。なお、ここでは、端末20は、QPSKのマルチキャストチャネルを選択する。
ステップS36において、端末20は、無線基地局10に対し、マルチキャストチャネル切り替え要求を行う。
ステップS37において、無線基地局10は、端末20からマルチキャストチャネル切り替え要求を受けると、端末20に対し、切り替えタイミングを通知する。このとき、無線基地局10は、切り替えタイミングの期間を指定する。
ステップS38において、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行っている。
ステップS39a,39bにおいて、無線基地局10は、16QAMとQPSKの2つのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31のデータを配信している。端末20は、ステップS37の切り替えタイミング通知とともに受信した指定タイミングの期間の間、2つのマルチキャストチャネルに接続して、無線基地局10からのデータを受信する。その後、端末20は、ステップS35で選択したマルチキャストチャネルのみでデータを受信するように切り替える。
ステップS40において、端末20は、無線基地局10に対し、マルチキャストチャネルの切り替えが完了した旨を通知する。
ステップS41において、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行っている。
ステップS42a,42bにおいて、無線基地局10は、16QAMとQPSKの2つのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31のデータを配信している。端末20は、QPSKのマルチキャストチャネルに接続して、無線基地局10から配信されているデータを受信している。
このように、端末20は、無線基地局10から遠く離れた場所に移動しまたは周囲に障害物等が存在しても、高品質のデータから低品質のデータへと受信を切り替えることにより、受信品質が悪化した状況でも安定したデータの受信を継続することができる。
なお、上記では、変調方式が異なる2本のマルチキャストチャネルの場合について説明したが、マルチキャストチャネルが3本以上の場合や、異なる帯域幅を使用する場合も、上記と同様である。
端末20は、図9のステップS33,S34の処理において、算出した受信品質の当てはまるしきい値が見つからなかった場合には、最も低い送信レートのマルチキャストチャネルでデータの受信を継続する。また、ハンドオーバが可能であれば、以下で説明するようにハンドオーバ先でマルチキャストチャネルの接続を行う。
図10は、ハンドオーバを行う場合のマルチキャストチャネルの切り替え動作を説明する図である。図10において、図2と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10では、コンテンツサーバ31のコンテンツは、ゲートウェイ33を経由して無線基地局60にも配信されている。端末20は、図中の点線矢印に示すように無線基地局10のエリア41,42を移動し、無線基地局60のエリア62,61を移動するものとする。
無線基地局60も無線基地局10と同様に、複数のマルチキャストチャネルを設定している。例えば、16QAMとQPSKのマルチキャストチャネルを設定している。無線基地局60は、2つのマルチキャストチャネルでコンテンツサーバ31のコンテンツを配下の端末に配信する。
端末20は、無線基地局10のエリア42から無線基地局60のエリア62を移動する場合、ハンドオーバ処理を行う。このとき、端末20は、無線基地局10に接続しているマルチキャストチャネルと、これから接続を切り替える無線基地局60のマルチキャストチャネルとの両方から、過渡的にコンテンツを受信する。そして、移動元の無線基地局10のマルチキャストチャネルを切断し、移動先の無線基地局60のマルチキャストチャネルのみからデータを受信する。端末20は、無線基地局60に近づいて、エリア61内に存在すると、送信レートの高い16QAMのマルチキャストチャネルに切り替える。
図11、図12は、端末のハンドオーバ時のマルチキャストチャネルの切り替え動作を示したシーケンス図である。図11、図12のステップは、端末20が図10のエリア42とエリア62の重なった部分を移動するときの処理を示している。
ステップS51a,51bにおいて、コンテンツサーバ31は、ゲートウェイ32,33を経由して無線基地局10,60にコンテンツを送信する。
ステップS52a,52bにおいて、無線基地局10,60のそれぞれは、16QAMとQPSKの2つのマルチキャストチャネルを設定し、コンテンツサーバ31のコンテンツを配信している。
なお、端末20は、現在、無線基地局10のマルチキャストチャネルに接続しているとする。また、端末20は、現在、エリア42に存在しているので、QPSKのマルチキャストチャネルに接続している。また、図11、図12では、16QAMのマルチキャストチャネルの図示を省略している。
ステップS53において、無線基地局10は、設定しているマルチキャストチャネルのマルチキャストチャネル情報を含む報知情報を、報知チャネルを用いて配下の端末20に報知する。例えば、図5に示したようなマルチキャストチャネル情報を報知する。
端末20は、無線基地局10から報知情報を受信すると、報知情報に含まれるマルチキャストチャネル情報をマルチキャスト情報記憶部22に記憶する。
ステップS54において、無線基地局60は、設定しているマルチキャストチャネルのマルチキャストチャネル情報を含む報知情報を、報知チャネルを用いて配下の端末20に報知する。例えば、図5に示したようなマルチキャストチャネル情報を報知する。
端末20は、無線基地局60から報知情報を受信すると、報知情報に含まれるマルチキャストチャネル情報をマルチキャスト情報記憶部22に記憶する。
ステップS55において、端末20は、現在接続している無線基地局10の、QPSKのマルチキャストチャネルの受信品質を算出する。端末20は、一定周期で受信品質を算出する。
ステップS56において、端末20は、算出した受信品質がしきい値(受信品質算出項目情報)範囲内にあるか否か判断する。端末20は、受信品質がしきい値範囲内にある場合、ステップS55に進む。受信品質がしきい値範囲内にない場合、ステップS57へ進む。
端末20は、無線基地局10内でマルチキャストチャネルの切り替えができない場合、隣接する無線基地局60へのハンドオーバを試みる。すなわち、算出した受信品質の当てはまるしきい値がない場合(現在接続しているマルチキャストチャネルよりさらに低送信レートのマルチキャストチャネルが存在しない場合)、端末20は、ハンドオーバを試みる。そして、ハンドオーバ先の無線基地局60のマルチキャストチャネルを選択するようにする。
ステップS57において、端末20は、ハンドオーバ先の無線基地局60において、算出した受信品質の該当するマルチキャストチャネルを選択する。
なお、端末20は、図8で示した初期接続のフローに従って、ハンドオーバ先の無線基地局60のマルチキャストチャネルを選択する。端末20は、エリア62に存在しているので、QPSKのマルチキャストチャネルを選択することになる。
ステップS58において、端末20は、ハンドオーバ先の無線基地局60に対し、マルチキャストチャネル切り替え要求を行う。
ステップS59において、無線基地局60は、端末20からマルチキャストチャネル切り替え要求を受けると、端末20に対し、切り替えタイミングを通知する。このとき、無線基地局60は、切り替えタイミングの期間を指定する。
ステップS60a,60bにおいて、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、無線基地局10,60に対し、コンテンツのデータ配信を行っている。
ステップS61a,61bにおいて、無線基地局10,60のそれぞれは、QPSKのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31のデータを配信している。端末20は、ステップS58の切り替えタイミング通知とともに受信した指定タイミングの期間の間、無線基地局10,60の2つのマルチキャストチャネルに接続して、データを受信する。その後、端末20は、ステップS57で選択したマルチキャストチャネルのみでデータを受信するように切り替える。
ステップS62において、端末20は、無線基地局60に対し、マルチキャストチャネルの切り替えが完了した旨を通知する。
ステップS63a,63bにおいて、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行っている。
ステップS64a,64bにおいて、端末20は、無線基地局60のQPSKのマルチキャストチャネルのみに接続して、無線基地局60から配信されているデータを受信する。
このように、端末20は、同一の無線基地局10でマルチキャストチャネルの切り替えができなくなる場合は、隣接する無線基地局60へハンドオーバを試みる。これにより、端末20は、継続してデータ配信を受信することができる。
図13は、端末が無線基地局に近づく場合のマルチキャストチャネルの接続切り替え処理を示したシーケンス図である。図のステップは、図10に示した端末20がエリア62からエリア61に移動する場合の処理を示している。
ステップS71において、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行う。
ステップS72a,72bにおいて、無線基地局60は、設定した16QAMおよびQPSKの2つのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31から受信したデータをマルチキャストする。端末20は、現在、無線基地局60のエリア62に存在しているので、QPSKのマルチキャストチャネルでコンテンツのデータを受信している。
ステップS73において、端末20は、現在接続しているQPSKのマルチキャストチャネルの受信品質を算出する。端末20は、一定周期で受信品質を算出する。
ステップS74において、端末20は、算出した受信品質がしきい値範囲内にあるか否か判断する。すなわち、端末20は、算出した受信品質がQPSKのマルチキャストチャネルの受信算出項目情報に該当しているか否か判断する。受信品質がしきい値範囲内にある場合、ステップS73に進む。受信品質がしきい値範囲内にない場合、ステップS75へ進む。
なお、端末20は、図10の点線矢印に沿って移動し、無線基地局60に近づくため、電波の受信レベル上昇により、受信品質も上昇してくる。従って、端末20は、そのうちステップS75へ進むことになる。
ステップS75において、端末20は、算出した受信品質の該当するマルチキャストチャネルを選択する。すなわち、端末20は、受信品質算出項目情報を参照し、算出した受信品質の属するマルチキャストチャネルを選択する。なお、ここでは、端末20は、エリア61に移動するので、16QAMのマルチキャストチャネルを選択することになる。
ステップS76において、端末20は、無線基地局60に対し、マルチキャストチャネル切り替え要求を行う。
ステップS77において、無線基地局60は、端末20からマルチキャストチャネル切り替え要求を受けると、端末20に対し、切り替えタイミングを通知する。このとき、無線基地局60は、切り替えタイミングの期間を指定する。
ステップS78において、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行っている。
ステップS79a,79bにおいて、無線基地局60は、16QAMとQPSKの2つのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31のデータを配信している。端末20は、ステップS77の切り替えタイミング通知とともに受信した指定タイミングの期間の間、2つのマルチキャストチャネルに接続して、無線基地局10からのデータを受信する。その後、端末20は、ステップS75で選択したマルチキャストチャネルのみでデータを受信するように切り替える。
ステップS80において、端末20は、無線基地局60に対し、マルチキャストチャネルの切り替えが完了した旨を通知する。
ステップS81において、コアネットワーク30のコンテンツサーバ31は、コンテンツのデータ配信を行っている。
ステップS82a,82bにおいて、無線基地局60は、16QAMとQPSKの2つのマルチキャストチャネルを用いて、コンテンツサーバ31のデータを配信している。端末20は、16QAMのマルチキャストチャネルに接続して、無線基地局60から配信されているデータを受信している。
このように、端末20は、無線基地局60に近づく場合、受信品質が向上するので、送信レートの高いマルチキャストチャネルに接続を切り替えるようにする。これにより、無線状況に応じた安定したデータの受信を継続することができる。
次に、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、無線基地局がコンテンツサーバから受信したデータを複数のマルチキャストチャネルに対応するように振り分け、配信していた。第2の実施の形態では、無線基地局の上位装置がマルチキャストするデータを振り分けて無線基地局に送信し、無線基地局は、受信したデータを複数のマルチキャストチャネルで端末に配信する。
図14は、第2の実施の形態に係る無線基地局と上位装置の機能ブロック図である。上位装置70は、無線基地局80を制御する機能を有する装置である。例えば、W−CDMAでは、RNC(Radio Network Controller)、モバイルWiMAXでは、ASN(Access Service Network)、LTEでは、aGW(Access GateWay)といった装置が該当する。
上位装置70は、データ振り分け部71およびデータ量調整部72を有している。無線基地局80は、ベースバンド/変調処理部81を有している。すなわち、第2の実施の形態では、図3で示した無線基地局10のデータ振り分け部11とデータ量調整部12の機能を、上位装置70が有している。上位装置70は、コンテンツサーバ31から配信されるコンテンツをデータ振り分け部71で複製し、2つのチャネルで無線基地局80へ送信する。データ振り分け部71は、複製した一方のデータをデータ量調整部72へ出力する。データ量調整部72は、コンテンツサーバ31から受信したデータを、再エンコードやフレーム間引きによるビットレート調整によってデータ量を調整し、無線基地局80に送信するようにする。
無線基地局80は、図3で説明した無線基地局10と同様に、2つのマルチキャストチャネル51,52を設定する。ベースバンド/変調処理部81は、上位装置70から送信される2チャネルのデータを無線信号に変換し、2つのマルチキャストチャネル51,52で端末20に無線送信する。無線基地局80は、データ量調整部72でデータ量が調整された方のデータを、送信レートの低いQPSKのマルチキャストチャネル52で送信するようにする。
図15は、無線基地局のマルチキャストチャネルの初期設定処理を示したシーケンス図である。
ステップS91において、上位装置70は、無線基地局80に対し、マルチキャストチャネルの設定要求をする。
ステップS92において、無線基地局80は、上位装置70からのマルチキャストチャネル設定要求を受けて、16QAMのマルチキャストチャネルを設定する。
ステップS93において、無線基地局80は、上位装置70にマルチキャストチャネルの設定応答を返す。
ステップS94において、上位装置70は、無線基地局80に対し、マルチキャストチャネルの設定要求をする。
ステップS95において、無線基地局80は、上位装置70からのマルチキャストチャネル設定要求を受けて、ステップS92で設定したのとは別のQPSKのマルチキャストチャネルを設定する。
ステップS96において、無線基地局80は、上位装置70にマルチキャストチャネルの設定応答を返す。
ステップS97において、無線基地局80は、設定したマルチキャストチャネルのマルチキャストチャネル情報を含む報知情報を、報知チャネルを用いて配下の端末20に報知する。例えば、図5に示したようなマルチキャストチャネル情報を報知する。端末20は、報知情報を受信すると、報知情報に含まれるマルチキャストチャネル情報をマルチキャスト情報記憶部に記憶する。
なお、端末20のマルチキャストチャネルの切り替えは、第1の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。
このように、上位装置70がマルチキャストデータを振り分けて無線基地局80に送信するようにしても、安定したデータの受信を継続することができる。
(付記1) 端末と無線通信を行う無線基地局において、
上位装置から前記端末にマルチキャストするデータを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段によって受信された前記データを前記端末にマルチキャストするための、送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネルを設定するマルチキャストチャネル設定手段と、
を有することを特徴とする無線基地局。
(付記2) 前記データ受信手段は、
前記上位装置から受信した前記データを前記複数のマルチキャストチャネルに振り分けるデータ振り分け手段と、
前記データ振り分け手段によって振り分けられた前記データのデータ量を調整するデータ調整手段と、
を有することを特徴とする付記1記載の無線基地局。
(付記3) 前記マルチキャストチャネル設定手段によって設定された前記複数のマルチキャストチャネルのチャネル情報を、前記端末に報知するチャネル情報報知手段を有することを特徴とする付記1記載の無線基地局。
(付記4) 前記複数のマルチキャストチャネルは、それぞれ帯域幅または変調方式が異なることを特徴とする付記1記載の無線基地局。
(付記5) 無線基地局と無線通信を行う端末において、
前記無線基地局から受信するマルチキャストデータの受信品質を測定する受信品質測定手段と、
前記受信品質に基づいて、前記無線基地局が設定した複数のマルチキャストチャネルのいずれかに接続するマルチキャストチャネル接続手段と、
を有することを特徴とする端末。
(付記6) 前記無線基地局から報知される前記複数のマルチキャストチャネルのチャネル情報を受信するチャネル情報受信手段を有し、
前記マルチキャストチャネル接続手段は、前記チャネル情報によって、前記無線基地局が設定している前記複数のマルチキャストチャネルを認識することを特徴とする付記5記載の端末。
(付記7) 前記マルチキャストチャネル接続手段は、前記複数のマルチキャストチャネルを切り替える際、一時的に元のマルチキャストチャネルと、次のマルチキャストチャネルとを同時に接続することを特徴とする付記5記載の端末。
(付記8) 前記マルチキャストチャネル接続手段は、ハンドオーバを行う際、一時的にハンドオーバ元のマルチキャストチャネルと、ハンドオーバ先のマルチキャストチャネルとを同時に接続することを特徴とする付記5記載の端末。
(付記9) 無線基地局を制御する上位装置において、
端末に配信するデータをサーバから受信するデータ受信手段と、
前記サーバから受信した前記データを前記無線基地局が設定する複製のマルチキャストチャネルに対応するように振り分けるデータ振り分け手段と、
前記データ振り分け手段によって振り分けられた前記データのデータ量を調整するデータ調整手段と、
前記データ調整手段によってデータ量が調整された前記データを前記無線基地局に送信するデータ送信手段と、
を有することを特徴とする上位装置。
無線基地局と端末の概要を説明する図である。 第1の実施の形態にかかる移動通信システムの構成例を示した図である。 図2の無線基地局の機能ブロック図である。 図2の端末の機能ブロック図である。 マルチキャスト情報記憶部に記憶されるマルチキャストチャネル情報を示した図である。 マルチキャスト情報記憶部に記憶される受信品質算出項目情報を示した図である。 無線基地局のマルチキャストチャネルの初期設定処理を示したシーケンス図である。 端末のマルチキャストチャネルへの初期接続処理を示したフローチャートである。 端末のマルチキャストチャネルの接続切り替え処理を示したシーケンス図である。 ハンドオーバを行う場合のマルチキャストチャネルの切り替え動作を説明する図である。 端末のハンドオーバ時のマルチキャストチャネルの切り替え動作を示したシーケンス図である。 端末のハンドオーバ時のマルチキャストチャネルの切り替え動作を示したシーケンス図である。 端末が無線基地局に近づく場合のマルチキャストチャネルの接続切り替え処理を示したシーケンス図である。 第2の実施の形態に係る無線基地局と上位装置の機能ブロック図である。 無線基地局のマルチキャストチャネルの初期設定処理を示したシーケンス図である。
符号の説明
1 無線基地局
1a データ受信手段
1b マルチキャストチャネル設定手段
2a,2b,…,2n マルチキャストチャネル
3 端末
3a 受信品質測定手段
3b マルチキャストチャネル接続手段

Claims (7)

  1. 端末と無線通信を行う無線基地局において、
    上位装置から前記端末にマルチキャストするデータを受信するデータ受信手段と、
    前記端末側で受信品質に応じたマルチキャストチャネルが選択可能となるように、前記データ受信手段によって受信された前記データに対して、送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネルを設定し、前記複数のマルチキャストチャネルを前記端末へ配信するマルチキャストチャネル設定手段と、
    を有することを特徴とする無線基地局。
  2. 前記データ受信手段は、
    前記上位装置から受信した前記データを前記複数のマルチキャストチャネルに振り分けるデータ振り分け手段と、
    前記データ振り分け手段によって振り分けられた前記データのデータ量を調整するデータ調整手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
  3. 前記マルチキャストチャネル設定手段によって設定された前記複数のマルチキャストチャネルのチャネル情報を、前記端末に報知するチャネル情報報知手段を有することを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
  4. 無線基地局と無線通信を行う端末において、
    当該端末で受信品質に応じてマルチキャストチャネルが選択可能となるように、送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネルを設定し、前記複数のマルチキャストチャネルを配信する前記無線基地局からマルチキャストチャネルを受信して、前記受信品質を測定する受信品質測定手段と、
    前記受信品質に基づいて、前記無線基地局が設定した複数のマルチキャストチャネルのいずれかに接続するマルチキャストチャネル接続手段と、
    を有することを特徴とする端末。
  5. 前記マルチキャストチャネル接続手段は、前記複数のマルチキャストチャネルを切り替える際、一時的に元のマルチキャストチャネルと、次のマルチキャストチャネルとを同時に接続することを特徴とする請求項4記載の端末。
  6. 前記マルチキャストチャネル接続手段は、ハンドオーバを行う際、一時的にハンドオーバ元のマルチキャストチャネルと、ハンドオーバ先のマルチキャストチャネルとを同時に接続することを特徴とする請求項4記載の端末。
  7. 無線基地局を制御する上位装置において、
    端末に配信するデータをサーバから受信するデータ受信手段と、
    前記サーバから受信した前記データを前記無線基地局が設定する複製のマルチキャストチャネルに対応するように振り分けるデータ振り分け手段と、
    前記データ振り分け手段によって振り分けられた前記データのデータ量を調整するデータ調整手段と、
    前記端末側で受信品質に応じたマルチキャストチャネルが選択可能となるように、受信データに送信レートの異なる複数のマルチキャストチャネルを設定し、前記複数のマルチキャストチャネルを前記端末へ配信する前記無線基地局に対して、前記データ調整手段によってデータ量が調整された前記データを前記無線基地局に送信するデータ送信手段と、
    を有することを特徴とする上位装置。
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