JP6766158B2 - 放電装置および電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、放電を行う放電装置および該放電装置を備えた電気機器に関する。
上記放電装置は、例えば室内の空気の浄化、殺菌または消臭等を行なう空気清浄機に利用されている。上記放電装置では、例えば、高電圧が印加された放電電極の放電部と誘導電極との間でコロナ放電が発生することにより、電子、イオン、オゾン、ラジカル、活性種など、エネルギー状態の高い粒子が空気から生成される。生成された粒子は、上記空気清浄機内にて送風される空気によって送風方向に運ばれ、外部に放出される。
上記放電電極としては、特許文献1に記載のような針状の放電電極、特許文献2に記載のような、複数の繊維状の導電体の根元を束ねたブラシ状の放電電極、などが知られている。
日本国公開特許公報「特開2013−065537号」 日本国公開特許公報「特開2008−034220号」
上記放電装置を長期間使用していると、送風される空気に含まれる塵、埃などの付着物が上記放電電極の放電部に付着して、放電性能が劣化することになる。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、放電性能の劣化を抑制できる放電装置などを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る放電装置は、放電を行う放電装置であって、前記放電を行う放電部を有する放電電極と、前記放電部の少なくとも一部を、前記放電電極を通過する気体の所定方向の流れから保護する保護部材とを備えており、前記放電部は、複数の線状の導電体を備えており、前記保護部材は、外側に位置する前記導電体の先端を前記気体の流れに曝す一方、他の前記導電体の先端を前記気体の流れから保護するようになっていることを特徴とする。
他の一態様に係る放電装置は、放電を行う放電装置であって、前記放電を行う放電部を有する放電電極と、前記放電部の少なくとも一部を、前記放電電極を通過する気体の所定方向の流れから保護する保護部材と、前記放電電極が取り付けられる取付部材と、該取付部材を収容する筐体とを備えており、前記放電部は、前記筐体から突出しており、前記保護部材は、前記放電部から前記気体の流れの上流側において前記筐体に突設された板状部材であり、前記保護部材は、その一部が前記放電部の少なくとも一部と対向しており、前記放電部の他の部分に対応する部分には前記気体が流れるための孔部が形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、放電性能の劣化を抑制できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るイオン発生装置の概略構成を示す斜視図である。 上記イオン発生装置の概略構成を示す正面図、平面図、および側面図である。 図2のα−α線における矢視断面図であり、上記イオン発生装置における保護板と放電電極との位置関係を示す図である。 本発明の別の実施形態に係るイオン発生装置の矢視断面図であり、上記イオン発生装置における保護板と放電電極との位置関係を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るイオン発生装置における放電電極の概要を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る電気機器の内部構成の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、適宜その説明を省略する。
〔実施形態1〕
まず、本発明の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
(イオン発生装置の概要)
図1は、本実施形態に係るイオン発生装置の概略構成を示す斜視図であり、図2は、上記イオン発生装置の概略構成を示す正面図、平面図、および側面図である。イオン発生装置は、空気清浄機などの電気機器に利用されるものであり、該電気機器内において送風される空気中にて放電を行うことによりイオンを発生させるものである。しかしながら、本発明は、イオン発生装置に限定されるものではなく、例えば電子、オゾン、ラジカル、活性種など、エネルギー状態が高い粒子を、放電により気体から生成する任意の放電装置に適用することができる。
図1および図2に示すように、本実施形態のイオン発生装置1(放電装置)は、筐体11、放電制御回路基板12、昇圧トランス13、イオン発生素子用基板14(取付部材)、放電電極15・16、および絶縁性封止材17を備えている。
筐体11は、平坦な略箱形であり、絶縁性の樹脂で形成されている。筐体11は、箱形を規定する3辺のうちの長辺および短辺を含む面(図1および図2の例では上面)に開口部21が設けられている。また、筐体11の外側における底部22の隅部には、外部電源と接続するためのコネクタ23が設けられている。
以下では、筐体11における開口部21の側を上側とし、底部22の側を下側とする。また、所定の送風方向Aの上流側を前側とし、下流側を後側とする。
筐体11内には、底部22から開口部21に向かって順番に、昇圧トランス13、放電制御回路基板12、およびイオン発生素子用基板14が収容されている。また、筐体11の内部には、絶縁性封止材17が充填されている。絶縁性封止材17としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の絶縁材料が用いられる。
絶縁性封止材17により、放電制御回路基板12、昇圧トランス13、およびイオン発生素子用基板14間の電気絶縁性が維持される。また、開口部21は、絶縁性封止材17により封止されるので、開口部21に蓋体を設けなくても、放電制御回路基板12、昇圧トランス13、およびイオン発生素子用基板14に埃等が付着することを防止できる。
放電制御回路基板12は細長かつ略矩形の回路基板である。放電制御回路基板12にはトランス駆動回路(図示せず)が配置されている。このトランス駆動回路は、外部電源からの直流電圧を所定の交流電圧に変換し、変換した交流電圧を昇圧トランス13に印加することにより、昇圧トランス13を駆動するものである。
昇圧トランス13は、上記トランス駆動回路により印加される交流電圧を昇圧するものである。
イオン発生素子用基板14は細長かつ略矩形の回路基板である。イオン発生素子用基板14にはイオン発生素子が配置されている。該イオン発生素子は、昇圧トランス13により昇圧された交流電圧が印加されることで正イオンおよび負イオンの少なくとも一方を生じさせるものである。
上記イオン発生素子は、放電電極15・16および誘導電極31・32を備えている。放電電極15は、イオン発生素子用基板14の一端部に取り付けられ、誘導電極31は、放電電極15の取付け位置における周囲の一部に形成される。放電電極16は、イオン発生素子用基板14の他端部に取り付けられ、誘導電極32は、放電電極16の取付け位置における周囲の一部に形成される。また、イオン発生素子用基板14には、誘導電極31・32どうしを電気的に接続するための接続電極33が設けられている。
誘導電極31は、放電電極15との間に電界を形成するための電極である一方、誘導電極32は、放電電極16との間に電界を形成するための電極である。放電電極15は、誘導電極31との間で、負イオンを発生するための電極である一方、放電電極16は、誘導電極32との間で、正イオンを発生するための電極である。なお、誘導電極31・32および接続電極33は、昇圧トランス13の放電電極側電位と対を成す電位となっている。
放電電極15・16は、イオン発生素子用基板14の表面から垂直に設けられ、絶縁性封止材17の表面から突出している。放電電極15は、複数の線状の導電体41を備え、ブラシ状に形成された先端部42(放電部)と、上記複数の導電体41が取り付けられる基端部43と、を備えたブラシ状放電電極である。また、放電電極16は、複数の線状の導電体44を備え、ブラシ状に形成された先端部45(放電部)と、上記複数の導電体44が取り付けられる基端部46と、を備えたブラシ状放電電極である。
なお、先端部42・45は、基端部43・46から先の部分、具体的には、ブラシ状に基端が束ねられた導電体41・44の先端41a・44aから、該導電体41・44における、基端部43・46との接続端(接触端)までの部分を示す。また、線状には、糸状、繊維状、針金状が含まれる。
放電電極15・16の先端部42・45は、例えば、金属、カーボン繊維、導電性繊維、導電性樹脂等の導電性の材料で形成されている。先端部42・45における複数の導電体41・44の1本当たりの外径は、5μm以上、30μm以下である。上記導電体41・44の外径を5μm以上にすることにより、上記導電体41・44の機械的強度を確保するとともに、上記導電体41・44の電気磨耗を抑制することができる。また、上記導電体41・44の外径を30μm以下にすることにより、髪の毛のように撓る導電体41・44が形成され、該導電体41・44の広がりおよび揺れ動きが起こり易くなる。
上記導電体41・44は、それぞれ外径7μmのカーボン繊維であってもよく、または、外径12μmもしくは25μmのSUS(ステンレス)製の導電性繊維であってもよい。
放電電極15の基端部43は、放電電極15をイオン発生素子用基板14に取り付けるための板金状の取付部43aと、先端部42における複数の導電体41を上記接続端にて結束するための結束部43bと、を備えている。同様に、放電電極16の基端部46は、放電電極16をイオン発生素子用基板14に取り付けるための板金状の取付部46aと、先端部45における複数の導電体44を上記接続端にて結束するための結束部46bと、を備えている。
図1および図2に示すように、放電電極15・16は、一部が筐体11の開口部21から外部に露出している。このため、イオン発生装置1が製造されてから各種の電気機器に取り付けられるまでの間に、例えばイオン発生装置1が転倒したり、作業者の指がイオン発生装置1の放電電極15・16に接触したりして、放電電極15・16が変形したり破損したりする虞がある。
そこで、本実施形態では、放電電極15を保護するための板状部材である保護板51・52(保護部材)が、放電電極15を挟むように、筐体11の開口部21から突設されている。同様に、放電電極16を保護するための板状部材である保護板53・54(保護部材)が、放電電極16を挟むように、筐体11の開口部21から突設されている。
保護板51・52の先端部51a・52aは、放電電極15の先端部42よりも上方に突出している。同様に、保護板53・54の先端部53a・54aは、放電電極16の先端部45よりも上方に突出している。これにより、イオン発生装置1が例えば転倒した場合でも、放電電極15・16がイオン発生装置1の外部の物体に直接接触することを防止できる。また、作業者の指がイオン発生装置1の放電電極15・16に接触することを防止できる。その結果、放電電極15・16の変形および破損を防止できる。
なお、保護板51〜54は、筐体11と一体に成形されることが望ましい。この場合、製造工程を減らすことができ、製造コストを抑えることができる。
保護板51・52の中央部には、それぞれ、開口部51b・52b(孔部)が形成されている。これにより、放電電極15の放電により発生したイオンを、開口部51b・52bを介して送風方向Aに流すことができ、上記イオンが放電電極15の付近で滞留することを防止できる。同様に、保護板53・54の中央部には、それぞれ、開口部53b・54b(孔部)が形成されている。これにより、放電電極16の放電により発生したイオンを、開口部53b・54bを介して送風方向Aに流すことができ、上記イオンが放電電極15の付近で滞留することを防止できる。
また、保護板51および保護板53は、連結板55によって連結されている。これにより、保護板51および保護板53の強度を上昇させることができる。同様に、保護板52および保護板54は、連結板56によって連結されている。これにより、保護板52および保護板54の強度を上昇させることができる。
(保護板と放電電極との位置関係)
図3は、図2のα−α線における矢視断面図であり、保護板51・52と放電電極15との位置関係を示している。図3の(a)は、放電電極15に高電圧を印加していない状態を示しており、図3の(b)は、放電電極15に高電圧を印加している状態を示している。なお、保護板53・54と放電電極16との位置関係も同様である。
図3の(a)に示すように、放電電極15に高電圧を印加していない場合、複数の線状の導電体41は、先端41aが閉じた状態となっており、全ての先端41aが、送風方向Aの上流側の保護板51における先端部51aと対向している。すなわち、全ての導電体41について、開口部21の端面21aから導電体41の先端41aまでの高さは、上記端面21aから保護板51の先端部51aの下面(開口部51bの上面)までの高さよりも高く、上記端面21aから上記先端部51aの上面までの高さよりも低くなっている。
これにより、全ての導電体41の先端41aが、送風される空気の流れから保護されることになる。従って、上記空気に含まれる塵、埃などの付着物が上記先端41aに付き難くなる。その結果、放電電極15の放電性能の劣化を抑制することができる。
次に、図3の(b)に示すように、放電電極15に高電圧を印加した場合、複数の導電体41のうち、外側の数本(一部)の導電体411は、外側に撓り(変形し)、その先端411aにて放電を開始する。このとき、当該先端411aは、保護板51の開口部51bと対向(対応)することになる。すなわち、開口部21の端面21aから上記導電体411の先端411aまでの高さは、上記端面21aから保護板51の先端部51aの下面(開口部51bの上面)までの高さよりも低くなる。このため、上記先端411aは、送風される空気の流れに曝されることになる。従って、上記先端411aの放電により発生したイオンは、上記空気の流れにより効率よく移動させることができる。
一方、他の導電体412は、外側に撓らず、放電が発生し難い。このとき、当該先端412aは、保護板51の先端部51aと対向することになり、図3の(a)の場合と同様に、送風される空気の流れから保護されることになる。従って、上記空気に含まれる付着物が上記先端411aに付き難くなる。その結果、放電に寄与していない導電体412の放電性能の劣化を抑制することができる。
その後、上記数本の導電体411は、放電を繰り返していると、先端411aに付いた付着物などにより、放電し難くなる。このとき、上記他の導電体412のうち、外側の数本(一部)の導電体は、外側に撓り、その先端にて放電を開始する。従って、上述のように、当該先端の放電により発生したイオンは、上記空気の流れにより効率よく移動させることができる。また、上記他の導電体412のうち、放電を開始した数本の導電体は、放電性能の劣化が抑制されているので、放電性能を良好に維持することができる。その結果、イオン発生装置1の耐久性を向上することができる。
なお、放電電極15と、放電電極15から送風方向Aの上流側に位置する保護板51との位置関係について説明したが、本実施形態では、放電電極15と、放電電極15から送風方向Aの下流側に位置する保護板52との位置関係も同様である。これにより、送風方向Aとは反対の方向に送風される場合にも、上述の効果を奏することができる。
また、図3に示すように、結束部43bによって結束された(かしめられた)複数の導電体41の基端部は、保護樹脂47によって覆われている。保護樹脂47は、例えばUV(紫外線)硬化性樹脂等の樹脂材料に紫外線を照射して硬化させることにより形成されてよい。保護樹脂47は接着剤としても機能するため、複数の導電体41の基端部をより強固に結束することができるという利点も得られる。
〔実施形態2〕
本発明の別の実施形態について、図4を参照して説明する。本実施形態に係るイオン発生装置1は、図1〜図3に示すイオン発生装置1に比べて、ブラシ状の放電電極15・16に代えて、針状の放電電極151・161(放電部)が設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。
図4は、本実施形態のイオン発生装置1における図3と同様の矢視断面図であり、保護板51・52と放電電極151との位置関係を示している。なお、保護板53・54と放電電極161との位置関係も同様である。
図4に示すように、放電電極151は、先端151aがとがっており、高電圧を印加すると先端151aにて放電を開始する。放電電極151は、先端151aが、送風方向Aの上流側の保護板51における先端部51aと対向している。すなわち、開口部21の端面21aから放電電極151の先端151aまでの高さは、上記端面21aから保護板51の先端部51aの下面(開口部51bの上面)までの高さよりも高く、上記端面21aから上記先端部51aの上面までの高さよりも低くなっている。
これにより、放電電極151の先端151aが、送風される空気の流れから保護されることになる。従って、上記空気に含まれる塵、埃などの付着物が上記先端151aに付き難くなる。その結果、放電電極15の放電性能の劣化を抑制することができる。
一方、放電電極151の先端151a周囲について、上側周囲は保護板51と対向しておらず、下側周囲は、保護板51の保護板51の開口部51bと対向(対応)している。従って、先端151aに対し放電電極151の長手方向に隣接する空間には、上記空気が流れることになるので、上記先端151aの放電により該先端151aの周囲にて発生したイオンは、上記空気の流れにより効率よく移動させることができる。
なお、放電電極151と、放電電極151から送風方向Aの上流側に位置する保護板51との位置関係について説明したが、本実施形態では、放電電極151と、放電電極151から送風方向Aの下流側に位置する保護板52との位置関係も同様である。これにより、送風方向Aとは反対の方向に送風される場合にも、上述の効果を奏することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態に係るイオン発生装置1は、図1〜図3に示すイオン発生装置1に比べて、放電電極15・16の先端部42・45における複数の線状の導電体41・44の特性が異なり、その他の構成は同様である。
図5は、本実施形態のイオン発生装置1における放電電極15の概要を示す側面図である。図5の(a)は、放電電極15に高電圧を印加していない状態を示しており、図5の(b)〜(d)は、放電電極15に高電圧を印加している状態を示している。なお、図5の(d)は参考例である。また、放電電極16も同様である。
図5の(a)・(b)に示す放電電極15の状態は、それぞれ、図3の(a)・(b)に示す放電電極15の状態と同様であるので、その説明を省略する。
上記数本の導電体411は、放電を繰り返していると、先端411aに付いた付着物などにより、図5の(d)に示すように、折れ曲がることがある。このような導電体413は、折れ曲がった部分の抵抗が増加するため、放電性能が低下することになる。
そこで、本実施形態では、導電体41は脆性を有している。この脆性とは、塑性変形を伴わずに破断する性質、或いは明らかな塑性変形を伴わずに破断する性質をいう。なお、導電体41は、材料が脆性を有するものであってもよいし、構造上、脆性を有するものであってもよい。構造上、脆性を有する導電体41の例としては、多孔質の導電体、中空の導電体、などが挙げられる。
上記の構成によると、上記数本の導電体411は、図5の(d)に示すように折れ曲がる代わりに、図5の(c)に示すように破断することになる。破断して残った導電体414、すなわち、破断した導電体411の基端側部分は、他の導電体411・412に比べて、長さが短く、外側に変形し難いので、放電し難くなる。このため、上記他の導電体412の一部は、外側に撓り、当該先端にて放電を開始する。その結果、放電性能が維持されるので、導電体411が折れ曲がることによる放電性能の低下を防止することができる。
なお、破断した導電体411の先端側部分は、上記空気の流れにより、送風方向Aに移動することが好ましい。この場合、当該先端側部分が絶縁性封止材17の表面に付着して放電性能が低下する可能性を減らすことができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図6を参照して説明する。本実施形態では、図1〜図5に示すイオン発生装置1を備えた電気機器について説明する。
図6は、本実施形態に係る電気機器の内部構成の一例を示す模式図である。図6に示すように、電気機器100は、イオン発生装置1により発生したイオンを外部に導く通路である送風路102を形成するファン用ケーシング101の一部に、イオン発生装置1が取り付けられている例を示している。
このため、上記送風路102内には、イオン発生装置1と、イオン発生装置1で発生させたイオンを搬送する気体を送風する送風装置103と、が設けられている。イオン発生装置1は、送風装置103の送風方向Aの下流側に設けられている。
上記送風装置103は、シロッコファン、クロスフローファンまたはその他のファンであってもよい。
また、イオン発生装置1は、電気機器100に一体に組み込まれた構成であってもよいし、電気機器100に対して取り外し自在に設けられてもよい。イオン発生装置1が電気機器100に対して取り外し自在に設けられていることで、イオン発生装置1の交換や清掃が可能であり、電気機器100のメンテナンスが容易になる。
電気機器100としては、特に限定されるものではなく、例えば、イオン発生機、空気調和機、除湿機、加湿器、空気清浄機、ファンヒータまたはその他の機器であってもよい。電気機器100は、家屋用であってもよく、車載用であってもよい。
(変形例)
なお、本実施形態では、電気機器100が送風装置103を備えている場合を例に挙げて説明したが、送風装置103は必須ではない。例えば熱対流によってもイオン発生装置1により発生したイオンを外部に排出することができる。
(付記事項)
なお、上記実施形態では、放電電極は、ブラシ状の先端部42を有したり(図3・図5)、針状(図4)であったりするが、これに限定されるものではない。放電電極は、棒状、針状、ブラシ状、線状、繊維状、面状など、放電可能な任意の形状の電極を利用することができる。
また、上記実施形態では、放電電極を空気が通過しているが、これに限定されるものではない。例えば、酸素ガス、窒素ガス、二酸化炭素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、これらのガスを2種類以上組み合わせた混合ガスなど、上記放電電極が放電可能な任意の気体を利用することができる。
また、上記実施形態では、2つのイオン発生素子を利用しているが、これに限定されるものではなく、1つのイオン発生素子のみを利用してもよいし、3つ以上のイオン発生素子を利用してもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る放電装置(イオン発生装置1)は、放電を行う放電装置であって、前記放電を行う放電部(先端部42・45)を有する放電電極(15・16)と、前記放電部の少なくとも一部を、前記放電電極を通過する気体の所定方向(送風方向A)の流れから保護する保護部材(保護板51〜54)とを備える構成である。
前記の構成によると、放電電極における放電部の少なくとも一部が、前記放電電極を通過する気体の所定方向の流れから保護されるので、前記気体に含まれる付着物が前記放電電極の放電部に付き難くなる。その結果、前記放電電極の放電性能の劣化を抑制することができる。
本発明の態様2に係る放電装置は、上記態様1において、前記放電部は、複数の線状の導電体(41・44)を備えており、前記保護部材は、外側に位置する前記導電体(411)の先端(411a)を前記気体の流れに曝す一方、他の前記導電体(412)の先端(412a)を前記気体の流れから保護するようになっていてもよい。
この場合、前記放電電極に高電圧を印加すると、一部の導電体は、先端が外側に変形し、当該先端にて放電を開始する。このとき、外側に位置する前記一部の導電体の先端は、気体の流れに曝されることになる。従って、前記放電により発生した粒子は、前記気体の流れにより効率よく移動させることができる。一方、他の導電体は、先端が外側に変形していないので、前記気体の流れから保護されることになり、その結果、放電性能の劣化を抑制することができる。
その後、放電を繰り返し、前記一部の導電体が放電し難くなると、前記他の導電体の一部は、先端が外側に変形し、当該先端にて放電を開始する。従って、上述のように、当該放電により発生した粒子は、前記気体の流れにより効率よく移動させることができる。また、前記他の導電体の一部は、放電性能の劣化が抑制されているので、前記放電電極の放電性能を良好に維持することができる。その結果、放電装置の耐久性を向上することができる。
本発明の態様3に係る放電装置は、上記態様2において、前記導電体は脆性を有してもよい。この場合、前記導電体は、折れ曲がらずに破断することになる。破断して残った導電体は、他の導電体に比べて、長さが短く、外側に変形し難いので、放電し難くなる。このため、前記他の導電体の一部は、先端が外側に変形し、当該先端にて放電を開始することになる。これにより、放電性能が維持されるので、前記導電体が折れ曲がることによる放電性能の低下を防止することができる。
本発明の態様4に係る放電装置は、上記態様1において、前記放電部(放電電極151・161)は針状であり、前記保護部材は、前記放電部の先端(151a)を前記気体の流れから保護する一方、当該先端に対し前記放電部の長手方向に隣接する空間には、前記気体が流れるようになっていてもよい。この場合、前記放電により前記先端の周囲にて発生した粒子は、前記気体の流れにより効率よく移動させることができる。
本発明の態様5に係る放電装置は、上記態様1から4において、前記放電電極が取り付けられる取付部材(イオン発生素子用基板14)と、該取付部材を収容する筐体(11)とをさらに備えており、前記放電部は、前記筐体から突出しており、前記保護部材は、前記放電部から前記気体の流れの上流側において前記筐体に突設された板状部材であり、前記保護部材は、その一部が前記放電部の少なくとも一部と対向しており、前記放電部の他の部分に対応する部分には前記気体が流れるための孔部(開口部51b〜54b)が形成されていてもよい。
なお、上記構成の放電装置を備えた電気機器(100)であれば、上述と同様の効果を奏することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 イオン発生装置(放電装置)
11 筐体
12 放電制御回路基板
13 昇圧トランス
14 イオン発生素子用基板(取付部材)
15、16 放電電極
17 絶縁性封止材
21 開口部
21a 端面
31、32 誘導電極
42、45 先端部(放電部)
41、44、411〜414 導電体
41a、44a、151a、411a、412a 先端
43、46 基端部
43a、46a 取付部
43b、46b 結束部
51〜54 保護板(保護部材)
51a〜54a 先端部
51b〜54b 開口部(孔部)
100 電気機器
101 ファン用ケーシング
102 送風路
103 送風装置
151、161 放電電極(放電部)

Claims (7)

  1. 放電を行う放電装置であって、
    前記放電を行う放電部を有する放電電極と、
    前記放電部の少なくとも一部を、前記放電電極を通過する気体の所定方向の流れから保護する保護部材とを備えており、
    前記放電部は、複数の線状の導電体を備えており、
    前記保護部材は、外側に位置する前記導電体の先端を前記気体の流れに曝す一方、他の前記導電体の先端を前記気体の流れから保護するようになっていることを特徴とする放電装置。
  2. 前記導電体は脆性を有することを特徴とする請求項に記載の放電装置。
  3. 前記導電体は、多孔質であることを特徴とする請求項に記載の放電装置。
  4. 前記放電電極が取り付けられる取付部材と、
    該取付部材を収容する筐体とをさらに備えており、
    前記放電部は、前記筐体から突出しており、
    前記保護部材は、前記放電部から前記気体の流れの上流側において前記筐体に突設された板状部材であり、
    前記保護部材は、その一部が前記放電部の少なくとも一部と対向しており、前記放電部の他の部分に対応する部分には前記気体が流れるための孔部が形成されていることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の放電装置。
  5. 放電を行う放電装置であって、
    前記放電を行う放電部を有する放電電極と、
    前記放電部の少なくとも一部を、前記放電電極を通過する気体の所定方向の流れから保護する保護部材と、
    前記放電電極が取り付けられる取付部材と、
    該取付部材を収容する筐体と備えており、
    前記放電部は、前記筐体から突出しており、
    前記保護部材は、前記放電部から前記気体の流れの上流側において前記筐体に突設された板状部材であり、
    前記保護部材は、その一部が前記放電部の少なくとも一部と対向しており、前記放電部の他の部分に対応する部分には前記気体が流れるための孔部が形成されていることを特徴とする放電装置。
  6. 前記放電部は針状であり、
    前記保護部材は、前記放電部の先端を前記気体の流れから保護する一方、当該先端に対し前記放電部の長手方向に隣接する空間には、前記気体が流れるようになっていることを特徴とする請求項に記載の放電装置。
  7. 請求項1から6までの何れか1項に記載の放電装置を備えた電気機器。
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