JP6765809B2 - 位置測定装置、位置測定方法及びプログラム - Google Patents
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Description
この構成により、複数のセンサが検出した測定値に基づく位置情報のそれぞれを考慮した最終的な位置情報を算出することができる。なお、精度・確度を上げるために、各種カルマンフィルタ等の統計を元にした予測技術(統計的予測技術)を用いてもよい。
予測技術を適用してもよい。
以下、本発明の一実施形態による制御装置を図1〜図15を参照して説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態における位置測定装置の機能ブロック図である。
位置測定装置10は、移動体に取り付けられた複数種類のセンサの測定値に基づいて、その移動体の位置情報を算出する。移動体とは、例えば、無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、車両、人などである。
図1に示すように位置測定装置10は、センサ情報取得部11、速度算出部12、角度算出部13、位置算出部14、補正部15、統合化処理部16、出力部17、記憶部102を備えている。
角度算出部13は、センサ情報取得部11が取得したIMUが測定した角速度の情報を用いて、移動体の移動方向(角度)を算出する。
位置算出部14は、速度算出部12が算出した速度、角度算出部13が算出した角度のうち少なくとも一方を用いて、移動体の位置情報を算出する。
補正部15は、複数のセンサが測定した測定値のそれぞれを、特性の異なる他のセンサによる測定値を用いて修正する。具体的には、比較的精度の高いGPS受信機による測定値でIMU測定値に基づいて算出した速度等を修正する。また、確度にばらつきのあるGPS受信機の測定値を、確度が安定したIMUの測定値を用いて修正する。また、補正部15は、複数のセンサのうち測定頻度の高いセンサによる高密度の測定値に基づいて測定頻度の低いセンサによる密度の低い測定値を補間する。例えば、補正部15は、測定頻度の低いGPS受信機が検出する測定値の隙間を、測定頻度が高いIMUが検出した測定値を用いて埋める(補間する)。なお、本明細書では、修正、補間を総称して補正という。
出力部17は、算出した移動体の位置情報などをディスプレイなどの他装置へ出力する。
記憶部102は、センサ情報や、位置情報の算出過程における各種値、プログラムなどを記憶する。
図2に示す通り、位置測定装置10は、プロセッサ101と、記憶部102と、入出力IF103とを含むコンピュータ装置によって実現される。記憶部102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体である。入出力IF103は、移動体が備えるセンサ105(GPS受信機、IMUなど)や、ディスプレイ106との信号の入出力を行うインターフェースである。入出力IF103は、ネットワーク接続用の通信インターフェースを含んでいてもよい。プロセッサ101は、記憶部102が記憶するプログラムを読み出して、例えば、速度算出部12、角度算出部13、位置算出部14、補正部15、統合化処理部16、出力部17の機能を実現する。
なお、速度算出部12等の機能の全て又は一部は、マイコン、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
移動体は、IMUとGPS受信機を備えているとする。IMUが備える加速度センサは、移動体の加速度を測定し、その加速度情報を位置測定装置10へ出力する。また、IMUが備えるジャイロセンサは、移動体の角速度を測定し、その角速度情報を位置測定装置10へ出力する。一方、GPS受信機は、移動体のドップラ角度、ドップラ速度、位置を測定してそれらの情報を位置測定装置10へ出力する。位置測定装置10では、センサ情報取得部11がそれらの情報を取得する。
図4は、本発明に係る一実施形態の位置測定装置による位置情報算出過程を説明する第一の図である。
例えば、GPS受信機が1秒ごと、IMUが0.01秒ごとに測定を行い、位置測定装置10がそれらの値を取得して、逐次位置情報を算出する場合を例に説明する。より具体的には、位置測定装置10が、GPS受信機による位置情報を取得する度に、直前の1秒間にIMUが検出した測定値を補正するという処理を繰り返す。
図4の表の縦軸は経過時間、横軸は位置測定装置10が取得する測定値、その測定値に基づいて算出する値が記載されている。また、この表では、DRおよびPDRの両方について位置測定装置10が同時に算出処理を行うように表現されているが、一般的には位置測定装置10は、移動体が人の場合にPDR又はDRを算出し、その他の場合にはDRを算出する。
図5は、測定開始から1秒を迎えた時に位置測定装置10が行う処理を示している。図示するように1秒が経過すると、0〜0.99秒までと同様、速度算出部12は「速度(生値)」を算出する。角度算出部13は「角度(生値)」を算出する。また、位置算出部14は、「DR(仮)」、「PDR(仮)」を算出する。また、センサ情報取得部11は、GPS受信機からドップラ速度、ドップラ角度、位置の情報を取得する。また、GPS受信機から測定値を受信した時、補正部15は、補正処理を開始する。補正処理については、図6〜図11を用いて後に説明する。
なお、この例では、補正の間隔を1秒間ごととしているが、この間隔については任意であってよい。例えば、センサ特性に合わせて有効な期間を設定してもよい。
図6は、測定開始から1秒を超過した時に位置測定装置10が行う処理を示している。図示するように1秒を超過した後も速度算出部12は「速度(生値)」を算出し、角度算出部13は「角度(生値)」を算出する。また、位置算出部14は、「DR(仮)」、「PDR(仮)」を算出する。また、補正部15は、GPS受信機からドップラ速度、ドップラ角度、位置の情報を取得する。また、補正部15は、GPS受信機が測定したドップラ速度、ドップラ角度の値を用いて修正値を算出する(図中、「IMU修正値」)。また、補正部15は、算出した修正値を、「速度(生値)」、「角度(生値)」に加算して修正する(図中、「IMU修正」)。次にIMUによる測定値の補正処理について説明する。
図7は、本発明に係る一実施形態の位置測定装置による修正処理を説明する第一の図である。
図7は、GPS受信機が測定したドップラ角度と、IMUの測定値に基づいて角度算出部13が算出した角度とを同一座標系にプロットした図である。点G1はGPS測定値、I1〜I3はIMU測定値に基づく角度を示している。図7においてX軸と点G1がなす角度θGPSは、測定開始から1秒後のGPS受信機が測定したドップラ角度である。X軸と原点と点I1を結ぶ直線がなす角度θIMU(1)は、測定開始から0.01秒後のIMUが測定した角速度に基づいて角度算出部13が算出した角度である。また、角度dθIMU(2)は、測定開始から0.02秒後にIMUが測定した角速度に基づいて角度算出部13が算出した角度である。dθIMU(2)は、0.01秒から0.02秒の間に移動体が移動した方向に相当する。破線Lnと、点In−1と点Inを結ぶ直線がなす角度dθIMU(n)についても同様である。
0〜1秒の間にこのようなデータが測定、または算出された場合、補正部15は、以下の式で、ドップラ角度とIMU測定値に基づく角度との差分dθ´を算出する。
dθ´ = θGPS−(θIMU(1)+dθIMU(1)+・・・
+dθIMU(n)) ・・・(1)
補正部15は、1秒後以降についても各秒区間のGPSによるドップラ角度とIMUの角度差dθ´を求める。同様に移動体の速度についても、補正部15は、各秒区間のGPSによるドップラ速度とIMUの速度差dV´を求める。
図8は、本発明に係る一実施形態の位置測定装置による修正処理を説明する第二の図である。
図8を用いて、修正量の算出方法とIMU測定値に基づく角度の修正処理の一例について説明する。補正部15は、式(1)で算出したdθ´をサンプル数nで除算する。この例の場合、n=100のため、補正部15は、dθ´を100で除算する。この除算して求めた値が修正量である。次に補正部15は、算出した修正量をIMU測定値に基づいて角度算出部13が算出した100個の角度のそれぞれに加算する。図中、原点と点I´1を結ぶ直線とX軸がなす角度θIMU(1)+dθ´/n、点I1と点I´2を結ぶ直線と破線L2がなす角度θIMU(2)+dθ´/n、点Inー1と点I´nを結ぶ直線と破線Lnがなす角度θIMU(n)+dθ´/nは、補正部15が修正量を加算した後の角度を示している。つまり、修正後の各点I´nに対応する角度dθ´´は、次式で表すことができる。
dθ´´IMU(n) = dθIMU(n)+ dθ´/n ・・・(2)
ここで、dθ´´IMU(n)は、修正後の角度である。
これにより、補正部15は、精度の高いドップラ角度によってIMU測定値に基づく角度を過去に遡って修正することができる。また、補正部15は、精度の高いドップラ速度によってIMU測定値に基づく速度を過去に遡って修正することができる。
図9を用いて、修正量の算出方法とIMU測定値に基づく角度の修正処理の他の例について説明する。補正部15は、式(1)で算出したdθ´を、最初のIMU測定値に基づく角度θIMU(1)に加算する。すると、図9に示すように最初のIMU測定値に基づく角度に対応する点I1はI´1へ移動する。同様に2回目以降のIMU測定値に基づく角度に対応する点In−1はI´n−1へ移動する。移動したこれらの点I´1、・・・、In−1、Inに対応する角度が修正後の角度である。補間部15は、IMU測定値に基づく速度についても、ドップラ速度との差分を計算して同様の修正を行ってもよい。
図10は、補正部15が、過去における所定期間のIMU測定値に基づく速度等の値を修正した後の処理を示している。図7、8で説明した補正処理が終了すると、今度は、補正部15は、補正後のIMU測定値に基づく角度でドップラ速度を補間する(図中、「GPS補間」の「角度」)。また、補正部15は、補正後のIMU測定値に基づく速度でドップラ角度を補間する(図中、「GPS補間」の「速度」)。
なお、補正部15による補間処理と並行して、速度算出部12は「速度(生値)」を、角度算出部13は「角度(生値)」を算出し、位置算出部14は、「DR(仮)」、「PDR(仮)」を算出し続ける。
図11を用いて補間処理について説明する。GPSドップラ測定値の測定間隔は1秒である。一方、IMUによる測定間隔は0.01秒である。従って、GPS受信機が1つのドップラ角度等を測定するまでに、IMUは99個の測定値を検出する。補正部15は、99個の補正後のIMU測定値に基づく角度で、GPSドップラ測定値の測定間隔の角度情報を補間する。補間された修正後の精度を高めたIMU測定値に基づく角度をGPSドップラ角度とみなすことで、測定精度を低下させることなくGPSドップラ角度の測定値の密度を高めることができる。
また、マルチパスの影響でGPSドップラ角度の精度が劣化した場合は、劣化したドップラ角度の測定値を、修正後のIMU測定値に基づく角度で置き換えたり、よりIMU測定値に基づく角度に重みを与えて、ドップラ角度との重み付け平均を求めた値をGPSドップラ角度に設定してもよい。これにより、GPSドップラ角度のばらつきを抑えることができる。
上述のように、補正部15は、修正値の算出、所定期間におけるIMU測定値に基づく値に対する修正、修正後のIMU測定値に基づく値によるGPSドップラ値の補間を行う。これら一連の補正処理(図6〜図11で説明したIMU測定値に基づく値に対する修正、GPS測定値に対する補間)を行うと、次に位置算出部14が、補正後のIMU測定値に基づく速度および角度を積分等してDR、PDRを算出する(図中、「IMU修正位置」の「DR(修正)」および「PDR(修正)」)。補正後のIMU測定値に基づく速度および角度は、精度の高いGPSドップラ速度および角度によって補正されているので、この値を積分して求めたDRの値は、IMUのドリフトの累積等による誤差が補正された値であると考えられる。PDRについても同様である。
なお、「DR(修正)」、「PDR(修正)」の再計算中も、速度算出部12は「速度(生値)」を、角度算出部13は「角度(生値)」を算出し、位置算出部14は、「DR(仮)」、「PDR(仮)」を算出し続ける。
位置算出部14が「DR(修正)」、「PDR(修正)」を再計算すると、補正部15は、「DR(修正)」または「PDR(修正)」の値を用いて、GPS位置情報を補間する。つまり、GPS受信機は1秒間隔でGPS衛星から位置情報を取得するが、補正部15は、「DR(修正)」または「PDR(修正)」の値で、その間の位置情報を補間する。この際にも、補正部15は、補間する値に対してカルマンフィルタ等の統計的予測技術を施して、精度・確度を高めた値で補間処理を行ってもよい。
また、比較対象区間を長くして比較データ数を増やしたうえで、回帰分析等でDR(修正)またはPDR(修正)とGPS位置情報との相関関係を算出し、GPS受信機による測定値の間の位置情報を、「DR(修正)」等と算出した相関関係とによって求めた位置情報で補間してもよい。
修正後の精度を高めたIMU測定値に基づく、DR(修正)またはPDR(修正)によってGPS位置情報を補間することで、測定精度を低下させることなくGPS位置情報のデータ密度を高めることができる。
また、マルチパスの影響でGPS位置情報の精度が劣化した場合は、その位置情報をDR(修正)またはPDR(修正)によって置き換える等の処理を行ってもよい。これにより、GPS位置情報のばらつきを抑えることができる。
図14は、測定開始から2秒を迎えた時に位置測定装置10が行う処理を示している。2秒を迎えても、速度算出部12は「速度(生値)」を、角度算出部13は「角度(生値)」を算出し、位置算出部14は、「DR(仮)」、「PDR(仮)」を算出し続ける。また、2秒が経過すると、センサ情報取得部11は、GPS受信機からドップラ速度、ドップラ角度、位置の情報を取得する。
統合化処理が終了すると、補正部15は、今度は1〜2秒の間に測定されたIMUおよびGPS受信機による測定値に対して補正処理を行う。また、統合化処理部16は、補正処理後の位置情報に対して統合化処理を行う。各処理については図4〜図14で説明したとおりである。なお、0〜1秒の間の補正処理、統合化処理が終わらない限り、2秒が経過したとしても1〜2秒の間の補正処理、統合処理には着手しない。
図15を用いて、本実施形態における位置情報算出処理の流れについて説明する。
図15のフローチャートは、一例として、GPS受信機から測定値を取得する時刻とIMUから測定値を取得する時刻とが同期する度(1秒ごと)に、直前の1秒間における移動体の位置情報を算出する場合の処理の流れを示している。
まず、センサ情報取得部11がIMU測定値(加速度、角速度)を取得する(ステップS11)。センサ情報取得部11は取得したIMU測定値を記憶部102に記録する。次に速度算出部12が記憶部102に記録された加速度情報を積分して速度を算出し、さらに位置算出部14がその速度を積分して位置情報(DR(仮))を算出する。速度算出部12は、算出した速度情報を記憶部102に記録する。位置算出部14は、算出した位置情報(DR(仮))を記憶部102に記録する。または、移動体が人の場合、角度算出部13は、記憶部102に記録された角速度情報を積分して角度を算出し、さらに位置算出部14が、角度算出部13によって算出された角度、公知のPDRの算出式によって得られる一歩あたりの移動距離を積分して位置情報(PDR(仮))を算出する。角度算出部13は、算出した角度情報を記憶部102に記録する。位置算出部14は、算出した位置情報(PDR(仮))を記憶部102に記録する。センサ情報取得部11がGPS測定値を取得するまでの間(ステップS13;No)、位置測定装置10はステップS11〜S12の処理を繰り返す。
なお、ステップS13の判定がYesの場合にも、ステップS11〜S12の処理は継続され、さらに1秒が経過すると、位置測定装置10は、その経過した1秒間における移動体の位置情報を算出する。位置測定装置10は、この一連の処理を移動体が停止するまで繰り返し行い、算出した位置情報を出力する。ユーザは、ディスプレイ106に出力された位置情報によって、移動体の位置や移動経路を把握することができる。また、出力部17は、位置情報だけでなく、補間後のドップラ速度およびドップラ角度、IMUによる加速度等の情報を出力してもよい。これによりユーザは、移動体の移動経路だけでなく、その過程における移動体の挙動を把握することができる。
このような修正を行うことで、予め正確な位置情報が分かっている空間αを移動体が移動する場合、その正確な位置情報に基づいて、例えば、移動体が過去において空間α以外に存在していたときに算出した位置情報などに対しても、より正確な位置情報に修正することができる。これにより、ユーザは、移動体の移動経路をより正確に把握することができる
また、本実施形態の説明では、DRの算出に加速度情報のみを用いたが、加速度に加えて角速度情報を用いてもよい。
なお、実施形態においては最も効果的な補正処理の例として、補正部15が、ア)所定の時間におけるIMU測定値の変化と比較してGPS測定値の変化が所定の閾値よりも大きい場合にその変化に係るGPS測定値を修正すること、イ)測定時間の経過に伴って増加するIMU測定値に基づく移動に関する情報に含まれる累積誤差を修正すること、ウ)所定の時間において測定されたIMU測定値とGPS測定値のうちより密度の高い測定値に基づいてより密度の低い測定値を補間すること、の全てを行うことによってIMU測定値に基づく移動に関する情報およびGPS測定値の精度と確度を向上させる場合を例に説明を行ったが実施の形態はこれに限定されない。例えば、補正部15が、上述のア)〜ウ)のうち何れか1つ又は2つの処理だけを行うような実施形態とすることも可能である。
なお、IMUは第一センサの一例であり、GPS受信機は第二センサの一例であり、修正量は補正量の一例である。また、GPS受信機はドップラ効果を利用して移動体の移動に関する情報を測定するセンサの一例である。
また、位置測定装置10は、1台のコンピュータで構成されていても良いし、通信可能に接続された複数のコンピュータで構成されていてもよい。
11・・・センサ情報取得部
12・・・速度算出部
13・・・角度算出部
14・・・位置算出部
15・・・補正部
16・・・統合化処理部
17・・・出力部
101・・・プロセッサ
102・・・記憶部
103・・・入出力IF
105・・・センサ
106・・・ディスプレイ
Claims (12)
- 異なる特性を有する複数のセンサから移動体の移動に関する測定値を取得するセンサ情報取得部と、
前記複数のセンサが測定した測定値のそれぞれを、特性の異なる他のセンサによる測定値を用いて補正する補正部と、
補正後の前記複数のセンサによる測定値に基づく位置情報を用いて前記移動体の位置情報を算出する統合化処理部と、
を備え、
前記センサ情報取得部は、ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサが測定したドップラ速度と、慣性センサが測定した加速度とを取得し、
前記補正部は、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度と前記ドップラ速度との差分に基づいて補正量を算出し、前記加速度に基づく速度の値に算出した補正量を加算し、前記補正量を加算した速度の値を用いて、前記ドップラ速度の測定値を補間し、
所定の期間における前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサによる測定値の変化および前記慣性センサの測定値の変化に基づいて、前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサによる測定値の精度の劣化を判定し、精度が劣化したと判定した測定値を、前記慣性センサの測定値に基づく速度に対して、前記精度が正常となったときに、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度と前記ドップラ速度との差分に基づいて算出された補正量を加算した値に置き換えることによって補正するか、又は、前記精度が劣化したと判定した測定値と前記補正量を加算した値の重み付き平均を、前記精度が劣化したと判定した測定値よりも前記補正量を加算した値に大きな重みを付して算出し、その算出した値を、前記精度が劣化したと判定した測定値と置き換えることによって補正し、
前記統合化処理部は、補正後の前記測定値に基づいて前記移動体の位置情報を算出する、
位置測定装置。 - 前記センサ情報取得部は、前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサが測定したドップラ角度と、前記慣性センサが測定した角速度とを取得し、
前記補正部は、前記慣性センサによって測定された角速度に基づく角度と前記ドップラ角度との差分に基づいて補正量を算出し、前記角速度に基づく角度の値にその補正量を加算する、
請求項1に記載の位置測定装置。 - 前記センサ情報取得部は、第一センサと、前記第一センサよりも精度が高い第二センサとから測定値を取得し、
前記補正部は、前記第二センサの測定値を用いて前記第一センサの測定値を補正するにあたり、過去の所定期間における前記第一センサの測定値と前記第二センサの測定値とに基づいて、前記補正における補正量を算出し、算出した補正量で前記所定期間において第一センサが測定した全ての測定値を補正する、
請求項1または請求項2に記載の位置測定装置。 - 前記統合化処理部は、補正後の複数のセンサによる測定値に基づく位置情報に対して、
統計的予測技術、重み付き平均、平均のうち少なくとも一つを適用することによって位置情報を算出する、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の位置測定装置。 - 前記補正部は、前記補正において前記複数のセンサのうち測定頻度の高いセンサによる密度の高い測定値を用いて測定頻度の低いセンサによる密度の低い測定値を補間する、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の位置測定装置。 - 前記補正部は、前記補正量を加算した値に対して統計的予測技術を適用する
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の位置測定装置。 - 前記統合化処理部は、算出した前記移動体の位置情報に対してさらに統計的予測技術を適用する、
請求項6に記載の位置測定装置。 - 前記センサ情報取得部は、前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサが測定した第一測定値と、前記慣性センサが測定した第二測定値とを取得し、
前記補正部は、所定の時間における前記第二測定値の変化と比較して前記第一測定値の変化が所定の閾値よりも大きい場合にその変化に係る前記第一測定値を修正し、
前記統合化処理部は、前記補正部が修正した前記第一測定値および前記第二測定値の両方に基づいて、前記移動体の位置情報を算出する、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の位置測定装置。 - 前記補正部は、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度に前記補正量を加算した値に基づいて算出した所定の第1時間ごとの前記移動体の位置情報と、前記第1時間より長い所定の第2時間ごとにGPSによって測位された前記移動体の位置情報とを回帰分析して得られた位置情報に基づいて、前記GPSによって測位された前記移動体の位置情報を補間する、
請求項1から請求項8の何れか1項に記載の位置測定装置。 - 前記センサ情報取得部は、空間内の各位置の座標情報が既知である空間において、当該空間における前記移動体の座標情報をさらに取得し、
前記補正部は、前記センサ情報取得部が座標情報を取得した位置に対して前記統合化処理部が算出した前記移動体の位置情報と前記センサ情報取得部が取得した座標情報との差に基づいて、前記統合化処理部が算出した前記移動体の位置情報を修正するとともに、過去の所定期間に前記統合化処理部が前記移動体について算出した位置情報を修正する、
請求項1から請求項9の何れか1項に記載の位置測定装置。 - 異なる特性を有する複数のセンサから移動体の移動に関する測定値を取得するステップと、
前記複数のセンサが測定した測定値のそれぞれを、特性の異なる他のセンサによる測定値を用いて補正するステップと、
補正後の前記複数のセンサによる測定値に基づく位置情報を用いて前記移動体の位置情報を算出するステップと、
を備え、
前記取得するステップでは、ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサが測定したドップラ速度と、慣性センサが測定した加速度とを取得し、
前記補正するステップでは、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度と前記ドップラ速度との差分に基づいて補正量を算出し、前記加速度に基づく速度の値に算出した補正量を加算し、前記補正量を加算した速度の値を用いて、前記ドップラ速度の測定値を補間し、
所定の期間における前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサによる測定値の変化および前記慣性センサの測定値の変化に基づいて、前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサによる測定値の精度の劣化を判定し、精度が劣化したと判定した測定値を、前記慣性センサの測定値に基づく速度に対して、前記精度が正常となったときに、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度と前記ドップラ速度との差分に基づいて算出された補正量を加算した値に置き換えることによって補正するか、又は、前記精度が劣化したと判定した測定値と前記補正量を加算した値の重み付き平均を、前記精度が劣化したと判定した測定値よりも前記補正量を加算した値に大きな重みを付して算出し、その算出した値を、前記精度が劣化したと判定した測定値と置き換えることによって補正し、
前記移動体の位置情報を算出するステップでは、補正後の前記測定値に基づいて前記移動体の位置情報を算出する、
位置測定方法。 - 位置測定装置のコンピュータを、
異なる特性を有する複数のセンサから移動体の移動に関する測定値を取得する手段、
前記複数のセンサが測定した測定値のそれぞれを、特性の異なる他のセンサによる測定値を用いて補正する手段、
補正後の前記複数のセンサによる測定値に基づく位置情報を用いて前記移動体の位置情報を算出する手段、
として機能させ、
前記取得する手段は、ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサが測定したドップラ速度と、慣性センサが測定した加速度とを取得し、
前記補正する手段は、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度と前記ドップラ速度との差分に基づいて補正量を算出し、前記加速度に基づく速度の値に算出した補正量を加算し、前記補正量を加算した速度の値を用いて、前記ドップラ速度の測定値を補間し、
所定の期間における前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサによる測定値の変化および前記慣性センサの測定値の変化に基づいて、前記ドップラ効果を利用して前記移動体の移動に関する情報を測定するセンサによる測定値の精度の劣化を判定し、精度が劣化したと判定した測定値を、前記慣性センサの測定値に基づく速度に対して、前記精度が正常となったときに、前記慣性センサによって測定された加速度に基づく速度と前記ドップラ速度との差分に基づいて算出された補正量を加算した値に置き換えることによって補正するか、又は、前記精度が劣化したと判定した測定値と前記補正量を加算した値の重み付き平均を、前記精度が劣化したと判定した測定値よりも前記補正量を加算した値に大きな重みを付して算出し、その算出した値を、前記精度が劣化したと判定した測定値と置き換えることによって補正し、
前記移動体の位置情報を算出する手段は、補正後の前記測定値に基づいて前記移動体の位置情報を算出する、
プログラム。
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