JP6764486B2 - 水処理プラント - Google Patents

水処理プラント Download PDF

Info

Publication number
JP6764486B2
JP6764486B2 JP2018562682A JP2018562682A JP6764486B2 JP 6764486 B2 JP6764486 B2 JP 6764486B2 JP 2018562682 A JP2018562682 A JP 2018562682A JP 2018562682 A JP2018562682 A JP 2018562682A JP 6764486 B2 JP6764486 B2 JP 6764486B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water treatment
unit
calculation
control
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018562682A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020021687A1 (ja
Inventor
夏美 八田
夏美 八田
卓嗣 川田
卓嗣 川田
剛 若松
剛 若松
健太 霜田
健太 霜田
安永 望
望 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2020021687A1 publication Critical patent/JPWO2020021687A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6764486B2 publication Critical patent/JP6764486B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F9/00Multistage treatment of water, waste water or sewage
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/008Control or steering systems not provided for elsewhere in subclass C02F
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F3/00Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F3/006Regulation methods for biological treatment
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/08Learning methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2209/00Controlling or monitoring parameters in water treatment
    • C02F2209/001Upstream control, i.e. monitoring for predictive control
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2209/00Controlling or monitoring parameters in water treatment
    • C02F2209/005Processes using a programmable logic controller [PLC]
    • C02F2209/006Processes using a programmable logic controller [PLC] comprising a software program or a logic diagram
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2209/00Controlling or monitoring parameters in water treatment
    • C02F2209/005Processes using a programmable logic controller [PLC]
    • C02F2209/008Processes using a programmable logic controller [PLC] comprising telecommunication features, e.g. modems or antennas

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)

Description

本発明は、上水または下水などの水処理を行う水処理プラントに関する。
水処理プラントでは、環境変化に応じて制御目標値または制御操作量を変更しつつ、水処理制御が行われている。例えば、季節の温度差、流入水の流量、流入水の水質などの変化に伴い制御目標値または制御操作量が変更されることで、水処理プラントにおいて環境変化に応じた水処理制御が行われている。
制御目標値または制御操作量の変更は、オペレータが過去の経験などに基づいて行っており、専門性が要求される。特許文献1では、環境変化に応じた制御目標値の変更に対してオペレータの経験を反映できるように、下水処理装置の制御にAI(Artificial Intelligent)を用いる技術が提案されている。かかる技術では、下水処理装置内の状態を検出するセンサから出力される検出データがAI装置に入力され、かかるAI装置の出力に基づいて下水処理装置が制御される。
特開2004−25160号公報
上述したような従来の技術では、AIを用いた水処理制御を行うことができる。しかしながら、水処理装置、制御装置、中央監視装置などの複数の装置から水処理プラントが構成されているにもかかわらず、上述したような従来のAIを用いた水処理制御技術では、AIの設置位置が考慮されていないため、改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の装置を備える水処理プラントで効果的に水処理制御を行うことができる水処理プラントを得ることを目的とする。
本発明に係る水処理プラントは、第1水処理装置および第2水処理装置に水処理を実行させる水処理プラントにおいて、中央監視装置と、第1制御装置と、第1センサと、第2制御装置と、第1演算部とを備える。中央監視装置は、第1水処理装置および第2制御装置を監視する。第1制御装置は、第1水処理装置に対する第1制御を行う。第1センサは、第1水処理装置の水処理環境を検出して時系列の検出データを生成する。第2制御装置は、第2水処理装置に対する第2制御を行う。第1演算部は、中央監視装置の外部に配置してあり、第1機械学習によって生成される第1計算モデルおよび第1センサが生成した時系列の検出データを用いて第1制御に関わる第1演算を行い、第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報を取得する。第1演算部は、中央監視装置よりも第1水処理装置の近くに配置してある。第1制御装置は、中央監視装置の外部に配置してあり中央監視装置よりも第1水処理装置の近くに配置してある第1演算部が取得した第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報を用いて第1制御を行い、第1水処理装置に水処理を実行させる。
本発明によれば、複数の装置を備える水処理プラントで効果的に水処理制御を行うことができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる水処理プラントの概略を示す図 実施の形態1にかかる水処理装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる制御装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる学習データ記憶部に記憶されるデータテーブルの一例を示す図 実施の形態1にかかるモデル記憶部に記憶される情報の一例を示す図 実施の形態1にかかる制御装置の制御部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる制御装置の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる制御装置の学習データ記憶処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる制御装置の水処理制御の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる制御装置の学習モデル処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる制御装置のハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態2にかかる水処理プラントの構成例を示す図 実施の形態3にかかる水処理プラントの構成例を示す図 実施の形態4にかかる水処理プラントの概略を示す図 実施の形態4にかかる水処理装置の構成例を示す図 実施の形態5にかかる水処理プラントの概略を示す図 実施の形態5にかかるクラウドサーバの構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる水処理プラントを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる水処理プラントの概略を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる水処理プラント100は、複数の水処理装置1〜1と、複数の水処理装置1〜1の状態を各々検出する複数のセンサ2〜2と、複数の水処理装置1〜1を各々制御する制御装置3〜3と、複数の水処理装置1〜1を監視する中央監視装置4とを備える。なお、nは、2以上の整数である。
制御装置3〜3と中央監視装置4とは、互いに通信ネットワーク5を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク5は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、または専用線である。
複数の水処理装置1〜1は、例えば、上水または下水などの水処理を行う装置である。センサ2は、水処理装置1の水処理環境を検出し、検出結果を含む検出データを制御装置3に出力する。制御装置3は、センサ2から出力される検出データに基づいて、水処理装置1を制御する。同様に、センサ2は、水処理装置1の水処理環境を検出し、検出結果を含む検出データを制御装置3に出力する。制御装置3は、センサ2から出力される検出データに基づいて、水処理装置1を制御する。水処理装置1〜1の水処理環境は、水処理装置1〜1の内部にある水処理環境および水処理装置1〜1の外部にある水処理環境の少なくとも一方を含む。
中央監視装置4は、制御装置3〜3経由で複数のセンサ2〜2から出力される検出データを取得し、かかる検出データに基づいて、複数の水処理装置1〜1の状態を監視する。中央監視装置4は、水処理プラント100のオペレータからの操作に基づいて、水処理装置1〜1を制御装置3〜3に各々制御させることができる。
以下、複数の水処理装置1〜1の各々を区別せずに示す場合、水処理装置1と記載する。また、複数のセンサ2〜2の各々を区別せずに示す場合、センサ2と記載する。また、複数の制御装置3〜3の各々を区別せずに示す場合、制御装置3と記載する。
制御装置3は、機械学習によって生成される計算モデルを用いて水処理装置1の制御に関わる演算を行う演算部38と、演算部38の演算結果に基づいて、水処理装置1を制御する制御部39とを備える。演算部38によって用いられる計算モデルは、例えば、センサ2から出力される検出データを入力し、水処理装置1の制御に関わる情報を出力する計算モデルである。制御装置3は、例えば、人工知能などと呼ばれるAIであり、入力された検出データに基づく機械学習を介し、水処理装置1の制御に関わる情報を出力する。
演算部38は、例えば、センサ2から出力される検出データを入力し、センサ2で検出される水処理装置1の水処理環境の予測値の情報を出力する計算モデルを用いた演算によって、水処理装置1の水処理環境の予測値の情報を得ることができる。演算部38は、水処理装置1の水処理環境の予測値に基づいて、水処理装置1における水処理の状態が予め設定された水処理条件を満たすように、水処理装置1を制御する制御目標値を演算する。
制御部39は、演算部38によって得られる制御目標値の情報に基づいて、水処理装置1を制御することができる。制御目標値は、例えば、水処理装置1の水処理状態を制御するポンプまたはブロワなどの制御対象機器の制御量の目標値である。なお、制御部39は、演算部38によって演算された水処理装置1の水処理環境の予測値から、水処理装置1における水処理の状態が予め設定された水処理条件を満たすように、水処理装置1を制御する構成であってもよい。
また、演算部38は、例えば、センサ2から出力される検出データを入力し、制御対象機器の制御目標値の情報を出力する計算モデルを用いた演算によって、水処理装置1の制御目標値の情報を得ることもできる。制御部39は、演算部38によって得られる制御目標値の情報に基づいて、水処理装置1を制御することができる。
このように、水処理プラント100では、水処理装置1毎に、機械学習によって生成される計算モデルを用いて水処理装置1の制御に関わる演算を行う制御装置3を有しており、AIを水処理装置1の近くに配置することができる。そのため、例えば、データの伝送遅延などを抑制することができ、センサ2から出力される検出データに基づく水処理装置1の制御処理の高速化を図ることができる。したがって、複数の水処理装置を備える水処理プラントで効果的に水処理制御を行うことができる。
以下、実施の形態1にかかる水処理プラント100について詳細に説明する。図2は、実施の形態1にかかる水処理装置の構成例を示す図である。なお、図2では、図1に示す複数の制御装置3のうち一つのみ図示している。また、以下においては、水処理装置1が行う水処理の一例として、下水処理について説明する。なお、水処理プラント100は、複数の水処理装置1が互いに同じ種類の水処理を行う構成であってもよく、また、複数の水処理装置1の一部または全部が互いに同じ種類の水処理を行う構成であってもよい。
図2に示す水処理装置1は、被処理水として下水を処理する下水処理装置である。かかる水処理装置1は、下水道などからの流入水である下水を貯留し、下水中の比較的沈みやすい固形物などを沈殿させる最初沈殿槽11と、最初沈殿槽11の上澄み水を好気処理する処理槽12と、処理槽12から流入する活性汚泥混合液を上澄み水と活性汚泥とに分離する最終沈殿槽13とを備える。最終沈殿槽13の上澄み水は処理水として最終沈殿槽13から放出される。
処理槽12において、最初沈殿槽11から流入する上澄み水は、有機物を含んでおり、例えば、りん蓄積菌、硝化菌、および脱窒菌といった好気性微生物の消化によって上澄み水に含まれる有機物が処理される。
水処理装置1は、さらに、処理槽12に空気を送り込んで活性汚泥混合液中に空気を溶解させるブロワ14と、最終沈殿槽13と処理槽12とを接続する配管に設けられ、最終沈殿槽13から処理槽12に活性汚泥を返送するポンプ15とを備える。ブロワ14およびポンプ15の各々は、上述した制御対象機器の一例であり、以下、ブロワ14とポンプ15とを互いに区別せずに示す場合、制御対象機器と記載する場合がある。
水処理プラント100には、水処理装置1の水処理環境を各々検出する複数のセンサ20〜20を含むセンサ2が設けられる。各センサ20〜20は、例えば、水処理装置1内の状態または環境を示す特性を検出する。具体的には、センサ20〜20は、最初沈殿槽11への流入水の特性である流入水特性を検出する。センサ20は、流入水の流入量を検出する。センサ20は、流入水のBOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)を検出する。センサ20は、流入水の温度を検出する。センサ20は、流入水のNHの濃度、流入水のNH の濃度、またはアンモニア性窒素濃度を検出する。
センサ20〜20m−3は、処理槽12の状態を示す処理槽内特性を検出する。センサ20は、処理槽12における溶存酸素量を検出する。センサ20は、処理槽12における活性微生物濃度を検出する。センサ20は、処理槽12におけるBODを検出する。センサ20〜20m−3は、例えば、アンモニア性窒素濃度、硝酸性窒素濃度、全窒素濃度、リン酸性リン濃度、および全リン濃度を各々検出する複数のセンサを含む。
センサ20m−2〜20は、最終沈殿槽13から放出される処理水の特性である処理水特性を検出する。センサ20m−2は、処理水の流出量を検出する。センサ20m−1は、処理水のBODを検出する。センサ20は、処理水の全窒素濃度を検出する。
なお、センサ2は、センサ20〜20のうち一部を含まない構成であってもよい。また、上述したセンサ20〜20は、水処理装置1内の状態を示す特性値を検出するが、センサ2は、撮像データを検出データとして出力する撮像装置を含んでいてもよい。
図3は、実施の形態1にかかる制御装置の構成例を示す図である。図3に示すように、実施の形態1にかかる制御装置3は、データ取得部30と、データ選択部31と、学習データ記憶部32と、学習処理部33と、モデル記憶部34と、更新判定部35と、シミュレータ部36と、状態判定部37と、演算部38と、制御部39と、通信部40とを備える。学習処理部33、モデル記憶部34、および演算部38は、AIの一例である。
データ取得部30は、センサ2から検出データを取得する。センサ2は、上述したように複数のセンサ20〜20を含んでおり、データ取得部30は、これら複数のセンサ20〜20から出力される検出データを周期的に取得する。
データ選択部31は、データ取得部30によって取得された検出データのうち予め設定された条件であるデータ選択条件を満たす検出データを選択し、選択した検出データを学習データ記憶部32に記憶する。
データ選択条件は、例えば、計算モデルの生成および更新に適した検出データを選択するという条件である。計算モデルの生成および更新に適した検出データは、例えば、水処理プラント100を含む地域の環境が設定された環境条件を満たす状態でセンサ2から出力される検出データである。環境条件は、例えば、水処理プラント100を含む地域において、天候が豪雨でないこと、河川が氾濫していないこと、および断水が生じていないことなどである。また、環境条件は、台風がきていないこと、および梅雨の時期でないことを含んでいてもよい。
水処理プラント100を含む地域の環境を示す環境情報は、例えば、中央監視装置4から通信ネットワーク5および通信部40を介してデータ選択部31へ通知される。データ選択部31は、中央監視装置4から通知される環境情報に基づいて、データ取得部30によって取得された検出データのうち予め設定された条件であるデータ選択条件を満たす検出データを選択する。
また、データ選択条件は、センサ2から出力される検出データが設定範囲内であることであってもよい。この場合、設定範囲は、計算モデルの生成および更新に適した範囲であり、例えば、水処理プラント100の平常運転時では現われない数値を示す検出データを除外するように設定される。データ選択部31は、設定範囲内の検出データを選択し、設定範囲外の検出データを選択しない。これにより、予め設定された範囲内の検出データのみを学習データ記憶部32に記憶することができる。
なお、データ選択条件は、中央監視装置4から設定することができる。水処理プラント100のオペレータは、中央監視装置4を操作することで、データ選択条件の情報を中央監視装置4から制御装置3へ送信することができる。データ選択部31は、中央監視装置4から送信されるデータ選択条件の情報を通信部40から取得し、取得したデータ選択条件の情報に基づいて、検出データを検出する。
また、データ選択部31は、予め設定された時間範囲を1つの単位として検出データを選択することができる。例えば、データ選択部31は、時間単位または日単位で検出データが選択条件を満たすか否かを判定することができる。この場合、データ選択部31は、例えば、学習データ記憶部32に検出データを一旦記憶した後、選択条件を満たさない検出データを含む時間単位または日単位の検出データを学習データ記憶部32から削除することができる。
また、データ選択部31は、選択条件を満たす検出データと共に、選択条件を満たす検出データに基づいて制御部39によって制御される制御対象機器の制御目標値の情報を、選択条件を満たす検出データと関連付けて学習データ記憶部32に記憶することができる。
学習データ記憶部32は、データ選択部31によって選択された検出データと、選択条件を満たす検出データに基づいて制御部39によって制御される制御対象機器の制御目標値の情報とを関連付けて学習データとして記憶する。
図4は、実施の形態1にかかる学習データ記憶部に記憶されるデータテーブルの一例を示す図である。図4に示すデータテーブルは、時間帯単位または日単位の検出データを含むデータテーブルである。なお、学習データ記憶部32に記憶されるデータテーブルは、時間帯毎または日毎の検出データを含むデータテーブルに限定されない。例えば、学習データ記憶部32に記憶されるデータテーブルは、月単位の検出データまたは年単位の検出データを含むデータテーブルであってもよい。
図4に示すデータテーブルには、時刻毎の検出データ、および制御目標値が含まれる。図4において、検出データD1(t0),D1(t1),・・・,D1(tp)は、センサ20の検出データであり、センサ20によって検出された流入水の流量の実測値Da1を含む。検出データD2(t0),D2(t1),・・・,D2(tp)は、センサ20の検出データであり、センサ20によって検出された流入水のBODの実測値Da2を含む。検出データD3(t0),D3(t1),・・・,D3(tp)は、センサ20の検出データであり、センサ20によって検出された流入水の温度の実測値Da3を含む。
検出データD4(t0),D4(t1),・・・,D4(tp)は、センサ20の検出データであり、センサ20によって検出された流入水のNHの実測値Da4を含む。検出データDm(t0),Dm(t1),・・・,Dm(tp)は、センサ20の検出データであり、センサ20によって検出された処理水の全窒素濃度の実測値Damを含む。pは、例えば、3以上の整数である。
検出データD1(t0),D2(t0),D3(t0),D4(t0),・・・,Dm(t0)は、時刻t0にセンサ2から出力されるD(t0)を構成するデータである。検出データD1(t1),D2(t1),D3(t1),D4(t1),・・・,Dm(t1)は、時刻t1にセンサ2から出力されるD(t1)を構成するデータである。
検出データD1(tp),D2(tp),D3(tp),D4(tp),・・・,Dm(tp)は、時刻tpにセンサ2から出力されるD(tp)を構成するデータである。以下、センサ2から出力される検出データD(t0),D(t1),・・・,D(tp)を各々区別せずに示す場合、検出データDと記載する場合がある。また、検出データD1〜Dmに各々含まれる実測値Da1〜Damを各々区別せずに示す場合、実測値Daと記載する場合がある。
また、図4に示すデータテーブルには、各時刻において演算部38から制御部39に出力された各制御対象機器の制御目標値の情報が含まれる。図4において、制御目標値RV1(t0),RV1(t1),・・・,RV1(tp)は、ブロワ14の制御目標値である。また、制御目標値RV2(t0),RV2(t1),・・・,RV2(tp)は、ポンプ15の制御目標値である。
以下、制御目標値RV1(t0),RV1(t1),・・・,RV1(tp)の各々を区別せずに示す場合、制御目標値RV1と記載し、制御目標値RV2(t0),RV2(t1),・・・,RV2(tp)の各々を区別せずに示す場合、制御目標値RV2と記載する場合がある。また、制御目標値RV1,RV2を各々区別せずに示す場合、制御目標値RVと記載する場合がある。
図3に戻って、制御装置3の説明を続ける。学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された情報に基づいて、演算部38で用いられる計算モデルの生成および更新を行う。かかる計算モデルは、ニューラルネットワークであるが、線形回帰、ロジスティック回帰といった学習アルゴリズムで生成される計算モデルであってもよい。
学習処理部33は、複数種類の計算モデルの学習処理を実行することができる。計算モデルの学習処理によって、計算モデルの生成および更新が行われる。例えば、学習処理部33は、複数の第1計算モデルM1〜M1および第2計算モデルM2の生成および更新を実行することができる。
複数の第1計算モデルM1〜M1は、センサ2から出力される検出データを入力とし、水処理装置1内の状態の予測値の情報を出力とする計算モデルである。第2計算モデルM2は、センサ2から出力される検出データを入力とし、複数の制御対象機器の制御目標値RV1,RV2の情報を出力とする計算モデルである。
なお、以下、第1計算モデルM1〜M1の各々を区別せずに示す場合、第1計算モデルM1と記載する場合がある。また、第1計算モデルM1および第2計算モデルM2の各々を区別せずに示す場合、計算モデルMと記載する場合がある。なお、計算モデルMの更新は計算モデルMの再生成であり、以下、計算モデルMの生成と更新を各々区別せずに計算モデルMの生成と記載する場合がある。
学習処理部33は、センサ2から出力される時系列の検出データを用いて第1計算モデルM1を生成することができる。例えば、学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された時系列の検出データD1(t0),D1(t1),・・・,D1(tp)を用いて、第1計算モデルM1を生成することができる。第1計算モデルM1は、センサ20から出力される時系列の検出データを入力し、将来における流入水の流入量の予測値F1のデータを出力する計算モデルである。なお、将来は、現時点から時間Ta後を示す。時間Taは、任意に設定することができる。
また、学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された時系列の検出データD2(t0),D2(t1),・・・,D2(tp)を用いて、第1計算モデルM1を生成することができる。第1計算モデルM1は、センサ20から出力される時系列の検出データを入力し、時間Ta後における流入水のBODの予測値F2のデータを出力する計算モデルである。
また、学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された時系列の検出データD3(t0),D3(t1),・・・,D3(tp)を用いて、第1計算モデルM1を生成することができる。第1計算モデルM1は、センサ20から出力される時系列の検出データを入力し、時間Ta後における流入水の温度の予測値F3のデータを出力する計算モデルである。
また、学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された時系列の検出データD4(t0),D4(t1),・・・,D4(tp)を用いて、第1計算モデルM1を生成することができる。第1計算モデルM1は、センサ20から出力される時系列の検出データを入力し、時間Ta後における流入水の温度の予測値F4のデータを出力する計算モデルである。
同様に、学習処理部33は、センサ20〜20から出力され且つ学習データ記憶部32に記憶された時系列の検出データを各々用いて、時間Ta後の予測値F5〜Fmを各々出力する第1計算モデルM1〜M1を生成することができる。なお、第1計算モデルM1は、例えば、畳み込みニューラルネットワーク、またはリカレントニューラルネットワークである。以下、予測値F1〜Fmを各々区別せずに示す場合、予測値Fと記載する場合がある。
上述した例では、学習処理部33は、予測する特性の過去の実測値Daのみを用いて第1計算モデルM1を生成したが、予測する特性の過去の実測値Da以外の特性の実測値Daおよび制御目標地VRを用いて第1計算モデルM1を生成することもできる。例えば、学習処理部33は、時系列の検出データD1(t0)〜D1(tp),D2(t0)〜D2(tp),D3(t0)〜D3(tp),D4(t0)〜D4(tp)、制御部39で用いられた時系列の制御目標値VR1,VR2を用いて、第1計算モデルM1〜M1を生成することができる。かかる第1計算モデルM1は、例えば、センサ20〜20から出力される時系列の検出データと時系列の制御目標値VR1,VR2を入力し、時間Ta後における予測値F5〜Fmのデータを出力する計算モデルである。
なお、第1計算モデルM1は、時系列の検出データDに基づいて、予測値F1〜Fmを出力することができる構成であればよく、上述した例に限定されない。例えば、各第1計算モデルM1〜M1は、時系列の検出データD1〜Dmと時系列の制御目標値VR1,VR2とを入力し、予測値F1〜Fmのデータを出力する計算モデルであってもよい。
また、学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された検出データDおよび制御目標値RV1,RV2を学習データとして用いて、第2計算モデルM2を生成することができる。かかる第2計算モデルM2は、例えば、センサ20〜20から出力される検出データを入力とし、複数の制御対象機器の制御目標値RV1,RV2を出力とする計算モデルである。
学習処理部33は、生成した計算モデルMをモデル記憶部34に記憶する。図5は、実施の形態1にかかるモデル記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図5に示す例では、モデル記憶部34には、複数の第1計算モデルM1,M1,M1,M1,M1〜M1m−3,M1m−2,M1m−1,M1と第2計算モデルM2とが記憶されている。
図3に戻って、制御装置3の説明を続ける。更新判定部35は、演算部38による計算モデルMを用いた演算の結果に基づいて、演算部38で用いる計算モデルMの更新が必要か否かを判定する。例えば、更新判定部35は、第1計算モデルM1によって予測された水処理装置1の状態とセンサ2によって検出された水処理装置1の状態との差に基づいて、第1計算モデルM1の更新が必要か否かを判定することができる。
例えば、更新判定部35は、流入水の流量の将来予測を行う第1計算モデルM1を用いて演算部38によって演算された流入水の流量の予測値F1と、センサ2によって時間Ta後に検出された流入水の流量の実測値Da1との差を演算する。更新判定部35は、予測値F1と実測値Da1の差が閾値Vth1以上であるか否かを判定し、予測値F1と実測値Da1の差が閾値Vth1以上である場合に、第1計算モデルM1の更新が必要であると判定する。更新判定部35は、予測値F1と実測値Da1の差が閾値Vth1未満である場合に、第1計算モデルM1の更新が不要であると判定する。
また、更新判定部35は、予測値F1と実測値Da1の差が閾値Vth1以上であるか否かを判定することに代えて、予測値F1と実測値Da1の差の移動平均が閾値Vth2以上であるか否かを判定することができる。この場合、更新判定部35は、予測値F1と実測値Da1の差の移動平均が閾値Vth2以上である場合に、第1計算モデルM1の更新が必要であると判定する。更新判定部35は、予測値F1と実測値Da1の差の移動平均が閾値Vth2未満である場合に、第1計算モデルM1の更新が不要であると判定する。
同様に、更新判定部35は、第1計算モデルM1の場合と同様の処理によって、各第1計算モデルM1〜M1の更新が必要か否かを判定することができる。なお、更新判定部35は、例えば、複数の第1計算モデルM1における予測値Fと実測値Daとの差の合計値が閾値以上である場合に、かかる複数の第1計算モデルM1の更新が必要であると判定することができる。
また、更新判定部35は、複数の第1計算モデルM1における予測値Fと実測値Daとの差の合計値の移動平均が閾値以上である場合に、かかる複数の第1計算モデルM1の更新が必要であると判定することができる。例えば、更新判定部35は、各第1計算モデルM1〜M1における予測値Fと実測値Daとの差の合計値の移動平均が閾値以上である場合に、複数の第1計算モデルM1〜M1の更新が必要であると判定することができる。
また、更新判定部35は、シミュレータ部36によって演算される結果に基づいて、第1計算モデルM1による予測精度を判定し、かかる判定結果に基づいて、第1計算モデルM1の更新が必要であると判定することもできる。
シミュレータ部36は、例えば、活性汚泥モデルを用いた演算を行って水処理における物理的、生物的、および科学的な挙動を模擬する活性汚泥モデルシミュレータである。かかる活性汚泥モデルは、生物反応プロセスと物質収支の水質変化などを数学的に記述したモデルであり、例えば、IWA(International Water Association)によって発表されている。シミュレータ部36は、例えば、活性汚泥モデルを用いた演算によって、センサ2から出力される検出データDから処理槽内特性および処理水特性を予測することができる。
更新判定部35は、シミュレータ部36によって演算される処理槽内特性の予測値と、演算部38によって演算される第1計算モデルM1〜M1m−3による予測値F4〜Fm−3とを比較することで、各第1計算モデルM1〜M1m−3の更新が必要であると判定することができる。例えば、更新判定部35は、シミュレータ部36によって演算される溶存酸素量の予測値と、第1計算モデルM1を用いて演算部38によって演算された溶存酸素量の予測値F5との差ΔF5を演算する。更新判定部35は、演算した差ΔF5が閾値Vth3以上である場合または演算した差ΔF5の移動平均値が閾値Vth3以上である場合に、第1計算モデルM1の更新が必要であると判定することができる。
同様に、更新判定部35は、シミュレータ部36によって演算される処理水特性の予測値と、演算部38によって演算された第1計算モデルM1m−2,M1m−1,M1による予測値Fm−2,Fm−1,Fmとを比較することで、各第1計算モデルM1m−2,M1m−1,M1の更新が必要であると判定することができる。
また、更新判定部35は、第2計算モデルM2を用いた演算部38による演算によって得られる制御目標値RV1,RV2に基づいて、第2計算モデルM2の更新が必要であると判定することができる。例えば、更新判定部35は、第2計算モデルM2を用いて演算部38によって演算される制御目標値RV1,RV2が予め設定された範囲Rthであるか否かを判定する。更新判定部35は、演算部38によって演算される制御目標値RV1,RV2が予め設定された範囲Rthではないと判定した場合に、第2計算モデルM2の更新が必要であると判定する。
また、更新判定部35は、活性汚泥モデルを用いて、センサ2から出力される検出データDから制御目標値RVを演算することができる。更新判定部35は、活性汚泥モデルにより得られる制御目標値RVと、第2計算モデルM2を用いた演算部38による演算によって得られる制御目標値RVとの差ΔRVを演算する。更新判定部35は、差ΔRVが閾値RVth以上である場合、または差ΔRVの移動平均値が閾値RVth以上である場合に、第2計算モデルM2の更新が必要であると判定する。
なお、上述した例では、更新判定部35は、演算部38による計算モデルMを用いた演算の結果に基づいて、演算部38で用いる計算モデルMの更新が必要か否かを判定するが、計算モデルMの更新の要否判定は、上述した例に限定されない。例えば、更新判定部35は、予め設定された周期毎に演算部38で用いる計算モデルMの更新が必要であると判定することもできる。
状態判定部37は、更新判定部35によって計算モデルMの更新が必要であると判定された場合、学習処理部33による学習処理に用いられる演算資源の負荷状態に基づいて、学習処理部33による学習処理の可否を判定する。制御装置3内において学習処理部33による学習処理に用いられる演算資源がCPU(Central Processing Unit)の場合、演算資源の負荷状態は、CPUの負荷状態であり、例えば、CPUの使用率である。
状態判定部37は、演算資源がCPUである場合、例えば、CPUの使用率が閾値Rth1未満である場合に、学習処理部33による学習処理が可能であると判定する。また、状態判定部37は、例えば、CPUの使用率が閾値Rth1以上である場合に、学習処理部33による学習処理が不可であると判定する。
学習処理部33は、状態判定部37による判定結果に基づいて、学習処理を実行する、例えば、学習処理部33は、状態判定部37によって学習処理部33による学習処理が可能であると判定されている状態で、学習処理を行う。また、学習処理部33は、状態判定部37によって学習処理部33による学習処理が不可であると判定されている状態で、学習処理を行わない。
また、状態判定部37は、学習処理部33による学習処理の実行中に演算資源の負荷状態が予め設定された停止条件を満たすか否かを判定する。状態判定部37は、演算資源がCPUである場合、例えば、CPUの使用率が閾値Rth2以上である場合に、停止条件を満たすと判定する。なお、閾値Rth2は、例えば、閾値Rth1より小さい値である。
また、状態判定部37は、学習処理部33による学習処理の停止中に演算資源の負荷状態が予め設定された再開条件を満たすか否かを判定する。状態判定部37は、演算資源がCPUである場合、例えば、CPUの使用率が閾値Rth3未満である場合に、再開条件を満たすと判定する。なお、閾値Rth3は、例えば、閾値Rth2より小さい値である。
学習処理部33は、学習処理の実行中に状態判定部37によって演算資源の負荷状態が停止条件を満たすと判定された場合に、学習処理の実行を停止する。また、学習処理部33は、学習処理の停止中に状態判定部37によって演算資源の負荷状態が再開条件を満たすと判定された場合に、学習処理の実行を再開する。
なお、上述した例では、状態判定部37は、更新判定部35によって計算モデルMの更新が必要であると判定された場合に、学習処理部33による学習処理の可否を判定するが、学習処理の可否の判定は、上述した例に限定されない。例えば、状態判定部37は、更新判定部35によって計算モデルMの更新が必要であると判定されたか否かにかかわらず、学習処理部33による学習処理の可否を判定することもできる。この場合、制御装置3には、更新判定部35を設けなくてもよい。また、制御装置3に状態判定部37を設けない構成であってもよい。この場合、学習処理部33は、更新判定部35によって計算モデルMの更新が必要と判定された場合に学習処理を行う。
演算部38は、動作モードとして第1モードと第2モードとを有している。演算部38は、動作モードが第1モードに設定されている場合、第1計算モデルM1を用いた演算を行う。また、演算部38は、動作モードが第2モードに設定されている場合、第2計算モデルM2を用いた演算を行う。
水処理プラント100のオペレータは、中央監視装置4を操作することで、演算部38の動作モードの情報を中央監視装置4から制御装置3へ送信することができる。演算部38は、中央監視装置4から送信される動作モードの情報を通信部40から取得し、取得した動作モードの情報に基づいて、第1モードおよび第2モードの一方の動作モードで計算モデルMを用いた演算を行うことができる。
まず、第1モードについて説明する。演算部38は、動作モードが第1モードに設定されている場合、データ取得部30によって取得されたセンサ2の時系列の検出データDを取得する。演算部38は、取得した時系列の検出データDを入力とする複数の第1計算モデルM1〜M1を用いた演算を行い、第1計算モデルM1〜M1から出力される予測値F1〜Fmを取得する。
例えば、演算部38は、センサ20から出力される時系列の検出データD1を入力とする第1計算モデルM1を用いた演算を行い、第1計算モデルM1の出力である流入水の流量の予測値F1を取得する。また、演算部38は、センサ20から出力される時系列の検出データD2を入力とする第1計算モデルM1を用いた演算を行い、第1計算モデルM1の出力である流入水のBODの予測値F2を取得する。
同様に、演算部38は、センサ20から出力される時系列の検出データD3を入力とする第1計算モデルM1を用いた演算を行い、第1計算モデルM1の出力である流入水の温度の予測値F3を取得する。また、演算部38は、センサ20から出力される時系列の検出データD4を入力とする第1計算モデルM1を用いた演算を行い、第1計算モデルM1の出力である流入水のNHの予測値F4を取得する。
演算部38は、第1計算モデルM1〜M1を用いた演算によって得られる予測値F1〜Fmに基づいて、制御対象機器の制御目標値RV1,RV2を演算し、演算した制御目標値RV1,RV2を制御部39へ出力する。例えば、演算部38は、予測値F1〜Fmを入力し、制御目標値RV1,RV2を出力する計算モデルを用いて、予測値F1〜Fmから制御目標値RV1,RV2を演算することができる。かかる計算モデルは、例えば、学習データ記憶部32に記憶されたデータに基づいて学習処理部33によって生成および更新することができる。なお、演算部38は、第1計算モデルM1〜M1がリカレントニューラルネットワークである場合、データ取得部30によって新たに取得された検出データDを取得する毎に予測値F1〜Fmを得ることができる。
次に、第2モードについて説明する。演算部38は、動作モードが第2モードに設定されている場合、データ取得部30によって取得されたセンサ2の検出データDを取得する。演算部38は、取得した時系列の検出データDを第2計算モデルM2に入力して第2計算モデルM2を用いた演算を行い、第2計算モデルM2から出力される制御目標値RV1,RV2を取得する。演算部38は、第2計算モデルM2を用いた演算によって得られる制御目標値RV1,RV2を制御部39へ出力する。
上述したニューラルネットワークは、人工ニューラルネットワークである。人工ニューラルネットワークは、入力信号の重み付き和を取り、活性化関数と呼ばれる非線形関数を適用して出力とするパーセプトロンを階層的に配置した計算モデルである。パーセプトロンの出力outは、入力をX=(x1,x2,・・・,xn)、重みをW=(w1,w2,・・・,wn)、活性化関数をf(・)とし、かつ、*をベクトルの要素積として以下の式(1)により表すことができる。
out=f(X*W)・・・(1)
畳み込みニューラルネットワークにおいて、パーセプトロンは画像に対応する2次元信号を入力にとり、入力の重み付き和を計算して次の層に渡す。活性化関数には、シグモイド関数またはReLU(Rectified Linear Unit)関数が用いられる。
人工ニューラルネットワークには、上述のパーセプトロンが階層的に配置されており、各層が入力信号を処理していくことで、識別結果が計算される。なお、最終層は、例えば、人工ニューラルネットワークにおけるタスクの種別が回帰タスクであれば活性化関数の出力をそのままタスクの出力とし、タスクの種別が分類タスクであれば最終層についてソフトマックス関数を適用し、タスクの出力とする。
畳み込みニューラルネットワークの場合、2次元信号のマップとして人工ネットワークが構成される。2次元信号の各々がパーセプトロンに対応するとみなすことができ、前層の特徴マップに対し重み付き和を計算して活性化関数を適用した結果を出力する。
畳み込みニューラルネットワークにおいて、上述の処理は畳み込み演算と呼ばれ、このほかにプーリング処理を行うプーリング層が各層に挿入される場合がある。このプーリング層は、特徴マップに対して平均値演算または最大値演算を行うことによりダウンサンプリングを行う。
このような人工ニューラルネットワークの学習は、誤差逆伝播により行われるものであり、例えば、公知の確率的勾配降下法が用いられる。誤差逆伝播とは、人工ニューラルネットワークの出力誤差を最終層から順に前の層に向かって伝播させ、重みを更新させていく枠組みのことである。
次に、図1および図3に示す制御部39について説明する。制御部39は、ブロワ14およびポンプ15などを制御することで、水処理装置1を制御することができる。例えば、制御部39は、ブロワ14を制御して活性汚泥混合液中に送り込む空気の量を調整することで、活性汚泥混合液中の溶在酸素濃度を制御することができる。また、制御部39は、ポンプ15を制御することで、最終沈殿槽13から処理槽12に返送する活性汚泥の流量を調整する。
制御部39は、演算部38から出力される制御目標値RV1に基づいて、水処理装置1のブロワ14を制御する。また、制御部39は、演算部38から出力される制御目標値RV2に基づいて、水処理装置1のポンプ15を制御する。図6は、実施の形態1にかかる制御装置の制御部の構成例を示す図である。図6に示すように、制御部39は、ブロワ制御部51と、ポンプ制御部52とを備える。
ブロワ制御部51は、演算部38から出力される制御目標値RV1を取得する。また、ブロワ制御部51は、センサ20で検出される溶存酸素量を示す数値データをセンサ20から取得する。ブロワ制御部51は、ブロワ14の制御目標値RV1と取得した溶存酸素量とに基づいて、PI(Proportional Integral)制御またはPID(Proportional Integral Differential)制御によって制御信号を生成する。ブロワ制御部51は、生成した制御信号をブロワ14へ出力する。ブロワ14は、ブロワ制御部51から出力される制御信号に基づいて、処理槽12へ送り込む空気の量を調整する。
ポンプ制御部52は、演算部38から出力される制御目標値RV2を取得する。また、ポンプ制御部52は、活性汚泥の流量を検出するセンサから、最終沈殿槽13から処理槽12への活性汚泥の流量を示す数値データを取得する。ポンプ制御部52は、ポンプ15の制御目標値RV2と取得した活性汚泥の流量とに基づいて、PI制御またはPID制御によって制御信号を生成する。ポンプ制御部52は、生成した制御信号をポンプ15へ出力する。ポンプ15は、ポンプ制御部52から出力される制御信号に基づいて、最終沈殿槽13から処理槽12への活性汚泥の流量を調整する。
通信部40は、データ取得部30によって取得される検出データD、および演算部38によって演算される制御目標値RV,RV2などを中央監視装置4へ出力する。中央監視装置4は、通信部40から送信される検出データDおよび制御目標値RV,RV2などを不図示の表示部に表示する。これにより、水処理プラント100のオペレータは、水処理装置1の状態および制御装置3による水処理制御の状態を監視することができる。
つづいて、制御装置3の動作を、フローチャートを用いて説明する。図7は、実施の形態1にかかる制御装置の処理の一例を示すフローチャートであり、制御装置3によって繰り返し実行される。
図7に示すように、制御装置3のデータ取得部30は、センサ2から検出データDを取得する処理を実行する(ステップS10)。次に、制御装置3は、学習データ記憶処理を実行する(ステップS11)。かかるステップS11の処理は、図8に示すステップS20,S21の処理であり、後で詳述する。
次に、制御装置3は、水処理制御を実行する(ステップS12)。かかるステップS12の処理は、図9に示すステップS30〜S33の処理であり、後で詳述する。また、制御装置3は、学習モデル処理を実行する(ステップS13)。かかるステップS13の処理は、図10に示すステップS40〜S48の処理であり、後で詳述する。
制御装置3は、ステップS13の処理が終了した場合、図7に示す処理を終了する。なお、ステップS11,S12,S13の処理は、上述した順序に限定されない。また、制御装置3は、ステップS11,S12,S13の処理を並行して実行することもできる。また、制御装置3は、ステップS13の処理を、ステップS11,S12の処理よりも長い周期で行うこともできる。
図8は、実施の形態1にかかる制御装置の学習データ記憶処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、制御装置3のデータ選択部31は、検出データDが設定された選択条件を満たすか否かを判定する(ステップS20)。データ選択部31は、検出データDが選択条件を満たすと判定した場合(ステップS20:Yes)、選択条件を満たす検出データDを学習データ記憶部32に記憶する(ステップS21)。
データ選択部31は、ステップS21の処理が終了した場合、または検出データDが設定された選択条件を満たさないと判定した場合(ステップS20:No)、図8に示す処理を終了する。
図9は、実施の形態1にかかる制御装置の水処理制御の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、制御装置3の演算部38は、動作モードが第1モードに設定されているか否かを判定する(ステップS30)。演算部38は、動作モードが第1モードに設定されていると判定した場合(ステップS30:Yes)、第1モードの演算処理を行う(ステップS31)。第1モードの演算処理は、上述した複数の第1計算モデルM1を用いた演算に基づいて、制御目標値RV1,RV2を求める処理である。
演算部38は、動作モードが第1モードに設定されていないと判定した場合(ステップS30:No)、第2モードの演算処理を行う(ステップS32)。第2モードの演算処理は、上述した第2計算モデルM2を用いた演算に基づいて、制御目標値RV1,RV2を求める処理である。
制御部39は、演算部38による演算処理の結果に基づいて、水処理装置1を制御する(ステップS33)。ステップS33の処理において、制御部39は、演算部38によって得られる制御目標値RV1,RV2に基づいて、水処理装置1のブロワ14およびポンプ15を制御する。制御部39は、ステップS33の処理が終了した場合、図9に示す処理を終了する。
図10は、実施の形態1にかかる制御装置の学習モデル処理の一例を示すフローチャートである。図10に示す処理は、モデル記憶部34に記憶されている計算モデル毎に行われる。以下、モデル記憶部34に記憶される複数の第1計算モデルM1〜M1および第2計算モデルM2のうち、第1計算モデルM1についての学習モデル処理を例に挙げて説明するが、第1計算モデルM1〜M1および第2計算モデルM2についての学習モデル処理も、第1計算モデルM1についての学習モデル処理と同様に行われる。
図10に示すように、制御装置3の状態判定部37は、第1計算モデルM1の学習処理が実行中であるか否かを判定する(ステップS40)。状態判定部37は、第1計算モデルM1の学習処理が実行中であると判定した場合(ステップS40:Yes)、演算資源の負荷状態が停止条件を満たすか否かを判定する(ステップS41)。学習処理部33は、状態判定部37によって演算資源の負荷状態が停止条件を満たすと判定された場合(ステップS41:Yes)、第1計算モデルM1の学習処理を停止する(ステップS42)。
状態判定部37は、第1計算モデルM1の学習処理が実行中ではないと判定した場合(ステップS40:No)、第1計算モデルM1の学習処理が停止中であるか否かを判定する(ステップS43)。状態判定部37は、第1計算モデルM1の学習処理が停止中であると判定した場合(ステップS43:Yes)、演算資源の負荷状態が再開条件を満たすか否かを判定する(ステップS44)。学習処理部33は、状態判定部37によって演算資源の負荷状態が再開条件を満たすと判定された場合(ステップS44:Yes)、第1計算モデルM1の学習処理を再開する(ステップS45)。
更新判定部35は、状態判定部37によって第1計算モデルM1の学習処理が停止中ではないと判定された場合(ステップS43:No)、第1計算モデルM1の更新が必要であるか否かを判定する(ステップS46)。状態判定部37は、更新判定部35によって第1計算モデルM1の更新が必要であると判定された場合(ステップS46:Yes)、演算資源の負荷状態に基づいて、第1計算モデルM1の更新が可能であるか否かを判定する(ステップS47)。
学習処理部33は、状態判定部37によって第1計算モデルM1の更新が可能であると判定された場合(ステップS47:Yes)、第1計算モデルM1を更新するために、第1計算モデルM1の学習処理を開始する(ステップS48)。
制御装置3は、ステップS42の処理が終了した場合、ステップS45の処理が終了した場合、ステップS48の処理が終了した場合、停止条件を満たさないと判定した場合(ステップS41:No)、再開条件を満たさないと判定した場合(ステップS44:No)、計算モデルMの更新が必要でないと判定した場合(ステップS46:No)、または計算モデルMの更新が可能ではないと判定した場合(ステップS47:No)、図10に示す処理を終了する。
図11は、実施の形態1にかかる制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図11に示すように、制御装置3は、プロセッサ101と、メモリ102と、インタフェイス回路103とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102およびインタフェイス回路103は、バス104によって互いにデータの送受信が可能である。通信部40は、インタフェイス回路103によって実現される。学習データ記憶部32およびモデル記憶部34は、メモリ102によって実現される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、データ取得部30、データ選択部31、学習処理部33、更新判定部35、シミュレータ部36、状態判定部37、演算部38、および制御部39の機能を実行する。プロセッサ101は、処理回路の一例であり、CPU、DSP(Digital Signal Processer)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、およびEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。また、メモリ102は、コンピュータが読み取り可能な上述のプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVDのうち一つ以上を含む。
また、制御装置3が専用のハードウェアで実現される場合、データ取得部30、データ選択部31、学習処理部33、更新判定部35、シミュレータ部36、状態判定部37、演算部38、および制御部39は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
なお、上述した例では、演算部38において第1計算モデルM1〜M1の出力に基づいて制御目標値RV1,RV2を演算するが、演算部38に代えて制御部39が第1計算モデルM1〜M1の出力に基づいて制御目標値RV1,RV2を演算する構成であってもよい。
また、上述した例では、制御装置3によって制御される制御対象機器の例として、ブロワ14およびポンプ15を説明したが、制御装置3によって制御される制御対象機器は、ブロワ14およびポンプ15以外の機器を含んでもよい。例えば、制御対象機器は、処理槽12における水の温度を調整するヒータ、および処理槽12への薬液の投入を制御する機器であってもよい。
以上のように、実施の形態1にかかる水処理プラント100は、複数の水処理装置1を監視する中央監視装置4と、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の制御を各々実行する複数の制御装置3と、中央監視装置4の外部に配置してあり、機械学習によって生成される計算モデルMを用いて水処理装置1に対する制御に関わる演算を行う演算部38とを備える。このように、演算部38を中央監視装置4の外部に配置しているため、複数の装置を備える水処理プラントで効果的に水処理制御を行うことができる。なお、例えば、水処理装置1が第1水処理装置に相当し、水処理装置1が第2水処理装置の一例であり、制御装置3が第1制御装置の一例であり、制御装置3が第2制御装置の一例である。また、例えば、制御装置3に含まれる演算部38が第1演算部の一例である。制御装置3に含まれる演算部38が第2演算部の一例である。また、制御装置3に含まれる演算部38は、AIであり、制御装置3は、例えば、AI装置である。
また、水処理プラント100は、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の状態を各々検出する複数のセンサ2を備え、複数の制御装置3の各々は、複数のセンサ2のうち対応するセンサ2から出力される検出データDに基づいて、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の制御を実行する。複数の制御装置3の各々は、機械学習によって生成される計算モデルMを用いて、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の制御に関わる演算を行う演算部38を備える。これにより、水処理制御に関わる演算を行うAIを水処理装置1の近くに配置することができる。そのため、例えば、データの伝送遅延などを抑制することができ、センサ2から出力される検出データDに基づく水処理装置1の制御処理の高速化を図ることができる。したがって、複数の水処理装置1を備える水処理プラント100において、効果的に水処理制御を行うことができる。なお、例えば、センサ2が第1センサの一例であり、センサ2が第2センサの一例である。また、例えば、制御装置3に含まれる演算部38が用いる計算モデルMが第1計算モデルの一例であり、制御装置3に含まれる演算部38が用いる計算モデルMが第2計算モデルの一例である。
また、中央監視装置4は、制御装置3に含まれる演算部38の演算に基づく制御が行われた水処理装置1を監視する。これにより、水処理装置1における水処理制御の状態を中央監視装置4で監視することができる。
また、制御装置3は、データ選択部31と、学習データ記憶部32と、学習処理部33とを備える。データ選択部31は、検出データDのうち予め設定された条件を満たす検出データDを選択する。検出データDのうち予め設定された条件を満たす検出データDは、条件充足検出データの一例である。学習データ記憶部32は、データ選択部31によって選択された検出データDを記憶する。学習処理部33は、学習データ記憶部32に記憶された検出データDに基づいて、計算モデルMの生成および更新のうち少なくとも一方を行う。このように計算モデルMの学習処理を制御装置3で行うことから、例えば、制御装置3と中央監視装置4との通信に異常が生じた場合などにおいても、AIによる水処理制御を行うことができ、効果的に水処理制御を行うことができる。また、検出データDのうち予め設定された条件を満たす検出データDを選択することから、検出データDをすべて計算モデルMの学習処理に用いる場合に比べ、学習データ記憶部32の記憶容量を抑えることができる。なお、例えば、制御装置3に含まれる演算部38が用いる計算モデルMの機械学習が第1機械学習の一例であり、制御装置3に含まれる演算部38が用いる計算モデルMの機械学習が第2機械学習の一例である。
また、制御装置3は、学習処理部33による学習処理に用いられる演算資源の負荷状態に基づいて、学習処理の可否を判定する状態判定部37を備える。学習処理部33は、状態判定部37による判定結果に基づいて、学習処理を実行する。これにより、例えば、演算資源の負荷が高い場合などにおいて、学習処理が実行されることを抑制できる。そのため、例えば、制御装置3における他の処理に影響を及ぼさずに学習処理を実行することができ、制御装置3において演算資源の少ない場合であっても、学習処理を実行することができる。
また、状態判定部37は、学習処理部33による学習処理の実行中に負荷状態が予め設定された停止条件を満たすか否かを判定する。学習処理部33は、学習処理を実行中に状態判定部37によって負荷状態が停止条件を満たすと判定された場合に、学習処理の実行を停止する。これにより、学習処理を実行中において、例えば、制御装置3における他の処理に影響を及ぼすような状況を回避することができる。
また、制御装置3は、計算モデルMを用いた演算の結果に基づいて、計算モデルMの更新が必要か否かを判定する更新判定部35を備える。学習処理部33は、更新判定部35による判定結果に基づいて、学習処理を実行する。これにより、例えば、計算モデルMが現状の水処理装置1の状態に対する予測に適しなくなった場合に、計算モデルMの更新を行うことができる。そのため、例えば、定期的な計算モデルMの更新に比べ、計算モデルMの更新の頻度を低減することが可能になる。したがって、制御装置3において演算資源の少ない場合であっても、計算モデルMの更新を効率的に行うことができる。
また、計算モデルMは、水処理装置1の状態の予測値Fを出力とするモデルである。更新判定部35は、計算モデルMによる予測時間においてセンサ2で検出される水処理装置1の状態の実測値Daと計算モデルMの予測値Fとの差に基づいて、計算モデルMの更新が必要か否かを判定する。計算モデルMによる予測時間は、上述した時間Ta後の時間である。また、実測値Daと予測値Fとの差は、いわゆる計算モデルMの予測誤差である。これにより、計算モデルMが現状の水処理装置1の状態に対する予測に適しない状態になったことを精度よく判定することができる。
また、制御装置3は、水処理装置1の状態に基づいて水処理装置1の状態の予測値を出力するシミュレータ部36を備える。計算モデルMは、水処理装置1の状態の予測値Fを出力とする計算モデルである。更新判定部35は、シミュレータ部36の予測値と計算モデルMの予測値Fの差に基づいて、計算モデルMの更新が必要か否かを判定する。これにより、計算モデルMが現状の水処理装置1の状態に対する予測に適しない状態になったことを精度よく判定することができる。
また、制御装置3は、比例積分制御または比例積分微分制御によって水処理装置1の制御を行う。これにより、水処理装置1を精度よく制御することができる。
上記の実施の形態1では、演算部38が制御目標値を演算する一例について説明した。しかしながら本発明は、当一例に限定されない。例えば、演算部38が制御操作量を演算し、演算した制御操作量の情報に基づいて制御部39が水処理装置1を制御するように構成してもよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、シミュレータ部が中央監視装置に設けられている点で、シミュレータ部が制御装置に設けられている実施の形態1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の水処理プラント100と異なる点を中心に説明する。
図12は、実施の形態2にかかる水処理プラントの構成例を示す図である。図12に示すように、実施の形態2にかかる水処理プラント100Aは、水処理装置1と、センサ2と、制御装置3Aと、中央監視装置4Aとを備える。なお、図12では、制御装置3Aが一つのみ図示されているが、水処理プラント100Aは、水処理プラント100と同様に、制御装置3Aを複数備える。
制御装置3Aは、シミュレータ部36が設けられていない点で制御装置3と異なる。また、中央監視装置4Aは、シミュレータ部46が設けられている点で、中央監視装置4と異なる。
シミュレータ部46は、シミュレータ部36と同様の機能を有している。かかるシミュレータ部46は、活性汚泥モデルを用いた演算を行う。シミュレータ部46は、例えば、センサ2から出力される検出データDを各制御装置3から取得し、取得した検出データDから各水処理装置1における処理槽内特性および処理水特性を、活性汚泥モデルを用いた演算によって、予測することができる。
各制御装置3Aの更新判定部35は、例えば、中央監視装置4Aからシミュレータ部46によって演算された処理槽内特性の予測値および処理水特性の予測値を取得し、また、演算部38によって演算された第1計算モデルM1による予測値Fを取得する。更新判定部35は、シミュレータ部46によって演算された予測値と第1計算モデルM1による予測値Fとを比較し、かかる比較結果に基づいて、第1計算モデルM1の更新が必要であると判定することができる。
実施の形態2にかかる制御装置3Aのハードウェア構成例は、シミュレータ部36の機能がない点以外は、実施の形態1にかかる制御装置3と同じである。また、実施の形態2にかかる中央監視装置4Aは、図11に示すハードウェア構成と同様の構成とすることができる。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、シミュレータ部46の機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態2にかかる制御装置3Aは、シミュレータ部36を有しておらず、中央監視装置4Aは、シミュレータ部46を有している。これにより、制御装置3Aは、センサ2から出力される検出データDに基づく水処理装置1の制御処理の高速化を図りつつも、制御装置3に比べて、構成が簡易になり、製造コストなどを低減することができる。また、複数の制御装置3Aが互いに異なるタイミングで学習モデル処理を行うことで、一つのシミュレータ部46を用いて効率的な処理を行うことができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、各制御装置で用いられる計算モデルの生成および更新が中央監視装置によって行われる点で、計算モデルの生成よび更新が各制御装置によって行われる実施の形態1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の水処理プラント100と異なる点を中心に説明する。
図13は、実施の形態3にかかる水処理プラントの構成例を示す図である。図13に示すように、実施の形態3にかかる水処理プラント100Bは、水処理装置1と、センサ2と、制御装置3Bと、中央監視装置4Bとを備える。なお、図13では、制御装置3Bが一つのみ図示されているが、水処理プラント100Bは、水処理プラント100と同様に、制御装置3Bを複数備える。
制御装置3Bは、データ選択部31、学習データ記憶部32、学習処理部33、更新判定部35、シミュレータ部36、および状態判定部37が設けられていない点で制御装置3と異なる。また、中央監視装置4Bは、データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、更新判定部45、シミュレータ部46、状態判定部47、および通信部50が設けられている点で、中央監視装置4と異なる。
データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、更新判定部45、シミュレータ部46、および状態判定部47は、データ選択部31、学習データ記憶部32、学習処理部33、更新判定部35、シミュレータ部36、および状態判定部37と各々同様の機能を有している。
図13に示す例では、データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、更新判定部45、シミュレータ部46、および状態判定部47は、複数の制御装置3Bで共通に設けられており、各制御装置3Bで用いられる計算モデルの生成および更新に用いられる。なお、データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、更新判定部45、シミュレータ部46、および状態判定部47は、制御装置3B毎に設けられてもよい。
なお、データ選択部41、更新判定部45、シミュレータ部46、および状態判定部47は、必要なデータを各制御装置3Bから通信ネットワーク5および通信部50を経由して取得する点で、データ選択部31、更新判定部35、シミュレータ部36、および状態判定部37と各々異なる。また、学習処理部43は、生成した計算モデルMを、通信部50から通信ネットワーク5経由で各制御装置3Bへ送信する点で、学習処理部33と異なる。各制御装置3Bは、中央監視装置4Bから送信される計算モデルMをモデル記憶部34に記憶する。
実施の形態3にかかる制御装置3Bのハードウェア構成例は、データ選択部31、学習処理部33、更新判定部35、シミュレータ部36、および状態判定部37の機能がない点、および学習データ記憶部32がない点以外は、実施の形態1にかかる制御装置3と同じである。また、実施の形態3にかかる中央監視装置4Bは、図11に示すハードウェア構成と同様の構成とすることができる。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、データ選択部41、学習処理部43、更新判定部45、シミュレータ部46、および状態判定部47の機能を実行することができる。また、学習データ記憶部42は、メモリ102によって実現される。
以上のように、実施の形態3にかかる中央監視装置4Bは、各制御装置3Bで用いられる計算モデルMの生成を行う。これにより、制御装置3Bは、センサ2から出力される検出データDに基づく水処理装置1の制御処理の高速化を図りつつも、制御装置3に比べて、構成が簡易になり、製造コストなどを低減することができる。また、複数の制御装置3Bが互いに異なるタイミングで学習モデル処理を行うことで効率的な処理を行うことができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、計算モデルの生成および更新、および計算モデルを用いた演算が中央監視装置によって行われる点で、計算モデルの生成および更新、および計算モデルを用いた演算が制御装置によって行われる実施の形態1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の水処理プラント100と異なる点を中心に説明する。
図14は、実施の形態4にかかる水処理プラントの概略を示す図である。図14に示すように、実施の形態4にかかる水処理プラント100Cは、複数の水処理装置1〜1と、複数のセンサ2〜2と、複数の水処理装置1〜1を各々制御する制御装置3C〜3Cと、複数の水処理装置1〜1を監視する中央監視装置4Cとを備える。なお、nは、2以上の整数である。以下、複数の制御装置3C〜3Cの各々を区別せずに示す場合、制御装置3Cと記載する。
図15は、実施の形態4にかかる水処理装置の構成例を示す図である。なお、図15では、図14に示す複数の制御装置3Cのうち一つの制御装置3Cのみを図示している。制御装置3Cは、データ選択部31、学習データ記憶部32、学習処理部33、モデル記憶部34、更新判定部35、シミュレータ部36、状態判定部37、および演算部38が設けられていない点で制御装置3と異なる。また、中央監視装置4Cは、データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、モデル記憶部44、更新判定部45、シミュレータ部46、状態判定部47、演算部48、および通信部50が設けられている点で、中央監視装置4と異なる。
データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、モデル記憶部44、更新判定部45、シミュレータ部46、状態判定部47、および演算部48は、データ選択部31、学習データ記憶部32、学習処理部33、モデル記憶部34、更新判定部35、シミュレータ部36、状態判定部37、および演算部38と各々同様の機能を有している。
図15に示す例では、データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、モデル記憶部44、更新判定部45、シミュレータ部46、状態判定部47、および演算部48は、複数の制御装置3Cに対応して共通に設けられており、各制御装置3Cで用いられる計算モデルMの生成および更新、かかる計算モデルMを用いた演算に用いられる。なお、中央監視装置4Cにおいて、データ選択部41、学習データ記憶部42、学習処理部43、モデル記憶部44、更新判定部45、シミュレータ部46、状態判定部47、および演算部48は、制御装置3C毎に対応して設けられてもよい。
なお、データ選択部41、更新判定部45、およびシミュレータ部46は、必要なデータを各制御装置3Cから通信ネットワーク5および通信部50を経由して取得する点で、データ選択部31、更新判定部35、およびシミュレータ部36と各々異なる。また、演算部48は、演算結果である制御目標値RVの情報を通信部50から通信ネットワーク5経由で制御部39へ送信する点で、演算部38と異なる。各制御装置3Cは、中央監視装置4Cから送信される制御目標値RVの情報に基づいて、水処理装置1を制御する。
実施の形態4にかかる制御装置3Cのハードウェア構成例は、データ選択部31、学習データ記憶部32、学習処理部33、モデル記憶部34、更新判定部35、シミュレータ部36、状態判定部37、および演算部38がない点以外は、実施の形態1にかかる制御装置3と同じである。また、実施の形態4にかかる中央監視装置4Cは、図11に示すハードウェア構成と同様の構成とすることができる。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、データ選択部41、学習処理部43、更新判定部45、シミュレータ部46、状態判定部47、および演算部48の機能を実行することができる。また、学習データ記憶部42およびモデル記憶部44は、メモリ102によって実現される。
以上のように、実施の形態4にかかる水処理プラント100Cは、複数の水処理装置1を監視する中央監視装置4Cと、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置状態を各々検出する複数のセンサ2と、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の制御を各々実行する複数の制御装置3Cとを備える。中央監視装置4Cは、機械学習によって生成される計算モデルMを用いて、センサ2から出力される検出データDに基づく水処理装置1毎の制御に関わる演算を行う演算部48を備える。複数の制御装置3Cの各々は、中央監視装置4Cによる計算モデルMを用いた演算の結果に基づいて、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の制御を実行する。これにより、例えば、水処理システムにおいて制御装置を変更することなく、AIによる水処理制御を行うことができ、複数の水処理装置1を備える水処理プラント100CによってAIによって効果的に水処理制御を行うことができる。また、中央監視装置4Cには、過去の種々のデータが記憶されるため、効率的に水処理制御を行うことができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、計算モデルの生成および更新、および計算モデルを用いた演算がクラウドのサーバによって行われる点で、計算モデルの生成および更新、および計算モデルを用いた演算が制御装置または中央監視装置によって行われる実施の形態1,4と異なる。以下においては、実施の形態1,4と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1,4の水処理プラント100,100Cと異なる点を中心に説明する。
図16は、実施の形態5にかかる水処理プラントの概略を示す図である。図16に示すように、実施の形態5にかかる水処理プラント100Dは、複数の水処理装置1〜1と、複数のセンサ2〜2と、制御装置3C〜3Cと、複数の水処理装置1〜1を監視する中央監視装置4Dとを備える。以下、複数の制御装置3C〜3Cの各々を区別せずに示す場合、制御装置3Cと記載する。
中央監視装置4Dは、計算モデルMの生成および更新、および計算モデルMを用いた演算を行うクラウドサーバ6と互いに通信ネットワーク7を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク7は、例えば、インターネットである。クラウドサーバ6は、インターネット上に配置されるサーバである。中央監視装置4Dは、制御装置3Cから取得した検出データDを通信ネットワーク7経由でクラウドサーバ6へ送信する。
図17は、実施の形態5にかかるクラウドサーバの構成例を示す図である。図17に示すように、クラウドサーバ6は、データ選択部61、学習データ記憶部62、学習処理部63、モデル記憶部64、更新判定部65、シミュレータ部66、状態判定部67、演算部68、および通信部70を有する。データ選択部61、学習データ記憶部62、学習処理部63、モデル記憶部64、更新判定部65、シミュレータ部66、状態判定部67、および演算部68は、データ選択部31、学習データ記憶部32、学習処理部33、モデル記憶部34、更新判定部35、シミュレータ部36、状態判定部37、および演算部38と各々同様の機能を有している。
図17に示す例では、データ選択部61、学習データ記憶部62、学習処理部63、モデル記憶部64、更新判定部65、シミュレータ部66、状態判定部67、演算部68は、複数の制御装置3Cに対応して共通に設けられ、各制御装置3Cで用いられる計算モデルMの生成および更新、および計算モデルMを用いた演算に用いられる。なお、クラウドサーバ6において、データ選択部61、学習データ記憶部62、学習処理部63、モデル記憶部64、更新判定部65、シミュレータ部66、状態判定部67、演算部68は、制御装置3C毎に対応して設けられてもよい。
なお、データ選択部61は、検出データDを中央監視装置4Dから通信ネットワーク7を経由して取得する点で、データ選択部31と各々異なる。また、演算部68は、演算結果である制御目標値RVの情報を通信部70から通信ネットワーク7経由で中央監視装置4Dへ送信する点で、演算部38と異なる。中央監視装置4Dは、クラウドサーバ6から送信される制御目標値RVの情報を制御装置3Cの制御部39へ送信する。制御装置3Cの制御部39は、中央監視装置4Dから受信した制御目標値RVの情報に基づいて、水処理装置1を制御する。
実施の形態5にかかるクラウドサーバ6のハードウェア構成例は、図11に示すハードウェア構成と同様の構成とすることができる。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、データ選択部61、学習処理部63、更新判定部65、シミュレータ部66、状態判定部67、および演算部68の機能を実行することができる。また、学習データ記憶部62およびモデル記憶部64は、メモリ102によって実現される。
以上のように、実施の形態5にかかる水処理プラント100Dは、複数の水処理装置1を監視する中央監視装置4Dと、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の制御を各々実行する複数の制御装置3Cと、中央監視装置の外部に配置してあり、機械学習によって生成される計算モデルMを用いて水処理装置1に対する制御に関わる演算を行う演算部68とを備える。そして、演算部68は、クラウドサーバ6内に位置する。これにより、例えば、水処理システムにおいて制御装置を変更することなく、AIによる水処理制御を行うことができ、複数の水処理装置1を備える水処理プラント100DによってAIによって効果的に水処理制御を行うことができる。また、クラウドサーバ6は、複数の水処理プラント100Dを管理することができ、複数の水処理プラント100DをAIによって効率的に運用することができる。
また、水処理プラント100Dは、複数の水処理装置1のうち対応する水処理装置1の状態を各々検出する複数のセンサ2を備える。クラウドサーバ6は、機械学習によって生成される計算モデルMを用いた演算であってセンサ2から出力される検出データDに基づく水処理装置1毎の制御に関わる演算を行う。制御装置3Cは、クラウドサーバ6に設けられる演算部68の演算結果に基づいて、対応する水処理装置1の制御を実行する。このように、クラウドサーバ6は、計算モデルMを用いた演算を行う。
なお、水処理プラント100Dにおいて、制御装置3Cに代えて制御装置3Bを設ける構成であってもよい。この場合、クラウドサーバ6の学習処理部63によって生成された計算モデルMが中央監視装置4Dを介して制御装置3Bへ送信される。制御装置3Bは、クラウドサーバ6によって生成された計算モデルMを用いて、水処理装置1を制御することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1〜1 水処理装置、2,2〜2,20,20〜20 センサ、3,3A,3B,3C,3〜3,3C〜3C 制御装置、4,4A,4B,4C,4D 中央監視装置、5,7 通信ネットワーク、6 クラウドサーバ、11 最初沈殿槽、12 処理槽、13 最終沈殿槽、14 ブロワ、15 ポンプ、30 データ取得部、31,41,61 データ選択部、32,42,62 学習データ記憶部、33,43,63 学習処理部、34,44,64 モデル記憶部、35,45,65 更新判定部、36,46,66 シミュレータ部、37,47,67 状態判定部、38,48,68 演算部、39 制御部、40,50 通信部、51 ブロワ制御部、52 ポンプ制御部、100,100A,100B,100C,100D 水処理プラント、D,D1〜Dm 検出データ、M 計算モデル、M1,M1〜M1 第1計算モデル、M2 第2計算モデル。

Claims (21)

  1. 第1水処理装置および第2水処理装置に水処理を実行させる水処理プラントにおいて、
    前記第1水処理装置および前記第2水処理装置を監視する中央監視装置と、
    前記第1水処理装置に対する第1制御を行う第1制御装置と、
    前記第1水処理装置の水処理環境を検出して時系列の検出データを生成する第1センサと、
    前記第2水処理装置に対する第2制御を行う第2制御装置と、
    前記中央監視装置の外部に配置してあり、第1機械学習によって生成される第1計算モデルおよび前記第1センサが生成した時系列の検出データを用いて前記第1制御に関わる第1演算を行い、前記第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報を取得する第1演算部とを備え、
    前記第1演算部は、前記中央監視装置よりも前記第1水処理装置の近くに配置してあり、
    前記第1制御装置は、前記中央監視装置の外部に配置してあり前記中央監視装置よりも前記第1水処理装置の近くに配置してある前記第1演算部が取得した前記第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報を用いて前記第1制御を行い、前記第1水処理装置に前記水処理を実行させる
    ことを特徴とする水処理プラント。
  2. 前記中央監視装置は、前記第1センサが生成した時系列の検出データを使用する前記第1演算によって取得した前記第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報を用いて前記第1制御が行われた前記第1水処理装置を監視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の水処理プラント。
  3. 前記第1演算部は、AIである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水処理プラント。
  4. 前記第1センサは、前記第1水処理装置への流入水の特性である流入水特性を検出して前記流入水特性の時系列の検出データを生成し、
    前記第1計算モデルは、前記流入水特性の時系列の検出データを入力し、前記流入水特性の予測値を出力する計算モデルを含み、
    前記第1演算部は、前記第1計算モデルおよび前記第1センサが生成した前記流入水特性の時系列の検出データを用いて前記第1制御に関わる第1演算を行い、前記流入水特性の予測値の情報を取得し、
    前記第1制御装置は、前記第1演算部が取得した前記流入水特性の予測値の情報を用いて前記第1制御を行い、前記第1水処理装置に前記水処理を実行させる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  5. 前記第1センサは、前記流入水の処理を行う処理槽内の特性である処理槽内特性を検出して前記処理槽内特性の時系列の検出データを生成するセンサと、前記第1水処理装置の処理水の特性である処理水特性を検出して前記処理水特性の時系列の検出データを生成するセンサとを含み、
    前記第1計算モデルは、前記処理槽内特性の時系列の検出データを入力し、前記処理槽内特性の予測値を出力する計算モデルと、前記処理水特性の時系列の検出データを入力し、前記処理水特性の予測値を出力する計算モデルとを含み、
    前記第1演算部は、前記第1計算モデルおよび前記第1センサが生成した前記時系列の検出データを用いて前記第1制御に関わる第1演算を行い、前記流入水特性の予測値の情報、前記処理槽内特性の予測値の情報、および前記処理水特性の予測値の情報を取得し、
    前記第1制御装置は、前記第1演算部が取得した前記第1水処理装置の前記流入水特性の予測値の情報、前記処理槽内特性の予測値の情報、および前記処理水特性の予測値の情報を用いて前記第1制御を行い、前記第1水処理装置に前記水処理を実行させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の水処理プラント。
  6. 前記第2水処理装置の水処理環境を検出して時系列の検出データを生成する第2センサと、
    前記中央監視装置の外部に配置してあり、第2機械学習によって生成される第2計算モデルおよび前記第2センサが生成した時系列の検出データを用いて前記第2制御に関わる第2演算を行い、前記第2水処理装置の水処理環境の予測値の情報を取得する第2演算部を備え、
    前記第2制御装置は、前記中央監視装置の外部に配置してある前記第2演算部が取得した前記第2水処理装置の水処理環境の予測値の情報を用いて前記第2制御を行い、前記第2水処理装置に前記水処理を実行させる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  7. 前記中央監視装置は、前記第2センサが生成した時系列の検出データを使用する前記第2演算によって取得した前記第2水処理装置の水処理環境の予測値の情報を用いて前記第2制御を行った前記第2水処理装置を監視する
    ことを特徴とする請求項6に記載の水処理プラント。
  8. 前記第1制御装置は、前記第1演算部が取得した前記第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報に基づいて第1制御目標値を生成し、生成した前記第1制御目標値に基づいて前記第1水処理装置に前記水処理を実行させ、
    前記第2制御装置は、前記第2演算部が取得した前記第2水処理装置の水処理環境の予測値の情報に基づいて第2制御目標値を生成し、生成した前記第2制御目標値に基づいて前記第2水処理装置に前記水処理を実行させる
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の水処理プラント。
  9. 前記第2演算部は、AIである
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  10. 前記第1演算部および前記第2演算部は、クラウドサーバ内に位置する
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  11. 前記第1制御装置は、
    前記第1センサが生成した時系列の検出データを用いて前記第1水処理装置の水処理環境の予測値の情報を取得する前記第1演算部と、
    前記第1センサが生成した時系列の検出データのうち予め設定された条件を満たす条件充足検出データを選択するデータ選択部と、
    前記データ選択部によって選択された前記条件充足検出データを記憶する学習データ記憶部と、
    前記学習データ記憶部に記憶された前記条件充足検出データに基づいて、前記第1計算モデルの生成または更新を行う学習処理を実行する学習処理部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  12. 前記第1制御装置は、
    前記学習処理部による前記学習処理に用いられる演算資源の負荷状態に基づいて、前記学習処理の可否を判定する状態判定部を備え、
    前記学習処理部は、
    前記状態判定部による判定結果に基づいて、前記学習処理を実行する
    ことを特徴とする請求項11に記載の水処理プラント。
  13. 前記状態判定部は、
    前記学習処理部による前記学習処理の実行中に前記負荷状態が予め設定された停止条件を満たすか否かを判定し、
    前記学習処理部は、
    前記学習処理を実行中に前記状態判定部によって前記負荷状態が前記停止条件を満たすと判定された場合に、前記学習処理の実行を停止する
    ことを特徴とする請求項12に記載の水処理プラント。
  14. 前記演算資源の負荷状態は、前記学習処理に用いられるプロセッサの使用率である
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の水処理プラント。
  15. 前記第1計算モデルを用いた前記第1演算の結果に基づいて、前記第1計算モデルの更新が必要か否かを判定する更新判定部を備え、
    前記学習処理部は、
    前記更新判定部による判定結果に基づいて、前記学習処理を実行する
    ことを特徴とする請求項11から14のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  16. 前記第1計算モデルは、前記第1水処理装置の状態の予測値を出力とするモデルであり、
    前記更新判定部は、
    前記第1センサによる前記第1水処理装置の状態の実測値と前記第1計算モデルの前記予測値との差に基づいて、前記第1計算モデルの更新が必要か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の水処理プラント。
  17. 前記第1センサは、前記第1水処理装置への流入水の流量を前記第1水処理装置の水処理環境として検出して前記流入水の流量の時系列の検出データを生成し、
    前記第1演算部は、前記第1計算モデルは、前記流入水の流量の時系列の検出データを用いて前記第1制御に関わる第1演算を行い、前記流入水の流量の予測値の情報を取得し、
    前記更新判定部は、前記流入水の流量の予測値と実測値との差に基づいて、前記第1計算モデルの更新が必要か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の水処理プラント。
  18. 前記更新判定部は、前記第1水処理装置の状態の実測値と前記第1計算モデルの前記予測値との差の合計値または移動平均値が閾値以上であるか否かに基づいて、前記第1計算モデルの更新が必要か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の水処理プラント。
  19. 前記第1水処理装置の状態に基づいて前記第1水処理装置の状態の予測値を出力するシミュレータ部を備え、
    前記第1計算モデルは、前記第1水処理装置の状態の予測値を出力とするモデルであり、
    前記更新判定部は、
    前記シミュレータ部の前記予測値と前記第1計算モデルの前記予測値の差に基づいて、前記第1計算モデルの更新が必要か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の水処理プラント。
  20. 前記第1制御装置は、
    比例積分制御または比例積分微分制御によって前記第1制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から19のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  21. 前記第1制御装置は、AI装置である
    ことを特徴とする請求項1から20のいずれか一つに記載の水処理プラント。
JP2018562682A 2018-07-26 2018-07-26 水処理プラント Active JP6764486B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/028151 WO2020021687A1 (ja) 2018-07-26 2018-07-26 水処理プラント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020021687A1 JPWO2020021687A1 (ja) 2020-08-06
JP6764486B2 true JP6764486B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=69180914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018562682A Active JP6764486B2 (ja) 2018-07-26 2018-07-26 水処理プラント

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11649183B2 (ja)
JP (1) JP6764486B2 (ja)
WO (1) WO2020021687A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7145375B2 (ja) * 2021-01-29 2022-10-03 栗田工業株式会社 推定装置、予測装置、制御装置、推定システム、予測システム、制御システム、推定プログラム、予測プログラム、制御プログラム、推定方法、予測方法及び制御方法
JP7286035B1 (ja) * 2022-03-24 2023-06-02 三菱電機株式会社 水処理制御システムおよび水処理装置の制御方法
JP7345917B1 (ja) 2022-04-20 2023-09-19 Wota株式会社 生物処理システム、生物処理装置、水浄化システム、生物処理方法及び水浄化方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06187137A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Hitachi Ltd 計算機システム
JP2000218263A (ja) 1999-02-01 2000-08-08 Meidensha Corp 水質制御方法及びその装置
JP4341164B2 (ja) * 2000-10-20 2009-10-07 株式会社明電舎 薬品注入率制御方法及びその装置
KR100456413B1 (ko) 2002-06-21 2004-11-10 에치투엘 주식회사 신경회로망 및 역전파 알고리즘에 의한 하폐수처리인공지능제어 시스템 및 방법
WO2006130786A2 (en) * 2005-06-01 2006-12-07 Siemens Water Technologies Holding Corp. Water treatment system and process
US8388833B2 (en) * 2010-09-23 2013-03-05 Biofilter Systems, Llc System and process for removing nitrogen compounds and odors from wastewater and wastewater treatment system
WO2011131806A1 (es) * 2010-04-19 2011-10-27 Universidad Nacional De Educación A Distancia (Uned) Método de control avanzado para optimizar los costes de operación en estaciones depuradoras de aguas residuales con eliminación de nitrógeno
JP5859866B2 (ja) 2012-02-07 2016-02-16 メタウォーター株式会社 監視対象量予測方法及び監視対象量予測装置
US20180161694A1 (en) * 2013-01-03 2018-06-14 Huei Meng Chang Data collection systems and methods for water/fluids
BR112017002862B1 (pt) * 2014-08-12 2022-08-16 Water Planet, Inc Métodos para filtragem de fluido, sistema, aparelho e meio de armazenamento não transitório legível por computador
WO2016073725A1 (en) * 2014-11-07 2016-05-12 Hach Company Monitoring via neural network model
US9766818B2 (en) * 2014-12-31 2017-09-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic system with learning mechanism and method of operation thereof
US10207941B2 (en) * 2015-03-16 2019-02-19 Environmental Operating Solutions, Inc. Control system for nitrogen and phosphorus removal
US20160340206A1 (en) * 2015-05-18 2016-11-24 Shane Antos System and method of predicting water quality in a decentralized treatment system
JP5925371B1 (ja) * 2015-09-18 2016-05-25 三菱日立パワーシステムズ株式会社 水質管理装置、水処理システム、水質管理方法、および水処理システムの最適化プログラム
US10429830B2 (en) * 2015-10-02 2019-10-01 Aquasight LLC Systems and methods for optimizing water utility operation
KR101621495B1 (ko) * 2015-11-23 2016-05-16 주식회사 에스아이시스템 Pid 제어를 통한 실시간 수처리 시스템 및 수처리 방법
JP6742051B2 (ja) 2016-02-10 2020-08-19 株式会社東芝 ゲートウェイ装置
JP6422901B2 (ja) * 2016-02-12 2018-11-14 株式会社東芝 管理支援システム、管理支援方法及び管理支援プログラム
JP2017204110A (ja) 2016-05-11 2017-11-16 三菱電機株式会社 監視制御システムおよび制御装置
WO2018070548A1 (ja) 2016-10-14 2018-04-19 株式会社日建 濾過処理装置
US10685081B2 (en) * 2017-06-20 2020-06-16 Intel Corporation Optimized data discretization

Also Published As

Publication number Publication date
US11649183B2 (en) 2023-05-16
US20210171383A1 (en) 2021-06-10
WO2020021687A1 (ja) 2020-01-30
JPWO2020021687A1 (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6764486B2 (ja) 水処理プラント
Hassen et al. Predictive performance modeling of Habesha brewery wastewater treatment plant using artificial neural networks
Rastegar et al. Online identification of Takagi–Sugeno fuzzy models based on self-adaptive hierarchical particle swarm optimization algorithm
El-Din et al. A neural network model to predict the wastewater inflow incorporating rainfall events
Li et al. A self-organizing cascade neural network with random weights for nonlinear system modeling
Nasr et al. Application of Artificial Neural Network (ANN) for the prediction of EL-AGAMY wastewater treatment plant performance-EGYPT
Han et al. Nonlinear multiobjective model-predictive control scheme for wastewater treatment process
Güçlü et al. Artificial neural network modelling of a large-scale wastewater treatment plant operation
KR100456413B1 (ko) 신경회로망 및 역전파 알고리즘에 의한 하폐수처리인공지능제어 시스템 및 방법
KR102440372B1 (ko) 빅데이터 및 인공지능 기반의 하수처리시설의 유입수 환경 정보 관리 방법, 장치 및 컴퓨터-판독가능 기록매체
JP6764487B2 (ja) 水処理プラントおよび水処理プラントの運転方法
KR102660544B1 (ko) 제어 장치, 컨트롤러, 제어 시스템, 제어 방법, 및 제어 프로그램
JP3790129B2 (ja) プロセスシミュレータ応用制御装置及び方法
Pham et al. Modelling of Bunus regional sewage treatment plant using machine learning approaches
Alavi et al. A new insight for real-time wastewater quality prediction using hybridized kernel-based extreme learning machines with advanced optimization algorithms
Alharbi et al. Sliding window neural network based sensing of bacteria in wastewater treatment plants
Senn et al. Reducing the computational effort of optimal process controllers for continuous state spaces by using incremental learning and post-decision state formulations
JP4146610B2 (ja) 濁度予測システム、濁度制御システムおよび濁度管理システム
Hassen et al. Modeling and monitoring of treated wastewater based on water quality assurance parameters
JPH03134706A (ja) 下水処理場運転支援のための知識獲得方法
JP6541913B1 (ja) 水処理プラントおよび水処理プラントの運転方法
Pisa et al. Artificial neural networks application to support plant operation in the wastewater industry
CN107367929B (zh) 更新q值矩阵的方法、存储介质和终端设备
CN114860548A (zh) 一种用于服务器的功耗管理方法、系统、设备及介质
Dulkadiroglu et al. Modeling nitrate concentrations in a moving bed sequencing batch biofilm reactor using an artificial neural network technique

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181129

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181129

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20190617

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190624

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20190625

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20190809

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20190820

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200609

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200707

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20200721

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200804

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20200908

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20200908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6764486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250