JP6764178B1 - 料率算出装置、料率算出方法及び料率算出プログラム - Google Patents

料率算出装置、料率算出方法及び料率算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リース案件ごとの特性を考慮してリース料率を算出する。【解決手段】データ生成部1は、成約フラグ情報、リース料率及び属性情報がレコードに含まれる料率履歴データを作成する。フラグ付与部2は、料率変動フラグ情報を各レコードに付与する。料率予測モデル構築部3は、各レコードに含まれる料率、属性情報及び料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築する。料率推定部4は、各レコードについて、料率予測モデルに基づいて、属性情報と料率変動フラグ情報を用いて外生的な変動を含む料率の予測値を算出する。成約確率推定モデル構築部5は、成約フラグ情報を参照し、料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築する。提示料率算出部6は、このモデルに基づいて、リース会社の利潤が最大となるときの料率の予測値を提示料率として算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、料率算出装置、料率算出方法及び料率算出プログラムに関する。
企業又は個人などのクライアント(エンドユーザー)が機械や設備などの物件を利用するにあたり、物件を購入するのではなく、リース会社から所定の期間その物件を借りて利用するリース契約が広く知られている。リース契約においては、一般に、リース会社がエンドユーザーに代わって対象物件を購入し、購入した物件がエンドユーザーに貸し出される。この場合、物件の所有権はリース会社が有するものの、リース料金をリース会社に支払うことで、エンドユーザーは物件購入の初期費用を要することなく、購入した場合と同様に対象物件を利用できる。そのため、リース契約は、物件導入の手段として広く普及している。
リース契約においては、エンドユーザーがリースの対価としてリース会社へ支払うリース料(例えば、リースの対価として一年間に支払う実額)が設定され、このリース料を計算するに当たって、リース対象資産の取得価額に乗じる掛け目としてのリース料率が設定される。このようなリース料率の算出システムが提案されている(特許文献1)。このリース料率算出システムでは、リース先企業の信用リスクを評価して、当該評価が反映されたリース料率の上限値と下限値とを算出するように構成される。これにより、信用リスクを反映したリース料率が得られる。
特開2009−32093号公報
Leo Breiman, "Random Forests", Machine Learning, Volume 45, Issue 1, October 1, 2001, PP. 5-32 Stefan Wager, Susan Athey,"Estimation and Inference of Heterogeneous Treatment Effects using Random Forests", Journal of the American Statistical Association, Volume 113, 2018, Issue 523, pp.1228-1242. Paul R. Rosenbaum, Donald B. Rubin, "The Central Role of the Propensity Score in Observational Studies for Causal Effects", Biometrika, April, 1983, Vol. 70, No. 1, pp. 41-55.
実際のリース契約では、対象物件やエンドユーザー属性のほか、リース会社がリース対象物件の取得に要する費用など、リース案件ごとにリース料率の決定に影響する様々な要因が存在する。上述したリース料率算出システムでは、こうした要因の一つである信用リスクを考慮したリース料率の算出が可能であるものの、リース案件に係るその他の要因を反映した料率の設定はできない。特に、リース対象物件の導入に対してエンドユーザーが有する支払意思(willingness to pay)を反映した料率の設定は、現在のところリース業界においてなされていない。
しかし、こうしたエンドユーザーの支払意思を反映してリース料率を算出すれば、リース業を構成する個々のリース会社にとっては収益を最大化する料率を把握でき、エンドユーザーに対して支払い意思を反映したリース料率の提示を速やかに行うことが出来る。また、サプライヤーにとっては案件の成約をより確実に見通せる(すなわち、物件販売に成功する)。
本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、エンドユーザーの支払意思を規定する対象物件及びエンドユーザーの属性などのリース案件ごとの特性を考慮して、リース取引に関する各主体にとって望ましいリース料率を算出することを目的とする。
一実施の形態にかかる料率算出装置は、
リース案件の成約の是非を示す成約フラグ情報、リース料率及びリース契約の内容を示す属性情報が各リース案件のレコードに少なくとも含まれる料率履歴データを作成するデータ生成部と、
各リース案件のレコードについて、料率の外生的な変動の有無を示す料率変動フラグ情報を各レコードに付与するフラグ付与部と、
各レコードに含まれる前記料率、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築する料率予測モデル構築部と、
各レコードについて、前記料率予測モデルに基づいて、前記属性情報と前記料率変動フラグ情報を用いることで、外生的な変動を含む料率の予測値を算出する料率推定部と、
前記成約フラグを参照し、前記外生的な変動を含む料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築する成約確率推定モデル構築部と、
前記成約確率推定モデルに基づいてリース会社の利潤を求め、前記利潤が最大となるときの前記料率の予測値を、新規のリース案件に対して提示すべき提示料率として算出する提示料率算出部と、を備えるものである。
一実施の形態にかかる料率算出方法は、
データ生成部により、リース案件の成約の是非を示す成約フラグ情報、リース料率及びリース契約の内容を示す属性情報が各リース案件のレコードに少なくとも含まれる料率履歴データを作成し、
フラグ付与部により、料率の外生的な変動の有無を示す料率変動フラグ情報を各レコードに付与し、
料率予測モデル構築部により、各レコードに含まれる前記料率、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築し、
料率推定部により、各レコードについて、前記料率予測モデルに基づいて、前記属性情報と前記料率変動フラグ情報を用いることで、外生的な変動を含む料率の予測値を算出し、
成約確率推定モデル構築部により、前記成約フラグを参照し、前記外生的な変動を含む料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築し、
提示料率算出部により、前記成約確率推定モデルに基づいてリース会社の利潤を求め、前記利潤が最大となるときの前記料率の予測値を、新規のリース案件に対して提示すべき提示料率として算出するものである。
一実施の形態にかかる料率算出プログラムは、
リース案件の成約の是非を示す成約フラグ情報、リース料率及びリース契約の内容を示す属性情報が各リース案件のレコードに少なくとも含まれる料率履歴データを作成する処理と、
各リース案件のレコードについて、料率の外生的な変動の有無を示す料率変動フラグ情報を各レコードに付与する処理と、
各レコードに含まれる前記料率、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築する処理と、
各レコードについて、前記料率予測モデルに基づいて、前記属性情報と前記料率変動フラグ情報を用いることで、外生的な変動を含む料率の予測値を算出する処理と、
前記成約フラグを参照し、前記外生的な変動を含む料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築する処理と、
前記成約確率推定モデルに基づいてリース会社の利潤を求め、前記利潤が最大となるときの前記料率の予測値を、新規のリース案件に対して提示すべき提示料率として算出する処理と、をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、エンドユーザーの支払意思を規定する対象物件及びエンドユーザーの属性などのリース案件ごとの特性を考慮して、リース取引に関する各主体にとって望ましいリース料率を算出することができる。
リース契約にかかる取引関係を示す図である。 実施の形態1にかかる料率算出装置を実現するためのシステム構成の一例を示す図である。 料率履歴データの構成例を示す図である。 実施の形態1にかかる料率算出装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる料率算出装置の動作を示すフローチャートである。 予測成約率Sを表す成約確率推定モデルG(Pf,X)の例を模式的に示すである。 予測成約率Sを表す成約確率推定モデルH(Pf,Z(クラス))の例を模式的に示す図である。 利潤πを表す関数の例を示す図である。 ケース1における予測成約率を示す図である。 ケース1における利潤を示す図である。 ケース1における予測成約率、成約額、案件ごと収益率及び利潤の計算結果を示す図である。 ケース2における予測成約率を示す図である。 ケース2における利潤を示す図である。 ケース2における予測成約率、成約額、案件ごと収益率及び利潤の計算結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる料率算出装置を説明するにあたり、その前提として、リース契約の概要について説明する。図1は、リース契約にかかる取引関係を示す図である。 図1に示すように、一般に、リース契約は、物件利用者であるエンドユーザー1001、物件提供者であるサプライヤー1002及びリース会社1003の三者が少なくとも関係する。
以下、一般的なリース契約の態様について説明する。リース契約においては、サプライヤー1002が商談の対象となる設備や機械などの物件をエンドユーザー1001に提供する。この際、対象物件は、リース会社1003がサプライヤーから購入し、その代金はサプライヤーに支払われる。この場合、エンドユーザー1001はリース料をリース会社1003に支払うことで、対象物件を購入することなく、対象物件を使用することができる。この場合、リース契約はエンドユーザー1001とリース会社1003との間で締結されることとなる。このとき、リース会社1003は、対象物件の購入代金、リース契約期間、リース契約の内容を示す属性情報、金利、リース会社の費用などを勘案してリース料率を決定する。
なお、上述では、リース契約に関係する主体をエンドユーザー1001、サプライヤー1002及びリース会社1003の三者であるものとしたが、これは例示に過ぎない。例えば、各種の代理店、保険会社、団体などの主体が関係する例が排除されるものではない。
本実施の形態にかかる料率算出装置100について説明する。図2に、実施の形態1にかかる料率算出装置100を実現するためのシステム構成の一例を示す。料率算出装置100は、専用コンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)などのコンピュータ110により実現可能である。但し、コンピュータは、物理的に単一である必要はなく、分散処理を実行する場合には、複数であってもよい。図2に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12及びRAM(Random Access Memory)13を有し、これらがバス14を介して相互に接続されている。尚、コンピュータを動作させるためのOSソフトなどは、説明を省略するが、この会計情報処理装置を構築するコンピュータも当然有しているものとする。
バス14には、入出力インターフェイス15が接続されている。入出力インターフェイス15には、入力部16、出力部17、通信部18及び記憶部19が接続される。
入力部16は、例えば、キーボード、マウス、センサなどより構成される。出力部17は、例えば、LCDなどのディスプレイ装置やヘッドフォン及びスピーカなどの音声出力装置により構成される。通信部18は、例えば、ルータやターミナルアダプタなどにより構成される。記憶部19は、ハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶装置により構成される。
CPU11は、ROM12に記憶されている各種プログラム、又は記憶部19からRAM13にロードされた各種プログラムに従って各種の処理を行うことが可能である。本実施の形態においては、CPU11は、例えば後述する料率算出装置100の各部の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータや、CPU11の処理の結果として得られたデータなどを記憶してもよい。
通信部18は、ネットワーク30を介して、サーバ40と双方向の通信を行うことが可能である。通信部18は、CPU11から提供されたデータをサーバ40へ送信したり、サーバ40から受信したデータをCPU11、RAM13及び記憶部19などへ出力することができる。通信部18は、他の装置との間で、アナログ信号又はディジタル信号による通信を行ってもよい。記憶部19はCPU11との間でデータのやり取りが可能であり、情報の保存及び消去を行う。
入出力インターフェイス15には、必要に応じてドライブ20が接続されてもよい。ドライブ20には、例えば、磁気ディスク21、光ディスク22、フレキシブルディスク23又は半導体メモリ24などの記憶媒体が適宜装着可能である。各記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされてもよい。また、必要に応じて、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータや、CPU11の処理の結果として得られたデータなどを各記憶媒体に記憶してもよい。
次いで、料率算出に用いる料率履歴データRDの形式について説明する。料率履歴データRDは、個々のリース案件について、料率及びリース案件の内容を示す情報からなる属性ベクトルが割り当てられる。個々のリース案件は、例えば案件IDによって特定され、案件IDごとに1つの属性ベクトルが付随することで、案件レコードが形成される。図3に、料率履歴データRDの構成例を示す。リース案件の内容を示す情報、すなわち属性ベクトルの成分としては、エンドユーザーに提示された料率、エンドユーザーの属性情報、リース対象物件の種別、契約期間及び契約地域などが含まれる。
また、本実施の形態にかかる料率履歴データRDにおいては、実際に契約に至った成約案件だけでなく、交渉の結果契約に至らなかった失注案件が含まれる。よって、案件が成約となったか失注となったかを示す成約フラグが各案件レコードに含まれる。成約フラグは、例えば、成約の場合に「1」、失注の場合に「0」となるダミー変数である。
また、本実施の形態では、各案件レコードは、エンドユーザー及びサプライヤーの特性に依存することなく、リース会社側の事情に起因して生じた、エンドユーザー及びサプライヤーにとって外生的な要因による料率変更が有ったか否かを示す料率変動フラグが含まれる。
ここで、料率変動フラグについて具体例を示しながら説明する。エンドユーザーに提示するリース料及び料率は、案件ごとのリスク評価を行って、対象となる案件のリース料率がどの料率階層に該当するかを考慮することで決定される。例えば、料率が4つの階層A〜Dに分類される場合、階層Aは最もリスクが低いと判断される場合であり、料率は最も低くなる。階層B〜Dは、階層Aと比べて順にリスクが高いと判断される場合であり、順に料率が高くなる。
リース会社は、リスク評価モデルなどの算出手段を構築してリスクを評価するが、モデルの設計や評価方法を変更した場合、当該変更に起因して、同じ案件であっても該当する料率が変化する場合がある。こうした料率の変動は、サプライヤー及びエンドユーザーなどの、リース会社以外の主体とは何らの関係もなく生じるものであるが、料率と成約の是非については当然のことながら何らかの相関があると想定される。そこで、本実施の形態では、エンドユーザー及びサプライヤーの特性に依存することなくリース会社側の事情に起因して生じた外生的な料率変更により、案件の成約確率がどのように変動するかを推定するために、ダミー変数として定義された料率変動フラグを用いる。料率変動フラグは、料率の外生的な変動があった案件に対しては「1」、料率の変動がない案件については「0」となるダミー変数である。
料率の変動としては、料率が低下する場合と上昇する場合との2通りのケースが想定しうる。つまり、料率の外生的な低下があった案件と料率の外生的な変化がなかった案件とを用いて分析する場合(低下ケース)と、料率の外生的な上昇があった案件と料率の外生的な変化がなかった案件とを用いて分析する場合(上昇ケース)と、に分けることができる。両ケースにおける料率変動フラグについては、以下で説明するように設定される。
<低下ケース>
料率の外生的な低下があった案件と料率の外生的な変化がなかった案件とを用いて分析する場合には、料率変動フラグとして、料率の外生的な低下があった案件に対しては「1」、料率の変動がない案件については「0」が与えられる。
<上昇ケース>
料率の外生的な上昇があった案件と料率の外生的な変化がなかった案件とを用いて分析する場合には、料率変動フラグとして、料率の外生的な上昇があった案件に対しては「1」、料率の変動がない案件については「0」が与えられる。
次いで、料率算出装置100の機能構成について説明する。図4に、実施の形態1にかかる料率算出装置100の機能構成を模式的に示す。料率算出装置100は、データ生成部1、フラグ付与部2、料率予測モデル構築部3、料率推定部4、成約確率推定モデル構築部5及び提示料率算出部6を有する。
次いで、料率算出装置100の動作について説明する。図5は、実施の形態1にかかる料率算出装置100の動作を示すフローチャートである。
ステップS1
データ生成部1は、例えばデータベースに蓄積された過去のリース契約情報などに基づき、上述した料率履歴データRDを生成する。
ステップS2
フラグ付与部2は、料率履歴データRDを参照し、上述の料率変動フラグを料率履歴データRDに付与する。
ステップS3
料率予測モデル構築部3は、料率履歴データRDに基づき、料率予測モデルを構築する。本実施の形態では、料率予測モデル構築部3は、説明変数を料率変動フラグIV及び属性変数ベクトルX、被説明変数を料率pとする料率予測モデルを構築する。
Figure 0006764178
この料率予測モデルの構築は、線形回帰などの回帰分析や機械学習(例えば、非特許文献1)などの各種の手法によって行うことが可能である。
ステップS4
構築した式[1]で示す料率予測モデルに、料率予測の対象となる案件の料率変動フラグIVOBJ及び属性変数ベクトルXOBJを与えることで、当該案件の料率予測値Pfを算出することが可能である。
Figure 0006764178
料率推定部4は、式[2]を用いて、データに含まれる各レコードについて料率予測値Pfを算出する。この料率予測値Pfは、エンドユーザー及びサプライヤーの特性に依存することなくリース会社側の事情に起因して生じた外生的な料率変更の有無を示す料率変動フラグIVOBJを反映して算出されているため、料率予測値Pfの高低にはエンドユーザーにとって外生的な変動が含まれている。
ステップS5
次いで、成約確率推定モデル構築部5が料率履歴データRDおよび料率予測値Pfに基づき、成約確率推定モデルを構築する。料率履歴データRDの各案件レコードには、商談が成約となったか、又は、失注となったかを示す情報が含まれている。本実施の形態では、商談が成約であった場合に「1」、失注であった場合に「0」となる成約フラグが各案件レコードに含まれている。このとき、成約フラグを被説明変数として、料率予測値Pfと属性変数ベクトルXの各単独項及び両者の交差項を含む線形確率モデルを用いることで料率予測値Pf及び属性変数ベクトルXを説明変数とする成約確率推定モデルGを構築することができるほか、機械学習などの手法を用いることで成約確率推定モデルHを構築することもできる。
<線形確率モデルを用いた場合の成約確率推定モデルGの構築例>
まず、線形確率モデルを用いた場合の成約確率推定モデルGの構築例について説明する。線形確率モデルを用いて構築した成約確率推定モデルGが得られる場合、被説明変数Sは連続変数として出力される。この被説明変数Sは、以下の式に示すように、分析対象となる案件レコードの料率予測値Pf及び属性変数ベクトルXを代入することで算出される予測成約率を示す変数として解釈できる。
Figure 0006764178
式[3]においては、成約確率推定モデルGは属性変数ベクトルXを含むため、属性変数ベクトルXによって予測成約率Sの値が影響を受けることが理解できる。また、料率予測値Pfが予測成約率Sに与える影響に対して、属性変数ベクトルXが交互効果を有することも理解できる。式[4]は、線形確率モデルを用いて、企業の異質性を計測する変数X(ここでは一次元の属性のみを考える)に応じて成約確率推定モデルを推定した場合の関数形を示している。以下では、Xを属性変数ベクトルではなく、一次元の属性変数として取り扱う。ここから、属性変数Xの水準に応じて、料率予測値Pfの線形項(一次項)と料率予測値Pf及び属性変数Xの積を含む交差項とで示される「料率予測値Pfの変化に応じた予測成約率Sの変動」(条件付き限界効果)が変化することが理解できる。
Figure 0006764178
次いで、式[4]を、料率Pfを含む項と定数項とに分けて、以下の式[5]のように整理する。
Figure 0006764178
ここで、式[5]を整理するため、以下の式に示す様に、属性変数ベクトルに関する関数a(X)及びb(X)を導入する。
Figure 0006764178
Figure 0006764178
式[6]及び[7]を用いることで、式[5]は以下の[8]のように整理できる。
Figure 0006764178
式[4]及び式[8]より、分析対象企業が特定の属性変数(X)に該当するか否かに応じて、「料率予測値Pfの変動が成約率に与える影響」(条件付き限界効果、a(X))が変化することも理解できる。
成約確率推定モデルG(Pf,X)が示す予測成約率Sは、料率予測値Pfが大きくなると小さくなり、料率予測値Pfが小さくなると大きくなることが自然であり、式[8]の傾きa(X)は負の値、切片b(X)は正の値となることが想定される。図6に、予測成約率Sを表す成約確率推定モデルG(Pf,X)の例を模式的に示す。
<機械学習手法を用いた場合の成約確率推定モデルHの構築例>
上述では、線形確率モデルを用いた場合の成約確率推定モデルGの構築例について説明したが、現実のリース案件を考慮すると、適用が難しい場合が有ることが想定される。以下、その理由について説明する。
未知の案件についてリース会社が提示する料率は、対象となる物件の種類、エンドユーザーの所在地、契約期間、エンドユーザーの業態などの各属性を勘案して決定されるものであることは当然である。この場合、モデルに取り込む属性の種類、すなわち属性変数の数は膨大なものとなる。このように膨大な属性変数を適用して線形確率モデルを構築すると、線形確率モデルが過度に複雑になってしまい、属性を適切に反映した料率の算出には適していないおそれが高いことが理解できる。
そこで、以下では、こうした問題に対応するため、機械学習手法を用いた成約確率推定モデルHの構築例について説明する。この例では、いわゆる傾向スコア(Propensity Score)PSによって各レコードが特定の属性クラスに該当する確率(傾向スコア)を評価し、提示料率を算出する対象案件に近似した傾向スコアを有するレコードを用いて成約確率推定モデルHの構築を行う。傾向スコアは、複数の交絡因子を調整する統計的手法として知られており、ここでは、着目する特性を保有するレコードを識別するダミー変数を被説明変数、料率履歴データRDに含まれる変数のうち着目する特性以外の各変数を説明変数として傾向スコアを算出する。
料率予測値Pfの算出が終了したデータに対し、特定のイベント、すなわち特定の属性クラスに該当する場合に1をとり、それ以外の場合には0をとる二値の属性クラス変数Z(クラス)を付与する。このデータを入力データとして用いて、属性クラス変数Z(クラス)に着目して各レコードの傾向スコアPS(例えば、非特許文献3)を算出する。具体的には、特定の属性カテゴリ、例えば特定の地域及び特定のリース物件がそのクラスに属する場合に1をとり、それ以外の場合に0をとるフラグを属性クラス変数Z(クラス)として料率履歴データRDに付与し、このフラグが「1」をとる確率に対応した傾向スコアPSを算出する。このフラグは、料率履歴データRDに含まれる案件レコードに格納されている個々の案件を特徴づける情報から構成され、リース会社が料率の算定を行わんとする案件の複数の属性を選択することで構築するものであり、膨大な数に及ぶ複数の属性を一次元のダミー変数で処理するために有効である。傾向スコアPSの算出としては、パラメトリックモデルを用いる方法のほか、例えば非特許文献2にかかる機械学習手法を導入して行うことも考え得る。そして、データ全体から、傾向スコアPSが閾値TH(ここでは、0.9とする)よりも大きなレコードのみを抽出する。これにより、提示料率の算出対象として想定する特性を保有する案件に近似した傾向スコアを有するレコードが抽出される。
傾向スコアを用いて抽出された案件レコード群を参照し、予測成約率Sの決定要因として料率予測値Pf、マッチングの対象となった特定の属性クラスに案件が含まれるか否かを示す属性クラス変数Z(クラス)及び両者の交差項を用いて、成約確率推定モデルH(以下の式[9])を構築する。ここで、成約確率推定モデルHの構築には説明変数として料率予測値Pf、属性クラス変数Z(クラス)、両者の交差項のみを用いている。この理由は、式[2]で示される料率予測値Pfが外生的な変動を有していることに加えて、上記の傾向スコアマッチングの結果としてマッチングされたデータの中においては特定の属性クラスがランダムに与えられているとみなせるためである。これにより、成約確率推定モデルHを料率予測値Pf、属性クラス変数Z(クラス)、両者の交差項を説明変数とする関数に帰結させることが可能となる。
Figure 0006764178
この成約確率推定モデルH(pf、Z(クラス))は単なる線形確率モデルとして、例えば以下の式で表すことも可能であり、その場合、モデルの構築はOLS(Ordinary Least Squares)推定によって行うことが可能であるが、成約フラグの取り得る値が、商談が成約であった場合に「1」、失注であった場合に「0」といった離散変数であることを踏まえて、プロビットやロジットなどの制限従属変数モデルを用いることも可能である。以下では、OLS推定の例を示す式[10]に基づいて説明する。
Figure 0006764178
次いで、式[10]を、料率Pfを含む項と定数項とに分けて、以下の式[11]のように整理する。
Figure 0006764178
ここで、式[11]を整理するため、以下の式に示す様に、属性クラス変数Z(クラス)に関する関数α(Z(クラス))及びβ(Z(クラス))を導入する。
Figure 0006764178
Figure 0006764178
式[12]及び[13]を用いることで、式[11]は以下の[14]のように整理できる。
Figure 0006764178
式[10]及び式[14]より、分析対象企業が特定の属性クラスに該当するか否かに応じて、「料率予測値Pfの変動が成約率に与える影響」(条件付き限界効果、α(Z(クラス))が変化することも理解できる。
成約確率推定モデルH(Pf,Z(クラス))が示す予測成約率Sは、料率予測値Pfが大きくなると小さくなり、料率予測値Pfが小さくなると大きくなることが自然であり、式[14]の傾きαは負の値、切片βは正の値となることが想定される。図7に、予測成約率Sを表す成約確率推定モデルH(Pf,Z(クラス))の例を模式的に示す。
ステップS6
提示料率算出部6は、上述した予測成約率Sを示すモデルとして、成約確率推定モデルG(Pf,X)又は成約確率推定モデルH(Pf,Z(クラス))を用いることができる。以下では、予測成約率Sを示すモデルとして成約確率推定モデルG(Pf,X)を用いる例について説明する。
提示料率算出部6は、以下の式で表されるように、利潤πを示す収益関数Γ(Pf,X)を生成する。以下では、リース物件価額をLP、支払回数(=リース契約期間)をNとする。
Figure 0006764178
式[15]の右辺において、第1項は収入を示し、第2項は係数cにリース物件価額LPと予測成約率Sを示す成約確率推定モデルG(Pf,X)とを乗じたものであり、費用を示している。なお、成約確率推定モデルG(Pf,X)は、式[8]と同様に、以下の式[16]で示される。
Figure 0006764178
式[16]を式[15]に代入して、以下の式が得られる。
Figure 0006764178
式[17]の利潤πは料率予測値Pfの二次関数であり、かつ、a(X)が負の値であることより、上に凸の二次関数である。図8に、利潤πを表す二次関数の例を示す。リース会社が利潤を最大化するには、利潤πが極大値πmaxとなるときの料率予測値Pfを求めればよい。従って、提示料率算出部6は、利潤πの料率予測値Pfに関する偏微係数が0(式[18])となる料率予測値Pf0(式[19])を求める。
Figure 0006764178
Figure 0006764178
以上のステップS1〜S6の処理により、リース会社が個々のリース案件に対して、対象となるリース案件の特性を考慮しつつ、提示すべき最適な料率(提示料率)を算出することが可能となる。特に、リース会社にとっては、料率を提示しようとする新規のリース案件に関して、当該新規案件に関してリース会社の利潤を最大化しうる最適な料率を算出できるという意味で、望ましい料率を提示することが可能となる。
また、提示料率の算出において料率変動フラグを参照したモデル構築を行った結果として、以下のような利点も存在する。外生的な要因によって料率が変動した場合(料率変動フラグが「1」の場合)、料率の見直しは、成約を踏まえた利潤の最大化に資する料率の提示を目的として行われるものと考えられる。よって、料率の見直しが行われた場合には、一般的にリース会社が能動的に実施することが少ない、料率を下げる判断を行うこともあり、これは、リース会社だけでなく、サプライヤー及びエンドユーザーにとっても望ましい条件でリース契約を締結する機会を提供するものとなる。したがって、サプライヤー及びエンドユーザーが通常は知ることのできない外生的な要因を加味することで、一般期な料率算出手法と比べて、より好適なリース契約締結の機会を提供することもできる。
次いで、上述のリース料率算出の検証結果について説明する。以下では、2つのケースについて検証を行い、それぞれのケースにおいて、実際の契約データから得られた料率を上述のモデルに適用した場合と、利潤を最大化できる料率を選択した場合とを比較した。なお、以下では、各ケースにおける支払回数を60回とし、リース物件価額を100万円とした。
<ケース1>
上述の式[8]及び[16]において、傾きa(X)を−129、切片b(X)を2.4、費用を示す式[17]の係数cを102.2%とした。この条件下において、式[8]で表される予測成約率Sを図9に、式[9]で表される利潤πを図10に示す。
実際の契約データから求めた料率の平均値を適用した場合、及び、図10の利潤の傾きが0となる点から得られる最適料率を適用した場合の予測成約率、成約額、案件ごと収益率、及び利潤の計算結果を図11に示す。なお、成約額は、リース物件価額と予測成約率との積である。案件ごと収益率は料率と支払回数の積から費用を表す係数Cを減じたものであり、すなわち、リース料支払による総収入から各種費用を控除した正味の収益率である。
本ケースでは、図11に示す様に、料率を、実際の料率の平均値である1.795%から最適料率である1.781%に低下させることで、利潤が最大化できることがわかる。この場合には、料率の低下に応じて成約率が上昇し、結果として全体としての収益が大きくなったものとして理解できる。
<ケース2>
上述の式[8]及び[16]において、傾きa(X)を−110、切片b(X)を2.05、費用を示す式[17]のcを102.2%とした。この条件下において、式[6]で表される予測成約率Sを図12に、式[9]で表される利潤πを図13に示す。
実際の契約データから求めた料率の平均値を適用した場合、及び、図13の利潤の傾きが0となる点から得られる最適料率を適用した場合の予測成約率、成約額、案件ごと収益率、及び利潤の計算結果を図14に示す。
本ケースでは、図14に示す様に、料率を、実際の料率の平均値である1.782%から最適料率である1.786%まで上昇させることで、利潤が最大化できることがわかる。この場合には、料率の上昇に応じて成約率は低下するものの、案件ごとの収益の増加が成約率の減少の影響を上回り、結果として全体としての利潤が大きくなったものとして理解できる。
以上、検証結果を用いて説明したように、本実施の形態にかかるモデルを用いることで、利潤を最大化できる最適料率を具体的に得られることが理解できる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記で説明した料率算出装置が実行する処理は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む半導体処理装置を用いて実現されてもよい。また、これらの処理は、少なくとも1つのプロセッサ(e.g. マイクロプロセッサ、CPU、GPU、MPU、DSP(Digital Signal Processor))を含むコンピュータシステムにプログラムを実行させることによって実現されてもよい。具体的には、これらの送信信号処理又は受信信号処理に関するアルゴリズムをコンピュータシステムに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを作成し、当該プログラムをコンピュータに供給すればよい。
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 データ生成部
2 フラグ付与部
3 料率予測モデル構築部
4 料率推定部
5 成約確率推定モデル構築部
6 提示料率算出部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 バス
15 入出力インターフェイス
16 入力部
17 出力部
18 通信部
19 記憶部
20 ドライブ
21 磁気ディスク
22 光ディスク
23 フレキシブルディスク
24 半導体メモリ
30 ネットワーク
40 サーバ
100 料率算出装置
110 コンピュータ
1001 エンドユーザー
1002 サプライヤー
1003 リース会社

Claims (7)

  1. リース案件の成約の是非を示す成約フラグ情報、リース料率及びリース契約の内容を示す属性情報が各リース案件のレコードに少なくとも含まれる料率履歴データを作成するデータ生成部と、
    各リース案件のレコードについて、料率の外生的な変動の有無を示す料率変動フラグ情報を各レコードに付与するフラグ付与部と、
    各レコードに含まれる前記料率、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築する料率予測モデル構築部と、
    各レコードについて、前記料率予測モデルに基づいて、前記属性情報と前記料率変動フラグ情報を用いることで、外生的な変動を含む料率の予測値を算出する料率推定部と、
    前記成約フラグ情報を参照し、前記外生的な変動を含む料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築する成約確率推定モデル構築部と、
    前記成約確率推定モデルに基づいてリース会社の利潤を求め、前記利潤が最大となるときの前記料率の予測値を、新規のリース案件に対して提示すべき提示料率として算出する提示料率算出部と、を備える、
    料率算出装置。
  2. 前記料率予測モデルは、前記料率の予測値を表す、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報の関数として与えられる、
    請求項1に記載の料率算出装置。
  3. 前記成約確率推定モデル構築部は、前記料率の予測値の線形項、前記属性情報の線形項、及び、前記料率の予測値と前記属性情報との交差項を含む線形確率モデルを、前記成約確率推定モデルとして構築する、
    請求項2に記載の料率算出装置。
  4. 前記成約確率推定モデル構築部は、
    前記料率予測モデルが構築された後の前記料率履歴データから、所定の属性クラスに該当するか否かを示す属性クラス変数に基づいて、各レコードの傾向スコアを算出し、
    前記料率履歴データから前記傾向スコアに基づいてレコードを抽出し、
    抽出したレコードについて、前記料率の予測値の線形項、前記属性クラス変数の線形項、及び、前記料率の予測値と前記属性クラス変数との交差項の関数からなるモデルを、前記成約確率推定モデルとして構築する、
    請求項2に記載の料率算出装置。
  5. 前記提示料率算出部は、
    前記成約確率推定モデルに前記料率の予測値、リース物件価額及び支払い回数を乗じた項から、前記成約確率推定モデルに所定の係数及び前記リース物件価額を乗じた項を減算したものを、収益関数として求め、
    前記収益関数が極大値をとるときの前記料率の予測値を、前記提示料率として算出する、
    請求項3又は4に記載の料率算出装置。
  6. データ生成部により、リース案件の成約の是非を示す成約フラグ情報、リース料率及びリース契約の内容を示す属性情報が各リース案件のレコードに少なくとも含まれる料率履歴データを作成し、
    フラグ付与部により、料率の外生的な変動の有無を示す料率変動フラグ情報を各レコードに付与し、
    料率予測モデル構築部により、各レコードに含まれる前記料率、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築し、
    料率推定部により、各レコードについて、前記料率予測モデルに基づいて、前記属性情報と前記料率変動フラグ情報を用いることで、外生的な変動を含む料率の予測値を算出し、
    成約確率推定モデル構築部により、前記成約フラグ情報を参照し、前記外生的な変動を含む料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築し、
    提示料率算出部により、前記成約確率推定モデルに基づいて前記成約確率推定モデルに基づいてリース会社の利潤を求め、前記利潤が最大となるときの前記料率の予測値を、新規のリース案件に対して提示すべき提示料率として算出する、
    料率算出方法。
  7. リース案件の成約の是非を示す成約フラグ情報、リース料率及びリース契約の内容を示す属性情報が各リース案件のレコードに少なくとも含まれる料率履歴データを作成する処理と、
    各リース案件のレコードについて、料率の外生的な変動の有無を示す料率変動フラグ情報を各レコードに付与する処理と、
    各レコードに含まれる前記料率、前記属性情報及び前記料率変動フラグ情報に基づいて料率予測モデルを構築する処理と、
    各レコードについて、前記料率予測モデルに基づいて、前記属性情報と前記料率変動フラグ情報を用いることで、外生的な変動を含む料率の予測値を算出する処理と、
    前記成約フラグ情報を参照し、前記外生的な変動を含む料率の予測値と成約率との関係を、リース案件、エンドユーザー及びサプライヤーの属性を含む関数として表現する成約確率推定モデルを構築する処理と、
    前記成約確率推定モデルに基づいてリース会社の利潤を求め、前記利潤が最大となるときの前記料率の予測値を、新規のリース案件に対して提示すべき提示料率として算出する処理と、をコンピュータに実行させる、
    料率算出プログラム。
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