JP6763203B2 - エンジン装置 - Google Patents

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本発明は、エンジンのピストンの慣性力を低減させるためのバランサを備えるエンジン装置に関する。
従来、エンジンにバランサ(不釣合い重り)を備え、バランサを回転させることにより発生する慣性力により、ピストンによる慣性力を低減させるようにする技術が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
バランサは、エンジンのケースにベアリングを介して回転可能に支持されている。例えば、バランサを支持するベアリングとしては、アウターレースと、インナーレースと、ボール、コロ等の転動体とを有するベアリングなどが用いられる。
このようなベアリングを用いて、バランサをエンジンのケースに支持させる場合には、アウターレースとインナーケースとの位置関係により、ベアリングの回転抵抗が変わり、ベアリングに支持されているバランサの回転トルクが大きく変わってくる。バランサの回転トルクは、エンジンの出力を利用しているものであり、エンジンの効率を向上するためには、バランサの回転トルクを小さくすることが好ましい。このため、アウターレースと、インナーレースとの位置調整が重要となっている。
アウターレースとインナーレースとの位置調整は、例えば、ベアリング(ここでは、アウターレース)の軸方向の位置を規制するベアリング固定蓋との間に配置するシムの厚さを調整することで行われている。
特開2012−127424号公報
上述のように、バランサを支持するベアリングのアウターレースとインナーレースとの位置関係を調整する場合には、シムの厚さを調整する必要がある。
シムの厚さが適切であるか否かは、シムを装着した後、ベアリング固定蓋をエンジンのケースに装着し、バランサの回転の状態を確認して初めて把握することができる。
このため、使用したシムの厚さが適切でない場合には、ベアリング固定蓋を外して、シムの厚さを変更し、その後、バランサの回転の状態を確認する一連の作業を繰り返し実行しなければならず、手間がかかるという問題がある。
また、適切な厚さのシムを組み込んだとしても、エンジンを運転させていくにしたがって、エンジンの状態が変わってきてしまい、ベアリングの状態が適切でない状態となってしまう場合もある。このような場合においても、上記同様にシムを交換するためには、手間がかかるという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、バランサを支持するベアリングの状態を容易且つ適切に調整することのできる技術を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明の一観点に係るエンジン装置は、クランクシャフトから伝達される駆動力により、エンジンの振動を抑制するために回転可能なバランサと、バランサの周囲に配置されるインナーレースと、インナーレースの外周側に配置される転動体と、インナーレースの外周側に転動体を介して配置されるアウターレースとを有し、バランサをエンジンケースに回転可能に支持するベアリングと、ベアリングのバランサの回転軸方向の一端側の位置を規制するように、エンジンケースに固定されるベアリング固定蓋と、バランサの回転軸方向におけるベアリングのアウターレースとベアリング固定蓋との間隔を、ベアリング固定蓋をエンジンケースに装着させた状態で調整可能な調整機構部と、を備える。
上記エンジン装置において、調整機構部は、ベアリング固定蓋との間に作動油を収容可能な作動油室を形成し、作動油室に供給された作動油圧に応じてアウターレースをバランサの回転軸方向に押圧可能なピストンを有するようにしてもよい。
また、上記エンジン装置において、ピストンのアウターレース側の面は、アウターレースの一端側の面の少なくとも一部に対して一端側となる円環状の形状となっていてもよい。
また、上記エンジン装置において、ピストンのアウターレース側の面は、アウターレースの一端側の面の少なくとも一部に対して一端側となる円盤状の形状となっていてもよい。
また、上記エンジン装置において、作動油室に作動油を供給する油圧ポンプを更に備えるようにしてもよい。
また、上記エンジン装置において、作動油室内に作動油が供給された状態を維持するために作動油室との間の作動油の流通路を閉鎖可能なバルブを更に備えるようにしてもよい。
また、上記エンジン装置において、調整機構部は、アウターレースとベアリング固定蓋との間に配置され、供給される電圧に応じてバランサの回転軸方向の長さを調整可能なピエゾ素子を有するようにしてもよい。
また、上記エンジン装置において、ピエゾ素子に電圧を印加する電圧印加手段を更に備えるようにしてもよい。
本発明によれば、バランサを支持するベアリングの状態を容易且つ適切に調整することができる。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係るエンジン装置の一部断面図である。図1(B)は、本発明の第1実施形態に係るエンジン装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン装置のクランクシャフトの軸に沿った面での一部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンにおけるバランサの取付部分の周囲の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るコマンドピストンの形状を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジンにおけるバランサの取付部分の周囲の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るコマンドピストン及びピエゾ素子の形状を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジンにおけるバランサの取付部分の周囲の断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明のいくつかの実施形態に係るエンジン装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係るエンジン装置の一部断面図である。図1(B)は、本発明の第1実施形態に係るエンジン装置の側面図である。
エンジン装置1は、内燃機関の一例としてのディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10を備える。エンジン10は、ピストン15を往復移動可能に収容するシリンダが設けられたシリンダブロック11と、シリンダブロック11の上部に図示しないボルトによって固定されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下部に取り付けられたエンジンケースの一例としてのクランクケース13と、クランクケース13の下部に取り付けられ、エンジン10の各部を潤滑する潤滑油を貯溜するオイルパン14とを備えている。なお、図1(A)では、一気筒のみを示しているが、エンジン10は、単気筒であっても、複数気筒であってもよい。
シリンダブロック11及びクランクケース13は、クランクシャフト17を回転可能に支持している。クランクシャフト17は、コネクティングロッド16を介してピストン15と連結されている。
クランクケース13には、クランクシャフト17の軸方向と平行な軸を回転軸とする1対のバランサ20(20A,20B)が回転可能に支持されている。
クランクシャフト17の一端には、図1(B)に示すように、出力ギヤ30が一体回転可能に接続されている。また、一方のバランサ20Aの一端には、入力ギヤ32及び出力ギヤ33が一体回転可能に接続され、他方のバランサ20Bの一端には、出力ギヤ33と噛合う入力ギヤ34が一体回転可能に接続されている。
クランクシャフト17に接続された出力ギヤ30と、バランサ20Aの入力ギヤ32とは、双方と噛合うアイドルギヤ31を介して、駆動力を伝達可能になっている。出力ギヤ30、アイドルギヤ31、及び入力ギヤ32は、バランサ20Aの回転数が、クランクシャフト17の回転数の1倍となるように設定されている。また、入力ギヤ34及び出力ギヤ33は、バランサ20(20A,20B)の回転数が同じになるように設定されている。
このような構成により、クランクシャフト17が時計回り方向に回転すると、出力ギヤ30及びアイドルギヤ31、入力ギヤ32を介して、一方のバランサ20Aが時計回り方向にクランクシャフト17の回転数の1倍で回転する。また、出力ギヤ33及び入力ギヤ34を介して、他方のバランサ20Bが、半時計回り方向にバランサ20Aと同じ回転数で回転する。このように、1対のバランサ20(20A,20B)が、回転するので、ピストン15の上下方向の慣性力がバランサ20の慣性力により打ち消される(完全に打ち消される又は低減される)こととなる。
次に、バランサ20のエンジン10への取付状態について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るエンジンのクランクシャフトの軸に沿った面での一部断面図である。なお、図2には、一方のバランサ20Aのみを示しているが、他方のバランサ20Bも、エンジン10のクランクケース13への取付部分の構成は、同様となっている。
バランサ20Aは、クランクケース13に対して、複数(図2では、2個)のベアリング40により回転可能に支持されている。
バランサ20Aのバランサ回転軸方向の一端側(図面右側)のベアリング40は、バランサ20Aのバランサ回転軸方向及び径方向の位置をベアリング固定蓋45により規制されている。ベアリング40と、ベアリング固定蓋45との間には、ベアリング40の後述するアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を調整可能な調整機構部50が設けられている。調整機構部50については、後述する。
バランサ20Aのバランサ回転軸方向の他端側(図面左側)には、入力ギヤ32と、出力ギヤ33とが一体回転可能に接続されている。
次に、バランサ20のベアリング固定蓋45側の取付部分及び関連する部位について詳細に説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係るエンジンにおけるバランサの取付部分の周囲の断面図である。図4は、本発明の第1実施形態に係るコマンドピストンの形状を示す図である。
ベアリング40は、バランサ20の外周に配置されて装着されるインナーレース41と、インナーレース41の外径側に配置されるアウターレース43と、インナーレース41とアウターレース43との間に配置され、インナーレース41とアウターレース43との相対回転を容易にする転動体の一例としての円錐コロ42とを有する。
ベアリング40のバランサ回転軸方向外側(図3の上方)及びアウターレース43の径方向外側には、ベアリング40の位置を規制するベアリング固定蓋45が設けられている。ベアリング固定蓋45は、図示しないボルトにより、クランクケース13に装着されている。
アウターレース43のバランサ回転軸方向外側の面とベアリング固定蓋45との間には、円環状のシム51が配置される。シム51は、例えば、鉄、アルミ、銅等によって構成されている。
シム51のバランサ回転軸方向外側には、略円環状のコマンドピストン52が配置される。コマンドピストン52の内周側及び外周側には、図4に示すように、後述する作動油室R1の密閉状態を確保するためのОリング53が収容される収容溝52Aが形成されている。本実施形態では、主に、コマンドピストン52、Oリング53、及びベアリング固定蓋45の隔壁45Aが、調整機構部50に相当する。
コマンドピストン52が、ベアリング固定蓋45のバランサ20側の面と、ベアリング固定蓋45の円筒状の隔壁45Aとで囲まれる空間に嵌め込まれることにより、コマンドピストン52、ベアリング固定蓋45のバランサ側の面、及びベアリング固定蓋45の隔壁45Aとにより囲まれた、作動油が供給される作動油室R1が形成されている。
コマンドピストン52は、作動油室R1に供給される作動油の圧力(作動油圧)に応じてバランサ回転軸方向に移動可能である。
作動油室R1は、流通路62を介して、油圧ポンプ61に接続されており、油圧ポンプ61から作動油が供給可能となっている。流通路62の途中には、流通路62を開閉可能なバルブ63が設けられており、バルブ63を閉状態とすることにより作動油室R1内の作動油圧を一定の圧力に維持させておくことができるようになっている。
油圧ポンプ61は、電子制御ユニット(ECU)64に接続されており、ECU64からの制御指示によって供給する作動油圧を調整可能となっている。
ECU64は、エンジン10の各種制御を行うもので、公知のCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。また、ECU64は、油圧ポンプ61により作動油室R1に供給する作動油圧を制御する作動油制御機能を一部の機能要素として有する。この機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU64に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
このような構成により、ECU64の制御により作動油圧を調整すると、コマンドピストン52のバランサ回転軸方向の位置、コマンドピストン52により押圧されるベアリング40のアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を調整することができる。この結果、ベアリング40の回転抵抗を調整でき、バランサ20の回転トルクを調整することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るエンジン装置1によると、供給する作動油圧を調整することによりコマンドピストン52の軸方向の位置を調整できるようにしたので、ベアリング固定蓋45をクランクケース13から取り外さずともベアリング40のアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を容易且つ適切に調整することができる。
また、本実施形態に係るエンジン装置1によると、バランサ20の回転中に、バランサ回転軸方向へ移動された場合には、ベアリング40のアウターレース43に対してバランサ回転軸方向に移動させる力が作用することとなるが、この場合には、アウターレース43に加えられた力が、コマンドピストン52を介して、作動油室R1の作動油に対して加えられる。このとき、作動油室R1の作動油は、バランサ20のバランサ回転軸方向の移動を緩衝させるように作用する。したがって、バランサ20の回転が安定する。
次に、本発明の第2実施形態に係るエンジン装置について説明する。
本発明の第2実施形態に係るエンジン装置は、第1実施形態に係るエンジン装置とは、主に、調整機構部50の構成が異なる。
図5は、本発明の第2実施形態に係るエンジンにおけるバランサの取付部分の周囲の断面図である。図6は、本発明の第2実施形態に係るコマンドピストン及びピエゾ素子の形状を示す図である。
本実施形態に係るエンジン装置1においては、シム51のバランサ回転軸方向外側に、略円環状のコマンドピストン54が配置される。コマンドピストン54には、バランサ回転軸方向に伸縮可能な1以上のピエゾ素子55が設けられている。本実施形態では、図6に示すように、コマンドピストン54のベアリング固定蓋45側に、均等な間隔を空けて複数(図6では、4つ)のピエゾ素子55が配置されている。ここで、本実施形態では、コマンドピストン54及びピエゾ素子55が調整機構部50に相当する。
ピエゾ素子55には、ECU64からピエゾ素子55の伸縮を調整するための電圧が供給される。ECU64は、ピエゾ素子55に供給する電圧を制御する電圧制御機能を一部の機能要素として有する。
このような構成により、ECU64の制御によりピエゾ素子55に供給する電圧を調整すると、ピエゾ素子55のバランサ回転軸方向の長さを調整でき、コマンドピストン54のバランサ回転軸方向の位置を調整でき、結果として、コマンドピストン54により押圧されるベアリング40のアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を調整することができる。この結果、アウターレース43とインナーレース41との位置関係を調整でき、ベアリング40の回転抵抗を調整でき、バランサ20の回転トルクを調整することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るエンジン装置1によると、ピエゾ素子55に供給する電圧を調整することによりコマンドピストン54の軸方向の位置を調整できるようにしたので、ベアリング固定蓋45をクランクケース13から取り外さずともベアリング40のアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を容易且つ適切に調整することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るエンジン装置について説明する。
本発明の第3実施形態に係るエンジン装置は、第1実施形態に係るエンジン装置とは、主に、調整機構部50の構成が異なる。
図7は、本発明の第3実施形態に係るエンジンにおけるバランサの取付部分の周囲の断面図である。
シム51のバランサ回転軸方向外側には、略円盤状のコマンドピストン56が配置される。本実施形態では、コマンドピストン56の中心部分は、ベアリング固定蓋45側に突出するように形成されている。コマンドピストン56の外周側には、作動油室R2の密閉状態を確保するためのОリング57が取り付けられている。本実施形態では、主に、コマンドピストン56、及びOリング57が、調整機構部50に相当する。
コマンドピストン56が、ベアリング固定蓋45のバランサ20側の面及び内周面に囲まれる空間に嵌め込まれることにより、コマンドピストン56、ベアリング固定蓋45のバランサ20側の面、及びベアリング固定蓋45の内周面により囲まれた作動油室R2が形成される。
コマンドピストン56は、作動油室R2に供給される作動油圧に応じてバランサ回転軸方向に移動可能である。
作動油室R2は、流通路62を介して、油圧ポンプ61に接続されており、油圧ポンプ61から作動油が供給可能となっている。流通路62の途中には、流通路62を開閉可能なバルブ63が設けられており、バルブ63を閉状態とすることにより作動油室R2内の作動油圧を一定の圧力に維持させておくことができるようになっている。
このような構成により、ECU64の制御により作動油圧を調整すると、コマンドピストン56のバランサ回転軸方向の位置、コマンドピストン56により押圧されるベアリング40のアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を調整することができる。この結果、ベアリング40の回転抵抗を調整でき、バランサ20の回転トルクを調整することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るエンジン装置1によると、供給する作動油圧を調整することによりコマンドピストン56のバランサ回転軸方向の位置を調整できるようにしたので、ベアリング固定蓋45をクランクケース13から取り外さずともベアリング40のアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を容易且つ適切に調整することができる。
また、本実施形態に係るエンジン装置1によると、バランサ20が回転中にバランサ回転軸方向に移動した場合には、ベアリング40のアウターレース43に対してバランサ回転軸方向に移動させる力が作用することとなるが、この場合には、アウターレース43に加えられた力が、コマンドピストン56を介して、作動油室R2の作動油に対して加えられる。このとき、作動油は、バランサ20のバランサ回転軸方向の移動を緩衝させるように作用する。したがって、バランサ20の回転が安定することとなる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記各実施形態では、シム51をベアリング40のアウターレース43の一端側に配置させて、シム51を介してアウターレース43のバランサ回転軸方向の位置を調整するようにしていたが、本発明はこれに限られず、シム51を備えずに、アウターレース43とコマンドピストン52,54,56を接触させて、アウターレース43の位置を調整するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、コマンドピストン54を備えるようにしていたが、本発明はこれに限られず、コマンドピストン54を備えずに、ピエゾ素子55を、ベアリング固定蓋45とアウターレース43とに直接接するように配置して、アウターレース43の位置を調整するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、コマンドピストン54に4つのピエゾ素子55を備えるようにしていたが、本発明はこれに限られず、ピエゾ素子55の個数は、1以上であればよい。
また、上記各実施形態では、ベアリング40として、円錐コロ軸受を例に示していたが、本発明はこれに限られず、インナーレースとアウターレースとが接しておらず、インナーレースとアウターレースとの軸方向の位置の調整が必要なベアリングであればよい。
また、上記実施形態では、エンジンをディーゼルエンジンとしていたが、本発明はこれに限られず、ガソリンエンジン等の他のエンジンにも広く適用することが可能である。
1 エンジン装置
10 エンジン
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
13 クランクケース
14 オイルパン
15 ピストン
16 コネクティングロッド
17 クランクシャフト
20,20A,20B バランサ
30 出力ギヤ
31 アイドルギヤ
32 入力ギヤ
33 出力ギヤ
34 入力ギヤ
40 ベアリング
41 インナーレース
42 円錐コロ
43 アウターレース
45 ベアリング固定蓋
50 調整機構部
51 シム
52 コマンドピストン
52A 収容溝
53 Оリング
54 コマンドピストン
55 ピエゾ素子
56 コマンドピストン
57 Оリング
61 油圧ポンプ
62 流通路
63 バルブ
64 ECU

Claims (3)

  1. クランクシャフトから伝達される駆動力により、エンジンの振動を抑制するために回転可能なバランサと、
    前記バランサの周囲に配置されるインナーレースと、前記インナーレースの外周側に配置される転動体と、前記インナーレースの外周側に前記転動体を介して配置されるアウターレースとを有し、前記バランサをエンジンケースに回転可能に支持するベアリングと、
    前記ベアリングの前記バランサの回転軸方向の一端側の位置を規制するように前記バランサの回転軸方向外側に設けられる底面部と、前記アウターレースの外径に対応した内径を有する筒状部とを有し、前記エンジンケースに固定される有底円筒状のベアリング固定蓋と、
    前記バランサの前記回転軸方向外側かつ前記ベアリング固定蓋の前記底面部の内側に配置され、その中心部分が前記ベアリング固定蓋の前記底面部側に突出すると共に、前記アウターレースの内径よりも大きな直径を有するように形成された円盤状のピストンと、
    を備え
    前記ピストンにおける前記ベアリング固定蓋の前記底面部側の面、前記ベアリング固定蓋の前記底面部の前記ピストン側の面及び前記ベアリング固定蓋の前記筒状部の内周面に囲まれる円筒状の空間により、作動油を収容可能な作動油室が形成され、前記ピストンは、前記作動油室に供給された作動油圧に応じて前記アウターレースを前記バランサの回転軸方向に押圧可能な
    エンジン装置。
  2. 前記作動油室に前記作動油を供給する油圧ポンプを更に備える
    請求項1に記載のエンジン装置。
  3. 前記作動油室内に前記作動油が供給された状態を維持するために前記作動油室との間の作動油の流通路を閉鎖可能なバルブを更に備える
    請求項1又は請求項2に記載のエンジン装置。
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