JP6763202B2 - 処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、処理システムに関する。
従来では、建物を構成する各部品を集計する場合には、設計図書(仕様書、平面図、立面図、断面図)の図面から、部品の数量(例えば壁の大きさ、床の面積など)を手拾いし、積算ソフトに手入力していた。そして、その積算結果に、コスト情報(単価など)を追加して明細化を行っていた。
また、CADデータを用いることによって建物の建設における見積もり等の処理を自動的に行うシステムも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−145983号公報
図面から数量を手拾いしたり、積算ソフトや、別の数値計算(例えば熱負荷計算)ソフトに手入力したりする作業には労力がかかり、また、作業に時間がかかるという問題があった。さらに、特許文献1のシステムでは、処理の流れが一方向であり、また、部品の内容に応じた分類(カテゴリ)をまたぐような複雑な処理ができなかった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、省力化及び迅速化を図るとともに、処理能力の向上を図ることにある。
かかる目的を達成するため、本発明の処理システムは、建物を構成する各部品の集合体の仮想3次元モデルを用いた処理システムであって、前記建物内の空間を構成する構成空間のデータには当該構成空間の属性情報と識別子が付加され、前記各部品のうち前記構成空間以外の構成部品のデータには当該構成部品の属性情報と識別子が付加されており、前記構成空間のデータ、前記構成部品のデータ、及び、前記構成空間の識別子と前記構成部品の識別子との対応関係を示す所属データを表形式で格納するとともに、前記仮想3次元モデルと双方向にデータの読み書き可能な格納データベース部と、前記格納データベース部の各データを演算処理する処理データベース部と、を有するデータベース部を備え、前記データベース部と前記仮想3次元モデルとで双方向にデータ置換を行なうシステムであり、前記処理データベース部は、前記所属データを参照して、前記構成空間のデータと、その構成空間に属する前記構成部品のデータとを対応付けすることを特徴とする。
このような処理システムによれば、省力化及び迅速化を図るとともに、処理能力の向上を図ることができる。
かかる処理システムであって、前記処理データベース部は、前記構成部品を特定の属性情報毎に仕分けて数量を取得することが望ましい。
このような処理システムによれば、特定の属性情報毎の集計をしやすくすることができる。
かかる処理システムであって、前記処理データベース部は、前記仮想3次元モデルに存在しない部品を、前記構成空間の属性情報、又は、前記構成部品の属性情報の少なくとも一方を用いて演算処理して数量を取得することが望ましい。
このような処理システムによれば、仮想3次元モデルに存在しない部品を演算処置で算出することができる。
かかる処理システムであって、前記処理データベース部は、前記構成空間に属する前記構成部品を一覧化することが望ましい。
このような処理システムによれば、構成空間に属している構成部品を把握しやすくすることができる。
かかる処理システムであって、前記処理データベースは、前記構成部品の属性情報と、当該構成部品が属する前記構成空間の属性情報とに基づいて演算結果の加減算処理を行うことが望ましい。
このような処理システムによれば、構成部品の属性情報あるいは構成空間の属性情報のみでは算出できない数量(例えば構成空間の仕上げ面積など)を算出することができる。
かかる処理システムであって、前記データベース部は、各部品の単価を記憶する単価データベース部をさらに有し、前記処理データベース部は、前記各部品の数量の演算結果と前記各部品の単価とを掛け合わせて見積金額を算出することが望ましい。
このような処理システムによれば、構成部品毎の見積りを簡易に行うことができる。
かかる処理システムであって、前記処理データベース部は、演算結果を前記構成空間毎の帳票形式に変換して出力することが望ましい。
このような処理システムによれば、シート状(帳票形式)の出力に対応することができる。
かかる処理システムであって、前記処理データベース部は、前記構成空間の属性情報に基づいて、前記構成空間に配置する所定の構成部品に関する演算を行うことが望ましい。
このような処理システムによれば、構成空間に適した所定の構成部品を求めることができる。
かかる処理システムであって、演算結果に応じた前記所定の構成部品を前記仮想3次元モデルの前記構成空間に配置させる処理部を有することが望ましい。
このような処理システムによれば、所定の構成部品を仮想3次元モデルに自動的に書き込むことができる。
本発明によれば、省力化及び迅速化を図るとともに、処理能力の向上を図ることができる。
第1実施形態の処理システムの概要を示す説明図である。 部屋テーブルの一例を示す図である。 所属物テーブルの一例を示す図である。 第1処理データベース部40Aの処理を示す概念図である。 第1処理データベース部40Aの具体的な処理フローを示す図である。 帳票形式の出力レイアウトを示す図である。 帳票形式の出力レイアウトを示す図である。 帳票形式の出力レイアウトを示す図である。 第2実施形態の第1処理データベース部40Aが行う処理を示す概念図である。 第2実施形態の第2処理データベース部40Bの出力を示す図である。 分電系統の情報を示す図である。
===BIMの概要===
はじめに、本願発明について説明する上で基本となるBIMの概要について簡単に説明する。
従来では設計図書(仕様書、平面図、立面図、断面図)の図面から、部品の数量(例えば壁の大きさ、床の面積など)を手拾いし、積算ソフトに手入力していた。そして、その積算結果に、コスト情報(単価など)を追加して明細化(見積書作成など)を行っていた。例えば、図面に基づいて形態情報を確認したりして仕様書を作成し、図面・仕様書から積算・見積を行っていた。このため、各工程で一定の作業時間が必要であり、見積書が出来上がるまで相応の期間が必要であった。
そこで、CADデータを用いることによってコンピューターで建物の建設における見積もり等の処理を自動的に行うシステムが開発されてきている。
BIM(Building Information Modeling)は、コンピューター上に作成された建物の仮想3次元(3D)モデルであり、建物を構成する部品の集合体のモデルである。BIMモデルでは、建物を構成する部品毎に、形態(形状・位置)、形態から算出される面積などの数量、仕様などを含む属性情報が付加されている。例えば、建物の壁について、「壁」という情報、サイズ・厚さ等を含む形状情報、その壁の名称(型番)や仕様の情報などの属性情報が付加されてコンピューターのデータベースに登録される。また、BIMモデルでは建物の空間を構成する部屋なども部品として扱われ、部屋のデータには部屋の属性情報が付加される。
このようなBIMモデルを用いて、建物の設計などの技術的な検討を行うことができる。ただし、BIMモデルでは、カテゴリ(部屋、ドア、窓・・・)毎の属性情報を表形式で表示したり集計したりすることはできるが、カテゴリをまたぐ関連性をつなぎ合わすことができなかった。例えば、ドアがどの部屋に属しているかはドアの情報として管理されるため、部屋の集計表に当該部屋に属しているドアを表示させることが出来なかった。本実施形態では、BIMモデルを用いることで省力化及び迅速化を図っており、また、BIMモデルによる処理能力の向上を図っている。
===第1実施形態===
<システム構成について>
図1は、第1実施形態の処理システムの概要を示す説明図である。
図1に示すように本実施形態の処理システムは、BIMモデル10とデータベース部20を有するシステムである。
データベース部20は、格納データベース部30、処理データベース部40、単価データベース部50を有しており、さらに、処理データベース部40は、第1処理データベース部40Aと第2処理データベース部40Bを有している。
なお、これらの各部は、コンピューターの記憶部や演算部(CPU)などで実現されたものであり、BIMモデル10と格納データベース部30は、BIMモデル10のソフトウェアの機能によって構成されている。また、コンピューターは、データの入力を行う入力部(キーボードやマウスなど)や、演算結果を出力する表示部(ディスプレイなど)を備えている。なお、図1のシステム全てが一つのコンピューターに設けられていてもよいし、各部が別々のコンピューターに設けられ、通信回線等を介して接続されていてもよい。
BIMモデル10は前述したように、建物の仮想3次元モデルである。図1では、BIMモデル10として一つの部屋が図示されているが、本実施形態のBIMモデル10の建物内には部屋や廊下などの複数の空間が設けられている。
本実施形態のBIMモデル10の建物の各部品には、上記空間を構成する構成空間(例えば部屋、廊下など)と、各部品のうち構成空間以外の構成部品(例えば、ドア、窓、壁、家具、電気器具など)が含まれている。建物の各部品(構成空間及び構成部品)には、それぞれカテゴリが用意されており、各部品は、カテゴリを属性情報に保有している。例えば、ドアの属性情報にはドアカテゴリを示す情報が含まれている。なお、構成空間の境界は壁(構成部品)によって形成されており、ドア、窓は壁に対して配置できる。
格納データベース部30は、BIMモデル10の建物の各部品のデータを部品のカテゴリ毎に分けて表形式のテーブルで格納する。また、格納データベース部30は、BIMモデル10と連動しており、双方向にデータの読み書きが可能である。これにより、BIMモデル10とデータベース部20とは双方向にデータ交換(データ置換)を行うことができる。つまり、BIMモデル10の内容を変更するとそれに応じて格納データベース部30のデータが変更され、格納データベース部30のデータを変更するとそれに応じてBIMモデル10が変更される。
処理データベース部40は、第1処理データベース部40Aと第2処理データベース部40Bとを有している。
第1処理データベース部40Aは、格納データベース部30のデータ及び単価データベース部50のデータを用いて各種演算処理する(後述)。なお、第1処理データベース部40Aには、各データの属性情報のうち形態に関する情報(数量、寸法、面積など)および仕様に関する情報(仕上げなど)を用いて適宜計算を行う各種の計算式が組み込まれている。また、第1処理データベース部40Aは、格納データベース部30のデータを変更することもできる。
第2処理データベース部40Bは、第1処理データベース部40Aの演算結果を構成空間毎の帳票形式(後述する部屋情報シート)により出力する。また、この帳票の内容が変更された場合、第2処理データベース部40Bは、第1処理データベース部40Aを介して、あるいは、直接格納データベース部30のデータを変更する。
単価データベース部50には、BIMモデル10の建物を構成する各要素(構成部品)の単価が、それぞれ各要素と対応付けられて表形式で格納されている。
また、本実施形態の処理システムは、データベース20の第1処理データベース部40Aの演算結果に基づいて部品を選別してBIMモデル10に自動配置するプログラム60(処理部に相当)を有する。プログラム60については後述する。
<格納データベース部30のデータについて>
次に格納データベース部30のデータについて説明する。
前述したように格納データベース部30には、BIMモデル10の各データがカテゴリ毎のテーブルに分かれて格納される。例えば図1に示すように部屋テーブル、ドアテーブル、窓テーブル、所属物テーブル・・・などの各テーブルが表形式で格納されている。なお、部屋テーブルは構成空間のデータに相当し、部屋以外の部品(ドア、窓、壁など)のテーブルは構成部品のデータに相当し、所属物テーブルは所属データに相当する。
図2は、部屋テーブルの一例を示す図である。図に示すようにBIMモデル10の部屋テーブルには、部屋ごとに割り当てられたID(識別子に相当)、及び、部屋の周長、面積、部屋の名前、天井高、仕上げなどの各情報(属性情報に相当)が含まれている。このうち、周長や面積は、モデル上で自動計算され、天井高(部屋の高さ)や仕上げの情報は手動にて入力する。この入力は、BIMモデルのソフト上、データベースのソフト上のどちらからでも可能である。また、これらの値(属性情報)を用いて、他の情報(例えば部屋の体積)を自動で計算することもできる。
ドア、窓、壁などの各要素(構成部品)のテーブルも同様に、各要素についての属性情報(形態、数量など)とIDが付加されている。例えば、ドアテーブルには、ドアごとに割り当てられたID、及び、ドアの種類、仕様、数量(寸法)などの各情報が含まれている。
図3は所属物テーブルの一例を示す図である。この所属物テーブルは要素(構成部品)のカテゴリに依らず、部屋のIDと要素のIDとの対応関係を示すものであり、図のように表形式で格納されている。
<第1処理データベース部40Aの処理について>
図4は、第1処理データベース部40Aの処理の一例を示す概念図である。なお図に示すクエリとは、テーブルにある情報を処理するためのデータベースソフトの機能のことである。
第1処理データベース部40Aは、或る部屋について処理を行う際、所属物テーブルを参照し、部屋テーブルと各要素のテーブルとを結びつける(対応付けする)。この処理を要素のカテゴリ毎に実行する。こうして、第1処理データベース部40Aは、部屋に属している部品を集計して、新たな一覧表(部屋についての一覧表)を作成する。これにより、部屋に属している部品を認識しやすくすることができる。そして、第1処理データベース部40Aは、このデータを用いて部屋についての演算処理を行う。
図5は、第1処理データベース部40Aの具体的な処理フローの一例を示す図である。
前述したように、部屋テーブルにはID、面積、周長、天井高さ、仕上げ情報などの属性情報が付加されている。第1処理データベース部40Aは、所属物テーブルを参照して、部屋テーブルと、その部屋に属する構成部品(ここではドア)のテーブルを対応付ける。また、図示していないが、同様に、部屋に配置される壁や窓についても同様に対応付けが行われる。
そして、第1処理データベース部40Aは、各種の演算処理を行う。例えば、第1処理データベース部40Aは、図5に示すように、部屋テーブルの属性情報の周長と天井高さを掛け合わせて壁面積を算出する。また、当該部屋に配置されるドアの面積をドアテーブルの属性情報から取得し、壁面積からドアの面積を減算する。また、部屋に例えば窓が設けられている場合、窓の面積も同様に減算する。こうして、壁仕上面積を算出する。これにより、部屋テーブルの属性情報あるいは部屋テーブルの属性情報のみでは算出できない数量(ここでは、壁仕上面積)を算出することができる。なお、ここでは減算が必要な場合について説明したが、加算が必要な場合は加算処理を行ってもよい。
また、第1処理データベース部40Aは、BIMモデル10のカテゴリに存在しない部品の数量も算出する。例えば、幅木はBIMモデル10のカテゴリには存在しないが、第1処理データベース部40Aは、部屋テーブルの属性情報(周長)と、その部屋に配置されるドアのドアテーブルの属性情報(ドア幅)を用いて、部屋の周長からドア幅を減算して幅木長さを算出する。このように、BIMモデル10のカテゴリに存在しない部品を演算処理で算出することができる。
また、第1処理データベース部40Aは、算出した数量を特定の属性情報毎に仕分けを行なう。例えば、属性情報として、材料、強度が含まれる場合、材料毎、(あるいは強度毎)に部品を仕分け、その数量を算出する。これにより、特定の属性情報毎の集計をしやすくすることができる。
さらに、第1処理データベース部40Aは、算出した各部品の数量に、単価データベース部50に設定された単価を掛け合わせて、部品ごとの見積金額を算出する。例えば、部屋テーブルの属性情報の床仕上げに対応付けられた単価を単価データベース部50から取得し、図5で算出された床面積にその単価を掛け合わせ、床仕上げの見積金額を算出する(図6C参照)。同様に、図5で算出された幅木長さに幅木の単価を掛け合わせ幅木の見積金額を算出し、壁仕上げ面積に壁仕上げの単価を掛け合わせ壁仕上げの見積金額を算出する。これにより、部品毎の見積もりを簡易に行うことができる。
さらに、第1処理データベース部40Aは、部品の見積もりを合計して部屋についての見積金額を算出する。なお、本実施形態では、部屋ごとの部品の見積金額を算出しているが、建物の階を一つの空間を見なすことで、部品の階ごとに集計を行うようにしてもよい。また、建物全体を一つの空間を見なすことで、部品の総見積額の演算を行うようにしてもよい。このように、部品のカテゴリ毎にそれぞれ適した方法で算出するとよい。例えば、床は複数の部屋に亘って形成されているので、床を構成する材料(コンクリートなど)は階ごとに集計することが望ましい。一方、床の仕上げは部屋ごとで異なるので、部屋ごとに集計することが望ましい。
<第2処理データベース部40Bの処理について>
前述したように、第2処理データベース部40Bは、第1処理データベース部40Aの演算結果を帳票形式のレイアウトにして出力する。これにより本実施形態ではシート状(帳票形式)の出力に対応することができる。ここでは、コンピューターのディスプレイに表示(出力)させることとするが、これには限られず、例えば、プリンターを用いて紙などの媒体に印刷するようにしてもよい。
図6A〜図6Cは、第2処理データベース部40Bによる帳票形式の出力レイアウトの一例を示す図である。図6A〜図6Cに示すように、第2処理データベース部40Bは、部屋テーブル(属性情報を含む)及び第1処理データベース部40Aの演算結果を図6A〜図6Cのような帳票形式に編集して出力する。
図6Aのシートには、部屋テーブルから得られた部屋の属性情報(概要・仕様・仕上げの情報)が記載されており、また、所属物として、その部屋に属する部品(ドアなど)が集計されて記載されている。すなわち、所属物テーブルで、部屋のデータと要素(部品)データとの対応関係がとられているので、その部屋に属する部品が把握できることになる。
図6Bのシートには、部屋の数量表(周長、天井高さなど)が記載されている。ここでは、部屋の属性情報(長さ、面積)、及び、当該部屋に配置されるドアの属性情報(長さ。面積)、及び、これらの属性情報を用いて算出された、壁仕上面積、幅木の長さ、床仕上げ面積、天井仕上げ面積(図5参照)がそれぞれ記載されている。
図6Cのシートには、部品・仕上げごとの単価と数量とを掛け合わせた見積もり金額が記載されている。例えば、天板の仕上げについて、仕上げの材料、単価、天板仕上げ面積、及び仕上げの単価と仕上げ面積を掛け合わせて算出された見積もり金額が記載されている。そして、各部品について算出された見積もり金額が全て加算されて、室仕上げ合計(部屋の仕上げの見積もり金額)が記載されている。
なお、本実施形態では図6A〜図6Cに示すように帳票形式のレイアウトで出力しているが、これには限られず単票形式のレイアウトで出力するようにしてもよい。
本実施形態では、前述したように、BIMモデル10とデータベース部20が双方向にデータ置換可能であるので、図6A〜図6Cの帳票出力の内容(データ)を変更することで、BIMモデル10を変更し、その見積もりを即時に演算処理することが可能である。例えば、顧客の要望に応じてBIMモデル10の各データを変更し、見積書を再作成する処理も容易に且つ迅速に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態ではBIMモデル10を用いているので、図面を用いて部品の数量の集計や見積もりなどを行う場合よりも省力化、迅速化を図ることができる。また、本実施形態の処理システムでは、第1処理データベース部40Aは、所属物テーブルを参照して、部屋テーブルと、各要素(構成部品)のテーブルとを対応付けているので、カテゴリをまたぐような複雑な処理を行うことができる。これにより、部屋を基軸としたデータ整理や編集が可能であり、部屋にどのような部品が配置されているかを把握することができる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、BIMモデルに設備条件を入力することで、例えば空調設備設計に必要な数値計算(換気計算・熱負荷計算)を行い、設置する部品の設定を行う点が第1実施形態と異なる。なお、基本的な構成は図1と同じであるので以下の説明では図1と同一符号を用いて説明する。
図7は、第2実施形態の第1処理データベース部40Aが行う処理の一例を示す概念図である。
図7に示すように、第2実施形態の部屋テーブルには属性情報として、体積や人員数(収容人数)、換気方式が含まれている。
第2実施形態の第1処理データベース部40Aは、この部屋テーブル、所属物テーブル、窓テーブルから部屋の熱負荷の計算を行う。なお、第1実施形態で説明したように、あらゆる要素(構成部品)を部屋(構成空間)との関係から整理・編集できるため、要素のカテゴリをまたぐ計算処理も可能である。例えば、熱負荷には、部屋のうちの外壁の長さ、窓の数や向きが関係しているので、部屋を構成する壁の属性情報や、窓の属性情報も用いて熱負荷の演算を行う。
そして、この熱負荷の算出結果をBIMモデル10に返すとともに、その結果から空調機(所定の構成部品に相当)を自動選別するプログラム60により、当該熱負荷に応じた空調機を自動的に(対応する部屋に)配置する。この結果は再び格納データベース部30に格納され、第1処理データベース部40Aにおいて第1実施形態のように部屋を基軸としたデータ整理、編集を行うことができる。
図8は、第2実施形態の第2処理データベース部40Bの出力の一例を示す図である。
設備設計条件項目の入力はBIMモデルのソフト上、データベースのソフト上の何れからでも可能である。この設定により図7のように負荷計算が実行され、その値が第2処理データベース部40Bの出力(帳票形式)に表示される。例えば、図8では、熱負荷合計が約2175Wとなっており、上述したプログラム60の処理によって、冷房能力2.2kWの空調機が選定されて、当該空調機が、BIMモデル10に自動的に配置される。
また、この負荷計算結果により、建物の電気設備設計の基礎情報を取得することができる。図9は、分電系統の情報の一例を示した図である。
第2実施形態の処理データベース部40は、負荷計算から空調機を自動配置し数量を集計することにより図9のような分電盤リストを作成できる。また、空調機に対応させて室外機を決定して動力盤リストを作成することもできる。
なお、本実施形態では熱負荷の計算を行ったが、これには限られない。例えばPAL計算を行ってもよい。
また、本実施形態では部屋に応じて空調機を自動的に配置していたがこれには限られない。例えば、部屋に適した照明器具を自動配置するようにしてもよい。この場合、部屋の属性情報(例えば天井面積)のみを用いて照明器具の種類や数量を設定することが可能であれば、各要素(構成部品)の属性情報は用いなくてもよい。
===その他の実施の形態===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<システムについて>
前述の実施形態では、BIMモデル10を用いて積算見積、設計、帳票化する場合について説明したが、これには限られず、製造工程管理、部品の発注管理、設備の維持管理などにも本実施形態の処理システムを適用してもよい。
<処理データベース部40について>
前述の実施形態では、処理データベース部40は、第1処理データベース部40Aと第2処理データベース部40Bとを有していたが、これらの機能を一つの処理データベース部で行うようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、BIMモデル10に存在しない部品として、幅木の数量を算出していたがこれには限られない。例えば、塗装量を算出してもよい。また、前述の実施形態では、BIMモデル10に存在しない部品を算出する際に部屋の属性情報と、部品(ドア)の属性情報の両方を用いていたが、何れか一方で算出できる場合は片方を用いて算出してもよい。
10 BIMモデル
20 データベース部
30 格納データベース部
40 処理データベース部
40A 第1処理データベース部
40B 第2処理データベース部
50 単価データベース部
60 プログラム

Claims (9)

  1. 建物を構成する各部品の集合体の仮想3次元モデルを用いた処理システムであって、
    前記建物内の空間を構成する構成空間のデータには当該構成空間の属性情報と識別子が付加され、前記各部品のうち前記構成空間以外の構成部品のデータには当該構成部品の属性情報と識別子が付加されており、
    前記構成空間のデータ、前記構成部品のデータ、及び、前記構成空間の識別子と前記構成部品の識別子との対応関係を示す所属データを表形式で格納するとともに、前記仮想3次元モデルと双方向にデータの読み書き可能な格納データベース部と、
    前記格納データベース部の各データを演算処理する処理データベース部と、
    を有するデータベース部を備え、前記データベース部と前記仮想3次元モデルとで双方向にデータ置換を行なうシステムであり、
    前記処理データベース部は、前記所属データを参照して、前記構成空間のデータと、その構成空間に属する前記構成部品のデータとを対応付けする、
    ことを特徴とする処理システム。
  2. 請求項1に記載の処理システムであって、
    前記処理データベース部は、前記構成部品を特定の属性情報毎に仕分けて数量を取得する
    ことを特徴とする処理システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の処理システムであって、
    前記処理データベース部は、前記仮想3次元モデルに存在しない部品を、前記構成空間の属性情報、又は、前記構成部品の属性情報の少なくとも一方を用いて演算処理して数量を取得する
    ことを特徴とする処理システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の処理システムであって、
    前記処理データベース部は、前記構成空間に属する前記構成部品を一覧化する
    ことを特徴とする処理システム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の処理システムであって、
    前記処理データベースは、前記構成部品の属性情報と、当該構成部品が属する前記構成空間の属性情報とに基づいて演算結果の加減算処理を行う
    ことを特徴とする処理システム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の処理システムであって、
    前記データベース部は、各部品の単価を記憶する単価データベース部をさらに有し、
    前記処理データベース部は、前記各部品の数量の演算結果と前記各部品の単価とを掛け合わせて見積金額を算出する
    ことを特徴とする処理システム。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の処理システムであって、
    前記処理データベース部は、演算結果を前記構成空間毎の帳票形式に変換して出力する
    ことを特徴とする処理システム。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れかに記載の処理システムであって、
    前記処理データベース部は、前記構成空間の属性情報に基づいて、前記構成空間に配置する所定の構成部品に関する演算を行う、
    ことを特徴とする処理システム。
  9. 請求項8に記載の処理システムであって、
    演算結果に応じた前記所定の構成部品を前記仮想3次元モデルの前記構成空間に配置させる処理部を有する、
    ことを特徴とする処理システム。
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