JP6762248B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数ピースで構成されたケース内に電子部品を収納する携帯機に関し、特にケースの嵌合構造に関する。
たとえば、車両用の電子キーとして用いられる携帯機では、複数ピースで構成されたケース内に、回路基板や電池などの電子部品などが収納されている。そして、落下などの衝撃が加わった場合に、電子部品が飛び出さないように、ケース同士の嵌合を強固に保つことが求められている。また、電池交換などの保守を行う場合には、治具などによりケース同士の嵌合を容易に解除できることが求められている。
そのため、特許文献1では、下ケースの長手方向と平行な両側面に、複数の嵌合爪を形成し、上ケースの長手方向と平行な内周面に、各嵌合爪を嵌合させる複数の嵌合溝を形成している。また、上ケースまたは下ケースの周縁部に、ケース同士の嵌合を解除するためのコインを挿入する窪みを形成している。そして、この窪みから最も離れた位置にある嵌合爪に、窪みから離れるに連れて、下ケースの側面から離れるように、傾斜面を形成している。
また、特許文献2では、電池カバーの周縁部に、垂直方向係止爪を複数設け、各垂直方向係止爪に、外方へ向かって突出する鉤部を形成している。また、ケース本体に、電池カバーを長手方向にスライドさせることにより、各鉤部と係合する複数の外側突起と、各垂直方向係止爪と係合する複数の内側突起とを設けている。
また、特許文献3では、キーホルダを取り付けるために、上ケースと下ケースにそれぞれループ状部を設け、該両ループ状部の合わせ面に、ケース同士の嵌合を解除するためのコインを挿入する貫通孔を設けている。
特開2014−107707号公報 特開2007−335201号公報 特開2000−151134号公報
本発明の課題は、落下時の衝撃などに対してケース同士の嵌合を強固に保つ一方で、保守時などにはケース同士の嵌合を解除し易くした携帯機を提供することである。
本発明による携帯機は、第1ケースと、第2ケースと、第1ケースの第1周縁部に複数設けられた第1係合部と、該第1係合部と対応するように、第2ケースの第2周縁部に複数設けられた第2係合部と、電子部品とを備え、各第1係合部と各第2係合部とが係合することにより、両ケースが嵌合されて、該両ケースで囲まれた内部空間に電子部品が収納されている。そして、第1係合部と第2係合部のうち、一方は側方へ突出するように凸形に形成され、他方は該側方へ窪むように凹形に形成され、特定の第1係合部と第2係合部との係合量は、他の第1係合部と第2係合部との係合量より大きくなっている。
本発明によると、第1ケースに設けられた各第1係合部と、第2ケースに設けられた各第2係合部とが凹凸で係合することにより、ケース同士が嵌合される。そして、第1係合部と第2係合部との係合量を、全ての係合部について同一とするのではなく、特定の第1係合部と第2係合部との係合量が、他の第1係合部と第2係合部との係合量より大きくなっている。これにより、特定の第1係合部と第2係合部との係合強度を、他の第1係合部と第2係合部との係合強度より高くすることができる。このため、通常時はもちろん落下時においても、係合強度の高い特定の第1係合部と第2係合部との係合部分が効果的に作用して、ケース同士の嵌合を強固に保つことが可能となる。また、保守時などには、特定の第1係合部と第2係合部との係合強度より、他の第1係合部と第2係合部との係合強度が低いので、全ての係合部分の係合強度を同程度に高くした場合より、ケース同士の嵌合を解除し易くなる。
本発明では、特定の第1係合部と第2係合部との係合部分は、他の第1係合部と第2係合部との係合部分より、携帯機の重心の近くに位置している
また、本発明による携帯機は、少なくとも先端部が両ケースで囲まれた内部空間に収納されるメカニカルキーと、隣接する第1ケースの一側面と第2ケースの一側面のうち、いずれか一方または両方に渡って設けられ、内部空間に対してメカニカルキーの少なくとも先端部を挿抜するための挿抜口とをさらに備えていてもよく、メカニカルキーが携帯機に装着された状態で、携帯機の重心が挿抜口の近傍に位置し、特定の第1係合部と第2係合部との係合部分は、他の第1係合部と第2係合部との係合部分より、重心および挿抜口の近くに位置していてもよい。
また、本発明による携帯機は、隣接する第1ケースの一側面と第2ケースの一側面のうち、いずれか一方または両方に渡って設けられ、両ケースの嵌合を解除するための治具が差し込まれる差し込み凹部をさらに備えていてもよく、特定の第1係合部と第2係合部との係合部分は、他の第1係合部と第2係合部との係合部分より、差し込み凹部の近くに位置していてもよい。
また、本発明では、特定の第1係合部と第2係合部のうち、凸形に形成された特定の凸形係合部の突出高さは、他の第1係合部と第2係合部のうち、凸形に形成された他の凸形係合部の突出高さより高くてもよい。
さらに、本発明では、特定の第1係合部と第2係合部のうち、凹形に形成された特定の凹形係合部の窪み深さは、他の第1係合部と第2係合部のうち、凹形に形成された他の凹形係合部の窪み深さより深くてもよい。
本発明によれば、落下時の衝撃などに対してケース同士の嵌合を強固に保つ一方で、保守時などにはケース同士の嵌合を解除し易くした携帯機を提供することが可能となる。
本発明の実施形態による携帯機の分解斜視図である。 図1の携帯機の正面図である。 図2のX矢視図である。 図2のY矢視図である。 図2のZ矢視図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 本発明の他の実施形態による携帯機の部分断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一部分および対応する部分には同一符号を付している。
図1は、実施形態の携帯機100の分解斜視図である。図2は、携帯機100の正面図である。図3は、図2のX矢視図である。図4は、図2のY矢視図である。図5は、図2のZ矢視図である。図6は、図2のA−A断面図である。図7は、図2のB−B断面図である。図8は、図2のC−C断面図である。
携帯機100は、たとえば、自動四輪車などの車両に搭載された車載機と無線で通信する電子キーである。車載機は、携帯機100と通信した無線信号に基づいて、携帯機100の認証を行い、該認証結果に基づいて、車両のドアの施解錠やエンジンの始動などの車載機器の動作を制御する。
図1に示すように、携帯機100には、上ケース1、下ケース2、上ホルダ3、下ホルダ4、回路基板5、防水ラバー6、ボタン7、電池8、およびメカニカルキー9が備わっている。ケース1、2とホルダ3、4は、それぞれ2ピースで構成されている。
上ケース1と下ケース2は矩形の箱状に形成されている。図1では、各ケース1、2の内側を示し、図2〜図5では、各ケース1、2の外面を示している。図2〜図8に示すように、上ケース1と下ケース2とを嵌合することによって、該両ケース1、2で囲まれる内部空間に、ホルダ3、4、回路基板5、防水ラバー6、ボタン7、電池8、およびメカニカルキー9の一部が収納される。上ケース1と下ケース2は、それぞれ本発明の「第1ケース」と「第2ケース」の一例である。
図1に示すように、回路基板5には、通信回路などの電気回路5aが形成されている。電気回路5aは、電池8の電力により駆動される。電池8は、ボタン電池であって、下ホルダ4に設けられた電池保持部4aに対して着脱可能である。回路基板5は、図8などに示すように、上ホルダ3と下ホルダ4の間に挟持される。回路基板5と電池8は、本発明の「電子部品」の一例である。
防水ラバー6は、上ホルダ3の上に配置され、回路基板5を防水する。防水ラバー6の上部には、図1に示すように、複数の操作子6aが設けられている。各操作子6a上には、ボタン7が配置される。ボタン7は、図2に示すように、上ケース1に形成された貫通孔1pから押し操作可能に露出する。図8に示すように、各操作子6aの下端には、導体から成る可動接触子6bが連結されている。可動接触子6bは、上ホルダ3に形成された貫通孔3aを貫通している。図8では、一方の操作子6aおよび可動接触子6bを図示している。
図2などに示すボタン7は、たとえば、車両のドアの施解錠を遠隔操作するために操作される。ボタン7を押し操作することで、ボタン7が防水ラバー6の操作子6aを押し下げる。すると、図8に示す可動接触子6bが下降して、回路基板5に形成された複数の固定接点5bに接触する。これにより、固定接点5b間が導通して、ボタン7の押し操作に応じた操作信号が、回路基板5の電気回路(通信回路)5aから車載機に送信される。
図1に示すメカニカルキー9は、たとえば、車両のドアを機械的に施解錠するためのものである。図4に示すように、下ケース2の短手方向と平行な一側面には、メカニカルキー9の先端からブレード部9bを挿抜するための挿抜口2sが形成されている。メカニカルキー9のブレード部9bは、挿抜口2sから両ケース1、2で囲まれた内部空間に収納される(図6、図7)。
図1および図8などに示すように、下ケース2の内側には、メカニカルキー9のブレード部9bを保持するためのキー保持部2nが設けられている。キー保持部2nには、ブレード部9bを脱落しないように支持する支持ばね2m(図1)が設けられている。
図1などに示すように、メカニカルキー9の頭部9aには、貫通孔9cが設けられている。メカニカルキー9のブレード部9bがケース1、2内に収納された状態では、少なくとも貫通孔9cが露出するように、頭部9aの頭頂側(ブレード部9bと反対側)の一部分は、両ケース1、2から外方へ突出する(図2、図7)。頭部9aの根元側(ブレード部9b側)の一部分は、ケース1、2に没入する。
メカニカルキー9は、大部分が金属で形成されている。メカニカルキー9の頭部9aは、ブレード部9bより重くなっている。このため、図2に示すように、携帯機100にメカニカルキー9を装着した状態では、携帯機100の重心Gが頭部9aのある挿抜口2s(図4)の近傍に位置する。そして、携帯機100が落下した場合には、メカニカルキー9の頭部9aがある携帯機100の側部(挿抜口2s側の部分)が先に地面などに衝突する。
図4に示すように、挿抜口2sが形成された下ケース2の一側面と隣接する、上ケース1の一側面には、差し込み凹部1sが形成されている。この差し込み凹部1sには、両ケース1、2の嵌合を解除するための治具10(図1)が差し込まれる。差し込み口1sと挿抜口2sは、携帯機100の重心Gの近傍に設けられている。
図1および図6〜図8に示すように、上ケース1の各側面の周縁部1a〜1dには、凸形係合部1e〜1hと合わせ面1i〜1Lとが設けられている。各凸形係合部1e〜1hは、各周縁部1a〜1dの外側面から外側方へ山状に突出するように形成されている。図7に示す周縁部1dに設けられた凸形係合部1hの突出高さH1は、図6および図8に示す他の周縁部1a〜1cに設けられた凸形係合部1e〜1gの突出高さH2より高くなっている(H1>H2)。
各合わせ面1i〜1Lは、各周縁部1e〜1hの各凸形係合部1e〜1hより上側かつ外側にあって、下方へ面するように設けられている。各凸形係合部1e〜1hと各合わせ面1i〜1Lとは、各周縁部1e〜1hに沿って延びるように形成されている。
下ケース2の各側面の周縁部2a〜2dには、凹形係合部2e〜2hが設けられている。各凹形係合部2e〜2hは、上ケース1の各凸形係合部1e〜1hに対応するように設けられている。
各凹形係合部2e〜2hは、各周縁部2a〜2dの内側面に側方へ谷状に窪むように形成されている。各凹形係合部2e〜2hの窪み方向は、上ケース1の各凸形係合部1e〜1hの突出方向と同一の外側方である。各凹形係合部2e〜2hの窪み深さは同一である。各凹形係合部2e〜2hは、各周縁部2a〜2dに沿って延びるように形成されている。
上ケース1の各周縁部1a〜1dと下ケース2の各周縁部2a〜2dとを対向させた後、図6〜図8に示すように、上ケース1の各凸形係合部1e〜1hと下ケース2の各凹形係合部2e〜2hとをそれぞれ係合させる。これにより、上ケース1の各合わせ面1i〜1Lと下ケース2の各周縁部2a〜2dとが当接した状態で、上ケース1と下ケース2とが嵌合される。
図7に示す凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合量は、図6および図8に示す他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合量より大きくなっている。この係合量とは、凸形係合部1e〜1hと凹形係合部2e〜2hとの係合深さ、凸形係合部1e〜1hと凹形係合部2e〜2hとの接触面積、または凹形係合部2e〜2hに嵌入する凸形係合部1e〜1hの体積などのことである。このため、凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合強度が、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合強度より高くなっている。
係合量が大きい凸形係合部1hと凹形係合部2hの係合部分は、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gの係合部分より、携帯機100の重心G、挿抜口2s、および差し込み口1sの近くに位置している。つまり、携帯機100の重心G、挿抜口2s、および差し込み口1sの近くあるケース1、2同士の嵌合部分の係合強度(凸形係合部1hと凹形係合部2hの係合強度)は、他の嵌合部分の係合強度(凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gの係合強度)より高くなっている。
通常の携帯機100の取扱い時に、両ケース1、2の嵌合が意図せず解除されないように、両ケース1、2の係合強度、すなわち各凸形係合部1e〜1hと各凹形係合部2e〜2hの係合強度は設定されている。通常の携帯機100の取扱い時とは、携帯機100の利用者による携帯時、ボタン7の操作時、またはメカニカルキー9の挿抜時などのことである。また、携帯機100の落下時にも、ケース1、2の嵌合が意図せず解除されないように、各凸形係合部1e〜1hと各凹形係合部2e〜2hの係合強度は設定されている。
たとえば、電池8の交換などの保守時に、上ケース1と下ケース2の嵌合を意図して解除する場合は、先端が−字状に形成された治具10(図1)を差し込み口1sに差し込んで、該治具10を捻る。すると、まず、図7に示す上ケース1の合わせ面1Lと下ケース2の周縁部2dとが離間して、凸形係合部1hと凹形係合部2hの係合が解除される。次に、差し込み口1sに近い方から、図8に示す上ケース1の合わせ面1j、1kと下ケース2の周縁部2b、2cとが離間して行って、凸形係合部1f、1gと凹形係合部2f、2gの係合が解除されて行く。そして最後に、手などにより、差し込み口1sと反対側にある、図6に示す上ケース1の合わせ面1iと下ケース2の周縁部2aとを離間させて、凸形係合部1eと凹形係合部2eの係合を解除する。これにより、上ケース1と下ケース2の嵌合が解除されて、電池8の交換などが可能となる。
以上の実施形態によると、上ケース1に設けられた各凸形係合部1e〜1hと、下ケース2に設けられた各凹形係合部2e〜2hとが凹凸で係合することにより、ケース1、2同士が嵌合される。そして、凸形係合部1e〜1hと凹形係合部2e〜2hとの係合量を、全ての係合部について同一とするのではなく、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合量を、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合量より大きくしている。これにより、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合強度を、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合強度より高くすることができる。
このため、通常時はもちろん落下時においても、係合強度の高い特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合部分が効果的に作用して、ケース1、2同士の嵌合を強固に保つことが可能となる。また、保守時などにケース1、2を開く場合は、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合強度より、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合強度が低いので、全ての係合部分の係合強度を同程度に高くした場合より、ケース1、2同士の嵌合を解除し易くなる。
また、以上の実施形態では、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合部分が、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合部分より、携帯機100の重心Gおよびメカニカルキー9の頭部9aがある挿抜口2sの近くに位置している。このため、携帯機100の落下時に、携帯機100の重心Gに近いメカニカルキー9の頭部9a側の側部が地面などに衝突して、該側部に強い衝撃が加わっても、該側部の近傍にある凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合強度が高いので、ケース1、2同士の嵌合が外れて内部の電子部品が飛び出すのを防止できる。つまり、携帯機100の落下耐性を高くすることが可能となる。
また、以上の実施形態では、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合部分が、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合部分より、差し込み凹部1sの近くに位置している。このため、係合部1h、2hの係合強度が高くても、差し込み凹部1sに差し込んだ治具10により、近くにある係合部1h、2hの係合を解除することができる。また、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合強度は低いので、係合部1h、2hの係合を解除すれば、係合部1e〜1g、2e〜2gの係合を容易に解除することができる。これによって、ケース1、2同士の嵌合の解除がし易くなる。
さらに、以上の実施形態では、特定の凸形係合部1hの突出高さH1を、他の凸形係合部1e〜1gの突出高さH2より高くすることにより、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合量を、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合量より大きくしている。このため、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合強度を、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2e〜2gとの係合強度より確実に高くすることができるとともに、各凹形係合部2e〜2hの形状を同一にして、該凹形係合部2e〜2hが設けられる下ケース2を製造し易くすることができる。
本発明では、以上述べた以外にも、種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、図6〜図8に示したように、ケース1、2のうち、内側に位置するケース1の周縁部1a〜1dの外側面に凸形係合部1e〜1hを設け、外側に位置するケース2の周縁部2a〜2dの内側面に凹形係合部2e〜2hを設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、図9に示す他の実施形態のように、ケース1’、2’のうち、外側に位置するケース1’の周縁部1a’、1d’の内側面に凸形係合部1e’、1h’を設け、内側に位置するケース2’の周縁部2a’、2d’の外側面に凹形係合部2e’、2h’を設けてもよい。
図9(b)に示す凸形係合部1h’の突出高さは、図9(a)に示す凸形係合部1e’の突出高さと同一であるが、図9(b)に示す凹形係合部2h’の窪み深さD1は、図9(a)に示す凹形係合部2e’の窪み深さD2より深くなっている(D1>D2)。このため、凸形係合部1h’と凹形係合部2h’との係合量は、凸形係合部1e’と凹形係合部2e’との係合量より大きくなり、凸形係合部1h’と凹形係合部2h’との係合強度は、凸形係合部1e’と凹形係合部2e’との係合強度より高くなっている。
たとえば、図2に示した携帯機100のメカニカルキー9と反対側の側部と、携帯機100の長手方向と平行な両側部とに、図9(a)に示すような、凸形係合部1e’と凹形係合部2e’との係合構造を設け、図2に示す携帯機100のメカニカルキー9側の側部に、図9(b)に示すような、凸形係合部1h’と凹形係合部2h’との係合構造を設ける。
このようにしても、携帯機100の重心G、メカニカルキー9の挿抜口2s、および治具10の差し込み凹部1sの近くに位置する、特定の凸形係合部1h’と凹形係合部2h’との係合強度を、他の位置にある凸形係合部1e’と凹形係合部2e’との係合強度より高くすることができる。そして、通常時や落下時にはケース1’、2’同士の嵌合を強固に保ち、保守時などにはケース1’、2’同士の嵌合を容易に解除することができる。また、特定の凸形係合部1h’と凹形係合部2h’との係合強度を、他の凸形係合部1e’と凹形係合部2e’との係合強度より確実に高くすることができるとともに、各凸形係合部1e’、1h’の形状を同一にして、該凸形係合部1e’、1h’が設けられる上ケース1’を製造し易くすることができる。
また、以上の実施形態では、上ケース1、1’に凸形係合部1e〜1h、1e’、1h’を設け、下ケース2、2’に凹形係合部2e〜2h、2e’、2h’を設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。逆に、上ケースに凹形係合部を設け、下ケースに凸形係合部を設けてもよい。
また、図6〜図8の実施形態では、特定の凸形係合部1hの突出高さH1を、他の凸形係合部1e〜1gの突出高さH2より高くすることにより、特定の凸形係合部1hと凹形係合部2hとの係合量を、他の凸形係合部1e〜1gと凹形係合部2hとの係合量より大きくした例を示した。また、図9の実施形態では、特定の凹形係合部2h’の窪み深さD1を、他の凹形係合部2e’の窪み深さD2より深くすることにより、特定の凸形係合部1h’と凹形係合部2h’との係合量を、他の凸形係合部1e’と凹形係合部2h’との係合量より大きくした例を示した。しかし、本発明はこれらのみに限定するものではなく、たとえば、特定の凸形係合部の突出高さを他の凸形係合部の突出高さより高くし、かつ特定の凹形係合部の窪み深さを他の凹形係合部の窪み深さより深くすることにより、特定の凸形係合部と凹形係合部との係合量を、他の凸形係合部と凹形係合部との係合量より大きくしてもよい。
また、以上の実施形態では、特定の凸形係合部1h、1h’と凹形係合部2h、2h’との係合部分を、他の凸形係合部1e〜1g、1e’と凹形係合部2e〜2g、2e’との係合部分より、携帯機100の重心G、挿抜口2s、および差し込み凹部1sの近くに位置させた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。特定の凸形係合部と凹形係合部との係合部分は、他の凸形係合部と凹形係合部との係合部分より、携帯機100の重心Gの近くにのみ位置させてもよい。
また、以上の実施形態では、上下に隣接する上ケース1の一側面と下ケース2の一側面のうち、上ケース1の一側面に差し込み凹部1sを設け、下ケース2の一側面に挿抜口2sを設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、差し込み凹部を下ケース2の一側面に設けたり、挿抜口を上ケース1の一側面に設けたりしてもよい。また、上ケース1と下ケース2のうち、一方の一側面に差し込み凹部を設け、他方の一側面に挿抜口を設ける場合は、該一側面同士が隣接してもよいし、隣接しなくてもよい。また、上ケース1と下ケース2のいずれか一方の一側面に差し込み凹部と挿抜口を両方とも設けてもよい。さらに、隣接する上ケース1の一側面と下ケース2の一側面とに渡って、差し込み凹部や挿抜口を設けてもよい。すなわち、隣接する上ケース1の一側面と下ケース2の一側面のうち、一方の一側面に、差し込み凹部や挿抜口の一部を形成し、他方の一側面に、差し込み凹部や挿抜口の他部を形成し、上ケース1と下ケース2とを嵌合させることにより、差し込み凹部や挿抜口が構成されるようにしてもよい。また、他の例として、差し込み凹部1sや挿抜口2sやメカニカルキー9を携帯機100に設けなくてもよい。
また、以上の実施形態では、上ケース1と下ケース2で囲まれる内部空間に収納される電子部品として、回路基板5と電池8を例に挙げたが、本発明はこれのみに限定するものではなく、他の電子部品も上ケース1と下ケース2で囲まれる内部空間に収納してもよい。
また、以上の実施形態では、治具10を差し込み凹部1sに差し込んで、ケース1、2の嵌合を解除した例を挙げたが、本発明はこれのみに限定するものではなく、他の器具や工具やその他のものを差し込み凹部1sに差し込んで、ケース1、2の嵌合を解除してもよい。また、携帯機100に差し込み凹部1sを設けない場合は、ケース1、2の隙間に、治具などを差し込んで、ケース1、2の嵌合を解除してもよい。
また、以上の実施形態では、メカニカルキー9のブレード部9bと頭部9aの一部分を、ケース1、2内に収納した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではなく、メカニカルキー9のブレード部9bだけ、頭部9aの大部分、またはメカニカルキー9全体をケース1、2内に収納してもよい。
さらに、以上の実施形態では、自動四輪車用の電子キーである携帯機100に、本発明を適用した例を挙げたが、本発明は、自動二輪車や大型自動車などの他の車両用の携帯機や、車両用以外の用途の携帯機にも、適用することが可能である。
1、1’ 上ケース
1a〜1d、1a’、1d’ 上ケースの周縁部
1e〜1h、1e’、1h’ 凸形係合部
1s 差し込み凹部
2、2’ 下ケース
2a〜2d、2a’、2d’ 下ケースの周縁部
2e〜2h、2e’、2h’ 凹形係合部
2s 挿抜口
5 回路基板
8 電池
9 メカニカルキー
9b ブレード部
10 治具
100 携帯機
D1、D2 窪み深さ
G 重心
H1、H2 突出高さ

Claims (5)

  1. 第1ケースと、
    第2ケースと、
    前記第1ケースの第1周縁部に複数設けられた第1係合部と、
    前記第1係合部と対応するように、前記第2ケースの第2周縁部に複数設けられた第2係合部と、
    電子部品と、を備え、
    前記各第1係合部と各第2係合部とが係合することにより、前記両ケースが嵌合されて、該両ケースで囲まれた内部空間に前記電子部品が収納された携帯機において、
    前記第1係合部と前記第2係合部のうち、一方は側方へ突出するように凸形に形成され、他方は前記側方へ窪むように凹形に形成され、
    特定の前記第1係合部と前記第2係合部との係合量は、他の前記第1係合部と前記第2係合部との係合量より大きく、
    前記特定の第1係合部と第2係合部との係合部分は、前記他の第1係合部と第2係合部との係合部分より、当該携帯機の重心の近くに位置している、ことを特徴とする携帯機。
  2. 請求項1に記載の携帯機において、
    少なくとも先端部が前記両ケースで囲まれた内部空間に収納されるメカニカルキーと、
    隣接する前記第1ケースの一側面と前記第2ケースの一側面のうち、いずれか一方または両方に渡って設けられ、前記内部空間に対して前記メカニカルキーの少なくとも前記先端部を挿抜するための挿抜口と、をさらに備え、
    前記メカニカルキーが前記携帯機に装着された状態で、前記重心が前記挿抜口の近傍に位置し、
    前記特定の第1係合部と第2係合部との係合部分は、前記他の第1係合部と第2係合部との係合部分より、前記重心および前記挿抜口の近くに位置している、ことを特徴とする携帯機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の携帯機において、
    隣接する前記第1ケースの一側面と前記第2ケースの一側面のうち、いずれか一方または両方に渡って設けられ、前記両ケースの嵌合を解除するための治具が差し込まれる差し込み凹部をさらに備え、
    前記特定の第1係合部と第2係合部との係合部分は、前記他の第1係合部と第2係合部との係合部分より、前記差し込み凹部の近くに位置している、ことを特徴とする携帯機。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の携帯機において、
    前記特定の第1係合部と第2係合部のうち、凸形に形成された特定の凸形係合部の突出高さは、前記他の第1係合部と第2係合部のうち、凸形に形成された他の凸形係合部の突出高さより高い、ことを特徴とする携帯機。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の携帯機において、
    前記特定の第1係合部と第2係合部のうち、凹形に形成された特定の凹形係合部の窪み深さは、前記他の第1係合部と第2係合部のうち、凹形に形成された他の凹形係合部の窪み深さより深い、ことを特徴とする携帯機。
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