JP6761320B2 - メカニカルシール - Google Patents
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Description
図7は、従来技術に係るメカニカルシールの回転側密封環と静止側密封環との摺動部分を冷却するための循環流体を排出する排出孔の付近を示す断面図(回転軸と直交する断面を示す断面図。)であって、シールカバー50の内周面51から外径側に向けて排出孔52が形成され、該排出孔52は排出接続孔53に連通されている。
回転軸54を矢印R方向に回転されると、被密封流体は、回転方向Rに回転させられ、整流部材56に衝突し、強制的に排出孔52に向かわされ、排出接続孔53を介して外部配管57を通り、図示しない流入孔から内周面51内に戻される。内周面51内に戻された被密封流体は、図示しない回転側密封環および静止側密封環の外周部に至り、回転側密封環と静止側密封環との摺動による発熱を冷却する。
密封される被密封流体の被密封空間が、前記両摺動面の外周に形成されるように、前記静止部材が前記両密封環の外周を覆っており、
前記静止部材には前記被密封空間の被密封流体を循環させるための排出口及び流入孔が周方向に1つ以上形成され、
前記排出孔の形成された前記静止部材の内周面には、リング状のブランクピースが回動可能に設けられ、
前記ブランクピースには、1つの排出孔に連通可能な一対の連通孔が周方向に間隔を有して設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、回転軸が両方向に回転する機器に装着されるメカニカルシールにおいて、シールカバーに新たに排出孔を設けたり、また、新たな排出口に対応する整流部材を製作し、装着をしたりすることなく、両方向の回転に対応可能な被密封流体の循環システムを備えたメカニカルシールを提供することができる。
また、静止部材の内周面にリング状のブランクピースを装着するだけであるため、被密封流体の循環システムを構成する部材を容易かつ正確に取り付けることができる。
この特徴によれば、回転軸の回転方向に応じて連通孔が切り換えられた場合、連通孔と排出孔とが一致した位置においてブランクピースを停止させることができる。
また、ブランクピースの停止を、ノックピンと切り欠きの2つの部材だけで簡単に行うことができる。
この特徴によれば、ブランクピースが被密封流体の旋回流により自動的に所定の位置に回動されるため、外部からの操作をすることなく、自動的に他方の連通孔を排出孔に一致させることができる。
この特徴によれば、ブランクピースの内周面に沿って回動される被密封流体をより多く排出孔に導入することができ、循環する被密封流体の量を増大することができるため、回転側密封環と静止側密封環との摺動による発熱を冷却する能力を増大することができる。また、回転軸の回転方向が逆転される場合において、ブランクピースが被密封流体の旋回流により自動的に所定の位置に回動される際、ブランクピースの案内突部に旋回流が衝突することによる力により、ブランクピースを旋回させる力を増大することができる。
この特徴によれば、排出孔に流入する循環流体の量を増大することができ、回転側密封環と静止側密封環との摺動による発熱を冷却する能力を増大することができる。
この特徴によれば、ブランクピースの軸方向の側面とシールカバーと接触する接触面積が小さくなり、接触部における静止摩擦力が低減され、ブランクピースを回転させ易くすることができる。
この特徴によれば、ブランクピースの側面は、出口部分並びに2つのノックピン係合部分の3点においてシールカバーに当接することになり、ブランクピースを回転させ易くすると共に安定した状態で保持することができる。
この特徴によれば、被密封流体の旋回流が連通孔の壁面に衝突する際の衝撃力を、連通孔が被密封流体の旋回流に沿う方向に傾斜して設けられる場合に比較して大きくすることができ、ブランクピースに作用する回転方向の力を大きくすることができる。
この特徴によれば、被密封流体の旋回流の衝突する面積を許容限度まで大きくすることができ、ブランクピースに作用する回転方向の力を大きくすることができる。
この特徴によれば、被密封流体の旋回流は案内突部の側面のいずれか一方と衝突することになり、旋回流の衝突する面積がさらに増大され、ブランクピースに作用する回転方向の力をさらに大きくすることができる。
(1)静止部材には前記被密封空間の被密封流体を循環させるための排出口及び流入孔が周方向に1つ以上形成され、排出孔の形成された静止部材の内周面には、リング状のブランクピースが回動可能に設けられ、ブランクピースには、1つの排出孔に連通可能な一対の連通孔が周方向に間隔を有して設けられることにより、回転軸が両方向に回転する機器に装着されるメカニカルシールにおいて、シールカバーに新たに排出孔を設けたり、また、新たな排出口に対応する整流部材を製作し、装着をしたりすることなく、両方向の回転に対応可能な被密封流体の循環システムを備えたメカニカルシールを提供することができる。
また、静止部材の内周面にリング状のブランクピースを装着するだけであるため、被密封流体の循環システムを構成する部材を容易かつ正確に取り付けることができる。
また、ブランクピースの停止を、ノックピンと切り欠きの2つの部材だけで簡単に行うことができる。
図1は、本発明の実施例1に係るメカニカルシールの全体を示す縦断面図であって、摺動面の外周から内周方向に向かって漏れようとする高圧流体である機内側の被密封流体を密封する形式のインサイド形式のものであり、右側が機内側(被密封流体側)であり、左側が機外側(大気側)である。また、図2は、図1のA−A断面図である。
静止部材を構成する第1シールカバー5はケーシング1の外側面1aにOリング7を介して植え込みボルト9により着脱自在に固定され、また、静止部材を構成する第2シールカバー6は第1シールカバー5の側面5aにOリング8を介して植え込みボルト9により着脱自在に固定される。
なお、回転軸3は軸孔2に装着されて図示省略の軸受けにより回転可能に支持されている。
一方、回転側密封環17は、摺動面17aを備え、コンプレスリング21を介してカラー20により支持されている。回転側密封環17とカラー20との間にはOリング22が設けられている。
また、カラー20は、セットスクリュー25によりその内周面とスリーブ4の外周面との間に設けられたOリング23を介してスリーブ4に気密に保持されている。
また、コンプレスリング21の後部には、カラー20に一端が支持された複数のコイルスプリング24の他端が接合され、回転側密封環17を軸方向に付勢するようになっている。
なお、排出口30は1つに限らず、周方向に複数形成されてもよい。
カラー20の回転側密封環17の外方を覆う円筒部分には、排出口30に向かう被密封流体の流れを許容する孔20aが形成されている。
さらに、第2シールカバー6には、固定側密封環16及び回転側密封環17の摺動面の大気側にクエンチ流体を注入・排出するためのクエンチング孔34が設けられている。
ブランクピース32は、例えば、ステンレスから形成される。
ブランクピース32は、第1シールカバー5に第2シールカバー6が装着される前の状態において、第1シールカバー5の収容凹部5cの開放側から嵌入され、嵌入された後、第2シールカバー6が装着されることにより、収容凹部5cに回動自在に収納される。
図2において、回転軸3の回転方向は反時計方向である。
切り欠き38は、角度θの周方向長さを有している。そして、一対の連通孔35、36の一方、例えば、図2においては回転軸3の回転方向は反時計方向であるため、時計方向側の連通孔35が、排出孔30に連通するように回動され、連通孔35が排出孔30に連通する位置において、切り欠き38の一方の切り欠き端部38aがノックピン37に当接する。
これに対して、回転軸3の回転方向が時計方向の場合は、ブランクピース32が被密封流体の旋回流により時計方向にθだけ回動され、反時計方向側の連通孔36が排出孔30に連通され、この位置において切り欠き38の他方の切り欠き端部38bがノックピン37に当接する。
図2の場合、回転軸3の回転方向は反時計方向であるため、被密封流体の旋回流は反時計方向となり、連通孔35は反時計方向の旋回流に沿う方向に傾斜して設けられる。
これに対して、連通孔36は、回転軸3の回転方向は時計方向である場合に排出孔30に連通されるため、被密封流体の旋回流は時計方向となり、連通孔36は時計方向の旋回流に沿う方向に傾斜して設けられる。
このように、一対の連通孔35、36は被密封流体のの旋回流に沿う方向に傾斜して設けられるため、排出孔30に流入する循環流体の量を増大することができる。
(1)静止部材を構成する第1シールカバー5及びに第2シールカバー6に装着される静止側密封環16と、静止部材を構成する第1シールカバー5及びに第2シールカバー6に対して回転する回転体を構成する回転軸3に固定されて回転体と共に回転し、静止側密封環16の摺動面16aに対して相対摺動する摺動面17aを持つ回転側密封環17と、を有するメカニカルシールであって、
密封される被密封流体の被密封空間10が、両摺動面16a、17aの外周に形成されるように、静止部材を構成する第1シールカバー5及びに第2シールカバー6が両密封環16、17の外周を覆っており、
静止部材を構成する第1シールカバー5及びに第2シールカバー6には被密封空間10の被密封流体を循環させるための排出口30及び流入孔31が周方向に形成され、
排出孔30の形成された第1シールカバー5の内周面には、リング状のブランクピース32が回動可能に設けられ、
ブランクピース32には、排出孔30に連通可能な一対の連通孔35、36が周方向に間隔を有して設けられることにより、回転軸3が両方向に回転する機器に装着されるメカニカルシールにおいて、シールカバーに新たに排出孔を設けたり、また、新たな排出口に対応する整流部材を製作し、装着をしたりすることなく、両方向の回転に対応可能な被密封流体の循環システムを備えたメカニカルシールを提供することができる。
(2)第1シールカバー5の内周面にリング状のブランクピース32を装着するだけであるため、被密封流体の循環システムを構成する部材を容易かつ正確に取り付けることができる。
(3)ブランクピース32には、第1シールカバー5に装着されるノックピン37に対応する位置に切り欠き38が設けられ、切り欠き38は一対の連通孔35、36の一方が排出孔30に連通する位置で一方の切り欠き端部38aが記ノックピン37に当接し、一対の連通孔35、36の他方の連通孔が排出孔30に連通する位置で他方の切り欠き端部38bがノックピン37に当接するように形成されることにより、回転軸3の回転方向に応じて連通孔が切り換えられた場合、連通孔と排出孔30とが一致した位置においてブランクピース32を停止させることができる。
また、ブランクピース32の停止を、ノックピン37と切り欠き38の2つの部材だけで簡単に行うことができる。
(4)ブランクピース32は、回転体の回転に伴う被密封流体の旋回流により周方向に回動され、一対の連通孔35、36のいずれか一方が排出孔30に連通する位置でノック部材37と切り欠き端部38aとの当接により停止されることにより、回転軸3の回転方向が逆転される場合でも、ブランクピース32が被密封流体の旋回流により自動的に所定の位置に回動され、外部からの操作をすることなく、自動的に他方の連通孔36を排出孔30に一致させることができる。
(5)一対の連通孔35、36のそれぞれは、被密封流体の旋回流に沿う方向に傾斜して設けられることにより、排出孔30に流入する循環流体の量を増大することができ、回転側密封環17と静止側密封環16との摺動による発熱を冷却する能力を増大することができる。
実施例2に係るメカニカルシールは、ブランクピース40の形状が実施例1のブランクピース32と一部相違する点で相違するが、その他の基本的な形状は実施例1と同じであり、実施例1と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
実施例3に係るメカニカルシールは、排出孔30が複数設けられる点で実施例1と相違するが、その他の基本的な形状は実施例1と同じであり、実施例1と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、排出口30は、2つに限らず、周方向に3つ以上形成されてもよい。
実施例4に係るメカニカルシールは、ブランクピースの軸方向の側面形状及び一対の連通孔の形状等が実施例2と相違するが、その他の基本的な形状は実施例2と同じであり、実施例2と同じ部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
このため、ブランクピース140の切り欠き44の設けられた側面は、出口部分144並びにノックピン係合部分145a及び145bの3点においてシールカバーに当接することになり、接触面積が小さくなると共に安定した状態で保持される。
非当接凹部146a、146bの軸方向の深さ及び周方向の長さについては、適宜、設計的に決められる。また、非当接凹部146a、146bの形成手段についても、型成形時あるいはレーザー加工など、種々の手段を採用することができる。
非当接凹部146a、146bがブランクピース140の軸方向の両側面に設けられる場合、両側の非当接凹部146a、146bは周方向の同じ位置に設けられるのが望ましい。
(1)ブランクピース140の軸方向の側面の少なくとも一方の側面には非当接凹部146が設けられることにより、ブランクピース140の軸方向の側面とシールカバーと接触する接触面積が小さくなり、接触部における静止摩擦力が低減され、ブランクピース140を回転させ易くすることができる。
(2)非当接凹部146は、出口部分144並びにノックピン係合部分145a及び145bを除いた側面に設けられることにより、ブランクピース140の側面は、出口部分144並びにノックピン係合部分145a及び145bの3点においてシールカバーに当接することになり、ブランクピース140を回転させ易くすると共に安定した状態で保持することができる。
(3)一対の連通孔141、142は、垂直に設けられることにより、被密封流体の旋回流が連通孔141、142の壁面に衝突する際の衝撃力を、実施例1ないし3のように被密封流体の旋回流に沿う方向に傾斜して設けられる場合に比較して大きくすることができ、ブランクピース140に作用する回転方向の力を大きくすることができる。
(4)一対の連通孔141、142の径Dは、ブランクピース140の幅Eよりわずかに小さく設定されることにより、被密封流体の旋回流の衝突する面積を許容限度まで大きくすることができ、ブランクピース140に作用する回転方向の力を大きくすることができる。
(5)一対の連通孔141、142は、それぞれ、案内突部143の側面143a、143bに近接して設けられることにより、被密封流体の旋回流は案内突部143の側面143a、または、143bのいずれか一方と衝突することになり、旋回流の衝突する面積がさらに増大され、ブランクピース140に作用する回転方向の力をさらに大きくすることができる。
2 軸孔
3 回転軸
4 スリーブ
5 第1シールカバー
5a 側面
5b 内周面
5c 収容凹部
5d 段部
6 第2シールカバー
6a 第1内周面
6b 第2内周面
6c 突出部
7 Oリング
8 Oリング
9 植え込みボルト
10 被密封空間
11 Oリング
12 セットスクリュー
15 メカニカルシール本体
16 固定側密封環
17 回転側密封環
18 ノックピン
19 Oリング
20 カラー
20a 孔
21 コンプレスリング
22 Oリング
23 Oリング
24 コイルスプリング
25 セットスクリュー
30 排出孔
31 流入孔
32 ブランクピース
33 外部配管
34 クエンチング孔
35、36 一対の連通孔
37 ノックピン
38 切り欠き
38a 一方の切り欠き端部
38b 他方の切り欠き端部
40 ブランクピース
41、42 一対の連通孔
43 案内突部
43a、43b 突出面
44 切り欠き
44a 一方の切り欠き端部
44b 他方の切り欠き端部
45 ブランクピース
46、47 一対の連通孔
48 切り欠き
48a 一方の切り欠き端部
48b 他方の切り欠き端部
140 ブランクピース
141、142 連通孔
143 案内突部
144 出口部分
145(145a、145b)ノックピン係合部分
146(146a、146b)非当接凹部
Claims (14)
- 静止部材に装着される静止側密封環と、前記静止部材に対して回転する回転体に固定されて前記回転体と共に回転し、前記静止側密封環の摺動面に対して相対摺動する摺動面を持つ回転側密封環と、を有するメカニカルシールであって、
密封される被密封流体の被密封空間が、前記両摺動面の外周に形成されるように、前記静止部材が前記両密封環の外周を覆っており、
前記静止部材には前記被密封空間の被密封流体を循環させるための排出口及び流入孔が周方向に1つ以上形成され、
前記排出孔の形成された前記静止部材の内周面には、リング状のブランクピースが回動可能に設けられ、
前記ブランクピースには、1つの排出孔に連通可能な一対の連通孔が周方向に間隔を有して設けられ、
前記ブランクピースの内周面の前記一対の連通孔の周方向の間には、内径方向に突出して前記一対の連通孔のそれぞれに流入する被密封流体を案内する案内突部が設けられることを特徴とするメカニカルシール。 - 前記ブランクピースには、前記静止部材に装着されるノック部材に対応する位置に切り欠きが設けられ、前記切り欠きは前記一対の連通孔の一方が前記排出孔に連通する位置において一方の切り欠き端部が前記ノック部材に当接し、前記一対の連通孔の他方の連通孔が前記排出孔に連通する位置において他方の切り欠き端部が前記ノック部材に当接するように形成されることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記ブランクピースは、前記回転体の回転に伴う前記被密封流体の旋回流により周方向に回動され、前記一対の連通孔のいずれか一方が前記排出孔に連通する位置で前記ノック部材と前記切り欠き端部との当接により停止されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール。
- 前記ブランクピースの軸方向の側面の少なくとも一方の側面には非当接凹部が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
- 前記非当接凹部は、出口部分及びノックピン係合部分を除いた前記側面に設けられることを特徴とする請求項4に記載のメカニカルシール。
- 前記一対の連通孔は、垂直に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
- 前記一対の連通孔の径は、前記ブランクピースの幅よりわずかに小さく設定されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
- 前記一対の連通孔は、それぞれ、案内突部の側面に近接して設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
- 静止部材に装着される静止側密封環と、前記静止部材に対して回転する回転体に固定されて前記回転体と共に回転し、前記静止側密封環の摺動面に対して相対摺動する摺動面を持つ回転側密封環と、を有するメカニカルシールであって、
密封される被密封流体の被密封空間が、前記両摺動面の外周に形成されるように、前記静止部材が前記両密封環の外周を覆っており、
前記静止部材には前記被密封空間の被密封流体を循環させるための排出口及び流入孔が周方向に1つ以上形成され、
前記排出孔の形成された前記静止部材の内周面には、リング状のブランクピースが回動可能に設けられ、
前記ブランクピースには、1つの排出孔に連通可能な一対の連通孔が周方向に間隔を有して設けられ、
前記一対の連通孔のうち、前記被密封流体の旋回流の上流側に位置する連通孔は、前記被密封流体の旋回流に沿う方向に傾斜して設けられることを特徴とするメカニカルシール。 - 前記ブランクピースには、前記静止部材に装着されるノック部材に対応する位置に切り欠きが設けられ、前記切り欠きは前記一対の連通孔の一方が前記排出孔に連通する位置において一方の切り欠き端部が前記ノック部材に当接し、前記一対の連通孔の他方の連通孔が前記排出孔に連通する位置において他方の切り欠き端部が前記ノック部材に当接するように形成されることを特徴とする請求項9に記載のメカニカルシール。
- 前記ブランクピースは、前記回転体の回転に伴う前記被密封流体の旋回流により周方向に回動され、前記一対の連通孔のいずれか一方が前記排出孔に連通する位置で前記ノック部材と前記切り欠き端部との当接により停止されることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のメカニカルシール。
- 前記ブランクピースの軸方向の側面の少なくとも一方の側面には非当接凹部が設けられることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
- 前記非当接凹部は、出口部分及びノックピン係合部分を除いた前記側面に設けられることを特徴とする請求項12に記載のメカニカルシール。
- 前記一対の連通孔の径は、前記ブランクピースの幅よりわずかに小さく設定されることを特徴とする請求項9ないし請求項13のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
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