JP6760995B2 - バッグ用飾り蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、既存のトート型女性用バッグに、薄板の付いたバッグ用飾り蓋を差し込んで被せるだけで、収納物を隠してプライバシーを守ると同時に、簡単な間仕切りにもなる単独としてのバッグ用飾り蓋である。
既存の女性用バッグには、様々な形態がある。蓋付のもの、上部にファスナーが付いているもの、バッグの収納物を出し入れするための開口部が絞れるようになっているもの、トートバッグのように開口部が大きく開いていて収納物が出し入れしやすい形のバッグなどである。
また機能面で挙げれば、バッグの蓋だけをTPOに合わせて取り外して交換できるもの、眼鏡や定期入れのように頻繁に出し入れするものをバッグの蓋を開けずに取り出せるもの、バッグ本体の付属として小さなバッグを内蔵させてあるものなど、蓋や仕切りに関するアイディアは多数見受けられる。
一方男性用のバッグの中にも、バッグ内の上下で仕切ることのできる中仕切り付きバッグや、可動式の間仕切りが付いているもの、仕切りが回転式になっていて収納物の種類や大きさに対応させるために自在に動かせるものなどがある。
上記のごとく、女性用男性用を問わず、バッグの蓋や間仕切りについては様々な創意工夫がなされていて、それらは、下記特許文献に挙げている通りである。しかしこれらは全て1つのバッグに付随した形態の一部としての工夫ばかりで、蓋と間仕切りが組み合わされ、しかも種々の既存のバッグに対応させることができる今回の発明と同様のものは見受けられない。
特願平10−293286 実開平7−13217 特開2011−62372
注目すべきは、トート型バッグのように開口部が大きく開いていて比較的浅めのバッグの場合である。収納物が多ければ多いほどバッグが膨らみ、それら収納物が人の視線を受けやすく、同時にスリなどの被害にも遭遇しやすいところに欠点がある。
一般的にトート型バッグの内側には小さなポケットがいくつか付いていて、携帯電話や定期入れなどは収納しやすくできているものであるが、財布、メモ帳、化粧ポーチ、ハンカチやタオル、家や車のキーホルダー、本、筆記用具、時にはドリンクボトルなど、多くの収納物を無雑作に詰め込んで歩くのが女性であり、バッグの中はとかく雑然となりがちで、取り出したいものをバッグの中で探しまわることもある。
またバッグの中には、広く開いている開口部を閉じることができるように、ふちの内側中央にフックが1つ付いているものもあるが、そのフックをその都度外して収納物を出し入れするのはかなり手間がかかり、使わないことのほうが多い。
この発明の目的は、まず、収納物を人の目から隠すことであり、雑然としがちな収納物を簡単に仕切ることもできる薄板の付いたバッグ用飾り蓋を提供することである。
本発明の、薄板の1辺のへりに飾り蓋を取り付けたバッグ用飾り蓋は、既存のトート型バッグの収納物の間に薄板を差し込み、飾り蓋を被せるだけでバッグの収納物を隠すことができるもので、薄板が簡単な間仕切りになるところに特徴がある。薄板の形は四角形が基本であり、間仕切りの効果を考えた場合、四角形が最も使いやすい。
薄板の付いたバッグ用飾り蓋のサイズを、L、M、Sに設定することにより、大きさの異なるバッグの多くに対応させることができる一方、薄板の下部に1本又は複数の折り目を付けることで、深さの異なるバッグの多くに対応させることができる特徴を持つ。この場合の下部とは、飾り蓋を取り付けた薄板のへりと相対するへりの側を指す。
飾り蓋に関しても、既存のバッグの色や、人々の好み、季節など、ファッション性を考慮して様々な素材を用いることで、バラエティに富んだ便利なバッグ用の小物として提供できるところにもその特徴がある。
バッグを使う人は、自分が提げているバッグの中を人に見られたくないものであり、プライバシーを守りたいと思うものである。しかしそれには、「人に見せない心遣いや配慮」など、持ち手側にもそれなりの意識が必要であり、その点、薄板の付いたバッグ用飾り蓋は、プライバシーを保護することができる。
その上、バッグの中を人に見せないということは、同時にスリなどの盗難に遭うリスクも低くなる。バッグの中の財布が丸見えになっているとスリに遭いやすく、それを防止するためにも、「盗ませない配慮」や「盗む衝動を抑制させる配慮」が必要となる。その点、薄板の付いたバッグ用飾り蓋は、防犯の効果がある。
間仕切り機能については、樹脂、金属、木材、ゴムなど、ごく薄い板1枚を収納物の間に差し込むだけのことであるが、例えばその薄板を境に、自分の身に近い手前側に財布などの貴重品を収納し、反対側にそれ以外のものを収納することにより、バッグ内を大きく2つに整理することができる。
飾り蓋は、サイズ、色、素材を変えると、様々なデザインや形態を考案することができ、購入者が自分の好みや季節に応じて、選んで使用することができる。一方、同じ1つのバッグでも、その日の気分やTPOに応じてバッグ用飾り蓋を取り替えるだけで、ゴージャスになったり控えめなおしゃれを楽しんだりと利便性も高い。また、荷物を持ち運ぶ際に紙袋を使用することもあるが、バッグ以外にも応用することができ実用的である。
本発明のバッグ用飾り蓋本体の図である。 本発明のバッグ用飾り蓋を分解した場合の、飾り蓋裏側を示す図である。 本発明のバッグ用飾り蓋を分解した場合の、薄板を示す図である。 本発明のバッグ用飾り蓋の、飾り蓋と薄板を縫付ける時の断面図である。 本発明のバッグ用飾り蓋の、飾り蓋と薄板を縫い付けて完成させた、バッグ用飾り蓋本体の断面図である。 本発明のバッグ用飾り蓋を、既存のバッグのふちの上から見えるように差し込んだ場合の、正面図6a、斜視図6b、断面図6cのイメージ図である。 本発明のバッグ用飾り蓋を、既存のバッグのふちの内側に納めるように差し込んだ場合の、正面図7a、斜視図7b、断面図7cのイメージ図である。 本発明のバッグ用飾り蓋の薄板の下部を、下から1本目の折り目で折り曲げた場合の斜視図8a、断面図8bである。 本発明のバッグ用飾り蓋の薄板の下部を、下から3本目の折り目で折り曲げた場合の斜視図9a、断面図9bである。 バッグに、本発明のバッグ用飾り蓋を予め取り付けたバッグ本体の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜10に基づいて説明する。
図1は、本発明である、薄板の1辺のへりに飾り蓋を取り付けたバッグ用飾り蓋本体の図である。既存のバッグに被せる飾り蓋に薄板が縫い付けられていて、薄板の下部に1本又は複数の折り目を付けることにより、バッグの深さに合わせて薄板の縦の長さを調節することができる。
薄板の材質は、樹脂、金属、木材、弾性の小さいゴムが考えられる。この場合のゴムは、間仕切りとしてバッグの収納物に差し込むことを考えると、比較的堅い素材の方が機能的であるので、弾性の小さいものが好適である。
図2は、薄板の付いたバッグ用飾り蓋を分解して、飾り蓋を裏返した場合の図である。飾り蓋の縫い代を、薄板の縫い代で挟んで縫い付けるため、飾り蓋の裏側中央で裏地を縫い合わせておく。
図3は、薄板の付いたバッグ用飾り蓋を分解した場合の薄板を右斜めから見た図である。薄地の生地を袋状に縫い、薄板を納める。薄板の下部には、バッグの深さに応じて長さを調節できるように1本又は複数の折り目が付いているが、折り目に沿って折り曲げた時に薄地の生地が張り切ってしまわないよう、薄板の縦の長さより長めにゆとり(あそび)を持たせてある。
図4は、飾り蓋の裏側の縫い代を、薄板の上部の縫い代で挟んで縫い合わせる説明図であり、図5はその工程を経て完成させた薄板の付いたバッグ用飾り蓋本体の断面図である。
図6a〜cは、飾り蓋を既存のバッグのふちの上に見えるように差し込んだ場合の使用イメージ図で、6aが正面図、6bが斜視図、6cが断面図である。
図7a〜cは、飾り蓋を既存のバッグの内側に納めるように差し込んだ場合の使用イメージ図で、7aが正面図、7bが斜視図、7cが断面図である。
図8aと図8bは、既存のバッグの深さに合わせて、薄板の下部の1本目の折り目で折り曲げた場合の薄板の付いたバッグ用飾り蓋の斜視図と、その断面図である。
図9aと図9bは既存のバッグの深さに合わせて、薄板の下部の3本目の折り目で折り曲げた場合の薄板の付いたバッグ用飾り蓋の斜視図と、その断面図である。
図10は、既存のバッグに薄板の付いたバッグ用飾り蓋を後から差し込むのではなく、バッグデザインの一部として、本発明のバッグ用飾り蓋を予め取り付けたバッグ本体の斜視図である。バッグをデザインする折に、バッグの形態や素材、裏生地の素材や柄、縫製方法、色合いなどと共に、トータル的にデザインすることが可能である。例えば飾り蓋の素材に本物の毛皮を使用した場合、プライバシー保護、防犯、仕切り効果に加えて高級感も増すものとなる。
飾り蓋には、様々な種類の素材を使用することができ、アイディア次第でバラエティ豊かな汎用性のあるバッグ用飾り蓋となる。その一例として、以下の飾り蓋を考案する。
飾り蓋の素材としては、基本的に毛皮(本物)である。シンプルなトート型バッグに良く合い、バッグのふちの上に見えるように被せると、ゴージャスになりファッション性も高い。冬場に便利である。
飾り蓋を毛皮(フェイク)で製作する。本物の毛皮に比べてコストも掛からないばかりか、毛足の長いものや色物もあり、バッグが華やかになる。冬場に便利である。
飾り蓋を毛糸で製作する。毛糸のセーターなどをバッグの上部に乗せているイメージのものとなる。冬場にカジュアルな使い方ができる。
飾り蓋をチェックのマフラー地で製作する。アクセントとしてフリンジ(ふさ)を付ける。カジュアルで年齢を問わず使用できる。
飾り蓋をタオル地で製作する。高級な四角いタオルの両端にギャザーを寄せ、左右をキャンディ型にリボンで結んで薄板に縫い付けるだけで完成させられる。バッグの収納物をタオルで覆い隠す女性が多く、最も一般的な使用例である。
飾り蓋をスカーフや大判のハンカチで製作する。スカーフやハンカチの両端にギャザーを寄せ、左右をキャンディ型にリボンや金属製の輪などでまとめるだけでおしゃれな飾り蓋となる。一年を通じて使用できる。
飾り蓋を防水加工のある生地や薄手のビニールで製作する。雨の日には、収納物が濡れないというメリットもある。裏地を付けなくても裏側で摘むだけで縫い代が作れる。
飾り蓋を薄地のコットン、デニム生地、キルトで製作する。デザイン次第で、年齢を問わず気楽に既存のバッグに合わせられる。例えばギンガムチェックにスモックなどの刺繍をする、ギャザーを寄せる、シンプルな生地にリボンを用いて装飾するなど、様々なアイディアが考えられ、一年を通じて使用できる。
飾り蓋を別珍やベルベット、コーデュロイで製作する。ベルベットは上質感があるので、シックなバッグにも使用できる。
飾り蓋をレースやオーガンジーで製作する。素材が涼しげで、もちろん夏のバッグに合わせられるばかりか、黒色のレースやオーガンジーを用いれば、季節を問わずシックな装いにも合わせられる。
飾り蓋を風呂敷生地で製作する。着物に合わせた手提げや浴衣に合わせて藤のかごにも使用できる。風呂敷を包むときと同じように結ぶだけで、和風のデザインとなる。
市販のトート型バッグのサイズは様々であるが、バッグ用飾り蓋がその効果を発揮するのは、横型の、しかも比較的浅めのトート型バッグである。そこで、10〜12cmのマチ付のバッグの横と縦の寸法が、大きいもので35cm(横幅)×28cm(縦)、中くらいで30cm(横幅)×25cm(縦)、小さいもので22cm(横幅)×20cm(縦)のトート型バッグを基準とし、それらに見合うバッグ用飾り蓋の大きさを、下記の通りLサイズ、Mサイズ、Sサイズに設定させる。薄板の厚みに関しては、0.5mm〜2mmが好適である。なお、寸法は暫定的であり、必ずしもこの限りではない。また飾り蓋を収納物に被せて隠す効果のみを期待するのであれば、縦型の深いタイプのトート型バッグや大きな紙袋などにも自在に使用することができる。
Figure 0006760995
1・・飾り蓋
2・・薄板
3・・折り目
4・・飾り蓋の裏側
5・・飾り蓋裏側の縫い代
6・・薄板を納める袋状の生地
7・・飾り蓋を縫い付けるための薄板側の縫い代
8・・既存のバッグ

Claims (2)

  1. バッグの開口部からバッグ内側に差し込んで使用するバッグ用飾り蓋において、該バッグ用飾り蓋は、四角形の1枚の薄板と、該薄板を納める袋状の生地と、該袋状の生地上部の1辺のへりの縫い代取り付けた飾り蓋から成り、前記薄板の下部に、1本又は複数の折り目を入れるとともに、前記袋状の生地の縦の長さを前記薄板の縦の長さよりも長くしたことを特徴とするバッグ用飾り蓋。
  2. 請求項1に記載のバッグ用飾り蓋を備えたバッグ。
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