JP6758366B2 - 車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置 - Google Patents

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Description

自動車の安全規格によると、車両ドアは、衝撃を受けた際に、閉じたままになるように義務付けられている。
このような要件を満たすために、安全装置が提供されているが、この安全装置は、
―初期位置から最終位置まで、ブラケットに対して作動軸のまわりを回転することによって、ラッチを作動させるようになっており、ブラケットへの衝撃方向に沿う衝撃によって、初期位置から最終位置まで回転することができるようになっている作動部材と、
―作動部材を、その最終位置に到達させることができる非係合位置から、衝撃によって、作動部材を初期位置と最終位置との間にある被阻止位置に留める阻止位置まで、ブラケットに対して阻止軸のまわりを回転させるようになっている、阻止部材とを備えている。
この安全装置では、阻止部材は、慣性質量部と阻止部とを備え、阻止部は、衝撃の際に、作動部材の傾斜ストッパの動きを阻害するようになっている。
このストッパの位置は、阻止部材の1つと正確に対応しているので、阻止部材の動きと作動部材の動きとの間に遅れが生じた場合に、影響を受けることになる。実際、阻止部材が作動部材を効果的に留める際に、遅れが生じないように、阻止部材と作動部材とは、同時性をもたせるべく、形状、質量、および映像に関して、細かく調整することが求められている。
本発明の目的は、作動部材を効果的に留めるために同時性をもたせるべく、作動部材が阻止部材の阻止部とすばやく連動することができるようにすることによって、形状、質量、および映像に関して細かく調整された阻止部材と作動部材とを備える安全装置を提供することである。
本発明の他の目的は、衝撃の際における、作動部材の開放ストロークを制限することによって、安全装置の安全性をさらに向上させることである。
これらの目的を達成するために、本発明は、車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置であって、
―初期位置から最終位置まで、作動軸のまわりを回転することによって、錠を作動させるようになっており、前記安全装置への衝撃方向の衝撃によって、前記初期位置から前記最終位置まで回転することができる作動部材と、
―前記作動部材を前記最終位置に到達させることができる非係合位置から、前記作動部材を前記初期位置と前記最終位置との間にある被阻止位置に留める阻止位置まで、前記衝撃によって、阻止軸のまわりを回転するようになっている阻止部材とを備えており、
前記作動部材は、受容部を備えており、かつ前記阻止部材は、前記阻止位置で前記受容部と相互作用し、前記非係合位置で前記受容部から離れるように移動するようになっている阻止部を備えており、
前記受容部は、第1および第2妨害壁と、前記第2妨害壁に接続する阻止壁とを備えており、前記第1および第2妨害壁は、それぞれ平面によって画定され、前記2つの平面は、交差しており、
前記衝撃の際に、前記阻止部は、前記第1妨害壁、第2妨害壁、および前記阻止壁と順次協動するようになっている安全装置を提供するものである。
本発明のレバーの受容部は、2つの交差面に沿って延びる2つの妨害壁を備えていると有利である。この態様は、一方において、作動部材の受容部と阻止部材の阻止部との早期の相互作用を可能にしている。
さらに、他方において、2つの妨害壁は、作動部材の開放ストロークを規制することができる。
本発明のさらなる実施形態として、次の要件を、単独で、または組み合わせて備えることがある。
―前記阻止壁は、前記作動軸を中心とする円弧状であり、かつ、前記第2妨害壁との接合部に当接面を有し、および/または
―前記第2妨害壁は、前記阻止壁または前記当接面と共に阻止角を形成し、前記第2妨害壁は、前記第1妨害壁と共に前記阻止角よりも大きい妨害角を形成し、および/または
―前記妨害角は、180°よりも小さく、および/または
―前記阻止角は、約90°よりも小さく、および/または
―前記第1妨害壁の突出部は、前記阻止壁の突出部または前記当接面と共に約45°〜90°の間で一般角を形成し、および/または
―前記作動軸からの半径は、前記第1妨害壁の突出部と、前記阻止面または前記当接面の突出部とを横切り、
―前記半径は、前記阻止面または前記当接面と共に約90°よりも小さい受容角を形成し、および/または
―前記阻止部材は、慣性質量部を含み、前記安全装置が慣性力を受けた場合に、前記被阻止位置で前記作動部材を留めるようになっており、および/または
―前記阻止部材は、前記衝撃後に前記阻止部材を前記阻止位置に維持するように、保持部に係合する保持突起を備えており、および/または
―前記作動軸は、前記阻止軸に対してほぼ直交している。および/または
本発明は、さらに、請求項のいずれか1項に記載の安全装置を備える車両用ドアハンドルであって、把持部と、前記把持部から突出している柱体とからなるハンドルグリップとを備えており、前記柱体は、前記車両ドアを解錠するように前記作動部材と組み合わされている。
単独でまたは組み合わせて考えることができる本発明のさらなる実施形態によれば:
―前記ハンドルグリップは、把持軸のまわりに回転しうるようにして取り付けられており、および/または
―前記把持軸は、前記阻止軸とほぼ平行であり、および/または
―前記把持軸は、前記作動軸とほぼ直交している。
阻止部材が阻止位置にあり、ハンドルグリップと組み合っている、本発明の第1の実施形態による車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置の斜視図である。 阻止部材が阻止解除位置にあり、図1Aの車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置の要部拡大斜視図である。 本発明の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置の作動部材の平面図である。 受容部と相互作用する阻止部を示している、本発明の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置の拡大部分斜視図である。 阻止部が阻止解除位置から阻止位置に移動する場合の、受容部における阻止部の動きを示す図である。 阻止部が阻止解除位置から阻止位置に移動する場合の、受容部における阻止部の動きを示す図である。 阻止部が阻止解除位置から阻止位置に移動する場合の、受容部における阻止部の動きを示す図である。 受容部における阻止部の動きを示す図6Aの一部拡大図である。 阻止部が阻止解除位置から阻止位置に移動する場合の、受容部における阻止部の動きを示す図である。 受容部における阻止部の動きを示す図7Aの部分拡大図である。 車両用ドアハンドルに取り付けられる本発明の安全装置の第2の実施形態を示す斜視図である。
添付図面を参照して、非限定的ないくつかの実施形態に関する以下の説明を読むことによって、本発明の他の特徴および利点が、明らかになると思う。
図1Aおよび図1Bに示すように、本発明の安全装置は、車両用ドアハンドルに取り付けられるようになっている。車両用ドアハンドルは、通常、細長いハンドルグリップ1を備えている。ハンドルグリップ1は、車両ドアを解錠して開ける際に、例えば車両の外側へ向かって引くと作動するように、移動可能として取り付けられている。
この目的のために、ハンドルグリップ1は、把持部12と、把持部12から突出している柱体11とを備えている。柱体11は、車両ドアの内部に配置された作動部材2と組み合っている。作動部材2は、車両ドアを解錠するように車両のラッチと協動するようになっている。
作動部材2は、初期位置と最終位置との間を回転しうるようにして作動軸20に取り付けられている。ブロック位置は、図1A、図3および図8の作動部材2の状態に対応している。初期位置は、図4に示してある。
最終位置において、作動部材2は、ラッチを作動させて、車両ドアを解錠するようになっている。この最終位置は、作動部材2が作動軸20のまわりに、図2の右側に向かって、すなわち時計回り方向に、回転した位置である。この回転の角度は、ハンドル部、特に作動部材2に接続されている錠の配置によって決まるものである。すなわち、この回転の角度は、錠を操作して、車両ドアを十分に解錠することができる角度であればよい。
初期位置に戻ると、作動部材2は、図4および図8に示す状態に戻る。このようにして、錠は解錠されることになる。
作動部材2は、ハンドルグリップ1によって、柱体11を介して、初期位置から最終位置まで移動させられるようになっている。
作動部材2を初期位置に向けて付勢するために、バネのような戻しシステム(図示せず)を取り付けることが好ましい。ハンドルグリップ1を解錠位置に向けて付勢するために、同じような戻りシステム(図示せず)を、ハンドルグリップ1に設けることが好ましい。
ハンドル部は、例えば衝撃を受けた際に、慣性力を受ける可能性がある。この場合、ハンドルグリップ1は、作動部材2を作動させて、車両のドアを解錠し、意図していないのにドアが開放されてしまうおそれがある。
そのため、車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置には、作動部材2を被阻止位置に留めるために、作動部材2と協動するようになっている阻止部材3が設けられている。
本発明において、作動部材2を初期位置に留めることは、作動部材2が遊びを有することを意味することとなる。
ここで図2を参照すると、作動部材2は、阻止部材3の対応する部分と相互作用する受容部4を備えている。これによって作動部材2は、阻止位置に留められるようになる。
受容部4は、作動軸20に対してほぼ遠心方向に開口する凹状受け部を有している。
凹状受け部は、初期位置から最終位置まで、作動部材2の移動方向に開口している。
受容部4は、以下に詳述する妨害角δ、阻止角β、一般角γ、および受容角θを有する第1妨害壁42、第2妨害壁41および阻止壁40を備えている。
阻止壁40は、作動軸20を中心とする円弧状を呈している。阻止壁40の基部は、第1妨害壁42および第2妨害壁41よりも作動軸20の近くにある。
阻止壁40は、ほぼ平らな垂直面であってもよい。
右側壁である第2妨害壁41は、阻止角βを介して、阻止壁40に連なっている。阻止角βは、阻止壁40と右側壁41との接合部における、右側壁41と円形阻止壁40に対する接平面40aとの間の角度である。ここで、阻止角βは、凹状受け部において約86°である。より一般的に言うと、阻止角βは、約70°〜90°の間である。
阻止角βが約90°よりも小さいと、作動部材2を十分に留めることができるので有利である。
右側壁41は、凹状受け部において、ほぼ平面であるが、ほぼ円形であってもよく、凸状であってもよい。以下にさらに詳述するように、平面または凸状の右側壁41は、作動部材2の残留開放ストロークを制限するという利点を有している。
傾斜側壁である第1妨害壁42は、右側壁41に連接し、凹状受け部において約153°の関係角度δを形成している。より一般的には、この関係角度δは、約135°〜180°の間である。
傾斜側壁42は、ほぼ垂直面であるが、ほぼ円弧状面であってもよい。
傾斜側壁42は、凹状受け部において、約57°の一般角γを接平面40aと共に形成している平面内にある。一般角γは、約45°〜90°の間である。
約45°〜90°の間である一般角γは、作動部材2の十分な早期妨害を可能にするという利点を有している。
本出願人は、受容部4において効果的な阻止を行うためには、衝撃の際の加速によって、阻止部32が凹状受け部から外れないようにするために、特定角αが十分に大きいことが必要であることを見出した。実際、図2において明らかなように、図2の左側の第1妨害壁42および第2妨害壁41の広い開口は、安全装置が衝撃を受けた場合に、阻止部材3が、図2の右側に移動する作動部材2を留めるには、十分ではないかもしれない。
特定角αは、凹状保持部を横切って形成される受容角θに基づいて定められる。ここで、受容角θは、特定角αと一般角γとの和となっている。なお、受容角θは、約90°と等しいか、それよりも小さい。
図1A、図1Bおよび図3を参照すると、阻止部材3は、阻止軸30のまわりに、好ましくは作動軸20とほぼ直交して、回転しうるようにして取り付けられている。
阻止軸30と作動軸20とが直交しているため、作動部材2と阻止部材3との十分な相互作用が可能になるという利点が得られる。
阻止部材3は、阻止位置と阻止解除位置との間で移動可能に取り付けられている。阻止位置は、図1Aおよび図3の阻止部材3の状態と対応している。阻止解除位置は、図1Bの阻止部材3の状態と対応している。
阻止位置では、阻止部材3は、作動部材2と組み合うことにより、被阻止位置において、作動部材2を留めている。より具体的に述べると、阻止部材3は、受容部4と相互作用する阻止部32を備えることによって、阻止部材3が阻止位置にある場合に、被阻止位置において、作動部材2を留めている。
阻止解除位置において、作動部材2は、自由に動くことができるので、最終位置まで進むことができる。より具体的には、阻止部材3の阻止部32が受容部4の外に移動することによって、作動部材2は、最終位置まで移動することができる。
阻止部32は、傾斜側面である第1面35を備えている。傾斜側面である第1面35は、阻止部32が受容部4と相互作用する場合に、受容部4の傾斜側壁(第1妨害壁)42と組み合うようになっている。第1面35である傾斜側面は、ほぼ平面であり、傾斜側壁42に対して平行となっている。
阻止部32は、底面である第2面36をさらに備えている。底面である第2面36は、阻止部32が受容部4と相互作用する場合に、受容部4の阻止壁40と組み合うようになっている。底面36は、ほぼ平面であり、阻止壁40に対して平行となっている。
傾斜側面35は、阻止部32が受容部4と相互作用する場合に、受容部4の右側壁41と組み合うようになっている縁部37で底面36と交わっている。
図1A、図1Bおよび図3に示すように、阻止部32は、阻止軸30から直行して突出している。特に、阻止部32は、指の形状を有している。阻止部32は、二重屈曲部32aを備えている。二重屈曲部32aは、本発明の構成において、阻止部32が受容部4に到達することを可能にしている。
阻止部材3は、通常、阻止部材3が衝撃によって慣性力を受けた場合に、阻止部材3を阻止位置に移動させる慣性質量体31を備えている。慣性力が減少すると、阻止部材3は、阻止解除位置に戻ることができる。
このような実施形態は、衝撃の際に、作動部材2を一時的に留めておき、衝撃後に、安全装置を再使用することができるという利点を有している。
別の実施形態(図示せず)として、衝撃が発生すると、阻止部材を電動により操作させることができる。
ハンドルグリップ1は、把持軸10のまわりに回転可能に取り付けられている。把持軸10は、作動軸20とほぼ直交している。
把持軸10と作動軸20とが直交しているため、ハンドルグリップ1と作動部材2との十分な相互作用を可能にするという利点が得られる。
したがって、把持軸10は、阻止軸30とほぼ平行である。このような構成は、把持部材1と阻止部材3とを、把持軸10と阻止軸30とに直交する平面に従って位置合わせることができ、これによって、阻止部材3の必要空間を小さくすることができるという利点を有する。
次に、阻止部材3と作動部材2との相互作用について、図4〜図7Bを参照して説明する。図4〜図7Bは、作動部材2に対する阻止部材3における阻止部32の相対的な動きを示している。
この動作について説明すると、作動部材2は、衝撃がなく、ハンドルグリップが操作されていない場合に、通常、初期位置に位置している。阻止部材3が、阻止解除位置にあると、阻止部32は、作動部材2の受容部4の外に位置している。この動作段階を図4に示している。
衝撃が発生すると、ハンドル部に慣性力が加えられるため、ハンドルグリップ1が動かされて、作動部材2が作動軸20のまわりに時計回りに回転し、ドアを不本意にも開放させてしまう。
阻止部材3は、同じ慣性力によって阻止軸30のまわりに回転するように操作される。これによって、阻止部32は、受容部4に向かって移動する。この動作段階を図5に示す。
作動部材2に対する阻止部32の相対的な動きは、図4〜図7Bにおいて、阻止部32の上向きおよび左向きの変位を組み合わせたものに事実上対応している。
図4〜図7Bにおいて、阻止部32の上向きの変位は、事実上、作動軸20のまわりにおける、最終位置に向かう作動部材2の、時計回りの回転と対応している。図4〜図7Bにおいて、阻止部32の左向きの変位は、阻止軸30のまわりにおける、阻止位置に向かう阻止部材3の回転と事実上対応している。
阻止部32が作動部材2の受容部4に入ると、傾斜側面35は、図6Aおよび図6Bに従って、傾斜側壁42上を摺動する。この段階において、作動部材2は、実際には、作動軸20のまわりに少量残余解錠ストロークの回転、すなわち、図4〜図7Bにおいて、少し時計まわりの回転を行う。この解錠ストロークは、図4〜図6Bにおける阻止部32の上向きの変位に対応している。
傾斜側面35が傾斜側壁42の端部に達すると、阻止部32の縁部37は、右側壁41上を摺動する。つぎに、底面36は、図7Aおよび図7Bに示すように、阻止壁40に接するようになる。この間、作動部材2は、阻止部32の上向きの変位が停止しているため、作動軸20のまわりのさらなる解錠ストロークの回転は停止している。
図4〜図6Bに示すように、もし同じような安全装置が、右側壁41を備えていなければ、傾斜側壁42は、より長くなり、阻止壁40に到達することになる。これによって、図4〜図7Bに示す安全装置に対して、さらに上向きに変位することを許してしまう。このことは、作動部材2が、作動軸20のまわりに追加の解錠ストロークの回転を行い、これによって、このようなストロークが、意図しないにも拘わらず、車両ドアを開放してしまう危険性を増大させることを意味している。
本出願人は、右側壁41を設けることによって、残余解錠ストロークが制限され、車両用ドアハンドルの安全性が高められることを見出した。
図8に示す別の実施形態によれば、阻止部材3は、慣性質量体31と、阻止部材3を阻止位置に維持するように、保持部34と係合する保持突起33とを備えている。
このような実施形態によると、意図しないのに、車両のドアを開放してしまうような衝撃を受けた際に、慣性力の変動によって阻止部材3が跳ね返るのを回避するように、阻止部材を舌片の阻止位置に維持するという利点を有している。
以上本発明を、特許請求の範囲によって定められている発明概念を超えることのない実施形態を用いて説明した。
前述の例示的な実施形態を参照することによって、当業者は、多くの変更及び変形を着想することができると思う。従って前述した実施形態は、単なる例示であって、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲のみによって判断されるべきものである。
特許請求の範囲において、「備える」という語は、他の要素または段階を排除するものではなく、不定冠詞は、複数を除外するものではない。異なる特徴が、異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせが有利に用いることができないことを示すものではない。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
1 ハンドルグリップ
2 作動部材
3 阻止部材
4 受容部
10 把持軸
11 柱体
12 把持部
20 作動軸
30 阻止軸
31 慣性質量体
32 阻止部
32a 二重屈曲部
33 保持突起
34 保持部
35 第1面 (傾斜側面)
36 底面
37 縁部
40 阻止壁
40a 当接面
41 第2妨害壁
42 第1妨害壁 (傾斜側壁)
α 特定角
β 阻止角
γ 一般角
δ 妨害角
θ 受容角

Claims (14)

  1. 車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置であって、
    初期位置から最終位置まで、作動軸(20)のまわりを回転することによって、錠を作動させるようになっており、前記安全装置への衝撃方向に沿う衝撃によって、前記初期位置から前記最終位置まで回転することができる作動部材(2)と、
    前記作動部材(2)を前記最終位置に到達させることができる非係合位置から、前記作動部材(2)を前記初期位置と前記最終位置との間にある被阻止位置に留める阻止位置まで、前記衝撃によって、阻止軸(30)のまわりを回転するようになっている阻止部材(3)とを備えており、
    前記作動部材(2)は、受容部(4)を備えており、前記阻止部材(3)は、前記阻止位置で前記受容部(4)と相互作用し、前記非係合位置で前記受容部(4)から離れて移動するようになっている阻止部(32)を備えており、
    前記受容部(4)は、第1妨害壁(42)および第2妨害壁(41)と、前記第2妨害壁(41)に接続する阻止壁(40)とを備えており、前記第1妨害壁(42)および前記第2妨害壁(41)は、それぞれ平面によって画定され、前記2つの平面は、交差しており、
    前記衝撃の際に、前記阻止部(32)は、前記第1妨害壁(42)、前記第2妨害壁(41)および前記阻止壁(40)と連続的に協動するようになっていることを特徴とする車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  2. 前記阻止壁(40)は、前記作動軸(20)を中心とする円形であり、かつ、前記第2妨害壁(41)との接合部に、接平面(40a)を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  3. 前記第2妨害壁(41)は、前記阻止壁(40)または前記接平面(40a)と共に阻止角(β)を形成し、前記第2妨害壁(41)は、前記第1妨害壁(42)と共に前記阻止角(β)よりも大きい妨害角(δ)を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  4. 前記妨害角(δ)は、180°よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  5. 前記阻止角(β)は、約90°よりも小さいことを特徴とする請求項3または4に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  6. 前記第1妨害壁(42)の突出部(42a)は、前記阻止壁(40)の突出部または前記接平面(40a)と共に、約45°〜90°の間で、一般角(γ)を形成していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  7. 前記作動軸(20)からの半径(4a)は、前記第1妨害壁(42)の突出部(42a)と、前記阻止面(40)または前記接平面(40a)の突出部とを横切り、
    前記半径(4a)は、前記阻止面(40)または前記接平面(40a)と共に、約90°よりも小さい受容角(θ)を形成していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  8. 前記阻止部材(3)は、慣性質量部(31)を含み、前記安全装置が慣性力を受けた場合に、前記被阻止位置で前記作動部材(2)を留めるようになっていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  9. 前記阻止部材(3)は、前記衝撃後に前記阻止部材(3)を前記阻止位置に維持するように保持部(34)に係合する保持突起(33)を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  10. 前記作動軸(20)は、前記阻止軸(30)に対してほぼ直交していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドルに取り付けられる安全装置。
  11. 把持部(12)とこの把持部(12)から突出している柱体(11)とからなるハンドルグリップ(1)とを備えており、前記柱体(11)は、前記車両ドアを解錠するように前記作動部材(2)と組み合っていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の安全装置を備える車両用ドアハンドル。
  12. 前記ハンドルグリップ(1)は、把持軸(10)のまわりに回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の車両用ドアハンドル。
  13. 前記把持軸(10)は、前記阻止軸(30)とほぼ平行であることを特徴とする請求項12に記載の車両用ドアハンドル。
  14. 前記把持軸(10)は、前記作動軸(20)とほぼ直交していることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル。
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