JP6758076B2 - 有機光電変換素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機光電変換素子及びその製造方法に関する。
従来、有機薄膜太陽電池等に使用される光電変換素子として、互いに対向する電極(電子捕集電極及び正孔(ホール)捕集電極)の間に、有機半導体を含む光電変換層が配置された有機光電変換素子が知られている。このような有機光電変換素子を製造する方法として、p型有機半導体とn型有機半導体とを適宜選択される溶媒に溶解して得られる混合溶液を用いた塗布法により、光電変換層を形成する方法が知られている。この方法によれば、p型有機半導体とn型有機半導体との界面(p/n界面)を適度な界面積で形成しつつ、互いに対向する電極の間において連なった共連続構造(バルクヘテロジャンクション構造)を光電変換層中に形成することできるため、高い感度(光電変換効率)を得ることが可能となっている(例えば、非特許文献1)。
Advanced Materials, 2012, 24, 6335−6341
しかし、上記のような従来の有機光電変換素子では、十分な耐熱性が得られない場合があった。一方、本発明者らは、有機半導体におけるn型有機半導体の含有比率を向上させることで有機光電変換素子の耐熱性を向上させ得ることを見出したが、この場合、十分な感度が得られないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、耐熱性及び感度の両方の向上を図ることができる有機光電変換素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者らは、n型有機半導体の含有比率を向上させた場合に感度が低下する原因が、n型有機半導体が過剰なバルクヘテロジャンクション構造となることで、キャリア発生源となるp/n界面が減少してしまうこと、及び、正孔輸送を担うp型有機半導体が正孔捕集電極まで連続的に連なった構造を形成することが困難となり、有機半導体の大部分を占めるn型有機半導体中の電子(キャリア)と再結合してしまうことにあると推察した。このような推察に基づき、鋭意検討を行った結果、上記n型有機半導体を過剰に含む層と正孔捕集電極との間にp型有機半導体の層を導入することで、優れた耐熱性を維持しつつ、感度を向上し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一側面に係る有機光電変換素子は、第1電極と、第1電極上に配置された光電変換層と、光電変換層上に配置された第2電極と、を備える。この有機光電変換素子において、光電変換層は、第1有機半導体を含む第1有機層と、第2有機半導体を含み、第1有機層に対して第2電極側に配置された第2有機層と、第1有機半導体及び第2有機半導体を含み、第1有機層と第2有機層との間において第1有機層及び第2有機層のそれぞれに至る中間層と、を有し、第2有機層の厚さは、第1有機層の厚さと中間層の厚さとの和よりも大きく、第1有機半導体は、主としてp型有機半導体を含み、第2有機半導体は、主としてn型有機半導体を含み、且つ、p型有機半導体を含む。
この有機光電変換素子は、第2有機層における第2有機半導体が主としてn型有機半導体を含み、且つ、p型有機半導体を含み、さらに、この第2有機層の厚さが、耐熱性の低下の原因であると考えられるp型有機半導体を含む第1有機層及び中間層の厚さの和よりも厚いため、従来の有機光電変換素子よりも優れた耐熱性を有する。また、この有機光電変換素子は十分な感度を有する。この原因は、必ずしも明らかではないが、光電変換層が有する中間層がp/n界面を多く有しており、電荷分離によるキャリアの発生が効果的に行われるためであると本発明者らは推察している。
一態様において、第2有機半導体における、n型有機半導体の含有量は、第2有機半導体の全質量基準で、75質量%より大きいことが好ましい。この場合、耐熱性の向上効果が顕著となる。
一態様において、第1有機半導体及び第2有機半導体のうちの少なくとも一方は、p型有機半導体として、ジケトピロロピロール骨格を有する化合物を含んでよい。この場合、耐熱性の向上効果が顕著となる。
一態様において、第2有機半導体は、n型有機半導体として、フラーレン誘導体を含んでよい。この場合、耐熱性の向上効果が顕著となる。
一態様において、第1有機半導体に含まれるp型有機半導体と第2有機半導体に含まれるp型有機半導体とは、同一であってよい。この場合、電位障壁の発生を防止できるため、感度が更に向上する傾向がある。
一態様において、有機光電変換素子は、第1電極と光電変換層との間に配置された電子ブロック層を更に備えてよい。この場合、有機光電変換素子の暗電流を減少させ、正孔を効果的に正孔捕集電極である第1電極に輸送させることができる。
一態様において、有機光電変換素子は、光電変換層と第2電極との間に配置された正孔ブロック層を更に備えてよい。この場合、有機光電変換素子の暗電流を減少させ、電子を効果的に電子捕集電極である第2電極に輸送させることができる。
本発明の一側面に係る有機光電変換素子の製造方法は、上述した有機光電変換素子の製造方法であって、第1有機半導体と、第1有機半導体を溶解可能な第1溶媒と、を含む溶液を第1電極上に塗布して、第1有機層を形成する工程と、第2有機半導体と、第1有機半導体及び第2有機半導体を溶解可能な第2溶媒と、を含む溶液を第1有機層上に塗布して、中間層及び第2有機層を形成する工程と、を備える。この製造方法では、第2有機層の形成に際し、第1有機半導体を溶解可能な第2溶媒を含む溶液を用いるため、当該溶液を第1有機層上に塗布する際に、第1有機層の塗布面に存在する第1有機半導体が溶液中に溶解し、第1有機層と第2有機層との界面に中間層が形成される。
本発明の一側面に係る有機光電変換素子の製造方法は、上述した有機光電変換素子の製造方法であって、第2有機半導体と、第2有機半導体を溶解可能な第3溶媒と、を含む溶液を第2電極上に塗布して、第2有機層を形成する工程と、第1有機半導体と、第1有機半導体及び第2有機半導体を溶解可能な第2溶媒と、を含む溶液を第2有機層上に塗布して、中間層及び第1有機層を形成する工程と、を備える。この製造方法では、第1有機層の形成に際し、第2有機半導体を溶解可能な第2溶媒を含む溶液を用いるため、当該溶液を第2有機層上に塗布する際に、第2有機層の塗布面に存在する第2有機半導体が溶液中に溶解し、第1有機層と第2有機層との界面に中間層が形成される。
一態様において、第2溶媒は、クロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼンからなる群より選択される少なくとも一種を含んでよい。この場合、中間層の形成性に優れる。
本発明によれば、耐熱性及び感度の両方の向上を図ることができる有機光電変換素子及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る有機光電変換素子の断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る有機光電変換素子の断面図である。 本発明の一実施形態に係る有機光電変換素子の製造方法を説明するための図である。 実施例及び比較例の感度スペクトルチャートである。 実施例及び比較例の感度スペクトルチャートである。 実施例及び比較例の耐熱性評価の結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面の寸法比率は、必ずしも実際の寸法比率とは一致していない。
(有機光電変換素子)
図1に示されるように、有機光電変換素子10は、基板1と、基板1上に配置された第1電極2と、第1電極2上に配置された電子ブロック層3と、電子ブロック層3上に配置された光電変換層4と、光電変換層4上に配置された第2電極5と、を備えている。光電変換層4は、p型有機半導体を含む第1有機半導体A、並びに、p型有機半導体及びn型有機半導体を含む第2有機半導体Bを含有している。
有機光電変換素子10は、光を電気エネルギーに変換する機能を有している。具体的には、光が基板1側を透過して光電変換層4に入射し、光電変換層4に含有されるp型有機半導体又はn型有機半導体が光を吸収して励起子が生成されると、生成された励起子がp/n界面において電荷分離することでキャリア(正孔及び電子)が生成される。このようにして生成された正孔及び電子のうち、正孔は、正孔捕集電極である第1電極2に移動し、電子は、電子捕集電極である第2電極5に移動する。このとき、第1電極2及び第2電極5を外部回路等に電気的に接続することで、有機光電変換素子10から電気エネルギーを取り出すことができる。
なお、p型有機半導体は、p/n界面において正孔(ホール)を発生する化合物であり、n型有機半導体に電子を与える機能を有している。さらに、p型有機半導体は、正孔を正孔捕集電極(第1電極2、アノード)に輸送する機能を有している。すなわち、p型有機半導体は、ドナー性有機半導体であり、且つ、正孔輸送性有機化合物である。また、n型有機半導体は、p/n界面において電子を発生する化合物であり、p型有機半導体から電子を受け取る機能を有している。さらに、n型有機半導体は、電子を電子捕集電極(第2電極5、カソード)に輸送する機能を有している。すなわち、n型有機半導体は、アクセプター性有機半導体であり、且つ、電子輸送性化合物である。
光電変換層4は、第1有機半導体Aを含む第1有機層4aと、第2有機半導体Bを含む第2有機層4bと、第1有機半導体A及び第2有機半導体Bを含む中間層4cと、を有している。光電変換層4の厚さは、例えば、70〜370nmであってよい。
第1有機層4aは、光電変換層4の中で最も電子ブロック層3側に配置されている。第1有機層4aの厚さは、例えば、5〜20nmであってよい。
第1有機層4aは、第1有機半導体Aのみからなっていてもよく、第1有機半導体A以外の成分を含んでいてもよい。なお、「第1有機半導体」とは、第1有機層4aに含まれる有機半導体を意味し、第1有機層4aに含まれる有機半導体は、全て第1有機半導体Aに包含される。
第1有機半導体Aは、主としてp型有機半導体を含んでいる。すなわち、第1有機半導体Aにおけるp型有機半導体の含有量は、第1有機半導体Aの全質量基準で、50質量%よりも大きい。本実施形態では、このような第1有機半導体Aを含む第1有機層4aを光電変換層4が有しているため、p型有機半導体が正孔捕集電極まで連続的に連なった構造を光電変換層中に形成することができる。これにより、正孔輸送性を向上し、感度を向上し得る。p型有機半導体の含有量は、正孔の輸送が効果的に行われる観点から、第1有機半導体Aの全質量基準で、80質量%以上であってよい。p型有機半導体の含有量の上限は、第1有機半導体Aの全質量基準で、100質量%であってよい。つまり、第1有機半導体Aは、実質的にp型有機半導体のみからなっていてよい。なお、第1有機半導体Aは、第1有機層4a中に均一に存在している。すなわち、第1有機層4aにおいて上記p型有機半導体及びn型有機半導体の含有量は一定である。
第1有機半導体Aに含まれるp型有機半導体としては、例えば、チオフェン、ベンゾチオフェン、フェニレンビニレン、カルバゾール、チエノピロール、ジケトピロロピロール、及びそれらの誘導体からなる群より選択される少なくとも一種の化合物に由来する骨格を有する化合物(例えば、ポリマー)が挙げられる。第1有機半導体Aがジケトピロロピロール又はその誘導体に由来する骨格(ジケトピロロピロール骨格)を有する化合物を含む場合、耐熱性の向上効果が一層顕著となる傾向がある。ジケトピロロピロール骨格を有する化合物としては、例えば、PDPP3T(poly[{2,5−bis(2−hexyldecyl)−2,3,5,6−tetrahydro−3,6−dioxopyrrolo[3,4−c]pyrrole−1,4−diyl}−alt−{[2,2’:5’,2’’−terthiophene]−5,5’’−diyl}])、PDPP4T(Poly[2,5−bis(2−octyldodecyl)pyrrolo[3,4−c]pyrrole−1,4(2H,5H)−dione−3,6−diyl)−alt−(2,2’;5’,2’’:5’’,2’’’−quaterthiophen−5,5’’’−diyl)])、PMDPP3T(poly[[2,5−bis(2−hexyldecyl−2,3,5,6−tetrahydro−3,6−dioxopyrrolo[3,4−c]pyrrole−1,4−diyl]−alt−[3’,3’’−dimethyl−2,2’:5’,2’’−terthiophene]−5,5’’−diyl])等が挙げられる。p型有機半導体は、一種又は複数種の化合物を組み合わせて用いることができる。
第1有機半導体Aは、n型有機半導体を更に含んでいてもよい。第1有機半導体Aが含みうるn型有機半導体としては、例えば、フラーレン、フラーレン誘導体、カーボンナノチューブ及びカーボンナノチューブ誘導体からなる群より選択される少なくとも一種の化合物が挙げられる。フラーレン誘導体としては、例えば、PC61BM([6,6]−フェニル−C61−酪酸メチル)、PC71BM([6,6]−フェニル−C71−酪酸メチル)等が挙げられる。これらの中でも、第1有機半導体Aがフラーレン誘導体を含む場合、耐熱性の向上効果が一層顕著となる傾向がある。n型有機半導体は、一種又は複数種の化合物を組み合わせて用いることができる。
第2有機層4bは、光電変換層4の中で最も第2電極5側に配置されている。つまり、第2有機層4bは、第1有機層4aに対して第2電極5側に配置されている。第2有機層4bの厚さは、第1有機層4aの厚さと中間層4cの厚さとの和よりも大きい。このような構成により、第2有機層4bにおけるn型有機半導体の含有比率の大幅な向上に起因する耐熱性の向上効果が維持される。第2有機層4bの厚さは、感度を更に向上する観点から、50nm以上であってよく、80nm以上であってもよい。第2有機層4bの厚さは、耐熱性を更に向上する観点から、300nm以下であってよく、200nm以下であってもよい。また、第1有機層4aの厚さと中間層4cの厚さとの和は、感度を更に向上する観点から、10nm以上であってよく、20nm以上であってもよい。第1有機層4aの厚さと中間層4cの厚さの和は、耐熱性を更に向上する観点から、40nm以下であってよく、30nm以下であってもよい。
第2有機層4bは、p型有機半導体及びn型有機半導体を含む第2有機半導体Bを含有している。つまり、第2有機層4b中には、p型有機半導体とn型有機半導体との界面(p/n界面)が存在している。そのため、第2有機層4bは、有光電変換素子に入射した光によってキャリア(電子及び正孔)を発生させることができる。なお、「第2有機半導体」とは、第2有機層4bに含まれる有機半導体を意味し、第2有機層4bに含まれる有機半導体は、全て第2有機半導体Bに包含される。
第2有機層4bは、第2有機半導体Bのみからなっていてもよく、第2有機半導体B以外の成分を含んでいてもよい。
第2有機半導体Bは、主としてn型有機半導体を含んでいる。すなわち、第2有機半導体Bにおけるn型有機半導体の含有量は、第2有機半導体Bの全質量基準で、50質量%よりも大きい。本実施形態では、第2有機層4bがこのような第2有機半導体Bを含むことにより耐熱性を向上し得る。耐熱性を更に向上し得る観点から、n型有機半導体の含有量は、第2有機半導体Bの全質量基準で、75質量%より大きいことが好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましい。従来、バルクへテロジャンクション構造を有する有機光電変換素子10においては、感度を最大とするために、p型有機半導体に対するn型有機半導体の質量比(n型有機半導体の質量/p型有機半導体の質量)を1〜4程度とすることが良いとされている。一方、本実施形態では、n型有機半導体の含有比率を大幅に向上させることにより有機光電変換素子の耐熱性を更に向上させることができる。例えば、n型有機半導体の含有量が75質量%よりも大きい場合、従来の有機光電変換素子よりも耐熱性に優れる傾向がある。また、n型有機半導体の含有量が、90質量%以上である場合、耐熱性の向上効果が一層顕著となり、実施例に示す耐熱性評価において優れた耐熱性を発揮し得る。n型有機半導体の含有量は、耐熱性と感度とのバランスに優れる観点から、第2有機半導体Bの全質量基準で、98質量%以下であってよく、95質量%以下であってもよい。n型有機半導体の含有量が95質量%以下である場合、耐熱性と感度とのバランスに一層優れる傾向がある。これらの観点から、n型有機半導体の含有量は、第2有機半導体Bの全質量基準で、75質量%よりも大きく98質量%以下であってよく、90質量%以上98質量%以下であってよく、90質量%以上95質量%以下であってよい。n型有機半導体の含有量が75質量%よりも大きく98質量%以下である場合、十分な耐熱性と感度を両立しうる。また、n型有機半導体の含有量が90質量%以上98質量%以下である場合、高次元で耐熱性と感度を両立しうる。また、n型有機半導体の含有量が90%質量以上95質量%以下である場合、より高次元で耐熱性と感度を両立しうる。なお、第2有機半導体Bは、第2有機層4b中に均一に存在している。すなわち、第2有機層4bにおいて上記p型有機半導体及びn型有機半導体の含有量は一定である。
第2有機半導体Bに含まれるp型有機半導体及びn型有機半導体の例としては、上述した第1有機半導体Aに含まれるp型有機半導体及びn型有機半導体の例と同じものを挙げることができる。第2有機半導体Bが、p型有機半導体としてジケトピロロピロール骨格を有する化合物を含む場合、耐熱性の向上効果が一層顕著となる傾向がある。第2有機半導体Bが、n型有機半導体としてフラーレン誘導体を含む場合、耐熱性の向上効果が一層顕著となる傾向がある。第2有機半導体Bにおいて、p型有機半導体及びn型有機半導体は、それぞれ一種又は複数種の化合物を組み合わせて用いることができる。
第2有機半導体Bに含まれるp型有機半導体は、第1有機半導体Aに含まれるp型有機半導体と同一であってよく、異なっていてもよい。第2有機半導体Bに含まれるp型有機半導体と第1有機半導体Aに含まれるp型有機半導体とが同一である場合、電位障壁の発生を防止でき、また、中間層4cにおける電荷分離を効率的に行うことができるため、感度が更に向上する傾向がある。
第1有機半導体Aがn型有機半導体を含む場合、第2有機半導体Bに含まれるn型有機半導体は、第1有機半導体Aに含まれるn型有機半導体と同一であってよく、異なっていてもよい。第2有機半導体Bに含まれるn型有機半導体と第1有機半導体Aに含まれるn型有機半導体とが同一である場合、電位障壁の発生を防止でき、また、中間層4cにおける電荷分離を効率的に行うことができるため、感度が更に向上する傾向がある。
中間層4cは、第1有機層4aと第2有機層4bとの間において第1有機層4a及び第2有機層4bのそれぞれに至る層である。かかる中間層4cは、第2有機半導体と、第1有機半導体及び前記第2有機半導体を溶解可能な溶媒と、を含む溶液を、第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面に塗布し、第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面に存在する第1有機半導体を当該溶液中に溶解させることにより形成される層である。中間層4cは、第1有機層4aと第2有機層4bとの界面において、第1有機半導体と第2有機半導体とが混合している領域と言い換えてよい。ただし、中間層4cはこのような方法により得られる層に限られない。中間層4cは、例えば、第1有機半導体と、第1有機半導体及び前記第2有機半導体を溶解可能な溶媒と、を含む溶液を、第2有機層4bの第2電極5とは反対側の面に塗布し、第2有機層4bの第2電極5とは反対側の面に存在する第2有機半導体を当該溶液中に溶解させることにより形成される層であってもよい。中間層4cは、例えば、第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面又は第2有機層4bの第2電極5とは反対側の面に、第1有機半導体及び第2有機半導体を含む溶液を塗布することにより形成される層であってもよい。
本発明者らは、上述したような中間層4cを光電変換層4が有しているため、有機光電変換素子10の感度が向上し得ると推察している。すなわち、本実施形態では、第1有機半導体Aが主としてp型有機半導体を含み、第2有機半導体Bが主としてn型有機半導体を含むため、第1有機半導体A及び第2有機半導体Bを含む中間層4cには、p/n界面が多数存在していると考えられる。かかるp/n界面における電荷分離によってより多くのキャリア(電子及び正孔)を発生させることができるため、本実施形態では有機光電変換素子10の感度が向上し得ると推察している。
中間層4cの厚さは、例えば、5〜20nmであってよい。中間層4cの厚さが第1有機層4aの厚さよりも小さい場合、耐熱性が更に向上する傾向がある。図1に示す中間層4cは、第1電極2側の領域に第1有機半導体Aを多く有し、第2電極5側の領域に第2有機半導体Bを多く有している。より詳細には、中間層4cにおいて、第1電極2側の領域から第2電極5側の領域に近づくに従い、第1有機半導体Aの量は減少し、第2有機半導体Bの量は増加している。中間層4cがこのような構成を有することにより、耐熱性及び感度の向上効果に一層優れる傾向がある。また、中間層4cは、第1電極2側の領域にp型有機半導体を多く有し、第2電極5側の領域にn型有機半導体を多く有している。より詳細には、中間層4cにおいて、第1電極2側の領域から第2電極5側の領域に近づくに従い、p型有機半導体の量は減少し、n型有機半導体の量は増加している。中間層4cがこのような構成を有することにより、耐熱性及び感度の向上効果に一層優れる傾向がある。
中間層4cにおける第1有機半導体Aと第2有機半導体Bの含有比率(質量比)は、特に限定されない。例えば、第1有機半導体Aに対する第2有機半導体Bの質量比は、0.2〜5であってよく、1であってもよい。また、中間層4cは、第2有機層4bよりも多くのp型有機半導体を含有していればよく、この限りにおいて、中間層4cにおけるp型有機半導体とn型有機半導体の含有比率(質量比)は特に限定されない。例えば、中間層4cにおけるp型有機半導体に対するn型有機半導体の質量比は、0.25〜2.5であってよい。なお、中間層4cにおけるp型有機半導体とn型有機半導体の含有比率(質量比)は、第1有機半導体Aにおけるp型有機半導体とn型有機半導体の含有比率(質量比)、及び、第2有機半導体Bにおけるp型有機半導体とn型有機半導体の含有比率(質量比)に依存する。
基板1は、光を効率よく入射させる観点から、入射させる光に対して透明であることが好ましい。基板1は、例えば、ガラス性の基板、透明な樹脂フィルム等であってよい。ガラス性の基板としては、例えば、石英ガラス、合成石英ガラス、パイレックスガラス(「パイレックス」は登録商標)等が挙げられる。透明な樹脂フィルムとしては、例えば、PETフィルム、PENフィルム、ポリイミドフィルム等が挙げられる。基板1が樹脂フィルムである場合、水蒸気バリア性を有するものが好ましく、有機光電変換素子10の長寿命化の観点では、水蒸気透過性が10−3g/m・day以下であることがより好ましい。水蒸気バリア性を有する樹脂フィルム(水蒸気バリアフィルム)としては、例えば、表面にSiO膜、SiN膜等が成膜されたフィルムが挙げられる。
第1電極2は、p/n界面で発生した正孔を捕集する電極(正孔捕集電極)である。第1電極2は、基板1に接触している。第1電極2の厚さは、例えば、50〜300nmである。第1電極2は、光を効率よく入射させる観点から、入射させる光に対して透明であることが好ましい。第1電極2を構成する材料としては、第1電極2の透明性に優れる観点では、ITOが好ましい。
第2電極5は、p/n界面で発生した電子を捕集する電極(電子捕集電極)である。第2電極5は、光電変換層4に接触している。第2電極5の厚さは、例えば、50〜300nmである。第2電極5を構成する材料としては、例えば、In、Al、Ca、Mg、Cr等が挙げられるが、取扱いがしやすい観点では、Alが好ましい。
電子ブロック層3は、キャリアのうち、正孔のみを輸送し得る層である。電子ブロック層3は、第1電極2及び光電変換層4のそれぞれに接触している。本実施形態では、有機光電変換素子10が第1電極2と光電変換層4との間に電子ブロック層3を備えることで、有機光電変換素子10の暗電流を減少させ、正孔を効果的に正孔捕集電極である第1電極2に輸送させることができる。電子ブロック層3の厚さは、例えば、5〜40nmである。電子ブロック層3を構成する材料としては、例えば、NiO、MoO等の金属酸化物、PEDOT/PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホン酸塩))等の導電性ポリマー材料などが挙げられる。耐熱性及び透明性に優れる観点では、NiOが好ましい。
以上、本発明に係る有機光電変換素子の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、有機光電変換素子において、基板1、第1電極2、電子ブロック層3、光電変換層4及び第2電極5それぞれの大きさ(主面の面積)は異なっていてもよい。例えば、第1電極2が基板1上の一部に領域にのみ配置されていてもよく、第2電極5が光電変換層4上の一部の領域にのみ配置されていてもよい。
また、電子ブロック層3がNiO等の金属酸化物によって構成されている場合、電子ブロック層3の第2電極5側の表面は、UVオゾン処理等の表面処理がされていてもよい。これにより、エネルギー準位が改善され、感度が更に向上する傾向がある。
また、有機光電変換素子は、電子ブロック層3を備えていなくてもよい。すなわち、光電変換層4が第1電極2に接触していてよい。
また、有機光電変換素子は、光電変換層4及び電子ブロック層3以外の他の層を備えていてもよい。他の層は、第1電極2と光電変換層4との間に形成されていてよい。このような層としては、例えば、正孔輸送層が挙げられる。有機光電変換素子が電子ブロック層3を備える場合、正孔輸送層は、第1電極2と電子ブロック層3との間に配置されていてもよいし、電子ブロック層3と光電変換層4と間に配置されていてもよい。他の層は、第2電極5と光電変換層4との間に形成されていてもよい。このような層としては、例えば、電子輸送層及び正孔ブロック層が挙げられる。有機光電変換素子が電子輸送層及び正孔ブロック層を備える場合、正孔ブロック層上に電子輸送層が配置されていてもよいし、電子輸送層上に正孔ブロック層が配置されていてもよい。他の層は、第2電極5上に配置されていてもよい。このような層としては、例えば水蒸気バリア性を有する層が挙げられる。水蒸気バリア性を有する層は、例えば、上述した水蒸気バリアフィルムであってよい。
また、有機光電変換素子は、基板1を備えていなくてもよい。また、基板1は、第2電極5上に配置されていてもよい。この場合、基板1は透明でなくてもよい。また、この場合、第1電極2は上述した水蒸気バリア性を有する層上に配置されていてもよい。
また、有機光電変換素子は、第2電極5側から光を入射させるように設計されていてもよい。例えば、有機光電変換素子は、図2に示すように、基板1と、基板1上に配置された第2電極5と、第2電極5上に配置された正孔ブロック層6と、正孔ブロック層6上に配置された光電変換層4と、光電変換層4上に配置された電子ブロック層3と、電子ブロック層3上に配置された第2電極5と、を備える有機光電変換素子であってよい。この場合、基板1及び第2電極5は、光を効率よく入射させる観点から、入射させる光に対して透明であることが好ましい。このような第2電極5を構成する材料としては、例えば、ITOが挙げられる。また、この場合、第1電極2は透明でなくてもよい。このような第1電極2を構成する材料としては、例えば、Al、Au、Ag、Co、Ni等が挙げられる。また、この場合、図2に示すように、第2電極5と光電変換層4との間に正孔ブロック層6を備えることが好ましい。正孔ブロック層6を備えることにより、有機光電変換素子の暗電流を減少させ、電子を効果的に電子捕集電極である第2電極に輸送させることができる。第2電極5と光電変換層4との間に正孔ブロック層6を備え、且つ、第1電極2と光電変換層4との間に電子ブロック層3を備えることがより好ましい。
以上のように構成された有機光電変換素子は、例えば、有機薄膜太陽電池、照度計、カラーセンサー、測距センサー、人感センサー、指紋認証センサー、静脈認証センサー、イメージセンサー、脈拍センサー、血圧測定器、血中酸素飽和度測定器、血中脂質測定器、血糖値測定器、光生体計測器、ガスセンサー等の部材として用いることができる。有機光電変換素子を有機薄膜太陽電池に用いる場合、例えば、本実施形態に係る有機光電変換素子を二次元状に複数配列することにより太陽電池を構成してよい。
(製造方法)
本実施形態に係る有機光電変換素子10の製造方法では、まず、基板1を用意し、当該基板1上に第1電極2を形成する。第1電極2を形成する方法は、第1電極2を構成する材料に応じて適宜選択することができる。例えば、ITOを用いる場合、スパッタ法等により第1電極2を形成してよい。また、Au、Ag、Co、Ni等を用いる場合、印刷法によりメッシュ状の細線を基板1上に描画することで第1電極2を形成してよい。
次に、第1電極2上に電子ブロック層3を形成する(図3(a))。電子ブロック層3を形成する方法は、電子ブロック層3を構成する材料に応じて適宜選択することができる。例えば、導電性ポリマーを用いる場合、スピンコート法等の塗布法により電子ブロック層3を形成してよい。また、NiO等の金属酸化物を用いる場合、電子線蒸着法、抵抗加熱蒸着法等の真空成膜法により電子ブロック層3を形成してよい。この場合、電子ブロック層3の形成後、電子ブロック層3の第1電極2とは反対側の表面をUVオゾン処理等によって処理してよい。
次に、電子ブロック層3上に第1有機層4aを形成する(図3(b))。具体的には、まず、第1有機半導体Aと、第1有機半導体Aを溶解可能な第1溶媒と、を含む第1塗布液を調製する。次に、第1塗布液を電子ブロック層3の第1電極2とは反対側の面に塗布した後、乾燥することにより第1溶媒を除去する。これにより第1有機層4aを形成する。
第1塗布液において、第1有機半導体Aは完全に溶解していることが好ましいが、少なくとも一部が溶解していればよい。第1塗布液における第1有機半導体Aの濃度は、第1塗布液の粘度等に応じて適宜選択すればよく、例えば、1〜20mg/mlであってよい。
第1溶媒としては、例えば、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、クロロホルム及びトルエンからなる群より選択される少なくとも一種を含む溶媒が挙げられる。これらの中でも、第1有機半導体Aの溶解性に優れる観点から、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン又はクロロホルムが好ましく、クロロベンゼン又はo−ジクロロベンゼンがより好ましい。第1溶媒は、一種又は複数種の化合物を組み合わせて用いることができる。
第1塗布液を塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、ディップコート法、ダイコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法等の種々の方法が挙げられる。
第1有機層4aの形成後、中間層4c及び第2有機層4bの形成前に、熱処理等を行ってもよい。これにより、第1有機層4aの電子輸送性を向上させ得る。
次に、第1有機層4a上に、中間層4c及び第2有機層4bを形成する(図3(c))。具体的には、まず、第2有機半導体Bと、第1有機半導体A及び第2有機半導体Bを溶解可能な第2溶媒と、を含む第2塗布液を調製する。次に、第2塗布液を第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面に塗布した後、乾燥することにより第2溶媒を除去する。これにより中間層4c及び第2有機層4bを形成する。本実施形態では、第2塗布液がp型有機半導体を含むため、第2塗布液を第1有機層4aの表面に均一に塗布することができる。
上記工程では、第2塗布液が、第1有機半導体Aを溶解可能な第2溶媒を含むため、第2塗布液を第1有機層4a上に塗布することで、第1有機層4aの塗布面に存在する第1有機半導体Aが第2塗布液中に溶解する。その結果、第1有機層4aと第2有機層4bとの界面に、第1有機半導体Aと第2有機半導体Bとを含む中間層4cが形成される。本実施形態では、中間層4cを良好に形成する観点から、第1有機層4aの塗布面に対して、不溶化等の処理を行わないことが好ましい。
第2塗布液において、第2有機半導体Bは完全に溶解していることが好ましいが、少なくとも一部が溶解していればよい。第2塗布液における第2有機半導体Bの濃度は、第2塗布液の粘度等に応じて適宜選択すればよく、例えば、10〜60mg/mlであってよい。
第2溶媒の例は、第1溶媒の例と同じものを挙げることができる。第2溶媒は、第1溶媒と同一であってよく、異なっていてもよい。中間層4cの厚さを適度な範囲に調整することができ、耐熱性及び感度の更なる向上を図ることができる観点から、第2溶媒は、第1有機半導体Aに含まれるp型有機半導体を良好に溶解し得る溶媒であることが好ましい。このような観点から、第2溶媒として、クロロベンゼン又はo−ジクロロベンゼンを含む溶媒を用いることが好ましい。
第2塗布液を塗布する方法の例は、第1塗布液を塗布する方法の例と同じである。中間層4cを良好に形成し得る観点から、スピンコート法、ディップコート法又はダイコート法が好ましい。
上記工程では、第2塗布液を塗布する面(第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面)に対して不溶化処理を行わないことが好ましい。従来、バルクへテロジャンクション構造を有する有機光電変換素子を製造する場合、たとえ複数種類の溶液を用いるとしても、各溶液を塗布する前に塗布面に対して不溶化処理を行うことが一般的である。これに対し、本実施形態ではあえて不溶化処理を行わないことにより、第1有機層における上記塗布面を一部溶解させて中間層を良好に形成することができる。これにより、耐熱性と感度を両立した有機光電変換素子を製造することが容易となる。
次に、第2有機層4b上に第2電極5を形成する。第2電極5を形成する方法としては、例えば、電子線蒸着法、抵抗加熱蒸着、スパッタリング法等の真空成膜法が挙げられる。抵抗加熱法では、光電変換層4へのダメージを抑えることができる。
以上、本発明に係る有機光電変換素子の製造方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明に係る効果を発揮し得る限りにおいて、上記以外の方法により中間層4c及び第2有機層4bを形成してよい。例えば、第1有機層4a上に第1有機半導体A及び第2有機半導体Bを含む第1溶液を塗布し、乾燥して中間層4cを形成した後、中間層4c上に第2有機半導体Bを含む第2溶液を塗布することにより、中間層4c及び第2有機層4bを形成してよい。この場合、第1溶液を塗布する前に、第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面に対して不溶化処理を行ってよく、第2溶液を塗布する前に、第1有機層4aの第1電極2とは反対側の面に対して不溶化処理を行ってよい。
また、電子ブロック層3を形成しない場合、第1電極2の基板1側の面に第1塗布液を塗布して第1有機層4aを形成してよい。また、上述した他の層として、正孔輸送層、電子輸送層又は正孔ブロック層を形成する場合、電子ブロック層3を形成する方法と同様の方法により形成してよい。また、上述した他の層として、第2電極5上に水蒸気バリア性を有する層を形成する場合、例えば、硬化性の樹脂組成物(例えば、紫外線硬化性樹脂組成物)を用いて第2電極5と水蒸気バリアフィルムとを接着する方法により形成してよい。
なお、基板1上に第2電極5、光電変換層4、電子ブロック層3及び第1電極2をこの順序で形成することにより、有機光電変換素子を製造してもよい。この場合、第2有機層の形成において第2有機半導体を溶解可能な第3溶媒を用い、第1有機層の形成において上述した第2溶媒を用いる。なお、第3溶媒の例としては、第1溶媒の例と同じものを挙げることができ、好ましい溶媒の例も同じである。
従来、バルクへテロジャンクション構造を有する有機光電変換素子を製造する場合、1種の溶液により光電変換層を形成することが一般的である。一方、上述した製造方法では、p型有機半導体とn型有機半導体の含有比率が異なる2種の溶液を用いて光電変換層を形成する。これにより、有機光電変換素子の耐熱性及び感度の両方の向上を図ることができる。
以下、本発明の内容を実施例及び比較例を用いてより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
基板である水蒸気バリアフィルム(PETフィルムの表面にSiO2膜を備えるフィルム)上に第1電極であるITOが形成された透明導電性フィルムを用意した。次いで、電子線蒸着法により、NiOを第1電極上に蒸着させ、厚さ20nmの電子ブロック層を形成した。
次に、電子ブロック層上に厚さ200nmの光電変換層を形成した。具体的には、まず、p型有機半導体であるPDPP3Tからなる第1有機半導体をクロロベンゼンに溶解させて第1塗布液を調製した。この際、第1塗布液における第1有機半導体(PDPP3T)の濃度は8mg/mlとなるように調整した。次いで、電子ブロック層の表面を、エキシマランプを用いたUVオゾン処理によって処理した。処理された電子ブロック層の表面に第1塗布液をスピンコート法により塗布した後、乾燥により第1溶媒を除去して第1有機層を形成した。次に、p型有機半導体であるPDPP3T及びn型有機半導体であるPCBMからなる第2有機半導体をクロロベンゼンに溶解させて第2塗布液を調製した。この際、第2有機半導体におけるPDPP3TとPCBMの質量比はPDPP3T:PCBM=5:95とし、第2有機半導体(PDPP3T及びPCBM)の濃度は32mg/mlとなるように調整した。続いて、第1有機層の表面に第2塗布液をスピンコート法によりを塗布した後、乾燥により第2溶媒を除去して中間層及び第2有機層を形成した。
次に、抵抗加熱蒸着法により、Alを第2有機層上に蒸着させ、厚さ120nmの第2電極を形成した。続いて、紫外線硬化性樹脂組成物を用いて、第2電極上に水蒸気バリアフィルムを接着した。以上の操作により、実施例1の有機光電変換素子を製造した。
(実施例2)
第2塗布液の調製に際し、クロロベンゼンに代えてトルエンを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の有機光電変換素子を製造した。
(比較例1)
p型有機半導体であるPDPP3T及びn型有機半導体であるPCBMからなる第2有機半導体をクロロベンゼン及びジヨードオクタンの混合溶媒(クロロベンゼン:ジヨードオクタン=95:5(体積分率))に溶解させて溶液を調製した。この際、第2有機半導体におけるPDPP3TとPCBMの質量比はPDPP3T:PCBM=25:75とし、第2有機半導体(PDPP3T及びPCBM)の濃度は32mg/mlとなるように調整した。光電変換層を形成する際に、第1有機層を形成しなかったこと、及び、第2塗布液として上記溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の有機光電変換素子を製造した。光電変換層の厚さは、厚さ180nmであった。なお、比較例1では、第1有機層を形成しなかったため、中間層は形成されていない。
(比較例2)
第1有機層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の有機光電変換素子を製造した。光電変換層の厚さは、厚さ130nmであった。なお、比較例2では、第1有機層を形成しなかったため、中間層は形成されていない。
(比較例3)
第1有機層を形成しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、比較例3の有機光電変換素子を製造した。光電変換層の厚さは、厚さ100nmであった。なお、比較例3では、第1有機層を形成しなかったため、中間層は形成されていない。
(初期感度評価)
実施例及び比較例の有機光電変換素子の分光感度スペクトルを分光感度測定装置(株式会社ニコン製、製品名AutoScanner)を用いて測定した。測定した分光感度スペクトルを図4及び図5に示す。図4及び図5に示されるように、光電変換層が第1有機層を有する実施例1の有機光電変換素子は、光電変換層が第2有機層のみからなる比較例2の有機光電変換素子よりもはるかに高い感度を有しており、波長840nmにおいて360%の感度増大効果が得られた。また、図5に示されるように、光電変換層が第1有機層を有する実施例2の有機光電変換素子は、光電変換層が第2有機層のみからなる比較例2の有機光電変換素子よりも高い感度を有しており、波長840nmにおいて270%の感度増大効果が得られた。以上のとおり、第1有機層の導入により感度が向上することを確認した。また、第2溶媒としてクロロベンゼンを用いた実施例1では、第2溶媒としてトルエンを用いた実施例2よりも感度の向上効果に優れることが確認された。
(耐熱性評価)
熱処理時間と感度の相対変化との関係(図6)に基づき、実施例及び比較例の有機光電変換素子の耐熱性を評価した。具体的には、実施例及び比較例の有機光電変換素子を、窒素雰囲気下、60℃で100時間熱処理した。この際、熱処理を開始してから所定時間が経過した時点で有機光電変換素子の感度を測定した。評価では、100時間経過後に初期感度の80%以上の感度を有するものを耐熱性が良好であるとした。これは、有機光電変換素子の輸送中の温度上昇を想定したものであり、船上コンテナ中では赤道直下通過時に60℃付近まで上昇することから、上記評価基準とした。なお、感度の測定は、初期感度評価と同様の方法で行った。
図6に示されるように、実施例1の有機光電変換素子は、100時間経過後も初期感度の80%以上の感度を有しており、比較例1の有機光電変換素子よりも熱処理時間に対する感度の低下が小さい有機光電変換素子であることを確認した。また、図示はしていないが、実施例2の有機光電変換素子が、比較例1の有機光電変換素子よりも熱処理時間に対する感度の低下が小さい有機光電変換素子であることを確認した。以上のとおり、本願発明の構成により、有機光電変換素子の耐熱性が向上することを確認した。
以上とおり、実施例1及び実施例2では、感度と耐熱性とを両立した有機光電変換素子が得られた。
1…基板、2…第1電極、3…電子ブロック層、4…光電変換層、4a…第1有機層、4b…第2有機層、4c…中間層、5…第2電極、6…正孔ブロック層、10…有機光電変換素子、A…第1有機半導体、B…第2有機半導体。

Claims (9)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極上に配置された光電変換層と、
    前記光電変換層上に配置された第2電極と、を備え、
    前記光電変換層は、
    第1有機半導体を含む第1有機層と、
    第2有機半導体を含み、前記第1有機層に対して前記第2電極側に配置された第2有機層と、
    前記第1有機半導体及び前記第2有機半導体を含み、前記第1有機層と前記第2有機層との間において前記第1有機層及び前記第2有機層のそれぞれに至る中間層と、を有し、
    前記第2有機層の厚さは、前記第1有機層の厚さと前記中間層の厚さとの和よりも大きく、
    前記第1有機半導体は、主としてp型有機半導体を含み、
    前記第2有機半導体は、主としてn型有機半導体を含み、且つ、p型有機半導体を含み、
    前記第2有機層は、n型有機半導体のみからなる層を含まず、
    前記第2有機半導体における、前記n型有機半導体の含有量は、前記第2有機半導体の全質量基準で、75質量%より大きい、有機光電変換素子。
  2. 前記第1有機半導体及び前記第2有機半導体のうちの少なくとも一方は、前記p型有機半導体として、ジケトピロロピロール骨格を有する化合物を含む、請求項1に記載の有機光電変換素子。
  3. 前記第2有機半導体は、前記n型有機半導体として、フラーレン誘導体を含む、請求項1又は2に記載の有機光電変換素子。
  4. 前記第1有機半導体に含まれる前記p型有機半導体と前記第2有機半導体に含まれる前記p型有機半導体とは、同一である、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
  5. 前記第1電極と前記光電変換層との間に配置された電子ブロック層を更に備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
  6. 前記光電変換層と前記第2電極との間に配置された正孔ブロック層を更に備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機光電変換素子。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の有機光電変換素子の製造方法であって、
    前記第1有機半導体と、前記第1有機半導体を溶解可能な第1溶媒と、を含む溶液を前記第1電極上に塗布して、前記第1有機層を形成する工程と、
    前記第2有機半導体と、前記第1有機半導体及び前記第2有機半導体を溶解可能な第2溶媒と、を含む溶液を前記第1有機層上に塗布して、前記中間層及び前記第2有機層を形成する工程と、を備える、有機光電変換素子の製造方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の有機光電変換素子の製造方法であって、
    前記第2有機半導体と、前記第2有機半導体を溶解可能な第3溶媒と、を含む溶液を前記第2電極上に塗布して、前記第2有機層を形成する工程と、
    前記第1有機半導体と、前記第1有機半導体及び前記第2有機半導体を溶解可能な第2溶媒と、を含む溶液を前記第2有機層上に塗布して、前記中間層及び前記第1有機層を形成する工程と、を備える、有機光電変換素子の製造方法。
  9. 第2溶媒は、クロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼンからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項又はに記載に有機光電変換素子の製造方法。
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