JP6757679B2 - 旋回フレーム - Google Patents
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Description
図1〜図6を参照して第1実施形態の旋回フレーム20を備える建設機械1について説明する。
第1前側取付部51fは、右側ブラケット30rから第1補強材51に力が伝わりやすいように、右側ブラケット30rの近傍に配置されることが好ましい。第1前側取付部51fは、下記[配置α1]〜[配置α12]の少なくともいずれかの条件を満たす。[配置α1]第1前側取付部51fは、旋回中心15a(旋回ベアリング15の中心軸)よりも前側X1に配置される。[配置α2]第1前側取付部51fは、旋回中心15aよりも前側X1のみに配置される。[配置α3]第1前側取付部51f(の少なくとも一部)は、前板25および側板23の少なくともいずれかに取り付けられる。[配置α4]第1前側取付部51fは、側板23および前板25に取り付けられる。
図1に示すように、ブーム中心軸13baまわりのトルクTが、ブーム13bに掛かる。このトルクTは、次のように生じる。下部走行体11に対して旋回フレーム20が旋回する時などに、ジブ13jなどのアタッチメント13に加速度が生じ、また、吊荷が吊り上げられている場合は吊荷に加速度が生じる。この加速度が生じることで、ジブ13jや吊荷などの横方向Yの慣性力(荷重)が発生し、この慣性力によりトルクTが生じる。ブーム中心軸13baに直交する方向における、ブーム中心軸13ba(またはその延長線)からジブ13jの先端部までの距離をLとする。ジブ13jの先端部に、横方向Yの荷重Sが作用したとする。このとき、ブーム13bに、トルクT(=S×L)がかかる。すると、図3に示すブームフットBFは、前後方向Xに変位する。
図1に示す旋回フレーム20による効果は次の通りである。旋回フレーム20は、建設機械1に設けられ、旋回ベアリング15およびブーム13bが取り付けられるものである。図2に示すように、旋回フレーム20は、底板21と、側板23と、前板25と、ブラケット30と、補強材50と、を備える。底板21は、旋回ベアリング15が取り付けられるものである。側板23(右側板23rおよび左側板23l)は、底板21から上側Z1に延び、横方向Yに互いに対向する。前板25は、底板21から上側Z1に延び、側板23それぞれに取り付けられる。ブラケット30は、前板25および側板23の少なくともいずれかに取り付けられ、ピンP(図3参照)を介してブーム13b(図1参照)が取り付けられるものである。
[構成1−2]図2に示すように、第1前側取付部51fは、底板21よりも上側Z1、かつ、底板21との間に間隔をあけて配置される。
[構成1−3]図3に示すように、前板25の横方向Y中央に対して第1前側取付部51fが配置される側(右側Y2)とは横方向Y反対側を横方向Y他方側(左側Y1)とする。第1後側取付部51rは、前板25の横方向Y中央よりも横方向Y他方側(左側Y1)に配置され、旋回ベアリング15の中心軸(旋回中心15a)よりも後側X2に配置される。
[構成1−4]図2に示すように、第1後側取付部51rは、第1前側取付部51fよりも下側Z2に配置される。
[構成2]図3に示すように、第1前側取付部51fは、側板23(右側板23r)に取り付けられる。
[構成3]右側ブラケット30rは、前板25に取り付けられる。第1前側取付部51fは、前板25に取り付けられる。
[構成4]図4に示すように、第1前側取付部51f(の少なくとも一部)は、右側ブラケット30rの下側Z2の端よりも上側Z1に配置される。
[構成5]横方向Yから見たとき、第1補強材51の中心軸51aの延長線は、ピンPを通る。
[構成6]横方向Yから見たとき、第1補強材51の中心軸51aの延長線は、ピンPの中心軸を通る。
[構成7]図3に示すように、第1後側取付部51r(の少なくとも一部)は、旋回ベアリング15の中心軸(旋回中心15a)から旋回ベアリング15の後側X2の端までの、前後方向Xにおける範囲A1内に配置される。
[構成8]第1後側取付部51rの前後方向Xにおける位置は、旋回ベアリング15の後側X2の端の前後方向Xにおける位置と同じ位置である。
[構成9]図5に示すように、第1後側取付部51rは、底板21に取り付けられる。
[構成10]図3に示すように、前板25の横方向Yの両側部分(横方向両側部分)に設けられるブラケット30のうち、前板25の横方向Y中央よりも横方向Y一方側(右側Y2)に配置されるものを、一方側ブラケット(右側ブラケット30r)とする。第1前側取付部51fは、右側ブラケット30rにおける横方向Y他方側(左側Y1)の端よりも、横方向Y一方側(右側Y2)(範囲B1)に配置される。
[構成13]旋回フレーム20は、第1補強材51と、第2補強材52と、を備える。第1補強材51は、後側X2ほど左側Y1に配置されるように、前後方向Xに対して傾いた方向に延びる。第2補強材52は、後側X2ほど右側Y2に配置されるように、前後方向Xに対して傾いた方向に延びる。
[構成14]第2補強材52は、上下方向Zから見たときに第1補強材51と第2補強材52とが交差する部分で、第1補強材51に固定される。
[構成A]図4に示すように、第1前側取付部51f(の少なくとも一部)は、右側ブラケット30rの上側Z1の端よりも下側Z2に配置される。
図7および図8を参照して、第2実施形態の旋回フレーム220について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、旋回フレーム220のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。
図7に示す本実施形態の旋回フレーム220による効果は次の通りである。前板25の横方向Y両側部分に設けられるブラケット30のうち、前板25の横方向Y中央よりも横方向Y一方側(右側Y2)に配置されるものを一方側ブラケット(右側ブラケット30r)とする。
[構成12]上下方向Zから見たとき、第1補強材51の中心軸51aの延長線は、右側ブラケット30rの横方向Yの中央で、ピンPの中心軸を通る。
図8を参照して、第3実施形態の旋回フレーム320について、第1実施形態との相違点を説明する。図5に示すように、第1実施形態では、第1後側取付部51rおよび第2後側取付部52rそれぞれは、側板23および底板21に取り付けられた。一方、図8に示すように、本実施形態では、第1後側取付部351rは、底板21に取り付けられ、側板23(左側板23l)に取り付けられない。第2後側取付部352rは、側板23(右側板23r)に取り付けられ、底板21に取り付けられない。
互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、図3に示す第1実施形態の第1前側取付部51fを、図7に示す第2実施形態の第1前側取付部251fに代えてもよい。例えば、第2実施形態の第1後側取付部51rを、図8に示す第3実施形態の第1後側取付部351rに代えてもよい。図7に示す第2実施形態の第1補強材51と第2補強材52とが横方向Yに対称または略対称に設けられてもよい(第3実施形態も同様)。
13b ブーム
15 旋回ベアリング
20、220、320 旋回フレーム
21 底板
23 側板
25 前板
30 ブラケット
30l 左側ブラケット(一方側ブラケット)
30r 右側ブラケット(一方側ブラケット)
50 補強材
51 第1補強材
51a 中心軸
51f、251f 第1前側取付部(前側取付部)
51r、351r 第1後側取付部(後側取付部)
52 第2補強材
52a 中心軸
52f、252f 第2前側取付部(前側取付部)
52r、352r 第2後側取付部(後側取付部)
P ピン
Claims (14)
- 旋回ベアリングおよびブームが取り付けられる、建設機械の旋回フレームであって、
前記旋回ベアリングが取り付けられる底板と、
前記底板から上側に延び、横方向に互いに対向する側板と、
前記底板から上側に延び、前記側板それぞれに取り付けられる前板と、
前記前板および前記側板の少なくともいずれかに取り付けられ、ピンを介して前記ブームが取り付けられるブラケットと、
前記底板、前記側板、および前記前板の少なくともいずれかに取り付けられ、前後方向に対して傾いた方向に延びる補強材と、
を備え、
前記補強材は、
前記前板および前記側板の少なくともいずれかへの前記補強材の取り付け部分である前側取付部と、
前記底板および前記側板の少なくともいずれかへの前記補強材の取り付け部分である後側取付部と、
を備え、
前記前側取付部は、前記前板の横方向中央よりも横方向一方側に配置され、前記旋回ベアリングの中心軸よりも前側に配置され、前記底板よりも上側かつ前記底板との間に間隔をあけて配置され、
前記前板の横方向中央に対して前記前側取付部が配置される側とは横方向反対側を横方向他方側としたとき、
前記後側取付部は、前記前板の横方向中央よりも横方向他方側に配置され、前記旋回ベアリングの中心軸よりも後側に配置され、前記前側取付部よりも下側に配置される、
旋回フレーム。 - 請求項1に記載の旋回フレームであって、
前記前側取付部は、前記側板に取り付けられる、
旋回フレーム。 - 請求項1または2に記載の旋回フレームであって、
前記ブラケットは、前記前板に取り付けられ、
前記前側取付部は、前記前板に取り付けられる、
旋回フレーム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
前記前側取付部は、前記ブラケットの下側の端よりも上側に配置される、
旋回フレーム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
横方向から見たとき、前記補強材の中心軸の延長線は、前記ピンを通る、
旋回フレーム。 - 請求項5に記載の旋回フレームであって、
横方向から見たとき、前記補強材の中心軸の延長線は、前記ピンの中心軸を通る、
旋回フレーム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
前記後側取付部は、前記旋回ベアリングの中心軸から前記旋回ベアリングの後端までの前後方向における範囲内に配置される、
旋回フレーム。 - 請求項7に記載の旋回フレームであって、
前記後側取付部の前後方向における位置は、前記旋回ベアリングの後端の前後方向における位置と同じ位置である、
旋回フレーム。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
前記後側取付部は、前記底板に取り付けられる、
旋回フレーム。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
前記前板の横方向両側部分に設けられる前記ブラケットのうち、前記前板の横方向中央よりも横方向一方側に配置されるものを一方側ブラケットとしたとき、
前記前側取付部は、前記一方側ブラケットにおける横方向他方側の端よりも、横方向一方側に配置される、
旋回フレーム。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
前記前板の横方向両側部分に設けられる前記ブラケットのうち、前記前板の横方向中央よりも横方向一方側に配置されるものを一方側ブラケットとし、
上下方向から見たとき、前記補強材の中心軸の延長線は、前記一方側ブラケットの横方向の幅の範囲内で、前記ピンを通る、
旋回フレーム。 - 請求項11に記載の旋回フレームであって、
上下方向から見たとき、前記補強材の中心軸の延長線は、前記一方側ブラケットの横方向の中央で、前記ピンの中心軸を通る、
旋回フレーム。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の旋回フレームであって、
前記補強材は、
後側ほど左側に配置されるように、前後方向に対して傾いた方向に延びる第1補強材と、
後側ほど右側に配置されるように、前後方向に対して傾いた方向に延びる第2補強材と、を備える、
旋回フレーム。 - 請求項13に記載の旋回フレームであって、
前記第2補強材は、上下方向から見たときに前記第1補強材と前記第2補強材とが交差する部分で、前記第1補強材に固定される、
旋回フレーム。
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