JP6757213B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6757213B2
JP6757213B2 JP2016178207A JP2016178207A JP6757213B2 JP 6757213 B2 JP6757213 B2 JP 6757213B2 JP 2016178207 A JP2016178207 A JP 2016178207A JP 2016178207 A JP2016178207 A JP 2016178207A JP 6757213 B2 JP6757213 B2 JP 6757213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
substrate
electromagnetic shield
fixed sheet
ground electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016178207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018046084A (ja
Inventor
健三 北崎
健三 北崎
麦谷 英児
英児 麦谷
島村 雅哉
雅哉 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2016178207A priority Critical patent/JP6757213B2/ja
Publication of JP2018046084A publication Critical patent/JP2018046084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6757213B2 publication Critical patent/JP6757213B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置から発生する電磁障害を抑制するために、半導体装置の表面に電磁シールドを形成することがある。電磁シールドは例えばスパッタリングによって形成され、半導体装置に電磁シールドを形成する際には、半導体装置は、固定シートなどの搬送キャリアに載置される。電磁シールドが半導体装置の表面に形成されるとき、電磁シールドの材料は、隣接する複数の半導体装置間の搬送キャリアの表面にも形成される。このように、電磁シールドは、半導体装置の表面および搬送キャリアの表面に連続膜として形成される。
半導体装置を搬送キャリアから引き離すときに、半導体装置の側面下部に形成されたシールド膜が、搬送キャリアに形成されたシールド材料の膜に引っ張られて剥離し、半導体装置の外縁にシールド材料のバリが発生する場合がある(例えば特許文献1)。
特開2015−115552号公報
このようなバリが、半導体装置の特性検査、梱包工程またはプリント基板への実装工程で剥離すると、導電性異物となり不具合が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、電磁シールドを半導体装置の表面に形成する際に、半導体装置の外縁にシールド材料のバリが発生することを抑制することができる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面に係る半導体装置の製造方法は、基板と、前記基板上に配置される半導体チップと、前記半導体チップを覆うように前記基板上に設けられた封止材と、を有する半導体装置を用意し、前記基板裏面が固定シートに対向するように、前記半導体装置を前記固定シート上に載置する工程と、前記固定シート上において、前記半導体装置の外周面を一定の間隙を介して取り囲む枠体を、前記固定シート上に載置する工程と、前記基板の厚み方向に於いて、導電膜の膜厚が前記封止材の側から前記基板の側へ向かうにつれて薄くなり、前記基板下端部までに終端する前記導電膜を形成する工程と、前記固定シート上から前記半導体装置を取り去る工程と、を含む。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、電磁シールドを半導体装置の表面に形成する際に、半導体装置の外縁にシールド材料のバリが発生することを抑制することができる。
本実施形態に係る複数の半導体装置が固定シートに載置されている状態の一例を示す概略図である。 半導体装置の表面に電磁シールドが形成された状態を示す断面図である。 図2の部分拡大断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造工程を示すフローチャートである。 本実施形態における枠体の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造過程を示す断面図である。 図5に続く、半導体装置の製造過程を示す断面図である。 図6に続く、半導体装置の製造過程を示す断面図である。 変形例1に係る半導体装置の構成を示す、図3と同様の断面図である。 変形例2に係る半導体装置の構成を示す、図3と同様の断面図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図面において共通の又は類似する構成要素には同一又は類似の参照符号が付されている。以下の説明においては、基板の厚み方向を上下方向とし、基板において半導体チップが設けられる面を上側とする。
[半導体装置の構造]
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る半導体装置10を説明する。
図1(a)及び図1(b)は、複数の半導体装置10が、搬送キャリアである固定シート20上に載置されている状態を示す。半導体装置10は、例えば、直方体形状を呈しており、固定シート20に載置された状態で、例えばスパッタ装置のような電磁シールドの形成装置に搬入される。尚、半導体装置の形状は、一般には直方体の様な6面体であるが、それ以上の面を持つ形状でも良い。
以下、半導体装置10において固定シート20に対向する面を下面と呼び、下面とは反対側の面を天面と呼び、下面と天面とを繋ぐ外周面を側面と呼ぶこととする。また、半導体装置10の側面において、天面に接続する側の端部を上端部と呼び、下面に接続する側の端部を下端部と呼ぶ。更に、基板11の側面において、封止材側の端部を、基板の上端部、下面側の端部を基板の下端部と呼ぶ。
ここで、固定シート20は、反った基板11に対しても、スパッタされたシールド材料が半導体装置10の下面側に回り込まないように、載置された半導体装置10が若干沈み込む程度の柔軟性を備えていることが好ましい。また、固定シート20に載置された半導体装置10が動かないように、固定シート20の表面に接着剤や粘着剤が塗布されてもよい。その結果、若干、反った基板11周囲と固定シート20との間は、粘着剤で接着されるため、基板周囲の下面側にスパッタ膜が回り込む事が無い。
半導体装置10は、例えば無線用の半導体装置でよいが、これに限定されるものではない。電磁シールドを必要とする半導体装置や半導体モジュールに応用されるものである。
電磁シールドの形成方法は、スパッタ法のほか、例えば蒸着法、イオンプレーティング法、CVD(chemical Vapor deposition)のような他の方法でもよい。
図2は、固定シート20に載置された半導体装置10の表面に電磁シールド13が形成された状態を示す断面図である。図3(A)は、図2において破線の枠Aで囲まれた部分の拡大図である。ただし、図3(A)において、固定シート20は省略されている。図3(A)の基板11は、層間絶縁層15,16、接地電極17、及び図示しない配線を含む。この層間絶縁層15,16は、この配線や接地電極17を被覆している。尚、この層間絶縁層の上層には、電子部品の実装用の電極や配線が設けられる。また裏面には、外部接続用の電極が設けられるが、ここでは省略した。
また、図3(B)は、図2の枠Aで囲まれた部分の拡大図で、多層基板の詳細を示している(尚、多層基板11は、ウエハース状に絶縁体と導電パターンを積み重ねたものである。)。この場合、コア層を中心に、上方と下方に導電パターンと絶縁層が繰り返し積層されている。つまり少なくとも2層のメタル配線基板である。接地電極17は、コア層の上層または下層に設けられるが、好ましくは上層が良い。
尚、この基板の最上層と最下層には、ソルダーレジストPSRが設けられている。最上層のソルダーレジスト層PSRは、絶縁層15を兼ねている。そしてPSRより露出した電極に、半導体チップが面実装されている。また、接地電極は、配線、配線よりも幅の広い電極、または、実質全面にベタ状に設けられたベタ電極を含むものとする。また側面から露出する面積は、広い方が良く、また少なくとも一側辺から露出していればよい。
図2に示すように、半導体装置10は、基板11、封止材12、及び電磁シールド13を備えている。
基板11は、プリント配線板、セラミック基板またはSi基板でもよい。樹脂製のプリント基板は、ビルトアップ型、両面基板型、または片面基板型などがある。
また、接地電極17は基板11の側面から外部に露出している。実際は、半導体装置として個片化するダイシング工程で、露出されるもので、接地電極の切削面が露出している。そしてこの接地電極17は、基板の内層に配線で延在され、グランド配線またはグランド電極と電気的に接続されている。一般的には、プリント基板裏面の半田付け用の外部接続電極にGNDがあてがわれ、このGND端子と電気的に接続されている。
封止材12は、例えばモールド用樹脂で形成されている。封止材12は、基板11の上面(第1面)に配置された半導体チップ(図示せず)を被覆し保護している。
例えば、少なくとも1個の半導体チップが基板に実装され、これらを被覆したものを半導体装置と呼ぶことがある。また、少なくとも一つの受動素子および少なくとも一つの半導体素子が基板に実装され、これらを被覆したものを半導体モジュールや混成集積回路装置と呼ぶことがある。どちらにしても、半導体チップが一緒に封止されるため、これらは、半導体装置として総称する。
封止材12のモールド方法は、トランスファーモールド、インジェクションモールド、真空印刷、ポッティングなどである。また、マトリックス状に並んだ複数のユニットを一括モールドした後に、ダイシングで個片化される。
導電膜としての電磁シールド13は、封止材12の表面及び基板11の側面を被覆している。電磁シールド13は、半導体装置10の内部で発生する電磁波が外部へ漏出することを抑制するために設けられている。即ち、電磁シールド13は、半導体装置10の周囲に与える電磁障害を抑制するために設けられている。または外部からの電磁波を内部に取り込んで起こる誤動作を防止する為に採用されている。
電磁シールド13は、例えば銅(Cu)、ニッケル、チタン、金、銀、パラジウム、白金、鉄、クロム、ステンレス鋼のような金属材料を用いて形成される。また、電磁シールド13は、上記金属材料のうちいずれか複数の材料を用いた合金、あるいは、上記金属材料のうちいずれか複数の材料を用いた積層膜でもよい。
電磁シールド13は、天面においてほぼ一様の厚みを持つ。電磁シールド13の膜厚は、側面においては、上端部から基板11の下端部に向かうにつれて薄くなる。具体的には、電磁シールド13の側面の膜厚Wは、例えば図3のように、上端部から接地電極17まではほぼ一定であり、天面の厚みと同じか若干薄い。そして、膜厚Wは、接地電極17より下端部に向かい薄くなっている。
電磁シールド13の側面部分をこのような構成にすることで、電磁シールド13は、例えば基板11の下端部付近の比較的膜厚の薄い部分において剥離し、接地電極17を露出させるまでに至らない。半導体装置10に電磁シールド13を形成した後に電磁シールド13が接地電極17より上の位置まで剥がれることはシールド性能の劣化につながるところ、本実施形態ではこのような劣化は回避される。
特に、半導体装置10の側面と下面の境界付近で電磁シールド13の膜厚が最小になれば、半導体装置10を固定シート20から取り去るときに、シールド材料は膜厚が最小となる箇所で切れる。そのため、シールド材料が剥離しかかった状態にはならず、後工程での導電性の異物の発生が抑制されることになる。
電磁シールド13は、半導体装置10(基板11)の側面から露出した接地電極17を覆うことで、接地電極17に電気的に接続されている。電磁シールド13における接地電極17との接触箇所の厚みは、接地電極17と電磁シールド13との間の抵抗を小さくするように、一定値以上であることが好ましい。この場合、側面の電磁シールド13はだいたい同じ膜厚で、接地電極17まで延在されてコンタクトし、その後で薄くなり、図の様な傾斜を持って形成される。そして基板側面の下端近傍で終端している。
よって、電磁シールド13の膜厚を最大限確保する事で、接地電極17とのコンタクト抵抗の上昇を抑制させている。仮に傾斜の部分など、薄くなった所でコンタクトすると、その分コンタクト抵抗が上昇してしまう。また基板の接地電極17を通過してから電磁シールド13の膜厚が薄くなり、基板の下端部までの間で電磁シールド13の膜厚はゼロと成る。よって基板の裏側(下面)に電磁シールド13が回り込みづらく、あるいは回り込まないので、基板裏(下面)の外部接続電極とのショートを防止する事が出来る。例えば、基板裏(下面)まで電磁シールド13を回りこませ、裏側で電磁シールド13を薄くしていくと、前述したショートの問題から、基板の周囲にマージン(約0.3mm)が必要と成る。しかしこのマージンを無くせば、外部電極と基板周囲の間は、0.3mmよりも狭くでき、現実的には、約0.3mm〜約0.05mmの間とする事が出来る。
更には、図3に於いて、接地電極17は、基板11の厚み方向に於いて、基板のセンターから基板上端の間に配置する事が好ましい。具体的に説明すると、図3(B)の多層基板では、コア層と基板上端の間に配置する事が好ましい。また基板厚で見てセンターと基板上端の間に配置する事が好ましい。この様な配置にする事で、電磁シールド膜13の傾斜部分を、できるだけ長く確保でき、傾斜部の終端部の形成位置をより安定して確保できる。
[半導体装置の製造方法]
図4〜図8を参照して、半導体装置10の製造方法を説明する。図4は、半導体装置10の製造工程を示すフローチャートである。図5は、本実施形態で使用される枠体の一例を示す斜視図である。図6〜図8は、半導体装置の製造過程を示す断面図である。
ステップS1において、電磁シールド13を半導体装置10の表面に形成するために、基板11上に半導体チップが配置され封止材12で覆われた状態の半導体装置10を、固定シート20に載置する。半導体装置10は、基板11側の下面(基板11の第2面)を固定シート20に向けた状態で載置される。複数の半導体装置10は、例えば図1のように、固定シート20上に縦横に一定の間隔をおいて整列している。
ステップS2において、枠体30を固定シート20に載置する。枠体30は、例えば図5のように、半導体装置10の側面を取り囲む。図5では、1個の半導体装置10並びにこれに対応する部分の枠体30及び固定シート20が示されているが、上述した図1に示すとおり固定シート20には複数の半導体装置10が整列して載置されていることに対応し、枠体30は、固定シート30に載置された他の半導体装置10を個別に囲むように縦横に連続している。
枠体30の高さ、つまり固定シート20の上面からの距離hは、枠体30と半導体装置10との間の距離dに応じて決定される(図6参照)。例えば、高さhは、半導体装置10の側面において接地電極17が露出している位置より低い。この場合、半導体装置10の接地電極17より上側は露出することになる。また、距離dが短くなるにつれて、高さhは低くなることが好ましい。
例えばスパッタ装置で成膜する場合、スパッタ装置の成膜条件が一定の状態であるときに、半導体装置10に下方に向けて徐々に薄くなる電磁シールド13(例えば図10参照)を形成するためには、枠体30の高さhを比較的高く、枠体30と半導体装置10の外周面との離間距離dがある程度設けられる。また、ある位置から急激に薄くなる電磁シールド13(例えば図3、図9参照)を形成するためには、枠体30の高さhを、電磁シールド13が薄くなり始める位置における高さとほぼ同じにするとともに、枠体30と半導体装置10の外周面との離間距離dを、電磁シールド13の厚み(例えば図3の厚みW、図9の厚みW1参照)より若干離す程度に設定する。
枠体30によって、次のステップS3の成膜工程で、シールド材料の粒子が半導体装置10の側面における接地電極17より下側に付着することが抑制される。したがって、電磁シールド13の膜厚が、下方に向かうにつれて薄くなることになる。
上記ステップS2において枠体30を固定シート20上の適切な位置に載置した後、ステップS3において、半導体装置10の表面に電磁シールド13が形成される。
電磁シールド13を形成する膜は、例えば、銅膜およびステンレス鋼膜の積層膜である。ステンレス鋼膜は、銅膜が腐食することを抑制するための保護膜である。なお、保護層は、ステンレス鋼のような金属材料の膜に限られず、樹脂、セラミック、金属酸化物、金属窒化物の膜でもよい。
上述したステップS2を経ると、図7のように、半導体装置10の表面を覆うように電磁シールド13が形成されるとともに、固定シート20と枠体30の表面にもシールド材料の膜が形成される。このとき、電磁シールド13の下端部と、固定シート20に形成されたシールド材料の膜とは、繋がっていないか、僅かな厚みをもって繋がっている。
要は、電磁シールド13の下端部は、接地電極17とのコンタクト部とプリント基板下端部との間に位置する事になる。
ステップS4において、例えば図8のように半導体装置10を固定シート20から取り去ることによって、図3に示す半導体装置10が完成する。このとき、電磁シールド13の下端部と、固定シート20に形成されたシールド材料の膜とが、繋がっていない場合には、バリは発生しない。あるいは、電磁シールド13の下端部と、固定シート20に形成されたシールド材料の膜とが、僅かな厚みをもって繋がっている場合でも、半導体装置10を固定シート20から取り去るときに、この繋がっている箇所で電磁シールド13と固定シート20上のシールド材料の膜とが分離するため、バリが発生しにくくなる。
本実施形態によれば、電磁シールド13が基板11の下面(固定シート20の上面)に向かうにつれて薄くなるように形成される。または接地電極17とのコンタクト部を経てから基板下端部に向けて、膜厚の傾斜部を設けている。これにより、電磁シールド13が、固定シート20の上面に形成されたシールド材料の膜と繋がることを抑制する。その結果、電磁シールド13が形成された半導体パッケージ10を固定シート20から取り上げるとき、シールド材料の膜によるバリは発生しないか、あるいは、非常に小さくすることができる。つまり、バリを発生しにくくすることができる。
また、電磁シールド13は、基板11の側面に露出した接地電極17と接触する位置において一定以上の厚みを有する。これにより、接地電極17と電磁シールド13との間の抵抗を小さくすることができる。その結果、電磁シールド13が電磁シールドとしての機能を十分に発揮することが可能となる。
[変形例1]
図9を参照して、本実施形態の変形例1に係る半導体装置を説明する。図9は、変形例1に係る半導体装置の構成を示す、図3と同様の断面図である。
半導体装置110は、上述した実施形態と同様に、基板111、封止材112、及び電磁シールド113を備えている。ただし、電磁シールド113は、基板111の側面の下端部にまで至らず、絶縁層116の側面の上方部分を覆うに留まる。もっとも、電磁シールド113は、上述した実施形態と同様に、接地電極117と接触する箇所において一定以上の厚みW1を有する。
半導体装置110の製造工程は、上述した実施形態と同様に、半導体装置110を固定シート(図示せず)に載置する工程、枠体(図示せず)を固定シートに載置する工程、半導体装置110に電磁シールド113を形成する工程、及び、半導体装置110を固定シートから取り去る工程を含む。ただし、枠体を固定シートに載置する工程では、絶縁層116の厚みより低い高さを有する枠体を用いるとよい。また、この工程では、枠体と半導体装置110の側面との距離を、電磁シールド113の側面の厚みより若干離すとよい。
変形例1によれば、バリの発生を抑制することができるとともに、電磁シールド113のシールド機能を発揮させることが可能となる。
[変形例2]
図10を参照して、本実施形態の変形例2に係る半導体装置を説明する。図10は、変形例2に係る半導体装置の構成を示す、図3と同様の断面図である。
半導体装置210は、上述した実施形態と同様に、基板211、封止材212、及び電磁シールド213を備えている。ただし、電磁シールド213において半導体装置210の側面を覆う部分の厚みは、基板211の側面の下端部に向かうにつれて薄くなる。もっとも、電磁シールド213は、接地電極217と接触する箇所において一定以上の厚みW2を有する。
半導体装置210の製造工程は、上述した実施形態と同様に、半導体装置210を固定シート(図示せず)に載置する工程、枠体(図示せず)を固定シート上に載置する工程、半導体装置210に電磁シールド213を形成する工程、及び、半導体装置210を固定シートから取り去る工程を含む。ただし、枠体を固定シート上に載置する工程では、電磁シールド213の厚みが下方に向かって徐々に薄くなるように、枠体の高さを基板211の上面ほどの高さにし、枠体を半導体装置210の外周面から比較的離間させるようにする。
変形例2によれば、バリの発生を防止することができるとともに、電磁シールド213のシールド機能を発揮させることが可能となる。
以上説明したように、半導体装置10(110,210)は、基板11(111,211)と、基板11(111,211)上(上面)に配置される半導体チップ(図示せず)と、半導体チップを覆うように基板11(111,211)上に設けられた封止材12(112,212)と、封止材12(112,212)の上面および封止材12(112,212)の側面から基板11(111,211)の側面に亘り設けられた電磁シールド13(113,213)と、を備える。電磁シールド13(113,213)は、封止材12(112,212)の側から基板11(111,211)の側へ向かうにつれて薄くなる。
かかる実施形態によれば、電磁シールド13(113,213)を半導体装置10(110,210)の表面に形成する際に、半導体装置10(110,210)の外縁にシールド材料のバリが発生することを抑制することができる。
また、基板11(111,211)は、基板11(111,211)の厚み方向に沿う基板11(111,211)の側面から露出する接地電極17(117,217)を有し、電磁シールド13(113,213)は、接地電極17(117,217)を被覆し、且つ電気的にコンタクトする位置を含んで形成されてもよい。例えば、基板11(211)の厚み方向に沿う基板11(211)及び封止材12(212)に形成される電磁シールド13(213)の膜厚W(W2)は、接地電極17(217)との接続部まで一定であって、接地電極17(217)を通過した位置から下面へ向かうにつれて薄くなってもよい。かかる実施形態によれば、接地電極17(117,217)と電磁シールド13(113,213)との間の抵抗を小さくすることができる。その結果、電磁シールド13(113,213)が電磁シールドとしての機能を十分に発揮することが可能となる。
あるいは、半導体装置10(110,210)は、基板11(111,211)の厚み方向に於いて、基板厚みのセンターから上端部の間に配置された接地電極17(217)を有し、電磁シールド13(113,213)は、封止材12(212)の側から接地電極17(217)を通過したら、基板の下端に向かうにつれて薄くなる構造でもよい。この様な配置にする事で、電磁シールド膜13(113,213)の傾斜部分を、できるだけ長く確保でき、傾斜部の終端部の形成位置をより安定して確保できる。
半導体装置10(110,210)の製造方法は、基板11(111,211)と、基板11(111,211)上に配置される半導体チップと、半導体チップを覆うように基板11(111,211)上に設けられた封止材12(112,212)と、を有する直方体形状の半導体装置10(110,210)を用意し、下面が固定シート20に対向するように、半導体装置10(110,210)を固定シート20上に載置する工程(ステップS1)と、固定シート20上において、半導体装置10(110,210)の外周面を一定の間隙dを介して取り囲む枠体30を、固定シート20上に載置する工程(ステップS2)と、基板11(111,211)の厚み方向に於いて、電磁シールド13(113,213)の膜厚が封止材12(112,212)の側から基板11(111,211)の側へ向かうにつれて薄くなり、基板下端部までに終端する電磁シールド13(113,213)を形成する工程(ステップS3)と、固定シート20上から半導体装置10(110,210)を取り去る工程(ステップS4)と、を含む。
かかる実施形態によれば、電磁シールド13(113,213)が基板11(111,211)の下面(固定シート20の上面)に向かうにつれて薄くなるように形成される。これにより、電磁シールド13(113,213)が、固定シート20の上面に形成されたシールド材料の膜と繋がることを抑制する。その結果、電磁シールド13(113,213)が形成された半導体パッケージ10(110,210)を固定シート20から取り上げるとき、シールド材料の膜によるバリは発生しないか、あるいは、非常に小さくすることができる。つまり、バリを発生しにくくすることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した各部材の素材、形状、及び配置は、本発明を実施するための実施形態に過ぎず、発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な変更を行うことができる。
10,110,210 半導体装置
11,111,211 基板
12,112,212 封止材
13,113,213 電磁シールド
17,117,217 接地電極
20 シート
30 枠体

Claims (1)

  1. 基板と、前記基板上に配置される半導体チップと、前記半導体チップを覆うように前記基板上に設けられた封止材と、を有する半導体装置を用意し、前記基板裏面が固定シートに対向するように、前記半導体装置を前記固定シート上に載置する工程と、
    前記固定シート上において、前記半導体装置の外周面を一定の間隙を介して取り囲む枠体を、前記固定シート上に載置する工程と、
    前記基板の厚み方向に於いて、導電膜の膜厚が前記封止材の側から前記基板の側へ向かうにつれて薄くなり、前記基板下端部までに終端する前記導電膜を形成する工程と、
    前記固定シート上から前記半導体装置を取り去る工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2016178207A 2016-09-13 2016-09-13 半導体装置の製造方法 Active JP6757213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016178207A JP6757213B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016178207A JP6757213B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018046084A JP2018046084A (ja) 2018-03-22
JP6757213B2 true JP6757213B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=61695015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016178207A Active JP6757213B2 (ja) 2016-09-13 2016-09-13 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6757213B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210092122A (ko) * 2020-01-14 2021-07-23 파워테크 테크놀로지 인코포레이티드 후면 증착형 차폐층을 갖는 배치-타입 반도체 패키징 구조물 및 그 제조 방법
WO2021261273A1 (ja) * 2020-06-22 2021-12-30 株式会社村田製作所 電子部品

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998047178A2 (en) * 1997-04-11 1998-10-22 Novellus Systems, Inc. Method and apparatus for thin film aluminum planarization
JP2008150660A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Seiko Epson Corp 装飾品の製造方法、装飾品および時計
JP2009033114A (ja) * 2007-06-29 2009-02-12 Tdk Corp 電子モジュール、及び電子モジュールの製造方法
JP5402482B2 (ja) * 2009-10-01 2014-01-29 パナソニック株式会社 モジュールとモジュールの製造方法
JP5668627B2 (ja) * 2011-07-19 2015-02-12 株式会社村田製作所 回路モジュール
JP6164879B2 (ja) * 2013-03-08 2017-07-19 セイコーインスツル株式会社 パッケージ、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2015072935A (ja) * 2013-09-03 2015-04-16 太陽誘電株式会社 回路モジュール及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018046084A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6571124B2 (ja) 電子部品モジュールの製造方法
JP5143451B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US9847299B2 (en) Semiconductor package and mounting structure thereof
US20110115059A1 (en) Semiconductor Device Packages with Electromagnetic Interference Shielding
US8963314B2 (en) Packaged semiconductor product and method for manufacture thereof
JP6689780B2 (ja) 電子部品モジュールの製造方法
US11270922B2 (en) Radio-frequency module
US10217711B2 (en) Semiconductor package and manufacturing method thereof
JP2012253190A (ja) 半導体パッケージ及びその実装方法
JP6166525B2 (ja) 電子部品の製造方法
US9209053B2 (en) Manufacturing method of a conductive shield layer in semiconductor device
JP6757213B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20120286410A1 (en) Semiconductor device packaging method and semiconductor device package
TW201606970A (zh) 半導體裝置及其製造方法
JPH0993077A (ja) 素子複合搭載回路基板
JP3538774B2 (ja) 配線基板
US20230230949A1 (en) Semiconductor package with exposed electrical contacts
JP4424298B2 (ja) 電子部品
JP2006278808A (ja) 多数個取り配線基板
JP2008041892A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2005340864A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2019169592A (ja) モジュールの製造方法
JP2006310433A (ja) 電子部品収納容器
JP5149694B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100337454B1 (ko) 반도체패키지용 써킷테이프

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6757213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250