JP6757039B2 - ガス中に浮遊するエアロゾル粒子を測定するための方法および装置 - Google Patents

ガス中に浮遊するエアロゾル粒子を測定するための方法および装置 Download PDF

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Description

開示される実施形態の態様は、エアロゾル粒子の測定に関する。
エアロゾル粒子が、例えば発電所の煙道ガス中に浮遊して存在し得る。エアロゾルの測定を、例えば、エアロゾル粒子の質量濃度が所定の限界よりも低いかどうかを確認するために使用することができる。エアロゾル粒子の質量濃度を、例えば、エアロゾル粒子をフィルタによって集め、集められた粒子の総質量をフィルタの重量を測定することによって決定することで、測定することができる。重量の測定後に、集められた粒子の総質量をフィルタを通って導かれたガスの総体積で割り算することによって、平均粒子質量濃度を算出することができる。充分な量のエアロゾル粒子をフィルタによって集めるために、例えば数時間など、比較的長い時間が必要となり得る。フィルタの重量の測定は、手作業を必要とする可能性があり、あるいは高価な自動重量測定設備の使用を必要とする可能性がある。
いくつかの変種は、エアロゾル粒子を測定するための装置に関係し得る。いくつかの変種は、エアロゾル粒子を測定するための方法に関係し得る。
一態様によれば、
・第1の部分流および第2の部分流を、入力流から前記第2の部分流を分離することによってもたらすように構成されたディストリビュータユニットと、
・第1のフィルタを使用することによって前記第1の部分流から粒子を収集する粒子収集ユニットと、
・前記第2の部分流によって運ばれる粒子を帯電させることによって荷電粒子を形成し、該荷電粒子を収集することによって電流をもたらす粒子監視ユニットと
を備える粒子測定装置が提供される。
一態様によれば、エアロゾル粒子を測定するための方法であって、
・第1の部分流および第2の部分流を、ディストリビュータユニットを使用することによって入力流から前記第2の部分流を分離することによってもたらすステップと、
・第1のフィルタを使用することによって前記第1の部分流から粒子を収集するステップと、
・前記第2の部分流によって運ばれる粒子を帯電させることによって荷電粒子を形成するステップと、
・前記荷電粒子を収集することによって電流をもたらすステップと
を含む方法が提供される。
さらなる態様は、特許請求の範囲に定められる。
装置によってもたらされる電流は、入力流のエアロゾル粒子の瞬時濃度を表すことができる。とくには、電流は、入力流のエアロゾル粒子の瞬時有効表面積濃度を表すことができる。このように、装置を、入力流の粒子の平均質量濃度を測定するために使用することができ、装置は、濃度の継続的な監視を可能にする電流をもたらすこともできる。
荷電粒子を収集することによって生成される一次電流は、きわめて弱い可能性がある。装置は、例えば、一次電流の大きさを測定するための電位計を備えることができ、装置は、一次電流の大きさを示す二次電流信号をもたらすことができる。二次電流信号は、例えば、デジタル信号であってよい。二次電流信号を、例えば、監視信号と呼ぶことができる。監視信号は、一次電流信号に実質的に比例することができる。
装置を、エアロゾル濃度の急激な変化を検出するために使用することができる。監視信号の応答時間は、例えば1秒よりも短くてよく、さらには0.1秒よりも短くてよい。
監視信号を、時間情報に関連付けてメモリに記録することができる。記録された監視信号は、1つ以上のタイムスタンプに関連付けられてよい。
装置の収集ユニットを、特定の収集期間の間に放出された粒子状物質の累積質量を測定するために使用することができる。エアロゾル粒子を、粒子収集期間において収集ユニットのフィルタ上に捕捉することができる。フィルタによって収集された粒子の総質量を、重量測定法によって決定することができ、粒子の平均質量濃度を、総質量を粒子収集期間の間にフィルタを通って導かれたガスの総体積で除算することによって決定することができる。とくに、フィルタによって収集された粒子の総質量を、収集期間の後にフィルタの重量を測定することによって決定することができる。
粒子を、収集期間の間、フィルタによって収集することができる。充分な重量測定精度を得るために、充分な量の粒子の収集に、最小限の時間が必要となり得る。この最小時間は、粒子の濃度に依存し得る。より低い濃度は、より長い時間を必要とし得る。濃度が高いほど、収集時間は短くてよい。監視信号に基づいて収集期間の長さを制御することで、時間およびコストを節約することができる。
監視信号を、フィルタ上に捕捉された粒子サンプルから割り出された1つ以上の測定結果に関連付けて記録することができる。とくに、記録された監視信号は、フィルタ上に収集された粒子の重量測定による総質量に関連付けられてよい。記録された監視信号は、総質量から割り出された平均濃度と関連付けられてよい。
重量測定結果の信頼性を、監視信号を使用することによって改善することができる。重量測定結果を、監視信号を使用することによって、有効または無効として分類することができる。出力結果を、無効な測定結果が出力結果に寄与することがないよう、1つ以上の有効な重量測定結果から決定することができる。
監視信号の分析は、収集された粒子サンプルから割り出された1つ以上の測定結果の有効性および/または診断値の推定を可能にすることができる。フィルタの重量を測定することによって得られる測定結果は、例えばフィルタの誤った取り扱いに起因して、真の値から逸脱する可能性がある。監視信号を、例えば、重量測定結果の信頼性を確認するために使用することができる。重量測定結果の変動が監視信号の変動に相関しているかどうかを判定するために、いくつかの測定期間の後に得られた重力測定結果を、監視信号と比較することができる。
例えば、監視信号の分析が異常な挙動を示している場合、エアロゾル測定を含む実験を中断することができる。例えば、実質的に一定の値が予想される状況において監視信号が信号の変化を示す場合に、実験を中断することができる。例えば、信号の変化が予想される状況において監視信号が一定の信号を示す場合に、実験を中断することができる。失敗した実験に費やされる時間を、減らすことができる。監視信号に基づいて実験の進行を推定することで、時間およびコストを節約することができる。
フィルタの動作を、継続的な監視に基づいて制御することができる。監視信号を、粒子収集期間をトリガするために使用することができる。例えば、監視信号の値または監視信号の変化率が所定のしきい値を超えるときに、フィルタによる粒子の収集を開始させることができる。
以下の実施例において、いくつかの変種を、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
エアロゾル測定システムの一部として動作するように接続された粒子測定装置を、一例として、断面図にて示している。 一例として、周囲ガスのエアロゾル粒子の濃度を測定するように構成された粒子測定装置を、一例として、断面図にて示している。 粒子測定装置を、一例として、断面図にて示している。 測定装置の一次ダクトの寸法を、一例として、側面断面図にて示している。 粒子監視装置の帯電ユニットを、一例として示している。 粒子監視装置を、一例として、断面図にて示している。 粒子測定装置の制御システムを、一例として示している。 測定による値の形成を、一例として示している。 粒子測定装置を動作させる方法の各ステップを、一例として示している。 分解された測定システムの各ユニットを、一例として示している。 分解された測定システムの各ユニットを、一例として示している。 分解された測定システムの各ユニットを、一例として示している。 サンプリングノズルが流路の内壁に対して突出していないディストリビュータを、一例として示している。 ディストリビュータに取り外し可能に取り付けられた拡張ユニットを、一例として、側面断面図にて示している。 粒子測定装置の粒子監視装置を、一例として、断面図にて示している。 粒子監視装置のための帯電空間およびイオントラップを、一例として、三次元図にて示している。 粒子監視装置を、一例として、断面図にて示している。 図10cに示した粒子監視装置の断面を一例として示している。 粒子監視装置の検出器を、一例として、断面図にて示している。 図10cに示した粒子監視装置の側面図を、一例として示している。 図10cに示した粒子監視装置のためのカバーを、一例として示している。 粒子監視ユニットの電気的接続を、一例として示している。 第1の期間にわたる電流信号の積分、および第2の期間にわたる電流信号の積分を、一例として示している。 第1の期間において収集された粒子の総質量と、第2の期間において収集された粒子の総質量とを、一例として示している。 第1の期間にわたる電流信号の積分、第2の期間にわたる電流信号の積分、および第3の期間にわたる電流信号の積分を、一例として示している。 第1の期間において収集された粒子の総質量と、第2の期間において収集された粒子の総質量と、第3の期間において収集された粒子の総質量とを、一例として示している。 プロセスインジケータ信号に相関した電流信号を、一例として示している。 異常な挙動を示す電流信号を、一例として示している。
図1aを参照すると、エアロゾル測定システム1000を、一次ガスPG0のエアロゾル粒子P1を測定するように構成することができる。一次ガスPG0は、エアロゾル粒子P1を運んでいる可能性がある。エアロゾル測定システム1000は、エアロゾル測定装置500を備えることができる。エアロゾル測定装置500は、一次ガスPG0のエアロゾル粒子P1をフィルタFIL1に集めることができ、エアロゾル測定装置500は、一次ガスPG0のエアロゾル粒子の濃度を継続的に監視することができる。エアロゾル測定装置500は、粒子をフィルタFIL1へと集めるための粒子収集ユニット100を備えることができ、エアロゾル測定装置500は、濃度を継続的に監視するための監視装置200を備えることができる。
測定装置500を、エアロゾル測定システム1000の一部として動作するように構成することができる。一次ガスPG0は、ガスダクトDUC1内を案内されてよく、あるいはガスダクトDUC1内に含まれてよい。また、一次ガスPG0は、周囲ガス、とくには周囲空気であってもよい。周囲ガスは、ガスダクトDUC1によって案内されてよい。あるいは、ダクトを省略してもよく、すなわち周囲ガスを、ダクトDUC1を使用せずに直接採取してもよい(図1b)。
システム1000は、一次ガスPG0からエアロゾルサンプル流FG0を分離するためのサンプリングノズル612を備えることができる。サンプリングノズル612のオリフィスを、サンプリング地点POS0に配置することができる。エアロゾル測定システム1000は、エアロゾルサンプル流FG0をガスダクトDUC1から測定装置500へと案内するためのサンプルライン610を備えることができる。エアロゾルサンプル流FG0を、例えば、入力流FG0と呼ぶこともできる。装置500は、入力流FG0を第1の部分流FG1および第2の部分流FG2に分割する流れ分配器ユニット300を備えることができる。流れ分配器ユニット300を、例えば、ディストリビュータ300と呼ぶこともできる。第1の部分流FG1を、フィルタFIL1へと導くことができ、第2の部分流FG2を、監視装置200へと導くことができる。
監視装置200は、第2の部分流FG2によって運ばれる粒子P1を帯電させることによって荷電粒子P2を形成するように構成されてよい帯電ユニットCUNIT1を備えることができる。帯電ユニットCUNIT1は、イオンJ1を生成するためのイオン源を備えることができる。イオンJ1は、中性の粒子P1と電荷を交換することによって荷電粒子P2を形成することができる。イオン源は、例えば、コロナ放電DSR1であってよい(図2)。帯電ユニットCUNIT1は、コロナ放電DSR1を発生させるためのコロナ電極ELEC3を備えることができる。
監視装置200は、荷電粒子P2によって運ばれる電荷を検出するための検出器DET1を備えることができる。検出器DET1は、単位時間当たりに検出器DET1によって捕捉される荷電粒子の電荷に実質的に比例し得る電流Ip(t)をもたらすことができる。装置500は、電流Ip(t)を測定する電流監視ユニットCMU1を備えることができる。電流監視ユニットCMU1は、例えば、検出器DET1から導かれる電流Ip(t)の大きさを測定するための電位計を備えることができる。電流Ip(t)を、検出器DET1から電流監視ユニットCMU1へと導くことができる。電流Ip(t)の大きさは、検出器DET1によって捕捉されたエアロゾル粒子の瞬時有効表面積濃度を示すことができる。電流Ip(t)を、濃度についての情報を含む信号を運ぶと解釈することができる。電流Ip(t)を、電流信号Ip(t)と呼ぶこともできる。電流信号Ip(t)を、検出器DET1から電流監視ユニットCMU1へと送ることができる。
電流監視ユニットCMU1は、検出器DET1から得られる電流Ip(t)に基づいて監視信号S1(t)を継続的にもたらすことができる。電流監視ユニットCMU1は、例えば、測定された電流Ip(t)に基づくデジタル監視信号S1(t)をもたらすことができる。監視装置200は、第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子の瞬時濃度を示す監視信号S1(t)をもたらすことができる。
また、監視信号S1(t)は、サンプル流FG0によって運ばれるエアロゾル粒子の瞬時濃度を示すことができる。さらに、監視信号S1(t)は、一次ガスPG0中のエアロゾル粒子の瞬時濃度を示すこともできる。第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子の濃度は、入力流FG0によって運ばれるエアロゾル粒子の濃度に比例し得る。第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子の濃度は、一次ガスPG0中のエアロゾル粒子の濃度に比例し得る。サンプリングノズル612,322の寸法および流れFG1、FG2のガス流量を、第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子P1の濃度が、一次ガスPG0中のエアロゾル粒子の濃度に実質的に等しくなるように選択することができる。とくには、サンプリングノズル612,322の寸法および流れFG1、FG2のガス流量を、第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子のサイズ分布が、一次ガスPG0中のエアロゾル粒子のサイズ分布に実質的に等しくなるように選択することができる。
エアロゾル測定装置1000は、随意により、一次ガスPG0から抽出されたサンプル流から希釈入力流FG0をもたらすための希釈システムを備えることができる。サンプル流を、希釈比に従って希釈することができる。
第1の部分流FG1の流量Q1を、ポンプPUMP1および/または弁680によって制御することができる(図2)。エアロゾル測定システム1000は、フィルタFIL1を通ってガス流FG1を引き込むためのポンプPUMP1を備えることができる。装置500を、例えば流体コネクタCON1によってサンプルライン610へと接続することができる。装置500を、例えば流体コネクタCON2によってポンプPUMP1へと(直接的または間接的に)接続することができる。弁680は、例えば、制御可能な電磁弁であってよい。ポンプPUMP1および/または弁680は、外部の構成要素であってよい。装置500は、必ずしもポンプPUMP1および/または弁680を備える必要はない。システム1000が、ポンプPUMP1および/または弁680を備えることができ、したがって装置500は、このポンプPUMP1および/またはこの弁680を備えない。
装置500は、監視装置200を通って第2の部分流FG2を引き込むための第2のポンプPUMP2を備えることができる。
収集ユニット100のフィルタFIL1は、収集されたエアロゾル粒子P1のサンプルをもたらすことができる。フィルタFIL1は、交換可能な部品であってよい。エアロゾル測定装置500は、当初はフィルタFIL1を備えずに製造および提供されてよい。
粒子を、粒子収集期間においてフィルタFIL1へと捕捉することができ、粒子収集期間の後に、フィルタFIL1を収集ユニット100から取り外すことができる。各々の粒子収集期間の前に、新しいフィルタを収集ユニット100に設置することができる。
一実施形態においては、第1のポンプPUMP1の動作を、電流信号(Ip)の分析に基づいて制御することができる。第2のポンプPUMP2の動作は、第1のポンプPUMP1の動作と実質的に無関係であってよい。
第2の部分流FG2がポンプPUMP2によって引き出された後で、第2の部分流FG2を、出口290から、例えば装置500の外部の大気または換気ダクトへと排出することができる。
装置500は、随意により、第2の部分流FG2を制御するための弁280を備えることができる。システム1000は、随意により、第1の部分流FG1を制御するための弁680を備えることができる。
装置500は、随意により、第1の部分流FG1の流量を監視するためのセンサSEN1を備えることができる。装置500は、第1の部分流FG1の流量を測定するためのセンサSEN1を備えることができる。
装置500は、帯電ユニットCUNIT1に動作電力を供給するための電圧供給部410を備えることができる。装置500は、帯電ユニットCUNIT1のコロナ電極ELEC3に高電圧を供給するための高電圧供給部410を備えることができる。
装置500は、随意により、ユーザに情報を提供し、さらには/あるいはユーザからユーザ入力を受け取るためのユーザインターフェースUIF1を備えることができる。装置500は、フレーム401を備えることができる。フレーム401は、例えば監視装置200および/またはユーザインターフェースUIF1を機械的に支持することができる。
一次ガスPG0は、エアロゾル粒子発生源SRC1によってもたらされ得るエアロゾル粒子を運ぶことができる。発生源SRC1は、例えば、燃焼施設または化学プラントであってよい。発生源SRC1は、例えば、暖房ボイラ、石油バーナ、ガスバーナ、微粉炭バーナ、焼却炉、流動床ボイラ、内燃機関、ガスタービン、精油所、または化学プラントであってよい。ガスダクトDUC1は、例えば、燃焼施設の煙道ガスダクトであってよい。ガスダクトDUC1は、例えば、排気ガスダクトであってよい。
また、周囲ガスを、ガスダクトDUC1によって案内してもよい。あるいは、周囲ガスを、ダクトDUC1を使用せずに直接採取してもよい。
粒子収集期間の間、装置500を、随意により、例えば凝縮を安定化させるために、例えば加熱されたオーブン内に保つことができる。
発生源SRC1は、随意により、プロセスインジケータ信号P(t)をもたらすことができる。監視信号S1(t)をプロセスインジケータ信号P(t)と比較して、粒子発生源SRC1の動作パラメータの変化が監視信号S1(t)の変化に対応するか否かを判断することができる。監視信号S1(t)がプロセスインジケータ信号P(t)に相関しているか否かを判断するために、監視信号S1(t)をプロセスインジケータ信号P(t)と比較することができる。プロセスインジケータ信号P(t)は、例えば、燃料流量、燃焼施設への入力空気流、発生源SRC1の動作温度、触媒コンバータの動作温度、フィルタの動作温度、プロセスの動作温度、燃料供給圧力、または添加剤の流量を示すことができる。エアロゾル粒子発生源SRC1は、発生源SRC1の異なる動作パラメータを示すことができる複数のプロセスインジケータ信号を同時にもたらすことができる。
エアロゾル測定装置1000は、随意により、サンプル流FG0を希釈するための希釈システムを備えることができる。希釈比を、監視ユニット200から得られる信号S1(t)の分析に基づいて決定および/または調整することができる。希釈比を、電流信号Ip(t)に基づいて制御してもよい。例えば、希釈比を、粒子収集期間の開始前に決められた値に応じて設定することができる。
図2を参照すると、入力ガス流FG0は、エアロゾル粒子P1を運ぶことができる。粒子P1は、例えば、固体または液体粒子であってよい。エアロゾル粒子P1のサイズは、例えば、5nm〜50μmの範囲であってよい。粒子P1を含む入力ガス流FG0を、入力エアロゾル流FG0と呼ぶこともできる。
ディストリビュータ300は、入力ガス流FG0から第2の部分流FG2をサンプリングすることによって、第1の部分流FG1および第2の部分流FG2をもたらすことができる。ガス流FG0、FG1、FG2は、エアロゾル粒子P1を運ぶことができる。第1の部分流FG1を、粒子収集ユニット100へと導くことができる。第2の部分流FG2を、監視装置200へと導くことができる。監視装置200の検出器DET1は、入力ガス流FG0によって運ばれるエアロゾル粒子P1の濃度を示す電流Ip(t)をもたらすことができる。装置500は、第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子P1の濃度を示す電流Ip(t)をもたらすことができる。装置500は、第2の部分流FG2によって運ばれるエアロゾル粒子P1の濃度を示す監視信号S1(t)をもたらすことができる。
ディストリビュータ300は、入力ガス流FG0から第2の部分流FG2を分離するための二次サンプリングノズル322を備えることができる。第2の部分流FG2を、二次ダクト320によって監視装置200へと導くことができる。さらに、ノズル322は、入力ガス流FG0から第2の部分流FG2を分離することによって第1の部分流FG1をもたらすことができる。装置500は、第1の部分流FG1をフィルタFIL1へと案内するための一次ダクト310を備えることができる。ノズル322の寸法および形状を、第1の部分流FG1の粒子サイズ分布が入力流FG0の粒子サイズ分布に実質的に等しくなるように選択することができる。一次流FG0は、流量Q0を有することができる。第1の部分流FG1は、流量Q1を有することができる。第2の部分流FG2は、流量Q2を有することができる。流量Q0は、合計Q1+Q2に等しくてよい。
装置500は、監視装置200を通ってガス流FG2を引き込むためのポンプPUMP2を備えることができる。エアロゾル粒子がフィルタFIL1によって集められるとき、ポンプPUMP2を、流量Q2を例えば流量Q1の0.1%〜10%の範囲にすべく動作するように構成することができる。ポンプPUMP2を、流量Q2を流量Q1の1%〜5%の範囲にすべく動作するように構成することができる。ポンプPUMP2を、流量Q2を流量Q1の1%〜2%の範囲にすべく動作するように構成することができる。
装置500を、エアロゾル測定システム1000の一部として動作するように接続することができる。エアロゾル測定システム1000は、例えば、サンプルライン610と、弁680と、ポンプPUMP1とを備えることができる。ポンプPUMP1を、フィルタFIL1を通って第1の部分流FG1を引き込むように構成することができる。装置500を、例えばコネクタCON1、CON2を使用することによってサンプルライン610とポンプPUMP1との間に接続することができる。
装置500は、例えば、一次ダクト310および二次ダクト320を備えることができる。一次ダクト310は、例えば、直線部分POR1および円錐状発散部分POR2を備えることができる。第1の部分流FG1を、直線部分POR1および発散部分POR2を通って案内することができる。ディストリビュータ300は、二次サンプリングノズル322を備えることができる。第2の部分流FG2を、二次サンプリングノズル322および二次ダクト320を通って監視装置200へと導くことができる。ディストリビュータ300は、一次ダクト310の少なくとも一部分と、二次ダクト320の少なくとも一部分とをさらに備えることができる。ディストリビュータ300は、ダクト310,320およびノズル322を備えることができる。
粒子測定装置500を、サンプルライン610から一次流FG0を受け取るように接続することができる。粒子測定装置500を、流れFG1が装置500の収集ユニット100を通って引き出されるようにポンプPUMP1へと接続することができる。収集ユニット100、監視装置200、およびディストリビュータ300を、装置500を単一の実体として手動で取り扱うことができるように互いに取り付けることができる。
装置500を、例えばコネクタCON1、CON2を使用することによってサンプルライン610とポンプPUMP1との間に接続することができる。装置500は、ディストリビュータ300をエアロゾル測定システム1000のサンプルライン610へと接続するための流体コネクタCON1を備えることができる。装置500を、コネクタCON1を開くことによってサンプルライン610から分離させることができる。装置500を、コネクタCON2を開くことによってポンプPUMP1から分離させることができる。コネクタCON1および/またはCON2は、例えば、ネジ式コネクタ、フランジコネクタ、またはクイックリリースコネクタであってよい。例えば、ディストリビュータ300は、コネクタCON1として働くように構成されてよいねじ部を備えることができる。例えば、ディストリビュータ300は、コネクタCON1として働くように構成されてよい密閉フランジを備えることができる。例えば、ディストリビュータ300は、クイックリリース接続金具CON1を備えることができる。必要であれば、コネクタCON1、CON2を、随意により、シールSEAL1によって密封することができる。
ディストリビュータ300を、例えばフィルタFIL1の容易な交換を可能にするために、収集ユニット100に取り外し可能に取り付けることができる。
監視装置200を、例えば監視装置200の容易な交換を可能にするために、例えば収集ユニット100、ディストリビュータ300、および/またはフレーム401へと取り外し可能に取り付けることができる。監視装置200の動作寿命は、例えば、汚損、検出器DET1によって捕捉された粒子、および/またはコロナ電極ELEC3の損耗に起因して、限定的である可能性がある。
一次流FG1を、ディストリビュータ300から一次ダクト310を介してフィルタFIL1へと導くことができる。二次流FG2を、ディストリビュータ300から二次ダクト320を介して監視装置200へと導くことができる。二次ダクト320を、例えば、可撓ホースまたは金属管を使用して実現することができる。ダクト310および/または320は、固体片に形成されたチャネルであってもよい。ダクト310,320および二次ノズルを、例えば、成型または3D印刷によって形成することができる。
二次ダクト320を、例えば流体コネクタCON3によって監視装置200へと接続することができる。コネクタCON3を、シールSEAL1によって密封することができる。二次ダクト320は、監視装置200に恒久的に取り付けられてもよい。
監視装置200は、寿命が限られているかもしれない。監視装置200を、装置500の交換可能な一部分とすることができる。監視装置200を、例えば流体コネクタCON3によってディストリビュータ300に接続することができる。監視装置200を、例えば流体コネクタCON4によってポンプPUMP2に接続することができる。
装置500は、フィルタFIL1を保持するためのフィルタホルダ120を備えることができる。収集ユニット100は、フィルタFIL1を保持するフィルタホルダ120を備えることができる。
フィルタFIL1を、随意により、1つ以上の支持要素によって支持することができる。1つ以上の支持要素は、例えば、ガス流FG1によって引き起こされる圧力差によるフィルタFIL1の曲がりを防止することができる。フィルタFIL1を、随意により、1つ以上のフィルタカセット要素によって支持することができる。
装置500は、一次ダクト310とフィルタホルダ120との間に実質的に漏れのない継手を形成するための1つ以上のシール要素SEAL1を備えることができる。
収集ユニット100を、第1の部分流FG1によって運ばれる粒子P1をフィルタFIL1へと集めるように構成することができる。粒子が集められた後で、集められた粒子の総質量を、重量法によって決定することができる。集められた粒子の総質量を、例えば、測定期間の前および測定期間の後にフィルタFIL1の重量を測定し、重量の変化を明らかにすることによって決定することができる。可燃性粒子の場合、集められた粒子の総質量を、粒子を燃焼させ、結果として生じる重量の変化を測定することによって、決定することもできる。フィルタFIL1の重量を、随意による支持要素を伴って測定しても、伴わずに測定してもよい。
フィルタFIL1の重量を測定することにより、集められた粒子の総重量についての重量測定結果をもたらすことができる。収集ユニット100を、第1の部分流FG1の99%超をフィルタFIL1を通って導くべく動作するように構成することができる。収集ユニット100を、第1の部分流FG1の99.9%超をフィルタFIL1を通って導くべく動作するように構成することができる。フィルタFIL1は、例えば、エアロゾル粒子を集めるための繊維および/または多孔質材料を含むことができる。フィルタFIL1の材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ガラス、または焼結金属であってよい。フィルタFIL1は、例えば、0.3μmの空気力学的直径を有する粒子の99.5%超をフィルタFIL1によって集めることができるように選択することができる。フィルタFIL1は、例えば、遮断、慣性衝突、拡散、重力沈降、および/または静電捕集によってエアロゾル粒子を集めることができる。
装置500は、第1の部分流FG1の流量を監視するための流量センサSEN1を備えることができる。装置500は、随意により、第1の部分流FG1の流量Q1に依存する圧力差を生じさせる狭窄部122を備えることができる。流量センサの動作は、例えば、流れによって引き起こされる圧力差または温度変化の監視に基づくことができる。流量センサSEN1は、例えば、フィルタFIL1の下流の圧力を測定する圧力センサであってよい。流量センサSEN1は、例えば、狭窄部122をまたぐ圧力差を測定する圧力差センサであってよい。流量センサSEN1は、例えば、熱質量流量センサであってよい。流量センサSEN1を、第1の部分流FG1の流量Q1を測定するように構成でき、あるいは流量センサSEN1を、流量Q1が所定の限界を上回るとき、あるいは下回るときを検出するように構成することができる。
図3を参照すると、装置500の一次ダクト310は、実質的に直線の部分POR1と、円錐状の発散部分POR1とを含むことができる。部分POR1、POR2は、例えば、軸対称であってよい。ディストリビュータ300は、部分POR1、POR2を含むことができる。直線部分POR1は、内径D1を有することができる。円錐状発散部分POR1は、一次ダクト310の出口端における内径D2を有することができる。直線部分POR1は、長さL1を有することができる。円錐状発散部分POR1は、長さL2を有することができる。円錐状発散部分POR1は、半円錐角γ2を有することができる。
一次ダクト310の内側の寸法は、例えば、排気ガスの排出物測定の技術基準または公的規則に規定される寸法に従うことができる。とくに、一次ダクト310の内側の寸法は、例えば、2015年8月17日に施行されたCFR 40 part 40 subpart Nの161−162ページに規定の寸法に従うことができる。CFRは、アメリカ合衆国の連邦規則集を意味する。
直径D1は、例えば、9mmに実質的に等しくてよい。
直径D2は、例えば、39mmに実質的に等しくてよい。
長さL1は、例えば、24mm以上であってよい。
長さL2は、例えば、67mmに実質的に等しくてよい。
半円錐角γ2は、例えば、12.5°に実質的に等しくてよい。
一次ダクト310の内面を、例えば一次ダクト310の内壁への粒子の静電捕集を最小にするために、導電性材料で製作することができる。とくには、一次ダクト310の内面を、金属(例えば、ステンレス鋼)で製作することができる。
また、一次ダクト310を、互いに取り外し可能に取り付けることができる2つ以上の部品を使用して実現することもできる。例えば、ディストリビュータ300と拡張ユニット330とが協働して一次ダクト310を形成してもよい(図9b)。
図4aおよび図4bを参照すると、監視装置200は、帯電ユニットCUNIT1および電荷検出器DET1を備えることができる。帯電ユニットCUNIT1は、第2の部分流FG2によって運ばれる粒子P1の少なくとも一部を帯電させることによって荷電粒子P2をもたらすことができる。帯電ユニットCUNIT1は、流れFG2の粒子P1の少なくとも一部を荷電粒子P2に変換することができる。帯電ユニットCUNIT1は、イオンJ1を発生させるためのコロナ電極ELEC3を備えることができる。イオンJ1は、中性の粒子P1と電荷を交換することによって荷電粒子P2を形成することができる。粒子の帯電を、帯電ユニットCUNIT1の帯電空間SPC1において行うことができる。検出器DET1を、荷電粒子P2の電荷を検出するように構成することができる。
コロナ電極ELEC3を、コロナ放電DSR1によってイオンJ1を生成するように構成することができる。コロナ電極ELEC3は、対向電極ELEC0と協働して働くことができる。電極ELEC3、ELEC0を、電極ELEC3、ELEC0が電圧差UC−U0を有するように、高電圧供給部410へと接続することができる。コロナ電極ELEC3と対向電極ELEC0は、コロナ放電DSR1を発生させる電界EF0を協働して形成することができる。電界EF0の強度は、コロナ電極ELEC3の近傍にコロナ放電DSR1を形成できるように、電極ELEC0、ELEC3の間の帯電空間を通って導かれるガスの絶縁耐力を局所的に超えることができる。
コロナ電極ELEC3は、例えば、鋭い先端を有する導体であってよい。コロナ電極は、例えば、細い直径を有する露出した導線であってよい。コロナ電極を、1つ以上の絶縁体212によって電気的に絶縁することができる。コロナ電極を、1つ以上の絶縁体212によって機械的に支持することができる。コロナ電極を、高電圧供給部410へと接続することができる。コロナ電極は、高電圧UCを有することができる。装置200は、高電圧UCをコロナ電極へと供給するための高電圧供給部410を備えることができる。対向電極ELEC0は、例えば、電圧U0を有することができる。
電荷検出器DET1は、単位時間当たりに検出器DET1によって捕捉される荷電粒子の電荷に比例する電流Ip(t)をもたらすことができる。検出器DET1は、流れFG2の荷電粒子P2を集めることができる。検出器DET1は、例えば、荷電粒子P2を捕捉するための粒子フィルタDFILを備えることができる。フィルタDFILを、例えば、監視フィルタと呼ぶことができる。フィルタDFILは、導電性または電気絶縁性であってよい。フィルタDFILを、ファラデーケージFARA1によって囲むことができ、あるいはフィルタDFILの導電性の外側層が、ファラデーケージFARA1として動作してもよい。導電性のフィルタDFILは、例えば、焼結された導電性粒子または導電性繊維を含むことができる。ファラデーケージFARA1および/または導電性フィルタDFILを、電流監視ユニットCMU1に電気的に接続することができる。ファラデーケージFARA1の内側のフィルタDFILによって捕捉される荷電粒子P2がファラデーケージFARA1に触れない状況においても、ファラデーケージFARA1および電流監視ユニットCMU1を使用することによって、荷電粒子P2によって運ばれる電荷を検出することができる。
電流Ip(t)の瞬間的な大きさを、電流監視ユニットCMU1によって測定することができる。電流監視ユニットCMU1は、電流Ip(t)を示す監視信号S1(t)をもたらすことができる。電流監視ユニットCMU1は、電流Ip(t)から監視信号S1(t)をもたらすことができる。監視信号S1(t)は、電流Ip(t)に実質的に比例してよい。監視信号S1(t)は、例えば、デジタル信号またはアナログ信号であってよい。監視信号S1(t)は、監視装置200へと導かれる粒子P1の瞬時濃度を示すことができる。電流監視ユニットCMU1は、例えば、電流Ip(t)を測定するための電位計を備えることができる。電流監視ユニットCMU1を、検出器DET1から監視装置200の電気的接地GNDへと導かれる電流Ip(t)を測定するように構成することができる。検出器DET1を、検出器DET1から電流監視ユニットCMU1を経由して電気的接地GNDへと導かれる電流Ip(t)を電流監視ユニットCMU1によって測定することができるように、監視装置200の電気的接地GNDから電気的に絶縁することができる。検出器DET1を、例えば、1つ以上の絶縁体252によって支持することができる。
電気的接地GNDは、電圧U0を有することができる。電流監視ユニットCMU1を、検出器DET1の電圧UDET1を電気的接地GNDの電圧U0の近くに保つように構成することができる。検出器DET1の電圧UDET1を、電流Ip(t)の監視の間、電気的接地GNDの電圧U0の近くに保つことができる。検出器DET1の電圧UDET1と電気的接地の電圧U0との間の差(UDET1−U0)の絶対値は、例えば、10Vよりも小さくてよい。
フィルタDFILは、粒子が検出器DET1から再びガス流へと放出されることがないように、粒子を不可逆的に集めることができる。検出器DET1は、例えば集められた粒子の質量のうち測定期間の間に検出器DET1から再びガス流へと放出されるものが10%未満であるように、測定期間において粒子を集めることができる。検出器DET1によって集められた粒子が、最終的に検出器DET1を汚し、さらには/あるいは妨害する可能性がある。必要であれば、検出器DET1を清掃でき、あるいは清浄な検出器と交換することができる。監視装置200は、随意により、検出器DET1を交換するために開くことができる1つ以上の継手JNT1を備えることができる。
監視ユニット200は、随意により、流れFG2からイオンJ1を除去するためのイオントラップJTRAP1を備えることができる。イオントラップJTRAP1を、帯電ユニットCUNIT1の下流かつ検出器DET1の上流に配置することができる。イオントラップJTRAP1は、検出器DET1に導かれる第2の部分流FG2からイオンJ1の少なくとも一部を除去することができる。イオントラップJTRAP1を使用することにより、電流Ip(t)を安定させることができる。イオントラップJTRAP1は、例えば、イオンJ1を流れFG2からそらすことができる電界EF1をもたらすための2つ以上の電極ELEC1、ELEC2を備えることができる。電界EF1は、電極ELEC1、ELEC2を通過するガス流FG2の方向に対して実質的に横方向であってよい。イオントラップJTRAP1は、第1の電極ELEC1および第2の電極ELEC2を備えることができる。イオントラップは、例えば、実質的に平行な1対の電極ELEC1、ELEC2を備えることができる。第1の電極ELEC1は、第1の電圧U1を有することができ、第2の電極ELEC2は、第2の異なる電圧U2を有することができる。電極ELEC1、ELEC2を、電界EF1を生成するために電圧差U1−U2に組み合わせることができる。電界EF1の大きさおよび/または電極ELEC1、ELEC2の空間を通過するガス流の速度を、荷電粒子P2のうちの(第1の)適切な割合がイオントラップJTRAP1を通過できるように、かつイオンJ1のうちの(第2の)適切な割合を流れFG2からそらすことができるように、選択することができる。したがって、荷電粒子P2の大部分は、検出器DET1へとイオントラップJTRAP1を通過することができる。イオントラップを通過できる粒子の下方のカットオフサイズを、電圧差U1−U2を選択することによって選択することができる。電圧U1および/または電圧U2を、電圧供給部420によって生成することができる。
装置500は、監視装置200を通って二次ガス流FG2を引き込むためのポンプPUMP2を備えることができる。ポンプPUMP2は、例えば、ダイアフラムポンプ、ピストンポンプ、回転ベーンポンプ、または蠕動ポンプであってよい。監視装置200を通って導かれた二次ガス流FG2を、例えば大気または換気ダクトへと逃がすことができる。
ポンプPUMP2を、粒子P2が検出器DET1によって検出される前にポンプPUMP2が二次ガス流FG2から粒子を除去することがないように、検出器DET1の下流に配置することができる。
装置500は、随意により、二次ガス流FG2の流量Q2を制御するための弁280を備えることができる。弁280は、例えば、制御可能な電磁弁であってよい。弁280を、検出器DET1の下流に配置することができる。
装置500を、第1のポンプPUMP1を通る流量をフィルタFIL1を通る流量と等しくすべく動作するように構成することができる。
一次ガス流FG1の流量Q1を、フィルタFIL1の下流に配置される1つ以上の構成要素によって調整することができる。二次ガス流FG2を、二次ガス流FG2がフィルタFIL1の下流の一次ガス流FG1と結合することがないように、検出器DET1を通って引き出すことができる。二次ガス流FG2を一次ガス流FG1とは別に保つことは、フィルタFIL1を通って引き出される流量Q1に二次ガス流FG2に起因する誤差が生じないように保証するうえで役立ち得る。
図5が、一例として、粒子測定装置500の制御システムを示している。装置500は、測定データを処理し、さらには/あるいは装置500の動作を制御するための制御ユニットCNT1を備えることができる。装置500は、監視装置200を通って二次流FG2を引き込むためのポンプPUMP2を備えることができる。装置500は、随意により、二次流FG2を制御するための弁280を備えることができる。
装置500は、電流信号Ip(t)をもたらすための検出器DET1を備えることができる。装置500は、電流信号Ip(t)から監視信号S1(t)をもたらすための電流監視ユニットCMU1を備えることができる。装置500は、測定データDATA1を記憶するためのメモリMEM1を備えることができる。データDATA1は、例えば、測定された信号Ip(t)および/またはS1(t)を含むことができる。
装置500は、コンピュータプログラムPROG1を記憶するためのメモリMEM2を備えることができる。コンピュータプログラムPROG1は、少なくとも1つのデータプロセッサにおいて実行されたときに制御ユニットCNT1に装置500の動作を制御させるように構成されたコンピュータプログラムコードを含むことができる。コンピュータプログラムPROG1は、少なくとも1つのデータプロセッサにおいて実行されたときに測定データ(例えば、信号Ip(t)、S1(t))の処理を生じさせるように構成されたコンピュータプログラムコードを含むことができる。コンピュータプログラムPROG1は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行されたときに監視信号S1(t)に基づく第1の部分流FG1の開始および/または停止のための制御信号の装置500による供給を生じさせるように構成されたコンピュータプログラムコードを含むことができる。
装置500は、随意により、データを受信および/または送信するための通信ユニットRXTX1を備えることができる。通信ユニットRXTX1は、例えば監視信号S1(t)を、例えば外部のポータブルコンピュータへと送信することができる。通信ユニットRXTX1は、例えば監視信号S1(t)を、例えばシステム1000の制御ユニットへと送信することができる。通信ユニットRXTX1は、例えば監視信号S1(t)を、例えばインターネットサーバへと送信することができる。通信ユニットRXTX1は、例えば、無線伝送、光ケーブル、および/または電気ケーブルを使用して、データを受信および/または送信することができる。測定を開始するための指令および/または測定を停止するための指令を、通信ユニットRXTX1を介して制御ユニットCNT1へと通信することができる。コンピュータプログラムPROG1を、通信ユニットRXTX1を介してデータを受信することによって更新することができる。コンピュータプログラムPROG1を、例えばインターネットサーバからデータを受信することによって更新することができる。
装置500は、随意により、時間情報をもたらすためのクロックCLK1を備えることができる。監視信号S1(t)を、監視信号S1(t)が時間情報に関連付けて記録されるように、データDATA1としてメモリMEM1に記録することができる。監視信号S1(t)を、時間tの関数S1(t)としてメモリMEM1に記録することができる。データDATA1に、タイムスタンプを付すことができる。
装置500は、随意により、ユーザに情報を提供するため、および/またはユーザからのユーザ入力を受け取るためのユーザインターフェースUIF1を備えることができる。ユーザインターフェースUIF1は、例えば、ディスプレイと1つ以上のキーとを備えることができる。ユーザインターフェースUIF1は、例えば、タッチスクリーンを備えることができる。ユーザインターフェースUIF1を、例えば、電流Ip(t)の大きさを表示するように構成することができる。インターフェースUIF1を、電流(Ip(t))の大きさの視覚的表示をもたらすように構成することができる。インターフェースUIF1を、例えば、電流(Ip(t))の大きさを示す曲線を表示するように構成することができる。
ユニット100,200,300は、例えば、加熱されたキャビネットの中および/または高温の燃焼施設の近くに配置され得る。さらに、インターフェースUIF1は、例えばインターフェースUIF1を人間工学的な位置および/または安全な位置に配置できるように、ユニット100,200,300から離れていてもよい。ポータブルコンピュータまたはモバイルデバイス(例えば、スマートフォン)を、通信ユニットRXTX1を介して装置500と通信するように構成でき、このポータブルコンピュータまたはモバイルデバイスを、インターフェースUIF1として働くように構成することができる。
装置200によって測定されたデータは、分散型のやり方で処理されてもよい。例えば、温度補償、バックグラウンドの補償、および/またはデータ相関分析を、別個のデータプロセッサにおいて実行することができる。データを、例えば、ポータブルコンピュータおよび/またはインターネットサーバを使用して処理することができる。
装置500は、随意により、例えば以下の部分、すなわち制御ユニットCNT1、高電圧供給部410、電荷監視ユニットCMU1、および/またはポンプPUMP2のうちの1つ以上のために、例えば動作用の電力を供給するための充電式バッテリBAT1を備えることができる。バッテリを使用することにより、装置500を、装置500の動作時に電力線に接続しておく必要がなくなる。粒子収集期間の後に、装置500をサンプルライン610から切り離し、サンプルライン610から離れた場所に移動させることができる。バッテリを、サンプルライン610から離れた場所で再充電することができる。
装置500は、コロナ電極ELEC3に動作電圧UCを供給するための高電圧供給部410を備えることができる。装置500を、高電圧供給部410の動作を制御するように構成することができる。
装置500は、随意により、1つ以上の加熱素子HUNIT1を備えることができる。加熱素子HUNIT1を、電流監視ユニットCMU1の動作温度を安定させるように構成することができる。加熱要素HUNIT1を、電流監視ユニットCMU1の動作温度を実質的に一定に保つように構成することができる。
装置500は、第1の部分流FG1の流量を監視するための流量センサSEN1を備えることができる。
装置500は、第2の部分流FG2の流量を監視し、さらには/あるいは検出器DET1の圧力差を監視するための流量センサSEN2を備えることができる。検出器DET1の流れ抵抗は、動作の最中に、フィルタDFILに捕捉された粒子ゆえに増加し得る。第2の部分流FG2の流量Q2は、検出器DET1の流れ抵抗に依存し得る。装置500は、検出器DET1によって引き起こされる圧力差を監視するためのセンサSEN2を備えることができる。センサSEN2は、例えば、検出器DET1の下流の圧力を測定する圧力センサであってよい。センサSEN2は、例えば、検出器DET1をまたぐ圧力差を測定する圧力差センサであってよい。センサSEN2は、例えば、第2の部分流FG2の流量Q2を監視するように構成された流量センサであってよい。センサSEN2の動作は、例えば、流れFG2によって引き起こされる圧力差または温度変化の監視に基づくことができる。
装置500を、検出器DET1の流れ抵抗が所定の限界を超えるときを検出するように構成することができる。検出器DET1の流れ抵抗が所定の限界を超える場合には、検出器DET1を交換または清掃することができる。装置500を、検出器DET1の流れ抵抗が所定の限界を超えたときにユーザに知らせをもたらすように構成することができる。知らせを、例えば、ユーザインターフェースUIF1を使用してもたらすことができる。
装置500を、センサSEN2から得られる信号に基づいてポンプPUMP2を制御して、流量Q2を所定の範囲内に維持するように構成することができる。例えば、装置500を、センサSEN2から得られる信号に基づいて、ポンプPUMP2のモータの回転速度を調整するように構成することができる。
装置500を、監視信号S1(t)に基づいてポンプPUMP1の動作を制御するための制御信号S3(t)をもたらすように構成することができ、さらには/あるいは制御ユニットCNT1を、監視信号S1(t)に基づいて弁680の動作を制御するための制御信号S2(t)をもたらすように構成することができる。
弁680および/またはポンプPUMP1は、外部の構成要素であってよい。装置500は、弁680および/またはポンプPUMP1を備える必要はない。装置500は、例えば、制御信号S2(t)をもたらすための電気または光出力端子O2を備えることができる。装置500は、例えば、制御信号S3(t)をもたらすための電気または光出力端子O3を備えることができる。
プロセスまたは燃焼施設の異常状況が、エアロゾル濃度の突然の増加に関連付けられる可能性がある。エアロゾル測定システム1000の動作を、監視ユニット200によってもたらされる監視信号S1(t)に基づいて制御することができる。例えば、エアロゾル測定システム1000を、監視信号S1(t)が所定のレベルを超えたとき、または監視信号S1(t)の変化率が所定のレベルを超えたときに、収集ユニット100の動作を開始させるように構成することができる。例えば、エアロゾル測定システム1000を、監視信号S1(t)が所定のレベルを超えたとき、または監視信号S1(t)の変化率が所定のレベルを超えたときに、ポンプPUMP1の動作を開始させ、さらには/あるいは弁680を開くように構成することができる。結果として、収集ユニット100によって粒子サンプルを集めることができ、監視信号S1(t)を後の異常状況の分析のために記録することができる。
第1の部分流FG1を、例えば、監視信号S1(t)が所定のレベルを超えたとき、または監視信号S1(t)の変化率が所定のレベルを超えたときに、開始させることができる。装置500を、第1の部分流FG1を開始させるための制御信号S2(t)、S3(t)をもたらすように構成することができる。装置500を、電流信号Ip(t)に基づいて制御信号S2(t)、S3(t)をもたらすように構成することができる。流量Q2は、流量Q1がゼロに等しいときも、ゼロよりも実質的に大きくてよい。
充分な重量測定精度を得るために、充分な量の粒子の収集に、最小限の時間が必要となり得る。この最小時間は、粒子の濃度に依存し得る。より低い濃度は、より長い時間を必要とし得る。濃度が高いほど、収集時間は短くてよい。第1の部分流FG1を、監視信号S1(t)の積算値が所定のレベルに達したときに停止させることができる。第1の部分流FG1を、監視信号S1(t)の積算値が所定のレベルよりも高くなるときに停止させることができる。装置500を、第1の部分流FG1を停止させるための制御信号S2(t)、S3(t)をもたらすように構成することができる。装置500を、電流信号Ip(t)の積算値に基づいて制御信号S2(t)、S3(t)をもたらすように構成することができる。
装置500は、コンピュータプログラムPROG1を記憶するためのメモリMEM2を備えることができる。例えば、コンピュータプログラムPROG1は、少なくとも1つのプロセッサにおいて実行されたときに監視信号S1(t)に基づく第1の部分流FG1の開始および/または停止のための制御信号の装置500による供給を生じさせるように構成されたコンピュータプログラムコードを含むことができる。
装置500は、随意により、フィルタFIL1をまたぐ圧力差を監視するための1つ以上の圧力センサを備えることができる。圧力差は、フィルタFIL1によって収集された粒子の量に依存し得る。圧力差は、フィルタFIL1によって収集された粒子の量を示すことができる。装置500を、フィルタFIL1をまたぐ圧力差を時間の関数として記録するように構成することができる。装置500を、フィルタをまたぐ圧力差が所定の値を超えるときに、ユーザに知らせをもたらすように構成することができる。装置500を、フィルタをまたぐ圧力差が所定の値を超えるときに第1の部分流FG1を停止させるように構成することができる。
帯電ユニットCUNIT1を、帯電空間SPC1を通過する流量Q2が所定の限界よりも大きい場合にのみコロナ放電をオンにすべく動作するように構成することができる。帯電ユニットCUNIT1を、ガス流FG2のガス流量Q2が所定の限界を下回ったときにコロナ放電をオフすべく動作するように構成することができる。電圧供給部410を、流れFG2の流量Q2に基づいて制御することができる。
監視信号S1(t)は、例えば、電流監視ユニットCMU1の動作温度の変化、コロナ電極ELEC3の損耗、および/または流路の汚損に起因して、ドリフトする可能性がある。装置500を、監視信号S1(t)への温度、損耗、および/または汚損の影響を少なくとも部分的に補償するように構成することができる。
監視装置200の動作温度は、監視信号に影響を及ぼす可能性がある。とくに、電流監視ユニットCMU1の動作温度の変化は、監視装置200への粒子の流れが不変のままであっても、監視信号の変化を引き起こす可能性がある。
装置500を、電流監視ユニットCMU1の動作温度を安定させるように構成することができる。
装置500を、監視装置200の動作温度を監視するように構成することができる。装置500は、随意により、電流監視ユニットCMU1の動作温度TEMP200を監視するための温度センサSEN3を備えることができる。
装置500は、電流監視ユニットCMU1を加熱するように構成された加熱要素HUNIT1を備えることができる。装置500を、例えば温度センサSEN3から得られる温度情報TEMP200に基づいて加熱要素HUNIT1を制御するように構成することができる。
電圧供給部410は、コロナ電極ELEC3に電力を供給することができる。電圧供給部410およびコロナ放電DSR1は、電力を熱に変換することができる。電流監視ユニットCMU1を、電圧供給部410の付近および/またはコロナ電極ELEC3の付近に配置することができる。電圧供給部410およびコロナ放電DSR1の動作は、電流監視ユニットCMU1の動作温度に影響を及ぼす可能性がある。コロナ放電DSR1は、コロナ放電DSR1が動作している第1の動作状態と、コロナ放電DSR1が動作していない第2の動作状態とを有することができる。電圧供給部410は、コロナ放電DSR1が動作している第1のアクティブ動作状態と、コロナ放電DSR1が動作していない第2の非アクティブ動作状態とを有することができる。装置500は、電流監視ユニットCMU1を加熱するように構成された加熱要素HUNIT1を備えることができる。装置500を、コロナ放電の動作状態に基づいて加熱要素HUNIT1を制御するように構成することができる。装置500を、電圧供給部410の動作状態に基づいて加熱要素HUNIT1を制御するように構成することができる。装置500を、電圧供給部410の動作状態が変化するときに監視装置200の電力消費を実質的に一定に保つべく加熱要素HUNIT1を制御するように構成することができる。電圧供給部410は、第1の加熱電力を有することができ、コロナ放電DSR1は、第2の加熱電力を有することができ、加熱素子HUNIT1は、第3の加熱電力を有することができる。装置500を、電圧供給部410の動作状態が変化するときに前記加熱電力の合計を実質的に一定に保つべく加熱要素HUNIT1を制御するように構成することができる。
装置500を、温度センサSEN3から得られる温度情報に基づいて監視信号に対する動作温度の影響を補償するように構成することができる。装置500を、温度補償された監視信号S1(t)をもたらすように構成することができる。装置500は、所定の温度補償データを含むメモリを備えることができる。装置500を、測定された動作温度についての情報を使用し、温度補償データを使用することによって、電流Ip(t)から温度補償された監視信号S1(t)をもたらすように構成することができる。
一実施形態においては、複数の同一の監視装置200が製造され得る。温度補償データは、個々の監視装置200毎に別々に決定されてよい。各々の個別の監視装置200に、この監視装置200に関する温度補償データを関連付けることができる。第1の監視装置200に関する温度補償データは、第2の監視装置200に関する温度補償データとは異なるかもしれない。第1の監視装置200が第2の監視装置200と交換される場合、第2の監視装置200に関する温度補償データを、装置500のメモリに記憶することができる。温度補償データを、例えば、第2の監視装置200の識別コードに基づいてインターネットサーバから検索することができる。さらに、第2の監視装置200は、第2の監視装置200に関する所定の温度補償データを記憶するためのメモリを備えることができる。また、温度補償データを、ユーザインターフェースUIF1を使用することによって手動で装置500のメモリへと入力することができる。
装置200によってもたらされる監視信号S1(t)を、例えば、バックグラウンド信号値SREFを使用することによって補償することができる。バックグラウンド信号値SREFを、例えば検出器DET1を通る流れFG2がゼロである状況において検出器DET1の電流信号Ip(t)を測定することによって、実験的に決定することができる。流れFG2を、例えば弁280を閉じることによってゼロへと減らすことができる。流れFG2の流量Q2は、通常動作の最中はゼロよりも大きい。バックグラウンド信号値SREFを用いて、通常動作の最中に測定された電流信号Ip(t)から、補償された監視信号S1(t)を決定することができる。装置500を、バックグラウンド信号値SREFを用いて、通常動作の最中に測定された電流信号Ip(t)から補償された監視信号S1(t)を決定するように構成することができる。
装置500を、流れFG2が実質的にゼロに等しい第1の時刻tREF1における電流Ip(tR1)を測定することによって、第1のバックグラウンド信号値SREF1を測定するように構成することができる。装置500を、流れFG2が実質的にゼロに等しい第2の時刻tREF2における第2の基準値SREF2を測定するように構成することができる。時刻tREF1は、例えば、粒子収集期間Ttotの開始前であってよく、時刻tREF2は、粒子収集期間Ttotの終了後であってよい。バックグラウンド信号値SREF2は、バックグラウンド信号値SREF1と異なる場合もある。
バックグラウンド信号値SREF1およびSREF2を用いて、通常の動作の最中に測定された電流信号Ip(t)から、補償された監視信号S1(t)を決定することができる。
ΔSREFが、信号SREF1、SREF2の間の変化を表す(すなわち、ΔSREF=SREF2−SREF1)。通常の動作の最中に測定された電流信号Ip(t)の有効性を、変化ΔSREFに基づいて評価することができる。電流信号Ip(t)を、変化ΔSREFが所定の限界よりも小さい場合に、有効であると判断することができる。変化ΔSREFが所定の限界を超える場合、電流信号Ip(t)を無効であると判断することができる。
装置500を、1つ以上のバックグラウンド信号値SREF1、SREF2を使用し、さらには/あるいは温度情報を使用することによって、測定された電流信号Ip(t)から補償された監視信号S1(t)を決定するように構成することができる。
外部のデータ処理装置を、補償された監視信号S1(t)を決定するように構成することができる。とくには、ポータブルコンピュータを、1つ以上のバックグラウンド信号値SREF1、SREF2を使用し、さらには/あるいは温度情報を使用することによって、測定された電流信号Ip(t)から補償された監視信号S1(t)を決定するように構成することができる。
補償された監視信号S1(t)を、実質的にリアルタイムで決定することができ、あるいは粒子収集期間Ttotの終了後に決定することができる。電流監視ユニットCMU1は、電流Ip(t)の瞬間的な大きさを示すことができる補助信号データSAUX(t)をもたらすことができる。補償された監視信号S1(t)を、バックグラウンド信号値SREF1、SREF2に関する情報を使用することによって、補助信号データSAUX(t)から後に決定することができる。補助信号データSAUX(t)を、随意により、メモリに記録することができ、補償された監視信号S1(t)を、粒子収集期間Ttotの終了後に補助信号データSAUX(t)から決定することができる。
図6が、一例として、測定信号の形成を示している。
図6の一番上の曲線は、一例として、入力流FG0のエアロゾル粒子の濃度Cp(t)の時間変化を示している。Cp(t)は、実際の質量濃度を示している。粒子測定の目的は、実際の質量濃度Cp(t)を表す1つ以上の測定値をもたらすことであり得る。
図6の上から2番目の曲線は、電流Ip(t)の時間変化を示している。電流Ip(t)は、入力流FG0のエアロゾル粒子の有効表面積濃度に実質的に比例し得る。第1の近似に対して、有効表面積濃度の時間変化は、質量濃度Cp(t)の時間変化の推定値をもたらすことができる。
また、電流Ip(t)は、第2の部分流FG2の流量Q2にも依存し得る。電流Ip(t)は、流量Q2に実質的に比例し得る。流量Q2は、開始時刻t1の前および停止時刻t2の後において実質的にゼロに等しくてよい。電流Ip(t)は、開始時刻t1の前および停止時刻t2の後において実質的にゼロに等しくてよい。開始時刻t1から停止時刻t2までの測定期間Ttotにおいて、第2の部分流FG2の流量Q2を、実質的に一定に保つことができる。
図6の上から3番目の曲線は、電流Ip(t)から決定された監視信号S1(t)を示している。監視信号S1(t)は、電流Ip(t)を示すことができる。監視信号S1(t)は、電流Ip(t)に実質的に比例してよい。
図6の上から4番目の曲線は、フィルタFIL1を通る第1の部分流FG1のガス流量Q1の時間変化を示している。第1の部分流FG1を、随意により、電流信号Ip(t)の分析に基づいて開始および/または停止させることができる。
フィルタFIL1を通る流れを、時刻t1において開始させ、時刻t2において停止させることができる。開始時刻t1と停止時刻t2との間の期間Ttotにおいて、フィルタFIL1を通るガス流量、すなわち第1の部分流FG1は、実質的に一定であってよい。
信号Ip(t)は、時刻t1において第1のしきい値LIM1まで増加し得る。信号Ip(t)は、時刻t2において第2のしきい値LIM2まで減少し得る。監視信号S1(t)は、対応するしきい値LIM1’、LIM2’を有することができる。
測定期間Ttotを、信号Ip(t)の分析に基づいて開始させることができる。流れFG1の開始のための開始時刻t1を、信号Ip(t)の分析に基づいて決定することができる。例えば、装置500を、信号Ip(t)がしきい値LIM1に達したときにフィルタFIL1を通る流れFG1を開始させるように構成することができる。例えば、装置500を、信号S1(t)がしきい値LIM1’を超えるときにフィルタFIL1を通る流れFG1を開始させるように構成することができる。例えば、装置500を、信号S1(t)の導関数が所定の値を超えるときにフィルタFIL1を通る流れFG1を開始させるように構成することができる。装置500を、信号Ip(t)の分析に基づき、流れFG1を開始させるための時刻t1において、制御信号S2(t)および/またはS3(t)をもたらすように構成することができる。
測定期間Ttotは、所定の長さを有することができ、停止時刻t2を、開始時刻t1および所定の長さTtotに基づいて決定することができる。
また、停止時刻t2を、電流信号Ip(t)の積分が所定の値に達する時点を監視することによって決定することもできる。電流信号Ip(t)の積分は、フィルタFIL1によって収集された粒子の質量の近似表示をもたらすことができる。電流信号Ip(t)の積分が所定の値に達すると、これを、所定の質量が時間t2においてフィルタFIL1によって収集された旨の近似表示をもたらしていると解釈することができる。停止時刻t2を、監視信号S1(t)の積分が所定の値に達する時点を監視することによって決定することができる。
さらに、停止時刻t2を、電流信号Ip(t)が第2のしきい値LIM2まで低下するときを監視することによって決定することができる。装置500を、監視信号S1(t)がしきい値LIM2’へと減少するときに、流れFG1を停止させるために時刻t1において制御信号S2(t)および/またはS3(t)をもたらすように構成することができる。
図6の下から2番目の曲線を参照すると、期間Ttotの間にフィルタFIL1によって収集された粒子の総質量mtotを、測定期間Ttotの後にフィルタFIL1の重量を測定することによって測定することができる。総質量mtotは、期間Ttotにわたる積Q1(t)・Cp(t)の積分に実質的に等しくてもよい。
ave,totが、期間Ttotにおける第1の部分流FG1の平均ガス流量を示すことができる。フィルタFIL1を通る流量Q1を、流量Q1が既知となるように、期間Ttotにおいて正確に制御および/または測定することができる。フィルタFIL1を通って導かれる総ガス体積Vtotを、既知の(平均)ガス流量Q1,aveを期間Ttotの長さで乗算することによって決定することができる。
期間Ttotの全体を表す平均濃度Cave,totを、総質量mtotを総ガス体積Vtotで除算することによって決定することができる。
瞬時濃度値C1(t)を、測定された電流信号Ip(t)を使用することによって平均濃度Cave,totから決定することができる。
時刻taおよびtbは、測定期間Ttot内の任意の時間を指すことができる。区間Tabが、第1の時刻taから第2の時刻tbまでの期間を指すことができる。区間Tabは、測定期間Ttotよりも短くてよい。より短い時間区間Tabを表す濃度値Cabを、測定された電流信号Ip(t)を使用することによって、平均濃度Cave,totから決定することができる。
図6の一番下の曲線を参照すると、時間区間Tabを表す平均濃度Cabを、フィルタFIL1の重量を測定した後に、平均濃度Cave,totおよび測定された電流信号Ip(t)から、例えば以下の式に従って決定することができる。
Figure 0006757039
ここで、t2−t1は測定期間Ttotの長さを表し、tb−taは区間Tabの長さを表し、上側の積分は時間期間Tabにわたる電流Ip(t)の積分を表し、下側の積分は時間Ttotにわたる電流信号Ip(t)の積分を表す。
区間Tabは、測定期間Ttotよりも短くてよい。測定期間Ttotは、区間Tabを含むことができ、すなわち区間Tabは、期間Ttotのサブ期間であり得る。区間Tabを、サブ期間Tabと呼ぶことができる。
時刻taにおける瞬時濃度Cp(ta)の推定値C1(ta)を、測定された電流Ip(t)を使用することによって平均濃度Cave,totから決定することができる。
Figure 0006757039
式(2)を、補間のために使用することができ、すなわち期間Ttotは、時刻taを含むことができる。式(2)は、瞬時電流値Ip(ta)から瞬時濃度Cp(ta)の推定値C1(ta)を算出するための比例定数をもたらすことができる。
一実施形態においては、瞬時濃度Cp(ta)の推定値C1(ta)を、時刻t1から時刻t2までの期間が時刻taを含まない場合にも、前記比例定数を使用することによって算出することができる。換言すると、推定値C1(ta)を、外挿によって算出することも可能である。
サブ期間Tabの間にフィルタFIL1によって収集された粒子の質量mabを、質量mtotおよび測定信号Ip(t)から、例えば以下の式に従って決定することができる。
Figure 0006757039
監視信号S1(t)は、電流信号Ip(t)に実質的に比例し得る。式(1)、(2)、および(3)に現れる電流信号Ip(t)を、監視信号S1(t)で置き換えることもできる。平均濃度Cabを、式(1)において信号Ip(t)を監視信号S1(t)で置き換えることによって算出することができる。推定値C1(ta)を、式(2)において信号Ip(t)を監視信号S1(t)で置き換えることによって算出することができる。質量mabを、式(3)において信号Ip(t)を監視信号S1(t)で置き換えることによって算出することができる。
図7が、一例として、測定装置500を動作させるための方法の各ステップを示している。第1の部分流FG1を、電流信号Ip(t)の分析に基づいて制御することができる。
ステップ805において、電流信号Ip(t)の監視を開始することができる。
随意により、信号Ip(t)またはS1(t)のメモリへの記録を、ステップ806において開始することができる。
電流信号Ip(t)を、電流信号Ip(t)がしきい値LIM1よりも高くなるときを検出する(ステップ810)ために監視することができる。
ステップ815において、フィルタFIL1を通る第1の部分流FG1を開始することができる。
ステップ820において、電流Ip(t)の大きさを表示することができる。電流Ip(t)の大きさを、例えばディスプレイ上に曲線を表示することによって表示することができる。
ステップ825において、停止時刻t2を決定することができる。停止時刻t2を、例えば、測定期間Ttotの所定の長さを使用すること、電流信号Ip(t)の積分を監視すること、または電流信号Ip(t)がしきい値LIM2へと減少するときを監視することによって、決定することができる。ステップ830において、フィルタFIL1を通るガス流FG1を停止させることができる。
フィルタFIL1を通って導かれた総ガス体積Vtotを、随意によるステップ835において決定することができる。総ガス体積Vtotを、例えば、既知の流量Q1、既知の開始時刻t1、および既知の停止時刻t2に基づいて決定することができる。
フィルタFIL1によって収集された粒子の総質量mtotを、ステップ840においてフィルタFIL1の重量を測定することによって決定することができる。
随意によるステップ845において、粒子の平均濃度ctot,aveを、総質量mtotを総ガス体積Vtotで除算することによって算出することができる。
随意によるステップ850において、平均濃度Cab、瞬時濃度の推定値C1(ta)、および/または質量mabを、測定された電流信号Ip(t)および総質量mtotから算出することができる。
随意によるステップ860において、測定された総質量mtotの有効性を判断することができる。
装置500は、例えば産業プロセスからの粒子の排出の分析に使用することができる測定データをもたらすことができる。粒子の排出は、重大な経済的および/または環境的結果に関連する可能性がある。装置500のメモリに記録された信号を、随意により、改ざんおよび/または消去から保護することができる。例えば、メモリMEM1に記録された監視信号S1(t)を、改ざんおよび/または消去から保護することができる。メモリに記録された信号を、例えばユーザによってもたらされる1つ以上の信用証明によって保護することができる。信用証明は、例えば、パスワード、RFIDキー、および/または生体認証インジケータを含むことができる。RFIDは、無線周波数識別を意味する。装置500を、記録されたデータを変更または消去することにより、装置のレジスタへの追加のレコードの書き込みが生じるよう動作すべく構成することができる。追加のレコードは、例えば、データを変更した時刻およびデータを変更したユーザの身元を含むことができる。ユーザの身元は、例えば、パスワードまたはRFID識別に基づいて明らかにすることができる。
一実施形態においては、継続的な監視を、フィルタFIL1の動作に同期させることもできる。例えば、フィルタFIL1を通って導かれるガス流FG1の開始時に、継続的な監視を開始でき、さらには/あるいはフィルタへのガス流の停止時に、継続的な監視を停止することができる。装置は、フィルタを通って導かれるガス流の開始時および/または停止時を検出するための流量センサSEN1を備えることができる。継続的な監視を、粒子収集ユニットのガス流FG1に基づいて制御することができる。装置500を、収集ユニット100による粒子の収集の開始時に、監視装置200の動作を開始させるように構成することができる。装置500を、収集ユニット100による粒子の収集の停止時に、監視装置200の動作を停止させるように構成することができる。装置500を、第1の部分流FG1の流量Q1に基づいて、ポンプPUMP2の動作を制御し、かつ/または弁280の動作を制御するように構成することができる。装置500を、第1の部分流FG1の流量Q1が第1のしきい値よりも高くなったときに(すなわち、流量Q1がより低い値であった後で)ポンプPUMP2の動作を開始させ、かつ/または制御弁280を開くように構成することができる。装置500を、第1の部分流FG1の流量Q1が第2のしきい値よりも低くなったときに(流量Q1がより高い値であった後で)ポンプPUMP2の動作を停止させ、かつ/または制御弁280を閉じるように構成することができる。装置500を、流量Q1またはフィルタFIL1の下流の収集ユニット100の内圧に基づいて、監視装置200の動作を制御するように構成することができる。装置500は、第1の部分流FG1の流量を監視するための流量センサSEN1を備えることができ、さらには/あるいは装置500は、フィルタFIL1の下流のガス圧を監視する圧力センサSEN1を備えることができる。流量センサおよび/または圧力センサは、流量信号をもたらすことができる。装置500を、流量信号に基づいて監視装置200の動作を制御するように構成することができる。流量信号に基づいて監視装置200の動作を制御することは、例えば以下の利点、すなわち監視装置200のエネルギー消費の最小化、監視装置200の寿命の最大化、および/または監視装置200の汚損の最小化のうちの1つ以上をもたらすことができる。
監視装置200を、測定された粒子の総質量の有効性を確認するために使用することができる。有効性の確認により、測定された粒子の総質量が無効であることが示された場合、特定の動作条件にて実行される測定を、再度実行することができる。
装置500を、例えば、粒子発生源SRC1からの粒子の排出を測定するために使用することができる。粒子発生源SRC1は、例えば、燃焼施設SRC1または工業施設SRC1であってよい。粒子発生源SRC1を、第1の試験手順に従って動作させることができる。第1の試験手順は、例えば、施設の制御信号(例えば、燃料供給速度または運転温度)を所定のシーケンスに従って調整することを含むことができる。この方法は、発生源SRC1の動作パラメータを示すプロセスインジケータ信号P(t)を得ることを含むことができる。発生源SRC1の動作パラメータは、例えば、燃料供給速度、空気流量、または出力であってよい。
この方法は、
・第1の試験期間Ttot,1の間、第1の試験手順に従って粒子発生源SRC1を動作させるステップと、
・第1の試験期間Ttot,1の間、第1のフィルタFIL1へと発生源SRC1によってもたらされるエアロゾル含有ガスPG0から粒子P1を収集するステップと、
・発生源SRC1の動作パラメータを示すプロセスインジケータ信号P(t)を得るステップと、
・第1の試験期間Ttot,1において測定された電流信号Ip(t)が、第1の試験期間Ttot,1において得られたプロセスインジケータ信号P(t)に実質的に対応するか否かを判定するステップと
を含むことができる。
前記判定は、例えば、電流信号Ip(t)の変化がプロセスインジケータ信号P(t)の変化に時間的に一致するか否かの確認を含むことができる。
前記判定は、例えば、電流信号Ip(t)の少なくとも1つの変化がプロセスインジケータ信号P(t)の少なくとも1つの変化に時間的に一致するか否かの確認を含むことができる。
前記判定は、例えば、電流信号Ip(t)とプロセスインジケータ信号P(t)との間の相互相関の算出を含むことができる。
第1のフィルタFIL1への粒子の収集を、第1の試験期間Ttot,1において測定された電流信号Ip(t)が第1の試験期間Ttot,1において得られたプロセスインジケータ信号P(t)に対応しない場合に、中断することができる。
この方法は、第1の試験期間Ttot,1において測定された電流信号Ip(t)が第1の試験期間Ttot,1において得られたプロセスインジケータ信号P(t)に対応しない場合に、第1の試験期間Ttot,1の後に追加の測定を実行することを含むことができる。この実行は、第2の試験期間Ttot,2の間、第1の試験手順に従って粒子発生源SRC1を動作させ、第2の試験期間Ttot,2の間、ガスPG0から第2のフィルタFIL2へと粒子P1を収集することを含むことができる。
粒子収集期間においてフィルタを通って導かれるガスの総体積を、第1の部分流の流量に基づいて算出することができる。フィルタによって収集された粒子の総質量を、例えば、粒子の収集前および収集後にフィルタの重量を測定することによって決定することができる。
フィルタの手動または自動での取り扱いにより、さまざまな種類の測定誤差が生じる可能性がある。測定されたフィルタFIL1の重量の変化が、例えば収集された粒子の一部が重量の測定よりも前にフィルタから脱落する場合に、フィルタFIL1によって収集された粒子の質量よりも小さくなる可能性がある。測定されたフィルタFIL1の重量の変化が、例えばフィルタFIL1からの物質の蒸発に起因して、フィルタFIL1によって収集された粒子の質量よりも小さくなる可能性がある。測定されたフィルタFIL1の重量の変化が、例えばフィルタFIL1の事後の汚染に起因して、フィルタFIL1によって収集された粒子の質量よりも大きくなる可能性がある。測定されたフィルタFIL1の重量の変化が、例えばフィルタFIL1への物質の凝縮に起因して、フィルタFIL1によって収集された粒子の質量よりも大きくなる可能性がある。
1つ以上の測定結果を、収集された粒子サンプルから決定することができる。フィルタFIL1によって収集された粒子サンプルについて、重量の測定および/または分析を行うことができる。フィルタFIL1の重量を測定することで、フィルタFIL1によって収集された粒子の重量を測定することができる。例えば、粒子サンプルの化学組成を、化学分析によって明らかにすることができる。例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、あるいは透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、粒子サンプルの粒子の構造を明らかにすることができる。
監視信号S1(t)の分析が、例えば、粒子収集期間の最中に粒子濃度が大きく変化したかどうかを知らせることができる。1つ以上の特性値を、監視装置200によってもたらされる監視信号S1(t)から決定することができる。例えば、監視信号S1(t)から時間積分値を決定することができる。例えば、監視信号S1(t)から時間平均値を決定することができる。例えば、特性値は、監視信号S1(t)の平均変化率を示すことができる。例えば、特性値は、監視信号S1(t)の最大変化率を示すことができる。
記録された監視信号S1(t)を、記録された監視信号S1(t)の1つ以上の特性値に、収集された粒子サンプルから割り出された1つ以上の測定結果を関連付けることができるように、提供することができる。
図8a〜図8cは、フィルタFIL1の交換および/または監視ユニット200の交換のために、エアロゾル測定装置500のユニット100,200,300をどのように互いに分離できるのかを、例として示している。測定の準備は、例えば、フィルタFIL1の交換および/または監視装置200の交換を含むことができる。フィルタFIL1は、交換可能な部品および/または使い捨ての部品であってよい。フィルタFIL1を独立して用意することができ、フィルタFIL1を粒子収集期間の前に装置500のフィルタホルダに配置することができる。粒子収集期間の後に、フィルタFIL1を、事後の重量測定のために装置500から取り外すことができる。
図8aを参照すると、監視ユニットを交換するために、監視装置200をディストリビュータ300から分離させることができる。収集ユニット100を、フィルタFIL1を交換するためにディストリビュータ300から分離させることができる。
図8bを参照すると、高電圧供給部410、電流監視ユニットCMU1、制御ユニットCNT1、ユーザインターフェースUIF1、バッテリBAT1、および/またはポンプPUMP2を、フレーム401に取り付けることができる。監視装置200を、例えばコネクタCON3およびCON4を開くことによってディストリビュータ300から分離させることができる。装置500は、コロナ電極ELEC3を高電圧供給部410へと接続するための接続要素PIN3を備えることができる。装置500は、検出器DET1を電流監視ユニットCMU1へと接続するための接続要素PIN4を備えることができる。
図8cを参照すると、監視装置200は、ディストリビュータ300に取り外し可能または恒久的に取り付けられてよい。監視装置200を、ディストリビュータ300の側面に取り付けることができる。第1の部分流FG1を、ディストリビュータ300から拡張ユニット330を介してフィルタFIL1へと導くことができる。ディストリビュータ300を、例えばコネクタCON5を開くことによって拡張ユニット330から分離させることができる。フィルタFIL1を、拡張ユニット330を収集ユニット100から分離させることによって交換することができる。
図9aを参照すると、二次サンプリングノズル322は、一次ダクト310の内面と実質的に同一平面であってもよい。一次ダクト310の内面に対する二次サンプリングノズル322の突出は、実質的にゼロに等しくてよい。
二次ダクト320の長さは、小さくてよい。監視装置200を、ディストリビュータ300の側面に取り外し可能または恒久的に取り付けることができる。監視装置200は、ディストリビュータ300に一体化されていてもよい。
図9bを参照すると、一次ダクト310を、2つ以上の部品を使用することによって実現してもよい。装置500は、ディストリビュータ300に取り外し可能に取り付けられてよい拡張ユニット330を備えることができる。第1の部分流FG1を、ディストリビュータ300から拡張ユニット330を介してフィルタFIL1へと導くことができる。拡張ユニット330は、部位POR1、POR2を含むことができる。ディストリビュータ300と拡張ユニット330との組み合わせが、部位POR1、POR2を含んでもよい。ディストリビュータ300および拡張ユニット330が協働して、一次流FG1をフィルタFIL1へと導くための一次ダクト310を形成することができる。ディストリビュータ300および拡張ユニット330が協働して、直線部POR1と円錐状発散部POR2とを有する一次ダクト310を形成することができる。拡張ユニット330を、ディストリビュータ300に取り外し可能に取り付けることができる。
図10aを参照すると、監視装置200の帯電ユニットCUNIT1は、コロナ電極ELEC3および対向電極ELEC0を有することができる。帯電ユニットCUNIT1は、電極ELEC0、ELEC3によって定められる帯電空間SPC1を含むことができる。帯電空間SPC1を、例えば、帯電容積または帯電ゾーンと呼ぶこともできる。ガス流FG2および中性の粒子P1を、入口チャネルCH1を介して帯電空間SPC1へと導くことができる。ガス流FG2および帯電した粒子P2を、帯電空間SPC1から出口チャネルCH2を介して導くことができる。
コロナ電極ELEC3と対向電極ELEC0とが協働して、実質的に半球状の帯電空間SPC1を定めることができる。対向電極ELEC0は、実質的に半球状であってよい。対向電極ELEC0は、実質的に半球状の部分を有してもよい。対向電極ELEC0は、球の中空の半分を定めるように、実質的に球状の表面を有してもよい。コロナ電極ELEC3は、露出した鋭い先端を有する導電性要素であってよい。コロナ電極ELEC3の先端を、半球状の帯電空間SPC1の対称軸に位置させることができる。先端と電極ELEC0の半球状の部分の各点との間の距離は、R1に実質的に等しくてよい。粒子の帯電を、コロナ電極ELEC3と対向電極ELEC0との間の帯電空間SPC1において行うことができる。
コロナ電極ELEC3の形状は、電極の浸食に起因して動作中に変化し得る。実質的に半球状の帯電空間SPC1は、対称な電界をもたらすことができ、これは、動作中にコロナ電極ELEC3の対称形状を維持することを容易にすることができる。実質的に半球状の帯電空間SPC1は、コロナ放電の発生に必要な電力を低減または最小化することができる。半球状の帯電空間は、例えば、粒子の帯電の程度への温度の変化の影響を低減することができる。半球状の帯電空間は、例えば、粒子の帯電の程度へのガス流量の変化の影響を低減することができる。半球状の荷電空間は、帯電空間の表面の近傍において充分なガス速度をもたらして、これらの表面への粒子の付着を最小限にすることを助けることができる。半球状の形状は、帯電空間SPC1における粒子の滞留時間を短くすることができる。半球状の形状は、高速な応答時間をもたらすことを容易にすることができる。粒子は、さまざまな経路に沿って帯電空間SPC1を通過することができる。第1の経路は、コロナ電極ELEC3に近接し得る。第2の経路は、対向電極ELEC0に近接し得る。コロナ電極ELEC3の近くのイオンJ1の密度は、対向電極ELEC0の近くのイオンJ1の密度よりも高くなり得る。第1の経路に沿って移動する粒子は、帯電空間SPC1における滞留時間が短くなり得るが、より高いイオン密度に曝され得る。第2の経路に沿って移動する粒子は、第2のより長い帯電空間SPC1における滞留時間を有し得るが、より低いイオン密度に曝され得る。したがって、半球状の形状は、荷電粒子P2の最終的な帯電の程度への異なる経路の影響を、低減することができる。
対向電極ELEC0は、帯電空間SPC1を通過するガス流を定めるために、ガスに対して実質的に非透過性であってよい。対向電極ELEC0は、ガス流FG2の実質的にすべての粒子がチャネルCH1からチャネルCH2へと帯電空間SPC1を通過することを保証するために、ガス流FG2のガスに対して実質的に非透過性であってよい。出口チャネルCH2は、例えば、入口チャネルCH1に実質的に平行であってよい。
対向電極ELEC0は、内径R1を有することができる。対向電極ELEC0の実質的に半球状の部分は、流れFG2を入口チャネルCH1から帯電空間SPC1へと導くための開口部APE1を備えることができる。実質的に半球状の対向電極ELEC0は、流れFG2を入口チャネルCH1から帯電空間SPC1へと導くための開口部APE1を定めることができる。流れFG2は、入口チャネルCH1から対向電極ELEC0の開口部APE1を介して帯電空間SPC1へと通過することができる。寸法h1は、開口部APE1と半球形の帯電空間SPC1の境界の平面部分との間の距離を表すことができる。距離h1は、例えば、帯電空間SPC1を通過する粒子の直線的な移動経路を防止するために、内径R1の0.3倍よりも大きくてよい。
コロナ電極ELEC3は、実質的に尖った先端を有することができる。先端の曲率半径は、例えば、0.2mmより小さくてよい。コロナ電極ELEC3の先端と対向電極ELEC0との間の距離は、R1に実質的に等しくてよい。
ガス流FG2、荷電粒子P2、およびイオンJ1を、帯電空間SPC1からイオントラップJTRAP1へと導くことができる。イオントラップJTRAP1は、帯電空間SPC1と検出器DET1との間に位置することができる。ガス流FG2および荷電粒子P2を、イオントラップJTRAP1から検出器DET1へと導くことができる。
イオントラップJTRAP1は、第1の偏向電極ELEC1および第2の偏向電極ELEC2を備えることができる。偏向電極ELEC1、ELEC2が協働して、イオンJ1の少なくとも一部をガス流FG2から離れるようにそらす電界を形成することができる。dTRAPは、電極ELEC1、ELEC2の間の距離を表すことができる。LTRAPは、イオントラップJTRAP1の長さを表すことができる。
電極ELEC3、ELEC0の間の半径方向の距離R1は、例えば、1mm〜50mmの範囲、好都合には2mm〜20mmの範囲、好ましくは3mm〜10mmの範囲であってよい。小さな距離R1を使用することにより、粒子P2のより効果的な帯電をもたらすことができる。小さな距離R1を使用するとき、電極ELEC3、ELEC0の間に印加される電圧差UC−U0を減らすことができる。しかしながら、距離R1がきわめて小さい場合、帯電空間SPC1が粒子P2によって目詰まりしたり、あるいは短絡する可能性がある。
偏向電極ELEC1、ELEC2の間の距離dTRAPは、例えば、0.1mm〜2mmの範囲、好都合には0.2mm〜1.0mmの範囲、好ましくは0.3mm〜0.8mmの範囲であってよい。距離dTRAPは、例えば、半径R1の20%よりも小さくてよい。小さい距離dTRAPを使用する場合、偏向電極ELEC1、ELEC2の間に印加される電圧差U2−U1を小さくすることができる。しかしながら、距離dTRAPがきわめて小さい場合、チャネルCH2が粒子P2によって目詰まりしたり、あるいは短絡する可能性がある。長さLTRAPは、例えば、2mm〜50mmの範囲であってよい。
偏向電極ELEC1、ELEC2は、例えば、実質的に平坦であってよい。偏向電極ELEC1、ELEC2が協働して、流路CH2を定めることができる。流路CH2は、帯電空間SPC1からガス流FG2、荷電粒子P2、およびイオンJ1を受け取ることができる。流路CH2の入口は、帯電空間SPC1に近接して位置することができる。流路CH2の入口は、半球状の帯電空間SPC1の平面部分に近接して位置することができる。電極ELEC2とコロナ電極ELEC3との間の距離は、例えば、半径R1の1.2倍よりも小さくてよい。
ガス流FG2および荷電粒子P2を、チャネルCH3によってイオントラップJTRAPから粒子検出器DET1へと導くことができる。粒子検出器DET1は、単位時間当たりに粒子検出器DET1によって捕捉された電荷に実質的に等しくてよい電流信号Ip(t)をもたらすことができる。
対向電極ELEC0および/または偏向電極ELEC1は、同じ電位であってよい。対向電極ELEC0および/または偏向電極ELEC1は、接地電位U0であってよい。偏向電極ELEC1を、対向電極ELEC0に電気的に接続してもよい。対向電極ELEC0および/または偏向電極ELEC1を、本体BLC0の表面に実装してもよい。対向電極ELEC0および/または偏向電極ELEC1を、導電体BLC0の表面に実装してもよい。対向電極ELEC0および/または偏向電極ELEC1を、例えば、単一の金属ブロックから機械加工によって形成することができる。対向電極ELEC0、偏向電極ELEC1、入口チャネルCH1、および出口チャネルCH2を、単一の金属ブロックから機械加工によって形成してもよい。これは、きわめて頑丈かつ安定した構造をもたらすことができる。対向電極ELEC0および/または偏向電極ELE3は、例えば、成型または3D印刷によって形成することも可能である。対向電極ELEC0および/または偏向電極ELE3を、例えば、電気絶縁材料に導電性材料を付着させることによって形成することができる。
コロナ電極ELEC3および/または偏向電極ELEC2を、支持要素CVR1によって支持することができる。支持要素CVR1は、電気絶縁性であってよい。支持要素CVR1を、例えば、帯電空間SPC1のカバーと呼ぶこともできる。電極ELEC0および/またはELEC1を、接触面N1に電気的に接続することができる。コロナ電極ELEC3を、接触要素N3に電気的に接続することができる。偏向電極ELEC2を、接触要素N2に電気的に接続することができる。電極ELEC2、ELEC3は、カバーCVR1の第1の面にあってよく、要素N2、N3は、カバーCVR1の第2の面にあってよい。要素N2、N3は、カバーCVR1を通って第1の面から第2の面へと延びることもできる。要素N3、N2は、例えば、金属製のスタブであってよい。電気絶縁カバーCVR1の平坦な表面は、帯電空間SPC1の半球状の形態を部分的に定めることができる。カバーCVR1は、帯電空間SPC1を部分的に定めることができる実質的に平坦な表面を有することができる。カバーCVR1の実質的に平坦な表面は、半球形状の帯電空間SPC1を部分的に定めることができる。
カバーCVR1は、偏向電極ELEC2を支持することもできる。カバーCVR1の平坦な表面が、偏向電極ELEC2を支持することができる。偏向電極ELEC2は、帯電空間SPC1の平面部に実質的に平行であってよい。電極ELEC2を、例えば、カバーCVR1の表面に導電性材料を付着させることによって実現でき、あるいはカバーCVR1の表面に導電性のホイルを取り付けることによって実現できる。
偏向電極ELEC2の平坦な表面は、流路CH2を部分的に定めることができる。カバーCVR1は、本体BLC0とともに耐圧シールを形成することができる。カバーCVR1は、コロナ電極ELEC3を導電体BLC0から電気的に絶縁することができる。カバーCVR1は、偏向電極ELEC2を導電体BLC0から電気的に絶縁することができる。
平坦な電極ELEC1、ELEC2を使用することにより、単純かつ頑丈な構造を提供することができる。一実施形態においては、イオントラップJTRAPを、例えば1対の同心電極を使用するなど、非平坦な電極ELEC1、ELEC2を使用することによって実現することも可能である。電極ELEC1、ELEC2は、例えば、同心円筒電極であってよい。
SX、SY、およびSZは、直交する方向を示している。
図10bは、半球状の帯電空間SPC1およびイオントラップJTRAP1を三次元図にて示している。
図10cおよび図10eを参照すると、粒子検出器DET1は、ファラデーケージFARA1によって囲まれた粒子フィルタDFILを備えることができる。ファラデーケージFARA1を、1つ以上の電気絶縁体252a、252bによって支持することができる。電気絶縁体252a、252bは、ファラデーケージFARA1を周囲の導電性の構造物から電気的に絶縁することができる。とくに、電気絶縁体252a、252bは、ファラデーケージFARA1を導電体BLC0から電気的に絶縁することができる。1つ以上の電気絶縁体252a、252bは、検出器DET1とイオントラップJTRAP1の出口チャネルCH3との間の耐圧シールを形成することができる。検出器DET1は、随意により、導電性シェル253を備えることができる。導電性シェル253は、ファラデーケージFARA1の一部を形成することができる。粒子フィルタDFILは、電気絶縁性であっても、導電性であってもよい。粒子P2を、粒子フィルタDFILによって捕捉することができる。
粒子監視装置200は、電極ELEC0、ELEC1、ELEC2、ELEC3、および検出器DET1との電気的接続を形成するための1つ以上の接続要素PIN1、PIN2、PIN3、PIN4を備えることができる。要素PIN1は、電極ELEC0およびELEC1との電気的接触を形成することができる。要素PIN2は、電極ELEC2との電気的接触を形成することができる。要素PIN3は、コロナ電極ELEC3との電気的接触を形成することができる。要素PIN4は、検出器DET1のファラデーケージFARA1との電気的接触を形成することができる。要素PIN1を、接触要素N1に接触するように構成することができる。本体BLC0の表面の一部が、接触要素N1として機能してもよい。要素PIN2を、接触要素N2に接触するように構成することができる。要素PIN3を、接触要素N3に接触するように構成することができる。接続要素PIN4を、検出器DET1に接触するように構成することができる。接続要素PIN2、PIN3、PIN4は、例えば、ばねで付勢された導電ピンであってよい。
図10dが、図3aに示した線A−Aに沿った粒子監視装置200の断面を示している。POS3は、コロナ電極ELEC3の位置を示している。POS2は、接触要素N2の位置を示している。POS4は、接続要素PIN4の位置を示している。B_CH2は、流路CH2の位置を示している。B_ELEC2は、偏向電極ELEC2の位置を示している。
図10eは、装置200から分離されたときの検出器DET1を示している。
図10fは、粒子監視装置200の側面図を示している。偏向電極ELEC2を、カバーCVR1の内面に配置することができる。偏向電圧U2を、接触要素N2を用いて電極ELEC2に結合させることができる。
装置500は、接続要素PIN1、PIN2、PIN3、PIN4を支持することができるフレーム401を備えることができる。監視装置200を、電極ELEC2、ELEC3と接続要素PIN2、PIN3との間に電気的接続が形成されるようにフレーム401に取り付けることができる。しかしながら、N2とPIN2との間の接続が不良となる場合があり得る。粒子監視装置200は、随意により、装置200がフレーム401に適切に取り付けられているかどうかを確認するための補助接触要素N2bを備えることができる。接触要素N2bは、例えば、要素N2または本体BLC0に恒久的に接続されてよい。
図10gは、カバーCRV1の外側を示している。偏向電極ELEC2は、電極ELEC2の形状が半球状の帯電空間SPC1の形状に一致できるように、湾曲した縁部を有することができる。電極ELEC2の縁部の曲率半径は、半径R1に実質的に等しくてよい。電極ELEC2の縁部の曲率半径は、例えば、半径R1の0.9〜1.1倍の範囲内にあってよい。湾曲した縁部は、イオントラップJTRAP1の効率を改善でき、イオントラップJTRAP1の動作を安定化でき、さらには/あるいは粒子監視装置200の外寸の縮小を助けることができる。あるいは、偏向電極ELEC2は、直線的な入口縁部(例えば、図10bを参照)を有してもよい。
図4および図11を参照すると、粒子監視装置200を、第1の電圧供給部410、第2の電圧供給部420、および電流監視ユニットCMU1に電気的に接続することができる。第1の電圧供給部410は、コロナ放電を発生させるためにコロナ電極ELEC3へと印加することができる電圧UCをもたらすことができる。第1の電圧供給部410は、電気的接地GNDに対する電圧UCをもたらすことができる。電気的接地GNDは、電圧U0を有することができる。対向電極ELEC0を、電気的接地GNDに接続することができる。本体BLC0を、電気的接地GNDに接続することができる。本体BLC0を、例えば接続要素PIN1によって電気的接地GNDに接続することができる。
第2の電圧供給部420は、第1の偏向電極ELEC1に印加することができる電圧U1をもたらすことができる。第2の電圧供給部420は、第2の偏向電極ELEC2に印加することができる電圧U2をさらにもたらすことができる。電圧U1は、接地電圧U0に等しくてよい。第1の偏向電極ELEC1を、例えば導電体BLC0を介して電気的接地GNDに接続することができる。
検出器DET1は、電流Ip(t)をもたらすことができる。電流監視ユニットCMU1は、検出器DET1から得られる電流Ip(t)を測定するための電位計を備えることができる。電流監視ユニットCMU1は、電流Ip(t)を測定することによって監視信号S1(t)をもたらすことができる。
検出器DET1のファラデーケージFARA1は、電圧UDET1を有することができる。
電圧UCを、例えば接続要素PIN3を介して接触要素N3に接続することができる。電圧U2を、例えば接続要素PIN2を介して偏向電極ELEC2に接続することができる。電流信号Ip(t)を、例えば接続要素PIN4を介して電流監視ユニットCMU1に結合させることができる。接続要素PIN4を、例えば、検出器DET1の導電性シェル253の側面に触れるように構成することができる。測定装置500は、例えば、監視装置200を測定装置のフレーム401に固定するためのラッチ機構を備えることができる。監視装置200を、要素PIN1とN1との間の解除可能な接続を形成し、要素PIN2とN2との間の解除可能な接続を形成し、要素PIN3とN3との間の解除可能な接続を形成し、さらには/あるいは要素PIN4と検出器DET1との間の解除可能な接続を形成するように、フレーム401に固定することができる。装置200を、ラッチ機構を開き、監視装置200をフレーム401から遠ざかるように移動させることによって、要素PIN1、PIN2、PIN3、PIN4から切り離すことができる。フレーム401は、要素PIN1、PIN2、PIN3、および/またはPIN4のための支持を提供することができる。
測定装置は、随意により、監視装置200がフレーム401に適切に取り付けられているかどうかを確認するための近接感知ユニット430を備えることができる。測定装置は、随意により、要素PIN2と要素N2との間の電気的接続の電気抵抗が所定の限界よりも低いかどうかを確認するための近接感知ユニット430を備えることができる。例えば、装置500を、装置200がフレーム401に適切に取り付けられていないときに高電圧供給部410の動作を防止するように構成することができる。測定装置は、随意により、イオントラップJTRAP1がフレーム401に適切に取り付けられているかどうかを確認するための近接感知ユニット430を備えることができる。
監視装置200は、監視装置200の接触要素N2と接続要素PIN2との間に形成された接続の電気抵抗を測定するための1つ以上の補助接触要素N2bを備えることができる。近接感知ユニット430を、例えば接続要素PIN2bの電圧に基づいて監視装置200の近接を検出するように構成することができる。近接感知ユニット430は、例えば、接触要素PIN2bの電圧UTESTを測定することができる。接触要素PIN2bを、接触要素N2bに接触するように構成することができる。接触要素N2bは、要素N2に電気的に接続されてよい。電圧UTESTが電圧U2に等しい場合、これは、要素PIN2が接触要素N2に適切に接続されていることを示すことができる。電圧UTESTが電圧U2と異なる場合、これは、要素PIN2が接触要素N2に適切に接続されていないことを示すことができる。
装置200は、電圧供給部(420)と電極(ELEC2)との間の電気的接触を形成するための接触要素(N2)を備えることができ、装置200は、前記電圧供給部と前記電極との間に適切な電気的接続が形成されているかどうかを確認するための補助接触要素(N2b)をさらに備えることができる。
この方法は、
・監視装置200をフレーム401から遠ざかるように移動させるステップと、
・監視装置200をフレーム401に再び取り付けるステップと、
・装置200の電圧供給部と電極との間に適切な電気的接続が形成されているか否かを確認するために補助接続要素PIN2bの電圧を監視するステップと
を含むことができる。
装置200は、随意により、コロナ放電DSR1が動作していないときに装置200を加熱するための加熱要素HUNIT1を備えることができる。
装置200は、粒子を含まないガス流FG2を検出器DET1からポンプPUMP2へと導くためのチャネルCH4を備えることができる。ポンプPUMP2を、例えばコネクタCON4によってチャネルCH4へと接続することができる。
装置200を、重量測定結果の有効性を確認するために使用することができる。重量測定結果の有効性を確認することにより、1つ以上の重量測定結果から決定される出力結果の信頼性および/または精度を改善することができる。出力結果を、例えば2つ以上の有効な測定結果を平均することによって得ることができる。出力結果を、無効な測定結果が出力結果に寄与することがないよう、無効な測定結果を排除することによって1つ以上の重量測定結果から決定することができる。とくに、出力結果を、無効な測定結果が出力結果に寄与することがないよう、1つ以上の無効な測定結果を排除することによって2つ以上の重量測定結果から決定することができる。
重量測定結果は、重量測定によって得られた総質量mtotおよび/または平均濃度Cave,totを意味することができる。総質量mtotを、粒子収集期間Ttotの後にフィルタFIL1の重量を測定することによって決定することができる。次いで、平均濃度Cave,totを、総質量mtotから算出することができる。
粒子排出の実験は、エアロゾル粒子発生源SRC1を数時間にわたって試験手順に従って運転することを含むことができる。粒子発生源SRC1は、例えば、燃焼施設であってよい。発生源SRC1は、煙道ガスPG0へとエアロゾル粒子を発生させ得る。重量測定結果を、第1の粒子収集期間Ttot,1の間に煙道ガスPG0のエアロゾル粒子を第1のフィルタFIL1へと集めることによって得ることができる。粒子排出の実験の実行は、高価につく可能性がある。実験の最中にすでに、監視信号S1(t)の分析により、実験によってもたらされる重量測定結果が無効である可能性が高いことが示される場合、粒子排出の実験を中断することができる。監視信号S1(t)の分析により、実験によってもたらされる重量測定結果が無効であることが示される場合、粒子排出の実験を繰り返すことができる。1つ以上の追加の実験を、少なくとも1つの追加の実験が有効な重量測定結果をもたらすまで実行することができる。この方法は、有効な重量測定結果の数が所定の限界以上になるまで、1つ以上の追加の重量測定結果を得ることを含むことができる。
装置500の収集ユニット100は、第1の測定期間Ttot,1において第1のフィルタFIL1を備えることができる。第1のフィルタFIL1を、第2の重量測定結果を得るための第2のフィルタFIL2と交換することができる。収集ユニット100は、第2の測定期間Ttot,2において第2のフィルタFIL2を備えることができる。
この方法は、
・第1の測定期間(Ttot,1)の間、サンプリング点(POS0)から第1のフィルタ(FIL1)へと粒子(P1)を収集するステップと、
・第1の測定期間(Ttot,1)の後にフィルタ(FIL1)の重量を測定することによって、第1の重量測定結果(mtot,1)を得るステップと、
・第1の測定期間(Ttot,1)の間、電流信号Ip(t)を測定するステップと、
・第1の測定期間(Ttot,1)の間に測定された電流信号Ip(t)を分析することによって、第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効として分類するステップと
を含むことができる。
この方法は、
・第2の測定期間(Ttot,2)の間、サンプリング点(POS0)から第2のフィルタ(FIL2)へと粒子(P1)を収集するステップと、
・第2の測定期間(Ttot,2)の後にフィルタ(FIL2)の重量を測定することによって、第2の重量測定結果(mtot,2)を得るステップと、
・第2の測定期間(Ttot,2)の間、電流信号Ip(t)を測定するステップと、
・第2の測定期間(Ttot,2)の間に測定された電流信号Ip(t)を分析することによって、第2の重量測定結果(mtot,2)を有効または無効として分類するステップと
を含むことができる。
重量測定結果の第1のグループは、第1の結果(mtot,1)および第2の結果(mtot,2)を含むことができる。この方法は、第1のグループの1つ以上の有効な結果から出力結果を決定することを含むことができる。無効な結果は省略することができる。出力結果を、例えば、有効な結果を平均することによって決定することができる。出力結果を、例えば、有効な結果に曲線を当てはめることによって決定することができる。この方法は、第1の結果(mtot,1)および第2の結果(mtot,2)が無効である場合に、追加の測定期間(Ttot,3)においてサンプリング点POS0から粒子を収集することを含むことができる。粒子を、追加の測定期間(Ttot,3)において第3のフィルタFIL3に収集することができる。第3の重量測定結果mtot,3を、追加の測定期間(Ttot,3)の後にフィルタFIL3の重量を測定することによって得ることができる。期間Ttot,1、Ttot,2、Ttot,3において、粒子を、同じ粒子発生源SRC1によって発生させることができ、粒子を、同じ位置POS0からサンプリングすることができる。第1の近似に対して、粒子のサイズ分布および/または組成は、たとえ粒子の濃度が有意な変化を示し得る状況であっても、異なる実験において実質的に同様のままであり得る。
電流信号Ip(t)の分析は、例えば、第1の期間(Ttot,1)において測定された電流信号Ip(t)の平均または積分が、第1の重量測定結果(mtot,1)に対応するか否かを判定することを含むことができる。
第1の積分SUM1を、第1の測定期間Ttot,1にわたって電流Ip(t)を積分することによって得ることができる。第2の積分SUM2を、第2の測定時間Ttot,2にわたって電流Ip(t)を積分することによって得ることができる。この方法は、比SUM1/SUM2が比mtot,1/mtot,2に対応するか否かを確認することを、含むことができる。第1の結果mtot,1および/または第2の結果mtot,2を、例えば次の条件が満たされない場合に無効であると判定することができる。
Figure 0006757039
第1の実験TEST1は、第1の測定期間Ttot,1の間、粒子を第1のフィルタFIL1に収集することを含むことができる。第2の実験TEST2は、第2の測定期間Ttot,2の間、粒子を第2のフィルタFIL2に収集することを含むことができる。
図12aが、一例として、第1の測定期間Ttot,1における電流の第1の積分SUM1と、第2の測定期間Ttot,2における電流の第2の積分SUM2とを示している。図12bが、一例として、期間Ttot,1において収集された粒子の総質量mtot,1と、期間Ttot,2において収集された粒子の総質量mtot,2とを示している。図12aおよび図12bに示した例において、比SUM1/SUM2は、比mtot,1/mtot,2に実質的に対応している。これは、結果mtot,1およびmtot,2が有効であることを示し得る。
図13aが、一例として、第1の測定期間Ttot,1における電流の第1の積分SUM1と、第2の測定期間Ttot,2における電流の第2の積分SUM2とを示している。図13bが、一例として、期間Ttot,1において収集された粒子の総質量mtot,1と、期間Ttot,2において収集された粒子の総質量mtot,2とを示している。図13aおよび図13bに示した例において、比SUM1/SUM2は、比mtot,1/mtot,2から実質的に外れている。これは、重量測定結果mtot,1および/またはmtot,2が無効であることを示し得る。この方法は、以前の実験TEST1、TEST2の結果mtot,1および/またはmtot,2の少なくとも一方が無効であると判定されたときに、少なくとも1つの追加の実験TEST3を実行することを含むことができる。SUM3が、追加の測定期間Ttot,3における電流の第3の積分SUM3を示す。記号mtot,3は、追加の期間Ttot,3においてフィルタFIL3に集められた粒子の総質量を示す。図13aおよび図13bに示した例において、比SUM2/SUM3は、比mtot,2/mtot,3に実質的に対応しており、結果mtot,2および/またはmtot,3を、有効であると判定することができる。積分SUM1、SUM2、SUM3と結果mtot,1、mtot,2、mtot,3との比較は、結果mtot,1が無効であり、結果mtot,2およびmtot,3が有効であることを示し得る。
ave,1は、第1の測定期間Ttot,1における電流信号Ip(t)の平均値を表すことができる。Iave,2は、第1の測定期間Ttot,1における電流信号Ip(t)の平均値を表すことができる。C1は、総質量mtot,1から決定される平均濃度を示すことができる。C2は、総質量mtot,2から決定される平均濃度を示すことができる。第1の平均濃度C1および/または第2の濃度C2を、例えば次の条件が満たされない場合に無効であると判定することができる。
Figure 0006757039
電流信号Ip(t)の分析は、監視信号S1(t)をプロセスインジケータ信号P(t)と比較することを含むことができる。プロセスインジケータ信号P(t)は、粒子発生源SRCの動作パラメータを示すことができる。例えば、プロセスインジケータ信号P(t)は、例えば、燃料流量、入力空気流量、動作温度、触媒コンバータの動作温度、煙道ガスフィルタの動作温度、プロセスの動作温度、アクセルペダルの設定、燃料供給圧力、または添加剤の流量を示すことができる。
エアロゾル粒子発生源SRC1の動作パラメータの変化が監視信号S1(t)の変化に対応しているか否かを判定するために、監視信号S1(t)をプロセスインジケータ信号P(t)と比較することができる。発生源SRC1の動作パラメータの変化が監視信号S1(t)の変化に時間的に一致しているか否かを判定するために、監視信号S1(t)をプロセスインジケータ信号P(t)と比較することができる。監視信号S1(t)がプロセスインジケータ信号P(t)に相関しているか否かを判断するために、監視信号S1(t)をプロセスインジケータ信号P(t)と比較することができる。この方法は、電流信号Ip(t)と第1のプロセスインジケータ信号P(t)との間の相互相関を算出し、相互相関が所定の値よりも高いか否かを確認することを含むことができる。
監視信号S1(t)とプロセスインジケータ信号P(t)との間の相関の程度が所定の限界を下回る場合、重力測定結果(mtot,1)を無効と判定することができる。
図14aが、一例として、実験中のプロセスインジケータ信号P(t)の時間変化と、この実験において測定された電流信号Ip(t)の時間変化とを示している。粒子収集期間Ttotは、時刻t1において開始し、時刻t2において停止する。プロセスインジケータ信号P(t)は、時刻tdにおいて変化ΔP1を示すことができる。プロセスインジケータ信号P(t)は、例えば、燃焼施設SRC1の燃料供給速度、出力、または動作温度を示すことができる。粒子発生源SRC1の動作を、例えば、時刻tcにおいて開始させ、時刻tdにおいて停止させることができる。電流信号は、プロセスインジケータ信号P(t)の変化ΔP1に時間的に一致し得る変化ΔIを示すことができる。電流信号Ip(t)を、図14aに示した例において、プロセスインジケータ信号P(t)に相関していると判定することができる。
一実施形態においては、1つ以上のプロセスインジケータ信号P(t)が、第1の測定期間(Ttot,1)において粒子濃度が実質的に一定でなければならない旨を示し得る。そのような場合、電流信号Ip(t)が電流信号Ip(t)の平均値Iave,1から著しく逸脱している場合に、重量測定結果(mtot,1)を無効と判定することができる。
記号I’p(t)は、電流信号Ip(t)を低域通過フィルタ処理することによって得られた平滑化された信号を表すことができる。平滑化された信号I’p(t)を、例えばカットオフ周波数0.10Hzを使用することによって、電流信号I’p(t)から形成することができる。平滑化された信号I’p(t)を、平滑化された信号I’p(t)が0.1Hzよりも低い周波数のスペクトル成分を含まないように、電流信号Ip(t)から形成することができる。この方法は、平滑化された信号I’p(t)が、第1の測定期間Ttot,1の間の任意の時刻tにおいて電流信号の平均値から20%を超えて逸脱していないかどうかを判定することを、含むことができる。例えば、時間Ttot,1の間の任意の時刻tにおいて以下の条件が満たされる場合、重量測定結果(mtot,1)を無効であると判定することができる。
Figure 0006757039
ave,1は、第1の測定期間(Ttot,1)における電流信号Ip(t)の平均値を表す。
図14bは、例として、低域通過フィルタ処理された電流信号I’p(t)が、プロセスインジケータ信号P(t)に対応しない異常な変化ΔIpを示す状況を示している。異常な変化ΔIpは、時刻tdにおいて発生し得る。この例において、プロセスインジケータ信号P(t)は、第1の時刻tcから第2の時刻teまでの期間において実質的に一定であってよい。この期間は、時刻tdを含むことができる。重量測定結果mtot,1を、t1からt2までの期間Ttot,1においてフィルタFIL1に粒子を収集し、期間Ttot,1の後にフィルタFIL1の重量を測定することによって得ることができる。結果mtot,1を、例えば電流信号Ip(t)のすべての有意な変化(ΔIp)が、粒子発生源SRC1から得られた少なくとも1つのプロセスインジケータ信号の変化に時間的に一致する場合に、有効であると判定することができる。結果mtot,1を、例えば粒子発生源SRC1から得られたすべてのプロセスインジケータ信号が、時間tdを含む期間において実質的に一定である場合に、無効であると判定することができる。
変化ΔIpがプロセスインジケータ信号P(t)に相関していない場合、これは、変化ΔIpが偶発的事象によって引き起こされたことを示し得る。変化ΔIpは、例えば、煙道ガスダクトDUC1の表面に付着した粒子が、再び煙道のガス流PG0へと突然に解放される場合に生じ得る。変化ΔIpは、粒子濃度の実際の増加によって引き起こされ得るが、前記変化ΔIpは、偶発的事象によって引き起こされる可能性もあり、これは、結果mtot,1が例えば曲線の当てはめのためのデータ点として使用された場合に、誤った結論につながる可能性がある。電流Ip(t)の分析が、異常な事象の発生を知らせることができる。装置500を、異常な事象が検出された旨の通知をユーザへともたらすように構成することができる。
重量測定結果を、1つ以上の試験の対象とすることができる。試験は、例えば、電流信号Ip(t)とプロセスインジケータ信号P(t)との間の相関の程度の確認、式(5)の条件の確認、および/または式(6)の条件の確認を含むことができる。前記試験のすべてが重量測定結果が有効であると示している場合、重量測定結果を有効であると判定することができる。重量測定結果を、結果が前記試験のすべてにおいて有効であると分類された場合に、有効であると判定することができる。
一実施形態においては、監視装置200を、ディストリビュータ300および粒子収集ユニット100を使用することなく、入力流FG0のエアロゾル粒子濃度を監視するように構成することもできる。入力流FG0を、監視装置200へと直接導くことができる。監視装置200を、監視装置200を後にエアロゾル粒子濃度の継続的な監視のために使用することができるように、製造し、保管し、さらには/あるいはユーザへと提供することができる。監視装置200は、例えば、例えば図10a〜図11に示したとおりの実質的に半球状の帯電空間SPC1を備えることができる。
本発明の種々の態様を、以下の実施例によって例示する。
[実施例1.]第1の部分流(FG1)および第2の部分流(FG2)を、入力流(FG0)から前記第2の部分流(FG2)を分離することによってもたらすように構成されたディストリビュータユニット(300)と、
第1のフィルタ(FIL1)を使用することによって前記第1の部分流(FG1)から粒子(P1)を収集する粒子収集ユニット(100)と、
前記第2の部分流(FG2)によって運ばれる粒子(P1)を帯電させることによって荷電粒子(P2)を形成し、該荷電粒子(P2)を収集することによって電流(Ip(t))をもたらす粒子監視ユニット(200)と
を備える粒子測定装置(500)。
[実施例2.]コロナ放電(DSR1)によって前記第2の部分流(FG2)の粒子(P1)を帯電させるための帯電ユニット(CUNIT1)を備える、実施例1に記載の装置(500)。
[実施例3.]前記荷電粒子(P2)を収集するための粒子検出器(DET1)を備えており、前記粒子検出器(DET1)は、ファラデーケージ(FARA1)に囲まれたフィルタ(DFIL)を備える、実施例1または2に記載の装置(500)。
[実施例4.]前記第2の部分流(FG2)からイオン(J1)を取り除くためのイオントラップ(JTRAP)を備える、実施例1〜3のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例5.]前記電流(Ip(t))に基づいて前記第1の部分流(FG1)の流量(Q1)を制御するように構成された、実施例1〜4のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例6.]前記第1の部分流(FG1)を前記第1のフィルタ(FIL1)へと導くための一次ダクト(310)を備えており、前記一次ダクト(310)は、直線部(POR1)および発散部(POR2)を備えている、実施例1〜5のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例7.]前記粒子監視ユニット(200)は、
帯電空間(SPC1)を定めるための実質的に半球状の内部を有している対向電極(ELEC0)と、
前記帯電空間(SPC1)へとエアロゾル粒子(P1)を導くための入口チャネル(CH1)と、
前記帯電空間(SPC1)においてコロナ放電を発生させることによって前記エアロゾル粒子(P1)から荷電粒子(P2)を形成するためのコロナ電極(ELEC3)と、
前記帯電空間(SPC1)から荷電粒子(P2)を導くための出口チャネル(CH2)と
を備える、実施例1〜6のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例8.]前記粒子監視ユニット(200)は、
コロナ電極(ELEC3)に動作電圧(UC)を供給するための電圧供給部(410)と、
前記電流(Ip(t))を測定するための電流監視ユニット(CMU1)と、
前記電流監視ユニット(CMU1)を加熱するための加熱ユニット(HUNIT1)と
を備えており、
当該装置(500)は、前記電圧供給部(410)の動作状態に基づいて前記加熱ユニット(HUNIT1)を制御するように構成されている、実施例1〜7のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例9.]前記第1の部分流(FG1)を開始させるための制御信号(S2(t)、S3(t))をもたらすように構成され、前記電流信号(Ip)を監視することによって前記制御信号(S2(t)、S3(t))をもたらすように構成されている、実施例1〜8のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例10.]・フレーム(401)と、
・前記粒子監視ユニット(200)が前記フレーム(401)に適切に取り付けられているか否かを確認するための近接感知ユニット(430)と
を備える、実施例1〜9のいずれかに記載の装置(500)。
[実施例11.]エアロゾル粒子(P1)を測定するための方法であって、
第1の部分流(FG1)および第2の部分流(FG2)を、ディストリビュータユニット(300)を使用することによって入力流(FG0)から前記第2の部分流(FG2)を分離することによってもたらすステップと、
フィルタ(FIL1)を使用することによって前記第1の部分流(FG1)から粒子(P1)を収集するステップと、
前記第2の部分流(FG2)によって運ばれる粒子(P1)を帯電させることによって荷電粒子(P2)を形成するステップと、
前記荷電粒子(P2)を収集することによって電流(Ip(t))をもたらすステップと
を含む方法。
[実施例12.]前記電流Ip(t)に基づいて前記第1の部分流(FG1)の流量(Q1)を制御するステップ
を含む、実施例11に記載の方法。
[実施例13.]前記電流信号(Ip)の積分値または平均値が所定の値よりも大きくなるときに、前記第1の部分流(FG1)を停止させるステップ
を含む、実施例11または12に記載の方法。
[実施例14.]燃焼施設(SRC1)の煙道ガス(PG0)をサンプリングすることによって前記入力流(FG0)をもたらすステップ
を含む、実施例11〜13のいずれかに記載の方法。
[実施例15.]前記入力流(FG0)は、周囲空気(PG0)からサンプリングされる、実施例11〜13のいずれかに記載の方法。
[実施例15.]第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記第1のフィルタ(FIL1)を通って前記第1の部分流(FG1)を導くことによって粒子(P1)を収集するステップと、
前記第1の測定期間(Ttot,1)の後に、前記第1のフィルタ(FIL1)の重量を測定することによって第1の重量測定結果(mtot,1)を得るステップと
を含む、実施例11〜15のいずれかに記載の方法。
[実施例16.]前記第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記電流信号Ip(t)を測定するステップと、
前記第1の測定期間(Ttot,1)の間に測定された前記電流信号Ip(t)を分析することによって、前記第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効と分類するステップと
を含む、実施例15に記載の方法。
[実施例17.]第2の測定期間(Ttot,2)の間、第2のフィルタ(FIL2)へと前記第1の部分流(FG1)を導くことによって粒子(P1)を収集するステップと、
前記第2の測定期間(Ttot,2)の後に、前記フィルタ(FIL2)の重量を測定することによって第2の重量測定結果(mtot,2)を得るステップと、
前記第2の測定期間(Ttot,2)の間、前記電流信号Ip(t)を測定するステップと、
前記第1の重量測定結果(mtot,1)の前記第2の重量測定結果(mtot,2)に対する第1の比(mtot,1/mtot,2)が、前記第1の測定期間(Ttot,1)における前記電流信号Ip(t)の第1の積分(SUM1)の前記第2の測定期間(Ttot,2)における前記電流信号Ip(t)の第2の積分(SUM2)に対する第2の比(SUM1/SUM2)に対応するか否かを判定することによって、前記第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効と分類するステップと
を含む、実施例16に記載の方法。
[実施例18.]施設(SRC1)を、該施設(SRC1)がエアロゾル含有ガス(PG0)をもたらすように動作させるステップと、
第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記第1の部分流FG1を前記第1のフィルタ(FIL1)へと導くことによって、前記エアロゾル含有ガス(PG0)の粒子(P1)を収集するステップと、
前記第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記電流信号(Ip(t))を測定するステップと、
前記施設(SRC1)の動作パラメータを示すプロセスインジケータ信号(P(t))を取得するステップと、
前記第1の測定期間(Ttot,1)の後に、前記第1のフィルタ(FIL1)の重量を測定することによって第1の重量測定結果(mtot,1)を得るステップと
前記第1の測定期間(Ttot,1)の間に測定された前記電流信号(Ip(t))が前記プロセスインジケータ信号(P(t))に相関しているか否かを判定することによって、前記第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効と分類するステップと
を含む、実施例11〜17のいずれかに記載の方法。
[実施例19.]コロナ電極(ELEC3)と対向電極(ELEC0)との間に位置しており、実質的に半球状の内部を有している帯電空間(SPC1)へと、前記第2の部分流(FG2)の前記粒子(P1)を導くステップと、
前記帯電空間(SPC1)において前記第2の部分流(FG2)の前記粒子(P1)を帯電させることによって前記荷電粒子(P2)を形成するステップと
を含む、実施例11〜18のいずれかに記載の方法。
[実施例20.]コロナ放電(DSR1)によって荷電粒子(P2)を形成するステップと、
電流監視ユニット(CMU1)を使用することによって前記電流(Ip(t))を測定するステップと、
前記コロナ放電(DSR1)の動作状態に基づいて前記電流監視ユニット(CMU1)の加熱を制御するステップと
を含む、実施例11〜19のいずれかに記載の方法。
当業者にとって、本発明による装置および方法について変更および変種が考えられることは、明らかであろう。図面は概略図にすぎない。添付の図面を参照して上述した個々の実施形態は、あくまでも例示にすぎず、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の技術的範囲を限定するものではない。

Claims (19)

  1. 第1の部分流(FG1)および第2の部分流(FG2)を、入力流(FG0)から前記第2の部分流(FG2)を分離することによってもたらすように構成されたディストリビュータユニット(300)と、
    第1のフィルタ(FIL1)を使用することによって前記第1の部分流(FG1)からエアロゾル粒子(P1)を収集する粒子収集ユニット(100)と、
    前記第2の部分流(FG2)によって運ばれるエアロゾル粒子(P1)を帯電させることによって荷電粒子(P2)を形成し、該荷電粒子(P2)を収集することによって電流(Ip(t))をもたらす粒子監視ユニット(200)と
    を備え、
    前記電流(Ip(t))に基づいて前記第1の部分流(FG1)の流量(Q1)を制御するように構成された、粒子測定装置(500)。
  2. コロナ放電(DSR1)によって前記第2の部分流(FG2)のエアロゾル粒子(P1)を帯電させるための帯電ユニット(CUNIT1)を備える、請求項1に記載の装置(500)。
  3. 前記荷電粒子(P2)を収集するための粒子検出器(DET1)を備えており、前記粒子検出器(DET1)は、ファラデーケージ(FARA1)に囲まれた監視フィルタ(DFIL)を備える、請求項1または2に記載の装置(500)。
  4. 前記第2の部分流(FG2)からイオン(J1)を取り除くためのイオントラップ(JTRAP)を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置(500)。
  5. 前記第1の部分流(FG1)を前記第1のフィルタ(FIL1)へと導くための一次ダクト(310)を備えており、前記一次ダクト(310)は、直線部(POR1)および発散部(POR2)を備えている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置(500)。
  6. 前記粒子監視ユニット(200)は、
    帯電空間(SPC1)を定めるための実質的に半球状の内部を有している対向電極(ELEC0)と、
    前記帯電空間(SPC1)へとエアロゾル粒子(P1)を導くための入口チャネル(CH1)と、
    前記帯電空間(SPC1)においてコロナ放電を発生させることによって前記エアロゾル粒子(P1)から荷電粒子(P2)を形成するためのコロナ電極(ELEC3)と、
    前記帯電空間(SPC1)から荷電粒子(P2)を導くための出口チャネル(CH2)と
    を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置(500)。
  7. 前記粒子監視ユニット(200)は、
    コロナ電極(ELEC3)に動作電圧(UC)を供給するための電圧供給部(410)と、
    前記電流(Ip(t))を測定するための電流監視ユニット(CMU1)と、
    前記電流監視ユニット(CMU1)を加熱するための加熱ユニット(HUNIT1)と
    を備えており、
    当該装置(500)は、前記電圧供給部(410)の動作状態に基づいて前記加熱ユニット(HUNIT1)を制御するように構成されている、請求項6に記載の装置(500)。
  8. 前記第1の部分流(FG1)を開始させるための制御信号(S2(t)、S3(t))をもたらすように構成され、前記電流(Ip(t))を監視することによって前記制御信号(S2(t)、S3(t))をもたらすように構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置(500)。
  9. フレーム(401)と、
    前記粒子監視ユニット(200)が前記フレーム(401)に電気的に接続されているか否かを確認するための近接感知ユニット(430)と
    を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置(500)。
  10. エアロゾル粒子(P1)を測定するための方法であって、
    第1の部分流(FG1)および第2の部分流(FG2)を、ディストリビュータユニット(300)を使用することによって入力流(FG0)から前記第2の部分流(FG2)を分離することによってもたらすステップと、
    第1のフィルタ(FIL1)を使用することによって前記第1の部分流(FG1)からエアロゾル粒子(P1)を収集するステップと、
    前記第2の部分流(FG2)によって運ばれるエアロゾル粒子(P1)を帯電させることによって荷電粒子(P2)を形成するステップと、
    前記荷電粒子(P2)を収集することによって電流(Ip(t))をもたらすステップと、
    前記電流(Ip(t))に基づいて前記第1の部分流(FG1)の流量(Q1)を制御するステップ
    を含む方法。
  11. 前記電流(Ip(t))の積分値または平均値が所定の値よりも大きくなるときに、前記第1の部分流(FG1)を停止させるステップ
    を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 燃焼施設(SRC1)の煙道ガス(PG0)をサンプリングすることによって前記入力流(FG0)をもたらすステップ
    を含む、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記入力流(FG0)は、周囲空気(PG0)からサンプリングされる、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記第1のフィルタ(FIL1)を通って前記第1の部分流(FG1)を導くことによってエアロゾル粒子(P1)を収集するステップと、
    前記第1の測定期間(Ttot,1)の後に、前記第1のフィルタ(FIL1)の重量を測定することによって第1の重量測定結果(mtot,1)を得るステップと
    を含む、請求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記電流(Ip(t))を測定するステップと、
    前記第1の測定期間(Ttot,1)の間に測定された前記電流(Ip(t))を分析することによって、前記第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効と分類するステップと
    を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 第2の測定期間(Ttot,2)の間、第2のフィルタ(FIL2)へと前記第1の部分流(FG1)を導くことによってエアロゾル粒子(P1)を収集するステップと、
    前記第2の測定期間(Ttot,2)の後に、前記第2のフィルタ(FIL2)の重量を測定することによって第2の重量測定結果(mtot,2)を得るステップと、
    前記第2の測定期間(Ttot,2)の間、前記電流(Ip(t))を測定するステップと、
    前記第1の重量測定結果(mtot,1)の前記第2の重量測定結果(mtot,2)に対する第1の比(mtot,1/mtot,2)が、前記第1の測定期間(Ttot,1)における前記電流(Ip(t))の第1の積分(SUM1)の前記第2の測定期間(Ttot,2)における前記電流(Ip(t))の第2の積分(SUM2)に対する第2の比(SUM1/SUM2)に対応するか否かを判定することによって、前記第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効と分類するステップと
    を含む、請求項15に記載の方法。
  17. 施設(SRC1)を、該施設(SRC1)がエアロゾル含有ガス(PG0)をもたらすように動作させるステップと、
    第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記第1の部分流(FG1)を前記第1のフィルタ(FIL1)へと導くことによって、前記エアロゾル含有ガス(PG0)のエアロゾル粒子(P1)を収集するステップと、
    前記第1の測定期間(Ttot,1)の間、前記電流(Ip(t))を測定するステップと、
    前記施設(SRC1)の動作パラメータを示すプロセスインジケータ信号(P(t))を取得するステップと、
    前記第1の測定期間(Ttot,1)の後に、前記第1のフィルタ(FIL1)の重量を測定することによって第1の重量測定結果(mtot,1)を得るステップと
    前記第1の測定期間(Ttot,1)の間に測定された前記電流(Ip(t))が前記プロセスインジケータ信号(P(t))に相関しているか否かを判定することによって、前記第1の重量測定結果(mtot,1)を有効または無効と分類するステップと
    を含む、請求項10〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. コロナ電極(ELEC3)と対向電極(ELEC0)との間に位置しており、実質的に半球状の内部を有している帯電空間(SPC1)へと、前記第2の部分流(FG2)の前記エアロゾル粒子(P1)を導くステップと、
    前記帯電空間(SPC1)において前記第2の部分流(FG2)の前記エアロゾル粒子(P1)を帯電させることによって前記荷電粒子(P2)を形成するステップと
    を含む、請求項10〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. コロナ放電(DSR1)によって前記荷電粒子(P2)を形成するステップと、
    電流監視ユニット(CMU1)を使用することによって前記電流(Ip(t))を測定するステップと、
    前記コロナ放電(DSR1)の動作状態に基づいて前記電流監視ユニット(CMU1)の加熱を制御するステップと
    を含む、請求項10〜18のいずれか一項に記載の方法。
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