JP6755566B2 - カルコゲン化合物、その製造方法、およびこれを含む熱電素子 - Google Patents

カルコゲン化合物、その製造方法、およびこれを含む熱電素子 Download PDF

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Description

関連出願との相互引用
本出願は、2017年6月30日付韓国特許出願第10−2017−0083847号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれている。
本発明は、低温、特に熱電素子の駆動温度に対応する温度で優れた相(phase)安定性を示し、出力因子の増加および熱伝導度の減少により優れた熱電性能指数(ZT)を示す新規カルコゲン化合物、その製造方法およびこれを含む熱電素子に関する。
最近、資源枯渇および燃焼による環境問題のため、代替エネルギーの一つとして廃熱を用いた熱電変換材料に対する研究が加速化している。
このような熱電変換材料のエネルギー変換効率は、熱電変換材料の熱電性能指数値であるZTに依存する。ここで、ZTは、下記数学式1のようにゼーベック(Seebeck)係数、電気伝導度および熱伝導度などに応じて決定されるが、より具体的にはゼーベック係数の自乗および電気伝導度に比例し、熱伝導度に反比例する。
ZT=SσT/k (数学式1)
(前記数学式1において、σは電気伝導度、Sはゼーベック係数、kは熱伝導度、Tは絶対温度である。)
したがって、熱電変換素子のエネルギー変換効率を高めるためには、ゼーベック係数(S)または電気伝導度(σ)が高いため高い出力因子(PF=σS)を示すか、熱伝導度(k)が低い熱電変換材料の開発が必要である。
以前から知られている多様な熱電変換材料の中でも、例えば、PbTe、BiTeまたはSnSeなどのように、塩化ナトリウム(NaCl)と関連したり類似する結晶格子構造を有し、格子サイトのうち一部が空いている熱電変換材料が優れた熱電変換特性を示すと知られている。このような結晶格子構造を有する材料は、優れた電気伝導度を示し、また、格子サイトのうち一部が空のサイト(空孔;vacancy)になることにより低い熱伝導度を示す。このため、優れた熱電変換特性を示すことができる。
しかし、図1のように塩化ナトリウムと同じ面心立方格子構造(face−centered cubic lattice)を有し、かつ格子サイトのうち一部が空のサイトである空孔からなる熱電変換素材はほとんど知られていない。
ただし、Sn−Bi−Se系カルコゲン化合物の一つであるSnBiSeの場合、塩化ナトリウムと同じ面心立方格子構造を有し、一部の格子サイト、具体的には陽イオンサイト(cationic site)の約14.3%が空孔であると知られている。参考までに、図2には代表的なSn−Bi−Se系カルコゲン化合物の相(phase)安定度が示されているが、前記SnBiSeの場合、約580〜720℃温度(図2の丸印部分)で、面心立方格子構造を有すると知られている。
しかし、このようなカルコゲン化合物の場合、約580〜720℃の温度でのみ安定した相を維持するだけであり、より低い温度、特に熱電素子の駆動温度では他の相に分解が発生して相安定性を示すことができない。
結果的に、前記カルコゲン化合物は、塩化ナトリウムと同じ面心立方格子構造を示し、一部空の格子サイトを含み、低い熱伝導度および優れた熱電特性を示すと予測したが、熱電素子の大体的な駆動温度に対応する約580℃以下の低い温度で劣悪な相安定性を示すため、熱電変換素材に適用するには非常に制限的であるという問題があった。
そこで、本発明は、低温、特に熱電素子の駆動温度に対応する温度で優れた相安定性を示し、出力因子の増加および熱伝導度の減少により優れた熱電性能指数を示す新規カルコゲン化合物およびその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記カルコゲン化合物を含み、優れた熱電特性を示す熱電素子を提供することを目的とする。
本発明は、下記化学式1で表されるカルコゲン化合物を提供する:
[化学式1]
1−xSnBiSe7−yTe
前記化学式1において、Vは空孔(Vacancy)であり、Mはアルカリ金属であり、
xは0超1未満であり、yは0超1以下である。
本発明はまた、Sn、Bi、Se、Teおよびアルカリ金属(M)それぞれの原料物質を混合した後に溶融反応させる段階;前記溶融反応の結果として収得した結果物を熱処理する段階;前記熱処理の結果として収得した結果物を粉砕する段階;および前記粉砕した結果物を焼結する段階を含む前記カルコゲン化合物の製造方法を提供する。
また、本発明は、前記カルコゲン化合物を熱電変換材料として含む熱電素子を提供する。
以下、発明の具体的な実施例によるカルコゲン化合物、その製造方法およびこれを含む熱電素子についてより詳細に説明する。
本発明の一実施例によれば、下記化学式1で表されるカルコゲン化合物が提供される:
[化学式1]
1−xSnBiSe7−yTe
前記化学式1において、Vは空孔であり、Mはアルカリ金属であり、
1−x、x、4、2、7−y、yは、それぞれV、M、Sn、Bi、SeおよびTeのモル比であり、この時、xは0超1未満であり、yは0超1以下である。
前記一実施例のカルコゲン化合物は、SnBiSeのようなカルコゲン化合物にアルカリ金属(M)およびTeが添加され、空孔(Vacancy)のサイトを有する化合物であり、SnBiSeと同じ結晶格子構造、すなわち、塩化ナトリウムと同じ面心立方格子構造(face−centered cubic lattice)の結晶構造を有する。
具体的には、前記一実施例のカルコゲン化合物は、前記面心立方格子構造で、前記Se、Sn、BiおよびTeが占めるサイトを除いた空のサイトである空孔を有し、前記アルカリ金属(M)は、前記空孔のサイトの少なくとも一部を占めている。
また、前記面心立方格子構造で、前記Teは、Seが占められるサイトの一部に置換されて含まれる。
より具体的には、前記一実施例のカルコゲン化合物の面心立方格子構造において、前記Seは面心立方格子の陰イオンサイトを占めており、前記SnおよびBiは面心立方格子の陽イオンサイトを占めており、前記Teは前記Seの一部を代替して置換されている。また、前記面心立方格子構造は、前記SnおよびBiが占めるサイトを除いた残りの陽イオンサイトの空のサイトである空孔を含み、また、前記アルカリ金属(M)が前記空孔(V)の少なくとも一部を占めている。
このように、空孔のサイトにアルカリ金属のMが占められ、またSeの一部を原子半径が大きいTeが置換することによって、cellの大きさおよび格子定数が増加する。具体的には、一実施例のカルコゲン化合物は、5.975Å以上、より具体的には5.975Å以上6.000Å未満の格子定数を示す。
また、後述する実施例でも立証されるように、このような一実施例のカルコゲン化合物は、アルカリ金属の添加によって優れた常温安定性を示すことができ、同時に前記アルカリ金属が空の格子サイトのすべてを占めることができず一部空孔のサイトが残るので、低い熱伝導度を示すことができる。また、各陽イオンサイトを占めている前記アルカリ金属と、SnおよびBiなどが陽イオンになり、電子を提供することによって改善した電気伝導度を示すことができ、Seの一部がTeに置換されることによって、出力因子が改善され、同時に熱伝導度の減少により熱電性能指数が改善されることができる。
詳細には、前記一実施例のカルコゲン化合物は、その結晶格子構造の中にアルカリ金属が添加されることにより、低温、具体的には熱電素子の駆動温度に対応する温度範囲(例えば、約580℃以下の低い温度)でも優れた相(phase)安定性を示すことができる。このような優れた相安定性は、前記一実施例のカルコゲン化合物を焼結体形態に最終的に製造した後放置した時にも化合物の分解が発生せず、同じXRDパターンを維持して同じ結晶構造を維持している点から確認できる。
この時、前記アルカリ金属としては、Li、NaおよびKからなる群より選ばれる1種以上のアルカリ金属をいずれも用いることができるが、一実施例の化合物の高い電気伝導度および優れた相安定性などを考慮してNaを適切に用いることができる。
また、前記一実施例のカルコゲン化合物は、TeがSeの一部を置換して含まれることによって、出力因子(PF)および熱電性能指数が改善されることができる。
熱電性能指数は、ZT=SσT/K(S:ゼーベック係数、σ:電気伝導度、T:絶対温度およびK:熱伝導度)で定義するが、一実施例のカルコゲン化合物は、高い電気伝導度および低い熱伝導度に起因した優れた出力因子および熱電性能指数を示すことができる。
一方、Seを置換したTe含有量が増加するほど出力因子が増加し、またTe置換によるフォノン(phonon)のpoint defect scattering効果によって格子熱伝導度が減少して総熱伝導度も減少する。
また、前記一実施例のカルコゲン化合物は、面心立方格子構造において、アルカリ金属が空の格子サイトである空孔を完全に占めることができず、空孔が一部残っている。前記空孔は、特定の結晶格子構造で格子点の原子が欠けた状態であり、後述する実施例でも立証されるように、前記空孔は、塩化ナトリウムと同じ面心立方格子構造の形成に非常に重要な役割をする。仮にアルカリ金属(M)、Sn、Bi、SeおよびTeで前記空孔をすべて占めてなくすと、面心立方格子構造以外の他の構造を有する第二相が共に形成されるので、電気伝導度などの物性が低下して熱電変換素材に適用するのに非常に制限的である問題点を有する。
また、前記空孔は原子の拡散を容易にするので、前記空孔の有無に応じて熱処理、変形、析出、または相変態などが変わる。前記一実施例のカルコゲン化合物の場合、前記空孔のフォノン散乱(phonon scattering)により低い格子熱伝導度を示すことができ、これにより優れた熱電変換特性を示すことができる。
一方、前記化学式1において、空孔(V)、アルカリ金属(M)、Sn、Bi、SeおよびTeは、1−x、x、4、2、7−yおよびyのモル比で含まれ、この時、xは0超1未満であり、yは0超1以下である。xが1の場合、格子構造内に空孔が存在しなくなって、空孔の存在による改善効果を得ることはできない。また、yが0の場合、Te置換による熱伝導度の減少効果を期待できず、yが1を超える場合、Te関連の第二相の形成による熱電特性の低下の恐れがある。空孔をはじめとする各元素のモル比の制御による顕著な改善効果を考慮する時より具体的には、xは0.05〜0.5であり、yは0.1〜1であり得、より具体的には、xは0.1〜0.4であり、yは0.2〜1であり得る。また、上記したxおよびyの範囲を満たす条件下で、前記x+yは0.1〜1.5、より具体的には0.5〜1.5、より具体的には0.6〜1.4であり得る。このような各モル比を満たすことで、一実施例の化合物が特有の結晶格子構造を維持しながらも、アルカリ金属の添加によるより優れた相安定性を示すことができ、空孔のサイトによって低い熱伝導度を示すことができる。また、電子を提供するアルカリ金属、Biなどのモル比が最適化され、一実施例の化合物がより優れた電気伝導度を示すことができる。さらに、Se位置の一部にTeが置換されることにより、出力因子が増加すると同時に熱伝導度が低くなるので、顕著に優れた熱電性能指数を示すことができる。
前記カルコゲン化合物の具体的な例としては、V0.6Na0.4SnBiSe6.8Te0.2、V0.6Na0.4SnBiSe6.2Te0.8またはV0.6Na0.4SnBiSeTeなどが挙げられる。
置換元素の種類および含有量の最適化による熱電性能の顕著な改善を考慮する時、発明の一実施例によるカルコゲン化合物は、前記化学式1において、x=0.4であり、アルカリ金属MはNaであり、yが0.2〜1であり、x+yが0.6〜1.4であり得、さらに、x=0.4であり、アルカリ金属MがNaであり、yが0.8〜1であり、x+yが1.2〜1.4であり得る。
上記したように、一実施例のカルコゲン化合物は、従来のSnBiSe等の熱電素材が有する劣悪な相安定性の問題を解決し、熱電素子の一般的な駆動温度でも優れた相安定性を示しながらも、特有の結晶格子構造に起因する優れた電気伝導度および低い熱伝導度を示し、顕著に優れた出力因子および熱電性能指数を示すことができる。その結果、前記一実施例のカルコゲン化合物は、各種熱電冷却システムまたは熱電発電システムなどをはじめとする様々な分野および用途で、熱電変換素材として非常に好ましく用いられることができる。
一方、本発明の他の実施例によれば、上述したカルコゲン化合物の製造方法が提供される。
具体的に前記製造方法は、Sn、Bi、Se、Teおよびアルカリ金属(M)それぞれの原料物質を混合した後に溶融反応させる段階;前記溶融反応の結果として収得した結果物を熱処理する段階;前記熱処理の結果として収得した結果物を粉砕する段階;および前記粉砕した結果物を焼結する段階を含み得る。
前記製造方法において、前記Sn、Bi、Se、Teまたはアルカリ金属(M)の原料物質としては、例えば、Sn、Bi、Se、Teまたはアルカリ金属のショット(shot;角のない粒子)および/または粉末が用いられる。また、前記アルカリ金属を含む原料物質としては、特に制限されないが、MSe(Mはアルカリ金属)の粉末が用いられる。
また、これら各原料物質の混合は、前記化学式1における各元素のモル比、具体的にはSn、Bi、Se、Teおよびアルカリ金属(M)のモル比が、4:2:7−y:y:xに対応する割合で各原料物質を混合した後、グラインディングまたはミーリングし、選択的にペレット化することによって行われる。この時、前記xおよびyは上述したとおりである。このように形成された混合物は、その形成工程に応じて粉末状態、ペレット状態またはインゴット状態などになり得る。
次いで、前記製造した混合物に対する溶融工程が行われる。
前記溶融工程の間に上記した金属の原料物質間の反応が行われ、反応の結果物が溶融物の形態で収得される。
具体的には、前記溶融工程は、上記した混合物を石英管に装入した後、真空および密封状態で700〜800℃、より具体的には750〜800℃温度で加熱することによって行われる。この時、原料物質と石英管の反応を防止するために前記混合物をカーボンルツボ(carbon crucible)に先に入れた後に石英管に装入することもできる。
次に、前記溶融工程の結果として収得した溶融物に対して熱処理工程が行われる。前記熱処理は、面心立方格子構造の単一相を形成するための工程であり、具体的に550〜640℃、より具体的には600〜640℃の温度で24〜72時間行われる。また、前記熱処理は、電気炉などの炉(furnace)で行うこともでき、真空または不活性気体の雰囲気下で行う。
また、前記熱処理段階は、単一段階にしてもよく、2段階以上の多段階にしてもよい。
また、前記溶融物の製造段階後の熱処理に先立ち溶融物に対する冷却工程を選択的にさらに行うことができる。このような冷却工程によって熱処理工程時間を短縮させることができる。
前記冷却工程は、自然冷却または冷風冷却などの通常の方法によって行われ、溶融物の温度が常温(23±5℃)水準になる時まで行われる。
また、前記熱処理段階以後、熱処理した結果物に対する粉砕工程が行われる。
前記粉砕工程は、以前から知られている熱電変換材料の製造方法および装置を用いて行い、このような粉砕段階を経て粉末状態の結果物を得ることができる。
一方、前記熱処理段階と粉砕段階との間には、前記熱処理段階の結果物を冷却してインゴットを形成する段階を選択的にさらに行うこともできる。
この時、前記冷却工程は、各種冷却媒体を用いて行われ、以前から熱電変換材料の製造過程で適用されている冷却装置/方法を特に制限なしにすべて適用することができる。このような冷却段階によりインゴットを形成する場合、このようなインゴットに対して前記粉砕段階を行うことができる。
一方、上述した粉砕段階の後には、前記粉砕した結果物に対する焼結工程が行われる。このような焼結段階を行うことによって、焼結体状態ですでに上述した一実施例のカルコゲン化合物を製造することができる。このような焼結工程は、当業者に周知の放電プラズマ焼結法(Spark Plasma Sintering)等によって行うことができる。
前記焼結工程は、具体的に550〜640℃の温度および10〜100MPaの圧力下で行い、より具体的には600〜640℃の温度で、30〜100MPaの圧力下に5〜10分間行うことができる。
また、前記焼結工程後には冷却工程を選択的にさらに行うこともできる。
ただし、上述した各段階は、熱電変換材料またはカルコゲン化合物などの金属化合物を形成する通常の製造条件、方法および装置を適用して行い、具体的な反応条件および方法は、後述する実施例に記載されているので、これに関する追加的な説明は省略する。
一方、発明のまた他の実施例によれば、上述した一実施例のカルコゲン化合物を熱電変換材料として含む熱電素子を提供する。このような熱電素子は、前記一実施例のカルコゲン化合物(熱電変換材料)をp型またはn型の熱電変換材料として含むことができ、このために前記一実施例の熱電変換材料として追加的なp型元素またはn型元素を追加ドーピングした状態で含むことができる。ただし、この時、使用可能なp型元素またはn型元素の種類やドーピング方法は特に制限されず、熱電変換材料をp型またはn型に適用するために以前から一般的に用いられている元素およびドーピング方法を適用することができる。
前記熱電素子は、このようなp型またはn型熱電変換材料を焼結状態で得た後、加工および成形して形成された熱電エレメントを含むことができ、これと共に絶縁基板および電極を含むことができる。このような熱電エレメント、絶縁基板および電極の結合構造は、通常の熱電素子の構造に従う。
また、前記絶縁基板としては、サファイア基板、シリコン基板、パイレックス(登録商標)基板または石英基板などを用いることができ、電極としては任意の金属または導電性金属化合物を含む電極を用いることができる。
上述した熱電素子は一実施例の熱電変換材料を含むことにより、優れた熱電変換特性などを示すことができ、多様な分野および用途において、熱電冷却システムまたは熱電発電システムなどに好ましく適用されることができる。
本発明によれば、熱電素子の駆動温度に対応する温度でも優れた相安定性を示し、出力因子の増加および熱伝導度の減少により優れた熱電性能指数を示す新規カルコゲン化合物およびその製造方法を提供することができる。また、このようなカルコゲン化合物を適用して優れた特性を示す熱電素子を提供することができる。
塩化ナトリウムなどが示す面心立方格子構造を示す模式図である。 代表的なSn−Bi−Se系カルコゲン化合物の相(phase)安定度である。 実施例1〜3および比較例1〜2で焼結工程を経る直前のカルコゲン化合物粉末に対するX線回折分析結果を示すグラフである。 比較例3で焼結工程を経る直前のカルコゲン化合物粉末に対するX線回折分析結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例1〜2で焼結工程を経て最終的に製造された焼結体を徐冷および常温放置した後のX線回折分析結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例2におけるカルコゲン化合物の温度別電気伝導度を測定した結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例2におけるカルコゲン化合物の温度別ゼーベック係数を測定した結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例2におけるカルコゲン化合物の温度別出力因子を測定した結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例2におけるカルコゲン化合物の温度別総熱伝導度を測定した結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例2におけるカルコゲン化合物の温度別格子熱伝導度を計算した結果を示すグラフである。 実施例1〜3および比較例2におけるカルコゲン化合物の温度別熱電性能指数を計算した結果を示すグラフである。
下記の実施例で発明をより詳細に説明する。ただし、下記の実施例は、本発明を例示するだけであり、本発明の内容は下記の実施例によって限定されない。
実施例1:カルコゲン化合物の製造(V 0.6 Na 0.4 Sn Bi Se 6.8 Te 0.2
高純度原料物質であるNa、Sn、Bi、SeおよびTeの各粉末をグローブボックスで0.4:4:2:6.8:0.2のモル比で重量を測定してカーボンルツボ(carbon crucible)に入れた後、石英管に装入した。石英管の内部は真空して密封した。また、前記原料物質を750℃で24時間電気炉(furnace)の内部で恒温維持した後に常温で徐々に冷却させた。
その後、640℃の温度で48時間熱処理し、前記反応が行われた石英管を水で冷却させた後インゴットを得て、前記インゴットを粒径75μm以下の粉末に細かく粉砕し、50MPaの圧力、620℃の温度で10分間放電プラズマ焼結法(SPS)に従い焼結してV0.6Na0.4SnBiSe6.8Te0.2のカルコゲン化合物を製造した。
実施例2:カルコゲン化合物の製造(V 0.6 Na 0.4 Sn Bi Se 6.2 Te 0.8
高純度原料物質であるNa、Sn、Bi、SeおよびTeの各粉末をグローブボックスで0.4:4:2:6.2:0.8のモル比で混合したことを除いては、実施例1と同様の方法によりV0.6Na0.4SnBiSe6.2Te0.8のカルコゲン化合物を製造した。
実施例3:カルコゲン化合物の製造(V 0.6 Na 0.4 Sn Bi Se Te
高純度原料物質であるNa、Sn、Bi、SeおよびTeの各粉末をグローブボックスで0.4:4:2:6:1のモル比で混合したことを除いては、実施例1と同様の方法によりV0.6Na0.4SnBiSeTeのカルコゲン化合物を製造した。
比較例1:カルコゲン化合物の製造(Sn Bi Se
高純度原料物質であるSn、BiおよびSeの各粉末をグローブボックスで4:2:7のモル比で混合したことを除いては、実施例1と同様の方法によりSnBiSeのカルコゲン化合物を製造した。
比較例2:カルコゲン化合物の製造(V 0.6 Na 0.4 Sn Bi Se
高純度原料物質であるNa、Sn、BiおよびSeの各粉末をグローブボックスで0.4:4:2:7のモル比で混合したことを除いては、実施例1と同様の方法によりV0.6Na0.4SnBiSeのカルコゲン化合物を製造した。
比較例3:カルコゲン化合物の製造(NaSn Bi Se
高純度原料物質であるNa、Sn、BiおよびSeの各粉末をグローブボックスで1:4:2:7のモル比で混合したことを除いては、実施例1と同様の方法によりNaSnBiSeのカルコゲン化合物を製造した。
実験例
1.XRDパターンによる相分析
実施例1〜3および比較例1〜3で焼結工程直前の粉末状態のカルコゲン化合物に対して、X線回折分析を行い、その結果を図3に示した。また、空孔をすべて占めた比較例3の焼結工程直前の粉末状態に対するX線回折分析の結果を図4に示した。
また、実施例1〜3および比較例1、2で焼結工程により最終的に製造された焼結体を約620℃から300℃に徐々に冷却させた後再び常温(25℃)に冷却させ、結果の焼結体を15日間大気雰囲気で維持した後、各焼結体に対してX線回折分析を行い、その結果を図5に示した。
先に、図3を参照すれば、焼結工程直前の粉末状態である実施例1〜3および比較例1、2のカルコゲン化合物は、以前から高温で面心立方格子構造を有すると知られているSnBiSeと同じX線回折分析結果を示すことが確認され、このため実施例1〜3および比較例1、2のカルコゲン化合物は、いずれも面心立方格子構造の結晶格子構造を有することを確認した。ただし、実施例3では微量のSnTe第二相が観察されたが、最終的に製造された焼結体ではないので、許容範囲であると判断した。
一方、図4を参照すれば、Naが空孔のサイトをすべて占めた比較例3の焼結工程前のカルコゲン化合物粉末ではSnBiSeの第二相が観察された。このため空孔のサイトを含むことが第二相形成抑制に重要であることを確認できる。また、比較例3の焼結工程前のカルコゲン化合物粉末は、すでに第二相が過量含まれているので、焼結工程後の焼結体に対する分析および焼結体に対するTe置換実験は行わなかった。
また、図5を参照すれば、比較例1の場合、相対的に低い温度で放置した時劣悪な相安定性を示すため、SnBiSeのカルコゲン化合物の分解が発生してSnBiSe13、SnSe、またはBiSeのような多数の第二相が形成されたことが確認された(XRDパターン上にメインピーク付近から起因したピークが確認された)。しかし、実施例1〜3および比較例2の化合物は、第二相の生成なしに面心立方格子構造をそのまま維持し、相対的に低い温度でも優れた相安定性を示すことが確認された。このような結果から空孔の一部をアルカリ金属が占めることにより焼結体が低温で安定した相を形成することがわかる。
2.TOPASプログラムを用いた結果
TOPASプログラムを用いて実施例1〜3および比較例1、2の各粉末状態のカルコゲン化合物に対して格子定数を計算し、これを下記表1に示す。
前記表1を参照すれば、比較例2のカルコゲン化合物は、比較例1に対して空孔のサイトにNaを占めることによって格子定数が増加し、実施例1〜3のカルコゲン化合物は、比較例2に対して原子半径が大きいTeをSeと一部置換することによって、格子定数がより増加してcellの大きさが増加した。すなわち、Te含有量が増加するほどcellの大きさの増加による格子定数が順次増加した(実施例3>実施例2>実施例1>比較例2>比較例1)。
3.電気伝導度の温度依存性
前記実施例1〜3および比較例2で製造したカルコゲン化合物試験片に対して電気伝導度を温度変化に応じて測定して図6に示す。このような電気伝導度は、比抵抗測定装備であるLinseis社のLSR−3を用いて、直流4探針法により50〜300℃の温度領域で測定した。
図6を参照すれば、実施例1〜3のカルコゲン化合物は、比較例2に比べて低い電気伝導度を示し、Te置換量が増加するほど減少する傾向性を示した。これは、TeとSeのmass差に起因した電荷キャリア(carrier)scattering効果として電気伝導度が減少したことを意味する。しかし、Teモル比が0.8および1である実施例2と実施例3の場合、電気伝導度の差が大きくないが、これは、Teのモル比が0.8を超える場合、carrier scatteringが最大値に到達してこれ以上Teの含有量を増加させても電気伝導度の大きい変化をもたらすことはないことを示す。
4.ゼーベック係数の温度依存性
実施例1〜3および比較例2で製造したカルコゲン化合物試験片に対してゼーベック係数(S)を温度変化に応じて測定し、その結果を図7に示す。このようなゼーベック係数は、測定装備としてLinseis社のLSR−3を用いて、differential voltage/temperature techniqueを適用して50〜300℃の温度領域で測定した。
図7に示すように、実施例1〜3および比較例2を比較すると、Te含有量が増加することにより全体の測定温度区間でゼーベック係数が増加した。このため、Te置換によるゼーベック係数の向上を確認した。
5.出力因子の温度依存性
実施例1〜3および比較例2で製造したカルコゲン化合物試験片に対して出力因子を温度変化に応じて計算し、その結果を図8に示す。
出力因子は、Power factor(PF)=σSで定義し、図6および図7に示すσ(電気伝導度)およびS(ゼーベック係数)の値を用いて計算した。
図8に示すように、実施例1〜3は、比較例2と比較してTe含有量の増加に応じたゼーベック係数の向上によって増加した出力因子を示す。特に50〜300℃で測定された実施例3の平均出力因子は、比較例2に対して31%以上の高い値を示す。
6.熱伝導度の温度依存性
実施例1〜3および比較例2で製造したカルコゲン化合物試験片に対して熱伝導度および格子熱伝導度を温度変化に応じて測定し、その結果を図9および図10にそれぞれ示す。このような熱伝導度の測定においては、先に熱伝導度測定装備であるNetzsch社のLFA457を用いてレーザー閃光法を適用して熱拡散度(D)および熱容量(C)を測定した。このような測定値を式「熱伝導度(Kまたは総熱伝導度(Ktot)=DρCp(ρはアルキメデス法で測定したサンプル密度である))に適用して熱伝導度(K)を算出した。
また、総熱伝導度(Ktot=k+k)は格子熱伝導度(k)とWiedemann−Franz law(k=LσT)により計算した熱伝導度(k)に区分されるが、ローレンツ数(L)は、温度に応じたゼーベック係数から計算した値を用いた。
図9および図10を参照すれば、実施例1〜3および比較例2は、大体的に低い熱伝導度を示し、特にTe含有量が増加するほど格子熱伝導度が減少し、その結果として総熱伝導度が減少することが確認された。具体的には、実施例3のカルコゲン化合物は、面心立方構造内の空孔とTe置換によるフォノンのpoint defect scattering効果によって、50〜300℃格子熱伝導度が0.65〜0.72W/mK水準で低い値を示す。
7.熱電性能指数の温度依存性
実施例1〜3および比較例2で製造したカルコゲン化合物試験片に対して熱電性能指数を温度変化に応じて計算し、その結果を図11に示す。
熱電性能指数は、ZT=SσT/Kで定義し、前記実験例で得られたS(ゼーベック係数)、σ(電気伝導度)、T(絶対温度)およびK(熱伝導度)の値を用いて計算した。
図11を参照すれば、Te含有量が増加するほどZT値が増加し、具体的にはSeの一部をTe1.0の組成に置換した実施例3のカルコゲン化合物の場合、50〜300℃で平均ZT値は比較例2に対して54%以上の高い値を示す。

Claims (15)

  1. 下記化学式1で表されるカルコゲン化合物:
    [化学式1]
    1−xSnBiSe7−yTe
    前記化学式1において、Vは空孔であり、Mはアルカリ金属であり、
    xは0超1未満であり、yは0超1以下である。
  2. 前記Mは、Li、NaおよびKからなる群より選ばれる1種以上のアルカリ金属である、請求項1に記載のカルコゲン化合物。
  3. 面心立方格子構造の結晶構造を有する、請求項1に記載のカルコゲン化合物。
  4. 前記Vは、前記面心立方格子構造で、前記Se、Sn、BiおよびTeが占めるサイトを除いた空のサイトであり、前記Mは、前記Vの一部に占められる、請求項3に記載のカルコゲン化合物。
  5. 前記Seは、面心立方格子構造の陰イオンサイトを占めており、前記SnおよびBiは、面心立方格子構造の陽イオンサイトを占めており、前記Vは、前記SnおよびBiが占めるサイトを除いた残りの陽イオンサイトの空のサイトであり、前記Mは、前記Vの一部に占められ、前記Teは、前記Seの一部を代替して置換された、請求項3に記載のカルコゲン化合物。
  6. 格子定数が5.975Å以上である、請求項3に記載のカルコゲン化合物。
  7. 前記xは0.05〜0.5であり、yは0.1〜1であり、x+yは0.1〜1.5である、請求項1に記載のカルコゲン化合物。
  8. 0.6Na0.4SnBiSe6.8Te0.2、V0.6Na0.4SnBiSe6.2Te0.8およびV0.6Na0.4SnBiSeTeからなる群より選ばれる、請求項1に記載のカルコゲン化合物。
  9. Sn、Bi、Se、Teおよびアルカリ金属(M)それぞれの原料物質を混合した後に溶融反応させる段階;
    前記溶融反応の結果として収得した結果物を熱処理する段階;
    前記熱処理の結果として収得した結果物を粉砕する段階;および
    前記粉砕した結果物を焼結する段階
    を含む、請求項1に記載のカルコゲン化合物の製造方法。
  10. 前記溶融は、700〜800℃の温度で行われる、請求項9に記載のカルコゲン化合物の製造方法。
  11. 前記熱処理は、550〜640℃の温度で行われる、請求項9に記載のカルコゲン化合物の製造方法。
  12. 前記熱処理段階と粉砕段階との間に、前記熱処理段階の結果物を冷却してインゴットを形成する段階をさらに含む、請求項9に記載のカルコゲン化合物の製造方法。
  13. 前記焼結段階は、放電プラズマ焼結法によって行われる、請求項9に記載のカルコゲン化合物の製造方法。
  14. 前記焼結段階は、550〜640℃の温度および10〜100MPaの圧力下で行われる、請求項9に記載のカルコゲン化合物の製造方法。
  15. 請求項1によるカルコゲン化合物を含む熱電素子。
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