JP6755446B2 - レゾルバステータ構造 - Google Patents
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Description
すなわち、図4の従来構成1において、符号1で示されるものは全体形状が輪状をなし積層された構成からなる輪状ステータであり、前記輪状ステータ1の内径側である内側2には、所定角度間隔で内方に向けて突出する突出磁極3が形成されている。
前記各輪状絶縁カバー4,4aには、前記内側2から外側2Aに向けて、前記輪状ステータ1の軸方向Aに沿って突出する耳部5、突出壁部6及び輪状壁部7が一体に成形されている。
前記耳部5と突出壁部6との間の内面8には、溝9が形成されており、前記溝9内には、励磁巻線と出力巻線とからなるステータ巻線10が巻回して設けられている。
尚、前述の図4と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
すなわち、図5において符号1で示されるものは輪状ステータであり、前記輪状ステータ1の内側2には、所定角度間隔毎に内方に向けて突出する複数の突出磁極3が設けられている。
前記突出壁部6の幅Wは、前記各突出磁極3間に形成されたスロット11の幅とほぼ同一であるように構成されている。
また、前記各突出磁極3に対応するその後方には、前記渡り線10aが外側にはみ出ることのないように板状の渡り板12が設けられている。
すなわち、図4の従来構成1においては、渡り線10aが渡り線用の溝部9A内に置かれるため、各渡り線10aが互いに接触することになり、三相巻線の相間短絡が発生する恐れもあった。
すなわち、所定角度間隔で内方へ向けて突出する複数の突出磁極を有する輪状ステータと、前記輪状ステータの両面に一体又は別体にて設けられた輪状絶縁カバーと、前記輪状絶縁カバーに一体に突出して形成され前記各突出磁極に対応した位置に形成されると共に、前記輪状ステータの軸方向に沿って延設された突出壁部と、前記突出壁部の内側で前記突出磁極の外周に巻回されたステータ巻線と、前記各突出磁極に対応する後方で、かつ、前記各突出壁部の外面に設けられた複数の段部からなる階段状部と、前記突出壁部の外側に位置し、前記輪状絶縁カバーに一体形成された輪状壁部と、前記各階段状部間に数ミリの範囲の一対の隙間を介して前記輪状絶縁カバーに一体に設けられ前記段部を有する中間用階段状部と、を備え、一方の前記階段状部の各段部に位置する各渡り線は、前記中間用階段状部の各段部を経て他方の前記階段状部に渡るように構成されていることにより、渡り線を案内するための階段状部としては、各磁極の後方の各階段状部の他に、各磁極間に設けられた中間用階段状部が設けられているため、渡り線は、その渡る部分の殆どが段部によって案内されており、渡り線同志の接触を防止し、相間接触を防ぐことができる。
また、前記各段部のうちの最上段に位置する前記渡り線の外周面は、高さを有する前記輪状壁部の上面と同一であると共に、前記外周面は前記突出壁部の上面よりも下であり、前記渡り線は、前記各上面によって外部からの接触が発生しないように構成され、前記中間用階段状部の長手方向の幅は、前記各突出磁極間のスロットの幅と同一で、かつ、前記隙間の幅よりも大であることにより、最上段の渡り線は、輪状巻線カバーの内面に接触することはなく、レゾルバステータの信頼性を向上させることができる。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において、符号1で示されるものは、全体形状が輪状をなし積層された構成からなる輪状ステータであり、前記輪状ステータ1の内径側である内側2には、所定角度間隔で内方に向けて突出する突出磁極3が形成されている。
前記各輪状絶縁カバー4,4aには、前記内側2から外側2Aに向けて、前記輪状ステータ1の軸方向Aに沿って突出する耳部5、突出壁部6及び輪状壁部7が一体に形成されている。
前記耳部5と突出壁部6との間の内面8には、溝9が形成されており、前記溝9内には、励磁巻線と出力巻線とからなるステータ巻線10が巻回して設けられている。
前記各階段状部21は、図1から図3に明確化されているように、前記各突出磁極3に対応していると共に、その後方に位置している。さらに、前記各階段状部21は、前記各突出壁部6の外面22に形成されている。
前記各階段状部21間には、図3のように、一対の隙間Gを介して長手状で弧状をなす中間用階段状部30が設けられ、前記中間用階段状部30の長手方向の幅Wは、前記各突出磁極3間のスロット11の幅と同一に構成され、かつ、前記各隙間Gの幅よりも大となるように構成されている。
従って、前記渡り線10aは、前記各上面7a及び6aによって外部からの接触が発生しないように構成されている。
図3に示される上側の前記突出磁極3の外周に巻回されたステータ巻線10の渡り線10aは、ニードルによって階段状部21の段部6b及び隙間Gを経て隣接する中間用階段状部30の段部6bに案内され、さらに、図1の下側の隙間Gを経て隣接する階段状部21の段部6bに案内された後、図1の下側の突出磁極3の外周に巻回される。
また、図3においては、前記輪状ステータ1の一部の突出磁極3のみにステータ巻線10の巻回を行う場合について述べたが、前記輪状ステータ1の全周の各突出磁極3に対して前述と同じようにステータ巻線10と渡り線10aの巻回を行うことができる。
すなわち、所定角度間隔で内方へ向けて突出する複数の突出磁極3を有する輪状ステータ1と、前記輪状ステータ1の両面1a,1bに一体又は別体にて設けられた輪状絶縁カバー4,4aと、前記輪状絶縁カバー4,4aに一体に突出して形成され前記各突出磁極3に対応した位置に形成されると共に、前記輪状ステータ1の軸方向Aに沿って延設された突出壁部6と、前記突出壁部6の内側で前記突出磁極3の外周に巻回されたステータ巻線10と、前記各突出磁極3に対応する後方で、かつ、前記各突出壁部6の外面22に設けられた複数の段部6bからなる階段状部21と、前記突出壁部6の外側に位置し、前記輪状絶縁カバー4に一体形成された輪状壁部7と、前記各階段状部21間に数ミリの範囲の一対の隙間Gを介して前記輪状絶縁カバー4に一体に設けられ前記段部6bを有する中間用階段状部30と、を備え、一方の前記階段状部21の各段部6bに位置する各渡り線10aは、前記中間用階段状部30の各段部6bを経て他方の前記階段状部21に渡るように構成され、前記各段部6bのうちの最上段に位置する前記渡り線10aの外周面10bは、高さHを有する前記輪状壁部7の上面7aと同一であると共に、前記外周面10bは前記突出壁部6の上面6aよりも下であり、前記渡り線10aは、前記各上面6a,7aによって外部からの接触が発生しないように構成され、前記中間用階段状部30の長手方向の幅Wは、前記各突出磁極3間のスロット11の幅と同一で、かつ、前記隙間Gの幅よりも大であるようにした構成である。
1a 一面
1b 他面
2 内側(内径側)
2A 外側(外径側)
3 突出磁極
4,4a 輪状絶縁カバー
5 耳部
6 突出壁部
6a,7a 上面
6b 段部
7 輪状壁部
8 内面
9 溝
10 ステータ巻線
10a 渡り線
10b 外周面
11 スロット
21 階段状部
22 外面
30 中間用階段状部
A 軸方向
H 高さ
G 隙間
W 幅
Claims (1)
- 所定角度間隔で内方へ向けて突出する複数の突出磁極(3)を有する輪状ステータ(1)と、前記輪状ステータ(1)の両面(1a,1b)に一体又は別体にて設けられた輪状絶縁カバー(4,4a)
と、前記輪状絶縁カバー(4,4a)に一体に突出して形成され前記各突出磁極(3)に対応した位置に形成されると共に、前記輪状ステータ(1)の軸方向(A)に沿って延設された突出壁部(6)と、
前記突出壁部(6)の内側で前記突出磁極(3)の外周に巻回されたステータ巻線(10)と、
前記各突出磁極(3)に対応する後方で、かつ、前記各突出壁部(6)の外面(22)に設けられた複数の段部(6b)からなる階段状部(21)と、
前記突出壁部(6)の外側に位置し、前記輪状絶縁カバー(4)に一体形成された輪状壁部(7)と、前記各階段状部(21)間に数ミリの範囲の一対の隙間(G)を介して前記輪状絶縁カバー(4)に一体に設けられ前記段部(6b)を有する中間用階段状部(30)と、を備え、一方の前記階段状部(21)の各段部(6b)に位置する各渡り線(10a)は、前記中間用階段状部(30)の各段部(6b)を経て他方の前記階段状部(21)に渡るように構成され、
前記各段部(6b)のうちの最上段に位置する前記渡り線(10a)の外周面(10b)は、高さ(H)を有する前記輪状壁部(7)の上面(7a)と同一であると共に、前記外周面(10b)は前記突出壁部(6)の上面(6a)よりも下であり、前記渡り線(10a)は、前記各上面(6a,7a)によって外部からの接触が発生しないように構成され、前記中間用階段状部(30)の長手方向の幅(W)は、前記各突出磁極(3)間のスロット(11)の幅と同一で、かつ、前記隙間(G)の幅よりも大であることを特徴とするレゾルバステータ構造。
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