JP6755088B2 - 液体容器の把手方向統一装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の取り扱い技術に係り、特に把手を備えた多数の液体容器の前記把手の向きを一群毎に同一方向とすることで搬送荷捌きの便宜と安全性を確保した液体容器の把手方向統一装置に関する。
所謂、ガロンボトル(特許文献1参照)とも称する比較的大容量の液体容器では、その充填工場と集積センター、あるいは消費者等の間での搬送や荷捌きを容易にするための把手を備えたものが多い。以下では、液体容器として飲料水用のプラスチックボトルを例として説明するが、本発明はこれのみに限るものではなく、種々の液体等を充填して搬送するための把手付容器に適用できるものである。
地下水や水道水などの原水を逆浸透膜を用いて純水とし、必要なミネラル成分などを添加し、調整して浄水とする浄水装置は既知である。このようにして製造した浄水は、比較的大容量のプラスチック容器(以下単にボトルとも言う)に充填して最終的に消費者の手許に配送される。この配送は浄水製造工場から集配所を経由して消費者に届けられるが、あるいは当該工場から直接に消費者に届けられる場合もある。
ボトルの配送には種々の荷役ケースやコンテナあるいはパレット等を用いて複数個のボトルを一括して荷扱いするのが効率的である。ケースやコンテナは荷役箱、パレットはフォーク荷役のための荷台を意味するが、パレットの周囲に低側壁を設けたもの(ボトルコンテナとも称する)もあり、これらの境界は必ずしも明確でない。本発明では、上記のボトルコンテナに複数個(例えば、10個)のボトルを収容して荷役を行うことを想定する。
この種の液体容器(ボトル)には、把手を備えることで荷役ロボットによる荷捌き、あるいは作業員による個別の取り扱いの利便性を提供するようにしたものがある。充填工場と集積センター、あるいは消費者等の間での搬送のために、例えばボトルコンテナに2×5配列で10個のボトルを平面収納し、コンテナトラック等の移送手段に積載する。このような荷役には荷役機械(フォークリフトや荷役ロボット)が用いられる。ボトルを積載したコンテナトラック等の移送手段が配送センターあるいは消費者の許に到着した際に、荷役機械を用いて当該ボトルコンテナ単位で荷下ろしをし、あるいは配送作業員がボトルコンテナから1又は2個のボトルを引き貫いて配達する。
把手付きの容器(ボトル)の搬送方向での向きを当該把手の撮像画像に基づいて検出し、その向きが所定方向となるように回転させる手段を備えた液体充填設備は特許文献2に記載がある。
さらに、把手付の容器(ボトル)の姿勢を検出するため、ボトルを回転させ、把手とボトル本体との間をレーザー発光素子と受光素子との間の光の遮断と通過で把手の位置を検出する従来技術を開示したものとして特許文献3を挙げることができる。
特開2006−198863号公報 特開2004−256164号公報 特許第5350412号公報
通常、ボトルはその内容物の消費で空になったものについては、充填工場に回収して再利用する。回収したボトルは、まず洗浄ステーションで洗浄し、ピンホールやクラックの有無を検出する検査ステーションでのリーク検査工程を経て再充填工程に回される。これらの各工程間移送と処理ステーションでの移動には通常、コンベヤー、特にローラーコンベヤーが用いられ、処理ステーションでの移載にはスライダーやロボット(多関節自動荷役機械)が用いられる。
充填ステーションを抜けた充填済みボトル(製品)は、例えば10本まとめてボトルコンテナに移載して出荷される。把手付きのボトルでは、複数個のボトルの把手の向きを一定の方向に揃えることで、出荷作業での荷役ロボットによるボトルコンテナへの移載や荷降ろしでの荷捌き作業に利便性を提供できる。
ボトルの把手方向制御に関しての上記特許文献2に記載された把手の向き検出は、ボトルに蓋(栓)の方向性がある場合における打栓機での蓋着け作業効率を向上するためにカメラ撮影に基づくボトル画像のパターンマッチングでボトルの向きを検出して打栓するようにしたものである。
また、特許文献3に開示の把手検出は、ボトルのピンホールやクラックの有無を放電電流検出するために当該ボトルの内部に挿入する一方の電極と、ボトルの外側にある把手に取り付ける他方の電極の取り付け位置を設定するために当該ボトルを回転させるもので、上記他方の電極を取り付ける把手の位置を一対のフォトセンサー(レーザー発光素子/受光素子)による光検出手段を用いている。
上記した従来技術は、個々のボトルの打栓位置を設定するために把手の向きに基づくボトルの向き検出(特許文献2)、あるいは個々のボトルが再利用可能か否かを検査するための電極設置個所を設定するための把手位置検出(特許文献3)である。すなわち、上記従来技術はボトル単体の把手位置を精密に検出する技術であり、把手の向きは特許文献2や特許文献3では把手の方向性検出はかなりの正確性が要求される。したがって、そのためには複雑な装置構成や精密なセンサが必要である。複数のボトルを一括して取り扱うロジステック分野のような生産のサイクルタイムに余裕がないシステムでは一つの処理に多くの時間をかけることができない。また、上記従来技術は、本発明のようにボトル出荷作業でのロボットによる複数個一括移載や、荷降ろし作業員の荷捌きにおける利便性を考慮したものでない。
本発明の目的は、把手の向きが不規則で搬送されてくる複数のボトルを、その所定数(例えば10個)を一群としてボトルコンテナに移載する際に、各ボトルの把手の向きを所定方向に迅速に揃えるボトル(液体容器)の把手方向統一装置を提供することにある。
本発明が取り扱う液体容器は、液体が充填されてキャップが打栓された容器本体の側壁の一部に把手を有する。本発明に係る把手方向統一装置では、当該側壁と把手との間に形成される隙間でそのボトルの把手方向を検出する。検出した把手方向を同方向に統一した状態でボトルコンテナに移載する。本発明の代表的な構成を以下に記述する。なお、ここでは、本発明の理解を容易にするため、本発明の主な構成要素に実施例の図面に付した参照符号を併記するが、本発明は参照符号で示される構成に限定されるものではない。
(手段1)口部にキャップ(4)が打栓された複数の液体容器(10)を載置して把手(3)の向きが不規則な状態で直列搬送する搬入コンベヤー(21)と、
液体容器姿勢制御装置(31)と、 所定の方向に把手が設定された複数の液体容器をボトルコンテナ移載ステーション方向に直列搬送する搬出コンベヤー(25)と、
前記搬入コンベヤー(21)の先頭にある前記液体容器(10)を持ち上げて前記液体容器姿勢制御装置(31)に降着させると共に把手方向が設定された前記液体容器(10)を当該液体容器姿勢制御装置(31)から持ち上げて前記搬出コンベヤー(25)に移載する吊下げ搬送装置(11)を有し、
容器本体の側壁の一部に把手を有する多数の液体容器の当該把手の向きを所定方向に統一して搬送荷捌きの便宜と安全性を確保する把手方向統一装置であって、
前記液体容器(10)は、下端に底部(1a)を有した略円筒形状の容器本体部(1)と、前記容器本体部(1)の上端に位置して当該本体部から縦軸方向上方に収束した頂部に液体の充填と注出のための口部(4)と、前記容器本体部(1)の外側壁の一部に設けた凹部(2)に当該凹部の外面との間に隙間(S)を持って設けた把手(3)を有してなり、前記把手(3)は前記凹部(2)の空間に、前記容器本体部(1)の外郭線の内側で前記縦軸方向に沿って設けられており、
前記液体容器姿勢制御装置(31)は、レーザー発光素子(61)と受光素子(62)とで構成した距離センサー(6)と、前記レーザー発光素子(61)からのレーザー光を前記受光素子(62)方向に反射させるための反射板(7)を有して前記間隙(S)における前記受光素子(62)の受光光量の大きさに基づいて前記把手(3)の位置を予め設定された揃え基準位置情報に基づいて検知するものであり、
前記吊下げ搬送装置(11)で搬入された前記液体容器(10)を載せる回転台(37)とモーター(35)とモータードライバー(34)を有する回転機構(33)で構成される回転装置(32)、および把手位置設定制御装置(36)を有し、
前記吊下げ搬送装置(11)は、レール(12)と、グリップ/移動機構部(14)とハンド昇降部(16)で昇降するグリップハンド部(15)からなるエアーグリッパー(13)とで構成され、
前記吊下げ搬送装置(11)で前記搬入コンベヤー(21)から前記液体容器(10)を持ち上げて前記回転装置(32)の回転台(37)に載せて回転させ、前記容器本体部(1)の凹部(2)と把手(3)の間の間隙(S)による把手の向き検出に基づいて複数の液体容器(10)の把手方向を所定方向に統一して搬出コンベヤーに移送することを特徴とする。
(手段2)前記モーター(35)はエンコーダー(51)を備えたサーボモーターであり、前記把手位置設定制御装置(36)は演算制御手段(38)を備えて前記受光素子(62)の受光光量のピークに対応する上記エンコーダー(51)の出力から前記容器本体(1)に対する前記把手(3)の向きを検出することを特徴とする
(手段3)前記吊下げ搬送装置(11)を構成する前記エアーグリッパー(13)は、前記搬入コンベヤー(21)と前記液体容器姿勢制御装置(31)及び前記搬出コンベヤー(25)の間を前記レールに沿った移動と、前記グリップハンド部(15)の降下/上昇で前記液体容器(10)のキャップ(4)を把持し/解放することで、最終的には搬出コンベヤー25に把手方向が統一された前記液体容器(10)を移載することを特徴とする
(手段4)前記液体容器(10)の前記キャップ(4)に、当該液体容器(10)に充填された液体の属性データを記載したQRコード(登録商標)の印字を有し、
前記液体容器姿勢制御装置(31)の前記液体容器(10)の前記キャップ(4)を臨む部分に、当該液体容器(10)の回転中に前記QRコード印字に記載されたデータを読み取るQRコード読み取りヘッド(39)を有することを特徴とする。
なお、本発明は上記の各手段及び後述する実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変形が可能である。
この技術分野では、液体容器(以下単に容器、またはボトル、一般的にはプラスチック製)に所要の液体(典型的には浄水)を充填し、商品として発送する。この種の浄水製造、出荷システムでは、新品の容器あるいは回収して再利用する容器を洗浄ステーションで洗浄した後、検査ステーションで漏れ検査等を経た液体容器に、充填ステーションで液体を充填する。充填済みの容器はボトルコンテナやパレットに載置して出荷する。これ以外に、内容物の検査や充填済み容器の検査、その他の処理を行う複数のステーションが設置されている。これらの各種処理ステーション間はコンベヤー(ローラーコンベヤーが多い)で繋がれ、要所には移載ロボットが配置されている。
把手(取っ手)を有する容器は、これらの各種処理ステーション間での搬送時には、その把手の向きは様ざまであり、把手を用いて処理するステーションでは、その都度把手の方向を何らかの方法で検知し、あるいは容器本体の姿勢を所望の方向に修正し、それらの把手の向きを統一することで、作業効率が大幅に向上することができる。
複数の容器を一括して取り扱う処理ステーションでは、作業員を配置して人手による姿勢制御で把手方向の統一を行うが、浄水充填容器は単体での重量も大きく、連続して取り扱う数も膨大なものであるため、作業の安全性の観点からも、このような把手方向の統一を簡便、かつ効率よく行う装置の実現が要望されている。このような要望を現実するため、本発明は上記の構成としたものである。この構成により、出荷ステーションでの容器の取り扱いを移載ロボットのみで可能となる。
本発明によれば、液体容器本体の外壁と把手の内側の間の隙間で当該把手の向きを検出するものであり、移載ロボットのハンド、作業員の手で迷わずに把手を掴むことができる程度の方向揃えを行えばよい。したがって、従来技術のように高度な把手位置の検出精度が要求されるものでなく、コンベヤーで流れる多数の液体容器の処理におけるサイクルタイムに大きな影響を及ぼさず、製品のスループットの向上に大きく寄与する。
本発明に係る液体容器の把手方向統一装置の一実施例を説明する把手方向検出ステーションの構成図である。 本発明に係る液体容器の把手方向統一装置の対象である液体容器の典型例の構成図である。 本発明に係る液体容器の把手方向検出の基本を説明する模式図である。 本発明に係る液体容器の把手方向検出の具体例を説明する模式図である。 本発明に係る液体容器の把手方向検出に用いる距離センサの受光量波形の説明図である。 本発明に係る液体容器の把手方向検出のための信号処理装置の一例を説明するブロック図である。 本発明に係る液体容器の把手方向検出のための信号処理装置の他の例を説明するブロック図である。
以下、本発明に係る把手方向統一装置の実施形態を実施例の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液体容器の把手方向統一装置の一実施例を説明する把手方向検出ステーションの構成図である。本実施例は液体容器が浄水を充填したボトルであるとして説明する。ボトルは、ポリカーボネート製、PET樹脂製などが挙げられるが、本発明はその材質を問わず採用できるものであり、ボトルの材質を限定するものではない。
図2は、本発明に係る液体容器の把手方向統一装置の対象である液体容器の典型例の構成図で、同図(a)は側面を、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った断面を示す。液体容器10は下端に底部1aを有した略円筒形状の容器本体部1と、該容器本体部1の上端に位置して当該容器本体部1から縦軸方向(図2の紙面に向かって上下方向:容器の縦中心線)上方に収束した頂部に液体すなわち浄水の充填と注出のための口部4を有している。
そして、前記容器本体部1の外側壁の一部に凹部2が形成されており、当該
容器本体部1の外郭線の内側で前記縦軸方向に沿ってこの凹部2に把手3が取り付けられている。図2に示されたように、前記凹部2の外面と把手3の間に隙間Sを有している。隙間Sは容器本体部1と把手3の間を通って液体容器10の一方の側面から前記把手に関して他方の側面に光が通過するように設けられている。
図示しない浄水充填ステーションで浄水が充填され、口部にキャップ4が打栓された複数の液体容器10は搬入コンベヤー21に載置されて液体容器姿勢制御装置31が設置された把手方向検出ステーションに搬入される。搬入コンベヤー21は、ローラ枠22で回転可能に支持された多数のローラ23で構成されている。搬入される液体容器10は、その把手の向きが不規則な状態で行列して液体容器姿勢制御装置31が設置された把手方向検出ステーションに到来する。
吊下げ搬送装置11で搬入コンベヤー21の先頭にある液体容器10を持ち上げて前記液体容器姿勢制御装置31に降着させる。吊下げ搬送装置11は、レール12と、グリップ/移動機構部14とハンド昇降部16で昇降するグリップハンド部15からなるエアーグリッパー13とで構成されている。
液体容器姿勢制御装置31は、前記吊下げ搬送装置11で搬入された液体容器10をモーター35とモータードライバー34を有する回転機構33および把手位置設定制御部36で構成される回転装置32の回転台37に移載する。把手位置設定制御部36は液体容器10が回転台37に正しく載置されたことの検知で回転台37を回転させ、容器本体部1の凹部2と把手3の間の間隙Sによる把手の向き検出に基づいて複数の液体容器10の把手方向を設定する。吊下げ搬送装置11は把手方向が設定された液体容器10を持ち上げ、その把手方向(向き)が所定方向に統一された状態で搬出コンベヤー25に移載する。この操作を順次繰り返す。液体容器10の回転数は原理的には最低毎分1回転でよいが、生産サイクルタイムの観点から毎分50乃至60回転としてある。
吊下げ搬送装置11を構成するエアーグリッパー13は、図1に矢印Xで示したようにレール12に沿って搬入コンベヤー21−液体容器姿勢制御装置31−搬出コンベヤー25の間を水平方向(横方向)に往復移動する。搬入コンベヤー21の先頭に達した液体容器10はグリップ/移動機構部14のハンド昇降部16で矢印A方向に降下したグリップハンド部15でキャップが把持され、矢印B方向に吊り上げられる。
液体容器10を吊り上げたグリップ/移動機構部14は図1を記載した紙面のX方向右側に移動して液体容器姿勢制御装置31に設けられた回転装置32の回転台37の直上で停止し、矢印Cのように下降して液体容器10を回転台37に載置し、グリップハンド部15を解放する。この解放に応じて回転台37が矢印Yに示したように回転する。この回転台37の制御は、本発明のシステムを統括制御する図示しない上位制御装置で行われる。
液体容器姿勢制御装置31は、レーザー発光素子61と受光素子62とで構成した距離センサ6と、このレーザー発光素子61からのレーザー光を受光素子62方向に反射させるための反射板7を有する。なお、前記回転台37の回転でキャップ4のQRコード印字のデータをQRコード読み取りヘッド39が読み取る。読み取ったデータは出荷管理、流通管理に利用される。
液体容器10が回転されることで前記間隙Sにおける前記受光素子62の受光光量が変化する。この受光光量のピークに基づいて把手3の位置を検知する。距離センサ6はレーザーダイオードとホトダイオード組み合わせた投光―受光デバイスでの受光量差のアナログ方式の検知方法でもよいし、レーザーダイオードとCMOS素子を用いたデジタル方式の距離センサなどの既知の距離センサあるいは位置センサを利用できる。
図3は、本発明に係る液体容器の把手方向検出の基本を説明する模式図である。また、図4は、本発明に係る液体容器の把手方向検出の具体例を説明する模式図である。そして、図5は、本発明に係る液体容器の把手方向検出に用いる距離センサの受光量波形の説明図である。
図3の(a)乃至(c)は、液体容器10を回転させてその把手の位置の検出を模式的に示す図2(b)と同様の断面を示す。図3において、参照符号は図1及び図2と同じであり、容器本体部1の側壁の一部に設けた凹部に把手3が設けられている。把手3と容器本体部1の側壁の間には図2で説明した間隙Sが存在している。図示の液体容器10の場合は、その把手3は容器本体部1の側壁の外郭線の内側に位置している。本発明は、把手3が容器本体部1の側壁の外郭線の外側にはみ出しているものを排除するものではない。
この種の液体容器10は把手3も含めて全体として青色がかった体色を有する。レーザー光81は距離センサ6のレーザー発光素子61から発射され、反射板7で反射されて受光素子62に戻る光82の一部は間隙Sの領域以外でも存在する。すなわち、レーザー発光素子61から発射された光の一部は容器本体部1の側壁あるいは把手3を透過して反射板7に至り、再び容器本体部1の側壁あるいは把手3を透過して受光素子62に戻る。
しかしながら、図3の(a)、(b)に示したように、レーザー発光素子61から発射されて容器本体部1の側壁に当った光の大半は周囲に反射し、散乱する。これに対して、前記間隙Sにおける前記受光素子62の受光光量は容器本体部1の側壁を透過して受光素子62に戻る光の光量に比較して格段に多いものとなる。本実施例では、このことを利用して把手の位置を検出する。そして、検出した位置を基にして搬出する液体容器10の把手の向きを所定の方向に統一する。
図4は、把手位置の検出を具体的に説明する模式図である。距離センサ6はレーザー発光素子61と受光素子62とで構成される。レーザー発光素子61から出射したレーザー光81は液体容器の回転で容器本体部1の外側壁や把手の部分では、反射板7に達する光の量は少ない。しかし、液体容器10の容器本体部1の凹部2と把手3との間隙Sを通過して反射板7に達して反射し、受光素子62に戻る光82の光量は上記に比べて格段に多くなる。
図5は、本発明に係る液体容器の把手方向検出に用いる距離センサの受光量波形の説明図である。横軸に容器本体部1の図2(a)のA−A’線に沿った外側壁の周囲方向を、縦軸に受光素子62で検知される受光量の変化を示す。また、図5のLは受光素子62の動作レベル、Lは検出レベルを示す。
図5において、受光素子62の受光量は容器本体部1での反射では少なく、本体部1の凹部2と把手3との間隙Sの領域では図示した波形で示したように急激に増加して受光ピークを形成する。この間隙Sの領域での受光量に検出レベルLを設定しておく。間隙Sの領域内にサーボモーター35のエンコーダーパルスが常時最低でも一個存在するようにサーボモーター35の駆動周波数を設定しておく。この間隙Sの領域の範囲内で複数の液体容器10の把手3の向きが検出される。
検出された把手3の向きに対応するエンコーダーパルスを予め設定された基準位置データとで把手の向きをさらに回転させる複数の液体容器10の把手3を揃える操作を施して搬出する複数の液体容器10の把手3を統一する。
図6は、本発明に係る液体容器の把手方向検出のための信号処理装置の一例を説明するブロック図である。この信号処理装置はサーボモーター35にエンコーダー51を組み込んでモータードライバー34に制御情報をフィードバックするサーボモーター位置制御方式(クローズドループ制御)である。
この把手位置検出設定部44の信号処理装置は、演算制御手段(38)を内蔵する把手位置設定制御装置36を備える。把手位置設定制御装置36は、距離センサ6の受光量信号からそのピークを検出する受光ピーク検出手段41と受光ピーク間のモーター駆動パルス(ステッピングパルス)計数手段42及びモーターの回転角度までの駆動パルス数を端子45から設定された把手揃え基準位置設定信号に基づいて指示するパルス数指示手段43及び演算制御手段(CPU)38で構成される。
把手位置設定制御装置36は、モータードライバー34でエンコーダー51を組み込んだサーボモーター35の回転と停止を制御し、受光素子62の受光量のピークに対応する上記エンコーダー51の出力から容器本体1に対する把手3の向きを検出すると共に、端子45から設定された把手揃え基準位置設定信号に応じた角度の向きになる回転角分の駆動パルスをモータードライバーに印加してモーターを回転させ、停止させる。これにより、搬出コンベヤー25で搬出される複数の液体容器の把手3の向きが所定の向きに揃えられ、統一した向きで出荷ステーションに出荷される。なお、符号26はローラ枠、27はローラを示す。
前記液体容器姿勢制御装置31(図1参照)で上記したように把手の向きが設定された液体容器10は、エアーグリッパー13の降下でキャップ4が把持されて矢印Dのように吊り上げられて矢印Eのように搬送され、搬出コンベヤー25の上で降下(矢印F)され、把持が開放されて搬出コンベヤー25に移載される。エアーグリッパー13は矢印Gのように上昇し、矢印Hに示したように前記液体容器姿勢制御装置31の上方に、あるいは搬入コンベヤー21の容器吊り上げ位置まで戻る。
なお、エアーグリッパー13は一個のみで搬入コンベヤー21と搬出コンベヤー25の間を移動するようにすることに代えて、搬入コンベヤー21と液体容器姿勢制御装置31との間に一個、液体容器姿勢制御装置31と搬出コンベヤー25との間に一個、計二個を配置することで、把手揃えのサイクルタイムを短縮できる。
図7は、本発明に係る液体容器の把手方向検出のための信号処理装置の他の例を説明するブロック図である。図6で説明した把手方向検出のための信号処理装置はエンコーダーを用いたサーボ制御方式(クローズドループ方式)であるが、図7に示した把手方向検出のための信号処理装置はエンコーダーによる回転位置のフィードバック制御を行わず、受光ピーク検出手段41で検出された光量ピーク信号の間に存在するモーター駆動パルスをピーク間パルス計数手段42で計数して把手の向きを検知し、揃え基準位置設定信号とのパルス差分に対応する回転角分の駆動パルスをモータードライバーに印加するようにしたオープンループ方式である。図6に示したクローズドループ方式ほどの精度は期待できないが、コスト的に有利である。
上記図6、図7に示した制御回路構成はあくまで例であり、液体容器の把手位置を検出して向きを統一するための液体容器の回転制御手段としては上記の構成に限るものではない。
上記したように、本実施例で使用される前記モーター35はサーボモーター(パルスモーター)であり、図6では演算制御手段38を有し、受光素子62の受光光量のピークに対応する上記エンコーダー51の出力から前記容器本体1に対する前記把手3の向きを検出すると共に複数の液体容器の把手3の向きを揃える把手位置設定制御装置36を備えている。
把手の位置(向き)の所定方向への統一は、各液体容器について把手位置設定制御装置36で検出された各液体容器の把手の向きと予め設定された揃え基準位置情報に基づいて行われる。
図1に示した吊下げ搬送装置11を構成するエアーグリッパー13は、搬入コンベヤー21と液体容器姿勢制御装置31及び前記搬出コンベヤー25の間をレール12に沿った移動と、グリップハンド部15の降下/上昇で液体容器10のキャップ4を把持し/解放することで、最終的には搬出コンベヤー25に把手方向が統一された前記液体容器10を移載する。
液体容器10のキャップ4には、充填された液体の属性データを記載したQRコード印字がされている。このQRコードは容器に液体が充填されてキャップが打栓された後にレーザー印字手段等を用いて印字/記録される。記録されるQRコードの属性データは、商品製造日、ロット番号、シリアル番号、賞味期限を含む複数の情報である。この記録と共に、必要に応じて文字数字などが印字される。
本実施例によれば、液体容器本体の外壁と把手の内側の間の隙間で当該把手の向きを検出することで、移載ロボットのハンド、作業員の手で迷わずに把手を掴むことができる程度の方向揃えが容易となる。従来技術のように高度な把手位置の検出精度が不要で、コンベヤーで流れる多数の液体容器の処理におけるサイクルタイムに大きな影響を及ぼさずに、製品のスループットの向上に大きく寄与する。
本発明は、浄水を充填したボトルに限るものではなく、他の液体、乳剤、粒材や粉体、その他の物質を収納した把手付きの容器にも適用できる。
1・・容器本体部
1a・・底部
2・・凹部
3・・把手
4・・キャップ
5・・印字
6・・距離センサ
61・・レーザー発光素子
62・・受光素子
7・・反射板
S・・隙間
10・・液体容器
11・・吊り下げ搬送装置
12・・レール
13・・エアーグリッパー
14・・グリップ/移動機構部
15・・グリップハンド部
16・・ハンド昇降部
21・・搬入コンベヤー
22・・ローラ枠
23・・ローラ
25・・搬出コンベヤー
26・・ローラ枠
27・・ローラ
31・・液体容器姿勢制御装置
32・・回転装置
33・・回転機構
34・・モータードライバー
35・・サーボモーター
36・・把手位置設定制御装置
37・・回転台
38・・演算制御手段(CPU)
39・・QRコード読み取りヘッド
41・・受光ピーク検出手段
42・・ピーク間パルス計数手段
43・・パルス数指示手段
44・・把手位置検出設定部
45・・揃え基準位置設定端子

Claims (4)

  1. 口部にキャップが打栓された複数の液体容器を載置して把手の向きが不規則な状態で直列搬送する搬入コンベヤーと、
    液体容器姿勢制御装置と、
    所定の方向に把手が設定された複数の液体容器をボトルコンテナ移載ステーション方向
    に直列搬送する搬出コンベヤーと、
    前記搬入コンベヤーの先頭にある前記液体容器を持ち上げて前記液体容器姿勢制御装置に降着させると共に把手方向が設定された前記液体容器を当該液体容器姿勢制御装置から持ち上げて前記搬出コンベヤーに移載する吊下げ搬送装置を有し、
    容器本体の側壁の一部に把手を有する多数の液体容器の当該把手の向きを所定方向に統一して搬送荷捌きの便宜と安全性を確保する把手方向統一装置であって、
    前記液体容器は、下端に底部を有した略円筒形状の容器本体部と、前記容器本体部の上端に位置して当該本体部から縦軸方向上方に収束した頂部に液体の充填と注出のための口部と、前記容器本体部の外側壁の一部に設けた凹部に当該凹部の外面との間に隙間を持って設けた把手を有してなり、前記把手は前記凹部の空間に、前記容器本体部の外郭線の内側で前記縦軸方向に沿って設けられており、
    前記液体容器姿勢制御装置は、レーザー発光素子と受光素子とで構成した距離センサーと、前記レーザー発光素子からのレーザー光を前記受光素子方向に反射させるための反射板を有して前記間隙における前記受光素子の受光光量の大きさに基づいて前記把手の位置を予め設定された揃え基準位置情報に基づいて検知するものであり、
    前記吊下げ搬送装置で搬入された前記液体容器を載せる回転台とモーターとモータードライバーを有する回転機構で構成される回転装置、および把手位置設定制御装置を有し、
    前記吊下げ搬送装置は、レールと、グリップ/移動機構部とハンド昇降部で昇降するグリップハンド部からなるエアーグリッパーとで構成され、
    前記吊下げ搬送装置で前記搬入コンベヤーから前記液体容器を持ち上げて前記回転装置の回転台に載せて回転させ、前記容器本体部の凹部と把手の間の間隙による把手の向き検出に基づいて複数の液体容器の把手方向を所定方向に統一して搬出コンベヤーに移送することを特徴とする把手方向統一装置。
  2. 前記モーターはエンコーダーを備えたサーボモーターであり、前記把手位置設定制御装置は演算制御手段を備えて前記受光素子の受光光量のピークに対応する上記エンコーダーの出力から前記容器本体に対する前記把手の向きを検出することを特徴とする請求項1に記載の把手方向統一装置。
  3. 前記吊下げ搬送装置を構成する前記エアーグリッパーは、前記搬入コンベヤーと前記液体容器姿勢制御装置及び前記搬出コンベヤーの間を前記レールに沿った移動と、前記グリップハンド部の降下/上昇で前記液体容器のキャップを把持し/解放することで、最終的には搬出コンベヤーに把手方向が統一された前記液体容器を移載することを特徴とする請求項1に記載の把手方向統一装置。
  4. 前記液体容器の前記キャップに、当該液体容器に充填された液体の属性データを記載したQRコード(登録商標)の印字を有し、
    前記液体容器姿勢制御装置の前記液体容器の前記キャップを臨む部分に、当該液体容器の回転中に前記QRコード印字に記載されたデータを読み取るQRコード読み取りヘッドを有することを特徴とする請求項1に記載の把手方向統一装置。
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