JP6755082B2 - 探傷検査システムおよび検査コイル - Google Patents

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Description

本発明は、探傷検査システムおよび検査コイルに関する。
たとえば、特許文献1は、液化天然ガス(LNG)を温水等で熱交換して気化する気化器を備えるLNG気化システムを開示し、気化器の一例として、チューブバンドルを設けた温水バス室と、バーナーと、送風機と、を有するサブマージド式の気化器を開示する。当該サブマージド式の気化器では、温水バス室内の温水を熱源としてチューブバンドルの各チューブに流したLNGを天然ガス(NG)に気化する。気化されたNGの一部は送風機からの空気供給を受けてバーナーで燃焼され、燃焼排ガスの熱は、温水バス室内の温水の加熱に利用される。
たとえば、特許文献2は、探傷検査用コイルを開示する。当該探傷検査用コイルは、渦流探傷試験用のコイルであり、可撓性基板の両端部に設けた接続部と、該接続部間に設けたそれぞれ独立した複数本の配線からなる配線パターンと、該複数本の配線の両端の接続部にそれぞれ接続された接続端子とを設けた可撓性基板からなる探傷検査用コイル素子用い、配線パターンの一端に接続された接続端子群と配線パターンの他端に接続された接続端子群とを接続する接続具を用いて配線パターンを接続し、複数回巻回されたコイルを形成するものである。当該探傷検査用コイルを用いれば、管状の試験体を巻き回すコイルを簡便に構成でき、当該探傷検査用コイルを管状試験体の軸方向に走査するだけで、試験体表面の大部分を検査することが可能になる利点を有する。
特開2002−168149号公報 特開2000−81419号公報
特許文献1に記載のLNG気化システム等、多数の管体を備える配管装置における当該管体の探傷検査を行う場合、特許文献2に記載の探傷検査用コイルを用いて探傷検査を行えば、効率良く検査を実施することができる。
しかし、当該探傷検査用コイルでは、配線パターンの一端と他端とを各端に接続された接続端子群で接続し複数回巻回されたコイルを形成するため、当該接続端子群が位置する領域は、傷が存在したとしても当該傷を検知できない不感帯となる。このような不感帯が存在したとしても、管状試験体の軸方向走査を2度繰り返し、2度の走査において不感帯をカバーするようにすれば、特に問題は生じない。ただし、この場合には、各走査における不感帯の位置を把握する必要があり、そのためには、軸方向走査において探傷検査用コイルが周方向に回転することは好ましくない。
本発明の目的は、多数の管体を備える機器における当該管体の探傷検査において、探傷検査用コイルが周方向に回転することを抑制する手段を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における前記配管の探傷検査システムであって、渦流探傷用の検査コイルと、前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する移動機構と、を有し、前記検査コイルが、軸部が空洞であり、軸方向に分割された円筒形状を有し、前記直管部を前記軸部に嵌めることで前記直管部を同軸円筒状に覆うボビンと、前記ボビンの外周に沿って配置され、独立した複数の直線状配線が形成された可撓性基板と、前記複数の直線状配線の両端に位置し、各配線の端点と電気的に接続された一対の多接点コネクタであって、前記一対の多接点コネクタが互いに接続されることで、前記ボビンの周りを複数回巻き回すコイルを形成する多接点コネクタと、前記移動機構により前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する間、前記検査コイルが前記直管部の周りを回転しないよう前記検査コイルの回転位置を保持する回転位置保持機構と、を有する探傷検査システムを提供する。
前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に付加された重りであってもよい。前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に位置する任意の作用点に周方向外向きの張力を印加する張力印加機構であってもよい。前記回転位置保持機構が、近接する他の配管に当接することで前記ボビンの回転を阻止するガイド機構であってもよい。前記移動機構が、前記直管部の軸方向における両外側に配置された一対のリール機構であり、一方のリール機構が巻き上げ状態である場合に他方のリール機構がフリー状態になることで前記検査コイルを移動するものであってもよい。前記移動機構が、前記直管部の軸方向における一方外側に配置された駆動ローラと、他方外側に配置されたフリーローラと、を有し、前記駆動ローラの回転または逆回転により前記検査コイルを移動するものであってもよい。
本発明の第2の態様においては、配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における前記配管の探傷検査に適用可能な検査コイルであって、軸部が空洞であり、軸方向に分割された円筒形状を有し、前記直管部を前記軸部に嵌めることで前記直管部を同軸円筒状に覆うボビンと、前記ボビンの外周に沿って配置され、独立した複数の直線状配線が形成された可撓性基板と、前記複数の直線状配線の両端に位置し、各配線の端点と電気的に接続された一対の多接点コネクタであって、前記一対の多接点コネクタが互いに接続されることで、前記ボビンの周りを複数回巻き回すコイルを形成する多接点コネクタと、を有し、前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する間、前記検査コイルが前記直管部の周りを回転しないよう回転位置を保持する回転位置保持機構を有する検査コイルを提供する。
前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に付加された重りであってもよい。前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に位置する任意の作用点に周方向外向きの張力を印加する張力印加機構であってもよい。前記回転位置保持機構が、近接する他の配管に当接することで前記ボビンの回転を阻止するガイド機構であってもよい。
探傷検査システム100の概要を示した概念図である。 探傷検査システム100で用いる検査コイル120の側面図および断面図である。 検査コイル200の側面図である。 検査コイル210の側面図である。 検査コイル300の側面図および探傷検査システム100に適用した場合の断面図である。 探傷検査システム400の概要を示した概念図である。
図1は、本発明の一実施の形態である探傷検査システム100の概要を示した概念図である。探傷検査システム100は、配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における配管の傷を探索するものであり、検査コイル120と、移動機構160とを有する。本実施形態における配管装置としてサブマージド式気化器を例示する。本実施形態におけるサブマージド式気化器は、温水バス室102と、チューブバンドル104と、バーナー106と、燃焼ガス熱交換機108と、チューブサポータ110とを有する。
温水バス室102の内部には温水が蓄えられ、チューブバンドル104は、温水に浸されるよう温水バス室102内に設置される。チューブバンドル104は、たとえばステンレス製の金属配管であり、直管部104aを有する。チューブバンドル104の各配管には、入口マニホールド104bを介して液化天然ガス(LNG)が供給され、温水からの熱を受けて気化された天然ガス(NG)が出口マニホールド104cから供出される。供出されたNGの一部はバーナー106に供給され、バーナー106は供給されNGを燃焼し、燃焼したガスは、燃焼ガス熱交換機108を介して温水バス室102内の温水に熱を与える。チューブバンドル104の各配管は、たとえばベーク板で構成されたチューブサポータ110により支持されるが、探傷検査中は取り外される。
要因は定かでないが、チューブバンドル104の各配管とチューブサポータ110との隙間において配管表面に傷を生じる。当該傷は、配管の信頼性を低下する原因になり得るので、定期的に傷の発生をモニタし、適当な時期に配管を交換するのが好ましい。一般にサブマージド式気化器のように多数の配管が上下方向および左右方向に並んで配置されている配管装置においては、チューブサポータ110で支持される箇所が数千か所存在し、重点的に探傷を実施しなければないらない箇所も多数に上る。よって、探傷試験を効率良く実施する強い要請が在るところ、本実施形態の探傷検査システム100は、このような要請に応えるものであり、効率的な探傷試験を行うことが可能になる。
すなわち、探傷検査システム100においては、渦流探傷用の検査コイル120と、移動機構160とを有し、検査コイル120を配管の直管部104aに嵌め、移動機構160によって図面左右方向に走査することで、直管部104aにおける傷の有無を検査することができる。本実施形態のサブマージド式気化器のようにチューブバンドル104の各配管が密に配置されているような場合、狭い場所においても検査コイル120の走査が簡単なため、特に有用である。
図2は、探傷検査システム100で用いる検査コイル120の概要を示す。(b)は側面図であり、(a)は(b)の側面図におけるA−A線断面図である。検査コイル120は、渦流探傷用の検査コイルであり、交流発振器からの交流電流を受けて直管部104aに渦流を発生し、直管部104aに傷があった場合には検査コイルのインピーダンス変化として検出される。
検査コイル120は、ボビン122、蝶番124、可撓性基板126、リジッド基板128,130、および多接点コネクタ132を有する。ボビン122は、ボビン片122aとボビン片122bとに軸方向で分割された円筒形状を有し、ボビン片122aとボビン片122bとは、蝶番124によって接続され、軸部の空洞に直管部104aを嵌めこむことができるように構成されている。
また、可撓性基板126には、独立した複数の直線状配線が形成され、可撓性基板126がボビン122の外周に沿って配置され、可撓性基板126の両端にそれぞれ位置するリジッド基板128および130に設置された多接点コネクタ132を接続することで、ボビン122の周りを複数回巻き回すコイルを形成する。
このような検査コイル120を用いれば、ボビン122の軸部空洞に直管部104aを簡単に挟み込むとともに、可撓性基板126および多接点コネクタ132によって、直管部104aの周りに配線を複数回巻き回すコイルを簡単に構成することができる。
しかし、リジッド基板128,130および多接点コネクタ132の近傍では、図2(a)に示すように、可撓性基板126がボビン122の外周から離れてしまうため、可撓性基板126に形成したコイル配線もボビン122の外周から離れてしまう。その結果、図2(a)において矢印134の範囲で示す不感帯が発生してしまい、不感帯に傷が存在した場合には、これを検出しない危険度を高める問題がある。ただし、直管部104aの走査において、検査コイル120が回転しないような処置を施せば、たとえば検査コイル120を上下逆にして再度走査することにより、傷の検知漏れを防止することができる。
そこで、本実施形態では、検査コイル120に、回転位置保持機構を設けた。回転位置保持機構は、移動機構160により検査コイル120を直管部104aに沿って移動する間、検査コイル120が直管部104aの周りを回転しないよう検査コイル120の回転位置を保持する機構である。
本実施形態における回転位置保持機構は、ボビン122の外周に付加された重り140である。重り140は、リンク142を介してボビン122の底部に取り付けられている。重り140はボビン122の底部を矢印で示す下方に引っ張り、矢印134で示す不感帯が常にボビン122の上方になるよう維持する。これにより、検査コイル120を直管部104aに沿って移動しても不感帯は常に上方にあり、直管部104aの少なくとも下半分は適正に検査されることが担保される。よって、検査コイル120の上下を逆に(不感帯が下方になるように)して再度、検査コイル120を直管部104aに沿って移動すれば、直管部104aの上半分は適正に検査され、総合すれば、直管部104aの上下全体について適正に検査されることになる。なお、検査コイル120の上下を逆にした場合、下方となるボビン122の底部に重り140を付け替えることは言うまでもない。
移動機構160は、直管部104aの軸方向における両外側に配置された一対のリールを有する。一対のリールは、電動リール162aおよび162bである。移動機構160は、また、ワイヤ164を有する。ワイヤ164は電動リール162aと検査コイル120、および、電動リール162bと検査コイル120とを結びつける。電動リール162aが作動し、ワイヤ164が巻き上げられて検査コイル120を引っ張る間、電動リール162bはフリーであり、逆に電動リール162bが作動している間、電動リール162aはフリーである。電動リール162aおよび162bを両側に配置し、ワイヤ164を介して検査コイル120を引っ張ることで、狭い空間においても検査コイル120を直管部104aに沿って移動することができる。
本実施形態の探傷検査システム100によれば、サブマージド式気化器のような、多数の管体を備える機器においても、探傷検査用コイルが周方向に回転することなく、簡便かつ確実に探傷検査を実施することができる。
なお、回転位置保持機構として、他の構成も採用することができる。図3は、検査コイル200の側面図である。検査コイル200における回転位置保持機構は、ボビン122の外周に位置する任意の作用点に周方向外向きの張力を印加する張力印加機構である。張力印加機構は、たとえば図3に示すようなワイヤ202およびリンク204である。ワイヤ202は、ボビン122の外周に位置する任意の作用点とリンク204で接続され、ワイヤ202を図中右上方向および左上方向、つまり周方向外向きに引っ張ることで検査コイル200の回転を抑制する。これにより検査コイル120と同様に効果を得ることができる。
なお、図4に示す検査コイル210のように、ワイヤ202に加え、リンク214でボビン122の右下および左下に接続されたワイヤ212により、周方向外向きの張力を印加しても良い。この場合、より確実に検査コイル210の回転を抑制できる。
また、図5の検査コイル300示すように、回転位置保持機構として、ガイド302を設けても良い。図5において(a)は側面図であり、(b)は探傷検査システム100に適用した場合の断面図である。ガイド302は、近接する他の配管(直管部104a)に当接することでボビン122の回転を阻止する。これにより検査コイル120と同様に効果を得ることができる。
また、移動機構として他の構成を採用することもできる。たとえば図6に示す探傷検査システム400のように、移動機構410として、直管部104aの軸方向における一方外側に配置された駆動ローラ412と、他方外側に配置されたフリーローラ414と、を有する。移動機構410は、また、ワイヤ416を有する。ワイヤ416は、駆動ローラ412とフリーローラ414を介して検査コイル120の両端に接続される。駆動ローラ412はワイヤ416を駆動し、駆動ローラ412を回転または逆回転することで検査コイル120を移動する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100…探傷検査システム、102…温水バス室、104…チューブバンドル、104a…直管部、104b…入口マニホールド、104c…出口マニホールド、106…バーナー、108…燃焼ガス熱交換機、110…チューブサポータ、120…検査コイル、122…ボビン、122a…ボビン片、122b…ボビン片、124…蝶番、126…可撓性基板、128,130…リジッド基板、132…多接点コネクタ、134…矢印、142…リンク、160…移動機構、162a…電動リール、162b…電動リール、164…ワイヤ、200…検査コイル、202…ワイヤ、204…リンク、210…検査コイル、212…ワイヤ、214…リンク、300…検査コイル、302…ガイド、400…探傷検査システム、410…移動機構、412…駆動ローラ、414…フリーローラ、416…ワイヤ。

Claims (6)

  1. 配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における前記配管の探傷検査システムであって、
    渦流探傷用の検査コイルと、
    前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する移動機構と、を有し、
    前記検査コイルが、
    軸部が空洞であり、軸方向に分割された円筒形状を有し、前記直管部を前記軸部に嵌めることで前記直管部を同軸円筒状に覆うボビンと、
    前記ボビンの外周に沿って配置され、独立した複数の直線状配線が形成された可撓性基板と、
    前記複数の直線状配線の両端に位置し、各配線の端点と電気的に接続された一対の多接点コネクタであって、前記一対の多接点コネクタが互いに接続されることで、前記ボビンの周りを複数回巻き回すコイルを形成する多接点コネクタと、
    前記移動機構により前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する間、前記検査コイルが前記直管部の周りを回転しないよう前記検査コイルの回転位置を保持する回転位置保持機構と、を有し、
    前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に付加された重りである
    探傷検査システム。
  2. 配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における前記配管の探傷検査システムであって、
    渦流探傷用の検査コイルと、
    前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する移動機構と、を有し、
    前記検査コイルが、
    軸部が空洞であり、軸方向に分割された円筒形状を有し、前記直管部を前記軸部に嵌めることで前記直管部を同軸円筒状に覆うボビンと、
    前記ボビンの外周に沿って配置され、独立した複数の直線状配線が形成された可撓性基板と、
    前記複数の直線状配線の両端に位置し、各配線の端点と電気的に接続された一対の多接点コネクタであって、前記一対の多接点コネクタが互いに接続されることで、前記ボビンの周りを複数回巻き回すコイルを形成する多接点コネクタと、
    前記移動機構により前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する間、前記検査コイルが前記直管部の周りを回転しないよう前記検査コイルの回転位置を保持する回転位置保持機構と、を有し、
    前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に位置する任意の作用点に周方向外向きの張力を印加する張力印加機構である
    探傷検査システム。
  3. 前記移動機構が、前記直管部の軸方向における両外側に配置された一対のリール機構であり、
    一方のリール機構が巻き上げ状態である場合に他方のリール機構がフリー状態になることで前記検査コイルを移動する
    請求項1または請求項に記載の探傷検査システム。
  4. 前記移動機構が、前記直管部の軸方向における一方外側に配置された駆動ローラと、他方外側に配置されたフリーローラと、を有し、
    前記駆動ローラの回転または逆回転により前記検査コイルを移動する
    請求項1または請求項に記載の探傷検査システム。
  5. 配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における前記配管の探傷検査に適用可能な検査コイルであって、
    軸部が空洞であり、軸方向に分割された円筒形状を有し、前記直管部を前記軸部に嵌めることで前記直管部を同軸円筒状に覆うボビンと、
    前記ボビンの外周に沿って配置され、独立した複数の直線状配線が形成された可撓性基板と、
    前記複数の直線状配線の両端に位置し、各配線の端点と電気的に接続された一対の多接点コネクタであって、前記一対の多接点コネクタが互いに接続されることで、前記ボビンの周りを複数回巻き回すコイルを形成する多接点コネクタと、を有し、
    前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する間、前記検査コイルが前記直管部の周りを回転しないよう回転位置を保持する回転位置保持機構を有し、
    前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に付加された重りである
    検査コイル。
  6. 配管の直管部が上下方向および左右方向に並んで配置された配管装置における前記配管の探傷検査に適用可能な検査コイルであって、
    軸部が空洞であり、軸方向に分割された円筒形状を有し、前記直管部を前記軸部に嵌めることで前記直管部を同軸円筒状に覆うボビンと、
    前記ボビンの外周に沿って配置され、独立した複数の直線状配線が形成された可撓性基板と、
    前記複数の直線状配線の両端に位置し、各配線の端点と電気的に接続された一対の多接点コネクタであって、前記一対の多接点コネクタが互いに接続されることで、前記ボビンの周りを複数回巻き回すコイルを形成する多接点コネクタと、を有し、
    前記検査コイルを前記直管部に沿って移動する間、前記検査コイルが前記直管部の周りを回転しないよう回転位置を保持する回転位置保持機構を有し、
    前記回転位置保持機構が、前記ボビンの外周に位置する任意の作用点に周方向外向きの張力を印加する張力印加機構である
    検査コイル。
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