JP6754954B2 - 端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システム - Google Patents

端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6754954B2
JP6754954B2 JP2018500050A JP2018500050A JP6754954B2 JP 6754954 B2 JP6754954 B2 JP 6754954B2 JP 2018500050 A JP2018500050 A JP 2018500050A JP 2018500050 A JP2018500050 A JP 2018500050A JP 6754954 B2 JP6754954 B2 JP 6754954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
registration data
terminal
data
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018500050A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017141759A1 (ja
Inventor
雅明 野田
雅明 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2017141759A1 publication Critical patent/JPWO2017141759A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6754954B2 publication Critical patent/JP6754954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0261Power saving arrangements in terminal devices managing power supply demand, e.g. depending on battery level
    • H04W52/0296Power saving arrangements in terminal devices managing power supply demand, e.g. depending on battery level switching to a backup power supply
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/263Arrangements for using multiple switchable power supplies, e.g. battery and AC
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/08Key distribution or management, e.g. generation, sharing or updating, of cryptographic keys or passwords
    • H04L9/0816Key establishment, i.e. cryptographic processes or cryptographic protocols whereby a shared secret becomes available to two or more parties, for subsequent use
    • H04L9/0819Key transport or distribution, i.e. key establishment techniques where one party creates or otherwise obtains a secret value, and securely transfers it to the other(s)
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W12/00Security arrangements; Authentication; Protecting privacy or anonymity
    • H04W12/04Key management, e.g. using generic bootstrapping architecture [GBA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/18Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks
    • H04W84/20Master-slave selection or change arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/2803Home automation networks
    • H04L2012/284Home automation networks characterised by the type of medium used
    • H04L2012/2841Wireless
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、各種電子機器に用いられ、親無線機と無線通信をして使用される端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムに関する。
近年、無線通信システムを搭載した各種電子機器が普及している。無線通信システムは、親無線機と、親無線機との間で無線通信をする端末機によって構成される。親無線機と端末機との間はペアリングさせて無線通信可能に設定される。通常、端末機は、内蔵する電池で作動する。近年、小型軽量の発電装置の開発も進み、発電装置を発電部として内蔵させた端末機の提案も増えている。本出願人も特許文献1による提案をしている。
特許文献1による端末機は、内蔵する発電部を有し、発電部からの電力のみで制御回路を作動させる。すなわち、端末機は、発電部から得られる電力に応じた電圧を制御回路に電源電圧として給電して起動される。そして、端末機は、複数回繰り返して起動された時間間隔に応じて、通常で使用する通常モードと、親無線機とのペアリングをする際の登録モードとが切り換わる構成になっている。そして、端末機は、制御回路を通じて、通常モードの場合では通常モード信号を無線送信し、登録モードの場合ではペアリングするためのペアリングモード信号を無線送信する。
端末機の登録モードへの切り換えを判定するために、端末機では制御回路に判定回路を接続している。判定回路は、制御回路の出力ポートから得られる電圧が時定数に応じて下降していくように抵抗およびコンデンサを含んだ時定数回路で構成している。判定回路の下降する電圧は制御回路の入力ポートで読み取られる。制御回路は、第1基準値(ハイ電圧)と第2基準値(ロー電圧)を予め有し、第1基準値および第2基準値と入力ポートで読み取る判定回路からの電圧値を対比する。そして、制御回路は、判定回路からの電圧値が第1基準値よりも高い場合では、端末機の起動の時間間隔は短時間であると判定し、第2基準値よりも低い場合では、端末機の起動の時間間隔は長時間であると判定する。
端末機は、複数回繰り返して起動され、これで得られる複数の判定結果が予め設定されたパターンに合致する場合に通常モードから登録モードに移行する。
以上のように、端末機は、複数回の起動時での時間間隔を時定数回路からの電圧値に基づいて判定し、この複数の判定結果で対応するモードに応じた第1信号または第2信号のいずれかを無線送信する。
国際公開第2015/068342号
本発明は、時定数回路を用いることなく、第1信号または第2信号のいずれかを選択して無線送信可能に構成した端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために端末機は、起動部と、発電部と、蓄電部と、電圧変換部と、制御回路と無線回路とを有する。発電部は、起動部の動作に応じて電荷を発生する。蓄電部は、電荷を蓄電する。電圧変換部は、蓄電部から得られる第1の電圧を第2の電圧に変換する。制御回路は、第1入力部と第2入力部と出力部と不揮発性メモリと信号処理回路とを有し、第1入力部に印加される第2の電圧を電源電圧として第1の時間から作動し、第2の電圧が下限電圧値よりも低下する第2の時間で作動を停止する。無線回路は、出力部からの出力信号を無線送信する。端末機は、さらに、第1の電圧に応じた出力値を第2入力部に出力する電圧検知部を有する。制御回路は、さらに、クロックを発生する発振器と、制御回路の作動中にクロックの計時を行うタイマとを有する。そして、m回目の起動開始時に、不揮発性メモリには、起動部の(m−1)回目までの起動中に得られた(m−1)回目までの登録データが格納され、制御回路は、m回目の起動中で出力値が予め設定された第1閾値を第1の時間後の第3の時間で超えると、第2の時間までに、タイマでの計測時間に基づいてm回目の起動中に決定されるm回目の登録データを不揮発性メモリに格納する。かつ制御回路は、(m−1)回目までの登録データあるいは、(m−1)回目までの登録データとm回目の登録データに応じて、出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力する。
端末機の制御方法は、第1入力部と第2入力部と出力部と不揮発性メモリと信号処理回路とタイマとを有した制御回路を有した端末機の制御方法である。端末機の制御方法は、以下を行う。m回目の動作で第2の電圧が電源電圧として第1入力部へ第1の時間から印加される。電源電圧の印加により、制御回路の作動開始をする。第2の電圧が下限電圧値よりも低下することで、制御回路が第2の時間で作動を停止する。電圧検知部の出力値を第2入力部から入力する。出力値が予め設定された第1閾値を超える第3の時間以後に、タイマで計時された計測時間に応じてm回目の登録データを決定する。不揮発性メモリに格納された(m−1)回目までの登録データあるいは、(m−1)回目までの登録データとm回目の登録データに応じて、第1信号または第2信号のいずれかの出力信号を出力部から出力する。
無線通信システムは、上述した端末機と、端末機で無線送信された信号を受信する親無線機と、を有する。そして、端末機からの第1信号はペアリングモード信号であり、ペアリングモード信号を通じて端末機と親無線機とはペアリングされる。
以上のように、端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムにおいては、端末機が、タイマでの計測時間に基づいてm回目の登録データを決定する。さらに、(m−1)回目までの登録データあるいは、(m−1)回目までとm回目の登録データに応じて、出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力する。これであれば、端末機は、時定数回路を用いることなく、第1信号または第2信号を選択して無線送信可能である。つまり、端末機で必要であった時定数の設定および時定数回路に用いる抵抗、コンデンサの選択などを不要とする。また、タイマでの計時処理などは所謂ソフト処理で行えるため、端末機でのソフト変更をするのみで柔軟に多様な設定が対応可能で生産性の向上も図れる。
以上のように本発明では、端末機は、時定数回路を用いることなく、第1信号または第2信号のいずれかを無線送信可能に構成できる。そして、端末機はソフト対応で柔軟に多様な設定が可能となるため生産性の向上も図れる端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムの提供を可能とする。
本発明の実施の形態による端末機の電気的構成を示すブロック図 本発明の実施の形態による親無線機の電気的構成を示すブロック図 本発明の実施の形態による端末機と親無線機との間でのペアリング時の流れを説明するフローチャート 本発明の実施の形態1による端末機の起動中での電圧の推移を示す図 本発明の実施の形態1による端末機の動作の概要を示すフローチャート 本発明の実施の形態1による端末機における登録データ決定処理の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態1による端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図 本発明の実施の形態1による端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図 本発明の実施の形態1による端末機における送信処理の概要の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態1による端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図 本発明の実施の形態1による端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図 本発明の実施の形態1による端末機の複数回の起動中での処理の推移を示す図 図12の一部の拡大を示す図 本発明の実施の形態1による端末機における図12の処理での不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図 本発明の実施の形態1による無線システムのペアリングシーケンスを示す図 本発明の実施の形態1による無線システムのペアリングシーケンスを示す図 本発明の実施の形態1による端末機の状態推移を示す図 本発明の実施の形態2による端末機の起動中での電圧の推移を示す図 本発明の実施の形態2による端末機の動作の概要を示すフローチャート 本発明の実施の形態2による端末機の不揮発性メモリの第1領域と第2領域を模式的に示す図 本発明の実施の形態2による端末機におけるカウントデータ定期保存処理の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2による端末機における登録データ決定処理の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2による端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図 本発明の実施の形態2による端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図 本発明の実施の形態2による端末機における送信処理の概要の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2による端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図 本発明の実施の形態2による端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図
本発明の実施の形態の説明に先立ち、従来の端末機における問題点を簡単に説明する。端末機は、内蔵する発電部からの限られた電力で起動し、かつ無線送信時には多くの電力を消費するため、制御回路の作動可能な時間は限られる。この限られる起動時間の中で、制御回路は判定回路から得た電圧値を第1基準値および第2基準値に対比して、端末機の複数回起動される時間間隔を判定する。しかしながら、要望される時間間隔はユーザ毎に異なることも多い。すなわち、判定回路の時定数は要望される時間間隔で異なる設定にせざるを得ない。この場合、発電部から得られる電力のばらつきなども踏まえつつ抵抗やコンデンサを再選定して時定数を設定し直し、時定数の異なる判定回路を搭載した端末機をそれぞれ生産する必要がある。すなわち、判定回路を有する構成の端末機では、生産性の向上を図り難いという問題を有する。また、端末機では、制御回路などを有する配線基板に判定回路を構成すると、判定回路のみの取替えが困難であり、その改善策の検討も必要である。
本実施の形態における端末機と端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムについて以下に説明する。
(実施の形態1)
(1.端末機と親無線機の関係)
図1は本発明の実施の形態による端末機の電気的構成を示すブロック図、図2は親無線機の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示す端末機200は、図2に示す一つの親無線機500に無線通信可能に設定されて使用される。すなわち端末機200は、親無線機500とペアリングされて使用される。端末機200は例えば窓の枠部やドアに取り付けられる。端末機200は、窓やドアを開く動作または閉じる動作で起動し、所定の無線信号を親無線機500に送信する。端末機200が送信する無線信号としては、親無線機500とのペアリング時ではペアリングモード信号(以下、第1信号と記載する)を送信し、ペアリングが完了した後等では通常の使用状態に応じた通常モード信号(以下、第2信号と記載する)を送信する。なお、少なくとも第2信号は窓の開閉情報を含む。
親無線機500は端末機200と離れた位置に設置されている。親無線機500は商用電源から電源供給を受けて常時作動している。端末機200からの無線信号は親無線機500で受信されて、親無線機500は受信信号に応じた所定制御を行う。
(2.端末機の電気的構成)
以下、端末機200の構成について、図1を用いて説明する。図1に示したように、端末機200は、発電部10と蓄電部20と電圧変換部30と制御回路40と無線回路60と電圧検知部70とを有する。
発電部10は、電力を発電する発電機構を有する。発電機構は、電磁誘導式もしくは圧電発電式であり、例えば窓等を開くまたは閉じる行為のそれぞれに連動して動作する起動部10Aと、起動部10Aの動作に応じて限られる所定の電力を発電する機構を含む。つまり、発電部10は、所謂エナジーハーベスタであって、起動部10Aが動作する都度で限られた電力量の電荷を発生させる。発電機構は電磁誘導式や圧電発電式以外であってもよい。
発電部10で発電された電力は、発電部10に接続された蓄電部20に蓄電される。蓄電部20は整流回路を含んでもよい。蓄電部20は電圧変換部30に接続されている。そして、電圧変換部30は、蓄電部20に蓄積した電力に応じた第1の電圧を第2の電圧に変換する。第1の電圧および第2の電圧はDC電圧である。
制御回路40は、第1入力部41と第2入力部42と出力部43と不揮発性メモリ44と信号処理回路50とクロックを発生する発振器72とを有する。さらに制御回路40は、制御回路40の作動中にクロックの計時を行うタイマ80を有するRAM(Random Access Memory)100を含む。なお、タイマ80を有するRAM100は、制御回路40で制御されているならば外付けされていてもよい。また、制御回路40で制御されているならばRAM100以外のタイマ80を用いてもよい。
電圧変換部30は制御回路40の第1入力部41に接続されている。第1入力部41は電源供給部である。つまり、電圧変換部30からの第2の電圧が電源電圧として制御回路40に印加可能に構成されている。制御回路40の信号処理回路50は各種処理を行う。信号処理回路50で行われる各種処理としては、例えば様々な数値計算や情報処理、回路の制御などである。また、信号処理回路50は、出力部43から所定の出力信号を出力し、この出力信号を無線回路60を介して無線送信する。無線回路60はアンテナ61を含む。
電圧検知部70が、蓄電部20と電圧変換部30との間に接続されている。換言すれば、第1の電圧を入力可能に電圧検知部70が配置されている。電圧検知部70は、第1の電圧に応じた所定の出力値を第2入力部42に入力させる。電圧検知部70は、例えば、ボルテージディテクタIC(Integrated Circuit)等の部品を用いる。または、電圧変換部30と一体となったICであってもよい。この出力値を基に、信号処理回路50は処理を開始する。
(3.親無線機の電気的構成)
親無線機500の構成について図2を用いて説明する。親無線機500は図2に示すように、アンテナ511を含む受信回路510と、制御回路520とを有する。制御回路520は、不揮発性メモリ521と信号処理回路522を有する。親無線機500は、商用電源から図示しない電源回路を介して電源電圧を常時供給されている。
受信回路510は、アンテナ511を介して端末機200からの無線信号を受信する回路である。受信された無線信号は制御回路520に伝えられ、制御回路520は信号処理回路522で無線信号の判別などを行って対応する処理を行う。親無線機500は、端末機200とのペアリングを行う際に、ペアリングモードに切り換え可能に構成されている。なお、不揮発性メモリ521には、端末機200の識別子や暗号化キーなどが記憶され、信号処理回路522は、受信回路510によって受信した無線信号の暗号化データの解読などを行うがこれらの説明は省略する。
(4.端末機および親無線機との間のペアリングの流れ)
次に、端末機200を親無線機500にペアリングする際の流れについて図3を用いて説明する。図3は端末機と親無線機との間でのペアリング時の流れを説明するフローチャートである。
操作者は、図3に示すステップ1で、親無線機500をペアリングモードに切り換える。操作者は端末機200を使用する使用者であり、窓等の施工業者なども含む。その後、操作者は、図3のステップ2からステップ5に示すように、端末機200を繰り返して複数回起動させる。すなわち、操作者は例えば端末機200を取り付けた窓を閉じている状態から開ける、あるいは開けている状態から閉める行為を繰り返して行う。端末機200はステップ2からステップ4の各々で起動し、各々の起動中に詳細は後述するが登録データの決定や登録データに基づいた送信信号の決定などを行う。そして、端末機200は、ステップ2からステップ4の各々では第2信号(通常モード信号)を送信する。しかしながら、親無線機500は端末機200とのペアリングをしていないのでこれらの第2信号を無視する。そして、ステップ5で、操作者が、端末機200をn回目に起動させると、端末機200の制御回路40は、登録データに基づいた送信信号の決定のために、予め設定されたペアリングパターンと、例えば(n−1)回目までの登録データを不揮発性メモリ44から読み出して対比する。ペアリングパターンと読み出したパターンとが合致した場合、端末機200は第1信号(ペアリングモード信号)を無線送信する。その後、ステップ6で親無線機500は第1信号を受信して判別し、条件の合致する場合に端末機200を認定してペアリングを完了させる。
(5.端末機の起動中での各電圧の推移)
端末機200の起動中での第1の電圧および第2の電圧の推移について説明する。なお、詳細は後述するが、端末機200は、起動中に送信処理、登録データ決定処理を行う。これらの処理を行う順序で電圧の推移は異なるが、登録データ決定処理を行う前に送信処理を行う場合を例として以下に図4を用いて説明する。図4は、端末機の起動中での電圧の推移を示す図である。
操作者が、端末機200を起動させる行為を行うことによって端末機200に内蔵されている発電部10が動作して電力を発電する。発電部10で発電される電力は蓄電部20に蓄電されていく。蓄電部20の第1の電圧の値は図4に示すように時間的に急な傾斜をもって上昇していく。第1の電圧の値は第1の時間t1で制御回路40の作動可能な下限電圧値を超える。第1の時間t1以後、電圧変換部30は一定の第2の電圧を制御回路40に印加する。第2の電圧はDC電圧である。
制御回路40は、第2の電圧を印加されることによって作動を開始し、送信処理を行う。送信処理は無線送信を含むので多くの電力を必要とする。つまり、蓄電部20に蓄電されていく電力は送信処理中に多く消費される。このために、第1の電圧は、送信処理を行なっている時間の間でピーク値をもつように推移する。その後、制御回路40は登録データ決定処理を行う。登録データ決定処理を行う際にも制御回路40は電力を消費するが、その消費量は送信処理中よりも少ない。このため、送信処理の後では第1の電圧は時間経過と共に緩やかに低下していく。
そして、電力が消費されていくことによって第1の電圧は第2の時間t2で下限電圧値より低下する。第1の電圧が下限電圧値よりも低くなった時点で制御回路40への第2の電圧の供給は停止される。これによって制御回路40は作動を停止する。このように、端末機200は、発電部10からの限られた電力のみで第1の時間t1から第2の時間t2の間で作動可能に構成されている。
(6.端末機の動作の概要)
以下、端末機200の動作の概要について図4に加えて図5を用いて説明する。図5は端末機の動作の概要を示すフローチャートである。
操作者が端末機200を起動させる行為を行う。例えば端末機200を取り付けた窓等を開閉して端末機200に内蔵されている発電部10を動作させて端末機200を起動させる。すなわち、端末機200では、図5のステップ11に示すように発電部10での発電が行なわれ、限られる電力の電荷が蓄電部20に蓄電されていく。その後、ステップ12で、第2の電圧が制御回路40の第1入力部41に第1の時間t1で印加され、制御回路40は作動を開始する。
一方、電圧検知部70には第1の電圧が常時入力されている。また電圧検知部70は第1の電圧に応じた出力値を制御回路40の第2入力部42に常時入力している。制御回路40は電圧検知部70の出力値と対比するための第1閾値を有する。そして、制御回路40の作動開始後に、信号処理回路50はステップ13で電圧検知部70からの出力値が第1閾値を超えるかを対比する。電圧検知部70からの出力値が第1閾値を超えていない場合にはステップ13が繰り返される。
電圧検知部70からの出力値が第1閾値を超えている場合、信号処理回路50の処理はステップ14に移る。ステップ14で信号処理回路50は前述した送信処理および登録データ決定処理を行う。
ステップ14の送信処理では、不揮発性メモリ44に格納された登録データに応じて出力信号を決定する。そして決定した出力信号を無線送信する。登録データ決定処理では、タイマ80で計時した計測時間に基づいて登録データを決定する。また登録データを不揮発性メモリ44に格納する。なお、この二つの処理の順序は特に限定されない。
(7.端末機における登録データ決定処理)
以下、端末機200における登録データ決定処理について図4に加えて図6〜図8を用いて説明する。図6は端末機における登録データ決定処理の流れを示すフローチャート、図7は端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図、図8は端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図である。
端末機200が起動されると、ステップ13(図5)で信号処理回路50は前述したように電圧検知部70からの出力値と第1閾値とを対比する。電圧検知部70からの出力値が第3の時間t3で第1閾値を超えて、図6に示すように信号処理回路50の処理がステップ21に移行したとする。
ステップ21で、信号処理回路50は、RAM100のタイマ80をリセットする。また、信号処理回路50は、図4に示したように、第3の時間t3から第2の時間t2の間でタイマ80での計時範囲を設定する。そして、計時範囲内に基準時間を設定する。計時範囲の終端時間は第2の時間t2よりも前の時間に設定する。基準時間から終端時間までの間の時間は、不揮発性メモリ44への登録データの格納可能な時間を含むように設定する。
その後、信号処理回路50は、ステップ22で、設定した計時範囲の始端時間からタイマ80による計時を始めさせる。信号処理回路50は、ステップ23で、タイマ80による計測時間と基準時間とを対比する。そして、この対比で、信号処理回路50は登録データを決定し、決定した登録データを信号処理回路50はステップ24またはステップ25で不揮発性メモリ44に格納する。
ここで、不揮発性メモリ44への登録データの格納状態などについて図7および図8を用いて詳しく説明する。
不揮発性メモリ44は、図7および図8に示すように、端末機200の起動時ごとに決定される登録データをそれぞれ格納する複数の格納箇所を有する。なお、以下では、判り易く説明するために、これらの格納箇所を総称するときに格納領域45として記載し、図7および図8にも格納領域45の符号を付している。
図7および図8に示すように、不揮発性メモリ44の格納領域45は、端末機200の(m−1)回目までの起動中にそれぞれ決定した(m−1)回目までの登録データの格納箇所、今回であるm回目の起動中に決定するm回目の登録データの格納箇所、および(m+1)回目以後の起動中に決定する(m+1)回目以後の登録データの格納箇所を含む。なお、以後では短時間であったことを示す登録データを第1データと記載し、長時間であったことを示す登録データを第2データと記載して説明する。そして、図7および図8には、第1データは“1”、第2データは“0”で表記している。
端末機200のm回目の起動の開始時点では、図7の上段、図8の上段に示すように、(m−1)回目までの登録データが格納領域45の対応する格納箇所にそれぞれ格納されている。m回目の登録データの格納箇所および(m+1)回目以後の登録データの格納箇所には、予め第1データを格納している。m回目以後の登録データの格納箇所に第1データを格納させるタイミングは少なくともステップ24やステップ25の前であればよい。
なお、格納領域45内のm回目以後の登録データの格納箇所は、後述するペアリングパターンとの対比で用いないようになった過去分の登録データの格納箇所であってもよい。この場合でも同様に過去分の登録データの格納箇所には予め第1データを格納し直しておく。不揮発性メモリ44は、書き込み回数の制限を受けることもあるので、これを緩和するように、格納領域45を複数設けておき、複数の格納領域45を代わる代わるに使用するなどとすると望ましい。その選択をするための選択用データを不揮発性メモリ44に登録などさせておき、選択用データによって、使用する格納領域45を決定するようにしてもよい。
図6に示したステップ23で、信号処理回路50は、m回目の起動でのタイマ80による計測時間と基準時間とを対比する。タイマ80による計測時間が基準時間以下の場合では、信号処理回路50の処理は、図6に示すようにステップ24に移行してm回目の登録データを第1データに決定する。つまり、図7の下段にも示すように、ステップ24では格納領域45のm回目の登録データの格納箇所は予め格納された第1データのままで、第1データの格納状態が維持される。
タイマ80による計測時間が基準時間以下の場合になる場面としては、例えばタイマ80での計時中で、かつ基準時間に至る前に、電圧検知部70からの出力値が第1閾値よりも低くなって、この状態で(m+1)回目の起動がされて再び発電部10が動作される場合である。この場合には、第1閾値よりも落ち込んでいた電圧検知部70からの出力値が再度第1閾値を第4の時間で超える。この場合であっても、ステップ24の処理にすることによって、(m+1)回目の端末機200の起動開始時にm回目の登録データとして決定した第1データを対応するm回目の格納箇所に格納した状態にできる。これを考慮して、基準時間は、電圧検知部70からの出力値が第1閾値よりも低くなる時間に設定すると望ましい。
図6に示したステップ23で、タイマ80による計測時間が基準時間を超えた場合には、信号処理回路50の処理は、図6に示すようにステップ25に移行してm回目の登録データを第2データに決定する。そして、信号処理回路50はステップ25ではm回目の登録データの格納箇所に第2データに格納し直す。つまり図8の下段にも示すように、信号処理回路50は格納領域45のm回目の登録データの格納箇所に第2データを格納し直す。
以上に説明したように、端末機200では、m回目の起動中でのタイマ80による計測時間を基準時間と対比してm回目の登録データを決定する。そして、(m+1)回目の起動時には、不揮発性メモリ44のm回目の登録データの格納箇所には、決定したm回目の登録データが格納された状態にできる。換言すれば、m回目の登録データの決定および格納は、m回目の起動内である制御回路40が停止する第2の時間t2までに完了する。
このように、端末機200では、タイマ80による計測時間に基づいて起動中での時間の長短の決定をして、その結果を得ている。これであれば時定数回路は不要であり、また時定数の設定および時定数回路に用いる抵抗、コンデンサの選択等も不要にできる。そして、タイマ80などを使用したソフト処理のみにしたため、ソフトを変更するだけで柔軟に多様な設定の端末機200を生産することができ、生産性の向上を図ることを可能とする。なお、以上では計時処理にタイマ80を用いた場合を事例として説明したが、タイマ80の代用としてソフト処理で計時可能なカウンタなどを用いてもよい。
なお、不揮発性メモリ44は、書き込み回数の制限を受けることもあるので、これを緩和するように、格納領域45を複数設けておき、複数の格納領域45を代わる代わるに使用するなどとすると望ましい。その選択をするための選択用データを不揮発性メモリ44に登録などさせておき、選択用データによって、使用する格納領域45を決定するようにしてもよい。
また、送信処理の後に登録データ決定処理を行う場合では、タイマ80の作動を開始する際に、制御回路40は、動作クロックの周波数を、タイマ80の作動を開始する前の動作クロック周波数に比べて、低くするか、もしくはタイマ80の作動を開始した以降に下限電圧値を低下させて、限りある発電部10からの電力で、より長く制御回路40の作動状態を維持させることもできる。
なお以上では、基準時間を一つで説明したが、基準時間を二つ持たせて、一つ目の基準時間のみを超えた場合と、その後の二つ目の基準時間を超えた場合で、異なる登録データに決定するなどとしてもよい。
(8.端末機における送信処理)
以下、端末機における送信処理について、図3に加えて図9を用いて説明する。図9は端末機における送信処理の概要の流れを示すフローチャートである。
図3のステップ5で、操作者がn回目の行為によって端末機200を起動させる。端末機200は前述したステップ13の条件を満たしてステップ31に移行した場合、信号処理回路50はステップ31で不揮発性メモリ44に蓄積された登録データを格納領域45から読み出す。登録データの読み出し範囲などについては次の項で説明する。
続いて、信号処理回路50は、ステップ32で読み出した読み出しパターンと予め決定されているペアリングパターンとの対比をする。読み出しパターンがペアリングパターンに合致しない場合、信号処理回路50の処理はステップ33に移行し、信号処理回路50は出力部43から第2信号を生成し出力して、第2信号を無線回路60を介して無線送信する。
ステップ32で、読み出しパターンがペアリングパターンに合致した場合、信号処理回路50の処理はステップ34に移行し、信号処理回路50は出力部43からペアリングモード信号である第1信号を生成し出力して、第1信号を無線回路60を介して無線送信する。
(9−1.端末機において送信処理を登録データ決定処理の前に行う場合での登録データの読み出し範囲)
次に、端末機200が送信処理を登録データ決定処理の前に行う場合での格納領域45からの読み出し範囲について図10を用いて説明する。図10は端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図である。なお、判り易く説明するために、ペアリングパターンは(n−2)個の個数のパターン列であるとする。登録データは、前述したとおりの第1データもしくは第2データである。
図10の上段に示したように、端末機200の(n−2)回目の起動開始時点では、1回目の起動中に決定した1回目の登録データから(n−3)回目の起動中に決定した(n−3)回目の登録データが格納領域45の対応する格納箇所に格納されている。なお、格納領域45の(n−2)回目以後の登録データを格納する各々の格納箇所には、前述したとおりに第1データが仮に格納されている。
この状態で、端末機200は(n−2)回目の送信処理を行う。まず、信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって格納領域45の登録データを読み出す。読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数である。つまり、(n−2)回目の送信処理では、(n−3)回目の登録データ、(n−4)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Aとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。なお、(n−2)回目の起動中では、読み出される登録データの個数はペアリングパターンの配列数より一つ少ない(n−3)個となる。そして、読み出した登録データからなる読み出しパターンをペアリングパターンと対比する。(n−2)回目の起動で読み出した個数はペアリングパターンの個数よりも少ないので、読み出しパターンとペアリングパターンとは相違すると判定され、信号処理回路50は第2信号(通常モード信号)に決定して、生成した第2信号を無線送信する。その後、(n−2)回目の端末機200の起動中で格納領域45の(n−2)回目の格納箇所に(n−2)回目の登録データが格納される。なお、(n−2)回目の登録データは、第1データのままで維持されたとして図示している。
続いて、図3のステップ4で、端末機200が(n−1)回目で起動されると、図10の中段に示すように、(n−2)回目の起動の場合と同様に登録データを格納領域45から読み出す。読み出す登録データはペアリングパターンの配列数と同数であるため、(n−1)回目の送信処理では、(n−2)回目の登録データ、(n−3)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Bとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。その後、読み出しパターンとペアリングパターンとを対比して相応する出力信号が無線送信される。ここでは、読み出しパターンとペアリングパターンとが相違すると判定されて第2信号を送信したとする。その後、(n−1)回目の端末機200の起動中で格納領域45の(n−1)回目の格納箇所に(n−1)回目の登録データが格納される。なお、(n−1)回目の登録データは、第2データで格納し直されたとして図示している。
続いて、図3のステップ5で、端末機200がn回目で起動されると、図10の下段に示すように、ペアリングパターンの配列数と同数の(n−1)回目の登録データ、(n−2)回目の登録データ、・・・、3回目の登録データ、2回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Cとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。そして、読み出した登録データからなる読み出しパターンをペアリングパターンと対比し、両者が合致したと判定されたとする。この場合、n回目の端末機200の起動中に信号処理回路50は、第1信号(ペアリングモード信号)に決定する。そして、生成した第1信号をアンテナ61を介して無線送信する。そして、このペアリングモード信号を親無線機500が受信して判定し、条件を満たしていればペアリングが完了する。なお、図10内では、その後に、n回目の起動中の登録データを格納領域45のn回目の格納箇所に格納させる図示をしているが、ペアリングの完了に応じてn回目での登録データの格納は実施しなくてもよい。また、n回目の読み出しでは1回目の登録データは用いない。この1回目の登録データの格納箇所が前述した過去分の登録データの格納箇所にあたる。
なお、ペアリングモードの判定をするための読み出し範囲は、上述した設定のみに限定されない。例えば、格納箇所の内で予め参照対象を定めておき、参照対象とした所定の格納箇所の登録データに基づいてペアリングモードの判定をしてもよい。例えば、一つおきの格納箇所を参照対象としておくと、窓やドアの開状態から閉状態とする行為のみ、またはその逆での行為のみで得られる登録データを元にペアリングモードの判定をすることも可能である。なお、この場合、参照対象とする格納箇所は2以上が望ましい。
(9−2.端末機において送信処理を登録データ決定処理の後に行う場合での登録データの読み出し範囲)
次に、端末機200が送信処理を登録データ決定処理の後で行う場合での格納領域45からの読み出し範囲について図11を用いて説明する。図11は端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図である。なお、判り易く説明するために、ペアリングパターンは(n−1)個の個数のパターン列であるとする。登録データは、前述したとおりの第1データもしくは第2データである。
端末機200は、(n−2)回目の登録データ決定処理をした後で(n−2)回目の送信処理を行う。つまり、図11の上段に示したように、(n−2)回目の送信処理の前では、1回目の起動中に決定した1回目の登録データから(n−2)回目の起動中に決定した(n−2)回目の登録データのそれぞれが格納領域45の対応する格納箇所に格納されている。なお、格納領域45の(n−1)回目以後の格納箇所には、前述したとおりに第1データが仮に格納されている。
この状態で、端末機200は(n−2)回目の送信処理を行う。まず、信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって格納領域45の登録データを読み出す。なお、読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数である。つまり、(n−2)回目の端末機200の送信処理では、(n−2)回目の登録データ、(n−3)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Dとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。なお、(n−2)回目では、読み出される登録データの個数はペアリングパターンの配列数より一つ少ない(n−2)個であるため、読み出した登録データからなる読み出しパターンはペアリングパターンとの対比で相違すると判定され、信号処理回路50は第2信号を無線送信する。
続いて、図3のステップ4で、端末機200が(n−1)回目で起動されると、(n−1)回目の送信処理の前に(n−1)回目の登録データ決定処理が行われ、図11の中段に示すように、格納領域45の対応する格納箇所に(n−1)回目の登録データが格納される。なお、(n−1)回目の登録データは第2データに格納し直されたとして図示している。
その後、端末機200は(n−1)回目の送信処理を行う。信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって格納領域45の登録データを読み出す。読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数であり、(n−1)回目の送信処理のときには、(n−1)回目の登録データ、(n−2)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Eとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。その後、読み出しパターンとペアリングパターンとを対比して相応する出力信号が無線送信される。ここでは、読み出しパターンとペアリングパターンとが相違すると判定されて第2信号を送信したとする。
続いて、図3のステップ5で、端末機200がn回目で起動されると、n回目の送信処理の前にn回目の登録データ決定処理が行われ、図11の下段に示すように、n回目の登録データが格納領域45の対応する格納箇所に格納される。なお、n回目の登録データは第2データに格納し直されたとして図示している。
その後、端末機200はn回目での送信処理を行う。信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって格納領域45の登録データを読み出す。読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数であり、n回目の送信処理のときには、n回目の登録データ、(n−1)回目の登録データ、・・・、3回目の登録データ、2回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Fとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。その後、読み出しパターンとペアリングパターンとを対比する。ここでは、読み出しパターンとペアリングパターンとが合致したとの判定結果であったとする。この場合、n回目の起動中に、信号処理回路50は第1信号(ペアリングモード信号)を無線送信する。そして、このペアリングモード信号を親無線機500が受信して判定し、条件を満たしていればペアリングが完了する。なお、n回目の送信処理では1回目の登録データは用いない。この1回目の登録データの格納箇所が前述した過去分の登録データの格納箇所にあたる。
なお、送信処理を登録データ決定処理の後に行う場合では、決定されたm回目の登録データを直接用いてm回目の送信処理を行い、その後にm回目の登録データを格納領域45の対応する格納箇所に格納してもよい。
なお、この場合でも、ペアリングモードの判定をするための読み出し範囲は、上述した設定のみに限定されないことは前項の場合と同じである。つまり、格納箇所の内で予め参照対象を定めておき、参照対象とした所定の格納箇所の登録データに基づいてペアリングモードの判定をしてもよい。例えば、一つおきの格納箇所を参照対象としておくと、窓やドアの開状態から閉状態とする行為のみ、またはその逆での行為のみで得られる登録データを元にペアリングモードの判定をすることが可能であり、この場合、参照対象とする格納箇所は2以上が望ましい。
(10.端末機の複数回連続の起動による処理の推移)
端末機200を複数回連続して起動した場合の処理の推移について図12から図14を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態1による端末機の複数回の起動した場合の処理の推移を示す。前述のように端末機200の起動の時間間隔が、短時間の場合と長時間の場合がある。なお、この項での説明では、長時間であることを示す登録データは第1データと定義して“1”で表記し、短時間であることを示す登録データは第2データと定義して“0”と表記する。そして、ここでは、n−6回目の起動は、長時間と相当すると仮定する。n−5回目の起動時の第1の電圧、処理の推移は、図4と同様である。n−4回目の起動時は、n−5回目の起動時の端末機200の起動の時間間隔を長時間と判定する。一方、n−3回目の起動時は、n−4回目の起動時の端末機200の起動の時間間隔を短時間と判定する。以下、n−2回目の起動時は、n−3回目の起動時の端末機200の起動の時間間隔を長時間、n−1回目の起動時は、n−2回目の起動時の端末機200の起動の時間間隔を短時間、n回目の起動時は、n−1回目の起動時の端末機200の起動の時間間隔を短時間と判定する。それぞれの起動時には、判定時間に応じた登録データが対応する格納部に格納される。ペアリングパターンが「10100(長短長短短)」であった場合、n−5回目からn−1回目に相当する格納部に格納された登録データと一致するため、ペアリングモードと判定され、ペアリングモードの第1信号を無線送信する。ペアリングモードと判定されない場合は、通常モードの第2信号を無線送信する。
図13は、図12の一部の拡大を示す。n−5回目の起動時は、登録データ決定処理において、タイマ80の計測時間が基準時間を超えた後、登録データを第1データとして格納する。第1の電圧が下限電圧値を下回る時間t2において制御回路40が停止する。n−4回目の起動時は、第1の電圧が下限電圧値を超えると制御回路40が作動を開始する。第1の電圧の値は第3の時間t3で第1閾値を超えて、割り込みが発生する。n−5回目の起動時の登録データ決定処理において、登録データとして長時間であったことを示す第1データが格納されている。つまり、端末機200の前回での起動の時間間隔を長時間と判定して送信処理がなされる。送信処理後、登録データ決定処理を開始するが、タイマ80の計測時間が基準時間を超える前に発電部10の発電により、第1の電圧の値が前述したように第4の時間t4で第1閾値を超える。これによって、割り込みが発生する。送信処理において、この場合、登録データとして第1データが格納されていないため、登録データを、端末機200の起動の時間間隔を短時間であったことを示す第2データとする。その方法については、後述する。
図14は、図12の処理での不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図である。図の四角は、不揮発性メモリ44の格納領域45のD0からD6までの格納部を示す。
n−6回目の起動は、ここでは長時間と相当すると仮定しているため、n−5回目の起動時には、格納部D6には、「1」(端末機の起動の時間間隔が長時間)が格納されている。割り込みにより、まず格納領域45の格納部Dp(6≧p≧1:正の整数)の登録データを格納部Dp−1に移すデータシフト処理を行う。次に、D6に「0」(端末機の起動の時間間隔が短時間)を格納する。次にペアリング判定を行う。ここでは、ペアリングパターンが「10100(長短長短短)」としているため、格納部D1からD5の登録データは、「10000」となり、パターンは一致しない。よって、通常モードと判定される。n−5回目の起動では、タイマ80の計測時間が、基準時間を超えるため、基準時間を超えた後、格納部D6に、「1」(端末機の起動の時間間隔が長時間)を格納する。登録データ決定処理は終了する。
n−4回目の起動時には、データシフト処理と、格納部D6への「0」の格納とペアリング判定とを行う。タイマの計測時間が、基準時間を超える前に、発電部10の発電により、n−3回目の起動が開始される。
n−3回目の起動時には、タイマ80の計測時間が、基準時間を超えないため、格納部D6に、「1」が格納されておらず、n−4回目の起動時に格納された「0」が格納されたままである。つまり、タイマ80の計測時間が、基準時間を超えないことを示す「0」を予め格納しておくことで、次の起動時に端末機200の起動の時間間隔が短かったことを判定することができる。
n−2回目の起動時には、n−3回目の起動におけるタイマ80の計測時間が、基準時間を超えているため、D6には「1」が格納されている。
以上のように、端末機200の起動の時間間隔を登録していくことで、タイマ80の計測時間が基準時間を超える前に発電により割込みが発生しても、ペアリングモードを判定できる。
なお、ペアリングモードの判定をするための参照対象とする格納部Dpは上記の場合のみに限定されない。例えば、格納部Dpの内で予め参照対象を定めておき、参照対象とした所定の格納部の登録データに基づいてペアリングモードの判定をしてもよい。例えば、一つおきの格納部を参照対象としておき、窓やドアの開状態から閉状態とする行為、またはその逆での行為で得られる登録データを元にペアリングモードの判定をしてもよい。なお、少なくとも参照対象とする所定の格納部は2以上であると望ましい。
なお、タイマ80は、定期的な時間間隔でカウントを行うカウンタであってもよく、カウンタによるカウント値を元に、1以上の回数で、対応する格納部の登録データを更新する等にしてもよい。
(11.無線システムのペアリングシーケンス)
無線システムのペアリングシーケンスについて図15A、図15Bを用いて説明する。本シーケンスは、図12から図14と対応している。
まず、ステップS100(以下、ステップ略)において、操作者が、受信機側である親無線機500をペアリングモードに設定するためにスマートフォンやタブレットなどの携帯端末を所定操作する。これによって携帯端末を通じてS102に記載したようにペアリング開始となる。つまり、操作者による携帯端末への所定操作で、S102では携帯端末から親無線機500にペアリングモード設定を要求する。S104において、親無線機500は、ペアリングモードに移行する。S106において、窓あるいは、ドアを開もしくは閉(以下、起動部10Aを起動とする)にし、送信機側となる端末機200での発電操作を行う。S108において端末機200は、割込みとモード判定を行う。n−5回目の起動においては、前述のように通常モードと判定され、親無線機500に通常送信する。つまり、親無線機500に第2信号を送信する。同じデータの通常送信を2回行い、親無線機500が同じデータを受信すれば、正常送信できた事が確認でき、信頼性を上げることができる。送信は、2回に限定されないが、送信できる回数は、発電部10の電力量に依存する。送信が1回でも別の方法で正常送信できたことが確認できれば、1回でも良い。S110において親無線機500は、未登録送信機と判定し、第2信号の送信されたデータを破棄する。送信されるデータは、開閉される窓やドアのその都度の開閉状態を示す。S112において、端末機200はタイマ80での計時を開始する。S114において、端末機200は、タイマ80による計測時間が基準時間を超えたため、長判定記録を行う。その後、第1の電圧が下限電圧値よりも下がることで端末機200は停止する。S116において、起動部10Aを起動し、端末機200を発電操作する。S118において端末機200は、割込みとモード判定を行う。n−4回目の起動においては、前述のように通常モードと判定され、親無線機500に通常送信する。
S120において親無線機500は、未登録送信機と判定し、送信されたデータを破棄する。S122において、端末機200はタイマ80での計時を開始する。端末機200のタイマ80は計測時間が基準時間を超えず、S124において、起動部10Aを起動し、端末機200を発電操作する。S126において端末機200は、割込みとモード判定を行う。n−3回目の起動においては、前述のように通常モードと判定され、親無線機500に通常送信する。
以下、S128、S136において、通常送信を受信した場合は、親無線機500は、未登録送信機と判定し、データを破棄する。S130、S138において、端末機200はタイマ80での計時を開始する。S132、S140において、起動部10Aを起動し、端末機200を発電操作する。
S142において、端末機200は、割込みとモード判定を行う。n回目の起動においては、前述のように登録データがペアリングパターンと一致する。これによって、端末機200は、ペアリングモードに応じた第1信号を生成し、親無線機500にペアリング要求送信をする。S144において、親無線機500は、ペアリング要求判定を行い、端末機200の仮登録と暗号鍵の生成をして、端末機200にペアリング応答と、暗号鍵を送信する。S146において、端末機200は暗号鍵を保存し、記録パターンリセットをする。記録パターンとは、格納領域45内でペアリングパターンに対比する範囲での登録データである。S148において、端末機200は、タイマ80での計時を開始する。S150において起動部10Aを起動し、端末機200を発電操作する。S152において、端末機200は割込みとモード判定を行う。通常モードと判定され、先のS144において送信された暗号鍵により暗号化した送信データを第2信号として親無線機500に通常送信する。S154において、端末機200はタイマ80での計時を開始する。S156において、親無線機500はS152によって送信された送信データの暗号鍵を先のS144において送信した暗号鍵と照合して登録済送信機判定を行う。親無線機500は、仮登録した端末機200であることが確認できれば、端末機200を本登録し、送信された暗号化データの復号を行い、開閉情報および、開閉情報に加えて端末機200を本登録したこと、本登録した端末機200の情報を携帯端末に送信する。S158において、携帯端末は、本登録された端末機200の登録・開閉状態を表示する。すなわち、操作者に本登録された端末機200の情報や開閉の情報が提示されて、携帯端末を通してのペアリングがS162において終了する。なお、S160において、親無線機500は予め決められた時間が経過したあと、通常モードに移行する。
このように、無線システムは、通常モードからペアリングモードに移行し、所定の動作を終えた後、通常モードに戻る。
なお、S150を行う制御にすることで、操作者は、携帯端末から対象とする端末機200のペアリングの完了を確認できる。
(12.制御回路の状態遷移)
端末機200がペアリングするまでの制御回路40の状態遷移について、図16を用いて説明する。
まず、状態ST200(以下、状態略)において、第1の電圧が下限電圧を超えて制御回路40が作動を開始する。
次に第1の電圧が第1閾値を超えて、ST210割り込みに移行する。第1の電圧が第1閾値を超えるとは、第1の電圧が第1閾値よりも小さい値から大きい値に変化することをいい、常に第1の電圧が第1閾値より大きい状態を意味していない。
割込みにより、ST220の格納領域シフトおよび格納部D6に「0」を記録と、ST230の送信処理と、を行う。送信処理では送信する出力信号を決定する。つまりモード決定と送信を行う。ST220とST230は、同時に行われて良いし、いずれかが終了してから他方を行っても良い。ST230の終了後、ST240登録データ決定処理に移行する。なお、ST240の登録データ決定処理は、送信処理の終了後としたが、ST210の割込み終了後としてもよい。あるいは、ST220の終了後としても良い。
ST240登録データ決定処理において、まず、SS200でタイマ80をスタートさせる。次にSS210のタイマ動作に移行する。SS210においては、タイマ計測値が基準値より小さい場合、SS210タイマ動作を継続する。タイマ計測値が基準値以上の場合、SS220長記録に移行する。なお、基準値より小さい場合としたが、基準値以下としても良い。その場合、基準値以上は、基準値より大きいとし、排他的な関係にする。
S220長記録において、格納部D6に「1」を記録する。また、ST240登録データ決定処理において、第1の電圧が第1閾値を超えた場合、ST210割り込みに移行する。
つまり、前述の端末機200での今回の起動の時間間隔が短い場合、SS220の状態に移行せず、長記録が行われないことになる。
そして、SS220が終了するか、いずれの状態であっても第1の電圧が下限電圧より下がるとST260で制御回路40の動作は終了する。
なお、電力に余裕がある場合等には、ST230送信処理の終了をまたずに、ST240の登録データ決定処理を開始しても良い。ただし、ST220は、SS220が開始する前に終了して前回までの起動時の登録データを上書きされないように考慮する必要がある。図16の場合、タイマ計測値が基準値以上となる前にST220は終了させておく。
(実施の形態2)
本実施の形態2における端末機と端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムについて図1から図3と図17から図26を用いて以下に説明する。図1から図3は本実施の形態1と構成は同じである。同じ符号については、詳細な説明は省略する。また、(1.端末機と親無線機の関係)(2.端末機の電気的構成)(3.親無線機の電気的構成)実施の形態1と同じなため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態2における端末機の制御回路40は、カウンタ80を含んでいる。カウンタ80は、制御回路40で制御可能であれば制御回路40以外に設けられていてもよい。カウンタ80の代用としてタイマなどを用いてもよい。
(4.端末機および親無線機との間のペアリングの流れ)
次に、端末機200を親無線機500にペアリングする際の流れについて図3を用いて説明する。図3は端末機と親無線機との間でのペアリング時の流れを説明するフローチャートである。
操作者は、図3に示すステップ1で、親無線機500をペアリングモードに切り換える。操作者は端末機200を使用する使用者であり、窓等の施工業者なども含む。その後、操作者は、図3のステップ2からステップ5に示すように、端末機200を繰り返して複数回起動させる。すなわち、操作者は例えば端末機200を取り付けた窓を閉じている状態から開ける、あるいは開けている状態から閉める行為を繰り返して行う。端末機200はステップ2からステップ4の各々で起動し、各々の起動中に詳細は後述するが登録データの決定や登録データに基づいた送信信号の決定などを行う。そして、端末機200は、ステップ2からステップ4の各々では第2信号(通常モード信号)を送信する。しかしながら、親無線機500は端末機200とのペアリングをしていないのでこれらの第2信号を無視する。そして、ステップ5で、操作者が、端末機200をn回目に起動させると、端末機200の制御回路40は、登録データに基づいた送信信号の決定のために、予め設定されたペアリングパターンと、例えば(n−1)回目までの登録データとn回目の登録データを不揮発性メモリ44から読み出して対比する。ペアリングパターンと読み出したパターンとが合致した場合、端末機200は第1信号(ペアリングモード信号)を無線送信する。その後、ステップ6で親無線機500は第1信号を受信して判別し、条件の合致する場合に端末機200を認定してペアリングを完了させる。
(5.端末機の起動中での各電圧の推移)
端末機200の起動中での第1の電圧および第2の電圧の推移について説明する。なお、詳細は後述するが、端末機200は、起動中に送信処理、カウントデータ定期保存処理、登録データ決定処理を行う。これらの処理を行う順序で電圧の推移は異なるが、カウントデータ定期保存処理や登録データ決定処理を行う前に送信処理を行う場合を例として以下に図17を用いて説明する。図17は、端末機の起動中での電圧の推移を示す図である。
操作者が、端末機200を起動させる行為を行うことによって端末機200に内蔵されている発電部10が動作して電力を発電する。発電部10で発電される電力は蓄電部20に蓄電されていく。蓄電部20の第1の電圧の値は図17に示すように時間的に急な傾斜をもって上昇していく。第1の電圧の値は第1の時間t1で制御回路40の作動可能な下限電圧値を超える。第1の時間t1以後、電圧変換部30は一定の第2の電圧を制御回路40に印加する。第2の電圧はDC電圧である。
制御回路40は、第2の電圧を印加されることによって作動を開始し、送信処理を行う。送信処理は無線送信を含むので多くの電力を必要とする。つまり、蓄電部20に蓄電されていく電力は送信処理中に多く消費される。このために、第1の電圧は、送信処理を行なっている時間の間でピーク値をもつように推移する。その後、制御回路40はカウントデータ定期保存処理や登録データ決定処理を行う。カウントデータ定期保存処理や登録データ決定処理を行う際にも制御回路40は電力を消費するが、その消費量は送信処理中よりも少ない。このため、送信処理の後では第1の電圧は時間経過と共に緩やかに低下していく。
そして、電力が消費されていくことによって第1の電圧は第2の時間t2で下限電圧値より低下する。第1の電圧が下限電圧値よりも低くなった時点で制御回路40への第2の電圧の供給は停止される。これによって制御回路40は作動を停止する。このように、端末機200は、発電部10からの限られた電力のみで第1の時間t1から第2の時間t2の間で作動可能に構成されている。
(6.端末機の動作の概要)
以下、端末機200の動作の概要について図17に加えて図18、図19を用いて説明する。図18は端末機の動作の概要を示すフローチャートである。図19は端末機の不揮発性メモリの第1領域と第2領域を模式的に示す図である。
操作者が端末機200を起動させる行為を行う。例えば端末機200を取り付けた窓等を開閉して端末機200に内蔵されている発電部10を動作させて端末機200を起動させる。すなわち、端末機200では、実施の形態1の場合と同様に、図18のステップ11に示すように発電部10での発電が行なわれ、限られる電力の電荷が蓄電部20に蓄電されていく。その後、ステップ12で、第2の電圧が制御回路40の第1入力部41に第1の時間t1で印加され、制御回路40は作動を開始する。
一方、電圧検知部70には第1の電圧が常時入力されている。また電圧検知部70は第1の電圧に応じた出力値を制御回路40の第2入力部42に常時入力している。制御回路40は電圧検知部70の出力値と対比するための第1閾値を有する。そして、制御回路40の作動開始後に、信号処理回路50はステップ13で電圧検知部70からの出力値が第1閾値を超えるかを対比する。電圧検知部70からの出力値が第1閾値を超えていない場合にはステップ13が繰り返される。
電圧検知部70からの出力値が第1閾値を超えている場合、信号処理回路50の処理はステップ40に移る。ステップ40で信号処理回路50は前述した三つの処理(送信処理、カウントデータ定期保存処理、登録データ決定処理)を行う。これらの三つの処理は不揮発性メモリ44への所定処理を含んでいる。ここに不揮発性メモリ44内の領域は特段区分けされるものではないが、判り易く説明するために、以下では三つの処理で用いる不揮発性メモリ44内の領域を第1領域46と第2領域47と記載して説明する。図19は端末機の不揮発性メモリの第1領域と第2領域を模式的に示す図であり、図19に示したように、不揮発性メモリ44は、登録データ用の領域としての第1領域46と、カウントデータ用の領域としての第2領域47を有する。なお、第2領域47は、m回目の起動での計測時間を定期的に保存する保存箇所に相当する。
ステップ40の送信処理では、不揮発性メモリ44の第1領域46に格納されている登録データに応じて出力信号を決定する。そして決定した出力信号を無線送信する。カウントデータ定期保存処理では、カウンタ80が作動され、カウントされたカウント値に基づいたカウントデータを、定期的に、不揮発性メモリ44の第2領域47に保存していく。カウントデータはカウント値そのものであってもよい。登録データ決定処理では、カウントデータに基づいて登録データを決定する。また登録データを不揮発性メモリ44の第1領域46に格納する。なお、三つの処理の順序は特に限定されない。
(7.端末機におけるカウントデータ定期保存処理)
まず、端末機200におけるカウントデータ定期保存処理について図17に加えて図20を用いて説明する。図20は端末機におけるカウントデータ定期保存処理の流れを示すフローチャートである。
端末機200が起動されると、ステップ13で信号処理回路50は前述したように電圧検知部70からの出力値と第1閾値とを対比する。そして、前述の実施形態1の場合と同様に、電圧検知部70からの出力値が第3の時間t3で第1閾値を超えて、図20に示したように信号処理回路50の処理がステップ51に移行したとする。信号処理回路50はステップ51でカウンタ80をリセットする。また、信号処理回路50は、図17に示したように、カウンタ80の作動可能な時間範囲および基準時間を設定する。また、信号処理回路50は、基準時間に至った場合でのカウンタ80によるカウント値に基づくカウントデータに応じた規定値も設定する。カウンタ80は信号処理回路50で制御され、信号処理回路50の制御によってカウンタ80は設定された時間範囲の始端時間から作動を開始する。始端時間は第3の時間t3以後である。そして、設定された時間範囲の終端時間に至るとカウンタ80は信号処理回路50の制御で作動を停止する。
その後、ステップ52に移行して、カウンタ80は信号処理回路50の制御で始端時間から作動を開始する。カウンタ80は例えば発振器72でのクロックを基にカウントを重ねていく。カウンタ80でカウントするカウント値としては、例えば一定時間が経過する毎に一定の数値が加わっていくインクリメンタル式またはデクリメント式でのカウント値を得るようにすると望ましい。
そして、ステップ53では、信号処理回路50は時間経過と共に増加または減少していくカウンタ80からのカウント値に基づいたカウントデータを、定期的に、不揮発性メモリ44の第2領域47に保存させていく。カウントデータはカウント値そのものであってもよい。第2領域47へのカウントデータの保存はカウント値の増減の都度で行ってもよいし、または別途保存のための時間間隔を設定して行ってもよい。以上の説明から判るように、カウンタ80はカウントを開始する始端時間からの経過時間を計測するために用いている。このため、カウンタ80の代用としてタイマを用いることも可能である。なお、カウンタ80は、停止する終端時間を設けることなく第2の時間t2で停止するようにしてもよい。または、基準時間を超えて得られるカウントデータを不揮発性メモリ44の第2領域47に保存した後、終端時間までカウントを続けることなく停止してもよい。
カウンタ80によるカウント中で、かつ基準時間に至る前に、電圧検知部70からの出力値が第1閾値よりも低くなり、この状態で再び発電部10が動作されることもある。この場合には、第1閾値よりも落ち込んでいた電圧検知部70からの出力値が第1閾値を再度第4の時間で超えることとなり、制御回路40は第4の時間を第3の時間に置き換えて以上に説明した制御を繰り返す。つまり、端末機200は第4の時間から次回の起動状態である。この場合であっても、前回の起動中でのカウントデータは定期的に第2領域47に保存されていくので、第4の時間の直前となる前回のカウントデータは第2領域47に確実に保存される。なお、カウントデータ定期保存処理は、電力の消費状態等を考慮すれば、端末機200の起動内での最後尾に処理を行うようにすると望ましい。
(8.端末機における登録データ決定処理)
以下、端末機200における登録データ決定処理について、図17に加えて図21〜図23を参照しつつ説明する。図21は端末機における登録データ決定処理の流れを示すフローチャート、図22は端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図、図23は端末機における不揮発性メモリに対する登録データの格納の流れを示す図である。
端末機200が起動されると、ステップ13で信号処理回路50は前述したように電圧検知部70からの出力値と第1閾値とを対比する。電圧検知部70からの出力値が第3の時間t3で第1閾値を超えて、図21に示すように信号処理回路50の処理がステップ61に移行したとする。
ステップ61で、信号処理回路50は、不揮発性メモリ44の第2領域47からカウントデータを読み出す。その後、ステップ62で、信号処理回路50は、読み出したカウントデータを前述した基準時間に応じた規定値と対比する。なお、この規定値との対比によって、例えば窓の開閉に応じた行為が長時間に相当するか短時間に相当するかを判別する。
読み出したカウントデータが規定値以下である場合、信号処理回路50の処理はステップ63に移行し、ステップ63でカウントデータが規定値以下であったこと(つまり短時間であったこと)を示す第1データに決定する。読み出したカウントデータが規定値を超える場合、信号処理回路50の処理はステップ64に移行し、ステップ64でカウントデータが規定値を超えたこと(つまり長時間であったこと)を示す第2データに決定する。ステップ63またはステップ64で決定された登録データである第1データまたは第2データは不揮発性メモリ44の第1領域46に格納される。
以上に説明した登録データ決定処理とカウントデータ定期保存処理との処理順序は限定されない。そして、この処理する順序によって異なるカウントデータが用いられる。その説明を含めて第1データまたは第2データの不揮発性メモリ44の第1領域46への格納の流れなどを図22および図23を用いて説明する。図22、図23では、カウントデータ定期保存処理の前に登録データ決定処理を行う場合を図示している。
図22、図23に示したように、不揮発性メモリ44の第1領域46は、端末機200の起動時ごとに決定される登録データをそれぞれ格納する複数の格納箇所を有する。つまり、複数の格納箇所は、端末機200の(m−1)回目までの起動中にそれぞれ決定した(m−1)回目までの登録データの格納箇所、今回であるm回目の起動中に決定するm回目の登録データの格納箇所、および(m+1)回目以後の起動中に決定する(m+1)回目以後の登録データの格納箇所を含む。なお、図中では、第1データは“1”、第2データは“0”で表記している。
カウントデータ定期保存処理の前に登録データ決定処理を行う端末機200の場合、端末機200は、m回目の起動中では第2領域47に保存されている(m−1)回目のカウントデータを読み出す。そして、(m−1)回目のカウントデータに基づいてm回目の登録データを決定し、m回目の登録データを第1領域46の対応するm回目の登録データの格納箇所に格納する。
端末機200のm回目の起動の開始時点では、図22の上段、図23の上段に示すように、(m−1)回目までの登録データが第1領域46の対応する格納箇所にそれぞれ格納されている。m回目の登録データの格納箇所および(m+1)回目以後の登録データの格納箇所には、予め第1データを格納している。m回目以後の登録データの格納箇所に第1データを格納させるタイミングは少なくともステップ63やステップ64の前であればよい。
なお、第1領域46内のm回目以後の登録データの格納箇所は、後述するペアリングパターンとの対比で用いないようになった過去分の登録データの格納箇所であってもよい。この場合でも同様に過去分の登録データの格納箇所には予め第1データを格納し直しておく。不揮発性メモリ44は、書き込み回数の制限を受けることもあるので、これを緩和するように、第1領域46を複数設けておき、複数の第1領域46を代わる代わるに使用するなどとすると望ましい。その選択をするための選択用データを不揮発性メモリ44に登録などさせておき、選択用データによって、使用する第1領域46を決定するようにしてもよい。
そして、m回目の起動中の端末機200では、図22の上段、図23の上段に示した第1領域46の状態で、信号処理回路50は第2領域47からカウントデータを読み出す。この場合、m回目の起動に応じたカウントデータ定期保存処理は行われていないので、(m−1)回目のカウントデータを読み出して、(m−1)回目のカウントデータと規定値との対比をステップ62で行う。
(m−1)回目のカウントデータが規定値以下の場合、信号処理回路50はステップ63でm回目の登録データを第1データに決定する。つまり、図22の下段に示すように、第1領域46のm回目の登録データの格納箇所は予め格納した第1データのままで維持する。
カウントデータが規定値を超える場合には、信号処理回路50の処理はステップ64に移行して、m回目の登録データを第2データに決定し、図23の下段に示すように第1領域46のm回目の登録データの格納箇所に第2データを格納し直す。
上述したカウントデータ定期保存処理の前に登録データ決定処理を行うと望ましいがカウントデータ定期保存処理の後に登録データ決定処理を行うことも可能である。この場合では、m回目の起動中によるカウントデータ定期保存処理で、m回目のカウントデータが不揮発性メモリ44の第2領域47に保存されている状態になるので、m回目のカウントデータを規定値と対比して、m回目の登録データを決定する。なお、この場合では例えば第2データに決定した際にサブルーチンに移り、この第2データを含んで送信処理を行うなどとする。
以上では、m回目以後の登録データの格納箇所に第1データを予め格納した事例で説明したが、第2データを予め格納しておき、これに対応する処理を行ってもよい。
このように、端末機200では、カウントデータに基づいて起動中での時間の長短の決定をして、その結果を得ている。これであれば時定数回路は不要であり、また時定数の設定および時定数回路に用いる抵抗、コンデンサの選択等も不要にできる。また、カウンタ80などの処理をソフト処理のみにしたため、ソフトを変更するだけで柔軟に多様な設定の端末機200を生産することができ、生産性の向上を図ることを可能とする。
そして、端末機200では、カウントデータを不揮発性メモリ44の第2領域47に定期的に保存していく。これであれば、端末機200は、(m−1)回目の起動が終わったとしても(m−1)回目のカウントデータを確実に保存して、m回目の起動中に判定が可能となる。
そして、上述もしたように不揮発性メモリ44は、書き込み回数の制限を受けることもあるので、特にカウントデータを定期的に保存させていく第2領域47は、二つ以上設けて各々の第2領域47を代わる代わるに使用すると望ましい。その選択をするための選択用データを不揮発性メモリ44に登録させておき、選択用データによって、使用する第2領域を決定するようにしてもよい。
なお、登録データ決定処理の後にカウントデータ定期保存処理を行う場合では、カウンタ80の作動を開始する際に、制御回路40は、動作クロックの周波数を、カウンタ80の作動を開始する前の動作クロック周波数に比べて、低くするか、もしくはカウンタ80の作動を開始した以降に下限電圧値を低下させて、限りある発電部10からの電力で、より長く制御回路40の作動状態を維持させることもできる。
(9.端末機における送信処理)
以下、端末機における送信処理について、図3に加えて図24を用いて説明する。図24は端末機における送信処理の概要の流れを示すフローチャートである。
図3のステップ5で、操作者がn回目の行為によって端末機200を起動させる。端末機200は前述したステップ13の条件を満たすとステップ71に移行して、ステップ71で、信号処理回路50は不揮発性メモリ44内に蓄積された登録データを第1領域46から読み出す。登録データの読み出し範囲などについては次の項で説明する。
続いて、信号処理回路50は、ステップ72で読み出した読み出しパターンと予め決定されているペアリングパターンとの対比をする。読み出しパターンがペアリングパターンに合致しない場合、信号処理回路50の処理はステップ73に移行し、信号処理回路50は出力部43から第2信号を生成し出力して、第2信号を無線回路60を介して無線送信する。
ステップ72で、読み出しパターンがペアリングパターンに合致した場合、信号処理回路50の処理はステップ74に移行し、信号処理回路50は出力部43からペアリングモード信号である第1信号を生成し出力して、第1信号を無線回路60を介して無線送信する。
(10−1.端末機において送信処理を登録データ決定処理の前に行う場合での登録データの読み出し範囲)
次に、端末機200が送信処理を登録データ決定処理の前に行う場合での第1領域46からの読み出し範囲について図25を用いて説明する。図25は端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図である。なお、判り易く説明するために、ペアリングパターンは(n−2)個の個数のパターン列であるとする。登録データは、前述したとおりの第1データもしくは第2データである。
図25の上段に示したように、端末機200の(n−2)回目の起動開始時点では、1回目の起動中に決定した1回目の登録データから(n−3)回目の起動中に決定した(n−3)回目の登録データが第1領域46の対応する格納箇所に格納されている。なお、第1領域46の(n−2)回目以後の登録データを格納する各々の格納箇所には、前述したとおりに第1データが仮に格納されている。
この状態で、端末機200は(n−2)回目での送信処理を行う。まず、信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって第1領域46の登録データを読み出す。読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数である。つまり、(n−2)回目の送信処理では、(n−3)回目の登録データ、(n−4)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Aとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。なお、(n−2)回目の起動中では、読み出される登録データの個数はペアリングパターンの配列数より一つ少ない(n−3)個となる。そして、読み出した登録データからなる読み出しパターンをペアリングパターンと対比する。(n−2)回目での読み出した個数はペアリングパターンの個数よりも少ないので、読み出しパターンとペアリングパターンとは相違すると判定され、信号処理回路50は第2信号(通常モード信号)に決定して、生成した第2信号を無線送信する。その後、(n−2)回目の端末機200の起動中で第1領域46の(n−2)回目の格納箇所に(n−2)回目の登録データが格納される。なお、(n−2)回目の登録データは、第1データのままで維持されたとして図示している。
続いて、図3のステップ4で、端末機200が(n−1)回目で起動されると、図25の中段に示すように、(n−2)回目の場合と同様に登録データを第1領域46から読み出す。読み出す登録データはペアリングパターンの配列数と同数であるため、(n−1)回目の送信処理では、(n−2)回目の登録データ、(n−3)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Bとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。その後、読み出しパターンとペアリングパターンとを対比して相応する出力信号が無線送信される。ここでは、読み出しパターンとペアリングパターンとが相違すると判定されて第2信号を送信したとする。その後、(n−1)回目の端末機200の起動中で第1領域46の(n−1)回目の格納箇所に(n−1)回目の登録データが格納される。なお、(n−1)回目の登録データは、第2データで格納し直されたとして図示している。
続いて、図3のステップ5で、端末機200がn回目で起動されると、図25の下段に示すように、ペアリングパターンの配列数と同数の(n−1)回目の登録データ、(n−2)回目の登録データ、・・・、3回目の登録データ、2回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Cとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。そして、読み出した登録データからなる読み出しパターンをペアリングパターンと対比し、両者が合致したと判定されたとする。この場合、n回目の端末機200の起動中に信号処理回路50は、第1信号(ペアリングモード信号)に決定する。そして、生成した第1信号をアンテナ61を介して無線送信する。そして、このペアリングモード信号を親無線機500が受信して判定し、条件を満たしていればペアリングが完了する。なお、図25内では、n回目の起動中の登録データを第1領域46のn回目の格納箇所に格納させる図示をしているが、ペアリングの完了に応じてn回目での登録データの格納は実施しなくてもよい。また、n回目の読み出しでは1回目の登録データは用いない。この1回目の登録データの格納箇所が前述した過去分の登録データの格納箇所にあたる。
なお、送信処理を登録データ決定処理の前に行う場合、カウントデータ定期保存処理は、登録データ決定処理の後に行うと望ましい。つまり無線送信を含む送信処理はカウンタ80の作動の前で行うと望ましい。
なお、ペアリングモードの判定をするための読み出し範囲は、上述した設定のみに限定されない。つまり、格納箇所の内で予め参照対象を定めておき、参照対象とした所定の格納箇所の登録データに基づいてペアリングモードの判定をしてもよい。例えば、一つおきの格納箇所を参照対象としておくと、窓やドアの開状態から閉状態とする行為のみ、またはその逆での行為のみで得られる登録データを元にペアリングモードの判定をすることも可能であり、この場合、参照対象とする格納箇所は2以上が望ましい。
(10−2.端末機において送信処理を登録データ決定処理の後に行う場合での登録データの読み出し範囲)
次に、端末機200が送信処理を登録データ決定処理の後で行う場合での第1領域46からの読み出し範囲について図26を用いて説明する。図26は端末機における登録データの読み出し範囲を説明する図である。なお、判り易く説明するために、ペアリングパターンは(n−1)個の個数のパターン列であるとする。登録データは、前述したとおりの第1データもしくは第2データである。
端末機200は、(n−2)回目の登録データ決定処理をした後で(n−2)回目の送信処理を行う。つまり、図26の上段に示したように、(n−2)回目の送信処理の前では、1回目の起動中に決定した1回目の登録データから(n−2)回目の起動中に決定した(n−2)回目の登録データのそれぞれが第1領域46の対応する格納箇所に格納されている。なお、第1領域46の(n−1)回目以後の格納箇所には、前述したとおりに第1データが仮に格納されている。
この状態で、端末機200は(n−2)回目の送信処理を行う。まず、信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって第1領域46の登録データを読み出す。なお、読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数である。つまり、(n−2)回目の端末機200の送信処理では、(n−2)回目の登録データ、(n−3)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Dとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。なお、(n−2)回目では、読み出される登録データの個数はペアリングパターンの配列数より一つ少ない(n−2)個であるため、読み出した登録データからなる読み出しパターンはペアリングパターンとの対比で相違すると判定され、信号処理回路50は第2信号を無線送信する。
続いて、図3のステップ4で、端末機200が(n−1)回目で起動されると、(n−1)回目の送信処理の前に(n−1)回目の登録データ決定処理が行われ、図26の中段に示すように、第1領域46の対応する格納箇所に(n−1)回目の登録データが格納される。なお、(n−1)回目の登録データは第2データに格納し直されたとして図示している。
その後、端末機200は(n−1)回目での送信処理を行う。信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって第1領域46の登録データを読み出す。読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数であり、(n−1)回目の送信処理のときには、(n−1)回目の登録データ、(n−2)回目の登録データ、・・・、2回目の登録データ、1回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Eとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。その後、読み出しパターンとペアリングパターンとを対比して相応する出力信号が無線送信される。ここでは、読み出しパターンとペアリングパターンとが相違すると判定されて第2信号を送信したとする。
続いて、図3のステップ5で、端末機200がn回目で起動されると、n回目の送信処理の前にn回目の登録データ決定処理が行われ、図26の下段に示すように、n回目の登録データが第1領域46の対応する格納箇所に格納される。なお、n回目の登録データは第2データに格納し直されたとして図示している。
その後、端末機200はn回目での送信処理を行う。信号処理回路50は、直近の登録データから時間順に過去の登録データに向けてさかのぼって第1領域46の登録データを読み出す。読み出す登録データの最大個数は、ペアリングパターンの配列数と同数であり、n回目の送信処理のときには、n回目の登録データ、(n−1)回目の登録データ、・・・、3回目の登録データ、2回目の登録データまでの格納箇所を読み出し範囲45Fとしてそれぞれの登録データを順に読み出す。その後、読み出しパターンとペアリングパターンとを対比する。ここでは、読み出しパターンとペアリングパターンとが合致したとの判定結果であったとする。この場合、n回目の起動中に、信号処理回路50は第1信号(ペアリングモード信号)を無線送信する。そして、このペアリングモード信号を親無線機500が受信して判定し、条件を満たしていればペアリングが完了する。なお、n回目の送信処理では1回目の登録データは用いない。この1回目の登録データの格納箇所が前述した過去分の登録データの格納箇所にあたる。
なお、送信処理を登録データ決定処理の後に行う場合でも、カウントデータ定期保存処理は、登録データ決定処理の後に行うと望ましい。
なお、前項と同様にペアリングモードの判定をするための読み出し範囲は、上述した設定のみに限定されない。つまり、格納箇所の内で予め参照対象を定めておき、参照対象とした所定の格納箇所の登録データに基づいてペアリングモードの判定をしてもよい。例えば、一つおきの格納箇所を参照対象としておくと、窓やドアの開状態から閉状態とする行為のみ、またはその逆での行為のみで得られる登録データを元にペアリングモードの判定をすることも可能であり、この場合、参照対象とする格納箇所は2以上が望ましい。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
起動部と、
起動部の動作に応じて電荷を発生する発電部と、
電荷を蓄電する蓄電部と、
蓄電部から得られる第1の電圧を第2の電圧に変換する電圧変換部と、
第1入力部と、第2入力部と、出力部と、不揮発性メモリと、信号処理回路とを有し、第1入力部に印加される第2の電圧を電源電圧として第1の時間から作動し、第2の電圧が下限電圧値よりも低下する第2の時間で作動を停止する制御回路と、
出力部からの出力信号を無線送信する無線回路と、
を備えた端末機において、
端末機は、さらに、第1の電圧に応じた出力値を第2入力部に出力する電圧検知部を有し、
制御回路は、さらに、クロックを発生する発振器と、制御回路の作動中にクロックの計時を行うタイマと、を有し、
m回目の起動開始時に、不揮発性メモリには、起動部の(m−1)回目までの起動中に得られた(m−1)回目までの登録データが格納され、
制御回路は、m回目の起動中で出力値が予め設定された第1閾値を第1の時間後の第3の時間で超えると、第2の時間までに、タイマでの計測時間に基づいてm回目の起動中に決定されるm回目の登録データを不揮発性メモリに格納し、(m−1)回目までの登録データあるいは、(m−1)回目までの登録データとm回目の登録データに応じて、出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力する端末機。
[項目2]
信号処理回路は、第3の時間以後にタイマでの計時を開始させ、第3の時間から第2の時間の間に設定されている基準時間を計測時間が超えると、m回目の登録データを不揮発性メモリに格納する項目1に記載の端末機。
[項目3]
不揮発性メモリのm回目の登録データを格納する格納箇所には基準時間を計測時間が超えないことを示す第1データが予め格納されており、信号処理回路は、基準時間を計測時間が超えたとき、m回目の登録データを格納する格納箇所に、m回目の登録データとして基準時間を計測時間が超えたことを示す第2データを格納し直す項目1に記載の端末機。
[項目4]
不揮発性メモリは、さらに格納領域にm回目での計測時間を定期的に保存する保存箇所を有し、
信号処理回路は、m回目での起動中に、
m回目での計測時間が、定期的に保存箇所に保存されていき、
かつ、m回目の登録データは、(m−1)回目で保存箇所に保存されている(m−1)回目の起動での計測時間に対応する値と予め設定された基準時間に応じた規定値との比較によって決定されて、m回目の登録データを格納する格納箇所に格納する項目1に記載の端末機。
[項目5]
制御回路は、第3の時間から第2の時間の間において、第1閾値を超えている出力値が第1閾値よりも下がり、再び第1閾値を第4の時間で超えたとき、第4の時間を(m+1)回目の起動時の第3の時間として置き換える項目1に記載の端末機。
[項目6]
制御回路は、出力信号の出力後でのタイマの作動時に、動作クロックの周波数をタイマの作動を開始する前の動作クロックの周波数に比べて低い動作クロックにする、もしくタイマの作動を開始した以降に下限電圧値を低下させる項目1に記載の端末機。
[項目7]
不揮発性メモリは、(m−1)回目までの登録データ、あるいは(m−1)回目までの登録データとm回目の登録データを格納する格納領域を含み、格納領域は、複数の格納領域のうちのひとつであり、信号処理回路は複数の格納領域のそれぞれを代わる代わるに使用する項目1に記載の端末機。
[項目8]
不揮発性メモリにはさらに選択用データが登録されており、信号処理回路は、選択用データによって、複数の格納領域のいずれを使用するかを決定する項目7に記載の端末機。
[項目9]
発電部は、起動部の動作に伴って発電する電磁誘導式もしくは圧電発電式の発電機構を有する項目1に記載の端末機。
[項目10](二値)
不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧3:正の整数)を備え、
信号処理回路は、起動開始後にタイマの計時の開始と、
n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納し、第1の登録データを第nの格納部に格納し、
タイマの計時値が予め決められた値を超えると、第2の登録データを第nの格納部に登録する処理と、
また、信号処理回路は、第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の格納部に格納された登録データに応じて出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力する処理と、を行う項目1に記載の端末機。
[項目11](時間値)
不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧3)を備え、
信号処理回路は、起動開始後にタイマの計時を開始し、
n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納し、
1以上の回数で、タイマの計時値に応じて、第nの格納部の登録データを更新する処理と、
また、信号処理回路は、第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の格納部に格納された登録データに応じて出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力する処理と、を行う項目1に記載の端末機。
これにより、起動の時間間隔がより正確に計測することができる。
[項目12](カウンタ)
タイマはクロックのカウントを行うカウンタであり、計測時間は、カウンタのカウント値である項目1から11のいずれか1項に記載の端末機。
これにより、カウンタによりカウントすることができる。
[項目13]
第1入力部と第2入力部と出力部と不揮発性メモリと信号処理回路とタイマとを有した制御回路を有し、
m回目の動作で第2の電圧が電源電圧として第1入力部へ第1の時間から印加されるステップと、
電源電圧の印加により、制御回路の作動開始をするステップと、
第2の電圧が下限電圧値よりも低下することで、制御回路が第2の時間で作動を停止するステップと、を有した端末機の制御方法において、
さらに、電圧検知部の出力値を第2入力部から入力するステップと、
出力値が予め設定された第1閾値を超えた第3の時間以後に、
タイマで計時された計測時間に応じてm回目の登録データを決定するステップと、
不揮発性メモリに格納された(m−1)回目までの登録データあるいは、(m−1)回目までの登録データとm回目の登録データに応じて、第1信号または第2信号のいずれかの出力信号を出力部から出力するステップと、
を有する端末機の制御方法。
[項目14]
さらに、発電部で電力を生成するステップと、
電力を蓄電部に蓄電するステップと、
蓄電部から得られる第1の電圧を電圧変換部で第2の電圧に変換するステップと、
第1の電圧に応じて出力値を生成するステップと、
出力部から出力される出力信号を無線送信するステップと、
を有する項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目15]
m回目の登録データを決定する際に、m回目の登録データを不揮発性メモリに格納し、m回目の登録データを決定するより前に、または決定したm回目の登録データを不揮発性メモリに格納する前に、出力信号を出力する項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目16]
(m−1)回目までの登録データが不揮発性メモリに格納されており、第1信号または第2信号のいずれかを生成する際に、不揮発性メモリから(m−1)回目までの登録データを読み出す項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目17]
m回目の登録データを決定する際に、m回目の登録データを不揮発性メモリに格納し、第1信号または第2信号のいずれかを生成する前に不揮発性メモリから(m−1)回目までの登録データおよびm回目の登録データを読み出す項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目18]
m回目の起動中に、出力値を入力した際、第3の時間から第2の時間の間で、第1閾値を超えている出力値が第1閾値よりも下がり、再び第1閾値を第4の時間で超えたとき、第4の時間を(m+1)回目の起動時での第3の時間として置き換える、項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目19]
不揮発性メモリにおいてm回目の登録データを格納する格納箇所には基準時間を計測時間が超えないことを示す第1データが予め格納されており、基準時間を計測時間が超えたとき、格納箇所に基準時間を計測時間が超えたことを示す第2データをm回目の登録データとして格納し直すステップをさらに有する項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目20]
m回目での起動中に、不揮発性メモリの格納領域に設定した保存箇所にm回目の起動で計測されていく時間に応じた値を定期的に保存していくステップをさらに有し、
m回目の起動での値を保存箇所に定期的に保存する前に、
保存箇所に保存している(m−1)回目の値と予め設定した基準時間に応じた規定値との比較によってm回目の登録データを決定する項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目21]
m回目の登録データを決定した後に、(m−1)回目までの登録データおよびm回目の登録データに応じて出力信号を生成する、項目20に記載の端末機の制御方法。
[項目22](二値)
不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧m:正の整数)を備え、
起動開始後にタイマの計時を開始するステップと、
n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納し、第1データを第nの格納部に格納し、
タイマで計測する計時値が予め決められた値を超えると、第2データを第nの格納部に登録するステップと、
また、第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の格納部に格納された登録データに応じて出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力するステップと、を備える項目13に記載の端末機の制御方法。
[項目23](カウンタ値)
不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧3)を備え、
起動開始後にタイマの計時を開始するステップと、
n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納するステップと、
1以上の回数で、タイマで計測する計時値に応じて、第nの格納部の登録データを更新するステップと、
また、第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の格納部に格納された登録データに応じて出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力するステップと、を備える項目13に記載の端末機の制御方法。
これにより、起動の時間間隔がより正確に計測することができる。
[項目24](カウンタ)
タイマはクロックのカウントを行うカウンタであり、計測時間は、カウンタのカウント値である項目13から23のいずれか1項に記載の端末機の制御方法。
[項目25]
項目1から12のいずれか1つに記載の端末機と、端末機で無線送信された信号を受信する親無線機と、を備え、
端末機からの第1信号はペアリングモード信号であり、ペアリングモード信号を通じて端末機と親無線機とはペアリングされる、無線通信システム。
これにより、端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムにおいては、端末機が、タイマでの計測時間に基づいてm回目の登録データを決定する。さらに、(m−1)回目までの登録データあるいは、(m−1)回目までとm回目の登録データに応じて、出力部から第1信号または第2信号のいずれかを出力信号として出力する。これであれば、端末機は、時定数回路を用いることなく、第1信号または第2信号を選択して無線送信可能である。つまり、端末機で必要であった時定数の設定および時定数回路に用いる抵抗、コンデンサの選択などを不要とする。また、タイマでの計時処理などは所謂ソフト処理で行えるため、端末機でのソフト変更をするのみで柔軟に多様な設定が対応可能で生産性の向上も図ることができる。
本発明にかかる端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システムでは、端末機は、時定数回路を用いることなく、第1信号または第2信号のいずれかを無線送信可能に構成できる。そして、端末機はソフト対応で柔軟に多様な設定が可能となるため生産性の向上も図れるという効果を有し、無線通信を行って使用する各種電子機器等に用いると有用である。
10 発電部
10A 起動部
20 蓄電部
30 電圧変換部
40 制御回路
41 第1入力部
42 第2入力部
43 出力部
44 不揮発性メモリ
45 格納領域
45A,45B,45C,45D,45E,45F 読み出し範囲
50 信号処理回路
60 無線回路
61 アンテナ
70 電圧検知部
72 発振器
80 タイマ(カウンタ)
100 RAM
200 端末機
500 親無線機
510 受信回路
511 アンテナ
520 制御回路
521 不揮発性メモリ
522 信号処理回路
46 第1領域
47 第2領域

Claims (25)

  1. 起動部と、
    前記起動部の動作に応じて電荷を発生する発電部と、
    前記電荷を蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部から得られる第1の電圧を第2の電圧に変換する電圧変換部と、
    第1入力部と、第2入力部と、出力部と、不揮発性メモリと、信号処理回路とを有し、前記第1入力部に印加される前記第2の電圧を電源電圧として第1の時間から作動し、前記第2の電圧が下限電圧値よりも低下する第2の時間で作動を停止する制御回路と、
    前記出力部からの出力信号を無線送信する無線回路と、
    を備えた端末機において、
    前記端末機は、さらに、前記第1の電圧に応じた出力値を前記第2入力部に出力する電圧検知部を有し、
    前記制御回路は、さらに、クロックを発生する発振器と、前記制御回路の作動中に前記クロックの計時を行うタイマと、を有し、
    m回目の起動開始時に、前記不揮発性メモリには、前記起動部の(m−1)回目までの起動中に得られた(m−1)回目までの登録データが格納され、
    前記制御回路は、m回目の起動中で前記出力値が予め設定された第1閾値を前記第1の時間後の第3の時間で超えると、前記第2の時間までに、前記タイマでの計測時間に基づいて前記m回目の起動中に決定されるm回目の登録データを前記不揮発性メモリに格納し、前記(m−1)回目までの登録データあるいは、前記(m−1)回目までの登録データと前記m回目の登録データに応じて、前記出力部からペアリングモード信号または通常モード信号のいずれかを前記出力信号として出力する端末機。
  2. 前記信号処理回路は、前記第3の時間以後に前記タイマでの計時を開始させ、前記第3の時間から前記第2の時間の間に設定されている基準時間を前記計測時間が超えると、前記m回目の登録データを前記不揮発性メモリに格納する請求項1に記載の端末機。
  3. 前記不揮発性メモリの前記m回目の登録データを格納する格納箇所には基準時間を前記計測時間が超えないことを示す第1データが予め格納されており、前記信号処理回路は、前記基準時間を前記計測時間が超えたとき、前記m回目の登録データを格納する格納箇所に
    、前記m回目の登録データとして前記基準時間を前記計測時間が超えたことを示す第2データを格納し直す請求項1に記載の端末機。
  4. 前記不揮発性メモリは、さらに格納領域に前記m回目での計測時間を定期的に保存する保存箇所を有し、
    前記信号処理回路は、前記m回目での起動中に、
    前記m回目での計測時間を、定期的に前記保存箇所に保存し、
    かつ、前記m回目の登録データは、前記(m−1)回目の起動で前記保存箇所に保存されている(m−1)回目の計測時間に対応する値と予め設定された基準時間に応じた規定値との比較によって決定されて、前記m回目の登録データを格納する格納箇所に格納する請求項1に記載の端末機。
  5. 前記制御回路は、前記第3の時間から前記第2の時間の間において、前記第1閾値を超えている前記出力値が前記第1閾値よりも下がり、再び前記第1閾値を第4の時間で超えたとき、前記第4の時間を(m+1)回目の起動時の前記第3の時間として置き換える請求項1に記載の端末機。
  6. 前記制御回路は、前記出力信号の出力後での前記タイマの作動時に、動作クロックの周波数を前記タイマの作動を開始する前の動作クロックの周波数に比べて低い動作クロックにする、もしく前記タイマの作動を開始した以降に前記下限電圧値を低下させる請求項1に記載の端末機。
  7. 前記不揮発性メモリは、前記(m−1)回目までの登録データ、あるいは前記(m−1)回目までの登録データと前記m回目の登録データを格納する格納領域を含み、前記格納領域は、複数の格納領域のうちのひとつであり、前記信号処理回路は前記複数の格納領域のそれぞれを代わる代わるに使用する請求項1に記載の端末機。
  8. 前記不揮発性メモリにはさらに選択用データが登録されており、前記信号処理回路は、前記選択用データによって、前記複数の格納領域のいずれを使用するかを決定する請求項7に記載の端末機。
  9. 前記発電部は、前記起動部の動作に伴って発電する電磁誘導式もしくは圧電発電式の発電機構を有する請求項1に記載の端末機。
  10. 前記不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧3:正の整数)を備え、
    前記信号処理回路は、
    起動開始後に前記タイマの計時を開始し、
    前記n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納し、
    第1の登録データを前記第nの格納部に格納し、
    前記タイマの計時値が予め決められた値を超えると、第2の登録データを前記第nの格納部に登録し、
    前記第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の前記格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の前記格納部に格納された登録データに応じて前記出力部から前記ペアリングモード信号または前記通常モード信号のいずれかを前記出力信号として出力する、
    ことを行う請求項1に記載の端末機。
  11. 前記不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧3)
    を備え、
    前記信号処理回路は、
    起動開始後に前記タイマの計時を開始し、
    前記n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納し、
    1以上の回数で、前記タイマの計時値に応じて、前記第nの格納部の登録データを更新し
    前記第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の前記格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の前記格納部に格納された登録データに応じて前記出力部から前記ペアリングモード信号または前記通常モード信号のいずれかを前記出力信号として出力する、
    ことを行う、請求項1に記載の端末機。
  12. 前記タイマは前記クロックのカウントを行うカウンタであり、前記計測時間は、前記カウンタのカウント値である請求項1から11のいずれか1項に記載の端末機。
  13. 発電部と、
    前記発電部で生成された電力を蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部から得られる第1の電圧を第2の電圧に変換する電圧変換部と、
    前記第1の電圧を検知し、前記第1の電圧に応じた出力値を生成する電圧検知部と、
    第1入力部と第2入力部と出力部と不揮発性メモリと信号処理回路とタイマとを有した制御回路と、を有する端末機を準備するステップと、
    前記端末機のm回目の動作で前記第2の電圧が電源電圧として前記第1入力部へ第1の時間から印加されるステップと、
    前記電源電圧の印加により、前記制御回路の作動開始をするステップと、
    前記第2の電圧が下限電圧値よりも低下することで、前記制御回路が第2の時間で作動を停止するステップと、
    前記出力値を前記第2入力部から入力するステップと、
    前記出力値が予め設定された第1閾値を超えた第3の時間以後に前記タイマで時間を計測し始めるステップと、
    前記タイマで計時された計測時間に応じて前記m回目の登録データを決定するステップと、
    前記不揮発性メモリに格納された(m−1)回目までの登録データあるいは、前記(m−1)回目までの登録データと前記m回目の登録データに応じて、ペアリングモード信号または通常モード信号のいずれかの出力信号を前記出力部から出力するステップと、
    を有する、端末機の制御方法。
  14. さらに、前記発電部で電力を生成するステップと、
    前記電力を前記蓄電部に蓄電するステップと、
    前記蓄電部から得られる前記第1の電圧を前記電圧変換部で前記第2の電圧に変換するステップと、
    前記第1の電圧に応じて前記出力値を生成するステップと、
    前記出力部から出力される前記出力信号を無線送信するステップと、
    を有する請求項13に記載の端末機の制御方法。
  15. 前記m回目の登録データを決定する際に、前記m回目の登録データを前記不揮発性メモリに格納し、
    前記m回目の登録データを決定するより前に、または決定した前記m回目の登録データを前記不揮発性メモリに格納する前に、前記出力信号を出力する請求項13に記載の端末機の制御方法。
  16. 前記(m−1)回目までの登録データが前記不揮発性メモリに格納されており、
    前記ペアリングモード信号または前記通常モード信号のいずれかを生成する際に、前記不揮発性メモリから前記(m−1)回目までの登録データを読み出す請求項13に記載の端末機の制御方法。
  17. 前記m回目の登録データを決定する際に、前記m回目の登録データを前記不揮発性メモリに格納し、
    前記ペアリングモード信号または前記通常モード信号のいずれかを生成する前に前記不揮発性メモリから前記(m−1)回目までの登録データおよび前記m回目の登録データを読み出す請求項13に記載の端末機の制御方法。
  18. 前記m回目の起動中に、前記出力値を入力した際、前記第3の時間から前記第2の時間の間で、前記第1閾値を超えている前記出力値が前記第1閾値よりも下がり、再び前記第1閾値を第4の時間で超えたとき、前記第4の時間を(m+1)回目の起動時での前記第3の時間として置き換える、請求項13に記載の端末機の制御方法。
  19. 前記不揮発性メモリにおいて前記m回目の登録データを格納する格納箇所には基準時間を前記計測時間が超えないことを示す第1データが予め格納されており、
    前記基準時間を前記計測時間が超えたとき、前記格納箇所に前記基準時間を前記計測時間が超えたことを示す第2データを前記m回目の登録データとして格納し直すステップをさらに有する請求項13に記載の端末機の制御方法。
  20. 前記m回目の起動中に、前記不揮発性メモリの格納領域に設定した保存箇所に前記m回目で計測されていく時間に応じた値を定期的に保存していくステップをさらに有し、
    前記m回目での値を前記保存箇所に定期的に保存する前に、前記保存箇所に保存している(m−1)回目の値と予め設定した基準時間に応じた規定値との比較によって前記m回目の登録データを決定する請求項13に記載の端末機の制御方法。
  21. 前記m回目の登録データを決定した後に、前記(m−1)回目までの登録データおよび前記m回目の登録データに応じて前記出力信号を生成する、請求項20に記載の端末機の制御方法。
  22. 前記不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧m:正の整数)を備え、
    起動開始後に前記タイマの計時を開始するステップと、
    前記n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目の格納部に格納するステップと、
    第1データを前記第nの格納部に格納するステップと、
    前記タイマで計測する計時値が予め決められた値を超えると、第2データを前記第nの格納部に登録するステップと、
    前記第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の前記格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の前記格納部に格納された登録データに応じて前記出力部から前記ペアリングモード信号または前記通常モード信号のいずれかを前記出力信号として出力するステップと、を備える請求項13に記載の端末機の制御方法。
  23. 前記不揮発性メモリは、第1の格納部から第nの格納部からなるn個の格納部(n≧3)を備え、
    起動開始後に前記タイマの計時を開始するステップと、
    前記n個の格納部のp番目の格納部(n≧p≧2:正の整数)の登録データをp−1番目
    の格納部に格納するステップと、
    1以上の回数で、前記タイマで計測する計時値に応じて、前記第nの格納部の登録データを更新するステップと、
    また、前記第1の格納部から第n−1の格納部までのn−1個の前記格納部の中で、予め参照対象を定められた2以上の前記格納部に格納された登録データに応じて前記出力部から前記ペアリングモード信号または前記通常モード信号のいずれかを前記出力信号として出力するステップと、を備える請求項13に記載の端末機の制御方法。
  24. 前記タイマは前記クロックのカウントを行うカウンタであり、前記計測時間は、前記カウンタのカウント値である請求項13から23のいずれか1項に記載の端末機の制御方法。
  25. 請求項1から12のいずれか1つに記載の端末機と、前記端末機で無線送信された信号を受信する親無線機と、を備え
    前記ペアリングモード信号を通じて前記端末機と前記親無線機とはペアリングされる、無線通信システム。
JP2018500050A 2016-02-18 2017-02-07 端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システム Active JP6754954B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016028465 2016-02-18
JP2016028464 2016-02-18
JP2016028465 2016-02-18
JP2016028464 2016-02-18
PCT/JP2017/004305 WO2017141759A1 (ja) 2016-02-18 2017-02-07 端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017141759A1 JPWO2017141759A1 (ja) 2018-12-06
JP6754954B2 true JP6754954B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=59625095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018500050A Active JP6754954B2 (ja) 2016-02-18 2017-02-07 端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10560973B2 (ja)
EP (1) EP3419376B1 (ja)
JP (1) JP6754954B2 (ja)
CN (1) CN108476540B (ja)
WO (1) WO2017141759A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11516042B2 (en) * 2018-07-19 2022-11-29 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. In-vehicle detection system and control method thereof
CN114698071B (zh) * 2020-12-31 2024-07-26 维沃移动通信有限公司 能量提供方法、装置及通信设备

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA965340B (en) * 1995-06-30 1997-01-27 Interdigital Tech Corp Code division multiple access (cdma) communication system
CN1622567A (zh) * 2003-11-26 2005-06-01 孔庆佐 组合式移动通信方法及其扩展应用
TWI369504B (en) * 2004-07-27 2012-08-01 Lsi Corp Methods of locating a fault within an array of integrated circuits, methods of testing an array of interconnect modules, and speed fault test vehicles for locating a fault within an array of interconnect modules
US8519566B2 (en) * 2006-03-28 2013-08-27 Wireless Environment, Llc Remote switch sensing in lighting devices
GB2447985B (en) * 2007-03-30 2011-12-28 Wolfson Microelectronics Plc Pattern detection circuitry
US8369286B2 (en) * 2007-09-26 2013-02-05 Nec Corporation Radio communication system and method
JP4600462B2 (ja) * 2007-11-16 2010-12-15 セイコーエプソン株式会社 送電制御装置、送電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム
WO2011104603A1 (ja) * 2010-02-23 2011-09-01 パナソニック電工株式会社 無線送受信器、無線通信装置及び無線通信システム
CN103003803B (zh) * 2010-08-11 2016-08-03 株式会社日立制作所 时序数据处理装置及其方法
US20130201316A1 (en) * 2012-01-09 2013-08-08 May Patents Ltd. System and method for server based control
ES2555912T3 (es) * 2012-02-20 2016-01-11 Panasonic Corporation Sistema de comunicación inalámbrica con múltiples capas
JP6019793B2 (ja) * 2012-06-20 2016-11-02 ソニー株式会社 カウンタ、カウント方法、ad変換装置、固体撮像素子、および電子装置
WO2014049799A1 (ja) * 2012-09-27 2014-04-03 富士通株式会社 通信装置、通信方法、通信プログラム、および通信システム
JP2014183637A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Panasonic Corp 配電システム及び電流制限装置
CN103425506B (zh) * 2013-05-20 2016-12-07 华为技术有限公司 关机方法及开机方法及通信终端
US9723640B2 (en) 2013-11-07 2017-08-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Terminal device and wireless communication system
GB2536178B (en) * 2014-01-20 2020-09-23 Fujitsu Ltd Communications node, system, and synchronizing method
US11228235B2 (en) * 2015-08-10 2022-01-18 Board Of Regents, The University Of Texas System Adjustable locking surgical retractor

Also Published As

Publication number Publication date
US20190037615A1 (en) 2019-01-31
JPWO2017141759A1 (ja) 2018-12-06
EP3419376B1 (en) 2019-12-11
CN108476540A (zh) 2018-08-31
WO2017141759A1 (ja) 2017-08-24
US10560973B2 (en) 2020-02-11
EP3419376A4 (en) 2019-03-27
EP3419376A1 (en) 2018-12-26
CN108476540B (zh) 2022-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2549189B2 (ja) Icカード
US8296588B2 (en) Microcontroller and control method therefor
US20060108972A1 (en) Data authentication circuit, battery pack and portable electronic device
JP6754954B2 (ja) 端末機および端末機の制御方法、並びにこの端末機を用いた無線通信システム
JP5191904B2 (ja) チェックプローブのためのタイミング測定
CN105786552B (zh) 一种内存清理方法和电子设备
TWI508455B (zh) 時脈調整裝置及其相關時脈調整方法
JP2018025980A (ja) 検知装置及び検知制御方法
CN110996383B (zh) 无线通信装置、电子表、传输功率控制方法、存储介质
JP5961825B2 (ja) 端末機および無線通信システム
US7528743B2 (en) Information transmitting device
CN107097752B (zh) 用于智能穿戴汽车钥匙的控制方法及装置
JP3699540B2 (ja) 車両用マイクロコンピュータのクロック異常検出装置
CN109634452B (zh) 一种状态切换方法及装置
KR101709821B1 (ko) 전자 디바이스 내의 제 1 카운터를 업데이트하는 방법 및 전자 디바이스
US7242260B2 (en) Real time clock apparatus
JP7128137B2 (ja) 携帯型電子機器
JP4425361B2 (ja) 歩数による制御システムおよび制御方法
JP2003346265A (ja) ウェークアップセンサ・タイマ内蔵無線監視装置
JPH08272768A (ja) マイクロコンピュータのスタンバイ時間調整装置
JPH07152448A (ja) 発振器の制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180829

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200720

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6754954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151