JP6754590B2 - センサノード、センサネットワークシステム、およびその故障復帰方法 - Google Patents

センサノード、センサネットワークシステム、およびその故障復帰方法 Download PDF

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Description

本実施の形態は、センサノード、センサネットワークシステム、およびその故障復帰方法に関する。
近年、インフラの老朽化対策が問題となっており、その対策の一つとして、電源を内蔵した小型の無線機能付センサ端末(「センサノード」あるいは単に「センサ」という)によるインフラモニタリングが行われている(特許文献1〜3参照)。その際、センサ対象は、建築物や橋梁、トンネルなどであり、モニタに用いられるセンサが設置される場所は、必ずしも交換が容易な場所ではない。すなわち、遠隔地などロケーションに問題がある場合や、高所・閉所など作業性の悪い環境に設置される場合がある。従って、センサの故障検知機能に加えて、センサが故障した際にも測定を正確に継続できることが望ましい。
特開2012−068248号公報 特開2004−151062号公報 特開2008−309512号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示されるセンサには以下の問題がある。
特許文献1では、自己診断機能を備えたセンサが提案されている。このセンサは、異常を検知する機能を備えているものの、異常から復帰する機能を備えていない。そのため、異常を検知した場合は、すぐにセンサを交換するなどの対応を取る必要がある。
特許文献2では、3個以上のセンサにおける自己診断機能が提案されているが、こちらも異常から復帰する機能を備えていない。また、センサの特性や信号伝搬特性などが同じでなければ異常を検知することができず、かつ異常なセンサを切り離して運用することも難しい。
特許文献3では、3個以上のセンサが用いられているが、異常検知機能には、基準振動素子を各受信部が参照する方式を採用している。このような振動センサの内部に基準振動素子を持つ方式によると、センサ近傍の応答伝搬特性がセンサ構造に大きく影響を受ける(基準振動素子対角のセンサの挙動は他の2個に対して大きく異なる)ため、3個のセンサの出力をそのまま比較することが困難である。従って、通常の差分回路などによる比較判定は難しい。
本実施の形態は、故障が発生した場合でも正常な測定を継続することができるセンサノード、センサネットワークシステム、およびその故障復帰方法を提供する。
本実施の形態の一態様によれば、同じ物理量を測定する3個以上のセンサ素子が多重化されたセンサ部と、前記センサ部に含まれる特定のセンサ素子をメインセンサ素子、残りのセンサ素子のうちの少なくとも1個をサブセンサ素子とし、前記メインセンサ素子を常時駆動し、定期的に前記サブセンサ素子を駆動して、前記メインセンサ素子のセンサ出力を前記サブセンサ素子のセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算部と、前記演算部のデータ処理結果をネットワークを介して送信する送信部と、前記演算部により前記メインセンサ素子の異常が検知された場合、前記メインセンサ素子への電力供給を停止し、前記サブセンサ素子のいずれかを前記メインセンサ素子に切り換えて動作を継続する電源部とを備えるセンサノードが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサノードとゲートウェイとがネットワークを介して接続されたセンサネットワークシステムであって、前記センサノードは、同じ物理量を測定する3個以上のセンサ素子が多重化されたセンサ部と、前記センサ部に含まれる特定のセンサ素子をメインセンサ素子、残りのセンサ素子のうちの少なくとも1個をサブセンサ素子とし、前記メインセンサ素子を常時駆動し、定期的に前記サブセンサ素子を駆動して、前記メインセンサ素子のセンサ出力を前記サブセンサ素子のセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算部と、前記演算部のデータ処理結果を前記ネットワークを介して送信する送信部と、前記演算部により前記メインセンサ素子の異常が検知された場合、前記メインセンサ素子への電力供給を停止し、前記サブセンサ素子のいずれかを前記メインセンサ素子に切り換えて動作を継続する電源部とを備えるセンサネットワークシステムが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、センサ部において多重化された3個以上のセンサ素子で同じ物理量を測定する測定ステップと、前記センサ部に含まれる特定のセンサ素子をメインセンサ素子、残りのセンサ素子のうちの少なくとも1個をサブセンサ素子とし、前記メインセンサ素子を常時駆動し、定期的に前記サブセンサ素子を駆動して、前記メインセンサ素子のセンサ出力を前記サブセンサ素子のセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算ステップと、前記演算ステップにおけるデータ処理結果をネットワークを介して送信する送信ステップと、前記演算ステップにおいて前記メインセンサ素子の異常が検知された場合、前記メインセンサ素子への電力供給を停止し、前記サブセンサ素子のいずれかを前記メインセンサ素子に切り換えて動作を継続する電源制御ステップとを有するセンサノードの故障復帰方法が提供される。
本実施の形態によれば、故障が発生した場合でも正常な測定を継続することができるセンサノード、センサネットワークシステム、およびその故障復帰方法を提供することが可能である。
比較例におけるセンサネットワークシステムを例示する模式的概念構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムを例示する模式的概念構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムの変形例1の模式的概念構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムの変形例2の模式的概念構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードを例示する模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なゲートウェイを例示する模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードとゲートウェイとの接続例1を示す模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードとゲートウェイとの接続例2を示す模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードとゲートウェイとの接続例3を示す模式的ブロック構成図。 実施の形態に係るセンサノードのチェック実施フローを例示するフローチャート。 実施の形態に係るセンサノードの測定実施フローを例示するフローチャート。 比較例における受信システムの模式的ブロック構成図。 実施例に係るセンサノードの模式的ブロック構成図。 図12に示される比較例と図13に示される実施例の相違点の説明図。 図13に示される実施例に係るセンサノードを用いたセンサネットワークシステムの模式的ブロック構成図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(比較例におけるセンサネットワークシステム)
比較例におけるセンサネットワークシステムの模式的概念構成は、図1に例示するように表される。比較例におけるセンサネットワークシステムは、図1に例示するように、センサ対象2と、センサ対象2に設置され、例えば、音、照度、角度、加速度、磁気、ジャイロ、温度、湿度、圧力、振動、衝撃、赤外線、運動、ガス、臭いなどのセンサ素子(センサエレメント)を備える複数のセンサノードSN(SN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNn)とを備え、インターネットなどの遠距離用のネットワーク300を介してクラウドコンピューティングシステム80に接続可能である。複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNn)とネットワーク300を介するクラウドコンピューティングシステム80との接続には、有線通信と無線通信とのいずれか一方若しくは両方を適用可能である。
クラウドコンピューティングシステム80は、センサ対象2に設置された複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnからそれぞれ個別に定期的あるいは不定期的に伝送されるセンサ情報をデータサーバ(図示せず)内に蓄積し、データサーバ内に蓄積されたセンサ情報を演算部(図示せず)において、各種統計処理や、人工知能・機械学習・遺伝的アルゴリズムにしたがって分析・判定される。
(実施の形態に係るセンサネットワークシステム)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムの模式的概念構成は、図2に例示するように表される。実施の形態に係るセンサネットワークシステムは、図2に例示するように、センサ対象2と、センサ対象2に設置されるとともに、例えば、音、照度、角度、加速度、磁気、ジャイロ、温度、湿度、圧力、振動、衝撃、赤外線、運動、ガス、臭いなどのセンサ素子を備える複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnと、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)Smart(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、特定小電力近距離無線通信(Wi−SUN:登録商標)などのネットワーク200を介して複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnからそれぞれ個別に定期的あるいは不定期的に伝送されるセンサ情報を収集するゲートウェイGWとを備える。以下の説明では、センサ情報を「センサ出力」または「測定データ」という場合がある。
複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnとネットワーク200を介するゲートウェイGWとの接続には、有線通信と無線通信のうちのいずれか一方若しくは両方を適用可能である。すなわち、複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnとネットワーク200を介するゲートウェイGWとの接続の少なくとも一部を無線通信にしてもよい。
Wi−SUNは、例えば家庭内やオフィスビルなどの商業施設内への導入が可能である。Wi−SUNは、サブギガヘルツ帯と呼ばれる920MHz前後の周波数の電波で通信する無線通信技術であり、一般家庭用としては、家庭用エネルギー管理システム(HEMS:Home Energy Management System)と家電製品などとを連携させたHEMSネットワークとしてのHAN(Home Area Network)へ適用可能である。商業施設においては、ビル用エネルギー管理システム(BEMS:Building Energy Management System)と設備機器などとを連携させたBEMSネットワークに適用可能である。
一方、実施の形態に係るセンサネットワークシステムには、自己発電型と称する電池レス無線技術を採用したワイヤレスセンサシステムも適用可能である。EnOcean(登録商標)は、電磁誘導や太陽光などの自然エネルギーを電気エネルギーに変えることによって電力を得る、いわゆるエネルギーハーベスティング(環境発電)を用いた技術であり、電源なしで無線通信を行うことを可能にする。
センサ対象2は、例えば、鉄道、道路、空港、港湾、橋梁、ビルディング等の建造物等である。さらに、大気汚染、森林火災、ワイン醸造品質管理、野外で遊ぶ児童達のケア、スポーツをする人達のケア、スマートフォンの検知、原子力発電所や防衛施設などへの周辺アクセス制御、原子力発電所の放射能レベル検知、電磁界強度レベル制御、交通渋滞などの交通混雑状況の把握、スマート道路、スマート照明、高機能ショッピング、ノイズ環境マップ、船舶の高効率シップメント、水質管理、ごみ処理管理、スマートパーキング、ゴルフコース管理、水漏れ・ガスもれ管理、自動運転管理、都市部における効率的なインフラ配置および管理、および農場など様々な分野を対象とすることができる。
各センサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnおよびゲートウェイGWは、電池(例えば、pn接合型太陽電池、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池、化合物系太陽電池、電気二重層コンデンサ、リチウムイオン電池、など)、環境発電装置などの電源手段をそれぞれ備えることで、電力線等を介して外部から各センサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnおよびゲートウェイGWに電力を供給する必要がなく、それぞれを自律的に運用することができる。したがって、複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnおよびゲートウェイGWによる自律分散型のセンサネットワークシステムを構築することができる。
各センサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnは、ネットワーク200を介してゲートウェイGWにセンサ情報を送信する(内部通信)。これにより、ゲートウェイGWは、複数のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnから個別に送信されるセンサ情報を受信し(内部通信)、受信したセンサ情報を集約する。また、受信したセンサ情報に所定の演算を施すことで、センサ対象2の状態を判定することができる。さらに、このように判定したセンサ対象2の状態を、所定の通報先90Aにネットワーク300を介して通知する、あるいは所定の通報先90Bに直接通知することも可能である(外部通信)。
ゲートウェイGWは、不図示のクラウドコンピューティングシステム80にも接続可能である。例えば、センサ対象2の初期状態時あるいは正常状態時のベクトルデータや、判定したセンサ対象2の状態を示すデータなどを、クラウドコンピューティングシステム80にアップロードしたり、クラウドコンピューティングシステム80からダウンロードしたりすることもできる。そのため、異常発生時や定期的若しくは任意の診断時など、通常時のデータ伝送を避け、必要な場合のみに生データをクラウドコンピューティングシステム80などの上位にアップロードすればよく、通常の通信負荷や上位側の演算負荷、データ容量などを低減することができる。
(実施の形態に係るセンサネットワークシステムの変形例1)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムの変形例1の模式的概念構成は、図3に例示するように表される。
実施の形態に係る変形例1のセンサネットワークシステムにおいては、複数種類のセンサノードSN1・SN2・SN3・SN4・SN5・SN6・SN7・…・SNn−1・SNnがセンサ対象2に設置される。
より具体的には、第1の種類のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnと、第2の種類のセンサノードSN4・SN6と、第3の種類のセンサノードSN5・SN7とがセンサ対象2に設置される。例えば、第1の種類のセンサノードSN1・SN2・SN3・…・SNn−1・SNnは、音量を検知する音センサ(例えばSiマイクロホン)であり、第2の種類のセンサノードSN4・SN6は、照度を検知する光(フォト)センサであり、第3の種類のセンサノードSN5・SN7は、物体の加速度を検知する加速度センサである。
なお、センサノードSNの種類は、3種類に限らず、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。また、種類毎に複数個のセンサノードSNが設置されてもよいし、単数のセンサノードSNが設置されてもよい。
上記以外の各部の構成は、図2に例示した実施の形態に係るセンサネットワークシステムの各部の構成と同様である。
(実施の形態に係るセンサネットワークシステムの変形例2)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムの変形例2の模式的概念構成は、図4に例示するように表される。
実施の形態に係る変形例2のセンサネットワークシステムにおいては、複数のセンサノードSN1・SN4が集積化センサノードISN1に集積化されており、複数のセンサノードSN3・SN5・SN6が集積化センサノードISN2に集積化されている。
例えば、集積化センサノードISN1に集積化されているのは、第1の種類(例えば音センサ)のセンサノードSN1と、第2の種類(例えば光センサ)のセンサノードSN4とであり、集積化センサノードISN2に集積化されているのは、第1の種類(例えば音センサ)のセンサノードSN3と、第2の種類(例えば光センサ)のセンサノードSN6と、第3の種類(例えば加速度センサ)のセンサノードSN5とである。
なお、集積化されるセンサノードSNの種類の数は、2種類や3種類に限らず、4種類以上であってもよいし、1種類の複数個のセンサノードSNが集積化されてもよい。また、種類毎に複数個のセンサノードSNが集積化されてもよい。
上記以外の各部の構成は、図2に例示した実施の形態に係るセンサネットワークシステムの各部の構成と同様である。
(センサノード)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードSNの模式的ブロック構成は、図5に例示するように表される。実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードSNは、図5に例示するように、同じ物理量を測定する3個以上のセンサ素子11a,11b,11cが多重化されたセンサ部11と、センサ部11に含まれる特定のセンサ素子11aをメインセンサ素子11a、残りのセンサ素子11b,11cのうちの少なくとも1個をサブセンサ素子11b,11cとし、メインセンサ素子11aのセンサ出力をサブセンサ素子11b,11cのセンサ出力と比較演算することでセンサの異常検知を行う演算部12と、演算部12のデータ処理結果をネットワーク200を介して送信する内部通信部13と、演算部12によりメインセンサ素子11aの異常が検知された場合、メインセンサ素子11aへの電力供給を停止し、サブセンサ素子11b,11cで動作を継続する電源部15とを備える。
センサ部11は、センサ対象2の物理量を測定する測定部である。センサ素子11a,11b,11cは、例えば、音、照度、角度、加速度、磁気、ジャイロ、温度、湿度、圧力、振動、衝撃、赤外線、運動、ガス、臭いなど、様々な物理量を測定する。同じセンサ部11に含まれるセンサ素子11a,11b,11cは、同じ物理量を測定するものであればよく、高感度のものとそうでないものが混在してもよい。
演算部12は、センサ素子11a,11b,11cのセンサ出力などに基づいて各種の演算を行う演算ユニット(中央演算制御装置(CPU)や超小型演算処理装置(MPU)など)である。例えば、センサ素子11aをメインセンサ素子11a、残りのセンサ素子11b,11cをサブセンサ素子11b,11cとし、メインセンサ素子11aのセンサ出力をサブセンサ素子11b,11cのセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う。高感度のセンサ素子とそうでないセンサ素子が混在する場合は高感度のセンサ素子をメインセンサ素子として用いるのが望ましい。
内部通信部13は、演算部12のデータ処理結果などをネットワーク200を介してゲートウェイGWに送信する送信部である。ネットワーク200としては、例えば、ZigBee、BluetoothSmart、Wi−Fi、Wi−SUNなどの無線/有線ネットワーク手段を採用してもよい。
メモリ部14は、各種のデータを記憶するための記憶装置である。メモリ部14には、ROM/RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクなど)、光記憶装置、光磁気記憶装置、不揮発性ロジックなどのストレージ装置を用いることができる。
電源部15は、センサ素子11a,11b,11cおよび内部通信部13への電力供給を個別に制御する電源制御回路である。例えば、演算部12によりメインセンサ素子11aの異常が検知された場合、メインセンサ素子11aへの電力供給を停止し、サブセンサ素子11b,11cで動作を継続する。電源手段としては、電池(例えば、pn接合型太陽電池、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池、化合物系太陽電池、電気二重層コンデンサ、リチウムイオン電池、など)、環境発電装置などのいずれか1つ若しくは複数種類を用いることができる。電源部15を備えることで、電力線等を介して外部から各センサノードSNに電力を供給する必要がなく、各センサノードSNを自律的に運用することができる。
なお、比較演算の手法としては、差分や信号比のほか、応答伝搬特性が異なる場合は周波数特性から各センサ素子11a,11b,11cの相関を伝達関数差として算出する手法などを用いる。このような比較演算の手法は、感度の異なる複数のセンサ素子(例えば、高感度のセンサ素子2個+通常のセンサ素子1個)を用いる際も有効であるとともに、センサ間差などを吸収することができる。
また、振動センサのように応答伝搬特性が構造によって変わりやすい場合でも、信号の加振源が遠方であれば、各センサ素子11a,11b,11cへの伝搬特性は極端には変わらない。伝搬特性が極端に変わる場合は伝達関数差を用いる方式が有効である。
通常は1個のセンサ素子を駆動しておき、定期的に残りのセンサ素子を駆動して異常検知を行う。例えば、3個のセンサ素子11a,11b,11cを備える場合、センサ素子11aを常時駆動して、残りのセンサ素子11b,11cで適宜検査を行う。センサ素子11aが故障した場合、センサ素子11bを代替運用して、センサ素子11cで適宜検査を行う。その後、さらにセンサ素子11bが故障しても、センサ素子11cを用いることで確からしい測定を継続することができる。
(ゲートウェイ)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なゲートウェイGWの模式的ブロック構成は、図6に例示するように表される。実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なゲートウェイGWは、図6に例示するように、内部通信部21と、演算部22と、外部通信部23と、メモリ部24と、電源部25とを備える。
内部通信部21は、センサノードSNからの出力をネットワーク200を介して受信する受信部である。ネットワーク200としては、例えば、ZigBee、BluetoothSmart、Wi−Fi、Wi−SUNなどの無線/有線ネットワーク手段を採用してもよい。
演算部22は、センサノードSNからの出力などに基づいて各種の演算を行う演算ユニット(中央演算制御装置(CPU)や超小型演算処理装置(MPU)など)である。
外部通信部23は、演算部22のデータ処理結果などを所定の通報先90Aにネットワーク300を介して通知する、あるいは所定の通報先90Bに直接通知するための通信手段である。ネットワーク300としては、例えば、インターネットなどの遠距離用のネットワーク手段を採用してもよい。
メモリ部24は、各種のデータを記憶するための記憶装置である。メモリ部24には、ROM/RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクなど)、光記憶装置、光磁気記憶装置、不揮発性ロジックなどのストレージ装置を用いることができる。
電源部25は、内部通信部21および外部通信部23への電力供給を制御する電源制御回路である。電源手段としては、電池(例えば、pn接合型太陽電池、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池、化合物系太陽電池、電気二重層コンデンサ、リチウムイオン電池、など)、環境発電装置などのいずれか1つ若しくは複数種類を用いることができる。電源部25を備えることで、電力線等を介して外部からゲートウェイGWに電力を供給する必要がなく、各センサノードSNを自律的に運用することができる。無線給電や配線による給電を行ってもよい。
(センサノードとゲートウェイとの接続例1)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードSNとゲートウェイGWとの接続例1の模式的ブロック構成は、図7に例示するように表される。図7に示す接続例1では、複数個(あるいは複数種類)のセンサノードSN1・…・SNnをゲートウェイGWに接続させた例を示している。この場合、各センサノードSN1・…・SNnの内部通信部13が、ゲートウェイGWの内部通信部21にそれぞれ接続される。
なお、図7において、各ブロックを結ぶ細線は、制御の流れを例示し、各ブロックを結ぶ太線は、データの流れを例示する。
(センサノードとゲートウェイとの接続例2)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードSNとゲートウェイGWとの接続例2の模式的ブロック構成は、図8に例示するように表される。図8に示す接続例2では、複数個(あるいは複数種類)のセンサノードSN1およびSN4を集積化した集積化センサノードISN1を、ゲートウェイGWに接続させた例を示している。この場合、集積化センサノードISN1内の各センサノードSN1・…・SNnの内部通信部13が、ゲートウェイGWの内部通信部21にそれぞれ接続される。
なお、図8において、各ブロックを結ぶ細線は、制御の流れを例示し、各ブロックを結ぶ太線は、データの流れを例示する。
(センサノードとゲートウェイとの接続例3)
実施の形態に係るセンサネットワークシステムに適用可能なセンサノードSNとゲートウェイGWとの接続例3の模式的ブロック構成は、図9に例示するように表される。図9に示す接続例3では、複数個(あるいは複数種類)のセンサノードSNのセンサ部11A、11B,11Cを集積化センサノードISN2に集積化しているが、センサ部11以外の演算部12、内部通信部13、メモリ部14、および電源部15については、集積化センサノードISN2内部で共用化しており、集積化センサノードISN2内の内部通信部13が、ゲートウェイGWの内部通信部21に接続される。
なお、図9において、各ブロックを結ぶ細線は、制御の流れを例示し、各ブロックを結ぶ太線は、データの流れを例示する。
(故障復帰方法)
以下、実施の形態に係るセンサノードSNの動作について説明する。実施の形態に係るセンサノードSNの故障復帰方法は、以下に説明するように、測定ステップと、演算ステップと、送信ステップと、電源制御ステップとを有する。
まず、センサ部11において多重化された3個以上のセンサ素子11a,11b,11cで同じ物理量を測定する(測定ステップ)。次いで、センサ部11に含まれる特定のセンサ素子11aをメインセンサ素子11a、残りのセンサ素子11b,11cのうちの少なくとも1個をサブセンサ素子11b,11cとし、メインセンサ素子11aのセンサ出力をサブセンサ素子11b,11cのセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う(演算ステップ)。また、演算ステップにおけるデータ処理結果をネットワーク200を介して送信する(送信ステップ)。演算ステップにおいてメインセンサ素子11aの異常が検知された場合、メインセンサ素子11aへの電力供給を停止し、サブセンサ素子11b,11cで動作を継続するようになっている(電源制御ステップ)。
(チェック実施フロー)
図10は、実施の形態に係るセンサノードSNのチェック実施フローを例示している。ここでは、1個のメインセンサ素子11aを駆動しておき、定期的に残りのサブセンサ素子11b,11cを駆動して異常検知を行う場合について説明する。
まず、演算部12は、チェック実施判定を行う(ステップS1)。チェック実施判定とは、メインセンサ素子11aのチェックを実施するタイミングであるかどうかを判定することである。所定のチェック実施タイミングになると(ステップS1:Yes)、その旨を電源部15に通知する。これにより、電源部15は、サブセンサ素子11b,11cを起動する(ステップS2)。
次いで、演算部12は、サブセンサ素子11b,11cの動作が安定すると(ステップS3:Yes)、検証可フラグをオンにする(ステップS4)。検証可フラグとは、サブセンサ素子11b,11cによる検証が可能な状態であることを示すフラグである。
次いで、演算部12は、測定済フラグがオンになると(ステップS5:Yes)、メモリ部14に格納されている履歴データ(後述する。)を用いて、正常な全センサ素子11a,11b,11cのセンサ出力の判定値を算出する(ステップS6)。場合によってデジタルフィルタ処理や伝達関数による変換処理が行われる。測定済フラグとは、正常な全センサ素子11a,11b,11cによる測定が済んでいることを示すフラグである。
次いで、演算部12は、センサ判定を行う(ステップS7)。センサ判定とは、各センサの個別正常判定および、メインセンサ素子11aに異常がないかどうかを判定すること(異常検知)である。例えば、メインセンサ素子11aのセンサ出力とステップS6で算出した判定値との差分を算出し、この差分が所定の閾値よりも大きい場合、メインセンサ素子11aの異常を検知する。
ここで、演算部12は、メインセンサ素子11aの異常を検知しなかった場合、検証可フラグおよび測定済フラグを初期化する(ステップS8)。以降、同様のチェック実施フローが繰り返される(ステップS1→S2→S3→・・・)
一方、演算部12は、メインセンサ素子11aの異常を検知した場合、その旨を電源部15に通知し、検証可フラグおよび測定済フラグを初期化する(ステップS8)。これにより、電源部15は、メインセンサ素子11aへの電力供給を停止し、残りのサブセンサ素子11b,11cのいずれか(例えば、サブセンサ素子11b)をメインセンサ素子に切り替える。以降は、新しいメインセンサ素子11bと残りのサブセンサ素子11cについて、同様のチェック実施フローが繰り返される(ステップS1→S2→S3→・・・)。
(測定実施フロー)
図11は、実施の形態に係るセンサノードSNの測定実施フローを例示している。ここでは、メインセンサ素子11aによる通常測定を実施する場合に加え、サブセンサ素子11b,11cによる検証のための測定を実施する場合についても併せて説明する。
まず、演算部12は、測定実施判定を行う(ステップS11)。測定実施判定とは、メインセンサ素子11aによる通常測定を実施するタイミングであるかどうかを判定することである。所定の測定実施タイミングになると(ステップS11:Yes)、以下の測定を実施する。
すなわち、演算部12は、検証可フラグがオフである場合(ステップS13:No)、メインセンサ素子11aのセンサ出力を取り込み(ステップS12)、必要に応じてフィルタ処理した後A/D変換処理などの所定のデータ処理を施す。演算部12のデータ処理結果は、内部通信部13を介して出力される(ステップS16)。以降、同様の測定実施フローが繰り返される(ステップS11→S12→S16→・・・)。
一方、演算部12は、検証可フラグがオンである場合(ステップS13:Yes)、メインセンサ素子11aのセンサ出力を取り込むとともに(ステップS12)、同サイクルでサブセンサ素子11b,11cのセンサ出力を取り込む(ステップS14)。この場合も、演算部12のデータ処理結果が内部通信部13を介して出力される点は同様である(ステップS16)。さらに、取り込んだメインセンサ素子11aのセンサ出力とサブセンサ素子11b,11cのセンサ出力を履歴データとしてメモリ部14に格納し、測定済フラグをオンにする(ステップS15)。履歴データとは、過去の生データ(センサ出力)であるが、これに限定されるものではない。例えば、センサ対象2の状態を示す過去のデータを履歴データとすることも可能である。以降、同様の測定実施フローが繰り返される(ステップS11→S12→S16→・・・)。
(異常検知の具体例)
以下に、図10に示されるステップS7のセンサ判定(異常検知)の具体例を示す。通常各センサは、断線・正常出力範囲外・出力履歴の分散異常の検知や、センサ帯域外の信号強度監視など、センサ素子11a,11b,11c単独での正常判定が行われてもよい。なお、以下の判定も含め、判定の際に使用される各センサ出力には、それらのデジタルフィルタ処理された値や伝達関数により変換した値を用いることもできる。
例えば、正常なセンサ素子の個数が3個以上である場合、各センサ値の代表値との比較を行ってもよい。具体的には、メインセンサ素子11aのセンサ出力と、各センサ素子11a,11b,11cのセンサ出力の代表値として平均値またはメジアン値との差分または比を所定の閾値と比較してもよい。閾値を超える場合、そのメインセンサ素子11aを異常と判定することが可能である。
また、代表値として各サブセンサ値との比較を行ってもよい。具体的には、メインセンサ素子11aのセンサ出力と、各サブセンサ素子11b,11cのセンサ出力との差分または比を所定の閾値と比較してもよい。閾値を超える場合、そのメインセンサ素子11aを異常と判定することが可能である。正常なセンサが2個の場合は、代表値として累計駆動時間もしくは累計駆動回数がより短いセンサ値を用いてもよい。またセンサ精度が異なる場合などは設計耐久性の高い側のセンサ出力を代表値としてもよい。
具体的には、演算部12は、ハードウェアの断線の有無に基づいて異常検知を行ってもよい。ハードウェアの断線を検知する手法は特に限定されるものではない。ハードウェアの断線があったセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、センサ出力の最大値または最小値がセンサ正常出力範囲内であるかどうかに基づいて異常検知を行ってもよい。センサ出力の最大値または最小値がセンサ正常出力範囲内にない場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、センサ出力の分散が指定値以下であるかどうかに基づいて異常検知を行ってもよい。センサ出力の分散が指定値以下である場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、センサ出力をフィルタ処理やフーリエ変換などにより特定の帯域信号に変換した信号強度に基づいて異常検知を行ってもよい。特定帯域の信号強度が異常範囲にある場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、メインセンサ素子11aからサブセンサ素子11bに切り替えるとき、センサ間特性の伝達関数によってサブセンサ素子11bのセンサ出力を補正してもよい。これにより、切り替えで発生するセンサ素子11a,11bの個体差による出力のずれを補正し、連続性のある測定データを出力することが可能である。
また、1個のメインセンサ素子11aを駆動しておき、定期的にサブセンサ素子11b,11cを駆動して異常検知を行ってもよい。これにより、複数のセンサ素子11a,11b,11cを備えても、電力消費を必要最小限に抑えることが可能である。
(比較例における受信システム)
比較例における受信システムの模式的ブロック構成は、図12に例示するように表される。この受信システムは、図12に例示するように、受信部531〜534を複数設置してセンサ素子510から制御回路560間の接続を多重化したシステムであって、複数の記憶素子541〜544と、最適値選択回路550と、制御回路560とを備える。センサ素子510のセンサ情報が送信部520から無線で送信されると、受信部531〜534で受信して記憶素子541〜544に記憶する。そして、このように記憶されたセンサ情報のうち最も頻度の高い最頻値を最適値選択回路550が選択して制御回路560に渡すようになっている。このように、比較例における受信システムでは、センサノード500からの通信を複数設置した受信部531〜534で多重化しているため、受信が不安定になりがちなセンサネットワーク通信の信頼性を受信多重化で担保することができる。
(実施例に係るセンサノード)
実施例に係るセンサノードSNの模式的ブロック構成は、図13に例示するように表される。この実施例に係るセンサノードSNは、図5に例示されるセンサノードSNの具体例である。そのため、図5と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明する。
図13に例示するように、実施例に係るセンサノードSNは、センサ部11と、メモリ部14と、内部通信部13とを備える。センサ部11には、複数のセンサ素子11a,11b,11cが含まれる。演算部12には、判定値演算機能12aと、選択機能12bと、データ処理機能12cが含まれる。
判定値演算機能12aは、センサ素子11a,11b,11cからのセンサ出力にフィルタ処理や伝達関数演算などを行い、判定値などを算出すると共に、一部のデータをメモリ部14に履歴データとして格納しておく。選択機能12bでは各センサ出力および判定値を用いて最終出力を選択する。データ処理機能12cは、選択機能12bからの出力にフィルタ処理や移動平均などを施して出力するとともに、その一部のデータをメモリ部14に履歴データとして格納しておく。この履歴データは、順序回路的な判定や、センサ対象2の初期状態・トピック状態(メンテナンスや状況変更時のデータ)からのずれなどの検知に用いる。
仮に、センサ素子11aの異常を検知した場合には、センサ素子11b,11cの一方または両方をモニタするとともに、センサ素子11aへの電力供給を停止する。既に説明した通り、異常検知の方法としては、正常な全センサ素子11a,11b,11cの平均値やメジアン値からの差分もしくは比の閾値による判定が用いられるほか、センサ出力からフーリエ変換などによりセンサ間特性の伝達関数差を初期に求めておき、初期の伝達関数差からのずれを検知する方法などを用いることができる。
このようなセンサノードSNの構成要素のうち、センサ部11はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により実現することができ、その他の演算部12・メモリ部14・内部通信部13はLSIにより実現することができる。MEMSは機械組み立て要素が高いため、センサ部11は必然的に最も不良率・故障率の高い部分となる。
そこで、実施の形態に係るセンサノードSNでは、同じ物理量を測定するセンサ素子11a,11b,11cをセンサノードSN内で多重化している。センサノードSNに対するセンサ素子11a,11b,11cのコストは比較的低いため、複数のセンサ素子11a,11b,11cを実装しても全体的なコストには反映されにくい利点がある。
(比較例と実施例の相違点)
図14は、図12に示される比較例と図13に示される実施例の相違点の説明図である。ここでは、内部通信部13を「送信部」または「無線通信部」という場合がある。
まず、多重化されている対象については、比較例は「無線通信」であるのに対して、実施例は「センサ素子」である。次に、センサの障害・故障の検知については、比較例は「検知できない」のに対して、実施例は「検知可能」である。次に、センサの障害・故障の対応については、比較例は「対応不能」であるのに対して、実施例は「回避可能」である。IoTセンサに多用されるセンサ(特にMEMS系)の故障率は、LSI部(センサ制御回路16・メモリ部14・内部通信部13)の故障率に比べて圧倒的に高いため、センサの障害・故障を回避可能とすることは、センサノードSNの長寿命化を図るうえで非常に効果的である。次に、送信部の障害・故障の検知については、比較例は「検知できない」のに対して、実施例は「検知可能」である。次に、無線通信部とセンサの電源制御については、比較例は「無線通信部を停止できないため全断不可」であるのに対して、実施例は「全断可能」である。省電力センサノードの場合、無線通信部およびセンサがシステム電力の大部分であるため、無線通信部とセンサの電源制御を全断可能とすることは、システム電力の低減を図るうえで非常に効果的である。最後に、センサの設置範囲については、比較例は「分散配置(同期必須)」であるのに対して、実施例は「隣接配置(同物理値の多重検知)」である。分散配置での同期は無線通信を介すため、電力を消費する問題がある。分散配置を採用しないことは、電力消費の低減を図るうえで非常に効果的である。
このような実施例は、IoTセンサへの要求を満たす構成と言える。すなわち、IoTセンサは、多数・分散配置により電源確保が困難なため、省電力が要求される。また、設置個所・数などの制約によりメンテナンスフリーが要求される。実施例は、省電力かつメンテナンスフリーを実現するため、IoTセンサに適用するのが特に効果的である。
以下、実施例の効果を更に詳しく説明する。すなわち、実施例では、同じ物理量を測定するセンサ素子11a,11b,11cをセンサノードSN内で多重化している。そのため、最も機械故障頻度の高いセンサ素子周りの異常を他のセンサ素子と比較演算することで検知することができる。これにより、異常が検知されたメインセンサ素子11aを停止し、サブセンサ素子11bからの出力に切り替えることが可能となる。
その際、メモリ部14に格納していたセンサ間特性の伝達関数差によってサブセンサ素子11bの出力補正を行ってもよい。これにより、切り替えで発生するセンサ素子11a,11bの個体差による出力のずれを補正し、連続性のある測定データを出力することができる。そのため、故障したセンサ素子11a,11b,11cを交換する際にロットや型番・製品違いにより発生する測定データの不連続性の問題を回避することが可能である。
また、比較例を用いてセンサノード500を複数設置して多重化したシステムでは、上位からの電源制御命令の受信のために各センサノード500の送信部520(受信部:この場合信号の流れが測定データと逆であるため受信部として動作している)を停止することができない。それに対して、実施例では、センサノードSNにおいて電力消費が支配的なセンサ素子11a,11b,11c(比較例では各センサノード500に相当)および内部通信部13(比較例では存在しない。制御回路560は演算部12に相当するため、制御回路560から更に上位に通信する場合の通信部{図示せず}が内部通信部13に相当する)の電源管理を、電力を消費する無線通信を介すことなく実施することができる。そのため、比較例に比べて、太陽電池やボタン電池駆動など電力の制約が大きい分散配置型のセンサに適している。
さらに、比較例では、各センサノード500を同期させないと同じ出力(同時性の確保)を得ることができず、同期のための通信が必要となり、送信部520(この場合受信部として動作)での電力消費を低減することは難しい。特に、変動の激しい振動測定などにおいては、各センサノードが同期していたとしても同時性の確保が困難である。それに対して、実施例では、同じ物理量を測定するセンサ素子11a,11b,11cをセンサノードSN内で多重化しているため、容易に同時性を確保することができる。
さらに、比較例では、センサノード500を複数隣接配置したとしても、位置関係・姿勢や固定/接着方法などの施工状況によって多重化したセンサノードの出力が同じにならない場合があり、センサの相互検証ができないという問題が発生する。それに対して、実施例では、施工者・方法に依存することなく安定して同じ出力を得られることは言うまでもない。また、センサ素子11a,11b,11cおよび内部通信部13などがセンサノードSNの内部にあるため、ハード的にもソフト的にも容易に各センサ素子11a,11b,11cの動作状態をモニタすることができる。そのため、システムや各センサ素子11a,11b,11cの健全性、例えば断線状態などを容易に検証することが可能である。
(実施例に係るセンサノードを用いたセンサネットワークシステム)
図13に示される実施例に係るセンサノードSNを用いたセンサネットワークシステムは、図15に例示されるように比較例(図12)と組み合わせて使用することが可能である。この場合、本実施例に係るセンサノードSNは、比較例のセンサノード500と置き換えることができる。このような構成によれば、センサ素子と無線通信の両方が多重化されるため、故障が発生した場合でも正常な測定を継続することができるとともに、センサネットワーク通信の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、実施の形態に係るセンサノードSNは、同じ物理量を測定する3個以上のセンサ素子11a,11b,11cが多重化されたセンサ部11と、センサ部11に含まれる特定のセンサ素子11aをメインセンサ素子11a、残りのセンサ素子11b,11cのうちの少なくとも1個をサブセンサ素子11b,11cとし、メインセンサ素子11aのセンサ出力をサブセンサ素子11b,11cのセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算部12と、演算部12のデータ処理結果をネットワーク200を介して送信する内部通信部13と、演算部12によりメインセンサ素子11aの異常が検知された場合、メインセンサ素子11aへの電力供給を停止し、サブセンサ素子11b,11cで動作を継続する電源部15とを備える。これにより、メインセンサ素子11aの故障が発生した場合でも、そのメインセンサ素子11aを分離し、残りのサブセンサ素子11b,11cで正常な測定を継続することが可能である。
具体的には、演算部12は、各センサ素子11a,11b,11cのセンサ出力の平均値またはメジアン値との差分または比に基づいて異常検知を行ってもよい。これにより、各センサ素子11a,11b,11cのセンサ出力の平均値またはメジアン値と大きく異なる場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、各サブセンサ素子11b,11cのセンサ出力との差分または比に基づいて異常検知を行ってもよい。これにより、各サブセンサ素子11b,11cのセンサ出力と大きく異なる場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、ハードウェアの断線の有無に基づいて異常検知を行ってもよい。これにより、ハードウェアの断線があったセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、センサ出力の最大値または最小値がセンサ正常出力範囲内であるかどうかに基づいて異常検知を行ってもよい。これにより、センサ出力の最大値または最小値がセンサ正常出力範囲内にない場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、センサ出力の分散が指定値以下であるかどうかに基づいて異常検知を行ってもよい。これにより、センサ出力の分散が指定値以下である場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、センサ出力をフーリエ変換した際の信号強度に基づいて異常検知を行ってもよい。例えばフーリエ変換した際の信号強度がセンサ帯域外である場合、そのセンサ素子を異常と判定することが可能である。
また、演算部12は、メインセンサ素子11aからサブセンサ素子11bに切り替えるとき、センサ間特性の伝達関数によってサブセンサ素子11bのセンサ出力を補正してもよい。これにより、切り替えで発生するセンサ素子11a,11bの個体差による出力のずれを補正し、連続性のある測定データを出力することが可能である。
また、1個のメインセンサ素子11aを駆動しておき、定期的にサブセンサ素子11b,11cを駆動して異常検知を行ってもよい。これにより、複数のセンサ素子11a,11b,11cを備えても、電力消費を必要最小限に抑えることが可能である。
また、センサ素子11a,11b,11cは、音、照度、角度、加速度、磁気のうちのいずれかを測定してもよい。電源部15は、電池と発電装置のうちのいずれか一方若しくは両方を有する電源手段であってもよい。ネットワーク200は、無線通信のネットワークであってもよい。そのため、実施の形態に係るセンサノードSNは、様々な分野に適用することが可能である。
本実施の形態は、このようなセンサノードSNとして実現することができるだけでなく、このようなセンサノードSNとゲートウェイGWとがネットワークを介して接続されたセンサネットワークシステムとして実現することもできる。さらに、このようなセンサノードSNが備える特徴的な処理部をステップとする故障復帰方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、SDカード等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、故障が発生した場合でも正常な測定を継続することができるセンサノード、センサネットワークシステム、およびその故障復帰方法を提供することが可能である。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態について記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態のセンサネットワークシステムは、橋梁、道路、鉄道、ビルディング等の各種建造物などにインフラストラクチャモニタリングに適用可能である。さらに、建造物に限定されるものではなく、大気汚染、森林火災、ワイン醸造品質管理、野外で遊ぶ児童達のケア、スポーツをする人達のケア、スマートフォンの検知、原子力発電所や防衛施設などへの周辺アクセス制御、原子力発電所の放射能レベル検知、電磁界強度レベル制御、交通渋滞などの交通混雑状況の把握、スマート道路、スマート照明、高機能ショッピング、ノイズ環境マップ、船舶の高効率シップメント、水質管理、ごみ処理管理、スマートパーキング、ゴルフコース管理、水漏れ・ガスもれ管理、自動運転管理、都市部における効率的なインフラ配置および管理、および農場など様々な分野に適用可能である。
2…センサ対象
11、11A、11B、11C…センサ部
11a、11b、11c、11Aa、11Ab、11Ac、11Ba、11Bb、11Bc、11Ca、11Cb、11Cc…センサ素子
12、22…演算部
13…内部通信部(送信部)
14、24…メモリ部
15、25…電源部
21…内部通信部
23…外部通信部
80…クラウドコンピューティングシステム
90A、90B…通報先
200、300…ネットワーク
GW…ゲートウェイ
ISN1、ISN2、ISN3、ISN4、ISN5…集積化センサノード
SN、SN1、SN2、SN3、SN4、SN5、SN6、SN7、SNn−1、SNn…センサノード

Claims (13)

  1. 同じ物理量を測定する3個以上のセンサ素子が多重化されたセンサ部と、
    前記センサ部に含まれる特定のセンサ素子をメインセンサ素子、残りのセンサ素子のうちの少なくとも1個をサブセンサ素子とし、前記メインセンサ素子を常時駆動し、定期的に前記サブセンサ素子を駆動して、前記メインセンサ素子のセンサ出力を前記サブセンサ素子のセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算部と、
    前記演算部のデータ処理結果をネットワークを介して送信する送信部と、
    前記演算部により前記メインセンサ素子の異常が検知された場合、前記メインセンサ素子への電力供給を停止し、前記サブセンサ素子のいずれかを前記メインセンサ素子に切り換えて動作を継続する電源部と
    を備えることを特徴とするセンサノード。
  2. 前記演算部は、各センサ素子のセンサ出力の平均値またはメジアン値との差分または比に基づいて異常検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  3. 前記演算部は、各サブセンサ素子のセンサ出力との差分または比に基づいて異常検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  4. 前記演算部は、ハードウェアの断線の有無に基づいて異常検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  5. 前記演算部は、センサ出力の最大値または最小値がセンサ正常出力範囲内であるかどうかに基づいて異常検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  6. 前記演算部は、センサ出力の分散が指定値以下であるかどうかに基づいて異常検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  7. 前記演算部は、センサ出力をフーリエ変換した際の信号強度に基づいて異常検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  8. 前記演算部は、前記メインセンサ素子から前記サブセンサ素子に切り替えるとき、センサ間特性の伝達関数によって前記サブセンサ素子のセンサ出力を補正することを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  9. 前記センサ素子は、音、照度、角度、加速度、磁気のうちのいずれかを測定することを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  10. 前記電源部は、電池と発電装置のうちのいずれか一方若しくは両方を有する電源手段であることを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  11. 前記ネットワークは、無線通信のネットワークであることを特徴とする請求項1に記載のセンサノード。
  12. センサノードとゲートウェイとがネットワークを介して接続されたセンサネットワークシステムであって、
    前記センサノードは、
    同じ物理量を測定する3個以上のセンサ素子が多重化されたセンサ部と、
    前記センサ部に含まれる特定のセンサ素子をメインセンサ素子、残りのセンサ素子のうちの少なくとも1個をサブセンサ素子とし、前記メインセンサ素子を常時駆動し、定期的に前記サブセンサ素子を駆動して、前記メインセンサ素子のセンサ出力を前記サブセンサ素子のセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算部と、
    前記演算部のデータ処理結果を前記ネットワークを介して送信する送信部と、
    前記演算部により前記メインセンサ素子の異常が検知された場合、前記メインセンサ素子への電力供給を停止し、前記サブセンサ素子のいずれかを前記メインセンサ素子に切り換えて動作を継続する電源部と
    を備えることを特徴とするセンサネットワークシステム。
  13. センサ部において多重化された3個以上のセンサ素子で同じ物理量を測定する測定ステップと、
    前記センサ部に含まれる特定のセンサ素子をメインセンサ素子、残りのセンサ素子のうちの少なくとも1個をサブセンサ素子とし、前記メインセンサ素子を常時駆動し、定期的に前記サブセンサ素子を駆動して、前記メインセンサ素子のセンサ出力を前記サブセンサ素子のセンサ出力と比較演算することで異常検知を行う演算ステップと、
    前記演算ステップにおけるデータ処理結果をネットワークを介して送信する送信ステップと、
    前記演算ステップにおいて前記メインセンサ素子の異常が検知された場合、前記メインセンサ素子への電力供給を停止し、前記サブセンサ素子のいずれかを前記メインセンサ素子に切り換えて動作を継続する電源制御ステップと
    を有することを特徴とするセンサノードの故障復帰方法。
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