JP6753702B2 - ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法 - Google Patents

ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法 Download PDF

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Description

本発明は、水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法に関する。
ハイドロキノンやユビキノンは、化粧料等に配合される成分であるが、比較的不安定であることが知られている。特許文献1には、フラーレン類を有効成分として含有するハイドロキノン又はユビキノンの光分解抑制用安定化剤が開示されている。
特開2009−269915号公報
本発明は、水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の分解を効果的に抑制することができる、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法を提供する。
本発明者らは、水系液体に、ジヒドロキシベンゼン系化合物と特定量のキレート剤とを添加することによって、該水系液体中での該ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解を抑制することができることを見出した。
したがって、本発明は、水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法であって、ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)100質量部に対して、キレート剤(B)0.1質量部以上を用いる、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法を提供する。
本発明によれば、水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の分解を効果的に抑制することができるので、該水系液体中のジヒドロキシベンゼン系化合物を、たとえ低濃度の場合であっても、安定に維持することができる。
本発明は、水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法を提供する。当該本発明の方法では、ジヒドロキシベンゼン系化合物と特定量のキレート剤とを添加した水系液体を調製する。該キレート剤は、水系液体に添加されると、該水系液体中での該ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制、又は該ジヒドロキシベンゼン系化合物を該水系液体中に安定化させるための有効成分として働くと考えられる。
本明細書において、「水系液体」とは、ジヒドロキシベンゼン系化合物の溶媒、分散媒等となり得る水性の液体であればよい。水系液体は、単なる水であってもよく、水及び他の化合物を含む液体であってもよい。例えば、該水系液体は、ジヒドロキシベンゼン系化合物の溶解性の観点から、有機溶媒を含有していてもよい。好ましい有機溶媒としては、水溶性溶媒、例えば、メタノール、エタノール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジアセトンアルコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、及びそれらの混合溶媒、などが挙げられる。あるいは、該水系液体は、各種生理活性成分、抗菌抗カビ剤、防腐防黴剤、抗生物質、浸透促進剤、界面活性剤、塩、消臭剤、芳香剤等をさらに含有していてもよい。該水系液体中の水の含有量は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上、さらに好ましくは99質量%以上であり、かつ好ましくは100質量%以下である。
一例として、水系液体としては、工業用に用いられる水系液体、好ましくは、水系システムで使用される水系液体が挙げられる。本明細書において、「水系システム」とは、配管、タンクやプールなどを備え、そこに水系液体を流す又は貯留することによって機能するシステムをいい、例えば、水冷式冷却塔を用いた工場設備やビルの冷却システム、工業用の冷却プール、工業用の給水、貯水もしくは排水設備等、流湯式暖房システム、タンクやプール、ろ過設備などが挙げられる。これらの水系システムで使用される水系液体としては、例えば、水冷式冷却塔を用いた工場設備やビルの冷却システムに用いられる水系媒体、流湯式暖房システムに用いられる水系媒体、あるいは工業用の冷却プール内、工業用の給水、貯水もしくは排水設備内、又はタンクやプール内の水系液体、などが挙げられる。
別の一例として、水系液体としては、医薬品又は化粧品に使用される水性基剤が挙げられる。当該水性基剤としては、水、グリセリン等が挙げられる。これらの水系液体は、当該水性基剤に加えて、薬効成分、化粧成分、有機溶媒、抗菌剤、防腐剤、抗生物質、浸透促進剤、界面活性剤、pH調整剤、塩、芳香剤等の薬学的もしくは化粧品に許容される他の化合物をさらに含有してもよい。
本発明の方法において、上記水系液体の温度は、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制の観点から、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上、さらに好ましくは15℃以上であり、かつ好ましくは60℃以下、より好ましくは55℃以下、さらに好ましくは50℃以下である。あるいは、該水系液体の温度は、好ましくは5〜60℃、より好ましくは10〜55℃、さらに好ましくは15〜50℃である。
本発明の方法において、上記水系液体のpHは、水系液体の防食性等の観点からは、好ましくは5より大きく、より好ましくは5.5以上であり、他方、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制の観点からは、好ましくは10以下、より好ましくは9以下である。あるいは、上記水系液体のpHは、好ましくは5より大きく10以下、より好ましくは5より大きく9以下、さらに好ましくは5.5〜9である。
本明細書において、「ジヒドロキシベンゼン系化合物」とは、2つのヒドロキシ基を持つ1個のベンゼン環を有する化合物であって、該2つのヒドロキシ基はケトン基へと酸化されていてもよい、化合物をいう。該ジヒドロキシベンゼン系化合物のベンゼン環は、アルキル基で置換されていてもよい。該ベンゼン環を置換するアルキル基は、好ましくは炭素数1以上12以下、より好ましくは炭素数1以上8以下、さらに好ましくは炭素数1以上6以下、なお好ましくは炭素数1以上3以下の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。該ベンセン環におけるアルキル置換基の個数は、1以上3以下が好ましく、1がより好ましい。各アルキル置換基は、それぞれ独立に、上述したアルキル基からなる群より選択され得る。
本発明で使用されるジヒドロキシベンゼン系化合物の好ましい例としては、アルキル基で置換されたヒドロキノン、アルキル基で置換されたp−ベンゾキノン、及びアルキルレゾルシノールが挙げられる。さらに好ましくは、本発明で使用されるジヒドロキシベンゼン系化合物としては、下記の式(I)〜(III)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0006753702
上記式(I)中、R1は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素又はメチル基を表す。好ましい実施形態において、R1は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつR2、R3及びR4はともに水素であり、該炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基又はt−ブチル基である。別の好ましい実施形態において、R1はメチル基であり、R3が水素であり、かつR2及びR4は、一方がメチル基で他方が水素であるか、もしくはともにメチル基である。別の好ましい実施形態において、R1、R2、R3及びR4はともにメチル基である。
また上記式(II)中、R5は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、水素又はメチル基を表す。好ましい実施形態において、R5は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつR6、R7及びR8はともに水素であり、該炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基又はt−ブチル基である。
上記式(III)中、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に、水素、又は炭素数1〜8、好ましくは1〜6の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、該直鎖もしくは分枝鎖アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基及び2−エチルヘキシル基からなる群より選択される。ただし、R9、R10及びR11が同時に水素になることはない。好ましい実施形態において、R9、R10及びR11のいずれか1つは炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつ残りはいずれも水素である。より好ましくは、R9、R10及びR11のいずれか1つは炭素数1〜5の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつ残りはいずれも水素である。さらに好ましくは、R9、R10及びR11のいずれか1つは炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつ残りはいずれも水素である。別の好ましい実施形態において、R9、R10及びR11のいずれか2つは炭素数1〜6の直鎖アルキル基であり、かつ残りは水素である。より好ましくは、R9、R10及びR11のいずれか2つは炭素数1〜5の直鎖アルキル基であり、かつ残りは水素である。さらに好ましくは、R9、R10及びR11のいずれか2つは炭素数1〜4の直鎖アルキル基であり、かつ残りは水素である。式(III)中、R9、R10又はR11で表される直鎖もしくは分枝鎖アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基及びt−ブチル基からなる群より選択される。
本発明で使用されるジヒドロキシベンゼン系化合物は、上述したジヒドロキシベンゼン系化合物のうちのいずれか1種であってもよく、又はそれらのいずれか2種以上の組み合わせであってもよい。好ましくは、本発明で使用されるジヒドロキシベンゼン系化合物は、上記式(I)〜(III)で示される化合物のうちのいずれか1種、又はそれらのいずれか2種以上の組み合わせである。
本発明に用いられるジヒドロキシベンゼン系化合物のさらに好ましい例としては、p−トルキノン、2−メチルヒドロキノン、エチルキノール、2−ブチルヒドロキノン、tert−ブチルヒドロキノン、2,6−ジメチルヒドロキノン、2,3−ジメチルヒドロキノン、2,3,5−トリメチルヒドロキノン、テトラメチルヒドロキノン、3,5−ジメチルベンゾキノン、tert−ブチルベンゾキノン等のp−ベンゾキノン及びヒドロキノン、ならびに4−ブチルレゾルシノール(ルシノール)、4−ヘキシルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、5−ペンチルレゾルシノール、2−プロピルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、及び4−イソプロピルレゾルシノール等のアルキルレゾルシノールからなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。このうち、p−トルキノン及び2−メチルヒドロキノンからなる群から選ばれる1種以上がなお好ましい。
本発明に用いられるキレート剤としては、カルボン酸系、リン酸系、又はホスホン酸系のキレート剤等が挙げられる。カルボン酸系キレート剤としては、多価カルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸、ホスホノカルボン酸、及びそれらの塩、等が挙げられる。多価カルボン酸としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等が挙げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、クエン酸、リンゴ酸等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。アミノカルボン酸としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DPTA)、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、アスパラギン酸二酢酸(ASDA)、グルタミン酸二酢酸(GLDA)等が挙げられる。ホスホノカルボン酸としては、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸等が挙げられる。リン酸系キレート剤としては、トリポリリン酸及びその塩等が挙げられる。ホスホン酸系キレート剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)等のヒドロキシホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸(ATMP)等のアミノホスホン酸、及びそれらの塩等が挙げられる。このうち、本発明に用いられるキレート剤としては、アミノカルボン酸、ホスホノカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシホスホン酸、及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種以上が好ましい。上記塩としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などが挙げられる。上記塩は、好ましくはアルカリ金属塩であり、より好ましくはナトリウム塩又はカリウム塩である。
本発明の方法において、上記ジヒドロキシベンゼン系化合物とキレート剤は、水系液体に同時に添加されてもよく、別々に添加されてもよい。さらに、本発明の方法においては、該水系液体に対して、該ジヒドロキシベンゼン系化合物と該キレート剤とを添加すると同時に、又は別々に、上述した有機溶媒等の他の化合物を添加してもよい。例えば、該ジヒドロキシベンゼン系化合物は、上述した有機溶媒に溶解させてから該水系液体に添加してもよく、又は該ジヒドロキシベンゼン系化合物と該キレート剤とを、ともに上述した有機溶媒に溶解させてから、該水系液体に添加してもよい。あるいは、該ジヒドロキシベンゼン系化合物と該キレート剤とを含む組成物を作製した後、添加してもよく、該組成物を水や有機溶媒等で希釈して添加してもよい。このジヒドロキシベンゼン系化合物とキレート剤とを添加された水系液体を、以下の本明細書において、単に「処理液」とも呼ぶ。
本発明の方法において、処理液中におけるジヒドロキシベンゼン系化合物の濃度は、ジヒドロキシベンゼン系化合物の活性の観点からは、好ましくは1ppm以上、より好ましくは2ppm以上、さらに好ましくは3ppm以上、さらに好ましくは5ppm以上、さらに好ましくは7ppm以上、さらに好ましくは8ppm以上、さらに好ましくは9ppm以上、さらに好ましくは10ppm以上であり、他方、経済性の観点からは、好ましくは1400ppm以下、より好ましくは1000ppm以下、さらに好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは270ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは150ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは70ppm以下、さらに好ましくは60ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下、さらに好ましくは15ppm以下である。なお本明細書において、ppmは質量ppmを表す。
あるいは、処理液中におけるジヒドロキシベンゼン系化合物の濃度は、好ましくは1〜1400ppm、より好ましくは2〜1000ppm、より好ましくは3〜500ppm、さらに好ましくは5〜270ppm、さらに好ましくは5〜200ppm、さらに好ましくは5〜150ppm、さらに好ましくは5〜100ppm、さらに好ましくは5〜70ppm、さらに好ましくは5〜60ppm、さらに好ましくは5〜50ppm、さらに好ましくは5〜40ppm、さらに好ましくは5〜30ppm、さらに好ましくは5〜20ppm、さらに好ましくは7〜20ppm、さらに好ましくは8〜20ppm、さらに好ましくは9〜20ppm、さらに好ましくは10〜20ppm、さらに好ましくは10〜15ppmである。
本発明の方法において、処理液中におけるキレート剤の濃度は、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制の観点からは、好ましくは0.05ppm以上、より好ましくは0.1ppm以上、さらに好ましくは0.3ppm以上、さらに好ましくは0.5ppm以上、さらに好ましくは1ppm以上、さらに好ましくは2ppm以上であり、他方、経済性の観点からは、好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは70ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下、さらに好ましくは25ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下である。
あるいは、処理液中におけるキレート剤の濃度は、好ましくは0.05〜1000ppm、より好ましくは0.1〜500ppm、さらに好ましくは0.3〜100ppm、さらに好ましくは0.3〜70ppm、さらに好ましくは0.3〜50ppm、さらに好ましくは0.3〜40ppm、さらに好ましくは0.3〜30ppm、さらに好ましくは0.3〜20ppm、さらに好ましくは0.5〜20ppm、さらに好ましくは1〜20ppm、さらに好ましくは2〜20ppmである。
処理液中におけるジヒドロキシベンゼン系化合物及びキレート剤の好ましい濃度は、それぞれ、好ましくは1〜1400ppm及び0.05〜1000ppmであり、より好ましくは5〜200ppm及び0.3〜100ppmであり、さらに好ましくは5〜50ppm及び0.3〜30ppmであり、さらに好ましくは5〜30ppm及び0.5〜20ppmである。
さらに、本発明の方法において、処理液中におけるキレート剤の濃度は、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制の観点からは、ジヒドロキシベンゼン系化合物100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、さらに好ましくは1質量部以上、さらに好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは7質量部以上であり、他方、経済性の観点からは、ジヒドロキシベンゼン系化合物100質量部に対して、好ましくは5000質量部以下、より好ましくは2000質量部以下、さらに好ましくは1000質量部以下、さらに好ましくは700質量部以下、さらに好ましくは500質量部以下、さらに好ましくは300質量部以下である。
あるいは、本発明において、処理液中におけるキレート剤の濃度は、ジヒドロキシベンゼン系化合物100質量部に対して、好ましくは、0.1〜5000質量部、より好ましくは0.5〜2000質量部、さらに好ましくは1〜1000質量部、さらに好ましくは3〜700質量部、さらに好ましくは5〜500質量部、さらに好ましくは7〜300質量部である。
処理液の好ましい温度及びpHは、前述した水系液体の好ましい温度及びpHと同じである。
本発明はまた、例示的実施形態として以下の物質、製造方法、用途又は方法を包含する。ただし、本発明はこれらの実施形態に限定されない。
〔1〕水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法であって、ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)100質量部に対して、キレート剤(B)0.1質量部以上を用いる、ジヒドロキシベンゼン系化合物の分解抑制方法。
〔2〕好ましくは、上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)と上記キレート剤(B)とを添加された上記水系液体を調製することを含み、該ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体における該キレート剤(B)の濃度が、該ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)100質量部に対して0.1質量部以上である、〔1〕記載の方法。
〔3〕上記キレート剤(B)が、
好ましくは、カルボン酸系、リン酸系、又はホスホン酸系のキレート剤であり、
より好ましくは、アミノカルボン酸、ホスホノカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシホスホン酸、及びこれらの塩からなる群より選ばれる1種以上である、
〔1〕又は〔2〕記載の方法。
〔4〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)が、
好ましくは、2つのヒドロキシ基を持つ1個のベンゼン環を有する化合物であり、
該2つのヒドロキシ基はケトン基へと酸化されていてもよく、
該ベンセン環は、1〜3個、好ましくは1個のアルキル基で置換されており、
該アルキル基は、それぞれ独立に、好ましくは炭素数1以上12以下、より好ましくは炭素数1以上8以下、さらに好ましくは炭素数1以上6以下、さらに好ましくは炭素数1以上3以下の直鎖又は分枝鎖アルキル基であるか、なお好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基及び2−エチルヘキシル基からなる群より選択される、
〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載の方法。
〔5〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)が、
好ましくは、式(I)〜(III)で示される化合物からなる群より選択される1種以上である、〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の方法:
Figure 0006753702
(式(I)中、R1は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R2、R3
びR4は、それぞれ独立に、水素又はメチル基を表す。
より好ましくは、
1が炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつR2、R3及びR4
ともに水素であるか、
1がメチル基であり、R3が水素であり、かつR2及びR4が、一方がメチル基で他方
が水素であるかもしくはともにメチル基であるか、又は、
1、R2、R3及びR4はともにメチル基である;
式(II)中、R5、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R6
7及びR8は、それぞれ独立に、水素又はメチル基を表す。より好ましくは、R5は炭素
数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基であり、かつR6、R7及びR8はともに水素で
ある;
式(III)中、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に、水素、又は炭素数1〜8の直鎖
もしくは分枝鎖アルキル基を表す(ただし、R9、R10及びR11が同時に水素になること
はない)。より好ましくは、R9、R10及びR11のいずれか1つが炭素数1〜6の直鎖も
しくは分枝鎖アルキル基であり、かつ残りがいずれも水素であるか、又はR9、R10及び
11のいずれか2つが炭素数1〜6の直鎖アルキル基であり、かつ残りが水素である。)
〔6〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)が、
好ましくは、p−トルキノン、2−メチルヒドロキノン、エチルキノール、2−ブチルヒドロキノン、tert−ブチルヒドロキノン、2,6−ジメチルヒドロキノン、2,3−ジメチルヒドロキノン、2,3,5−トリメチルヒドロキノン、テトラメチルヒドロキノン、3,5−ジメチルベンゾキノン、tert−ブチルベンゾキノン、4−ブチルレゾルシノール、4−ヘキシルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、5−ペンチルレゾルシノール、2−プロピルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、及び4−イソプロピルレゾルシノールからなる群から選ばれる1種以上であり、
より好ましくは、p−トルキノン及び2−メチルヒドロキノンからなる群より選ばれる1種以上である、
〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載の方法。
〔7〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体中における該ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)の濃度が、
好ましくは1ppm以上、より好ましくは2ppm以上、さらに好ましくは3ppm以上、さらに好ましくは5ppm以上、さらに好ましくは7ppm以上、さらに好ましくは8ppm以上、さらに好ましくは9ppm以上、さらに好ましくは10ppm以上であって、かつ好ましくは1400ppm以下、より好ましくは1000ppm以下、さらに好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは270ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは150ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは70ppm以下、さらに好ましくは60ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下、さらに好ましくは15ppm以下であるか;
あるいは、
好ましくは、1〜1400ppm、1〜1000ppm、1〜500ppm、1〜270ppm、1〜200ppm、1〜150ppm、1〜100ppm、1〜70ppm、1〜60ppm、1〜50ppm、1〜40ppm、1〜30ppm、1〜20ppm、1〜15ppm、2〜1400ppm、2〜1000ppm、2〜500ppm、2〜270ppm、2〜200ppm、2〜150ppm、2〜100ppm、2〜70ppm、2〜60ppm、2〜50ppm、2〜40ppm、2〜30ppm、2〜20ppm、2〜15ppm、3〜1400ppm、3〜1000ppm、3〜500ppm、3〜270ppm、3〜200ppm、3〜150ppm、3〜100ppm、3〜70ppm、3〜60ppm、3〜50ppm、3〜40ppm、3〜30ppm、3〜20ppm、3〜15ppm、5〜1400ppm、5〜1000ppm、5〜500ppm、5〜270ppm、5〜200ppm、5〜150ppm、5〜100ppm、5〜70ppm、5〜60ppm、5〜50ppm、5〜40ppm、5〜30ppm、5〜20ppm、5〜15ppm、7〜1400ppm、7〜1000ppm、7〜500ppm、7〜270ppm、7〜200ppm、7〜150ppm、7〜100ppm、7〜70ppm、7〜60ppm、7〜50ppm、7〜40ppm、7〜30ppm、7〜20ppm、7〜15ppm、8〜1400ppm、8〜1000ppm、8〜500ppm、8〜270ppm、8〜200ppm、8〜150ppm、8〜100ppm、8〜70ppm、8〜60ppm、8〜50ppm、8〜40ppm、8〜30ppm、8〜20ppm、8〜15ppm、9〜1400ppm、9〜1000ppm、9〜500ppm、9〜270ppm、9〜200ppm、9〜150ppm、9〜100ppm、9〜70ppm、9〜60ppm、9〜50ppm、9〜40ppm、9〜30ppm、9〜20ppm、9〜15ppm、10〜1400ppm、10〜1000ppm、10〜500ppm、10〜270ppm、10〜200ppm、10〜150ppm、10〜100ppm、10〜70ppm、10〜60ppm、10〜50ppm、10〜40ppm、10〜30ppm、10〜20ppm、又は10〜15ppmである、
〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載の方法。
〔8〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体中における該キレート剤(B)の濃度が、
好ましくは0.05ppm以上、より好ましくは0.1ppm以上、さらに好ましくは0.3ppm以上、さらに好ましくは0.5ppm以上、さらに好ましくは1ppm以上、さらに好ましくは2ppm以上であり、かつ好ましくは1000ppm以下、より好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは70ppm以下、さらに好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下、さらに好ましくは25ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下であるか;
あるいは、
好ましくは、0.05〜1000ppm、0.05〜500ppm、0.05〜100ppm、0.05〜70ppm、0.05〜50ppm、0.05〜40ppm、0.05〜30ppm、0.05〜25ppm、0.05〜20ppm、0.1〜1000ppm、0.1〜500ppm、0.1〜100ppm、0.1〜70ppm、0.1〜50ppm、0.1〜40ppm、0.1〜30ppm、0.1〜25ppm、0.1〜20ppm、0.3〜1000ppm、0.3〜500ppm、0.3〜100ppm、0.3〜70ppm、0.3〜50ppm、0.3〜40ppm、0.3〜30ppm、0.3〜25ppm、0.3〜20ppm、0.5〜1000ppm、0.5〜500ppm、0.5〜100ppm、0.5〜70ppm、0.5〜50ppm、0.5〜40ppm、0.5〜30ppm、0.5〜25ppm、0.5〜20ppm、1〜1000ppm、1〜500ppm、1〜100ppm、1〜70ppm、1〜50ppm、1〜40ppm、1〜30ppm、1〜25ppm、1〜20ppm、2〜1000ppm、2〜500ppm、2〜100ppm、2〜70ppm、2〜50ppm、2〜40ppm、2〜30ppm、2〜25ppm、又は2〜20ppmである、
〔1〕〜〔7〕のいずれか1項記載の方法。
〔9〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体中における該ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)及びキレート剤(B)の濃度が、それぞれ、好ましくは1〜1400ppm及び0.05〜1000ppmであり、より好ましくは5〜200ppm及び0.3〜100ppmであり、さらに好ましくは5〜50ppm及び0.3〜30ppmであり、さらに好ましくは5〜30ppm及び0.5〜20ppmである、〔1〕〜〔8〕のいずれか1項記載の方法。
〔10〕上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体中における該キレート剤(B)の濃度が、
上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、さらに好ましくは1質量部以上、さらに好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは7質量部以上であって、かつ好ましくは5000質量部以下、より好ましくは2000質量部以下、さらに好ましくは1000質量部以下、さらに好ましくは700質量部以下、さらに好ましくは500質量部以下、さらに好ましくは300質量部以下であるか;
あるいは、
上記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)100質量部に対して、好ましくは、0.1〜5000質量部、0.1〜2000質量部、0.1〜1000質量部、0.1〜700質量部、0.1〜500質量部、0.1〜300質量部、0.5〜5000質量部、0.5〜2000質量部、0.5〜1000質量部、0.5〜700質量部、0.5〜500質量部、0.5〜300質量部、1〜5000質量部、1〜2000質量部、1〜1000質量部、1〜700質量部、1〜500質量部、1〜300質量部、3〜5000質量部、3〜2000質量部、3〜1000質量部、3〜700質量部、3〜500質量部、3〜300質量部、5〜5000質量部、5〜2000質量部、5〜1000質量部、5〜700質量部、5〜500質量部、5〜300質量部、7〜5000質量部、7〜2000質量部、7〜1000質量部、7〜700質量部、7〜500質量部、又は7〜300質量部である、
〔1〕〜〔9〕のいずれか1項記載の方法。
〔11〕上記水系液体のpHが、
好ましくは5より大きく、より好ましくは5.5以上であり、かつ好ましくは10以下、より好ましくは9以下であるか、
あるいは、
好ましくは、5より大きく10以下、5より大きく9以下、5.5〜10、又は5.5〜9である、
〔1〕〜〔10〕のいずれか1項記載の方法。
〔12〕上記水系液体の温度が、好ましくは5℃以上、より好ましくは10℃以上、さらに好ましくは15℃以上であり、かつ好ましくは60℃以下、より好ましくは55℃以下、さらに好ましくは50℃以下であるか、
あるいは、
好ましくは、5〜60℃、5〜55℃、5〜50℃、10〜60℃、10〜55℃、10〜50℃、15〜60℃、15〜55℃又は15〜50℃である、
〔1〕〜〔11〕のいずれか1項記載の方法。
〔13〕上記水系液体中の上記ジヒドロキシベンゼン系化合物を安定化させる、〔1〕〜〔12〕のいずれか1項記載の方法。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1.試薬)
ジヒドロキシベンゼン系化合物
p−トルキノン(東京化成)
キレート剤
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)(東京化成)
2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸(東京化成)
クエン酸(キシダ化学、特級)
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)(同仁化学研究所)
イミノ二酢酸(同仁化学研究所)
(2.HPLC分析)
(分析条件)
分析装置:prominence UFLC
溶離液:20%アセトニトリル、1%酢酸溶液
カラム:Lカラム ODS 4.6×150mm、5μm
カラム温度:40℃
流速:1mL/min.
注入量:5μL
検出:UV(254nm)
(標準資料溶液の調製と検量線の作成)
p−トルキノン0.01gを量りとり、20%アセトニトリル、1%酢酸溶液に溶解させ、正確に200mL(トルキノン50ppm)とした。このトルキノン溶液を母液として順次希釈して25ppm、10ppm、5ppm、1ppm溶液を調製し、標準試料とした。これら標準試料のHPLCピーク面積とトルキノン濃度をプロットし、検量線を作成した。
(3.保存安定性試験)
p−トルキノン0.15gを量りとり、メタノール10mLに溶解してトルキノンの1.5%溶液を調製した。ガラス瓶にキレート剤を表1記載の最終濃度になるように量りとり、純水100mLに溶解した。このキレート剤溶液を含むガラス瓶に、上記トルキノン溶液を100μL添加し、よく混合した。その後、40℃で静置し、一定時間ごとにHPLCにてトルキノン量を定量した。キレート剤とトルキノンを混合した直後のトルキノン量を初期値とし、残存率を次の式で算出した。
残存率(%)=(一定時間後のトルキノン量/初期値のトルキノン量)×100
トルキノン残存率を表1に示す。ジヒドロキシベンゼン系化合物とキレート剤とを含む液中では、ジヒドロキシベンゼン系化合物の安定性が向上した。表1のキレート剤の中では、HEDPによる安定性向上効果がより高かった。
Figure 0006753702

Claims (6)

  1. 水系液体に添加されたジヒドロキシベンゼン系化合物の安定性向上方法であって、ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)100質量部に対して、キレート剤(B)0.1質量部以上を用いることを含み、該キレート剤(B)が1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及び2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸からなる群より選ばれる1種以上である、方法。
  2. 前記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)が式(I)〜(III)のいずれかで示される化合物である、請求項1記載の方法:
    Figure 0006753702
    (式(I)中、R1は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に水素又はメチル基を表し;
    式(II)中、R5は、炭素数1〜4の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に水素又はメチル基を表し;
    式(III)中、R9、R10及びR11は、それぞれ独立に、水素、又は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、ただし、R9、R10及びR11が同時に水素になることはない。)
  3. 前記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)が、p−トルキノン及び2−メチルヒドロキノンからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1記載の方法。
  4. 前記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体中における該ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)の濃度が1〜1400ppmである、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  5. 前記ジヒドロキシベンゼン系化合物(A)とキレート剤(B)とを添加された水系液体中における該キレート剤(B)の濃度が0.05〜1000ppmである、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
  6. 前記水系液体に添加された前記ジヒドロキシベンゼン系化合物の残存率を向上させる、請求項1〜のいずれか1項記載の方法。

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