JP6753572B2 - 外れ止め具付きフックが装着された張架・牽引材長さ調節装置 - Google Patents
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Description
これまでに様々なタイプのフックやチェーン長さ調節装置が提案されている。例えば,図示省略したが,一端が構造物に回し固定され,他端が足場板を敷設する丸パイプなどに回してこの丸パイプなどを懸架している概ね所定長さのリング状の吊りチェーンに併設して両端にフックを取り付けたチェーンを使用し、この両端にフックを取り付けたチェーンによってリング状吊りチェーンの長さを調節することが行われている。
しかし,この種のフックは操作性の他に高い安全性が要求されている。すなわち,上記フックに特定したものでなく,一般論として言えることであるが,操作性と安全性とは概ね相反し,操作性をよくすると安全性が課題になることがある。
この点を詳述すると,チェーンの掛止は,チェーンの仮保持と,これに続く切欠部内へ牽引する第1,第2のステップ操作となっている。第1ステップの仮保持状態は外観からみればチェーンリンクが既に掛止されているように見えるが,実際は,未だ切欠部内に掛止されていないので,不安定な状態にあり,モノが触れ或いは振動が加わるとリンクが簡単に外れてしまう恐れがある。それにも拘わらず,作業員は仮保持掛止状態で掛止されたと思い込み或いは勘違いして,この掛止作業を終了してしまうことがある。これは作業員の経験の浅さ或いはうっかりミスに起因するものでもある。
吊り足場の架設作業は,通常,作業手袋,例えば皮手袋を付けて行われているが,上記特許文献1,2に記載のフックは,このような手袋を付けたままで操作することができず,それを外して素手,それも両手での操作となる。そうすると,この吊り足場の架設作業では,フックの掛け替えの度に作業手袋の取り外し,またこの手袋の装着を繰り替えさなければならず,これらの手袋の外し,装着は極めて煩わしく面倒となり,また両手の使用となるので作業効率が低下し,しかも高所での作業となるので,多々危険を誘発する恐れがある。なお,上記特許文献2に添付された図3のフックにあっても,作業手袋(皮手袋)を付けて操作できるものではない。
さらに,上記特許文献5,6に記載のチェーン長さ調節装置においても,同様の課題が潜在している。加えて,これらのチェーン長さ調節装置は,一対の頭部側及び先端側の係合部材はボルト軸に対し,それぞれフリーに相対回転して互いに異なる方向を向いてしまうので,チェーンを引っ掛ける際に引っ掛けようとすると掛止部材が回転してしまい引っ掛けが難く,また引っ掛けた際にも作業中に回転してしまい一人作業が難しいものになっている。また,これらの掛止部材は,いずれも1枚の板材(鉄板など)のプレス加工によりフック部が形成されているので,軽量になる利点はあるが一方で,板材プレス加工であるために機械的強度に難がある。
ア 本質的な安全設計(inherently safe design)
この本質的な安全設計は,可能な限りハザードを除去する,または可能な限りリスクを低減すること,重要なことは,物理的な「原理原則」に基づいた安全対策を意味している,と定義されている。
イ 防護手段(protective devices)
この防護手段は,低減できないリスクに対してはエネルギーの伝達を阻止する構造等により拡大被害を防止すること,必ず,エネルギーの伝達を阻止,或いは遮断できることが必要と,定義されている。
ウ 使用者への通知(information for users)
この使用者への通知は,なお残留するリスクについては,使用上および据付上の情報を使用者に通知すること,定義されている。
前記第1,第2の外れ止め具付フックは,フック部を有するフック本体と,前記フック本体に装着されて前記掛止部材の外れを防ぐ外れ止め具とを備え,
前記フック本体は,側本体部と,前記側本体部の頂部から側方に所定長さ延設した先端部と,前記側本体部の底部から前記先端部と同方向に所定長さ延設したフック部とを備え,前記先端部と前記フック部との間に前記張架・牽引材が挿入される挿入口と,前記挿入口に連通し前記張架・牽引材が挿入掛止されるフック溝を内部に備え,前記挿入口は前記張架・牽引材の挿入を制限する溝幅を狭めた隘路ゲートとされ,全体構造が側面視で略C字型をなしており,
前記外れ止め具は,前記フック本体の前記フック部に当接する当接部と,前記当接部の両端からそれぞれ所定長さ延設され外方へ所定高さ膨出した対向する一対の耳片部と,前記各耳片部から所定長さ延設され,前記フック部の先端側から前記フック本体の先端部の間において前記隘路ゲートの側面に沿って延在している一対のブロック部と,前記各ブロック部の先端側において互いに対向するように折曲げられた一対の枢支軸部とを有し,
当該外れ止め具は,前記当接部を前記フック部の内側に所定の弾発力で当接させ,前記フック部の先端と前記各ブロック部乃至各耳片部との隙間はゼロ乃至前記張架・牽引材の直径以下にされ,前記各耳片部を前記フック本体から前記張架・牽引材のリング幅を超える長さ膨出させて,前記各枢支軸部が前記フック本体の先端部に枢支されて,前記張架・牽引材は前記挿入口から前記隘路ゲートを通過させて前記フック溝に掛止されることを特徴とする。
前記第1,第2の外れ止め具付フックは,前記ホルダーの前記隙間溝から上方へ突出するフック部を有するフック本体と,前記フック本体に装着されて掛止部材の外れを防ぐ外れ止め具とを有し,
前記フック本体は,側本体部と,前記側本体部の頂部から側方に所定長さ延設した先端部と,前記側本体部の底部から前記先端部と同方向に所定長さ延設したフック部とを備え,前記先端部と前記フック部との間に前記張架・牽引材が挿入される挿入口と,前記挿入口に連通し前記張架・牽引材が挿入掛止されるフック溝を内部に備え,前記挿入口は前記張架・牽引材の挿入を制限する溝幅を狭めた隘路ゲートとされ,全体構造が側面視で略C字型をなしており,
前記外れ止め具は,前記フック本体の前記フック部に当接する当接部と,前記当接部の両端からそれぞれ所定長さ延設され外方へ所定高さ膨出した対向する一対の耳片部と,前記各耳片部から所定長さ延設され,前記フック部の先端側から前記フック本体の先端部の間において前記隘路ゲートの側面に沿って延在している一対のブロック部と,前記各ブロック部の先端側において互いに対向するように折曲げられた一対の枢支軸部とを有し,
当該外れ止め具は,前記当接部を前記フック部の内側に所定の弾発力で当接させ,前記フック部の先端と前記各ブロック部乃至各耳片部との隙間はゼロ乃至前記張架・牽引材の直径以下にされ,前記各耳片部を前記フック本体から前記張架・牽引材のリング幅を超える長さ膨出させて,前記各枢支軸部が前記フック本体の先端部に枢支されて,前記張架・牽引材は前記挿入口から前記隘路ゲートを通過させて前記フック溝に掛止されることを特徴とする。
なお,側本体部11aの上方には,挿通孔114(図3A参照)が形成されている。この挿通孔には,図示を省略したチェーンが装着される。また,先端部11bの幅は例えば8.0mm及び長さは21mmである。
また,フック溝112は,挿入口と対向する側壁に当接部12aが退避される所定深さの凹み穴113が形成されている。なお,凹み穴の深さは外れ止め具12の当接部12aの直径以上になっている。
外れ止め具12は,フック本体11のフック部11dの先端内壁に当接する当接部12aと,この当接部の両端からそれぞれ所定長さ延設され外方へ所定長さ膨出した対向する一対の耳片部12b,12cと,これらの耳片部から所定長さ延設されてフック部11dの先端側からフック本体11の先端部11bの間において隘路ゲート11 G の側面に沿って延在しているブロック部12d,12eと,各ブロック部12d,12eの先端側において互いに対向するように折曲げられた一対の枢支軸部12f,12gとを有し,側面視で略ヘヤピン状をなし,1本の所定の材料及び太さの線状のワイヤーを折曲加工して形成されている。線状ワイヤーは,ピアノ線(SWP)で,その径は例えば1.5mmである。なお,符号12d',12e'は各ブロック部の延長部であって枢支軸部との繋ぎになっている。また,線状ワイヤーはピアノ線(SWP)に限定されるものではない。
一対の耳片部12b,12c間の長さ(高さ)W1をW1≧W2にすることによって,外れ止め具12をフック本体11に装着したときに,これらの耳片部12b,12cがフック本体11の両側面から突出し,作業手袋,例えば皮手袋を付けたままで外れ止め具12の操作ができるようになる。特に,チェーンを離脱させる際に,両耳片部12b,12cがチェーンリンクの横幅から飛び出るので,その操作が容易になる。なお,横幅W2はチェーンリンクの場合,図2Bに示したように,長さ方向と直交する幅であるが,牽引ロープの場合は端部に引っ掛け環状部(リング)を設け,この環状部の横幅である。特許請求の範囲では,これらをリング幅と表現されている。
さらに,各耳片部12b,12cと各ブロック部12d,12eとは所定の角度θ(鈍角,例えば10°〜160°)折曲するのが好ましい。この折曲により,当接部12aと枢支軸部12f,12g間の長さを直線状にしたものに比べて長くでき,また,フック溝の幅を最小限にできる。勿論,この部分を折曲せず(θ=180°),すなわち直線状にしてもよい。
まず,外れ止め具12の各ブロック部12d,12eの間をヘアピン状にしたピアノ線のバネ力に抗して強制的に拡げて,各枢支軸部12f,12gをフック本体11の肉厚以上に拡張する。拡張した後に,当接部12aをフック本体11のフック溝112内に挿入し,それぞれの枢支軸部12f,12gを先端部11aの各枢支孔115,116へ差し込んで軸支させる。
吊りチェーンCの掛止は,図2Bに示した,チェーンC先端のリンクa1を,隘路ゲート11Gを通過させるゲート通過工程と,このゲート通過後にブロック部12d,12eを強制的に通過させるブロック通過工程と,ブロック通過後にチェーンCを下方へ牽引する牽引工程とを経て実行される。
この牽引の際には,各ブロック部12d,12eと耳片部12b,12cとが折曲され,しかも当接部12aが凹み穴113へ退避されるので,リンクa1がフック溝112内へスムーズに入り込み掛止される。また,この折曲された箇所が滑動ガイドとなり,リンクが円滑に下方へ牽引される。
掛止された後のチェーンCの離脱は,左手でフック本体11を掴むとともに親指と人差し指で外れ止め具12のそれぞれの耳片部12b,12cを摘み,手前へ引いて,枢支軸部12f,12bを支点にして,時計方向へスイングさせて,当接部12aとフック部11dとの間にリンクa1の通路を形成する。次いで,右手でチェーンを掴むと共に親指と人差し指でリンクを摘み拡張された通路を通して,リンクを外す。
この作業では,両耳片部12b,12cがフック本体11からリンク幅より長く膨出しているので,作業手袋,例えば皮手袋を付けたままで,簡単に抜脱でき,作業性乃至操作性がよくなる。
外れ止め具付フック10は,まず,フック本体11が鍛造成型体で形成されているので,従来技術の1枚の板材(鉄板など)のプレス加工したもの或いは鋳物などと比べて堅固になっており,この堅固なフック本体に外れ止め具が装着され,チェーンの外れが防止されるので,国際基準の3ステップメソッドにおける「ア」本質的な安全設計(inherently safe design),すなわち,「この本質的な安全設計は,可能な限りハザードを除去する,または可能な限りリスクを低減すること,重要なことは,物理的な「原理原則」に基づいた安全対策を意味している,と定義されている。」に合致しており,加えて,「イ」防護手段(protective devices),すなわち「この防護手段は,低減できないリスクに対してはエネルギーの伝達を阻止する構造等により拡大被害を防止すること,必ず,エネルギーの伝達を阻止,或いは遮断できることが必要と,定義されている。」にも合致している。
しがって,本発明の実施形態に係る外れ止め具付フックは,国際的安全基準ISO/ECOガイド51の−3ステップメソッドの要件を具備しており,安全性が高いものとなっている。
まず,図7,図8を参照して,長尺ボルト,ホルダーなどを説明する。なお,図7Aは長尺ボルトの斜視図,図7Bは平ワッシャーの斜視図,図7Cは抜け止め部材の斜視図,図8はホルダーの斜視図である。
この長尺ボルト16のボルト頭部16aは,電動工具などを装着して回転できる形状,例えば六角型にするのが好ましい。また,この長尺ボルト16の寸法は,特に限定されもものでなく任意でよいが,本実施形態では,例えば長さ(全長)は408mm,ボルト頭部の高さは8mm,ボルト軸の長さは400mm,ボルト軸16bの太さ(直径)は12mmであり,金属材は一般構造用圧延鋼(以下,普通鋼ともいう。)SS400相当である。
この抜け止め部材20は,ボルト軸16bの先端部16dにネジ止めされて,ボルト軸16bがホルダー17から抜け出るのを止める一方でまた取り外し自在になっている。取り外し自在にすることによって,長尺ボルト16などをホルダー17から取り外すことができ,それらの補修等が可能になる。
このホルダー17の寸法は,例えば長さ(全長)は390mm,外直径は22mm,内径は18mm,溝幅は7mm,金属材は普通鋼SS400相当である。
また,固定フック10A及び可動フック10Bは,外れ止め具付きフック10と同じ作用効果を奏するものとなっている。
まず,C型パイプからなるホルダー17に,固定フック10A,可動フック10B及び抜け止め部材20などを装着する。固定フック10Aの装着は,固定フック10Aの筒状体18をホルダー17の中空孔170の一端に,フック部11dを隙間溝171から突出させて挿入し,ホルダー17の端部に溶着固定する。なお,符号21は溶着箇所(図6参照)を示している。この組立時に筒状体18を中空孔170の一端から突出させることによって,長尺ボルト16がホルダー17に装着されたとき,ボルト頭部16aとホルダー17の端部との間に隙間G0(図6参照)が形成される。このギャップG0は,溶接部21aにボルト頭部16aが直接当たることがなくなり,溶接個所に荷重が掛かることがなくなる。
この組み立てにより,張架・牽引材長さ調節装置15は,ボルト頭部16aに工具,例えば電動工具を結合し,時計方向へ回転させると,可動フック10Bがホルダー17内で移動可能になる。
ところで,足場には,作業員が載り或いは機器などが載置されるが,定員がオーバし,或いは不用意に制限を超える重量機器などが載置され,或いはまた自然災害(台風)などにより,これらが制限を超えて,足場に過大な荷重負荷が掛かることがある。このような過大な荷重負荷が掛かり,張架・牽引材長さ調節装置の制限(許容値)を超えると,これが損傷或いは破損し,重大な事故を招く恐れがある。そのために,このような事故を未然に防ぐ防止対策が必要となる。
この防止対策として,この張架・牽引材長さ調節装置15は,ホルダー17と長尺ボルト16を組合せた組立セットS(図12,図13参照)と,固定フック10A及び可動フック10Bとに区分し,足場に過大な荷重負荷が掛かったときに,組立セットSが固定及び可動フック10A,10Bより先に機械的に変形,例えば略弓状に屈曲がるようにしてある(図13B参照)。
この値が組立セットSの許容値を超えると,組立セットSは略弓状に屈曲する。この屈曲状態は,簡単に目視でき,張架・牽引材長さ調節装置が許容値を超していることが判断できる。
したがって,この判断により適切な対応策,例えば,過大な荷重負荷の軽減及び張架・牽引材長さ調節装置の交換などにより,調節装置の破損などを未然に予知して事故の発生を防止できる。
・試験条件
長尺ボルト16;長さ(全長)408mm,ボルト頭部の高さ8mm,ボルト軸の長さ400mm,ボルト軸16bの太さ(直径)は12mm,普通鋼
SS400相当。
ホルダー17;長さ390mm,中外直径22mm,内径18mm,隙間溝幅7mm,肉厚2.0mm,普通鋼SS400相当。
固定フック10A及び可動フック10B:筒状体の長さ45mm,内径13mm,フック本体11の板厚6mm,底面の長さ42mm,高さ30mm,炭素鋼S45C相当鍛造の一体成型体。
チェーン:φ5mm(規格品)を長さ400mm(2本)。
図14に示したグラフ。
なお,図14のグラフの横軸は装置及びチェーンのストローク(mm),縦軸は荷重負荷(kN),記号aの曲線は図12Aの吊り下げ状態,記号bは図12Bの吊り下げ状態の結果。
曲線a:屈曲までの耐荷重は9.1kN,最大荷重は21.5313kN(以降,チェーン破断)
曲線b:屈曲までの耐荷重は11.0kN,最大荷重は21.09381kN
(以降,チェーン破断)
・考察:通常の使用範囲(規定)2.0kN
この規定値(2.0kN)と,チェーンの変形を含めた屈曲までの耐荷重とを対比すると,4.5倍,5.5倍まで屈曲しない結果が得られた。
また,各最大荷重を超えた時点でチェーンが破断したが,装置は屈曲するものの破損しなかった。
ア 本質的な安全設計(inherently safe design)
この本質的な安全設計は,可能な限りハザードを除去する,または可能な限りリスクを低減すること,重要なことは,物理的な「原理原則」に基づいた安全対策を意味している,と定義されている。
この防護手段は,低減できないリスクに対してはエネルギーの伝達を阻止する構造等により拡大被害を防止すること,必ず,エネルギーの伝達を阻止,或いは遮断できることが必要と,定義されている。
この使用者への通知は,なお残留するリスクについては,使用上および据付上の情報を使用者に通知すること,定義されている。
張架・牽引材長さ調節装置15は,過大な荷重負荷が掛かったときに,ホルダーと長尺ボルトとからなる組立セットSが略弓状に屈曲する。この屈曲状態は,簡単に目視でき,張架・牽引材長さ調節装置が許容値を超していることが判断できる。したがって,この判断により適切な対応策,例えば,過大な荷重負荷の軽減及び張架・牽引材長さ調節装置の交換などにより,調節装置の破損などを未然に予知して事故の発生を防止できる。
この張架・牽引材長さ調節装置15Aは,図15に示したように,一端にボルト頭部16a,このボルト頭部から所定長さ延び外周面に雄ネジが刻設されたボルト軸を有する長尺ボルト16cと,この長尺ボルトの頭部側に装着される第1の外れ止め具付フック10A及びボルト軸に羅合される第2の外れ止め具付フック10Bを備え,第1,第2の外れ止め具付フック10A,10Bは,フック部11dを有するフック本体と,このフック本体に装着されて掛止部材の外れを防ぐ外れ止め具とを備えている。
この張架・牽引材長さ調節装置15Aによれば,ホルダー17及びこれに付属する部材を省かれているので,部品点数が少なくなると共の安価にできる。
10A,10B 第1,第2の外れ止め具付きフック
11 フック本体
11a 側本体部
11b 先端部
11c 底部
11d フック部
111 挿入口
112 フック溝
115,116 枢支孔
11G 隘路ゲート
12 外れ止め具
12a 当接部
12b,12c 耳片部
12d,12e ブロック部
12f,12g 枢支軸部
15,15A 引架・牽引材長さ調節装置
16 長尺ボルト
16a ボルト頭部
16b ボルト軸
16c 雄ネジ
16d 先端部
17 ホルダー
170 中空孔
171 隙間溝
18 筒状体
18a 挿通孔
181 雌ネジ
19 平ワッシャー
20 抜け止め部材
C チェーン
S 組立セット
Claims (8)
- 一端にボルト頭部,前記ボルト頭部から所定長さ延び外周面に雄ネジが刻設されたボルト軸を有する長尺ボルトと,前記長尺ボルトの頭部側に装着される第1の外れ止め具付フック及び前記ボルト軸に羅合される第2の外れ止め具付フックとを備えた吊りチェーンなどの張架・牽引材長さ調節装置において,
前記第1,第2の外れ止め具付フックは,フック部を有するフック本体と,前記フック本体に装着されて前記掛止部材の外れを防ぐ外れ止め具とを備え,
前記フック本体は,側本体部と,前記側本体部の頂部から側方に所定長さ延設した先端部と,前記側本体部の底部から前記先端部と同方向に所定長さ延設したフック部とを備え,前記先端部と前記フック部との間に前記張架・牽引材が挿入される挿入口と,前記挿入口に連通し前記張架・牽引材が挿入掛止されるフック溝を内部に備え,前記挿入口は前記張架・牽引材の挿入を制限する溝幅を狭めた隘路ゲートとされ,全体構造が側面視で略C字型をなしており,
前記外れ止め具は,前記フック本体の前記フック部に当接する当接部と,前記当接部の両端からそれぞれ所定長さ延設され外方へ所定高さ膨出した対向する一対の耳片部と,前記各耳片部から所定長さ延設され,前記フック部の先端側から前記フック本体の先端部の間において前記隘路ゲートの側面に沿って延在している一対のブロック部と,前記各ブロック部の先端側において互いに対向するように折曲げられた一対の枢支軸部とを有し,
当該外れ止め具は,前記当接部を前記フック部の内側に所定の弾発力で当接させ,前記フック部の先端と前記各ブロック部乃至各耳片部との隙間はゼロ乃至前記張架・牽引材の直径以下にされ,前記各耳片部を前記フック本体から前記張架・牽引材のリング幅を超える長さ膨出させて,前記各枢支軸部が前記フック本体の先端部に枢支されて,前記張架・牽引材は前記挿入口から前記隘路ゲートを通過させて前記フック溝に掛止されることを特徴とする張架・牽引材長さ調節装置。 - 一端にボルト頭部,前記ボルト頭部から所定長さ延び外周面に雄ネジが刻設されたボルト軸を有する長尺ボルトと,内部に前記ボルト軸が挿通される中空孔及び外周壁の長さ方向に隙間溝を設けたカバーケースからなるホルダーと,前記ホルダー内に挿入されて前記長尺ボルトの頭部側に装着される第1の外れ止め具付フック及び前記ボルト軸に羅合される第2の外れ止め具付フックとを備え,
前記第1,第2の外れ止め具付フックは,前記ホルダーの前記隙間溝から上方へ突出するフック部を有するフック本体と,前記フック本体に装着されて掛止部材の外れを防ぐ外れ止め具とを有し,
前記フック本体は,側本体部と,前記側本体部の頂部から側方に所定長さ延設した先端部と,前記側本体部の底部から前記先端部と同方向に所定長さ延設したフック部とを備え,前記先端部と前記フック部との間に前記張架・牽引材が挿入される挿入口と,前記挿入口に連通し前記張架・牽引材が挿入掛止されるフック溝を内部に備え,前記挿入口は前記張架・牽引材の挿入を制限する溝幅を狭めた隘路ゲートとされ,全体構造が側面視で略C字型をなしており,
前記外れ止め具は,前記フック本体の前記フック部に当接する当接部と,前記当接部の両端からそれぞれ所定長さ延設され外方へ所定高さ膨出した対向する一対の耳片部と,前記各耳片部から所定長さ延設され,前記フック部の先端側から前記フック本体の先端部の間において前記隘路ゲートの側面に沿って延在している一対のブロック部と,前記各ブロック部の先端側において互いに対向するように折曲げられた一対の枢支軸部とを有し,
当該外れ止め具は,前記当接部を前記フック部の内側に所定の弾発力で当接させ,前記フック部の先端と前記各ブロック部乃至各耳片部との隙間はゼロ乃至前記張架・牽引材の直径以下にされ,前記各耳片部を前記フック本体から前記張架・牽引材のリング幅を超える長さ膨出させて,前記各枢支軸部が前記フック本体の先端部に枢支されて,前記張架・牽引材は前記挿入口から前記隘路ゲートを通過させて前記フック溝に掛止されることを特徴とする張架・牽引材長さ調節装置。 - 前記隘路ゲートは,前記張架・牽引材の直径に長さ1.0mm〜2.0mmの範囲内の長さを加算したゲート幅で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の張架・牽引材長さ調節装置。
- 前記外れ止め具は,前記各耳片部が前記各枢支軸部から離れるに従って外方へ大きく膨出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の張架・牽引材長さ調節装置。
- 前記長尺ボルトは,前記ホルダーに挿通されて,該長尺ボルトの先端部に前記ボルト頭部と異なる形状乃至サイズの抜け止め部材が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の張架・牽引材長さ調節装置。
- 前記第1,第2の外れ止め具付きフックの少なくともいずれか一方に過大な荷重が掛かったときに,前記ホルダーと前記長尺ボルトとの組立セットは,前記第1,第2の外れ止め具付きフックより先に機械的に変形することを特徴とする請求項1又は2に記載の張架・牽引材長さ調節装置。
- 前記長尺ボルト及びホルダーは普通鋼で形成され,前記第1,第2の外れ止め具付きフックは,いずれも炭素鋼からなる鍛造成型体で形成されていることを特徴とする請求項6に記載の張架・牽引材長さ調節装置。
- 前記ボルト頭部は,工具と結合される形状になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の張架・牽引材長さ調節装置。
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