JP6488480B2 - 送電線用スペーサーの摩耗検知部材、及び送電線用スペーサー部品 - Google Patents

送電線用スペーサーの摩耗検知部材、及び送電線用スペーサー部品 Download PDF

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Description

本発明は、送電線用スペーサーの摩耗検知部材、及びその摩耗検知部材を備える送電線用スペーサー部品に関する。特に、送電線用スペーサーのクランプ部材とクランプ部材に連結される連結部材との摺接に伴うクランプ部材の摩耗量が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる送電線用スペーサーの摩耗検知部材に関する。
超高圧大容量の架空送電線路では、1相当たりの導体数が複数の多導体からなる送電線が使用されている。このような多導体の送電線の電気的、機械的特性を安定に保つために、その各導体相互の間隔を一定に保持する送電線用スペーサーが用いられる(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1の送電線用スペーサーは、4つのクランプ部材と、各クランプ部材に連結される連結部材と、連結部材を介して4つのクランプ部材を所定の間隔をおいて支持する四角枠状の支持部材とを備える。クランプ部材は、導体を保持する保持部とU字状のクレビス部とを備える。クレビス部のU字の間には、連結部材の端部が支持軸を介して揺動可能に取り付けられている。特許文献2の送電線用スペーサー(4導体スペーサー)の構成は、特許文献1と同様である。
一般に、クランプ部材はアルミニウムやアルミニウム合金で形成され、連結部材は鉄や鋼で形成されている。そのため、風などの影響で送電線(導体)が振動すると、その振動がクランプ部材に伝わり、クレビス部の連結部材との連結箇所が摩擦により摩耗する。クレビス部の摩耗量が許容摩耗量に達し、更に摩耗が進行すると、クレビス部の厚みの減少に伴いクレビス部の強度が低下するため、クレビス部が折損して、クランプ部材が連結部材から脱落する虞がある。クランプ部材が脱落すると、スペーサーとしての機能を果たさなくなることから、脱落に至る前にスペーサーを取り替えることが望まれる。
特許文献1では、クレビス部の摩耗状態を確認し易いように、クレビス部の連結部材との対向面から許容摩耗量の厚み分だけ、クレビス部の端部を支持軸の軸心に対して直交する方向に突出させた突出部を設けることを提案している。この突出部が消失した状態を摩耗限界とし、突出部の有無を目視にて確認して、摩耗度合いを判別している。
特許文献2では、連結部材(ターミナル)に対向する両側のクレビス部(ターミナル接続部)にクレビス部の端面に沿って複数の摩耗目盛り線を設けることを提案している。この摩耗目盛り線を目視にて確認して、摩耗度合いを判別している。
特開2005−198358号公報 特開2013−135512号公報
送電線用スペーサーの健全性(摩耗状況や破損)の確認は、通常、作業員が外観を観察することにより行われている。例えば、地上や鉄塔上、或いはヘリコプターなどにより上空から、目視やカメラ撮影によって遠隔から確認したり、宙乗機を使用するなどして、作業員が送電線上を移動することによりスペーサーに接近して確認したりしている。
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術では、クレビス部の摩耗状態を遠隔から容易に確認できない場合がある。特許文献1の突出部や特許文献2の摩耗目盛り線は、クレビス部の端部に形成されていて小さいため、正確に視認できなかったり、送電線やスペーサー自体によって突出部が死角になったりするからである。
そのため、特許文献1、2に記載の送電線用スペーサーの場合、クレビス部の摩耗状態を正確に確認するためには、架空送電線上を走行する宙乗機に作業員が乗って、スペーサーに近付いて目視することが望まれる。しかし、宙乗機を使用して点検作業する場合、送電を停止する必要があるなど、作業に時間と費用がかかる。また、宙乗機に乗った状態では、スペーサーが作業員の足元に位置することがあり、視認するためには、作業員が屈んだり、送電線にロープを架けてぶら下がったりする必要があるなど、作業性が悪い。従って、送電線用スペーサーにおいて、クレビス部の摩耗状態を遠隔からより正確に容易に確認できる技術の開発が求められる。
また、特許文献1の突出部や特許文献2の摩耗目盛り線などはそれぞれクランプ部材自体に形成されており、既設の送電線用スペーサーに後付けすることができない。そのため、これらのような摩耗量を検知するための表示部が形成されていない既設の送電線用スペーサーの摩耗量を検知するには、送電線用スペーサー(クランプ部材)自体の交換が必要であり、その作業に時間と費用が非常にかかる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、送電線用スペーサーのクランプ部材とクランプ部材に連結される連結部材との摺接に伴うクランプ部材の摩耗量が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる送電線用スペーサーの摩耗検知部材を提供することにある。
本発明の別の目的は、既設の送電線用スペーサーを取り替えることなく既設の送電線用スペーサーに後付けできる送電線用スペーサーの摩耗検知部材を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記摩耗検知部材を備える送電線用スペーサー部品を提供することにある。
本発明の一態様に係る送電線用スペーサーの摩耗検知部材は、接触部と取付部とを備える。接触部は、送電線用スペーサーのクランプ部材とクランプ部材に連結される連結部材との摺接によるクランプ部材の摩耗量が所定量以上になった際、連結部材に接触する。取付部は、接触部と一体に形成され、クランプ部材に外装して接触部をクランプ部材に取り付ける。そして、この取付部は、局所的に低強度に構成され、連結部材による接触部への接触に伴って変形することで、摩耗検知部材の少なくとも一部をクランプ部材から離脱させて摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する低強度部を有する。
本発明の一態様に係る送電線用スペーサー部品は、送電線を保持するクランプ部材と、クランプ部材に連結される連結部材とを備える。この送電線用スペーサー部品は、クランプ部材の連結部材との摺接による摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する摩耗検知部材を備える。この摩耗検知部材は、上記本発明の一態様に係る送電線用スペーサーの摩耗検知部材である。
上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材は、クランプ部材の連結部材との摺接に伴う摩耗量が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。
上記送電線用スペーサー部品は、送電線用スペーサーに好適に利用できる。
実施形態1に係る摩耗検知部材を備える送電線用スペーサーの全体構成図である。 図1に示す送電線用スペーサーのクランプ部材と連結部材の部分断面図である。 実施形態1に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態1に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部斜視図である。 実施形態1に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部側面図である。 実施形態2に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態3に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態3に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部斜視図である。 実施形態3に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部側面図である。 実施形態4に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態5に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態5に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部斜視図である。 実施形態6に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態6に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部斜視図である。 実施形態7に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態7に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部斜視図である。 実施形態8に係る摩耗検知部材を示す斜視図である。 実施形態8に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部斜視図である。 実施形態8に係る摩耗検知部材が設けられたクランプ部材と連結部材の要部側面図である。
《本発明の実施形態の説明》
最初に本発明の実施態様の内容を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る送電線用スペーサーの摩耗検知部材は、接触部と取付部とを備える。接触部は、送電線用スペーサーのクランプ部材とクランプ部材に連結される連結部材との摺接によるクランプ部材の摩耗量が所定量以上になった際、連結部材に接触する。取付部は、接触部と一体に形成され、クランプ部材に外装して接触部をクランプ部材に取り付ける。そして、この取付部は、局所的に低強度に構成され、連結部材による接触部への接触に伴って変形することで、摩耗検知部材の少なくとも一部をクランプ部材から離脱させて摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する低強度部を有する。
上記の構成によれば、クランプ部材の連結部材との摺接に伴う摩耗量が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。クランプ部材が許容摩耗量に達したことの検知を、その許容摩耗量に達する前と達した後とで、クランプ部材に外装される摩耗検知部材の変化を確認して行えるため、クランプ部材の摩耗箇所の変化を確認して行う従来の場合に比較して、その変化を確認し易いからである。
摩耗検知部材はクランプ部材に外装される。そのため、クランプ部材の表面の一部は摩耗検知部材に覆われて隠れる。クランプ部材の摩耗量が許容摩耗量に達した際、低強度部の変形により摩耗検知部材の少なくとも一部が離脱する。即ちクランプ部材が摩耗限度に達した際には、摩耗検知部材の少なくとも一部が離脱した状態になっている。この離脱によって、クランプ部材の許容摩耗量に達する前に摩耗検知部材で覆われて隠れていた箇所の少なくとも一部が露出する。そのため、許容摩耗量に達する前から達した後への変化が分かり易い。その変化は、許容摩耗量に達した際に摩耗検知部材の全てが離脱した場合、クランプ部材には摩耗検知部材が取付けられていないため、特に顕著になる。従って、クランプ部材が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。特に、遠隔(地上や鉄塔上、或いはヘリコプターなどによる上空)からでも容易に判別できる。よって、クランプ部材の摩耗状態を確認するにあたり、遠隔から観察することで済み、宙乗機を使用するなどして、作業員が送電線上を移動してスペーサーに接近する必要がないため、安全かつ作業性が向上する。また、送電を停止する必要もないので、時間と費用を節約できる。
ここでいう「低強度部の変形」とは、弾性変形や塑性変形による形状の変化に加えて、低強度部の機械的強度を超える変形に伴って破断する場合も含む。「許容摩耗量」とは、クランプ部材において所定の強度が確保される最大の摩耗量を意味する。
また、上記の構成によれば、摩耗検知部材はクランプ部材に外装するため、既設の送電線スペーサーに後付することができる。
(2)上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、低強度部が、切欠により形成された薄肉部、及び局所的に幅を小さくした幅狭部の少なくとも一方を有することが挙げられる。
上記の構成によれば、連結部材の接触部への接触により摩耗検知部材に作用する負荷を低強度部に集中させ易い。そのため、低強度部を変形させ易くて、摩耗検知部材の少なくとも一部を離脱させ易い。特に、上記構成であれば低強度部を破断させることもでき、摩耗検知部材の少なくとも一部をより一層離脱させ易い。
(3)上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、クランプ部材はクレビス部と保持部と開閉機構部とを備え、取付部はベースと一対のフックと一対のアームとを備えることが挙げられる。クレビス部は、U字状であり、連結部材が嵌め込まれる隙間が形成されている。保持部は、クレビス部に一体に形成されて送電線を保持する。開閉機構部は、保持部を開閉する。ベースは、クレビス部の一方の外面に配置される。一対のフックは、クレビス部の他方の外面、クレビス部の隙間に面する内面、及び開閉機構部のいずれかに引っ掛けられる。一対のアームは、ベースと各フックとを連結する。この形態の場合、接触部は、クレビス部の一方の外面と内面とを繋ぐ端面に対向するようにベースから連結部材側に突出して形成されており、低強度部は、ベースにおける接触部との隣接箇所、フックとアームとの連結箇所、及びアームの途中箇所の少なくとも一箇所に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、クランプ部材の摩耗に伴う連結部材の変位を低強度部の変形に利用し易く、クランプ部材の連結部材との摺接に伴う摩耗量が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。
(4)取付部が一対のフックを備える上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、一対のフックは、クレビス部の他方の外面に引っ掛けられ、それぞれ先端に設けられて互いに係合することで連結する連結機構を備えることが挙げられる。
上記の構成によれば、連結機構により一対のアーム同士を連結でき、摩耗検知部材をクランプ部材に強固に固定できる。そのため、摩耗検知部材がクランプ部材から不用意に外れることを防止できる。また、連結部材による接触部への接触により低強度部に効果的に負荷をかけ易い。
(5)上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、摩耗検知部材の色が、クランプ部材と異なることが挙げられる。
上記の構成によれば、摩耗検知部材の視認性を高められる。そのため、遠隔からでも摩耗検知部材の少なくとも一部が離脱していることを確認し易く、クランプ部が許容摩耗量に達していることを容易に判別できる。
(6)上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、更に、低強度部の変形により離脱した摩耗検知部材の少なくとも一部を落下させることなくクランプ部材に繋ぎ止めておく落下防止部材を備えることが挙げられる。
上記の構成によれば、摩耗検知部材の離脱した部分の落下を抑制できる。そのため、送電線用スペーサーの交換と同時に摩耗検知部材を回収でき、離脱した摩耗検知部材の回収作業が煩雑にならない。
(7)上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、摩耗検知部材は、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート樹脂、アクリロニトリル−エチレン−プロピレン−ジエン−スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、及びクロロプレンゴムの中から選択される1種の樹脂又はゴムで構成されることが挙げられる。
上記の構成によれば、耐候性に優れるため、自然環境下での経年劣化による変色や変形などを抑制し易い。摩耗検知部材の変色を抑制できることで、摩耗検知部材の視認性の低下を抑制し易い。一方、自然環境による摩耗検知部材の変形を抑制できることで、クランプ部材が許容摩耗量に達する前に摩耗検知部材の少なくとも一部が離脱することを抑制できる。そのため、クランプ部材の許容摩耗量の検知を正確に行ない易い。
(8)上記送電線用スペーサーの摩耗検知部材の一形態として、摩耗検知部材は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、及びチタン合金の中から選択される1種の金属で構成されることが挙げられる。
上記の構成によれば、耐候性に優れるため、自然環境による変色や変形などを抑制し易い。また、これらの金属は錆び難いため、錆による変色や強度低下を抑制し易い。
(9)本発明の一態様に係る送電線用スペーサー部品は、送電線を保持するクランプ部材と、クランプ部材に連結される連結部材とを備える。この送電線用スペーサー部品は、クランプ部材の連結部材との摺接による摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する摩耗検知部材を備える。この摩耗検知部材は、上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の摩耗検知部材である。
上記の構成によれば、上記摩耗検知部材を備えることでクランプ部材が許容摩耗量に達したことを容易に判別できるため、送電線用スペーサーに好適に利用できる。
《本発明の実施形態の詳細》
本発明の実施形態に係る送電線用スペーサーの摩耗検知部材の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。この摩耗検知部材の主たる特徴とするところは、送電線用スペーサーのクランプ部材に外装されて、クランプ部材に摺接する連結部材との接触に伴う変形によりその少なくとも一部がクランプ部材から離脱する点にある。この離脱により、クランプ部材の連結部材との摺接による摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する。ここでは、各実施形態に係る摩耗検知部材が取り付けられる送電線用スペーサーのクランプ部材及び連結部材の構成は共通する。まず、その共通する構成を主に図1、図2に基いて説明し、その後、各実施形態に係る摩耗検知部材の固有の構成についてそれぞれ図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
〔送電線用スペーサー〕
送電線用スペーサー100は、複数の導体(図示せず)の相互の間隔を一定に保持する。送電線用スペーサー100は、図1に示すように、導体を保持する複数のクランプ部材1と、各クランプ部材1に連結される連結部材2と、各クランプ部材1を連結部材2を介して支持する支持部材3と備える。この例では、4つのクランプ部材1を備え、これらクランプ部材1が連結部材2(アイ金具)を介して四角枠状の支持部材3に支持されている。
[クランプ部材]
クランプ部材1は、図1に示すように、保持部4と開閉機構部5とクレビス部6とを有する。これら保持部4と開閉機構部5の枠部51(後述)とクレビス部6とは一体に形成されている。クランプ部材1の材質は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金などが挙げられる。
(保持部)
保持部4は、導体(送電線)を保持する。保持部4は、図1に示すように、クランプ部材1の一端側に設けられ、基部41と蓋部42と枢軸43とを備える。基部41は、開閉機構部5の枠部51(後述)及びクレビス部6に一体に形成される。蓋部42は、基部41の一端側に枢軸43を支点として揺動可能に取付けられ、揺動させることにより基部41に対して開閉可能である。蓋部42は、ロックピン52(後述)により閉じられた状態で固定される。枢軸43は、蓋部42を基部41に対して揺動自在に支持する。
(開閉機構部)
開閉機構部5は、保持部4を開閉する。具体的には、基部41と蓋部42との間の保持空間に送電線を配置させた状態で蓋部42を閉じて基部41と蓋部42とで送電線を一定の把持力で把持したり、蓋部42を基部41に対して開いたりする。開閉機構部5は、図2に示すように、枠部51とロックピン52と圧縮バネ53と押し下げ部材54とを備える。枠部51は、基部41とクレビス部6とを一体につなぐ。ロックピン52は、蓋部42を引っ掛かけて閉じた状態に固定する。ロックピン52は、その軸部の一端にフランジ部を、他端に揺動自在に支持される揺動ピンを備える。上記フランジ部とフランジ部に対向する枠部51内面との間で上記軸部に圧縮バネ53が外装される。圧縮バネ53は、蓋部42の閉じる方向へロックピン52を付勢する。即ち、ロックピン52を蓋部42に引っ掛けた状態で蓋部42を閉じる。押し下げ部材54は、圧縮バネ53の付勢力に抗して圧縮バネ53を圧縮することでロックピン52の蓋部42への引っ掛かりを解除する。押し下げ部材54に代えて、押しボルトを用いてもよい。その場合、例えば、枠部51の端部には押しボルトのネジ孔を形成しておく。枠部51内面と上記フランジ部との間には隙間が形成されている。
(クレビス部)
クレビス部6は、クランプ部材1の他端側に設けられ、連結部材2の挿入部21が挿入されて連結される。クレビス部6は、U字状であり、対向する一対の突片(第1突片61a及び第2突片61b)と、両突片61a、61b間を繋ぐ連結片62とを有する。両突片61a,61bの間には、連結部材2が嵌め込まれる隙間が形成されている。両突片61a、61bの形状は、半円状である。このクレビス部6のU字の間、即ち第1突片61aと第2突片61bとの間に連結部材2の挿入部21が挿入され、支持軸7を介して揺動可能に取り付けられている。具体的には、第1突片61a及び第2突片61bに支持軸7が挿通される挿通孔63が形成されると共に、連結部材2の挿入部21に支持軸7が挿通される挿通孔22が形成されており、両挿通孔63,22に支持軸7が挿通され、クレビス部6と挿入部21とが支持軸7を介して連結されている。この両突片61a、61bの連結部材2との対向面(内面)が連結部材2との摺接により摩耗する。このクレビス部6は、後述する摩耗検知部材8Aが外装される。即ち、クレビス部6の表面の一部は、摩耗検知部材8Aにより覆われて隠れる。
[連結部材]
連結部材2は、一方の端部をクランプ部材1に連結し、他方の端部を支持部材3に連結する。連結部材2は棒状であり、その一方の端部にはクレビス部6に挿入される挿入部21を有する。この挿入部21は、支持軸7を介してクレビス部6に連結される。挿入部21は、クレビス部6のU字の間に挟まれるように、断面略矩形状である。連結部材2の他方の端部は、断面略円形状であり、後述する支持部材3の軸受部31に固定するための雄ねじ部が設けられている。連結部材2の中間には、フランジ部が設けられている。連結部材2は、例えば鉄や鋼で形成されている。
[支持軸]
支持軸7は、図2に示すように、クレビス部6の挿通孔63と連結部材2(挿入部21)の挿通孔22に挿通され、クレビス部6と挿入部21とを連結する部材である。支持軸7の一端部(図2紙面下側)には、フランジ部71が形成されている。支持軸7の一端側には、フランジ部71に一端側が当接し、他端側が挿入部21に当接するバネ72が嵌装されている。このバネ72により、挿入部21がクレビス部6の第2突片61b側に向けて付勢されており、連結部材2が支持軸7の軸方向(挿通方向)に摺動することを規制している。支持軸7の他端部は、第2突片61bに挿通されるピン73が貫通して、第2突片61bに固定されている。第2突片61bと挿入部21との間には、支持軸7に座金74が配置されている。座金74は、例えばステンレスで形成されている。
[支持部材]
支持部材3は、図1に示すように、四角枠状であり、各角部に軸受部31を有する。この軸受部31に連結部材2の他方の端部が固定され、連結部材2を介してクランプ部材1を支持している。
〔実施形態1〕
[摩耗検知部材]
主に図3〜図5(適宜図1、図2参照)を参照して実施形態1に係る摩耗検知部材8Aを説明する。図4、図5では、摩耗検知部材8Aをクレビス部6に取付けた状態を示し、説明の便宜上、保持部4の蓋部42及び枢軸43と、開閉機構部5のロックピン52、圧縮バネ53,及び押し下げ部材54とを省略して示している。この点は、後述する図8,9,12,14,16,18,19でも同様である。摩耗検知部材8Aは、上述したように、クランプ部材1(クレビス部6)の連結部材2との摺接による摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する。摩耗検知部材8Aは、クレビス部6の摩耗量が所定量以上に達した際、連結部材2と接触する。この接触に伴って摩耗検知部材8Aの一部は変形する。その変形が所定以上に大きくなったとき、摩耗検知部材8Aの少なくとも一部はクレビス部6から離脱する。その変形が所定以上になるのは、クレビス部6の摩耗量が許容摩耗量に達した際である。即ち、摩耗検知部材8Aの少なくとも一部の離脱により、クレビス部6が許容摩耗量に達したことが分かる。ここでは、この摩耗検知部材8Aは、接触部81と取付部82とを備える。これら接触部81と取付部82とは一体に形成されている。
(接触部)
接触部81は、クレビス部6と連結部材2の挿入部21との摺接によるクレビス部6(第1突片61a)の内面の摩耗量が所定量以上になった際、連結部材2に接触する。この接触部81と連結部材2との接触により、後述する低強度部83に局所的に負荷をかけて低強度部83を変形させ、摩耗検知部材8Aの少なくとも一部を離脱させる。即ち、接触部81は、低強度部83よりも強度が高く、連結部材2との接触により破壊されない程度の強度を有していることが挙げられる。そうすれば、低強度部83への局所的な負荷をかけ易い。特に、接触部81は、連結部材2との接触で摩耗し難いことが好ましい。ここでは、接触部81は、第1突片61aの外面と内面とを繋ぐ端面を覆うように、ベース821(後述)の周縁(円弧)から連結部材2側に突出して形成されているU字状片である。接触部81の形成領域は、両アーム823(後述)間に亘っている。このU字状片により、外部から視認できる第1突片61aの略外周面全体を接触部81で覆うことができる。そのため、後述するように摩耗検知部材8Aのクレビス部6からの離脱をより明確に確認できる。
(取付部)
取付部82は、接触部81と一体に形成され、クランプ部材1(クレビス部6)に外装して接触部81をクランプ部材1に取り付ける。即ち、取付部82のクレビス部6への外装により、接触部81と取付部82とでクレビス部6の表面の一部が覆われる。取付部82は、局所的に低強度に構成され、連結部材2による接触部81への接触に伴って変形する低強度部83を有する。ここでは、取付部82は、ベース821と一対のフック822と一対のアーム823とを備える。これらベース821と一対のフック822と一対のアーム823とは、一体に形成されている。
ベース821は、クレビス部6の一方(第1突片61a)の外面(第2突片61bとは反対側の面)に配置される。ベース821は、第1突片61aの形状に沿った半円状の平板で構成されており、その中央に支持軸7が挿通される挿通孔824が形成されている。この挿通孔824により、摩耗検知部材8Aのクレビス部6への取付けの時期は、クレビス部6と連結部材2の連結後に制約されず、連結前とすることもできる。即ち、この連結前に摩耗検知部材8Aをクレビス部6に外装し、その後に支持軸7を挿通孔824からクレビス部6の挿通孔63(図2)と挿入部21の挿通孔22とに挿通して、クレビス部6と連結部材2とを連結できる。
フック822は、クレビス部6の他方(第2突片61b)の外面(第1突片61aとは反対側の面)、クレビス部6の隙間に面する内面(第1突片61aの第2突片61b(連結部材2)との対向面)、及び開閉機構部5(枠部51の内面)のいずれかに引っ掛けられる。ここでは、フック822の引っ掛け箇所は、第2突片61bの外面で、連結部材2(挿入部21)の長手方向を挟んで互いに対向する箇所としている。フック822の形状は、矩形状片である。
アーム823は、ベース821とフック822とを連結する。アーム823の長さは、フック822の上記引っ掛け箇所に応じて変わる。ここでは、アーム823は、連結部材2の挿入部21を挟んで互いに対向する箇所で、第1突片61aと第2突片61bとの間に亘って形成されている。アーム823の幅及び厚さは、それぞれその全長に亘ってフック822の幅及び厚さと同じである。
〈低強度部〉
低強度部83は、局所的に低強度に形成され、連結部材2による接触部81への接触に伴って変形する。低強度部83の変形が所定以上になると、摩耗検知部材8Aの少なくとも一部が離脱する。低強度部83の変形が所定以上となるのは、クレビス部6の摩耗量が許容摩耗量に達したときである。即ち、低強度部83は、クレビス部6が許容摩耗量に達したときに摩耗検知部材8Aの少なくとも一部が離脱するような変形が生じるように形成する。ここでいう変形とは、弾性変形や塑性変形による形状の変化に加えて、低強度部83の機械的強度を超える変形に伴って破断する場合も含む。
低強度部83は、切欠により構成された薄肉部、及び局所的に幅を小さくした幅狭部の少なくとも一方を有することが好ましい。そうすれば、連結部材2の接触部81への接触により摩耗検知部材8Aに作用する負荷を低強度部83に集中させ易い。そのため、低強度部83を変形させ易くて、摩耗検知部材8Aの少なくとも一部を離脱させ易い。特に、低強度部83を破断させることもでき、摩耗検知部材8Aの少なくとも一部をより一層離脱させ易い。
低強度部83の形成箇所は、摩耗検知部材8Aの離脱させる箇所に応じて適宜選択できる。変形箇所である低強度部83の隣接箇所が離脱するからである。低強度部83の形成箇所は、例えば、ベース821における接触部81との隣接箇所、フック822とアーム823との連結箇所、及びアーム823の途中箇所の少なくとも一箇所とすることが挙げられる。ここでは、低強度部83の形成箇所は、アーム823の途中箇所としている。
アーム823の途中箇所には、上述のように接触部81が両アーム823間に亘って形成されることで連結部材2の接触部81への接触により摩耗検知部材8Aに作用する負荷を集中させ易い。この場合、連結部材2の接触部81への接触による低強度部83への負荷が大きくなると、低強度部83の変形(アーム823が弾性変形)によりアーム823同士の間隔が広がる。それにより、フック822の第2突片61bへの引っ掛かりが外れる。そして、摩耗検知部材8Aの全体がクレビス部6から離脱する。摩耗検知部材8Aはその離脱により落下する。その結果、クレビス部6には摩耗検知部材8Aが取付けられていない状態となり、摩耗検知部材8Aで覆われていた全ての箇所が露出する。この露出を確認することにより、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを検知できる。
摩耗検知部材8Aの材質は、耐候性に優れる材質であることが好ましい。摩耗検知部材8Aは、屋外に配置されて自然環境下に曝されるからである。摩耗検知部材8Aの材質は、樹脂、ゴム、或いは金属が挙げられる。樹脂は、例えば、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン(AAS)樹脂、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート(ASA)樹脂、アクリロニトリル−エチレン−プロピレン−ジエン−スチレン(AES)樹脂、及びポリカーボネート(PC)樹脂などの中から選択される1種が挙げられる。ゴムは、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、及びクロロプレンゴム(CP)などの中から選択される1種が挙げられる。金属は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、及びチタン合金などの中から選択される1種が挙げられる。その他、摩耗検知部材8Aは、例えば、鉄に亜鉛メッキなどを施したメッキ材で構成してもよい。これらの材質は耐候性に優れるため、自然環境下での経年劣化による変色や変形などを抑制し易い。摩耗検知部材8Aの変色を抑制できることで、摩耗検知部材8Aの視認性の低下を抑制し易い。一方、自然環境による摩耗検知部材8Aの変形を抑制できることで、クレビス部6が許容摩耗量に達する前に摩耗検知部材8Aの少なくとも一部が離脱することを抑制できる。そのため、クレビス部6の許容摩耗量の検知を正確に行ない易い。ここでは、摩耗検知部材8Aを樹脂で構成している。
摩耗検知部材8Aの色は、クランプ部材1と異なることが好ましい。そうすれば、摩耗検知部材8Aを視認し易い。摩耗検知部材8Aの色は、例えば、黄色、オレンジ色、赤色、ピンク色などが挙げられる。特に、摩耗検知部材8Aの色は、これらの蛍光色であれば、視認性を高め易い。摩耗検知部材8Aの色をクランプ部材1と異ならせるには、摩耗検知部材8Aを樹脂やゴムで構成する場合、その原料に例えば顔料を混合したものを用いることが挙げられる。一方、摩耗検知部材8Aを金属で構成する場合、アルマイト処理や塗装などを施すことが挙げられる。
摩耗検知部材8Aのクレビス部6からの離脱に至る過程は次の通りである。クレビス部6の連結部材2との摺接による摩耗量が所定量未満の場合には、連結部材2は接触部81とは非接触である。上記摩耗量が所定量以上になると、連結部材2(上記フランジ部)が接触部81に接触する。連結部材2の揺動に伴ってフランジ部が接触部81を押圧する。この押圧により摩耗検知部材8Aに作用する負荷が低強度部83(アーム823の途中箇所)に集中する。それにより、アーム823が弾性変形して、アーム823同士の間隔が広がる。そして、フック822の第2突片61bへの引っ掛かりが外れ、摩耗検知部材8Aの全体がクレビス部6から離脱して落下する。
〔作用効果〕
実施形態1の摩耗検知部材8Aによれば、クレビス部6の連結部材2との摺接に伴う摩耗量が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。クレビス部6が許容摩耗量に達した際に摩耗検知部材8Aの全てがクレビス部6から離脱するため、許容摩耗量に達する前から達した後への変化が大きくて分かり易いからである。そのため、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを遠隔からでも容易に判別できる。よって、クレビス部6の摩耗状態を確認するにあたり、遠隔から観察することで済み、宙乗機を使用するなどして、作業員が送電線上を移動してスペーサーに接近する必要がないため、安全かつ作業性が向上する。その上、送電を停止する必要もないので、時間と費用を節約できる。また、この摩耗検知部材8Aは、既設の送電線用スペーサーに後付けすることができる。
〔実施形態2〕
図6を参照して実施形態2に係る摩耗検知部材8Bを説明する。摩耗検知部材8Bは、取付部82のアーム823の幅の大きさと低強度部83の形成箇所が実施形態1の摩耗検知部材8Aと相違し、それ以外の点は実施形態1の摩耗検知部材8Aと同様である。即ち、摩耗検知部材8Bは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。離脱箇所は、摩耗検知部材8Bの全てである。以下、相違点を中心に説明し、同様の構成及び同様の効果については説明を省略する。この点は、以下の実施形態3〜8でも同様である。
摩耗検知部材8Bのアーム823の幅は、実施形態1の摩耗検知部材8Aのアーム823に比較して広い。即ち、アーム823の幅は、フック822よりも広い。アーム823の幅は広いほど、視認できる領域が広くなるため摩耗検知部材8Bがクレビス部6に外装されていることを遠隔からでも確認し易い。低強度部83の形成箇所は、フック822とアーム823との連結箇所としている。そのため、連結部材2の接触部81への接触により摩耗検知部材8Bに作用する負荷が上記連結箇所に集中して上記連結箇所を変形させる。それにより、フック822の角度が開いてフック822が第2突片61bから外れて、摩耗検知部材8Bの全てがクレビス部6から離脱する。この連結箇所の内面には、切欠が形成されて連結箇所の厚みが薄くなっていることが好ましい。そうすれば連結箇所を変形させ易くてフック822の角度を開き易い。低強度部83の設計によっては、この連結箇所を破断させてフック822が折れるようにしてもよい。このように、アーム823の幅が広いことで摩耗検知部材8Bがクレビス部6に外装されていることを確認し易いことから、全てが離脱する摩耗検知部材8Bは、クレビス部6から離脱したことも確認し易い。そのため、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。ここでは、アーム823の幅は、ベース821の接触部81とは反対側の端部からフック822の接触部81側の端部にまで亘る長さとしている。
実施形態2の摩耗検知部材8Bによれば、アーム823の幅が広いことで、摩耗検知部材8Bがクレビス部6に外装されていることを確認し易いため、摩耗検知部材8Bがクレビス部6から離脱したことも確認し易い。従って、遠隔からクレビス部6の許容摩耗量に達したことを遠隔からでも容易に確認し易い。
〔実施形態3〕
図7〜図9を参照して実施形態3に係る摩耗検知部材8Cを説明する。摩耗検知部材8Cは、接触部81の形成領域と低強度部83の形成箇所とが実施形態1の摩耗検知部材8Aと相違し、それ以外の点は実施形態1の摩耗検知部材8Aと同様である。即ち、摩耗検知部材8Cは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。
接触部81の形成領域は、ベース821の周縁において、両アーム823間に亘っておらず、その周縁(円弧)の略中央のみとしている。即ち、接触部81と両アーム823との間には空間が形成されていて、両者は直接連結されておらず、ベース821を介して連結されている。
低強度部83の形成箇所は、ベース821における接触部81との両隣接箇所としている。ベース821における接触部81との両隣接箇所は、ベース821における接触部81を形成する箇所に比較して、接触部81が形成されていないことで強度が低い。従って、ベース821における接触部81との両隣接箇所には、連結部材2の接触部81への接触により摩耗検知部材8Cに作用する負荷を集中させ易い。この場合、摩耗検知部材8Cの離脱箇所は接触部81である。即ち、ベース821における接触部81との両隣接箇所は、上記負荷により変形して破断する。そうして、摩耗検知部材8Cの全てが離脱するのではなく、一部(接触部81)が離脱して残部がクレビス部6に外装されたままの状態となる。離脱した接触部81は落下する。接触部81で覆われていた第1突片61aの端面は露出する。この第1突片61aの端面が露出したことを確認することにより、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを検知できる。
実施形態3の摩耗検知部材8Cによれば、低強度部83の変形により離脱する箇所は接触部81のみであるが、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを遠隔からでも容易に判別できる。それは、クレビス部6の許容摩耗量に達する前に接触部81で覆われて隠れていた箇所(第1突片61aの端面)が露出することで、許容摩耗量に達する前から達した後への変化が十分に分かり易いからである。
〔実施形態4〕
図10を参照して実施形態4に係る摩耗検知部材8Dを説明する。摩耗検知部材8Dは、低強度部83の形成箇所が実施形態3の摩耗検知部材8Cと相違し、それ以外の点は実施形態3の摩耗検知部材8Cと同様である。即ち、摩耗検知部材8Dは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。
低強度部83の形成箇所は、アーム823の途中箇所としている。ここでは、アーム823の途中を局所的に幅を小さくした幅狭部832で低強度部83を構成している。幅狭部832は、ベース821の接触部81との両隣接箇所よりも変形し易く破断し易いように、両隣接箇所よりも摩耗検知部材8Dに作用する負荷を集中させ易くしたり両隣接箇所よりも低強度に構成したりする。この場合、摩耗検知部材8Dの離脱箇所は、(1)一方のアーム823の一部と一方のフック822の場合と、(2)摩耗検知部材8Dの全ての場合と、が挙げられる。
上記(1)の場合、上記負荷により一方の幅狭部832が変形して破断し、他方の幅狭部832は変形するが破断しない。その破断により、一方のアーム823の一部と一方のフック822とは、やがて風や振動などでクレビス部6から離脱して落下する。それにより、クレビス部6における一方のアーム823の一部と一方のフック822とで覆われていた箇所が露出する。この露出を確認することにより、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを検知できる。一方、摩耗検知部材8Dの一方のフック822の残部(ベース821側)とベース821と他方のアーム823と他方のフック822とでクレビス部6に外装されたままの状態となる。
上記(2)の場合、上記負荷により両方の幅狭部832が変形して破断する。その破断により、両フック822と両アーム823の一部(フック822側)とがクレビス部6に引っかかった状態となり、摩耗検知部材8Dの残部はクレビス部6から離脱して落下する。クレビス部6に引っ掛かった両フック822と両アーム823の一部とは、やがて風や振動などでクレビス部6から離脱して落下する。それにより、摩耗検知部材8Dで覆われていた全ての箇所が露出する。この露出を確認することにより、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを検知できる。
実施形態4の摩耗検知部材8Dによれば、連結部材2の接触部81への接触により摩耗検知部材8Dに作用する負荷を幅狭部832(低強度部83)に集中させ易い。そのため、幅狭部832を破断させることができ、摩耗検知部材8Dの少なくとも一部をクレビス部6から離脱させ易い。
〔実施形態5〕
図11、図12を参照して実施形態5に係る摩耗検知部材8Eを説明する。摩耗検知部材8Eは、更に、連結機構84を備える点が、実施形態3の摩耗検知部材8Cと相違し、それ以外の点は実施形態3の摩耗検知部材8Cと同様である。即ち、摩耗検知部材8Dは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。低強度部83の形成箇所は、ベース821における接触部81との両隣接箇所とし、離脱箇所は、接触部81である。
連結機構84は、一対のフック822を互いに係合することでフック822同士を連結する。連結機構84は、一対のフック822の先端に設けられる。このフック822は第2突片61bの外面に配置されている。即ち、連結機構84の配置箇所は第2突片61bの外面である。連結機構84は、両アーム823が互いに離れる方向や両フック822の幅方向に両フック822をずらしても係合状態は外れず、両フック822を弾性変形させて厚さ方向に互い違いにずらした際に係合状態が外れるように構成することが挙げられる。
ここでは、一方のフック822の先端に形成される凸部841と、他方のフック822の先端に形成され、凸部841が嵌めこまれる凹部842とで構成する。凸部841は、角柱状の根元部と、その根元部よりも幅広で、かつ先端側に向うに従って幅の狭くなる台形柱状の先端部とを備える。凹部842は、上記根元部と上記先端部との境界に引っ掛かる一対のL字状片で構成している。この一対のL字状片は、その角が外側に向くように線対称に配置すると共に、互いの間に上記根元部が嵌め込まれる隙間を形成するように配置して構成している。
この形態では、実施形態3と同様、クレビス部6が許容摩耗量に達した際、ベース821における接触部81との両隣接箇所(低強度部83)が変形して破断することで、接触部81のみがクレビス部6から離脱して落下する。
実施形態5の摩耗検知部材8Eによれば、連結機構84によりベース821と一対のフック822と一対のアーム823とで環状に構成でき、摩耗検知部材8Eをクレビス部6に強固に固定できる。そのため、摩耗検知部材8Eがクレビス部6から不用意に外れることを防止できる。また、連結部材2による接触部81への接触により低強度部83に効果的に負荷をかけ易い。
〔実施形態6〕
図13、図14を参照して実施形態6に係る摩耗検知部材8Fを説明する。摩耗検知部材8Fは、フック822の引っ掛け箇所、フック822の形状、アーム823の長さ、及び低強度部83の形成箇所が、実施形態1の摩耗検知部材8Aと相違し、それ以外の点は実施形態1の摩耗検知部材8Aと同様である。即ち、摩耗検知部材8Fは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。離脱箇所は、摩耗検知部材8Fの全てである。
フック822の引っ掛け箇所は、第1突片61aの内面としている(図14)。フック822の形状は、先端に向かって幅の狭くなる台形状片としている(図13)。フック822の幅は、アーム823より小さくなっている。アーム823の長さは、ベース821から第1突片61aの内面までの長さである。低強度部83の形成箇所は、フック822とアーム823との連結箇所としている。この形態では、クレビス部6が許容摩耗量に達した際、フック822とアーム823との連結箇所(低強度部83)が変形し、フック822の角度が開いてフック822が第1突片61aから外れることで、摩耗検知部材8Fの全てがクレビス部6から離脱して落下する。連結箇所の内面には、切欠が形成されて連結箇所の厚みが薄くなっていることが好ましい。そうすれば連結箇所を変形させ易くてフック822の角度を開き易い。低強度部83の設計によっては、この連結箇所を破断させてフック822が折れるようにしてもよい。
実施形態6の摩耗検知部材8Fによれば、フック822の幅が実施形態1のフック822に比較して小さいため、低強度部83を変形させ易くてフック822を第1突片61aから外し易い。また、摩耗検知部材8Fは、実施形態1の摩耗検知部材8Aに比較して小型であり、使用材料の低減及び軽量化できる。
〔実施形態7〕
図15、図16を参照して実施形態7に係る摩耗検知部材8Gを説明する。摩耗検知部材8Gは、フック822の引っ掛け箇所、アーム823の長さと幅、及び低強度部83の形成箇所が実施形態1の摩耗検知部材8Aと相違し、それ以外の点は実施形態1の摩耗検知部材8Aと同様である。即ち、摩耗検知部材8Gは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。離脱箇所は、摩耗検知部材8Gの全てである。
フック822の引っ掛け箇所は、開閉機構部5の枠部51の内面(クレビス部6の連結片62の背面)としている(図16)。枠部51の内面と圧縮バネ53(図1、図2参照)との間には隙間が形成されており、フック822はその隙間に介在される。アーム823の長さは、第1突片61aの厚さ(内面と外面との間の長さ)と同等程度である。アーム823の幅は、枠部51の内面から連結片62の連結部材2側の端部に亘る程度の長さとしている。低強度部83の形成箇所は、フック822とアーム823との連結箇所としている。
この形態では、クレビス部6が許容摩耗量に達した際、フック822とアーム823との連結箇所(低強度部83)が変形し、フック822の角度が開いてフック822が枠部51から外れることで、摩耗検知部材8Gの全てがクレビス部6から離脱して落下する。連結箇所の内面には、切欠が形成されて連結箇所の厚みが薄くなっていることが好ましい。そうすれば連結箇所を変形させ易くてフック822の角度を開き易い。低強度部83の設計によっては、この連結箇所を破断させてフック822が折れるようにしてもよい。
実施形態7の摩耗検知部材8Gによれば、実施形態1の摩耗検知部材8Aに比較して小型であり、使用材料の低減及び軽量化できる。
〔実施形態8〕
図17〜図19を参照して実施形態8の摩耗検知部材8Hを説明する。摩耗検知部材8Hは、主として更に落下防止部材85を備える点が、実施形態3の摩耗検知部材8Cと相違し、それ以外の点は実施形態3の摩耗検知部材8Cと概ね同様である。即ち、摩耗検知部材8Hは、接触部81と、ベース821、フック822、及びアーム823を有する取付部82とを備える。低強度部83の形成箇所は、フック822とアーム823との連結箇所とし、離脱箇所は、摩耗検知部材8Hの全てであるが、落下防止部材85により落下はしない。ここでは、摩耗検知部材8Hの材質は、金属としている。
摩耗検知部材8Hは、摩耗検知部材8Hとクランプ部材1とを落下防止部材85で繋ぎ止めるために、落下防止部材85を設ける設置部825を有する。ここでは、設置部825は、ベース821と一体に形成されている。設置部825は、ベース821における接触部81とは反対側の端面からその反対側に突出して形成されている。設置部825には、表裏に貫通する貫通孔826が形成されている。この貫通孔826には、落下防止部材85の環状本体部851(後述)を挿通させる。
落下防止部材85は、摩耗検知部材8Hとクランプ部材1とをループ状に繋ぐ環状本体部851と、環状本体部851の両端を接続して閉ループを形成する接続部852とを備える。環状本体部851は、設置部825と枠部51の内側とに亘って設けられている。環状本体部851は、例えば、ワイヤーやチェーンなどで構成することが挙げられる。環状本体部851の材質は、上述した摩耗検知部材8Hと同じ金属としてもよいし、樹脂やゴムなど異なる材質としてもよい。ここでは、環状本体部851の材質は金属としている。
この形態では、実施形態1と同様、クレビス部6が許容摩耗量に達した際、フック822とアーム823との連結箇所(低強度部83)が変形し、フック822が第1突片61aから外れることで、摩耗検知部材8Hの全てがクレビス部6から離脱する。摩耗検知部材8Hは離脱するが、離脱した摩耗検知部材8Hは、落下防止部材85により落下せずクランプ部材1にぶら下がった状態となる。
実施形態8の摩耗検知部材8Hによれば、落下防止部材85を備えることで、クランプ部材1から離脱した摩耗検知部材8Hの落下を防止して、クランプ部材1に繋ぎ止めておくことができる。そのため、クランプ部材1から離脱した摩耗検知部材8Hの回収を送電線用スペーサー100の交換と同時にでき、その回収作業が煩雑にならない。摩耗検知部材8Hはクランプ部材1から離脱するため、クレビス部6が許容摩耗量に達したことの検知を妨げることはなく、クレビス部6が許容摩耗量に達したことを容易に判別できる。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の一態様に係る送電線用スペーサーの摩耗検知部材は、高い視認性が望まれる送電線用スペーサーに好適に利用できる。また、本発明の一態様に係る送電線用スペーサーの摩耗検知部材は、既設の送電線用スペーサーに好適に利用できる。本発明の一態様に係る送電線用スペーサー部品は、複数の導体の間隔を一定に保持する多導体送電線用のスペーサーに好適に利用できる。
100 送電線用スペーサー
1 クランプ部材
2 連結部材
21 挿入部 22 挿通孔
3 支持部材
31 軸受部
4 保持部
41 基部 42 蓋部 43 枢軸
5 開閉機構部
51 枠部 52 ロックピン 53 圧縮バネ 54 押し下げ部材
6 クレビス部
61a 第1突片 61b 第2突片 62 連結片 63 挿通孔
7 支持軸
71 フランジ部 72 バネ 73 ピン 74 座金
8A,8B,8C,8D,8E,8F,8G,8H 摩耗検知部材
81 接触部
82 取付部
821 ベース 822 フック 823 アーム
824 挿通孔 825 設置部 826 貫通孔
83 低強度部 832 幅狭部
84 連結機構 841 凸部 842 凹部
85 落下防止部材 851 環状本体部 852 接続部

Claims (9)

  1. 送電線用スペーサーの摩耗検知部材であって、
    送電線用スペーサーのクランプ部材と前記クランプ部材に連結される連結部材との摺接による前記クランプ部材の摩耗量が所定量以上になった際、前記連結部材に接触する接触部と、
    前記接触部と一体に形成され、前記クランプ部材に外装して前記接触部を前記クランプ部材に取り付ける取付部とを備え、
    前記取付部は、局所的に低強度に構成され、前記連結部材による前記接触部への接触に伴って変形することで、前記摩耗検知部材の少なくとも一部を前記クランプ部材から離脱させて前記摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する低強度部を有する送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  2. 前記低強度部が、切欠により形成された薄肉部、及び局所的に幅を小さくした幅狭部の少なくとも一方を有する請求項1に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  3. 前記クランプ部材は、前記連結部材が嵌め込まれる隙間が形成されたU字状のクレビス部と、前記クレビス部に一体に形成されて送電線を保持する保持部と、前記保持部を開閉する開閉機構部とを備え、
    前記取付部は、
    前記クレビス部の一方の外面に配置されるベースと、
    前記クレビス部の他方の外面、前記クレビス部の前記隙間に面する内面、及び前記開閉機構部のいずれかに引っ掛けられる一対のフックと、
    前記ベースと前記各フックとを連結する一対のアームとを備え、
    前記接触部は、前記クレビス部の一方の外面と前記内面とを繋ぐ端面に対向するように前記ベースから前記連結部材側に突出して形成されており、
    前記低強度部は、前記ベースにおける前記接触部との隣接箇所、前記フックと前記アームとの連結箇所、及び前記アームの途中箇所の少なくとも一箇所に形成されている請求項1又は請求項2に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  4. 前記一対のフックは、前記クレビス部の他方の外面に引っ掛けられ、それぞれ先端に設けられて互いに係合することで連結する連結機構を備える請求項3に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  5. 前記摩耗検知部材の色が、前記クランプ部材と異なる請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  6. 更に、前記低強度部の変形により離脱した前記摩耗検知部材の少なくとも一部を落下させることなく前記クランプ部材に繋ぎ止めておく落下防止部材を備える請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  7. 前記摩耗検知部材は、アクリロニトリル−アクリルゴム−スチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート樹脂、アクリロニトリル−エチレン−プロピレン−ジエン−スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、及びクロロプレンゴムの中から選択される1種の樹脂又はゴムで構成される請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  8. 前記摩耗検知部材は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、及びチタン合金の中から選択される1種の金属で構成される請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材。
  9. 送電線を保持するクランプ部材と、前記クランプ部材に連結される連結部材とを備える送電線用スペーサー部品であって、
    前記クランプ部材の前記連結部材との摺接による摩耗量が許容摩耗量に達したことを検知する摩耗検知部材を備え、
    前記摩耗検知部材は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の送電線用スペーサーの摩耗検知部材である送電線用スペーサー部品。
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