第1の発明は、内部を点検する開閉可能な点検口を有する洗濯機本体と、前記洗濯機本体の内部に支持され、底部に排水口を有する水槽と、前記水槽の前記排水口と連結する排水コックユニットと、前記排水コックユニットに連結され、前記水槽の内底部と連通するヒータユニットと、を備え、前記ヒータユニットは、一端に開口を有するヒータ収容容器と、前記開口と反対側端部において前記ヒータ収容容器に水密に固定され前記ヒータ収容容器内の洗濯水を加熱し前記水槽内へ排出するヒータと、前記ヒータ収容容器の前記開口を開閉可能に取り付ける蓋体と、を有し、前記ヒータユニットは、前記ヒータ収容容器の前記開口を前記点検口に向けて前記水槽底部に取り付けられることにより、ヒータ収容容器から蓋体を取り外すことで、容易にヒータの状態を視認できる。
第2の発明は、上記第1の発明にかかる洗濯機の前記ヒータユニットは、前記ヒータ収容容器の前記開口を前記ヒータ収容容器に内蔵された前記ヒータに臨む位置に形成されることで、ヒータの状態を視認でき、容易にヒータのメンテナンスをすることができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分理解するために提供されているのであって、これらにより、特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[目次]
1.実施の形態1
1−1.構成
1−1―1.洗濯機の構成
1−1―2.ヒータユニットの構成
1−2.洗濯機の運転動作
1−3.ヒータユニット内の洗濯水の流れ
1−4.ヒータユニットの状態確認、及びメンテナンス方法
1−5.水槽内の水温検知方法
2.実施の形態2
2−1.ヒータユニットの構成
2−2.ヒータユニット内の洗濯水の流れ
3.他の実施の形態
(実施の形態1)
以下、図1〜図11を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.洗濯機の構成]
図1は、実施の形態1における洗濯機の縦断面図である。
図1において、洗濯機本体11は、内部に水槽13をサスペンション12により懸垂防振支持している。水槽13の内部には、洗濯槽と脱水槽を兼ねた洗濯兼脱水槽15が回転可能に設けられている。洗濯兼脱水槽15は、底部にパルセータ18が回転自在に配設されている。
水槽13の外底部には、伝達機構部20が配設されている。伝達機構部20は、内部に洗濯時の減速ギア(図示せず)、洗濯・脱水軸14の切り換えクラッチ(図示せず)、及び洗濯兼脱水槽15を停止するためのブレーキ(図示せず)を内蔵している。
水槽13の外底部には、モータ21が取り付けられており、モータ21にはモータ側プーリ22が取り付けられている。洗濯・脱水軸14にはメカ側プーリ23が連結しており、モータ側プーリ22とメカ側プーリ23は、ベルト24により互いに連結している。上記構成により、モータ21の動力は、ベルト24を介して洗濯・脱水軸14に伝達する。また、切り替えクラッチを制御することで、モータ21を用いて、パルセータ18のみを回転させる状態と、パルセータ18及び洗濯兼脱水槽15を同時に回転させる状態とを実現することができる。
洗濯機本体11の上部には、上部枠体25を配設している。上部枠体25の略中央部には、洗濯兼脱水槽15と外部とを連通するための洗濯物投入取出口26を形成し、洗濯物投入取出口26は扉体27にて開閉自在に覆われている。上部枠体25の後方側には、各種の入力設定を行ない、設定内容を表示する操作表示部29を配設している。上部枠体25の後方側の内部には、電磁力により開閉可能な給水弁30や注水ケース31等を配設している。
洗濯機本体11の内部には、モータ21等を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の工程を逐次制御したり、洗濯水の水温を制御する制御手段(図示せず)を有する制御装置(図示せず)を配している。
洗濯兼脱水槽15の上部には、流体バランサ16が配設されている。洗濯機本体11の背面には、背面開口部(点検口)11aを覆うように裏板17が着脱可能に配設されている。
図2は、実施の形態1における洗濯機の水槽底面斜視図、及びヒータユニットの分解斜視図である。図2に示すように、水槽13の底部には、第1の排水口33aと第2の排水口33bを有している。
[1−1−2.ヒータユニットの構成]
図3は、実施の形態1における洗濯機のヒータユニットの斜視図、図4(a)は、同洗濯機のヒータユニットの上面図、図4(b)は、図4(a)におけるヒートユニットのA−A断面図、図5は、同洗濯機のヒータユニットの断面図、図6は、同洗濯機の水槽底面及びヒータユニットの断面図、図7は、図6のヒータユニットの要部拡大断面図、図8は、同洗濯機の水槽底面、及び図4(a)におけるヒータユニットのB−B断面図、図9は、同洗濯機における図8のヒータユニットの要部拡大断面図である。
以下に、本実施の形態のヒータユニット32について説明する。
図1に示すように、水槽13背面側の外底部の、裏板17を取り外してメンテナンスすることができる位置にヒータユニット32が固定されている。
ヒータユニット32は、図2に示すように、長手方向の両端が開口している略直方体形状のヒータ収容容器37と、ヒータ収容容器37の一方の開口から挿入されるヒータ38と、ヒータ収容容器37の他方の開口から挿入されヒータ38を覆う板金部材36と、板金部材36が挿入される他方の開口を覆う蓋体51から構成されている。
以下に、各部品について説明する。
[A.ヒータ収容容器37]
ヒータ収容容器37は、耐熱性の樹脂から成り、長手方向の両端が開口している略直方体形状となっている。ヒータ収容容器37の長手方向の開口のうち、一方の開口はヒータ38を挿入するヒータ挿入用開口部37bであり、他方の開口は板金部材36を挿入して蓋体51により覆われる板金部材挿入用開口部37cである。
ヒータ収容容器37上面のヒータ挿入用開口部37b近傍には、水槽13底部の第2の排水口33bと連通する筒状の流出経路部37gが形成されている。
流出経路部37gを有する面と隣接する側面の板金部材挿入用開口部37c近傍には、排水コックユニット34と連通する排水コック接続用開口部37aを有している。排水コックユニット34とヒータ収容容器37とは、螺子締結(図示せず)等により着脱可能に取り付けられている。
図2に示すように、排水コックユニット34は、流入口34aと水槽13底部の第1の排水口33aとが連通する位置で、溶着ボス45により溶着固定されている。水槽13とヒータ収容容器37は、排水コックユニット34を介して連通接続されている。図2、図3、図4(b)に示すように、排水コックユニット34は、排水経路側開口部34cを有している。排水経路側開口部34cは排水経路41と接続連通されている。排水コックユニット34の排水弁(図示せず)を開くことにより、水槽13及びヒータ収容容器37内の洗濯水は、排水経路41を通り洗濯機本体11の外部に排水される。
なお、本実施の形態では、水槽13と排水コックユニット34とは溶着固定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、螺子締結等により着脱可能に取り付けられてもよい。
[B.板金部材36]
図2に示すように、ヒータ38を囲む板金部材36は、長手方向の両端が開口する略直方体形状となっている。板金部材36は、板金部材挿入用開口部37cから前方向に向けてヒータ収容容器37内に挿入される。
ヒータ38から発生する輻射熱は、板金部材36を伝導し拡散されるので、ヒータ収容容器37の一部に熱が集中して溶融し孔あきが発生するリスクを低減できる。
板金部材36は、2つの板金部品から構成されている。板金部材36の一端は、図2、図6に示すように、長手方向のスポット溶接部42に沿ってスポット溶接されている。板金部材36の他端は、図6、図7に示すように、溶接されず一定間隙を持つ離間部36a
を有している。そのため、板金部材36は略U字形状となっている。板金部材36は曲げ加工により、内方に窪んだ支持片40が形成されている。支持片40により、ヒータ収容容器37内に収納されたヒータ38が動かないよう固定している。
図5、図6、図7を用いて板金部材36とヒータ収容容器37の固定方法を説明する。
図5に示すように、ヒータ収容容器37の内壁には、板金部材36がヒータ収容容器37内に挿入された状態での離間部36aの位置に対応して帯状リブ37dが延伸形成されている。板金部材36を板金部材挿入用開口部37cから前方向に向けてヒータ収容容器37内に挿入する際には、離間部36aに帯状リブ37dが位置する。
図6、図7に示すように、板金部材36がヒータ収容容器37内に挿入された状態で、板金部材36と当接する位置での帯状リブ37dの幅寸法Wは、後側から前側へ向かって広くなるよう形成されている。
図7の帯状リブ37dの板金部材挿入用開口部37c側(後側)端の幅寸法W1は、板金部材36がヒータ収容容器37内に収納された状態での離間部36aの離間幅よりも狭く形成されている。図7の帯状リブ37dのヒータ挿入用開口部37b側(前側)端の幅寸法W2は、板金部材36がヒータ収容容器37内部に収納された状態での離間部36aの離間幅よりも広くなるよう形成されている。また、図8に示すように、板金部材挿入用開口部37c側(後側)からヒータ挿入用開口部37b側(前側)に向かうにつれて、ヒータ収容容器37の内壁下面39aは上方に、内壁上面39bは下方に漸次傾斜している。そのため、板金部材36が板金部材挿入用開口部37c側(後側)からヒータ挿入用開口部37b側(前側)に向けて挿入されるにつれて、離間部36aの離間幅は狭くなる。
上記構成により、板金部材36がヒータ収容容器37内を板金部材挿入用開口部37c側(後側)からヒータ挿入用開口部37b側(前側)に向けて挿入されると、挿入途中から帯状リブ37dの幅Wが板金部材36の離間部36aの離間幅よりも広くなる。そこで、板金部材36をヒータ収容容器37内に押し込むよう圧入することにより、板金部材36の離間部36aの端部が帯状リブ37dにめり込む。このようにして、板金部材36をヒータ収容容器37内に支持固定することができる。
本実施の形態では、板金部材36は2枚の板金をスポット溶接することで構成されているが、例えば1枚の板金を成形して構成されてもよい。
[C.ヒータ38]
図2を用いてヒータ38について説明する。
ヒータ38は、ヒータ収容容器37のヒータ挿入用開口部37bから挿入される。
ヒータ38は、加熱部38aと端子部38bと接続部38cより構成されている。
加熱部38aは、ヒータ収容容器37内部に位置し、ヒータ収容容器37内の洗濯水を加熱するための熱を発生させる。また、図2のように、加熱部38aは同一平面上で多数回折り曲げられている。上記構成により、加熱部38aの表面積が大きくなるため、効率的に洗濯水を加熱することができる。
端子部38bは加熱部38aと電気的に接続されている。また、端子部38bは、ヒータ収容容器37の外部に位置する外部電源(図示せず)、及び制御装置(図示せず)と電気的に接続されている。外部電源からの電力は、端子部38bを介して加熱部38aへ供
給されている。
接続部38cは、加熱部38aと端子部38bとの間に介在している。接続部38cには、ヒータ収容容器37のヒータ挿入用開口部37bに対応する大きさの可撓性部材38dが設けられている。図8において、加熱部38aがヒータ挿入用開口部37b内に挿入された状態で、ナット43を締めることで、ヒータ38をヒータ収容容器37内に固定できる。すなわち、ナット43を締めることにより、ボルト44及びボルト44に溶接された圧接板47に前方向の力が加わり、可撓性部材38dが前後方向に圧縮されることで周方向に膨張するので、ヒータ挿入用開口部37bを密封できる。上記構成により、ヒータ収容容器37内の洗濯水が、ヒータ挿入用開口部37bから漏水することを防止できる。可撓性部材38dは、弾性変形する例えばゴム等のパッキンで形成されている。
また、図2に示すように、接続部38cには、ヒータ収容容器37内の水温を測定する温度検知部56が配設されている。温度検知部56は、サーミスタ等から構成される。
[D.蓋体51]
図8、図9に示すように、蓋体51は、ヒータ収容容器37の板金部材挿入用開口部37cを、螺子締結(図示せず)により着脱可能に覆っている。
蓋体51を取外してヒータ収容容器37内を確認し、ヒータユニット32のメンテナンスをするため、蓋体51により覆われる板金部材挿入用開口部37cは、洗濯機本体11の背面開口部11aがある背面側に設けられている。
蓋体51により覆われる板金部材挿入用開口部37cは、ヒータ収容容器37内に挿入されたヒータ38を臨む位置に取り付けられている。上記構成とすることで、ヒータ収容容器37から蓋体51を取り外すことで、容易にヒータ38の状態を視認できる。
蓋体51には、ヒータ収容容器37内に挿入された板金部材36をヒータ収容容器37の内壁面側に押し付ける傾斜リブ51aが形成されている。ヒータ収容容器37内に挿入された板金部材36の板金部材挿入用開口部37c側(後側)端部は、傾斜リブ51aによって内壁下面39a及び内壁上面39bに向けて広げられる。
また、ヒータ収容容器37が水槽13底部に取り付けられた状態で、ヒータ収容容器37の内壁下面39aと内壁上面39bには、板金部材36を支持するリブ37eが延伸形成されている。リブ37eにより、ヒータ38により熱せられた板金部材36の熱が内壁下面39a、及び内壁上面39bに直接伝達することを抑制している。
上記構成により、板金部材36をヒータ収容容器37内に挿入した状態で、蓋体51により板金部材挿入用開口部37cを覆うことで、傾斜リブ51aとリブ37eによって、板金部材36は支持固定される。そのため、板金部材36がヒータ収容容器37内で揺動することを抑制している。
上記のようにして、ヒータユニット32が構成されている。
[1−2.洗濯機の運転動作]
次に、本実施の形態の洗濯機の運転動作を説明する。
使用者は、扉体27を開け、衣類を洗濯物投入取出口26から洗濯兼脱水槽15内に投入し、扉体27を閉め、操作表示部29を操作して温水洗濯コースを開始する。
洗い工程が開始されると、給水弁30が開き、水が注水ケース31から水槽13内に注水される。注水された水は、水槽13底部の第1の排水口33a、及び第2の排水口33bからヒータ収容容器37内へ流入する。
ここで温水洗濯コースでは、ヒータ38による加熱水での洗い工程の終了後、すすぎ、脱水の工程を実行する。
温水洗濯コースでは、水槽13への注水により水槽13内の水が所定の水位に達すると、ヒータユニット32のヒータ38がONされる。制御装置は、水槽内の洗濯水の水温に応じて、ヒータ38をON、OFF制御して洗濯水の温度を制御する。水槽内の水温検知方法については、[1−5.水槽内の水温検知方法]で説明する。
水槽13内の水温が所定温度M1(例えば、55℃)に達したときは、ヒータ38をOFFにする。また、水槽内の測定水温が所定温度M2以下(例えば、53℃以下)に下がったときは、ヒータ38をONにする。上記方法により、水槽13内の洗濯水を所定の水温に調節できる。
なお、所定温度M1、M2は各運転コース(例えば、除菌コースや泥汚れコース)毎に設定してもよい。所定温度M1、M2が運転コースによって変更されることにより、洗濯水を各運転コースの目的に適した水温に調節することができる。
また、温水洗濯終了後は、水槽13内の水温が所定温度以下(例えば50℃以下)になるまで、洗濯兼脱水槽15内に水を追加してパルセータ18により攪拌するという動作を繰り返してもよい。水槽13内の水温が50℃以下になると、排水コックユニット34の排水弁が開き、洗濯水は洗濯機本体11の外部に排水される。水槽13内の水温が所定温度以上(例えば50℃以上)で、水槽13内の水位が限界となったときには、所定時間、一時排水を実施する。
上記構成により、排水を路面へ垂れ流す環境においても、水温を下げた状態で排水できる。
一方で、衣類の糸くず等により、ヒータ収容容器37の流出経路37gが塞がれると、ヒータ収容容器37と水槽13との水の流れが阻害される虞がある。ヒータ収容容器37と水槽13との水の流れが阻害されると、水槽内の水温が所定温度M1以下にも関わらず、ヒータユニット32内が過熱状態となる場合が想定される。このような場合、ヒータ収容容器37内の水温を検知する温度検知部56の測定水温が、ヒータ過熱設定温度(例えば、95℃)に達した際に、ヒータ38をOFFするように制御することで、ヒータユニット32内の過熱を防止できる。
[1−3.ヒータユニット内の洗濯水の流れ]
図10は、実施の形態1における洗濯機のヒータユニット内の洗濯水の流れを示す部分断面斜視図である。
図10を用いて、温水洗濯コースにおいてヒータ38がONされた場合のヒータユニット32内の洗濯水の流れを説明する。
ヒータ収容容器37上面の加熱部38a根元側には、水槽13内底部と連通する流出経路部37gが形成され、ヒータ収容容器37側面の加熱部38a先端部側方側には、水槽13内底部と連通する排水コックユニット34が連結されている。
ヒータ収容容器37内で加熱されて水温の高くなった洗濯水は、ヒータ収容容器37内を上昇する。
ここで、ヒータ38からの距離は、排水コック接続用開口部37aよりも流出経路部37gの方が近いため、ヒータ38の電源が入った状態では、ヒータ収容容器37内の水温は、排水コック接続用開口部37aよりも流出経路部37gの方が高くなる。そのため、ヒータ収容容器37内を上昇した洗濯水は、図10の矢印Dのように、流出経路部37gを通り水槽13に放出される。
ヒータ収容容器37から水槽13へ放出された高温の洗濯水を補うため、水槽13内の低温で比重の重い洗濯水は、流入口34aから排水コックユニット34の排水コックより上流側の排水コック前経路34bを通り、ヒータ収容容器37内底部に流入する(図10の矢印C)。ヒータ収容容器37内に流入した洗濯水は、ヒータ38の加熱部38aの先端付近から根元付近に向けて流れながらヒータ38の輻射熱を有効利用して加熱されるため、洗濯水を効率的に加熱させることができる。
上記のように、ヒータ38との距離が異なる位置に水槽13とヒータ収容容器37とを連結する2つの経路(流入口34a、流出経路部37)を設けることで、各経路内の洗濯水の水温の違いを利用して、自然対流により水槽13内の洗濯水とヒータ収容容器37内の洗濯水とを循環させることができる。このため、ポンプなどの外力を必要とせずに部品点数を減らし、コストを削減することができる。
また、ヒータ収容容器37は水槽13よりも小容量のため、ヒータ収容容器37内の洗濯水の方が、水槽13内の洗濯水よりもヒータ38による昇温速度が速く水温が高くなる。そのため、ヒータ収容容器37内に流入する洗濯水に含まれる細菌等を効果的に滅菌できる。
さらに、一定時間ごとにパルセータ18を回転させることにより、水槽13内の洗濯水が撹拌し、水槽13内の水温を均一にすることができる。
本実施の形態では、第1の排水口33a、及び第2の排水口33bの開口面積は大きい方が、ヒータユニット32と水槽13との洗濯水の循環を活発にすることができる。しかし、第1の排水口33a、第2の排水口33bを真円形状で開口面積を大きくすると、第1の排水口33a、第2の排水口33b周辺の溶着ボス45や雌螺子46等と干渉してしまうため、水槽13底部を大きく改造する必要がある。
そこで、図2のように第1の排水口33aを略楕円形状で構成することにより、溶着ボス45、及び雌螺子46の位置を変更することなく、第1の排水口33aの開口面積を大きくできる。よって、多額の金型投資をすることも無く、低コストで水槽13とヒータ収容容器37内の洗濯水を効率的に循環することができる。
また、図8に示すように、ヒータ収容容器37底側の内壁下面39aは、ヒータ挿入用開口部37bから排水コック接続用開口部37aに向けて下方に漸次傾斜している。上記構成により、排水時においては、ヒータ収容容器37内の洗濯水は、排水コック接続用開口部37aに向けて流れ、排水コックユニット34、排水経路41を通り洗濯機本体11の外部に流出する。よって、排水時のヒータ収容容器37内の洗濯水や異物が滞留することを防ぐことができる。
[1−4.ヒータユニットの状態確認、及びメンテナンス方法]
衣類から発生する比較的大きな糸くず等の異物がヒータ38に付着したり、流出経路部
37gを塞いだりすることにより、ヒータ収容容器37内の加熱水が、水槽13へ流出できなくなる虞がある。また、ヒータユニット32の部品に不具合が生じる場合がある。そのため、必要に応じてヒータユニット32内の状態の確認や、補修が必要となる。
以下に、ヒータユニット32内の状態確認及びメンテナンス方法について説明する。
ヒータユニット32の状態を確認するため、洗濯機本体11後方側の背面開口部11aを覆っている裏板17を取り外し、背面開口部11aから水槽13底面に取り付けられているヒータ収容容器37の蓋体51を取り外す。ヒータ収容容器37と蓋体51は螺子締結により固定されているので、螺子を外すことで蓋体51を取り外すことができる。
上記方法により、洗濯機本体11の背面開口部11aからヒータ収容容器37内のヒータ38の状態を確認し、必要に応じてヒータ38表面に付着した糸くず等を取り除くことができる。そのため、ヒータ38に接続されるリード線コネクタを着脱する必要がないので、容易にヒータ38の確認、及びメンテナンスが可能となる。
また、板金部材36を補修や交換したい場合には、ヒータ収容容器37から板金部材36を引き抜くことで取外すことができる。
また、ヒータユニット32と水槽13、及びヒータユニット32と排水コックユニット34とは、螺子等(図示せず)により締結されて着脱可能に取り付けられている。上記構成により、ヒータユニット32内に侵入した異物を取り除く必要がある場合や、ヒータユニット32の交換が必要となった場合には、洗濯機本体11を横に倒し、洗濯機本体11の底部より、水槽13と排水コックユニット34からヒータユニット32を取り外すことで、ヒータユニット32単体でのメンテナンスが可能となる。また、ヒータユニット32の破損した部品のみをメンテナンスできるので、補修に要する時間や費用を削減できる。
[1−5.水槽内の水温検知方法]
図11は、実施の形態1における洗濯機のヒータ収容容器内の水温と水槽内の水温のグラフである。
ヒータ38がONされると、ヒータ収容容器37内の水はヒータ38により加熱される。ヒータ収容容器37は水槽よりも容積が小さいので、ヒータ収容容器37内の水温は、水槽13内の水温に比べて通常は10〜40℃高い状態となるが、ヒータ38をOFFして所定時間経過すると、水槽13内の水温とヒータ収容容器37内の水温とが徐々に均一化される。
以下に、ヒータ38に配設された温度検知部56を用いた水槽13内の水温の推測方法について説明する。
温水洗濯コースでは、水槽13への注水により所定の水位に達すると、ヒータユニット32がONされる。このときの時刻をTa0とする。次に、ヒータ38がONされてから所定時間経過後(このときの時刻をTa1とする)に、ヒータ38をOFFする。ヒータ38をOFFしてから、ヒータ収容容器37内の水温と水槽13内の水温とが略均一となる所定時間経過後(このときの時刻をTa2とする)に、温度検知部56によりヒータ収容容器37の水温を測定することにより、水槽13内の水温を推測することができる。
ヒータ38のON時間(Ta0〜Ta1)は、ヒータ38の出力や、水槽13内の水量、衣量などによって算出するのが望ましい。例えば、ヒータの出力が1500W、水槽13内の水量が66L、衣類の量が5kgで、初期の水温20℃から所定の温度55℃まで
加熱する場合は、130分程度である。
ヒータ38をOFFする所定時間(Ta1〜Ta2)は、例えば、1〜5分が望ましい。
ヒータ38を所定時間OFFした後に、パルセータ18を所定時間回転させることで、水槽13内の洗濯水が撹拌され、水槽13とヒータ収容容器37の水温差の平衡を促進できる。そのため、ヒータ収容容器37と水槽13内との水温差が短時間で小さくなり、水槽13内の水温を精度よく検知できる。
上記方法により、ヒータ収容容器37内の水温を測定する温度検知部56を用いて、水槽13内の洗濯水の温度調整を行うことができる。そのため、水槽内に水温検知部を配設する必要がなく、低コストで信頼性の高い洗濯機が提供できる。
次に、温度検知部56を用いて、水槽13内の洗濯水を所定の目標設定水温(例えば、53℃)に調節する制御方法を説明する。
水槽13内への給水完了後、水槽13内の給水量や水温等からヒータ38の第1の通電時間を算出し、ヒータ38を第1の通電時間ONする。ここで、ヒータ38は第1の通電時間の間ONし続けてもよいし、間欠運転してもよい。
第1の通電時間内において、温度検知部56による水槽13内の洗濯水の推定水温から、水槽13内の洗濯水の昇温速度Vtを算出する。昇温速度Vtと第1の通電時間終了後(このときの時刻をTb1とする)の水槽13内の水温T1から、水槽内の洗濯水が目標設定水温に到達するまでのヒータ38の第2の通電時間を算出する。ここで、ヒータ38は、第2の通電時間の間ONし続けてもよいし、間欠運転してもよい。
ヒータ38を第2の通電時間ONし続けた後、温度検知部56により水槽13内の水温T2を推定し、目標設定水温と比較する。水温T2が目標設定水温よりも低いときはヒータ38を所定時間ONして、再度温度検知部56により水槽13内を推定する。水温T2が目標設定水温よりも高いときはヒータ38を所定時間OFFして、再度、温度検知部56により水槽13内を推定する。
上記方法により、ヒータ収容容器37内に設けられた温度検知部56だけで、ヒータの過熱を検知するとともに水槽13内の洗濯水の温度調整を行うことができる。そのため、低コストで信頼性の高い洗濯機が提供できる。
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる洗濯機は、ヒータ収容容器37と水槽13内底面とが2つの経路で連結され、ヒータ収容容器37内の加熱された洗濯水と水槽13内の洗濯水とが循環する構成とした。しかし、実施の形態1では、水槽13に複数個の排水口を設ける必要がある。そこで、実施の形態2における洗濯機は、ヒータ収容容器と水槽内底面とが1つの経路で連結されるよう構成されている。
以下、図12〜図16を用いて、実施の形態2を説明する。なお、洗濯機の縦断面図については、図1を参照する。
実施の形態1にかかる洗濯機の水槽13底部には、第1の排水口33aと第2の排水口33bを有していたが、実施の形態2にかかる洗濯機の水槽113底部には、排水口133を有している。実施の形態2にかかる洗濯機のその他の構成は、実施の形態1にかかる
洗濯機の構成と同様であるため、説明を省略する。
[2−1.ヒータユニットの構成]
図12は、同洗濯機のヒータユニットの分解斜視図、図13は、同洗濯機の水槽底面、排水コックユニット、ヒータユニットの断面図、図14、図15は、同洗濯機のヒータユニットの斜視図である。
以下に、実施の形態2にかかる洗濯機のヒータユニット132について説明する。
図12に示すように、水槽113背面側の外底部の、裏板17を取り外してメンテナンスすることができる位置にヒータユニット132が固定されている。
ヒータユニット132は、に示すように、長手方向の両端が開口している略直方体形状のヒータ収容容器137と、ヒータ収容容器137の一方の開口から挿入されるヒータ138と、ヒータ収容容器137の他方の開口から挿入されヒータ138を覆う板金部材136と、板金部材136が挿入される開口を覆う蓋体151から構成されている。
以下、各部品について説明する。なお、実施の形態2にかかるヒータ138は、実施の形態1にかかるヒータ38と同様の構成であるため、説明を省略する。
[A.ヒータ収容容器137]
ヒータ収容容器137は、耐熱性の樹脂から成り、長手方向の両端が開口している略直方体形状となっている。
ヒータ収容容器137の長手方向側の側面の板金部材挿入用開口部137c近傍には、排水コックユニット134と連通する排水コック接続用開口部137aを有している。実施の形態1にかかる洗濯機では、ヒータ収容容器37上面に水槽13底部の第2の排水口33bと連通する筒状の流出経路部37gが形成されていたが、実施の形態2にかかるヒータ収容容器137には、そのような経路は形成されていない。その他のヒータ収容容器137の構成は、実施の形態1のヒータ収容容器37の構成と同様である。
排水コックユニット134は、図12に示すように、水槽13底部の排水口133と螺子等に着脱可能に取り付けられている。排水コックユニット134の一部は、図13に示すように、ヒータ収容容器137に向けて延伸する略L字形状に形成され、水槽113とヒータ収容容器137は、排水コックユニット134を介して連通接続されている。図13に示すように、排水コックユニット134には、排水コックユニット134内の水槽113からヒータ収容容器137まで連通する経路を分離する仕切り壁146が設けられている。仕切り壁146は、垂直部146aと、垂直部146aの下端からヒータ138に向けて延伸する水平部146bとから成り、略L字形状に形成されている。仕切り壁146により、排水コックユニット134内の水路は、垂直部146aの左方及び水平部146bの下方に位置する流入経路135aと、水平部146bの上方及び垂直部146aの右方に位置する流出経路135bに分離される。
実施の形態2では、図13に示すように、ヒータ収納容器137の内壁上面139bの傾斜角度と、内壁下面139aの傾斜角度とが略同一角度で形成されている。上記構成とすることで、図14、図15に示すように、ヒータ収容容器137を上下に裏返しても、排水コックユニット134を介して、水槽113の底部に挿入して使用できる。そのため、洗濯機の機種毎に、振動の重心や部品の配置等を考慮してヒータユニット132を配置できる。
[B.板金部材136]
図12に示すように、ヒータ138を囲む板金部材136は、長手方向の一端が開口する略直方体形状となっている。板金部材136は、1枚の板金部品を略直方体形状に成形して構成されている。板金部材136の長手方向の一端は、図13に示すように、溶接されず一定間隙を持つ離間部136aを有している。板金部材136の内面には、ヒータ138を支持固定する固定金具140が溶接されている。固定金具140により、ヒータ収容容器137内に収納されたヒータ138が動かないよう固定している。
なお、板金部材136は、例えば2枚の板金をスポット溶接等で溶接して構成されてもよい。
板金部材136とヒータ収容容器137の固定方法については、実施の形態1と同様である。
[C.蓋体151]
図13に示すように、蓋体151は、ヒータ収容容器137の板金部材挿入用開口部137cを、図示しないねじ等の締結により着脱可能に覆っている。
実施の形態1にかかる洗濯機の蓋体51には、傾斜リブ51aが形成されているが、実施の形態2にかかる洗濯機の蓋体151には、このようなリブは形成されていない。実施の形態2にかかる蓋体151のその他の構成は、実施の形態1にかかる蓋体51の構成と同様である。
上記のようにして、ヒータユニット132が構成されている。
[2−2.ヒータユニット内の洗濯水の流れ]
図16は、実施の形態2にかかる洗濯機のヒータユニット内の洗濯水の流れを示す断面図である。図16を用いて、温水洗濯コースにおいてヒータ38がONされた状態のヒータユニット32内の洗濯水の流れを説明する。
図12のように、ヒータ収容容器137の長手方向側面には、水槽113内底部と連通する排水コックユニット134が連結されている。図13に示すように、排水コックユニット134の内部には仕切り壁146が設けられている。仕切り壁146は、下方をヒータ138に向けて延伸する略L字形状に形成されている。仕切り壁146により、水槽113からヒータ収容容器137へ向けて流れる流入経路135a内の低温の洗濯水と、ヒータ収容容器137から水槽113へ向けて流れる流出経路135b内の高温の洗濯水とが、排水コックユニット134内で混合することを防ぎ、効率的に洗濯水を循環できる。
ヒータ収容容器137内に洗濯水が満たされた状態で、ヒータ138がONされると、ヒータ収容容器137内の洗濯水はヒータ138により加熱され、ヒータ収容容器137内を上昇し、図16の矢印Bのように流出経路135bから水槽13に放出される。
一方で、ヒータ収容容器137から水槽113へ放出された高温の洗濯水を補うため、水槽113内の低温で比重の重い洗濯水が、図16の矢印Aのように流入経路135aを通ってヒータ収容容器137内へ流入する。ヒータ収容容器137内の加熱された洗濯水が上方に移動するため、水槽113内の低温の洗濯水は流入経路135aからヒータ収容容器137底部側に流入しやすくなる。
ヒータ収容容器137内に流入した洗濯水は、ヒータ138により加熱され、ヒータ収容容器137内を上昇し、流出経路135bから水槽113に流出する。
上記のように、ヒータ収容容器137と水槽113内底部を1つの経路により連通し、洗濯水の温度差による自然対流で洗濯水を循環させることで、ヒータユニット132を設ける機種と設けない機種とで、共通の水槽113用の金型を用いることができる。このため、温水仕様機能を実現するための開発時の製造コストを低く抑えることができる。さらに、必要に応じて外付けでヒータユニット132を設けることができる。
また、図13、図16に示すように、垂直部146aの上端部は、流入口134aよりも上方に位置している。上記構成とすることにより、流出経路135bから水槽113へ排出された高温の洗濯水が流入経路135a内に入り込むことを抑制できるので、効率的に水槽内の洗濯水を加熱できる。
また、一定時間ごとにパルセータ18を回転させることにより、水槽113内の洗濯水が撹拌し、水槽113内の水温とヒータ収容容器内の水温とを短時間で均一にできる。
また、図16に示すように、ヒータ収容容器137の水槽13側(上側)の内壁上面39bは、ヒータ挿入用開口部37bから排水コック接続用開口部137aに向けて水槽側(上側)に漸次傾斜している。上記構成により、ヒータ収容容器37内に洗濯水を給水する際に、ヒータ収容容器37内に溜まっていた空気が、ヒータ収容容器37から水槽13へ向かって排出されやすくなる。そのため、ヒータ収容容器37内の空気溜まりを防止し、空焚きのリスクを低減できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1、2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、排水コックユニット34とヒータ収容容器37に形成された流出経路部37gにより、水槽13とヒータ収容容器37間の連結経路が構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ヒータ収容容器37に流入経路部と流出経路部を形成し、排水コックユニット34を介することなく、水槽13とヒータ収容容器37とを直接連通してもよい。その際には、排水コックユニット34を、水槽13底部にヒータ収容容器37が取り付けられた状態でのヒータ収容容器37の底面又は側面に接続するとよい。また、水槽13とヒータ収容容器37との連結経路は3つ以上設けられてもよい。
実施の形態1では、第1の排水口33aを略楕円形状に形成しているが、第2の排水口33bを略楕円形状に形成してもよいし、第1の排水口33a及び第2の排水口33bを略楕円形状としてもよい。
実施の形態1では、ヒータ収容容器内に配設された温度検知部56により水槽13内に水温を検知する構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、水槽13内にサーミスタ等から構成される水槽内温度検知部を配設して水槽13内の水温を測定してもよい。
実施の形態2では、水槽113とヒータ収容容器137の間には、排水コックユニット134により連結経路が構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例
えば、ヒータ収容容器137に水槽113内底部の排水口と連通する経路部を形成することで、排水コックユニット134を介することなく、水槽113とヒータ収容容器137とを直接連通してもよい。その際、経路部の内部に仕切り壁を配設するとよい。また、ヒータ収容容器137の経路部を略L字形状で形成し、ヒータ収容容器137の側面と水槽113内底面とを連通することにより、水槽113内の低温の洗濯水は流入経路135aからヒータ収容容器137底部側に流入しやすくなる。また、排水コックユニット134を、水槽113底部にヒータ収容容器137が取り付けられた状態でのヒータ収容容器137の底面又は側面に接続するとよい。
実施の形態2では、仕切り壁146の垂直部146aの上端部が、流入口134aより上方に位置する構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、垂直部146aの上端部が流入口134aより下方に位置してもよい。
実施の形態1、2では、水槽13、113外底面にヒータユニット32、132が取り付けられた状態で、蓋体51、151は、ヒータ収容容器37の洗濯機本体11の背面開口部11aに設けられる構成を説明した。蓋体51は、ヒータ収容容器37における洗濯機本体11の開閉可能な開口がある方向に設けられていればよい。したがって、蓋体51、151により開閉されるヒータ収容容器37、137の開口は、洗濯機本体11の前面側に形成されてもよいし、洗濯機本体11の側面側に形成されてもよい。
実施の形態1、2は、洗濯機の一例として縦型洗濯機を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドラム式洗濯機であってもよい。
なお、上記の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。