JP6750653B2 - 発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子に関する。
成長基板上から順に成長されたn型半導体層、発光活性領域、p型半導体層の積層構造を有し、p型半導体層の上面には、透明な電気伝導性の電流拡散層が形成され、さらに電流拡散層の上面にはパッド電極が設けられた発光素子が提案されている。
このような発光素子においては、半導体層と電流拡散層とのシート抵抗が異なるため、平面視において電流が均一に拡散されず、発光輝度にむらが生じることがあった。これに対して、電極形状を工夫することによって均一な電流の拡がりを得ようとする試みが成されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このような構成においても、依然としてパッド電極の近傍、特にpパッド電極とnパッド電極との間の領域に電流が集中しやすい。一方、それ以外の領域、例えばpパッド電極の周囲であってnパッド電極と反対側の領域では、電流が疎になる結果、電流密度が相対的に低くなる傾向があり、発光素子の平面視における輝度むらの原因となっていた。
特開2011−129890号公報
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的の一は、電流密度の分布に偏りの少ない発光素子を提供することにある。
本発明の一の側面に係る発光素子によれば、それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層とp側半導体層とを下方から上方に向かって順に有する半導体積層体と、前記n側半導体層の上面であって前記p側半導体層が設けられた領域と異なる領域に設けられたnパッド電極と、前記p側半導体層の上面に設けられた透光性導電膜と、前記透光性導電膜の上面に設けられたpパッド電極と、前記nパッド電極から前記pパッド電極側に延伸するn側延伸電極と、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記nパッド電極側に延伸するp側延伸電極とを備える発光素子であって、上方から見て、前記半導体積層体の外縁は、第一辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第二辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第三辺と、前記第二辺に隣り合いかつ前記第二辺と鈍角をなす第四辺と、前記第三辺と第四辺とに隣り合いかつ前記第三辺と鈍角をなす第五辺と、を有し、前記第二辺及び前記第三辺が前記第一辺より長い五角形状であり、前記nパッド電極は、前記第一辺の近傍に配置され、前記pパッド電極は、前記nパッド電極よりも、前記第四辺と前記第五辺とにより形成される頂点に近い側に配置され、前記p側延伸電極がさらに、前記第一辺と前記第二辺とにより形成される角部に向かって延伸する第一p側延伸電極と、前記第一辺と前記第三辺とにより形成される角部に向かって延伸する第二p側延伸電極と、を有し、前記第一p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第二辺との間を前記nパッド電極側に延伸し、前記第二p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第三辺との間を前記nパッド電極側に延伸させることができる。
また、本発明の他の側面に係る発光素子によれば、それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層とp側半導体層とを下方から上方に向かって順に有する半導体積層体と、前記n側半導体層の上面であって前記p側半導体層が設けられた領域と異なる領域に設けられたnパッド電極と、前記p側半導体層の上面に設けられた透光性導電膜と、前記透光性導電膜の上面に設けられたpパッド電極と、前記nパッド電極から前記pパッド電極側に延伸するn側延伸電極と、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記nパッド電極側に延伸するp側延伸電極とを備える発光素子であって、上方から見て、前記半導体積層体の外縁は、第一辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第二辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第三辺と、前記第二辺に隣り合いかつ前記第二辺と鈍角をなす第四辺と、前記第三辺に隣り合いかつ前記第三辺と鈍角をなす第五辺と、前記第四辺と前記第五辺とにそれぞれ鈍角をなすように隣り合う第六辺と、を有し、前記第二辺及び前記第三辺が前記第一辺より長い六角形状であり、前記nパッド電極は、前記第一辺の近傍に配置され、前記pパッド電極は、前記nパッド電極よりも、前記第六辺に近い側に配置され、前記p側延伸電極がさらに、前記第一辺と前記第二辺とにより形成される角部に向かって延伸する第一p側延伸電極と、前記第一辺と前記第三辺とにより形成される角部に向かって延伸する第二p側延伸電極と、を有し、前記第一p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第二辺との間を前記nパッド電極側に延伸し、前記第二p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第三辺との間を前記nパッド電極側に延伸させることができる。
上記構成により、電流密度の分布に偏りの少ない発光素子を得ることができる。
図1Aは本発明の実施形態1に係る発光素子を模式的に示す平面図、図1Bは変形例に係る発光素子を模式的に示す平面図である。 図1AのII−II線における模式的な端面図である。 本発明の実施形態1に係る発光素子を個片化するときの半導体ウエハの切断パターンを模式的に示す平面図である。 本発明の変形例1に係る発光素子を模式的に示す平面図である。 図5Aは、本発明の変形例2に係る発光素子を模式的に示す平面図、図5Bは変形例に係る発光素子を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態2に係る発光素子を模式的に示す平面図である。 比較例に係る発光素子を模式的に示す平面図である。 図8Aは本発明の実施形態1に係る発光素子(図1A)における電流密度の分布をシミュレーションした結果を示す図であり、図8Bは比較例に係る発光素子(図7)における電流密度の分布をシミュレーションした結果を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態及び変形例を、図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態及び変形例は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに限定されるものでない。また各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明に係る実施形態及び変形例を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施形態及び変形例において説明された内容は、他の実施形態及び変形例に利用可能なものもある。さらに、本明細書において、層上等でいう「上」とは、必ずしも上面に接触して形成される場合に限られず、離間して上方に形成される場合も含んでおり、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る発光素子100を模式的に示す平面図を図1Aに、また図1AのII−II線における模式的な端面図を図2に、それぞれ示す。発光素子100は、n側半導体層2とp側半導体層4とを下方から上方に向かって順に有する半導体積層体と、n側半導体層2の上方であってp側半導体層4が設けられた領域と異なる領域に設けられたnパッド電極6と、p側半導体層4の上面に設けられた透光性導電膜5と、透光性導電膜5の上面に設けられたpパッド電極7と、を備える。
また発光素子100は、図1Aに示すようにその平面形状が、一方向に延伸された五角形状である。換言すれば、発光素子100の平面形状は、長方形の内、一方の端部で角部を取り除き、他方の端部では角部を残した五角形状としている。具体的には、半導体積層体の外縁は上方から見て、第一辺11、第二辺12、第三辺13、第四辺14、第五辺15からなる五角形をなす。第二辺12は、第一辺11に隣り合い、かつ第一辺11と直角をなす。第三辺13は、第一辺11に隣り合い、かつ第一辺11と直角をなす。第四辺14は、第二辺12に隣り合い、かつ第二辺12と鈍角をなす。第五辺15は、第三辺13と第四辺14とに隣り合い、かつ第三辺13と鈍角をなす。なお、本明細書において五角形状、六角形状等の「〜状」とは、五角形や六角形の各頂点に多少の面取りを有していても良い。また、各頂点の角度が完全に一致している必要もない。
さらにnパッド電極6は、第一辺11の近傍に配置される。一方pパッド電極7は、nパッド電極6よりも、第四辺14と第五辺15とにより形成される頂点に近い側に配置させている。これにより、nパッド電極6に比べて、周辺領域に電流が拡散されづらい傾向にあるpパッド電極7が、角部が取り除かれた端部側に配置され、nパッド電極6が、角部を残した端部側に配置される。その結果、発光素子全体における電流密度の偏りを低減することができる。またpパッド電極7の少なくとも一部が、第二辺12と第四辺14とにより形成される頂点、第三辺13と第五辺15とにより形成される頂点、及び第四辺14と第五辺15とにより形成される頂点を結ぶ領域に配置することができる。この場合は図1Bの変形例に示すように、pパッド電極の中心が、第二辺12と第四辺14とにより形成される頂点、第三辺13と第五辺15とにより形成される頂点とを結ぶ線分よりも、第四辺14と第五辺15とにより形成される頂点に近い側に位置していることが好ましい。これにより、pパッド電極7と、第四辺14及び第五辺15との間における領域に電流が供給されやすくなる。その結果、電流密度が疎になりやすい領域に電流を供給し、発光素子全体における電流密度分布の偏りをさらに低減できる。なお、pパッド電極の中心とは、図1B等に示すように円形状のパッド電極の、円弧の中心を意味する。円形以外の形状のパッド電極を採用する場合、例えば楕円の場合は、楕円の長軸の中心の位置とする。
(基板)
基板1は、後述する半導体積層体をエピタキシャル成長させることができるものであればよく、例えば、サファイア(Al23)基板が挙げられる。ただし、発光素子100としては、このような基板1が、例えばレーザリフトオフ法によって除去されていてもよい。
(半導体積層体)
半導体積層体は、図2に示すように、基板1の上面に設けられている。半導体積層体は、基板1側から順に、n側半導体層2と、n側半導体層2の上方であってn側半導体層2の一部の領域に設けられたp側半導体層4と、を少なくとも有する。なお、発光領域を基準として、nパッド電極6が接続される側の半導体がn側半導体層2であり、pパッド電極7が接続される側の半導体がp側半導体層4である。本実施形態における半導体積層体は、n側半導体層2とp側半導体層4との間に活性層3を有しており、活性層3が発光領域に相当する。このような半導体積層体に用いられる材料としては、例えばInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y<1)で表される窒化物半導体が挙げられる。
ここで、窒化物半導体層を用いて半導体積層体を形成する場合、一般的に、p側半導体層4は、n側半導体層2よりも薄く形成される。これは、p側半導体層4をp型化させる際に、ある程度薄い半導体層として形成しないと十分にp型不純物が活性化しない可能性があるためである。さらに、p側半導体層4にドープするp型不純物が活性化し難いため、p側半導体層4の抵抗率は、n側半導体層2の抵抗率よりも高くなる傾向がある。そのため、p側半導体層4のシート抵抗がn側半導体層2のシート抵抗よりも高くなり、pパッド電極7周辺の方がnパッド電極6周辺に比較して、電流が拡散されづらい傾向があると考えられる。
(透光性導電膜)
透光性導電膜5は、発光領域からの光に対して透光性を有するものであり、図2に示すように、p側半導体層4の上面に設けられている。透光性導電膜5には、例えばITOのような金属酸化物膜を利用することができる。透光性導電膜5は、p側半導体層4の上面のみならず、p側半導体層4が設けられた領域とは異なる領域、すなわちn側半導体層2の上面に設けられていてもよい。透光性導電膜5の膜厚は、例えば、10nm以上300nm以下とすることができる。
(パッド電極)
nパッド電極6、pパッド電極7は、図2に示すように、いずれも半導体積層体の上方、いわゆる半導体積層体における同一面側に設けられている。本実施形態では、発光素子100の電極形成面において、nパッド電極6に近い側の端縁を第一端部21、pパッド電極7に近い側の端縁を第二端部22とする。図1Aにおいては、発光素子100の左端が第一端部21、右側が第二端部22となる。この図に示す構成では、発光素子100は透光性導電膜5の表面の、角部を除去した第二端部22側に第二電極であるpパッド電極7を備える。
これらnパッド電極6、pパッド電極7を上方から見た外縁の形状は、例えば、円形又はこれに近い形状が挙げられる。またnパッド電極6、pパッド電極7は、例えば、Au,Pt,Pd,Rh,Ni,W,Mo,Cr,Ti,Al,Cu等の金属又はこれらの金属の少なくとも一種を含む合金から形成することができる。nパッド電極6、pパッド電極7は、単層で形成できる他、例えば半導体積層体側から順に積層されたTi/Pt/Au,Cr/Pt/Au,Cr−Rh合金/Pt/Au等の積層膜によって形成することができる。膜厚は、当該分野で用いられる膜の膜厚のいずれでもよい。
(シミュレーション結果)
ここで、発光素子100における電流密度分布の優位性を確認するため、発光素子100における電流密度分布のシミュレーション結果を図8Aに示す。また図7に、比較例に係る発光素子700の平面図を示し、発光素子700における電流密度分布のシミュレーション結果を図8Bに示す。比較例に係る発光素子700は、図7に示すように、上方から見た外縁の形状が長方形状であり、図8Bに示すシミュレーション結果から、pパッド電極707側にある2つの角部で電流密度が低く、長手方向において輝度に偏りが生じる傾向にあることが理解される。これに対し、発光素子100は、図1Aに示すように、pパッド電極7側にある2つの角部が除去された五角形状を有する。これにより、輝度に偏りが生じていた原因の1つである、電流密度の低い角部が無くなるだけでなく、もともと角部を流れていた電流がより内側の領域、例えばpパッド電極7の周囲、及びこれよりもnパッド電極6側の領域を流れることになる。この結果、図8Aに示すように、除去された角部以外の領域にある活性層3に流れる電流量が相対的に増加し、発光素子全体における電流密度の分布が均一になっていることが理解される。これらの結果から、比較例のような矩形状では角部を流れていた電流が内側に配分されることで、電流密度の分布に偏りが少なくなり、発光素子全体の輝度がより均一になることが期待できる。すなわち、従来の発光素子の低輝度であった角部を流れていた電流を有効利用することができる。また、図8Bに示すように比較例ではnパッド電極706のn側延伸電極先端の周囲に存在していた電流が疎な領域が、図8Aに示す発光素子100のシミュレーション結果においては低減されていることも確認でき、この点においても電流密度の均一化が図られていることが判る。
なお、発光素子100の第二端部22側の角部が除去される一方で、第一端部21側は角部が除去されず、矩形状のまま維持されている。このように発光素子100の平面形状は長手方向の両端部分が互いに非対称となっている。図8Bの比較例のシミュレーション結果に示すように、nパッド電極706側の角部は他の部分と比較して十分に輝度が高い部分である。このように実施形態1に係る発光素子100の形状は、輝度の高いnパッド電極6側の角部を維持しつつ、相対的に輝度の低いpパッド電極7側の領域を排除して、発光素子における輝度分布の均一化を図っている。
第四辺14と第五辺15とにより形成される頂点が、第一辺11の垂直二等分線上に位置し、長方形状から除去される2つの角部の面積が略等しくなっていることが好ましい。つまり、半導体積層体の外縁が、第一辺11の垂直二等分線に対して対称であることが好ましい。これにより、発光素子の特に角部が除去された第二端部22側における電流密度の偏りを低減することができる。
長方形から除去される角部の大きさは、パッド電極の配置や後述する補助電極の配置などを考慮して適宜変更することができる。例えば、半導体積層体の外縁において、第二辺12と第四辺14とがなす角度及び第三辺13と第五辺15とがなす角度が、110度以上150度以下となるように長方形から角部が除去されていることが好ましい。110度以上とすることで、電流が拡散されづらい領域を効果的に除去できる。また、150度以下とすることで、所定の大きさのpパッド電極7を、第四辺14と第五辺15とにより形成される頂点により近い領域に配置できるため、pパッド電極7とその頂点との間で電流が疎になる事態を回避できる。
発光素子100を構成する基板1及び半導体積層体は、上述の通りその平面形状を延伸された五角形状に形成される。このとき、第二端部22の角部を面取りした状態で、面積を面取り前の長方形状と等しくするよう、長手方向に若干長くすることにより、発光面積の減少による光出力の低下を抑制できる。例えば、図7に示す長方形状の発光素子700と比較して、発光素子100を長手方向に長尺化することで、角部がないため発光面積が減少する分を補い、発光面積を維持して、長方形状の発光素子700と同等の面積としつつ、電流密度の分布を均一として、輝度の低い領域を低減して、発光出力の向上が図られる。
さらに実施形態1に係る発光素子100は、平面充填が可能なように、一端を矩形状に維持していることから、製造工程における無駄の発生も抑制できる。すなわち製造過程において、一枚の半導体ウエハWFを複数の発光素子100に個片化する際、図3に示すような切断線CLのパターンで個片化する。このような個片化工程により、矩形状の発光素子100に切断した後、他端の角部を除去する方法と比べ、半導体ウエハWFの内で破棄される領域を低減して、無駄の少ない、いいかえると取り量、収率の多い発光素子の製造方法が実現される。
nパッド電極6とpパッド電極7とは、第一辺11の垂直二等分線上に配置することが好ましい。このような配置によって、nパッド電極6とpパッド電極7とを離間させつつ、nパッド電極6とpパッド電極7とを結ぶ直線に対して発光素子100の上面すなわち発光面を対称とできるので、直線に対して対称な電流密度分布が得られる。
(補助電極)
またnパッド電極6やpパッド電極7には、ここから延伸させた補助電極を設けることもできる。例えば透光性導電膜5の上面において、pパッド電極7からnパッド電極6側に延伸するp側延伸電極7aを設けてもよい。このような補助電極を設けることで、透光性導電膜5上で電流をより均一に分布させることができる。
p側延伸電極7aは、一本のみとする他、複数本設けてもよい。例えば図1Aの例では、透光性導電膜5の上面において、pパッド電極7から全体としてU字状になるように、nパッド電極6側に延伸された第一p側延伸電極7a1と第二p側延伸電極7a2とを設けている。第一p側延伸電極7a1と第二p側延伸電極7a2とは、第一辺11の垂直二等分線、あるいはnパッド電極6とpパッド電極7とを結ぶ直線に対して対称に配置することが好ましい。このような配置によって第一辺11の垂直二等分線、あるいはnパッド電極6とpパッド電極7とを結ぶ直線に対して対称な電流密度分布が得られる。
さらにnパッド電極6にも、pパッド電極7側に向かって延伸するn側延伸電極6aを設けてもよい。図1Aの例では、n側延伸電極6aはnパッド電極6とpパッド電極7とを結ぶ直線上に設けられている。この結果、n側延伸電極6aの延長方向に対して、第一p側延伸電極7a1と第二p側延伸電極7a2とが対称に配置されている。これにより、n側延伸電極6aと第一p側延伸電極7a1の距離と、n側延伸電極6aと第二p側延伸電極7a2との距離とを一定とできるので、電流の偏りを少なくし均一な電流密度分布が期待できる。
また、p側延伸電極を一本とした例を変形例として、図4の平面図に示す。この例に示す発光素子400では、p側延伸電極7bをnパッド電極6に向かって直線状に延伸させている。
このような補助電極は、pパッド電極7やnパッド電極6を構成する金属と同じ材質で構成すことができる。また補助電極を、平面視においてpパッド電極等を形成する円形よりも幅狭の線状とすることが好ましい。これは、電流を均一に分布させるよう延伸させつつ、金属電極による光の吸収を抑制するためである。また、透光性導電膜の導電率が高い場合は、このような補助電極を省略してもよい。
(実施形態2)
実施形態1では、発光素子の平面形状を長方形から一端側の角部を除去した形状の五角形状とした例について説明したが、本発明は他の形状とすることもできる。例えば、図5Aの平面図に示す実施形態2に係る発光素子500のように、平面視を六角形状とすることもできる。この発光素子500も、実施形態1と同様、n側半導体層2とp側半導体層4とを下方から上方に向かって順に有する半導体積層体と、n側半導体層2の上方であってp側半導体層4が設けられた領域と異なる領域に設けられたnパッド電極6と、p側半導体層4の上面に設けられた透光性導電膜5と、透光性導電膜5の上面に設けられたpパッド電極7とを備える。またこの発光素子500は上方から見て、すなわち平面視において、半導体積層体の外縁が、第一辺11、第二辺12、第三辺13、第四辺14、第五辺15、第六辺16からなる六角形をなす。第二辺12は、第一辺11に隣り合い第一辺11と直角をなす。第三辺13は、第一辺11に隣り合い第一辺11と直角をなす。第四辺14は、第二辺12に隣り合い第二辺12と鈍角をなす。第五辺15は、第三辺13に隣り合い第三辺13と鈍角をなす。第六辺16は、第四辺14と第五辺15とにそれぞれ鈍角をなすように隣り合う。またnパッド電極6は、第一辺11の近傍に配置される。一方pパッド電極7は、nパッド電極6よりも、第六辺16に近い側に配置させている。また、pパッド電極7の少なくとも一部が、第二辺12と第四辺14とにより形成される頂点、第三辺13と第五辺15とにより形成される頂点、第四辺14と第六辺16とにより形成される頂点、及び第五辺15と第六辺16とにより形成される頂点を結ぶ領域に配置されている。この場合は図5Bの変形例に示すように、pパッド電極の中心が、第二辺12と第四辺14とにより形成される頂点、第三辺13と第五辺15とにより形成される頂点とを結ぶ線分よりも、第六辺16に近い側に配置されていることが好ましい。このような配置とすることで、図1Aの配置と比べ、取り量、収率は少なくなるが、pパッド電極7と半導体積層体の外縁を構成する第四辺14、第五辺15、及び第六辺16との距離をより等しくさせ易くなる。その結果、電流密度分布がより均一化されることが期待できる。なお、pパッド電極の中心とは、上述の通りパッド電極が円形状の場合は、円弧の中心を意味する。円形以外の形状の場合、例えば楕円の場合は、パッド電極を構成する楕円の長軸の中心の位置とする。
(変形例)
上述した発光素子の例では、半導体積層体の外縁は、第一辺11に比較して、第二辺12及び第三辺13に平行な方向の方が長く形成されている。ただ、このような形状に限らず、半導体積層体の外縁の縦横の長さをほぼ等しくした正方形に近い形状とすることもできる。例えば図6に示す変形例に係る発光素子600のように、半導体積層体の平面視において正方形から一端を面取りした五角形状とする発光素子600とすることもできる。また、この形態においても五角形に限らず、上述の通り六角形としてもよい。これらの変形例においても、実施形態1と同様に電流密度の分布に偏りが少なくなり、発光素子全体の輝度がより均一にさせることができる。
以上のように実施形態に係る発光素子によれば、pパッド電極7の周囲であってnパッド電極と反対側の領域で電流密度が相対的に低くなることで生じていた発光素子の平面視における輝度むらを、半導体積層体のうちpパッド電極を配置した側における半導体積層体の角部を除去することで低減できる。すなわち、半導体積層体のうち電流が流れ難い領域自体を設けないようにして、半導体積層体の面積が低減された分だけ、電流を内側の領域に配分できるようにため、電流密度分布の偏りを低減し発光素子全体の輝度を均一化することができる。
実施形態に係る発光素子は、発光素子における輝度が従来の発光素子と比較して均一であり、高効率であるため、高効率化が要求されるサイドビュー型発光装置の光源として好適に利用できる。また、サイドビュー型発光装置の光源のみならず、照明等に用いる発光素子としても好適である。
100、400、500、600…発光素子
1…基板
2…n側半導体層
3…活性層
4…p側半導体層
5…透光性導電膜
6…nパッド電極;6a…n側延伸電極
7…pパッド電極;7a1…第一p側延伸電極;7a2…第二p側延伸電極
7b…p側延伸電極
11…第一辺
12…第二辺
13…第三辺
14…第四辺
15…第五辺
16…第六辺
21…第一端部
22…第二端部
700…発光素子
706…nパッド電極
707…pパッド電極
WF…半導体ウエハ
CL…切断線

Claims (5)

  1. それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層とp側半導体層とを下方から上方に向かって順に有する半導体積層体と、
    前記n側半導体層の上面であって前記p側半導体層が設けられた領域と異なる領域に設けられたnパッド電極と、
    前記p側半導体層の上面に設けられた透光性導電膜と、
    前記透光性導電膜の上面に設けられたpパッド電極と、
    前記nパッド電極から前記pパッド電極側に延伸するn側延伸電極と、
    前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記nパッド電極側に延伸するp側延伸電極と、
    を備える発光素子であって、
    上方から見て、
    前記半導体積層体の外縁は、第一辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第二辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第三辺と、前記第二辺に隣り合いかつ前記第二辺と鈍角をなす第四辺と、前記第三辺と第四辺とに隣り合いかつ前記第三辺と鈍角をなす第五辺と、を有し、前記第二辺及び前記第三辺が前記第一辺より長い五角形状であり、
    前記nパッド電極は、前記第一辺の近傍に配置され、
    前記pパッド電極は、前記nパッド電極よりも、前記第四辺と前記第五辺とにより形成される頂点に近い側に配置され
    前記p側延伸電極がさらに、
    前記第一辺と前記第二辺とにより形成される角部に向かって延伸する第一p側延伸電極と、
    前記第一辺と前記第三辺とにより形成される角部に向かって延伸する第二p側延伸電極と、を有し、
    前記第一p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第二辺との間を前記nパッド電極側に延伸し、
    前記第二p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第三辺との間を前記nパッド電極側に延伸する発光素子。
  2. それぞれが窒化物半導体からなるn側半導体層とp側半導体層とを下方から上方に向かって順に有する半導体積層体と、
    前記n側半導体層の上面であって前記p側半導体層が設けられた領域と異なる領域に設けられたnパッド電極と、
    前記p側半導体層の上面に設けられた透光性導電膜と、
    前記透光性導電膜の上面に設けられたpパッド電極と
    前記nパッド電極から前記pパッド電極側に延伸するn側延伸電極と、
    前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記nパッド電極側に延伸するp側延伸電極と、
    を備える発光素子であって、
    上方から見て、
    前記半導体積層体の外縁は、第一辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第二辺と、前記第一辺に隣り合いかつ前記第一辺と直角をなす第三辺と、前記第二辺に隣り合いかつ前記第二辺と鈍角をなす第四辺と、前記第三辺に隣り合いかつ前記第三辺と鈍角をなす第五辺と、前記第四辺と前記第五辺とにそれぞれ鈍角をなすように隣り合う第六辺と、を有し、前記第二辺及び前記第三辺が前記第一辺より長い六角形状であり、
    前記nパッド電極は、前記第一辺の近傍に配置され、
    前記pパッド電極は、前記nパッド電極よりも、前記第六辺に近い側に配置され
    前記p側延伸電極がさらに、
    前記第一辺と前記第二辺とにより形成される角部に向かって延伸する第一p側延伸電極と、
    前記第一辺と前記第三辺とにより形成される角部に向かって延伸する第二p側延伸電極と、を有し、
    前記第一p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第二辺との間を前記nパッド電極側に延伸し、
    前記第二p側延伸電極は、前記透光性導電膜の上面において、前記pパッド電極から前記n側延伸電極と前記第三辺との間を前記nパッド電極側に延伸する発光素子。
  3. 請求項1に記載の発光素子であって、
    前記pパッド電極の少なくとも一部が、前記第二辺と前記第四辺とにより形成される頂点と、前記第三辺と前記第五辺とにより形成される頂点と、前記第四辺と前記第五辺とにより形成される頂点と、を結ぶ領域に配置されている発光素子。
  4. 前記請求項2に記載の発光素子であって、
    前記pパッド電極の少なくとも一部が、前記第二辺と前記第四辺とにより形成される頂点と、前記第三辺と前記第五辺とにより形成される頂点と、前記第四辺と前記第六辺とにより形成される頂点と、前記第五辺と前記第六辺とにより形成される頂点と、を結ぶ領域に配置されている発光素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光素子であって、
    前記nパッド電極及び前記pパッド電極は、前記第一辺の垂直二等分線上に配置されている発光素子。
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